説明

マイクロエレクトロニクスにおける銅の電解堆積

サブミクロンサイズの配線フィチャーをともなう半導体集積回路基板上に銅を電解的にメッキするための電解メッキ方法と組成。組成は銅イオン源およびポリエーテルグループからなる抑制剤から構成される。方法はフィチャーの底面からフィチャーの頂部開口への縦方向の銅堆積が側壁への銅堆積より大きい超埋め込み速度で急速な底上げ堆積を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明はマイクロエレクトロニクス製造分野における電解的銅の金属化のための方法、組成、および添加剤に関する。
【0002】
(本発明の背景)
電解的銅の金属化は多様な応用、例えば、半導体集積回路(IC)デバイスの製造における電気配線を提供するためマイクロエレクトロニクス製造分において採用される。高い回路速度と高いパッキング密度をもつ計算機チップのような半導体ICデバイスの製造に対する要求は超高集積(ULSI)および高集積(VLSI)構造におけるフィチャーの小さい寸法への要求である。より小さいデバイスの寸法と増大した回路密度の傾向は配線フィチャーの寸法の縮小を要求する。配線フュチャーは電気的伝導配線を作るためそれから埋め込まれる誘電体基板に形成されるビア(via)あるいはトレンチ(trench)のようなフィチャーである。さらに、配線寸法の縮小は金属埋め込みの挑戦を提供する。
【0003】
銅は半導体基板の接続線および配線を形成するためにアルミニウムに置き替えることが進められてきた。銅はアルミニウムより低い抵抗値をもっており同じ抵抗の銅ラインの厚みはアルミニウムラインより薄い。
【0004】
銅の使用はIC製造工程に数多くの要求を導入している。第一に銅は半導体接続部内に拡散する傾向があり、それにより電気的な特性を乱す。この出来事に打ち勝つために技術として知られているように窒化チタン、タンタル、窒化タンタルあるいは他の層のようなバリア層が銅層堆積の前に誘電体に適用される。ICデバイス間の信号伝搬のための必要な被膜の厚みを確認する一方、銅がバリア層上に費用効果があるように堆積することが必要である。ISのアーキテクチャは微細化するので、この要求は満足することはだんだん困難となっている。
【0005】
一つの簡便な半導体製造工程は銅ダマシンシステムである。特に、このシステムは基板の誘電体材料内への回路アーキテクチャをエッチングすることから始まる。アーキテクチャは前述のトレンチおよびビアの組み合わせからなる。次に、バリア層は基板の接続部内への後で適用される銅層の拡散を防ぐため誘電体上に積まれ、連続する電気化学工程のための電気伝導度を提供する銅シード層の物理的あるいは化学的気相成長法が続く。ビアおよびトレンチへ埋め込む銅はメッキ(無電解および電解)、スパッタリング、プラズマ気相成長法(PVD)、および化学的気相成長法(CVD)によって堆積される。電気化学堆積は他の堆積法と比べて経済的で配線フィチャーに完全に埋め込む(しばしば“底上げ(bottom up)”成長といわれる)ことができるため、銅に適用される最善方法であると一般的に認められている。銅層が堆積された後、過剰な銅は化学的機械研磨で誘電体の表面から除去され、銅は誘電体のエッチングされた配線フィチャー内にのみ残る。引き続く層が最終の半導体パッケージに組立てられる以前に同様に製造される。
【0006】
銅のメッキ法は半導体工業の厳格な要求に合わねばならない。例えば、銅の堆積は均一でデバイスの小さい配線フィチャーを、例えば、100nmあるいはそれ以下の開口で、完全に埋めることができなければならない。
【0007】
電解的銅システムは高アスペクト比フィチャー内に銅を堆積するいわゆる“超埋め込み(superfilling)”あるいは“底上げ成長”に頼って発展してきた。全ての表面上を等速よりもボイドとなる皺およびピンチングオフ(pinching off)を避けるため、むしろ底面からフィチャーを埋めていくことを含んでいる。添加剤として抑制剤および推進剤からなる多役目のシステムがToo等、US特許No.6,776,893により超埋め込みとして発展してきており、それは促進するものとしてポリサルファイドベースの化合物、抑制するものとしてポリエーテルベースの化合物を公開している。底上げ成長の勢いの結果として、銅堆積はフィチャーのないフィルド箇所よりも配線フィチャー上の箇所に厚くなる。これらの過成長領域は通常過メッキ(overplating)、マウンディング(mounding)、バンプス(bumps)、あるいはハンプス(humps)といわれている。小さいフィチャーは速い超埋め込み速度により高い過メッキハンプスを生じる。過メッキは銅表面を平坦にする後で述べる化学的および機械的研磨への挑戦を提案する。“レベラー(leveler)”といわれる第3の有機添加剤は過成長を典型的に対応するために使用され、そして他にCommander等、US申請、No.2003/0168343として公開している。
【0008】
チップアーキテクチャは100nmオーダーの開口を持つ配線とともに小さくなり、銅が配線を埋めるために成長せねばならなくなる程小さくなるため、強調した底上げ速度に対する要求がある。これは、フィチャー開口の方向にフィチャーの底から垂直の成長速度が残りの箇所上への成長速度よりもそしてより大きい配線の従来の超埋め込みをするよりもさらに本質的に大きくなければならないという意味において“より速く”埋め込まなければならないということである。
【0009】
超埋め込みおよび過メッキの問題点に加えて、ミクロな欠陥が配線フィチャーを埋め込むための電解堆積のとき形成する。発生する一つの欠陥はフィチャー内部の内部ボイドである。銅はフィチャーの側壁およびフィチャーの頂部入口に堆積するので、フィチャーの側壁および入口上への堆積は、もし底上げ成長速度が十分に速くなければ小さい(例えば、<100nm)および/あるいは
高いアスペクト比(深さ:幅)をもつフィチャーで特にピンチングオフしそしてそれ故フィチャーの深さへの接近を閉じる。小さいフィチャーサイズあるいは高いアスペクト比のフィチャーは通常ピンチングオフを避けるため速い底上げを要求される。さらに、小さいフィチャーサイズあるいは高いアスペクト比は、ボイドがビア/トレンチの箇所における不十分な銅成長のためにまた生じるこれらの側壁および底面上に薄いシード(seed)被覆を持つ傾向がある。内部ボイドはフィチャーを通す電気伝導を妨害する。
【0010】
マイクロボイドは銅メッキの後に起きる平坦でない銅の成長あるいはグレイン(grain)の再結晶化による電解的銅の堆積の間あるいは後に形成する他の型の欠陥である。
【0011】
他の観点では、半導体基板のある局部的箇所は電解的堆積の間、銅が成長せず、ピット(pits)あるいは金属ミッシング(missing)欠陥となる。これらの銅の損失はパターン化したあるいはパターン化されていないウエハの箇所でおこり、これらは半導体製造製品の収率を減らすため“殺人欠陥(killer defects)と見なされている。多重の機構が半導体基板それ自体を含めてこれらの銅の欠陥の形成に寄与している。しかしながら、銅の電解メッキ化学、特に電解浴に含まれる抑制剤の化学構造および物理的性質はこれらの欠陥の発生と数に影響する。失敗の金属ミッシング型の欠陥を制御するため半導体工業おいての著しい努力がある。
【0012】
[発明の概要]
一つの観点で、本発明は底面、側壁および頂部開口をもつサブミクロンサイズのフィチャーを含む電気配線フィチャーをともなう半導体集積回路デバイス基板上に銅堆積を電気メッキする方法を目指しており、方法は次からなる:
半導体集積回路デバイス基板を酸、基板上および電気配線フィチャー内に電解的に銅を堆積するに十分な銅イオン源、およびアルコールから誘導されたエーテルグループからなる反応開始モイエティ(moiety)に共有結合するポリエーテル鎖である抑制剤からなる電解メッキ組成物に浸漬し、抑制剤は浴可溶で浴に共存できそして次の構造をもつ:
─O─R─R
ここで、Rは1から約12の間の炭素をもつ置換あるいは非置換非環状アルコール、望ましくは5から7の炭素をもつ置換あるいは非置換環状アルコールあるいはヒドロキシグループからなるポリオールから誘導された反応開始モイエティである;
はEOユニットおよびPOユニットからなる任意のポリエーテル鎖である;および
は水素、置換あるいは非置換アルキルグループ、アリールグループ、アラルキルあるいはヘテロアリールグループからなるグループから選ばれる;そして
基板上に銅を堆積するために電解組成物に電流を供給し急速な底上げ堆積によるサブミクロンサイズのフィチャーを超埋め込みする。
【0013】
他の観点で、本発明は底面、側壁および頂部開口をもつサブミクロンサイズのフィチャーを含む電気配線フィチャーをともなう半導体集積回路デバイス基板上に銅堆積を電解メッキする方法を目指しており、方法は次からなる:
半導体集積回路デバイス基板を酸、基板上および電気配線フィチャー内に電解的に銅を堆積するに十分な銅イオン源、および浴可溶で浴に共存できそして次の構造をもつPO/EO任意のコポリマーである抑制剤からなる電解メッキ組成物に浸漬し:
HO─(CO) / (CO)─H ,
ここで、nは1と約550の間であり、mは1と約125の間であり、そして抑制剤は少なくとも約2800g/moleの分子量をもち、そして
基板上に銅を堆積するために電解組成物に電流を供給しそして急速な底上げ堆積によるサブミクロンサイズのフィチャーを超埋め込みする。
【0014】
なおその他の観点で、本発明は、底面、側壁および頂部開口をもつサブミクロンサイズのフィチャーを含む電気配線フィチャーをともなう半導体集積回路デバイス基板上に銅堆積を電解的にメッキするための組成物、酸、基板上および電気配線フィチャー内に電解的に銅を堆積するに十分な銅イオン源からなる組成物、および浴可溶で浴に共存するPO/EO任意のコポリマーである抑制剤で(a)および(b)から選ばれた構造をもつ抑制剤を目指している:
(a) R─O─R─R
ここで、ここで、Rは1から約12の間の炭素をもつ置換あるいは非置換環状アルコールから誘導された反応開始モイエティ、望ましくは5から7の炭素をもつ置換あるいは非置換環状アルコールはあるいはヒドロキシグループからなるポリオールである;
はEOユニットおよびPOユニットからなる任意のポリエーテル鎖である;および
は水素、置換あるいは非置換アルキルグループ、アリールグループ、アラルキルあるいはヘテロアリールグループからなるグループから選ばれる;そして
(b) HO─(CO) / (CO)─H ,
ここで、nは1と約550の間であり:
mは1と約125の間であり;そして
抑制剤は少なくとも2800g/moleの分子量をもつ。
【0015】
他の目的およびフィチャーは以下で一部分明らかでありそして一部分指摘する。
【0016】
本発明に従えば、貧弱にシードされたかあるいは本質的にシードされていない配線フィチャー、複雑な幾何学的な配線フィチャー、および小さい寸法のフィチャー(約0.5μm以下)と同様に大きな寸法の配線フィチャー、および銅が完全に全てのフィチャーを埋め込んで本質的に欠陥のない高いアスペクト比(少なくとも約3:1)あるいは低いアスペクト比(約3:1以下)であるフィチャーのような挑戦する埋め込みの特徴をもつ半導体集積回路基板をメッキするために適した組成物が提供される。
【0017】
本発明の挑戦的埋め込みの特徴をもつ半導体集積回路基板の銅の超埋め込みのための組成物は抑制剤と銅イオン源からなる。これらの組成物は典型的にレベラー、促進剤および塩化物からなる。上述のリストにあげた添加剤は高い銅金属/弱い酸電解メッキ浴、低い銅金属/強い酸電解メッキ浴、および中間の酸/高い銅金属電解メッキ浴において応用をみつける。本発明の抑制剤、レベラー、および促進剤からなる組成物は小さい直径/高いアスペクト比のフィチャーを埋めるために使用される。
【0018】
本発明の銅メッキ組成物のための望ましい抑制剤はポリエーテル鎖からなる。一つの観点で、ポリエーテル鎖はアルコールから誘導されたエーテルグループからなる反応開始モイエティに共有結合している。従って、抑制剤は少なくとも二つの異なるエーテル機能グループからなる:(1)アルコールとポリエーテル鎖の任意のグリコール単位の間の反応から誘導されたエーテルグループ、および(2)ポリエーテル鎖内の任意のグリコール単位の間の反応から誘導されたエーテルグループ。他の観点で、ポリエーテル鎖は反応開始モイエティを欠き、そしてそれ故アルコールあるいは他の反応開始モイエティそしてポリエーテル鎖の任意のグリコール単位の間の反応から誘導されたエーテルグループを欠いている。
【0019】
ポリエーテル鎖がアルコールから誘導されたエーテルグループからなる反応開始モイエティを含んでいるこれらの実施態様において、適切なアルコールは置換あるいは非置換非環状アルコールおよび置換あるいは非置換環状アルコールを含んでいる。アルコールは少なくともヒドロキシグループからなり、かくしてアルコールあるいはポリオールであり、ポリオールは2個あるいはもっと多くのヒドロキシグループが適切で、約2個あるいは約6個の間のヒドロキシグループからなることが適切である。非環状アルコールは置換あるいは非置換アルキルで、望ましくは1個と約12個の間の、望ましくは側鎖あるいは直鎖の約4個と約10個の間の炭素をもつ短い鎖の炭化水素で望ましくはなる。実施例の非環状アルコールはn−ブタノール、イソブタノール、第3級ブタノール、ペンタノール、ネオペンタノール、第3級アミルアルコール、エチレングリコール、1,2ブタンジオール、1,3ブタンジオール、1,4ブタンジオール、およびグリセロール等他にもあるがを含んでいる。環状アルキルグループは2環、3環、およびより高い環のグループが適用できるが、5から7環の炭素から典型的になっている。実施例の環状アルコールはシクロペンタノール、1,2シクロペンタンジオール、1,3シクロペンタンジオール、シクロヘキサノール、1,2シクロヘキサジオール、1,3シクロヘキサジオール、1,4シクロヘキサジオール、およびイノシトール等他にもあるがを含んでいる。
【0020】
ポリエーテルは任意のグリコール単位の鎖からなっており、ここで任意のグリコール単位の鎖はエポキシモノマーの重合によって形成される。望ましい実施態様では、エポキシモノマーはエチレン酸化物モノマー、プロピレン酸化物モノマーおよびこれらの組み合わせ物から選ばれる。望ましくは、ポリエーテルはエチレン酸化物モノマーとプロピレン酸化物モノマーの両者の重合によって形成される任意のグリコール単位の鎖からなる。従って、ポリエーテル中のエチレン酸化物(EO)グリコール単位およびポリプロピレン酸化物(PO)グリコール単位の割合は約1:9と約9:1の間である。一つの実施態様において、割合は約1:1のような約1:3および約3:1、の間である。任意のポリエーテルは約800EOグリコール単位までと約250POグリコール単位までからなる。一つの実施態様において任意のポリエーテルは、約15と約60EOグリコール単位の間および約60と約15POグリコール単位の間のような、約1と約120EOグリコール単位の間および約120と約1POグリコール単位の間からなる。望ましい一つの実施態様において、任意のポリエーテルは約20と約25EOグリコール単位の間および約15と約20POグリコール単位の間からなる。他の望ましい一つの実施態様において、任意のポリエーテルは約38と約42EOグリコール単位の間および約28と約32POグリコール単位の間からなる。さらに望ましい実施態様において、任意のポリエーテルは約56と約60EOグリコール単位の間および約42と約46POグリコール単位の間からなる。
【0021】
任意のポリエーテルの分子量は約1,000g/moleのように低く、90,000g/moleのように高く、望ましくは、約3,000g/moleと約30,000g/mole、さらに望ましくは、約3,000g/moleと約12,000g/moleの間である。本発明に従う抑制剤は速い底上げ埋め込み速度とメッキされる銅堆積における低い欠陥性という二つの利点を提供する。非常に低い分子量を持つことが埋め込み速度を遅くしていることが観察された。
【0022】
選択的に、PO/EOポリエーテルは置換あるいは非置換アルキルグループ、アリールグループ、アラルキル、あるいはヘテロアリールグループによりキャップされる。製造にしやすさおよび低い価格のため望ましいキャッピングモイエティはメチルグループである。
【0023】
本発明の抑制剤はむしろブロックあるいは順番を変えた形状よりも任意の形状に並んだEOグリコール単位およびPOグリコール単位からなる。EOユニットとPOユニットの別々の機能性は本発明の銅メッキ組成物の抑制剤として任意のポリエーテルの機能に影響しそしてそれにより強めるところの異なった化学的および物理的性質に寄与すると考えられる。PO単位は本発明の抑制剤として活性な単位であると信じられる。すなわち、PO単位は抑制剤の機能をもち銅堆積に影響する。特別な理論を越えることなく、PO単位は比較的疎水性で銅シード層上に極性膜および電解的に堆積銅を形成すると考えられる。
【0024】
銅シード層はCVD、PVD、および技術的によく知られた方法で配線フィチャー内のバリヤ層上に典型的に堆積される。銅シード層は電解メッキ操作の間、配線を超埋め込みする銅のさらなる還元のための陰極として働く。銅シード層は薄く、これは約700Å(70nm)以下である。あるいはこれらは約700Å(70nm)と約1500Å(150nm)の厚さである。しかしながら、フィチャーの底面あるいは側壁の銅の厚みはフィチャー頂部およびPVD工程の不均一堆積速度によりパターン化されていない箇所の厚みより典型的に大変薄い。ある極端な環境では、底面あるいは側壁の銅の被覆はシードが非連続であるように薄い。他の場合では、フィチャーの頂部のシード被覆は他のフィチャー箇所よりも厚く、それはしばしば“シードオーバーハング”と呼ばれる。一般的にシード被覆の不均一性はフィチャー寸法の収縮およびアスペクト比の増大を伴い著しく品質を落とす。本発明は薄いあるいはオーバーハングしたシード層で、良好でそして先行の技術よりより優れていることを示されている。
【0025】
いくらか疎水性PO単位である抑制剤は銅シード層上に抑制膜を形成することができる。薄い銅シード被覆の場合はこの極性のある有機膜は全配線フィチャー、すなわちビアあるいはトレンチの底面と側壁上に均一に分布するために電流を引き起こす。均一な電流分布は側壁の成長と比べてより速い底上げ成長を促進しそして底面および側壁のボイド発生を減らすあるいはなくすと信じられる。この強い抑制性のある抑制剤はまた配線フィチャーの頂部のシードオーバーハング箇所での銅成長を抑制し、早期のピンチングオフからの内部のボイドの形成を減らすことが期待できる。任意のポリエーテル鎖からなる抑制剤は薄いあるいは厚い銅シード層上に抑制される銅堆積に効果があることが発見された。PO単位のみで構成されるポリエーテルは比較的疎水性で適切な抑制剤として働くために必要な溶解性に欠ける。これはPO単位が優れた抑制剤であるけれども、PO単位のみで構成されるポリマーが極性のある膜を形成するに十分に高い濃度で銅シード層に吸収できるように銅メッキ溶液中に入るように十分溶解はしないことである。従って、任意のポリエーテル鎖はその疎水性とかくしてその溶解性を強めるためEO単位からさらになる。
【0026】
不十分なトレンチあるいはビアの埋め込みから生じるボイドに加えて、欠陥がギャップ埋め込みの実績に係わらずパターン化されたあるいはパターン化されていないウエハ表面上にまた形成される。例えば、ウエハ基板の局所箇所が電解銅堆積の間、メッキをしないでピットあるいは金属ミッシング欠陥を導く。これらの銅の損失は半導体ウエハデバイスの収率を減じそれでこれらは削減あるいは排除を目標とする“殺人欠陥”と考えられる。任意のPOとEOのコポリマーは抑制剤としてこれらのピッティング型の欠陥の発生および個数を大きく減らすことが観察された。任意のコポリマーは銅の後のメッキ欠陥と後のCMP欠陥、特に金属ミッシングピットの減少にブロックコポリマーより優れている。
【0027】
アルコールから誘導された反応開始モイエティに共有結合されたポリエーテルグループからなる抑制剤は次の構造(1)をもつ:
─O─R─R (1)
ここで、Rは1から約12の間の炭素をもつ置換あるいは非置換非環状アルコールからあるいは望ましくは5から7の炭素をもつ置換あるいは非置換環状アルコールから誘導された反応開始モイエティである。いくつかの実施態様で、Rは任意のポリエーテル鎖が共有結合した他のヒドロキシグループで置換されたポリオールであり、EO単位,PO単位あるいはこれらの組み合わせからなる任意のポリエーテル鎖である;
は望ましくはEO単位、PO単位あるいはこれらの組み合わせからなる任意のポリエーテル鎖である;および
は水素、置換あるいは非置換アルキルグループ、アリールグループ、アラルキルあるいはヘテロアリールグループからなるグループから選ばれる。
【0028】
アルコールから誘導されたモイエティに共有結合するポリエーテルグループからなる構造(1)の実施例の抑制剤は構造(2)によって示される。構造(2)は次の構造を持つn−ブタノールから誘導されたモイエティに共有結合するPO/EO任意のコポリマーからなる抑制剤である:
C─(CH─(OC / (OC─H (2)
ここでnは1と約200の間でmは1と約200の間である。望ましくは、nは少なくとも約29でmは少なくとも約22である。EO:PO単位の数の割合は、抑制剤は望ましくは重量EO単位で約45%と約55%の間でありそして重量PO単位で約55%と約45%間から望ましくはなっており、EOとPO単位はポリエーテル鎖に任意に並んでいる。一つの実施例で、抑制剤はポリエーテル鎖で任意に並んだ重量EO単位で約50%で重量PO単位で約50%からなる。任意のPO/EOコポリマーの分子量は約1,000g/moleと約10,000g/mole、少なくとも約2,800g/moleの間で、望ましくは約3,000g/moleと約4,000g/moleの間である。発明者は、約3,000g/moleと約4,000g/moleの分子量により任意に特徴づけられた構造(2)をもちそしてEO:POの重量比が50:50のような約45:55と約55:45の間をもつ抑制剤が低い銅メッキ欠陥性で速い“底上げ”埋め込みに特に優れた抑制剤であることを発見した。これらのパラメーターに合致する抑制剤は実施例1に示される。これらの優れた範囲を逸脱する抑止剤は本発明の銅メッキ浴に適用できるけれども、適用者はこれらの狭いパラメーター内に驚くべき優れた結果を発見した。
【0029】
構造(2)をもつ実施例の抑制剤はThe Dow Chemical Company of Midland,Michiganから商品名UCON(登録商標) 50HB 2000として利用できる。それはまたBASFから商品名PLURASAFE WS FluidsおよびHuntsmanから商品名WS−4000で利用できる。抑制剤UCONの名称はその組成を示している。50HBは抑制剤の分子量の約50%がEO単位のよるもので分子量の約50%がPO単位のよるものであることを示している。従って、UCON(登録商標) 50HB 2000は任意のPO/EOコポリマー中に約22のPO単位そしてPO/EOコポリマーに約29のEO単位からなっている。The Dow Chemical Companyから得られる他の実施例の構造(2)のコポリマーはUCON(登録商標) 50HB 3520の商品名でまた利用できる。この抑制剤は任意のPO/EOコポリマーに約28のPO単位そしてPO/EOコポリマーに約38のEO単位からなっている。The Dow Chemical Companyから得られるなお他の実施例の構造(2)のコポリマーはUCON(登録商標) 50HB 5100の商品名でまた販売されている。この抑制剤は任意のPO/EOコポリマーに約33のPO単位そしてPO/EOコポリマーに約44のEO単位からなっている。浴組成は構造(2)の任意のコポリマーの混合物からなっている。
【0030】
上記のように、他の実施態様で抑止剤はアルコールあるいはアミンのような反応開始モイエティを欠いたポリエーテル鎖からなっている。従って、PO/EO任意のコポリマーからなる抑止剤は構造(3)をもつている:
HO─(CO) / (CO)─H (3)
ここでnは1と約550の間でそしてmは1と約125の間である。望ましくは、nは少なくとも約200でそしてmは少なくとも約50である。EO:POの単位割合数は、EOとPO単位はポリエーテル鎖に任意に並んでいて、抑制剤は望ましくは重量でEO単位で約70%と約75%の間でありそして重量でPO単位で約30%と約25%間からなっている。ある実施例の抑制剤では、抑制剤はポリエーテル鎖で任意に並んだ重量でEO単位で約75%で重量でPO単位で約25%からなる。任意のPO/EOコポリマーの分子量は少なくとも約2,800g/moleで、そして約3,000g/moleと約30,000g/moleの間で、望ましくは約11,000g/moleと約13,000g/moleの間である。ある実施例の抑制剤は分子量が約12,000g/moleである。構造(3)をもつ抑制剤はPOおよびEOモノマー単位の両方からなり望まれる比でPOおよびEOからなる任意のポリエーテル鎖を達成するに十分な濃度で溶液中に存在する溶液にNaOHあるいはKOHのようなアルカリ反応開始剤を添加することによって準備される。アルカリ反応開始剤はポリエーテルが任意の形態でPOおよびEO単位からのみなるようにポリエーテル内に含ませない。発明者はポリエーテル鎖中に任意に配列した分子量が約10,000から12,000g/moleでそしてEO:PO重量比が約65:35と約75:25の間であることを特徴とする構造(3)もつ抑制剤が低い銅メッキ欠陥性で速い“底上げ”埋め込みに特に優れていることを発見した。これらのパラメーターに合致する抑制剤は実施例5に示される。これらの優れた範囲を逸脱する抑止剤は本発明の銅メッキ浴に適用できる一方、申請者はこれらの狭いパラメーター内に驚くべき優れた結果を発見した。
【0031】
構造(3)をもつ実施例の抑制剤はThe Dow Chemical Company of Midland,Michiganから商品名UCON(登録商標) 75H 90,000として利用できる。UCON(登録商標) 75H 90,000は任意のPO/EOコポリマーに約52のPO単位そしてPO/EOコポリマーに約204のEO単位からなっている。
【0032】
全ての実施態様において、抑止剤はその曇り点および溶解度により決定されるので浴互換性である、望ましくは、抑止剤の曇り点は浴操作温度よりも高く、
典型的には室温であるが約40℃のように高いかあるいはいくらかより高い。上記の抑制剤は約10mg/Lと1,000mg/Lの間の、望ましくは、100mg/Lと約300mg/Lの間の総括浴濃度で存在するような水溶液に十分な溶解度をもっている。これらの濃度範囲の銅メッキ組成へのポリエーテル抑止剤の添加は、初期のピンチング(pinching)、底面のボイディング(voiding)、あるいは側壁のボイディングを減らす添加効果で集積回路デバイス内の複雑なフィチャーを埋めるのに十分である。
【0033】
本発明の組成は高いアスペクト比のフィチャー内へ銅の超埋め込みに本質的に妨害のない強化された平坦化効果をもつレベラー(leveler)を望ましくは含んでいる。一つのそのような望ましいレベラーはUS特許申請No.2005/0045488、申請2004年10月12日、その公開の全てが参照として明確に合体されている。このレベラーは超埋め込みに本質的に妨害しないので、銅浴は、水平方向の成長速度よりもそしてさらに大きな配線の従来の超埋め込みよりも本質的に大きい縦方向の成長速度を提供する促進剤と抑止剤の添加剤の組み合わせで成り立っている。一つのそのような望ましいレベラーは4−ビニールピリジンと硫酸メチルの反応生成物でEnthon Inc.より商品名ViaForm L700で利用できる。レベラーは、例えば、約0.1mg/Lと約25mg/Lの間の濃度で含まれている。他に4−ビニールピリジンおよび1,3ジクロロプロパノールの反応物で、下記の実施例4に採用されたレベラーであるUS特許申請No.2005/0045488の実施例20に従っている。
【0034】
促進剤に関して、申請者によって現在提案されているシステムにおいて、促進剤はUS特許6,776,893に開示されるような浴溶解有機2価硫黄化合物であり、全開示は参照としてここに明確に結合される。一つの望ましい実施態様において、促進剤は式(4)に相応する
─(S)RXOM (4)
ここで
Mは水素、価数を満たすために必要なアルカリ金属あるいはアンモニウムである;
XはSあるいはPである;
Rは炭素原子1から8のアルキレングループあるいは環状アルキレングループ、炭素元素6から12の芳香族炭化水素あるいは脂肪族芳香族炭化水素;
nは1から6である;そして
はMOXRであり、ここでM、XおよびRは上記に定義した。
【0035】
特に望ましい促進剤は次の式(5)に従う1−プロパンスルホン酸,3,3’−ジチオビス,ジナトリウム塩である。

【0036】
促進剤は典型的に約0.5と約1,000mg/Lの間、さらに典型的には約5と30mg/Lの間のような約2と約50mg/Lの間の濃度である。本発明の顕著な観点は促進剤の大きな濃度の使用を許すことであり、そして事実多くの応用において従来の工程よりも促進剤の大きな濃度と結びついて使用されねばならない。これは下記に示す超埋め立ての強化速度を達成させる。
【0037】
任意に次の型の追加的レベリング化合物はUS申請特許No.2003/0168343に開示される塩化ベンジルおよびヒドロキシエチルポリエチレンイミンの反応製品のような浴中に混合され、この全開示は参照としてここに明確に関係づけられる。
【0038】
銅電解メッキ浴の組成はメッキをされる基板および望まれる銅堆積の型に依存して広く変化する。電解浴は酸浴とアルカリ浴を含む。種々の銅電解メッキ浴は書籍で標題がModern Electroplating、F.A.Lowenheim編、John Reily & Sons,Inc.,1974、183−203頁に記載されている。実施例の銅電解メッキ浴はホウフッ化銅、ピロリン酸銅、シアン化銅、ホスホン酸銅およびメタンスルホン酸のような他の銅金属複合物を含んでいる。最も典型的な銅電解メッキ浴は酸溶液に硫酸銅を含んでいる。
【0039】
銅と酸の濃度は広い範囲で変化する;例えば、約4から約70g/L銅および約2から約225g/Lの酸。この点で本発明の化合物は異なった酸/銅濃度範囲で、高い酸/低い銅濃度システムと同様に低い酸/高い銅システム、中間の酸/高い銅システムにおいてで使用するのに適している。高い酸/低い銅システムにおいて、銅イオン濃度は4g/Lのオーダーから30g/Lのオーダーである;そして酸濃度は約100g/Lから225g/Lよりも大きい量の硫酸である。一つの高い酸/低い銅システムにおいて、銅イオン濃度は約17g/Lで硫酸濃度は約180g/Lである。いくつかの低い酸/高い銅システムにおいて、銅イオン濃度は約38g/Lと約42g/Lの間のような約35g/Lと約60g/Lの間である。いくつかの低い酸/高い銅システムにおいて、銅イオン濃度は約48g/Lと約52g/Lの間のような約46g/Lと約60g/Lの間である。(35g/L銅イオン濃度は約140g/LのCuSO・5HO 硫酸銅5水和物に相当する。)これらのシステムの酸濃度は約100g/Lより望ましくは低い。いくつかの低い酸/高い銅システムにおいて、酸濃度は約10g/Lと約15g/Lの間のような約5g/Lと約30g/Lの間である。いくつかの低い酸/高い銅システムにおいて、酸濃度は約75g/Lと約85g/Lの間のような約50g/Lと約100g/Lの間である。低い酸/高い銅システムの実施例において、銅イオン濃度は約40g/Lで硫酸濃度は約10g/Lである。低い酸/高い銅システムの他の実施例において、銅イオン濃度は約50g/Lで硫酸濃度は約80g/Lである。中間の酸/高い銅システムおいて、銅イオン濃度は30g/Lのオーダーから60g/Lのオーダーであり;そして酸濃度は約50g/Lから約100g/Lよりも大きい量の硫酸である。一つの中間の酸/高い銅システムにおいて、銅イオン濃度は約50g/Lで、ここで硫酸濃度は約80g/Lである。
【0040】
塩素イオンはまた200mg/Lの水準、望ましくは約10から90mg/Lの浴で使用される。塩素イオンは他の浴添加物の機能を強めるためこれらの濃度で添加される。これらの添加剤システムは促進剤、抑制剤およびレベラーである。
【0041】
多くの種類の添加剤が銅メッキ金属のための希望する表面仕上げを提供するために浴に典型的に使用される。通常一つ以上の添加剤が希望する機能を形成する各添加剤とともに使用される。一般的に少なくとも二つ以上の添加剤が、改善された金属の物理的(輝きのような)、構造、および電気的性質(電気伝導度、および信頼性のような)と同様に良好なように、配線フィチャーの底上げ埋め込みを開始するために使用される。特別な添加剤(通常有機添加剤)がグレインの均一性、樹枝状成長の抑制、および改善された被覆、および投入電力のために使用される。典型的な電解メッキのため使用され添加剤は上記に引用したModern Electoroplatingを含む多数の参考文献で討論されている。
【0042】
半導体基板をメッキするためのメッキ装置は良く知られそして、例えば、Haydu等、US特許、6,024,856に記述されている。メッキ装置は銅電解質溶液を保ちそしてプラスチックあるいは電解メッキ溶液に対して不活性な他の材料から作られるタンクからなっている。タンクは特にウエハメッキに対して円筒型である。陽極はタンクの上方に水平に設置されそしてトレンチおよびビアのような開口のあるシリコンウエハのようないろんな型の基板である。
ウエハ基板は典型的に銅の拡散を防ぐため窒化チタン、タンタル、窒化タンタル、あるいはレニウムであるバリア層でまず被覆され、そして次にその上に銅の超埋め込みを開始するために銅あるいは他の金属をシードで被覆される。銅シード層は化学的気相成長法(CVD)、物理的気相成長法(PVD)、あるいは同様な方法が適応されるかも知れない。陰極はまたウエハメッキのため好ましくは円型で陰極と陽極の間の空間を形成するタンクの下側部分に水平に配置される。陰極は典型的に銅金属のような溶解性陰極である。
【0043】
浴添加剤はいろんな製造者により開発された膜技術と組み合わせると有益である。このシステムにおいて、陰極は膜により有機浴添加剤から隔離される。陰極と有機浴添加剤との隔離の目的は陰極表面上の有機浴添加物の酸化を最小とするためである。
【0044】
陽極の基板および陰極は電線で電気的にそして、それぞれ整流器(電力供給)に結ばれる。直流あるいはパルス電流に対して陽極基板は、溶液中の銅イオンが陽極表面にメッキされた銅金属を形成する陽極基板で還元されるよう正味の負電荷をもっている。酸化反応は陰極でおきる。陽極および陰極はタンク内で水平かあるいは垂直に配置される。
【0045】
電解システムの操作の間、銅金属は整流器が作動するとき陽極基板の表面にメッキされる。パルス電流、直流、周期的に逆転する電流、あるいは他の適当な電流が採用される。電解溶液の温度は電解溶液が保持タンクから抜き取られそしてヒーター/クーラーを通って流れそしてそれから保持容器に循環される場所にあるヒーター/クーラーを使用して維持される。
【0046】
薄い銅シード被覆の場合は、少ない電流が底面あるいは側壁のボイドを導きそしてボトムアップ成長を遅らせる配線フィチャーの低い部分に供給される。シードオーバーハングをもつフィチャーに対して、電解銅成長は底上げ成長が表面に達する前にフィチャー頂部に早期にピンチングオフをもつ。従来の抑制剤は、内部ボイド形成を導く銅電気堆積による配線フィチャーのピンチングオフを防止するに十分に速く底上げ超埋め込みを促進するために、特に薄い銅シード層でシードされたフィチャーに対して、配線フィチャーの底面に十分な電流を供給しない。また、従来の抑制剤は初期のピンチングオフを防止するためシードオーバーハング箇所上の銅成長を抑制する強い抑制力をもっていない。特別な理論抜きで、本発明の抑制剤は、内部ボイドの形成を禁止しそして銅シード層上の分極したフィルムの形成により、本発明の抑制剤よりならない典型的な電気メッキ溶液の2倍の速度にまで底上げ超埋め込み速度を高めることが観察された。また、本発明の抑剤化合物は多くの従来の抑制剤よりも強い抑止力(もっと分極化)を所有しており、これは電流を底面および側壁のボイドの縮小あるいは排除に導くよう配線フィチャーの底面および側壁の上に堆積する銅シード層上に均等に分布するようにする。均等な電流分布は、底上げ超埋め込みがフィチャーの側面および頂部の堆積が、堆積体のピンチングオフおよび内部ボイドの形成を発生しないよう急速におきる範囲のように他の領域の堆積に比べてフィチャーの底面で銅成長を強める。本発明の抑止剤は薄いあるいはオーバーハング銅シード層上の急速な底上げ超埋め込みにおいて効果的である。例えば、抑制剤は約1Åと約100Åの間の厚みをもつ配線フィチャーの底面および側壁上の薄い銅シード層にシードされた配線フィチャーを超埋め込みをするために効果的であることが分かった。
【0047】
本発明の電解銅メッキ溶液へ抑制剤の添加の利点はこれらの化合物を含まない浴で形成される堆積物と比べて内部ボイドの発生の減少にある。内部ボイドは、ピンチングオフを引き起こしそしてそこでフィチャーの深さへの接近を終わらせるフィチャーの側壁およびフィチャーの頂部入口上に堆積する銅から形成する。この欠陥は特に小さい(例えば、<100nm)および/あるいは高いアスペクト比(深さ:幅)、例えば、>4:1をもつフィチャーで観察される。これらのボイドは銅配線の電気伝導度を妨害する。本発明の抑止剤は上記の急速な超埋め込み機構および強い抑制性により内部ボイドの発生率を減少するとみられる。
【0048】
予め決められた操作条件(状態)が合致しそして新しい電解質溶液が本質的に同量の除去を同時かあるいは後でシステムに添加されるとき、メッキシステムが、システムから電解溶液の一部を除去することによりUS特許、6,024,856に記述されるように制御されることは工程の任意の特色である。新しい電解溶液は電解メッキ浴およびシステムを維持するに必要な全ての材料を含む単一の液体が望ましい。追加/削除システムは一定のメッキ特性のような強化されたメッキ効果をもつ定常状態の一定のメッキシステムを維持する。このシステムおよび方法でメッキ浴は浴組成が本質的に定常状態である定常状態に到達する。
【0049】
電流濃度、適用電圧、電流密度、および電解質溶液温度は従来の電気銅メッキの方法のこれらと必然的に同じものである。例えば、浴温度は典型的に20から27℃のような周囲の室温であるが、しかし、約40℃あるいはより高く昇温された温度であるかも知れない。電流密度は典型的に約100mA/cmまで、典型的に約2mA/cmから約60mA/cmである。これは約1:1の陰極対陽極比が望ましいが、しかし約1:4から4:1にまた広く変化する。工程は、撹拌によりあるいは望ましくはタンクを通して循環する電解溶液の循環流れにより供給電解メッキタンク中の混合にまた使用する。電気メッキタンクを通す流れは1分より短く、さらに典型的に30秒より短く、例えば10から20秒のタンクの電解溶液の典型的な滞留時間を提供する。
【0050】
次の実施例は本発明の実施をさらに説明する。
【0051】
(実施例1.本発明の抑制剤をともなう低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
小さい直径/高いアスペクト比の集積回路デバイスフィチャーを超埋め込みをするため、低い酸性/高い銅電解メッキ浴は次の組成からなるよう準備された:
160g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
10g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩化物イオン
9mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
200mg/L 抑制剤(構造(2)に相当する3380g/moleの分子量をもつn−ブタノールの任意のPO/EOコポリマー)
【0052】
浴(1L)が次のように準備された:
CuSO・5HO(160g)が完全に脱イオン水に溶解された。濃硫酸(10g)が溶液中に50mgの塩化物イオンを生じるよう十分な塩酸の添加により従って添加された。脱イオン水が全容量が1Lになるよう添加された。最終的なメッキ浴はさらにViaForm促進剤(9mL)および抑制剤(200mg)のさらなる添加により準備された。
【0053】
(比較実施例1.比較の抑制剤をともなう低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
比較の低い酸/高い銅電解メッキ浴が次の組成からなるよう準備された:
160g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
10g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩素イオン
9mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
200mg/L 次の構造式をもつ市販で利用できる抑制剤:

ここで、e+f+gの合計=21そしてh+i+jの合計=27、Enthone Inc.からViaForm抑制剤の商品名で利用できる。
【0054】
(実施例2.本発明の抑制剤をともなう高い酸/低い銅超埋め込み電解メッキ浴)
小さい直径/高いアスペクト比の集積回路デバイスフィチャーを超埋め込みをするため、高い酸/低い銅電解メッキ浴が次の組成からなるよう準備された:
70g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
180g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩化物イオン
5mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
400mg/L 抑制剤(構造(2)に相当する3380g/moleの分子量をもつn−ブタノールの任意のPO/EOコポリマー)
【0055】
(実施例3.本発明の抑制剤をともなう中間の酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
小さい直径/低いアスペクト比の集積回路デバイスフィチャーを超埋め込みをするため、中間の酸/高い銅電解メッキ浴が次の組成からなるよう準備された:
200g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
80g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩化物イオン
8mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
200mg/L 抑制剤(構造(2)に相当する3930g/moleの分子量をもつn−ブタノールの任意のPO/EOコポリマー)
4mL/L ViaForm(商標登録)L700
【0056】
(比較実施例3.本発明の抑制剤をともなう中間の酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
小さい直径/低いアスペクト比の集積回路デバイスフィチャーを超埋め込みをするために、中間の酸/高い銅電解メッキ浴が次の組成からなるよう準備された:
200g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
80g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩化物イオン
8mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
4mL/L ViaForm(商標登録)L700
200mg/L 比較実施例1に示される式をもつ市販で利用できる抑制剤
【0057】
(実施例4.本発明の抑制剤をともなう低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
小さい直径/高いアスペクト比の集積回路デバイスフィチャーを超埋め込みをするため、低い酸/高い銅電解メッキ浴が次の組成からなるよう準備された:
160g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
10g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩化物イオン
18mL/L 1−プロパンスルホン酸,3,3’−ジチオビス,ジナトリウム塩
200mg/L 抑制剤(構造(2)に相当する3380g/moleの分子量をもつn−ブタノールの任意のPO/EOコポリマー)
4.5mL/L ビニールピリジン レベラー
【0058】
(比較実施例4.本発明の抑制剤をともなう中間の酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
小さい直径/高いアスペクト比の集積回路デバイスフィチャーを超埋め込みをするため、中間の酸/高い銅電解メッキ浴が次の組成を含むよう準備された:
200g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
80g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩化物イオン
9mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
3mL/l ViaForm(商標登録)Nextレベラー
200mg/L 比較実施例1に示される式をもつ市販で利用できる抑制剤
【0059】
(実施例5.本発明の抑制剤をともなう低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
低い酸/高い銅電解メッキ浴が次の組成を含むよう準備された:
160g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
10g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩素イオン
9mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
200mg/L 抑制剤(構造(3)に相当する12,000g/moleの分子量をもつ75%EO単位および25%PO単位からなる任意のPO/EOコポリマー)
【0060】
(比較実施例5.本発明の抑制剤をともなう低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴)
小さい直径/高いアスペクト比の集積回路デバイスフィチャーを超埋め込みをするため、低い酸/高い銅電解メッキ浴が次の組成を含むよう準備された:
160g/L CuSO・5HO(硫酸銅5水和物)
10g/L HSO(濃硫酸)
50mg/L 塩化物イオン
9mL/L ViaForm(商標登録)促進剤
200mg/L 比較実施例1の市販で利用できる抑制剤
【0061】
(実施例6 低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴をともなう超埋め込み試験トレンチ)
試験トレンチ(140nm;3:1および4:1の間のアスペクト比)が本発明の抑制剤からなる実施例1の低い酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされそして市販で利用できる抑制剤からなる比較実施例1の低い酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされた試験トレンチと比較された。
【0062】
試験トレンチの電解メッキ銅堆積のSEM像が図1Aおよび1Bに示される。図1Aは実施例1の浴で電解メッキされた試験トレンチのSEM像である。図1Bは比較実施例1の浴で電解メッキされた試験トレンチのSEM像である。両方の堆積は電流密度3.5mA/cmで、15秒間底上げ成長の推進を明らかにするためにメッキされた。実施例1の浴を使用した超埋め込みは比較実施例1の浴を使用した電解超埋め込みよりも埋め込みをさらに完全に達成し、かくして実質的に速い埋め込み速度を証明していることはSEM像から見ることができる。
【0063】
(実施例7.中間の酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴をともなう超埋め込み試験トレンチ)
試験トレンチ(96nm;3:1と4:1の間のアスペクト比)は本発明の抑制剤からなる実施例3の中間の酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされそして市場で利用できる抑制剤からなる比較実施例3の中間の酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされた試験トレンチと比較された。
【0064】
試験トレンチ内に電解メッキされた銅堆積のSMR像が図2Aおよび2Bに示される。図2Aは実施例3の浴で電解メッキされた試験トレンチのSMR像である。図2Bは比較実施例3の浴で電解メッキされた試験トレンチのSMR像である。両方の堆積は電流密度7mA/cm、30秒間、底上げ速度の促進を明らかにするためメッキされた。実施例3の浴を使用した超埋め込みは比較実施例3を使用した電解超埋め込みよりも埋め込みをさらに完全に達成し、かくして実質的に速い埋め込み速度を証明していることはSEM像から見ることができる。
【0065】
(実施例8.低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴をともなう超埋め込み試験トレンチ)
試験トレンチ(180nm;3:1と4:1の間のアスペクト比)は本発明の抑制剤からなる実施例4の低い酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされそして市場で利用できる抑制剤からなる比較実施例4の低い酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされた試験トレンチと比較された。
【0066】
試験トレンチ内に電解メッキされた銅堆積のSMR像が図3Aおよび3Bに示される。図3Aは実施例4の浴で電解メッキされた試験トレンチのSMR像である。図3Bは比較実施例4の浴で電解メッキされた試験トレンチのSMR像である。両方の堆積は電流密度7mA/cm、5.5秒間、底上げ成長の促進を明らかにするためメッキされた。実施例4の浴を使用した超埋め込みは比較実施例4の浴を使用した電解超埋め込みよりも埋め込みをさらに完全に達成し、かくして実質的に速い埋め込み速度を証明していることはSEM像から見ることができる。
【0067】
(実施例9.低い酸/高い銅超埋め込み電解メッキ浴をともなう試験トレンチ)
試験トレンチ(140nm;3:1と4:1の間のアスペクト比)は本発明の抑制剤からなる実施例5の低い酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされそして市場で利用できる抑制剤からなる比較実施例5の低い酸/高い銅電解メッキ浴を使用して銅で超埋め込みされた試験トレンチと比較された。
【0068】
試験トレンチ内に電解メッキされた銅堆積のSMR像が図4Aおよび4Bに示される。図4Aは実施例5の浴で電解メッキされた試験トレンチのSMR像である。図4Bは比較実施例5の浴で電解メッキされた試験トレンチのSMR像である。両方の堆積は電流密度3.5mA/cm、20秒間、底上げ成長の抑制を明らかにするためメッキされた。実施例5の浴を使用した超埋め込みは比較実施例5を使用した電解超埋め込みよりも埋め込みをさらに完全に達成し、かくして実質的に速い埋め込み速度を証明していることはSEM像からみることができる。
【0069】
本発明あるいは望ましい実施態様(s)の要素を導入するとき、冠詞“a”、“an”、“the”および“said”は一つあるいはそれ以上の要素があることを意味している。例えば、前述の説明および次の特許請求項が“an”に関連することは一つあるいはそれ以上の関連することがあることを意味している。用語“からなる(comprising)”、“含んでいる(including)”、および“もっている(having)”は包含する(inclusive)を意図しそしてリストに挙げた要素よりも他の付加的要素があることを意味している。
【0070】
種々の変型が本発明の範囲を逸脱することなく上記でなされているので、上記説明に含まれるそして付属する図面に示される全ての事柄は実証を説明しそして制約の意図はないことを意味している。本発明の範囲は付帯する特許請求範囲に定義されそして上記実施態様の修正は本発明の範囲を逸脱しないでなされる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1A】実施例6の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。
【図1B】実施例6の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。
【図2A】実施例7の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。
【図2B】実施例7の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。
【図3A】実施例8の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。
【図3B】実施例8の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。
【図4A】実施例9の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。
【図4B】実施例9の方法に従って準備した超埋め込み試験トレンチを示すSEM像である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面、側壁および頂部開口をもつサブミクロンサイズのフィチャーを含む電気配線フィチャーをともなう半導体集積回路デバイス基板上に銅堆積を電解メッキする方法で、方法は次からなる:
半導体集積回路デバイス基板を酸、基板上および電気配線フィチャー内に電解的に銅を堆積するに十分な銅イオン源、およびアルコールから誘導されたエーテルグループからなる反応開始モイエティ(moiety)に共有結合するポリエーテル鎖である抑制剤からなる電解メッキ組成物に浸漬し、そして抑制剤は浴可溶で浴に共存できそして次の構造をもつ:
─O─R─R
ここで、Rは1から約12の間の炭素をもつ置換あるいは非置換非環状アルコール、置換あるいは非置換環状アルコール、あるいはヒドロキシグループからなりそして4から約10の炭素原子をもつポリオールから誘導された反応開始モイエティである;
はEO単位およびPO単位からなる任意のポリエーテル鎖である;および
は水素、置換あるいは非置換アルキルグループ、アリールグループ、アラルキルあるいはヘテロアリールグループからなるグループから選ばれる;および
基板上に銅を堆積するために電解組成物に電流を供給しそして急速な底上げ堆積によるサブミクロンサイズのフィチャーを超埋め込みする。
【請求項2】
反応開始モイエティがn−ブタノールから誘導されそして抑制剤が次の構造をもつ請求項1の方法:
C─(CH─(OC / (OC─H ,
ここで、nが1と約200の間でそしてmが1と約200の間である。
【請求項3】
nが少なくとも約29そしてmが少なくともと約22である請求項2の方法。
【請求項4】
抑制剤が約3000g/moleと約4000g/moleの間の分子量をもつ請求項1の方法。
【請求項5】
抑制剤が約45:55と約55:45の間のEO:PO重量比をもつ請求項1の方法。
【請求項6】
抑制剤が約3000g/moleと約4000g/moleの間の分子量をもちそして約45:55と約55:45の間のEO:PO重量比をもつ請求項1の方法。
【請求項7】
銅イオンが約35と約60g/Lの間の当初濃度で存在しそして酸が約5と約30g/Lの間の当初濃度で存在する請求項1から6のいずれかの一つである方法。
【請求項8】
銅イオンが約35と約60g/Lの間の当初濃度で存在しそして酸が約10と約15g/Lの間の当初濃度で存在する請求項1から6のいずれかの一つである方法。
【請求項9】
銅イオンが約46と約60g/Lの間の当初濃度で存在しそして酸が約5と約30g/Lの間の当初濃度で存在する請求項1から6のいずれかの一つである方法。
【請求項10】
銅イオンが約48と約52g/Lの間の当初濃度で存在しそして酸が約5と約30g/Lの間の当初濃度で存在する請求項1から6のいずれかの一つである方法。
【請求項11】
銅イオンが約38と約42g/Lの間の当初濃度で存在しそして酸が約10と約15g/Lの間の当初濃度で存在する請求項1から6のいずれかの一つである方法。
【請求項12】
前記反応開始モイエティが約4と約10の炭素の間をもつ短鎖の炭化水素からなるアルコールである請求項1の方法。
【請求項13】
前記反応開始モイエティがn−ブタノール、イソブタノール、テトラブタノール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、および1,4−ブタンジオールからなるグループから選ばれたアルコールである請求項1の方法。
【請求項14】
抑制剤が約100mg/Lと約300mg/Lの間の当初濃度で存在する請求項1から13のいずれかの一つである方法。
【請求項15】
ポリエーテル抑制剤が次の構造からなる請求項1の方法:
C─(CH─(OC / (OC─H ,
ここで、nが1と約120の間でそしてmが1と約120の間でそして抑制剤が重量EO単位約50%と重量PO単位約50%からなるようなn:mの数値比である。
【請求項16】
底面、側壁および頂部開口をもつサブミクロンサイズのフィチャーを含む電気配線フィチャーをともなう半導体集積回路デバイス基板上に銅堆積を電解メッキする方法で、方法は次からなる:
半導体集積回路デバイス基板を酸、基板上および電気配線フィチャー内に電解的に銅を堆積するに十分な銅イオン源、および浴可溶で浴に共存できそして次の構造をもつPO/EO任意のコポリマーである抑制剤からなる電解メッキ組成物に浸漬し:
HO─(CO) / (CO)─H ,
ここで、nは1と約550の間であり、mは1と約125の間であり、そして抑制剤は少なくとも約2800g/moleの分子量をもち、そして
基板上に銅を堆積するために電解組成物に電流を供給しそして急速な底上げ堆積によるサブミクロンサイズのフィチャーを超埋め込みする。
【請求項17】
抑制剤が約10,000と約12,000g/moleの間の分子量をもつ請求項16の方法。
【請求項18】
抑制剤が約65:35と約75:25の間のEO:PO重量比をもつ請求項16の方法。
【請求項19】
抑制剤が約10,000と約12,000g/moleの間の分子量をもち、そして約65:35と約75:25の間のEO:PO重量比をもつ請求項16の方法。
【請求項20】
抑制剤が約12,000g/moleの分子量そして約75:25の間のEO:PO重量比をもつ請求項16の方法。
【請求項21】
底面、側壁および頂部開口をもつサブミクロンサイズのフィチャーを含む電気配線フィチャーをともなう半導体集積回路デバイス基板上に銅堆積を電解メッキための組成、組成は次からなる:
酸;
基板上および電気配線フィチャー内に電解的に銅を堆積するために十分な銅イオン源;および
PO/EO任意のコポリマーである抑制剤は浴可溶でそして浴に共存でき、抑制剤は(a)および(b)の間から選ばれた構造ももつ
(a) R─O─R─R
ここで、Rは1から約12の間の炭素をもつ置換あるいは非置換非環状アルコール、置換あるいは非置換環状アルコール、あるいはヒドロキシグループからなりそして4から約10の炭素原子をもつポリオールから誘導された反応開始モイエティである;
はEO単位およびPO単位からなる任意のポリエーテル鎖である;および
は水素、置換あるいは非置換アルキルグループ、アリールグループ、アラルキル、あるいはヘテロアリールグループからなるグループから選ばれる;そして
(b) HO─(CO) / (CO)─H ,
ここで、nは1と約550の間である;
mは1と約125の間である;そして
抑制剤は少なくとも2800g/moleの分子量をもつ。
【請求項22】
銅イオンが約35と約60g/Lの間の当初濃度で存在しそして酸が約5と約30g/Lの間の当初濃度で存在する請求項21の電解メッキ組成。
【請求項23】
抑制剤が構造(a)をもち、前記反応開始モイエティがn−ブタノール、イソブタノール、テトラブタノール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、および1,4−ブタンジオールからなるグループから選ばれたアルコールである請求項21あるいは請求項22の電解メッキ組成。
【請求項24】
抑制剤が構造(a)をもち、反応開始モイエティがn−ブタノールから誘導され、そして抑制剤が次ぎの構造をもつ請求項21あるいは請求項22の電解メッキ組成:
C─(CH─(OC / (OC─H ,
ここで、nが1と約200の間でそしてmが1と約200の間である。
【請求項25】
抑制剤が重量EO単位約50%と重量PO単位約50%からなるようなn:mの数値比である請求項24の電解メッキ組成。
【請求項26】
抑制剤が約3000g/moleと約4000g/moleの間の分子量をもつ請求項24の電解メッキ組成。
【請求項27】
抑制剤が構造(b)をもちそして約10,000と約12,000g/moleの間の分子量をもつ請求項21の電解メッキ組成。
【請求項28】
抑制剤が構造(b)をもちそして約65:35と約75:25の間のEO:PO重量比をもつ請求項21の電解メッキ組成。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2009−526128(P2009−526128A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553463(P2008−553463)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/061273
【国際公開番号】WO2007/130710
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(501407311)エントン インコーポレイテッド (36)
【Fターム(参考)】