説明

嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子の水溶性小分子阻害剤

嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)のイオン輸送活性を阻害する高水溶性チアゾリジノン誘導体化合物およびグリシンヒドラジド誘導体化合物が本明細書に提供される。本明細書に記載の化合物および該化合物を含む組成物は、CFTR活性の異常増大を伴う疾患、障害、ならびに疾患、障害および状態の続発症、例えば分泌性下痢を治療するのに有用である。該化合物を、多発性嚢胞腎を有するヒトにおける嚢胞の拡大の阻害または嚢胞の形成の防止に使用することもできる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造1:
【化1】

[式中、
Yは、-NH-であるかまたは存在せず、
Wは、=CH-、-S-、-O-、-C(=S)-または-C(=O)-であり、
Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
Jは、C、S、OまたはNであり、
Qは、CまたはNであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
R5は、H、ハロもしくはC1〜6アルキルであるかまたは存在せず、
X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、テトラゾロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hであり、
X5は、-O-、テトラゾロ、-C(=O)OHもしくは-O-C(=O)OHであるかまたは存在しない]
を有する化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項2】
QがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Z2がOであり、QがCであり、X5が存在しない、以下の構造I(A):
【化2】

[式中、
Yは、-NH-であるかまたは存在せず、
Wは、=CH-、-S-、-O-、-C(=S)-または-C(=O)-であり、
Z1、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
Jは、C、S、OまたはNであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
R5は、H、ハロもしくはC1〜6アルキルであるかまたは存在せず、
X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、テトラゾロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hである]
を有する、請求項1に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項4】
R1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、X1、X2、X3およびX4の少なくとも1つがテトラゾロである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
JがSであり、R5が存在しない、請求項3または4に記載の化合物。
【請求項6】
Yが-NH-であり、Wが-C(=S)-または-C(=O)-であり、Yが存在せず、Wが-S-または-O-であり、あるいはYが存在せず、Wが=CH-である、請求項3に記載の化合物。
【請求項7】
Yが存在せず、Wが-S-または-O-であり、JがC、OまたはNである、請求項3に記載の化合物。
【請求項8】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが-CH3である、請求項3〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
X1、X2、X3およびX4の少なくとも1つが、テトラゾロまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hであり、Z3、Z4およびZ5の各々が、独立して、OまたはSである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である、請求項3〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R2が、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが、-CF2CF3または-OCF3であり、X1、X2、X3およびX4の少なくとも1つが-C(=O)OHである、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
JがSであり、R5が存在せず、Yが存在せず、Wが=CH-であり、R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが-CF3であり、残りのR1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、ハロ、-CF3、-CH3またはHであり、
X1、X2、X3およびX4の少なくとも1つが-OHであり、残りのX1、X2、X3およびX4の少なくとも1つが-C(=O)OHまたは-OCH2C(=O)OHであり、あるいは
X1、X2、X3およびX4の少なくとも1つが-OCH2C(=O)OHであり、あるいは
X1、X2、X3およびX4の少なくとも3つが-OHである、請求項3に記載の化合物。
【請求項14】
JがSであり、R5が存在せず、Yが存在せず、Wが=CH-であり、R1、R2、R3およびR9の少なくとも2つがHでなく、X1、X2、X3およびX4が、それぞれ独立して、H、-OH、-C(=O)OHまたは-OCH2C(=O)OHである、請求項3に記載の化合物。
【請求項15】
Z1がOである、請求項3〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
【化3】


から選択される構造を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項17】
JがOであり、R5が存在せず、あるいはJがCであり、R5はHであり、あるいはJはNであり、R5はHまたは-CH3であり、X3はテトラゾロである、請求項3に記載の化合物。
【請求項18】
JがSであり、R5が存在せず、X3がテトラゾロ-5-イルである、以下の構造I(A1):
【化4】

[式中、
Yは、-NH-であるかまたは存在せず、
Wは、=CH-、-S-、-O-、-C(=S)-または-C(=O)-であり、
Z1、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
X1、X2およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hである]
を有する請求項3に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項19】
R1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、H、-CH3、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
R1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、H、-CH3、クロロ、フルオロまたは-CF3である、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
X1、X2およびX4が、それぞれ独立して、H、-OH、ブロモ、-C(=O)OHまたは-OCH2C(=O)OHである、請求項18〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
Yが存在せず、X1、X2およびX4の各々がHである、以下の構造I(A2):
【化5】

[式中、
Wは、=CH-または-S-であり、
Z1は、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である]
を有する請求項18に記載の化合物。
【請求項23】
R1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、H、-CH3、クロロ、フルオロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
Z1がSであり、Yが存在せず、Wが=CH-である、以下の構造I(A3):
【化6】

[式中、R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、-OCH3、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である]
を有する請求項18に記載の化合物。
【請求項25】
Z1がOであり、Yが存在せず、Wが=CH-である、以下の構造I(A4):
【化7】

[式中、R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、-OCH3、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である]
を有する請求項18に記載の化合物。
【請求項26】
R1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、H、-CH3、クロロ、フルオロまたは-CF3である、請求項22〜25のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
R1、R2、R3またはR9の少なくとも1つが、-CF3または-CH3である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも2つがHである、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
R1が-CF3または-CH3であり、R2が-CF3であり、R3およびR9が、それぞれHである、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
【化8】



から選択される構造を有する、請求項18に記載の化合物。
【請求項31】
JがSであり、R5が存在せず、Yが存在せず、Wが=CH-である、以下の構造I(A5):
【化9】

[式中、
Z1、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つは-CH3であり、
X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hである]
を有する請求項3に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項32】
Z1がSである、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
X1、X2およびX4の各々がHであり、X3が、-C(=O)OH、-O-C(=O)OHまたは-O-CH2-C(=O)OHである、請求項31または32に記載の化合物。
【請求項34】
X1、X2およびX4の各々がHであり、X3が-C(=O)OHである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
X1およびX4が、それぞれHであり、X2が-OHであり、X3が-C(=O)OHであるか、
X1およびX4が、それぞれHであり、X2が-C(=O)OHであり、X3が-OHであるか、あるいは
X1が、Hまたは-OHであり、X2およびX4が、それぞれブロモであり、X3が-OHである、
請求項31または32に記載の化合物。
【請求項36】
残りのR1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが-CF3である、請求項31〜35のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
R1がHまたは-CH3であり、R2が-CH3であり、R3およびR9がそれぞれHであるか、
R1が-CH3であり、R2が-CF3であり、R3およびR9が、それぞれHであるか、あるいは
R1が-CH3であり、R9が-CF3であるか、あるいはR1が-CF3であり、R9が-CH3である、
請求項31または32に記載の化合物。
【請求項38】
【化10】

から選択される構造を有する、請求項31に記載の化合物。
【請求項39】
JがSであり、R5が存在せず、Yが存在せず、Wが-S-である、以下の構造I(A6):
【化11】

[式中、
Z1、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hである]
を有する請求項3に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項40】
Z1がOである、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
JがSであり、R5が存在せず、Yが-NH-であり、Wが-C(=S)-である、以下の構造I(A7):
【化12】

[式中、
Z1、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hである]
を有する、請求項3に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項42】
Z1がSである、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
R1、R2、R3およびR9の各々が、独立して、H、-CH3、クロロ、フルオロまたは-CF3である、請求項39〜42のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが-CF3または-CH3である、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
R1、R3およびR9が、それぞれHであり、R2が-CF3である、請求項43に記載の化合物。
【請求項46】
X1、X2、X3およびX4の少なくとも1つが-C(=O)OHである、請求項39〜45のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項47】
X1、X2およびX4の各々がHであり、X3が-C(=O)OHである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
【化13】

から選択される構造を有する、請求項39に記載の化合物。
【請求項49】
【化14】

から選択される構造を有する、請求項41に記載の化合物。
【請求項50】
JがSであり、R5が存在せず、Yが存在せず、Wが=CH-であり、X1およびX3の各々が-OHであり、X2およびX4の各々がBrである、以下の構造I(A8):
【化15】

[式中、
Z1は、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9の各々は、独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である]
を有する、請求項3に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項51】
R1、R2、R3およびR9の各々が、独立して、H、-CH3、クロロ、フルオロまたは-CF3である、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが-CF3または-CH3である、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
R2が-CF3である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
Z1がSである、請求項50に記載の化合物。
【請求項55】
以下の構造:
【化16】

を有する、請求項50に記載の化合物。
【請求項56】
QがNであり、X5が存在せず、Z2がOであり、JがSであり、R5が存在しない、以下の構造I(B):
【化17】

[式中、
Yは、-NH-であるかまたは存在せず、
Wは、=CH-、-S-、-O-、-C(=S)-または-C(=O)-であり、
Z1、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、テトラゾロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hである]
を有する、請求項1に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項57】
Yが、-NH-であるかまたは存在せず、Wが、=CH-、-S-または-C(=S)-である、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
Yが存在せず、Wが=CH-である、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
X1、X2、X3およびX4が、それぞれ独立して、H、-OH、ハロ、テトラゾロ、-C(=O)OH、-O-C(=O)OHまたは-O-CH2-C(=O)OHである、請求項56〜58のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項60】
R1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、H、-CH3、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが、-CH3または-CF3である、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
X1、X2、X3およびX4の各々がHであり、Yが存在せず、Wが=CH-である、以下の構造I(B1):
【化18】

[式中、
Z1は、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、-CH3、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である]
を有する、請求項56に記載の化合物。
【請求項63】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが、-CF3または-CH3である、請求項62に記載の化合物。
【請求項64】
R2が-CF3である、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
Z1がSである、請求項62〜64のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項66】
【化19】

の構造を有する、請求項62に記載の化合物。
【請求項67】
QがNであり、Z2がOであり、JがSであり、R5が存在しない、以下の構造I(C):
【化20】

[式中、
Yは、-NH-であるかまたは存在せず、
Wは、=CH-、-S-、-O-、-C(=S)-または-C(=O)-であり、
Z1、Z3、Z4およびZ5は、それぞれ独立して、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、C1〜6アルキル、アルコキシ、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
X1、X2、X3およびX4は、それぞれ独立して、H、-OH、-SH、ハロ、-P(=O)(OH)2、-C(=Z3)Z4H、-Z5-C(=Z3)Z4Hまたは-Z5-CH2-C(=Z3)Z4Hであり、
X5は、-O-、テトラゾロ、-C(=O)OHまたは-O-C-(=O)OHである]
を有する、請求項1に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項68】
Yが-NH-であるかまたは存在せず、Wが、=CH-、-S-または-C(=S)-である、請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
X1、X2、X3およびX4が、それぞれ独立して、H、-OH、ハロ、-C(=O)OH、-O-C(=O)OHまたは-O-CH2-C(=O)OHである、請求項67または68に記載の化合物。
【請求項70】
R1、R2、R3およびR9が、それぞれ独立して、H、-CH3、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3である、請求項69に記載の化合物。
【請求項71】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが、-CH3または-CF3である、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
X1、X2、X3およびX4の各々がHであり、Yが存在せず、Wが=CH-である、以下の構造I(C1):
【化21】

[式中、
Z1は、OまたはSであり、
R1、R2、R3およびR9は、それぞれ独立して、H、-CH3、ハロ、-CF3、-CF2CF3または-OCF3であり、
X5は、-O-、テトラゾロ、-C(=O)OHまたは-O-C(=O)OHである]
を有する請求項67に記載の化合物。
【請求項73】
R1、R2、R3およびR9の少なくとも1つが、-CF3または-CH3である、請求項72に記載の化合物。
【請求項74】
R2が-CF3である、請求項73に記載の化合物。
【請求項75】
Z1がSである、請求項72〜74のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項76】
以下の構造:
【化22】

を有する、請求項72に記載の化合物。
【請求項77】
以下の構造II:
【化23】

[式中、
Aは、-O-または-NH-であり、
R11、R12、R13、R14、R15は、それぞれ同じかまたは異なり、独立して、水素、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ、アリールおよびヘテロアリールであり、
R16は、フェニル、ヘテロアリール、キノリニル、アントラセニルまたはナフタレニルであり、
R17は、H、アルコキシまたは置換もしくは非置換アリールである]
を有する化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項78】
Aが-NH-である場合は、R17は、非置換フェニル、またはフェニルがハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシもしくはカルボキシで置換された置換フェニルであり、あるいは
Aが-O-である場合は、R17がHである、
請求項77に記載の化合物。
【請求項79】
Aが-O-であり、R17がHである、以下の構造II(A):
【化24】

[式中、
R16は、フェニル、ヘテロアリール、キノリニル、アントラセニルまたはナフタレニルであり、
R11、R12、R13、R14、R15は、それぞれ同じかまたは異なり、独立して、水素、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ、アリールおよびヘテロアリールである]
を有する、請求項77に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項80】
Aが-NH-であり、R17が非置換フェニルである、以下の構造II(B):
【化25】

[式中、
R16は、フェニル、ヘテロアリール、キノリニル、アントラセニルまたはナフタレニルであり、
R11、R12、R13、R14、R15は、それぞれ同じかまたは異なり、独立して、水素、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ、アリールおよびヘテロアリールである]
を有する、請求項77に記載の化合物または製薬上許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは立体異性体。
【請求項81】
R16が、非置換フェニル、またはフェニルが1つまたは複数のヒドロキシ、メチルまたはハロで置換された置換フェニルである、請求項79または80に記載の化合物。
【請求項82】
ハロがクロロまたはフルオロである、請求項81に記載の化合物。
【請求項83】
R16が、2-ナフタレニル、1-ナフタレニル、2-クロロフェニル、4-クロロフェニル、2,4-クロロフェニル、4-メチルフェニル、2-アントラセニル、7-キノリニルまたは6-キノリニルである、請求項79または80に記載の化合物。
【請求項84】
R11、R12、R13、R14、R15が、それぞれ同じかまたは異なり、独立して、水素、ヒドロキシ、カルボキシまたはハロであり、あるいは
R11がHであり、R12およびR14の各々がハロであり、R13およびR15の各々がヒドロキシであり、あるいは
R11がHであり、R12およびR14の各々がハロであり、R13がヒドロキシルであり、R15がHである、
請求項79または80に記載の化合物。
【請求項85】
ハロがブロモである、請求項84に記載の化合物。
【請求項86】
以下の構造:
【化26】

のいずれかを有する、請求項77または80に記載の化合物。
【請求項87】
製薬上好適な賦形剤および請求項1〜86のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項88】
嚢胞形成または嚢胞拡大を阻害する方法であって、(a)CFTRを含む細胞と、(b)請求項1〜86のいずれか1項に記載の化合物とを、CFTRと該化合物が相互作用することを可能にするのに十分な条件下で、十分な時間にわたって接触させるステップを含み、該化合物がCFTRによるイオン輸送を阻害するものである、上記方法。
【請求項89】
多発性嚢胞腎を治療する方法であって、請求項87に記載の組成物を被験体に投与するステップを含む、上記方法。
【請求項90】
多発性嚢胞腎が、常染色体優性多発性嚢胞腎または常染色体劣性多発性嚢胞腎である、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)によるイオン輸送の異常増大を伴う疾患または障害を治療する方法であって、請求項87に記載の医薬組成物を被験体に投与するステップを含み、CFTRによるイオン輸送が阻害される、上記方法。
【請求項92】
前記疾患または障害が、腸液分泌の異常増大である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記疾患または障害が、分泌性下痢である、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
分泌性下痢が、(a)腸病原体によって引き起こされるか、(b)腸管毒によって引き起こされるか、あるいは(c)潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)、AIDS、化学療法または腸病原体感染症の続発症である、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
腸病原体が、コレラ菌、クロストリジウム・ディフィシル、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ、ロタウイルス、ランブル鞭毛虫、赤痢アメーバ、カンピロバクター・ジェジュニおよびクリプトスポリジウムである、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
腸管毒が、コレラ毒素、大腸菌毒素、サルモネラ毒素、カンピロバクター毒素または赤痢菌毒素である、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
被験体が、ヒトまたは非ヒト動物である、請求項91に記載の方法。
【請求項98】
嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)によるイオン輸送を阻害する方法であって、(a)CFTRを含む細胞と、(b)請求項1〜86のいずれか1項に記載の化合物とを、CFTRと該化合物が相互作用することを可能にするのに十分な条件下で、十分な時間にわたって接触させることによってCFTRによるイオン輸送を阻害するステップを含む、上記方法。
【請求項99】
前記化合物が、
【化27】


から選択される、請求項88、89、91および98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項100】
嚢胞形成または嚢胞拡大を阻害する方法であって、(a)CFTRを含む細胞と、(b)CFTRによるイオン輸送を阻害する化合物とを、CFTRと該化合物が相互作用するのに十分な条件下で、十分な時間にわたって接触させるステップを含み、該化合物は、以下の構造:
【化28】

を有するものである、上記方法。
【請求項101】
多発性嚢胞腎を治療する方法であって、製薬上好適な賦形剤、および
【化29】

から選択される構造を有する化合物を含む医薬組成物を被験体に投与するステップを含む、上記方法。
【請求項102】
多発性嚢胞腎が、常染色体優性多発性嚢胞腎または常染色体劣性多発性嚢胞腎である、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)によるイオン輸送の異常増大を伴う、多発性嚢胞腎、腸液分泌の異常増大および分泌性下痢から選択される疾患または障害を治療するための医薬組成物を製造するための、請求項1〜86のいずれか1項に記載の化合物の使用。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図2H】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−517674(P2011−517674A)
【公表日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502030(P2011−502030)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【国際出願番号】PCT/US2009/038292
【国際公開番号】WO2009/120803
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】