説明

在宅介護装置システム

運動能力に制約のある人がある家の中で部屋から部屋へ移動するのを補助し、必要な日常生活行動を送るためのシステムは、第1の高さから第2の高さへ移動するための移動システム(210)と係合する移動ドライバー(164)を有する個人用移動装置(40、100、1700、1800、2000)を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の開示は、家庭で使用するための個人用介護、介助製品に関する。この開示には、トイレ器具、入浴・トイレ複合器具、車椅子で利用可能な入浴器具、横からかけられる椅子、関節折り曲げベッド、人をある高さから別の高さへ移すための、個人用移動装置を含むシステムが含まれる。
【0002】
医療介護が進歩したことで、高齢者は高度の自立性を手に入れるようになっている。このような高齢者には、自分のことを始末するための手助けが、若干あるいはある程度必要である。この自立の問題で重要なのは、この移動する能力が減退した高齢者のための家庭内設備が欠けていることである。一般に、家庭のトイレ、入浴設備、家具は、力や移動する能力が弱くなった人には適していない。特定の移動や介助の要望に応えるべく、種々の製品が開発されてきた。しかし、一日の中で人々が経験する一連の基本的生活行動を通して、機器の統合というものが欠けている。これらの基本生活行動は、人の自立を形作る。結果、移動が困難な人々をある意味で自立させるべく、すべての基本生活行動にわたって自立を可能とする家庭用システムのニーズがある。
【0003】
《関連出願》
この出願は、米国特許法第119条(e)により、それぞれ2004年8月16日、2004年9月20日に出願した米国仮特許出願第60/601,924号及び第60/611,407号の利益を主張すると共に、各々を本願に援用する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、添付の請求項および/または、それのみないし任意の組合せによって特許性の対象になりうる下記の特性に列挙される1つ以上の特性を備えている。
【0005】
運動能力に制約のある人が家の中で部屋から部屋へ移動するのを支援し、必要な日常生活行動を送るためのシステムは、個人用移動装置を含んでいる。該個人用移動装置は、フレーム、前記フレームに結合されている複数の車輪、前記フレーム上に支持されているシート、及び階段装置の上下動を操縦するために個人用移動装置用の駆動力を提供するための移動ドライバーを含んでもよい。該移動ドライバーは、該装置が階段を横断するときに移動案内装置が該個人用移動装置の動きを導けるように、階段に沿って段板に隣接して設置される移動案内装置と係合してもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、移動ドライバーは移動案内装置に沿って個人用移動装置が楽に動けるよう移動案内装置の内歯と互いにかみ合う外歯を有してもよい。
【0007】
該個人用移動装置は、移動ドライバーを駆動させるための出力を提供するモーターを含んでもよい。いくつかの実施形態では、該個人用移動装置はさらに該モーターに電力を供給するバッテリーを備えてもよい。
【0008】
家の設備や構造を取り囲むのを妨げている移動ドライバーなしで、家の中を個人用移動装置が移動できるように、移動ドライバーがシートの水平方向の外周内に収容されている引き込み位置と、移動ドライバーが該移動案内装置と係合するよう設置されている拡張位置との間で、移動ドライバーが移動可能であってもよい。該個人用移動装置は、該移動ドライバーの操作を含む個人用移動装置の操作を制御する利用者入力部を含んでいてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、シートは、シート上に支えられる使用者の臀部を支持するための上向き面を有する第1部分と、第1部分に軸回転可能に結合し、使用者の背中を支持するよう設置された第2部分とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、該第1部分及び該第2部分の角度は調節可能でもよい。該第1部分及び該第2部分の角度が調節可能である実施形態においては、該第2部分は、該第1部分に対して複数の位置に固定可能でもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、個人用移動装置はさらにシートに結合されている肘掛けを含んでもよい。該肘掛けは、第1部分ないし第2部分に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、シートを使用している使用者が横方向からシートに出入りできるように、肘掛けがシートに隣接した使用位置と収納位置との間を動けるよう肘掛けが水平軸を中心として回転可能でもよい。いくつかの実施形態では、シートを使用している使用者が横方向からシートに出入りできるように、肘掛けがシートに隣接した使用位置と収納位置との間を動けるよう肘掛けが垂直軸を中心として回転可能でもよい。さらに他の実施形態においては、該肘掛けは、水平軸及び垂直軸の両方を中心に回転可能でもよい。利用者入力装置は、該肘掛け上に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、利用者入力装置は、該シートの脇に設置されてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、肘掛けは、背もたれに結合されてもよく、また、使用位置と収納位置間において水平軸を中心に回転可能でもよい。さらに他の実施形態では、該肘掛けは、背もたれに結合されてもよく、また、使用位置と収納位置間において垂直軸を中心に回転可能でもよい。さらに、該肘掛けは、背もたれに結合されてもよく、また、使用位置と収納位置間において水平軸を中心に回転可能でもよい。さらに他の実施形態では、該肘掛けは、背もたれに結合されてもよく、また、使用位置と収納位置間において水平軸及び垂直軸の両方を中心にして回転可能でもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、個人用移動装置は、使用者の腕の下に支持体を提供することによって使用者が立位になるよう補助する一体化支持体により支持される使用者の後方から装着するように設定されてもよい。他の実施形態では、使用者は座位の状態で個人用移動装置上に支えられてもよく、該個人用移動装置は一体型背もたれを有しても、片側から逆の片側へとシートの背もたれを横断する肘掛けを支持してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、個人用移動装置の操作を制御する利用者入力部は、該個人用移動装置の肘掛けに結合されてもよい。他の実施形態では、利用者入力部は、該個人用移動装置のシートの脇ないし該個人用移動装置の中間フレーム上に設置されてもよい。利用者入力装置は、ジョイスティック、ボタン、ツイストスロットル装置、握りハンドル、トリガーなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、該個人用移動装置の制御は、複数のジョイスティックないし複数の握りハンドルなどの入力の組合せにより制御されてもよい。組合せ入力は、例えば前方に動かすためには左のジョイスティックと右のジョイスティックを前方に押すなどによって受信されてもよい。例えば、ジョイスティックの1つだけを前方に押すことによって曲がることができるなどである。
【0014】
個人用移動装置は、さらに下部フレームに軸回転可能に結合し、シート上に座っている使用者に対して脚の位置を変えるために垂直軸を中心に軸回転するよう設定されている脚を含んでもよい。該脚は、シート上に座っている使用者に対して該脚が通常横方向に伸びる第1位置と、シート上に座っている使用者に対して該脚が通常縦方向に伸びる第2位置との間で軸回転してもよい。第2位置においては、個人用移動装置が家の設備を妨げることなく自宅の細い廊下を通って案内できるように個人の有効な幅は、狭まってもよい。
【0015】
個人用移動装置は、脚に結合し、個人用移動装置を床や他の表面を横切って動かすことが可能な駆動輪を含んでもよい。いくつかの実施形態では、該個人用移動装置は、追加の駆動輪を含んでもよい。さらに他の実施形態では該個人用移動装置は複数の駆動輪を含んでもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、個人用移動装置はさらに下部フレーム上に支持されている中間フレームを含んでもよく、シートは中間フレーム上に支持されてもよい。該中間フレームは、シートを引き上げるために延長されてもよく、それによって下部フレームに対してシートの垂直位置を変えてもよい。該個人用移動装置は、さらに該中間フレームに軸回転可能に結合し、水平軸を中心に回転可能な足置きを含んでもよい。該足置きは、足置きと該中間フレームとの間の角度関係を調節するよう調整可能でもよい。該足置きと該中間フレームとの間の角度が調節可能である実施形態では、該足置きは、複数の位置で固定可能でもよい。
【0017】
移動案内装置は、移動ドライバーを支持ないし解放するよう設定されている第1水平部と、上昇部と結合し、該第1水平部とは異なる高さにあり、かつ該移動ドライバーを支持ないし解放するよう設定されている第2水平部の方向に該個人用移動装置が向くよう位置付けられ、かつ該第1水平部に結合されている上昇部とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、該移動ドライバーが、垂直に間隔をあけてある複数の移動ドライバーを備えてもよく、該移動案内装置が、該個人用移動装置を第1の高さおよび第2の高さ間で移動する間に水平方向に対して実質的に一定の位置を維持するために前記垂直に間隔をあけてある移動ドライバーを支持ないし解放するよう設定されている複数の移動案内装置を含んでもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、個人用移動装置は、第1モーターによって駆動する第1駆動輪により第1方向に動かされ、かつ第2モーターによって駆動する第2駆動輪により第2方向に動かされる駆動ボールを含んでもよい。該第1及び第2駆動輪は、該駆動ボールが第1及び第2駆動輪の方向及びスピードに基づいて得られた方向に動くように、同時に作動してもよい。個人用移動装置は、該個人用移動装置の下部フレームに結合し、床に触れている複数の駆動ボールを含んでもよい。
【0019】
他の実施形態では、個人用移動装置は、独立して回転する複数の駆動輪を有する駆動装置により駆動してもよい。それぞれの駆動輪の回転軸は平行でもよい。各駆動輪は、その結果得られる方向に個人用移動装置を動かすため異なるスピードおよび/または異なる方向へ操作されてもよい。いくつかの実施形態では、該駆動輪の回転軸は、全ての駆動輪の間で共有であってもよく、該個人用移動装置の中心の垂直軸を交差してもよい。他の実施形態では、該駆動輪の回転軸は共有でもよく、また、該個人用移動装置の中心の垂直軸に対して末梢側にあってもよい。いくつかの実施形態では、該個人用移動装置は、さらに該個人用移動装置が倒れる可能性を減らすために、該駆動輪から水平方向に間隔をおいて設置される安定輪を備えてもよい。該駆動輪が該個人用移動装置の中心垂直軸に対して末梢側にある実施形態においては、安定輪は、該駆動輪の動きを追跡し、該個人用移動装置を垂直方向に安定させるために該駆動輪から反対側の中心垂直軸に配置されてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、シートないし背もたれは温度制御されてもよい。シートもしくは背もたれないし、シートと背もたれの両方は、加熱器によって暖められ、冷却器によって冷却されてもよい。他の実施形態では、該個人用移動装置のシートないし背もたれは、該装置上に支援されている使用者にマッサージを施してもよい。いくつかの実施形態では、該シートないし該背もたれは、該装置上に支援されている使用者の補助のために空気袋を備えてもよい。
【0021】
運動能力に制約のある人がある家で部屋から部屋へ移動するのを補助し、必要な日常生活行動を送るためのシステムは、さらにフレームに結合し、動力歩行器を利用している人に握れる位置にあるハンドルを支持するために、フレームと該フレームに結合されている複数の駆動輪を備える動力歩行器及び複数の支持ローラーを含んでいる。該駆動輪は、駆動リンケージを通って駆動輪に結合し、かつ動力歩行器の使用者からの入力を制御するよう対応するモーターによって電動でもよい。動力歩行器を利用している人は、その人が使用するハンドル上の入力を通して該動力歩行器のスピードと方向を制御してもよい。
【0022】
第1の構造においては、動力歩行器は、移動する使用者に補助を与えるための動力補助付標準歩行器として作動してもよく、その結果歩くときの激しい運動量を削減する。第2の構造においては、該動力歩行器は、使用者が該動力歩行器上に折り曲げ可能なシートを取り付けるのを可能にし、使用者用駆動力として電動の車輪を利用する個人用移動装置に切り替えてもよい。該折り曲げ可能シートは、該折り曲げ可能シートが該動力歩行器のフレームの境界内に収納されている収容位置から該折り曲げ可能シートが水平の位置にある使用位置まで水平軸を中心に回転可能でもよい。該折り曲げ可能シートは、さらに該動力歩行器が該第2の構造で使用されている間、折り曲げ可能シートに座っている使用者の体重を支える追加補助を提供する従輪を備えてもよい。
【0023】
動力歩行器の支持ハンドルは、該動力歩行器が第1の構造内にあるときの支持位置から、該動力歩行器が第2の構造内にあるときの不支持位置まで水平軸を中心に旋回してもよい。該不支持位置では、該支持ハンドルは、折り曲げ可能シートに支持されている使用者が座位の状態で該動力歩行器の制御機器に手を延ばせるように配置されてもよい。該支持ローラーは、第2の構造で動力歩行器を利用している使用者のために、足支持体として役割を果たすよう配置されてもよい。
【0024】
運動能力に制約のある人が家の中で部屋から部屋へと移動することを補助し、必要な日常生活行動を行なうためのシステムは、さらに移動が困難な人に適したトイレを含んでもよい。該トイレは、ボウル、該ボウルに軸回転可能に結合されているシート、及び該ボウルに軸回転可能に結合されている蓋を備えている。いくつかの実施形態では、該ボウルは該トイレの高さを変更するために垂直方向に調節可能でもよい。他の実施形態では、該シートは、運動能力に制約のある人にとって適当な高さを提供するよう垂直方向に調節可能でもよい。該シートおよび/または該ボウルは、該シートおよび/または該ボウルの垂直調節器を支援するために電動でもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、ボウルないしシートは、トイレの利用者がトイレを前向きの方向に取り付けている場合のまたがった位置から、該シートおよび/または該ボウルの取り付けを提供するよう設定されてもよい。他の実施形態では、該シートおよび/または該ボウルは、使用者が半立位の状態でトイレを利用できるよう引き上げてもよい。該シートおよび/または該ボウルは、半立位の状態でトイレを利用する人が、排泄中にトイレシートに対して寄り掛かれるように角度をつけてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、シートは暖められてもよい。さらに、ボウルは、トイレを利用する人の上に水を噴霧するよう置かれているボウル内にスプレーノズルを備えてもよい。また、該ボウルは、該ボウル内にあり、かつトイレを利用する人の上に空気を送り込むよう置かれている送風機を備えてもよい。いくつかの実施形態では、空気および/または水は、例えば加熱器および/または冷却器などによって温度制御されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、トイレは、運動能力に制約のある人がトイレを取り付けたり取り外したりするのを支援するよう設定及び配置されている補助及び支援装置を有する排泄領域に配置されてもよい。例えば、トイレは、トイレの後ろの壁に結合されている、もしくはトイレの脇の壁に結合されている補助手すりを含んでもよい。いくつかの実施形態では、運動能力に制約のある人が使用及び収納位置間で補助手すりを回動するために、補助手すりは使用位置から収納位置の間を回転可能でもよい。さらに、補助手すりは、天井に結合されてもよく、使用位置と収納位置の間を回転可能でもよい。いくつかの実施形態では、補助手すりは、該補助手すりを利用している人が補助手すりの折り曲げの間に座位から起立位置に引き上げられるように電動でもよい。
【0028】
家の中で部屋から部屋へと移動するときに運動能力に制約のある人を支援し、必要な日常生活行動を行なうためのシステムは、さらに囲い部材、スプレーヘッド及び床排水溝を備えてもよいシャワーを含んでいる。該シャワーは、頭上に配置され、シャワー囲い部材内で座位及び起立位置の間で移動するときに人を支援するよう垂直に補助ハンドルを動かすことのできる電動補助装置を備えてもよい。他の実施形態では、補助手すりは囲い部材の脇に結合されてもよく、使用位置及び収納位置間で回転可能でもよい。いくつかの実施形態では、補助手すりは電動であってもよく、囲い部材の外側及び囲い部材の内側の間で移動するときに人を補助するよう設定されてもよい。さらに、該補助手すりは、天井に結合されてもよく、収納位置と使用位置間を回転可能でもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、シャワーは囲い部材内に照明を含んでもよい。さらに他の実施形態においては、該シャワーはシャワー中に使用者を支持するための一体型シートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、該シートは、収納位置と使用位置との間で回転可能でもよい。該シャワーは、さらに囲い部材内で頭上に設置され、囲い部材内で複数の位置に移動可能な移動可能スプレーヘッドを備えてもよい。
【0030】
家の中で部屋から部屋へと移動するときに運動能力に制約のある人を支援し、必要な日常生活を行なうためのシステムは、さらに上述のトイレと上述のシャワーの両方としての特性を含むシャワー・トイレ複合装置を含んでもよい。さらに、該シャワー・トイレ複合装置は、上端を閉めることが可能な囲い部材を備えてもよい。シャワーとトイレが一緒に利用されるときは、トイレ領域はシャワー用の囲い部材を備えてもよい。該シャワー・トイレ複合装置は、利用者がシャワー・トイレ複合装置内で、同時にシャワーを浴びながら排泄行為を行なえるように設定されてもよい。いくつかの実施形態では、シャワー・トイレ複合装置は、シャワーを浴びるのを支援するために囲い部材の壁上に配置されている複数のシャワーヘッド及び/またはノズルを含んでもよい。
【0031】
シャワー・トイレ複合装置は、排泄および/またはシャワーを浴びている最中に使用者のプライバシーを維持する間シャワー・トイレ複合装置を利用している人を支援している介護人との間で視覚的な確認ができるプライバシードアを備えてもよい。該プライバシードアは、囲い部材の入口部分を覆う回転ドアを備えてもよい。シャワー・トイレ複合装置は、プライバシーのためにシャワー・トイレ複合装置を利用している人が低くしてもよいじゃばら式のドアを備えてもよい。またさらに、該シャワー・トイレ複合装置は、シャワーからの噴霧がシャワー・トイレ複合装置の外に出ることを防ぐためにシャワーカーテンを備えてもよい。
【0032】
シャワー・トイレ複合装置は、使用位置から収納位置に移動可能な補助手すりを備えてもよい。いくつかの実施形態では、補助手すりは、シャワー囲い部材内に床付けされてもよく、囲い部材内の支持位置と使用者が囲い部材の外側で補助手すりによって支持されている出口位置との間で折り曲げ可能でもよい。該補助手すりは、使用者の腕を支持することによって、もしくは腕の下で使用者を支持することによって使用者への支援を提供してもよい。該補助手すりは座位及び起立位置の間で移動するときに個人に補助を提供するよう電動でもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、入浴の必要に応じて、水がシャワーないしシャワー・トイレ複合装置を使用する人によって指示されるように、シャワーはホースを有する移動可能なシャワーヘッドを備えてもよい。
【0034】
家の中で部屋から部屋へと移動するときに運動能力に制約のある人を支援し、必要な日常生活行動を行なうためのシステムは、またさらに入浴装置を備えてもよい。該入浴装置は、容易に入れるよう設定されている閉鎖可能なドアを有し、かつ運動能力に制約のある人が出ることが可能な浴槽を備えてもよい。いくつかの実施形態では、該浴槽は、使用者が、例えば車椅子などの個人用移動装置上にある浴槽に入れるよう設定されている半円形の浴槽ドアを含んでもよい。該浴槽は、主要部分と車椅子に接近可能な部分とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、該ドアは、開放位置と実質的に防水の閉鎖位置との間で実質的に垂直軸を中心に回動してもよい。他の実施形態では、該ドアは、ドアが車椅子ないし歩行器を使う人のための傾斜路として使用可能である低位置と実質的に防水の閉鎖位置との間で実質的に水平軸を中心に旋回してもよい。
【0035】
入浴装置は、さらに浴槽内に設置されるシートを備えてもよい。いくつかの実施形態では、該シートは使用位置と収納位置間で回転可能でもよい。他の実施形態では、該シートは、浴槽内に常設構造として形成されてもよい。該シートは、さらに、露出することなく標準のシャワーヘッドと共にシャワーないし入浴に使用可能であり、かつシートを使用している人の体の部分に水を噴霧するためのノズルを含んでもよい。該浴槽は、さらに運動能力の減退している人が滑ることのないように浴槽内に滑り止め加工の素材を備えてもよい。
【0036】
入浴装置は、さらに起立位置と座位の間を使用者が移動するのを補助するために移動可能な補助手すりを備えてもよい。いくつかの実施形態では、該補助手すりは電動でもよい。該入浴装置は、入浴中に浴槽を使用している人を支援する間、浴槽の入浴領域の外側に配置している介護人が居るためのシートを備えてもよい。いくつかの実施形態では、該シートは複数の位置にスライド可能でもよい。該シートもまた、介護人がシート上に座ってもよい使用位置とシートが収納されている収納位置との間で回転可能でもよい。
【0037】
家の中で部屋から部屋へと移動するときに運動能力に制約のある人を支援し、必要な日常生活行動を行なうためのシステムは、またさらに運動能力に制約のある人が容易に出入りできるように設定されている折り曲げ椅子を含んでもよい。該椅子は、フレーム、該フレーム上に支持されているシート、該フレーム上に支持され、シートに対して回転可能な背もたれ、及びシートに対して回転可能でありフレーム上にある脚支持体を含んでもよい。該背もたれは電動でもよく、該脚支持体は背もたれと独立して電動であってもよい。いくつかの実施形態では、該背もたれ及び該脚は座位とリクライニングしている位置との間で一体となって折り曲げてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、椅子はさらに使用位置と収納位置との間を動く折り曲げ可能肘掛けを備えてもよい。収納位置では、該肘掛けは、使用者が横方向に椅子に乗り降りするために間隔を空けるよう配置されてもよい。いくつかの実施形態では、該肘掛けは横方向の移動を支持するための支持面を形成してもよい。
【0039】
椅子は、椅子のシートに隣接し、収納位置と使用位置間で折り曲げ可能な付属テーブルを備えてもよい。またさらに、椅子は、収納領域、収納領域のための囲い部材、及び囲い部材上で支持されている肘掛けを含み、かつ椅子に隣接している収納モジュールを備えてもよい。該肘掛けは、該囲い部材が横方向に移動するための支持体として機能するよう収納位置に対して回転可能でもよい。該収納領域は、温度制御されてもよい。
【0040】
家の中で部屋から部屋へと移動するときに運動能力に制約のある人を支援し、必要な日常生活行動を行なうためのシステムは、個人用くつろぎ装置を備えてもよい。該くつろぎ装置は、複数の折り曲げ部分を有する折り曲げ式ベッドを備えてもよい。該ベッドは、1人以上の人が該くつろぎ装置を使用でき、装置のベッド部を特定の構造に調節できるように、それぞれの部分が複数の折り曲げ部分を含んでいる複数のベッド部を備えてもよい。該ベッド部は、該ベッド部の上に支持されている使用者にマッサージを提供するマッサージ装置を備えてもよい。該ベッド部は、さらにベッド部の上にいる使用者を支持するために空気セル装置を備えてもよい。該空気セルは、ベッド部の上にいる使用者にマッサージを施すために、選択的に、かつ交互に迅速に膨張及び収縮するよう設定されてもよい。該ベッド部は、さらに温度入力を該個人用くつろぎ装置を使用している人に提供するよう暖めてもよい。
【0041】
くつろぎ装置は、さらに開放位置及び閉鎖位置の間で折り曲げ可能な天蓋を備えてもよい。閉鎖位置では、該天蓋は、該くつろぎ装置の使用者に通常静かな環境を提供するために該天蓋の外側から実質的に雑音を取り除いてもよい。閉鎖位置では、該天蓋はさまざまな画像の映写用の映写画面を形成してもよい。
【0042】
くつろぎ装置もまた、閉じた天蓋上でビデオ画像を投影するよう設定されているビデオ投影機を備えてもよい。また、該くつろぎ装置は、スピーカー、CDプレイヤー、ラジオチューナー、アロマセラピー装置、ないし温度制御装置を備えてもよい。該くつろぎ装置の様々な構成要素は、音楽、映画及びテレビの形で伝統的な娯楽を提供してもよい。さらに、該くつろぎ装置は、リラクゼーションセラピーを人ないし該くつろぎ装置を使用している人々に提供するために、マッサージや、折り曲げ、及びベッド部の加熱と連動して作動するようプログラムされてもよい。
【0043】
それ単独ないし他の特性との任意の組合せであり、上記記載及び請求項に記載の特性を含む付加的な特性は、特許性のある対象を備えてもよく、また、現在認知されているように、発明を実施するための最良の形態を実証している例示の実施形態についての下記の詳細な説明を考慮することによって、当業者にとってそれらの特性は明らかであるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
図1は、ある家10の1階間取りを示している。この家には、ガレージ12、ガレージ12と家10の内部を結ぶ階段装置14、食堂部分16、キッチン20、寝室24、浴槽58を備えた浴室28、トイレ・洗濯室部分32、シャワー・トイレ複合装置34、上階へつながる別の階段装置36、及び個人用移動装置40が備わっている。これらそれぞれの場所で、モーターの機能を利用して日常生活の用事を行う。
【0045】
例えば星印4は、自動車48の座席から起立位置への移動を表す。星印52は、床と階段装置の間の移動を表す。星印56は、起立位置と浴槽58内に寄りかかった姿勢との間の移動を表す。星印62は、シャワー・トイレ複合装置34の出入りの移動を表す。これらすべての移動にはモーター装置を利用する必要があり、特に移動が困難な人には難しいことがある。高齢者にとっては、これらの移動がより困難となっており、一般的な家はこれらの移動を行うのに必要な体力や身体機能を軽減するようにはなっていない。
【0046】
本願の開示は、一般人に比べて体力や機敏さがない人の前記移動からのストレスを軽減すべく、一般家庭で利用することができる器具及び装置のシステムを提案する。この家はまた、移動困難な人々に優しく設計されている。例えば、流しエリア66や洗濯エリア70は、個人用移動装置が近づけるように設計されている。
【0047】
図2は、個人用動力移動装置100の斜視図で、これは、移動が困難な人が日常生活の用事をするのを介助するようにできている。個人用移動装置100には、上側部102と下側部104とがある。上側部102には、シート108、シート108に軸回転可能に結合されている背もたれ112、背もたれ112に軸回転可能に結合された2つの肘掛け116と120、及び肘掛け116に設けられた制御入力部124がある。シート108は、フレーム128と支持部132を備える。この支持部132は、織物かこれに類似の素材で、フレーム128に伸ばして取り付けている。シート108は、水平軸111の周りに回転できるように個人用移動装置100の下側部104にあるフレーム157に軸回転可能に結合されている。背もたれ112は、シートと類似の構造で、フレーム136と支持部140とを有する。支持部140は、織物かこれに類似の素材で、フレーム136に伸ばして取り付けている。背もたれ112はシート108に軸回転可能に結合されて、水平軸109の周りに回転する。シート108と背もたれ112の間の角度は調節することができ、個人用移動装置112に乗っている人がその角度を調節することができるようになっている。
【0048】
背もたれ112にはさらに、この個人用移動装置100を引いたり押したりして動かす人が使えるように、持ち手144が設けられている。2つの肘掛け116と120は、背もたれ112のフレーム136に軸回転可能に結合され、2つの軸周りに回転可能である。軸113は背もたれ112の長手方向軸と平行、軸115はシート108に対して水平である。肘掛け116と120が軸回転するので、これらは図2に実線で示す使用位置と、図2に仮想線で示す垂直又は水平収納位置の間で回転する。これにより個人用移動装置100の乗降が横方向からの移動で可能となっている。このように横方向の移動ができるため、座ったり立ったりして個人用移動装置に乗り降りできない人にも、代わりの手段が提供される。肘掛け116と120は、移動を容易にするために、使用位置又は収納位置に固定することができる。
【0049】
制御入力部124は、ジョイスティック148と多方向押しボタン152との組み合わせである。制御入力部124は、図示しない制御器に電気的に接続されている。制御入力部124は、肘掛け116の端部に設けられ、個人用移動装置100の使用者が手で簡単に握れるように構成されている。ジョイスティック148の方向と作用させる力、又は多方向押しボタン152の方向又はこれに作用させる力は、いずれも使用者が制御するが、個人用移動装置100の進行方向と速度を調節する。
【0050】
上側部102は、シートフレーム128の底部が下側部104のフレーム158と接している部分で下側部104の上に取り付けられている。この下側部104には、足置き156、足置き支持具157、フレーム158、制御器(図示せず)、駆動装置(図示せず)、リフト機構(図示せず)、複数の脚159、駆動ローラー160、及び移動ドライバー164がある。足置き支持具157は、フレーム158に軸回転可能に結合されており、水平軸155の周りに回転可能である。足置き156の表面には、滑り止め表面加工による複数のパターン168がある。足置き156は、足置き支持具157から前方に延在している。足置き156の足置き支持具157からの延伸量と、フレーム158に対する角度は、数段階に調整可能であり、足置き156を定位置で固定することもできる。足置き156と足置き支持具157は、個人用移動装置100のシート108に座っている人の足の位置に合わせて取り付ける。
【0051】
移動ドライバー164は、個人用移動装置100から横方向に延びており、図5及び図6の実施例により詳しく示されているように、階段に隣接しているガイドと係合する。
【0052】
脚159はフレーム158から外方へ延在する。これらの脚はフレーム158の底部外周周りにあって間隔が調節可能である。駆動装置は脚159にかかる力が何らか変化するのに応答し、フレーム158の外周周りにある脚159の間隔を変更する。これは、個人用移動装置100使用者の水平方向の重心移動を補償するためである。この調節を行うのは、脚158に取り付けられている図示しないセンサーからの入力を受信する図示しない能動制御装置である。これらのセンサーは、1本の脚が支えている力に応答する独立した力の検出値を出力する。これらの検出値は、図示しない制御器が脚158にかかる種々の力を解析してそれにより下向きの力がかかる水平方向の位置を決定するのに利用される。その位置がいったんわかれば、個人用移動装置100にかかる荷重を補償してこれを支持するために脚158を移動させる。
【0053】
駆動ローラー160は、脚159の内部に配置され、個人用移動装置100の駆動力を発生する。図31を参照すると、駆動ローラー160は各脚159内部で2つの駆動輪2206、2210によって駆動され、個人用移動装置100が載っている面と直角の向きになっている。各脚159にあるこれらの駆動輪2206、2210は、それぞれ矢印2207、2211によって表される回転方向に、モーター2200によって各々独立に駆動される。このモーター2200は、制御入力部124からの信号を処理して駆動輪2206、2210に適切な駆動信号を出力する図示しない制御器からの入力を受信する。駆動輪2206、2210は、独立した速度と方向で駆動され、駆動ローラー160が所望の方向、速度となるようにする。各脚159の各駆動ローラー160をこのように動作させることによって、個人用移動装置100の速度と方向を制御することができる。駆動ローラー160を複数の方向に駆動することができるので、個人用移動装置100は、転向させる必要なくどんな方向にも走行させることができる。これにより、人はどんな方向へどんな位置からでも操縦して移動することができる。実施例によっては、駆動ローラー160の一つのみを駆動させ、残りは無動力としてただ個人用移動装置100の動きに追従するようにしてもよい。
【0054】
図3を参照すると、個人用移動装置100の制御入力部224は、肘掛け178と182の端部に配置されている。制御入力部124には、回転式ジョイスティック170と、肘掛け178、182に水平軸周りに回転可能に取り付けられたブレーキ取っ手174がある。個人用移動装置100の使用者が回転式ジョイスティック170を回したり押したりすると、個人用移動装置100の進行方向と速度が与えられる。ブレーキ取っ手174を握ると、個人用移動装置100は減速する。制御入力部224が設けられていることで、ジョイスティック170の動き全体から細かく個人用移動装置100の動作を制御して移動能力が向上するように、細かい運動能力に欠けた人を介助する。
【0055】
図4を参照すると、個人用移動装置100の制御入力部192の他の実施例は、肘掛け186の端部に配置されたボール式多方向制御入力部193である。ボール193を回転させると、個人用移動装置100の方向を制御できる。肘掛け190には、その端部に押しボタン式制御入力部196が配置されている。制御入力部196のボタンにより、始動、停止、加速、減速の各コマンドが個人用移動装置100に与えられる。制御入力部192は、個人用移動装置100の動作に対し、代わりの入力方式を提供する。
【0056】
図27は、個人用移動装置1700の他の実施例を示す。個人用移動装置1700には、上側部1702と下側部1706がある。上側部1702は、シート1708と、背もたれ1710と、2つの肘掛け1712、1716と、ジョイスティック1718を有する。シート1708は、ベース1720に結合されており、布で囲まれ、詰め物がされて布で覆われている。背もたれ1710はシート1702に結合されていて、シート1702の表面と背もたれ1710の間の角度が個人用移動装置1700に乗っている人の好みに応じて調節することができるように調節すべく構成されている。肘掛け1712、1716は、背もたれ1710に軸回転可能に結合されていて、背もたれ1710から前方に延在する。肘掛け1712、1716は、図27に実線で示す使用位置と、図27に肘掛け1712が仮想線で示されているように、肘掛け1712と1716がほぼ垂直に延在している収納位置との間で動けるようになっている。収納位置では、肘掛け1712と1716は、個人用移動装置1700の使用者がその側部から出られるような位置にある。ジョイスティック1718は肘掛け1712に取り付けられており、ベース1720にある図示しない制御器に電気的に接続されていて、個人用移動装置1700の速度と方向を制御する。個人用移動装置1700の速度は、ジョイスティック1718の変位の大きさに比例する。
【0057】
下側部1706には、ベース1720、第1及び第2駆動輪1722、1726、2つの従動キャスター1728、リフト機構1732、及び移動ドライバー164がる。図示しない第1モーターは駆動輪1722を、図示しない第2モーターは駆動輪1726を駆動する。駆動輪1722、1726は、個人用移動装置1700が回転半径ゼロで回転したり、後退したりすることができるように、独立して動作する。ベース1720は、駆動輪1722、1726の後方に配置されている従動キャスター1728を受け入れるように形成されている。従動キャスター1728は無動力であり、図示しない車輪支軸によって自由に回転する。駆動輪1722、1726と従動キャスター1728は、4点で床と転がり接触する。
【0058】
リフト機構1732には、図示しない駆動モーター、図示しないリフトリンク、及び囲い部材1736がある。モーターは、バッテリーと制御器に電気的に接続されている。制御盤1709には、上昇起動ボタン1711と下降起動ボタン1713が設けられていて、個人用移動装置1700の高さを調節するようになっている。利用者がボタン1711を操作すると個人用移動装置1700のシートが上がり、ボタン1713を操作するとシート1708が下がる。個人用移動装置1700の高さ調節は、利用者が足を床に付けたまま体を持ち上げることによって個人用移動装置1700から降りるのを補助するリフト補助機構としても動作可能である。リフト機構1732は、シート1708が最高位置まで上昇したときに、関節の最後の部分でシート1708の背もたれ1705がシート1708の前部1707よりも上がり、それによって利用者がシート1708に楽に座ったり立ったりすることができるようになっている。個人用移動装置1700の上昇位置を、図27に仮想線で示す。
【0059】
さらに他の実施例、個人用移動装置1800を図28に示すが、これは、上側部1802と下側部1806を有する。上側部1802には、シート1808、一体型背もたれ・肘掛け1810、ジョイスティック1812がある。シート1808は円形でクッションがきいており、布で覆われている。一体型背もたれ・肘掛け1810は、複数の支持体1816によってシート1808に結合されている。この一体型背もたれ・肘掛け1810は、詰め物がされていて布で覆われている。この一体型背もたれ・肘掛け1810は個人用移動装置1800の後ろ側に配置され、シート1808の丸い形状に沿っていて、真後ろの部分1818が最も高く、肘掛け1820、1822の部分はより低くなっている。支持体1816がシート586から上方に延びていて、一体型背もたれ・肘掛け1810をシート1808に結合している。ジョイスティック1812は支持体1826によって一体型背もたれ・肘掛け1810に結合されており、個人用移動装置1800の動作を制御するために機能する。
【0060】
下側部1806には、ベース1828、リフト1830、図示しない駆動モーター、及び複数の安定キャスター1836がある。ベース1828はほぼ球体状で底部が開いている。図示しない駆動モーターはベース1828に取り付けられていて、図示しない制御器と図示しないバッテリーに電気的に接続されている。制御器とバッテリーは、いずれもベース1828に結合されていて、ベース1828内部に見えないように隠れている。安定キャスター1836は、ベース1828の底部縁の外周に結合されており、支軸周りに自在に回動可能で又回転軸周りに自在に回転可能である。下側部1806はまた、個人用移動装置40、100、1700の実施例について説明したのと同様の形態でベース1828に結合されている移動ドライバー164を有する。
【0061】
リフト1830はベース1828に、シート1808はリフト1830の頂部に結合されている。リフト1830には、図示しない駆動モーター、高さ調節器1840、及び囲い部材1842がある。モーターは、バッテリーと、制御器と、高さ調節器1840とに電気的に接続されている。高さ調節器1840は、個人用移動装置1800の高さを調節するように構成されている。
【0062】
図29はさらに他の個人用移動装置2000を示しており、ここではトイレ、椅子、ベッド等の隣にある機器へ利用者が後ろ側から楽に移れるように背もたれが省かれている。2つの足置き2002、2006がベース2008に取り付けられている。支持体2010がベース2008からほぼ垂直に延在している。一体の上体支え2012が支持体2010に結合されている。上体支え2012は半円形断面の筒状部材であり、開口部分が支持体2010と反対向きになっている。この上体支え2012は、快適な表面をもたらすように、上体支え2012の両端部に結合された柔らかい詰め物された材料2016、2018を有する。
【0063】
筒状ハンドル棒2020がベース2008に結合されている。ハンドル棒2020の2つの端部に取り付けられているのは一組の制御部2022、2026であり、個人用移動装置2000の速度と方向を制御する。
【0064】
図30は、個人用移動装置1800の下側部1806と類似の下側部2100の実施例を図示している。下側部は、ハウジング2108と、そのハウジング2108に結合された、安定キャスター2102及び駆動部2106を有する。駆動部2106の中心は、図示しないシート及び下側部2100の中心を貫通する垂直軸2110上に配置される。駆動部2106は、固定中心部2112と、それの対向する側部にある2つの駆動輪2116、2118とを有する。駆動輪2116、2118は、互いに独立して自由に動き、同じ方向にも反対方向にも回転可能である。またそれぞれ異なる速度で回転可能でもある。固定中心部2112内には、駆動輪2116、2118を駆動する、図示しないモーターが収装されている。固定中心部2112は制御器及び図示しないバッテリーに接続されて、制御器とバッテリーからモーターへの電気的な接続経路を形成している。
【0065】
安定キャスター2102は下側部2100に結合され、ハウジング2108の底部外周縁のあたりに配置されている。安定キャスター2102は図示しない支軸の周りに回動自在であると共に回転可能であり、個人用移動装置をより安定させるべく複数の箇所で床に接触するようにしている。
【0066】
個人用移動装置40、100を使っている人は、これを用いて家10の同一階はどこでも移動することができる。しかし、異なる階の間での移動は制約される。個人用移動装置40、100の実施例は、この器具40、100を使用している人がある階から別の階へ移動するのを助けるように構成されている。
【0067】
図5を参照すると、階段200の装置が地上階202と上階206との間に設置されている。階段200には移動案内装置210が設けられていて、これは、利用者が個人用移動装置40を使用して階段の上りを越えて移動できるように、図5に例示されている実施例の個人用移動装置40と協働するようになっている。個人用移動装置40の移動ドライバー164は、個人用移動装置40の枠158から延在しており、移動案内装置210と係合する。移動案内装置210は、2つのガイド212と216を有し、それぞれ階段の両側部に配置されている。ガイド212には、2つの軌道220、222がある。これら2つの軌道220と222は、ガイド212の形状に倣い、ガイド212に沿ってほぼ平行の経路に従っている。同じように、ガイド216には、2つの軌道226、230がある。これら2つの軌道226と230は、ガイド216の形状に倣い、ガイド216に沿ってほぼ平行の経路に従っている。個人用移動装置100の利用者は、移動案内装置210に近づいて、個人用移動装置40の両側部にある移動ドライバー164を伸長させる。移動ドライバー164は軌道220、222、226、230と係合して移動案内装置210に沿って個人用移動装置100を移動させるべく(図6に示すように)軌道220、222、226、230の内部で回転し始める。図5、図6に示す実施例では、移動ドライバー164は外歯165を有し、軌道220、222、226、230の内歯167とかみ合って、一つの階202から別の階206へ移動する際に滑らないようにしている。言うまでもなく、移動ドライバー164を軌道220、222、226、230との間で滑りを生じることなくこれに係合させるには多くの方法があり得る。移動ドライバー164は、これを回転させるモーター163によって駆動され、移動案内装置210に沿って個人用移動装置40を移動させる。図2に例示の実施例では、モーター161は個人用移動装置100の枠158内に納められており、移動ドライバー164に動力を与える。
【0068】
図2の個人用移動装置100は、移動ドライバー164のみを伸長させる。図5、図6に例示の実施例では、個人用移動装置40には、モーター163及び移動ドライバー164を完全な組として突き出す伸長ロッド171がある。また、個人用移動装置40は、上側部に一つの移動ドライバー164を、下側部に二つの移動ドライバー164を有する。下にある二つの移動ドライバー164は協調して動作し、移動中に個人用移動装置40を安定させることに資する。図5、図6に例示の実施例では、3つの移動ドライバー164すべては共に同期して回転し、それにより移動中に個人用移動装置40の無機が保たれるように結合されている。
【0069】
移動ドライバー164は、個人用移動装置100が上の階206から地上階202へ移動するときに、各軌道220、222、226、230上にある安全地点232、236、240、242を通過するまで軌道220、222、226、230から引き込まれないように構成されている。同じように、移動ドライバー164は、個人用移動装置100が地上階202から上の階206へ移動するときに、各軌道220、222、226、230上にある安全地点246、250、252、256を通過するまで軌道220、222、226、230から引き込めることができない。この安全上の特徴により、器具100の利用者がうっかり移動ドライバー164を引っ込めて落下してしまうことがない。
【0070】
より高い運動能力を持った人が、常時個人用移動装置40や100のような個人用移動装置を必要としない場合もある。移動補助器具の方がより適当で、利用者により高度な自立性を与えることになる場合もある。例えば、図13に、駆動装置475、駆動輪474、476、枠478、制御ハンドル480、シート482、及び安定輪484を有する動力歩行器472を示す。この動力歩行器472は家の中を動き回るのに適しているが、使用者が疲れてきたらより高度な介助が行えるように構成されている。歩行器472の利用者は、制御ハンドル480を握って、歩行器472の後について歩く。駆動装置475は、モーター477と、駆動輪474、476を駆動する伝動機構479を有する。制御ハンドル480には、動力歩行器472の速度を制御すべく速度制御入力器481とブレーキ483がある。
【0071】
使用者486が疲れてきたら、歩行器472を変形させて個人用移動装置として使用することができる。シート482はほぼ水平な軸488の周りに回転し、実線で示す収納位置と、仮想線で示す使用位置をとる。図13の実線で示すように、安定輪484とシート484が収納位置にあるときは、安定輪484は枠478の凹みの中に収納される。安定輪484はほぼ水平な軸490の周りに回動し、シート482が使用位置へ移動すると共に使用位置へ移動する。安定輪484はキャスターであり、動力歩行器が個人用移動装置に変形するときには枠478に対して固定される。安定輪484は、動力歩行器472を動かすと支柱471の周りに回動する。歩行器にはまた、動力歩行器472が歩行器の形態で、あるいは個人用移動装置として使用されているときに床面に沿って摺動する、2つの安定具485、487がある。この安定具485、487は、動力歩行器472が個人用移動装置として使用されているときには足置きとなる。制御ハンドル480は、図13に実線で示す歩行器としての使用位置と、仮想線で示す個人用移動装置としての使用位置との間で回転する。
【0072】
移動能力と自立性に関する問題としては他に、個人用移動装置40、100から使用者が家の中にある他の設備に移る必要があることがある。先に述べたように、個人用移動装置100には回動可能な肘掛け116、120があり、個人用移動装置100へ乗降するのに楽に横移動ができるように収納位置へ移動する。この方式で、家の中の他の設備への横方向移動が楽になる。
【0073】
図7を参照すると、リクライニング椅子230は、楽に横方向へ移動できるように跳ね上げ式肘掛け232、236を有する。また椅子230は、回動可能なトレイ240と温度調整付き保存庫242を備える。肘掛け232、236のほか、椅子230には、頭部46、背部250、シート部252、脚部256、及びベース260がある。頭部46、背部250、脚部256は、図7に示す椅子の位置から図8に示すリクライニング位置へ関節で折れ曲がる。肘掛け232と236は、ベース260に軸回転可能に取り付けられていて、水平軸162の周りに回動する。肘掛け232と236は、肘掛け236が実線で示されている使用位置と、肘掛け236が仮想線で示されている収納位置との間で回転する。肘掛け232、236が回転すると、平坦面を持った肘掛け支持部266が現れる。肘掛け支持部266の上面はほぼ平坦であり、シート部252の上向き面251とほぼ同一面にあって、このリクライニング椅子230と個人用移動装置40、100や他の機器との間で人が横方向へ楽に移動できるようになっている。肘掛け232、236は手動で上げ下げする実施例もあり、また動力で上げ下げする実施例もある。
【0074】
回転可能なトレイ242は、温度調整付き保存庫242の上面に結合されている垂直支持ロッド270に回動可能に取り付けられている。トレイ242は、図7に示すように、肘掛け236を越えて、仮想線で示す使用位置と実線で示す収納位置に回動させることができる。温度調整付き保存庫242はベース260の一方の側部に取り付けられていて、冷たい食品や暖かい食品、飲料を保存するのに適した場所となっていて、椅子230に座っている人が椅子からあまり立ち上がらなくてもよいようにしている。
【0075】
図8は椅子280の他の実施例を示し、この椅子280は頭部282、背部286、肘掛け290、292、シート部296、脚部300、及びベース302を有する。頭部282、背部286、及び脚部300は、実線で示す椅子の位置から、一部仮想線で示すように、頭部282、背部286、シート部296、脚部300がほぼ水平な面を形作るリクライニング位置へ関節で折れ曲がる。頭部282、背部286、及び脚部300はそれぞれ独立に関節で折れ曲がり、この椅子ベッド280が椅子の位置とほぼ水平な位置との間で複数の形態に調節できるようになっている。各肘掛け290と292は、その上面がシート部296の水平面とほぼ同一面となる下げ位置と、上げ位置(肘掛け292を参照)とに調節することができる。これらの肘掛け290、292が下げ位置にあるとき、椅子280と図2に示すような個人用移動装置等の他の器具との間で面から面への直接移動ができるようにこれら肘掛け290、292は収納されている。肘掛け290、292は手動で上げ下げされる実施例もあり、動力で上げ下げされる実施例もある。
【0076】
図32は、跳ね上げ肘掛け2312を備えたリクライニング椅子2300の斜視図であり、個人用移動装置2310の隣に位置している椅子2300のシート2316が個人用移動装置2310へ移動している。リクライニング椅子2300の跳ね上げ肘掛け2312は、個人用移動装置2300のシート2316が椅子2300の表面2318の上から移動2310の表面2320の上へ移動することができる垂直の収納位置まで上方へ回動される。シート2316の底部は、椅子2300の表面2318と個人用移動装置2310の表面2320に取り付けられているローラー2322の上を移動するときにシート2316を支持する固い材料である。シート2316に持ち手2326が取り付けられていて、シート2316に座っている人を介助するヘルパーが椅子2300から個人用移動装置2310へその人を移動させるときの手助けとして、その持ち手2326を引っ張ることができる。ローラー2322はリクライニング椅子2300の表面2318上に均等な間隔となっており、シート2316の底面に一様に接触する面を形成している。個人用移動装置2310は、リクライニング椅子2300と個人用移動装置2310との間を容易に移動できるように、収納位置へ回動させることができる回動可能な肘掛け2328、2330を備える。
【0077】
図9を参照すると、他の実施例の椅子310は、頭及び背もたれ316、シート部320、足部22、及び関節式肘掛け326、330を備える。椅子310は、図示しない椅子位置からほぼ水平な位置へと折れ曲がる。足部322と頭及び背もたれ316はそれぞれ独立に折れ曲がり、椅子位置と図9の水平位置との間でどのような位置にも止めることができる。肘掛け326、330は、図9に示す使用位置と、肘掛け326について図9に実線で示す収納位置との間でほぼ水平な軸332、333の周りに回動する。収納位置の時、肘掛け326、330は椅子ベッド310の枠331の内部に収容される。
【0078】
図10に示す他の実施例の椅子350は、回動可能なトレイ352、肘掛け356、360、移動プレート362、366、及び温度調節付き保存庫370、372を有する。この椅子350はリクライニングするもので、背もたれ376、シート部380、及び脚部382を有する。回動可能なトレイ352は、椅子350のベースにある図示しない枠に結合されている支持ロッド388に回動できるように取り付けられている。図示のように、トレイ352は、図10に示す使用位置に回転させたとき椅子350に座っている人の上体に合うように三日月形である。トレイ352は使わないときには人のじゃまにならないように回転される。肘掛け356、360は保存庫370、372に軸回転可能に結合されていて、肘掛け356は垂直軸392の周りに、肘掛け360は垂直軸396の周りに回転可能であって、シート部の隣にくる使用位置(図10の肘掛け356)と、収納位置(図10の肘掛け360)とをとる。移動プレート362、366も垂直軸392、396で保存庫370、372に取り付けられている。肘掛け362、366が収納位置にあるときには、移動プレート362、366の上側の面はシート部380の上面とほぼ同一面をなす。移動プレート362、366は堅牢であり、使用者が椅子350から出て個人用移動装置40、100等の移動装置に乗り込むべくすべり移動するのに適した表面を形成する。保存庫370、372は温度調節されていて、冷たい食物、暖かい食物、飲料を保存するのに適した場所となる。一方または両方の保存庫370、372を、温度調節できないものとして食料以外の物品を収納する実施例も可能である。
【0079】
椅子230、280、310、及び350は長時間ここに楽に座っていられる快適さがあるが、時には病気やけがのため、ベッドにいる時間を長くする必要がある、あるいはその方が好ましいこともあるであろう。このように療養期間が長くなると、自立しようという気持ちが減退しがちである。癒し器具によって長い療養期間に対処することで、殺風景な環境で療養する必要がなくなり自立の感覚を養成する助けとなる。
【0080】
図11に個人用くつろぎ装置420を示す。この個人用くつろぎ装置420は、電動天蓋422、ベッド424、図示しない温度調節部、図示しない空気清浄機、ビデオ投影機423、スピーカー425、及び図示しないアロマセラピー装置を有する。電動天蓋422は、図11に示す収納位置から、図12に示すような天蓋422がベッド424を収容して天蓋422が取り囲む内部にくつろぎの環境を作り出す使用位置へ展開する。使用位置では、電動天蓋422の上面426の裏側がビデオ投影機423から投射されるビデオ映像を映し出すのに適した面となる。天蓋422により、外からの物音や雑音が相当低減されると共に、アロマセラピーや他のセラピーのための閉鎖空間ができる。スピーカーは、ビデオ投影機423と連携して、あるいはそれとは関係なく作動する天蓋内部の音源である。温度調節部、空気清浄機、及びアロマセラピー装置は、互いに連係して動作し、個人用くつろぎ装置420の利用者に、くつろぎの状態を作り出してそれにより治癒を補助する適切な環境条件を提供する。特定の時間あるいは特定の個人用くつろぎ装置420の利用者に特定のくつろぎ特性を提供すべく、種々の機器の動作をプログラム可能とすることができる。図11及び図12の実施例に図示されているように、個人用くつろぎ装置420は、寝室24にある普通のベッドの形態をとることができ、就寝用のベッドとして、また個人用くつろぎ装置420の特徴の集合として機能する。
【0081】
電動天蓋422は、上部426、側部438、440、固定枠442、移動枠444、動力部446、及びガイド448、450を有する。上部426と側部438、440は、可撓性であって折りたたみ可能である。固定枠442はベッド424の頭端部で壁452に取り付けられている。上部426と側部438、440の端は、固定枠442に固定されている。移動枠444は、入れ子形式の部材454を有する。移動枠444を収納位置から使用位置へ動かすと、入れ子形式の部材454は円弧状に展開して、側部438、440の上縁部と上部426のそれと隣接する縁部を支える。動力部446は、移動枠444を、図12に示す使用位置と図11に示す収納位置の間で動かすように作動可能なモーターを備える。ガイド448、450は、移動枠444が移動するための経路となる。2つの肘掛け447、449は図11にはっきり見えるが、動力部446と回動可能に取り付けられており、ベッド424のそれぞれの側にある水平軸455、457の周りに回動して利用者がベッド424から転落しないような保護と支持の役割をする。肘掛け447、449は、図11に示す使用位置と図12に示す収納位置との間で移動する。動力部446は、肘掛け447、または449に配置されている利用者入力部483によって操作される。
【0082】
個人用くつろぎ装置のベッド424は、部分428、430のいずれかの上にいる使用者が望ましい位置にその部分を調整できるように、独立して折り曲げ可能な個別の部分428、430に分かれている。部分428、430はそれぞれの部分で複数の複数の部432、434、436を有する。頭部432、大腿部434、及び脚部436は、部分428、430上の使用者が望ましい位置にその部分を調節できるよう複数の位置に独立して折り曲げ可能である。各部分は、使用者が適切な位置を温度調節したり、マッサージを施したりするよう選択できるように、独立して操作可能な温度制御装置及びマッサージセラピーを有する。さらに、各部分の各部は、使用者がくつろぎを得るために、就寝面の硬さを調整できるように、独立して調節可能なマットレス硬度調節器を有する。個人用くつろぎ装置420の操作は、電動天蓋、ベッドの折り曲げ、マットレス部の硬さ、マッサージ調節器、ベッド温度調節器、温度調節器、アロマセラピー、空気清浄機、音声、及びビデオを含む個人用くつろぎ装置420の全ての態様を制御するよう設定されている使用者入力装置483によって制御される。特定の時間ないし特定の使用者に対する一定の治療概略のプラグラミングも含まれている。
【0083】
個人の健康法を維持し、自立して排泄を行なうことは、移動が困難な人の自立心を維持する重要な側面である。介入がほとんど、もしくは全くない状態で入浴設備やトイレ設備に近づけることは、移動が困難な人を心地よく移動させるよう補助することと同様に高い自立心を与える。本発明の開示は、移動が困難な人たちによりよい接近方法を提供するトイレ及び入浴装置のいくつかの実施形態を含んでいる。
【0084】
図14を参照すると、トイレ領域には、トイレ500のシート522上に座っている使用者556がいる。このトイレ領域は、トイレ500及び壁掛け式手すり516を有する。トイレ500は、トイレ用ボウル及びタンク複合器520、シート522、及び蓋524を含む。壁掛け式手すり516は、回動取付台546、548及び手すり554を含む。トイレ500は標準のトイレより高さが高く、シート522は、シート522の後方部525がシート522の前方部526より高さが高くなるよう角度が付けられているか、または傾いている。それゆえ、高齢で、移動が困難ないしできない人は、標準の高さのトイレに座わなければならないときほど膝を曲げる必要がないだけでなく、使用者は傾斜シート522上に後ろに寄りかかるだけでよいのである。壁掛け式手すり516は、回動取付台546、548に軸回転可能に結合されており、実質的に垂直軸527を中心に回動する。手すり516は、取っ手554がトイレ500の使用者556用の支持体を形成するために壁528から垂直に延在している図14に実線で表す使用位置と仮想線で表す収納位置との間で回動される。当然のことながら、二つの手すり516がトイレ500を乗り降りする使用者556を補助することと伴って使用されてもよいように、第2の手すり516は図14に図示されていない壁528の反対側の壁に設置されてもよい。
【0085】
トイレが小幅ボウル602、水タンク604及びシート606を有し、補助装置610と隣り合わせであるトイレ600の別の実施形態が図15に示されている。補助装置610は、補助手すり612、駆動装置(図示せず)に取り付けられている結合器620、及び調節可能補助取っ手622を有する。結合器620は、軌道630で滑るように動き、かこい632の内側にある駆動装置に取り付けられている。駆動装置は、結合器620が軌道630に沿って上下に動き、それによって手すり612が、実線で示す起立位置から仮想線で示す座る位置の間を移動する使用者636を動力介護するために水平方向に動くよう動作を可能にする。補助手すり612は、柔らかい握りハンドル640を有し、心地良い握り面を提供する。補助手すり612は、結合器620および軌道630を中心にして垂直に回動し、結合器620に対して補助手すり612の多くの固定可能位置を有する。トイレの蓋は図15では取り除かれている。
【0086】
補助手すり622は、軌道630に結合されており、望ましい位置に調節するため垂直方向に移動可能である。小幅ボウル602は、軌道630に結合されており、ボウル620の高さは仮想線で示すように垂直に調節可能であり、それゆえ高齢で、移動が困難ないしできない人を個人用移動装置などからトイレボウル602に簡単に滑るように動かすことができる。ボウル602の適切な高さによって、トイレに座っている使用者が、トイレが低すぎる時に彼らの膝を曲げることなく快適な膝の位置になることを可能にする。図15に例示の実施形態がトイレ領域の片側のみを示しているが、当然ながら補助手すり612及び補助取っ手622は、使用者636の両側を支えるために使用者636の反対側にも重複して設置されている。
【0087】
図16は、トイレ652に座り、壁掛け式の手すり656をしっかり掴えている使用者650の側面図を示す。壁掛け式の手すり656は結合器666により壁662に結合されている。結合器666は、図16に示すように個人用移動装置からトイレ652に体を引き寄せるために壁掛け式の手すり656を使う使用者650に充分な補助を提供するために壁670の構造的な部材に取り付けられている。トイレ652はボウル658およびシート660を有する。トイレ652およびシート660は、壁662の方を向き、壁掛け手すり656を利用しながら、使用者650がトイレ652に乗れるように設定されている。トイレシート660及びボウル658は、前後の長さが標準のトイレより長くなっている。さらに、シート660の前部分は下向きに下がっており、それゆえ必要に応じて、車椅子に拘束される人が図示の車椅子676ないし他の個人用移動装置から移ることなくトイレシート開口部の前部分672を通ってトイレ658上に排尿することができる。
【0088】
図19は、トイレ902及び囲い部材906を有するトイレ領域900のさらに別の実施形態を示す。トイレ領域900は、さらにトイレ領域900の囲い部材内にある構造部912、916に軸回転可能に設置されている補助装置910を含んでいる。補助装置910は、手すり920が実質的に使用位置に対して垂直になっている収納位置と手すり920がトイレ902に座っている人の前の通常水平の位置にある使用位置の間で回転可能である。使用位置では、使用者がシャワー中に立っていられるよう支えるために手すり920は利用される。
【0089】
図20は、壁掛け式トイレ1000を示す。トイレ1000は、ボウル1002、シート1004、蓋1006、制御パネル1008、噴霧器1010、及び送風装置1011を有する。シート1004及び蓋1006は、ボウル1002に結合され、それぞれ共通水平軸1007を中心に回動する。ボウル1002は壁1012に設置され、図14に例示の実施形態と類似の方法でわずかに傾いているが、この場合トイレ1000は床に設置されていない。噴霧器1010は、肌を洗浄するためにトイレに座っている使用者の上に温水を浴びせるいくつかの開口部1014を有する。ボウル1002内にある送風装置1011は、肌を乾かすためにトイレに座っている使用者の上に温風を吹きかける。制御パネル1008は、噴霧器1010からの温水及び送風装置1011からの温風の量や温度を調節することが可能である。いくつかの実施形態では、図20に例示されている実施形態の噴霧器および送風装置は、本願明細書に記載の他のトイレの実施形態の1つに実行されてもよい。
【0090】
実例では、移動に困難な人が多様に移動する必要が少なくなるようにトイレ設備と入浴設備両方を提供する領域を作ることが適していると思われる。図17は、シャワー・トイレ複合装置700のある実施形態を示している。シャワー/トイレ700は、トイレ702、囲い部材706、2つのプライバシードア710、712、床排水溝716、手持ちシャワーヘッド720及び手持ちシャワーヘッド用スイッチ721を含んでいる。トイレ702は、ボウル722、シート726、蓋730を含んでいる。囲い部材706は、3つの壁732、736、740、じゃばら式の扉742、2つのドアガイド746、750、一体型シート752、及び2つの手すり756、760(図示せず)を有する。前記ボウルに結合され、前記一体型シートに収容されているタンク(図示せず)も含まれる。一体型シート752は、水がシートから床排水溝716に向かって流れ出すように傾いている。プライバシードア710、712は、囲い部材706の壁732に回転可能に設置されている。プライバシードア710、712は、閉じ位置にある際、実質的に水密封材が水がシャワー/トイレ700から逃げ出さないように働くよう、ドア710および712が互いにそして床排水溝716とぴったりはまるように設置されている。
【0091】
床排水溝716は、シャワー/トイレ700の底部の全域を占める。床排水溝716は、水が排水穴762に直接向かうようにわずかに凹面になっている。床排水溝716の全体は、表面が濡れている場合に床排水溝716上で滑る可能性を減らすために、表面に滑り止め加工を施している。じゃばら式扉742は、取っ手766を有する。じゃばら式扉の取っ手766が下方に引っ張られないし上方に押されると、開閉するようじゃばら式扉742は、ドアガイド746、750を通って滑る。使用者がトレイ702を使用すると、必要に応じてプライバシードア710、712は使用者によって閉められてもよい。使用者がシャワーを浴びる場合に、ドア742の下側部が水密閉材を形成するためにプライバシードア710、712に隣接するようプライバシードア710、712は閉められ、じゃばら式扉742は下方に引っ張られる。
【0092】
図18は、シャワー・トイレ複合装置800の別の実施形態を示している。シャワー/トイレ800は、トイレ802、一体型シート806、2つの壁掛け回動式手すり810、812、囲い部材816、床排水溝820、一対の壁掛け噴射ヘッド826、828(図示せず)、及び移動可能手持ちシャワーヘッド830を含んでいる。壁掛け回動式手すり810、812は、使用者がシャワー・トイレ複合装置800に、もしくはそこから移動するときに手すり810、812が最適な位置にあるように実質的に垂直方向に回動する。トイレ802はボウル832、シート836及び蓋840を有する。壁掛け回動式手すり810、812は、手すり842及び2つの軸846を有する。囲い部材816は、3の側面850、852、856、天井860、カーテン棒862、及びカーテン866を有する。床排水溝820は、いくつかの穴870を有する。床排水溝820は、水が穴に向かって流れ出すようにわずかに凹面になっている。一体型シート806は、蓋840が降りているときに実質的に座り続ける場所としてベンチを提供するためにトイレ802に結合されている。一体型シート860は、囲い部材816の側面850、852、856に結合されている。一体型シート806及び蓋840は、水の流れが床排水溝820に向かって流れ落ちるように前方に傾いている。トイレ802及び囲い部材816に対するシート807によって置かれるベンチを上げ下げする構造は、いくつかの実施形態に提供されている。
【0093】
入浴は、日常生活に必要な要件であり、運動能力に制約のある人にとって彼らが自立性を維持していく上で最大の関心事である。入浴の過程で、運動能力に制約のある人に自立心を与える様々な介護機器や入浴設備に適合する装置が、本明細書に記載されている。
【0094】
例えば、図21はシャワーを浴びる人を介護するための補助装置1100を示している。補助装置1100は、シャワー室1102内に示す折り曲げ可能肘置き装置を有する。補助装置1100は、取付部材1106、取付部材1106にはめ込まれている支持部材1110、及び補助部1116を有する。支持部材1110は、使用者がシャワー室1102の外側から内側に移動するのを補助するために取付部材1106に対して垂直軸1112を中心に回転可能である。補助部1116は支持部材1110に結合されており、背もたれ1126、背もたれ1126から伸びている2つの手すり1120、1122を有する。
【0095】
支持部材1110は、取付部材1106から入れ子状になっているjの長い脚部分と支持体1130(図示せず)において補助部1116に結合されているjの短い脚部分を有するj型になっている。取付部材1106内の支持部材1110の入れ子状は、補助装置1100を利用している人によって、またはシャワー室1102内で補助装置1100を使用する人を補助しようとする別の人によって操作されてもよい線形の作動装置(図示せず)によって作られている。線形の作動装置は、補助部1106及び支持部材1110の間に接続されている電気機械装置である。線形の作動装置用の他の装置として、油圧シリンダー、空気圧シリンダーなどが採用されてもよい。作動装置の制御装置は図示していないが、補助部1116の手すり1120、1122の1つの上に設置されてもよく、もしくは補助装置1100の隣の壁に設置されてもよい。補助装置1100は、使用者が起立位置から着席位置間を移動するのを補助するために利用されてもよく、もしくはシャワー室1102内などで使用者が起立位置に行くための支持体として使用されてもよい。補助装置1100は、実質的に防水加工されており、安全のため電気的に隔離されている。図21に例示の実施形態における補助装置1100は、シャワー室1102の中に具体的に示されているが、補助装置は、立ったり座ったりの移動や立っている間の補助が必要となる家の中の別の場所に設置されてもよい。図22は、車椅子が近付ける入浴設備1130の別の実施形態を示している。入浴設備1130は、主要部1132、扉1136、シャワーヘッド1140、水平方向の補助棒1146、及び出入り補助棒1150を含んでいる。扉1136は、主要部1132に軸回転可能に結合されており、実質的に垂直軸1138に仮想線で示す収納位置を開けるように回動する。壁部分1152は、主要部1132から伸びており、扉1136が実線で示す使用位置にあるときに扉1136に接合する。扉1136は、使用者が必要に応じて入浴後に乾かすための起立できる場所となるように次第に半円状の形になっており、出口部分を囲んでいる。主要部1132は、実質的に従来の入浴槽と同様に長方形の形状であるが、半円状扉1136及び付随の壁部分1152を有する。接合された出口と入浴部分はL型の入浴設備1130を形成する。要望に応じて、使用者は従来の浴槽に座っていたように主要部に座ることができる。ドア1136は、車椅子ないし入浴設備1130の内での他の支持体の場所を取るために適切な撤去を使用者に提供する。
【0096】
図23は入浴設備1200のさらに他の実施形態を示している。入浴設備1200は、主要部1202、扉1206、注入蛇口1210、流量切り替え装置1212、固定シャワーヘッド1216、移動自在シャワーヘッド1220、シャワーヘッドホルダー1222、水平補助棒1226、及び排水溝(図示せず)を備えている。主要部1202は、4つの側面1230、1232、1235、1236及び一体型シート1240を有する。一体型シート1240は、脚支持体1242、シート1246、背もたれ1248、及び2つの腹部支持体1250、1252(図示せず)を有する。脚支持体1242及び背もたれ1248は両方とも複数の噴霧ノズル1256を有する。主要部1202の内側面は、入浴設備1200を使用する人が快適であるように柔らかい素材で覆われている。主要部1202の内側面は、その表面が濡れている場合に滑る可能性を減少させるように、いくつかの実施形態において滑り止め加工が施されている。
【0097】
扉1206は、図23に示す開放位置から主要部1202の側面1230にある入口1260をふさぐ収納位置(図示せず)に実質的に垂直軸1258を中心に回動するように、主要部1202の側面1230に結合されている。閉まっているときは、扉1206は、使用時に入浴設備1200から水が漏れるのを防ぐように、側面1230と共に実質的に水を密封している。
【0098】
注入蛇口1210は、壁1235に設置されており、入浴設備1200の使用者の足付近にある入浴設備1200の主要部を浸すように配置されている。流量切り替え装置1212は、使用者が温水と冷水の混合を無限に調節できるようにする一般的な混合切り替え装置である。使用者が流量の排水口(すなわち、注入蛇口1210、固定シャワーヘッド1216ないし移動自在シャワーヘッド1220)を選択できるようにする切り替え装置(図示せず)もある。固定シャワーヘッド1216は、主要部1202の上に設置され、一体型シート1240の部分の方向に向けられている。固定シャワーヘッド1216
は、様々な方向に方向可変である。固定シャワーヘッド1216は、使用者が固定シャワーヘッドからの流水の強さを変更できる調節可能先端部1266を有する。先端部1266は、後壁1270に垂直になるよう結合されている延伸部1268に結合されている。移動自在シャワーヘッド1220は、先端部1272、本体1276、及びホース1278を有する。先端部1272は、使用者が移動自在シャワーヘッド1220からの流水の強さを変更できるよう調整可能である。本体1276は、楽に使用できるよう人間工学的な形状をしている。ホース1278は、流水が延伸部1268を通って、直接固定シャワーヘッド1216ないし移動自在シャワーヘッド1220のいずれかに向かうよう側路の役割(図示せず)で固定シャワーヘッド1216の延伸部1268に結合されている。
【0099】
図24は入浴設備1300のまたさらに別の実施形態を示している。入浴設備1300は、主要部1302、動力扉1306、動力補助装置1340、注入蛇口1350、流量切り替え装置1352、固定シャワーヘッド1356、及び移動可能シャワーヘッド1358を有する。主要部1302は、4側面1360、1362、1366、1368を有する。側面1360は、動力扉1306を受け止めるよう設定されている入口1370を有する。動力扉1306は、実質的に水平軸1372に側面1360に結合されており、図24に示すような低位置にあるときに通路としての役割を果たすよう設定されている。使用者が入浴設備1300内にいるときに、電動スイッチ(図示せず)は、扉が垂直方向に閉じ位置(図示せず)に回転するよう連動されている。閉じ位置(図示せず)では、動力扉1306は、使用時に入浴設備1300から水が漏れるのを防ぐように側面1360を有する水密閉材を実質的に形成する。閉じ位置にある場合は、動力扉1306は、実質的に水密閉材を形成するように側面1360に係合する。注入蛇口1350、流量切り替え装置1352、固定シャワーヘッド1356及び移動可能シャワーヘッド1358の全ての機能は、図23に例示の実施形態に記載されているように実質的に同じ方法である。動力補助装置1340は、駆動装置1380、連結器1382、2つの補助手すり1384、1386を有する。連結器1382及び手すり1384、1386は、駆動装置1380によって垂直に駆動される。動力補助装置1340用制御装置は、手すり1384、1386の1つもしくは両方に設置される。入浴設備1300は、主要部1302の側面1366に結合されている折り畳みシート1390を有しており、図24に示すような使
用位置と、シート1390が側面1366の切り抜き部分1392に収納される収容位置間で実質的に水平軸(図示せず)を中心に回動する。
【0100】
図25を参照すると、浴槽部1502、フレーム部1506、及びシャワー部1508を有する入浴設備1500の別の実施形態が示されている。浴槽部1502は、4側面1510、1512、1514、1516、底部1520、扉1522、折り畳みシート1526、スライド式トレイ1528、いくつかの噴射ノズル1530、入口1532及び排水溝1536を有する。4側面1510、1512、1514及び1516は、空洞槽1540を作るために底部1520に結合されている。排水溝1536は、底部1520に結合されており、空洞槽1540から設置排水溝(図示せず)に水を流している。浴槽部1502は、入口1532が設置されている出入口部1542を作り出すようにL型になっている。これによって、扉1522が仮想線で示す開放位置と実線で示す閉鎖位置との間で回動するよう撤去することもできる。扉1522は、側面1512に軸回転可能に結合され、垂直軸1546を中心に回動する。閉鎖位置にあるときには、扉1522は、実質的に水密閉材が形成されるように、側面1516と係合する。シート1526は、側面1510に軸回転可能に結合され、シートが側面1510の切り抜き部分に収納されている実線で示すような収納位置と、シート1526が実質的に水平である仮想線で示すような使用位置との間を水平軸1527を中心に回動する。使用位置にある場合には、シート1526は、使用者が浴槽部1502の入口1532に戻り、自分自身でシート1526に座ることができるように配置されている。噴射ノズル1530は、浴槽部1502に水が流れるようにし、また浴槽部1502の使用者にマッサージセラピーを施す。浴槽部1502の内側面は、その表面が濡れているときに滑る可能性を減らす表面質感を有する。
【0101】
フレーム部1506は、4つの脚1550、1552、1556、1558(図示せず)、上方フレーム1560、2つの軌道1562、1566を有する。脚1550、1552、1556、1558は、全て浴槽部1502の外側に設置され、全て床に固定されている。上方フレーム1560は、全ての4つの脚1550、1552、1556及び1558に結合されている。さらに、2つの軌道1562、1566に加えて、上方フレームは、4つの部材1570、1572、1576、1578を有する。部材1570及び1576は、互いに平行であり、浴槽部1502の長手方向と平行である。部材1572及び部材1578は、互いに平行であり、各末端が部材1570及び1576と接続されている。入浴設備1500は、2つの壁1580、1582を有し、1580は側面1514と隣り合わせであり、1582は側面1510と隣り合わせになっている。2つの壁1580及び1582は、入浴設備1500の部分的な囲い部材を提供する。カーテン1588は、カーテン棒1586に沿って滑る。カーテン棒1586は湾曲され、入浴設備1500の開放部分の周囲に伸びている。2つの壁1580、1582及びカーテン1588は、入浴設備1500のための完全な囲い部材を提供する。
【0102】
シャワー部1508は、手すり1590、リフト1592、ローラー1596、本体1598、シャワーヘッド(図示せず)を有する。ローラー1596は、本体1598に結合されており、シャワー部1508が浴槽部1502上を長手方向に動くように軌道1562及び1566に沿って回転する。リフト1592は、手すり1590の高さを変更することが可能であり、入浴設備1500で使用者にリフト介護を提供する。使用者は、手すり1590を握ることができ、使用者が立ち上がるのを補助し、または使用者が起立位置から着席位置に移動するのを補助するようにリフト1592によって持ち上げられる。
【0103】
図26は、入浴設備1610を利用する人を補助する介護人が使用するためのスライド式シート1612を有する入浴設備1610の実施形態を示している。スライド式シート1612は、軌道1616に保持されているガイド(図示せず)に軸回転可能に結合されている。スライド式シート1612は、実線で示す使用位置から矢印で描かれかつ仮想線で示すような収納位置へ回動することができる。シート1612もまたガイドが軌道1616に沿って滑るように、浴槽1610の側面1620に沿って動く。スライド式シートの回動及び軌道1616に沿っての動きは、ロック機構(図示せず)によって固定可能である。
【0104】
特定の例示の実施形態が上記の詳細な説明に記載されているが、変更及び修正は請求項に記載及び定義されるように本開示の範囲及び趣旨に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】ある家の1階間取りの斜視図である。
【図2】個人用動力移動装置の斜視図である。
【図3】図2の個人用移動装置上の制御入力を示す実施形態の斜視図である。
【図4】図2の個人用移動装置上の制御入力を示すさらに別の実施形態の斜視図である。
【図5】図2における個人用移動装置と適合する移動案内装置を有する一連の階段の斜視図である。
【図6】図5の移動案内装置の軌道に係合する個人の一連の移動ドライバーの斜視図である。
【図7】支持肘掛け、旋回するトレイ、椅子の片側にある温度調整付き保存庫を有するリクライニングチェアの斜視図である。
【図8】椅子の別の実施形態の斜視図である。
【図9】収納位置に向かって下方に回転する肘掛けを有し、リクライニング位置にある椅子の別の実施形態の斜視図である。
【図10】移動式プレート、椅子の片側にある旋回するトレイと、椅子のもう一方の片側にある肘掛けの真下の温度調整付き保存庫を有する椅子の別の実施形態の斜視図である。
【図11】独立して調節可能なベッド部と開放位置にある電動天蓋とを有する二分割ベッドの斜視図である。
【図12】天蓋が閉じ位置にある場合の図11の二分割ベッドの斜視図である。
【図13】折り畳み式シートを有する動力歩行器の斜視図である。
【図14】トイレの便座に人が座っている場合のトイレ領域の側面図を示す。
【図15】起立位置及び座位の両方において補助装置を有するトイレを使用している人を表す側面図である。
【図16】前方が高くなっているシートを有するトイレと、トイレに座り壁掛け式の手すりを握っている人の実施形態の斜視図である。
【図17】プライバシーを守りじゃばら式のドアがあるトイレ及びシャワー一体型の実施形態の斜視図である。
【図18】トイレ及びシャワー一体型の別の実施形態の斜視図である。
【図19】補助装置付きトイレの斜視図である。
【図20】ボウルの内側に噴霧器及び送風装置を有するトイレの斜視図である。
【図21】補助装置を有するシャワーの斜視図である。
【図22】出口部と入口/出口用補助棒を有する入浴装置の斜視図である。
【図23】移動可能なシャワーヘッドと座部を有する入浴装置の別の実施形態の斜視図である。
【図24】電動ドア、折り畳み式シート及び補助装置を有する入浴装置の別の実施形態の斜視図である。
【図25】折り畳み式シート、スライド式トレイ、入口―出口部、及び電動昇降式装置に取り付けられているシャワーを有するシャワー及び浴槽一体型の実施形態の斜視図である。
【図26】折り畳み可能なスライド式シート及び一体型シートを有する浴槽の斜視図である。
【図27】個人用移動装置の別の実施形態の斜視図である。
【図28】個人用移動装置のさらに別の実施形態の斜視図である。
【図29】個人用移動装置のまたさらに別の実施形態の斜視図である。
【図30】ベースが二重駆動車輪運転装置を有する個人用移動装置のベースの斜視図である。
【図31】図2の個人用移動装置の駆動ボールの底面図である。
【図32】椅子と個人用移動装置の間を移動可能なシート部を有する椅子に隣り合った図2の個人用移動装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0106】
40 個人用移動装置
108 シート
158 フレーム
163 モーター
164 移動ドライバー
210 移動案内装置
212、216 ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動案内装置に沿って人を移送するための個人用移動装置であって、
フレームと、
前記フレームに結合されている複数の車輪と、
前記フレーム上に支持されているシートと、
前記移動案内装置と係合するように設定されている前記フレームに結合されている移動ドライバーと、
前記移動案内装置に沿って前記個人用移動装置を動かすために前記移動ドライバーに動力を与えるよう設定されているモーターと
を備える個人用移動装置。
【請求項2】
前記移動ドライバーが、前記移動案内装置内で補完的に内歯とかみ合う外歯を有する請求項1に記載の個人用移動装置。
【請求項3】
前記モーターに電力を供給するためのバッテリーをさらに備える請求項1に記載の個人用移動装置。
【請求項4】
前記移動ドライバーが、前記シートの外側に伸びる使用位置と前記シートの水平境界面に格納される収納位置との間で動く請求項1に記載の個人用移動装置。
【請求項5】
前記移動ドライバーの動作を制御する利用者入力部をさらに備える請求項1に記載の個人用移動装置。
【請求項6】
前記シートが、前記シートに支えられる臀部を支持するための上向き面を有する第1部分及び軸回転可能に前記第1部分に結合し、かつ使用者の背中を支持するよう配置されている第2部分を備える請求項1に記載の個人用移動装置。
【請求項7】
軸回転可能に前記第2部分に結合し、第1水平軸及び第2垂直軸を中心に回転可能な肘掛けをさらに備える請求項6に記載の個人用移動装置。
【請求項8】
下部フレームと、
前記下部フレーム上に支持されている中間フレームと、
前記下部フレーム上に支持されているシートと、
前記下部フレームに軸回転可能に結合し、垂直軸を中心に回転可能な少なくとも1つの脚と、
前記少なくとも1つの脚に結合されている駆動輪と
を備える個人用移動装置。
【請求項9】
前記脚が前記シートの外側に水平に伸びる第1位置と前記脚が前記シートの後方に伸びる第2位置との間で、前記少なくとも1つの脚が回転可能である請求項8に記載の個人用移動装置。
【請求項10】
前記中間フレームが、前記下部フレームに対して前記シートの垂直位置を変更するよう伸縮自在である請求項8に記載の個人用移動装置。
【請求項11】
軸回転可能に前記中間フレームに結合されている足置きをさらに備える請求項8に記載の個人用移動装置。
【請求項12】
移動案内装置と係合するよう設定されている前記中間フレームに結合されている移動ドライバーと、
前記移動案内装置に沿って前記個人用移動装置を動かすように前記移動ドライバーに動力を与えるよう設定されているモーターと
をさらに備える請求項8に記載の個人用移動装置。
【請求項13】
前記移動ドライバーが、前記シートの外側に伸びる使用位置と前記シートの水平境界面に格納される収納位置との間で動く請求項12に記載の個人用移動装置。
【請求項14】
前記移動ドライバーの動作を制御する利用者入力部をさらに備える請求項12に記載の個人用移動装置。
【請求項15】
第1の高さから第2の高さに個人を移送するための移動装置であって、
下部フレーム、前記下部フレームに結合されている車輪、前記下部フレーム上に支持されているシート、及び前記下部フレームに結合されている移動ドライバーを含む個人用移動装置と、
前記移動ドライバーを支えるないし解放するよう設定されている第1水平部と、上昇部と結合し、前記第1水平部とは異なる高さにあり、かつ前記移動ドライバーを支持ないし解放するよう設定されている第2水平部の方向に前記個人用移動装置が向くよう位置付けられ、さらに前記第1水平部に結合されている上昇部とを有する移動案内装置と
を備える移動装置。
【請求項16】
前記移動ドライバーが前記移動案内装置内で内歯と互いにかみ合うよう設定されている外歯を有する請求項15に記載の移動装置。
【請求項17】
前記移動ドライバーが垂直に間隔をあけてある複数の移動ドライバーを備え、前記移動案内装置が、前記個人用移動装置を第1の高さおよび第2の高さ間で移動する間に水平方向に対して実質的に一定の位置を維持するために前記垂直に間隔をあけてある移動ドライバーを支持ないし解放するよう設定されている複数の移動案内装置を備える請求項15に記載の移動装置。
【請求項18】
前記移動ドライバーが、前記移動案内装置内で内歯と互いにかみ合うよう設定されている外歯を有する請求項17に記載の移動装置。
【請求項19】
前記個人用移動装置が、前記移動案内装置に沿って前記個人用移動装置を動かすために前記移動ドライバーに動力を与えるよう設定されているモーターをさらに備える請求項17に記載の移動装置。
【請求項20】
前記個人用移動装置の車輪の1つが、前記個人用移動装置を動かし易くするための複数の駆動モーターによって複数の方向に移動する駆動ローラーである請求項19に記載の移動装置。
【請求項21】
下部フレームと、
前記下部フレーム上に支持されている中間フレームと、
前記下部フレーム上に支持されているシートと、
前記個人用移動装置を動かすよう設定されている前記下部フレームに結合されている駆動装置と
を備える個人用移動装置。
【請求項22】
前記シートに軸回転可能に結合し、かつ水平軸を中心にして前記シートに対して複数の位置に回転可能である背面をさらに備える請求項21に記載の個人用移動装置。
【請求項23】
前記背面に軸回転可能に結合し、使用位置と収納位置間で水平軸を中心に回転可能である肘掛けをさらに備える請求項22に記載の個人用移動装置。
【請求項24】
前記背面に軸回転可能に結合し、使用位置と収納位置間で垂直軸を中心に回転可能である肘掛けをさらに備える請求項22に記載の個人用移動装置。
【請求項25】
前記シートに軸回転可能に結合し、使用位置と収納位置間で垂直軸を中心に回転可能である肘掛けをさらに備える請求項21に記載の個人用移動装置。
【請求項26】
前記シートに軸回転可能に結合し、使用位置と収納位置間で水平軸を中心に回動する肘掛けをさらに備える請求項21に記載の個人用移動装置。
【請求項27】
前記肘掛けに結合され、前記個人用移動装置を制御するために前記個人用移動装置上に支持されている使用者からの入力を受信するよう設定されている利用者入力装置をさらに備える請求項23から請求項26に記載の個人用移動装置。
【請求項28】
前記肘掛けに結合し、前記個人用移動装置を制御するために前記個人用移動装置上に支持されている人物からの入力を受信するよう設定され、ジョイスティック、捻りハンドル、握りハンドル、押しボタンないしトラックボールのグループから選択される利用者入力装置をさらに備える請求項23から請求項26に記載の個人用移動装置。
【請求項29】
前記移動装置が複数の駆動輪を備える請求項21に記載の個人用移動装置。
【請求項30】
前記移動装置が複数の駆動モーターを含む駆動ボール装置を備え、前記駆動ボールの進行方向が前記各駆動輪のスピード及び進行方向の組み合わせの結果となるように、それぞれの駆動モーターが駆動ボールと噛み合う駆動輪を駆動している請求項21に記載の個人用移動装置。
【請求項31】
前記下部フレームに対する前記シートの垂直方向の高さが調整可能である請求項21に記載の個人用移動装置。
【請求項32】
運動能力に制約のある人が使用するための動力歩行器であって、
フレームと、
前記フレームに結合されている駆動輪と、
前記フレームに軸回転可能に結合されている利用者支持ハンドルと、
前記利用者支持ハンドルに結合されている利用者入力装置と、
前記駆動輪に結合し、前記歩行器を操作するための前記利用者入力部からの入力に応答する駆動モーターと
を備える動力歩行器。
【請求項33】
前記駆動輪が複数の駆動輪を備える請求項32に記載の動力歩行器。
【請求項34】
前記フレームに結合されている安定ローラーをさらに備える請求項33に記載の動力歩行器。
【請求項35】
前記駆動輪が、前記動力歩行器の進行方向を制御するために異なるスピードで異なる方向に、独立して回転する請求項33に記載の動力歩行器。
【請求項36】
前記フレームに軸回転可能に結合し、収容位置及び使用位置間で水平軸を中心に回転可能な折り曲げ可能シートと、
前記シートに軸回転可能に結合し、前記車輪が地面にかみ合いかつシートを支えるように、収容位置及び使用位置間で通常水平軸を中心に回転可能な支持車輪と
をさらに備える請求項32に記載の動力歩行器。
【請求項37】
前記支持ハンドルが歩行器構造内にあり使用者が歩行するよう支える第1位置と、前記支持ハンドルが折り曲げられたシート上に座る使用者が前記利用者入力装置に手を伸ばせるように配置されている第2位置間において、前記支持ハンドルが水平軸を中心に回転可能である請求項36に記載の動力歩行器。
【請求項38】
前記利用者入力装置が、ジョイスティック、捻りハンドル、握りハンドルないし押しボタンのグループから選択される請求項32に記載の動力歩行器。
【請求項39】
使用者支持用電動折り曲げ式椅子であって、
フレームと、
前記フレーム上に支持されている複数の支持部と、
前記フレームに結合し、使用者が前記椅子に横方向に出入りできるように、使用位置から収納位置へ移動可能な肘掛けと
を備える椅子。
【請求項40】
前記肘掛けが、実質的に前記椅子の前記フレーム内にあり、前記使用位置と前記収納位置間で水平軸を中心に軸回転する請求項39に記載の椅子。
【請求項41】
前記肘掛けが、前記使用位置と前記収納位置間で前記フレームに対して自在に伸縮し、かつ実質的に前記椅子のフレーム内にあり、前記肘掛けの上面が実質的に水平移動面を提供する請求項39に記載の椅子。
【請求項42】
前記支持部が、シート、背面及び脚支持体を含む請求項39に記載の椅子。
【請求項43】
前記背面が第1水平軸を中心に下方へ軸回転され、前記脚支持体が第2水平軸を中心に上方へ軸回転されるように、前記椅子が、座った姿勢からシートを倒す姿勢に折り曲げ可能である請求項42に記載の椅子。
【請求項44】
前記フレームに隣接し、かつ結合されている収納区画と、
前記収納区画に軸回転可能に結合し、前記収納区画に手を伸ばせるよう使用位置と収納位置間で垂直軸を中心に回転可能である肘掛け
をさらに備える請求項39に記載の椅子。
【請求項45】
前記収納区画が温度調節される請求項44に記載の椅子。
【請求項46】
前記収納区画の一区画が温度調節される請求項44に記載の椅子。
【請求項47】
前記フレームに結合されているテーブルをさらに備える請求項32に記載の椅子。
【請求項48】
前記テーブルが前記フレームに軸回転可能に結合し、前記テーブルが前記椅子上に支持されている使用者に隣接している使用位置と収納位置間で垂直軸を中心に回転可能である請求項47に記載の椅子。
【請求項49】
ベッドと、
前記ベッドに隣接し、その天蓋が前記ベッドを覆うよう開放位置と閉じ位置の間で折り曲げ可能な電動天蓋と、
前記天蓋が閉じ位置にあるときに囲い部材内に配置されるくつろぎ装置と
を備える個人用くつろぎ装置。
【請求項50】
前記くつろぎ装置が、ビデオ投影機、アロマセラピー装置、オーディオ装置ないし温度調整装置である請求項49に記載のくつろぎ装置。
【請求項51】
前記天蓋が閉じ位置にあるときに映写画面を形成する請求項49に記載のくつろぎ装置。
【請求項52】
前記ベッドが、
折り曲げ式頭部と、
折り曲げ式脚部と、
複数の保護用肘掛けと
を備える請求項49に記載のくつろぎ装置。
【請求項53】
前記折り曲げ式頭部及び前記折り曲げ式脚部がそれぞれ電動である請求項52に記載のくつろぎ装置。
【請求項54】
前記ベッドが、
複数の折り曲げ式頭部と、
複数の折り曲げ式脚部と、
複数の空気セルを含むマットレスと
を備える請求項49に記載のくつろぎ装置。
【請求項55】
前記頭部及び前記脚部が、前記ベッドを使用する複数の人に合わせて前記ベッドを調整できるよう独立して折り曲げ可能である請求項54に記載のくつろぎ装置。
【請求項56】
前記複数の空気セルが、複数の領域で硬度を調節するよう調整可能である請求項54に記載のくつろぎ装置。
【請求項57】
前記複数の空気セルが、前記ベッドの使用者にマッサージを施すために、独立して、連続的、迅速に、膨張及び収縮する請求項54に記載のくつろぎ装置。
【請求項58】
前記くつろぎ装置がビデオ投影機、アロマセラピー装置、オーディオ装置ないし温度調整装置であり、前記ベッドが複数の折り曲げ式頭部と、複数の折り曲げ式脚部と、前記ベッドの使用者にマッサージを施すために独立して、連続的、迅速に、膨張及び収縮する複数の空気セルを含むマットレスとを備える請求項49に記載のくつろぎ装置。
【請求項59】
前記くつろぎ装置の使用者に治療の概略を提供するようプログラム可能な請求項58に記載のくつろぎ装置。
【請求項60】
使用者が排泄中に半立位でトイレに寄り掛かれるように前記シートの前方部を後方部よりも低い位置にした引き上げシートを備えるトイレ。
【請求項61】
トイレ用補助装置であって、
壁に結合されている支持体と、
前記支持体に軸回転可能に結合し、手すりがトイレの前方に位置している使用位置と収納位置との間で垂直軸を中心に回転可能な手すりと
を備える補助装置。
【請求項62】
トイレ用補助装置であって、
壁に結合されている支持体と、
前記支持体に支えられ、支持体に対して垂直方向に滑らすことができる結合器と、
前記結合器に軸回転可能に結合し、垂直軸を中心に回転可能な手すりと
を備える補助装置。
【請求項63】
前記結合器が垂直方向に動くよう動力を供給される請求項62に記載の補助装置。
【請求項64】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
電動垂直調節器を有する前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項65】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
前記シートが電動垂直調節器を有するシャワー・トイレ複合装置。
【請求項66】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
前記シートが暖められているシャワー・トイレ複合装置。
【請求項67】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と、
トイレに座っている使用者に水を吹き付けるように向けられている前記ボウル内にあるスプレーノズルと
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項68】
前記吹き付けられる水の温度が制御される請求項67に記載のシャワー・トイレ複合装置。
【請求項69】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
前記ボウルが、使用者が楽に前からトイレにまたがれるように最前部が狭くなっているシャワー・トイレ複合装置。
【請求項70】
前記シートが前記ボウルに一致するよう最前部が狭くなっているシャワー・トイレ複合装置。
【請求項71】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
前記ボウルが、寄り掛かり位置から楽に排泄できるよう角度がついているシャワー・トイレ複合装置。
【請求項72】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
少なくとも1つの補助手すりが、トイレの後ろの壁に結合されているシャワー・トイレ複合装置。
【請求項73】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
少なくとも1つの補助手すりが、トイレの後ろの壁に軸回転可能に結合され、収納位置と使用位置間で回転可能であるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項74】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
天井に軸回転可能に結合された少なくとも1つの補助手すりが、収納位置と使用位置間で回転可能であるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項75】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と、
使用後に前記ボウルを空にするための真空装置と
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項76】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と、
トイレに座った使用者の上に空気を送り込むためにトイレに結合されている送風装置と
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項77】
排泄用ボウル内から送り込まれる空気の温度を制御するための温度制御装置をさらに備える請求項76に記載のシャワー・トイレ複合装置。
【請求項78】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と、
頭上に設置され、座っている位置と起立位置との間を移動するときに使用者を支えるよう垂直方向に補助ハンドルを動作可能な電動補助装置と
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項79】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と、
使用者がシャワー部から出入りするのを支えるよう動作可能な少なくとも1つの補助手すりと
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項80】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と、
囲い部材内の空気の温度を制御する温度制御装置と
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項81】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋とを備え、
前記囲い部材が、使用者が排泄や入浴のために囲い部材内に楽に戻って来られるようにされているシャワー・トイレ複合装置。
【請求項82】
囲い部材と、
スプレーヘッドと、
床排水溝と、
ボウルと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されているシートと、
前記ボウルに軸回転可能に結合されている蓋と、
乾燥用空気を提供する送風装置を装着している床と
を備えるシャワー・トイレ複合装置。
【請求項83】
前記補助手すりが電動である請求項72から請求項74に記載のシャワー・トイレ複合装置。
【請求項84】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
肘掛けが椅子のフレーム内に留まるように使用位置と収納位置の間で水平軸を中心に水平方向に回転する前記ベースに支持されている少なくとも1つの肘掛けと
を備える椅子。
【請求項85】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
使用者が椅子から別の装置へ横方向に移動できるように使用位置と収納位置との間で水平軸を中心に軸回転する前記ベースに支持されている少なくとも1つの肘掛けと
を備える椅子。
【請求項86】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
使用者が椅子から別の装置へ水平方向に移動できるように使用位置と収納位置との間で垂直軸を中心に軸回転する前記ベースに支持されている少なくとも1つの肘掛けと
を備える椅子。
【請求項87】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
使用者が椅子から別の装置へ水平方向に移動できるように使用位置から収納位置に下部を連結する前記ベースに支持されている少なくとも1つの肘掛けと
を備える椅子。
【請求項88】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
複数のローラーと、シートデッキ上に設置され、椅子から別の装置へ移動させることができるシート部とを有し、前記支持面にあるシートデッキと
を備える椅子。
【請求項89】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
前記支持面上に支持され、椅子から別の装置へ移動させることができる可動式シート部と
を備える椅子。
【請求項90】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
使用者を暖める少なくとも1つの支持面部と
を備える椅子。
【請求項91】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
使用者にマッサージを提供する少なくとも1つの支持面部と
を備える椅子。
【請求項92】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
使用者を冷却する少なくとも1つの支持面部と
を備える椅子。
【請求項93】
ベースと、
前記ベース上に設置されている支持面と、
前記ベースに結合されている温度調整付き保存庫と
を備える椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2008−514243(P2008−514243A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527967(P2007−527967)
【出願日】平成17年8月16日(2005.8.16)
【国際出願番号】PCT/US2005/029229
【国際公開番号】WO2006/023539
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(507052049)
【出願人】(507052038)
【出願人】(507052108)
【出願人】(507052360)
【出願人】(507052094)
【出願人】(507052061)
【出願人】(507052083)
【出願人】(507052050)
【出願人】(507052072)
【Fターム(参考)】