説明

光波干渉測定装置

【課題】回転対称で複雑な被検面の形状を高精度に光干渉計測できるようにする。
【解決手段】面中心軸Cが測定光軸Lと一致した基準姿勢から、被検面80を径方向に分割してなる複数の輪帯状領域上に測定光軸Lが順次移動するように、被検面80の相対姿勢を順次変更し、相対姿勢が変更される毎に被検面80を回転軸E回りに回転せしめる。回転する被検面80に対して平面波からなる測定光を照射し、複数の回転位置毎に、各回転位置別干渉縞を1次元イメージセンサ32により撮像する。撮像された各回転位置別干渉縞に基づき各輪帯領域別形状情報を求め、これらを繋ぎ合わせることにより測定領域全域の形状情報を求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検面に測定光を照射し該被検面からの戻り光と参照光との干渉により得られる干渉縞に基づき被検面の形状を測定する光波干渉測定装置に関し、特に、被検面が回転対称で複雑な形状の場合に好適な光波干渉測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非球面形状の被検面に球面波を照射して被検面からの戻り光と参照光との干渉により形成される干渉縞に基づき、被検面の形状を特定する手法が知られているが、このような手法により被検面全域に対応した干渉縞を得ることは難しい。
【0003】
そこで、干渉計または被検面を測定光軸方向に順次移動させることにより、被検面の径方向の部分領域毎に対応した干渉縞が順次生じるようにし、その各干渉縞を解析して被検面の径方向の各部分領域の形状を求め、それらを繋ぎ合わせることにより被検面全域の形状を特定する手法が知られている(下記特許文献1参照)。
【0004】
一方、干渉計または被検面を測定光軸と垂直な面内において順次移動させ、移動毎に被検面の各部分領域に対応した干渉縞を縞解析可能な程度に拡大して撮像し、その各干渉縞を解析して被検面の各部分領域の形状を求め、それらを繋ぎ合わせることにより被検面全域の形状を特定する手法も知られている(下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭62−126305号公報
【特許文献2】USP6,956,657
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、非球面レンズの形状が複雑化しており、1つのレンズ面において、該レンズ面の光軸(中心軸)を中心に、凹形状となっている部分(凹面部)と凸形状となっている部分(凸面部)とを併せ持つような形状のものが利用されるようになっている。このような凹面部と凸面部を有する被検面の形状を光干渉計測により測定することは困難であるとされ、これまでは、光触針を用いた三次元形状測定により形状測定が行われていた。
【0007】
光干渉計測による形状測定が困難とされる理由としては、凹面部と凸面部とでは、被検面の光軸に対する面の勾配が互いに逆となる(被検面を上方に向けたときに、凹面部では光軸に向かって下り勾配となるのに対し、凸面部では光軸に向かって上り勾配となる)ことが挙げられる。すなわち、一般的な光干渉計測法では、被検面に照射された測定光が被検面から再帰反射される(戻り光が元の光路を逆進する)領域のみで適正な干渉縞が得られるが、被検面に照射される測定光が、測定光軸に沿って発散しながら進行する球面波か、測定光軸に沿って収束しながら進行する球面波のいずれかに固定されている上記引用文献1、2記載の手法では、被検面からの戻り光の進行方向が凹面部と凸面部とで全く異なるため、凹面部と凸面部の両方の領域で共に適正な干渉縞を得ることができないのである。
【0008】
一方、測定光として平面波を用いる干渉計も一般に知られているが、複雑な形状を有する被検面においては被検面内の部分領域毎の傾きの変化が大きいため、被検面に照射する測定光の方向を変化させながら被検面の部分領域毎に測定を行うようにとした場合でも、得られる干渉縞の縞密度が非常に高くなり、一般的な2次元イメージセンサでは解像度が低くすぎて高精度な縞解析を行うことが難しくなる。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、回転対称で複雑な被検面の形状を高精度に測定することが可能な光波干渉測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の光波干渉測定装置は以下のように構成されている。
【0011】
すなわち、本発明に係る光波干渉測定装置は、測定光軸上に配置された被検体が有する回転対称な被検面の形状を測定する光波干渉測定装置であって、
前記被検面の面中心軸が前記測定光軸と一致した基準姿勢から、該測定光軸と該面中心軸とを含む仮想平面内において、該測定光軸の前記被検面との交点位置が該被検面を径方向に分割してなる複数の輪帯状領域上に順次移動するように、かつ該移動毎に前記測定光軸が前記交点位置において該交点位置における前記被検面の接平面と垂直に交わるように、該測定光軸に対する該被検面の相対姿勢を順次変更する被検面姿勢調整手段と、
前記相対姿勢が変更される毎に、前記面中心軸と回転軸とが互いに一致した状態で前記被検面を該回転軸回りに回転せしめる被検面回転手段と、
回転する前記被検面に対して、前記測定光軸に沿って進行する平面波からなる測定光を照射し、該被検面からの戻り光を参照光と合波して干渉光を得る干渉光学系と、
回転する前記被検面の複数の回転位置毎に前記干渉光を取り込み、前記複数の輪帯状領域の各々において、前記仮想平面と前記被検面との交差部分の領域に対応した各回転位置別干渉縞を1次元イメージセンサにより撮像する回転時撮像系と、
前記各回転位置別干渉縞に基づき前記複数の輪帯状領域の各々に対応した各輪帯領域別形状情報を求め、該各輪帯領域別形状情報を繋ぎ合わせることにより前記複数の輪帯状領域を互いに合成してなる領域全域の形状情報を求める形状解析手段と、を備えてなることを特徴とする。
【0012】
本発明において、前記測定光軸と前記回転軸とが互いに一致し、かつ前記面中心軸が該測定光軸と平行となる初期姿勢の状態で前記被検体を保持する保持手段と、
前記被検面回転手段により、前記初期姿勢の前記被検面を前記回転軸回りに回転させるとともに、前記干渉光学系により、回転する該被検面に対して前記測定光を照射し、該被検面からの戻り光と参照光とを干渉せしめたときに形成される初期姿勢時干渉縞を、該被検面の複数の回転位置毎に撮像する初期姿勢時撮像系と、
前記複数の回転位置毎に撮像された前記初期姿勢時干渉縞に基づき、前記測定光軸と前記面中心軸との軸ずれ量を求める軸ずれ量測定手段と、
求められた前記軸ずれ量に基づき、前記被検面が前記基準姿勢をとるように前記測定光軸に対する該被検面の相対位置を調整する被検面位置予備調整手段と、を備えてなるとすることができる。
【0013】
また、前記初期姿勢をとるときの前記被検体の外径中心軸と前記測定光軸との位置関係と、前記軸ずれ量測定手段において求められた前記軸ずれ量とに基づき、前記被検面の面偏芯量を求める面偏芯量測定手段を備えてなるとすることができる。
【0014】
また、前記被検面姿勢調整手段は、前記仮想平面に対し垂直な傾動軸の回りに前記被検面を傾動せしめる傾動手段を備えてなるとすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る光波干渉測定装置は、上述の構成を備えていることにより、以下のような作用効果を奏する。
【0016】
すなわち、本発明の光波干渉測定装置においては、測定光軸に対する被検面の相対姿勢が順次変更される毎に、被検面が面中心軸(回転軸)回りに回転せしめられ、回転する被検面に対し平面波からなる測定光が照射される。照射された測定光のうちの一部は、複数の輪帯状領域の各々において、測定光軸および面中心軸を含む仮想平面と被検面との交差部分の領域から反射され、その戻り光と参照光との干渉光により形成される各回転位置別干渉縞が1次元イメージセンサにより撮像される。撮像された各回転位置別干渉縞に基づき各輪帯領域別形状情報が求められ、これらが繋ぎ合わされて全域の形状情報が求められる。
【0017】
被検面の形状が複雑な場合でも、複数の輪帯状領域毎に測定光軸が垂直となるように相対姿勢を変更することにより、各輪帯状領域に対して測定光を略垂直に照射することが可能となる。これにより、各輪帯状領域における上記交差部分の領域から再帰反射される戻り光を得ることができるので、該交差部分の領域に対応した適正な各回転位置別干渉縞を得ることが可能となる。
【0018】
一方、測定光として平面波を用いているので、各回転位置別干渉縞が被検面上の狭い領域に対応したものであってもその縞密度はかなり高くなることがあるが、各回転位置別干渉縞の撮像に、2次元イメージセンサに比較して一般に解像度が極めて高い1次元イメージセンサを用いることにより、各回転位置別干渉縞の縞密度が高い場合でも各回転位置別干渉縞の縞解析を高精度に行うことが可能となる。
【0019】
また、各々の画像取得速度が2次元イメージセンサに比較して一般に速い1次元イメージセンサを用いることにより、被検面を回転させながら各回転位置別干渉縞を撮像することができるので、被検面の各部分領域毎の撮像を静止状態で行う必要があった従来の手法に比較して、測定に要する時間も短縮化することが可能となる。
【0020】
したがって、本発明に係る光波干渉測定装置によれば、回転対称で複雑な被検面の形状を高精度かつ短時間で測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】一実施形態に係る光波干渉測定装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す解析制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】被検レンズの構成を示す図((A)断面図、(B)平面図)である。
【図4】被検面上に設定される複数の輪帯状領域の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光波干渉測定装置の概略構成図であり、図2は図1に示す解析制御装置の構成を示すブロック図である。なお、実施形態の説明に使用する各々の図は概略的な説明図であり、詳細な形状や構造を示すものではない。特に、図1では、各部材の大きさや部材間の距離等を適宜変更して示してある。
【0023】
図1に示す本実施形態の光波干渉測定装置1は、被検レンズ8(本実施形態における被検体)が有する回転対称な被検面80(被検レンズ8の図中上側のレンズ面)の形状を測定解析するものであり、被検面80に測定光を照射し該被検面80からの戻り光を参照光と合成して干渉光を得る干渉光学系2と、得られた干渉光により形成される干渉縞を撮像する回転時撮像系3および初期姿勢時撮像系4と、撮像された干渉縞を解析して被検面80の形状を求める測定解析系5と、被検レンズ8が載置保持されるサンプルステージ6と、を備えてなる。
【0024】
上記干渉光学系2は、フィゾータイプの光学系配置をなすものであり、高可干渉性の光束を出力する光源部20と、該光源部20からの出力光のビーム径を拡大するビーム径拡大レンズ21と、該ビーム径拡大レンズ21からの光束を図中下方に向けて反射する光束分岐光学素子22と、該光束分岐光学素子22からの光束をコリメートするコリメータレンズ23と、該コリメータレンズ23からの平面波の一部を参照基準平面24aにおいて再帰反射して参照光となし、その余を測定光軸Lに沿って進行する測定光として照射する平面基準板24と、を備えてなる。また、この平面基準板24は、ピエゾ素子29を備えたフリンジスキャンアダプタ28に保持され、フリンジスキャン計測等を実施する際に測定光軸L方向に微動せしめられるように構成されている。
【0025】
上記回転時撮像系3は、被検面80の回転時に撮像を行うものであり、光束分岐光学素子34を透過して図中上方に進行する干渉光を集光する結像レンズ30と、CCDやCMOS等からなる1次元イメージセンサ32を有してなる撮像カメラ31とを備えてなり、結像レンズ30により1次元イメージセンサ32上に形成された干渉縞の画像データを取得するように構成されている。
【0026】
上記初期姿勢時撮像系4は、主に、被検面80が初期姿勢(測定光軸Lと後述の回転軸Eとが互いに一致し、かつ被検面80の面中心軸Cが測定光軸Lと平行となる状態の姿勢)をとるときに撮像を行うものであり、光束分岐光学素子34により図中右方に反射された干渉光を集光する結像レンズ40と、CCDやCMOS等からなる2次元イメージセンサ42を有してなる撮像カメラ41とを備えてなり、結像レンズ40により2次元イメージセンサ42上に形成された干渉縞の画像データを取得するように構成されている。
【0027】
上記測定解析系5は、1次元イメージセンサ32および2次元イメージセンサ42により取得された干渉縞の画像データに基づき被検面80の形状データを求めたり、2次元イメージセンサ42により取得された干渉縞の画像データに基づき被検面80の面偏芯量を求めたり、上記サンプルステージ6の駆動を制御したりする、コンピュータ等からなる解析制御装置50と、該解析制御装置50による解析結果や画像を表示する表示装置51と、キーボードやマウス等からなる入力装置52とを備えてなる。
【0028】
図2に示すように上記解析制御装置50は、該解析制御装置50内に搭載されるCPUやハードディスク等の記憶部および該記憶部に格納されたプログラム等により構成される輪帯状領域設定部53、軸ずれ量算定部54、面偏芯量算定部55、被検面姿勢調整回転指令部56および形状解析部57を備えてなる。
【0029】
上記輪帯状領域設定部53は、上記被検面80の設計データに基づき、該被検面80上に、該被検面80を径方向に分割してなる複数の輪帯状領域(詳しくは後述する)を設定するものである。
【0030】
上記軸ずれ量算定部54は、上記被検面80が上述の初期姿勢をとるときに初期姿勢時撮像系4の2次元イメージセンサ42により撮像された初期姿勢時干渉縞画像に基づき、測定光軸Lと被検面80の面中心軸Cとの軸ずれ量を求めるものである。
【0031】
上記面偏芯量算定部55は、初期姿勢をとるときの被検レンズ8の外径中心軸Dと測定光軸Lとの位置関係と、上記軸ずれ量算定部54において求められた軸ずれ量とに基づき、被検面80の面偏芯量を求めるものである。
【0032】
上記被検面姿勢調整回転指令部56は、上記軸ずれ量算定部54において求められた軸ずれ量に基づき、上記被検面80が基準姿勢(被検面80の面中心軸Cが測定光軸Lと一致した状態の姿勢)をとるように測定光軸Lに対する被検面80の相対位置を調整すべくサンプルステージ6を駆動せしめるとともに、測定光軸Lの被検面80との交点位置が、上記輪帯状領域設定部53により設定された複数の輪帯状領域上に順次移動するように、かつ該移動毎に測定光軸Lが上記交点位置において該交点位置における被検面80の接平面と垂直に交わるように、測定光軸Lに対する被検面80の相対姿勢を順次変更すべくサンプルステージ6を駆動せしめるものである。
【0033】
上記形状解析部57は、上記被検面80の回転時に回転時撮像系3の1次元イメージセンサ32により撮像された各回転位置別干渉縞と、該各回転位置別干渉縞が撮像されたときの被検面80の姿勢および回転角度の各データとに基づき、上記複数の輪帯状領域の各々に対応した各輪帯領域別形状情報を求めるとともに、該各輪帯領域別形状情報を繋ぎ合わせることにより複数の輪帯状領域を互いに合成してなる領域全域の形状情報を求めるものである。なお、本実施形態においては、上記軸ずれ量算定部54により軸ずれ量測定手段が構成されており、上記面偏芯量算定部55により面偏芯量測定手段が構成されている。また、上記形状解析部57により形状解析手段が構成されている。
【0034】
一方、上記サンプルステージ6は、図1に示すように、基台部60と、該基台部60に載置保持された第1の2軸調整ステージ部61と、該第1の2軸調整ステージ部61上に載置保持された傾動ステージ部62と、該傾動ステージ部62に傾動台63を介して保持された回転ステージ部64と、該回転ステージ部64に載置保持された第2の2軸調整ステージ部65と、該第2の2軸調整ステージ部65に載置保持された被検体保持部66と、を備えてなる。
【0035】
上記第1の2軸調整ステージ部61は、上記基台部60に対し上記傾動ステージ部62を、図中左右方向および紙面に垂直な方向に移動し得るように構成されており、上記傾動ステージ部62は、傾動手段を構成するものであり、上記傾動台63を介して上記回転ステージ部64を、測定光軸Lと面中心軸Cとを含む仮想平面に対し垂直な傾動軸F回りに傾動させ得るように構成されている。また、上記回転ステージ部64は、上記仮想平面と平行に延びる回転軸E回りに上記第2の2軸調整ステージ部65を回転せしめ得るように構成されており、上記第2の2軸調整ステージ部65は、上記回転ステージ部64に対し上記被検体保持部66を回転軸Eと垂直な面内において移動し得るように構成されている。さらに、上記被検体保持部66は、被検レンズ8を回転時も安定して保持し得るように構成されている。なお、この被検体保持部66は、被検レンズ8の外周部を3点で接触して支持するように構成されており、この3点の位置情報から被検レンズ8の外径中心軸Dの位置を検出し得るように構成されている。
【0036】
このサンプルステージ6を介して上記被検面80は、測定光軸Lに対する相対姿勢(測定光軸Lに対する傾きおよび測定光軸Lと垂直な面内における位置)を自在に変更し得るようになっている。なお、本実施形態においては、このサンプルステージ6と上述の被検面姿勢調整回転指令部56とにより、被検面姿勢調整手段、被検面回転手段、保持手段および被検面位置予備調整手段が構成されている。
【0037】
次に、上述の被検レンズ8について説明する。図3は被検レンズ8の構成を示す図((A)は断面図、(B)は平面図)である。
【0038】
図3に示すように被検レンズ8は、面中心軸Cを中心とした回転対称の被検面80を有しており、該被検面80は、面中心軸Cを中心に上記干渉光学系2側(図3(A)での上側)に凹となる凹面部81と、面中心軸Cを中心に上記干渉光学系2側に凸となる凸面部82と、凹面部81と凸面部82との境界部分に位置する軸外停留点部83とを有してなる。
【0039】
凹面部81は、被検面80を上方に向けたときに、面中心軸Cに向かって下り勾配となる領域、すなわち、該凹面部81に立てた法線Nが、該法線Nに沿って凹面部81から離れるのに従って面中心軸Cに一旦近づく(交わる)ように延びる領域であり、凸面部82は、被検面80を上方に向けたときに、面中心軸Cに向かって上り勾配となる領域、すなわち、該凸面部82に立てた法線Nが、該法線Nに沿って凸面部82から離れるのに従って始めから面中心軸Cから遠ざかるように延びる領域である。また、軸外停留点部83は、厳密には、該軸外停留点部83に立てた法線Nの方向が、面中心軸Cの方向と一致する(平行となる)線状の領域であるが、本実施形態では少し広くとって、図中幅dの円環状の領域を軸外停留点部83としている。そして、この軸外停留点部83の内周側に位置する幅(径)dの凹状領域を凹面部81とし、軸外停留点部83の外周側に位置する幅dの円環状の凸状領域を凸面部82としている。
【0040】
また、被検レンズ8は、被検面80の径方向外側に鍔状の張出部84を備えている。この張出部84は、被検レンズ8を光学機器等に搭載する際の位置出しの基準とされるもので、その上面84aおよび下面84bが共に面中心軸Cに対し垂直となるように設計されている。さらに、この被検レンズ8は、張出部84と被検面80との相対的な位置ずれ(成型誤差)によって、張出部84の外径の中心軸となる外径中心軸Dが被検面80の面中心軸Cからずれた位置に形成されている(外径中心軸Dと面中心軸Cとは互いに平行)。
【0041】
以下、光波干渉測定装置1の作用および測定手順について説明する。図4は被検面80上に設定される複数の輪帯状領域の一例を示す図である。
【0042】
(1)まず、図4に示すように、被検面80上に複数の輪帯状領域(図4では、模式的に7個の輪帯状領域P〜Pを例示)を設定する。これらの輪帯状領域P〜Pは、被検面80の設計データに基づき、上記輪帯状領域設定部53において設定されるものである。なお、図4に示す輪帯状領域P〜Pは、説明を分かり易くするために設定した簡便的なものであり、図3(A)に示す被検面80の断面形状に応じて適切に設定したものとは異なる(実際には、より細かく設定される)。また、輪帯状領域Pの内側には、円板形状をなす円板状領域Pも同時に設定されている。
【0043】
(2)次に、サンプルステージ6を用いて、測定光軸Lと回転ステージ部64の回転軸Eとが互いに一致し、かつ被検面80の面中心軸Cが測定光軸Lと平行となる初期姿勢の状態に被検レンズ8をセットする。本実施形態では、上記被検面姿勢調整回転指令部56からの初期姿勢指令信号により、上述の第1の2軸調整ステージ部61および傾動ステージ部62が駆動され、測定光軸Lと回転軸Eとが互いに一致するように自動調整されるように構成されている。また、同時に、上記第2の2軸調整ステージ部65が駆動され、回転軸Eと外径中心軸Dとが互いに一致するように自動調整されるように構成されている。測定光軸Lと回転軸Eとが互いに一致し、かつ回転軸Eと外径中心軸Dとが互いに一致することにより、被検面80は上記初期姿勢をとることとなる。
【0044】
なお、上記干渉光学系2からの測定光を被検レンズ8の張出部84に照射し、該張出部84の上面84aからの戻り光と参照光との干渉により形成される干渉縞を、上記初期姿勢時撮像系4の2次元イメージセンサ42において撮像し、この撮像された干渉縞がヌル縞状態となるように被検面80の傾きを調整することによって、被検面80の面中心軸Cが測定光軸Lと平行となるようにしてもよい。
【0045】
(3)次に、初期姿勢をとる被検面80を、上記回転ステージ部64を用いて回転軸E回りに回転させるとともに、干渉光学系2により、回転する被検面80に対して測定光を照射し、該被検面80の凹面部81からの戻り光と参照光とを干渉せしめたときに形成される初期姿勢時干渉縞を、初期姿勢時撮像系4の2次元イメージセンサ42を用いて、該被検面80の複数の回転位置毎に撮像する。
【0046】
(4)次いで、複数の回転位置毎に撮像された各初期姿勢時干渉縞に基づき、測定光軸Lと面中心軸Cとの軸ずれ量が上述の軸ずれ量算定部54において求められる。求め方の概要は以下の通りである。すなわち、複数の回転位置毎に撮像された各初期姿勢時干渉縞(面中心軸Cを中心とした同心円状の干渉縞)は、面中心軸Cと回転軸E(この段階では、回転軸Eは外径中心軸Dと一致している)とが互いにずれていることにより、回転軸Eを中心に円形の移動軌跡を描くように、互いに異なる位置に撮像されたものとなる。そこで、各初期姿勢時干渉縞の画像データから、この移動軌跡の半径値を求めてそれを軸ずれ量とする。
【0047】
(5)次に、求められた軸ずれ量と、初期姿勢をとるときの被検レンズ8の外径中心軸Dと測定光軸Lとの位置関係とに基づき、被検面80の面偏芯量が上述の面偏芯量算定部55において求められる。本実施形態では、被検レンズ8が初期姿勢をとるとき、外径中心軸Dと測定光軸Lとが互いに一致しているので、求められた軸ずれ量がそのまま面偏芯量となる。
【0048】
(6)次いで、サンプルステージ6を用いて、被検面80が、面中心軸Cと測定光軸Lとが互いに一致した基準姿勢をとるように、測定光軸Lに対する被検面80の相対位置を調整する。本実施形態では、求められた軸ずれ量に基づき出力される、上記被検面姿勢調整回転指令部56からの予備調整指令信号により、上述の第2の2軸調整ステージ部65が駆動され、面中心軸Cと測定光軸Lとが互いに一致する(この段階で、面中心軸Cと回転軸Eとが互いに一致する)ように自動調整されるように構成されている。
【0049】
(7)次に、被検面80上に設定された上記円板状領域Pの測定を以下のように行う。すなわち、基準姿勢をとる被検面80に対し測定光を照射して、被検面80上の円板状領域Pから反射された戻り光と、平面基準板24の参照基準平面24aからの参照光との干渉により形成される干渉縞(円板状領域Pの形状情報を担持している)を、初期姿勢時撮像系4の2次元イメージセンサ42を用いて撮像し、その画像データを上記形状解析部57に入力する。なお、フリンジスキャン計測を行う場合は、フリンジスキャンアダプタ28を用いて、平面基準板24の測定光軸L方向の位置を適宜変更し、変更毎に測定を行う。
【0050】
(8)次に、被検面80上に設定された上記輪帯状領域Pの測定を以下の手順で行う。
【0051】
〈a〉まず、サンプルステージ6を用いて、測定光軸Lが輪帯状領域P上(好ましくは輪帯状領域Pの幅の中心線上)において、被検面80と測定光軸Lとの交点位置における該被検面80の接平面と垂直に交わるように、測定光軸Lに対する被検面80の相対姿勢を、測定光軸Lと面中心軸Cとを含む仮想平面内において変更する。本実施形態では、上記被検面姿勢調整回転指令部56からの相対姿勢変更指令信号により、上述の第1の2軸調整ステージ部61および傾動ステージ部62が駆動されて、被検面80の相対姿勢が自動調整されるように構成されている(第2の2軸調整ステージ部65は駆動されず、面中心軸Cと回転軸Eとが互いに一致した状態は維持される)。
【0052】
〈b〉次いで、サンプルステージ6を用いて、被検面80を回転軸E回りに回転せしめる。本実施形態では、上記被検面姿勢調整回転指令部56からの回転指令信号により、上述の回転ステージ部64が駆動されて、被検面80が回転軸E回りに所定の速度で回転せしめられるように構成されている。
【0053】
〈c〉次に、回転する被検面80に対し測定光を照射して、該被検面80の複数の回転位置毎に、上記輪帯状領域Pから反射された戻り光と、平面基準板24の参照基準平面24aからの参照光との干渉により形成される回転位置別干渉縞(輪帯状領域Pの各回転位置別の形状情報を担持している)を、回転時撮像系3の1次元イメージセンサ32を用いて順次撮像し、その画像データを上記形状解析部57に順次入力する。なお、回転位置毎に形成される干渉縞は、測定光軸Lの輪帯状領域Pとの交点位置を中心とした同心円状のものとなるが、1次元イメージセンサ32により撮像されるのは、各々の干渉縞において、測定光軸Lおよび面中心軸Cを含む仮想平面と被検面80(輪帯状領域P)との交差部分の領域に対応した点列状のものである。なお、フリンジスキャン計測を行う場合は、フリンジスキャンアダプタ28を用いて、平面基準板24の測定光軸L方向の位置を適宜変更し、変更毎に上記回転位置別干渉縞を撮像する。
【0054】
(9)以下、被検面80上に設定された他の輪帯状領域P〜Pの測定を順次行う。測定の手順は、上述の輪帯状領域Pを測定する場合と同様である。すなわち、上記(8)の〈a〉〜〈c〉の手順における輪帯状領域Pを他の輪帯状領域P〜Pに順次置き換えて測定を行えばよい。
【0055】
(10)次に、上記形状解析部57において、被検面80全域の形状情報を以下の手順で求める。
【0056】
〈a〉まず、初期姿勢時撮像系4の2次元イメージセンサ42により撮像された、円板状領域Pの形状情報を担持した干渉縞に基づき、円板状領域Pの形状情報を求める。
【0057】
〈b〉次いで、回転時撮像系3の1次元イメージセンサ32により撮像された、輪帯状領域Pの各回転位置別干渉縞に基づき、輪帯状領域Pの全域に対応した輪帯領域別形状情報を求める。
【0058】
具体的には、例えば、回転軸E回りの各回転位置で撮像された各回転位置別干渉縞に基づき、該各回転位置別干渉縞に対応した各部分領域の形状情報を回転時撮像系3の座標系において求め、これら各部分領域の形状情報を共通座標系(例えば、初期姿勢時撮像系4の座標系)の情報にそれぞれ変換しながら配列することにより、輪帯状領域Pの全域に対応した輪帯領域別形状情報を求める。座標変換の際には、輪帯状領域Pを撮像するときの測定光軸Lと回転軸Eとのなす角度(傾動軸F回りの角度:輪帯状領域Pの各回転位置別干渉縞を撮像する間は一定の角度(例えばθ)に維持される)、各々の回転位置別干渉縞を撮像する時点の回転軸E回りの回転角度(撮像タイミングにより各々の回転位置別干渉縞毎に互いに異なる角度をとる)、および回転軸Eに対する輪帯状領域Pの相対位置(回転軸Eと被検面80との交点から輪帯状領域Pの幅の中心線までの距離の、回転軸Eと垂直な方向および平行な方向の各成分)等の各情報が用いられる。
【0059】
〈c〉以下、同様に、回転時撮像系3の1次元イメージセンサ32により撮像された、輪帯状領域P〜Pの各回転位置別干渉縞に基づき、輪帯状領域P〜P各々の全域に対応した輪帯領域別形状情報を求める。
【0060】
具体的には、上述の輪帯状領域Pを輪帯状領域P〜Pに順次置き換えて(上述の角度θについても、例えば角度θ〜θに順次置き換えて)同様の手順を行えばよい。
【0061】
〈d〉そして、各輪帯領域別形状情報を繋ぎ合わせることにより複数の輪帯状領域P〜Pを互いに合成してなる領域全域の形状情報を求め、これを円板状領域Pの形状情報と合成することにより、被検面80の全域の形状情報を求める。
【0062】
輪帯状領域P〜Pの各形状情報の繋ぎ合わせおよび円板状領域Pの形状情報との合成(繋ぎ合わせ)には、従来公知の開口合成手法を用いることができる。すなわち、輪帯状領域P〜Pの各形状情報および円板状領域Pの形状情報は、それぞれ上記共通座標系(初期姿勢時撮像系4の座標系)の情報に既に変換されているので、各々の形状情報に固有の位置情報(例えば、干渉縞撮像時における測定光軸Lと回転軸Eとのなす角度等の情報)の誤差が無視し得る程度に微小な場合は、輪帯状領域P〜Pの各形状情報および円板状領域Pの形状情報を、各々の位置情報に基づき互いに配列することにより、被検面80の全域の形状情報を求めることができる(この場合、円板状領域Pと輪帯状領域Pの間や輪帯状領域P〜Pのうち互いに隣接するもの同士の間に互いに重複する領域を設定する必要はない)。
【0063】
一方、上述の固有の位置情報の誤差が無視し得ない場合は、その補正を行う必要がある。例えば、輪帯状領域Pを撮像したときの測定光軸Lと回転軸Eとのなす角度θの情報と輪帯状領域Pを撮像したときの測定光軸Lと回転軸Eとのなす角度θの情報との間に相対的な誤差Δθが生じている場合、輪帯状領域Pの形状情報と輪帯状領域Pの形状情報を各々の位置情報(角度θ,θの情報)に基づきそのまま配列して繋ぎ合わせると、輪帯状領域P,Pの間に不要な傾斜が重畳されてしまうので、誤差Δθを補正した上で繋ぎ合わせを行う必要がある。
【0064】
この誤差Δθの補正は、例えば、以下の手順で行われる。まず、輪帯状領域P,Pの間に互いに重複する領域(以下「重複領域」と称する)を設定しておく。次に、輪帯状領域Pの位置情報により求められた重複領域の形状情報と、輪帯状領域Pの位置情報により求められた重複領域の形状情報(本来は互いに一致するはず)とを互いに比較することにより誤差Δθを求め、求めた誤差Δθの数値の正負逆の値を輪帯状領域Pの位置情報に加算して位置情報を補正する。そして、この補正された位置情報に基づき、輪帯状領域Pの各回転位置別干渉縞に対応した各部分領域の形状情報を再配列する。なお、輪帯状領域Pの位置情報により求められた重複領域の形状情報と、輪帯状領域Pの位置情報により求められた重複領域の形状情報との比較の際には、各重複領域の形状を高次多項式や非球面式等によりフィッティングした形状を用いることができる。
【0065】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々に態様を変更することが可能である。
【0066】
例えば、上述の実施形態では、円板状領域Pの測定を輪帯状領域P〜Pの測定とは異なる手法で行っているが、基準姿勢をとる被検面80を回転軸E回りに回転させながら、輪帯状領域P〜Pのときと同様に、各回転位置別干渉縞を回転時撮像系3の1次元イメージセンサ32により撮像し、この各回転位置別干渉縞に基づき円板状領域Pの形状情報を求めることも可能である。この場合、円板状領域Pを輪帯状領域の1つとして扱うことが可能となる。
【0067】
また、上述の実施形態では、被検面80が凹面部81および凸面部82を有する形状のものとされているが、このような形状の被検面に測定対象が限定されるものではない。本発明の光波干渉測定装置は、回転対称な種々の形状の被検面の測定に用いることが可能である。
【符号の説明】
【0068】
1 光波干渉測定装置
2 干渉光学系
3 回転時撮像系
4 初期姿勢時撮像系
5 測定解析系
6 サンプルステージ
8 被検レンズ
20 光源部
21 ビーム径拡大レンズ
22,34 光束分岐光学素子
23 コリメータレンズ
24 平面基準板
24a 参照基準平面
28 フリンジスキャンアダプタ
29 ピエゾ素子
30,40 結像レンズ
31,41 撮像カメラ
32 1次元イメージセンサ
42 2次元イメージセンサ
50 解析制御装置
51 表示装置
52 入力装置
53 輪帯状領域設定部
54 軸ずれ量算定部
55 面偏芯量算定部
56 被検面姿勢調整回転指令部
57 形状解析部
60 基台部
61 第1の2軸調整ステージ部
62 傾動ステージ部
63 回転ステージ部
64 第2の2軸調整ステージ部
65 被検体保持部
80 被検面
81 凹面部
82 凸面部
83 軸外停留点部
84 張出部
84a (張出部の)上面
84b (張出部の)下面
L 測定光軸
C 面中心軸
D 外径中心軸
E 回転軸
F 傾動軸
〜N 法線
円板状領域
〜P 輪帯状領域


【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定光軸上に配置された被検体が有する回転対称な被検面の形状を測定する光波干渉測定装置であって、
前記被検面の面中心軸が前記測定光軸と一致した基準姿勢から、該測定光軸と該面中心軸とを含む仮想平面内において、該測定光軸の前記被検面との交点位置が該被検面を径方向に分割してなる複数の輪帯状領域上に順次移動するように、かつ該移動毎に前記測定光軸が前記交点位置において該交点位置における前記被検面の接平面と垂直に交わるように、該測定光軸に対する該被検面の相対姿勢を順次変更する被検面姿勢調整手段と、
前記相対姿勢が変更される毎に、前記面中心軸と回転軸とが互いに一致した状態で前記被検面を該回転軸回りに回転せしめる被検面回転手段と、
回転する前記被検面に対して、前記測定光軸に沿って進行する平面波からなる測定光を照射し、該被検面からの戻り光を参照光と合波して干渉光を得る干渉光学系と、
回転する前記被検面の複数の回転位置毎に前記干渉光を取り込み、前記複数の輪帯状領域の各々において、前記仮想平面と前記被検面との交差部分の領域に対応した各回転位置別干渉縞を1次元イメージセンサにより撮像する回転時撮像系と、
前記各回転位置別干渉縞に基づき前記複数の輪帯状領域の各々に対応した各輪帯領域別形状情報を求め、該各輪帯領域別形状情報を繋ぎ合わせることにより前記複数の輪帯状領域を互いに合成してなる領域全域の形状情報を求める形状解析手段と、を備えてなることを特徴とする光波干渉測定装置。
【請求項2】
前記測定光軸と前記回転軸とが互いに一致し、かつ前記面中心軸が該測定光軸と平行となる初期姿勢の状態で前記被検体を保持する保持手段と、
前記被検面回転手段により、前記初期姿勢の前記被検面を前記回転軸回りに回転させるとともに、前記干渉光学系により、回転する該被検面に対して前記測定光を照射し、該被検面からの戻り光と参照光とを干渉せしめたときに形成される初期姿勢時干渉縞を、該被検面の複数の回転位置毎に撮像する初期姿勢時撮像系と、
前記複数の回転位置毎に撮像された前記初期姿勢時干渉縞に基づき、前記測定光軸と前記面中心軸との軸ずれ量を求める軸ずれ量測定手段と、
求められた前記軸ずれ量に基づき、前記被検面が前記基準姿勢をとるように前記測定光軸に対する該被検面の相対位置を調整する被検面位置予備調整手段と、を備えてなることを特徴とする請求項1記載の光波干渉測定装置。
【請求項3】
前記初期姿勢をとるときの前記被検体の外径中心軸と前記測定光軸との位置関係と、前記軸ずれ量測定手段において求められた前記軸ずれ量とに基づき、前記被検面の面偏芯量を求める面偏芯量測定手段を備えてなる、ことを特徴とする請求項2記載の光波干渉測定装置。
【請求項4】
前記被検面姿勢調整手段は、前記仮想平面に対し垂直な傾動軸の回りに前記被検面を傾動せしめる傾動手段を備えてなる、ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の光波干渉測定装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−117345(P2010−117345A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205200(P2009−205200)
【出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【出願人】(000005430)フジノン株式会社 (2,231)
【Fターム(参考)】