説明

回転速度検出装置およびそれを用いた転がり軸受装置

【課題】圧入による着磁体の径方向の位置ばらつきを抑制できるよう改良された回転速度検出装置およびそれを用いた車輪用転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】連結部70は滑らかに屈曲しており、着磁体固定用芯金66の中心軸を含む平面による断面は略U字形である。小径円筒部69はスリンガに圧入されると、径方向外向きに変形する。連結部70は滑らかに屈曲しており径方向に大きな弾性を有するため、小径円筒部69の変形を受けて自らの屈曲の度合いを増大させ、径方向外向きの位置変化を吸収する。従って、着磁体固定用芯金66は全体としてその径方向の幅が小さく(薄く)なるが、大径円筒部68の径方向外向きの変形は連結部70の変形により抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転速度検出装置に係り、詳しくは自動車の車輪の回転速度を検知する回転速度検出装置に関する。また本発明は、同回転速度検出装置を用いた転がり軸受装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アンチロックブレーキシステムの普及に伴い、当該システムに用いられる車輪の回転速度を検知する回転速度検出装置を備えることが必要となり、同装置を転がり軸受装置に装備することが行なわれている。そのため、回転速度検出装置を小型化する必要が生じている。
【0003】
例えば特許文献1に示された技術においては、固定部材と回転部材との間の隙間をシールするシール装置と回転速度検出装置とを一体化することにより、全体として車輪周りのコンパクト化を達成している。即ち固定側シール部材の内部にセンサを固定し、回転側シール部材の内部に着磁体を固定することによりシール装置と回転速度検出装置とを一体化している。ここで、回転側シール部材は、着磁リングとスリンガとを一体化させ、固定部材に圧入している。
【特許文献1】特開2000−346858号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、一般に圧入によって部材を組み付ける場合、圧入による変形量を一定させないと、径方向の位置にばらつきが生じる。特に、特許文献1のように、上記固定側シール部材において着磁体(着磁リング)を固定している支持部材(スリンガ)の径方向の位置がばらつけば、センサと着磁体とのクリスタルギャップ、エアギャップを一定させることが困難となる。また、製品によっては、固定部材に別の部材を圧入し、更にその上から支持部材を圧入するような場合もあり、このような場合には、2重に圧入を組み合わせているため、着磁体の径方向の位置ばらつきが大きくなるおそれがある。
【0005】
本発明はかかる実情を鑑みなされたもので、圧入による着磁体の径方向の位置ばらつきを抑制できるよう改良された回転速度検出装置およびそれを用いた車輪用転がり軸受装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる回転速度検出装置は、着磁体を備えた回転部材が回転することにより生ずる磁気変化を、センサにより検知することにより回転部材の回転速度を検出する回転速度検出装置である。前記着磁体が固定される第1の円筒部と、前記回転部材に圧入されたシール用芯金と、前記シール用芯金に圧入された第2の円筒部と、前記第1、第2の円筒部を連結する連結部と、前記着磁体に対向するように配設された磁気センサとを備え、前記第2の円筒部および連結部の少なくとも一方が弾性を有する回転速度検出装置。
【0007】
第2の円筒部および連結部の少なくとも一方が弾性を有するので、シール用芯金に圧入された第2の円筒部に生じた変形は、第2の円筒部自身の有する弾性または連結部の有する弾性により吸収される。よって、着磁体が固定される第1の円筒部に径方向の位置ずれが生じることを抑制する。
【0008】
本発明にかかる回転速度検出装置は連結部が屈曲していることが好ましい。
【0009】
シール用芯金に圧入された第2の円筒部に生じた変形は、連結部に及ぶ。しかし連結部は屈曲しているので円筒部の径方向に弾性を有し、弾性により径方向の変形を吸収する。そのため着磁体が固定された第1の円筒部に径方向の位置ずれが生じることを抑制する。
【0010】
本発明にかかる回転速度検出装置は、前記第2の円筒部および前記連結部の少なくとも一方に、切り欠き部または孔部を有する構造としても良い。
【0011】
前記第2の円筒部および前記連結部の少なくとも一方に、切り欠き部または孔部を有するので、切り欠き部または孔部周辺が変形しやすくなる。そのためシール用芯金に圧入された第2の円筒部に生じた変形は、切り欠き部または孔部が設けられている部分の変形により吸収され、着磁体が固定された第1の円筒部に径方向の位置ずれが生じることを抑制する。
【0012】
本発明にかかる回転速度検出装置は、前記連結部に前記孔部を有する回転速度検出装置であって、前記連結部に略平行四辺形状の孔部を有する。この構成によると、平行四辺形の斜辺の傾きが変わる形で連結部が変形することにより圧入による変形を吸収するので、着磁体が固定された円筒部に変形が生じることを抑制する。
【0013】
本発明にかかる回転速度検出装置は、第2の円筒部および連結部に前記切り欠き部を有する。この構成によると、切り欠き部の周辺部分が弾力性を有し、切り欠き幅を変化させる形で変形することにより圧入による変形を吸収するので、着磁体が固定された第2の円筒部に径方向の位置ずれが生じることを抑制する。
【0014】
また、本発明にかかる回転速度検出装置は、車輪用転がり軸受装置に好適に用いられる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、着磁体の径方向の位置が圧入により変化することを抑制できるので、着磁体の径方向の位置のばらつきを小さくできる。従ってセンサと着磁体とのクリスタルギャップ、エアギャップを一定にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1の実施形態)
【0017】
第1の実施形態は、本発明にかかる回転速度検出装置をシール装置と一体化し、転がり軸受装置に適用した一実施形態である。以下、第1の実施形態を図1〜図3を用いて説明する。なお、図1は、第1の実施形態にかかる転がり軸受装置を、軸を含む平面で切断した断面図である。図2は、図1の要部拡大図である。図3は、第1の実施形態にかかる転がり軸受装置を車体側より見た図である。また、図1〜図3において同一部分については同一符号を付し、以後の説明においては、図1〜図3を併せて参照する。
【0018】
まず、転がり軸受装置の構成を順に説明する。
ハブユニット1は、車体側に固定されている車体側軌道部材3、車輪が取り付けられる車輪側軌道部材4、車体側軌道部材3と車輪側軌道部材4との間に2列に配置された複数の転動体である玉5、および各列の玉5をそれぞれ保持する保持器6を備えている。
【0019】
車体側軌道部材3は略筒状の固定部材であり、外周部分に車体への懸架装置であるナックル29にボルトで取り付けられるためのフランジ13を有している。内周面にはそれぞれ玉5と摺接する2列の外輪軌道12が形成されている。
【0020】
車輪側軌道部材4は中空軸14と内輪17からなる。中空軸14は略筒状の回転部材であり、外周部分に車輪を取り付けるための複数のボルトが固定されるフランジ部18と、玉5と摺接する軌道溝15が設けられており、車体側端部近傍には内輪17が嵌合固定されている。内輪17には、中空軸14の軌道溝15と並列するように、玉5と摺接する軌道溝16が形成されている。車体側軌道部材3の外部側端部と中空軸14との間には、弾性シール部材および芯金からなるシール部材20が設けられている。
【0021】
内輪17の車体側端部と車体側軌道部材3の車体側端部との間に、回転速度検出装置2を備えたシール装置7が設けられている。同シール装置7は、主に図2を参照し、車体側軌道部材3に固定された固定側シール部材8と、車輪側軌道部材4、より具体的には内輪17に固定された回転側シール部材9とからなる。
【0022】
固定側シール部材8は、芯金21と、インサート成形により芯金21に一体化された樹脂部材22と、芯金21に樹脂モールドされたセンサ11と、弾性シール部材65とを備えている。
【0023】
センサ周辺部の部分拡大図である図2に端的に示されるように、固定側シール部材の8の芯金21は、金属板をプレス加工することによって環状に形成されている。即ち、芯金21は、車体側軌道部材3の車体側端部に嵌合固定された嵌合用円筒部61と、同円筒部61の軸方向外部向きの端部に連なって径方向内向きに延びる連結部62と、連結部62に連なって軸方向車体向きに延びる水分浸入防止用円筒部63と、および水分浸入防止用円筒部63に連なって径方向内向きに延びるフランジ部64とを有している。このフランジ部64の端部に、弾性シール部材65が接着されている。また、嵌合用円筒部61と連結部62と水分浸入防止用円筒部63によって形成された軸方向外部向きの窪みに、樹脂部材22がモールドされている。なお、芯金21は、センサ11の検出面に磁力線が入りやすいように、SUS304などの非磁性の金属製である。
【0024】
樹脂部材22は環状であり、その環状部分の外形は、車体側軌道部材3の車体側端部の外形にほぼ等しい。また、環状部分のセンサ11を埋設した部分より軸方向車体側および径方向に張り出す張出部26が設けられている。張出部26の上端部には、車体側に設けられた処理手段(図示せず)とセンサ11とを結ぶハーネスを取り付けるためのコネクタ部27が一体に成形されている。コネクタ部27には信号用のコネクタピン28が設けられており、センサ11とコネクタピン28とが、リード線30を介して接続されている。
【0025】
また、回転速度検出装置2は、センサ11とセンサ11の出力を外部に取り出すコネクタ部27、コネクタピン28およびリード線30などの配線手段と、信号処理手段(図示せず)により構成されている。センサ11は、磁気センサであり、検知面を径方向内向きに向けている。
【0026】
回転側シール部材9は、金属板をプレス加工することにより断面をL字形状に成形したスリンガ33、即ちシール用芯金と、円筒部31に固定されたパルサ10とからなる。スリンガ33は、内輪17の車体側端部に嵌合固定された円筒部31と、円筒部31の軸方向車体側端部に連なって車体側軌道部材3に向って径方向に延びる外周向きフランジ部32とを有する。外周向きフランジ部32および円筒部31に、軸向きフランジ部64に固定された弾性シール部材65が摺接している。
【0027】
パルサ10は、組み合わされるセンサ11が回転信号を出力するために、N極とS極とを交互に配置して磁力を発生させるもので、着磁体固定用芯金66と、これに接着された着磁体67とからなる。着磁体67は、ゴムをバインダとする磁性粉が着磁されることにより形成されている。着磁体67は磁力発生面を径方向外向きに向けており、上述のセンサ11の検知面と対向するよう配設されている。従って、パルサ10が発する磁力を、センサ11が検知することができ、それによって車輪側軌道部材4の回転を検知する。
【0028】
パルサ10の着磁体固定用芯金66は、大径円筒部68、小径円筒部69および連結部70からなり、その小径円筒部69が回転側シール部材9の円筒部31の軸方向外部向きの部分の外径部に圧入されている。着磁体67は、大径円筒部68の外周円筒部に接着されている。着磁体67の車体側端部には、連結部70の車体側面に接着されている折曲げ部がそれぞれ設けられている。着磁体67と水分浸入防止用円筒部63との間の隙間は、両者が接触しない範囲でできるだけ小さい値とする。
【0029】
センサ11は、大径円筒部である嵌合用円筒部61と小径円筒部である水分浸入防止用円筒部63との間に充填されて樹脂部材22内に配置されている。固定側シール部材8の芯金21の嵌合用円筒部61の軸方向車体側端部に、センサ11と信号処理手段とを接続するリード線30を通すための配線取出し用切欠き部47が設けられている。
【0030】
上記実施形態の回転速度検出装置を用いた転がり軸受け装置の効果を図4(a)〜(c)も併せて参照し、説明する。
【0031】
連結部70は滑らかに屈曲しており、着磁体固定用芯金66の円周方向に垂直な断面は略U字形である。小径円筒部69はシール用芯金に圧入されると図4(b)および図4(c)に2点鎖線で示したように径方向外向きに変形する。連結部70はその屈曲により径方向に大きな弾性を有するため、小径円筒部69の変形を受けて自らの屈曲の度合いを増大させ、径方向への変形を吸収する。従って、着磁体固定用芯金66は全体としてその径方向の幅が小さく(薄く)なるが、大径円筒部68の径方向外向きの変形は連結部70の変形により抑制される。
【0032】
上記実施形態の回転速度検出装置を用いた転がり軸受け装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0033】
(1)上記実施形態では、スリンガ33の円筒部31に圧入された小径円筒部(第1の円筒部)69に生じた変形は、連結部70にも及ぶ。しかし連結部70は屈曲しているので径方向に弾性を有し、弾性による径方向の位置変化を吸収する。そのため着磁体67が固定された大径円筒部(第2の円筒部)68に径方向の位置ずれが生じることを抑制する。従って、圧入による着磁体67の径方向位置のばらつきが従来より小さくなり、エアギャップBおよびクリスタルギャップCのばらつきも小さくなるため回転速度検出の精度が向上する。なお、エアギャップとはセンサとセンサターゲット(本実施例においては着磁体)の隙間の距離であり、間に設けられた部材の幅を含まない。また、クリスタルギャップとはセンサの検出面とセンサターゲットの距離であり、小型のセンサの場合、センサの中央部からセンサターゲットまでの距離をいう。
【0034】
(2)また、エアギャップBおよびクリスタルギャップCのばらつきが小さくなれば、エアギャップBおよびクリスタルギャップCを小さく設計することができる。従ってセンサ11として感度の低い小型のセンサを使用できる。その結果、センサ11のサイズを小さくすることができる。また、同じくセンサ11として感度の低い安価なセンサを使用でき、コストダウンも可能となる。
【0035】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
【0036】
・上記実施形態では、着磁体固定用芯金66の中心軸を含む平面による断面を略U字形としたが、他の形状でもよい。要は連結部70の形状を径方向に弾力性を有する形状とすれば良いのであり、例えばΣ状であってもよい。
【0037】
・上記実施形態では、内輪を回転輪として着磁体固定用芯金66を固定したが、外輪が回転輪でも良い。この場合、着磁体固定用芯金66は外輪に備えられる。
【0038】
(第2の実施形態)
【0039】
次に、本発明を具体化した回転速度検出装置および同回転速度検出装置を用いた車輪用転がり軸受け装置の第2の実施形態を図5(a)〜(c)にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の着磁体固定用芯金66の形状を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略し、また図1〜図3も併せて参照する。
【0040】
図5(b)に典型的に示されるように、本実施形態において着磁体固定用芯金66の連結部70は、中心軸に垂直な円環状である。また図5(a)および(c)に典型的に示されるように、連結部70に円周方向に沿って略平行四辺形状の孔部が複数等間隔で設けられている。小径円筒部69はスリンガ33に圧入されると図5(b)および図5(c)に2点鎖線で示したように径方向外向きに変形する。連結部70は孔部近傍が変形しやすいため、小径円筒部69の変形を受けて、平行四辺形の斜辺の傾斜角が増加する方向へ変形するとともに、車体側方向に膨らむように変形し、径方向外向きの位置変化を吸収する。従って、着磁体固定用芯金66は全体としてその径方向の幅が小さく(薄く)なるが、大径円筒部68の径方向外向きの位置変化は連結部70の変形により抑制される。
【0041】
第2の実施形態の回転速度検出装置および同回転速度検出装置を用いた車輪用転がり軸受け装置によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0042】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
【0043】
・上記実施形態では、着磁体固定用芯金66の円周方向に垂直な断面を、略コ字形としたが、第1の実施形態同様に略U字形状としても良い。この場合、略U字形状にしたことによる弾性変形も生じるので、略平行四辺形の孔部の大きさはコの字型断面の場合よりも小さくすることができる。
【0044】
(第3の実施形態)
【0045】
次に、本発明を具体化した回転速度検出装置および同回転速度検出装置を用いた車輪用転がり軸受け装置の第3の実施形態を図6(a)〜(c)にしたがって説明する。なお、第3の実施形態は、第1、第2の実施形態の着磁体固定用芯金66の形状を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略し、また図1〜図3も併せて参照する。
【0046】
図6(b)に典型的に示されるように、本実施形態において着磁体固定用芯金66の連結部70は、中心軸に垂直な円環状である。また図6(a)および(c)に典型的に示されるように、連結部70に円周方向沿って小径円筒部69から連結部70に及ぶ径方向の切り欠き部が設けられている。小径円筒部69はスリンガ33に圧入されると図6(b)および図6(c)に2点鎖線で示したように径方向外向きに変形する。小径円筒部69および連結部70は切り欠き部近傍が変形しやすいため、小径円筒部69の変形を受けて、切り欠き幅が増加する方向へ変形するとともに、車体側方向に膨らむように変形し、径方向外向きの位置変化を吸収する。従って、着磁体固定用芯金66は全体としてその径方向の幅が小さく(薄く)なるが、大径円筒部68の径方向外向きの位置変化は連結部70の変形により抑制される。
【0047】
第3の実施形態における回転速度検出装置および同回転速度検出装置を用いた転がり軸受け装置によっても第1、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
【0049】
・上記実施形態では、着磁体固定用芯金66の中心軸を含む平面による断面を、第1の実施形態同様に略U字形状としても良い。この場合、略U字形状にしたことによる弾性変形も生じるので、切り欠き部の大きさは略コの字形断面の場合よりも小さくすることができる。
【0050】
・また、連結部70および小径円筒部69の少なくとも一方に設けられた孔部あるいは切り欠き部は、第2および第3の実施形態にかかわらず他の形態でも良い。要は圧入による径方向の変形を、連結部70および小径円筒部69の少なくとも一方により吸収し、大径円筒部68の径方向の変形を抑制できれば良いのである。
【0051】
・更に、連結部70および小径円筒部69の構造は、第1、第2および第3の実施形態にかかわらずいかなるものでも良い。上述したように要は圧入による生じる小径円筒部69の径方向の変形を、連結部70および小径円筒部69の少なくとも一方により吸収し、大径円筒部68の径方向の変形を抑制できれば良いのである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】第1の実施形態にかかる転がり軸受装置の、車輪の中心軸を含む平面による断面図。
【図2】第1の実施形態にかかる転がり軸受装置の一部拡大図。
【図3】第1の実施形態にかかる転がり軸受装置を車体側より見た図。
【図4】第1の実施形態にかかる転がり軸受装置の着磁体固定用芯金の説明図であり、(a)は着磁体固定用芯金の一部は断斜視図である。(b)は着磁体固定用芯金の中心軸を含む平面による断面図である。(c)は着磁体固定用芯金を車体側から見た一部拡大図である。
【図5】第2の実施形態にかかる転がり軸受装置の着磁体固定用芯金の説明図であり、(a)は着磁体固定用芯金の一部は断斜視図である。(b)は着磁体固定用芯金の中心軸を含む平面による断面図である。(c)は着磁体固定用芯金を車体側から見た一部拡大図である。
【図6】第2の実施形態にかかる転がり軸受装置の着磁体固定用芯金の説明図であり、(a)は着磁体固定用芯金の一部は断斜視図である。(b)は着磁体固定用芯金の中心軸を含む平面による断面図である。(c)は着磁体固定用芯金を車体側から見た一部拡大図である。
【符号の説明】
【0053】
1 ハブユニット
2 回転速度検出装置
3 車体側軌道部材
4 車輪側軌道部材
5 玉
6 保持器
7 シール装置
8 固定側シール部材
9 回転側シール部材
10 パルサ
11 センサ
12 外輪軌道
13 フランジ
14 中空軸
15 軌道溝
16 軌道溝
17 内輪
18 フランジ部
20 シール部材
21 芯金
22 樹脂部材
26 張出部
27 コネクタ部
28 コネクタピン
29 ナックル
30 リード線
31 円筒部
32 フランジ部
33 スリンガ(シール用芯金)
47 切欠き部
61 嵌合用円筒部
62 連結部
63 水分浸入防止用円筒部
64 フランジ部
65 弾性シール部材
66 着磁体固定用芯金
67 着磁体
68 大径円筒部(第1の円筒部)
69 小径円筒部(第2の円筒部)
70 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着磁体を備えた回転部材が回転することにより生ずる磁気変化を、センサにより検知することにより回転部材の回転速度を検出する回転速度検出装置であって、
前記着磁体が固定される第1の円筒部と、
前記回転部材に圧入されたシール用芯金と、
前記シール用芯金に圧入された第2の円筒部と、
前記第1、第2の円筒部を連結する連結部と、
前記着磁体に対向するように配設された磁気センサとを備え、
前記第2の円筒部および連結部の少なくとも一方が弾性を有する回転速度検出装置。
【請求項2】
前記連結部が屈曲している請求項1に記載の回転速度検出装置。
【請求項3】
前記第2の円筒部および前記連結部の少なくとも一方に、切り欠き部または孔部を有する請求項1または2に記載の回転速度検出装置。
【請求項4】
前記連結部に前記孔部を有する回転速度検出装置であって、前記連結部に略平行四辺形状の孔部を有する請求項3に記載の回転速度検出装置。
【請求項5】
前記第2の円筒部および連結部に前記切り欠き部を有する請求項3に記載の回転速度検出装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転速度検出装置を用いた転がり軸受装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−256600(P2008−256600A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−100664(P2007−100664)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】