説明

充填装置

【課題】処理の高速化や人手による充填後の作業を可能にすると共に、ロードセルの経時的な劣化による計量精度の低下を防止し得る充填装置を提供する。
【解決手段】粉粒状物Mを所定量ずつ充填するための充填装置であって、粉粒状物Mを一時的に貯留する一時貯留手段1と、前記一時貯留手段1から粉粒状物Mを断続的に排出するための切出手段2と、前記排出された粉粒状物Mを受けるための複数のホッパ30と、前記各ホッパ30ごとに設けられ、前記粉粒状物Mの重量をホッパ30ごと計量する重量検出器と、前記各ホッパ30が前記切出手段2からの粉粒状物Mを交互に受け取ることができるように、前記重量検出器およびホッパ30を水平方向に往復移動させる移動手段4とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒状物を所定量ずつ取り出して充填するための充填装置に関する。
【背景技術】
【0002】
粉粒状物をロードセルのような重量検出器で検出しながら一定量ずつ取り出す充填装置は、たとえば下記の2つの特許文献1、2に開示されている。
【特許文献1】特開2001−72250号(要約)
【特許文献2】特許第2779937号公報(図3、図7)
【0003】
特許文献1の発明では、貯留装置ごと粉粒状物を計量し、1回転ごとにスクレーパが所定位置で粉粒状物をかき出す。この装置は羽根が連続的に回転する必要があるので、充填後の処理を人手で行う作業に適していない。
【0004】
特許文献2の発明では、円形配列された多数の保持腕に各々ロードセルを設けて粉粒状物を計量し、処理の高速化を図っている。しかし、この先行技術では、多数のロードセルを必要とする上、ロードセルに負荷される部分がロードセルと共に旋回するので、ロードセルに遠心力と回転方向の力とが加わる。そのため、粉粒状物の重量以外に、2方向から力がロードセルに加わるので、アルミ金属製のロードセルが変形することにより、経時的に計量精度が劣化する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、処理の高速化や人手による充填後の作業を可能にすると共に、ロードセルの経時的な劣化による計量精度の低下を防止し得る充填装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の充填装置は、粉粒状物を所定量ずつ充填するための充填装置であって、粉粒状物を一時的に貯留する一時貯留手段と、前記一時貯留手段から粉粒状物を断続的に排出するための切出手段と、前記排出された粉粒状物を受けるための複数のホッパと、前記各ホッパごとに設けられ、前記粉粒状物の重量をホッパごと計量する重量検出器と、前記各ホッパが前記切出手段からの粉粒状物を交互に受け取ることができるように、前記重量検出器およびホッパを水平方向に往復移動させる移動手段とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の重量検出器およびホッパを往復移動させるので、充填処理と充填後の処理とを同時に行うことができる。そのため、処理の高速化が図られる。
また、ホッパおよび重量検出器の双方を回転ではなく直線上を往復移動させるので、加減速時に重量検出器に生じる荷重の変化が一方向にのみ生じるから、重量検出器の経時的な精度劣化を防止し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明において、前記一時貯留手段および切出手段が各々複数の部品に分解可能で、かつ、脱着可能であるのが好ましい。
この場合、一時貯留手段および切出手段の清掃を簡便に行うことができる。
【0009】
この場合、前記複数の部品のうち、2つの部品がバックルによって互いに固定されているのが好ましい。
この態様では、バックルを緩めて分解できるから、工具を用いることなく分解でき、清掃がより一層簡便になる。
【0010】
本発明の好ましい態様においては、前記一時貯留手段が下方への粉粒状物の落下を許容する開口を有する固定皿と、該固定皿に対し脱着可能な円筒形の容器本体と、前記容器本体内において回転して、前記開口から粉粒状物を排出するための複数の羽根を持つアジテータとを備え、前記アジテータを回転駆動させる駆動軸がフレームから上方に向かって突出し、前記固定皿は前記駆動軸に沿って形成された円筒部と該円筒部の下端に連なる板部とを備え、前記アジテータは前記駆動軸に係合し、かつ、前記円筒部および駆動軸を上方から覆うキャップ状の嵌合部を備える。
【0011】
この態様においては、キャップ状の嵌合部が駆動軸に嵌合していることで、これらの間の空間が迷路構造になっている。これにより、駆動部分に粉粒状物が目詰まりするのを防止できる。そのため、清掃が容易になる。
【0012】
本発明においては、前記重量検出器は中空部により薄肉化された薄肉部を持つ起歪体を有し、前記重量検出器の往復移動方向に前記中空部が貫通しているのが好ましい。
この態様によれば、往復運動により起歪体に生じる荷重の変化が中空部の貫通方向に沿って発生するので、起歪体の経時的な精度劣化を防止し得る。
【0013】
本発明の好ましい態様においては、前記重量検出器を支持する互いに平行な第1および第2のレールと、前記第1のレールを挟む3つのローラからなる第1のローラ群と、前記第2のレールを挟む3つのローラからなる第2のローラ群とを更に備え、前記第1のローラ群のうち少なくとも1つのローラと、前記第2のローラ群のうち少なくとも1つのローラとが前記レールの長手方向に互いに位置ずれして配置されている。
【0014】
この態様によれば、レールに対しローラを3点接触させることで、レールとローラとの間に隙間が生じることがなく、そのため、重量検出器に振動が生じにくい。
また、2つのローラが互いに位置ズレした配置とされているため、加減速時の浮き上がり等を防止でき、そのため、重量検出器に振動が生じにくい。
したがって、精度劣化を防止し得る。
【実施例1】
【0015】
以下、本発明の一実施例を図面にしたがって説明する。
まず、各部の構造の詳細な説明に先立って、本装置の概略について説明する。
図1(a),(b)において、本充填装置は、一時貯留手段1、スクリュウコンベヤ(切出手段)2、一対の計量ホッパ装置3L,3R、移動手段4およびコントローラ7を備え、粉粒状物Mを袋状の包材F内に所定量ずつ充填する。
【0016】
前記一時貯留手段1は、粉粒状物Mを一時的に貯留する。
前記スクリュウコンベヤ2は、前記一時貯留手段1から粉粒状物Mを断続的に排出する。
前記計量ホッパ装置3L,3Rは、後述するように、前記排出された粉粒状物Mを計量する。
【0017】
前記移動手段4は、前記計量ホッパ装置3L,3Rがスクリュウコンベヤ2からの粉粒状物Mを交互に受け取ることができるように、前記計量ホッパ装置3L,3Rを水平方向に直線的に往復移動させる。図1(a)に示す状態では、右側の計量ホッパ装置3Rが粉粒状物Mを受け取って計量し、左側の計量ホッパ装置3Lにおいて包材Fを脱着できるようにしている。
【0018】
一時貯留手段1:
図2において、前記一時貯留手段1は、固定皿10、円筒形の容器本体11およびアジテータ12を備えている。後述するように、これらの部品は互いに分解可能で、かつ、脱着可能である。
【0019】
図3に示すように、前記固定皿10には、粉粒状物M(図2)を下方に落下させるための開口10aが形成されている。前記アジテータ12は、前記固定皿10上を回転する複数枚の羽根12fを有し、図2の容器本体11内において粉粒状物Mにブリッジが生じるのを防止すると共に、前記開口10a(図3)から粉粒状物Mを下方のスクリュウコンベヤ2に排出する。
【0020】
図5に示すように、前記固定皿10が載置されるフレーム13には、中心に筒状の軸受部13aが突出して設けられている。この軸受部13aには、下方の第1モータ(図示せず)で回転駆動される第1駆動軸14が挿通されていると共に、第1駆動軸14が上方に突出している。前記第1駆動軸14と軸受部13aの内周との間は、軸受部13aの上端部においてメカニカルシール15でシールされている。
【0021】
前記固定皿10には、第1駆動軸14に沿って上方に延びる円筒部10bと、該円筒部10bの下端に連なる平板部10dとが一体に形成されている。前記円筒部10bと軸受部13aの外周との間は、前記軸受部13aの上部においてゴムリング10cでシールされている。
【0022】
図3に示すように、前記アジテータ12の羽根12fは中央のキャップ状の嵌合部12cから外方に向って設けられている。図5において、前記嵌合部12cは、前記第1駆動軸14の上部の突出部14aに係合して第1駆動軸14と一体に回転すると共に、前記円筒部10bおよび軸受部13aを上方および外周から覆うと共に収容する凹所12hを有している。
【0023】
このように、キャップ状の嵌合部12cが第1駆動軸14に嵌合していることで、ゴムリング10cや回転接触するメカニカルシールなどに至る空間が迷路構造になっている。これにより、回転接触する部分等に粉粒状物Mが目詰まりするのを防止できる。そのため、清掃が容易になる。
【0024】
前記アジテータ12は上方へ持ち上げることで、第1駆動軸14から上方へ引き抜くことができる。また、図2のバックルB1を緩めることで、容器本体11および固定皿10をフレーム13から取り外すことができる。
【0025】
スクリュウコンベヤ2:
前記スクリュウコンベヤ2は、前記開口10a(図3)から落下する粉粒状物Mを受け入れる受入部20を有する。前記スクリュウコンベヤ2は、前記受入部20と一体の外筒21と、外筒21にバックルB2を介して接合された先筒部22と、スクリュウ23とを備える。
【0026】
前記スクリュウ23は、第2モータM2の回転で回転駆動する第2駆動軸24に図示しないネジで固定されており、外筒21内の粉粒状物Mを先筒部22に向って搬送する。先筒部22には、必要に応じてシャッタを設けてもよい。
なお、外筒21は、図3のバックルB3でフレームに固定されている。
【0027】
計量ホッパ装置3L,3R:
図3に示すように、前記先筒部22の下方には、左右一対の計量ホッパ装置3L,3Rが配置されている。前記スクリュウコンベヤ2により下方に粉粒状物Mが落下排出されるタイミングにおいては、前記一対の計量ホッパ装置3L,3Rのうち、一方が前記粉粒状物Mを受け取り、他方は包材Fの取り換えを行う。
なお、一対の計量ホッパ装置3L,3Rの構造は互いに同一であり、以下、一方の計量ホッパ装置3Rについて説明する。
【0028】
図6に示すように、計量ホッパ装置3R(3L)は、ロート状に形成されたホッパ30を備えている。先筒部22からホッパ30に落下された粉粒状物Mは、包材F内に排出される。重量検出器5によって該包材F内の粉粒状物Mの重量がホッパ30ごと検出され、所定の重量に達すると、スクリュウ23の回転が停止して包材F内への粉粒状物Mの落下が停止される。
【0029】
前記包材Fは、ホッパ30の左右に設けられた一対の挟み具31によって、該挟み具31とホッパ30の側面との間に挟持されている。挟み具31はホッパ30に対して開閉自在に設けられており、包材Fの取り換えの際には、挟み具31を開いて該包材Fの取り換えを行う。
【0030】
前記ホッパ30は、ホッパ固定部32に固定されている。ホッパ固定部32には、前記挟み具31が設けられていると共に、該包材Fの下端部を支持する支持部34が設けられている。ホッパ固定部32にはフック33が形成されており、係合ブラケット54に形成されたハンガー56に対して前記フック33が取り外し自在に係止されている。
【0031】
係合ブラケット54は重量検出器5に固定されており、計量ホッパ装置3R(3L)は、重量検出器5を介して台車6に設けられている。台車6は、後述する第1および第2レール61,62に沿って往復移動方向X(図3)に沿って直線的に移動自在に設けられている。
【0032】
重量検出器5:
重量検出器5は起歪体50を有している。起歪体50には、重量検出器5の往復移動方向X(図4)に貫通する略H字型の中空部51が形成されている。起歪体50には、前記中空部51によって薄肉化された薄肉部(起歪部)55が形成されている。
前記起歪体50の先端側の可動部52には、前記係合ブラケット54が固定されている。一方、起歪体50の基端側の固定部53は、前記台車6の上部に設けられた取付柱61に固定されている。
【0033】
このように、重量検出器5の往復移動方向Xに中空部51が貫通しているので、台車6の往復移動により起歪体50に生じる荷重の変化が中空部51の貫通方向に沿って発生するから、起歪体50の経時的な精度劣化を防止し得る。
【0034】
移動手段4:
図3および図4に示すように、本装置には、本装置の往復移動方向Xに沿って第1および第2レール61,62が設けられている。両レール61,62は、互いに平行に設けられている。
図6および図7に示すように、前記台車6は、前記第1のレール61を挟む3つのローラ40,40aからなる第1のローラ群41と、前記第2のレール62を挟む3つのローラ40,40bからなる第2のローラ群42とを備えている。
【0035】
図6に示す台車6の台車フレーム60の側部は、図示しない第3モータおよび直線運動機構によって駆動される駆動部63に接続されている。該駆動部63が直線的に往復移動されることにより、台車6は、図3に示すレール61,62に沿って往復移動方向Xに往復移動される。
【0036】
図7に示すように、第1のローラ群41は、第1のレール61の上面に接触する2個の上ローラ40と、第1のレール61の下面に接触する1個の下ローラ40aにより構成されている。一方、第2のローラ群42は、第2のレール62の上面に接触する2個の上ローラ40と、第2のレール62の下面に接触する1個の下ローラ40bにより構成されている。前記下ローラ40a,40bは、前記往復移動方向Xにおける前記一対の上ローラ40,40の間の位置に配置されている。
【0037】
前記第1のローラ群41の上ローラ40,40と前記第2のローラ群42の上ローラ40,40とは往復移動方向Xの同じ位置に配置されている。一方、前記第1および第2のローラ群41,42の下ローラ40a,40bは、前記レール61,62の往復移動方向Xに互いに位置ずれして、それぞれ配置されている。
【0038】
このように、各レール61(62)に対しローラ40,40a(40b)を3点接触させることで、第1のレール61(62)とローラ40,40a(40b)との間に隙間が生じることがなく、そのため、重量検出器5(図6)に振動が生じにくい。
また、2つの下部ローラ40a,40bが互いに位置ズレした配置とされているため、加減速時の浮き上がり等を防止でき、そのため、重量検出器5(図6)に振動が生じにくい。したがって、精度劣化を防止し得る。
【0039】
本装置の動作:
まず、図6に示す計量ホッパ装置3L,3Rのホッパ30の周囲に包材Fの上部を嵌め込み、挟み具31を挟持状態に固定し、挟み具31とホッパ30との間に包材Fをそれぞれ挟持させる。
その後、作業者がコントローラ7を用いて所定の操作を行うと、図1に示す一時貯留手段1内のアジテータ12が回転し、図3の開口10aから粉粒状物Mがスクリュウコンベヤ2内に排出される。図2のスクリュウ23の回転により、粉粒状物Mが先筒部22に向って搬送され、図6に示す一方の計量ホッパ装置3R(3L)のホッパ30から包材F内に粉粒状物Mが排出される。
【0040】
重量検出器5は、包材F内に排出された粉粒状物Mの重量を検出し、該包材F内の粉粒状物Mの重量が所定重量に達すると、スクリュウ23の回転を停止させることで粉粒状物Mの排出を停止させる。
その後、第3モータの回転で前記駆動部63を介して、図1に示す往復移動方向Xに台車6が移動され、粉粒状物Mの充填された一方の計量ホッパ装置3R(3L)が先筒部22の直下から外れると共に、他方の計量ホッパ装置3L(3R)が先筒部22の直下に移動される。
【0041】
作業者は、粉粒状物Mの充填された計量ホッパ装置3R(3L)の挟み具31(図6)を開いて包材Fをホッパ30から取り外し、新たな空の包材Fをホッパ30にセットする作業を行う。
【0042】
一方、前記作業の間に、先筒部22直下に位置する他方の計量ホッパ装置3L(3R)の包材F内に粉粒状物Mが充填される。該包材F内の粉粒状物Mの重量が所定重量に達すると、粉粒状物Mの排出が停止され、粉粒状物Mの充填された他方の計量ホッパ装置3L(3R)が先筒部22の直下から外れると共に、新たに空の包材Fがセットされた計量ホッパ装置3R(3L)が先筒部22の直下に移動される。
【0043】
このように、移動手段4がレール61,62上に設けられた2個の計量ホッパ装置3L,3Rを交互に往復移動させることにより、粉粒状物Mの充填処理と、充填後の処理とを同時に行うことができる。そのため、処理の高速化が図られる。
【0044】
分解方法:
本装置を分解するには、図2のバックルB1を緩めることで、容器本体11を取り外した後、図3のアジテータ12を上方へ持ち上げることで第1駆動軸14(図4)から引き抜く。その後、固定皿10をフレーム13(図4)から取り外す。
図2のスクリュウコンベヤ2内を分解清掃するには、バックルB2を緩めることで先筒部22を取り外し、更にバックルB3を緩めることで外筒21を取り外す。その後、図示しないネジを緩めて図2のスクリュウ23を第2駆動軸24から引き抜く。
【0045】
このように、複数の部品のうち、2つの部品が互いバックルB1〜B3によって互いに固定(締結)されているので、工具を用いることなく分解でき、清掃がより一層簡便になる。
【0046】
一方、図6の計量ホッパ装置3L,3Rを取り外すには、ホッパ固定部32を若干持ち上げることにより、ホッパ固定部32のフック33が係合ブラケット54のハンガー56から外れ、計量ホッパ装置3L,3Rを係合ブラケット54から取り外すことができる。
【0047】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、ホッパからの粉粒状物をカップに受け取り、自動で下流に搬送する装置にも適用できる。
また、切出手段としてはスクリュウコンベヤの他に、振動フィーダなどを採用してもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本装置は、粉粒状物を所定量ずつ充填する充填装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施例を示す充填装置の概略を示し、(a)は概略正面図、(b)は内部を破断して示す概略側面図である。
【図2】一時貯留手段およびスクリュウコンベヤを示す一部破断した概略側面図である。
【図3】容器本体を取り外した状態の充填装置の概略斜視図である。
【図4】容器本体、固定皿および外筒を取り外した状態の同斜視図である。
【図5】主としてアジテータの嵌合部を示す縦断面図である。
【図6】計量ホッパ装置および移動手段を示す一部破断した概略側面図である。
【図7】レールおよびローラを示す正面図である。
【符号の説明】
【0050】
1:一時貯留手段1
2:切出手段(スクリュウコンベヤ)
3L,3R:計量ホッパ装置
4:移動手段
5:重量検出器
10:固定皿
10a:開口
10b:円筒部
11:容器本体
12:アジテータ
12c:嵌合部
12f:羽根
13:フレーム
14:(第1)駆動軸
30:ホッパ
41:第1ローラ群
42:第2ローラ群
51:中空部
61,62:レール
B1:バックル
M:粉粒状物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒状物を所定量ずつ充填するための充填装置であって、
粉粒状物を一時的に貯留する一時貯留手段と、
前記一時貯留手段から粉粒状物を断続的に排出するための切出手段と、
前記排出された粉粒状物を受けるための複数のホッパと、
前記各ホッパごとに設けられ、前記粉粒状物の重量をホッパごと計量する重量検出器と、
前記各ホッパが前記切出手段からの粉粒状物を交互に受け取ることができるように、前記重量検出器およびホッパを水平方向に往復移動させる移動手段とを備えた充填装置。
【請求項2】
請求項1において、前記一時貯留手段および切出手段が各々複数の部品に分解可能で、かつ、脱着可能である充填装置。
【請求項3】
請求項2において、前記複数の部品のうち、2つの部品がバックルによって互いに固定されている充填装置。
【請求項4】
請求項1、2もしくは3において、前記一時貯留手段が下方への粉粒状物の落下を許容する開口を有する固定皿と、該固定皿に対し脱着可能な円筒形の容器本体と、前記容器本体内において回転して、前記開口から粉粒状物を排出するための複数の羽根を持つアジテータとを備え、
前記アジテータを回転駆動させる駆動軸がフレームから上方に向かって突出し、
前記固定皿は前記駆動軸に沿って形成された円筒部と該円筒部の下端に連なる板部とを備え、
前記アジテータは前記駆動軸に係合し、かつ、前記円筒部および駆動軸を上方から覆うキャップ状の嵌合部を備えた充填装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、前記重量検出器は中空部により薄肉化された薄肉部を持つ起歪体を有し、前記重量検出器の往復移動方向に前記中空部が貫通している充填装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項において、前記重量検出器を支持する互いに平行な第1および第2のレールと、
前記第1のレールを挟む3つのローラからなる第1のローラ群と、
前記第2のレールを挟む3つのローラからなる第2のローラ群とを更に備え、
前記第1のローラ群のうち少なくとも1つのローラと、前記第2のローラ群のうち少なくとも1つのローラとが前記レールの長手方向に互いに位置ずれして配置されている充填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−309650(P2007−309650A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−135909(P2006−135909)
【出願日】平成18年5月16日(2006.5.16)
【出願人】(599124909)株式会社イシダエンジニアリング (10)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】