説明

位置寸法測定装置

【課題】容易、かつ、確実に光軸を調整することが可能な位置形状測定装置を提供する。
【解決手段】光軸調整処理時には、処理回路260は複数の画素PXにより形成される受光領域を、その中心線により2つの領域に仮想的に分割する。そして、処理回路260はその2つの領域の一方(第1の領域)での受光量と他方(第2の領域)での受光量とを算出する。光軸A1と光軸A2とが一致した場合には、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とのバランスが取れた状態になる。一方、光軸A2に対して光軸A1がずれた場合には、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とがアンバランスになる。処理回路260は算出した受光領域の受光量分布に基づいて、第1の領域での受光量と第2の領域での受光量とのバランスに関する受光量バランス情報を生成して出力し、LED280を点灯あるいは消灯させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置寸法測定装置に関し、特に、投光器と受光器とを備える位置寸法測定装置において、光学的な位置合わせを容易かつ確実に行なうことが可能な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、測定対象物に平行光を照射し、その平行光を測定対象物が遮ることにより生じた測定対象物の影の長さを測定することにより測定対象物の寸法あるいは位置を測定する測定装置が知られている。測定精度の観点から、このような測定装置においては平行光の光軸の方向が適切に調整されている必要がある。このため、平行光を発する投光器とその平行光を受ける受光器との相対的な位置を調整する必要がある。
【0003】
たとえば、特開平4−240506号公報(特許文献1)は、光学調整器を用いた寸法測定装置の光軸調整方法を開示する。この光学調整器は、投光部から出射される投光ビームを遮断するマスク部を備える。そのマスク部には2つの開口部が形成される。この2つの開口が受光部のスリットと一致するように、かつ、両開口の位置がスリットの中心を通るスリット幅方向の線に関して線対称となるように、マスク部が受光部に取り付けられる。そして、一方の開口だけを塞いだときの受光部の出力と、他方の開口だけを塞いだときの受光部の出力とが等しくなる状態を保ちながら、受光部の出力が最大となるように投光部あるいは受光部の位置が調整される。
【0004】
また、このような光学調整器を用いずに光軸調整を行なう方法として、たとえば受光器の出力波形をオシロスコープに表示させ、かつ、その波形に基づいてユーザが平行光の光軸を調整する方法も存在する。
【特許文献1】特開平4−240506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開平4−240506号公報(特許文献1)に開示される光軸調整方法を用いて光軸を調整する場合には、実稼動時に不要となる光学調整器が必要になる。要するに、この方法を用いた場合には、ユーザが光軸の調整を容易に行なうことができないために光軸調整時の作業工数が大きくなる。
【0006】
また、ユーザが上述の光学調整器を用いずに光軸の調整を行なう場合には、光軸の方向が適切に調整されたかどうかを確認する手段が存在しない。このため、光軸の調整に慣れていないユーザが光軸を調整した場合には、調整に時間を要するだけでなく、調整が行なわれるたびに光軸の方向が少しずつ変化したりする可能性が生じる。光軸の方向が変化した場合には、測定対象物の影の長さや方向が変化することによる測定精度への影響が生じることが考えられる。
【0007】
このような問題が生じるのを防ぐために、たとえば投光部と受光部とを連結器具を用いて連結する方法が考えられる。しかしながらこの方法を用いた場合には投光部と受光部との距離が固定されるため、測定対象物の大きさが制限される。言い換えると、測定装置が測定できる測定対象物が限定されるために測定装置の用途が狭まる可能性がある。
【0008】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は容易、かつ、確実に光軸を調整することが可能な位置形状測定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は要約すれば、位置寸法測定装置であって、投光部と、受光素子と、処理部とを備える。投光部は、光ビームを投射する。受光素子は、少なくとも第1の方向に配列されることにより受光領域を形成する複数の受光画素を含み、複数の受光画素の各々が光ビームを受けて複数の受光画素の各々の受光量を示す受光信号を出力する。処理部は、受光素子から受光信号を受けることにより受光領域における光ビームの受光量分布を算出する。処理部は、受光領域の中心を通り、かつ第1の方向と垂直な第2の方向に沿った中心線に対して中心線対称な第1および第2の領域について、第1の領域での受光量と第2の領域での受光量とのバランスに関する受光量バランス情報を生成して出力する。
【0010】
好ましくは、処理部は、受光量バランス情報として、第1の領域での受光量と第2の領域での受光量とのバランスが取れているか否かを示す情報を生成する。
【0011】
より好ましくは、位置寸法測定装置は、処理部から受光量バランス情報を受けることにより点灯および消灯を行なう点灯装置をさらに備える。点灯装置は、受光量バランス情報が、第1の領域での受光量と第2の領域での受光量とのバランスが取れていることを示す場合には、点灯および消灯の一方を行なう。点灯装置は、受光量バランス情報が、第1の領域での受光量と第2の領域での受光量とのバランスが取れていないことを示す場合には、点灯および消灯の他方を行なう。
【0012】
さらに好ましくは、受光素子および処理部は、共通の筐体に格納される。点灯装置は、筐体の外表面に取り付けられる。
【0013】
好ましくは、処理部は、受光量バランス情報として、第1の領域での受光量と第2の領域での受光量とのバランスを取るために要求される光軸の移動の向きを示す情報を生成する。光軸の移動の向きは、受光領域の中心から第1の方向に沿って受光領域の一方の端部に至る向きと、受光領域の中心から第1の方向に沿って受光領域の他方の端部に至る向きとのいずれかである。
【0014】
より好ましくは、処理部は、第1の領域での受光量のピーク値である第1のピーク値と、第2の領域での受光量のピーク値である第2のピーク値とに基づいて、受光量バランス情報を生成する。
【0015】
さらに好ましくは、処理部は、第1および第2のピーク値の少なくとも一方が所定値よりも大きい場合には、受光量バランス情報を生成する。処理部は、第1および第2のピーク値がともに所定値以下の場合には、受光量バランス情報に代えて、光軸を第2の方向に沿って移動させる必要があることを示す情報を生成する。
【0016】
好ましくは、光ビームは平行光である。
本発明の他の局面に従うと、位置寸法測定装置であって、投光部と、受光素子と、処理部とを備える。投光部は、第1の方向について中心線対称な強度分布を有する有効領域を含む光ビームを投射する。受光素子は、少なくとも第1の方向に配列されることにより受光領域を形成する複数の受光画素を含み、複数の受光画素の各々が有効領域内の光ビームを受けて複数の受光画素の各々の受光量を示す受光信号を出力する。処理部は、受光素子から受光信号を受けることにより受光領域における前記光ビームの受光量分布を算出する。処理部は、受光量分布から、光ビームの有効領域に含まれる中心対称な強度分布の中心線に対応する、第1の方向に関する位置を算出する。処理部は、算出した位置と受光領域の中心位置との位置ずれに関する情報を生成する。
【0017】
好ましくは、光ビームは、光ビームの中心において強度がピークとなる強度分布を有する。処理部は、第1の方向に関する位置として、受光量分布の強度のピークの位置を算出する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、容易、かつ、確実に光軸を調整することが可能な透過型位置/形状測定装置が実現可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下において図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さないものとする。
【0020】
図1は、本実施の形態に従う位置寸法測定装置の構成および配置例を示す斜視図である。図1を参照して、測定対象物体300の位置および/または寸法を測定するための位置寸法測定装置10は、搬送されてきた測定対象物体300が存在することとなる領域の両側に配置される、投光器100および受光器200を備える。
【0021】
投光器100は、電源ケーブル105を介して図示しない電源に接続されている。また受光器200は、ケーブル205により図示しないコントローラと接続されている。
【0022】
図2に示すように、投光器100の筐体120には、出射光を測定対象物体300へ向けて投射するための開口部110が設けられる。開口部110には、透明部材170が設けられる。
【0023】
投光器100から投射された平行光は、図1に示した、受光器200に設けられた開口部210へ入射される。なお平行光の光軸は開口部110の中心点111を通る。
【0024】
後ほど詳細に説明するように、受光器200の開口部210には受光素子として複数の画素を備える撮像素子が備えられている。位置寸法測定装置10は、投光器100からの投射光が測定対象物体300によって遮光される際の光量の変化を受光器200によって検知することにより、測定対象物体300の存在を検出できる。すなわち開口部210に、複数の画素を1次元に配列することによって、測定対象物体300の位置および/または寸法を測定することが可能となる。
【0025】
図3は、本発明の実施の形態による位置寸法測定装置10の構成を示す概略ブロック図である。図3を参照して、投光器100は、筐体120内に格納された、半導体レーザ130と、APC(Auto Power Control)回路150と、コリメートレンズ160と、開口部110に設けられた透明部材170とを含む。投光器100は、電源ケーブル105によって電源400と接続されて、動作電力を供給される。
【0026】
半導体レーザ130は、レーザチップ135およびモニタ用フォトダイオード140を含む。半導体レーザ130としては、レーザチップ135と、フォトダイオード140とが一体的に内蔵された一般的な構成を適用することができる。レーザチップ135から出力されたレーザ光は、ガラスウインドウ137を通して半導体レーザ130の外部に出射されるとともに、フォトダイオード140へも入射される。すなわち、フォトダイオード140は、レーザチップ135から出力されるレーザ光の光出力を検出するために配置されている。
【0027】
APC回路150は、フォトダイオード140によって検出された光出力に基づいて、レーザチップ135への供給電力(代表的には、供給電流)を制御する。一般的にはレーザチップ135が出射するレーザ光のパワーは供給電流に応じて変化する特性を有する。
【0028】
APC回路150は、フォトダイオード140により検出された光出力が光出力目標値より低い場合には、レーザチップ135へ供給する電流を増加させ、フォトダイオード140により検出された光出力が光出力目標値より高い場合には、レーザチップ135へ供給する電流を減少させる。この結果、APC回路150によって、レーザチップ135から出力されるレーザ光の光出力を、光出力目標値に合致した一定値に維持するフィードバック制御が実現される。たとえば、このようなフィードバック制御により、温度変動に対してレーザ光を一定に維持することが可能となる。
【0029】
APC回路150は、さらに、レーザ光を出射中であることを示すLED(Light Emitting Diode)122および、半導体レーザ130の劣化を示すLED124の点灯を制御する。たとえば、APC回路150は、フォトダイオード140によって検知される光出力が所定値以上となったときに、LED122を点灯させる。一方、APC回路150は、所定量の電流をレーザチップ135に供給しても、フォトダイオード140によって検知される光出力が劣化判定用の基準値に達しないときに、LED124を点灯させる。
【0030】
半導体レーザ130から出射されたレーザ光500は、コリメートレンズ160によって平行光ビームに変換されて、開口部110から出射される。開口部110には開口部110を覆うように透明部材170が設けられる。透明部材170を設けることによって埃などが投光器100の内部に入ることを防ぐことができる。
【0031】
投光器100から出射されたレーザ光500は受光器200に入射される。受光器200は、撮像素子250と、処理回路260と、LED280とを含む。撮像素子250および処理回路260は筐体220内に格納され、LED280は筐体220の外表面に取り付けられる。
【0032】
撮像素子250は投光器側の開口部110と対向するように設けられた筐体220の開口部210に対応して配置される。撮像素子250は一次元に配列された複数の画素PXを有する。各画素PXは、受光量を示す電気信号(以下、画素信号という)を出力する。
【0033】
撮像素子250としては、代表的にはCCDイメージセンサが適用される。ただし撮像素子250としてはCCDイメージセンサに代えてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることも可能である。CMOSイメージセンサを用いた場合には、消費電力を低減できるとともに画素信号の読出を高速化することができる。
【0034】
処理回路260は、撮像素子250から出力された各画素の受光量を示す信号を処理することにより、複数の画素PXにより形成される受光領域の受光量分布を作成する。
【0035】
図3において、投光器100から出力されるレーザ光500(平行光ビーム)の光軸A1は開口部110の中心点111を通る直線として示され、撮像素子250の光軸A2は受光領域の中心点271を通る直線として示される。位置寸法測定装置10において高い測定精度を得るためには光軸A1と光軸A2とが一致するように投光器100と受光器200との相対的位置を調整する必要がある。
【0036】
ユーザは、投光器100と受光器200との相対的位置を調整するとき、すなわち光軸調整時には、まず、コントローラ450を操作することにより位置寸法測定装置10の動作モードを光軸調整モードに設定する。このとき処理回路260はコントローラ450からの指令に応じて光軸調整処理を行なう。
【0037】
光軸調整処理時には、処理回路260は複数の画素PXにより形成される受光領域について、その中心線に対して中心対称な2つの領域の一方(第1の領域)での受光量と他方(第2の領域)での受光量とを算出する。
【0038】
なお、中心対称な第1および第2の領域とは、中心線によって分けられる2つの領域にわたる場合を含んでもよいが、同一の領域を除く。その理由は、第1および第2の領域の受光量のバランスが分かればよいからである。
【0039】
光軸A1と光軸A2とが一致した場合には、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とのバランスが取れた状態になる。一方、光軸A2に対して光軸A1がずれた場合には、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とがアンバランスになる。
【0040】
処理回路260は算出した受光領域の受光量分布に基づいて、第1の領域での受光量と第2の領域での受光量とのバランスに関する受光量バランス情報を生成して出力する。具体的には、処理回路260は、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とのバランスが取れている(光軸A1と光軸A2とが一致している)場合にはたとえば論理値「1」を有する信号をLED280に送信してLED280を点灯させる。処理回路260は、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とのバランスが取れていない(光軸A1と光軸A2とがずれている)場合にはたとえば論理値「0」を有する信号をLED280に送信してLED280を消灯させる。論理値「1」,「0」は上述の「受光バランス情報」に対応する。
【0041】
なお、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とのバランスが取れていない場合にLEDが点灯し、かつ、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とのバランスが取れた場合にLEDが点灯してもよい。また、第1の領域の受光量と第2の領域の受光量とのバランスが取れているときに論理値「0」に応じてLED280が点灯してもよい。
【0042】
この受光バランス情報に基づいて、LED280が点灯あるいは消灯を行なうことによりユーザは受光器200の出力を確認する装置(オシロスコープ等)を用意しなくても光軸調整結果を容易に確認することができる。またLED280は撮像素子250および処理回路260が格納される筐体220に取り付けられているので、光軸調整時においてユーザの視線の動きをできるだけ少なくすることができる。
【0043】
また処理回路260により光軸A1と光軸A2とが一致したかどうか(第1の領域と第2の領域とで受光量のバランスが取れているかどうか)が判定されるので、ユーザが自身の経験に基づいてオシロスコープに表示された出力波形から光軸が調整されたかどうかを判断するよりも確実に光軸A1と光軸A2とを一致させることができる。よって本実施の形態によれば、容易、かつ、確実に光軸を調整することが可能な透過型位置/形状測定装置が実現することができる。
【0044】
さらに、本実施の形態によれば、投光器100と受光器200との相対的な位置合わせ(光軸調整)が容易になるので投光器100と受光器200との間の距離を広げることができる。これにより測定対象物の大きさに関する制限が緩やかになるため、位置寸法測定装置の汎用性を高めることができる。また、ユーザが光軸調整を容易に行なうことができるので投光器100と受光器200との距離を広げても所定の測定精度を確保することが可能になる。
【0045】
処理回路260は、作成した受光量バランスの情報、および、各画素の受光量の情報をケーブル205によって接続されたコントローラ450へ対して送出する。
【0046】
たとえば、コントローラ450は、図4に示されるように構成され、受光器200の位置微調整や測定条件設定に関する指示を入力するための操作部452と、処理回路260によって処理されたCCDイメージセンサからの出力結果に対応する情報を示す表示部454とが示される。たとえば、表示部454には、測定対象物体300のエッジ位置を示す情報が数値化されて表示される。
【0047】
表示部454は、7セグメント表示装置である表示装置456,458を含む。光軸調整時には、表示装置456に受光量のバランスに関する情報が表示され、表示装置458に受光量の情報が表示される。
【0048】
また、コントローラ450の内部には、処理回路260からの情報を処理して処理結果を表示部454に表示させたり、ユーザによる操作部452の操作結果に応じて所定の処理を行なったりする処理回路が格納される。
【0049】
図3に戻り、受光器200は、コントローラ450を介して電源410と接続される。また、コントローラ450にさらにコンピュータ端末460を接続することにより処理回路260によって処理された測定結果を、コンピュータ端末460の画面に表示させてもよい。
【0050】
図5は、本実施の形態に係る位置寸法測定装置10の光軸調整をより詳しく説明する図である。図6は、撮像素子250の受光領域における受光量分布を示す図である。
【0051】
図5および図6を参照して、本実施の形態では撮像素子250に含まれる複数の画素(図3に示す画素PX)が並べられた第1の方向を「左右方向」と定義する。
【0052】
複数の画素は受光領域290を形成する。受光領域290の中心点から第1の方向に沿って受光領域290の一方の端部に至る向きが左向きであり、受光領域290の中心点から第2の方向に沿って受光領域290の他方の端部に至る向きが右向きである。
【0053】
また、左右方向に垂直な第2の方向を「上下方向」と定義する。
図5は、平行光ビームの光軸と、撮像素子250の光軸とが一致している状態を示す。2つの光軸は1つに重なるので、図5では重なった状態の2つの光軸を1つの光軸X1として示す。光軸X1は受光領域290の中心点271を通るとともに撮像素子250の光軸が投光器100に設けられた開口部110の中心点111を通る。この状態において受光器200側のLED280が点灯する。
【0054】
図3に示す処理回路260は光軸調整時に、中心点271を通り、かつ、複数の画素の配置方向に垂直な中心線により受光領域290を領域291,292に仮想的に分割する。以後は領域291,292をそれぞれ「左領域」および「右領域」とも称するものとする。なお「右領域」および「左領域」は上述の第1および第2の領域にそれぞれ相当する。
【0055】
図5に示す投光器100および受光器200の配置状態において、受光量は図6(A)に示すように右領域と左領域とで均等となる。これに対し、投光器100が図5の右方向にずれた場合には、図6(B)に示すように右領域における受光量のピーク値PRが左領域における受光量のピーク値PLよりも大きくなる。なお投光器100が図5の左方向にずれた場合には、ピーク値PLがピーク値PRよりも大きくなる。
【0056】
処理回路260は、ピーク値PL,PRの各々と受光量レベルしきい値TLVLとを比較して、ピーク値PL,PRの少なくとも一方が受光量レベルしきい値TLVLよりも大きい場合に上述の受光量バランス情報を生成する。受光量レベルしきい値TLVLは、たとえば設計や実験などにより適切に定めることができる。
【0057】
平行光ビームの光軸が上下方向にずれている場合には、受光領域290に入射される平行光ビームの光量が小さいため、受光領域290の受光量が低下する(あるいは受光量がほぼ0となる)。すなわち、ピーク値PL,PRの少なくとも一方が受光量レベルしきい値TLVLよりも大きくなるように平行光ビームの光軸を上下方向に移動させることで、平行光ビームの光軸の上下方向のずれをなくすことができる。このような状態で、処理回路260はピーク値PR,PLの差分(=PR−PL)に基づいて受光量バランス情報を生成する。これにより、ユーザが平行光ビームの光軸の左右方向のずれをなくすよう平行光ビームの光軸を左右方向に移動させれば、平行光ビームの光軸が上下左右のいずれの方向にも調整された状態、すなわち、撮像素子250の光軸と一致した状態を得ることができる。
【0058】
図7は、光軸調整時のコントローラ450の表示を示す図である。この表示はコントローラ450内部の処理回路が処理回路260から受光量ピーク値および受光量の情報を受けて受光量分布を算出し、かつ受光量分布に基づいて受光量バランス情報を生成して出力することにより実現される。なおこの表示処理を行なうときのコントローラ450内部の処理回路は本発明の「処理部」を実現する。
【0059】
図7を参照して、表示装置456には受光バランスが複数の縦棒(バー)により表示され、表示装置458には受光量を示す数値が表示される。なお、具体的には、複数のバーの各々は7セグメント表示の一部のみ表示されることにより実現される。
【0060】
図8は、コントローラ450の表示装置456に表示される受光量バランス情報の例を示す図である。図8を参照して、投光器100が左右方向にずれた場合には、コントローラ450内部の処理回路は、受光量バランス情報として、右領域での受光量と左領域での受光量とのバランスを取るために平行光ビームの光軸を左向きおよび右向きのいずれに移動させることが必要であるかを示す情報を生成し、その情報を出力する。表示装置456は、その情報をバーにより表示する。具体的には、(A)に示すように投光器100を左方向に動かす必要がある場合には、左端のバーの表示が欠けた状態になる。投光器100を右方向に動かす必要がある場合には右端のバーの表示が欠けた状態になる。
【0061】
投光器100が上下方向にずれることにより、右領域での受光量のピーク値PRおよび左領域での受光量のピーク値PLのいずれも受光量レベルしきい値TLVLより低くなった場合、コントローラ450内部の処理回路は、受光量バランス情報に代えて光軸を上下方向に沿って移動させる必要があることを示す情報を生成し、その情報を出力する。具体的には、(B)に示すように、両端のバーの表示が欠けた状態になる。
【0062】
また、投光器100および受光器200の間に遮光物が存在したり投光面(あるいは受光面)が汚れていたりする場合には、受光量レベルしきい値TLVLよりも受光量が小さい画素の数が所定数以上となることがある。この場合にはコントローラ450内部の処理回路は、上記の(A),(B)のいずれとも異なる表示を表示装置456に行なわせるための情報を生成して出力する。具体的には(C)に示すように、複数のバーのうち中央のバーが欠けた状態となる。
【0063】
このようにコントローラ450内部の処理回路は平行光ビームの光軸を上下左右のいずれの向きに動かすかを示す情報を生成して出力する。さらに表示装置456はこの情報を表示する。これによりユーザは平行光ビームの光軸をどの向きに移動させればよいかを容易に把握することができる。よって光軸を容易、かつ確実に調整できる。
【0064】
図9は、図3の処理回路260およびコントローラ450が実行する処理を説明するフローチャートである。なお、この処理はユーザがコントローラ450を操作することによりコントローラ450の動作モードが光軸調整モードに設定されたときに開始される。
【0065】
図9および図3を参照して、処理が開始されると、処理回路260は、撮像素子250から各画素の受光量を示す画素信号を受けることにより受光量分布である受光波形を取得する(ステップS1)。処理回路260は、この受光量分布に基づいて右領域における受光量のピーク値を算出し、その値をピーク値PRに設定する(ステップS2)。同様に処理回路260は、受光量分布に基づいて左領域における受光量のピーク値を算出し、その値をピーク値PLに設定する(ステップS3)。なお、処理回路260は画像信号が示す各画素の受光量、およびピーク値PR,PLの値をコントローラ450に送信する。
【0066】
続いて、処理回路260は、ピーク値PRが受光量レベルしきい値TLVLよりも大きいか、あるいは、ピーク値PLが受光量レベルしきい値TLVLよりも大きいかを判定する(ステップS4)。ピーク値PR,PLがともに受光量レベルしきい値TLVL以下である場合(ステップS4においてNO)、処理回路260は、受光器200のLED280を消灯させる(ステップS7)。ピーク値PR,PLの少なくとも一方が受光量レベルしきい値TLVLよりも大きい場合(ステップS4においてYES)、処理回路260はステップS5の処理を実行する。
【0067】
ステップS5において、処理回路260はピーク値PRとピーク値PLとの差の絶対値(|PR−PL|)が受光量バランスしきい値Tdifよりも小さいか否かを判定する。この受光量バランスしきい値Tdifは、たとえば実験に基づいて適切な値(好ましくは0)に定められる。
【0068】
処理回路260は、上述した絶対値が受光量バランスしきい値Tdifよりも小さい場合(ステップS5においてYES)、受光器200のLED280を点灯させ(ステップS6)、そうでない場合はLED280を消灯させる(ステップS7)。
【0069】
続いてコントローラ450(より特定的にはコントローラ450の内部の処理回路であるが、以下では単に「コントローラ」と呼ぶ)は、ステップS10〜S13,SEの処理を実行する。コントローラ450は、ピーク値PRがピーク値PLよりも大きいか否かを判定する(ステップS10)。
【0070】
ピーク値PRがピーク値PLよりも大きい場合(ステップS10においてYES)、コントローラ450はピーク値PRを表示装置458による受光量の表示に反映させる(ステップS11)。この場合、ピーク値PRの値が受光量として表示される。一方、ピーク値PLがピーク値PR以上の場合(ステップS10においてNO)、コントローラ450はピーク値PLを表示装置458による受光量の表示に反映させる(ステップS12)。この場合、ピーク値PLの値が受光量として表示される。
【0071】
ステップS11またはS12の処理が終了すると、コントローラ450は、ピーク値PRとピーク値PLとの差分を算出し、その差分に基づいて図8の(A)〜(C)のいずれかに示すバー表示を表示装置456に表示させる(ステップS13)。
【0072】
コントローラ450は、ピーク値PRとピーク値PLとの差の絶対値が受光量バランスしきい値Tdifより大きい場合には、ピーク値PRとピーク値PLとの差が負の値および正の値のいずれであるかを判定する。コントローラ450は、ピーク値PRとピーク値PLとの差が負の値であるときには、左端のバーの表示が欠けた状態となるように表示装置456にバー表示を行なわせ、ピーク値PRとピーク値PLとの差が正の値であるときには右端のバーの表示が欠けた状態となるように表示装置456にバー表示を行なわせる。このようにしてコントローラ450は図8の(A)に示すバー表示を実行する。
【0073】
なおコントローラ450は、ピーク値PR,PLがともに受光量レベルしきい値TLVLよりも低い場合には、図8(B)に示すように、複数のバーのうち両端のバーを除いた残りを表示させる。また、コントローラ450は、画像信号に基づいて受光量レベルしきい値TLVLよりも受光量が小さい画素の数を求める。その数が所定数以上である場合には、コントローラは、図8(C)に示すように、複数のバーのうち中央のバーを除いた残りを表示させる。
【0074】
コントローラ450は、ステップS13の処理が終了すると、ユーザによる光軸調整終了操作が行なわれたか否かを判定する(ステップSE)。ユーザが光軸調整終了操作を行なった場合(ステップSEにおいてYES)、コントローラ450は光軸調整処理を終了する。ユーザが光軸調整終了操作を行なっていない場合(ステップSEにおいてNO)、全体の処理はステップS1に戻される。
【0075】
さらに、本実施の形態によれば、コンピュータ端末460は、コントローラ450を介して、処理回路260からピーク値PR,PLおよび各画素の受光量の情報を受ける。そしてコンピュータ端末460は、これらの情報に基づいて、平行光ビームの光軸の調整方向をユーザに案内するための表示を行なう。
【0076】
コンピュータ端末460は、ソフトウェアによる情報処理を実行することにより上述の処理を行なう。この場合のコンピュータ端末460は本発明の「処理部」の機能を実現する。
【0077】
図10は、コンピュータ端末460による表示の第1の例を説明する図である。図10を参照して、コンピュータ端末460は、各画素の受光量の受光量に基づいて、受光領域の受光量分布を表わす波形をモニタ画面に表示する。画面に表示される受光量分布の情報が受光量バランス情報に相当する。
【0078】
なお、ユーザの操作によって、画面に表示された受光波形をコンピュータ端末460に記憶させたり、コンピュータ端末460に記憶された受光波形を画面に表示させたりすることも可能である。
【0079】
さらに、ユーザの操作によってコンピュータ端末460に記憶された受光波形と、現在の受光波形とを重ねて表示することも可能である。たとえばコンピュータ端末460に過去の光軸調整時の受光波形を記憶させておけば、ユーザは光軸を調整する時に、現在の受光波形とコンピュータ端末460に記憶された受光波形とがほぼ一致するように投光器100を動かしながら光軸を調整することが可能になる。
【0080】
図11は、コンピュータ端末460による表示の第2の例を説明する図である。図11を参照して、コンピュータ端末460の画面には投光器100、受光器200および、投光器100を上下左右のいずれの方向に動かせばよいかを案内するための矢印が表示される。この矢印の情報が受光量バランス情報に相当する。
【0081】
図12は、光軸調整方向と図11に示す矢印の表示との対応関係を説明する図である。図12を参照して、投光器100を上下方向に動かす必要がある場合には、(A)に示すように上下方向の矢印が表示される。なおユーザの注意を引くことが可能なように矢印の色はたとえば赤色に設定される。
【0082】
投光器100を左(あるいは右)方向に動かす必要がある場合には、(B)に示されるように、上下方向の矢印と左(あるいは右)方向の矢印が表示される。ただしこの場合には投光器100を上下方向に動かす必要がない。このため、投光器100を上下方向に動かす必要がないことをユーザが把握しやすいよう上下方向の矢印は緑色に表示される。一方、左(あるいは右)方向の矢印の色は(A)と同様に赤色に表示される。
【0083】
平行光ビームの光軸が撮像素子の光軸と一致した場合には(C)に示すように、上下左右の各方向の矢印が表示される。この場合も矢印の色はたとえば緑色に設定される。図11および図12に示すように投光器100を動かす方向を案内することによりユーザは光軸を容易に調整することができる。
【0084】
なお、本実施の形態では、受光量バランス情報を生成するために右領域での受光量のピーク値および左領域での受光量のピーク値を用いている。しかしながら右領域での受光量の積分値と左領域での受光量の積分値とを用いて受光量バランス情報を生成してもよい。ただし、本実施の形態のように、受光量のピーク値を用いることによって、処理回路260の演算負荷を低減することが可能となる。
【0085】
さらに本実施の形態では撮像素子における画素の配置方向は1次元方向とした。ただし2次元方向(行列状)に画素が配置された撮像素子を用い、上述した左右方向における光軸調整方法と同様の方法を用いて上下方向の光軸調整を行なってもよい。
【0086】
さらに、本発明では光ビームのピーク位置に基づいて、光ビームの光軸と、受光領域の中心位置との位置ずれに関する情報を生成することも可能である。本実施の形態に示されるように投光部から発せられる光ビームは、画素の配置方向(第1の方向)について中心線対称な強度分布を持つ有効領域を含む。また、受光素子は、その有効領域内の光ビームを受ける。処理部は、受光素子からの受光信号に基づいて受光領域の受光量分布を生成する。この際、処理部は、受光量分布から光ビームの有効領域に含まれる中心線対称な強度分布のその中心線について、第1の方向に関連する位置を算出する。すなわち処理部は、中心線に対応する第1の方向に関連する位置を算出する。そして、処理部はその算出位置と受光領域の中心位置との位置ずれに関する情報を生成する。
【0087】
なお好ましくは、光ビームは、その中心にピークを持つ強度分布を有する。そして処理部はピーク位置を算出する。これにより処理部は光ビームの光軸と、受光領域の中心位置との位置ずれに関する情報を生成することができる。
【0088】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本実施の形態に従う位置寸法測定装置の構成および配置例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した投光器を正面(光出射側)から見た図である。
【図3】本発明の実施の形態による位置寸法測定装置10の構成を示す概略ブロック図である。
【図4】図3に示したコントローラの外観図である。
【図5】本実施の形態に係る位置寸法測定装置10の光軸調整をより詳しく説明する図である。
【図6】撮像素子250の受光領域における受光量分布を示す図である。
【図7】光軸調整時のコントローラ450の表示を示す図である。
【図8】コントローラ450の表示装置456に表示される受光量バランス情報の例を示す図である。
【図9】図3の処理回路260およびコントローラ450が実行する処理を説明するフローチャートである。
【図10】コンピュータ端末460による表示の第1の例を説明する図である。
【図11】コンピュータ端末460による表示の第2の例を説明する図である。
【図12】光軸調整方向と図11に示す矢印の表示との対応関係を説明する図である。
【符号の説明】
【0090】
10 位置寸法測定装置、100 投光器、105 電源ケーブル、110 開口部、111 中心点、120 筐体、130 半導体レーザ、135 レーザチップ、137 ガラスウインドウ、140 フォトダイオード、150 APC回路、160 コリメートレンズ、170 透明部材、200 受光器、205 ケーブル、210 開口部、220 筐体、250 撮像素子、260 処理回路、271 中心点、290 受光領域、291,292 領域、300 測定対象物体、400,410 電源、450 コントローラ、452 操作部、454 表示部、456,458 表示装置、460 コンピュータ端末、500 レーザ光、A1,A2,X1 光軸、PX 画素。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ビームを投射する投光部と、
少なくとも第1の方向に配列されることにより受光領域を形成する複数の受光画素を含み、前記複数の受光画素の各々が前記光ビームを受けて前記複数の受光画素の各々の受光量を示す受光信号を出力する受光素子と、
前記受光素子から前記受光信号を受けることにより前記受光領域における前記光ビームの受光量分布を算出する処理部とを備え、
前記処理部は、前記受光領域の中心を通り、かつ前記第1の方向と垂直な第2の方向に沿った中心線に対して中心対称な第1および第2の領域について、前記第1の領域での受光量と前記第2の領域での受光量とのバランスに関する受光量バランス情報を生成して出力する、位置寸法測定装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記受光量バランス情報として、前記第1の領域での受光量と前記第2の領域での受光量とのバランスが取れているか否かを示す情報を生成する、請求項1に記載の位置寸法測定装置。
【請求項3】
前記位置寸法測定装置は、
前記処理部から前記受光量バランス情報を受けることにより点灯および消灯を行なう点灯装置をさらに備え、
前記点灯装置は、前記受光量バランス情報が、前記第1の領域での受光量と前記第2の領域での受光量とのバランスが取れていることを示す場合には、点灯および消灯の一方を行ない、前記受光量バランス情報が、前記第1の領域での受光量と前記第2の領域での受光量とのバランスが取れていないことを示す場合には、点灯および消灯の他方を行なう、請求項2に記載の位置寸法測定装置。
【請求項4】
前記受光素子および前記処理部は、共通の筐体に格納され、
前記点灯装置は、前記筐体の外表面に取り付けられる、請求項3に記載の位置寸法測定装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記受光量バランス情報として、前記第1の領域での受光量と前記第2の領域での受光量とのバランスを取るために要求される前記光軸の移動の向きを示す情報を生成し、
前記光軸の移動の向きは、前記受光領域の中心から前記第1の方向に沿って前記受光領域の一方の端部に至る向きと、前記受光領域の中心から前記第1の方向に沿って前記受光領域の他方の端部に至る向きとのいずれかである、請求項1に記載の位置寸法測定装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記第1の領域での受光量のピーク値である第1のピーク値と、前記第2の領域での受光量のピーク値である第2のピーク値とに基づいて、前記受光量バランス情報を生成する、請求項1から5のいずれか1項に記載の位置寸法測定装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記第1および第2のピーク値の少なくとも一方が所定値よりも大きい場合には、前記受光量バランス情報を生成し、前記第1および第2のピーク値がともに前記所定値以下の場合には、前記受光量バランス情報に代えて、前記光軸を前記第2の方向に沿って移動させる必要があることを示す情報を生成する、請求項6に記載の位置寸法測定装置。
【請求項8】
前記光ビームは、平行光である、請求項1に記載の位置寸法測定装置。
【請求項9】
第1の方向について中心線対称な強度分布を持つ有効領域を含む光ビームを投射する投光部と、
少なくとも前記第1の方向に配列されることにより受光領域を形成する複数の受光画素を含み、前記複数の受光画素の各々が前記有効領域内の光ビームを受けて前記複数の受光画素の各々の受光量を示す受光信号を出力する受光素子と、
前記受光素子から前記受光信号を受けることにより前記受光領域における前記光ビームの受光量分布を算出する処理部とを備え、
前記処理部は、前記受光量分布から、前記光ビームの前記有効領域に含まれる前記中心線対称な強度分布の中心線に対応する、前記第1の方向に関する位置を算出して、算出した位置と前記受光領域の中心位置との位置ずれに関する情報を生成する、位置寸法測定装置。
【請求項10】
前記光ビームは、前記光ビームの中心において強度がピークとなる強度分布を有し、
前記処理部は、前記第1の方向に関する位置として、前記受光量分布の強度のピークの位置を算出する、請求項9に記載の位置寸法測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−275462(P2008−275462A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−119649(P2007−119649)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】