説明

不揮発メモリ装置及び不揮発メモリ装置の製造方法

【課題】不揮発メモリ装置のメモリセルを小型化する。
【解決手段】フローティングゲート電極120は、トンネル絶縁膜110の上に形成されている。コントロールゲート電極140は、第1絶縁膜130を介してフローティングゲート電極120の上に形成されている。セレクトゲート絶縁膜150は、基板10の上に形成されており、トンネル絶縁膜110の横に位置している。セレクトゲート電極170はセレクトゲート絶縁膜150上に位置している。またセレクトゲート電極170は、第2絶縁膜160を介してフローティングゲート電極120の横に位置している。そしてセレクトゲート電極170のうちフローティングゲート電極120に面する側面は、下端174が第2絶縁膜160の下に入り込んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は不揮発メモリ装置及び不揮発メモリ装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発メモリ装置は、フローティングゲート電極に電荷を蓄積することにより情報を保持する装置である。不揮発メモリ装置の一例として、特許文献1に記載されているように、フローティングゲート電極及びコントロールゲート電極の積層体を2つ、共通の消去用ゲート電極を挟んで対向配置させるものがある。この構造において、セレクトゲート電極は、フローティングゲート電極及びコントロールゲート電極の積層体を介して消去用ゲート電極の反対側に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6747310号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不揮発メモリ装置の集積度を上げることは、記録容量を増やす上で重要である。このため、不揮発メモリ装置のメモリセルを小型化することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、基板と、
前記基板上に形成されたトンネル絶縁膜と、
前記トンネル絶縁膜上に形成されたフローティングゲート電極と、
第1絶縁膜を介して前記フローティングゲート電極上に形成されたコントロールゲート電極と、
前記基板上に形成され、前記トンネル絶縁膜の横に位置するセレクトゲート絶縁膜と、
前記セレクトゲート絶縁膜上に位置し、第2絶縁膜を介して前記フローティングゲート電極の横に位置するセレクトゲート電極と、
を備え、
前記セレクトゲート電極のうち前記フローティングゲート電極に面する側面は、下端が前記第2絶縁膜の下に入り込んでいる不揮発メモリ装置が提供される。
【0006】
セレクトゲート電極の幅は、設計時に定められている。そして本発明では、セレクトゲート電極は、フローティングゲート電極に面する側面の下端が第2絶縁膜の下に入り込んでいる。このため、セレクトゲート電極とフローティングゲート電極の間隔を狭くすることができる。従って、メモリセルを小型化することができる。
【0007】
本発明によれば、基板上にトンネル絶縁膜、フローティングゲート電極、第1絶縁膜、及びコントロールゲート電極をこの順に積層した積層構造を形成する工程と、
前記積層構造の側面に、下端が前記基板から離れている第2絶縁膜を形成する工程と、
前記基板に、前記トンネル絶縁膜の横に位置するセレクトゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記セレクトゲート絶縁膜上に、前記第2絶縁膜を介して前記フローティングゲート電極の横に位置するセレクトゲート電極を形成する工程と、
を備え、
前記セレクトゲート電極を形成する工程において、前記セレクトゲート電極のうち前記フローティングゲート電極に面する側面の下端を、前記第2絶縁膜の下に入り込ませる不揮発メモリ装置の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、不揮発メモリ装置のメモリセルを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態に係る不揮発メモリ装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した不揮発メモリ装置の製造方法を示す断面図である
【図3】図1に示した不揮発メモリ装置の製造方法を示す断面図である
【図4】図1に示した不揮発メモリ装置の製造方法を示す断面図である
【図5】図1に示した不揮発メモリ装置の製造方法を示す断面図である
【図6】図1に示した不揮発メモリ装置の製造方法を示す断面図である
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0011】
図1は、実施形態に係る不揮発メモリ装置の構成を示す断面図である。この不揮発メモリ装置は、基板10、トンネル絶縁膜110、フローティングゲート電極120、コントロールゲート電極140、セレクトゲート絶縁膜150、及びセレクトゲート電極170を備えている。基板10は、例えばシリコン基板などの半導体基板である。トンネル絶縁膜110は基板10の上に形成されている。フローティングゲート電極120は、トンネル絶縁膜110の上に形成されている。コントロールゲート電極140は、第1絶縁膜130を介してフローティングゲート電極120の上に形成されている。セレクトゲート絶縁膜150は、基板10の上に形成されており、トンネル絶縁膜110の横に位置している。セレクトゲート電極170はセレクトゲート絶縁膜150上に位置している。またセレクトゲート電極170は、第2絶縁膜160を介してフローティングゲート電極120の横に位置している。そしてセレクトゲート電極170のうちフローティングゲート電極120に面する側面は、下端174が第2絶縁膜160の下に入り込んでいる。以下、詳細に説明する。
【0012】
本実施形態において不揮発メモリ装置は、トンネル絶縁膜110、フローティングゲート電極120、コントロールゲート電極140、セレクトゲート絶縁膜150、及びセレクトゲート電極170からなるメモリセルを、共通の消去用ゲート電極180を介して2つ互いに対抗配置した構成を有している。消去用ゲート電極180は、トンネル絶縁膜190を介して2つのフローティングゲート電極120に接している。トンネル絶縁膜190は、例えば酸化シリコン膜である。また消去用ゲート電極180は、絶縁膜194及び絶縁膜192を介してコントロールゲート電極140に接している。
【0013】
フローティングゲート電極120に情報を書き込む場合、フローティングゲート電極120にはトンネル絶縁膜110を介して電荷が注入される。またフローティングゲート電極120から情報が消去される場合、フローティングゲート電極120からはトンネル絶縁膜190を介して電荷が引き抜かれる。
【0014】
上記したようにセレクトゲート電極170は、フローティングゲート電極120に面する側面が、下端174が第2絶縁膜160の下に入り込んでいる。詳細には、第2絶縁膜160とセレクトゲート電極170の間には、エッチングストッパー膜162が形成されている。エッチングストッパー膜162は、第2絶縁膜160に対して高い選択比を有する材料により形成されている。第2絶縁膜160が酸化シリコン膜である場合、エッチングストッパー膜162は、例えば窒化シリコン膜である。
【0015】
エッチングストッパー膜162の下端は基板10及びセレクトゲート絶縁膜150から離れている。そしてセレクトゲート電極170の下端174は、エッチングストッパー膜162とセレクトゲート絶縁膜150の間のスペースに入り込んでいる。そして下端174は、下に行くにつれてトンネル絶縁膜110に近づく方向に幅が広がっている。
【0016】
トンネル絶縁膜110は、2つのフローティングゲート電極120の下及びそれらの間の領域に連続的に形成されている。またトンネル絶縁膜110は、セレクトゲート絶縁膜に面する側の端部112が、他の部分、例えばフローティングゲート電極120の下に位置する領域の中央部と比較して厚くなっている。トンネル絶縁膜110の端部112は、フローティングゲート電極120の側面の下部が酸化されることにより、一部が形成されている。なお第2絶縁膜160の下端、例えばエッチングストッパー膜162により覆われていない部分も、フローティングゲート電極120の側面の下部が酸化されることにより、一部が形成されている。
【0017】
セレクトゲート電極170は、フローティングゲート電極120とは逆側の側面がサイドウォール200によって覆われている。そして基板10のうちサイドウォール200を介してセレクトゲート電極170とは逆側に位置する領域には、ソース及びドレインの一方となる拡散層30が形成されている。また基板10のうち消去用ゲート電極180の下方に位置する領域には、ソース及びドレインの他方となる拡散層20が形成されている。拡散層30にはコンタクト212が接続している。コンタクト212は、層間絶縁膜210に埋め込まれている。そして拡散層30の表層、コントロールゲート電極140の表層、セレクトゲート電極170の表層、及び消去用ゲート電極180の表層には、それぞれシリサイド層32,142,172,182が形成されている。また拡散層20は、層間絶縁膜210に埋め込まれたコンタクト(図示せず)に接続するために、消去用ゲート電極180が形成されていない領域まで延伸しているが、この延伸している部分において表層にシリサイド層が形成されている。
【0018】
図2〜図6の各図は、図1に示した不揮発メモリ装置の製造方法を示す断面図である。この不揮発メモリ装置の製造方法は、以下の工程を有している。まず基板10上にトンネル絶縁膜110、フローティングゲート電極120、第1絶縁膜130、及びコントロールゲート電極140をこの順に積層した積層構造を形成する。次いでこの積層構造の側面に第2絶縁膜160を形成する。次いで、基板10上にセレクトゲート絶縁膜150を形成する。次いで、セレクトゲート絶縁膜150上にセレクトゲート電極170を形成する。このとき、セレクトゲート電極170のうちフローティングゲート電極120に面する側面の下端を、第2絶縁膜160の下に入り込ませる。以下、詳細に説明する。
【0019】
まず図2(a)に示すように、基板10上に絶縁膜114、ポリシリコン膜122、絶縁膜132、及びポリシリコン膜144の積層構造を形成する。絶縁膜114はトンネル絶縁膜110となる膜であり、例えば熱酸化法又はCVD法により形成される。ポリシリコン膜122はフローティングゲート電極120となる膜であり、絶縁膜132は第1絶縁膜130となる膜であり、ポリシリコン膜144はコントロールゲート電極140となる膜である。ポリシリコン膜122、絶縁膜132、及びポリシリコン膜144は例えばCVD法により形成される。
【0020】
次いで図2(b)に示すように、ポリシリコン膜144上にレジストパターン50を形成し、このレジストパターン50をマスクとしてポリシリコン膜144及び絶縁膜132をエッチングする。これにより、コントロールゲート電極140及び第1絶縁膜130が形成される。
【0021】
その後、図3(a)に示すように、レジストパターン50を除去する。次いで、コントロールゲート電極140上およびポリシリコン膜122上にレジストパターン52を形成し、レジストパターン52をマスクとしてポリシリコン膜122及び絶縁膜114をエッチングする。これにより、トンネル絶縁膜110及びフローティングゲート電極120が形成される。ただし隣り合う2つのフローティングゲート電極120は、互いにつながったままである。
【0022】
その後、図3(b)に示すようにレジストパターン52を除去する。次いでトンネル絶縁膜110、フローティングゲート電極120、第1絶縁膜130、及びコントロールゲート電極140の側面上および表面上、並びに基板10上に、絶縁膜164,166をこの順に形成する。絶縁膜164は、第2絶縁膜160及び絶縁膜194となる膜であり、絶縁膜166はエッチングストッパー膜162及び絶縁膜192となる膜である。
【0023】
次いで図4(a)に示すように、絶縁膜166を異方性エッチングすることにより、エッチバックする。これにより、エッチングストッパー膜162及び絶縁膜192が形成される。次いでエッチングストッパー膜162をマスクとして絶縁膜164を異方性エッチングすることにより、エッチバックする。これにより、第2絶縁膜160及び絶縁膜194が形成される。この段階においてエッチングストッパー膜162は、下端が基板10及びトンネル絶縁膜110から離れている。このため第2絶縁膜160の下部は、エッチングストッパー膜162によって覆われていない。
【0024】
次いで図4(b)に示すように、基板10上にレジストパターン54を形成し、レジストパターン54をマスクとしてフローティングゲート電極120をエッチングする。これにより2つのフローティングゲート電極120は互いに分離される。次いで、レジストパターン54をマスクとして基板10に不純物を注入する。これにより、基板10には拡散層20が形成される。
【0025】
その後、図5(a)に示すようにレジストパターン54を除去する。次いでフローティングゲート電極120を熱酸化する。これにより、トンネル絶縁膜190が形成される。またこの工程において、基板10も熱酸化され、熱酸化膜12が形成される。
【0026】
次いで図5(b)に示すように、コントロールゲート電極140の上面、フローティングゲート電極120の相互間に位置するトンネル絶縁膜110の上面、並びに第2絶縁膜160及び絶縁膜194の上端面をレジストパターン56で覆う。次いで熱酸化膜12を等方性エッチング、例えばウェットエッチングにより除去する。このとき、オーバーエッチング量を多くする。このようにすると、第2絶縁膜160はエッチングストッパー膜162をマスクとしてエッチングされる。その結果、第2絶縁膜160の下部は少なくとも一部が除去され、フローティングゲート電極120の下部及びトンネル絶縁膜110は、第2絶縁膜160から露出する。なおこの工程において、第2絶縁膜160のうちフローティングゲート電極120の下部及びトンネル絶縁膜110に面する部分は、ごく薄く残ることもある。この場合、第2絶縁膜160の下端のうち残った部分の厚さがセレクトゲート絶縁膜150の厚さ以下になるように、エッチング条件を設定する。
【0027】
その後、図6(a)に示すようにレジストパターン56を除去する。次いで基板10をウェット酸化する。これにより、基板10にはセレクトゲート絶縁膜150が形成される。また上記したように、フローティングゲート電極120の下部及びトンネル絶縁膜110は、第2絶縁膜160から露出するか、又は第2絶縁膜160の下端のうち残った部分の厚さはセレクトゲート絶縁膜150の厚さ以下になっている。このため、フローティングゲート電極120のうちエッチングストッパー膜162で覆われていない部分は酸化される。これにより、トンネル絶縁膜110の端部112は厚くなる。また第2絶縁膜160の下端の一部も形成される。
【0028】
次いで図6(b)に示すように、フローティングゲート電極120の相互間に位置するトンネル絶縁膜110の上面、およびエッチングストッパー膜162の側面を含む全面にポリシリコン膜を形成する。この工程において、ポリシリコン膜は、第2絶縁膜160とセレクトゲート絶縁膜150の間の空間に入り込む。次いでこのポリシリコン膜上にレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとしてポリシリコン膜をエッチングする。これにより、セレクトゲート電極170及び消去用ゲート電極180が形成される。
【0029】
次いで、基板10上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜をエッチバックする。これにより、サイドウォール200が形成される。
【0030】
その後、図1に示すように、サイドウォール200、セレクトゲート電極170、コントロールゲート電極140、及び消去用ゲート電極180をマスクとして、基板10に不純物を注入する。これにより、拡散層30が形成される。次いで、シリサイド層32,142,172,182を形成し、さらに層間絶縁膜210及びコンタクト212を形成する。
【0031】
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。セレクトゲート電極170の幅は、設計時に定められている。そして本実施形態では、セレクトゲート電極170は、フローティングゲート電極120に面する側面の下端が第2絶縁膜160の下に入り込んでいる。このため、セレクトゲート電極170とフローティングゲート電極120の間隔を狭くすることができる。従って、メモリセルを小型化することができる。
【0032】
また、トンネル絶縁膜110の端部112は厚くなる。このため、基板10とフローティングゲート電極120の間に形成される容量は小さくなる。このため、この容量を基準にしたときの、フローティングゲート電極120とコントロールゲート電極140の間に形成される容量の大きさは、端部112を厚くしない場合と比較して大きくなる。従って、フローティングゲート電極120に対する書込特性が向上する。
【0033】
また第2絶縁膜160の側面をエッチングストッパー膜162で覆っている。このため、セレクトゲート絶縁膜150を形成する工程において、第2絶縁膜160を酸素が透過してフローティングゲート電極120及びコントロールゲート電極140が酸化されることを抑制できる。
【0034】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0035】
10 基板
12 熱酸化膜
20 拡散層
30 拡散層
32 シリサイド層
50 レジストパターン
52 レジストパターン
54 レジストパターン
56 レジストパターン
110 トンネル絶縁膜
112 端部
114 絶縁膜
120 フローティングゲート電極
122 ポリシリコン膜
130 第1絶縁膜
132 絶縁膜
140 コントロールゲート電極
142 シリサイド層
144 ポリシリコン膜
150 セレクトゲート絶縁膜
160 第2絶縁膜
162 エッチングストッパー膜
164 絶縁膜
166 絶縁膜
170 セレクトゲート電極
172 シリサイド層
174 下端
180 消去用ゲート電極
182 シリサイド層
190 トンネル絶縁膜
192 絶縁膜
194 絶縁膜
200 サイドウォール
210 層間絶縁膜
212 コンタクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成されたトンネル絶縁膜と、
前記トンネル絶縁膜上に形成されたフローティングゲート電極と、
第1絶縁膜を介して前記フローティングゲート電極上に形成されたコントロールゲート電極と、
前記基板上に形成され、前記トンネル絶縁膜の横に位置するセレクトゲート絶縁膜と、
前記セレクトゲート絶縁膜上に位置し、第2絶縁膜を介して前記フローティングゲート電極の横に位置するセレクトゲート電極と、
を備え、
前記セレクトゲート電極のうち前記フローティングゲート電極に面する側面は、下端が前記第2絶縁膜の下に入り込んでいる不揮発メモリ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の不揮発メモリ装置において、
前記トンネル絶縁膜は、前記セレクトゲート絶縁膜に面する側の端部が、中央部と比較して厚くなっている不揮発メモリ装置。
【請求項3】
請求項2に記載の不揮発メモリ装置において、
前記トンネル絶縁膜の前記端部は、前記フローティングゲート電極が酸化されることにより少なくとも一部が形成されている不揮発メモリ装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の不揮発メモリ装置において、
前記第2絶縁膜と前記セレクトゲート電極の間に形成され、下端が前記基板から離れているエッチングストッパー膜を備える不揮発メモリ装置。
【請求項5】
請求項4に記載の不揮発メモリ装置において、
前記第2絶縁膜は酸化シリコン膜であり、前記エッチングストッパー膜は窒化シリコン膜である不揮発メモリ装置。
【請求項6】
基板上にトンネル絶縁膜、フローティングゲート電極、第1絶縁膜、及びコントロールゲート電極をこの順に積層した積層構造を形成する工程と、
前記積層構造の側面に、下端が前記基板から離れている第2絶縁膜を形成する工程と、
前記基板に、前記トンネル絶縁膜の横に位置するセレクトゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記セレクトゲート絶縁膜上に、前記第2絶縁膜を介して前記フローティングゲート電極の横に位置するセレクトゲート電極を形成する工程と、
を備え、
前記セレクトゲート電極を形成する工程において、前記セレクトゲート電極のうち前記フローティングゲート電極に面する側面の下端を、前記第2絶縁膜の下に入り込ませる不揮発メモリ装置の製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の不揮発メモリ装置の製造方法において、
前記第2絶縁膜を形成する工程は、
前記積層構造の側面に前記第2絶縁膜を形成する工程と、
前記第2絶縁膜の側面のうち下端をのぞいた領域に、エッチングストッパー膜を形成する工程と、
前記エッチングストッパー膜をマスクとして前記第2絶縁膜をエッチングする工程と、
を備える不揮発メモリ装置の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の不揮発メモリ装置の製造方法において、
前記第2絶縁膜を形成する工程において、前記基板上及び前記積層構造の側面に前記第2絶縁膜を形成し、
前記エッチングストッパー膜を形成する工程は、
前記第2絶縁膜上に前記エッチングストッパー膜を形成する工程と、
前記第2絶縁膜及び前記エッチングストッパー膜を異方性エッチングすることにより、前記基板上に位置する前記第2絶縁膜及び前記エッチングストッパー膜を除去する工程と、
を備える不揮発メモリ装置の製造方法。
【請求項9】
請求項6〜8のいずれか一項に記載の不揮発メモリ装置の製造方法において、
前記第2絶縁膜の下端を除去する工程において、前記フローティングゲート電極の下部及び前記トンネル絶縁膜を前記第2絶縁膜から露出させる不揮発メモリ装置の製造方法。
【請求項10】
請求項6〜8のいずれか一項に記載の不揮発メモリ装置の製造方法において、
前記第2絶縁膜の下端を除去する工程において、前記第2絶縁膜のうち前記フローティングゲート電極の下部及び前記トンネル絶縁膜に面する部分の厚さを、前記セレクトゲート絶縁膜の厚さ以下にする不揮発メモリ装置の製造方法。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の不揮発メモリ装置の製造方法において、
前記セレクトゲート絶縁膜を形成する工程において、
前記基板を酸化することにより前記セレクトゲート絶縁膜を形成し、かつ前記フローティングゲート電極のうち前記エッチングストッパー膜で覆われていない部分を酸化する不揮発メモリ装置の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−233558(P2011−233558A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99807(P2010−99807)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】