説明

感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物及びそれを用いたパターン形成方法

【課題】パターン倒れが良好であり、現像欠陥が少ないパターンを形成することが可能で、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及び、該組成物を用いたパターン形成方法を提供する。
【解決手段】膜厚100nmにおける波長193nmの光に対する透過率が55%以上80%以下であることを特徴とする感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及び、該組成物を用いたパターン形成方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
膜厚100nmにおける波長193nmの光に対する透過率が55%以上80%以下であることを特徴とする感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項2】
液浸露光用であることを特徴とする請求項1に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項3】
(A)酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する樹脂、(B)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物、及び、(C)フッ素原子及びケイ素原子の少なくともいずれかと、極性変換基とを有する樹脂、を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項4】
樹脂(C)が、2つ以上の極性変換基を有する繰り返し単位を含有することを特徴とする、請求項3に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項5】
樹脂(C)が、フッ素原子及びケイ素原子の少なくともいずれかと、極性変換基とを有する繰り返し単位を含有することを特徴とする、請求項3又は4に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項6】
(B)成分が、下記一般式(1−1)又は(1−2)で表される化合物であることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化1】

一般式(1−1)中、
13は、水素原子、フッ素原子、水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、又は単環若しくは多環のシクロアルキル骨格を有する基を表す。
14は複数存在する場合は各々独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、又は単環若しくは多環のシクロアルキル骨格を有するアルコキシ基を表す。
15は各々独立して、アルキル基、シクロアルキル基又はナフチル基を表す。2個のR15が互いに結合して環を形成してもよい。
lは0〜2の整数を表す。
rは0〜8の整数を表す。
は、非求核性アニオンを表す。
一般式(1−2)中、
Mは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はベンジル基を表し、環構造を有するとき、環構造は、酸素原子、硫黄原子、エステル結合、アミド結合、炭素−炭素二重結合を含んでいてもよい。
式中、R1c及びR2cは、各々独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はアリール基を表す。R1cとR2cとが結合して環を形成してもよい。
Rx及びRyは、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、2−オキソアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アリル基、又はビニル基を表す。
及びRが結合して環を形成してもよい。また、M、R1c及びR2cの少なくとも二つが結合して環を形成してもよく、該環構造に炭素−炭素二重結合を含んでいてもよい。
は、非求核性アニオンを表す。
【請求項7】
樹脂(A)が、ラクトン構造を含む繰り返し単位を含有することを特徴とする、請求項3〜6のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項8】
樹脂(A)が、単環又は多環の脂環構造を含有する酸分解性基を有する繰り返し単位を含有することを特徴とする、請求項3〜7のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項9】
前記極性変換基が、一般式(KA−1)又は(KB−1)で表される部分構造におけるXで表される基であることを特徴とする、請求項3〜8のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化2】

上記一般式(KA−1)又は(KB−1)におけるXは、カルボン酸エステル基(−COO−)、酸無水物基(−C(O)OC(O)−)、酸イミド基(−NHCONH−)、カルボン酸チオエステル基(−COS−)、炭酸エステル基(−OC(O)O−)、硫酸エステル基(−OSOO−)、又はスルホン酸エステル基(−SOO−)を表す。
及びYは、それぞれ同一でも異なっても良く、電子求引性基を表す。
【請求項10】
及びYで表される電子求引性基が、下記式(EW)で示す部分構造であることを特徴とする、請求項9に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化3】

式(EW)中、
*は一般式(KA−1)で表される部分構造又は一般式(KB−1)におけるXに直結している結合手を表す。
ewは0又は1の整数を表す。
ew1は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトリル基、ニトロ基、−C(Rf1)(Rf2)−Rf3で表されるハロ(シクロ)アルキル基又はハロアリール基、オキシ基、カルボニル基、スルホニル基、スルフィニル基、又はこれらの組み合わせを表す。Rew1、Rew2は、各々独立して任意の置換基を表す。
ew1、Rew2及びYew1の少なくとも2つが互いに連結して環を形成していてもよい。
f1はハロゲン原子、パーハロアルキル基、パーハロシクロアルキル基、又はパーハロアリール基を表す。
f2、Rf3は各々独立して水素原子、ハロゲン原子又は有機基を表し、Rf2とRf3とが連結して環を形成してもよい。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物を用いて膜を形成し、該膜を液浸露光、現像する工程を含むことを特徴とするパターン形成方法。
【請求項12】
膜厚100nmにおける波長193nmの光に対する透過率が55%以上80%以下であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物を用いて形成した膜。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−76056(P2011−76056A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76455(P2010−76455)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】