説明

情報処理装置の小型入力装置

【課題】少ないキー数のコンパクトなキーボードを、片手でも少ない鍵打数操作により入力出来る入力装置を提供する。
【解決手段】表示発音装置をもつキーを配置したキーボードの複数個のキーを、単独あるいは複数の指で同時乃至短時間内に順次押下し、または単独キーを複数回操作することにより、配置されたキーの数より多くのキーコードを生成し、併せてキー操作の情報をデイスプレイ上のプログラマブル画面キーボード上に合成表示する。キーボードを薄型、小型構造とし、折たたみ式情報処理装置の補助入力装置としての薄型シート状キーボード、マウス一体型キーボード、両面キーボードとして利用する。本発明は、少数のキーと少ない鍵打数で多数のキーコードを得ることが出来るためキーボードを小型化、薄型化出来かつ、キーボードを見ないでデイスプレイを見るだけで、所謂ブラインドタッチで入力できる装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上記情報装置の入力装置、特にソフトウエア(例えば、オペレーションシステムとアプリケーションソフトウエア)により情報処理し、情報処理された情報を表示するデイスプレイを有する情報処理装置用の入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献】特開 平6−214699
【特許文献】特願平11−194878
【特許文献】特願2003−035793
従来のパソコン、ワープロ、携帯端末、携帯電話、情報家電のリモコン等(以下パソコン等と称す)における入力装置(以下キーボード)は通常のフル仕様キーボードでは大きすぎて 図面や書類を並置すると邪魔になりかつその操作性から両手を使わざるを得ない。一方携帯電話に代表されるように小型情報処理装置は歩きながら片手、単独指で入力することが当たり前になってきているが 従来の電話機のキー配列を踏襲しており、ダイアルキーに日本語、英数字等の呼号を割り付けて電話のダイアル機能と、文章入力を兼用している。
また普通のキーボード、テンキーボード、電卓等は使用目的は異なるが、キー、接点部、制御部で構成されていて電気回路的には殆ど同じであるにもかかわらず別個に製作されいて必要に応じて別々に購入しなくてはならない。
小型のキーボード上に配置されるキーの数は例えば、携帯電話では 普通10〜20個程度であり、文字、記号、制御キー等(以下文字記号等と称す)を入力する場合、一つのキーに多数のキーコードを重ね合わせて受け持たせ、各々を切り替えることで多数の文字記号等を得るようになっている。
一個のキーにかな文字の“あ、い、う、え、お ”を受け持っており、かな文字の“お”を得るためには1番目のキーを5回鍵打するようになっている。
また日本語特有の濁音半濁音撥音、煩雑に使われる外来語、英数字、記号等 多数あり 狭いキーエリアにすべてが網羅、集中しているため初心者等には使いにくい仕様になっている。従来複数のキーの組み合わせで多数の文字記号等を得る提案はなされていて、親指シフトキー方式に代表されるように、その種のキーボードは多数存在する。しかしながらいずれの場合も高速で入力しようとすると両手の複数の指で複数のキーを選択操作しなければならない。
【0003】
ペン入力やタブレット入力で画面キーボードの文字記号を一つ一つ入力ペンで選択して入力する方法もあるが、一字一字ペンで入力するため、指入力に比べ遅く、稚拙である。
昨今情報処理装置は携帯電話に代表されるように小型、携帯型が主流であり、日常生活においては、その機能はパソコンに比して遜色がなく、その携行性ゆえ現代人にとって、携帯電話はパソコンに代わり、必需品となっている。
しかしながらそのキーボード部分は非常に使いにくい構造になっていて、携帯電話の特に熟年層への普及を妨げている。
携帯電話用外付け小型補助キーボードも発明、市販されているが 小型とはいえ携帯電話に比べて大きく一体に出来ないので、携帯電話とは別途携行しなくてはならないし、使用する毎に取り付け取り外さなければならない。
このように、小さければ携帯性が良いが入力操作が不便で、大きければ携帯できないというジレンマを持つのが従来のキーボードの実状である。
【0004】
現行のキーボードは一般的にローマ字かな変換仕様が普及しているが、高齢者等はかな直接入力仕様が使いやすいが、かな専用のキーボードは市販品ではほとんどないのが実情である。
キーボードを小型化するということは配置されるキーの数には限度があり、日本語特有のローマ字かな変換モードやひらがな直接入力モードの並存は不可能である。
また従来のキーボードは誰にでも使用できるように より多くのキーが固定的に配置されており、かえって煩雑になりそれが初心者や高齢者、CAD、経理入力者等に不利になっている。操作者の技能や趣向に応じてキーの配置、種類を変更できないのが実情である。
また現行のキーボードはマウスが分離しているためマウス操作するたびにキーボードから持ち替えなければならない。近年のアプリケーションソフトは入力操作の多くをマウスで選択するようになっており高齢者や障害者、初心者にとって 都度持ち換える事が煩雑な作業である。
参考文献の 特願2003−035793の発明は本出願者の発明によるものであるが単独片手の指で複数のキーを操作することを主に目的として発明したものであり、単独の指で操作する方法は複数の指で操作する速度には劣る。
複数の指で操作し、操作速度を高めるにはある程度キーの大きさやピッチを大きく、広くしなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
少ないキー数のコンパクトなキーボードで、配置されたキーの数より多くのキーコードを生成し、少ない鍵打数で多数のキーコードを得るようにする。
パソコン、携帯電話等に浅薄狭小で邪魔にならないように、補助キーボードを常時装着することで本体と補助キーボードが一体携行出来るようにする。
1台のキーボードでローマ字かな変換入力、かな直接入力、電卓、携帯電話用キーボード等多様な用途に対応できるようにする。
初心者にも使い易いように平面的にキーの種類を配置し、キーに割り当てられた文字記号制御を、編集ソフトウエアにより操作者の技能、趣向により画面キーボード上とキー各々の表示、発音装置も合わせて配置変更をできるようにする。
片手の指でも効率よく両手操作フルキーボードに匹敵する操作性を確保する。
小型携帯情報処理装置の辞書、教本、テキスト機能、メモ帳機能等の操作性を向上する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の情報処理装置の入力装置は、パソコン等のキーボードのことである。
本発明のキーボードは、各キーに指乃至操作冶具の接触乃至近接信号を検出するセンサー(格子状に離隔配置乃至仕切られたポインテイングデバイス)と
入力した文字記号制御を表示、発音する装置と
点字、矢印、三角形、円形等文字記号等のキーの種別を表現、指示する固有の形の突起物と各キーの押下信号を検出するセンサーと
を設け、一本乃至複数の指が選択操作しているキーの情報と押下確定されたキーの情報を得るようにする。
一方デイスプレイ上にはキーボードを模した画面キーボード(全体乃至必要部分)を表示しておき、近接乃至接触検出センサーにより検出された検出情報すなわち文字記号等の確定以前の選択状況を表示、発音する。
同時にその検出情報を各キーに設置された表示装置乃至発音装置にも表示、発音する。指乃至冶具のキーへの近接、接触状況を画面キーボードに表示し、目的のキーであれば、押下検出し、キーコードとしてアプリケーションソフトウエアに引き渡す。
この方法によれば操作者はキーボードに視線を移すことなく入力操作が出来るし
視覚障害者や弱視力者等の障害者も選択乃至押下確定している文字記号等が明確になり操作性は向上する。
【0007】
図1は情報処理装置の構成図、図7は検出信号演算、コード化、伝送回路の構成図である。
1は点字、三角形、矢印等の突起を貼付したキー、2はタッチパッドや近接センサー等の接触近接検出センサー、3はメカニカルスイッチや圧力センサー等の押下検出センサー、4は検出信号を処理してコード化、情報の照合、演算、伝送処理を行う処理回路、5はパソコン等、6は画面キーボード、7は合成表示された指の位置を示す画像である。
図では1、2、3が上下順になっているが、その機能が満たされれば位置関係は変えてもよいし、1,2,3一体型のキーでも良い。
操作者の指がキーに接触乃至近接するとセンサーで検出し、処理回路で選択されているキー位置がコード化され、パソコン等に送られる。
パソコン等は、送られたコードと画面キーボードの文字記号等を照合して所定の位置に指形や着色マーカー等の図形を表示する。
この方法により、操作者はキーボードを見ないでも、画面キーボードを見ながら目的の文字記号等を探し、目的の文字記号等があれば押下する。
押下検出された信号は処理回路によりコード化されパソコン等に送られ、パソコン等は、対応する文字記号等を確定文字としてワープロアプリケーション等(図2)に引き渡す。
【0008】
物理的に配置されたキー数より多くのコードを得る手段は
複数個のキーを一本乃至複数の指で、相当の短時間内に順番に選択操作することによりキーコードを生成する手段である。
相当の短時間内というのは、純粋に同時に選択操作するのは実際上難しいので、入力作業上支障ない時間内に、順番に選択操作することと同等という意味である。
本発明をパソコンの補助テンキーボードの例で説明する。
キーに数種の文字、記号、制御キーを割り当て、必要に応じて切り替えて使用することで多くの文字記号等を網羅する。(図4)
図3は通常使われるテンキーボードで図4は4x4列ので複数の指で順次キーを組み合わせ押下選択操作する例である。
10は単独キーを一本の指が選択した状態、
10、11、12は3本の指で3個選択した状態を示す。
10の場合1本指で相当の時間内にN回押下することでN個の状態が得られる。
(状態1)
次に11,12の指で選択操作するキーを考えると
11,12の順番に1個づつ押下する場合と、逆に12,11の順に押下する場合の2個の状態が得られる。(状態2)
(状態1)、(状態2)の組み合わせの場合は Nx2のコードがえられる。
3個のキーを単独で順次押下する場合を考えると
10,11,12の順番に1個づつ押下する場合と、逆に12,11,10の順に押下する場合の2個のコ−ドが得られる。11から始める場合も含めると1個づつ押下する組み合わせは6通りある。
具体的には(図4−16)のたとえば ローマ字入力方式では
“か”のコードを得るには“k”,”a”と入力し、
“が”のコードを得るには “k”,”k“,”a”
または
“k”、“s”順次押下を”g”コードに割り当てると
“が”のコードを得るには “k”,”s”,”a”
“s”,“k”順次押下を”z”コードに割り当てると
“k”、“s”順次押下を”z”コードに割り当てると
“ざ”のコードを得るには ”s”,“k”,”a”
と入力操作する方法が考えられる。
ほかに10,12を同時に押下し、次に11を押下する、その逆に最初11を押下し 10,12を次に押下する方法も6通りある。
このように 単独キーを複数回押下する場合と複数個のキーを複数の指で 選択同時乃至順次押下する場合の順列組み合わせは多数存在する。
操作性を考えると現実的には近傍の2個が操作しやすい。
具体的に 上下左右の2個を選択し、正逆順次押下する場合を考える。
この条件下での組み合わせは 単独選択の場合が16、
左右2個選択して 正逆に押下する場合が24、
上下2個の場合が24 合計64個のキーコードが得られる。
アルファベット、英数字、汎用記号の場合制御キー等も含めこれで十分に対応出来、少ない健打数で多くの文字記号を入力できる。
誤入力、誤操作、非現実的な組み合わせ、指先以外の手の部分で接触したキーとの組み合わせ等、不自然な組み合わせはソフトウエアで処理、排除する。
またキーボードから伝送されるコードは情報処理装置側のキー配置編集用のユーテイリソフトで処理され、自由に配置変更ができる。したがってキーボードには印字刻印してもしなくても良く、必要であれば、使用者が都度配置変更に応じたキーラベル、キーボードカバーを印刷し、貼り付けることが出来る。
【0009】
請求項2の発明は操作する指乃至操作冶具から発する浮遊ノイズや指に磁気静電気、音波、光、温度、電波、浮遊ノイズ、押圧力等の物理量を発する発生機能を装着し(58,60)その物理量を検知する入力検知センサー(52、53、54)を複層に重ね1つのキーで複数のコードを得るようにした立体キー(以下1Dキーと称す)を平面配置したキーボード 乃至上記入力検知センサーを平面配置したキーボード(以下2Dキーボードと称す)を上下のキーと同じ平面位置乃至連動しない位置に配置した2Dキーボード(70、71)を重ね合わせて3次元マトリクスキーボード(以下3Dキーボードと称す)とし、これらを利用した入力装置。(図5)
52,53,54は異種、同種の入力検知センサーである。58、59は磁気静電気、音波、光、温度、電波、浮遊ノイズ、押圧力等の発生機能を指に装着し、センサーで検知する図、60,61は導電材を装着し電気接点のON−OFFにより信号検知する方法を示す。浮遊ノイズやタッチパッドを利用する場合は装着物は不要である。例えば52をタッチパッド等の接触センサ、53を圧力センサー、54をON−OFFスイッチとし、各センサーからの信号を検知し、制御信号で各センサーを制御(有効、無効)できる装置とする。
53,54を無効にしておいて指等が52に接触離反することで 1コード
52,54を無効にしておいて指等の体温を53が検知することで1コード
52,53を無効にしておいて53を押下することで1コード
52だけを無効にしておいて53、54を検知することで 1コード
(この場合は汎用のpushキーと同じ)
53だけを無効にしておいて52、54を検知することで 1コード
54だけを無効にしておいて52、53を検知することで 1コード
のように少なくとも1つのキーで6コード得られる。
センサーを(例えばこの場合53が温度センサーや圧力センサー)をアナログ的に処理すればon−off式のキーよりさらに多くのコードが得られる。
有効無効の切り替えはセンサー層切り替えキー56を別途設け、操作する。
55は1Dキーを平面配置して3Dキーボードとしたものであり、70,71は
異種の2Dキーボードを部分的または全てをずらして重ねたものである。
図5−55の3Dキーボードでは6x9の54のコードが得られることになり請求項1発明のキー正逆順次押し方法と組み合わせるとよりさらに多くのコードを得ることが出来る。
【0010】
例えばパソコンのテンキーボード上に同じキー配列を模したポインテイングデバイスを重ねて置き、下部本体キーボード記載以外(“a”、“i”、“u”、“e”、“o”等アルファベット)の文字記号等を配置する。
アルファベットを入力する場合は上部ポインテイングデバイスを接触離反入力方法操作することにより入力、確定する。数字を入力する場合は、ポインテイングデバイスの入力信号受け付けをOFFにしておき下部テンキーボード(”1”,”2”,”3”,…)だけが反応するようにし(乃至シート、押下キー2種類の信号のうち押下信号を優先する)キーの押下離反することで入力確定する。この方法によれば、通常の20キーテンキーボードで60コード得ることが出来、現在日本で多用されているローマ字入力方法を採用する場合ではテンキーボードだけで通常の入力全てをまかなう事が出来る。
【0011】
請求項3の発明は請求項2発明の3Dキーボード(1種類だけのデバイスで構成される1層キーボードも含む)を薄膜型のシートセンサー等で構成し、折りたたみ式のパソコン、折り畳み式携帯電話に挟み込んだり、折りたたみ式以外のキーボードの上に貼り付けたりして使用する方法である(74)。
キーボードを薄型にすることで、既存の情報処理装置に挟み込んだり、折たたみ式情報処理装置の補助キーボードとして併設、兼用することが出来る。
図6の78は本体のキーボード,79はシートキーボード。例えば本体のキーボードは数字キー等として電話をかける時にそのまま使用し、シートキーボードはアルファベット、日本語等文字入力用として使用する。
またはシートキーボードに電話機能も網羅する。
または本体キーボードはローマ字の母音、シートキーボードは子音のように組み合わせて使用する。図は2つのキーボードの位置をずらしてあるが、上下同じ位置に重ね合わせた場合は、請求項2の発明の方法を利用する。粘着質シート、マジックテープ、磁石、挟み込み冶具等(80)を利用、半固定することで、より片手操作が可能になる。
この発明は従来の折りたたみ式携帯電話機能をそのまま残し、補助キーボードが平行して使えるため、不便であった日本語ひらがな、ローマ字入力等を簡便にする有効な手段である。入力装置に補助画面、発音機能、メモリー、を持たせることにより、携帯電話などの小型情報処理装置の語学辞書、百科事典、メモ帳、教本等の機能を効果的に使用する方法である。
【0012】
請求項4の発明は上記請求項1、請求項2、請求項3発明の入力装置にマウス機能を併設することである。従来のキーボードでは(例えば106タイプのキーボード等)は表面積の狭いマウス上には併設不可能であるが、請求項1,2,3の発明による小型キーボードによって初めて搭載可能になる。
【0013】
請求項5の発明は請求項1、請求項2、請求項3発明のキーボードを表裏両面に配置、利用する情報入力装置で、図8は一面をアルファベット文字入力用、反対面を、電卓用とした例の図である。基板の裏表に用途に応じたキーパターンを配置し切り替え装置や離隔キーの同時乃至順次押しにより裏表切り替え、1つの制御部で処理する。
キーパターンはローマ字入力、かな文字用、特殊記号用、携帯電話、家電リモコン用等組み合わせを変え複合用途仕様の入力装置とする。
100の如く2つ折り式の入力装置を両面キーボードとすればパソコン用ローマ字変換入力、かな入力、携帯電話入力、電卓の4用途に一つのキーボードで利用することも出来るがさらに複数折りたたみ式とすればより多目的に利用出来る。
キー面保護スタンド93は反対面の保護及び入力作業に効果的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
現在市販品のテンキーボードを購入改造して本発明の試作機を一台製作し、また浮遊ノイズ式キーボードを試作し、上記発明のソフトウエアを開発し初心者試用により実験し片手、複数指で操作できるキーボードの大きさ、キーの配置数、間隔、タッチ強さ等の諸データや適正数値を得、それをもとに、再度実用装置を製作しハードウエア、ソフトウエアの改良を行っている。
【発明の効果】
【0015】
従来の大型のキーボードは不要になり 図面や徒書類をパソコン等の前において片手で入力操作が出来る。
キーに点字を貼付する、フットキーボード(足指入力)用に転用する、音声出力装置を併用する等の方法により身体障害者にとっての負担はかなり軽減できる。
片手、ブラインドタッチで、携帯端末等の入力操作が出来 狭い電車内等でも簡単に入力が出来る。
薄型キーボードは携帯電話と一体携行出来本来の携帯性の機能を失わずしかも日本語入力が容易に出来る。
携帯電話等では少ない鍵打数で、入力が従来の方法より簡単に出来、初心者、非習熟者への用途が拡大する。
キーの文字記号種類、配置が操作書の希望に応じて変更できる。
今後普及が予想される双方向電話機、双方向TV、ネット家電等の小型化が必要でしかも複雑な機能が要求される入力装置にも利用できる。
また小型なのでマウス、トラックボール、家電のリモコン等に容易に搭載、装着一体化型できる。
キーの種類、配置が使用者側で変更出来、変更に応じて 使用者側でキー名を印刷、貼り付けが出来るため一台のキーボード ローマ字入力、ひらがな入力、電卓、携帯電話用等多様の利用が出来る。
既存の通信機能付テンキボードや電卓等を使用し、本発明によるソフトウエアをインストールするだけで簡単に小型の入力装置に転用することができる。
パソコン等の付属入力装置でなく本発明自体が電卓、電子辞書、メモ帳、スケジュール表、住所録の機能を持つので個人情報、諸々ののデータ等を携行でき、移動中,移動先でパソコン、TV等の表示機だけ利用してデータや情報の説明や編集作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】請求項1、請求3の全体構成図を示した図面である。
【図2】請求項1の画面キーボードとアプリケーションソフトウエアの合成画面表示を示した図面である。
【図3】請求項1の複数指で複数のキーを選択操作した状態を示した図面である。
【図4】正逆順次キー操作方式及び、キーボード切り替え、画面キーボード切り替えの図面である。
【図5】請求項2の3Dキーボードの図面である。
【図6】薄型3Dキーボードの構造、及び携帯電話への応用例を示す図面である。
【図7】請求項1の入力装置の構成のブロックダイアグラムを示した図面である。
【図8】請求項5の両面キーボードの図面である。
【図9】請求項5の両面キーボードのブロックダイヤグラムである。
【符号の説明】
【0017】
1...キー 2...接触近接検出センサー 3...押下検出センサー
4...入力装置処理回路 5...デイスプレイ 6...画面キーボード
7...指位置合成表示状態 8...マウス
10...1本目の指で1個目のキーを選択操作した状態
11...2本目の指で2個目のキーを選択操作した状態
12....3本目の指で2個のキーを選択操作した状態
13...入力装置の表示機
14...タッチパネルキーボード キー表示切り替えキー
15...タッチパネルキーボード ひらがなキー表示状態
16...タッチパネルキーボード アルファベットキー表示状態
17...タッチパネルキーボード 数字,記号キー表示状態
51...1Dキー(複層立体キー)
52...入力センサー1 53...入力センサー2
54...入力センサー3
55...3Dキーボード(3次元キーボード)
56...センサー層切り替えキー
57...素指
58...温度、音波、光、圧力、磁気静電気等物理量発信装着指乃至冶具
59...対応センサ 60...導電材装着指乃至冶具
61...ON−OFF接点
70、71.....上下3Dキーボードから位置変移した2Dキーボード
73.....薄型キー(メンブレンスイッチの例)
74.....薄型キーボードを折りたたみ式情報処理装置に挟み込み乃至折りたたみ式以外の情報処理装置のキーボードに貼り付けて使用する方法。
75.....インターフェース
76.....デイスプレイ 77.....本体キーボード
78.....本体キーボードキー配置 79...シートキーボードキー配置
80.....粘着質シート、マジックテープ、磁石、挟み込み冶具
90.....制御部、表示
91.....表(おもて)面キーボード 及び キー配置
92....裏面キーボード 及び キー配置
93.....キー面保護スタンド 94...無線、有線通信装置
95....切り替え装置 96.....回路基板
97、98...基板表、裏面キーマトリクス 99....情報処理装置本体
100....両面キーボード2つ折り型応用例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パソコン、ワープロ、携帯端末、携帯電話、情報家電等の情報処理装置の入力装置であって指等の近接乃至接触乃至押下がセンサーにより検出される複数のキーが配置されたキーボードと
上記情報処理装置のデイスプレイ上に上記キーボードを模して表示された画面キーボード上に、キーを操作する指の位置と操作状況を合成表示するための情報として送受信する手段を備え
各キーに表示装置またはキーボードに発音装置を設け近接乃至接触乃至押下情報をキーボード側で表示、発音し、上記ソフトウエアによる情報処理に供されるようにしたことを特徴とした情報処理装置の入力装置におけるキーボードのキー配列の中の単独乃至複数のキーを
単独乃至複数の指乃至操作冶具で同時または順次押下する場合と
相当の時間内に単独キーを複数回押す場合
の組みあわせをコード化し物理的に配置されたキー数より多くのキーコードを生成する方法。
【請求項2】
請求項1の入力装置に入力操作する指乃至操作冶具に単数乃至複数の物理量発生機能を装着し、当該物理量を検知する複数の入力検知センサーを重ね、複層立体キーとし、キー入力情報が3次元マトリクスとして得られるようにした入力装置。
【請求項3】
請求項1、請求項2の入力装置を薄膜、小型構造とし、画面、記憶装置を併設し情報処理装置の補助入力装置とする方法
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3 発明の入力装置をマウス上に搭載またはマウス機能を併設した情報入力装置
【請求項5】
請求項1、請求項2、請求項3発明のキーボードを表裏両面に配置し多目的用途に使用できるようにした情報入力装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−246416(P2006−246416A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−99639(P2005−99639)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
2.Microsoft Excel
【出願人】(502373765)株式会社ベルテクノ (5)
【Fターム(参考)】