説明

半導体装置の製造方法

【課題】シリサイド層表面の酸化物形成を抑える。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板上にシリサイド層を形成する工程(S100)と、シリサイド層上に絶縁膜を形成する工程(S102およびS104)と、絶縁膜をドライエッチングにより選択的に除去して、シリサイド層に到達する開口部を形成し、シリサイド層表面を露出させる工程(S106〜S110)と、開口部内を酸性薬液で洗浄してシリサイド層表面を清浄化する工程(S112)と、シリサイド層表面を清浄化する工程の後に、開口部内で露出したシリサイド層表面をアルカリ薬液で洗浄する工程(S114)と、により製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デバイスの高集積化に伴いトランジスタ等の素子が微細化し、配線断面積が縮小しているため、ゲート電極上やソースドレイン上に形成されるシリサイドにはより低抵抗(層抵抗および接触抵抗)な材料が要求されている。たとえば、ゲート長が60nm程度以下の世代ではNiSiが適用されている。
【0003】
特許文献1(特開2000−91290号公報)には、シリサイドを含むゲート電極に達するコンタクトホールを開口する工程と、シリサイドを構成する金属と錯体を形成するキレート剤を添加したアンモニア−過酸化水素混合液(APM)を洗浄液として、ゲート電極の表面を洗浄する工程と、を含む半導体装置の製造方法が開示されている。洗浄液で洗浄した後、希フッ酸で洗浄する工程も開示されている。APMにキレート剤を添加することにより、ウェハ表面のCo付着量を大幅に抑制することができる、とされている。
【特許文献1】特開2000−91290号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、NiSi層と接続するコンタクトは、以下の手順で形成される。まず、NiSi層を形成し、その上に絶縁膜を形成する。つづいて、当該絶縁膜を選択的に除去してNiSi層に達するコンタクトホールを形成する。その後、コンタクトホール内に導電性材料を埋め込みコンタクトが形成される。
【0005】
しかし、特許文献1に記載されたように、NiSi表面をAPMで洗浄した後に、希フッ酸で洗浄すると、NiSi層表面が剥き出しになってしまう。NiSi層表面が剥き出しの状態では、NiSi層表面に酸化層が形成されるという問題があった。NiSi層表面に酸化層が形成されていると、NiSi層−コンタクト間の抵抗が上昇したり、場合によってはオープンになってしまうという問題がある。そのため、コンタクトホール内に導電性材料を埋め込む前に、NiSi層表面の酸化物を除去しておく必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
半導体基板上にシリサイド層を形成する工程と、
前記シリサイド層上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜をドライエッチングにより選択的に除去して、前記シリサイド層に到達する開口部を形成し、前記シリサイド層表面を露出させる工程と、
前記開口部内を酸性薬液で洗浄して前記シリサイド層表面を清浄化する工程と、
前記シリサイド層表面を清浄化する工程の後に、前記開口部内で露出した前記シリサイド層表面をアルカリ薬液で洗浄する工程と、
を含む半導体装置の製造方法が提供される。
【0007】
アルカリ薬液は、APM等のアンモニアを含む水溶液、またはコリンを含む水溶液とすることができる。酸性薬液は、フッ酸または臭酸とすることができる。ここで、清浄化するとは、ドライエッチングで生じた堆積物を除去することである。また、絶縁膜は、シリサイド層上に形成されたSiN膜等のエッチング阻止膜と、その上に形成されたSiO膜等の絶縁膜との積層構造とすることができる。
【0008】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、シリサイド層上に形成された絶縁膜にドライエッチングで開口部を形成し、シリサイド層を露出させた後に、シリサイド層表面の酸化物やデポ物を酸性薬液により短時間で除去することができる。さらに、連続してシリサイド層表面をアルカリ薬液で洗浄することにより、シリサイド層表面をOH基で終端することができ、保護することができる。これにより、次の工程で開口部内に金属膜を埋め込んでコンタクトを形成するために、半導体基板を成膜チャンバに移動する間に、シリサイド層表面が酸化されるのを防ぐことができる。なお、成膜チャンバ内でシリサイド層上に金属膜を形成する際、シリサイド層表面を保護しているOH基を除去するために、シリサイド層表面をRFエッチングにより除去することができる。この処理は、成膜チャンバ内で行うことができるため、シリサイド層表面に酸化層が形成されることなく金属膜を形成することができ、コンタクト抵抗を低減することができる。また、シリサイド層表面が保護された状態で成膜チャンバへ移動されるため、移動中等にシリサイド層表面に酸化物が形成されるのを防ぐことができ、RFエッチングの量を減らすことができる。これにより、半導体装置を精度よく製造することができる。
【0009】
以上のように、本発明の半導体装置の製造方法において、酸性薬液でシリサイド層表面を清浄化した後に、アルカリ性薬液でシリサイド層表面を保護することが重要である。たとえば、アルカリ性薬液でシリサイド層表面を保護した後に、再度酸性薬液でシリサイド層表面を洗浄すると、シリサイド層表面のOH基の保護がはずれてしまい、次工程までの大気放置(半導体装置製造のための一般的なクリーンルーム雰囲気内での放置)の許容時間が著しく制限される。
【0010】
なお、シリサイド層表面を酸性薬液で洗浄する工程と、シリサイド層表面をアルカリ性薬液で洗浄する工程との間に、シリサイド層表面を酸化しないような条件で、たとえば純水等によりシリサイド層表面をリンスしてもよい。また、シリサイド層表面をアルカリ性薬液で洗浄する工程の後に、シリサイド層表面のOH基が外れないような条件で、たとえば純水等によりシリサイド層表面をリンスしてもよい。
【0011】
以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、シリサイド層表面の酸化物形成を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0014】
図1は、本実施の形態における半導体装置の製造手順を示すフローチャートである。
本実施の形態において、まず、半導体基板上にシリサイド層を形成する(S100)。つづいて、シリサイド層上にエッチング阻止膜を形成する(S102)。次いで、エッチング阻止膜上に絶縁膜を形成する(S104)。その後、絶縁膜上に所定パターンのレジスト層を形成し、レジスト層をマスクとして絶縁膜をエッチングしてコンタクトホール(開口部)を形成する(S106)。つづいて、アッシングによりレジスト層を除去する(S108)。
【0015】
次いで、絶縁膜をマスクとしてドライエッチングにより、エッチング阻止膜を除去する(S110)。これにより、コンタクトホールの底面にシリサイド層が露出する。つづいて、半導体基板全面を酸性薬液で洗浄する(S112)。これにより、コンタクトホール内に堆積したデポ物およびシリサイド層表面に形成された酸化膜が除去され、シリサイド層表面が清浄化される。その後、半導体基板全面をアルカリ性薬液で洗浄する(S114)。これにより、シリサイド層表面がOH基で終端され、保護された状態となる。
【0016】
本実施の形態において、このようにシリサイド層表面を保護した状態で、半導体基板を成膜チャンバに移動する(S116)。つづいて、成膜チャンバ内でRFエッチングによりシリサイド層表面の保護膜を除去する(S118)。これにより、シリサイド層が剥き出しとなる。次いで、成膜チャンバ内でコンタクトホール内に導電膜を成膜し、コンタクトを形成する(S120)。以上のように、本実施の形態において、シリサイド層表面をOH基で終端して保護した状態で、半導体基板を成膜チャンバに移動するので、移動中にシリサイド層表面が酸化されるのを防ぐことができる。
【0017】
次に、以上の処理を詳細に説明する。図において、本発明に直接関係しないゲート絶縁膜やゲート電極などの記載は省略し、ソース・ドレイン上のシリサイド部分のみを記載している。
図2〜図4は、本実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
まず、図1のステップS100〜S104を実行する。シリサイド層104は、Ni、Co、またはPt等を含む構成とすることができる。シリサイド層104は、たとえばNiシリサイド層、Coシリサイド層、Ptシリサイド層、またはNiPtシリサイド層等とすることができる。
【0018】
シリサイド層104は、以下のようにして製造することができる。ここでは、NiSi層を形成する例を説明する。まず、シリコン基板である半導体基板102上全面に、Ni層である金属層(膜厚約50〜200Å)をスパッタ法により形成する。つづいて、たとえば250〜350℃で、第1の熱処理(シンター)を行う。これにより、NiSi層が形成される。その後、未反応の金属層をSPM(硫酸過水、Salfaric Acid / Hydrogen Peroxide (/ Water) Mixture)等を用いたエッチングにより除去する。つづいて、たとえば350〜400℃で、第2の熱処理(シンター)を行う。これにより、NiSi層が形成される。
【0019】
エッチング阻止膜106は、たとえばSiN膜により構成することができる。エッチング阻止膜106は、たとえばALD法により形成することができる。絶縁膜108は、たとえばシリコン酸化膜(P−SiO)により構成することができる。
【0020】
つづいて、絶縁膜108上に、コンタクトホールを形成するための開口を含む所定パターンのレジスト層110を形成する(図2(a))。つづいて、レジスト層110をマスクとして、ドライエッチングにより絶縁膜108を選択的に除去する(図2(b)、図1のステップS106)。つづいて、アッシングまたはSPMやAPMを用いたウェットエッチングにより、レジスト層110およびデポ物112を除去する(図2(c)、図1のステップS108)。次いで、絶縁膜108をマスクとして、ドライエッチングによりエッチング阻止膜106を選択的に除去する(図3(a)、図1のステップS110)。これにより、シリサイド層104に達するコンタクトホールが形成される。
【0021】
しかし、このとき、シリサイド層104の表面には、酸化膜114が形成されてしまう。酸化膜114は、シリサイド層104を形成したときに形成されることがある。たとえば、シリサイド層104形成時に未反応のシリサイド層や金属層が残っていることがある。このようなシリサイド層や金属層が酸素含有雰囲気下に置かれて酸化されて酸化膜114となることがある。また、酸化膜114は、コンタクトホール形成時のエッチングガスによりNiSi表面がダメージを受けた結果、表面にSiが形成され、これが酸化して形成されることもある。また、コンタクトホールの側壁には、ドライエッチングによるデポ物112が形成される。本実施の形態において、このような酸化膜114およびデポ物112を酸性薬液で洗浄除去する(図3(a)、図1のステップS112)。酸性薬液としては、DHF(希フッ酸、Diluted Hydrofluoric Acid)やBHF(Buffered Hydrofluoric Acid)等のフッ酸や臭酸等を用いることができる。酸性薬液としては、たとえば高希釈のDHFを用いることができる。これにより、デポ物112および酸化膜114が除去されて、シリサイド層104が清浄化される。
【0022】
本実施の形態において、酸性薬液によりシリサイド層104表面を清浄化した後、速やかにシリサイド層104表面をアルカリ性薬液で洗浄する(図3(b)、図1のステップS114)。ここで、アルカリ性薬液は、たとえばAPM等のアンモニア含有水溶液またはコリン含有水溶液とすることができる。本実施の形態において、アルカリ性薬液高希釈のNHOHまたはコリン等の水溶液とすることができる。これにより、シリサイド層104表面がOH基で終端され、保護表面116が形成される(図3(c))。アルカリ性薬液で洗浄することにより、コンタクトホール内に残っているデポ物112を除去することができるとともに、シリサイド層104表面を保護することができる。これにより、シリサイド層104表面が再酸化されるのを防ぐことができる。
【0023】
つづいて、半導体基板102を成膜チャンバに移動する(図1のステップS116)。次いで、成膜チャンバ内で、RFエッチングにより、保護表面116を除去する(図4(a)、図1のステップS118)。これにより、シリサイド層104表面が剥き出しとなる(図4(b))。つづいて、コンタクトホール内に導電膜を成膜してコンタクト118を形成する(図4(c)、図1のステップS120)。コンタクト118は、Ti/TiN+Wの積層構造とすることができる。
【0024】
本実施の形態においては、導電膜を形成する成膜チャンバ内でRFエッチングを行い、シリサイド層104表面を剥き出しとする。つまり、RFエッチングとコンタクト118形成を同じ場所(in−situ)で行うため、シリサイド層104の表面に酸化膜が形成されないようにすることができる。これにより、シリサイド層104とコンタクト118のコンタクトを良好にすることができる。また、RFエッチングを行う前に、シリサイド層104表面の酸化物を除去して保護表面116を形成した状態で移動するので、シリサイド層104をRFエッチングする量を低減することができる。これにより、半導体装置100を精度よく製造することができる。
【0025】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、シリサイド層104上に形成されたエッチング阻止膜106にドライエッチングで開口部を形成し、シリサイド層104を露出させた後に、シリサイド層104表面の酸化物やデポ物112を酸性薬液により短時間で除去することができる。さらに、連続してシリサイド層104表面をアルカリ薬液で洗浄することにより、シリサイド層104表面をOH基で終端することができ、保護することができる。これにより、次の工程で開口部内に金属膜を埋め込んでコンタクト118を形成するために、半導体基板102を成膜チャンバに移動する間に、シリサイド層104表面が酸化されるのを防ぐことができる。
【0026】
なお、成膜チャンバ内でシリサイド層104上に金属膜を形成する際、シリサイド層104表面を保護しているOH基を除去するために、シリサイド層104表面をRFエッチングにより除去することができる。この処理は、成膜チャンバ内で行うことができるため、シリサイド層104表面に酸化層が形成されることなく金属膜を形成することができ、コンタクト抵抗を低減することができる。また、シリサイド層104表面が保護された状態で成膜チャンバへ移動されるため、移動中等にシリサイド層104表面に酸化物が形成されるのを防ぐことができ、RFエッチングの量を減らすことができる。これにより、設計通りの所望の半導体装置100を精度よく製造することができる。
【実施例】
【0027】
図5は、図2〜図4を参照して説明した手順で半導体装置100を製造した際の、コンタクト抵抗(Ω)を測定した結果を示す図である。いずれも、各薬液処理から次工程の成膜チャンバでのRFエッチまでのクリーンルーム雰囲気内放置時間を24時間とした場合の例である。ここでは、ウェハ面内の50チップの測定の平均値を示す。以下に条件を示す。
【0028】
(1)BHF/コリン:図3(a)の工程において高希釈BHFを用いて洗浄を行うとともに、図3(b)の工程において4%コリン水溶液(トリメチル−2ヒドロキシエチルアンモニウムハイドロオキサイド4%水溶液)を用いて洗浄を行った。
(2)BHFのみ:図3(a)の工程において高希釈BHFを用いて洗浄を行ったが、図3(b)の工程の洗浄は行わなかった。
(3)アッシングのみ:図3(a)の工程および図3(b)の工程のいずれの洗浄も行わなかった。
【0029】
(1)の条件で製造した半導体装置については、ビア抵抗が20〜30Ωだった。また、この条件で製造した半導体装置について、図3(b)の工程終了後にFT−IRにより、OH基の存在が確認された。(2)の条件で製造した半導体装置については、ビア抵抗が200Ω程度に上昇していた。(3)の条件で製造した半導体装置は、すべて測定不能(∞)だった。
【0030】
以上のように、酸性薬液での洗浄後にアルカリ薬液で洗浄することによって、24時間クリーンルーム雰囲気に放置しても、コンタクト抵抗の上昇をなくすことができる。
【0031】
また、ここでは図示していないが、酸性薬液としてDHF(希フッ酸)を用いて同様の処理を行った。この際、各薬液処理から次工程の成膜チャンバでのRFエッチまでのクリーンルーム雰囲気内放置時間を0時間、12時間、24時間、および48時間とした場合それぞれについて検討した。
【0032】
この場合も、酸性薬液で洗浄した後にアルカリ薬液(4%コリン水溶液)を用いて洗浄したサンプルは、クリーンルーム雰囲気内放置時間を0時間、12時間、24時間および48時間の場合のいずれもコンタクト抵抗は20〜30Ωであった。
【0033】
一方、酸性薬液で洗浄した後にその後のアルカリ薬液での洗浄を行わなかったサンプルは、クリーンルーム雰囲気内放置時間が0時間、12時間の場合は、コンタクト抵抗は20〜30Ωであった。一方、クリーンルーム雰囲気内放置時間が24時間の場合、コンタクト抵抗が200Ω以上に上昇した。
【0034】
また、酸性薬液での洗浄およびアルカリ薬液での洗浄のいずれも行わなかったサンプルは、クリーンルーム雰囲気内放置時間が0時間の場合でもコンタクト抵抗が測定不能な程度に上昇していた。
【0035】
以上のように、酸性薬液での洗浄後にアルカリ薬液で洗浄することにより、クリーンルーム雰囲気内放置時間が長い場合でも、コンタクト抵抗の上昇が抑制されることが示された。また、クリーンルーム雰囲気内放置時間が短い場合は、酸性薬液の洗浄のみでも、コンタクト抵抗の上昇を抑制することは可能であった。
【0036】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、本発明は、ゲート電極上に形成されたシリサイド層に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態における半導体装置の製造手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
【図5】半導体装置のコンタクト抵抗(Ω)を測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
100 半導体装置
102 半導体基板
104 シリサイド層
106 エッチング阻止膜
108 絶縁膜
110 レジスト層
112 デポ物
114 酸化膜
116 保護表面
118 コンタクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上にシリサイド層を形成する工程と、
前記シリサイド層上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜をドライエッチングにより選択的に除去して、前記シリサイド層に到達する開口部を形成し、前記シリサイド層表面を露出させる工程と、
前記開口部内を酸性薬液で洗浄して前記シリサイド層表面を清浄化する工程と、
前記シリサイド層表面を清浄化する工程の後に、前記開口部内で露出した前記シリサイド層表面をアルカリ薬液で洗浄する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
前記アルカリ薬液は、アンモニアまたはコリンを含む水溶液である半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、
前記酸性薬液は、フッ酸または臭酸である半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1から3いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記シリサイド層は、Ni、Co、またはPtを含む半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1から4いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記絶縁膜を形成する工程は、前記シリサイド層直上にシリコン窒化膜を形成する工程と、前記シリコン窒化膜上にシリコン酸化膜を形成する工程とを含み、
前記シリサイド層表面を露出させる工程は、前記シリコン酸化膜上に前記開口部のパターンが形成されたレジスト膜を形成する工程と、当該レジスト膜をマスクとして、前記シリコン酸化膜を除去する工程と、前記シリコン窒化膜を前記シリサイド層上に残した状態で、前記レジスト膜を除去する工程と、前記シリコン酸化膜をマスクとして、ドライエッチングにより前記シリコン窒化膜を除去する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1から5いずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記シリサイド層表面をアルカリ薬液で洗浄する工程の後、成膜チャンバ内でプラズマエッチングにより、前記シリサイド層の表面を部分的に除去する工程と、
前記成膜チャンバ内で、前記シリサイド層表面上に金属膜を成膜する工程と、
をさらに含む半導体装置の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−234760(P2007−234760A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−52718(P2006−52718)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】