説明

位置認識マルチモーダルマルチ言語デバイス

位置ベースの技術(たとえば全地球測位システム(GPS))を使用して、マルチモーダル、マルチ言語の、位置ベースサービスの提供を容易にすることができる。位置の識別により、ユーザの状態および意図の識別に関して重要なコンテキストを提供することができる。したがって、位置識別は、データおよびサービスの提供/増補(たとえば、位置認識ベースの提案、位置に基づいた連絡先リストの切り捨て、ユーザが所定の位置に近づいた際の位置ベースの注意喚起、事前にロードされたタスクの切り捨て、PIM内に事前にロードされたタスクを実施するためのルートの提案)を容易にすることができる。さらに他の態様は、方位磁石、加速度計、方位角制御、セルラ式三角測量、電話のSPOTサービスなどを使用して、GPS位置識別を増補することができる。事実上、これらの代替諸態様では、ユーザおよび/またはポータブルデバイスの動きおよび方向を検出することによって、ターゲット位置の特定を容易にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ハンドヘルドデバイスの使用に対する関心は、企業および個人の双方で高まりつつある。最新のハンドヘルドデバイスには、複数のセンサ(たとえばマイクロフォン、無線送信機、全地球測位システム(GPS)エンジン、カメラ、スタイラスなど)が備えられている。しかしながら、複数のセンサを完全に使いこなす、使用可能なアプリケーションがない。言い換えれば、ハンドヘルドデバイスを、マルチモーダル(multi−modal)、マルチ言語(multi−lingual)のモバイルアシスタントにする、マルチセンサ技術が使用できない。
【0002】
現在、最先端のオペレーティングシステムで動作する携帯電話は、初期の技術に対して、ハードウェアのコンピューティング能力が強化され、ソフトウェアの機能が改善されてきた。たとえば、携帯電話には、しばしば、携帯情報端末(PDA)のコンピューティング機能と共に、組み込み型のデジタルイメージ取り込みデバイス(たとえばカメラ)およびマイクロフォンが装備されている。これらのデバイスは、携帯電話の機能とPDAの機能とを組み合わせているため、一般に「スマートフォン」と呼ばれる。これらのスマートフォンで使用可能なハードウェアおよびソフトウェア機能ならびに同様の技術が実行可能なデバイスは、汎用プラットフォームを介してアプリケーションを構築するための機能および柔軟性を、開発者に提供する。これらポータブルデバイス(たとえばPDA)がますます市場へと浸透することにより、これらスマートフォン向けのアプリケーション、インターネットブラウザなどを構築しようとする、プログラマの熱意が触発される。
【0003】
インターネットは、データベースに格納可能であり、アクセスが可能な、かつてないほど大量の情報を使用可能にし続けている。加えて、ポータブル端末(たとえば、ノートブックコンピュータ、携帯電話、PDA,スマートフォン、および他の同様の通信デバイス)の急増に伴い、ユーザはさらに移動可能となりつつあるため、購買習慣および頻繁に訪れる傾向のある場所に関して追跡可能となりつつある。たとえば多くのデバイスは、安全性、旅行先探索などの目的で、GPSなどの地理的な位置追跡技術を伴って設計されている。したがって現在では、ユーザの位置を特定することが可能となりつつある。
【0004】
位置識別システムは、日常の多くの局面で使用されている。例を挙げると、ナビゲーションを支援するために車両にGPSを搭載することは、ますます一般的になりつつある。一般に、GPSシステムは、3つの衛星からの信号の三角測量によって、地球上のあらゆる場所で、現在の位置を事実上数メートルの範囲内で正確に指摘することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多層階ビルなどの構造物(主として、およびユーザがビルの内部または外部のどちらにいる場合でも)を含むが、樹木、丘、およびトンネル(一般に)も含む、都市の谷間で、ユーザがどこを通ってきたか、現在どこにいるか、およびどこに向かっているかの知識は、位置ベースのデータおよびサービスをユーザに提供することによって、ユーザの位置の知識による経済的な特典を追及するユーザおよび企業にとって、有益となる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下では、本発明の何らかの態様を基本的に理解するために、本発明の簡略化された概要を提示する。この概要は、本発明の幅広い概説ではない。本発明の重要/不可欠な要素を識別すること、または本発明の範囲を線引きすることは、意図されていない。単に、本発明の何らかの概念を、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形で提示することが目的である。
【0007】
本明細書で開示および請求される発明は、その一態様において、マルチモーダル、マルチ言語の、位置ベースのデータおよび/またはサービスを容易にする、システムを含む。より具体的には、諸態様は、ユーザおよび/またはポータブルデバイスの現在の位置を識別する、全地球測位システム(GPS)を使用することができる。加えて、システムはポータブルデバイスおよび/またはユーザに関して位置のログを維持することができる。このログは、目的地の位置を推測するために、人工知能(AI)および/または規則ベース論理によって使用されることが可能である。したがって、位置ベースデータおよび/またはサービスを、現在の位置または推測された位置に関して生成することができる。
【0008】
わかりやすい通信を容易にする、マルチ言語構成要素を提供することができる。たとえば、マルチ言語構成要素は、位置ベースのデータおよびサービスのテキストおよび/または音声通信を、ユーザまたは受信者が理解しやすい言語に変換することができる。その上、マルチ言語構成要素を使用して、位置ベースのデータおよび/またはサービスを、現在の(または目的地の)位置に対応する言語(または方言)に変換することもできる。さらに諸態様では、マルチ言語構成要素を使用して、任意の所望の通信を任意の所望の言語および/または方言に変換する。
【0009】
本発明は、ローカルおよび/またはリモートのストアを使用して、位置ベースのデータおよび/またはサービスを識別およびレンダリングすることができる。たとえば、ローカルの個人情報マネージャ(PIM)を使用し、これによって、連絡先およびカレンダエントリを位置に基づいてフィルタリングおよび/またはソートすることができる。その上、リモートソース(たとえばリモートサーバ、インターネット)を使用して、その後、位置ベースの情報を識別し、識別された情報をユーザ、アプリケーションなどにレンダリングすることもできる。
【0010】
位置ベースの技術(たとえばGPS、無線など)を使用して、マルチモーダル、マルチ言語の、位置ベースサービスの提供を容易にすることができる。位置の識別により、ユーザの状態および意図の識別に関して重要なコンテキストを提供することができる。したがって、位置識別は、データおよびサービスの提供/増補(たとえば、位置認識ベースの提案、位置に基づいた連絡先リストの切り捨て、ユーザがクリーニング店に近づいた際のドライクリーニングの受け取りなどの位置ベースの注意喚起(reminder))を容易にすることができる。
【0011】
さらに他の態様は、方位磁石、加速度計、方位角制御、セルラ式三角測量などを使用して、GPS位置識別を増補することができる。事実上、これらの代替諸態様では、ユーザおよび/またはポータブルデバイスの動きおよび方向を検出することによって、ターゲット位置の特定を容易にすることができる。たとえば、諸態様では、GPSまたは他の好適な技術を使用して、デバイスの現在の位置を特定することができる。加えて、動きおよび方向センサ技術を使用して、デバイスの関連する動きを特定することもできる。したがって、この態様は、それに対応する推定ターゲット位置および時間を推測および/または計算することができる。結果として、現在位置および/またはターゲット位置に関して、位置ベースのデータおよびサービスを提供することができる。
【0012】
さらに他の態様では、確率および/または統計ベースの分析を使用して、ユーザが自動的に実行されることを希望するアクションを予知または推測する、AI構成要素が提供される。ユーザおよび/またはデバイスの位置の推測および/または予測を容易にするために、AI推理および/または学習論理を提供することができる。AI構成要素に加えて、またはその代わりに、規則ベース論理も提供することができる。規則ベースの論理構成要素は、事前に定義されたかまたは事前にプログラミングされた規則に従った、機能の自動化を容易にすることができる。
【0013】
前述および関連する目標を実施するために、本明細書では、以下の説明および添付の図面に関連して、本発明のある種の例示的な態様について説明する。しかしながら、これらの諸態様は、本発明の諸原理が使用可能な様々な方法のうちのほんのいくつかを示すものであり、本発明は、こうした諸態様およびそれらの等価物をすべて含むことを意図する。本発明の他の利点および新規な特徴は、本発明の以下の詳細な説明を図面と共に考察することから明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、全体を通じて同じ要素を言い表すために同じ参照番号が使用される図面を参照しながら、本発明について説明する。以下の記述では、本発明を完全に理解してもらうために、説明の目的で多数の特定の細部が示される。しかしながら、本発明はこれらの特定の細部なしでも実施可能であることが明らかであろう。他の例では、本発明の説明を容易にするために、周知の構造およびデバイスがブロック図の形で示される。
【0015】
本明細書で使用される場合、「構成要素」および「システム」という用語は、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中ソフトウェアのいずれかの、コンピュータ関連エンティティを言い表すことが意図される。たとえば、構成要素は、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能プログラム、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されることはない。例を挙げると、サーバ上で実行中のアプリケーションとサーバとは、どちらも構成要素とすることができる。1つまたは複数の構成要素が、あるプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐可能であり、ある構成要素を1つのコンピュータ上にローカライズすること、および/または、2つまたはそれ以上のコンピュータ間で分散させることが可能である。
【0016】
本明細書で使用される場合、「推測する」および「推測」という用語は、一般に、システム、環境、および/またはユーザの状態に関して、イベントおよび/またはデータを介して取り込まれた場合に、一連の観察から推理または推測するプロセスを言い表す。推測は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用可能であるか、またはたとえばいくつかの状態にまたがった可能性の分散を生成することができる。推測は、一連のイベントおよび/またはデータからより高水準のイベントを構成するために使用される技法を言い表すこともできる。こうした推測は、結果として、イベントが時間的に近接して相関されているか否か、ならびに、イベントおよびデータが1つまたはいくつかのイベントおよびデータソースからのものであるかどうか、にかかわらず、一連の観察されたイベントおよび/または格納されたイベントデータから、新しいイベントまたはアクションを構築させることになる。
【0017】
最初に図面を参照すると、図1は、本発明の態様に従った、位置識別機能を有するマルチ言語システム100を示す。図1のマルチ言語システム100は、位置ベースのデータおよびサービスの識別および/または生成に影響を与えることができる。一般に、システム100は、位置コンテキスト構成要素102およびマルチ言語構成要素104を含むことができる。これらの構成要素およびそれらの対応する機能について、以下でより詳細に説明する。
【0018】
位置コンテキスト構成要素102は、ポータブルデバイスの位置に対応するコンテンツの識別および提供を容易にすることができる。それらに従って、位置コンテキスト構成要素102は、デバイス位置の識別を容易にすることが可能であり、その後、その位置に対応するデータおよび/またはサービスを識別することが可能である。一態様では、位置コンテキスト構成要素102は、位置検出エンジン106および位置アナライザ構成要素108を含むことができる。
【0019】
図1に示されるように、位置検出エンジン106は、デバイスの現在位置を特定するために、位置決定システム(たとえば全地球測位システム(GPS))とインターフェースすることができる。位置が特定されると、位置アナライザ構成要素108は、位置ベースのコンテンツの識別および/または生成を容易にすることができる。加えて、マルチ言語構成要素104は、ユーザまたはユーザグループならびに/あるいは受信者が理解しやすい言語への、コンテンツ(たとえばデータ、サービス)のフォーマット化を容易にすることができる。
【0020】
例を挙げると、ある態様によれば、ユーザがヘッドセットを購入しようとしていると想定する。さらに、そのユーザは、特定の店舗から入手可能な一連のヘッドセットコレクションを有するカタログを受け取ると想定する。本明細書に記載された新規な機能によれば、ユーザは、好適な装備のポータブルデバイスを使用して、所望の製品が示されたカタログページのイメージを取り込むことができる。その上、音声認識機能を使用して、イメージの解釈または理解を訂正または増補する(augment)ことができる。一例では、カタログリストは、店舗の電話番号および住所情報の両方を含む。
【0021】
イメージがスキャンおよび分析されると、ユーザは「店に電話する」ようにデバイスに指示することができる。したがって、電話通信を自動的に確立することができる。被発呼者が発呼者(たとえばユーザ)と同じ言語を話さない場合、デバイスは、位置検出または電話番号分析のいずれかを介して、ネイティブの方言を特定することができる。言い換えれば、デバイスは、位置検出技法を使用して電話の現在位置を特定し、それによってネイティブの話す言語を推測することができる。したがって、デバイスのマルチ言語機能を使用して、着信および発信音声信号を変換し、それによって理解できる会話にすることができる。
【0022】
この例についてさらに続けると、ユーザは店舗の閉店時間を受付係に問い合わせることができる。したがって、その店舗を訪ねる時間があるかどうかを決定することができる。この決定は、現在の時刻および店舗の位置までの距離に関して、カレンダのアポイントメントを自動的に照会することによって実行可能である。デバイスの位置から店舗までの距離は、衛星位置検出、セルラ式三角測量、などを使用して自動的に計算可能であることを理解されよう。
【0023】
店舗を訪問する時間があるという肯定的な決定になった場合、新規な機能は、店舗への道順に自動的にアクセスすることができる。デバイスはインターネットに無線接続することができるため、ユーザはデバイスに、サービスプロバイダに連絡するように(たとえば聞こえるように)指示し、これによって店舗への特定の道順を生成することができる。ここでも、衛星位置決定システムが、基準(たとえば現在)位置の識別を容易にすることができる。店舗への道順を確立するために、この現在位置をターゲット位置(たとえば店舗の住所)と共に使用することができる。
【0024】
さらにこの例を参照していくと、店舗の中にいる間、ユーザは「WITTY無線ステレオヘッドセット」と呼ばれる製品を見る。それに応答して、ユーザは製品名をスキャンし(またはそのイメージを取り込み)、同時に正確な認識を得るためにこれを読み取る。再度、デバイスは好適な無線接続を介して、インターネットまたは他のネットワーク/サーバからの製品レビューを生成することができる。加えて、位置検出システムに従い、デバイスは、ユーザに、同じかまたは同様の製品をより安い価格で購入できる近隣の場所を通知することができる。このシナリオは、本明細書で説明される新規な機能のいくつかを詳述するために提供されることを理解されよう。他のマルチモーダル、マルチ言語の諸態様が存在し、本明細書ならびにこれに添付された特許請求の範囲の範囲内に含まれるものとすることを理解されよう。
【0025】
図2は、本発明の態様に従って、位置ベースの情報および/またはサービスを提供するプロシージャの流れを示す。説明を簡単にするために、本明細書に示される1つまたは複数の方法が、たとえば流れ図の形で示され、一連の動作として説明されるが、本発明に従ったいくつかの動作が、本明細書で図示および説明される動作とは異なる順序で、および/または他の動作と同時に発生する可能性があるため、本発明が動作の順序によって限定されるものではないことを理解されよう。たとえば当業者であれば、別の方法として、方法を、状態図などで、一連の相互に関連のある状態またはイベントとして表すことができることを理解されよう。さらに、本発明に従った方法を実施するために、図示されたすべての動作が必要ではない場合がある。
【0026】
202で、ユーザおよび/またはポータブルデバイスの位置を検出することができる。本発明に従って、位置を識別する任意の好適な方法が使用可能であることを理解されたい。例を挙げると、GPSおよびセルラ式三角測量などの方法を使用して位置を検出することが可能であるが、これらに限定されることはない。加えて、ユーザおよび/またはデバイスが移動中であるかどうかを判別するために、他の諸態様も使用可能であることを理解されたい。たとえば、加速度計、方位磁石、方位角制御、およびSPOTサービスなどのサービスを使用して、位置を増補することができる。
【0027】
位置が特定されると、204で、情報ストア、インターネットコンテンツ、個人情報マネージャ(PIM)などに関して、これを分析することができる。したがって、206で、位置ベースのサービス(またはデータ)を識別することができる。208で、ユーザ識別に基づいて、推測、履歴、および/または統計分析などの変換が必要であるかどうかが判別される。208で、変換が必要であると判別された場合、コンテンツをユーザ(またはユーザグループ)の適切な言語および/または方言に変換することができる。前述のように、位置検出を使用して、変換先の適切な言語を決定することができる。
【0028】
これに対して、208で、識別されたサービスおよび/またはデータが本ユーザに対応する適切な言語および/または方言でフォーマット化されていると判別された場合、再フォーマットの代わりに(たとえば変換)、識別された位置ベースのサービスをユーザに通信することができる。この通信は、可聴様式(たとえば話す)またはテキスト様式のいずれかで実行可能であることを理解されたい。
【0029】
次に図3を参照すると、ユーザに位置ベースの情報を提供することを容易にするシステム300が示される。一般に、システム300は、図に示されるような位置識別システム(たとえばGPS)と通信可能な、ポータブルデバイス302を含むことができる。図に示されるように、ポータブルデバイス302は、マルチ言語構成要素104、位置検出エンジン106、位置アナライザ構成要素108、およびPIM構成要素304を含むことができる。
【0030】
動作時に、位置検出エンジン106は、ポータブルデバイス302の位置を特定するために位置決定システムと通信することができる。特定されると、位置アナライザ構成要素108がPIM構成要素304と通信し、位置ベースの情報を取得することができる。たとえば、位置アナライザ構成要素108は、識別された位置に基づいて、PIM構成要素304のデータを照会および/またはフィルタリングすることができる。特定の一例では、位置または特定された位置からの距離に基づいて、PIM構成要素304内に維持される連絡先リストを切り捨てるかまたはソートすることができる。言い換えれば、アナライザ構成要素108は、現在位置に対する/現在位置からの距離に基づいて、連絡先リストを切り捨ておよび/またはソートをすることができる。このデータ操作は、任意の事前に定義された基準(たとえば規則)および/または人工知能(AI)推測ベースの分析に基づくものとすることができることを理解されよう。
【0031】
前述のように、多くの現在のハンドヘルドデバイス(たとえば携帯電話、スマートフォン、ポケットコンピュータ、携帯情報端末(PDA))は、複数のセンサを備えている。たとえば、ポータブルデバイスにとって、マイクロフォン、無線送信機、GPS、イメージ取り込みデバイス(たとえばカメラ、スキャナ)、スタイラスなどを含むことは一般的である。一態様では、本発明はマルチ言語構成要素104を使用するため、本明細書に記載された機能は、潜在的な言語の障壁を考えると、会話を支援することが国際的な旅行者にとって特に有用である可能性がある。たとえば海外旅行者は、外国の標示およびレストランメニューを理解するため、ならびに、英語を話さない人に英語を使って道を尋ねるために、このデバイス302を使用することができる。本発明は、任意の母国または基本の言語および/または方言を使用して会話するために使用可能であることを理解されたい。
【0032】
加えて前述のように、本発明は、位置に基づいてPIMデータ(または他のデータ)を地域的に編成および/または切り捨てるために使用することができる。本発明がターゲット位置を推測する際に使用可能な他の諸態様が存在するため、PIMデータを適宜編成および/または切り捨てることができる。事実上、本発明は、マルチモーダル情報の冗長性および相補性を強化する(leverage)ことによって、ユーザに知的支援を提供することができる。したがって、1つのシングルモダリティが使用される場合よりも、大幅に良好な結果を生み出すことが可能である。
【0033】
以下のシナリオは、単に本発明にコンテキストを追加するために提供されるものであって、いかなる場合にも本発明を制限することは意図されていない。言い換えれば、本明細書に含まれるシナリオは、本発明の新規な機能に関して例示的な状況を示すために提供される。したがって、本開示およびこれに添付の特許請求の範囲の範囲は、これらの例示的シナリオによって制限されるものではない。
【0034】
第1のシナリオでは、あるユーザが、母国であるアメリカ合衆国から北京へ旅行中であると想定する。北京空港に到着すると、ユーザは、すべての標示が北京の母国語、すなわち中国語で書かれていることを認識する。彼の同行者は英語を話せないため、この標示を翻訳してくれるように頼むことができない。したがって彼は、自分のポータブルデバイスを取り出し、組み込まれたカメラを使ってその標示の写真を撮る。GPS情報に基づいて、ポータブルデバイスは彼が中国にいることを識別することができる。したがってデバイスは、中国語の標示を即時に英語に翻訳することができる。このようにして彼は、たとえ中国語が話せなくとも、顧客サービスおよび手荷物受取所エリアを難なく見つけることができる。
【0035】
このシナリオに加えて、位置検出エンジン106と位置アナライザ構成要素108とをまとめて使用することで、位置および地域の方言を特定できることを理解されたい。マルチ言語(たとえばマルチリンガル)構成要素を使用して、外国の方言で取り込まれた情報を理解できる方言に変換または翻訳することができる。
【0036】
次に図4を参照すると、代替システム400が示されている。一般に、システム400は、位置特定システム(たとえばGPS)と通信可能なポータブルデバイス402を含むことができる。一般に、ポータブルデバイス402は、位置検出エンジン404および位置アナライザ構成要素406を含むことができる。位置検出エンジン404は、ポータブルデバイス402の物理的位置を特定するために、位置検出システムと通信することができる。
【0037】
位置アナライザ構成要素406は、特定された位置を使用して、位置ベースのデータおよび/またはサービスを生成することができる。一例では、アナライザ構成要素406は、特定された位置を使用してPIMデータ408をフィルタリングし、それによって位置ベースのデータを提供することができる。例を挙げると、位置アナライザ構成要素406は、照会構成要素410を使用し、特定された位置に少なくとも部分的に基づいて、PIMデータ408を検索することができる。したがって、位置に基づいて連絡先リストを切り捨ておよび/またはソートすることができる。
【0038】
その上、少なくとも部分的に位置に基づいて、カレンダエントリおよびアポイントメントの照会から位置ベースの提案および注意喚起を生成することができる。たとえば、特定の現在位置がわかった場合、アナライザ構成要素408は、PIMデータ408内のカレンダアポイントメントを照会し、それによって、相対的な位置およびターゲット位置(たとえばドライクリーニング店、食料雑貨店)までの距離に少なくとも部分的に基づいて、動作(たとえば回り道をしてドライクリーニング店へ行く、食料雑貨店に寄る)を提案することができる。これらのシナリオは単なる例であって、位置ベースのデータ、提案、注意喚起、動作、および/またはサービスを生成するために、ある位置に対するPIMデータ(または他の使用可能なデータ)分析の新規な機能を制限することを意図するものでないことを理解されたい。
【0039】
さらに、図に示されるように、位置アナライザ構成要素406は、リモート情報ストアおよび/またはネットワークソース(たとえばインターネット)にアクセスして、位置ベースサービスを生成することもできる。たとえば、位置アナライザ構成要素406は、位置検出エンジン404を介して生成された位置を使用して、インターネットを介して情報および/またはサービスにアクセスすることができる。一例では、検出された位置からPIMデータで識別されたターゲット位置までのドライブの道案内を取得することができる。他の例では、検出された位置に基づいて天気予報を取得することができる。さらに他の例では、現在位置に対してガソリンスタンドを識別した後、それによってドライブの道案内を生成することができる。本質的に、いかなる位置ベースの情報も、ポータブルデバイス402を介して取得および通信することができる。
【0040】
特定された位置と共に、音声または会話認識エンジン(図示せず)を使用して、位置アナライザ構成要素406に、位置ベースのデータおよび/またはサービスを生成するように指示できることを理解されたい。たとえばユーザは、「123メインストリートまでの行き方を作成」するように、デバイス402に口頭で指示することができる。したがって位置アナライザ構成要素406は、デバイス402の現在位置からターゲット位置の123メインストリートまでの行き方の生成を容易にすることができる。加えて、位置アナライザ構成要素は、関心のある1つまたは複数の中間位置を決定し、それらを位置ベースのデータおよびサービスを計算する行き先に追加することもできる。
【0041】
さらに位置アナライザ構成要素は、特にユーザが最終行き先を提供した場合、たとえば1つの行き先だけではなく、ルートに関するサービスを計算する(さらにはルートを最適化する)ことができる。可聴コマンドを使用して、位置ベースのデータおよび/またはサービスの生成を開始および/または補足できることを理解されたい。マルチ言語構成要素412を使用して、複数言語の認識および変換を実行可能にすることができる。
【0042】
引き続き図4を参照すると、位置検出エンジン404は、一般に、GPSエンジン414および動き検出器416を含むことができる。衛星の中間円軌道衛星配置を使用して位置を生成するために、GPSエンジンを使用することができる。GPSエンジン414は、衛星から信号を受信した後、デバイス402の精密な位置を特定することができる。
【0043】
加えて、位置検出エンジン404は、位置検出エンジン404(たとえばGPS414)によって特定される位置を増補することが可能な、動き検出器416を含むことができる。一例では、加速度計を使用して、デバイス402の動きを特定することができる。その上、方位角制御を動き検出器416として使用することもできる。この例では、方位角制御は、デバイス402の水平方向の動きを特定することができる。動き検出器416の他の例は、ポータブルデバイス402の動き検出の特定を容易にする、方位磁石、セルラ式三角測量、およびSPOTサービスを含むことができるが、これらに限定されることはない。これら追加の動き検出技法は、位置を特定するため(GPS信号または他の位置識別信号が一時的に使用できない場合、たとえばビルの中など)、ならびに、位置ベースのデータおよび/またはサービスを特定するために使用可能な位置アナライザ構成要素406に追加情報を提供するために、位置検出エンジンシステム404(たとえばGPS 414)を増補することができる。たとえば、あるユーザが徒歩または車でショッピングエリア内にいる場合、そのユーザに対して、サービスオプションと、提示されたサービスにアクセスするためにエリア内を通る可能なルートが提示されることができる。
【0044】
図5は、本発明の態様に従った代替システム500を示す。一般に、システム500は、位置決定システムと通信可能であり、それに従って位置ベースのデータおよび/またはサービスが提供可能な、ポータブルデバイス502を含む。ポータブルデバイス502は、携帯電話、PDA、ポケットコンピュータ、スマートフォンなどを含むが、これらに限定されることのない、任意のポータブルコンピューティングデバイスとすることができる。ポータブルデバイス502は、位置検出エンジン404および位置アナライザ構成要素504を含むことができる。
【0045】
前述のように、位置検出エンジン404は、内部に組み込まれたGPSエンジン414および動き検出器416を含むことができる。位置アナライザ構成要素504は、照会構成要素506およびフィルタ構成要素508を含むことができる。動作時に、位置アナライザ構成要素504は照会構成要素506を使用して、PIMデータ構成要素408、リモート情報ストア、および/またはネットワーク(たとえばインターネット)からの、位置ベース情報にアクセスすることができる。さらに、フィルタ構成要素508を使用して、GPSエンジン414によって識別された位置、または動き検出器416によって増補された位置に、少なくとも部分的に基づいて、照会されたデータを制限(たとえばフィルタリング)することができる。
【0046】
次に図6を参照すると、マルチモーダルベースのサービス提供を容易にするシステム600が提供される。システム600は、位置検出エンジン604とアナライザ構成要素606とを有するマルチモーダルデバイス602を含むことができる。位置検出エンジン604は、衛星、衛星グループ608(たとえばGPS)から受信した信号、あるいは企業または組織によって使用されるローカルシステムによって提供された信号(たとえば、百貨店は、デバイスが店内のユーザの位置を識別できるようにする信号を提供することができる)を使用して、デバイス602の位置を特定することができる。加えて、位置検出エンジン604は、さらに動き検出構成要素(図示せず)を使用して、位置識別を増補できることを理解されたい。したがってターゲット位置を推測し、ポータブルデバイス602がアナライザ構成要素606を介して位置ベース情報(たとえばデータ、サービスなど)を提供できるようにすることができる。
【0047】
より具体的に言えば、アナライザ構成要素606は、現在および/またはターゲットの位置情報に基づいてPIMデータ610を照会することができる。その上、アナライザ構成要素は、リモートデータストアおよび/またはネットワーク(たとえばインターネット)612にアクセスし、位置ベース情報を取得および生成することができる。図に示されるように、アナライザ構成要素606は、位置ベースデータ構成要素1からMを生成することが可能であり、ここでMは整数である。図に示されるように、位置ベースデータ構成要素1からMは、個々にまたはまとめて、位置ベースデータ構成要素614と呼ぶことができる。位置ベースデータ構成要素614は、位置ベースの切り捨て連絡先リスト、位置ベースのレストランリストおよび対応する販売促進クーポン、位置ベースの会社、現在のセールおよび販売促進品を含む位置ベースのショッピング情報などを含むことができるが、これらに限定されることはない。
【0048】
同様に、アナライザ構成要素606は、1からNまでの位置ベースサービス構成要素を識別することが可能であり、ここでNは整数である。1からNまでの位置ベースサービス構成要素は、個々にまたはまとめて位置ベースサービス構成要素616と呼ぶことができることを理解されたい。例を挙げると、位置ベースサービス構成要素616は、位置ベースの提案(たとえば食料雑貨店に寄る)、位置ベースの注意喚起(たとえばドライクリーニング品を引き取る)、位置ベースの警告(たとえばトラフィック状況)などを含むことができるが、これらに限定されることはない。
【0049】
位置ベースデータ614および位置ベースサービス616の生成および利用をさらに機能強化するために、マルチ言語構成要素618を提供することができる。たとえばマルチ言語構成要素618は、テキストデータおよび/またはサービスを、デバイス602の現在の位置に合致する言語または方言でレンダリングすることができる。加えてマルチ言語構成要素618は、デバイス602の現在の位置に基づく言語で送達される、理解できる音声コマンドを生成することができる。さらにマルチ言語構成要素618は、デバイス位置ベース言語と聴覚的に合致する、位置ベースデータ614および/または位置ベースサービス616のレンダリングを含むことができる。
【0050】
次に図7を参照すると、本発明の一態様に従った、ポータブルハンドヘルドデバイス700の概略ブロック図が示されており、ここではプロセッサ702がデバイス700の一般的な動作を制御する責務を負う。プロセッサ702は、本明細書に記載された様々な機能を実施するために、デバイス700内の様々な構成要素を制御および動作させるようにプログラム可能である。プロセッサ702は、任意の複数の好適なプロセッサ(たとえばDSP、デジタル信号プロセッサ)とすることができる。本発明に関する機能を実施するようにプロセッサ702をプログラミングすることが可能な様式は、当業者であれば、本明細書に記載された説明に基づいて容易に明らかとなるであろう。
【0051】
プロセッサ702に接続されたメモリおよびストレージ構成要素704は、プロセッサ702によって実行されるプログラムコードを格納する働きをし、さらに現在位置、推測されるターゲット位置、ユーザ状態、位置ベースデータ、位置ベースサービスなどの、情報を格納するためのストレージ手段としても働く。メモリおよびストレージ構成要素704は、少なくとも獲得された完全な情報セットを格納するように好適に適合された不揮発性メモリとすることができる。したがってメモリ704は、プロセッサ702、および/または、たとえば、テキスト、イメージ、オーディオ、およびビデオコンテンツを含むギガバイト単位のデータを格納することができるマイクロドライブなどの、大容量記憶メモリによる、高速アクセス用のRAMまたはフラッシュメモリを含むことができる。一態様によれば、メモリ704は、複数セットの情報を格納するのに十分な記憶容量を有し、プロセッサ702は様々な表示情報のセット間を交互に切り替えるかまたは循環させるためのプログラムを含むことができる。
【0052】
ディスプレイ706は、ディスプレイドライバシステム708を介してプロセッサ702に結合される。ディスプレイ706は、カラー液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、などとすることができる。一例では、ディスプレイ706はタッチスクリーンディスプレイである。ディスプレイ706は、データ、グラフィックス、または他の情報コンテンツを提示するように機能する。加えてディスプレイ706は、ユーザが選択可能であり、デバイス700の実行を制御する、様々な機能を表示することができる。たとえばタッチスクリーンの例では、ディスプレイ706は、制御および/または構成に関するユーザの対話を容易にする、タッチ選択アイコンを表示することができる。
【0053】
オンボード電源システム710(たとえばバッテリパックまたは燃料電池)によって、プロセッサ702およびハンドヘルドデバイス700を形成する他の構成要素に、電力を提供することができる。電源システム710に障害が発生したか、またはデバイス700から切断された場合、補助電源712を使用してプロセッサ702(および他の構成要素(たとえばセンサ、イメージ取り込みデバイスなど))に電力を提供し、充電可能技術の場合は、オンボード電源システム710を充電することができる。たとえば代替電源712は、電力変換器を介して外部グリッド接続へのインターフェースを容易にすることができる。デバイス700のプロセッサ702は、予期せぬ電力障害を検出すると、電流引き込みを減少させるためにスリープモードに誘導することができる。
【0054】
デバイス700は、プロセッサ702をリモートコンピュータ、サーバ、サービスなどとインターフェースさせるために使用されるデータ通信ポート716を含む、通信サブシステム714を含む。ポート716は、少なくとも1つのユニバーサルシリアルバス(USB)および/またはIEEE 1394シリアル通信機能を含むことができる。さらに使用可能な他の技術は、たとえば赤外線データポートを使用する赤外線通信、Bluetooth(商標)、Wi−Fi、Wi−Maxなどであるが、これらに限定されることはない。
【0055】
デバイス700は、プロセッサ702と通信可能な無線周波数(RF)トランシーバセクション718を含むこともできる。RFセクション718は、アンテナ722を介してリモートデバイスからRF信号を受信し、変調されたデジタル情報を取得するために信号を復調することが可能な、RF受信機720を含む。RFセクション718は、たとえばユーザ入力(たとえばキーパッド、音声起動)726を介した手操作のユーザ入力に応答して、あるいは、位置特定の完了または他の所定およびプログラミング済み基準に応答して自動的に、情報(たとえばデータ、サービス)をリモートデバイスに送信するための、RF送信機724も含む。
【0056】
トランシーバセクション718は、位置ベースのデータおよび/またはサービスプロバイダ構成要素で使用中の、たとえば受動的または能動的いずれかの、トランスポンダシステムとの通信を容易にする。プロセッサ702は、トランシーバ718を介してリモートトランスポンダシステムに信号(またはパルス)を送信し、検出された情報のコンテンツを読み取るために戻り信号を検出する。一実施では、さらにRFセクション718は、デバイス700を使用する電話通信を容易にする。これを促進するために、オーディオI/Oサブシステム728が提供され、マイクロフォン(または同様のオーディオ入力デバイス)からの音声入力を処理するために、プロセッサ702によって制御される。オーディオI/Oサブシステム728およびオーディオ出力信号(スピーカまたは同様のオーディオ出力デバイスからの)。さらに、デバイス700のマルチ言語機能を実行可能にするために、トランスレータ730を提供することができる。
【0057】
他の実施では、デバイス700は、デバイス700が音声起動デバイスとして使用されるときに、プロセッサ702は、音声信号のテキストまたは動作可能コマンドへの高速変換を容易にすることができるように音声認識732機能を提供することが可能である。たとえば、キーパッドを介した手操作入力を使用する代わりに、変換された音声信号を使用してデバイス700を制御することができる。
【0058】
位置検出エンジン734および/または動き検出器736などの他のデバイスを、デバイス700のハウジング内に提供して、前述の機能を適合させることができる。たとえば、位置検出エンジン734を提供して、位置ベースのデータおよび/またはサービスを識別および/または提供するようにアナライザ構成要素(たとえばプロセッサ702)を適合させることができる。他の例では、動き検出器736は、位置検出エンジン724によって提供された情報を増補し、アナライザ構成要素(たとえばプロセッサ702)がデバイス700のターゲット位置を推測または予測するのをさらに容易にすることができる。
【0059】
図8は、本発明に従った、1つまたは複数の機能の自動化を容易にする人工知能(AI)構成要素802を使用するシステム800を示す。本発明(たとえば現在またはターゲットの位置の特定、位置ベースのデータおよび/またはサービスの通信に関する)は、その様々な態様を実施するための様々なAIベーススキームを使用することができる。たとえば、ターゲット位置を特定または推測するため、あるいは位置ベースのサービス(またはデータ)を特定するためのプロセスは、自動分類子システムおよびプロセスを介して容易にすることができる。
【0060】
分類子とは、入力属性ベクトル、x=(x1,x2,x3,x4,xn)をクラスラベルクラス(x)にマッピングする関数である。分類子は、入力があるクラスに属するという信頼性、すなわちf(x)=confidence(class(x))も出力することができる。こうした分類は、確率および/または統計ベースの分析(たとえば分析ユーティリティおよびコストへの組み込み)を使用して、ユーザが自動的に実行させたい動作を予知または推測することができる。
【0061】
サポートベクタマシン(SVM)は、使用可能な分類子の一例である。SVMは、トリガ入力イベントと非トリガイベントとを最適な方法で分割する、可能な入力のスペース内で超曲面を見つけることによって動作する。ナイーブベイズ、ベイジアンネットワーク、意思決定ツリー、神経網、ファジー論理モデル、最大エントロピモデルなどを含む、他の分類手法が使用可能である。本明細書で使用される分類は、優先度モデルを展開するために使用される統計的回帰も含む。
【0062】
本明細書から容易に理解されるように、本発明は、事前にトレーニングされた(たとえば複数ユーザからの汎用トレーニングデータを介した)分類子、ならびに強化学習メソッド(たとえば、ユーザの挙動観察、傾向観察、外部情報の受信を介した)を使用することができる。したがって本発明を使用して、所定の基準に従い、現在および/またはターゲットの位置、位置ベースのデータおよび/またはサービス、データ位置ベースのサービスの通信をいつ/実行するか否か、どの言語および/または翻訳を使用するか、などを決定することを含むが、これらに限定されることのない、いくつかの機能を自動的に学習および実行することができる。
【0063】
次に図9を参照すると、本発明の代替態様が示されている。より具体的に言えば、ハンドヘルドデバイス900は、一般に規則ベースの論理構成要素902を含む。この代替態様によれば、しきい値の定義、位置検出の開始、位置ベースサービスの通信の容易化などを実行するために、実施スキーム(たとえば規則)を適用することができる。例を挙げると、図9の規則ベースの実施は、基準しきい値を自動的に定義することが可能であり、これによってアナライザ構成要素またはプロセッサ902は、このしきい値を使用して位置ベースのサービスおよび/またはデータセットを特定することができることが理解されよう。
【0064】
これに応答して、規則ベースの実施は、任意の所望の基準(たとえば距離)に基づいて事前に定義された、および/またはプログラミングされた、規則を使用することによって、位置ベースのデータおよび/またはサービスの特定を適合させることができる。たとえば、現在の位置周辺の地理的領域を決定する、ある規則を使用することができる。これによれば、この規則を使用して、画定された地理的領域内に適用されないPIM連絡先またはカレンダエントリを切り捨てることができる。他の例では、距離しきい値を使用して、画定された地理的領域内の特定のビジネスを定義することができる。これは、特定のビジネスタイプの訪問に努める利用者または販売員にとって、特に有用な可能性がある。
【0065】
本発明に従って使用される任意の仕様および/または機能が、規則ベースの実施スキームにプログラミング可能であることを理解されたい。この規則ベースの論理は、図8を参照しながら説明したAI推理構成要素に加えて、またはこれの代わりに使用可能であることも理解されたい。
【0066】
前述の機能は、携帯電話、スマートフォン、ポケットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDAなどを含むが、これらに限定されることのない、任意のコンピューティングデバイス内で使用することができる。次に図10を参照すると、開示されたアーキテクチャを実行するように動作可能なコンピュータのブロック図が示されている。本発明の様々な態様に追加のコンテキストを提供するために、図10および以下の考察は、本発明の様々な態様が実施可能な好適なコンピューティング環境1000の、簡単な全体としての説明を提供することが意図される。上記では、本発明について、1つまたは複数のコンピュータ上で実行可能なコンピュータ実行可能命令との全体的な関連において説明してきたが、当業者であれば、本発明が、他のプログラムモジュールと組み合わせて、および/または、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして、実施可能であることも理解されよう。
【0067】
一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、特定の抽象データ型を実施する、ルーチン、プログラム、構成要素、データ構造などを含む。さらに当業者であれば、本発明の方法が、シングルプロセッサまたはマルチプロセッサのコンピュータシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ならびに、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能な大衆消費電子製品などを含み、そのそれぞれが1つまたは複数の関連デバイスに動作可能なように結合可能な、他のコンピュータシステム構成で実施可能であることを理解されよう。
【0068】
例示された本発明の諸態様は、ある種のタスクが、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理デバイスによって実行される、分散コンピューティング環境でも実施可能である。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールをローカルおよびリモートの両方のメモリストレージデバイス内に配置することができる。
【0069】
コンピュータは、通常、様々なコンピュータ読み取り可能媒体を含む。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータによってアクセス可能であり、揮発性および不揮発性の媒体、取り外し可能および取り外し不能の媒体の両方を含む、任意の使用可能媒体とすることができる。例を挙げると、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータストレージ媒体および通信媒体を含むことができるが、これらに限定されることはない。コンピュータストレージ媒体は、コンピュータ読み取り命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの、情報を格納するための任意の方法または技術で実施された、揮発性および不揮発性の媒体、取り外し可能および取り外し不能の媒体の両方を含む。コンピュータストレージ媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタルビデオディスク(DVD)または他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、所望の情報を格納するために使用可能であり、コンピュータによるアクセスが可能な、任意の他の媒体を含むが、これらに限定されることはない。
【0070】
通信媒体は、通常、搬送波または他の移送メカニズムなどの変調データ信号内にコンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを具体化し、任意の情報送達媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号内の情報を符号化したような方法で設定または変更された1つまたは複数の特徴を有する信号を意味する。例を挙げると、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接配線接続などの有線媒体と、音波、RF、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体とを含むが、これらに限定されることはない。上記のいずれの組み合わせも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲に含まれるものとする。
【0071】
再度図10を参照すると、本発明の様々な態様を実施するための例示的環境1000は、コンピュータ1002を含み、コンピュータ1002は、処理ユニット1004、システムメモリ1006、およびシステムバス1008を含む。システムバス1008は、システムメモリ1006を含むがこれに限定されることのないシステム構成要素を、処理ユニット1004に結合する。処理ユニット1004は、様々な市販のプロセッサのうちのいずれであってもよい。2重マイクロプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャも、処理ユニット1004として使用可能である。
【0072】
システムバス1008は、メモリバス(メモリコントローラを備えるかまたは備えない)、周辺バス、および様々な市販のバスのいずれかを使用するローカルバスアーキテクチャと、さらに相互接続が可能な、いくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかとすることができる。システムメモリ1006は、読み取り専用メモリ(ROM)1010およびランダムアクセスメモリ(RAM)1012を含む。基本入力/出力システム(BIOS)は、ROM、EPROM、EEPORMなどの不揮発性メモリ1010内に格納され、BIOSは、起動時などにコンピュータ1002内の要素間での情報の転送を支援する基本ルーチンを含む。RAM 1012は、データをキャッシングするための静的RAMなどの高速RAMを含むこともできる。
【0073】
コンピュータ1002は、好適なシャーシ(図示せず)内で外付けとして使用するようにも構成可能な内部ハードディスクドライブ(HDD)1014(たとえばEIDE、SATA)、(たとえば取り外し可能ディスケット1018からの読み取りまたはこれへの書き込みを実行するための)磁気フロッピィディスクドライブ(FDD)1016、および(たとえば、CD−ROMディスク1022の読み取り、あるいはDVDなどの他の高容量光媒体からの読み取りまたはこれへの書き込みを実行するための)光ディスクドライブ1020を、さらに含む。ハードディスクドライブ1014、磁気ディスクドライブ1016、および光ディスクドライブ1020は、それぞれハードディスクドライブインターフェース1024、磁気ディスクドライブインターフェース1026、および光ドライブインターフェース1028によって、システムバス1008に接続することができる。外付けドライブを実施するためのインターフェース1024は、ユニバーサルシリアルバス(USB)およびIEEE 1394インターフェース技術のうちの少なくとも1つ、またはその両方を含む。他の外付けドライブ接続技術は、本発明の企図の範囲内にある。
【0074】
ドライブおよびそれらの関連付けられたコンピュータ読み取り可能媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの、不揮発性ストレージを提供する。コンピュータ1002の場合、ドライブおよび媒体は、好適なデジタルフォーマットの任意のデータのストレージに対処する。上記のコンピュータ読み取り可能媒体の説明は、HDD、取り外し可能磁気ディスケット、およびCDまたはDVDなどの取り外し可能光媒体に言及しているが、当業者であれば、ジップドライブ、磁気カセット、フラッシュメモリカード、カートリッジなどの、コンピュータが読み取り可能な他のタイプの媒体も、例示的オペレーティング環境で使用可能であること、さらに、任意のこうした媒体が本発明の方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むことが可能であること、を理解されたい。
【0075】
オペレーティングシステム1030、1つまたは複数のアプリケーションプログラム1032、他のプログラムモジュール1034、およびプログラムデータ1036を含む、いくつかのプログラムモジュールを、ドライブおよびRAM 1012に格納することができる。オペレーティングシステム、アプリケーション、モジュール、および/またはデータのすべてまたは一部を、RAM 1012にキャッシングすることもできる。本発明が、様々な市販のオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組み合わせを使用して実施可能であることを理解されよう。
【0076】
ユーザは、1つまたは複数の有線/無線入力デバイス、たとえばキーボード1038、およびマウス1040などのポインティングデバイスを介して、コマンドおよび情報をコンピュータ1002に入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロフォン、IRリモートコントロール、ジョイスティック、ゲームパッド、スタイラスペン、タッチスクリーンなどを含むことができる。これらおよび他の入力デバイスは、しばしば、システムバス1008に結合された入力デバイスインターフェース1042を介して処理ユニット1004に接続されるが、パラレルポート、IEEE 1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインターフェースなどの他のインターフェースによって接続することもできる。
【0077】
モニタ1044または他のタイプのディスプレイデバイスも、ビデオアダプタ1046などのインターフェースを介してシステムバス1008に接続される。コンピュータは通常、モニタ1044に加えて、スピーカ、プリンタなどの他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
【0078】
コンピュータ1002は、有線および/または無線通信を介した、リモートコンピュータ1048などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用する、ネットワーク環境内で動作可能である。リモートコンピュータ1048は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースのエンターテイメント電化製品、ピアデバイス、または他の共通ネットワークノードとすることが可能であり、通常、コンピュータ1002に関して説明した要素の多くまたはすべてを含むが、簡潔にするために、メモリ/ストレージデバイス1050のみが示されている。示された論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1052および/または、たとえばワイドエリアネットワーク(WAN)1054などのより大規模なネットワークへの、有線/無線接続を含む。こうしたLANおよびWANネットワーク環境は、事務所および会社で広く使用されており、たとえばインターネットなどのグローバル通信ネットワークにすべてが接続可能な、イントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを容易にする。
【0079】
LANネットワーク環境で使用される場合、コンピュータ1002は、有線および/または無線の通信ネットワークインターフェースまたはアダプタ1056を介して、ローカルネットワーク1052に接続される。アダプタ1056は、LAN 1052への有線または無線の通信を容易にすることが可能であり、LAN 1052は、無線アダプタ1056と通信するために配置された無線アクセスポイントを含むこともできる。
【0080】
WANネットワーク環境で使用される場合、コンピュータ1002はモデム1058を含むことができるか、またはWAN 1054上の通信サーバに接続されるか、または、たとえばインターネットなどのWAN 1054を介して通信を確立するための他の手段を有する。モデム1058は、内蔵または外付け、および有線または無線デバイスとすることが可能であり、シリアルポートインターフェース1042を介してシステムバス1008に接続される。ネットワーク環境では、コンピュータ1002に関して示されたプログラムモジュール、またはその一部を、リモートのメモリ/ストレージデバイス1050に格納することができる。図示されたネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間で通信リンクを確立する他の手段が使用可能であることを理解されよう。
【0081】
コンピュータ1002は、たとえば、プリンタ、スキャナ、デスクトップおよび/またはポータブルのコンピュータ、携帯情報端末、通信衛星、無線検出可能タグに関連付けられた任意の機器または位置(たとえばキオスク、新聞の売店、トイレ)、および電話などの、無線通信において動作可能なように配置された任意の無線デバイスまたはエンティティと通信するように動作可能である。これには、少なくともWi−FiおよびBluetooth(商標)無線技術が含まれる。したがって、通信は、従来のネットワークで使用されるような事前に定義された構造、または単に少なくとも2つのデバイス間での特別通信とすることができる。
【0082】
Wi−Fi、すなわちワイヤレスフィデリティは、家庭のソファ、ホテルの部屋のベッド、または仕事場の会議室から、配線なしでインターネットへの接続を可能にする。Wi−Fiは、コンピュータなどのこうしたデバイスが、基地局の領域内であればどこでも、屋内および屋外でデータを送受信できるようにする、携帯電話で使用される無線技術と同様の技術である。Wi−Fiネットワークは、IEEE 802.11(a、b、g、など)と呼ばれる無線技術を使用して、セキュアで信頼できる高速無線接続を提供する。Wi−Fiネットワークを使用して、コンピュータを相互に、インターネットに、および(IEEE 802.3またはイーサネット(登録商標)を使用する)有線ネットワークに、接続することができる。Wi−Fiネットワークは、ライセンスなしの2.4および5GHz無線帯域内で、たとえば11Mbps(802.11a)または54Mbps(802.11b)データレートで、あるいは、両方の帯域を含む(デュアルバンド)製品を使用して、動作するため、ネットワークは、多くの事務所で使用される基本10BaseT有線イーサネット(登録商標)ネットワークと同様の実際の性能を提供することができる。
【0083】
次に図11を参照すると、本発明に従った、例示的コンピューティング環境1100の概略ブロック図が示されている。図11に示されるように、「クライアント」はポータブルデバイスの代表とすることが可能であり、「サーバ」はホストコンピュータまたは他の異種のポータブルデバイスの代表とすることが可能であることを理解されたい。図に示されるように、システム1100は1つまたは複数のクライアント1102を含む。クライアント1102はハードウェアおよび/またはソフトウェア(たとえばスレッド、プロセス、コンピューティングデバイス)とすることができる。クライアント1102は、たとえば本発明を使用することによって、クッキーおよび/または関連するコンテキスト情報を収容することができる。
【0084】
システム1100は、1つまたは複数のサーバ1104も含む。サーバ1104も、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(たとえばスレッド、プロセス、コンピューティングデバイス)とすることができる。サーバ1104は、たとえば本発明を使用することによって変換を実行するためのスレッドを収容することができる。クライアント1102とサーバ1104との間の可能な通信の1つは、2つまたはそれ以上のコンピュータプロセス間で伝送可能なように適合されたデータパケットの形とすることができる。データパケットは、たとえばクッキーおよび/または関連するコンテキスト情報を含むことができる。システム1100は、クライアント1102とサーバ1104との間の通信を容易にするために使用可能な、通信フレームワーク1106(たとえば、インターネットなどのグローバル通信ネットワーク)を含む。
【0085】
通信は、有線(光ファイバを含む)および/または無線技術を介して、容易にすることができる。クライアント1102は、クライアント1102に対してローカルに情報(たとえば、クッキーおよび/または関連するコンテキスト情報)を格納するために使用可能な、1つまたは複数のクライアントデータストア1108に、動作可能なように接続される。同様にサーバ1104は、サーバ1104に対してローカルに情報を格納するために使用可能な、1つまたは複数のサーバデータストア1110に、動作可能なように接続される。
【0086】
これまでに上記で説明してきた内容は、本発明の例を含む。もちろん、本発明について説明する目的で構成要素または方法の考えられるあらゆる組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者であれば、本発明の多くの他の組み合わせおよび置換が可能であることを理解されよう。したがって本発明は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲に含まれる、すべてのこうした変更、修正、および変形を包含することが意図される。さらに「含む」という用語が詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで使用される限りでは、こうした用語は、「備える」が使用される際に請求項における過渡的な単語として解釈されるため、「備える」という用語と同様に包含的であることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の態様に従った、マルチ言語位置ベース機能の提供を容易にするシステムを示す図である。
【図2】本発明の態様に従った、マルチ言語位置ベース機能の提供を容易にするプロシージャを示す例示的流れ図である。
【図3】本発明の態様に従った、位置検出システムおよびマルチ言語構成要素を有するポータブルデバイスを示すブロック図である。
【図4】本発明の態様に従った、位置ベースのデータおよびサービスを識別するための全地球測位システム(GPS)および動き検出器を使用する、ポータブルデバイスを示す図である。
【図5】本発明の態様に従った、位置ベースのデータおよびサービスの識別を容易にするクエリ構成要素およびフィルタ構成要素を含む、ポータブルデバイスを示す図である。
【図6】本発明の態様に従った、複数の位置ベースのデータおよびサービス構成要素のレンダリングを容易にする、マルチモーダル、マルチ言語のポータブルデバイスを示す図である。
【図7】本発明の一態様に従った、ポータブルハンドヘルドデバイスを示す概略ブロック図である。
【図8】本発明の態様に従った、機能の自動化が可能な人工知能ベースの構成要素を含むポータブルハンドヘルドデバイスのアーキテクチャを示す図である。
【図9】本発明の態様に従った、機能の自動化が可能な規則ベースの論理構成要素を含むポータブルハンドヘルドデバイスのアーキテクチャを示す図である。
【図10】開示されたアーキテクチャを実行するように動作可能なコンピュータを示すブロック図である。
【図11】本発明に従った、例示的コンピューティング環境を示す概略ブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的にポータブルデバイスの位置に基づいてコンテンツを提供する、位置コンテキスト構成要素と、
前記コンテンツを前記ポータブルデバイスのユーザが理解できる言語に変換する、マルチ言語構成要素と、
を備える、位置ベース情報の提供を容易にすることを特徴とするマルチ言語システム。
【請求項2】
前記位置コンテキスト構成要素は、
前記ポータブルデバイスの前記位置を特定する位置検出エンジンと、
少なくとも部分的に前記位置に基づいて前記コンテンツを特定する位置アナライザ構成要素であって、前記コンテンツは少なくとも1つのサービスを含む、位置アナライザ構成要素と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチ言語システム。
【請求項3】
パーソナル情報マネージャ(PIM)構成要素をさらに備え、前記位置アナライザ構成要素は、少なくとも部分的に前記位置に基づいて前記PIM構成要素に照会し、位置ベースデータを特定することを特徴とする請求項2に記載のマルチ言語システム。
【請求項4】
前記位置検出構成要素は位置決定エンジンおよび動き検出器を備えることを特徴とする請求項2に記載のマルチ言語システム。
【請求項5】
前記動き検出器は、加速度計、方位磁石、方位角制御、およびセルラ式三角測量構成要素のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項4に記載のマルチ言語システム。
【請求項6】
前記サービスは、位置ベースデータの提供、位置ベースの提案の提供、位置ベースの注意喚起の提供、位置ベースの道案内セットの提供、位置ベースのトラフィック警告の提供、位置ベースの天気予報の提供、ならびに、PIMおよび前記位置ベースの提案で事前にロードされたタスクのうちの1つに少なくとも部分的に基づくルート提案の提供のうちの、少なくとも1つであることを特徴とする請求項2に記載のマルチ言語システム。
【請求項7】
前記位置ベースデータは、少なくとも部分的に前記位置に基づいてフィルタリングされたPIMデータであることを特徴とする請求項6に記載のマルチ言語システム。
【請求項8】
前記位置検出エンジンおよび前記位置アナライザ構成要素を備える、ポータブル通信デバイスをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のマルチ言語システム。
【請求項9】
ターゲット位置を推測する人工知能(AI)構成要素をさらに備え、前記位置コンテキスト構成要素は、少なくとも部分的に前記ターゲット位置に基づいて追加のコンテンツを提供することを特徴とする請求項1に記載のマルチ言語システム。
【請求項10】
少なくとも部分的に規則に基づいて動作の自動的な実施を容易にする、規則ベースの論理構成要素をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマルチ言語システム。
【請求項11】
請求項1に記載の前記マルチ言語システムを実施するためのコンピュータ実行可能命令を格納していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項12】
ポータブルデバイスの位置を特定するステップと、
少なくとも部分的に前記位置に基づいて電子情報を照会するステップと、
前記電子情報照会の動作の結果に少なくとも部分的に基づいて、サービスを確立するステップと、
前記サービスをユーザが理解できる言語でフォーマット化するステップと、
前記フォーマット化されたサービスを前記ユーザに送信するステップと、
を含むことを特徴とする位置ベース情報を通信するコンピュータ実施方法。
【請求項13】
前記ポータブルデバイスの移動方向を検出するステップと、前記移動方向を前記電子情報照会の動作に組み込むステップとを、さらに含むことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項14】
前記電子情報は前記ポータブルデバイス内で維持されるPIMデータであることを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項15】
前記電子情報はリモートデータストア内で維持されることを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項16】
少なくとも部分的に前記位置に基づいて前記電子情報をフィルタリングするステップをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項17】
前記サービスを生成する前記動作は、履歴および統計の基準のうちの1つに少なくとも部分的に基づいて、前記ポータブルデバイスの動きを推測するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項18】
前記サービスを確立する前記動作は、ユーザ基準を定義する規則を適用するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項19】
マルチモーダル、マルチ言語移動デバイスの現在の位置を特定するための手段と、
前記マルチモーダル、マルチ言語移動デバイスの前記現在の位置に少なくとも部分的に基づいて、前記マルチモーダル、マルチ言語移動デバイスのターゲット位置を推測するための手段と、
前記推測されたターゲット位置に少なくとも部分的に基づいて、データを分析するための手段と、
前記データ分析の動作の出力に少なくとも部分的に基づいて、サービスを増補するための手段と、
前記増補されたサービスをユーザが理解できる言語で送信するための手段と、
を備えることを特徴とする位置ベースサービスの生成を容易にするマルチモーダル、マルチ言語移動デバイス。
【請求項20】
方位磁石、加速度計、方位角制御、およびセルラ式三角測量のうちの少なくとも1つで、前記現在の位置を増補するための手段を備えることを特徴とする請求項19に記載のマルチモーダル、マルチ言語移動デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−506400(P2009−506400A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520291(P2008−520291)
【出願日】平成18年6月28日(2006.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/025416
【国際公開番号】WO2007/002846
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】