説明

情報検索装置、情報検索方法、及び情報検索プログラム

【課題】取得することを望む有用情報の特徴を表す属性等のあいまいなキーワードに基づいて、該当する有用情報を迅速かつ容易に探し出すことができる検索を行う。
【解決手段】検索質問受付部11が、有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける。次いで、付随情報特定部12が、この検索質問より付随情報を特定する。また、第1検索部13が、特定した付随情報に基づき該当するタグ索引情報DB3を特定すると共に、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POI情報識別情報を特定する。次に、第2検索部14が、特定した拡張POI情報識別情報に基づきPOI識別情報を特定する。さらに、第3検索部15が、特定したPOI識別情報に基づき基本POI情報を特定し、抽出する。そして、有用情報出力部18が、抽出した基本POI情報を有用情報として、本装置10に備えられたディスプレイやスピーカ等より出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の有用情報を効果的に探し出すようにした検索技術に係り、詳しくは、検索対象となる所定の情報群より、指定(入力)された語句又は文字列(以下、「キーワード」という。)に対応する有用情報を、迅速かつ容易に探し出すことのできる検索を行う情報検索装置、情報検索方法、及び情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、検索対象となる所定の情報群より、所望の有用情報を探し出す場合、たとえば、この有用情報と一致するキーワードを入力することで指定し、複数のテキストファイルの内容を順次走査して指定されたキーワードを切り出していくことで、有用情報を探し出す全文検索が知られている。しかしながら、この全文検索の手法では、入力したキーワードが一致しなければ所望の有用情報を探し出すことができず、具体的にキーワードを入力しなければ、ユーザが意図した検索結果が得られない場合がある。
【0003】
そこで、入力したキーワードが一致しなくても、ユーザの意図に近い検索結果を得ることができる手段として、シソーラス(言い換え)を用いた手段が知られている。このシソーラスは、語彙の持つ意味から分類した同義関係、類義関係、広義・狭義関係等にある語句又は文字列を、キーワードが一致したとして探し出すことができるものである。
【0004】
ところが、上記シソーラスを用いた検索手段は、入力したキーワードの持つ意味から言い換えることのできる関係を有する情報を検索可能とするものである。したがって、入力したキーワードの持つ意味から言い換えることのできない情報は探し出すことができず、ユーザの満足度を高める検索結果を得ることができない。すなわち、たとえばとんこつラーメンが美味しいことで有名な「らーめん渋谷」なる店があり、ユーザがこの店のことを知っていて、具体的に「ラーメン渋谷」または「らあめん渋谷」なるキーワードを入力した場合、シソーラスでは、「ラーメン」または「らあめん」なるキーワードを、その意味から「らーめん」に言い換えることで「らーめん渋谷」なる検索結果を得ることができる。しかしながら、ユーザがこの店のことを知らないで、とんこつラーメンが美味しい店を検索することを目的とし、漠然とこの店の特徴を表す属性となり得る「とんこつ」なるキーワードを入力しても、シソーラスでは、「とんこつ」なるキーワードから、とんこつ味のラーメンを店の特徴とする「らーめん渋谷」なる検索結果を得ることができない。
【0005】
また、シソーラスを用いた手段以外にも、ユーザの意図に近い情報を取得するようにした手段が幾つか提案されている。
たとえば、入力された情報から該当する情報が発見できなかった場合、外部のサーバ装置に該当する情報を求め、取得した情報を提供するようにした手段がある(特許文献1を参照)。
また、ユーザが必要とするであろう情報を、履歴から予測して取得するようにした手段もある(特許文献2を参照)。
さらに、ランキングにおいて、ユーザの投票を促進させることにより、信頼性を向上させた情報を提供するようにした手段もある(特許文献3を参照)。
【0006】
さらに、文書から抽出したキーワードに対して、単語と属性名とを対応付けたテーブルあるいは属性付き単語辞書を参照して属性を求め、キーワードの抽出元の文書ID、キーワード、属性などを1レコードとしてデータベースに格納し、検索キーワードが入力されると、検索キーワードに対応する属性を解析し、解析結果に基づいてデータベースから該当する文書を検索するようにした手段もある(特許文献4を参照)。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1乃至3に記載の技術もまた、具体的なキーワードの入力や、履歴情報がないと、シソーラスを用いた手段同様、ユーザが意図した情報を取得することができない。したがって、ユーザの満足度を高めることができない。しかも、カーナビのような移動体と共に移動しながら限られた環境で検索を行なう場合、データサイズの制約により、あいまいなキーワードから所望の有用情報を導き出すことを可能とするデータベースを導入することは困難である。
【0008】
また、上記特許文献4に記載の技術は、入力された検索キーワードそのものを含む文書を探し出すものではなく、入力された検索キーワードの属性と同じ属性を有するキーワードを含む文書を探し出すものである。すなわち、単語と属性名とを対応付けたテーブルあるいは属性付き単語辞書を参照し、入力された検索キーワードの属性に基づいてキーワードの置き換えを行ない、置き換えられたキーワードを含む文書を探し出す検索を行なうものであり、あいまいなキーワードから、そのキーワードを含む所望の有用情報を導き出すことを可能とするものではない。
【0009】
しかも、入力された検索キーワードにおいて、文字そのものがキーワードのものと、属性をあらわす属性キーワードとが混在した検索である。したがって、属性キーワードとされる文字そのものをキーワードとして検索する場合、エスケープコード([])を用いたエスケープ処理が必要となり、非常に煩わしい手間の掛かるものである。
さらに、上記特許文献4に記載の技術では、登録する文書に含まれるキーワードと、このキーワードの抽出元の文書IDと、キーワードに付与した属性とを関連付けて1レコードとしてデータベースに格納するものであるので、データベースのレコード数が非常に多くなる。すなわち、キーワードが同じであっても、文書IDが異なれば1レコードとして管理しなければならない。したがって、検索に多くの時間を要する。
【0010】
このように、移動体と共に移動し、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群を備えた情報検索装置において、取得することを望む有用情報の特徴を表す属性等のあいまいなキーワードから、所望の有用情報を導き出すことを可能とした検索手段は、現在のところ提案されていない。
【特許文献1】特開2001−304874号公報
【特許文献2】特開2005−315885号公報
【特許文献3】特開2007−102588号公報
【特許文献4】特開2005−25525号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、移動体と共に移動する環境において、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、取得することを望む有用情報の特徴を表す属性等のあいまいなキーワードに基づいて、取得することを望む有用情報を迅速かつ容易に探し出し、ユーザの満足度を高めることができる検索を行うことが可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報検索装置は、移動体と共に移動し、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、指定された語句又は文字列(以下、「検索質問」という。)に対応する有用情報を探し出す検索を行なう情報検索装置であって、POI(Point Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、前記POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報と、前記POI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、前記拡張POI情報識別情報と、前記所定の情報群に含まれたPOIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶する、前記キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられた第3記憶手段群と、前記キーワードと、前記付随情報と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、前記有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける検索質問受付手段と、前記検索質問受付手段で受け付けた前記検索質問に基づき、前記第4記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する付随情報特定手段と、前記付随情報特定手段で特定した付随情報に基づき該当する前記第3記憶手段を特定すると共に、前記検索質問受付手段で受け付けた前記検索質問に基づき、特定した第3記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POI情報識別情報を特定する第1検索手段と、前記第1検索手段で特定した拡張POI情報識別情報に基づき、前記第2記憶手段を参照してPOI識別情報を特定する第2検索手段と、前記第2検索手段で特定したPOI識別情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して基本POI情報を特定し、抽出する第3検索手段と、前記第3検索手段で抽出した基本POI情報を有用情報として出力する有用情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の情報検索装置は、前記検索質問受付手段が、複数の検索質問の入力を受け付け、前記付随情報特定手段が、前記検索質問ごとに付随情報をそれぞれ特定し、前記第1検索手段が、付随情報に基づき特定した該当する前記第3記憶手段にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定した後、この検索順位に従ってそれぞれ該当する検索質問に基づき拡張POI情報識別情報を順次絞り込んで特定するものとしても良い。
【0014】
また、本発明の情報検索装置は、検索を行なう現在位置情報を取得する位置情報受信手段をさらに備え、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、前記第3検索手段が、前記第2検索手段で特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記位置情報受信手段で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出するものとしても良い。
【0015】
また、本発明の情報検索装置は、検索を行なう現在位置情報を取得する位置情報受信手段をさらに備え、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、前記第3検索手段が、前記第2検索手段で特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記位置情報受信手段で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が所定距離範囲内である基本POI情報を抽出するものとしても良い。
【0016】
また、本発明の情報検索装置は、検索を行なう現在日時情報を計時する計時手段をさらに備え、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの利用可否情報をさらに記憶し、前記第3検索手段が、基本POI情報を特定した後、その利用可否情報を特定し、さらに、特定した利用可否情報と、前記計時手段で計時した現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定し、利用可能と判定したとき、その基本POI情報を抽出するものとしても良い。
【0017】
また、本発明の情報検索方法は、POI(Point Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、前記POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報と、前記POI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、前記拡張POI情報識別情報と、前記所定の情報群に含まれたPOIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶する、前記キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられた第3記憶手段群と、前記キーワードと、前記付随情報と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、を備えた情報検索装置において、移動体と共に移動し、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、指定された語句又は文字列(以下、「検索質問」という。)に対応する有用情報を探し出す検索を行なう情報検索方法であって、前記情報検索装置が前記有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける第1ステップと、前記情報検索装置において、前記第1ステップで受け付けた検索質問に基づき、前記第4記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する第2ステップと、前記情報検索装置において、前記第2ステップ特定した付随情報に基づき該当する前記第3記憶手段を特定すると共に、前記第1ステップで受け付けた前記検索質問に基づき、特定した第3記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POI情報識別情報を特定する第3ステップと、前記情報検索装置において、前記第3ステップで特定した拡張POI情報識別情報に基づき、前記第2記憶手段を参照してPOI識別情報を特定する第4ステップと、前記情報検索装置において、前記第4ステップで特定したPOI識別情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して基本POI情報を特定し、抽出する第5ステップと、前記第5ステップで抽出した前記基本POI情報を有用情報として前記情報検索装置から出力装置に出力する第6ステップと、を含んだことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の情報検索方法は、前記第1ステップが、複数の検索質問の入力を受け付け、前記第2ステップが、前記検索質問ごとに付随情報をそれぞれ特定し、前記第3ステップが、付随情報に基づき特定した該当する前記第3記憶手段にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定した後、この検索順位に従ってそれぞれ該当する検索質問に基づき拡張POI情報識別情報を順次絞り込んで特定するものとしても良い。
【0019】
また、本発明の情報検索方法は、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、前記情報検索装置において、検索を行なう現在位置情報を取得するステップαをさらに含み、前記第5ステップが、前記第4ステップで特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記ステップαで取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出するものとしても良い。
【0020】
また、本発明の情報検索方法は、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、前記情報検索装置において、検索を行なう現在位置情報を取得するステップβをさらに含み、前記第5ステップが、前記第4ステップで特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記ステップβで取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が所定距離範囲内である基本POI情報を抽出するものとしても良い。
【0021】
また、本発明の情報検索方法は、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの利用可否情報をさらに記憶し、前記情報検索装置において、検索を行なう現在日時情報を計時するステップγをさらに含み、前記第5ステップが、基本POI情報を特定した後、その利用可否情報を特定し、さらに、特定した利用可否情報と、前記ステップγで計時した現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定し、利用可能と判定したとき、その基本POI情報を抽出するものとしても良い。
【0022】
また、本発明の情報検索プログラムは、POI(Point Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、前記POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報と、前記POI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、前記拡張POI情報識別情報と、前記所定の情報群に含まれたPOIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶する、前記キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられた第3記憶手段群と、前記キーワードと、前記付随情報と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、を備え、移動体と共に移動し、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、指定された語句又は文字列(以下、「検索質問」という。)に対応する有用情報を探し出す検索を行なうことを実行させるためにコンピュータを、前記有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける手段、受け付けた前記検索質問に基づき、前記第4記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する手段、特定した前記付随情報に基づき該当する前記第3記憶手段を特定すると共に、受け付けた前記検索質問に基づき、特定した第3記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POI情報識別情報を特定する手段、特定した前記拡張POI情報識別情報に基づき、前記第2記憶手段を参照してPOI識別情報を特定する手段、特定した前記POI識別情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して基本POI情報を特定し、抽出する手段、抽出した前記基本POI情報を有用情報として出力する手段、として機能させることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の情報検索プログラムは、前記コンピュータを、複数の検索質問の入力を受け付ける手段、受け付けた前記検索質問ごとに付随情報をそれぞれ特定する手段、特定した前記付随情報に基づき特定した該当する前記第3記憶手段にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定した後、この検索順位に従ってそれぞれ該当する検索質問に基づき拡張POI情報識別情報を順次絞り込んで特定する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
【0024】
また、本発明の情報検索プログラムは、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、前記コンピュータを、検索を行なう現在位置情報を取得する手段、特定した前記POI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、取得した前記現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
【0025】
また、本発明の情報検索プログラムは、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、前記コンピュータを、検索を行なう現在位置情報を取得する手段、特定した前記POI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、取得した前記現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
【0026】
また、本発明の情報検索プログラムは、前記第1記憶手段が、基本POI情報としてPOIの利用可否情報をさらに記憶し、前記コンピュータを、検索を行なう現在日時情報を計時する手段、前記基本POI情報を特定した後、その利用可否情報を特定し、さらに、特定した利用可否情報と、計時した前記現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定し、利用可能と判定したとき、その基本POI情報を抽出する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
【発明の効果】
【0027】
本発明の情報検索装置は、POI(Point Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する手段のほか、POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報と、前記POI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する手段を備える。また、前記拡張POI情報識別情報と、前記所定の情報群に含まれたPOIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶し、前記キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられた手段を備える。さらに、前記キーワードと、前記付随情報と、を互いに関連付けて記憶する手段を備える。ゆえに、入力された検索質問から、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定することで検索範囲を絞り込み、引き続き、この付随情報と入力された検索質問に基づきこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードを含む所定の情報群を特定する拡張POI情報識別情報を特定する。さらに、特定した拡張POI情報識別情報に基づいてPOI識別情報を特定し、このPOI識別情報と互いに関連付けられている有用情報を探し出すことができる。これにより、入力された検索質問そのものを含む有用情報を探し出すことができる。
したがって、移動体と共に移動する環境において、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、取得することを望む有用情報の特徴を表す属性等のあいまいなキーワードに基づいて、取得することを望む有用情報を迅速かつ容易に探し出し、ユーザの満足度を高めることができる検索を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る情報検索装置、情報検索方法、情報検索プログラムの一例について説明する。
本発明に係る情報検索装置(以下、「本装置」という)10は、検索対象となる所定の情報群より、指定された語句又は文字列(以下、「検索質問」という。)に対応する有用情報を探し出す検索を行う装置である。
【0029】
図1は、本装置10の一例を示すブロック構成図である。
本装置10は、図1に示すように、基本POI情報データベース(DB)1と、拡張POI情報データベース(DB)2と、タグ索引情報データベース(DB)3と、タグ特定情報テーブル(TB)1と、検索質問受付部11と、付随情報特定部12と、第1検索部13と、第2検索部14と、第3検索部15と、有用情報出力部18と、制御部Cと、を少なくとも有している。なお、図中の符号Bは、本装置10において制御信号、データ等を伝送するバスである。
【0030】
本装置10は、情報処理装置であればよく、たとえば、モバイルタイプのパーソナルコンピュータをはじめ、PND(Portable Navigation Device)や専用デバイス、携帯電話機などで実現される。また、本装置10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、補助記憶装置、マウスやキーボード又はキーボタン等の入力装置、ディスプレイ等の出力装置、OS(オペレーティング・システム)、等を有する。
CPUは、プログラム記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従い、本装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する手段である。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、本装置10が使用する各種コンピュータプログラムを記憶している手段である。
【0031】
基本POI情報DB1は、POI(Point Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報(以下、「POIID」という。)と、を互いに関連付けて記憶する手段である。ここで、POIとは、ガソリンスタントやコンビニエンスストア、ラーメン店、ホテル・旅館といった店舗や、有名な施設等をいい、基本POI情報とは、これら店舗や施設等の名称や住所、電話番号といったPOIを特定することができる情報をいう。また、基本POI情報には、ラーメン店やカレー店、コンビニエンスストアといったジャンル情報や、同じチェーン店を特定するチェーン店情報を含めるものとしても良い。
したがって、本装置10では、POIIDに基づき基本POI情報を特定する検索を行うことができる。
【0032】
図2は、基本POI情報DB1に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図2に示す基本POI情報データベースでは、POIIDと、POIの名称や住所、電話番号といった基本POI情報、及び駐車場有無情報とを関連付けてファイルを構成することを示している。
【0033】
拡張POI情報DB2は、POIIDと、POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報(以下、「拡張POIID」という。)と、を互いに関連付けて記憶する手段である。ここで、POIを間接的に特定するとは、POIが提供する商品やサービスを示す情報のように、複数のPOIに該当することで直接的にPOIを特定することができない情報をいい、文字や画像、音声等によって構成されている。
したがって、本装置10では、拡張POIIDに基づきPOIIDを特定する検索を行うことができる。
【0034】
図3は、拡張POI情報DB2に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図3に示す拡張POI情報データベースでは、POIIDと、POIが提供する商品やサービスのメニューを特定する拡張POIID、その商品やサービスのメニュー内容を示す拡張POI情報とを関連付けてファイルを構成することを示している。
【0035】
ここで、拡張POI情報DB2において拡張POI情報として記憶される各情報は、図4に示すことができる。
図4は、拡張POI情報DB2に記憶されている拡張POI情報の例を示す図である。
たとえば、図4に示す拡張POI情報では、商品メニュー名又はサービスメニュー名ごとに拡張POIIDが関連付けられ、さらに、拡張POI情報に含まれるキーワードの前方に開始タグが付されると共に、同後方に終了タグが付されることにより、付随情報が構成され、付随情報が付されたキーワードごとに、1レコードとしてファイルを構成することを示している。
【0036】
図4において、「とんこつ」なるキーワードには、スープ情報として区分する味タグが付随情報として付されており、「ちじれ」なるキーワードには、麺情報として区分する麺タグが付随情報として付されており、「目黒駅」なるキーワードには、駅情報として区分する最寄駅タグが付随情報として付されており、「大人気」なるキーワードには、人気情報として区分する盛況タグが付随情報として付されている。また、「塩」なるキーワードには、スープ情報として区分する味タグが付随情報として付されており、「太麺」なるキーワードには、麺情報として区分する麺タグが付随情報として付されており、「渋谷駅」なるキーワードには、駅情報として区分する最寄駅タグが付随情報として付されており、「人気」なるキーワードには、人気情報として区分する盛況タグが付随情報として付されている。さらに、「細麺」なるキーワードには、麺情報として区分する麺タグが付随情報として付されており、「新宿駅」なるキーワードには、駅情報として区分する最寄駅タグが付随情報として付されている。
【0037】
そして、これらの付随情報は、後述するタグ索引情報DB3において用いるように、複数の索引情報として属性項目ごとに区分される。したがって、付随情報として味タグが付されたキーワードは、味索引によって整理され拡張POIIDを特定することができ、また、付随情報として麺タグが付されたキーワードは、麺索引によって整理され拡張POIIDを特定することができ、また、付随情報として最寄駅タグが付されたキーワードは、駅索引によって整理され拡張POIIDを特定することができ、さらに、付随情報として人気タグが付されたキーワードは、盛況索引によって整理され拡張POIIDを特定することができるように構成されている。
【0038】
タグ索引情報DB3は、拡張POIIDと、所定の情報群に含まれ、POIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶する手段であり、キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられている。ここで、付随情報とは、所定の情報群に存在する、有用情報の特徴を表す属性となり得るキーワードを整理する際に用いる目印であり、いわゆるタグと称されるものである。したがって、本装置10では、区分された付随情報が付されたキーワードから拡張POIIDを容易に探し出す検索を行うことができる。
【0039】
図5は、タグ索引情報DB3に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図5に示すタグ索引情報データベースでは、拡張POIIDと、当該POI情報に含むキーワードを属性ごとに区分した、味タグ付与キーワードとを1レコードとして関連付けたファイルを構成する味索引、麺タグ付与キーワードとを1レコードとして関連付けたファイルを構成する麺索引、最寄駅タグ付与キーワードとを1レコードとして関連付けたファイルを構成する駅索引、盛況タグ付与キーワードとを1レコードとして関連付けたファイルを構成する盛況索引をそれぞれ示している。
【0040】
図5において、「A1001」なる拡張POIIDには、味索引に区分された「とんこつ」なるキーワード、麺索引に区分された「ちじれ」なるキーワード、駅索引に区分された「目黒駅」なるキーワード、盛況索引に区分された「大人気」なるキーワード、がそれぞれ関連付けられている。また、「A2001」なる拡張POIIDには、味索引に区分された「塩」なるキーワード、麺索引に区分された「太麺」なるキーワード、駅索引に区分された「渋谷駅」なるキーワード、盛況索引に区分された「人気」なるキーワード、がそれぞれ関連付けられている。また、「A3001」なる拡張POIIDには、味索引に区分された「とんこつ」なるキーワード、麺索引に区分された「細麺」なるキーワード、駅索引に区分された「新宿駅」なるキーワード、盛況索引に区分された「大人気」なるキーワード、がそれぞれ関連付けられている。さらに、「A4001」なる拡張POIIDには、味索引に区分された「しょうゆ」なるキーワード、麺索引に区分された「細麺」なるキーワード、駅索引に区分された「恵比寿駅」なるキーワード、盛況索引に区分された「超大人気」なるキーワード、がそれぞれ関連付けられている。
【0041】
タグ特定情報TB1は、キーワードと、付随情報と、を互いに関連付けて記憶する手段である。したがって、本装置10では、受け付けた検索質問から、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードに基づいて付随情報を特定することができる。
図6は、タグ特定情報TB1に記憶されている情報の例を示す図である。
たとえば、図6に示すタグ特定情報テーブルでは、キーワードと、タグ情報(付随情報)と、を1レコードとしてファイルを構成することを示している。
【0042】
図6において、「しょうゆ」「みそ」「塩」「とんこつ」なるキーワードは、それぞれ「味索引」に区分されることが示されている。また、「太麺」「細麺」「ちじれ」なるキーワードは、それぞれ「麺索引」に区分されることが示されている。また、「目黒駅」「渋谷駅」「新宿駅」「恵比寿駅」なるキーワードは、それぞれ「駅索引」に区分されることが示されている。さらに、「人気」「大人気」「超大人気」なるキーワードは、それぞれ「盛況索引」に区分されることが示されている。
【0043】
検索質問受付部11は、有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける処理を行う。
【0044】
付随情報特定部12は、検索質問受付部11での検索質問の受け付けに応じ、タグ特定情報TB1を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する処理を行う。
【0045】
第1検索部13は、付随情報特定部12で特定した付随情報に基づき該当するタグ索引情報DB3を特定すると共に、検索質問受付部11で受け付けた検索質問に基づき、特定したタグ索引情報DB3を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POIIDを特定する処理を行う。
【0046】
第2検索部14は、第1検索部13で特定した拡張POIIDに基づき、拡張POI情報DB2を参照してPOIIDを特定する処理を行う。
【0047】
第3検索部15は、第2検索部14で特定したPOIIDに基づき、基本POI情報DB1を参照して基本POI情報を特定し、抽出する処理を行う。
【0048】
有用情報出力部18は、第3検索部15で抽出した基本POI情報を有用情報として出力する処理を行う。この有用情報出力部15は、ディスプレイやスピーカ等に接続され、制御部Cの制御下、出力された有用情報がテキストデータや画像データである場合、これをディスプレイに表示したり、出力された有用情報が音声データある場合、これをスピーカより放音したりする。
【0049】
制御部Cは、CPU、ROM、RAM等を具備し、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、本装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。
【0050】
以上のように本発明は、基本POI情報及び拡張POI情報を、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群とし、まず、入力された検索質問に基づいて、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードを属性項目ごとに区分する付随情報(タグ)を特定する。次いで、この付随情報と、入力された検索質問に基づいて、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POIIDを特定する。そして、この拡張POIIDよりPOIIDを特定し、その基本POI情報を、所望の有用情報として探し出す検索を行なうものである。
【0051】
すなわち、本発明は、有用情報のあらゆる属性に付随情報(タグ)を付して(カラム化して)キーワードを整理する技術と、付随情報に基づいて区分し、検索対象を絞り込んだ範囲内での全部検索という技術とを組み合わせたものである。したがって、本発明は、入力された検索質問の属性に基づいて検索質問の置き換えを行なったキーワードを求め、このキーワードを含む文書を探し出す検索を行なうものではない。
これにより、本発明では、あいまいなキーワードから所望の有用情報を導き出すと共に、すばやく所望の有用情報を探し出すことができ、検索結果に対するユーザの満足度を高めることができる。
【0052】
<第1の実施の形態>
次に、上述した本装置10により実行される情報検索方法を実施する本装置10の動作の一例を、図7を参照しながら説明する。図7は、本装置10での情報検索処理の一例を示すフローチャートである
まず、検索質問受付部11が、有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付けたか否か判断する(S10)。
その結果、検索質問受付部11が、検索質問の入力を受け付けた場合(Y)、付随情報特定部12が、タグ特定情報TB1を参照し、受け付けた検索質問に基づき、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する(S20)。
一方、検索質問受付部11が、検索質問の入力を受け付けていない場合(N)、検索質問受付部11は、検索質問の入力を受け付けたか否か判断を繰り返す(S10)。
【0053】
次いで、付随情報特定部12が、付随情報を特定すると、引き続き、第1検索部13が、付随情報特定部12で特定した付随情報に関連付けたファイルを構成するタグ索引情報DB3を特定する(S30)。
また、第1検索部13が、特定したタグ索引情報DB3を参照し、検索質問受付部11で受け付けた検索質問に基づき、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POIIDを特定する(S40)。
【0054】
次に、第2検索部14が、第1検索部13で特定した拡張POIIDに基づき、拡張POI情報DB2を参照してPOIIDを特定する(S50)。
さらに、第3検索部15が、第2検索部14で特定したPOIIDに基づき、基本POI情報DB1を参照して基本POI情報を特定する(S60)。
そして、第3検索部15が、特定した基本POI情報を抽出する(S70)。
【0055】
その後、有用情報出力部18が、第3検索部15にて抽出した基本POI情報を有用情報として、本装置10に備えられたディスプレイやスピーカ等(図示せず)より出力する(S80)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0056】
以上のように本実施の形態では、有用情報の属性をあらゆる視点からタグ化することで、検索対象となる所定の情報群より、所望の有用情報として入力された検索質問と一部又は全部が一致するキーワードそのものを含む基本POI情報を有用情報として迅速かつ容易に探し出し易いものとし、ユーザの満足度を高める検索を行うことができる。
【0057】
<第2の実施の形態>
また、本発明では、複数の検索質問の入力を受け付けた場合でも、検索を行うことができる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、複数の検索質問に応じた検索処理を行う点で異なる。
なお、以下に述べる各実施の形態では、上述した第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。したがって、第1の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
【0058】
本装置10では、検索質問受付部11が、複数の検索質問の入力を受け付ける機能を有する。
【0059】
また、付随情報特定部12が、検索質問ごとに付随情報をそれぞれ特定する機能をさらに有する。
【0060】
また、第1検索部13は、付随情報に基づき特定した該当する前記第3記憶手段にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定した後、この検索順位に従ってそれぞれ該当する検索質問に基づき拡張POI情報識別情報を順次絞り込んで特定する機能をさらに有する。
【0061】
以下、本装置10により実行される複数の検索質問に応じた検索方法を実施する本装置10での検索処理の一例を、図8を参照しながら説明する。
図8は、本装置10での検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、検索質問受付部11が、有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付けたか否か判断する(S10)。
その結果、検索質問受付部11が、検索質問の入力を受け付けた場合(Y)、付随情報特定部12が、タグ特定情報TB1を参照し、受け付けた検索質問に基づき、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する(S20)。
一方、検索質問受付部11が、検索質問の入力を受け付けていない場合(N)、検索質問受付部11は、検索質問の入力を受け付けたか否か判断を繰り返す(S10)。ここまでは上述した第1の実施形態と同じ処理を行なう。
【0062】
次いで、第1検索部13は、特定した付随情報が複数あるか否か判断する(S21)。
その結果、第1検索部13が、付随情報が複数あると判断した場合(Y)、第1検索部13は、引き続き、特定した付随情報ごとに関連付けてタグ索引情報DB3にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定する(S100)。
一方、第1検索部13が、付随情報が複数ではない、すなわち1つであると判断した場合(Y)、上述した第1の実施形態にしたがって、付随情報特定部12が、付随情報を特定すると、引き続き、第1検索部13が、付随情報特定部12で特定した付随情報に関連付けたファイルを構成するタグ索引情報DB3を特定する(S30)。
【0063】
また、検索順位が決定されると、引き続き、第1検索部13が、決定した最優先検索順位にしたがって、付随情報特定部12で特定した付随情報に関連付けたファイルを構成するタグ索引情報DB3を特定する(S110)。
さらに、第1検索部13は、特定したタグ索引情報DB3を参照し、検索質問受付部11で受け付けた検索質問に基づき、この検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POIIDを特定する(S120)。
そして、第2検索部14が、第1検索部13で特定した拡張POIIDに基づき、拡張POI情報DB2を参照してPOIIDを特定する(S130)。
【0064】
次に、第1検索部13は、未検索の付随情報が無いか判断する(S140)。
その結果、第1検索部13が、未検索の付随情報が無いと判断した場合(Y)、引き続き第2検索部14が、共通するPOIIDが有るか否か判断する(S150)。
一方、第1検索部13が、未検索の付随情報が有ると判断した場合(N)、第1検索部13は、決定した検索次順位にしたがって、付随情報特定部12で特定した付随情報に関連付けたファイルを構成するタグ索引情報DB3を再度特定する処理を繰り返す(S110)。
【0065】
また、共通するPOIIDが有ると判定された場合(Y)、引き続き、第3検索部15が、基本POI情報DB1を参照し、共通するPOIIDに基づいて基本POI情報を特定する(S160)。
そして、第3検索部15が、特定した基本POI情報を抽出する(S170)。
一方、共通するPOIIDが無いと判定された場合(N)、そのまま本装置10での一連の動作が終了する。
【0066】
その後、有用情報出力部18が、第3検索部15にて抽出した基本POI情報を有用情報として、本装置10に備えられたディスプレイやスピーカ等(図示せず)より出力する(S180)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0067】
以上のように本実施の形態では、複数の検索質問の入力を受け付けた場合でも、たとえば記憶される情報件数の大きさを考慮し、入力された検索質問から最適な検索(索引)を辿るための経路を導き出すことができる。この際、タグ索引情報DB3にそれぞれ記憶される情報件数の大きさが小さい順に検索順位を決定し、拡張POIIDの絞込みを行なうものとすると、フィルター効果が増して素早く所望の拡張POIIDを特定する検索を行なうことができると共に、該当する拡張POIIDを特定できない場合にその後の検索を省略することができ、効率良く検索を行なうことができるので望ましい。
【0068】
次に、図9に示すように、細麺でとんこつ味のラーメンが美味しいことで有名な「らーめん新宿」なる店があり、この店を、漠然とこの店の特徴を表す属性となり得る「とんこつ」及び「細麺」なる検索質問を入力して検索する場合を例として、本実施の形態を説明する。
【0069】
まず、図9に示すように、「とんこつ」及び「細麺」なる検索質問を所定の入力欄に入力し、検索ボタンが選択する。
検索ボタンが選択されると、本装置10は、タグ特定情報TB1を参照し、図6において斜線を付けて示すように、「とんこつ」なる検索質問と全部が一致するキーワードに付された付随情報に基づく「味索引」と、「細麺」なる検索質問と全部が一致するキーワードに付された付随情報に基づく「麺索引」を特定する。
【0070】
次いで、本装置10は、「味索引」に関連付けて記憶されているタグ索引情報DB3に含まれる情報件数の大きさと、「麺索引」と関連付けて記憶されているタグ索引情報DB3に含まれる情報件数の大きさとを比較し、情報件数の大きさに応じて検索順位を決定する。図12においては、味索引、麺索引の検索順が、最適な検索(索引)経路であることが示されている。
そして、最初に「味索引」に関連付けて記憶されているタグ索引情報DB3を参照し、図5において斜線を付けて示すように、「とんこつ」なる検索質問と全部が一致するキーワードに基づき検索を行って「A1001」なる拡張POIIDと、「A3001」なる拡張POIIDを特定する。
【0071】
引き続き、本装置10は、「麺索引」に関連付けて記憶されているタグ索引情報DB3を参照し、図5において斜線を付けて示すように、「細麺」なる検索質問と全部が一致するキーワードに基づき絞り込み検索(AND検索)を行って「A3001」なる拡張POIIDを特定する。図5において、最終的に特定された「A3001」なる拡張POIIDは、太枠で囲むとともに、太字で示されている。
【0072】
また、本装置10は、特定した拡張POIIDに基づき、拡張POI情報DB2を参照してPOIIDを特定する。
さらに、本装置10は、特定したPOIIDに基づき、基本POI情報DB1を参照して基本POI情報を特定する。
その後、本装置10は、特定した基本POI情報を抽出し、この基本POI情報を有用情報として出力する。
図12において、「とんこつ」及び「細麺」なる検索質問と全部が一致するキーワードによる検索結果として1件特定され、「らーめん新宿」なる有用情報が出力されたことが示されている。
【0073】
以上のように本実施の形態では、具体的に「ラーメン新宿」または「らあめん新宿」なる検索質問を入力せず、漠然と求める店の特徴を表す属性となり得る「とんこつ」及び「細麺」なる検索質問を入力した場合でも、検索対象となる所定の情報群より、細麺でとんこつ味のラーメンが美味しいことで有名な「らーめん新宿」なる店を検索することができ、ユーザの満足度を高めることができる。
【0074】
<第3の実施の形態>
また、本発明では、出力するPOI情報の順番を制御する検索を行うことができる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、POIまでの距離に応じた検索処理を行う点で異なる。
【0075】
本実施の形態において、本装置10は、位置情報受信部16をさらに備える。
また、本装置10では、基本POI情報DB1が、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶する。ここで、位置情報は、たとえば緯度と経度により構成される。
図2に示す基本POI情報DB1では、POIIDと、位置情報とを関連付けてファイルを構成することを示している。したがって、POIIDが分かれば、この基本POI情報DB1より位置情報が分かる。
【0076】
位置情報受信部16は、検索を行なう現在位置情報を取得する処理を行なう。位置情報の取得は、たとえばGPS受信機により行うことができる。GPS受信機は、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置を算出する。
【0077】
また、本実施形態において、有用情報検索部13は、拡張POI情報DB2で特定したPOIIDが複数あるとき、それぞれのPOIIDに基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した位置情報と、位置情報受信部16で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する機能をさらに有する。
【0078】
以下、本装置10により実行されるPOIまでの距離に応じた検索方法を実施する本装置10での検索処理の一例を、図10を参照しながら説明する。
図10は、本装置10での検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、検索質問受付部11が、有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付け、付随情報特定部12が、受け付けた検索質問に基づいて付随情報を特定する。また、第1検索部13が、特定した付随情報に関連付けたファイルを構成するタグ索引情報DB3を特定すると共に、検索質問受付部11で受け付けた検索質問に基づき、拡張POIIDを特定する。さらに、第2検索部14が、特定した拡張POIIDに基づきPOIIDを特定する(S50)処理までは上述した第1の実施の形態と同じである。
【0079】
次いで、第3検索部15が、第2検索部14で特定したPOIIDが複数有るか否か判定する(S51)。
その結果、第3検索部15が、POIIDが複数有ると判定した場合(Y)、位置情報受信部16が、検索を行なう現在位置情報を取得する(S52)。
一方、第3検索部15が、POIIDが複数無い、すなわち1つだけと判定した場合(N)、上述した第1の実施形態にしたがって、第3検索部15が、第2検索部14で特定したPOIIDに基づき、基本POI情報DB1を参照して基本POI情報を特定する(S60)。
【0080】
また、現在位置情報が取得されると、引き続き第3検索部15が、基本POI情報DB1を参照し、特定したそれぞれのPOIIDに基づいて基本POI情報を特定する(S60B)。
第3検索部15は、基本POI情報を特定すると、さらに、それぞれの位置情報を特定する(S61)。
また、第3検索部15は、特定したそれぞれの位置情報と、位置情報受信部16で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出する(S62)。
そして、第3検索部15は、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する(S70B)。
【0081】
その後、有用情報出力部18が、第3検索部15にて抽出した基本POI情報を有用情報として、本装置10に備えられたディスプレイやスピーカ等(図示せず)より出力する(S80B)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0082】
以上のように本実施の形態では、POIまでの距離に応じてPOI情報の出力順番を制御し、時間的に利用が容易と思われる順番にPOI情報を導き出すことができる。
【0083】
<第4の実施の形態>
また、本発明では、出力するPOI情報の範囲を制御する検索を行うことができる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、POIまでの距離に応じて制限した検索処理を行う点で異なる。
【0084】
本装置10では、基本POI情報DB1が、基本POI情報としてPOIの位置情報(緯度経度情報)をさらに記憶する。
したがって、図2に示す基本POI情報データベースでは、POIIDと、位置情報とを関連付けてファイルを構成することを示している。
【0085】
また、本装置10は、位置情報受信部16をさらに備える。
また、有用情報検索部13は、拡張POI情報DB2で特定したPOIIDが複数あるとき、それぞれのPOIIDに基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した位置情報と、位置情報受信部16で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が所定距離範囲内である基本POI情報を抽出する機能をさらに有する。
【0086】
以下、本装置10により実行されるPOIまでの距離に応じて制限した検索方法を実施する本装置10での検索処理の一例を、図11を参照しながら説明する。
図11は、本装置10での検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、検索質問受付部11が、有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付け、付随情報特定部12が、受け付けた検索質問に基づいて付随情報を特定する。また、第1検索部13が、特定した付随情報に関連付けたファイルを構成するタグ索引情報DB3を特定すると共に、検索質問受付部11で受け付けた検索質問に基づき、拡張POIIDを特定する。さらに、第2検索部14が、特定した拡張POIIDに基づきPOIIDを特定する(S50)処理までは上述した第1の実施の形態と同じである。
【0087】
また、第3検索部15が、第2検索部14で特定したPOIIDが複数有るか否か判定し、POIIDが複数有ると判定した場合、位置情報受信部16が、検索を行なう現在位置情報を取得し、引き続き第3検索部15が、特定したそれぞれのPOIIDに基づいて基本POI情報を特定すると共に、それぞれの位置情報を特定し、第3検索部15は、特定したそれぞれの位置情報と、位置情報受信部16で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出する(S62)処理までは上述した第2の実施の形態と同じである。
【0088】
次いで、第3検索部15は、算出した距離が所定距離範囲内であるか否か判定する(S63)。
その結果、算出した距離が所定距離範囲内である場合(Y)、第3検索部15は、その基本POI情報を抽出する(S70C)。
一方、算出した距離が所定距離範囲内でない場合(N)、そのまま本装置10での一連の動作が終了する。
【0089】
その後、有用情報出力部18が、第3検索部15にて抽出した基本POI情報を有用情報として、本装置10に備えられたディスプレイやスピーカ等(図示せず)より出力する(S80C)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0090】
以上のように本実施の形態では、POIまでの距離に応じてPOIの出力を制限し、すぐに利用が容易と思われる近距離のPOI情報だけを導き出すことができる。
【0091】
<第5の実施の形態>
また、本発明では、時間に応じて出力するPOI情報の内容を制御する検索を行うことができる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、時間に応じて利用可否を判定した検索処理を行う点で異なる。
【0092】
本装置10では、基本POI情報DB1が、基本POI情報としてPOIの利用可否情報をさらに記憶する。ここで、利用可否情報とは、たとえば営業時間や営業期間、休日といった利用可否の判断ができる情報をいう。
したがって、図2に示す基本POI情報データベースでは、POIIDと、利用可否情報とを関連付けてファイルを構成することを示している。
【0093】
また、本装置10は、計時部17をさらに備える。
計時部17は、検索を行なう現在日時情報を計時する処理を行なう。
【0094】
また、有用情報検索部13は、基本POI情報を特定した後、その利用可否情報を特定し、さらに、特定した利用可否情報と、計時部17で計時した現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定し、利用可能と判定したとき、その基本POI情報を抽出する機能をさらに有する。
【0095】
以下、本装置10により実行される時間に応じた検索方法を実施する本装置10での検索処理の一例を、図12を参照しながら説明する。
図12は、本装置10での検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、検索質問受付部11が、有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付け、付随情報特定部12が、受け付けた検索質問に基づいて付随情報を特定する。また、第1検索部13が、特定した付随情報に関連付けたファイルを構成するタグ索引情報DB3を特定すると共に、検索質問受付部11で受け付けた検索質問に基づき、拡張POIIDを特定し、第3検索部15が、第2検索部14で特定したPOIIDに基づき、基本POI情報DB1を参照して基本POI情報を特定する(S60)処理までは上述した第1の実施の形態と同じである。
【0096】
次いで、計時部17が、検索を行なう現在日時情報を計時する(S64)。
引き続き、第3検索部15が、基本POI情報を特定した後、基本POI情報に含まれる営業時間や営業期間、休日といった利用可否情報を特定する(S65)。
さらに、第3検索部15は、特定した利用可否情報と、計時部17で計時した現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定する(S66)。
その結果、第3検索部15が、POIは利用可と判定した場合(Y)、第3検索部15は、その基本POI情報を抽出する(S70)。
一方、第3検索部15が、POIは利用不可と判定した場合(N)、そのまま本装置10での一連の動作が終了する。
【0097】
その後、有用情報出力部18が、第3検索部15にて抽出した基本POI情報を有用情報として、本装置10に備えられたディスプレイやスピーカ等(図示せず)より出力する(S80)。
これにより、本装置10での一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0098】
以上のように本実施の形態では、検索時間に応じてPOIの利用可否を判断し、利用可能なPOI情報だけを導き出すことができる。
【0099】
また、本装置10は、ナビゲーション機能を兼ね備えた装置としても良い。この場合、本装置10は、図示しないが、道路地図情報を記憶する手段(以下、「道路地図データ」という。)や、この地図上の領域若しくは地点を識別する位置識別情報と、有用情報とを互いに関連付けて記憶する手段をさらに備える。この際、道路地図データは、CD−ROMやDVD−ROM等の道路地図メモリに格納されたものすることができる。
【0100】
これにより、有用情報に基づき位置識別情報を特定し、さらに、特定した位置識別情報に基づき該当する道路地図情報を特定、抽出し、この道路地図上に有用情報が表示されるように、有用情報と道路地図情報とを重ね合わせて出力することができる。
【0101】
また、有用情報としてPOI情報を記憶する場合、店舗側が自主的にPOIの整備を行うことにより、ナビゲーションにおいて各種情報をコンテンツとして提供するコンテンツプロバイダ側のPOI整備コストを削減することができる。さらに、POIの整備が行われることで、POIの精度や品質が向上し、コンテンツプロバイダ側の広告ビジネスにもつながるものとなる。しかも、広告ビジネスに展開した場合、店舗側が広告のために検索される順位(ランキング)を上げることに集中することが予測され、POIに属性が増え、一層検索し易いものとなることが期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明は、所定の情報群より、ユーザが求めている所望の有用情報の検索が可能なデバイスを扱う業種において産業上有用であり、電子地図上に検索のよって所望のPOI情報の表示を可能とするカーナビゲーション装置等の電化製品市場においても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明に係る情報検索装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る情報検索装置が備える基本POI情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。
【図3】本発明に係る情報検索装置が備える拡張POI情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。
【図4】本発明に係る情報検索装置が備える拡張POI情報記憶部に記憶されている拡張POI情報の内容を説明する一例である。
【図5】本発明に係る情報検索装置が備えるタグ索引情報記憶部にそれぞれ記憶されているデータベース構造の一例である。
【図6】本発明に係る情報検索装置が備えるタグ特定情報記憶部に記憶されているテーブルの一例である。
【図7】本発明に係る情報検索装置での情報検索処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る情報検索装置での情報検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態による情報検索処理の具体例を説明する図である。
【図10】本発明に係る情報検索装置での情報検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る情報検索装置での情報検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る情報検索装置での情報検索処理の他の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0104】
DB1 基本POI情報データベース(第1記憶部)、DB2 拡張POI情報データベース(第2記憶部)、DB3 タグ索引情報データベース(第3記憶部)、TB1 タグ特定情報テーブル(第4記憶部)、10 情報検索装置、11 検索質問受付部、12 付随情報特定部、13 第1検索部、14 第2検索部、15 第3検索部、16 位置情報受信部、17 計時部、18 有用情報出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体と共に移動し、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、指定された語句又は文字列(以下、「検索質問」という。)に対応する有用情報を探し出す検索を行なう情報検索装置であって、
POI(Point
Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、
前記POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報と、前記POI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、
前記拡張POI情報識別情報と、前記所定の情報群に含まれたPOIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶する、前記キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられた第3記憶手段群と、
前記キーワードと、前記付随情報と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、
前記有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける検索質問受付手段と、
前記検索質問受付手段で受け付けた前記検索質問に基づき、前記第4記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する付随情報特定手段と、
前記付随情報特定手段で特定した付随情報に基づき該当する前記第3記憶手段を特定すると共に、前記検索質問受付手段で受け付けた前記検索質問に基づき、特定した第3記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POI情報識別情報を特定する第1検索手段と、
前記第1検索手段で特定した拡張POI情報識別情報に基づき、前記第2記憶手段を参照してPOI識別情報を特定する第2検索手段と、
前記第2検索手段で特定したPOI識別情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して基本POI情報を特定し、抽出する第3検索手段と、
前記第3検索手段で抽出した基本POI情報を有用情報として出力する有用情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記検索質問受付手段は、複数の検索質問の入力を受け付け、
前記付随情報特定手段は、前記検索質問ごとに付随情報をそれぞれ特定し、
前記第1検索手段は、付随情報に基づき特定した該当する前記第3記憶手段にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定した後、この検索順位に従ってそれぞれ該当する検索質問に基づき拡張POI情報識別情報を順次絞り込んで特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項3】
検索を行なう現在位置情報を取得する位置情報受信手段をさらに備え、
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、
前記第3検索手段は、前記第2検索手段で特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記位置情報受信手段で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報検索装置。
【請求項4】
検索を行なう現在位置情報を取得する位置情報受信手段をさらに備え、
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、
前記第3検索手段は、前記第2検索手段で特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記位置情報受信手段で取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が所定距離範囲内である基本POI情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報検索装置。
【請求項5】
検索を行なう現在日時情報を計時する計時手段をさらに備え、
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの利用可否情報をさらに記憶し、
前記第3検索手段は、基本POI情報を特定した後、その利用可否情報を特定し、さらに、特定した利用可否情報と、前記計時手段で計時した現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定し、利用可能と判定したとき、その基本POI情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報検索装置。
【請求項6】
POI(Point Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、前記POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報と、前記POI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、前記拡張POI情報識別情報と、前記所定の情報群に含まれたPOIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶する、前記キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられた第3記憶手段群と、前記キーワードと、前記付随情報と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、を備えた情報検索装置において、移動体と共に移動し、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、指定された語句又は文字列(以下、「検索質問」という。)に対応する有用情報を探し出す検索を行なう情報検索方法であって、
前記情報検索装置が前記有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける第1ステップと、
前記情報検索装置において、前記第1ステップで受け付けた検索質問に基づき、前記第4記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する第2ステップと、
前記情報検索装置において、前記第2ステップ特定した付随情報に基づき該当する前記第3記憶手段を特定すると共に、前記第1ステップで受け付けた前記検索質問に基づき、特定した第3記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POI情報識別情報を特定する第3ステップと、
前記情報検索装置において、前記第3ステップで特定した拡張POI情報識別情報に基づき、前記第2記憶手段を参照してPOI識別情報を特定する第4ステップと、
前記情報検索装置において、前記第4ステップで特定したPOI識別情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して基本POI情報を特定し、抽出する第5ステップと、
前記第5ステップで抽出した前記基本POI情報を有用情報として前記情報検索装置から出力装置に出力する第6ステップと、
を含んだことを特徴とする情報検索方法。
【請求項7】
前記第1ステップは、複数の検索質問の入力を受け付け、
前記第2ステップは、前記検索質問ごとに付随情報をそれぞれ特定し、
前記第3ステップは、付随情報に基づき特定した該当する前記第3記憶手段にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定した後、この検索順位に従ってそれぞれ該当する検索質問に基づき拡張POI情報識別情報を順次絞り込んで特定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報検索方法。
【請求項8】
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、
前記情報検索装置において、検索を行なう現在位置情報を取得するステップαをさらに含み、
前記第5ステップは、前記第4ステップで特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記ステップαで取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報検索方法。
【請求項9】
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、
前記情報検索装置において、検索を行なう現在位置情報を取得するステップβをさらに含み、
前記第5ステップは、前記第4ステップで特定したPOI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、前記ステップβで取得した現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が所定距離範囲内である基本POI情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報検索方法。
【請求項10】
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの利用可否情報をさらに記憶し、
前記情報検索装置において、検索を行なう現在日時情報を計時するステップγをさらに含み、
前記第5ステップは、基本POI情報を特定した後、その利用可否情報を特定し、さらに、特定した利用可否情報と、前記ステップγで計時した現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定し、利用可能と判定したとき、その基本POI情報を抽出する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報検索方法。
【請求項11】
POI(Point Of Interest)を直接的に特定する基本POI情報と、この基本POI情報を特定するPOI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第1記憶手段と、前記POIを間接的に特定する拡張POI情報と、この拡張POI情報を特定する拡張POI情報識別情報と、前記POI識別情報と、を互いに関連付けて記憶する第2記憶手段と、前記拡張POI情報識別情報と、前記所定の情報群に含まれたPOIの特徴を表す属性となり得るキーワードと、を互いに関連付けて記憶する、前記キーワードを属性項目ごとに区分する付随情報ごとに複数設けられた第3記憶手段群と、前記キーワードと、前記付随情報と、を互いに関連付けて記憶する第4記憶手段と、を備え、移動体と共に移動し、検索対象となる複数の有用情報からなる所定の情報群より、指定された語句又は文字列(以下、「検索質問」という。)に対応する有用情報を探し出す検索を行なうことを実行させるためにコンピュータを、
前記有用情報を検索するための検索質問の入力を受け付ける手段、
受け付けた前記検索質問に基づき、前記第4記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより付随情報を特定する手段、
特定した前記付随情報に基づき該当する前記第3記憶手段を特定すると共に、受け付けた前記検索質問に基づき、特定した第3記憶手段を参照してこの検索質問と一部又は全部が一致するキーワードより拡張POI情報識別情報を特定する手段、
特定した前記拡張POI情報識別情報に基づき、前記第2記憶手段を参照してPOI識別情報を特定する手段、
特定した前記POI識別情報に基づき、前記第1記憶手段を参照して基本POI情報を特定し、抽出する手段、
抽出した前記基本POI情報を有用情報として出力する手段、
として機能させることを特徴とする情報検索プログラム。
【請求項12】
前記コンピュータを、
複数の検索質問の入力を受け付ける手段、
受け付けた前記検索質問ごとに付随情報をそれぞれ特定する手段、
特定した前記付随情報に基づき特定した該当する前記第3記憶手段にそれぞれ記憶される情報件数の大きさに応じて検索順位を決定した後、この検索順位に従ってそれぞれ該当する検索質問に基づき拡張POI情報識別情報を順次絞り込んで特定する手段、
としてさらに機能させることを特徴とする請求項11に記載の情報検索プログラム。
【請求項13】
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、
前記コンピュータを、
検索を行なう現在位置情報を取得する手段、
特定した前記POI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、取得した前記現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する手段、
としてさらに機能させることを特徴とする請求項11又は12に記載の情報検索プログラム。
【請求項14】
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの位置情報をさらに記憶し、
前記コンピュータを、
検索を行なう現在位置情報を取得する手段、
特定した前記POI識別情報が複数あるとき、それぞれのPOI識別情報に基づいて基本POI情報を特定した後、これらの位置情報を特定し、さらに、特定した前記位置情報と、取得した前記現在位置情報とに基づき各POIまでの距離を算出し、算出した距離が短い順に基本POI情報を抽出する手段、
としてさらに機能させることを特徴とする請求項11又は12に記載の情報検索プログラム。
【請求項15】
前記第1記憶手段は、基本POI情報としてPOIの利用可否情報をさらに記憶し、
前記コンピュータを、
検索を行なう現在日時情報を計時する手段、
前記基本POI情報を特定した後、その利用可否情報を特定し、さらに、特定した利用可否情報と、計時した前記現在日時情報とに基づき当該POIの利用可否を判定し、利用可能と判定したとき、その基本POI情報を抽出する手段、
としてさらに機能させることを特徴とする請求項11又は12に記載の情報検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−211683(P2009−211683A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−207496(P2008−207496)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】