説明

感放射線性組成物、化合物、化合物の製造方法およびレジストパターン形成方法

【課題】 高感度、高解像度、高エッチング耐性、低アウトガス量、及び得られるレジストパターン形状が良好な環状ポリフェノール化合物、該化合物を含む感放射性組成物、および該組成物を用いるレジストパターン形成方法を提供する。
【解決手段】 下記式(1)で示される、特定条件を満たす環状ポリフェノール化合物、該化合物を含む感放射性組成物、および該組成物を用いるレジストパターン形成方法。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1)で示される環状ポリフェノール化合物。
【化1】

(1)
(式(1)中、Rは独立して、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシル基、シアノ基、ニトロ基、水酸基、複素環基、ハロゲン、カルボキシル基、炭素数1〜20のアルキルシラン、これらの誘導体からなる群から選択される官能基であり、R’は独立して、炭素数2〜20のアルキル基、又は下記式(2)
【化2】

(2)
で表わされる炭素数6〜24のアリール基又はこれらの誘導体であり、Rは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、複素環基、ハロゲン、カルボキシル基、炭素数1〜20のアルキルシラン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される官能基または炭素数2〜20の置換メチル基、炭素数3〜20の1−置換エチル基、炭素数4〜20の1−置換−n−プロピル基、炭素数3〜20の1−分岐アルキル基、炭素数1〜20のシリル基、炭素数2〜20のアシル基、炭素数2〜20の1−置換アルコキシアルキル基、炭素数2〜20の環状エーテル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基およびアルコキシカルボニルアルキル基からなる群から選択される酸解離性官能基であり、mは1〜4の整数、mは0〜3の整数であり、m+m=4、pは1〜5の整数である。)
【請求項2】
下記式(3)で示される請求項1記載の環状ポリフェノール化合物。
【化3】

(3)
(式(3)中、R、R、m、m、pは前記と同様である。)
【請求項3】
下記式(4)のいずれかで示される請求項1記載の環状ポリフェノール化合物。
【化4】

(式(4)において、R1Aは、炭素数2〜20の置換メチル基、炭素数3〜20の1−置換エチル基、炭素数4〜20の1−置換−n−プロピル基、炭素数3〜20の1−分岐アルキル基、炭素数1〜20のシリル基、炭素数2〜20のアシル基、炭素数2〜20の1−置換アルコキシアルキル基、炭素数2〜20の環状エーテル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基および炭素数2〜20のアルコキシカルボニルアルキル基からなる群から選択される酸解離性官能基または水素であり、Xは、水素またはハロゲン原子であり、Lは単結合またはカルボニル基を含んでもよい炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基から選択される二価の有機基であり、l1は0又は1であり、mは1〜4の整数、pは1〜2の整数、m+p=5、mは1〜2の整数、mは1である。)
【請求項4】
下記式(5)のいずれかで示される請求項1に記載の環状ポリフェノール化合物。
【化5】

(式(5)において、R1A、X、L、l1は前記と同様である。)
【請求項5】
下記式(6)又は(7)で示される化合物群から選ばれる化合物のいずれかである請求項1記載の環状ポリフェノール化合物。
【化6】

(式(6)、(7)中、R1A、Xは前記と同様である。)
【請求項6】
全構成原子数に対するハロゲン原子数の割合が0.1〜20%である請求項1〜5のいずれかに記載の環状ポリフェノール化合物。
【請求項7】
1Aが水素原子である請求項3〜6のいずれかに記載の環状ポリフェノール化合物。
【請求項8】
炭素数2〜20の置換メチル基、炭素数3〜20の1−置換エチル基、炭素数4〜20の1−置換−n−プロピル基、炭素数3〜20の1−分岐アルキル基、炭素数1〜20のシリル基、炭素数2〜20のアシル基、炭素数2〜20の1−置換アルコキシアルキル基、炭素数2〜20の環状エーテル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基およびアルコキシカルボニルアルキル基からなる群から選択される酸解離性官能基を有する請求項1〜6のいずれかに記載の環状ポリフェノール化合物。
【請求項9】
1Aが炭素数2〜20の置換メチル基、炭素数3〜20の1−置換エチル基、炭素数4〜20の1−置換−n−プロピル基、炭素数3〜20の1−分岐アルキル基、炭素数1〜20のシリル基、炭素数2〜20のアシル基、炭素数2〜20の1−置換アルコキシアルキル基、炭素数2〜20の環状エーテル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基およびアルコキシカルボニルアルキル基からなる群から選択される酸解離性官能基である請求項3〜6のいずれかに記載の環状ポリフェノール化合物。
【請求項10】
酸解離性官能基が、炭素数3〜20のシクロアルカン、ラクトンおよび6〜12の芳香族環からなる群より選ばれる構造を有する酸解離性官能基である請求項8又は9に記載の環状ポリフェノール化合物。
【請求項11】
前記酸解離性官能基が、下記式(8)のいずれかで示される酸解離性官能基である請求項8又は9に記載の環状ポリフェノール化合物。
【化7】

(式(8)中、Rは、炭素数1〜4の直鎖または分岐アルキル基であり、Rは、水素、炭素数1〜4の直鎖または分岐アルキル基、シアノ基、ニトロ基、複素環基、ハロゲン、カルボキシル基であり、nは0〜4の整数、nは1〜5の整数、nは0〜4の整数である。)
【請求項12】
請求項8〜11のいずれかに記載の環状ポリフェノール化合物と溶媒とを含み、該環状ポリフェノール化合物の含有量が、固形成分全重量の50重量%以上である感放射線性組成物。
【請求項13】
固形成分が1〜80重量%であり、溶媒が20〜99重量%である請求項12記載の感放射線性組成物。
【請求項14】
さらに、可視光線、紫外線、エキシマレーザー、電子線、極端紫外線(EUV)、X線、およびイオンビームからなる群から選ばれるいずれかの放射線の照射により直接的又は間接的に酸を発生する酸発生剤を含む請求項12又は13記載の感放射線性組成物。
【請求項15】
固形成分が、スピンコートによりアモルファス膜を形成することができる請求項12〜14のいずれかに記載の感放射線性組成物。
【請求項16】
前記アモルファス膜の、23℃における2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に対する溶解速度が5Å/sec以下である請求項15に記載の感放射線性組成物。
【請求項17】
KrFエキシマレーザー、極端紫外線、電子線またはX線を照射し、必要に応じて20〜250℃で加熱した後のアモルファス膜の前記溶解速度が10Å/sec以上である請求項16に記載の感放射線性組成物。
【請求項18】
環状ポリフェノール化合物が、スピンコートによりアモルファス膜を形成することができ、該アモルファス膜の、23℃における2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に対する溶解速度が5Å/sec以下である請求項12〜17のいずれかに記載の感放射線性組成物。
【請求項19】
第一段階目の反応として炭素数が2〜59であり1〜4個のホルミル基を有するアルデヒド性化合物(A1b)に、酸解離性官能基導入試剤を反応させ、酸解離性官能基を導入したアルデヒド性化合物(A1c)を合成して、第二段階目の反応として、アルデヒド性化合物(A1c)とフェノール性化合物(A2)との縮合反応を行う、環状ポリフェノール化合物の製造方法。
【請求項20】
第一段階目の反応として、炭素数が2〜59であり1または2個のカルボキシル基またはエステル基および1〜4個のホルミル基を有するアルデヒド性化合物(A1d)と、炭素数6〜15であり1〜3個のフェノール性水酸基を有するフェノール性化合物(A2)との縮合反応を行い、分子中にカルボキシル基を1〜8個有する分子量が700〜5000の環状ポリフェノール化合物(A)を合成し、第二段階目の反応として、前記環状ポリフェノール化合物(A)とハロメチルエーテル基を有する化合物(A3)との反応を行う、環状ポリフェノール化合物の製造方法。
【請求項21】
請求項20記載の環状ポリフェノール化合物の製造方法において、ハロメチルエーテル基を有する化合物(A3)の代わりに、ハロカルボン酸アルキルエステル(A4)を用いる環状ポリフェノール化合物の製造方法。
【請求項22】
請求項12〜18のいずれかに記載の感放射線性組成物を用いて、基板上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を露光する工程、および前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程を含むレジストパターン形成方法。
【請求項23】
基板上にレジスト膜を形成する工程の前に、ボトムアンチリフラクティブコーティング(BARC)を塗布する工程を含む請求項22記載のレジストパターン形成方法。

【公開番号】特開2009−173625(P2009−173625A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−117389(P2008−117389)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(000004466)三菱瓦斯化学株式会社 (1,281)
【Fターム(参考)】