説明

光学装置、光源装置及び光学式測定装置

【課題】簡単な構成で多様な測定が可能な光学式測定装置を提供すること。
【解決手段】光源126からの測定用光124は、レンズ系107を介してコーンミラー108の反射部121によって反射され、光遮蔽部材105、106の開口を介して、幅広で放射状の欠陥測定用光119として測定対象150側に出力される。コーンミラー108の貫通穴109を通過した測定用光125は、コーンミラー110の頂部111周辺の反射部122によって反射され、光遮蔽部材105、106の開口を介して、幅狭で放射状の長さ特性測定用光120として測定対象150側に出力される。測定対象150で反射した欠陥測定用光119と長さ特性測定用光120は、各々、測定部112、116によって検出され、演算制御部128によって測定対象150の欠陥の有無判別や形状算出等が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光の反射等を行う光学装置、光を出力する光源装置及び測定対象を光学的に測定する光学式測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体レーザ等の光源から測定用光を測定対象に照射し、前記測定対象で反射した測定用光を検出し、該検出した測定用光に基づいて前記測定対象の形状や姿勢、所定位置を基準とする前記測定対象上の測定点までの距離や座標等を測定する光学式測定装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された発明のように、光源がレーザ半導体等の場合には細い線状の平行光線等の一種類の光しか生成できないため、これのみでは多様な測定を行う光源としては適当ではない。また、多数の発光素子を用いて多様な光を生成するように構成すれば多様な形態の光を生成することが可能になるが、構成が複雑になり又、高価になるという問題がある。
【0004】
【特許文献1】特開2006−349362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、簡単な構成で多様な形態の光生成に供することが可能な光学装置を提供することを課題としている。
本発明は、簡単な構成で多様な形態の光を生成可能な光源装置を提供することを課題としている。
本発明は、簡単な構成で多様な測定が可能な光学式測定装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、円錐中心軸に沿って貫通穴を有すると共に円錐面に第1反射部が形成された第1コーンミラーと、前記第1コーンミラーの底面側に配設され、頂部を含み円錐面の所定領域に第2反射部が形成された第2コーンミラーとを備え、前記第1、第2コーンミラーは、各円錐中心軸が同軸になるように配設されていることを特徴とする光学装置が提供される。
【0007】
また、本発明によれば、前記光学装置と、前記光学装置の第1コーンミラーの頂部側から前記第1コーンミラーの円錐中心軸を含む領域に平行光を照射する光源とを備え、前記光源からの光を前記第1反射部によって反射して所定幅の第1出力光として出力すると共に、前記第1コーンミラーの貫通穴を通過した前記光源からの光を前記第2反射部によって反射して前記第1出力光よりも幅狭の第2出力光として出力することを特徴とする光源装置が提供される。
【0008】
ここで、前記第1、第2出力光は、前記円錐中心軸を中心として放射状に出力されるように構成してもよい。
また、前記光源の光軸と前記第1コーンミラーの円錐中心軸は所定距離離れた平行な軸であり、前記第1出力光は前記円錐中心軸から偏心したプロファイルを有すると共に、前記第2出力光は前記円錐中心軸を中心として放射状に出力されるように構成してもよい。
また、前記第1出力光及び第2出力光の一部を遮蔽する光遮蔽部材を備えて成るように構成してもよい。
【0009】
また、本発明によれば、前記いずれか一に記載の光源装置と、前記光源装置の第1出力光が測定対象で反射した光を検出する第1測定手段と、第2出力光が測定対象で反射した光を検出する第2測定手段とを備えて成ることを特徴とする光学式測定装置が提供される。
ここで、前記第1測定手段は、測定対象で反射した前記第1出力光を偏光する偏光手段と、前記偏光手段によって偏光された第1出力光を検出する検出手段とを備えて成るように構成してもよい。
【0010】
また、前記第1、第2出力光は各々、欠陥測定用の欠陥測定用光、長さに関する特性を測定する長さ特性測定用光であり、前記第1測定手段は測定対象で反射した欠陥測定用光に基づいて前記測定対象の欠陥の有無を測定し、前記第2測定手段は測定対象で反射した長さ特性測定用光に基づいて前記測定対象の長さに関する特性を測定するように構成してもよい。
また、前記第1、第2測定手段は、一の測定手段を兼用することによって構成して成るようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る光学装置によれば、簡単な構成で多様な形態の光生成に供することができる。
また、本発明に係る光源装置によれば、簡単な構成で多様な形態の光を生成することができる。
また、本発明に係る光学式測定装置によれば、簡単な構成で多様な測定が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る光学装置、光源装置及び光学式測定装置について説明する。尚、以下の説明で使用する各図において、同一部には同一符号を付している。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光学式測定装置の側断面図である。
図2、図3は、各々、図1におけるA−A断面図、B−B断面図である。
また、図4は、本第1の実施の形態における測定用光のビームプロファイルを示す図である。
【0013】
図1〜図4において、光学式測定装置は、光源部101、第1測定部112、第2測定部116、演算制御部128を備えている。第1測定部112及び演算制御部128は第1測定手段を構成し、第2測定部116及び演算制御部128は第2測定手段を構成している。
光学式測定装置は、測定対象150を広範囲に測定するために、測定対象150に対して相対的に移動可能なように設けられている。
【0014】
例えば、光学式測定装置は、直交する三方向に移動走査可能な直線走査機構、回転走査機構、ロボット、CNC制御の工作機械等に装着して使用される。あるいは、光学式測定装置は所定位置に固定され、測定対象150は工作機械のXYZテーブル等の移動機構に取り付けて測定される。
光源部101は、光源126、第1レンズ系107、第1コーンミラー108、第2コーンミラー110、光遮蔽部材105、106を備えている。
光源126は、半導体レーザあるいは発光ダイオード(LED)等の発光素子によって構成されている。
【0015】
第1コーンミラー108は、その頂部123から底面まで、その円錐中心軸に沿って貫通穴109を有すると共に、円錐面に第1反射部121が形成されている。第2コーンミラー110は、第1コーンミラー108の底面側に配設されており、その頂部111を含み円錐面の所定領域に第2反射部122が形成されている。また、本実施の形態では、第1、第2コーンミラー108、110の頂部123、111の頂角は、各々90度に形成されている。
【0016】
光源126の光軸、レンズ系107の光軸、第1コーンミラー108の円錐中心軸、第2コーンミラー110の円錐中心軸は、光軸100と一致するように配設されている。これにより、第1、第2コーンミラー108、110は、各円錐中心軸が同軸になるように配設されている。
光源126は、光軸100に沿って測定用光124を出力する。前記測定用光124は光軸に平行な光でもよく又、平行ではない光でもよい。
【0017】
第1レンズ系107は、光源126の出力光である測定用光124を光軸100に平行な測定用光に変換して出力する。
第1レンズ系107から第1コーンミラー108に照射される測定用光125のプロファイルは、図4に示すように、第1コーンミラー108の頂部123(換言すれば貫通穴109)を中心とする円形状になる。
【0018】
測定用光125のうち、貫通穴109に対応する部分の光は貫通穴109を通過する。一方、測定用光125の第1反射部121に対応する部分(即ち、測定用光125の貫通穴109に対応しない部分)は、第1反射部121によって光軸100と交差する方向(本実施の形態では直交する方向)に反射される。第1反射部121によって反射された光は、所定幅を持つ帯状で円板状の光となる。前記帯状で円板状の光の全部又は一部から成る帯状光(光切断帯)は、例えば測定対象150の表面欠陥を測定するための光(欠陥測定用光)119として使用される。欠陥測定用光119は第1出力光を構成してる。
【0019】
貫通穴109を通過した測定用光125は光軸100に沿って進行し、第2コーンミラー110の頂部111を含む第2反射部122によって、光軸100と交差する方向(本実施の形態では直交する方向)に反射される。第2反射部122によって反射された光は、前記欠陥測定用光よりも幅狭の円板状の光である。前記円板状の光の全部又は一部から成る線状光(光切断ライン)は、例えば測定対象150の形状や寸法あるいは所定位置から測定対象150上の測定点までの距離等の長さに関する特性を測定する光(長さ特性測定用光)120として使用される。長さ特性測定用光120は第2出力光を構成している。
【0020】
不透光性部材によって構成された円筒部102、103及び透光性部材によって形成された円筒部104によって筐体127が構成されている。光源部101の光源126、第1レンズ系107、第1コーンミラー108、第2コーンミラー110、及び、第1測定部112は筐体127内に配設されている。
【0021】
第1光遮蔽部材105は、光軸100に沿って開口201を有し円筒状に形成されている。光遮蔽部材105は、光軸100を中心に、筐体127に対して相対的に、時計方向や反時計方向(図2、図3の矢印方向)に回転可能に構成されている。これにより、開口201の位置を変更できるように構成されている。
【0022】
また、第1光遮蔽部材105の外側には、第2光遮蔽部材106が同軸に設けられている。第2光遮蔽部材106は、光軸100に沿って開口202を有し円筒状に形成されている。光遮蔽部材106は、光軸100を中心に、筐体127及び第1光遮蔽部材105に対して相対的に、時計方向や反時計方向(図2、図3の矢印方向)に回転可能に構成されている。これにより、開口202の位置を変更できるように構成されている。
【0023】
測定対象150は、光遮蔽部材105、106の開口201、202に共通する開口203を介して、欠陥測定用光119や長さ特性測定用光120によって照射される。
帯状の欠陥測定用光119による照射面はCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラ等によって構成された第1測定部112によって撮像されて表面欠陥検出に利用される。また、長さ特性測定用光120による光切断ラインは、CCDカメラ等によって構成された第2測定部116によって撮像されて、その特徴抽出像を三角測量の原理で形状計測や寸法計測に利用される。
【0024】
光遮蔽部材105、106を相対的に回転させることによって開口201、202の共通する開口203の位置や大きさを変更し、測定対象150を照射する欠陥測定用光119や長さ特性測定用光120の位置や光切断ライン長等を変更することができる。
第1測定部112は、測定対象150で反射した欠陥測定用光119に基づいて、測定対象150の表面欠陥を測定する測定部であり、偏光板113、第2レンズ系114、光検出素子115を備えている。第1測定部112として、例えばCCDカメラが使用できる。
【0025】
偏光板113は、測定対象150で反射した欠陥測定用光119を偏光して出力する。第2レンズ系114は、偏光板113からの欠陥測定用光119を受光し収束して出力する。光検出素子115は、第2レンズ系114からの欠陥測定用光119を検出する。
光検出素子115として、CCDをはじめとして、PSD(Position Sensitive Detector)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光センサアレー(CMOS光センサアレー)等、各種の光検出素子が使用可能である。
尚、偏光板113は、欠陥測定機能を向上させるために設けたものであり、偏光板113を省略しても必要な欠陥測定機能が得られる場合には、偏光板113は省略可能である。
【0026】
第2測定部116は、測定対象150で反射した長さ特性測定用光120に基づいて、測定対象150の欠陥を測定する測定部であり、第1レンズ系117、光検出素子118を備えている。第2測定部116として、第1測定部112と同様に、CCDカメラ等が使用できる。
第1レンズ系117は、測定対象150で反射した長さ特性測定用光を受光し収束して出力する。光検出素子118は、第1レンズ系117からの長さ特性測定用光を検出する。
【0027】
光検出素子118として、光検出素子115と同様に、CCD、PSD、CMOS光センサアレー等、各種の光検出素子が使用可能である。
中央処理装置(CPU)等によって構成された演算制御部128は、光検出素子115が検出した欠陥測定用光119に基づいて測定対象150の欠陥の有無を判別する。
【0028】
また、演算制御部128は、光検出素子118が検出した長さ特性測定用光120に基づいて測定対象150の形状等の長さに関する特性を算出する。
また、演算制御部128によって測定対象150を移動制御あるいは筐体127を移動制御する等して、第1、第2コーンミラー108、110と測定対象150を相対的に移動させながら、測定対象150の欠陥や長さに関する特性を測定する。
【0029】
以上のように構成された光学式測定装置においては、光源126からの測定用光124は、レンズ系107を介してコーンミラー108の反射部121によって光軸100と交差する方向に反射され、光遮蔽部材105、106に共通する開口203を介して、幅広(幅L1)扇形で放射状の欠陥測定用光119として測定対象150側に出力される。
【0030】
コーンミラー108の貫通穴109を通過した測定用光125は、コーンミラー110の頂部111周辺の反射部122によって反射され、光遮蔽部材105、106に共通する開口203を介して、幅狭(幅L2)扇形で放射状の長さ特性測定用光120として測定対象150側に出力される。
これにより、測定対象150は、幅広い帯状の所定領域が欠陥測定用光119によって照射されると共に、幅狭い線状の所定領域が線状光(光切断ライン)である長さ特性測定用光120によって照射される。
【0031】
測定対象150で反射した欠陥測定用光119は、測定部112の偏光板113及びレンズ系114を介して光検出素子115によって幅m1の光として検出され、演算制御部128によって測定対象150の表面欠陥の有無判別が行われる。
演算制御部128は、測定部112によって測定した測定対象150の像に対して、像のひずみ処理を行い、表面欠陥が存在すると判断した場合には、その大きさと位置を算出する。
【0032】
また、測定対象150で反射した長さ特性測定用光120は、測定部116のレンズ系117を介して光検出素子118によって検出され(光検出素子115の中心からm2の位置)、演算制御部128によって測定対象150の形状算出等が行われる。
このようにして、測定対象150の光切断ライン上の凹凸は測定部116によって撮像され、演算制御部138によって三角測量の原理で寸法や形状として検出される。
【0033】
演算制御部128の制御の下で、光学式測定装置と測定対象150の相対的な移動動作(直交する三方向についての直線走査あるいは回転走査)を、前記測定動作に同期させながら行うことにより、測定対象150の欠陥や三次元形状等を広範囲に測定することができる。この場合、演算制御部128は制御手段を構成している。
【0034】
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る光学式測定装置の側断面図である。
前記第1の実施の形態では、コーンミラー108、110に共用する光遮蔽部材105、106を使用したが、本第2の実施の形態では、光遮蔽部材105、106を、コーンミラー108、110に対応する領域に分割した構成とすることにより、コーンミラー108、110の各々について異なる光遮蔽部材を使用するように構成している。
【0035】
即ち図5において、コーンミラー108に対応して、欠陥測定用光119通過用の開口を有する円筒状の第1光遮蔽部材501と、第1光遮蔽部材501の外側に欠陥測定用光119通過用の開口を有する第2光遮蔽部材502とが同軸に配設されている。第1光遮蔽部材501と第2光遮蔽部材502は相互に相対的に回転可能であると共に、筐体127に対しても相対的に回転可能である。
【0036】
また、コーンミラー110に対応して、長さ特性測定用光120通過用の開口を有する円筒状の第3光遮蔽部材503と、第3光遮蔽部材503の外側に長さ特性測定用光120通過用の開口を有する第4光遮蔽部材504とが同軸に配設されている。第3光遮蔽部材503と第4光遮蔽部材504は相互に相対的に回転可能であると共に、筐体127に対しても相対的に回転可能である。
【0037】
光遮蔽部材501〜504は以上のように構成されているため、第1光遮蔽部材501と第2光遮蔽部材502、第3光遮蔽部材503と第4光遮蔽部材504を各々独立に回転させることによって、欠陥測定用光119を出力する領域と長さ特性測定用光120を出力する領域を、各領域を独立して変更することが可能である。これにより、測定対象150を照射する欠陥測定用光119や長さ特性測定用光120の位置や長さを、各々独立して変更することが可能になり、多様な測定が可能になる。
【0038】
図6は、本発明の他の実施の形態に係る光学式測定装置において、第1レンズ系107から第1コーンミラー108に照射する測定用光のプロファイルを示す図である。
前記各実施の形態では、第1レンズ系107の光軸(第1レンズ系の中心を通る軸)と第1コーンミラー108の光軸とを一致させると共に、第1レンズ系107の光軸に沿った平行な測定用光125を第1コーンミラー108に照射するように構成している。したがって、第1レンズ系107から第1コーンミラー108に照射される測定用光125のプロファイルは、図4に示すように、第1コーンミラー108の頂部123を中心とする円形状になる。
【0039】
しかしながら、第2コーンミラー110から測定用光120を出力させるためには、第1レンズ系107から出力される測定用光125が貫通穴109を含むようなプロファイルであると共に、第1レンズ系107から第1コーンミラー108の貫通穴109に対して平行に測定用光125を照射できればよい。即ち、測定用光125は、貫通穴109を含み光軸100に平行な光軸を有する光であればよい。図6(a)、(b)はこれを実現した例である。
【0040】
即ち、図6(a)では、測定用光125は貫通穴109を含み中心が偏心した円形のプロファイルであり、同図(b)では、測定用光125は貫通穴109を含む半円形のプロファイルである。いずれの場合も、測定用光125は、第1コーンミラー108の反射部121によって反射されて欠陥測定用光として出力され、又、貫通穴109から第2コーンミラー122側に出力され、第2コーンミラー110によって反射されて長さ特性測定用光として出力されることになる。
【0041】
尚、光反射部108、110は、測定に必要な幅の光を反射できればよいため、光反射部の反射領域は必要に応じて適宜選定可能である。
また、前記実施の形態では、複数の測定部112、116を用いたが、1つの測定部を兼用することによって、測定部112、116を構成するようにしてもよい。
【0042】
即ち、測定部112、116は、一の測定部を検出する光に応じて切り替えることによって構成してもよい。
また、前記実施の形態では、欠陥測定用光と長さ特性測定用光の例で説明したが、用途に応じた多様な光に適用可能である
【産業上の利用可能性】
【0043】
多様な形態の光生成に供することが可能な光学装置、多様な形態の光を生成可能な光源装置、多様な光学的測定が可能な光学式測定装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学式測定装置の側断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光学式測定装置のA−A断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る光学式測定装置のB−B断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る光学式測定装置の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光学式測定装置の側断面である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る光学式測定装置の説明図である。
【符号の説明】
【0045】
100・・・光軸
101・・・光源部
102、103、104・・・円筒部
105、106・・・光遮蔽部材
107、114、117・・・レンズ系
108、110・・・コーンミラー
109・・・貫通穴
111、123・・・頂部
112、116・・・測定部
113・・・偏光板
115、118・・・光検出素子
119・・・欠陥測定用光
120・・・長さ特性測定用光
121、122・・・反射部
124、125・・・測定用光
126・・・光源
127・・・筐体
128・・・演算制御部
150・・・測定対象
201、202、203・・・開口
501、502、503、504・・・光遮蔽部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐中心軸に沿って貫通穴を有すると共に円錐面に第1反射部が形成された第1コーンミラーと、前記第1コーンミラーの底面側に配設され、頂部を含み円錐面の所定領域に第2反射部が形成された第2コーンミラーとを備え、
前記第1、第2コーンミラーは、各円錐中心軸が同軸になるように配設されていることを特徴とする光学装置。
【請求項2】
請求項1記載の光学装置と、前記光学装置の第1コーンミラーの頂部側から前記第1コーンミラーの円錐中心軸を含む領域に平行光を照射する光源とを備え、
前記光源からの光を前記第1反射部によって反射して所定幅の第1出力光として出力すると共に、前記第1コーンミラーの貫通穴を通過した前記光源からの光を前記第2反射部によって反射して前記第1出力光よりも幅狭の第2出力光として出力することを特徴とする光源装置。
【請求項3】
前記第1、第2出力光は、前記円錐中心軸を中心として放射状に出力されることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
【請求項4】
前記光源の光軸と前記第1コーンミラーの円錐中心軸は所定距離離れた平行な軸であり、
前記第1出力光は前記円錐中心軸から偏心したプロファイルを有すると共に、前記第2出力光は前記円錐中心軸を中心として放射状に出力されることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
【請求項5】
前記第1出力光及び第2出力光の一部を遮蔽する光遮蔽部材を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の光源装置。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか一に記載の光源装置と、
前記光源装置の第1出力光が測定対象で反射した光を検出する第1測定手段と、第2出力光が測定対象で反射した光を検出する第2測定手段とを備えて成ることを特徴とする光学式測定装置。
【請求項7】
前記第1測定手段は、測定対象で反射した前記第1出力光を偏光する偏光手段と、前記偏光手段によって偏光された第1出力光を検出する検出手段とを備えて成ることを特徴とする請求項6記載の光学式測定装置。
【請求項8】
前記第1、第2出力光は各々、欠陥測定用の欠陥測定用光、長さに関する特性を測定する長さ特性測定用光であり、前記第1測定手段は測定対象で反射した欠陥測定用光に基づいて前記測定対象の欠陥の有無を測定し、前記第2測定手段は測定対象で反射した長さ特性測定用光に基づいて前記測定対象の長さに関する特性を測定することを特徴とする請求項6又は7記載の光学式測定装置。
【請求項9】
前記第1、第2測定手段は、一の測定手段を兼用することによって構成して成ることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一に記載の光学式測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−25006(P2009−25006A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−185255(P2007−185255)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(391030077)株式会社ソアテック (30)
【Fターム(参考)】