説明

印刷装置および印刷方法

【課題】 複数の印刷指示を実行する場合に、記憶部や演算部の負担を減少させ、また定着手段の温度制御方法によらずに、印刷指示の中断を回避しうる印刷装置および印刷方法を提供する。
【解決手段】 印刷待機中のジョブが存在するときに新規のジョブが入力されると、該新規ジョブと既に印刷待機中のジョブとの比較を行う。上記新規ジョブの実行に用いる用紙と用紙サイズ、用紙タイプが一致する用紙を用いて実行を行う同種ジョブが存在する場合には、上記新規ジョブの印刷と上記同種ジョブの印刷とが連続的に行われるように、実行順序の変更を行う。上記実行順序の変更は最も実行順序の早い同種ジョブの次に、新規ジョブが実行されるように、新規ジョブを割り込ませるように行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の印刷装置は、高画質画像を再現性および操作性良くかつ安価に形成できることから、複写機、プリンタ、ファクシミリ等として汎用される。電子写真方式の印刷装置は、たとえば、感光体と、帯電部と、露光部と、現像部と、転写部と、定着部とを含む。感光体はその表面に画像データに応じた静電潜像が形成される部材である。帯電部は感光体表面を帯電させる。露光部は帯電状態にある感光体表面に信号光を照射して静電潜像を形成する。現像部は感光体表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。転写部は感光体表面のトナー像を記録紙に転写する。定着部は記録紙上のトナー像を記録紙に定着させて画像を形成する。
【0003】
定着部にはハロゲンランプ等の熱源を用いた熱ローラ方式の定着部や、定着ローラを電磁誘導により加熱する誘導加熱方式の定着部等、熱定着式の定着手段が広く用いられている。この種の定着部は、印刷装置で処理可能な種々の記録紙に対して定着処理を行うことになるが、連続して処理される記録紙のサイズや材質等によっては、加熱体(加熱ローラや加熱ベルト等)表面の一部の温度が上昇または降下して温度分布が不均一となる場合がある。
【0004】
また、記録紙の最大通紙幅(即ち、最大加熱幅)よりも小さなサイズの記録紙を連続して通紙した場合には、加熱体表面上の非通紙部(記録紙が通過しない領域)では、記録紙への熱の伝達がない(即ち、放熱が小さい)ので他の部分に比べて高温になり、結果として加熱体の幅方向(軸方向)の温度分布が不均一となる。このような状態を放置すると、その非通紙部を通過するより大きなサイズの記録紙を定着処理した場合に、トナー定着の不均一、高温オフセットおよび光沢ムラ等が発生して画質の劣化につながるといった問題がある。また、非通紙部の温度上昇に起因する熱負荷により、加熱体表面を構成する部材や熱源(加熱コイル等)その他周辺部材の劣化を速めるという問題もある。
【0005】
そこで、加熱体の温度を適正に制御できる印刷装置として、加熱体の温度を検知する温度検知素子を備え、該温度検知素子により検知された温度が上昇して設定温度に到達した場合に所定時間当たりの定着回数を低下させる定着部を備えた印刷装置が考えられる。しかしながら、該印刷装置では、加熱体の温度が設定温度以上に上昇すると所定時間当たりの定着回数を低下させるので、結果的に印刷装置の処理能力が大幅に低下してしまう。
【0006】
また、加熱体の温度を適正に制御できる印刷装置として、加熱ローラの複数の加熱領域に対向して複数の誘導コイルを配備し、記録紙のサイズに応じて加熱ローラの発熱領域の切り換えを可能とする定着部を備えた印刷装置も考えられる。しかしながら、該印刷装置では、加熱ローラの発熱領域の切り換えを行うための複数の誘導コイルおよびその制御部等の設置の必要があるため装置の構成が複雑になり、また、記録紙のサイズが頻繁に変更される場合等は、発熱領域を切り換えた後に加熱ローラが適正な温度分布となるまでの出力処理の中断が頻繁に生じてしまう。
【0007】
このような問題点は、機器のネットワーク化が進み、さまざまなサイズや材質等の記録紙を用いて多量の連続印刷が行われる近年においては、特に顕著となる。
【0008】
そこでこのような知見に基づき、上記の、検知素子により検知した加熱体の温度が設定温度を超えると印刷処理を中断する印刷装置において、該印刷装置が記憶した複数の印刷指示に含まれる情報から各印刷処理を実行した後の加熱体の温度を推定し、推定温度が設定温度以上になる場合には印刷処理の実行順序を変更することで、印刷処理の中断を回避する印刷装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】特開2006−251481号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら特許文献1に記載の発明は、記録材ごとに、加熱体の温度推定のために必要な情報を印刷装置にあらかじめ記憶させておく必要があり、そのため記憶させておくための記憶容量が必要となる。また温度を推定するためには該情報に基づく計算を行う必要があり、処理の時間が増加する。また該情報はあらかじめ実験等により取得しておかねばならず、新規の記録材が導入された場合即座に対応することができない。
【0011】
さらに特許文献1に記載の発明は、加熱体の温度を検知して定着回数を低下させることで加熱体の温度上昇を抑制する印刷装置における上記の問題を解決することを目的とするものであり、加熱体の発熱領域の変更により温度上昇を抑制する印刷装置における上記の問題は解決されていない。
【0012】
本発明の目的は、複数の印刷指示を実行する場合に、記憶部や演算部の負担を減少させ、また定着手段の温度制御方法によらずに、印刷指示の中断を回避しうる印刷装置および印刷方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、画像データと、定着手段の定着温度に関与する情報からなる記録材情報を含むジョブデータとを含む印刷指示が入力されると、該印刷指示への実行順序情報の付加と、該印刷指示の記憶とを行い、記憶した1または2以上の印刷指示を実行順序情報に基づき実行して印刷を行う、熱定着式の定着手段を備えた印刷装置において、
印刷待機中の印刷指示が2以上存在する場合に、
印刷待機中の印刷指示に含まれる記録材情報に基づき、待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更する制御手段を備えることを特徴とする印刷装置である。
【0014】
また本発明は、上記記録材情報は、記録材の大きさまたは種類を示す情報を含むことを特徴とする。
【0015】
また本発明は、上記制御手段は、新規の印刷指示が入力されると、該新規印刷指示と既に印刷待機中の印刷指示とを比較し、該新規印刷指示に含まれる記録材情報と少なくとも一部が一致する記録材情報を含む、既に印刷待機中の印刷指示である同種印刷指示が存在する場合に、該新規印刷指示と同種印刷指示との連続実行を行うように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、上記制御手段は、該実行順序情報変更前の実行順序に対し、上記新規印刷指示の実行が割り込むように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更することを特徴とする。
【0017】
また本発明は、上記制御手段は、上記新規印刷指示と上記同種印刷指示とを含めた印刷指示の内、実行順序情報変更前の実行順序において実行する順序がより先の印刷指示が、実行順序情報変更後の実行順序においてより先に実行されるように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更することを特徴とする。
【0018】
また本発明は、上記ジョブデータは実行順序変更指示の有無の情報を含み、上記制御手段は、実行順序変更指示を有する印刷指示が入力された場合に、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報の変更を行うことを特徴とする。
【0019】
また本発明は、画像データと、定着手段の定着温度に関与する情報からなる記録材情報を含むジョブデータとを含む印刷指示が入力されるステップと、
該印刷指示への実行順序情報の付加と、該印刷指示の記憶とを行うステップと、
印刷待機中の印刷指示が2以上存在する場合に、印刷待機中の印刷指示に含まれる記録材情報に基づき、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更するステップと、
変更後の実行順序情報に基づく順序で、印刷待機中の印刷指示を実行することで、熱定着式の定着手段を備えた印刷装置により印刷を行うステップとを有することを特徴とする印刷方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、画像データと、定着手段の定着温度に関与する情報からなる記録材情報を含むジョブデータとを含む印刷指示が入力されると、該印刷指示への実行順序情報の付加と、該印刷指示の記憶とを行い、記憶した1または2以上の印刷指示を実行順序情報に基づき実行して印刷を行う、熱定着式の定着手段を備えた印刷装置において、印刷待機中の印刷指示が2以上存在する場合に、印刷待機中の印刷指示に含まれる記録材情報に基づき、待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更する制御手段を備える印刷装置が提供される。
【0021】
該印刷装置では、印刷指示に付加された実行順序情報の変更は、上記記録材情報に基づき直接実行順序の変更を行うものであり、定着手段の温度を推定した後に推定された温度に基づき順序の変更を行うものではない。よって、温度推定のために必要な情報を該印刷装置にあらかじめ記憶させておく必要はなく、また温度を推定するために計算を行う必要もない。よって、温度の推定を行う印刷装置よりも、記憶部や演算部の負担を減少させることができる。また、該印刷装置は上記記録材情報に基づき直接実行順序情報の変更を行うものであるため、定着手段の温度に応じて定着処理の回数を低下させる定着手段だけではなく、記録材に応じて定着手段の発熱領域を切り換える定着手段も該印刷装置に用いることができる。
【0022】
また本発明によれば、上記制御手段は、記録材の大きさ、種類を含む記録材情報に基づき直接実行順序情報の変更を行う。記録材の大きさや種類は定着手段の定着温度に与える影響が大きく、該記録材情報に基づき直接実行順序を変更することで、記憶部や演算部の負担を増加させることなく、定着手段の温度を制御することができる。
【0023】
また本発明によれば、上記制御手段は、新規の印刷指示が入力されると、該新規印刷指示と既に印刷待機中の印刷指示とを比較し、同種印刷指示が存在する場合に、該新規印刷指示と同種印刷指示との連続実行を行うように、待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更する。少なくとも一部が一致する記録材情報を含む複数の印刷指示の実行を連続させて行うことで、定着手段の温度変化を減少させることができる。
【0024】
また本発明によれば、上記制御手段は、実行順序情報変更前の実行順序に対し、新規印刷指示の実行を割り込ませ、該新規印刷指示と同種印刷指示の実行が連続して行われるように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更する。新規の印刷指示の実行を割り込ませて、同種印刷指示と連続して実行させることで、定着手段の温度を制御することができる。また、実行順序情報を変更しても、変更前の実行順序と変更後の実行順序との差異を少なくすることができる。
【0025】
また本発明によれば、上記制御手段は、新規印刷指示と同種印刷指示とを連続実行するように実行順序情報を変更する際に、新規印刷指示と同種印刷指示とを含めた印刷指示のうち、変更前の実行順序において実行する順序がより先の印刷指示が、変更後の実行順序においてもより先に実行されるように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更する。上記の実行順序情報の変更を行なうことで、変更前の実行順序と変更後の実行順序との差異を少なくすることができる。
【0026】
また本発明によれば、上記制御手段は、実行順序変更指示を有する印刷指示が入力された場合に、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報の変更を行う。よって、実行順序変更指示を含む印刷指示を該印刷装置に入力することで、実行順序情報を変更することができる。
【0027】
また本発明によれば、印刷指示が入力されるステップと、該印刷指示への実行順序情報の付加と、該印刷指示の記憶とを行うステップと、印刷待機中の印刷指示が2以上存在する場合に、印刷待機中の印刷指示に含まれる記録材情報に基づき、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更するステップと、変更後の実行順序情報に基づく順序で、印刷待機中の印刷指示を実行し、印刷を行うステップとを有する印刷方法が提供される。該方法では、定着手段の温度を推定することなく、記録材情報に基づき直接順序変更を行う。よって、温度推定のために必要な情報をあらかじめ実験等により取得しておく必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図1は、本発明のデジタル複合機の一実施形態を示す断面図である。このデジタル複合機1では、原稿の画像を読み取って記録用紙に印刷する複写モード、原稿の画像を読み取って送信したり、原稿の画像を受信して記録用紙に印刷したりするファクシミリモード、および情報端末装置からネットワークを通じて受信した画像を記録用紙に印刷するプリンタモード等の様々なモードを選択的に行うことができる。このデジタル複合機1は、その構成を大別すると、原稿搬送読み取り部2、画像形成部3、給紙部4、排紙処理部5からなる。
【0029】
最初に、複写モードを例に挙げて、デジタル複合機1の動作を説明する。
まず、原稿を原稿搬送読み取り部2の原稿セットトレイ11にセットすると原稿検知センサ12が原稿をセットされたことを検出する。そして、操作部106(図2、図3に示す)を操作することにより印刷用紙のサイズおよび倍率等を入力設定する。その後、操作部106の操作により複写の開始を指示する。
【0030】
これらの操作に応答して原稿搬送読み取り部2では、ピックアップローラ13により原稿セットトレイ11上の各原稿を1枚ずつ引き出し、原稿をサバキ板14と搬送ローラ15間を介してプラテンガラス16へと送り出し、原稿をプラテンガラス16上で副走査方向に搬送して原稿排出トレイ17へと排出する。
【0031】
このとき、第1読み取り部21によって原稿の表面(下側面)を読み取る。第1読み取り部21の第1走査ユニット23を所定位置に移動して位置決めし、第2走査ユニット24を所定位置に位置決めしておき、第1走査ユニット23の露光ランプにより原稿の表面を、プラテンガラス16を介して照射し、原稿の反射光を第1および第2走行ユニット23、24の各反射ミラーにより結像レンズ26へと導き、原稿の反射光を結像レンズ26によりCCD(Charge Coupled Device)27に集光させ、原稿の表面の画像をCCD27上に結像させ、これにより原稿の表面の画像を読み取る。
【0032】
また、第2読み取り部22によって原稿の裏面(上側面)を読み取る。第2読み取り部22は、プラテンガラス16の上方に配置されており、原稿の裏面を照射する露光ランプ(LED;Light Emitting Diode)アレイ、蛍光灯等)、画素毎に、原稿の反射光を集光するセルフォック(登録商標)レンズアレイ、およびセルフォック(登録商標)レンズアレイを通じて受光した原稿の反射光を光電変換して、アナログの画像信号を出力する密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)等を備えている。
【0033】
さらに、原稿搬送読み取り部2の上部筐体を開いて、プラテンガラス16上に原稿を載置し、この状態で第1読み取り部21により原稿の表面を読み取ることが可能である。この場合は、第1および第2走査ユニット23、24を相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向に移動させ、第1走査ユニット23によってプラテンガラス16上の原稿を露光し、第1および第2走査ユニット23、24によって原稿からの反射光を結像レンズ26へと導き、結像レンズ26によって原稿の画像をCCD27上に結像する。
【0034】
こうして原稿の片面もしくは両面が読み取られると、原稿の片面もしくは両面の画像を示す画像データがマイクロコンピュータ等の制御部101(図2に示す)に入力され、ここで画像データに各種の画像処理が施され、処理された画像データが画像形成部3へと出力される。
【0035】
画像形成部3は、画像データによって示される原稿の画像を記録用紙に印刷するものであって、感光体ドラム31、帯電部32、レーザスキャンユニット(以下、LSUと称する)33、現像部34、転写部35、クリーニング部36、除電部(図示せず)、および定着部37等を備えている。
【0036】
また、画像形成部3には、主搬送路38および反転搬送路39が設けられており、給紙部4から給紙されて来た記録用紙が主搬送路38に沿って搬送される。給紙部4は、用紙カセット41に収納された記録用紙、または手差トレイ42に載置された記録用紙を1枚ずつ引き出して、記録用紙を画像形成部3の主搬送路38へと送り出す。
【0037】
画像形成部3の主搬送路38に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラム31と転写部35との間を通過し、さらに定着部37を通過して、記録用紙に対する印刷が行われる。感光体ドラム31は、一方向に回転しており、その表面をクリーニング部36と除電部によりクリーニングされてから、その表面を帯電部32により均一に帯電される。レーザスキャンユニット33は、原稿搬送読み取り部2からの画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム31表面を主走査方向に繰り返し走査して、静電潜像を感光体ドラム31表面に形成する。現像部34は、トナーを感光体ドラム31表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム31表面に形成する。転写部35は、該転写部35と感光体ドラム31間を通過して行く記録用紙に感光体ドラム31表面のトナー像を転写する。定着部37は、記録用紙を加熱および加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。
【0038】
主搬送路38と反転搬送路39の接続位置には、分岐爪43が配設されている。記録用紙の片面だけに印刷が行われる場合は、分岐爪43が位置決めされ、この分岐爪43により定着部37からの記録用紙が排紙トレイ44又は排紙処理部5の方へと導かれる。
【0039】
また、記録用紙の両面に印刷が行われる場合は、分岐爪43が回転移動されて、記録用紙が反転搬送路39の方へと導かれる。そして、記録用紙は、反転搬送路39を通過して、その表裏を反転されて主搬送路38へと再び搬送され、主搬送路38の再度の搬送途中で、その裏面への印刷が行われて、排紙トレイ44又は排紙処理部5の方へと導かれる。
【0040】
こうして印刷された記録用紙は、排紙トレイ44又は排紙処理部5の方へと導かれて、排紙トレイ44に排出されるか、または、排紙処理部5の各排紙トレイ5aのいずれかに排出される。
【0041】
排紙処理部5では、複数の記録用紙を各排紙トレイ5aに仕分けして排出したり、各記録用紙にパンチング処理を施したり、各記録用紙にステープル処理を施す。例えば、複数部の印刷物を作成する場合は、各排紙トレイ5aに印刷物の一部ずつが割り当てられる様に各記録用紙を各排紙トレイ5aに仕分けして排出し、排紙トレイ5a毎に、排紙トレイ5a上の各記録用紙にパンチング処理やステープル処理を施して、印刷物を作成する。
【0042】
次に、デジタル複合機1の各モードについて、図2に基づき簡単に説明する。図2は、本発明のデジタル複合機1の内部構成を示すブロック図である。
【0043】
デジタル複合機1は、演算を行うCPU(中央処理装置)および演算に伴う一時的な情報を記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)等からなる制御手段である、制御部101を備えている。制御部101には、デジタル複合機1を制御するための制御プログラムを記憶しているROM(リードオンリィメモリ)105、およびデジタル複合機1が行う処理を管理するための管理情報を記憶するメモリである管理部109が接続されている。また、制御部101には、記録用紙に記録された画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り部102が接続されている。また、制御部101には、使用者からの操作を受け付ける操作部(指示受付手段)106が接続されている。操作部106は、操作のために必要な情報を表示する液晶パネル等と、使用者の操作により制御命令などの情報が入力されるタッチパネルとを含む表示部106aとテンキー等の他の入力手段とからなっている。また、制御部101には、ハードディスク又は光ディスク等からなる記憶部110が接続されている。記憶部110は、画像読み取り部102が生成した画像データ等を記憶する。
【0044】
また、制御部101には、画像データを一時的に記憶する画像メモリ104と、画像メモリ104が記憶した画像データから画像を形成して記録用紙に記録する画像形成部103とが接続されている。デジタル複合機1は、画像読み取り部102が生成した画像データを画像メモリ104に一旦記憶させた後、画像形成部103で画像を形成することができる。このように、デジタル複合機1が複写機として機能するモードが複写モードである。
【0045】
また制御部101には、ファクシミリ通信を行うモデム部107が接続されており、モデム部107は公衆回線網N1に接続されている。デジタル複合機1は、画像読み取り部102が生成した画像データを、モデム部107に接続された公衆回線網N1を介して他のファクシミリ装置111へファクシミリ通信にて送信することができる。デジタル複合機1は、公衆回線網N1を介して他のファクシミリ装置111から送信された画像データをモデム部107で受信し、受信した画像データから画像形成部103で画像を形成することができる。このように、デジタル複合機1がファクシミリ装置として機能するモードがファクシミリモードである。
【0046】
また制御部101には、デジタル複合機1が外部と情報を送受信するための通信部(送受信手段)108が接続されている。通信部108は、社内LAN(Local Area Network
)等の通信ネットワークN2に接続されており、通信ネットワークN2にはパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)112や図示しない他のPCが接続されている。通信部108は、通信ネットワークN2を介してPC112との間でデータ通信を行う。
【0047】
デジタル複合機1は、画像読み取り部102が生成した画像データを通信部108からPC112へ送信することができる。このように、デジタル複合機1がスキャナ装置として機能するモードがスキャナモードである。また、デジタル複合機1は、PC112から送信された印刷指示(以下、ジョブと称する)を通信部108で受信し、受信したジョブに含まれる画像データから画像形成部103で画像を形成することができる。このように、デジタル複合機1がプリンタ装置として機能するモードがプリンタモードである。
【0048】
通信ネットワークN2は、さらにインターネット等の広域通信ネットワークN3に接続されている。通信部108は、電子メールに画像データを添付して送信するなどの方法により、広域通信ネットワークN3に接続された情報処理装置113又は他のファクシミリ装置114との間で、通信ネットワークN2および広域通信ネットワークN3を介して画像データを受信することができる。このように、デジタル複合機1がインターネットファクシミリ装置として機能するモードがインターネットファクシミリモードである。
【0049】
次に、プリンタモードを例に挙げて、表示部106aについて説明する。図3は複数のジョブが入力された場合における、デジタル複合機1の表示部106aを示す図である。図3(a1)の表示部106aではデジタル複合機1に入力された未完了ジョブの列を表示している。ここで、未完了ジョブとは、印刷中のジョブと、印刷待機中(以下、待機中と称する)のジョブとからなる。図3は、プリンタモードの未完了ジョブ列を表示するために、印刷ジョブボタン127が押された場合の図であり、インターネットファクシミリモードのジョブ列の場合はメールジョブボタン128を、ファクシミリモードの送信ジョブ列の場合は送信ジョブボタン129を、ファクシミリモードの受信ジョブ列の場合は受信ジョブボタン130を、それぞれ押すことで、それぞれのモードの未完了ジョブ列が表示される。図3(a2)はページ切り換えボタン126によって、ページを切り換えた後の表示部106aを示す図である。ページを切り換えることで、図3(a1)、図3(a2)の場合において、未完了ジョブが計8つあることを確認できる。図3(a1)、図3(a2)の場合では、それぞれのジョブには後述する実行順序変更指示は与えられていないとする。
【0050】
表示部106aにおいて、順序番号120は未完了ジョブの実行順序を、ユーザ名121はジョブを入力したユーザの名前を、処理時刻122はデジタル複合機1にジョブが入力された日時を、頁数123は印刷を行う用紙サイズと枚数を、タイプ124は普通紙や厚紙などの印刷を行う用紙タイプを、進行状況124は印刷中、待機中のどちらの状況であるかを、それぞれ表示する。これらのジョブに関する情報は画像メモリ104に蓄積されたジョブテーブル140に従って表示される。
【0051】
図4は、図3の表示部106aに表示された未完了ジョブ列に使用されたジョブテーブル140を示すものである。ジョブは画像データと、画像以外の情報を示すジョブデータとからなり、画像メモリ104は画像データとジョブデータとを関連付けて記憶する。ジョブデータ140には定着温度に関与する記録材情報が含まれる。記録材情報は、用紙サイズや用紙タイプだけではなく、印刷枚数やモノクロ印刷、カラー印刷のどちらであるか等の情報を含む。デジタル複合機1は、ジョブが入力されると、ジョブデータに、実行順序情報(本実施形態では、順序No.データ141と称する)とジョブNo.データ142を与え、ジョブテーブル140を作成する。図4の1つの行が1つのジョブに対応しており、順序No.データ141は順序番号120に、ユーザ名データ143はユーザ名121に、処理時刻データ144は処理時刻122に、頁数データ145は頁数123に、タイプデータ146はタイプ124に、進行状況データ147は進行状況125に、それぞれ表示される。
【0052】
次に、実行順序変更指示と該指示を付加したジョブが入力される場合とを説明する。図5はPCにおける設定画面150を示す図である。設定画面150は設定切り換えボタン151によって、設定画面を切り換え、各種の設定を変更することができる。図5ではメインの設定画面が表示されている。図5の設定画面には、印刷用紙の方向を縦にするか横にするかを定める印刷方向152と、印刷用紙をどこから給紙するかを定める給紙方法153と、印刷の部数を定める部数154と、印刷の画質と、用紙のタイプとを定める印刷品質155と、部単位での印刷や逆の順序での印刷を指示する印刷順序156と、順序No.データ141の変更を行うかどうかを定める実行順序変更指示(本実施形態では、同一用紙の連続印刷157と称する)とが表示されている。同一用紙の連続印刷157をONにしたジョブがデジタル複合機1に入力されると、デジタル複合機1は順序No.データ141の変更を行う。
【0053】
図4(b)はNo.8ジョブ(ジョブNo.データ142がPであるジョブをNo.Pジョブと称する)のみ、同一用紙の連続印刷157がONにされていた場合のデータテーブル140を示す図である。No.8ジョブが第3ジョブ(順序No.データ141がNであるジョブを第Nジョブと称する)に変更され、第1、第2ジョブは変更せず、第4〜第8ジョブは、順序変更前のデータテーブル141における第3〜第7ジョブとなっている。図3(b1)、図3(b2)は図4(b)のデータテーブル141を使用して表示した場合の表示部106aを示す図である。図3において、第8ジョブ131aは、同一用紙の連続印刷157がONにされていないNo.8ジョブを示しており、第3ジョブ131bは、同一用紙の連続印刷157がONにされているNo.8ジョブを示している。同一用紙の連続印刷157をONにすることによって、第8ジョブ131aから第3ジョブ131bへと実行順序が変更されているのが確認できる。
【0054】
次に、具体的な順序No.データ141の変更手順を説明する。図6は順序No.データ141を変更する実行順序変更処理を表したフローチャートである。PC等の機器からデジタル複合機1に新規ジョブが入力される(ステップS1)と、入力された新規ジョブにジョブNo.データ142を与える(ステップS2)。ジョブNo.データ142は、他の未完了ジョブと区別するための識別番号であり、他の未完了ジョブと異なる番号であれば何でもよい。図6のフローチャートでは、新規ジョブにジョブNo.データ142としてPという番号を与えている。未完了ジョブがN個存在する場合には、No.Pジョブの実行順序をN+1番目とし、順序No.データ141としてN+1を与える(ステップS3)。ステップS1からステップS3までの過程で、No.Pジョブを含めた新たなジョブテーブル140が作成される。前述した図4の場合では、図4(a)の方のジョブテーブル140が作成される。
【0055】
N≧2の場合、つまり、印刷中のジョブと、1つ以上の待機中のジョブが存在することにより未完了ジョブの合計の数が2以上である場合には、ステップS5へ進み、N<2の場合には順序No.データ141の変更を行わずに処理を終了する(ステップS4)。さらに、No.Pジョブが同一用紙の連続印刷157をONに設定されているかどうかを確認し、ONに設定されている場合はステップS6へ進み、設定されていない場合は順序No.データ141の変更を行わずに処理を終了する(ステップS5)。
【0056】
本実施形態では、同一用紙の連続印刷157がONに設定されていない場合は順序No.データ141の変更は行わないが、同一用紙の連続印刷157のON、OFFにかかわらず順序No.データ141の変更を行う印刷装置であってもよい。その場合にはステップS5は省略される。
【0057】
No.Pジョブが第Nジョブと同一のサイズ、同一のタイプの用紙に印刷するかを判別する(ステップS6、ステップS7)。サイズ、タイプ共に同一である場合には、ステップS8へ進み、同一でない場合は順序No.データ141の変更は行わずにステップS9へ進む。サイズ、タイプが同一であるかどうかの判別は、予め記憶した記録材情報を比較することで行う。本実施形態では、サイズ、タイプが同一であるジョブを連続実行させることによって、定着手段の温度が維持される。
【0058】
順序No.データ141の変更に用いる記録材情報が同一であるジョブ(同種印刷指示または同種ジョブと称する)の次の順序に、No.Pジョブを移動させる(ステップS8)。次の順序にNo.Pジョブを移動させるとは、第Nジョブと第Nジョブ以前のジョブの順序No.データ141は変更せず、第N+1ジョブ以降のジョブの順序No.データ141を1増やし、No.Pジョブの順序No.データ141をN+1とする、ということである。これにより、第Nジョブ、第N+1ジョブが同種のジョブになる。
【0059】
順序No.データ141の変更を行なった後はNの値にN−1を代入し(ステップS9)、N>1の場合はステップS6〜ステップS8を繰り返す(ステップS10)。ステップS9、ステップS10では、順序No.データ141変更前の第2ジョブから第Nジョブ、つまり待機中の全てのジョブに対して、No.Pジョブと同種のジョブであるかどうかの比較を行っている。第Nジョブ、第N−1ジョブ、第N−2ジョブ、・・・と実行順序が遅いものから順にNo.Pジョブと比較していき、No.Pジョブを最も実行順序の早い同種のジョブの次に移動させる。
【0060】
順序No.データ141の変更が終了すると、変更後の実行順序で印刷が行われる。
図6で表わされる上記実行順序変更処理を行うと、実務上の優先順位が高いジョブの前に、優先順位の低いジョブの割り込みが行われて印刷が連続されるために、優先順位の高いジョブの印刷が大幅に遅れるという事態が起こりうる。そのような事態を回避するために、他の実施形態では、上記実行順序変更処理のステップS10において、No.Pジョブと待機中のジョブとの比較を行う際に、待機中のジョブの一部のジョブとだけ比較を行う。例えば、優先順位の高いジョブを第M(M≦N)ジョブとすると、第Mジョブに「追い越し禁止」の指示を与えておき、第M+1ジョブ〜第NジョブとだけNo.Pジョブとの比較を行う。上記「追い越し禁止」の指示は、第Mジョブの記録材情報に含まれる。
【0061】
図7は別の実施形態における順序No.データ141を変更する実行順序変更処理を表したフローチャートである。ステップS11〜ステップS13はステップS1〜ステップS3と同様、新規ジョブを含めたジョブテーブル140を作成するステップである。
【0062】
ジョブテーブル140作成後、同一用紙の連続印刷157がONに設定されているかを確認し、ONの場合はステップS15へ進み、OFFの場合は順序No.データ141の変更は行わずに処理を終了する(ステップS14)。
【0063】
パラメーターkに1を代入する(ステップS15)。kは第kジョブとNo.Pジョブとを比較するために設定するパラメーターである。k<Nであるかを確認し、k<NであればステップS17へ進み、k≧Nであれば順序No.データ141を変更せずに処理を終了する(ステップS16)。kの値を1増やす(ステップS17)。ステップS16、ステップS17ではkの値を1ずつ増やしていくとき、第N+1ジョブ以降のジョブとの比較は行わない。No.Pジョブより前に待機中のジョブは第2ジョブ〜第Nジョブであるので、第N+1ジョブ以降のジョブとNo.Pジョブとを比較する必要がないからである。
【0064】
No.Pジョブが第kジョブと同一のサイズ、同一のタイプの用紙に印刷するかを判別する(ステップS18、ステップS19)。サイズ、タイプ共に同一である場合には、ステップS20へ進み、同一でない場合は順序No.データ141の変更を行わずにステップS16へ戻る。第kジョブの次にNo.Pジョブを移動させる(ステップS20)。図6で表される実行順序変更処理と同様に、No.Pジョブと同種のジョブのうち、実行順序が最も早いジョブの次にNo.Pジョブが並ぶことになるが、図6で表わされる実行順序変更処理の場合と違い、第2ジョブ〜第Nジョブの全ての待機中のジョブとの比較を行う必要が無い場合がある。実行順序の早いジョブから順に比較していき、同種のジョブがあればその時点で比較を止めるからである。順序No.データ141の変更が終了すると、変更後の実行順序で印刷が行われる。
【0065】
図7で表わされる上記実行順序変更処理を行うと、実務上の優先順位が高いジョブの前に、優先順位の低いジョブの割り込みが行われて印刷が連続されるために、優先順位の高いジョブの印刷が大幅に遅れるという事態が起こりうる。そのような事態を回避するために、他の実施形態では、図7で表わされる上記実行順序変更処理において、No.Pジョブと待機中のジョブとの比較を行う際に、優先順位の高いジョブより後の待機中のジョブとだけ比較を行う。例えば、優先順位の高いジョブを第M(M≦N)ジョブとすると、第Mジョブに「追い越し禁止」の指示を与えておき、ステップS15においてk=Mとして、第M+1ジョブ以降のジョブとだけNo.Pジョブとの比較を行う。上記「追い越し禁止」の指示は、第Mジョブの記録材情報に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本実施形態のデジタル複合機1の構成を示す概略図である。
【図2】本実施形態のデジタル複合機1の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態の表示部106aを示す図である。
【図4】本実施形態の表示部106aにジョブデータを表示するために使用されたジョブテーブル140である。
【図5】同一用紙の連続印刷157のチェックボックスを含むPCの設定画面である。
【図6】本実施形態の順序No.データ141を変更する実行順序変更処理を表したフローチャートである。
【図7】本実施形態とは別の、順序No.データ141を変更する実行順序変更処理を表したフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1 デジタル複合機
101 制御部
102 画像読み取り部
103 画像形成部
104 画像メモリ
105 ROM
106 操作部
106a 表示部
107 モデム部
108 通信部
109 管理部
110 記憶部
111,114 他のファクシミリ装置
112 パーソナルコンピュータ
113 情報処理装置
N1 公衆回線網
N2 通信ネットワーク
N3 広域通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データと、定着手段の定着温度に関与する情報からなる記録材情報を含むジョブデータとを含む印刷指示が入力されると、該印刷指示への実行順序情報の付加と、該印刷指示の記憶とを行い、記憶した1または2以上の印刷指示を実行順序情報に基づき実行して印刷を行う、熱定着式の定着手段を備えた印刷装置において、
印刷待機中の印刷指示が2以上存在する場合に、
印刷待機中の印刷指示に含まれる記録材情報に基づき、待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更する制御手段を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
上記記録材情報は、記録材の大きさまたは種類を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
上記制御手段は、新規の印刷指示が入力されると、該新規印刷指示と既に印刷待機中の印刷指示とを比較し、該新規印刷指示に含まれる記録材情報と少なくとも一部が一致する記録材情報を含む、既に印刷待機中の印刷指示である同種印刷指示が存在する場合に、該新規印刷指示と同種印刷指示との連続実行を行うように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
【請求項4】
上記制御手段は、該実行順序情報変更前の実行順序に対し、上記新規印刷指示の実行が割り込むように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
上記制御手段は、上記新規印刷指示と上記同種印刷指示とを含めた印刷指示の内、実行順序情報変更前の実行順序において実行する順序がより先の印刷指示が、実行順序情報変更後の実行順序においてより先に実行されるように、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更することを特徴とする請求項3または4に記載の印刷装置。
【請求項6】
上記ジョブデータは実行順序変更指示の有無の情報を含み、上記制御手段は、実行順序変更指示を有する印刷指示が入力された場合に、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報の変更を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の印刷装置。
【請求項7】
画像データと、定着手段の定着温度に関与する情報からなる記録材情報を含むジョブデータとを含む印刷指示が入力されるステップと、
該印刷指示への実行順序情報の付加と、該印刷指示の記憶とを行うステップと、
印刷待機中の印刷指示が2以上存在する場合に、印刷待機中の印刷指示に含まれる記録材情報に基づき、印刷待機中の印刷指示に付加された実行順序情報を変更するステップと、
変更後の実行順序情報に基づく順序で、印刷待機中の印刷指示を実行することで、熱定着式の定着手段を備えた印刷装置により印刷を行うステップとを有することを特徴とする印刷方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−8819(P2010−8819A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169641(P2008−169641)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】