説明

乾燥性挿入層を有する光学チューブ組立体

少なくとも1本の光学導波路と、少なくとも1つの乾燥性挿入層(14)と、チューブとを有する光ファイバ・チューブ組立体において、少なくとも1本の光学導波路(12)は、チューブ(18)内に配置され、少なくとも1本の光学導波路(12)を包囲する。本発明の一実施形態においては、少なくとも1つの乾燥性挿入層(14)は、少なくとも一種類の不連続フィラメントを有するフェルトを含む第1層を有する。この乾燥性挿入層(14)は、複数の膨潤性フィラメント(24a)を有する。別の実施形態においては、乾燥性挿入層(14)は、第1層(172)、第2層(176)、複数の膨潤性フィラメント(24a)を有する。この第1層および第2層(172、176)は、その長手方向エッジに少なくとも沿って固着され、これにより第1と第2層の間に少なくとも1個の隔離室(174a)が形成され、複数の膨潤性フィラメント(174)は、前記少なくとも1個の隔離室内に配置される。本発明の乾燥性挿入層(14)は、チューブレスのケーブル設計において効果のあるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学導波路のドライパッケージ(乾燥封止法/装置)に関し、特に、光学導波路を保護する少なくとも1つの乾燥性挿入層を有する光ファイバ・チューブ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバ・ケーブルは、光ファイバの様な光学導波路を有する。この光学導波路は、光学信号、例えば、音声情報、画像情報、データ情報を送信する。ある種の光ファイバ・ケーブル組立体は、チューブ内に配置された光学導波路を有し、かくしてチューブ組立体を構成する。一般的にチューブは、光学導波路を保護するが、この光学導波路をチューブ内で更に保護しなければならない。例えば光学導波路とチューブとの間で、曲がりを吸収するために、ある程度相対的に移動しなければならない。他方で光学導波路は、チューブと十分に結合しなければならず、光学導波路がケーブルを設置する際に、引っ張り強さがかかった時に、チューブ内でズレるのを阻止しなければならない。更にチューブ組立体は、その中を水が移動するのを阻止しなければならない。更にチューブ組立体は、光学性能の劣化をせずに広い温度範囲に渡って、動作しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の光チューブは、これらの要件を満足するために、チューブにチキソトロビ(thixotropic)材料例えばグリースを充填している。このチキソトロビ材料により、光学導波路とチューブとの間の十分な動きと、光学導波路のクッション性と、光学導波路とチューブとの間の十分な動きと結合が可能となる。更にチキソトロビ材料は、水がチューブ内を移動するのを阻止するのに有効である。しかしチキソトロビ材料は、光学導波路を接合する前に、光学導波路から取り除かなければならない。チキソトロビ材料を光学導波路から取り除くことは、汚れが発生し時間のかかる作業である。更にチキソトロビ材料の粘度が変わることにより、チキソトロビ材料は、高温ではチューブの端部から漏れ出し、低温では光学減衰を引き起こす。
【0004】
ケーブルの設計に際し、チキソトロビ材料をチューブから取り除こうとしているが、この様な設計は、ケーブルの要件の全てを満たすことができず、製造価格が上がる。チキソトロビ材料をチューブから除去する一例は、特許文献1に開示されている。この特許文献1は、従来の膨潤性テープと/又はヤーンをその中に有するチューブを開示している。例えば従来の膨潤性テープは、通常2枚の薄い不織層から形成され、この2枚の層が膨潤性粉末をその間に挟み込み、これによりバッファチューブの内側のスペースを占有しない薄いテープが形成される。従って従来の膨潤性テープは、充填されないスペースが存在するため、光学導波路に対し十分な結合を提供できない。更にこのスペースが存在することにより、チューブ内の水がチューブに沿って移動し、従来の膨潤性テープにより捕獲されることはない。かくしてこの設計は、光ファイバをチューブ内に十分結合するために、大量の膨潤性要素をチューブ内に必要とする。更にバッファチューブの内に大量の膨潤性要素を使用することは、経済的ではない。その理由はケーブルコストの増加と共に製造工程も複雑となるからである。
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,909,592号明細書
【特許文献2】米国特許第6,278,826号明細書
【特許文献3】米国特許出願第10/632,219号
【特許文献4】米国特許出願第10/448,509号
【特許文献5】米国特許出願第10/652,046号
【0006】
チキソトロビ材料を光ファイバ・ケーブルから取り除く他の実施形態は、特許文献2に開示されている。この特許文献2は、超吸収性ポリマで負荷された湿分量を有する発泡材料を開示している。この発泡材料の湿分量は、発泡材料の耐炎性特性を改善すると記載されている。この設計の発泡材料は、高価でありケーブルのコストが上昇する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(実施形態)
図1に本発明の一態様のチューブ組立体10を示す。チューブ組立体10は、少なくとも1本の光学導波路12と、少なくとも1層の乾燥性挿入層14と、チューブ18とを有する。この場合光学導波路12は、リボンスタック13の形態を採っている。このリボンスタック13は、スタックの角の間が長さDの対角線を有する。乾燥性挿入層14は、光学導波路12を包囲し、コア15を形成し、チューブ18内に配置される。乾燥性挿入層14は、緩衝、結合、水の移動の阻止、曲がりの吸収等の機能を実行する。乾燥性挿入層14は、接続前に洗浄を必要とするような残留物あるいは薄膜を残すことなく、光学導波路を容易に取り外すことができるので、利点がある。更に従来のチキソトロビ材料とは異なり、乾燥性挿入層14は、温度と共に粘性は変わらず、高温でチューブの端部から垂れ落ちることはない。更にチューブ組立体10は、光学導波路12の周囲に乾燥性挿入層14を保持する他の適宜の構成要素(例えばポリエステル製バインダ糸17)を有する。同様に複数本のスレッドが縫い合わされて、乾燥性挿入層14を一体に保持し、その後、その周囲にチューブ18を押し出す。図1aは、チューブ組立体10の変形例であるチューブ組立体10’を示す。具体的にはチューブ組立体10’は、複数のバラバラの光学導波路12を有し、これはリボンスタック13の代わりである。この場合、チューブ組立体10’は、24本のバラバラの光学導波路12を有し、その対角線距離はDであるが、他の適宜の本数の光学導波路も使用することができる。更に光学導波路12は、バインダ、膨潤性スレッド、テープ、ラッピングあるいは他の適宜の材料を用いて、1つあるいは複数個のグループに束ねることもできる。更にチューブ組立体10又は10’は、図5に示すケーブルの一部でもよい。更に本発明の乾燥性挿入層14は、チューブレス・ケーブルと共に使用することもできる。
【0008】
図示するように光学導波路12は、光ファイバリボンの一部を形成する光ファイバである。この場合、光学導波路は、リボンスタック13を形成するリボン形式の複数のシングルモード光ファイバである。リボンスタック13は、螺旋状あるいはS−Zの編素を有する。更に他の種類のあるいは他の構成の光学導波路も用いることができる。例えば光学導波路12は、マルチモード/ピュアモード/エルビウムドープ/極性維持ファイバあるいは他の適宜の光導波路と/又はこれらの組み合わせである。更に光学導波路12は、バラバラのものあるいは束ねたものでもよい。各光学導波路12は、シリカベースのコアを有し、このコアは、光の伝送を行い、コアの屈折率よりも低い屈折率のシリカベースのクラッド層で包囲される。更に一層あるいは複数層のコーティング層を光学導波路12に形成することもできる。例えば柔軟性のある第1コーティング層でクラッド層を包囲し、比較的固い第2コーティング層で主コーティング層を包囲する。一実施形態においては、1本あるいは複数本の光学導波路12は、特許文献3に記載されたコーティングシステムを有する。光学導波路12は、識別手段例えばインクあるいは他の適宜の識別標識を有する。適宜の光ファイバはCorning Incorporated(Corning, New York)から市販されている。
【0009】
本発明の他の実施形態においては、リボンスタック13は、所定のMAC番号を有する光学導波路12aをコーナに有する。これにより圧縮力が掛かったときに、コーナの光学導波路の光学減衰を防止する。言い換えると、所定のMAC番号を有する光学導波路をコーナに選択配置することにより、圧縮力による光学減衰に敏感でない光学導波路を、高いレベルの圧縮がかかるリボンスタックの場所に配置することができる。本明細書で用いられるMAC番号は、所定のコーナの導波路12aに対し、モードフィールド直径(mode fiefd diameter (MFD))をカットオフ波長で割った値である。両方の数値は、マイクロメータで表示され、MACは無次元数である。言い換えると、MFDはマイクロメータで表示され、カットオフ波長はナノメータで表示される。その結果カットオフ波長は、1000で割って、マイクロメータに変換しなければならない。かくして無次元数のMAC番号が得られる。
【0010】
本発明の一実施形態においては、1本あるいは複数本のコーナの光学導波路12aは所定のMAC番号を有する。具体的には、MAC番号は7.35以下、より好ましくは7.00以下、最も好ましくは6.85以下である。一例として、コーナの光学導波路12aは、MFDが9.11μm以下で、カットオフ波長が1240nm以上となるよう選択する。その結果MAC番号は7.35以下である。一般的に、MAC番号は、MFDに比例しカットオフ波長に反比例する。リボンスタック13は、4つのコーナに光学導波路12aを有するが、他のリボンスタックの構成でそれ以上のコーナを有することもできる。例えば、プラスサイン型のリボンスタックは8個の外側コーナを有する。同様に他のリボンスタック構造も他の数のコーナを有する。
【0011】
更に本発明のリボンの実施形態は、正の超過リボン長さ(excess ribbon length(ERL))を有するが、負のERLも可能である。本明細書において、ERLは、特定のリボンの長さから、リボンを含むチューブあるいはケーブルの長さを引いて、それをリボンを含むチューブあるいはケーブルの長さで割り、更に100倍してパーセント%で表示したものである。ERLが、特定の構造によっては、チューブ長さあるいはケーブル長さを用いて計算される。。更にケーブル内の個々のリボンは、異なる値のERLを有する。一例としてケーブルのリボンは、正のERL(好ましくは0.0%から0.2%以上のERL)を有する。同様にバラバラのあるいは束ねた光ファイバの実施形態は、正の超過ファイバ長さ(excess fiber length(EFL))を有してもよい。
【0012】
図2,2aは、本発明の乾燥性挿入層14の断面図を示す。乾燥性挿入層14は、製造中に連続的なアプリケーション用のリールから繰り出される、一種類、あるいは複数生類の細長い材料から形成される。乾燥性挿入層14は、様々な機能を実行する複数の層(図2)から形成される。乾燥性挿入層14(図2a)は、圧縮可能なフェルト材料のような単一層から形成することもできる。乾燥性挿入層14は、光学導波路12をチューブ18から緩衝させ、これにより光学導波路12の光学減衰を1310nmでの基準周波数で0.4dB/km以下に、そして1550nmと1625nmの基準周波数では、0.3dB/kmに押さえる。本発明の一実施形態においては、乾燥性挿入層14は、2種類の層と/又は材料から形成される。例えば図2は、圧縮可能な層である第1層14aと膨潤性層である第2層14bとを示す。この場合、第1層14aは、十分な結合特性を提供する所定のバネ乗数を有する圧縮性材料から形成される。一例として第1層14aは、発泡テープ好ましくは開放型のセルの発泡テープである。しかし他の適宜の圧縮性材料も、例えば閉鎖型セル発泡テープも使用可能である。第2層14bは、膨潤性層で例えばチューブ18内で水の移動を阻止するような膨潤性粉末を有するテープである。更に本発明による単一層の乾燥性挿入層も同様な特性を有することも可能である。
【0013】
図2aは、1つあるいは複数の材料から形成されたフェルト製の単一の不織層を有する別の乾燥性挿入層14を示す。この場合、乾燥性挿入層14は、複数の膨潤性フィラメント24aと、複数の非膨潤性フィラメント24bとを有する。かくして複数の材料を有するフェルト層が形成される。本明細書において、フェルトとは、1種類あるいは複数種類の不連続なフィラメントと/又はファイバ(繊維)から構成され、これらは、加熱処理、加湿処理、化学処理、加圧処理、あるいはこれらの組み合わせにより、接着、一体に編まれ、これにより形成された比較的厚い圧縮可能な層である。膨潤性フィラメント24aは、他の適宜の膨潤性材料、好ましくは少なくとも1つの超吸収性ポリマを有するのが好ましい。好ましい超吸収性ポリマは、部分的に橋かけされたポリマであり、何回も自分自身の重量分の水吸収し、分解することなく膨潤できる。例えばその材料の一例としてアクリレート、ウレタン、繊維系ベースの材料がある。一例として図2aの単一層の乾燥性挿入層14は、膨潤性フィラメント24aを25重量%以下、非膨潤性フィラメント24bを75重量%以上有する。他の適宜の比率も可能である。同様に乾燥性挿入層14の密度も、チューブ組立体のニーズに適合するために、左右される。一般的に単一層のフェルト製の乾燥性挿入層14は、光ファイバの緩衝用あるいは結合用の圧縮性の層であり、水の移動を阻止する膨潤性材料を含む。従来の膨潤性テープとは異なり、単一層のフェルト層は、チューブあるいはキャビティ内のスペースを充填するよう、比較的厚い。更にフェルト製の乾燥性挿入層14は、乾燥性挿入層14の圧縮性と弾力性を提供するのを補助する膨潤性フィラメントを使用し、従来の膨潤性テープで使用される膨潤性粉末は使用しない。
【0014】
非膨潤性フィラメント24bは、他の適宜なフィラメントと/又はファイバ材料を有し、例えば、ポリマフィラメントである。例えば、これは、ポリプロピレン、ポリプロピレン、ポリエステル、あるいは他の適宜の材料、例えば綿、ナイロン、レーヨン、エラストマ、ファイバガラス、アラミド、ポリマ、ラバーベースのウレタン、合成材料と/又はそれらの混成物も、非膨潤性フィラメント24bの一部として含むこともでき、これにより、特定の性能を提供するように調整される。例えばポリマフィラメントは、チューブが押し出しで形成されるときに、乾燥性挿入層とチューブを結合するのに用いられる。言い換えると、チューブの熱間押し出し機は、少なくとも部分的にポリマフィラメントを溶融し、乾燥性挿入層とチューブの間の接着を引き起こす。別の例としては、エラストマ繊維が、光学導波路12とチューブ18の結合改良するために、乾燥性挿入層の中に含有される。エラストマ繊維あるいは他の適宜の材料の使用により、乾燥性挿入層14がチューブ18に結合することを、あるいは光学導波路12が乾燥性挿入層14に結合することを可能とするが、これは摩擦係数の増加により行われる。当然のことながら、図2b−2dに示すように、接着剤、糊、他の適宜な方法を用いて、乾燥性挿入層をチューブに接着することもできる。更に乾燥性挿入層は、他の化学材料あるいは添加物を含有し、例えば耐炎性のような特性に影響を及ぼすこともできる。
【0015】
図3,3aのチューブ組立体30,30’は、図1のチューブ組立体10,10’に類似するが、異なる点として、それらは図2aの乾燥性挿入層を採用している。更にチューブ組立体30,30’は、図6に示す光ファイバ・ケーブル60の一部として含めることができる。図2aの乾燥性挿入層14は、緩衝性機能、結合機能、水の移動の防止機能、曲がり吸収機能を実現する。例えば、多層の乾燥性挿入層である。単一層の構造は、ケーブルのコストを下げ、ケーブルを製造し易くする。
【0016】
更に図2の乾燥性挿入層は、性能特性を調整するために、フェルトに加えて1つあるいは複数の他の層を有する。図示するように、図16は、図2aのフェルト製の乾燥性挿入層の一方の側に付着された第2層162を有する別の乾燥性挿入層14を示す。フェルト製の乾燥性挿入層に付着された第2層により、複数の様々な乾燥性挿入層構造が可能となる。例えばフェルト製の乾燥性挿入層は、膨潤性フィラメントを含まずに、その代わり、第2層162は、水の移動を阻止する膨潤性テープである。本発明の他の実施形態においては、フェルトは、膨潤性フィラメントとそれに取り付けられた膨潤性テープとを有する。本発明の更なる実施形態においては、第2層162は、チューブを押し出す工程中に、少なくとも部分的に溶融したポリマを有する溶融可能層である。同様に他の乾燥性挿入層の実施形態も可能である。
【0017】
図17,18に示す乾燥性挿入層14は、第1、2層172,176を有し、それらの間の隔離室174a内に膨潤性フィラメント174が配置される。言い換えると、膨潤性フィラメント174は、第1、2層172,176の間の隔離室174a内に含まれる。第1、2層172,176は、裏打ち層として機能する。一例として、第1、2層172,176は、ナイロン、ポリマ、ファイバーガラス、アラミド、w−sテープ、合成材料、あるいはテープ形状の他の適宜の材料から形成される。これらを構成する材料は、必要な強度を提供し、ケーブル製造プロセスと意図した用途を保証する。第1層と第2層の少なくとも一方は、水分が透過できるような多孔性にすべきである。膨潤性フィラメント174は、第1、2層172,174の間にルーズの配置された不連続な膨潤性フィラメントを有し、これにより圧縮可能な乾燥性挿入層を形成する。適宜の膨潤性フィラメントは、例えば、日本大阪府の東洋紡から市販されているLANSEALと、Technical Absorbents Ltd. (South Humberside, United Kingdom)から市販されているOASISである。更に膨潤性フィラメント174は、膨潤性粉末を膨潤性フィラメントと共に含む。更に膨潤性フィラメント174は、膨潤性層の厚みをかくして乾燥性挿入層の厚みを増しながら、乾燥性挿入層の製造コストを下げるような充填材としての他のフィラメントを含んでもよい。この他のフィラメントは、適宜の如何なる非膨潤性材料でもよい。
【0018】
更に第1、2層172,176が接着されて、膨潤性フィラメント174が、その間に挟み込まれる。これにより1つあるいは複数の隔離室174aが形成され、この隔離室174aがその中に膨潤性フィラメント174を収納する。最低限、第1、2層172,176は、長さ方向に沿って複数のシーム178で接着されるが、別の方法でも接着可能である。第1、2層172,176は、接着剤、加熱、適宜の縫い付け、あるいは適宜の方法により、接着される。本発明の一実施形態においては、第1、2層172,176は、乾燥性挿入層の長さ方向に沿って中間の場所で接着される。図18に示すように、第1、2層172,176は、シーム178のダイヤモンド型のパターンを用いて、接着されるが、他の適宜のパターン、例えば三角形、半円形、湾曲線形パターンも使用可能であり、これにより、複数の隔離室174aを形成する。更に、隔離室174aの間のシームが、光学導波路の周囲に乾燥性挿入層を形成するのを補助するために配置される。膨潤性フィラメント174を隔離室を構成するよう区切ることにより、材料が個々の隔離室を超えて移動するを阻止する。更に隔離室が、乾燥性挿入層に緩衝性の織物構造を追加する。
【0019】
本発明の更なる実施形態においては、第1、2層172,176は、同一材料を含む必要はない。言い換えると、第1、2層172,176の材料は、乾燥性挿入層の挙動が乾燥性挿入層の両側の要件に合うように、選択される。例えば、第1層は、押し出しで製造されたチューブに接着するよう調整され、第2層は、光学導波路に接触するような最終仕上げを提供するよう調整される。更に、本発明の他の実施形態においては、乾燥性挿入層は、第1、2層以外の層を有し、第1、2層の取り付けを最適化し、水分の移動を阻止するようにすることもできる。しかし、乾燥性挿入層は、ケーブル組立体に組み込むのが困難になるほど、剛性の高いものであってはならない。更に図2aに示すように、乾燥性挿入層の長手方向端部の一端は、テーパ状エッジ24cを有し、乾燥性挿入層が少なくとも光学導波路12の周囲に形成されるときに、長手方向端部が折り曲げられても、大きなふくらみができないようにするのがよい。
【0020】
本発明の乾燥性挿入層14は、所定の水膨張速度を有するのが好ましい。即ち、膨潤性物質の多くの膨張高さが、水に晒されたときに、120秒以内好ましくは90秒以内に起こるのが好ましい。更に乾燥性挿入層14は、蒸留水に対しは約18mmの最大膨張高さと、5%のイオン水溶液(即ち食塩水)に対しは約8mmの膨張高さを有するのが好ましい。しかし他の適宜の最大膨張高さを有する乾燥性挿入層も使用できる。
【0021】
乾燥性挿入層14は、組立中に圧縮され、光学導波路12が、チューブ18に沿って長さ方向に容易にズレるのを阻止するような所定の放線方向力を与える。乾燥性挿入層14は、チューブの直径と/又はケーブルの直径を小さくするために、圧縮前の高さhは5mm以下である。しかし他の適宜の圧縮前高さhも乾燥性挿入層14に用いることができる。一例として、単一層の乾燥性挿入層14の圧縮前の高さは、0.5mmと2mmの間で、これにより小径のチューブ組立体が得られる。更に乾燥性挿入層14の高さhは、幅方向に渡って一定である必要はなく、変化してもよい(図10)。これにより、光学導波路の断面形状に適合でき、光学性能を改善するような緩衝性を提供できる。乾燥性挿入層14の圧縮量は、乾燥性挿入層14の局部的最大圧縮量である。図1の場合、乾燥性挿入層14の直径方向の局部的最大圧縮量は、リボンスタックのコーナで起きる。図1の乾燥性挿入層14の圧縮率を計算するには、チューブ18の内径と、リボンスタックの対角線Dの寸法と、乾燥性挿入層14の圧縮前高さhを知る必要がある。一例として、チューブ18の内径が7.1mmで、リボンスタックの対角線長さDが5.1mmで、乾燥性挿入層14の直径方向の圧縮前高さhが3.0mm(2×1.5mm)とする。乾燥性挿入層14の対角線長さD(5.1mm)と圧縮前高さh(3.0mm)とを加えると、圧縮前寸法の8.1mmが得られる。リボンスタックと乾燥性挿入層14を、内径7.1mmのチューブ18内に配置すると、乾燥性挿入層14は1mm(8.1mm−7.1mm)圧縮される。かくして乾燥性挿入層14は、チューブ18の直径方向に約30%(1mm/3っm)圧縮される。本発明によれば、乾燥性挿入層14の圧縮は10%から90%の範囲が好ましいが、他の適宜の範囲の圧縮率も所望の性能を与えることができる。しかし乾燥性挿入層14の圧縮は、光学導波路内の不均一な光学減衰を引き起こす程大きなものであってはならない。
【0022】
本発明の他の実施形態においては、乾燥性挿入層14の第1層14aは、チューブ組立体10内では圧縮されていないが、光学導波路が動き始めると圧縮され始める。他の変形例は、接着、ボンディング、あるいは他の結合手段で、乾燥性挿入層14の一部をチューブ18に結合することを含む。例えば、接着剤、糊、エラストマと/又はポリマ14cが、乾燥性挿入層14をチューブ18に接着するために、チューブ18に接触する乾燥性挿入層14の表面の一部の上に塗布される。更に乾燥性挿入層14を光学導波路12の周囲に螺旋状に券回することが、軸方向に配置する代わりに、行われる。本発明の更なる実施形態においては、複数の乾燥性挿入層を、光学導波路12の周囲に、例えばチューブ18内で、2つの半分として構成することもできる。
【0023】
他の実施形態は、コア15と/又は乾燥性挿入層14を、チューブ18に結合するための瞬間接着剤/糊を含む。糊/接着剤は、乾燥性挿入層14の外側表面の半径方向に、例えば製造プロセスの間に、塗布される。瞬間接着剤/糊は、加熱中あるいは溶融中に、乾燥性挿入層14の外側表面上に塗布され、その後ケーブルが冷却したときに、冷却されあるいは硬化する。瞬間接着剤の一例は、National Starch and Chemical Company (Bridgewater, NJ under)から商標LITE-LOKR70-003Aの名前で市販されている。瞬間接着剤あるいは他の適宜の接着剤材料は、図2b−2dに示すように、連続的にあるいは点線状のビーズ(雫、点滴)の形態で塗布される。例えば、接着剤/糊のビーズ(雫、点滴)は、乾燥性挿入層に沿って長手方向に塗布される。長手方向に離間したビーズは、乾燥性挿入層の長手方向軸に沿ってジグザグのビーズの形態あるいは他の適宜の構成である。
【0024】
本発明の一実施形態においては、瞬間接着剤の複数のビーズが、乾燥性挿入層14に塗布される。例えば3個の連続するあるいは不連続のビーズが、乾燥性挿入層がリボンスタックの周囲に形成されたときに、互いに約120°離れるような場所に、配置される。同様に4個のビーズは、乾燥性挿入層が光学導波路の周囲に配置されたときには、90°ずれるように配置される。長手方向軸に沿って離間したビーズを有する実施形態においては、ビーズは、20mm、800mm、それ以上の長手方向のスペースSを有する。しかし他の適宜のスペースも可能である。更にビーズは、必要とされる材料の量を最小にするため、不連続的に塗布することもできる。これにより十分な結合/接着を提供しながら、製造コストを下げることができる。
【0025】
チューブ組立体10は、チキソトロビ材料で充填されていないので、チューブは変形したり潰れたりし、これにより丸いチューブの代わりに楕円形のチューブが形成される。特許文献4が、二重モード(bimodal)ポリマ材料製で、所定の平均楕円率を有する乾燥性チューブ組立体を議論している。本明細書において、楕円率とは、チューブ18の長軸D1と短軸D2の差を長軸D1で割って100倍し、パーセント(%)で表したものである。二重モードポリマ材料は、二重反応プロセスで製造された、高い分子量を有する第1ポリマ材料と、低い分子量を有する第2ポリマ材料とを含む。この二重反応プロセスにより、好ましい材料特性を与える。しかし、これは、ブレンド中に両方のレシンの特性が妥協したような単一のポスト反応ポリマブレンドと混同してはならない。本発明の一実施形態においては、チューブは10%以下の平均楕円率を有する。一例としてチューブ18はDow Chemical Company(Midland, Michigan)から商品名DGDA-2490 NTとして市販されているHDPEから形成される。
【0026】
チューブ組立体内への光学導波路の結合は、正規化した光学リボン引き抜き力試験を用いて測定される。このリボン引き抜き力試験は、リボンスタックが、10mの長さのケーブルから動き始めるのに必要な力(N/m)を測定する。この試験は、バラバラのあるいは束ねた光学導波路にも等しく適用される。具体的には、リボンスタックあるいは光学導波路の他の構造が、チューブに対し動き始めるのに必要な力を測定し、この力をケーブルの長さで割ったものである。これにより、光学リボン引き抜き力試験を正規化している。好ましくはこのリボン引き抜き力試験は、0.5N/mと5.0N/mの間で、より好ましくは、1N/mと4N/mとの間である。
【0027】
図4は、本発明のチューブ組立体10を製造する製造ライン40を示す。製造ライン40は、少なくとも1個の光学導波路放出リール41と、乾燥性挿入層放出リール42と、圧縮装置43と、接着装置43aと、結合装置44と、クロスヘッド押し出し装置45と、水槽46と、巻き取りリール49とを有する。更にチューブ組立体10は、その周囲にシース20を有し、これによりケーブル50を形成する(図5)。シース20は、補強部材19aとジャケット19bとを有する。シース20は、チューブ組立体10と同一のラインあるいは第2製造ラインで製造される。代表的な製造プロセスは、少なくとも1個の光学導波路12と乾燥性挿入層14を、光学導波路放出リール41と乾燥性挿入層放出リール42から繰り出すことである。光学導波路12用と乾燥性挿入層14用の1個の繰り出しリールのみが示されている。しかし製造ラインは、本発明によるチューブ組立体とケーブルを製造するために。如何なる数の繰り出しリールを含むことも可能である。次に、乾燥性挿入層14が圧縮装置43で所定の高さhまで圧縮され、選択的事項として、接着剤が接着装置43aで、乾燥性挿入層14の外側表面に塗布される。その後、乾燥性挿入層14が、光学導波路12の周囲に配置され、必要によっては結合ステーションが乾燥性挿入層14の周囲に巻き付けスレッドを包囲するかあるいは縫い付ける。かくしてコア15が形成される。その後、コア15がクロスヘッド押し出し装置45に供給され、そこでチューブ18がコア15の周囲に押し出し成形され、チューブ組立体10が形成される。チューブ18は、水槽46の水中で冷却され、その後チューブ組立体10が、巻き取りリール49の周囲に券回される。点線のボックスで示したように、1本の製造ラインがケーブル50形成するために設定されている場合には、補強部材19aが、リール47から繰り出されて、チューブ18に隣接して配置される。ジャケット19bが、補強部材19aとチューブ18の周囲に、クロスヘッド押し出し装置48を介して、押し出し成形される。その後、ケーブル50は、第2の水槽46内を通過して巻き取りリール49で巻き取られる。更に本発明による他のケーブルと/又は製造ラインも可能である。例えばケーブルと/又は製造ラインは、チューブ18と補強部材19aの間に膨潤性テープ19cと/又は防護層を有してもよい。他の適宜のケーブル構成要素の使用も可能である。
【0028】
更に、リボン結合力試験を、ケーブルの設置中にケーブルに引っ張り強さが掛かったときに、光学導波路にかかる力をモデル化するために用いてもよい。リボン引き出し力とリボン結合力との間の関係は、一般的な範囲以内の力を有するが、リボン結合力は、一般的に、実際のケーブル性能のより良好な指標である。
【0029】
具体的には、リボン結合試験は、ダクト内に地下ケーブルを設置する場合において、ケーブル端部のそれぞれのシースに、引っ張り滑車をおくことにより、250mの長さのケーブルに600ポンドの引っ張り強さをかけることを、模擬している。リボン引き出し試験と同様にこの試験は、バラバラのあるいは束ねた光学導波路にも等しく適用できる。しかし、他の適宜の負荷量、ケーブル長さ、又はケーブル設置の状態も、他のシミュレーションにおける導波路結合を特徴づけるのに使用することができる。そして、その長さ方向に光学導波路かかる力をケーブルの端部から測定する。光学導波路にかかる力を、ブリュアン光学時間領域反射測定器(Brillouin Optical Time-Domain Reflectometer(BOTDR))を用いて、測定した。カーブの最適傾斜を決定することにより、リボン結合力を正規化する。かくして本発明によれば、結合力(引張り強さ)は0.5N/mから5.0N/mの間で、より好ましくは1N/mから4N/mの間である。しかし他の適宜の範囲の結合力も、所望の性能を与える。
【0030】
更に又本発明は、他の構成の乾燥性挿入層にも採用できる。図7に示すように、乾燥性挿入層74は、異なる種類の膨潤性物質を有する第1層74aと第2層74bを有する。本発明の一実施形態においては、この2つの膨潤性物質は、第2層14bの上あるいは中に配置され、それによりチューブ組立体10は、様々な環境で使用されるか、あるいは良好な遮水性能を示す。例えば第2層14bは、食塩水のようなイオン化流体に有効な第1膨潤要素76と、非イオン化流体に有効な第2膨潤要素78とを有する。一例として、第1の膨潤性材料は、ポリアクリルアミド、第2の膨潤性材料は、ポリアクリレートの超吸収性の材料である。更に、第1と第2の膨潤要素76,78は、膨潤性テープの所定の断面を専有する。膨潤性材料を交換することにより、テープは、編んだアプリケーション用、食塩水用、あるいはその両方の用途に有効である。様々な膨潤性物質の他の変形例は、様々な膨張速度、ゲル強度、テープへの接着性能を有する膨潤性物質を有する。
【0031】
図8は、乾燥性挿入層の他の実施形態を示す。乾燥性挿入層84は、3層から形成される。層84aと層84cは、層84bを挟み込んだ膨潤性層である。この層84bは、少なくとも1本の光学導波路に結合力を提供する圧縮性のものである。同様に、乾燥性挿入層の他の実施形態は、膨潤性層を挟む少なくとも2層の圧縮性層を有する他の変形例を含む。この2つの圧縮性層は、光学導波路にかかる法線方向の力を調整するため、異なるバネ乗数を有する。
【0032】
図9は、本発明の他の実施形態による層94aと層94bを有する乾燥性挿入層94を示す。層94aは、少なくとも1個の貫通孔95を有する閉鎖セル発泡体から形成される。層94bは、少なくとも1つの膨潤性物質を有する。しかし他の適宜の材料も圧縮性の層に用いることができる。閉鎖セル発泡体は、受動型遮水材料として機能し、水がそこに沿って流れるのを阻止する。孔95により、層94bの活性化された膨潤性物質が、光学導波路の方向に対し半径方向内側に移動できる。活性化された膨潤性物質が、効果的に水の移動を阻止するために、半径方向内側に移動することができるようにするために、孔95の如何なるサイズ、形状、パターンも可能である。このようなサイズ、形状、パターンの孔95が、スタックのコーナの光学導波路の周囲に配置され、コーナの光学導波路の性能を改善する。例えば、孔95は、乾燥性挿入層の圧縮性に変化を与え、これにより光学性能を維持するために、光学導波路上の法線方向の力を調整する。
【0033】
図10は、本発明の他の実施形態乾燥性挿入層の104を示す。乾燥性挿入層104は、層104aと層104bを有する。層104aは、複数の不連続な圧縮性要素から形成され、層104bの上に配置される。この層104bは、連続する膨潤性層である。本発明の一実施形態においては、層104aの要素は、一定の間隔でリボンスタックの層の長さと相関関係にある一定の間隔で配置される。更にこの要素の高さは、その幅wに渡って変動する。言い換えると、この要素は、それらが包囲する光学導波路の形状に適合するような形状をしている。
【0034】
図13に、チューブ組立体10を採用した本発明の他の実施形態のケーブル130を示す。ケーブル130は、チューブ組立体10の周囲にシース・システム137を有し、チューブ組立体10を圧縮(押しつぶす)力と環境の影響から保護している。この場合、膨潤性テープ132は、バインダ用のスレッドに固定された膨潤性テープ132と、一対のリップコード135と、防護テープ136と、ジャケット138を有する。防護テープ136は、券回されて形成されるが、他の適宜の製造方法も採用できる。一対のリップコード135は、防護テープから約90°の間隔で、180°離れて配置される。これにより、使用中に防護テープ136のエッジ上のリップコード135が裂けるのを阻止する。本発明の好ましい実施形態においては、防護テープ136を介して裂くのに適したリップコード135は、特許文献5に開示されている。防護テープ136は、誘電体製あるいは金属材料製のいずれかである。誘電体製の防護テープ136が使用された場合には、ケーブルを埋め込む応用例では、埋設位置を特定するために金属製のワイヤを含めるとよい。言い換えると、金属製のワイヤが、ケーブルを発信させる。ジャケット138は、防護テープ136を包囲し、ケーブル130に対する環境に対する保護を与える。適宜のシース・システムもチューブ組立体の周囲で採用できる。
【0035】
図14は、光ファイバ・ケーブル140を示す。この光ファイバ・ケーブル140は、少なくとも1本の光学導波路12と乾燥性挿入層14とを有し、これによりシース・システム142内にケーブル用のコア141を形成する。言い換えると、光ファイバ・ケーブル140は、チューブレスの形態を採るが、それはコア141へのアクセスがシース・システム142を切り開くだけで行われるからである。シース・システム142は、その中に埋め込まれ、180°離間して配置される補強部材142aを有し、選択的な曲がりをケーブルに与える。他のシース・システム、例えば別の種類、別の長さ、別の配置の補強部材142aも配置可能である。光ファイバ・ケーブル140は、シース・システム142を切り裂くために、コア141とシース・システム142の間に、1本あるいは複数本のリップコード145を有する。これにより作業者がコア141に容易にアクセスできるようになる。
【0036】
図15は、中央部材151の周囲に撚られた複数のチューブ組立体10を有する光ファイバ・ケーブル150を示す。具体的には、複数の充填ロッド153に沿ったチューブ組立体10は、中央部材151の周囲に、S−Zに編まれ、1本あるいは複数本の結束糸(図示せず)で固定される。これにより撚ったケーブルコアを形成する。撚ったケーブルコアは、その周囲に膨潤テープ156を有し、この膨潤テープ156は結束糸(図示せず)で固定されて、その後ジャケット158がその上に押し出し成形される。選択的事項として、アラミドファイバあるいは他の適宜の補強部材と/又は遮水構成要素例えば膨潤性ヤーンが、中央部材151の周囲に編まれる。これにより撚られたケーブルコアの一部を形成する。同様に膨潤性要素例えばヤーンあるいはテープが、中央部材151の周囲に配置されて、水が光ファイバ・ケーブル150の中央部に沿って移動するのを阻止する。光ファイバ・ケーブル150の他の変形例は、防護テープ、内側ジャケット、様々な数のチューブ組立体を有することも可能である。
【0037】
図19,20は、本発明のチューブレス・ケーブルを示す。具体的にはケーブル190は、ジャケット198のキャビティ内に、乾燥性挿入層14により包囲される少なくとも1本の光学導波路12を有するドロップケーブルである。ケーブル190は、少なくとも1本の補強部材194も有する。他のチューブレス・ドロップケーブル構造も可能であり、例えば円形形状、楕円形形状がある。図20は、共通ジャケット208により結合されたメッセンジャ・セクション202と、キャリア・セクション204を有する、数字の8の字形をしたチューブレ・ドロップ・ケーブル200を示す。メッセンジャ・セクション202は、補強部材203を有する。キャリア・セクション204は、乾燥性挿入層14により包囲された少なくとも1本の光学導波路12を収納するキャビティを有する。キャリア・セクション204は、その中に少なくとも1個の座屈防止部材205を有し、キャリア・セクション204がメッセンジャ・セクション202から分離されたときに、縮むのを阻止する。図19,20は、図2aの乾燥性挿入層を示すが、適宜の他の乾燥性挿入層も使用可能である。
【0038】
本発明の変形例として光学導波路は、様々なリボンスタックあるいは段階状のリボンスタックとして形成することができる。本発明によるケーブルは、S−Zの撚った構造ではなく、螺旋状に撚った複数個の光学チューブ組立体を有することもできる。更に本発明の乾燥性挿入層は、図に示すように一体に積層することもあるいは個々の構成要素として適用することもできる。本発明は、シリカベースの光学導波路を例に説明したが、他の適宜の光学導波路と/又はケーブルにも適用可能である。
【0039】
以上の説明は、本発明の一実施形態に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明のチューブ組立体を示す断面図である。
【図1a】本発明の別のチューブ組立体を示す断面図である。
【図2】図1のチューブ組立体の乾燥性挿入層を示す断面図である。
【図2a】本発明の別の乾燥性挿入層を示す断面図である。
【図2b】図2の乾燥性挿入層に塗布される接着剤/糊の様々な配置を表す図である。
【図2c】図2の乾燥性挿入層に塗布される接着剤/糊の様々な配置を表す図である。
【図2d】図2の乾燥性挿入層に塗布される接着剤/糊の様々な配置を表す図である。
【図3】図2aの乾燥性挿入層を有する本発明のチューブ組立体の断面図である。
【図3a】図2aの乾燥性挿入層を有する本発明のチューブ組立体の断面図である。
【図4】本発明のチューブの製造ラインを表す図である。
【図5】図1のチューブ組立体を用いた本発明の光ファイバ・ケーブルの断面図である。
【図6】図3のチューブ組立体を用いた本発明の光ファイバ・ケーブルの断面図である。
【図7】本発明の別の乾燥性挿入層を示す斜視図である。
【図8】本発明の別の乾燥性挿入層を示す断面図である。
【図9】本発明の別の乾燥性挿入層を示す斜視図である。
【図10】本発明の別の乾燥性挿入層を示す斜視図である。
【図11】従来のグリースを充填したチューブ組立体を有する光ファイバ・ケーブルを示す断面図である。
【図12】従来のドライ・チューブ組立体を有する光ファイバ・ケーブルを示す断面図である。
【図13】本発明の防護層を有する光ファイバ・ケーブルを示す断面図である。
【図14】本発明のチューブレス光ファイバ・ケーブルを示す断面図である。
【図15】本発明の編素チューブを有する光ファイバ・ケーブルを示す断面図である。
【図16】追加的な層を有する図2aの乾燥性挿入層を示す断面図である。
【図17】本発明の乾燥性挿入層の別の実施形態を示す断面図である。
【図18】図17の乾燥性挿入層を示す平面図である。
【図19】本発明のチューブレス光ファイバ・ケーブルを示す断面図である。
【図20】本発明のチューブレス光ファイバ・ケーブルを示す断面図である。
【符号の説明】
【0041】
10 チューブ組立体
12 光学導波路
12a コーナの光学導波路
13 リボンスタック
14 乾燥性挿入層
14a 第1層
14b 第2層
14c ポリマ
15 コア
17 ポリエステル製バインダ糸
18 チューブ
19a 補強部材
19b ジャケット
19c 膨潤性テープ
20 シース
24a 膨潤性フィラメント
24b 非膨潤性フィラメント
24c テーパ状エッジ
30 チューブ組立体
40 製造ライン
41 光学導波路放出リール
42 乾燥性挿入層放出リール
43 圧縮装置
43a 接着装置
44 結合装置
45 クロスヘッド押し出し装置
46 水槽
47 リール
49 巻き取りリール
50 ケーブル
60 光ファイバ・ケーブル
74 乾燥性挿入層
74a 第1層
74b 第2層
76 第1膨潤要素
78 第2膨潤要素
84 乾燥性挿入層
84a 層
84b 層
84c 層
94 乾燥性挿入層
95 孔
104 乾燥性挿入層
104a
104b
130 ケーブル
132 膨潤性テープ
135
136 防護テープ
137 シースシステム
138 ジャケット
140 光ファイバ・ケーブル
141 コア
142 シース・システム
142a 補強部材
150 光ファイバ・ケーブル
151 中央部材
153 充填ロッド
156 膨潤テープ
158 ジャケット
162 第2層
172,176 第1,2層
174 膨潤性フィラメント
174a 隔離室
178 シーム
190 ケーブル
194 補強部材
198 ジャケット
200 チューブレス数字の8の字形ドロップ・ケーブル
202 メッセンジャ・セクション
203 補強部材
204 キャリア・セクション
205 座屈防止部材
208 共通ジャケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブと、
少なくとも1本の光学導波路であって、この光学導波路が前記チューブ内に配置されている前記光学導波路と、
少なくとも1つの乾燥性挿入層であって、この乾燥性挿入層は、少なくとも一種類の不連続フィラメントを有するフェルトを含む第1層を有し、前記乾燥性挿入層は、前記チューブ内に配置され、前記少なくとも1本の光学導波路を包囲する前記乾燥層挿入層と、
を有することを特徴とする光学チューブ組立体。
【請求項2】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、少なくとも2種類の不連続フィラメントを有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項3】
前記乾燥性挿入層は、複数の膨潤性フィラメントを有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項4】
前記複数の膨潤性フィラメントは、乾燥性挿入層中に重量25%以下含まれる請求項3記載の光学チューブ組立体。
【請求項5】
前記乾燥性挿入層は、第2層を有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項6】
前記第2層は、膨潤性テープである請求項5記載の光学チューブ組立体。
【請求項7】
前記少なくとも1つの光学導波路は、光ファイバリボンの一部を含む請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項8】
前記少なくとも1つの光学導波路は、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項9】
前記少なくとも1つの光学導波路は、1N/mと4N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項10】
前記光学導波路は、リボンの一部を含み、前記リボンは、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項11】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、圧縮前の高さhが5mm以下である請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項12】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、圧縮前の高さhが0.5mm以上である請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項13】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項14】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有し、前記光ファイバ・ケーブルは、防護テープを有する請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項15】
前記少なくとも1つの光学導波路は、少なくとも1本のコーナ光学導波路を有するリボンスタックの一部を有し、前記少なくとも1本のコーナ光学導波路のMAC番号は7.35以下である請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項16】
前記乾燥性挿入層は、2個の長手方向端部を有し、前記2個の長手方向端部の内少なくとも1つは、前記2個の長手方向端部が重なるように、テーパ状に形成されている請求項1記載の光学チューブ組立体。
【請求項17】
チューブと、
少なくとも1本の光学導波路であって、この光学導波路は、前記チューブ内に配置され且つ前記チューブの長さに対し正の過剰長さを有する前記光学導波路と、
少なくとも1つの乾燥性挿入層であって、この乾燥性挿入層は、少なくとも一種類の不連続フィラメントを有するフェルトを含む第1層を有し、前記乾燥性挿入層は、前記少なくとも1本の光学導波路を包囲し、前記光学導波路の光学減衰は、0.4dB/km以下である前記乾燥性導波路と、
を有することを特徴とする光学チューブ組立体。
【請求項18】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、少なくとも2種類の不連続フィラメントを有する請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項19】
前記乾燥性挿入層は、複数の膨潤性フィラメントを有する請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項20】
前記複数の膨潤性フィラメントは、乾燥性挿入層中に重量25%以下含まれる請求項19記載の光学チューブ組立体。
【請求項21】
前記乾燥性挿入層は、第2層を有する請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項22】
前記第2層は、膨潤性テープである請求項21記載の光学チューブ組立体。
【請求項23】
前記少なくとも1つの光学導波路は、光ファイバリボンの一部を含む請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項24】
前記少なくとも1つの光学導波路は、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項25】
前記光学導波路は、リボンの一部を含み、前記リボンは、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項26】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、圧縮前の高さhが5mm以下である請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項27】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、圧縮前の高さhが0.5mm以上である請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項28】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有する請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項29】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有し、前記光ファイバ・ケーブルは、防護テープを有する請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項30】
前記少なくとも1つの光学導波路は、少なくとも1本のコーナ光学導波路を有するリボンスタックの一部を有し、前記少なくとも1本のコーナ光学導波路のMAC番号は7.35以下である請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項31】
前記乾燥性挿入層は、2個の長手方向端部を有し、前記2個の長手方向端部の内少なくとも1つは、前記2個の長手方向端部が重なるように、テーパ状に形成されている請求項17記載の光学チューブ組立体。
【請求項32】
チューブと、
少なくとも1本の光学導波路と、
少なくとも1つの乾燥性挿入層であって、この乾燥性挿入層は、少なくとも一種類の不連続膨潤性フィラメントを有するフェルトを含む第1層を有し、前記光学導波路は、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化した引張り強さを有する前記光学導波路と、
を有することを特徴とする光学チューブ組立体。
【請求項33】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、少なくとも2種類の不連続フィラメントを有する請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項34】
前記乾燥性挿入層は、複数の膨潤性フィラメントを有する請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項35】
前記複数の膨潤性フィラメントは、乾燥性挿入層中に重量25%以下含まれる請求項34記載の光学チューブ組立体。
【請求項36】
前記乾燥性挿入層は、第2層を有する請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項37】
前記第2層は、膨潤性テープである請求項36記載の光学チューブ組立体。
【請求項38】
前記正規化した引張り強さは、1N/mと4N/mの間である請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項39】
前記光学導波路は、リボンの一部である請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項40】
前記リボンは、1N/mと4N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項39記載の光学チューブ組立体。
【請求項41】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、圧縮前の高さhが5mm以下である請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項42】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、圧縮前の高さhが0.5mm以上である請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項43】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有する請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項44】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有し、前記光ファイバ・ケーブルは、防護テープを有する請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項45】
前記少なくとも1つの光学導波路は、少なくとも1本のコーナ光学導波路を有するリボンスタックの一部を有し、前記少なくとも1本のコーナ光学導波路のMAC番号は7.35以下である請求項32記載の光学チューブ組立体。
【請求項46】
チューブと、
少なくとも1本の光学導波路であって、前記光学導波路は、前記チューブ内に配置されている前記光学導波路と、
少なくとも1つの乾燥性挿入層であって、前記乾燥性挿入層は、第1層と、第2層と、複数の膨潤性フィラメントとを有し、前記第1層と第2層は、その長手方向エッジに少なくとも沿って固着され、これにより第1と第2層の間に少なくとも1個の隔離室が形成され、前記複数の膨潤性フィラメントは、前記少なくとも1個の隔離室内に配置され、前記乾燥性挿入層は、前記チューブ内に配置され、前記光学導波路を包囲する前記乾燥性挿入層と、
を有することを特徴とする光学チューブ組立体。
【請求項47】
前記乾燥性挿入層は、複数の隔離室を有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項48】
前記少なくとも1つの光学導波路は、光ファイバリボンの一部を含む請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項49】
前記少なくとも1つの光学導波路は、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項50】
前記少なくとも1つの光学導波路は、1N/mと4N/mの間の正規化した引張り強さを有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項51】
前記光学導波路は、リボンの一部を含み、前記リボンは、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化したリボン引張り強さを有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項52】
前記リボンは、1N/mと4N/mの間の正規化したリボン引張り強さを有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項53】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、圧縮前の高さHが5mm以下である請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項54】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項55】
前記光ファイバ・ケーブルは、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化したリボン引張り強さを有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項56】
光ファイバ・ケーブルの一部を更に有し、前記光ファイバ・ケーブルは、防護テープを有する請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項57】
前記少なくとも1つの光学導波路は、少なくとも1本のコーナ光学導波路を有するリボンスタックの一部を有し、前記少なくとも1本のコーナ光学導波路のMAC番号は7.35以下である請求項46記載の光学チューブ組立体。
【請求項58】
少なくとも1本の光学導波路と、
少なくとも1個の乾燥性挿入層であって、前記乾燥性挿入層は、前記少なくとも1本の光学導波路を包囲する前記乾燥性挿入層と、
前記少なくとも1つの光学導波路は、0.5N/mと5.0N/mの間の正規化した引張り強さを有し、
ケーブルジャケットであって、前記ケーブルジャケットは、前記少なくとも1つの光学導波路と少なくとも1個の乾燥性挿入層を包囲する前記ケーブルジャケットと、
を有することを特徴とするチューブレス光ファイバ・ケーブル。
【請求項59】
前記乾燥性挿入層は、高さが0.5mm以上で、少なくとも1種類の不連続フィラメントを有するフェルトを有する請求項58記載のチューブレス光ファイバ・ケーブル。
【請求項60】
前記少なくとも1つの乾燥性挿入層は、少なくとも2種類の不連続フィラメントを有する請求項58記載のチューブレス光ファイバ・ケーブル。
【請求項61】
前記乾燥性挿入層は、複数の膨潤性フィラメントを有する請求項58記載のチューブレス光ファイバ・ケーブル。
【請求項62】
前記複数の膨潤性フィラメントは、乾燥性挿入層中に重量25%以下含まれる請求項61記載のチューブレス光ファイバ・ケーブル。
【請求項63】
前記乾燥性挿入層は、第1層と第2層とを有する請求項58記載のチューブレス光ファイバ・ケーブル。
【請求項64】
前記乾燥性挿入層は、発泡層と膨潤性層とを有する請求項58記載のチューブレス光ファイバ・ケーブル。
【請求項65】
前記乾燥性挿入層は、前記ケーブルの長手方向に沿って連続している請求項58記載のチューブレス光ファイバ・ケーブル。

【図1】
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【図1a】
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【図2】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図3】
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【図3a】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2007−538287(P2007−538287A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527169(P2007−527169)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/022237
【国際公開番号】WO2005/119321
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(501209863)コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (65)
【Fターム(参考)】