説明

少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てる方法及び装置、並びにコンピュータプログラム

【課題】少なくとも2者のユーザへのシステムのリソースを、容量と公平性のバランスが改善された状態で、割り当てる。
【解決手段】ユーザ毎に、ユーザに提供されるべき最小ビットレートを得るステップ、各ユーザからチャネル品質指標を得るステップ、ユーザ毎に、チャネル品質指標から情報を求めるステップ、ユーザ毎に、その情報の時間平均を求めるステップ、ユーザ毎に、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートを求めるステップ、ユーザ毎に、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートの時間平均を求めるステップ、最小ビットレートと、少なくとも1つのチャネル品質指標から得られる情報と、この情報の時間平均と、最大瞬間レートと、その時間平均とを考慮に入れて、効用関数の最適化に従って各ユーザにリソース要素を割り当てるステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てる方法に関する。
【0002】
通信及びストレージのシステムでは、複数のユーザがシステムリソースを共有している。システムリソースは複数のリソース要素に分解される。リソース要素の例は、タイムスロット及び/又は周波数帯域及び/又は符号及び/又はアンテナ及び/又はバッファ及び/又はメモリ及び/又はプロセッサ等である。
【0003】
各ユーザが満足するためには、当該ユーザが必要とするサービス品質を保証する必要なリソース要素を得る必要がある。
【0004】
リソース割り当て方式は、与えられたリソースからシステムが導出できる最大利益と、ユーザ間でシステムリソースを共有するときの公平性とに関して評価される。
【0005】
通信システムでは、利益はスループットとスペクトル効率とによって測定され、公平性は、「複数の異なるユーザのデータレートと遅延制約とを満たす」度合いによって測定される。
【0006】
したがって、リソース割り当て方式は2つの主要な目的を有する。すなわち、リソース要素を最も適切なユーザに割り当てることによって利益又は効率を最大化することと、ユーザ間で公平性を達成することと、である。これらの2つの目的は対立するものであり、一方を犠牲にして他方を達成することにはリスクを伴う。公平性と効率との間のトレードオフはリソース割り当て方式によって達成されるべきである。
【0007】
2つの種類のリソース割り当て方式が存在する。すなわち、静的な方式と動的な方式とである。
【0008】
静的リソース割り当て方式は、複数の異なるユーザが経験する通信状況とは無関係に一定の様式でユーザにリソース要素を割り当てる。一方、動的リソース割り当て方式は、ユーザに割り当てられるリソース要素を、当該ユーザの瞬間的な通信状況に従って適合させる。
【0009】
リソース割り当て方式は、共有次元の数及び性質、すなわち共有される複数の異なるリソース要素の数及び性質に依存する。
【0010】
リソース割り当ての問題は、文献において広範に取り扱われており、多くの技法が提案されている。MaxC/Iとして既知である直接的な技法が文献において一般的に使用されている。プロポーショナルフェア(PF)として既知である別の有名な技法が、「Asymptotic analysis of Proportional Fair algorithm」と題されProc. of 12th IEEE PIMRCにおいて公開されたJ.M. Holtzmanの論文と、「Data Throughput of CDMA-HDR a high efficiency-high data Wireless personal communication system」と題されProc. 50th annual Int. VTC, vol.3(東京、2000年5月、pp.1854-1858)において公開されたA. Jalali、R. Padovani及びR.Pankajの論文とにおいて提案されている。
【0011】
MaxC/Iでは、リソース割り当て方式は、各ユーザの瞬間的なチャネル品質指標を追跡し、そのリソース上で最も良好なチャネル品質指標を有するユーザに当該リソースを割り当てる。この技法は、全体的なシステム容量を最大化するが、ユーザ間での公平性の問題を抱えており、特に、比較的劣っているチャネル品質指標を有するユーザ(例えば、セルラーシステムにおいてセル境界に位置するユーザ)間での公平性の問題を抱える。
【0012】
この公平性の問題を緩和するために、効率と公平性との間の妥当なトレードオフを目的としてPFリソース割り当て方式が提案されている。この方式では、自身の現在達成されている平均レートに対して最良の瞬間レートを有するユーザにリソース要素が割り当てられる。
【0013】
上述の従来技術によって提案される解決策は最適ではなく、不完全な結果をもたらす。
【0014】
【非特許文献1】ZORBA N他:「Robust Multibeam Opportunistic Schemes Under Quality of Service Constraints」, COMMUNICATIONS, 2007, ICC '07. IEEE INTERNATIONAL CONFERENCE ON, IEEE, PI, 2007年6月1日, 5371-5376ページ, XP031126522, ISBN: 978-1-4244-0353-0(第5372ページ左欄18行目〜第5373ページ左欄48行目)
【非特許文献2】KAZMI M他:「Scheduling algorithms for HS-DSCH in a WCDMA mixed traffic scenario」, PERSONAL, INDOOR AND MOBILE RADIO COMMUNICATIONS, 2003, PIMRC 2003, 14TH IEEE PROCEEDINGS, 2003年9月7〜10日, PISCATAWAY, NJ, USA, IEEE, vol.2, 2003年9月7日, 1485-1489ページ, XP010679312, ISBN: 978-0-7803-7822-3(第1486ページ左欄10行目〜第1487ページ左欄23行目)
【非特許文献3】SORENSEN T B他:「Performance evaluation of proportional fair scheduling algorithm with measured channels」, VEHICULAR TECHNOLOGY CONFERENCE, 2005. VTC-2005-FALL. 2005 IEEE 62ND DALLAS, TX, USA, 2005年9月25〜28日, PISCATAWAY, NJ, USA, IEEE, vol.4, 2005年9月25日, 2580-2585ページ, XP010878920, ISBN: 978-0-7803-9152-9(第2580ページ右欄15行目〜第2581ページ左欄10行目)
【0015】
したがって、本発明の目的は、容量と公平性との間のバランスが改善された状態で、少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てることを可能にする方法及び装置を提案することである。
【0016】
この目的のために、本発明は、少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てる方法であって、
当該システムの当該リソースは複数のリソース要素に分解され、
当該方法は、
‐ユーザ毎に、そのユーザに提供されるべき最小ビットレートを得るステップと、
‐複数のリソース要素の少なくとも一部に関してそれぞれのユーザからチャネル品質指標を得るステップと、
‐ユーザ毎に、少なくとも1つのチャネル品質指標から情報を求めるステップと、
‐ユーザ毎に、その情報の時間平均を求めるステップと、
‐ユーザ毎に、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートを求めるステップと、
‐ユーザ毎に、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合のその最大瞬間レートの時間平均を求めるステップと、
‐最小ビットレートと、少なくとも1つのチャネル品質指標から得られる情報と、この情報の時間平均と、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートと、そのユーザに関して求められたこの最大瞬間レートの時間平均とを考慮に入れて、効用関数(utility function)の最適化に従って各ユーザにリソース要素を割り当てるステップと
を含むことを特徴とする、方法に関する。
【0017】
本発明は、少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てる装置であって、
当該システムの当該リソースは複数のリソース要素に分解され、
当該リソースを割り当てる装置は、
‐ユーザ毎に、そのユーザに提供されるべき最小ビットレートを得る手段と、
‐複数のリソース要素の少なくとも一部に関して各ユーザからチャネル品質指標を得る手段と、
‐ユーザ毎に、少なくとも1つのチャネル品質指標から情報を求める手段と、
‐ユーザ毎に、その情報の時間平均を求める手段と、
‐ユーザ毎に、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートを求める手段と、
‐ユーザ毎に、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合のその最大瞬間レートの時間平均を求める手段と、
‐最小ビットレートと、少なくとも1つのチャネル品質指標から得られる情報と、この情報の時間平均と、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートと、そのユーザに関して求められたこの最大瞬間レートの時間平均とを考慮に入れて、効用関数の最適化に従って各ユーザにリソース要素を割り当てる手段と
を備えることを特徴とする、装置にも関する。
【0018】
したがって、容量と公平性との間のバランスが改善された状態で、少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てることが可能である。
【0019】
特定の特徴によれば、システムリソースは多次元である。
【0020】
したがって、本発明は、あらゆる種類のリソース割り当て方式に適合している。
【0021】
特定の特徴によれば、効用関数は、少なくとも3つのサブ関数fi(1)(n)、fi(2)(n)、及びfi(3)(n)から成り、第1のサブ関数fi(1)(n)は、ユーザに提供されるべき最小ビットレートと比較される、前の送信時間インターバル及び現在の送信時間インターバルにおけるビットレートの時間平均の変化間の最良のトレードオフを有するユーザを優先し、第2のサブ関数fi(2)(n)は、ユーザが現在の時間インターバルにおいて達成することができるビットレートと、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合に達成される瞬間レートとの間で最大変化を有するユーザを優先し、第3の関数fi(3)(n)は、ユーザが現在の時間インターバルにおいて達成することができるビットレートと、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合に達成される瞬間レートの時間平均との間で最大変化を有するユーザを優先する。
【0022】
したがって、容量と公平性との間のバランスが改善された状態で、少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てることが可能である。
【0023】
特定の特徴によれば、少なくとも3つのサブ関数のそれぞれfi(3)(n)は、それぞれの係数αi(1)(n)、αi(2)(n)、及びαi(3)(n)によってさらに乗算され、これらの係数は時間インターバル毎に更新される。
【0024】
特定の特徴によれば、少なくとも1つのチャネル品質指標からの情報は、連続して割り当てられるリソース要素間のチャネル品質指標の変化の関数である。
【0025】
したがって、ユーザが達成することができるビットレートを求める必要はない。本発明のアルゴリズムは簡潔になっている。
【0026】
特定の特徴によれば、少なくとも1つのチャネル品質指標からの情報は、そのユーザが達成することができるビットレートであり、複数のリソース要素の少なくとも一部に関してそのユーザから得られるチャネル品質指標を考慮して求められるものである。
【0027】
したがって、本発明は実際の状況に適合している。
【0028】
特定の特徴によれば、システムリソースは2次元であり、リソース要素は、1つのタイムスロットにおいて割り当てられるサブキャリア又は拡散符号又はアンテナである。
【0029】
特定の特徴によれば、ユーザが達成することができるビットレートは、複数の異なる変調・符号化方式に従って求められる複数の異なるビットレートから、ユーザが達成することができる最大ビットレートを選択することによってさらに求められる。
【0030】
特定の特徴によれば、効用関数は、3つのサブ関数fi(1)(n)、fi(2)(n)、及びfi(3)(n)から成り、ここで、
【0031】
【数1】

【0032】
であり、式中、iはユーザを特定し、nは現在の送信時間インターバルを特定し、n−1は直前の送信時間インターバルを特定し、δは1又は−1の値に等しく、Rmin,iは、ユーザに提供されるべき最小ビットレートであり、Ri(x)は、ユーザが送信時間インターバルxにおいて達成することができるビットレートri(x)の送信時間インターバルxにおける時間平均であり、Lはリソース要素の数であり、Li(n)は、ri(n)を求めるのに使用されるリソース要素の数に等しく、
【0033】
【数2】

【0034】
は、現在の送信インターバルにおいて全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合に達成される最大瞬間レートであり、
【0035】
【数3】

【0036】
は最大瞬間レート
【0037】
【数4】

【0038】
の時間平均である。
【0039】
特定の特徴によれば、本方法は、ユーザ毎に、
【0040】
【数5】

【0041】
(ただしiは1からユーザの総数Iまで)を計算するステップをさらに含み、
計算された差Δiのそれぞれが厳密に負である場合、δは−1に等しい。
【0042】
特定の特徴によれば、本方法は、ユーザ毎に、以下の式
【0043】
【数6】

【0044】
に従って瞬間チャネル優先度ci(n)を計算するステップをさらに含む。
【0045】
特定の特徴によれば、本方法は、
ユーザ毎に、最大許容可能トラフィック遅延dmax,iを得るステップと、
ユーザ毎に、そのユーザiに割り当てられているバッファ内のパケットの量qi(n)を求めるステップと、
ユーザ毎に、そのユーザに割り当てられているバッファ内に含まれるパケットの転送遅延di(n)を求めるステップと、
ユーザ毎に、そのユーザのサービス品質制約に違反するパケットの百分率vを求めるステップと、
ユーザ毎に、以下の式
【0046】
【数7】

【0047】
に従って瞬間サービス優先度pi(n)を計算するステップと、
ユーザ毎に、以下の式
【0048】
【数8】

【0049】
(ただし、tcは持続時間)に従って時間平均サービス優先度Pi(n)を計算するステップと、
ユーザ毎に、以下の式
【0050】
【数9】

【0051】
に従って時間平均チャネル優先度Ci(n)を計算するステップと
をさらに含む。
【0052】
特定の特徴によれば、各サブ関数fi(1)(n)、fi(2)(n)、及びfi(3)(n)は、以下の式
【0053】
【数10】

【0054】
に従って求められるそれぞれの係数αi(1)(n)、αi(2)(n)、及びαi(3)(n)によってさらに重み付けされる。
【0055】
特定の特徴によれば、重み付けされたサブ関数は合計され、この合計は、
【0056】
【数11】

【0057】
である公平性倍率πiによって乗算される。
【0058】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラム可能な装置に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがプログラム可能な装置上で実行されると本発明による方法の複数のステップを実施するための命令又はコード部分を含む、コンピュータプログラムに関する。
【0059】
このコンピュータプログラムに関する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関して上述したものと同じであるため、ここでは繰り返さない。
【0060】
本発明の特徴は、添付図面を参照して為される、一例の実施形態の以下の説明を読むことからより明らかになるであろう。
【0061】
図1は、本発明が実施される通信システムのアーキテクチャを表す図である。
【0062】
本発明は、割り当てられるリソースが通信システムのリソースである一例において説明されるが、リソースが複数のユーザに割り当てられる必要がある任意の他のシステムにも適用可能である。リソースの例は、装置のバッファ又はメモリ又はプロセッサである。
【0063】
割り当てられるリソースが通信システムのリソースである場合、これらのリソースは、例として、タイムスロット及び/又は周波数帯域及び/又は符号及び/又はアンテナ等である。
【0064】
この通信システムでは、リソースを割り当てる装置20が、図3に開示されるようなアルゴリズムに従って少なくとも2者のユーザ101〜10Iに通信ネットワーク50のリソースを割り当てる。
【0065】
ユーザ10は、例として、携帯電話、パーソナルコンピュータ、アプリケーションソフトウェア等である。
【0066】
例として且つ非限定的に、本発明は、MIMO(多入力多出力)、OFDMA(直交周波数分割多元接続)、CDMA(符号分割多元接続)、及びTDMA(時分割多元接続)のような技術の組み合わせを使用する多次元リソース共有システムに適用可能である。
【0067】
各タイムスロットにおいて、サブキャリア、拡散符号、及びアンテナのような幾つかのリソース要素をユーザ10に割り当てることができる。したがって、所与のタイムスロットにおいて、所与のサブキャリア又はサブキャリアのグループ、所与の拡散符号又は拡散符号のグループ、及び所与のアンテナ又はアンテナのグループのような少なくとも1つの所与のリソース要素をユーザ10i(ただしi=1〜I)に割り当てることができる。
【0068】
OFDMA−TDMAシステムの特定のコンテキストでは、次元数は2に等しい(K=2)。第1の次元は時間領域であり、第2の次元は周波数領域である。時間リソース要素はタイムスロット又は送信時間インターバル(TTI)と呼ばれ、周波数リソース要素は周波数インターバル又はチャンクと呼ばれる。
【0069】
チャンクは少なくとも1つのサブキャリアから成る。
【0070】
このコンテキストでは、リソースを割り当てる装置は、各タイムスロット又はTTIにおいて周波数リソース要素又はチャンクをユーザ10に効率的に割り当てなければならない。
【0071】
図2は、本発明によるリソースを割り当てる装置のブロック図である。
【0072】
リソースを割り当てる装置20は、バス201によって共に接続される構成要素と、図3に開示されているようなプログラムによって制御されるプロセッサ200とに基づくアーキテクチャを有する。
【0073】
バス201はプロセッサ200を、読み取り専用メモリROM202と、ランダムアクセスメモリRAM203と、インタフェース206とにリンクする。
【0074】
メモリ203は、変数を収容するように意図されているレジスタと、図3に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0075】
プロセッサ200は、演算とインタフェース206とを制御する。
【0076】
読み取り専用メモリ202は、図3に開示されているようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含み、このプログラムは、リソースを割り当てる装置20が電源を入れられると、ランダムアクセスメモリ203に転送される。
【0077】
インタフェース206はチャネル品質指標(Channel Quality Indicator)CQIモジュール207を備え、このモジュールは、各ユーザ10iによって転送されるチャネル品質指標CQIを記憶する。
【0078】
インタフェース206は目標レートモジュール208も備え、このモジュールは、各ユーザ10iに必要とされる最小目標レートを記憶する。
【0079】
インタフェース206はパラメータモジュール209も備え、このモジュールは、時刻n−1においてユーザ10i毎に求められるパラメータを記憶する。
【0080】
図3a〜図3eは、本発明に従ってリソースを割り当てるアルゴリズムを表す。
【0081】
より正確には、本アルゴリズムは、リソースを割り当てる装置20のプロセッサ200によって実行される。
【0082】
図3aのステップ300において、プロセッサ200は、各ユーザ10iによって転送されるチャネル品質指標を読み取る。
【0083】
チャネル品質指標(CQI)は複数のリソース要素にわたる通信品質の尺度である。CQIは、所与のリソース要素におけるチャネル品質の尺度を表す1つの値(又は複数の値)とすることができる。リソース要素のCQIは、リソース要素における信号対雑音比(SNR)、信号対干渉雑音比(SINR)、信号対雑音歪み比(SNDR)等のような性能測定基準を利用して計算することができる。好ましくは、各ユーザ10iは、通信システムの各リソース要素ごとに1つのCQIを転送する。
【0084】
次のステップS301において、プロセッサ200は第1のユーザ10iを考慮する。
【0085】
次のステップS302において、プロセッサ200は、選択されたユーザ10iによって使用される可能性がある第1の変調・符号化方式を選択する。
【0086】
次のステップS303において、プロセッサ200は、選択された変調・符号化方式と、ユーザ10iから受信されたCQIとを使用して、通信ネットワーク50の全てのリソース要素にわたる通信の等価CQIを求める。
【0087】
次のステップS304において、プロセッサ200は、前のステップS303において求められた少なくとも1つの等価チャネル品質指標から情報を求める。好ましくは、プロセッサ200は、選択されたユーザ10iが、選択された変調・符号化方式を使用して達成することができるビットレートを求める。
【0088】
次のステップS305において、プロセッサ200は、選択されたユーザ10iに関して、全ての可能な変調・符号化方式がすでに選択されたか否かを調べる。
【0089】
選択されたユーザ10iに関して、全ての可能な変調・符号化方式がすでに選択されていた場合、プロセッサ200はステップS307に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS306に進み、別の変調・符号化方式を選択し、ステップS303〜S306によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0090】
ステップ307において、プロセッサ200は、ステップ304において求められた情報の最大値を選択し、この選択された情報の時間平均を求める。
【0091】
特定の特徴によれば、選択されたユーザ10iに関してステップS307において求められた情報は、全ての選択された変調・符号化方式に関してステップS304において求められたビットレートの最大値である。その後、プロセッサ200は、n番目のTTIにおいて全てのリソース要素が選択されたユーザ10iに割り当てられていると仮定される場合に達成される最大瞬間レート
【0092】
【数12】

【0093】
を計算する。iによってi番目のユーザ10iの添え字を示し、nは、n番目のタイムスロット又はTTIの添え字であり、ステップS304において求められるビットレートの最大値は以下のように求められる。
【0094】
【数13】

【0095】
式中、DMCSは変調・符号化方式MCSによる送信レートであり、
【0096】
【数14】

【0097】
はTTInにおけるユーザ10iの全てのリソース要素にわたる等価な又は有効なCQIであり、BLERMCSは、変調・符号化方式MCSによって入力
【0098】
【数15】

【0099】
において達成されるブロック誤り率である。
【0100】
次のステップS308において、プロセッサ200は、n番目のTTIにおける選択されたユーザ10iの全てのリソース要素にわたる最大瞬間レート
【0101】
【数16】

【0102】
の時間平均
【0103】
【数17】

【0104】
を求める。この時間平均
【0105】
【数18】

【0106】
は、好ましくは、以下の式
【0107】
【数19】

【0108】
を使用して所与の時間期間tcにわたる
【0109】
【数20】

【0110】
の平均として求められる。
【0111】
式中、n−1はn−1番目のタイムスロット又はTTIである。
【0112】
次のステップS309において、プロセッサ200は
【0113】
【数21】

【0114】
を計算する。
【0115】
次のステップS310において、プロセッサ200は累積比
【0116】
【数22】

【0117】
を計算し、式中、j=1〜Iであり、Iはユーザ10の総数である。
【0118】
次のステップS311において、プロセッサ200は、全てのユーザ10がすでに選択された否かを調べる。全てのユーザ10がすでに選択されていた場合、プロセッサ200はステップS313に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS312に進み、別のユーザ10iを選択し、ステップS303に戻り、ステップS303〜S312によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0119】
ステップS313において、プロセッサ200は第1のユーザ10iを考慮する。
【0120】
次のステップS314において、プロセッサ200は、全てのユーザ10の
【0121】
【数23】

【0122】
及び
【0123】
【数24】

【0124】
から以下のように瞬間チャネル優先度ci(n)を計算する。
【0125】
【数25】

【0126】
次のステップS315において、プロセッサ200は、全てのユーザ10がすでに選択されたか否かを調べる。全てのユーザ10がすでに選択されていた場合、プロセッサ200は図3bのステップS320に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS316に進み、別のユーザ10iを選択し、ステップS314に戻り、ステップS314〜S316によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0127】
図3bのステップS320では、プロセッサ200は、ユーザ10i毎に、ユーザ10iに提供されるべき最小ビットレートを得る。
【0128】
より正確には、プロセッサ200は、各ユーザ10i(ただしi=1〜I)から目標最小レートRmin,iを得る。
【0129】
次のステップS321において、プロセッサ200は、ユーザ10i毎に最大許容可能トラフィック遅延dmax,iを得る。
【0130】
次のステップS322において、プロセッサ200は第1のユーザ10iを選択する。
【0131】
次のステップS323において、プロセッサ200は、n番目のTTIにおいて、ユーザ10iに割り当てられているバッファ内のパケットの量qi(n)を求める。
【0132】
次のステップS324において、プロセッサ200は、n番目のTTIにおいて、ユーザ10iに割り当てられているバッファ内に含まれるパケットの転送遅延di(n)を求める。
【0133】
次のステップS325において、プロセッサ200は、ユーザ10iのサービス品質制約に違反するパケットの百分率v、すなわち、以前のTTIにおいて送信され、最大許容可能遅延dmax,iを超える時間の間、ユーザ10iに割り当てられているバッファに記憶されていたパケットの百分率を求める。
【0134】
次のステップS326において、プロセッサ200は量
【0135】
【数26】

【0136】
を計算する。式中、dmax,iは選択されたユーザ10iの最大許容可能トラフィック遅延であり、Rmin,iは選択されたユーザ10iの目標最小レートである。
【0137】
次のステップS327において、プロセッサ200は、ステップS326において計算された量を以下のように累積する。
【0138】
【数27】

【0139】
ただし、jは、1から、選択されたユーザ10の数までである。
【0140】
次のステップS328において、プロセッサ200は、全てのユーザ10がすでに選択されたか否かを調べる。全てのユーザ10がすでに選択されていた場合、プロセッサ200はステップS330に進む。そうでない場合、プロセッサ200は、ステップS329に進み、別のユーザ10iを選択し、ステップS323に戻り、ステップS323〜S329によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0141】
ステップS330において、プロセッサ200は第1のユーザ10iを考慮する。
【0142】
次のステップS331において、プロセッサ200は、全てのユーザ10のそれぞれについて、キュー{qi(n)}及び遅延量{di(n)}から、以下に与えられているように瞬間サービス優先度pi(n)を計算する。
【0143】
【数28】

【0144】
次のステップS315において、プロセッサ200は、全てのユーザ10がすでに選択されたか否かを調べる。全てのユーザ10がすでに選択されていた場合、プロセッサ200は図3cのステップS340に進む。そうでない場合、プロセッサ200は、ステップS333に進み、別のユーザ10iを選択し、ステップS331に戻り、ステップS331〜S333によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0145】
図3cのステップS340において、プロセッサ200は、図2のROM202から時間平均期間tcを得る。
【0146】
次のステップS341において、プロセッサ200は、図2のパラメータモジュール209から、直前のn−1番目のTTIにおいて求められたユーザ{10i}の時間平均サービス優先度{Pi(n−1)}及び時間平均チャネル優先度{Ci(n−1)}を得る。
【0147】
次のステップS342において、プロセッサ200は、ステップS331において求められた、TTInにおけるユーザ{10i}の瞬間サービス優先度{Pi(n)}と、ステップS314において求められた、TTInにおけるユーザ{10i}の瞬間チャネル優先度{ci(n)}とを得る。
【0148】
次のステップS343において、プロセッサ200は、図2のパラメータモジュール209から、直前のn−1番目のTTIにおいて求められた重み係数αi(1)(n−1)、αi(2)(n−1)、及びαi(3)(n−1)を得る。
【0149】
次のステップS344において、プロセッサ200は第1のユーザ10iを選択する。
【0150】
次のステップS345において、プロセッサ200は、以下の式に従って、n番目のTTIにおける選択されたユーザ10iの時間平均サービス優先度Pi(n)を計算する。
【0151】
【数29】

【0152】
次のステップS346において、プロセッサ200は、以下の式に従って、n番目のTTIにおける選択されたユーザ10iの時間平均チャネル優先度Ci(n)を計算する。
【0153】
【数30】

【0154】
次のステップS347において、プロセッサ200は、以下の式を使用して、選択されたユーザ10iのn番目のTTIにおける重み係数αi(1)(n)を計算する。
【0155】
【数31】

【0156】
次のステップS348において、プロセッサ200は、以下の式を使用して、選択されたユーザ10iのn番目のTTIにおける重み係数αi(2)(n)を計算する。
【0157】
【数32】

【0158】
次のステップS349において、プロセッサ200は、以下の式を使用して、選択されたユーザ10iのn番目のTTIにおける重み係数αi(3)(n)を計算する。
【0159】
【数33】

【0160】
次のステップS350において、プロセッサ200は、全てのユーザ10がすでに選択された否かを調べる。全てのユーザ10がすでに選択されていた場合、プロセッサ200は図3dのステップS360に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS351に進み、別のユーザ10iを選択し、ステップS345に戻り、ステップS345〜S351によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0161】
図3dのステップS360において、プロセッサ200は、各ユーザ10iによって目標とされる各最小ビットレートRmin,iを得る。
【0162】
次のステップS361において、プロセッサ200は、ユーザ10i毎に、以下のように公平性倍率πiを計算する。
【0163】
【数34】

【0164】
次のステップS362において、プロセッサ200は、図2のパラメータモジュール209から、n−1番目のTTIにおけるユーザ{10i}の、割り当てられた瞬間レートの時間平均{Ri(n−1)}を得る。
【0165】
次のステップS363において、プロセッサ200は第1のユーザ10iを選択する。
【0166】
次のステップS364において、プロセッサ200は、Δi=(Rmin,i−Ri(n−1))を計算する。
【0167】
次のステップS365において、プロセッサ200は、各ユーザ10iがすでに選択されたか否かを調べる。各ユーザ10iがすでに選択されていた場合、プロセッサ200はステップS367に進む。そうでない場合、プロセッサ200は、ステップS366に進み、別のユーザ10iを選択し、ステップS364に戻る。
【0168】
ステップS367において、プロセッサ200は、全ての計算された差Δi(ただしi=1〜I)が厳密に負であるか否かを調べる。全ての計算された差Δiが厳密に負である場合、プロセッサ200はステップS368に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS369に進む。
【0169】
ステップS368において、プロセッサ200は変数δを値−1に設定する。その後、プロセッサ200は図3eのステップS370に進む。
【0170】
ステップS369において、プロセッサ200は変数δを値+1に設定する。その後、プロセッサ200は図3eのステップS370に進む。
【0171】
図3eのステップS370において、プロセッサ200は時間平均期間tcを得る。
【0172】
次のステップS371において、プロセッサ200は、各ユーザ10iによって転送されるチャネル品質指標を読み取る。好ましくは、各ユーザ101〜10Iはリソース要素毎にCQIを転送する。
【0173】
次のステップS372において、プロセッサ200はリソース要素を順序付ける。この順序付けは、全ユーザ10にわたる、複数のリソース要素のそれぞれの最大CQI値に従って、その最も大きい最大値から最も小さい最大値へとなされる。全ユーザ10にわたって最も大きい最大CQIを有するリソース要素は表示l=1を有し、全ユーザ10にわたって最も小さい最大CQIを有するリソース要素は表示l=Lを有し、ここでLはリソース要素の総数である。
【0174】
次のステップS373において、プロセッサ200は、1番目に順序付けられたリソース要素l=1を選択する。
【0175】
次のステップS374において、プロセッサ200は第1のユーザ10iを考慮する。好ましくは、第1のユーザ10iは、選択されたリソース要素について最も大きい最大CQIを与えるユーザである。
【0176】
次のステップS375において、プロセッサ200は、選択されたユーザ10iによって使用される可能性がある第1の変調・符号化方式を選択する。
【0177】
次のステップS376において、プロセッサ200は、選択された変調・符号化方式を使用して、現在選択されているリソース要素と、選択されたユーザ10iに以前に割り当てられた全てのリソース要素とにわたる等価CQIを求める。
【0178】
次のステップS377において、プロセッサ200は、ステップ376において求められた等価CQIから情報を求める。好ましくは、プロセッサ200は、選択されたユーザ10iが有することができるビットレートを、選択された変調・符号化方式を使用して求める。
【0179】
次のステップ378において、プロセッサ200は、選択されたユーザ10iに関して全ての可能な変調・符号化方式がすでに選択されたか否かを調べる。
【0180】
選択されたユーザ10iに関して全ての可能な変調・符号化方式がすでに選択されていた場合、プロセッサ200はステップS380に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS379に進み、別の変調・符号化方式を選択し、ステップS376〜S379によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0181】
ステップS380において、プロセッサ200は、ステップS377において求められた情報の最大値を選択し、この選択された情報の時間平均を求める。
【0182】
特定の特徴によれば、選択されたユーザ10iに関してステップS380において求められる情報は、全ての選択された変調・符号化方式に関してステップS377において求められたビットレートの最大値である。その後、プロセッサ200は、n番目のTTIにおいて、選択されたユーザ10iに以前に割り当てられたリソース要素に加えて、選択されたリソース要素lが選択されたユーザ10iに割り当てられる場合に達成される最大瞬間レートri(n)を計算する。iによってi番目のユーザ10iの添え字を示し、nは、n番目のタイムスロット又はTTIの添え字であり、ステップS377において求められたビットレートの最大値は以下のように求められる。
【0183】
【数35】

【0184】
式中、DMCSは変調・符号化方式MCSによる送信レートであり、ECQIi(n)は、選択されたリソース要素lと、TTInにおいて選択されたユーザ10iに以前に割り当てられた全てのリソース要素とにわたる等価な又は有効なCQIであり、BLERMCSは、変調・符号化方式MCSによって入力ECQIi(n)において達成されるブロック誤り率である。
【0185】
次のステップS381において、プロセッサ200は、選択されたリソース要素lと、n番目のTTIにおいて選択されたユーザ10iに以前に割り当てられた全てのリソース要素とにわたる最大瞬間レートri(n)の時間平均Ri(n)を求める。時間平均Ri(n)は、以下の式を使用して、所与の時間期間tcにわたるri(n)の平均として求められる。
【0186】
【数36】

【0187】
式中、n−1はn−1番目のタイムスロット又はTTIである。
【0188】
次のステップS382において、プロセッサ200は、全てのユーザ10がすでに選択された否かを調べる。全てのユーザ10がすでに選択されていた場合、プロセッサ200はステップS384に進む。そうでない場合、プロセッサ200はステップS383に進み、別のユーザ10iを選択し、ステップS375に戻り、ステップS3375〜S382によって構成されるループ内で動作を実行する。
【0189】
ステップS384において、プロセッサ200は、以下の式に従ってユーザ10i毎に効用関数(utility function)の値を計算する。
【0190】
【数37】

【0191】
ただし、
【0192】
【数38】

【0193】
であり、ai(l)=1は、選択されたリソース要素lがユーザ10iに割り当てられているという仮定を示し、j≠iであるユーザ10jについてai(l)=0であり、πiは、S361において求められたi番目のユーザ10iの公平性倍率である。
【0194】
第1のサブ関数fi(1)(n)は、ユーザ10の最小ビットレート制約を考慮に入れて平均システム容量を最大化する目的を有する。リソース要素は、ユーザ10の最小目標レートに対して、ユーザ10の達成された平均レートの全変化を最大化するために割り当てられる。実際に、達成された平均レートの変化を可能な限り最大化することは結果的に、システム容量の最大化をもたらす。各ユーザ10iのレート制約によってこの変化を除算することによって、ユーザ10のレート制約に対して容量が最大化される。
【0195】
全てのユーザ10が、自身のレート制約よりも高いレートを有する(すなわち公平性が一時的に達成される)場合、スケジューラは、符号項(sign term)を考慮することなくリソース要素を割り当てることによってシステム容量を最大化すべきである。これは、全てのユーザ10が、自身のレート制約よりも高いレートを有する場合に値−1をとり、そうでない場合に+1をとる係数δを導入することによって行われる。
【0196】
第2のサブ関数fi(2)(n)は、
現在選択されているリソース要素の品質及びi番目のユーザ10iに以前に割り当てられた全てのリソース要素の品質から求められる、i番目のユーザ10iの瞬間レートri(n)と、
全リソース要素の品質から求められると共に比Li(n)/Lによって乗算される瞬間レート
【0197】
【数39】

【0198】

の間の変化を、
i(n)/Lによって乗算される瞬間レート
【0199】
【数40】

【0200】
に関して表す。
【0201】
i(n)は、ri(n)を求めるのに使用されるリソース要素の数、すなわちユーザ10iに以前に割り当てられたリソース要素の数+1に等しく、Lはリソース要素の総数である。
【0202】
サブ関数fi(2)(n)を最大化することによって、リソース要素割り当て方式は、全リソース要素の品質から得られる瞬間ビットレートと比較して最も高い瞬間ビットレートをもたらす品質を有するリソース要素を割り当てる。瞬間ビットレートは、現在選択されているリソース要素の品質のみでなく、これに加えて、n番目のTTIにおいてユーザ10iに以前に割り当てられた全てのリソース要素の品質からも求められることに留意されたい。
【0203】
サブ関数fi(2)(n)によって、リソース割り当て方式は、全体的なリソース要素の品質から達成することができるビットレートよりも高い瞬間ビットレートを達成する品質を有するリソース要素を割り当てることを強制される。
【0204】
第3のサブ関数fi(3)(n)は、
現在選択されているリソース要素の品質及びi番目のユーザ10iに以前に割り当てられた全てのリソース要素の品質から求められる、i番目のユーザ10iの瞬間ビットレートri(n)と、
所与の時間期間にわたって比Li(n)/Lによって乗算される瞬間ビットレート
【0205】
【数41】

【0206】
を平均化することによって求められる、比Li(n)/Lによって乗算される時間平均レート
【0207】
【数42】

【0208】

の間の変化を、
比Li(n)/Lによって乗算される時間平均レート
【0209】
【数43】

【0210】
に関して表す。
【0211】
サブ関数fi(1)(n)、fi(2)(n)、及びfi(3)(n)それぞれの重みαiは、各ユーザ10iに特有のものであり、トラフィック、アプリケーションのタイプ、必要とされる遅延、及びサービス品質に依存する。
【0212】
例えば、αi(1)を増大させることは結果的に、達成される平均レートの増大を優先することになり、したがってシステム容量の低減を犠牲にしてより良い公平性を有するようにトレードオフを促す。
【0213】
重みαiは、トラフィック/アプリケーションタイプに基づいて接続の開始時に固定することができる(例えばαi(1)=1、αi(2)=0.5、αi(3)=0.5)。
【0214】
重みαiは、開示されたように、後に可変トラフィック制約に動的に適合される。
【0215】
タイムスロット又はTTIn=0において、αi(1)(0)=1、αi(2)(0)=0.5、αi(3)(0)=0.5は、αi(1)、αi(2)、及びαi(3)の初期値である。
【0216】
上記に示されたように、αi(1)は、サービス優先度pi(n)の、その平滑化された時間平均Pi(n)に対する増大と共に増大する一方、αi(2)及びαi(3)の変化は、時間平均チャネル優先度Ci(n)に対するチャネル優先度ci(n)の変化によって決定される。
【0217】
重みαi(1)、αi(2)、及びαi(3)は、リソース割り当て方式の公平性の度合いを反映する。つまり、αi(1)、αi(2)、及びαi(3)は、各ユーザ10iの瞬間レートに与えられる重要性を反映する。人によっては気付くことができるように、リソース割り当て方式は、
第1の効用サブ関数fi(1)(n)によって与えられるような、最小目標レートと比較される達成されたレートの変化と、
第2のサブ関数fi(2)(n)によって与えられるような、割り当てられた瞬間レートと、全てのリソース要素にわたって平均化された瞬間レートとの間の変化と、
第3の効用サブ関数fi(3)(n)によって与えられるような、その時間平均レートと比較される、全てのリソース要素にわたって平均化された瞬間レートの変化と
の間で最良のトレードオフを有するユーザ10に優先順位を与え、そして、全てのサブ関数は、ユーザ公平性係数πiによって平滑化される。後者は、ユーザ10iによって要求されるレートに関するリソース共有の百分率である。
【0218】
時刻n−1における割り当てられた時間平均レートRi(n−1)が、要求されたレートRmin,iよりも高い場合、第1のサブ関数fi(1)(n)は負になり、第2の効用関数及び第3の効用関数における瞬間レートの変化が十分に大きい(すなわちユーザ10iが以前よりも良いチャネル状況を有する)場合にのみ、リソースがユーザ10iに割り当てられることに留意されたい。
【0219】
次のステップS385において、プロセッサ200は、効用関数の値が最も大きいユーザ10iに選択されたリソースlを割り当てる。
【0220】
次のステップS386において、プロセッサ200は、各リソースがすでに選択されたか否かを調べる。各リソースがすでに選択されていた場合、プロセッサ200は図3aのステップS300に戻る。そうでない場合、プロセッサ200はステップS387に進み、次のリソース要素を選択し、ステップS374に戻る。
【0221】
図4a〜図4cは、リソースを割り当てる装置が専用集積回路の形態に実施される場合の当該装置のブロック図を表す。
【0222】
集積回路70は減算モジュールSub1を備え、この減算モジュールは、n番目のTTIにおけるi番目のユーザ10iの割り当てられた瞬間レートri(n)の時間平均Ri(n)に対して、n−1番目のTTIにおけるi番目のユーザ10iの割り当てられた瞬間レートの時間平均Ri(n−1)を減算する。
【0223】
集積回路70は減算モジュールSub2を備え、この減算モジュールは、n−1番目のTTIにおけるi番目のユーザ10iの割り当てられた瞬間レートの時間平均Ri(n−1)に対して、i番目のユーザ10iによって目標とされる最小ビットレートRmin,iを減算する。
【0224】
集積回路70は、減算モジュールSub2の出力の符号を検出する符号検出器Sign1と、符号検出器Sign1の出力を係数δで乗算する乗算器Mul1とを備える。
【0225】
集積回路70は、i番目のユーザ10iによって目標とされる最小ビットレートRmin,iを逆数にする逆関数モジュールInv1を備える。
【0226】
集積回路70は、減算モジュールSub1の出力と、乗算器Mul1の出力と、逆関数モジュールInv1の出力とを乗算する乗算器Mul2を備える。
【0227】
集積回路70は、乗算器Mul2の出力を重みαi(1)(n)で乗算する乗算器Mul3を備える。
【0228】
集積回路70は、n番目のTTIにおけるi番目のユーザ10iの割り当てられた瞬間レートri(n)をリソースの総数Lで乗算する乗算器Mul4を備える。
【0229】
集積回路70は、
i(n)を求めるのに使用されるリソースの数Li(n)を、
全てのリソース単位がn番目のTTIにおいてi番目のユーザ10iに割り当てられている場合に達成される最大瞬間レート
【0230】
【数44】

【0231】
で乗算する
乗算器Mul5を備える。
【0232】
集積回路70は、乗算器Mul5の出力を乗算器Mul4の出力から減算する減算モジュールSub3を備える。
【0233】
集積回路70は、乗算器Mul5の出力を逆数にする逆関数モジュールInv2を備える。
【0234】
集積回路70は、減算モジュールSub3の出力を逆関数モジュールInv2の出力で乗算する乗算器Mul6を備える。
【0235】
集積回路70は、乗算器Mul6の出力を重みαi(2)(n)で乗算する乗算器Mul7を備える。
【0236】
集積回路70は、n番目のTTIにおけるi番目のユーザ10iの割り当てられた瞬間レートri(n)をLで乗算する乗算器Mul9を備える。
【0237】
集積回路70は、時間平均
【0238】
【数45】

【0239】
をLi(n)で乗算する乗算器Mul10を備える。
【0240】
集積回路70は、乗算器Mul10の出力を乗算器Mul9の出力から減算する減算モジュールSub4を備える。
【0241】
集積回路70は、乗算器Mul10の出力を逆数にする逆関数モジュールInv3を備える。
【0242】
集積回路70は、減算モジュールSub4の出力を逆関数モジュールInv3の出力で乗算する乗算器Mul11を備える。
【0243】
集積回路70は、乗算器Mul11の出力を重みαi(3)(n)で乗算する乗算器Mul12を備える。
【0244】
集積回路70は、乗算器Mul3、Mul7、及びMul12の出力を合計する加算器Add1を備える。
【0245】
集積回路70は、加算器Add1の出力をπiで乗算してユーザ10i毎に関数fiを形成する乗算器Mul8を備える。
【0246】
図4bにおいて、集積回路70は、複数の関数fi(ただしi=1〜I)を合計してリソース要素lの関数Fi(l)を形成する加算器Add5を備える。
【0247】
図4cにおいて、集積回路70は、
複数の関数Fi(l)(ただしi=1〜I)をグループ化するマルチプレクサΣと、 全てのユーザ10の中で最も大きい関数Fi(l)を有するユーザ
【0248】
【数46】

【0249】
を選択する選択回路と
を備える。
【0250】
これは、以下の式を適用することに対応する。
【0251】
【数47】

【0252】
式中、
【0253】
【数48】

【0254】
は、l番目のリソース要素の選択されたユーザ10iである。
【0255】
別の実現形態では、ステップS304及びS377における等価CQIに由来する情報は、同じTTIの連続するリソース要素間のCQIの変化である。
【0256】
この実現形態によれば、l番目のリソース要素の効用関数の最大化は、反復(リソース要素)lと前の反復l−1との間の効用関数の変化の最大化に変形することができる。これは以下のように記述することができる。
【0257】
【数49】

【0258】
そして、この変化ΔFi(l)はユーザの瞬間ビットレートの変化に変形することができる。そして、このユーザの瞬間ビットレートの変化は、連続するリソース要素割り当て間のCQIの変化に変形することができる。この変形を可能にする方法の一例は、テイラー級数展開の使用とすることができる。したがって、変形後、リソース割り当て方式は、以下に示されるようにCQIの変化の関数の最大化に依存する。
【0259】
【数50】

【0260】
このようにすることによって、リソース割り当て方式は、ユーザの瞬間レートのシステマティックな評価の複雑なタスクを回避しながら、入力CQI値を処理することによってリソース要素割り当てを決定する。
【0261】
この実現形態によれば、リソース要素毎に、新しい等価な効用関数Giが、ユーザのCQI値の変化を入力として使用してユーザ10i毎に評価される。そして、リソース要素lが、効用関数を最大化するユーザに割り当てられる。このリソース割り当て方式の期間中にユーザの瞬間レートを評価する必要はない。
【0262】
このリソース割り当て方式は、各リソース要素のCQIと、ユーザに割り当てられた前のリソース要素とにおけるCQIのみを使用する。ビットレート評価の目的のために等価チャネル品質を評価する必要はない。これは、リソース割り当て方式の複雑性を劇的に低減する。
【0263】
ここで、3次元共有システムの場合、第4のサブ関数が考慮されることに留意されたい。この第4のサブ関数では、
瞬間レートと、
第3の次元及びその直上の次元(すなわち第2の次元)の全てのリソースにわたって平均化された瞬間レートと
の間の変化が最大化される。概して、サブ関数の数は、システム内の次元の数+1に等しい。
【0264】
当然のことであるが、本発明の範囲から逸脱することなく、上述の本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0265】
【図1】本発明が実施される通信システムのアーキテクチャを表す図である。
【図2】本発明によるリソースを割り当てる装置のブロック図である。
【図3a】本発明によるリソースを割り当てるアルゴリズムを表す図である。
【図3b】本発明によるリソースを割り当てるアルゴリズムを表す図である。
【図3c】本発明によるリソースを割り当てるアルゴリズムを表す図である。
【図3d】本発明によるリソースを割り当てるアルゴリズムを表す図である。
【図3e】本発明によるリソースを割り当てるアルゴリズムを表す図である。
【図4a】リソースを割り当てる装置が専用集積回路の形態に実施されている場合の当該装置のブロック図である。
【図4b】リソースを割り当てる装置が専用集積回路の形態に実施されている場合の当該装置のブロック図である。
【図4c】リソースを割り当てる装置が専用集積回路の形態に実施されている場合の当該装置のブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てる方法であって、
前記システムの前記リソースは複数のリソース要素に分解され、
前記方法は、
‐ユーザ毎に、そのユーザに提供されるべき最小ビットレートを得るステップと、
‐前記複数のリソース要素の少なくとも一部に関して各ユーザからチャネル品質指標を得るステップと、
‐ユーザ毎に、少なくとも1つのチャネル品質指標から情報を求めるステップと、
‐ユーザ毎に、前記情報の時間平均を求めるステップと、
‐ユーザ毎に、全ての前記リソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートを求めるステップと、
‐ユーザ毎に、全ての前記リソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の前記最大瞬間レートの時間平均を求めるステップと、
‐前記最小ビットレートと、少なくとも1つのチャネル品質指標から得られる情報と、前記情報の前記時間平均と、全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の前記最大瞬間レートと、そのユーザに関して求められた前記最大瞬間レートの前記時間平均とを考慮に入れて、効用関数の最適化に従って各ユーザにリソース要素を割り当てるステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記システムリソースは多次元であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記効用関数は、少なくとも3つのサブ関数fi(1)(n)、fi(2)(n)、及びfi(3)(n)から成り、
第1のサブ関数fi(1)(n)は、前記ユーザに提供されるべき前記最小ビットレートと比較される、前の送信時間インターバル及び現在の送信時間インターバルにおける前記ビットレートの前記時間平均の変化間の最良のトレードオフを有する前記ユーザを優先し、
第2のサブ関数fi(2)(n)は、
前記ユーザが前記現在の時間インターバルにおいて達成することができるビットレートと、
全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合に達成される瞬間レートと
の間で最大変化を有する前記ユーザを優先し、
第3の関数fi(3)(n)は、
前記ユーザが前記現在の時間インターバルにおいて達成することができる前記ビットレートと、
全てのリソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合に達成される前記瞬間レートの前記時間平均と
の間で最大変化を有する前記ユーザを優先する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも3つのサブ関数のそれぞれfi(3)(n)は、それぞれの係数αi(1)(n)、αi(2)(n)、及びαi(3)(n)によってさらに乗算され、前記係数は時間インターバル毎に更新されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのチャネル品質指標からの情報は、連続して割り当てられるリソース要素間のチャネル品質指標の変化の関数であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのチャネル品質指標からの情報は、前記ユーザが達成することができる前記ビットレートであって、前記複数のリソース要素の少なくとも一部に関して前記ユーザから得られる前記チャネル品質指標を考慮して求められるビットレートであることを特徴とする、請求項3又は4に記載の方法。
【請求項7】
前記システムリソースは2次元であることを特徴とし、かつ、
前記複数のリソース要素は、1つのタイムスロットにおいて割り当てられるサブキャリア又は拡散符号又はアンテナであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザが達成することができる前記ビットレートは、複数の異なる変調・符号化方式に従って求められる複数の異なるビットレートのうちから、前記ユーザが達成することができる最大ビットレートを選択することによってさらに求められることを特徴とする、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記3つのサブ関数fi(1)(n)、fi(2)(n)、及びfi(3)(n)は以下の式に従って求められ、
【数1】

式中、
iは前記ユーザを特定し、
nは前記現在の送信時間インターバルを特定し、
n−1は直前の送信時間インターバルを特定し、
δは1又は−1の値に等しく、
min,iは、前記ユーザに提供されるべき前記最小ビットレートであり、
i(x)は、前記ユーザが送信時間インターバルxにおいて達成することができるビットレートri(x)の前記送信時間インターバルxにおける前記時間平均であり、
Lはリソース要素の数であり、
i(n)は、ri(n)を求めるのに使用されるリソース要素の数に等しく、
【数2】

は、前記現在の送信インターバルにおいて全ての前記リソース要素が前記ユーザに割り当てられていると仮定される場合に達成される前記最大瞬間レートであり、
【数3】

は最大瞬間レート
【数4】

の前記時間平均である
ことを特徴とする、請求項3〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
ユーザ毎に、
【数5】

(ただしiは1からユーザの総数Iまで)を計算するステップをさらに含むことを特徴とし、かつ、
計算された差Δiのそれぞれが厳密に負である場合、δは−1に等しいことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザ毎に、以下の式
【数6】

に従って瞬間チャネル優先度ci(n)を計算するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
‐ユーザ毎に、最大許容可能トラフィック遅延dmax,iを得るステップと、
‐ユーザ毎に、そのユーザに割り当てられている前記バッファ内のパケットの量qi(n)を求めるステップと、
‐ユーザ毎に、そのユーザに割り当てられている前記バッファに含まれている前記パケットの転送遅延di(n)を求めるステップと、
‐ユーザ毎に、そのユーザのサービス品質制約に違反するパケットの百分率vを求めるステップと、
‐ユーザ毎に、以下の式
【数7】

に従って瞬間サービス優先度pi(n)を計算するステップと、
‐ユーザ毎に、以下の式
【数8】

(ただし、tcは持続時間)に従って時間平均サービス優先度Pi(n)を計算するステップと、
‐ユーザ毎に、以下の式
【数9】

に従って時間平均チャネル優先度Ci(n)を計算するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
各前記サブ関数fi(1)(n)、fi(2)(n)、及びfi(3)(n)は、以下の式
【数10】

に従って求められるそれぞれの係数αi(1)(n)、αi(2)(n)、及びαi(3)(n)によってさらに重み付けされることを特徴とする、請求項9〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記重み付けされたサブ関数は合計され、前記合計は、
【数11】

である公平性倍率πiによって乗算されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも2者のユーザにシステムのリソースを割り当てる装置であって、
前記システムの前記リソースは複数のリソース要素に分解され、
前記リソースを割り当てる装置は、
‐ユーザ毎に、そのユーザに提供されるべき最小ビットレートを得る手段と、
‐前記複数のリソース要素の少なくとも一部に関して、各ユーザからチャネル品質指標を得る手段と、
‐ユーザ毎に、少なくとも1つのチャネル品質指標から情報を求める手段と、
‐ユーザ毎に、前記情報の時間平均を求める手段と、
‐ユーザ毎に、全ての前記リソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の最大瞬間レートを求める手段と、
‐ユーザ毎に、全ての前記リソース要素がそのユーザに割り当てられていると仮定される場合の前記最大瞬間レートの時間平均を求める手段と、
‐前記最小ビットレートと、前記少なくとも1つのチャネル品質指標から得られる情報と、前記情報の前記時間平均と、全てのリソース要素が前記ユーザに割り当てられていると仮定される場合の前記最大瞬間レートと、前記ユーザに関して求められた前記最大瞬間レートの前記時間平均とを考慮に入れて、効用関数の最適化に従って各ユーザにリソース要素を割り当てる手段と
を備えることを特徴とする、装置。
【請求項16】
プログラム可能な装置に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがプログラム可能な装置上で実行された場合に請求項1〜14に記載の方法のステップを実施するための命令又はコード部分を含む、コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【公開番号】特開2009−153105(P2009−153105A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−263883(P2008−263883)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】