説明

抗ウイルスアシルグアニジン化合物および方法

本発明は、抗ウイルス活性を有する化合物類および前記化合物類を用いたウイルス感染処置方法類に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウイルス増殖、および/または機能活性を妨害、低下、または阻害する方法に関する。本発明はまた、この方法に使用するのに適した化合物および組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ウイルス感染、特に罹患率および死亡率が高く、しかも多くの人々に影響を及ぼすウイルス感染に対して有効な新規の治療法の開発が非常に必要とされている。現在利用可能な治療法は、感染患者において高い割合で不適切であるかまたは効果的でない。
【0003】
例えば、AIDS症状を改善させ余命を延長させる際、ウイルス逆転写酵素とタンパク質分解酵素類を標的にした薬物によって、成果のある手段が達成された(Miller and Sarver、1997;Mitsuya,1992;Moore,1997;Thomas and Brady、1997)。しかし、HIV感染に完璧に有効な単独治療法はまったくない(Barryら、1998;Deeks,1998;Miles,1997;Miles、1998;Moyleら、1998;Rachlis and Zarowny,1998;Veilら、1997;Volberding and Deeks,1998;Volberdin,1998)。
【0004】
PCT出願PCT/AU99/00872は、化合物類5−(N,N−ヘキサメチレン)−アミロライドおよび5−(N,N−ジメチル)−アミロライドのHIV感染治療における用途を記載している。
【0005】
ヒト病原体として考えられている重要な別のウイルスは、C型肝炎ウイルス(HCV)である。これは、ヒト健康に対するコストと関連経済コストの両方の観点から重要なヒト病原体である。HCVは慢性肝炎と肝硬変の原因となり、肝補充手術の主要な指標である。2002年、米国だけで400万以上の人々が感染しており、およそ8,000乃至10,000人が慢性HCV感染で毎年死亡しているとCentre for Disease Control and Preventionは推定している。治癒法またはワクチンは全く知られていない。さらに効果的な薬剤が早急に必要となっている。
【0006】
さらに周知の病原性ウイルス族は、コロナウイルスである。コロナウイルス類(Nidovirales目、Coronaviridae科、Coronavirus属)は、小胞体−ゴルジ中間体コンパートメントまたはcis−ゴルジネットワークから派生するエンベロープを有する正鎖RNAウイルス類である(Fischer,Stegenら、1998;Maeda,Maedaら、1999;Corse and Machamer 2000;Maeda,Repassら、2001;Kuo and Masters 2003)。
【0007】
コロナウイルス類は、ヒトおよび動物に感染し、あらゆる動物に感染するコロナウイルスが存在するであろうと考えられている。2種のヒトコロナウイルス類229EおよびOC43は、普通の風邪の主要原因であると知られており、時には、高齢者、新生児または免疫妥協患者において肺炎を引き起こす(Peiris、Laiら、2003)。動物コロナウイルス類は、その宿主において呼吸器、消化管、神経系、または肝疾患類を引き起こす(Peiris、Laiら、2003)。数種の動物コロナウイルス類は、重大な獣医学的病原体である(Rota,Obersteら、2003)。
【0008】
重症急性呼吸器症候群(SARS)は、新たに確認されたウイルスが原因である。SARSは、最近になってアジア、北アメリカおよびヨーロッパで報告された呼吸器疾患である(Peiris、Laiら、2003)。SARSの原因物質は、コロナウイルスと同定された(Drosten,Guntherら、2003;Ksiazek,Erdmanら、2003;Peiris、Laiら、2003)。世界保健機構(WHO)により2002年11月1日から2003年7月11日までのSARSが原因と報告された合計症例数は、8,437例で、死亡813例であり、およそ死亡率10%である。SARSは撲滅されないで風邪やインフルエンザウイルスのように季節ごとに大流行を引き起こすであろうと考えられている(Vogel、2003)。
【0009】
ウイルス感染を治療し予防する見通しを改善するため、現在さまざまなウイルスライフサイクルの面を阻害できる分子類を明らかにする必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、先行技術の欠点の少なくともひとつを克服または改善すること、または有用な代替手段を提供することである。
【0011】
本明細書全文で検討した先行技術は全て、この先行技術が広く公知であるとかあるいは当該分野で常識的一般知識を形成していると認められているとけっしてみなすべきではない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは驚くべきことに、置換アシルグアニジン類に分類されるある化合物類が異なるウイルス科範囲のウイルス類に対して抗ウイルス活性を有していることを見出した。いかなる理論にもまたいかなる作用メカニズムにも限定されることなくしかも現在のドグマにもかかわらず、宿主細胞に発現したイオンチャンネル活性を阻害し、又はダウンレギュレーションすることによってウイルス複製を妨害できることが可能であり得る。したがって、本発明の化合物類のウイルス複製に対する負の影響は、ウイルスが複製の際に依存する膜イオンチャンネルの阻害またはダウンレギュレーションにより媒介できるようである。この膜イオンチャンネルは、ウイルス膜イオンチャンネル(宿主細胞に対して外因性)またはウイルス感染の結果誘発された宿主細胞イオンチャンネルであり得る(宿主細胞に対して内因性)。
【0013】
例として、本発明の化合物類は、Vpuまたはp7機能を阻害でき、それによって、それぞれのHIVまたはHCVライフサイクルの継続を阻害できる。
【0014】
SARSウイルスは、本発明者らが始めてイオンチャンネルとして作用すると明らかにしたEタンパク質をコードする。他のコロナウイルス類に類似のEタンパク質が存在するので、本発明の化合物類、組成物類および方法類は、他のコロナウイルス類による感染阻害および/または治療に用途を有しているであろう。
【0015】
本発明は、置換アシルグアニジン類の分類に入る新規抗ウイルス化合物類に関する。その範囲には、ウイルス増殖および/またはHIV機能活性の妨害、低下または阻害のための化合物類5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライドおよび5−(N,N−ジメチル)−アミロライドの使用を含まない。
【0016】
したがって、本発明は第一に、抗ウイルス活性を有するアシルグアニジンを提供することである。
【0017】
本発明は第二に、式I
【化1】

の抗ウイルス化合物を提供することであり、
ここで、R−Rは、それぞれ独立して、芳香族基類、複素環式方向族基類、アルキル芳香族基類、アルキル複素環式方向族基類、アルケニル芳香族基類、アルケニル複素環式方向族基類、シクロアルキル芳香族基類、シクロアルキル複素環式方向族基類、アリルオキシアルキル基類、ヘテロアリルオキシアルキル基類であり、前記基類は、単環または多環であり、適宜、水素、ハイドロキシ、ニトロ、ハロ、アミノ、置換アミノ、アルキル置換アミノ、シクロアルキル置換アミノ、アリル置換アミノ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C3−6シクロアルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキルオキシ、フェニル、C1−6アルケニル、C3−6シクロアルケニル、C1−6アルケンオキシ、ベンゾ、アリル、置換アリル、PrS,
【化2】

から選択した1個以上の置換基類により置換されている。
【0018】
本発明は第三に、式I
【化3】

の抗ウイルス化合物またはその薬学的に許容できる塩類を提供し、
ここで、
【化4】


であり、
,RおよびRは、それぞれ独立して、水素、
【化5】

であり、
かつ、
Xは、水素、ハイドロキシ、ニトロ、ハロ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C3−6シクロアルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキルオキシ、フェニル、C1−6アルケニル、C3−6シクロアルケニル、C1−6アルケンオキシまたはベンゾであり、R,R,R,R,R,R,R,R,R,R,R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、アミノ、ハロ、C1−5アルキル、C1−5アルキルオキシ、ハイドロキシ、アリル、置換アリル、置換アミノ、モノまたはジアルキル置換アミノ、シクロアルキル置換アミノ、アリル置換アミノ、
【化6】

またはPrSであり、
,Rは、それぞれ独立して、水素、ハイドロキシ、ハロまたはC1−5アルキルであり;
は、水素、アミノ、ハロ、C1−5アルキル、C1−5アルキルオキシ、ハイドロキシ、アリル、置換アリル、置換アミノ、アルキル置換アミノ、シクロアルキル置換アミノ、アリル置換アミノ、PrS、
【化7】

である。
【0019】
本発明の化合物類は、好適には、下記を含む、
構造
【化8】

を含む5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
【0020】
構造
【化9】

を含む5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
【0021】
構造
【化10】

を含む5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
【0022】
構造
【化11】

を含む5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド(ここでEIPAと称する)、
【0023】
構造
【化12】

を含むN−(3,5−ジアミノ−6−クロロ−ピラジン−2−カルボニル)−N’−フェニル−グアニジン、
【0024】
構造
【化13】

を含むN−ベンチル−N’−(3,5−ジアミノ−6−クロロ−2−ピラジン−2−カルボニル)−グアニジン、
【0025】
構造
【化14】

を含む3−メトキシアミロライド、
【0026】
構造
【化15】

を含む3−メトキシ−5−(N,N−ヘキサメチレン)−アミロライド、
【0027】
構造
【化16】

を含む3−ハイドロキシ−5−ヘキサメチレンイミノ−アミロライド、
構造
【化17】

を含むヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラキンカルボキサミド、
【0028】
構造
【化18】

を含むN−アミジノ−3,5−ジアミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
【0029】
構造
【化19】

を含む5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
【0030】
構造
【化20】

を含むN−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
【0031】
構造
【化21】

を含む3’4ジクロロベンザミル、
【0032】
構造
【化22】

を含む2’4ジクロロベンザミルHCl、
【0033】
構造
【化23】

を含む5−(N−メチル−N−グアニジノカルボニル−メチル)アミロライド、
【0034】
構造
【化24】

を含む5−(N,N−ジエチル)アミロライドハイドロクロライド、
【0035】
構造
【化25】

を含む5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
【0036】
構造
【化26】

を含む5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
【0037】
構造
【化27】

を含む6−ヨードアミロライド、
【0038】
構造
【化28】

を含むボジピ(BODIPY)−FLアミロライド、
【0039】
構造
【化29】

を含む5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
【0040】
構造
【化30】

を含む1−ナフトイルグアニジン、
【0041】
構造
【化31】

を含む2−ナフトイルグアニジン、
【0042】
構造
【化32】

を含むN−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
【0043】
構造
【化33】

を含むN,N’−ビス(2−ナフトイル)グアニジン、
【0044】
構造
【化34】

を含むN,N’−ビス(1−ナフトイル)グアニジン、
【0045】
構造
【化35】

を含むN,N’−ビス(2−ナフトイル)−N”−フェニルグアニジン、
【0046】
構造
【化36】

を含む6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
【0047】
構造
【化37】

を含むN−シンナモイル−N’,N’−ジメチルグアニジン、
【0048】
構造
【化38】

を含む3−キノリノイルグアニジン、
【0049】
構造
【化39】

を含むシンナモイルグアニジン、
【0050】
構造
【化40】

を含む4−フェニルベンゾイルグアニジン、
【0051】
構造
【化41】

を含むN−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
【0052】
構造
【化42】

を含む(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
【0053】
構造
【化43】

を含むN,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
【0054】
構造
【化44】

を含むN−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
【0055】
構造
【化45】

を含むN,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
【0056】
構造
【化46】

を含むトランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
【0057】
構造
【化47】

を含むN−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
【0058】
構造
【化48】

を含む(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
【0059】
構造
【化49】

を含むN,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
【0060】
構造
【化50】

を含む6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
【0061】
構造
【化51】

を含む1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
【0062】
構造
【化52】

を含む2−(2−ナフトイル)アセトイルグアニジン、
【0063】
構造
【化53】

を含むN”−シンナモイル−N,N’−ジフェニルグアニジン、
【0064】
構造
【化54】

を含む(フェニルアセチル)グアニジン、
【0065】
構造
【化55】

を含むN,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
【0066】
構造
【化56】

を含むベンゾイルグアニジン、
【0067】
構造
【化57】

を含む(4−クロロフェノキシ−アセチル)グアニジン、
【0068】
構造
【化58】

を含むN−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジン、
【0069】
構造
【化59】

を含む[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン、
【0070】
構造
【化60】

を含む(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
【0071】
構造
【化61】

を含む(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
【0072】
構造
【化62】

を含む(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
【0073】
構造
【化63】

を含む(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
【0074】
構造
【化64】

を含む(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
【0075】
構造
【化65】

を含む(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
【0076】
構造
【化66】

を含む(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
【0077】
構造
【化67】

を含む(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
【0078】
構造
【化68】

を含む(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
【0079】
構造
【化69】

を含む(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
【0080】
構造
【化70】

を含む(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
【0081】
構造
【化71】

を含む[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
【0082】
構造
【化72】

を含む(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
【0083】
構造
【化73】

を含む(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
【0084】
構造
【化74】

を含む(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
【0085】
構造
【化75】

を含む(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
【0086】
構造
【化76】

を含む(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
【0087】
構造
【化77】

を含む(α−メチルシンナモイル)グアニジン、
【0088】
構造
【化78】

を含むトランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
【0089】
構造
【化79】

を含む4−フェニルシンナモイルグアニジン、
【0090】
構造
【化80】

を含む3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
【0091】
構造
【化81】

を含む3−メチルシンナモイルグアニジン、
【0092】
構造
【化82】

を含む4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
【0093】
構造
【化83】

を含む2−メチルシンナモイルグアニジン、
【0094】
構造
【化84】

を含む2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
【0095】
構造
【化85】

を含む4−メチルシンナモイルグアニジン、
【0096】
構造
【化86】

を含む4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
【0097】
構造
【化87】

を含む3−フルオロシンナモイルグアニジン、
【0098】
構造
【化88】

を含む2−フルオロシンナモイルグアニジン、
【0099】
構造
【化89】

を含む4−フルオロシンナモイルグアニジン、
【0100】
構造
【化90】

を含む3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
【0101】
構造
【化91】

を含む2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
【0102】
構造
【化92】

を含む2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
【0103】
構造
【化93】

を含む4−エトキシシンナモイルグアニジン、
【0104】
構造
【化94】

を含む3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
【0105】
構造
【化95】

を含む3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
【0106】
構造
【化96】

を含む4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
【0107】
構造
【化97】

を含む3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
【0108】
構造
【化98】

を含む2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
【0109】
構造
【化99】

を含む2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
【0110】
構造
【化100】

を含む2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
【0111】
構造
【化101】

を含む3−フェニルシンナモイルグアニジン、
【0112】
構造
【化102】

を含む3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
【0113】
構造
【化103】

を含む2−エチルシンナモイルグアニジン、
【0114】
構造
【化104】

を含む2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
【0115】
構造
【化105】

を含む3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
【0116】
構造
【化106】

を含む3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
【0117】
構造
【化107】

を含む5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
【0118】
構造
【化108】

を含む3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
【0119】
構造
【化109】

を含む2−エトキシシンナモイルグアニジン、
【0120】
構造
【化110】

を含む2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
【0121】
構造
【化111】

を含む3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
【0122】
構造
【化112】

を含むシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
【0123】
構造
【化113】

を含む2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
【0124】
構造
【化114】

を含む2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
【0125】
構造
【化115】

を含む5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
【0126】
構造
【化116】

を含む2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
【0127】
構造
【化117】

を含む3−エトキシシンナモイルグアニジン、
【0128】
構造
【化118】

を含む3−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
【0129】
構造
【化119】

を含む2−フェニルシンナモイルグアニジン、
【0130】
構造
【化120】

を含む2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
【0131】
構造
【化121】

を含む2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
【0132】
構造
【化122】

を含む(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
【0133】
構造
【化123】

を含む5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
【0134】
構造
【化124】

を含む5−(2’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
【0135】
構造
【化125】

を含むフランアクリロイル、
【0136】
好適には、本発明の化合物類は、ウイルス増殖および/または複製を低下、妨害または阻害できる。
【0137】
好適には、本発明の化合物類の抗ウイルス活性は、レンチウイルス科のウイルス類およびコロナウイルス科のウイルス類に属するようなウイルスに対する。例えば、本発明の化合物類は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)、マウス肝炎ウイルス(HMV)およびC型肝炎ウイルス(HCV)のようなウイルス類に対する抗ウイルス活性を示す。
【0138】
本発明においては第四の態様は、第一、第二または第三のいずれかによる抗ウイルス化合物と適宜1個以上の薬学的に許容できる担体または誘導体類を含む薬剤組成物が提供し、ここで、この化合物は、ウイルス増殖および/または複製を低下、妨害または阻害できる。
【0139】
好適には、本発明の化合物類の抗ウイルス活性は、レンチウイルス科のウイルス類およびコロナウイルス科のウイルス類に属するようなウイルスに対する。例えば、本発明の化合物類は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、C型肝炎ウイルス(HCV)およびウマアルテリウイルス(EAV)のようなウイルス類に対して抗ウイルス活性を示す。
【0140】
本発明の化合物類によって阻害できる、または本発明の化合物それらによって感染を治療できる他のコロナウイルス類を表1に示した。
【0141】
本発明の化合物類は、さらに、1種以上の公知の抗ウイルス化合物類または分子類を含むことができる。
【0142】
第五の態様によれば、ウイルスに感染したかまたはウイルスに暴露した細胞を第一、第二または第三の態様のいずれかによる化合物に接触させることを含むウイルスの増殖および/または複製を低下、妨害または阻害するための方法が提供される。
【0143】
好適には、上記ウイルスは、レンチウイルス科またはコロナウイルス科に属する。さらに好適には、前記ウイルスは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、マウス肝炎ウイルス(MHV)、C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)である。最も好適には、前記ウイルスは、HIV−1、HIV−2、SARSウイルス、コロナウイルス229E、コロナウイルスOC43,PRCV,BCV,HCVまたはEAVである。
【0144】
本発明の化合物類によって阻害できる、または本発明の化合物によって感染を治療できる他のコロナウイルス類を表1に示した。
【0145】
第六の態様によれば、ウイルスに暴露した細胞を第一、第二または第三の態様におけるのいずれかの化合物に接触させることを含む上記細胞の感染を防止する方法が提供される。
【0146】
好適には、このウイルスは、レンチウイルス科またはコロナウイルス科に属する。さらに好適には、このウイルスは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、マウス肝炎ウイルス(MHV)、C型肝炎ウイルス(HCV)およびウマアルテリウイルス(EAV)である。最も好適には、前記ウイルスは、HIV−1、HIV−2、SARSウイルス、コロナウイルス229E、コロナウイルスOC43,PRCV,BCV,HCVまたはEAVである。
【0147】
本発明の化合物類によって阻害できる、またはそれらによって感染を治療できる他のコロナウイルス類を表1に示した。
【0148】
本発明の第七の態様によれば、ウイルスに感染したかまたは暴露した対象の治療または予防処置方法で、処置を必要とする対象に対して第一、第二または第三の態様におけるいずれかの化合物を投与することを含む方法が提供される。
【0149】
好適には、ウイルス感染またはウイルス暴露は、レンチウイルス科またはコロナウイルス科に属するウイルス類により発生する。さらに好適には、感染または暴露は、HIV、SARS、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により発生する。最も好適には、感染または暴露は、HIV−1、HIV−2、SARS、コロナウイルス229E、コロナウイルスOC43,C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により発生する。
【0150】
本発明の化合物類によって阻害できる、または本発明の化合物によって感染を治療できる他のコロナウイルス類を表1に示した。
【0151】
ウイルス阻害対象は、通常、ヒト、霊長類、家畜(例 ヒツジ、ウシ、ウマ、ロバ、ブタ)、愛玩動物(例 イヌ、ネコ)、実験用動物(例 マウス、ウサギ、ラット、モルモット、ハムスター)、狩猟野生動物(例 キツネ、シカ)のような哺乳類であるが、それらに限定されない。好適には、対象は、霊長類またはウマである。最も好適には、前記対象は、ヒトである。
【0152】
第八の態様によれば、ウイルスに感染した細胞において膜イオンチャンネル機能活性をダウンレギュレーションする方法が提供され、この方法は、前記細胞を第一、第二または第三の面のいずれかに記載の化合物に接触させることを含む。
【0153】
膜イオンチャンネルは、細胞に対して内因性であるかまたは外因性である。
【0154】
好適には、機能活性がダウンレギュレーションされる膜イオンチャンネルは、レンチウイルス類およびコロナウイルス類がウイルス複製を媒介するために利用するものであり、例えばHIV膜イオンチャンネルVpu、HCV膜イオンチャンネルP7,コロナウイルスEタンパク質膜イオンチャンネル、およびSARS Eタンパク質膜イオンチャンネルが含まれる。
【0155】
好適には、ウイルス感染またはウイルス暴露は、レンチウイルス科またはコロナウイルス科に属するウイルス類により発生する。さらに好適には、感染または暴露は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、SARS、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により発生する。最も好適には、感染または暴露は、HIV−1、HIV−2、SARS、ヒトコロナウイルス229E、ヒトコロナウイルスOC43,C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により発生する。
【0156】
本発明の第九の態様によれば、細胞に感染したウイルスの増殖および/または複製を低下,妨害または阻害する方法が提供され、方法は、第一、第二または第三の態様による化合物に前記感染細胞を接触させることを含み、この化合物は、ウイルスに由来し感染細胞において発現した膜イオンチャンネルの機能活性をダウンレギュレーションする。
【0157】
好適には、感染は、レンチウイルス科またはコロナウイルス科に属するウイルス類により発生する。さらに好適には、感染または暴露は、HIV、SARS、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)である。最も好適には、感染または暴露は、HIV−1、HIV−2、SARS、ヒトコロナウイルス229E、ヒトコロナウイルスOC43,C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により発生する。
【0158】
本発明の化合物類によって阻害できる、または本発明の化合物によって感染を治療できる他のコロナウイルス類を表1に示した。
【0159】
好適には、機能活性がダウンレギュレーションされる膜イオンチャンネルは、レンチウイルス類またはコロナウイルス類がウイルス複製を媒介するために利用するものであり、例えば、HIV膜イオンチャンネルVpu、HCV膜イオンチャンネルP7およびコロナウイルスEタンパク質膜イオンチャンネルを含む。
【0160】
本発明の第十の態様によれば、哺乳類の細胞に感染したウイルスの増殖および/または複製を低下、妨害または阻害する方法が提供され、方法は、第一、第二または第三の態様のいずれかによる化合物または第四の態様による薬剤組成物を哺乳類に投与することを含み、化合物または前記組成物は、感染細胞において発現した膜イオンチャンネルの機能活性をダウンレギュレーションする。
【0161】
好適には、感染は、レンチウイルス科またはコロナウイルス科に属するウイルス類により発生する。さらに好適には、感染または暴露は、HIV、SARS、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)である。最も好適には、感染または暴露は、HIV−1、HIV−2、SARS、ヒトコロナウイルス229E、ヒトコロナウイルスOC43,C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により発生する。
【0162】
本発明の化合物類によって阻害できる、または本発明の化合物類によって感染を治療できる他のコロナウイルス類を表1に示した。
【0163】
好適には、機能活性がダウンレギュレーションされる膜イオンチャンネルは、レンチウイルス類またはコロナウイルス類がウイルス複製を媒介するために利用するものであり、例えば、HIV膜イオンチャンネルVpu、HCV膜イオンチャンネルP7およびコロナウイルスEタンパク質膜イオンチャンネルを含む。
【0164】
ウイルス阻害対象は、通常、ヒト、霊長類、家畜(例 ヒツジ、ウシ、ウマ、ロバ、ブタ)、愛玩動物(例 イヌ、ネコ)、実験用動物(例 マウス、ウサギ、ラット、モルモット、ハムスター)、狩猟野生動物(例 キツネ、シカ)のような哺乳類であるが、それらに限定されるわけではない。好適には、前記対象は、霊長類またはウマである。最も好適には、前記対象は、ヒトである。
【0165】
第十一の態様によれば、ウイルスに感染したかまたは暴露した対象を治療または予防処置する方法を提供し、方法は、対象に対して第一、第二または第三の態様のいずれかに記載の化合物または第四の態様による薬剤組成物を投与することを含み、化合物または組成物は、ウイルス由来膜イオンチャンネルの機能活性をダウンレギュレーションする。
【0166】
好適には、感染は、レンチウイルス科またはコロナウイルス科に属するウイルスにより起こる。さらに好適には、感染または暴露は、HIV、SARS、ヒトコロナウイルス229E,ヒトコロナウイルスOC43,マウス肝炎ウイルス(MHV)、ウシコロナウイルス(BCV)、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)、C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により起こる。最も好適には、感染または暴露は、HIV−1、HIV−2、SARS、ヒトコロナウイルス229E、ヒトコロナウイルスOC43,C型肝炎ウイルス(HCV)またはウマアルテリウイルス(EAV)により起こる。
【0167】
本発明の化合物類によって阻害できる、または本発明の化合物類によって感染を治療できる他のコロナウイルス類を表1に示した。
【0168】
好適には、機能活性がダウンレギュレーションされる膜イオンチャンネルは、レンチウイルス類またはコロナウイルス類がウイルス複製を媒介するために利用するものであり、例えば、HIV膜イオンチャンネルVpu、HCV膜イオンチャンネルP7およびコロナウイルスEタンパク質膜イオンチャンネルを含む。
【0169】
ウイルス阻害対象は、通常、ヒト、霊長類、家畜(例 ヒツジ、ウシ、ウマ、ロバ、ブタ)、愛玩動物(例 イヌ、ネコ)、実験用動物(例 マウス、ウサギ、ラット、モルモット、ハムスター)、狩猟野生動物(例 キツネ、シカ)のような哺乳類であるが、それらに限定されない。好適には、前記対象は、霊長類またはウマである。最も好適には、前記対象は、ヒトである。
【0170】
第十二の態様によれば、本発明は、下記から構成される群から選択された抗ウイルス化合物を提供する:
N−(3,5−ジアミノ−6−クロロ−ピラジン−2−カルボニル)−N’−フェニル−グアニジン、
N−ベンチル−N’−(3,5−ジアミノ−6−クロロ−2−ピラジン−2−カルボニル)−グアニジン、
3’4ジクロロベンザミル、
2’4ジクロロベンザミル、
5−(N−メチル−N−グアニジノカルボニル−メチル)アミロライド、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソブチル)アミロライド、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(N、N−ヘキサメチレン)アミロライドハイドロクロライド、
5−(N、N−ジエチル)アミロライドハイドロクロライド、
6−ヨードアミロライド、
ボジピ(Bodipy)−FLアミロライド、
3−ハイドロキシ−5−ヘキサメチレンイミノ−アミロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
3−メトキシ−5−(N,N−ヘキサメチレン)−アミロライド、
3−メトキシ−アミロライド、
ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキシイミド、
N−アミジノ−3,5−ジアミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
1−ナフトイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(2−ナフトイル)グアニジン、
N,N’−ビス(1−ナフトイル)グアニジン、
N,N’−ビス(2−ナフトイル)−N”−フェニルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
3−キノリノイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N”−シンナモイル−N,N’−ジフェニルグアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−クロロフェノキシ−アセチル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジン、
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
またはその薬学的に許容できる塩類。
【0171】
第十三の態様によれば、本発明は、第十二の態様による化合物、および適宜1種以上の薬学的に許容できる担体または誘導体類を含む薬剤組成物が提供される。
【0172】
好適には、薬剤組成物は、さらに、1種以上の公知の抗ウイルス化合物類または分子類を含むことができる。
【0173】
本文で他に明確にすることがなければ、本明細書および請求の範囲全文において、用語“含む”、“含んでいる”等は、排他的または網羅的意味に対して包括的意味であるとみなすべきであり、すなわち、“に限定されないが含む”の意味で使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0174】
本発明は、置換アシルグアニジン類に分類されるある化合物類が異なるウイルス科範囲由来のウイルス類に対して抗ウイルス活性を有しているという驚くべき決定に基づいている。いかなる特定の理論にもあるいは作用メカニズムにも限定されないが、本発明の化合物類のウイルス複製に及ぼすマイナスの影響は、ウイルスが複製のために依存する膜イオンチャンネルの阻害またはダウンレギュレーションによって媒介されている。この膜イオンチャンネルは、ウイルス感染の結果誘発されたウイルス膜イオンチャンネル(宿主細胞に対して外因性)または宿主細胞イオンチャンネル(宿主細胞に対して内因性)である。
【0175】
例として、本発明の化合物類は、Vpuまたはp7機能を阻害できそれによってそれぞれのHIVまたはHCVライフサイクルの継続を阻害できる。
【0176】
SARSウイルスは、本発明者らが始めてイオンチャンネルとして作用すると明らかにしたEタンパク質をコードする。他のコロナウイルス類に類似のEタンパク質が存在するので、本発明の化合物類、組成物類および方法類は、他のコロナウイルス類による感染の阻害および/または治療に用途を有しているであろう。
【0177】
本発明は、置換アシルグアニジン類の分類に入る新規抗ウイルス化合物類に関するが、その範囲には、ウイルス増殖および/またはHIV機能活性の妨害、低下または阻害のための化合物類5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライドおよび5−(N,N−ジメチル)−アミロライドの使用を含まない。
【0178】
本発明の化合物類が、薬学的に許容できる担体類および賦形剤類を含む組成物または製剤の形状で投与できることが当業者には理解されるであろう。
【0179】
本発明の薬剤組成物類には、さらに、1種以上の公知の抗ウイルス化合物類または分子類を含むことができる。好適には、前記公知の抗ウイルス化合物類は、ビダラビン、アシクロビル、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、バラシクロビル、シドホビル、ファムシクロビル、リバビリン、アマンタジン、リマンタジン、インターフェロン、オセルタミビア、パリヴィズマブ、リマンタジン、ザナミビア、ジドブジン、ジダノシン、ダルシタビン、スタブジン、ラミブジンおよびアバカビルのようなヌクレオシド−アナログ逆転写酵素阻害剤類(NRTI)、ネビラピン、デラビルジンおよびエファビレンツのような非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤類(NNRTI)、サクイナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビルのようなプロテアーゼ阻害剤類、および他の公知の抗ウイルス化合物類および調製物類から選択される。公知の抗ウイルス化合物類または分子類は、ある場合には、本発明の抗ウイルス化合物類と相乗的に作用する。
【0180】
【表1】



【0181】
本観察事項および知見によって、ある置換アシルグアニジン類等の物質類を異なるウイルス類を原因とするウイルス病を治療および予防するための抗ウイルス剤類としての使用が可能になる。本発明の方法類および組成物類は、複製のためにイオンチャンネル形成に依存するウイルス類に対して特に効果的であるが、しかし、これが唯一の、ウイルス類が依存する機構ではないこと、および本発明の化合物類および方法類は、イオンチャンネルの機能を妨害または阻害することによってそれらの作用を発揮する物質類に限定されないことがわかるであろう。
【0182】
“膜イオンチャンネル”を言及した際には、膜を介してイオン類を運搬する構造を意味していると理解されたい。本発明は、受動的、浸透圧性、能動的または交換運搬のような手段によって機能できるイオンチャンネル類にも拡大される。このイオンチャンネルは、細胞内または細胞外手段によって形成できる。例えば、イオンチャンネルは、その正常作動を促進する細胞によって天然に形成されるイオンチャンネルであることができる。これとは別に、前記イオンチャンネルは、細胞外手段によって形成されることもある。細胞外手段とは、例えば、導入化学物質類、薬物類またはイオノフォアのような他の物質類によるかまたは細胞に入ったウイルスによってコードされるウイルスタンパク質類の機能活性によるイオンチャンネル類形成を含む。
【0183】
本発明のある態様の対象であるイオンチャンネル類は、膜を介したイオン類の運搬を促進する。この膜はいかなる膜であってもよく、細胞外壁形質膜に限定されない。したがって、本文で使用した“膜”とは、ゴルジ体および小胞体のようなすべての細胞小器官、細胞外膜、細胞内に局在する全ての外来抗原を取り囲む膜(例 ウイルスエンベロープ)、または細胞外に局在する外来性生命体の膜を含む。膜は、典型的には液状脂質二重層で構成されているが、必ずしもそうではない場合もある。対象イオンチャンネルは、いかなる構造であることもできる。例えば、Vpuイオンチャンネルは、例えば、感染細胞のゴルジおよび小胞体膜類に会合するHIV−1によってコードされる内在性膜タンパク質であるVpuによって形成される。以下、“Vpuイオンチャンネル類”に言及した際には、例えば、P7 HCVおよびインフルエンザM2等の全関連イオンチャンネル類を意味している。
【0184】
“HIV”、“SARS”、“コロナウイルス”、または“HCV”を言及した際には、いかなるHIV,SARS,コロナウイルスまたはHCVウイルス株であってもよく相同体類および変異体類を含むと理解されたい。
【0185】
イオンチャンネルの“機能活性”とは、イオンチャンネルが実行するかまたは関連している機能類のいずれか1種以上を意味していると理解されたい。例えば、Vpuタンパク質がコードしたイオンチャンネルは、Na,K,ClおよびPO3−の運搬を促進する他に、さらに、小胞体においてCD4分子の分解に作用している。特定の理論に限定されることを望むわけではないが、Vpuタンパク質がコードしたイオンチャンネルはまた、HIVライフサイクルの媒介に作用していると考えられている。本発明は、HIVライフサイクル特にHIV複製の阻害機構を介してHIV感染を治療することに限定されない。むしろ、本発明は、本発明の化合物類がその抗ウイルス活性を発揮するあらゆる機構を包含し、HIVの生存または機能活性を阻害することを含むことができる。このことはまた、HIV,コロナウイルス類および他のウイルス類にも適用される。
【0186】
ウイルスの“機能活性”とは、ウイルスが実行する機能類、または関連する機能類のいかなる1種以上をも意味するものと理解されたい。
【0187】
“ウイルス複製”を言及する際には、ビリオン類のアセンブリまたは放出を阻害すること等のウイルスライフサイクルの1種以上の段階または様相を含むと理解されたい。ウイルス複製のイオンチャンネル媒介は、直接的または間接的手段によることができる。イオンチャンネルがいかなる1種以上のライフサイクル段階においてビリオンと直接相互作用する場合、イオンチャンネル媒介は、直接的手段による。直接的または間接的にウイルスライフサイクルのいかなる1種以上の段階を調整するビリオンのそれら以外の分子とイオンチャンネル媒介が相互作用する場合、イオンチャンネル媒介は、間接的である。したがって、本発明の方法は、ウイルスライフサイクルの1種以上の様相または段階の媒介を起こすカスケード段階の導入によるウイルス複製の媒介を包含する。
【0188】
イオンチャンネル機能活性を“ダウンレギュレーションする”とは、直接的機構、間接的機構のいずれによる活性の1種以上の態様を部分的または完全に阻害することを意味すると理解されたい。例えば、適切な物質は、イオンチャンネルと直接相互作用でき、ウイルスの複製を防止する、またはこれとは別に、間接的に作用し、複製を例えばイオンチャンネル以外の分子と相互作用して前記複製を防止するように作用する。さらにこれとは別に、多分子がイオンチャンネルの活性と相互作用するかまたは阻害することである。
【0189】
坑ウイルス活性を有する分子のスクリーニングは、本文に記載の方法類によって行うことができる。
【0190】
ウイルス感染“細胞”と言及する際には、ウイルスに感染したいかなる細胞、原核細胞または真核細胞を意味している。これには、例えば、不死化細胞類または初代細胞株類、細菌培養物およびインシトゥ細胞類が含まれる。抗ウイルス化合物類の適切なスクリーニングシステムにおいて、好適な感染細胞は、HIVまたはHCVにそれぞれ感染したマクロファージ類/単球類または肝細胞類/リンパ球細胞類であろう。
【0191】
いかなる理論にも作用モードにも本発明を限定するわけではないが、本発明の化合物類は、イオンチャンネル類すなわちHIVのVPU、SARSおよびコロナウイルス類のEタンパク質、またはHIVのP7がブロックされるようにすることによってウイルス複製または細胞からのビリオン放出を阻害すると考えられている。本発明は、置換アシルグアニジン類である抗ウイルス化合物類を包含する。
【0192】
本発明はまた、化合物類5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライドおよび5−(N,N−ジメチル)−アミロライドのHIV以外のウイルス複製および/または増殖を制御する際に使用することを含む。
【0193】
ウイルス阻害の対象は、通常、ヒト、霊長類、家畜(例 ヒツジ、ウシ、ウマ、ロバ、ブタ)、愛玩動物(例 イヌ、ネコ)、実験用動物(例 マウス、ウサギ、ラット、モルモット、ハムスター)、狩猟野生動物(例 キツネ、シカ)のような哺乳類であるが、それらに限定するわけではない。好適には、対象は、霊長類またはウマである。最も好適には、対象は、ヒトである。
【0194】
本発明の方法は、例えば、HIV感染、HCV感染および他のウイルス感染類のようなウイルス感染の治療および予防において有用であるが、これらに限定されるわけではない。例えば、抗ウイルス活性は、HIV複製を予防するためにHIV感染がわかっている対象において発揮され、それによって、AIDS発症を防止する。これとは別に、本発明の方法を、血清ウイルス量を低下させるかまたはウイルス感染症状を緩和させるために使用することもできる。同様に、抗ウイルス処置は、例えばHCVに感染したことがわかっている対象において、HCV複製を防止するために行われ、それによってさらなる肝細胞への感染を防止し、最終的な肝組織の変性を防止することができる。
【0195】
本発明の方法は、ウイルス感染の初期段階で罹患細胞中におけるウイルス残留を防止するために有用であること、またはおそらくウイルス源であろうと考えられるものに暴露する直前または直後の期間に適用すべき予防処置として特に有用であることができる。
【0196】
本文で“治療的”または“予防的”と称した際には、その非常に広い内容で考慮すべきである。用語“治療的”とは、必ずしも哺乳類を完治するまで治療することを意味していない。同様に、“予防的”とは、必ずしも対象が最終的に疾患状態にならないであろうということを意味していない。したがって、治療および予防措置には、特定状態症状の改善、または特定状態発生の予防または低下を含む。用語“予防”とは、特定状態の発症の重篤度を低下させることとしてみなすべきである。治療には、既存状態の重篤度または急性発作の頻度を低下させることができる。
【0197】
本発明の方法類によれば、1を超える化合物または組成物を、公知の抗ウイルス化合物類または分子類のような1種以上の他の化合物類とともに同時投与することができる。“同時投与”とは、同一製剤で同時に投与するかまたは同一または異なる経路で2種の異なる製剤として投与するかまたは同一または異なる経路で連続的に投与することを意味する。“連続”投与とは、前記2種以上の別々の化合物類の投与の間に秒、分、時間または日の時間的差があることを意味する。対象抗ウイルス化合物類とは、いかなる順序でも投与することができる。
【0198】
投与経路には、静脈内、腹腔内、皮下、頭部内、皮内、筋肉内、眼内、くも膜下腔内、大脳内、鼻腔内、粘膜内、点滴、経口、直腸、点滴静注、パッチ剤およびインプラントによるなどが含まれるが、これらに限定されない。静注経路は特に好適である。
【0199】
注入可能用途に適した組成物類は、無菌水溶液類(水溶性)および無菌注入可能溶液の即時調製のための無菌粉末類が含まれる。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロイレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール等)、適切なその混合物類および植物油を含む溶媒または分散媒体である。微生物類の作用防止は、さまざまな抗菌および抗かび物質類によりもたらされ、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等がある。多くの場合、例えば、糖類および塩化ナトリウムのような等張剤類を含むのが好適であろう。注入可能な組成物類の吸収延長は、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンのような吸収遅延剤類組成物を組成物類中で使用することによってもたらされる。
【0200】
無菌の注入可能溶液類は、必要量の有効化合物類を前記に例示したさまざまな成分類を必要に応じて適切な溶媒に取り込み、例えば、ろ紙殺菌または他の適切な手段による殺菌を行うことにより調製される。分散もまた考慮に入れられ、これらは、前記のさまざまな無菌化有効性分類を、基本的分散媒体と前記に例示したものの中から必要な他成分類を無菌小胞中に取り込むことによって調製することができる。無菌注入可能溶液類の調製用無菌粉末の場合、好適な調製方法は、有効成分に追加の所望成分の粉末を先に加工無菌ろ過した溶液から得る。真空乾燥および凍結乾燥技術を含む。
【0201】
有効成分類を適切に保護すると、それらは例えば、不活性希釈剤とともにまたは同化可能な摂取可能な担体とともに経口投与できるかまたは、それをハードまたはソフトシェルゼラチンカプセルに充填するか、または、それを錠剤に圧縮することもできる。経口治療投与のため、有効化合物は、賦形剤類とともに取り込ませることができ、摂取可能な錠剤、バッカル剤、トローチ、カプセル、エレキシル、懸濁剤、シロップ、ウェーファー等の形態で使用できる。このような組成物類および調製物類は、少なくとも0.01重量%、さらに好適には0.1重量%、さらに好適には1重量%の有効化合物を含むであろう。組成物類および調製物類の百分率はもちろん変化させることができ、単位重量の約1乃至約99%、さらに好適には約2乃至約90%、さらに好適には約5乃至約80%重量の間であるのが有用である。このような治療上有用な組成物中における有効化合物の量は、適切な投与量が得られるようなものである。本発明の好適な組成物類または調製物類は、経口投与単位量が有効化合物を約0.1ngから2000mg含むように調製される。
【0202】
錠剤、トローチ、丸薬、カプセル等は、また、以下に列挙する成分類を含むことができる。ガム、アカシア、コーンスターチまたはゼラチンのような結合剤;リン酸二カルシウムのような賦形剤;コーンスターチ、馬鈴薯でんぷん、アルギン酸等のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような滑択剤;およびショ糖、乳糖またはサッカリンのような甘味料を添加でき、または、ペパーミント、ウインターグリーンオイルまたはチェリーフレーバーのような芳香剤を添加できる。単位投与形態がカプセルである時、それは、前記タイプの物質類の他に液体担体を含むことができる。さまざまな他の材料類もコーティングとしてまたは単位投与量の物理的形態を修飾するために存在させることができる。例えば、錠剤、丸薬、またはカプセル類は、シェラック、糖または両者でコーティングすることができる。シロップまたはエレキシルは、有効化合物、甘味料としてのショ糖、保存剤としてのメチルおよびプロピルパラベン、色素、およびチェリーまたはオレンジフレーバーのような芳香剤を含むことができる。あらゆる単位投与量調製に使用したいかなる材料も薬学的に純粋でかつ使用した量で実質的に無毒でなければならない。さらに、有効成分(類)は、徐放性調製物類および製剤類に取り込ませることができる。
【0203】
本発明はまた、クリーム、ローションおよびゲルのような局所投与に適した形状にも拡大できる。このような形状において、抗凝固ペプチド類を修飾して表面バリアを浸透できるようにする必要があることがある。単位投与量形状および局所用調製物を調製するための操作は、Pharmaceutical Handbook. A Martindale Companion Volume Ed. Ainley Wade Nineteenth Edition The Pharmaceutical Press London、
CRC Handbook of Chemistry and Physics Ed. Robert C. Weast Ph.D. CRC Press Inc.;Goodman and Gilmans’s; The Pharmacological basis of Therapeutics. Ninth Ed.McGraw Hill; Remington;and The Science and Practice of Pharmacy. Nineteenth Ed. Ed. Alfonso R. Gennaro Mack Publishing Co. Easton Pennsylvaniaなどの参考書から当業者は容易に知ることができる。
【0204】
薬学的に許容できる担体類および/または希釈剤類には、いかなる溶媒類、分散剤類、コーティング類、抗菌および抗カビ剤類、等張剤および吸収遅延剤類等も含まれ、それら全てが含まれる。薬学的に有効な物質類のためにこのような媒体類および物質類を使用することは、当該技術で周知である。従来のいかなる媒体または物質も有効成分と不適合のものを除いて、その治療化合物中での使用を考慮している。補助的有効成分類もまた、組成物類中に取り込ませることができる。
【0205】
特に、投与の容易さ、および投与量を均一にするため単位投与量形態で非経口組成物を処方するのが有利である。本文では、単位投与量形態とは治療すべき哺乳類に対して一元的に投与するのに適した物理的に分離した単位で、各単位は、必要な薬学的担体とともに所望の治療効果をもたらすように計算したあらかじめ定めた量の有効成分を含むことを意味する。本発明の新規単位投与量形態の仕様は、(a)有効物質に特有の特徴と達成すべき特定の治療効果および(b)化合物調製技術に固有の限界によって左右されかつ直接的にそれらに依存している。
【0206】
本発明が検討した有効量とは、投与を受ける者の疼痛の強さと健康および年齢により変動するであろう。一般的には、有効量は、0.01ng/kg体重から約100mg/kg体重まで変動するであろう。
【0207】
これとは別の量としては、0.1ng/kg体重から約100mg/kg体重または1.0ng/kg体重から約80mg/kg体重まで変動するであろう。
【0208】
ウイルス阻害対象は、通常、ヒト、霊長類、家畜(例 ヒツジ、ウシ、ウマ、ロバ、ブタ)、愛玩動物(例 イヌ、ネコ)、実験用動物(例 マウス、ウサギ、ラット、モルモット、ハムスター)、狩猟野生動物(例 キツネ、シカ)のような哺乳類であるが、これらに限定されない。好適には、対象は、霊長類またはウマである。最も好適には、前記対象は、ヒトである。
【0209】
本発明の方法は、例えばHIV感染、HCV感染および他のウイルス感染のようなウイルス感染の治療および予防に有用であるが、これらに限定されない。例えば、抗ウイルス活性は、HIV複製を防止しそれによってAIDS発症を防ぐためHIVに感染したとわかっている対象で実行できる。これとは別に、本発明の方法を用いて、血清ウイルス量を減少するため、またはウイルス感染症状を改善するために使用できる。同様に、抗ウイルス治療は、HCV複製を防止しそれによってそれ以上肝細胞の感染と最終的な肝組織の変性を防ぐためHCVに感染したとわかっている対象で実行できる。
【0210】
本発明の方法は、特に、ウイルス感染の初期段階で有用であり、感染細胞中におけるウイルス貯蔵の成立を防止し、あるいはおそらくウイルス源であろうと考えられるものに暴露する直前または直後の期間に適用すべき予防処置として特に有用であり得る。
【0211】
本発明をさらに詳細に具体的ではあるが限定的ではない実施例を参考に説明するが、これらの実施例は、ウイルス膜イオンチャンネルと抗ウイルス活性スクリーニング研究について述べている。いくつかの実施例では、SARSウイルスを使用することが含まれている。下記の説明から、他のレンチウイルスおよびコロナウイルスおよび他の化合物類も本発明の文脈で有効に使用できることが明らかであろう。しかし、前記の詳細な説明は、本発明を例示する目的のためだけに記載されていることを理解いただきたい。いかなる意味でも、前記に述べた本発明の広い範囲を限定するものとみなしてはならない。
【実施例】
【0212】
実施例1 本発明の化合物類の合成
本発明の化合物類を、対応する酸クロリドまたはメチルエステル類からスキーム1に示したように調製できる。これらの両方法とも、文献に詳細に述べられている。
【化126】

【0213】
下記の実施例では、本発明のいくつかの化合物類について合成スキームを示す。
【0214】
実施例2 桂皮酸シンナモイルクロリドからのシンナモイルグアニジンの合成
【化127】

【0215】
N,N−ジメチルホルムアミド1滴を含有する乾燥ベンゼン(30mL)中のトランス−桂皮酸(1.50g、10.12mmol)の溶液に、オキサリルクロリド(5.14g、40.5mmol)を添加し、前記溶液を泡立たせた。2時間還流後、溶液が乾燥するまで減圧下で蒸発させた。生成した固体を乾燥テトラハイドロフラン(20mL)に溶解させ、グアニジンハイドロクロライドの2M水酸化ナトリウム水溶液(25mL)溶液にゆっくりと添加した。反応物を室温で1時間攪拌させ、その後、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。抽出物をまとめて硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、オレンジオイルを得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィで精製した。ジクロロメタン中で10%から20%のメタノールにより溶出すると、クリーム状固体としてシンナモイルグアニジンを得た(0.829g、43%)。
【0216】
実施例3 N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミドの合成
パート1
【化128】

【0217】
テトラハイドロフラン(5mL)/水(10mL)/トルエン(20mL)中のメチル3−アミノ−5,6−ジクロロ−2−ピラジンカルボキシレート(0.444g、2.0mmol)の溶液に対して、フェニルボロン酸(0.536g、4.4mmol)、炭酸ナトリウム(0.699g、6.6mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(0.116g、0.10mmol)を添加した。反応物を真空にし、窒素を数回通気した後、6時間還流した。有機層を分離し、水層をトルエンで抽出した(3×20mL)。有機抽出物をまとめて硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し減圧下で蒸発させ、メチル3−アミノ−6−クロロ−5−フェニル−2−ピラジンカルボキシレートを黄色固体として得た(0.43g、82%)。
【0218】
パート2
【化129】

【0219】
メタノール(5mL)に溶解させたナトリウム(0.040g、1.74mmol)の溶液に対してグアニジンハイドロクロライド(0.258g、2.70mmol)を添加し、混合物を30分間還流させ、その後、ろ過した。ろ液に対してN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中メチル3−アミノ−6−クロロ−5−フェニル−2−ピラジンカルボキシレート(0.264g、1.0mmol)を添加し、溶液を75℃で12時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を1%トリエチルアミン/5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出でシリカゲルクロマトグラフィを行った。生成した固体をクロロホルムに懸濁させ、ろ過し、高真空で乾燥させ、黄色固体としてN−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミドを得た(0.04g、14%)。
【0220】
実施例4 ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミドの合成
パート1
【化130】

【0221】
メチル3−アミノ−5,6−ジクロロ−2−ピラジンカルボキシレート(1.11g、5.0mmol)を含むテトラハイドロフラン(50mL)溶液に対して、ヘキサメチレンイミン(1.49g、15.0mmol)を添加し、反応物を1時間還流した。この反応物を冷却し、固体ヘキサメチレンイミノハイドロクロライドをろ過によって除去した。ろ液を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィにかけた。ジクロロメタンにより溶出し、メチル3−アミノ−6−クロロ−5−ヘキサメチレンイミノ−2−ピラジンカルボキシレートを乳白色の固体として得た(1.20g、85%)。
【0222】
パート2
【化131】

【0223】
メチル3−アミノ−6−クロロ−5−ヘキサメチレンイミノ−2−ピラジンカルボキシレート(0.350g、1.23mmol)を含むジメチルスルホキシド(5mL)溶液に対して、フェニルボロン酸(0.166g、1.35mmol)、炭酸カリウム(0.511g、3.70mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン錯体(0.041g、0.05mmol)を添加した。反応物を90℃で16時間加熱し、水(50mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。抽出物をまとめ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し蒸発させ、茶色の油状物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィで精製した。ジクロロメタンの後に10%酢酸エチル/ジクロロメタンにより溶出し、メチル3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキシレートを黄色固体として得た(0.309g、77%)。
【0224】
パート3
【化132】

【0225】
メタノール(8mL)中に溶解させたナトリウム(0.090g、6.17mmol)の溶液に対してグアニジンハイドロクロライド(0.598g、6.26mmol)を添加し、混合物を30分間還流させ、その後、ろ過した。ろ液に対してテトラハイドロフラン(10mL)中メチル3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキシレート(0.310g、0.95mmol)を添加し、溶液を72時間還流した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をリカゲルクロマトグラフィにかけた。5%メタノール/ジクロロメタンによる溶出で、N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミドを黄色固体として得た(0.116g、35%)。
【0226】
実施例5 ウイルス研究
さまざまなウイルスタンパク質類をコードするオープンリーディングフレーム(読み取り枠)を含む組み換えプラスミド類の構築
表2に示したさまざまなウイルスタンパク質類に対する相補性DNA(cDNA)断片類を、親ウイルスゲノムクローンからのPCR増幅またはポリヌクレオチド配列の直接化学合成によって得た。例えば、Vpuをコードするオープンリーディングフレーム(図1a)は、下記のようにしてHIV−1ゲノムのNdeI断片のcDNAクローンによるPCRによって増幅させた(単離物HXB2,McFarlane Burnet Centre,Melbourne,Australia):天然のPfu DNAポリメラーゼ(Stratagene;0.035U//II)を選びPCR反応触媒とし、酵素のプルーフリーディング活性による起こりうるPCR導入エラーを最小にした。5’センスプライマー
AGTAGGATCCATGCAACCTATACC
(<400>2)は、p2GEXのGST遺伝子3‘末端にインフレームクローニングするためにBanH1部位(下線部)を導入する(41)。このプライマーはまた、スタートコドンを修復する(太字のTは、HXB2単離物中のスレオニンコドンであるvpu遺伝子のQに置換する。3’アンチセンスプライマー
TCTGGAATTLTACAGATCATCAAC
(<400>3)は、PCR産物の他端にEcoR1部位(下線部)を導入し、クローニングを促進する。パーキンバルマーのサーモサイクラーにて壁厚0.5mlの薄いエッペンドルフ管中で、94℃で45秒、55℃で1分間および72℃で1分間のサイクルを30回行い、268bpの断片を精製し、BamH1およびEcoR1で消化し、同一の2種の酵素で消化し調製したp2GEXに連結した。生成した組み換えプラスミドを図1bに示した。Vpuオープンリーディングフレーム全体およびBamH1およびEcoR1連結部位を、Applied Biosystems ダイターミネータキットを用いて、サイクル配列決定によりDNA配列を確認した。他のcDNA類は、GenScript社(New Jersey、USA)による当該技術で標準的な方法類を用いて合成した。コドン配列は、細菌、昆虫または哺乳類細胞中での発現に最適なように適当にした。制限エンドヌクレアーゼ酵素認識部位は、合成cDNA類の5’および3’末端に導入し、プラスミド発現ベクター類、pcDNA3.1、pFastBacおよびpPL451へのクローニングを促進し、それぞれ、哺乳類、昆虫または細菌細胞中でのコードされたウイルスタンパク質類を発現させた。
【0227】
分子生物学の標準的手法をクローニング実験で用いた。例えば、pPL451発現プラスミド中への挿入のためVpuオープンリーディングフレーム調製には、最初にp2GEXVpuをBamH1で消化し、5’塩基のオーバーハングをdNTP類存在下クレノウ(Klenow)DNAポリメラーゼに入れた。このVpuコード断片をその後、EcoR1消化により放出させ、アガロースゲルで精製し、Hpa1およびEcoR1で消化しておいたpPL451に連結した。その後ウェスタンブロッティングにより、このpPLVpu構築体(図1c)が、RPおよびPLプロモータ類のcI857リプレッサー不活性化のため培養物を42℃で導入した後、Vpuを発現したことを確認した。
【0228】
【表2】

【0229】
実施例6 E.Coliからの組み換えVpuの精製
p2GEXVpuを含むE.coli XLI−ブルー細胞の培養物を、グルコース(6g/L)およびアンピシリン(50mg/L)添加LB培地中で激しく通気しながら、密度が約250濃度(Klett)単位になるまで30℃で増殖させ、この時点で、最終濃度0.01mMになるようにIPTGを添加し、さらに4時間増殖を継続させた。最終培養物密度は、約280濃度(Klett)単位であった。初期の実験で発現GST−Vpu融合タンパク質の大半が細胞残渣および30種の膜断片の両者に会合することが明らかになっているので、VaradhacharyおよびMaloneyの方法(Varadhachary and Maloney、1990)を採用し、最初の精製段階のため浸透圧で破壊した細胞ゴースト(細胞残渣と膜断片類をまとめた)を単離した。細胞を採取し、洗浄し、秤量し、DTT(1mM)およびMgCl(10mM)を含むMTPBS中に10ml/gとなるように再懸濁させた。リゾチーム(0.3mg/ml;ニワトリ卵白;Sigma)を添加し、氷上で30分間静かに攪拌しながらインキュベーションし、次に37℃で5分間インキュベーションした。浸透圧に感受性とした細胞を12,000gでペレットにし、元の容量になるまで水中で、再懸濁させ、細胞を破裂させた。懸濁物を次に1×MTPBS/DTTに10×緩衝液原液を用いて調整し、遠心分離によりゴーストを単離し、MTPBS/DTTに再懸濁させ、次に、順次グリセロール(20重量/容量%まで)およびCHAPS(2重量/容量%まで)を添加し、最終容量を元の容量の1/4にした。この混合物を氷上で1時間攪拌し、次に400,000gで1時間遠心分離し、不溶性の物質を除去した。GST−Vpu融合タンパク質をグルタチオン−アガロースレジンアフィニティクロマトグラフィ(Sigma)で界面活性剤による抽出により精製した。レジンをグリセロール(5%)、DTT(1mM)およびCHAPS(0.5%)を含む50mM Tris pH7.5(緩衝液A)で完璧に洗浄し、次に、前記融合タンパク質のVpu部分を放出させ、ヒトトロンビンとの50(v/v)%ビーズ懸濁物による処理(100U/ml;37℃で1時間)でレジン結合GSTから溶出させた。PMSF(0.5mM)を溶出物に添加し、トロンビン活性が全くなくなるようにした。このVpu分画をさらにBioRad HPLC結合MA7Qアニオン交換レジンで精製し、緩衝液A中NaCl直線勾配(0−2M)でさらに溶出した。
【0230】
Vpuは均質―銀ステインゲルで決定―になるまで、下記のようにして免疫アフィニティカラムで精製した:Vpuを含むHPLC分画を、NAP25カラム(Pharmacia)で緩衝液A中で脱塩し、次に、室温で1時間、抗体−アガロースゲルビーズと混合した。ビーズを完全に洗浄し、Vpuを塩濃度を2Mまで高めることによって溶出させた。タンパク質は、BioRad色素結合アッセイを用いて定量した。
【0231】
実施例7 E.Coli中Vpuの発現と精製
プラスミドp2GEXVpu(図1)を構築し、GSTとVpuオープンリーディングフレームの間にインフレーム遺伝子融合を作製した。この系により、GSTのC末端に融合したVpuポリペプチドのIPTG−誘発可能な発現が可能になり、この融合タンパク質の精製がグルタチオンアガロース上でのアフィニティクロマトグラフィにより可能になった。
【0232】
GST−Vpuタンパク質発現の最適レベルは、細胞密度約250−300クレット単位になるまで培養物を30℃で増殖させ、低レベルのIPTG(0.01mM)で誘発することによって、得られた。GST−Vpuを精製するため、細胞残渣と形質膜を含む細胞分画をまとめたものを、誘発細胞のリゾチーム処理とその後の低速遠心分離によって、調製した。約50%のGST−Vpuタンパク質が、この分画から両性イオン界面活性剤CHAPSを用いて可溶化される。グルタチオン−アガロースビーズを用いたアフィニティクロマトグラフィを用いて融合タンパク質を濃縮し、トロンビンを用いて融合パートナ間の高アフィニティトロンビン部位で融合タンパク質を切断し、Vpuを放出させた(図2A)。アニオン交換カラムから溶出した分画の中で、Vpuが銀ステインゲルで可視できる主要タンパク質(図2B,レーン1)であった。最終的に、Vpuを免疫アフィニティカラムで明らかに均質になるまで精製した(図2B,レーン2)。免疫検出タンパク質に対応するこのタンパク質バンド(SDS−PAGEゲルから切り出し)のN末端アミノ酸配列によりそれがVpuであると同定確認した。
【0233】
実施例8 リン脂質小胞中でのVpu再構築
Vpuを含むプロテオリポゾームを、界面活性剤希釈法(New,1990)により調製した。クロロホルムに溶解した脂質類混合物(PE:PC:PS;5:3:2;総脂質1mg)を窒素ガス気流で乾燥させ、DTT(1mM)含有リン酸カリウム緩衝液(50mM pH7.4)0.1ml中に再懸濁した。精製Vpuを含むアリコット25μlを添加し、最終濃度1.25(重量/容量)%になるようにオクチルグルコシドを添加した。この混合物を液体窒素による凍結、融解およびバスタイプソニケータによる超音波破砕(20−30秒)を3回ずつ繰り返し、その後、リン酸カリウム緩衝液で200倍容量に迅速に希釈した。プロテオリポゾームを400,000gで1時間遠心分離し採取し、約150μlのリン酸緩衝液に再懸濁した。
【0234】
実施例9 Vpuイオンチャンネル活性アッセイ
精製Vpuの活性を、脂質二重平面層にチャンネル活性を誘発するか、他文献に記載の標準的手法を用いて(Miller 1986;およびPillerら、1996)試験した。CISおよびTRANSチェンバーの溶液を、直径約100μmの小円孔を含むDelrin(商標)プラスチックウォールによって分離し、そのウォールを横断して高抵抗の電気的シールを形成するため、脂質二重膜が染色された。二重膜は、n−デカン中パルミトイル−オレオイル−ホスファチジル−エタノールアミンおよびパルミトイル−オレオイルホスファチジル−コリン(8:2)混合物(Avanti Polar Lipids,Alabaster、Alabama)で染色された。2種のチェンバー中溶液は、MES緩衝液(10mM、pH6.0)を含み、それに対してさまざまなNaClまたはKCl濃度を添加した。Axopatch(商標)200増幅器で電流を記録した。2種のチェンバー間の電位は、+/−200mV(接地CISに対してTRANS)の間に操作できた。Vpu含有アリコットをCISチェンバーに界面活性剤溶液としてまたはタンパク質をリン脂質に取り込ませた後添加した。チェンバーを、電流が観察されるまで攪拌した。
【0235】
実施例10 脂質二重膜でVpuはイオンチャンネルを形成する
Vpuによるイオンチャンネル形成を分析するため、脂質二重平面膜への再構築を行った。精製組み換えVpuのサンプル(タンパク質7乃至70ngを含む)を2層装置のCISチェンバー中の緩衝液1mlに添加すると、2乃至30分のさまざまな攪拌期間後に電流ゆらぎが検出された(図3)。チャンネル活性観察に要した時間は、チェンバーに添加したタンパク質量におよそ対応していた。対照緩衝液アリコットまたは対照脂質小胞をCISチェンバーに添加した時には、チャンネルは全く検出されなかった。それらの対照実験において、チャンネル活性が出現することもなく1時間以上チェンバーを攪拌できた。
【0236】
実施例11 Vpuチャンネルの性質
それぞれ独立した精製物5個から調製したVpuサンプルにおいてチャンネル活性が40以上のそれぞれの実験で観察された。異なる実験では、電流の大きさが広い範囲で変動し、添加したタンパク質量におよそ相関しているようであった。測定した最小および最大チャンネルは、それぞれ、14pSおよび280pSのコンダクタンスを有していた。チャンネルは、Vpuを含む脂質小胞を調製し、二重膜に融合すると、界面活性剤溶液として精製タンパク質を添加した時よりもいつも小さかった。これは、前者の方法が高濃度の界面活性剤による処理と希釈段階を含み、そのことが大きな集合体をモノマーに小さくするのに貢献し得る。
【0237】
電流の大きさと電圧の関係は直線的で、10倍勾配のNaCl(500mM CIS;50mM TRANS)を含む溶液での逆電位は、+30mVであった(図3B)。溶液がNaClの代わりにKClを含む時に同様の逆電位が得られた。膜のいずれかの側における溶液中NaClまたはKClによる実験5回で、平均逆電位は31.0+/−1.2mV(+/−SEM)であった。これは、カチオンのみを選択的に透過できるチャンネルについて予測したよりもより低い。Goldman−Hodgkin−Katz式におけるイオン活性を用いて、約5.5のPNa/PCl比を得て、このことは、チャンネル類がまた塩素イオン類も透過できることを示唆している。塩素イオンをホスフェートで置換してアニオン電流を低下させてみた。Na−ホスフェート勾配(150mM Na&100mM ホスフェートCIS;15mM Na&10mM ホスフェートTRANS、pH6.8)をNaCl勾配の代わりに用いた時、逆電位は、37.1+/−0.2(+/−SEM,n=2)であり、同様に約5のカチオン/アニオン透過率を示唆した。(ホスフェート溶液を伴う計算について、モノおよび2価アニオン類の合計活性を用い、また、2種が同等の透過性であると仮定した)。電流−電圧曲線は、NaCl溶液で見られなかった整流を示した。Vpuによって形成されたチャンネル類がNaおよびKに対して同等の透過性であり、程度がより低いが塩素ならびにホスフェートイオン類に対しても透過性であると結論できる。
【0238】
実施例12 潜在的イオンチャンネルブロック薬物類のスクリーニング用細菌バイオアッセイ
このバイオアッセイは、E.coliにおけるVpuの発現の結果経膜ナトリウム勾配を分散させる細胞膜局在活性Vpuチャンネルが生成するという観察に基づいている。このVpuチャンネル活性の結果、細胞内集積がナトリウム依存性コトランスポータ(例 プロリンまたはアデニン)により媒介されている代謝物類が合成された場合よりもより速く細胞から出てきて、その結果、代謝物類の細胞内レベルが細胞増殖に対して制限することになる。それによって、Vpu発現E.coli細胞はアデニンまたはプロリンを欠損している最小ドロップアウト媒地で増殖できなくなる。しかし、Vpuチャンネルをブロックする薬物が存在すると、細胞は再度その経膜ナトリウム勾配を−膜中の他のイオンポンプの作用により−再確立し、代謝物の漏出が防止され、増殖は可能となる。
【0239】
VpuがナトリウムチャンネルをE.coli形質膜中で形成できることを実証するための実験を下記のようにして行った。
【0240】
E.coli中で未融合Vpuを発現させるため、vpuオープンリーディングフレームをプラスミドpPL451にクローニングし、組み換えプラスミドpPL−Vpuを作った(図1b)。このベクター中で、強力なPおよびPラムダプロモータ類を用いて温度感受性c1857リプレッサーの制御下Vpu発現を進め、30℃で増殖させると、発現が強く抑制され、温度を37℃と42℃の間に上げることによって誘発できるようにする。寒天プレート上で、pPL−Vpuを含む細胞が30℃および37℃でインキュベーションすると増殖したが、42℃では増殖せず、一方対照株類は42℃で非常によく増殖した。pPL−Vpuを含む細胞の液体培養物をOD600=0.84となるように30℃で増殖させ、その後、42℃で2時間増殖させた(最終細胞密度はOD600=0.75であった)。形質膜分画を調製し、VpuのC末端に特異的に結合する抗体を用いてウェスタンブロッティングし、約16kDaの単一バンドを検出したが、このことは、Vpuが発現し膜類に結合していることを示唆している(図2A、レーン5)。
【0241】
実施例13 クロスフィーディング実験はプロリンがVpu発現細胞から漏出することを示す
E.coliによるプロリン取り込みについては十分に特性解析されており、記細胞中へのこのアミノ酸の能動輸送がエネルギー源としてナトリウム勾配を利用することがわかっている(Yamatoら、1994)。プロリン漏出が起こるかどうかを検出するため、下記のクロスフィーディングアッセイを用いた:プロリンおよびメチオニンを栄養素として要求するE.coli株菌叢(MetPro)を接種し、プロリンを欠いているがメチオニンを含む最小ドロップアウト培地プレートにソフト寒天オーバーレイとして注いだ。無菌の多孔性フィルターディスクに、pPL451対照プラスミドまたはpPL−Vpuを含むMetPro株(XL−1ブルー)を接種し、ソフト寒天上に置いた。プレートを次に、37℃または30℃で2日間インキュベーションした。その後、MetPro株のハロ状増殖が明らかに認められ、pPL−Vpuを含む細胞を接種したディスクを37℃でインキュベーションした(図4A)。この増殖は、ディスク上のVpu発現細胞からのプロリン漏出のみによる。37℃であるいはその近辺で対照株からあるいは30℃で増殖させたプレート上のいずれの株からもこのような漏出は全く認められなかった(図4B)。
【0242】
プロリン運搬と対照的に、E.coliメチオニンパーミアーゼがABCトランスポートファミリに属することが公知であり(Rosen,1987)、従って、ATPによってエネルギーを得ている。前記と同様のクロスフィーディング実験を同様に行ったが、ただし、メチオニンを欠いているがプロリンを含有する最小ドロップアウトプレート上に前記のMetPro株を塗布した。この株の増殖はどのディスクでも全く見られず(図4C)、メチオニンがVpuが発現している時でもXL−1ブルーから漏出していないことを示唆している。
【0243】
実施例14 Vpu発現E.coli細胞は、増殖用外部培地中にアデニンを必要とする。
アデニン合成経路中における未解析の変異によりVpu発現XL−1ブルーE.coli細胞の37℃における増殖は、前記培地中にアデニンが存在するかどうかに依存していた。これにより、前記のプロリンクロスフィーディングアッセイよりもVpuイオンチャンネル活性についてはるかに簡便なバイオアッセイを開発できた:pPL−Vpuプラスミドを含むXL−1ブルー菌叢を、培地中にアデニンを欠いているアガロースプレート上に接種し、Vpuチャンネル阻害を試験する薬物の少量のアリコットをアガロースに距離を離してスポットし、前記プレートを適当な時間37℃でインキュベーションする(12−36時間)。特定薬物適用部位周辺における増殖ハロは、この薬物が、薬物不在下で増殖を防止するVpuイオンチャンネル活性発現を阻害したことを示唆している(図5)。
【0244】
実施例15 Vpuチャンネルブロック活性についての脂質二重平面膜化合物類の分析
脂質二重平面膜に再構成したVpuイオンチャンネル活性をブロックする化合物の能力を特性解析した。トリフルオロエタノールに溶解させたVpu N末端ペプチド(残基1−32)を二重層装置のCISチェンバーに添加し、溶液をイオン電流が観察されるまで攪拌したが、このことは、1種以上のVpuイオンチャンネルの二重膜への取り込みを示唆していた。数分間チャンネル活性を記録した後、薬物をCISおよびTRANSチェンバー中溶液に攪拌しながら最終濃度100μMになるまで添加した。チャンネル活性を次に少なくとも3分間記録し、イオン電流に及ぼす薬物添加効果を、薬物添加前後のチャンネル活性を比較することによって決定した。各実験について、薬物効果を4種のカテゴリーに分類した:電流が約90−100%阻害されると“強度ブロック”;約50−90%阻害で“弱ブロック”;<約50%阻害で“部分ブロック”;および“効果なし”。
Vpu Nペプチド添加後に±50pAを超える電流が発生した場合、実験を無視した、その理由は、このような場合、非天然ペプチド集合体が二重膜破壊に寄与している可能性があるからである。このような集合体類は、その無秩序な構造のゆえに試験濃度の薬物類によって特異的にブロックできないのであろう。
【0245】
表3は、二重層実験の結果を要約して示す。これらの実験の新しい結果は、フェナミルで観察されたVpuチャンネル類の強度ブロックであった。フェナミルは、アミロライドのグアニジン基にフェニル基誘導体を有する。アミロライド自体は、Vpuのブロッカーではないが、一方、ピラジン環の5位にヘキサメチレン基を添加すると25μMもの低い濃度でチャンネルをブロックする構造(HMA)を作り出した。しかし、フェナミルによるこれらの新しい結果は、分子の反対の末端における大きな疎水性誘導体はまた、アミロライドを有効なVpuチャンネルブロッカーに変えることができることを示している。非常に類似した構造を有するベンザミルがVpuチャンネルブロックの有効性がはるかに低いことは、興味深い。
【0246】
【表3】

【0247】
実施例16 Vpuタンパク質の細菌バイオアッセイを用いた化合物スクリーニング
−実施例14で記載したように−特定薬物適用部位周辺での増殖輪(halos)は、0および6の間の点数を示し、細菌細胞増殖のゾーン大きさと密度を反映した。3を超える点数は、Vpuタンパク質の強度阻害を示し;1.5と3の間の点数は、中等度の阻害を示し、0.01と1.5の間の点数は、かなりの阻害を示す。
表4は、細菌バイオアッセイにおけるVpuタンパク質阻害点数を示す。
【0248】
【表4】


【0249】
実施例17 ヒト単球およびマクロファージにおけるHIV複製に及ぼす化合物効果
ヒト単球を末梢血から単離し、24時間または7日間培養し、単球誘導マクロファージ(MDM)へ分化させた。これらの細胞を次にHIV単離物の無細胞調製物に暴露させ、培地の完全吸引前に2時間吸収させ、ウイルス非含有培地で1回洗浄し、新鮮培地に再度懸濁させた。細胞をさまざまな濃度の化合物に感染24時間前または後に暴露させた。感染後さまざまな時点でその後のHIV複製を、薬物暴露細胞と薬物に暴露しなかった細胞(対照)中で比較した。ウイルス複製の進行と程度は、HIV DNA PCR法(Fearら、1998)またはELISA法を用いて分析し、培養上清におけるp24を定量した(Kellyら、1998)。
表5は、この分析と試験抗ウイルス化合物類を用いて得られた結果の例を示している。
【0250】
【表5】

【0251】
実施例18 SARSコロナウイルス
SARS Eタンパク質は、イオンチャンネルを形成する
ペプチド合成
全長SARS−CoV(単離物Tor2およびUrbani)Eタンパク質に対応するペプチド(MYSFVSEETGTLIVNSVLLFLAFVVFLLVTLAILTALRLCA YCCNIVNVSLVKPTVYVYSRVKNLNSSEGVPDLLV)および全長Eタンパク質の最初のアミノ酸40個を含み経膜ドメイン(MYSFVSEETGTLIVNSVLLFLAFVVF LLVTLAILTALRLC)に対応する第2のペプチドを、FMOC化学と固相ペプチド合成を用いてマニュアルで合成した。この合成は、Protein Technologies社(Tucson,AZ,USA)のSymphony(登録商標)Peptide Synthesiserを用いてBiomolecular Resource Facility(John Curtin School of Medical Research,ANU,Australia)で製造業者の指示に従い行った。
【0252】
実施例19 ペプチド精製
合成ペプチドのマススペクトル分析により、前記調製物が全長生成物で予測されるよりも低いm/z比を有する物質を有意量含んでいることが明らかになった。これらの大半は、おそらく、ペプチド合成プロセス中で生成した切断されて短くなったペプチド類であろう。全長Eタンパク質を高含量とするため、下記の操作を用いたが、それは、小分子類と全長ペプチドの溶解度が異なることを利用している。粗調整物を12mg/mlで70%CHCN、0.1%TFA中に懸濁させ、10分間ボルテックスした。この懸濁物を10,000gで10分間20℃で遠心分離した。上清を捨て、不溶性分画を70%CHCN,0.1%TFAで前記のようにさらに2回抽出した。Eタンパク質を含む不溶性物質をSpeedvacを用いて乾燥させ、最終産物の重量を用いて収率を計算した。精製ペプチドをBruker Omniflex MALDI−TOFマススペクトロメトリによって2.5mg/mlHABAマトリックスとメタノール1:1比中で分析し、スペクトルをポジティブ直線モードで得た。m/z比8,360.1の明確なピークが、全長Eタンパク質の計算分子量について予測したとおりに観察され、N末端Eタンパク質については、4422.3であった。
【0253】
実施例20 脂質二重平面膜
SARSウイルスEタンパク質を2,2,2−トリフルオロエタノールに1mg/mlで再懸濁させた。SARSウイルスEタンパク質のイオンチャンネル形成能力を、Warner(Warner instruments社、1125Dixwell Avenue,Hamden,CT06514)二重層リングで下記のように試験した:1−パルミトイル−2−オレオイル−ホスファチジルエタノールアミン、1−パルミトイル−2−オレオイル−ホスファチジルセリン、1−パルミトイル−2−オレオイル−ホスファチジルコリン3:1:1のCHCl中脂質混合物をNガスで乾燥させ、n−デカン中に50mg/mlとなるように再懸濁した。二重膜を直径約100μmの円形孔を介して、水溶液をCISおよびTRANSチェンバーに分離しているDelrin(商標)カップ中で染色した。CISチェンバーは、5mM HEPES緩衝液pH7.2中に500mM NaClまたはKCl溶液を含み、TRANSチェンバーは、5mM HEPES緩衝液pH7.2中に50mM NaClまたはKCl溶液を含んでいた。2%アガロースブリッジを塩素中で塗布した銀電極を、CISおよびTRANSチェンバー溶液中に入れる。SARS Eタンパク質全長またはN末端ペプチド類(3−10μg)をCISチェンバーに添加し、これをチャンネル活性が検出されるまで攪拌した。CISチェンバーにアースを付け、TRANSチェンバーを+100から−100mVの範囲のさまざまな保持電位に保持した。WarnerモデルBD−525D増幅器を用いて電流を記録し、1kHzでろ過し、5kHzでサンプル採取し、所内で開発したソフトウェアを用いてPCハードディスクにデジタル記録した。
【0254】
SARS Eタンパク質イオンチャンネル活性を阻害する能力を試験する薬物類は、50%DMSO:50%メタノール溶液中で50mMに作製した。Eタンパク質イオンチャンネル活性阻害化合物類の能力を試験する実験のため、100μMから400μMの化合物をCISチェンバーに30秒間攪拌しながら添加した。二重膜電流をチャンネル活性前、チャンネル活性中および薬物添加後に記録した。
試験化合物類の中にシンナモイルグアニジン(Bit036)があり、それは、前の実験で抗ウイルス性であり他のウイルス類由来のイオンチャンネルタンパク質類を阻害することが示された。
【0255】
実施例20.1 ポリアクリルアミドゲル電気泳動
精製Eタンパク質を、6M尿素、10%グリセロール、5%SDS、500mM DTT,0.002%ブロモフェノールブルー、62.5mM Tris塩酸(pH8.3)中に1mg/ml、5mg/ml、10mg/mlとなるように溶解させた。ペプチド溶液を100℃で20分間加熱してから、サンプル30μLをスタッキングゲル4−20%(Gradipore)上に流した。SeeBlue(登録商標)前染色標準(Invitrogen)を分子量マーカーとして用いた。
【0256】
実施例20.2 結果
SARS Eタンパク質がイオンチャンネルを形成するかどうか試験するため、精製した合成ペプチドを脂質二重膜に再構成した(21)。主に、SARS全長Eタンパク質3μgを攪拌しながらCISチェンバーに添加した。このCISチェンバーは、500mMのNaClを含み、TRANSチェンバーは、50mMのNaClを含んでいた。実験60回で、SARS Eタンパク質イオンチャンネル活性によるイオン電流が、約5−15分間攪拌後に観察された。活性は二重膜を介して約−100mVの保持電位によりさらに迅速にかつ再現性よく検出された。これらの実験のうち1実験で−100mV(A)および−60mV(B)で記録した電流を図6に示した。その実験では、逆電位は、約+48mVであり、チャンネルコンダクタンスは、それぞれ52pSおよび26pSと計算された。このことは、電流−電圧(IV)関係が直線的でないことを示唆している。全くタンパク質をCISチェンバーに添加しなかった他の10回の実験において、1時間以前記録した後でもイオンチャンネル活性は全く検出されなかった。
【0257】
図7aは、NaCl溶液中である範囲の電位にわたって記録した典型的電流トレースを示している。その実験において、電流の向きは、+48mVにおいて逆転した(図7b)。IV曲線は、低電圧で二重膜にわたる平均電流は小さいが、高電位では、二重膜を横切って平均電流の増加があり、その結果、非直線的IV関係が生じた。独立した7回の実験では、平均逆電位は、+48.3±2.3mV(平均±1SEM)で、前記チャンネル類がClイオンよりもNaイオンの透過性が約37倍高いことを示唆している。この逆電位は、Na平衡電位(+53mV)に近く、したがって、前記チャンネルがNaイオン選択性である。これら7回の実験について、チャンネルコンダクタンスは95−164pSの間で変動し;平均コンダクタンスは130±13pSであった。
【0258】
SARS Eタンパク質イオンチャンネルは、NaイオンよりもKイオンに対して選択性がわずかに低い。図8bは、ある範囲の電位においてKCl溶液中における電流を記録したものを示している。この実験において、電流は+31mVにおいて逆転した。7回の類似実験において、Eタンパク質イオンチャンネル平均逆電位は+34.5±2.5mVであった。したがって、SARS Eタンパク質イオンチャンネルは、ClイオンよりもKイオンに対して約7.2倍透過性が高い。7回の実験において、チャンネルコンダクタンスは、24−166pSの間で変動し、平均コンダクタンスは、83.4±26pSであった。
【0259】
類似結果が、SARS Eタンパク質の最初の40個のアミノ酸類“N末端ペプチド”に対応する第2の合成ペプチドで得られた。4回の実験におけるNaCl溶液中平均逆電位は、+46.3±2.5mVであり、N末端ペプチドにより形成されたイオンチャンネルがClイオンよりもNaイオンに対して約25倍透過性であることを示している。SARS E タンパク質N末端ペプチドは、全長SARS Eタンパク質の性質と同様の性質を有するイオンチャンネルの形成に十分であった。したがって、SARS Eタンパク質の選択性フィルターは、このN末端最初のアミノ酸40個内部に含まれているようである。
【0260】
SARS Eタンパク質N末端ペプチドはまた、KCl溶液中でイオンチャンネルを形成し、全長Eタンパク質に比べて同様にKイオンに対して選択的であった。5回の独立した実験において、平均チャンネル逆電位は+39.5±3.6mVであり、従って、前記チャンネルは、ClイオンよりもKイオンに対して約11倍透過性である。精製した全長Eタンパク質ペプチドのSDS−PAGEは、全長Eタンパク質に対応するバンドを示した(データ示さず)。約20kDaまでのさまざまな大きさの大きなバンドが検出され、SARS Eタンパク質がホモオリゴマーを形成できることを示唆していた。
【0261】
実施例21 SARS Eタンパク質イオンチャンネルがシンナモイルグアニジンおよび他の化合物類によってブロックされる
NaCl溶液中でのEタンパク質イオンチャンネル活性は、CISチェンバーにシンナモイルグアニジン100乃至200μMを添加することにより有意に低下した(p>=0.01、n=6回の実験)。二重膜にわたる平均電流は、シンナモイルグアニジン100μMにより基準値まで低下した。Eタンパク質イオンチャンネルが高コンダクタンスを有する実験において、シンナモイルグアニジン100乃至200μMが二重膜にわたる平均電流を約4分の1だけ低下させた。同様に、他の4回の実験では、シンナモイルグアニジン100乃至200μMがKCl溶液中全長Eタンパク質によって形成されたチャンネルをブロックした。さらに2回の実験において、SARS Eタンパク質N末端ペプチドは、100乃至200μMのシンナモイルグアニジンによりブロックされ、このことは、シンナモイルグアニジン薬物結合部位がEタンパク質N末端ペプチドの最初のアミノ酸40個の中にあることを示している。SARS Eタンパク質に対する効果を二重膜で調べた他の化合物類を下記の表6に示した。
【0262】
【表6】

【0263】
実施例21.1 結果と考察
我々は、SARS Eタンパク質が脂質二重層膜中でイオンチャンネルを形成できることを示してきた。このイオン電流は正電位で逆転し、このことは、Eタンパク質イオンチャンネルが1価のアニオンよりも1価のカチオンに対して選択性であることを示している。Eタンパク質イオンチャンネルは、ClイオンよりもNaイオンに対して約37倍選択的であり、ClイオンよりもKイオンに対して約7.2倍選択的であった。60回を超える実験において、Eタンパク質イオンチャンネルのNaコンダクタンスは26pSの低さから164pSの高さまで変動した。SDS−PAGEは、Eタンパク質がホモオリゴマーを形成することを示し、我々は、大きなコンダクタンスは、大きなイオンチャンネルまたは多くのイオンチャンネルが同調して開となることによるEタンパク質ペプチドの集合によるのであろうと推量した。7回の実験でシングルチャンネル電流が観察され、これらからチャンネルコンダクタンスが電圧依存性であると計算された。
【0264】
N末端の最初のアミノ酸40個はSARSウイルスEタンパク質の疎水性ドメインを含み、二次元脂質二重層のイオンチャンネル形成に十分である。N末端Eタンパク質イオンチャンネルは、全長Eタンパク質イオンチャンネルと同一の選択性とコンダクタンスを有している。
【0265】
全ての公知のコロナウイルスは疎水性N末端経膜ドメインを有するEタンパク質をコードし、したがって、全てのコロナウイルス類Eタンパク質類は、脂質二重平面膜上でイオンチャンネルを形成できた。このことは、Eタンパク質が抗ウイルス薬の適切な標的であり、おそらく感染宿主細胞からのコロナウイルス伝播を停止させることを示唆している。Eタンパク質イオンチャンネルをブロックする薬物類はSARSおよび通常の風邪を含む数種の重大なヒトおよび獣医学的コロナウイルス疾患の治療に有効な抗ウイルス療法となるであろう。
NaClおよびKCl溶液中における二次元脂質二重層上でのSARSウイルス全長Eタンパク質イオンチャンネル活性およびN末端ドメインEタンパク質イオンチャンネル活性は、100μM乃至200μMのシンナモイルグアニジンをCISチェンバーに添加することにより阻害された。シンナモイルグアニジンによるEタンパク質イオンチャンネル活性の阻害または部分阻害は、NaCl溶液中で7回の独立した実験でかつKCl溶液中で4回の独立した実験で観察された。
【0266】
実施例22 潜在的SARS−CoV Eタンパク質イオンチャンネルブロック薬物類スクリーニング用細菌バイオアッセイ
SARS−CoV Eタンパク質イオンチャンネルは細菌細胞増殖を阻害する
細菌細胞におけるSARS−CoV Eタンパク質機能バイオアッセイを開発した。SARS−CoV Eタンパク質をコードする合成cDNA断片を発現プラスミドpPL451にクローニングし、Eタンパク質発現が温度誘発性であるベクターを実施例4に記載のように作製した。Eタンパク質を発現するE.coli細胞増殖の37℃における阻害を、前記細菌細胞が維持している正常なNa勾配を消失させるp7イオンチャンネル機能のインジケータとして観察した。
【0267】
実施例23 SARSコロナウイルスEタンパク質細菌バイオアッセイを用いた化合物スクリーニング
特定薬物適用部位周辺における増殖輪は、−実施例14で述べたように−実施例15に記載のように点数化した。
表7は、細菌バイオアッセイにおけるSARS−CoV Eタンパク質阻害点数を示している。
【0268】
【表7】


【0269】
実施例24 SARSコロナウイルス(SARS CoV)複製に対する化合物試験のためのSARS抗ウイルス分析
精製を3回行ったウイルスプラークを用いてVero細胞中でSARS−CoV(Hong Kong株)に対して化合物を試験した。ストックウイルスは、Vero細胞をMOI=1×TCID50/細胞100個で感染させることによって作製した。
【0270】
実施例24.1 ウイルスマイクロタイター分析を用いた抗ウイルス活性スクリーニング
25cmのフラスコ中で増殖させたVero細胞の単層を1:50の倍数で感染させ、10μMおよび2μMの2種の濃度の化合物類で感染直後に処理した。対照感染単層は、未処理のままとした。培地サンプルを感染48時間後に採取した。各サンプルからのアリコット2個(滴定物1および2)を順次対数希釈し、対数希釈−4乃至7の12個の重複物をマイクロタイタープレート中の細胞に添加した。4日後、マイクロタイタープレート中のウェルの細胞障害効果(CPE)を点数化し、力価を4種の希釈物におけるCPEプラスウェルの数に基づき計算した。対照力価は、4.8および5.9TCID50×10(平均5.35×10)であった。
【0271】
実施例25 SARS CoV抗ウイルス分析における化合物類の効果:
3種の選択した化合物類のSARS−CoVに対する活性を実施例21に記載の方法により試験した。トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジンおよびシンナモイルグアニジンについて、約80%のウイルス力価低下を濃度10μMで観察し、さらに、約50%の低下が2μMのトランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジンで保持されるのがわかった。
【0272】
表8は、対照(化合物類不在下48時間増殖させたSARS CoV)に対する%として示したウイルス力価を示している。
【0273】
【表8】

【0274】
実施例26 ヒト229Eコロナウイルス
229E−Eタンパク質対応ペプチドの合成と精製
全長229E−Eタンパク質に対応するペプチド(配列:MFLKLVDDHALVVNVLLWCVVLIVILLVCITIIKLIKLCFTCHMFCNRTVYGPIKNVYHIYQSYMHIDPFPKRVIDF;寄託番号NP_073554)を、FMOC化学と固相ペプチド合成を用いてマニュアルで合成した。この合成は、Protein Technologies社(Woburn,MS,USA)のSymphony(登録商標)Peptide Synthesiserを用いてBiomolecular Resource Facility(John Curtin School of Medical Research,ANU,Australia)で製造業者の指示に従い行い、C−末端アミド類を得て、N−メチルピロリドン中でHBTUおよびハイドロキシベンゾトリアゾールとカップリングさせた。各合成サイクルは、ダブルカップリングおよび4倍過剰のアミノ酸類を用いた。暫定的α−N Fmoc−保護基は、DMF中20%ピペリジンを用いて除去した。
【0275】
粗合成ペプチドは、製造業者の指示に従いProteoPlus(商標)キット(Qbiogene inc.CA)を用いて精製した。簡単に述べると、ペプチド類を適用緩衝液(60mM Tris−HCl、pH8.3、6M尿素,5%SDS,10%グリセロール、0.2%ブロモフェノールブルー、±100mM β−メルカプトエタノール)で希釈し、トリス−グリシン電気泳動緩衝液(25mM Tris,250mM グリシン、0.1%SDS)中4−20%の勾配ポリアクリルアミドゲル(Gradipore,NSW,Australia)で流した。ペプチドをゲルコードブルー(Promega,NSW)で染色し、全長ペプチドに対応するバンドをゲルから切り出した。
【0276】
ゲルスライスをProteoPLUS(商標)管に移し、トリス−グリシン電気泳動緩衝液を満たした。管はトリス−グリシン電気泳動緩衝液中に浸漬させ、約1時間100ボルトにした。電流の極性は1分間逆転し、回収されるタンパク質量を増加させた。ペプチド類を採取し13,000gで1分間遠心分離した。精製ペプチド類をSpeedvacで乾燥させ、最終産物の重量を用いて収率を計算した。
【0277】
実施例27 229E−Eタンパク質は脂質二重平面膜においてイオンチャンネルを形成する
脂質二重膜研究は、他文献に記載されているように実行した(Sunstrom,1996;Miller,1986)。パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルエタノールアミン、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルセリン、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルコリン(5:3:2)(Avanti Polar Lipids,Alabaster,Alabama)脂質混合物を用いた。この脂質混合物を1mlデルリンカップの壁中150−200μmの孔上に塗布した。孔は、cisおよびtransの2種のチェンバーを分離し、両者ともに異なる濃度の塩溶液を含んでいた。cisチェンバーは、地面に接続し、transチェンバーは、Axopatch200増幅器の入力部に接続した。通常、cisチェンバーは500mM NaClまたは500mM KCl溶液を含み、transチェンバーは、50mM NaClまたは50mM KCl溶液を含んでいた。二重膜の形成は、電流ランプで発生した電流パルスの高さにより、電気的にモニターした。電位は、cisに対してtransチェンバー中で測定した。合成ペプチドは、cisチェンバーに添加し、チャンネル活性が観察されるまで攪拌した。電流を1000Hzでフィルタリングし、5000Hzでデジタル化し、磁気ディスクに保存した。
【0278】
229E E合成ペプチドを、2,2,2−トリフルオロエタノール(TFE)中に0.05mg/ml乃至1mg/mlで溶解させた。この10μlを2層装置のcisチェンバーに添加し(1ml水性容量)、それを磁気“フリー”で攪拌した。二重膜中チャンネル活性を示唆するイオン電流は、典型的には、15−30分以内に検出された。チャンネルを検出した後、2層にわたる保持電位は−100mVと+100mVの間で変動し、電流の大きさと極性を特徴付けさらに逆電位の決定が可能になった。
【0279】
cisチェンバーが500mM NaCl溶液を含みtransチェンバーが50mM NaCl溶液を含む15回の実験で、チャンネル活性の平均逆電位は、22±7(SEM)mVと計算された。cisチェンバーが500mM KCl溶液を含みtransチェンバーが50mM KCl溶液を含む13回の実験で、チャンネル活性の平均逆電位は、38±4(SEM)mVと計算された。これらの結果は、229E Eタンパク質がカチオン選択的イオンチャンネルを形成し、Naイオン類に対してよりもKイオン類に対してわずかに選択性が高いことを示唆している。
【0280】
図9は、非対称KCl溶液(500/50mM)中さまざまな保持電位(transに対してのcis)における229E Eイオンチャンネルの粗電流データ例を示している。グラフは、平均二重膜電流(pA;y軸)対保持電位(mV;x軸)の代表的プロットである。
【0281】
実施例28 化学化合物類が229E Eタンパク質合成ペプチドのイオンチャンネル活性を阻害する。
229E Eタンパク質が形成したイオンチャンネルをブロックするかまたは阻害する能力を化合物について試験するため、前記化合物類を含む溶液の少量のアリコットを、平面脂質類を入れた水溶液に添加したが、この溶液中では、ペプチドチャンネル活性が再構成されておりイオン電流に及ぼす化合物添加の効果を記録し測定した。
【0282】
化合物原液溶液は、典型的には、DMSO中で500mMで調製した。この溶液をさらに50mMまたはさらに低濃度に50%DMSO/50%メタノールで希釈し、適当に希釈した化合物の2μlを、cisおよび/またはtransチェンバーに添加し、所望の最終濃度を得た。
【0283】
図10に示した実施例でcisチェンバーにシンナモイルグアニジン100μMを添加すると、229E Eイオンチャンネルを介した電流を大幅に低下させた。
【0284】
実施例29 潜在的229E−CoV Eタンパク質イオンチャンネル−ブロック薬物類のスクリーニング用細菌バイオアッセイ。
229E−CoV E−タンパク質イオンチャンネルは、細菌細胞増殖を阻害する
細菌細胞中における229E−CoV Eタンパク質機能のバイオアッセイを、開発した。229E−CoV Eタンパク質をコードする合成cDNA断片を、発現プラスミドpPL451にクローニングし、Eタンパク質発現が温度誘発性であるベクターを実施例4に記載のように作製した。Eタンパク質を発現するE.coli細胞増殖の37℃における阻害を、前記細菌細胞が維持している正常なNa勾配を消失させるp7イオンチャンネル機能のインジケータとして観察した。
【0285】
実施例30 229E−CoV E タンパク質細菌バイオアッセイを用いた化合物スクリーニング
特定薬物適用部位周辺における増殖ハロは、−実施例14で述べたように−実施例15に記載のように点数化した。
【0286】
表9は、細菌バイオアッセイにおける229E−CoV Eタンパク質阻害の点数を示した。
【0287】
【表9】


【0288】
実施例31 ヒトコロナウイルス229E(229E)の複製に対する化合物試験のための抗ウイルス分析
ヒトコロナウイルス229E複製(ATCC VR−740)に対する化合物の抗ウイルス活性を調べるため、229E感染MRC−5細胞(ヒト肺繊維芽細胞;ATCC CCL−171)の単層中に形成されたプラーク数の減少を測定する分析法を開発した;最初に、MRC−5細胞中でウイルス作動原液を増幅により調製した。次にこれを用いて、6ウェル組織培養プレート中に増殖させコンフルエントになった単層MRC−5細胞を、ウイルスにMOI約0.01pfu/細胞で1時間35℃で5%CO中で暴露させ感染させた。この感染性接種物を除去し、代わりにさまざまな試験濃度の化合物類または化合物類のために使用した適当なレベルの溶媒(対照)を含む新鮮培地(10%ウシ胎児血清添加DMEM)と交換した。プレートをその後、35℃で(5%CO中)感染後3−5日間インキュベーションし、その後、培養上清を除去し、細胞を20%エタノール中0.1%クリスタルバイオレット溶液で10分間染色した。プラークを全てのウェル中で計数し、溶媒対照に対するプラーク数減少百分率を計算した。測定は、4重ウェルに対して二重で行った。
【0289】
【表10】



【0290】
実施例32 ヒトOC43コロナウイルス
ヒトコロナウイルスOC43複製に対する化合物試験のためのOC43抗ウイルスア分析
ヒトコロナウイルスOC43複製(ATCC VR−759)に対する化合物の抗ウイルス活性を調べるため、ELISA分析を開発し、OC43感染MRC−5細胞(ヒト肺繊維芽細胞;ATCC CCL−171)の単層から培養上清中へのウイルスN−タンパク質の放出を測定した;最初に、ウイルス作動原液をMRC−5細胞中で増幅し調製した。次にこれを用いて、6ウェル組織培養プレート中に増殖させコンフルエントになった単層MRC−5細胞を、前記ウイルスにMOI約0.01pfu/細胞で1時間35℃で5%CO中で暴露させ感染させた。この感染性接種物を除去し、代わりにさまざまな試験濃度の化合物類または前記化合物類のために使用した適当なレベルの溶媒(対照)を含む新鮮培地(10%ウシ胎児血清添加DMEM)と交換した。プレートをその後、35℃で(5%CO中)感染後5日間インキュベーションし、その後、培養上清を採取し、細胞残渣を5000×gで10分間遠心分離し除去した。N−抗原検出のため、透明にした培養上清サンプル100μlを96ウェルMaxi−Sorbプレートの二重ウェルに添加した;ウェル1個当たりRIPA緩衝液100μlを混合しながら添加し、プレートにふたをし4℃で一晩インキュベーションし、プラスチックウェルに対するタンパク質結合を可能にした。次の日、コーティング溶液を捨て、ウェルを完全にPBSTで洗浄し、非占拠タンパク質結合部位のブロックは、PBS中1%BSA中で1.5時間インキュベーションすることによって実施した。OC43 Nタンパク質を認識する抗体は、PBS中1/800希釈で用い(37℃で1時間)、および第2抗体(ヤギ抗マウスアルカリホスファターゼ)を発色反応に用いた。ウェルの光学密度を405nmで読み取り、化合物類の効果は、溶媒対照からのシグナルレベルに対して化合物存在下のシグナルレベルを比較することによって決定した。
【0291】
実施例33 OC43抗ウイルス分析における化合物効果
実施例22に記載の方法に従って、化合物類のOC43複製に対する活性をスクリーニングした。結果を表11に示した。
【0292】
【表11】

【0293】
実施例34 マウス肝炎ウイルス(MHV)
MHV−A59Eタンパク質対応ペプチドの合成と精製
全長MHV−A59Eタンパク質に対応するペプチド(配列:MFNLFLTDTVWYVGQIIFIFAVCLMVTIIVVAFLASIKLCIQLCGLCNTL VLSPSIYLYDRSKQLYKYYNEEMRLPLLEVDDI;寄託番号NP_068673)を、FMOC化学と固相ペプチド合成を用いてマニュアルで合成した。この合成は、Protein Technologies社(Woburn,MS,USA)のSymphony(登録商標)Peptide Synthesiserを用いてBiomolecular Resource Facility(John Curtin School of Medical Research,ANU,Australia)で製造業者の指示に従い行い、C−末端アミド類を得て、N−メチルピロリドン中でHBTUおよびハイドロキシベンゾトリアゾールとカップリングさせた。各合成サイクルは、ダブルカップリングおよび4倍過剰のアミノ酸類を用いた。暫定的α−N Fmoc−保護基は、DMF中20%ピペリジンを用いて除去した。
【0294】
粗合成ペプチドは、製造業者の指示に従いProteoPlus(商標)キット(Qbiogene inc.CA)を用いて精製した。簡単に述べると、前記ペプチド類を適用緩衝液(60mM Tris−HCl、pH8.3、6M尿素,5%SDS,10%グリセロール、0.2%ブロモフェノールブルー、±100mM β−メルカプトエタノール)で希釈し、トリス−グリシン電気泳動緩衝液(25mM Tris,250mM グリシン、0.1%SDS)中4−20%の勾配ポリアクリルアミドゲル(Gradipore,NSW,Australia)で流した。前記ペプチドをゲルコードブルー(Promega,NSW)で染色し、全長ペプチドに対応するバンドをゲルから切り出した。
【0295】
ゲルスライスをProteoPLUS(商標)管に移し、トリス−グリシン電気泳動緩衝液を満たした。管はトリス−グリシン電気泳動緩衝液中に浸漬させ、約1時間100ボルトにした。電流の極性は1分間逆転し、回収されるタンパク質量を増加させた。前記ペプチド類を採取し13,000rpmで1分間遠心分離した。精製ペプチド類をSpeedvacで乾燥させ、最終産物の重量を用いて収率を計算した。
【0296】
実施例35 MHV−Eタンパク質は脂質二重平面膜においてイオンチャンネルを形成する
脂質二重層研究は、他文献に記載されているように実行した(Sunstrom,1996;Miller,1986)。パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルエタノールアミン、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルセリン、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルコリン(5:3:2)(Avanti Polar Lipids,Alabaster,Alabama)脂質混合物を用いた。この脂質混合物を1mlデルリンカップの壁中150−200μmの孔上に塗布した。孔は、cisおよびtransの2種のチェンバーを分離し、両者ともに異なる濃度の塩溶液を含んでいた。cisチェンバーは、地面に接続し、transチェンバーは、Axopatch200増幅器の入力部に接続した。通常、cisチェンバーは500mM NaClまたは500mM KCl溶液を含み、transチェンバーは、50mM NaClまたは50mM KCl溶液を含んでいた。二重膜形成は、電流ランプで発生した電流パルスの高さにより、電気的にモニターした。電位は、cisに対してtransチェンバー中で測定した。合成ペプチドは、cisチェンバーに添加し、チャンネル活性が観察されるまで攪拌した。電流を1000Hzでフィルタリングし、5000Hzでデジタル化し、磁気ディスクに保存した。
【0297】
MHV E合成ペプチドを、2,2,2−トリフルオロエタノール(TFE)中に0.05mg/ml乃至1mg/mlで溶解させた。この10μlを2層装置のcisチェンバーに添加し(1ml水性容量)、それを磁気“フリー”で攪拌した。二重膜中チャンネル活性を示唆するイオン電流は、典型的には、15−30分以内に検出された。チャンネルを検出した後、二重膜にわたる保持電位は−100mVと+100mVの間で変動し、電流の大きさと極性を特徴付けさらに逆電位の決定が可能になった。
【0298】
cisチェンバーが500mM NaCl溶液を含みtransチェンバーが50mM NaCl溶液を含む14回の実験で、チャンネル活性の平均逆電位は、49±1(SEM)mVと計算された。cisチェンバーが500mM KCl溶液を含みtransチェンバーが50mM KCl溶液を含む11回の実験で、チャンネル活性の平均逆電位は、13±6(SEM)mVと計算された。これらの結果は、MHV Eタンパク質がカチオン選択的イオンチャンネルを形成し、Kイオン類に対してよりもNaイオン類に対してわずかに選択性が高いことを示唆している。
【0299】
図11は、非対称KCl溶液(500/50mM)中さまざまな保持電位(transに対してのcis)におけるMHV Eイオンチャンネルの粗電流データ例を示している。グラフは、平均二重層電流(pA;y軸)対保持電位(mV;x軸)の代表的プロットである。
【0300】
実施例36 化学化合物類がMHV Eタンパク質合成ペプチドのイオンチャンネル活性を阻害する
MHV Eタンパク質が形成したイオンチャンネルをブロックする能力または阻害する能力について化合物を試験するため、化合物類を含む溶液の少量のアリコットを、脂質平面膜類を入れた水溶液に添加した。この溶液中におて、ペプチドチャンネル活性が再構成されて、イオン電流に及ぼす化合物添加の効果を記録し測定した。
【0301】
化合物原液溶液は、主には、DMSO中で500mMに調製した。この溶液をさらに50mMまたはさらに低濃度に50%DMSO/50%メタノールで希釈し、適当に希釈した化合物の2μlを、cisおよび/またはtransチェンバーに添加し、所望の最終濃度を得た。
【0302】
下記の図12に示した実施例において、cisチェンバーに100μMシンナモイルグアニジンを添加するとMHV Eイオンチャンネルを介した電流が非常に低下した。
【0303】
実施例37 潜在的MHV Eタンパク質イオンチャンネル−ブロック薬物類のスクリーニング用細菌バイオアッセイ
MHV E−タンパク質イオンチャンネルは、細菌細胞増殖を阻害する
細菌細胞中におけるMHV Eタンパク質機能のバイオアッセイを、開発した。MHVEタンパク質をコードする合成cDNA断片を、発現プラスミドpPL451にクローニングし、Eタンパク質発現が温度誘発性であるベクターを実施例4に記載のように作製した。Eタンパク質を発現するE.coli細胞増殖の37℃における阻害を、前記細菌細胞が維持している正常なNa勾配を消失させるp7イオンチャンネル機能の指標として観察した。
【0304】
実施例38
MHV Eタンパク質細菌バイオアッセイを用いた化合物スクリーニング
特定薬物適用部位周辺における増殖輪は、−実施例14で述べたように−実施例15に記載のように点数化した。
【0305】
表12は、細菌バイオアッセイにおけるMHV Eタンパク質阻害の点数を示した。
【0306】
【表12】


【0307】
実施例39 マウス肝炎ウイルス(MHV)の複製に対する化合物試験のためのMHV抗ウイルス分析
MHV複製(MHV−A59株;ATCC VR−764)に対する化合物の抗ウイルス活性を調べるため、MHV感染L929細胞(ATCC CCL−a)の単層中に形成されたプラーク数の減少を測定する分析を開発した;最初に、NCTCクローン1469(ATCC CCL−9.1)細胞中で増幅させ、ウイルス作動原液を調製した。次にこれを用いて、6ウェル組織培養プレート中に増殖させコンフルエントになった単層L929細胞を、ウイルスに約0.01pfu/細胞または1pfu/細胞のMOIで37℃で30分間、5%CO中で暴露させ感染させた。この感染性接種物を除去し、代わりにさまざまな試験濃度の化合物類または前記化合物類のために使用した適当なレベルの溶媒(対照)を含む新鮮培地(10%ウマ血清添加DMEM)と交換した。プレートをその後37℃で(5%CO中)感染後16−24時間インキュベーションし、その後、培養上清を除去し、細胞を20%エタノール中0.1%クリスタルバイオレット溶液で10分間染色した。プラークを全てのウェル中で計数し、溶媒対照に対するプラーク数減少百分率を計算した。測定は、二重から四重ウェルで行った。
【0308】
実施例40 MHV抗ウイルス分析における化合物の効果
表13は、この研究から得られた結果を示している。
【0309】
【表13】





【0310】
実施例41 ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)
ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)複製に対する化合物試験のための抗ウイルス分析法
ブタ呼吸器コロナウイルス複製(ATCC VR−2384)に対する化合物の抗ウイルス活性を調べるため、PRCV感染ST細胞(ブタ胎児精巣細胞株、ATCC CRL−1746)の単層中に形成されたプラーク数の減少を測定する分析法を開発した;6ウェル組織培養プレート中に増殖させコンフルエントになったST細胞を、4継代ブタ呼吸器ウイルス(PRCV)AR310株のPBS中3種の希釈物10−1、50−1および10−2を感染させ、ある範囲のプラーク数が計数できるようにした。希釈ウイルス100μlを培地1ml容量でウェル1個当たり添加した。プレートを室温でロッキングプラットフォームを用いて1時間インキュベーションし、ウイルスを細胞に吸着させた。ウイルス上清を除去し、1×MEM,5%FCS中1%Seaplaque アガロースを含むオーバーレイ2ml/ウェルを各ウェルに添加した。試験する化合物類は、各濃度の化合物についてオーバーレイに対して同一容量の化合物/溶媒が添加されるように凍結原液から化合物をある濃度に希釈することによって、オーバーレイ混合物に添加した。化合物/溶媒の容量は、オーバーレイ容量の0.07%を絶対に超えないようにした。化合物溶解に使用した溶媒は、等比で混合したDMSOおよびメタノールであった。化合物の抗プラーク形成活性を4種の濃度、0.1μM、1μM、10μMおよび20μMで試験した。各濃度で二重測定または四重測定を行った。対照は、同一容量の溶媒をオーバーレイに添加して行った。前記オーバーレイは、室温に20分間置いた。次にプレートを37℃で2日間インキュベーションした。次に単層を固定し、室温で一晩、0.5%メチレンブルー、4%ホルムアルデヒド1ml/ウェルを添加することによって染色した。オーバーレイアガロースおよび汚れを次に洗浄除去し、染色され固定された単層を見えるようにした。
【0311】
実施例42 PRCV抗ウイルス分析における化合物類の効果
実施例29に記載の方法に従ってPRCV複製に対する化合物活性をスクリーニングした。表14は、いくつかの試験化合物類のEC50値を示している。
【0312】
【表14】

【0313】
実施例43 ウシコロナウイルス
ウシコロナウイルス(BCV)複製に対する化合物試験のための抗ウイルス分析法
ウシコロナウイルス複製(ATCC VR−874)に対する化合物の抗ウイルス活性を調べるため、BCV感染MDBK細胞(ウシ腎細胞株、ATCC CCL−22)の単層中に形成されたプラーク数の減少を測定する分析法を開発した:6ウェル組織培養プレート中に増殖させコンフルエントになったMDBK細胞を、2継代BCV株のPBS中希釈系列10−3、5−5および10−4を感染させ、ある範囲のプラーク数が計数できるようにした。希釈ウイルス100μlを培地1ml容量でウェル1個当たり添加した。プレートを1時間インキュベーションし、ウイルスを細胞に吸着させた。ウイルス上清を除去し、1×MEM,5%FCS中1%Seaplaque アガロースを含むオーバーレイ2ml/ウェルを各ウェルに添加した。試験する化合物類は、各濃度の化合物について前記オーバーレイ物に対して同一容量の化合物/溶媒が添加されるように0.5M 凍結原液から化合物をある濃度に希釈することによって、オーバーレイ混合物に添加した。化合物/溶媒の容量は、オーバーレイ容量の0.07%を絶対に超えないようにした。化合物溶解に使用した溶媒は、等比で混合したDMSOおよびメタノールであった。化合物の抗プラーク形成活性を4種の濃度、0.1μM、1μM、10μMおよび20μMで試験した。各濃度で四重測定を行った。対照は、同一容量の溶媒をオーバーレイに添加して行った。オーバーレイは、室温に20分間置いた。次にプレートを37℃で7日間インキュベーションした。次に単層を固定し、0.5%メチレンブルー、4%ホルムアルデヒド1ml/ウェルを添加することによって染色した。
【0314】
実施例44 BCV抗ウイルス分析における化合物類の効果
実施例31に記載の方法に従ってBCV複製に対する化合物活性をスクリーニングした。表15は、いくつかの試験化合物類のEC50値を示している。
【0315】
【表15】

【0316】
実施例45 C型肝炎ウイルス
C型肝炎ウイルスP7タンパク質のイオンチャンネル活性
人工的脂質二重層における合成P7ペプチドのチャンネル活性試験
C型肝炎ウイルス(HCV)によってコードされるタンパク質Pを模倣するペプチドを合成し、それは、下記の配列
ALENLVILNAASLAGTHGLVSFLVFFCFAWYLKGRWVPGAVYAFYGMWPLLLLLLALPQRAYA
を有していた。
【0317】
脂質二重膜研究を、他文献に記載されているように実行した(Miller,1986)。パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルエタノールアミン、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルセリンおよびパルミトイル−オレオイル−ホスファチジルコリン(5:3:2)(Avanti Polar Lipids,Alabaster,Alabama)脂質混合物を用いた。この脂質混合物を1mlデルリンカップの壁中150−200μmの孔上に塗布した。孔は、cisおよびtransの2種のチェンバーを分離し、両者ともに異なる濃度の塩溶液を含んでいた。cisチェンバーは、地面に接続し、transチェンバーは、Axopatch200増幅器の入力部に接続した。通常、cisチェンバーは500mM KClを含み、transチェンバーは、50mM KClを含んでいた。二重膜形成は、電流ランプで発生した電流パルスの高さにより、電気的にモニターした。電位は、cisに対してtransチェンバー中で測定した。このタンパク質をcisチェンバーに添加し、チャンネル活性が観察されるまで攪拌した。電流を1000Hzでフィルタリングし、2000Hzでデジタル化し、磁気ディスクに保存した。このP7ペプチドを2,2,2−トリフルオロエタノール(TFE)中に10mg/mlで溶解した。この10μlを2層装置のcisチェンバーに添加し、攪拌した。チャンネル活性は、15−20分以内に検出された。
【0318】
P7ペプチドをこのcisチェンバーに添加し攪拌すると、チャンネル活性が記録された。transチェンバー中の電位は−80mVで電流は下向きであった。電流は、これらの溶液中でカリウム平衡電位に近接した+50mVで逆転し、このことは、前記チャンネルがカチオン選択的であることを示唆していた。オープンチャンネルピークの大きさは1.7pAであり、約14pSのチャンネルコンダクタンスに対応していた。ほとんどの実験において、“シングルチャンネル”ははるかに大きなサイズを有しており、おそらくP7ペプチドの集合によるのであろう。この実験で電流は約+40mVで逆転した。いくつかの実験においてcisチェンバー中の溶液は150mM KClでありtransチェンバー中では15mM KClであった。このP7ペプチドはまた、逆転する電流を生じた。
【0319】
類似の結果が、両方のチェンバーがNaClを含む時得られた。cisチェンバーが500mM NaClを含みtransチェンバーが50mM NaClを含む時に電流を記録した。また、電流が+40mVと+60mVで逆転し、Na平衡電位に近接しており、前記チャンネルがKよりもNaに対してはるかに透過性であることを示唆していた。
【0320】
P7ペプチドによって形成されたチャンネル類は、5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド(HMA)によってブロックされた。
【0321】
P7ペプチド添加によりチャンネル活性が生じた。50μM HMAをcisチェンバーに2μlだけ添加し次に攪拌すると、チャンネル活性が消失することになった。100μM HMAにより、P7ペプチドにより生じたチャンネル活性のブロックが、4回の実験で記録された。2回の実験では、ナトリウムチャンネル(500/50)が500μM HMAによってブロックされた。
【0322】
10mM CaClをcisチェンバー(K溶液類)に添加すると、P7ペプチドによって生じた電流の逆転電位がよりマイナス電位に移行し、P/PCl比の低下を示唆していた。
【0323】
cisチェンバーが500mM CaClを含みtransチェンバーが50mM
CaClを含む時、プラスとマイナスの両方の電流が+20mV位の電位で観察され、逆転電位を求めることはできなかった。
【0324】
実施例46 HCV p7タンパク質の組み換え発現
それぞれがHCV−1a p7タンパク質のアミノ酸配列に対応する2個のcDNA断片類を、GeneScriptにより商業的に合成した。この2個のcDNA類はヌクレオチド配列が異なっており、ひとつのcDNA(“cDp7.coli”)では、E.coliでのp7タンパク質発現のためにコドンが最適化され、一方、他のcDNA(“cDp.7mam”)では、哺乳類細胞株中での発現のためコドン類が偏っていた。cDp7.coliは、E.coli中での発現のためBamH1/EcoR1断片としてプラスミドpPL451にクローニングした。cDP7.mamは、哺乳類細胞株でのp7発現のためベクター類(例えば、pcDNA3.1ワクチンウイルス、pfastBac−1)にクローニングした。
【0325】
実施例47 Gag VLP発芽の増強におけるp7の役割
培養HeLa細胞からのウイルス様粒子(VLP)の発芽は、細胞中でのレトロウイルスGagタンパク質類の発現とM2,Vpuおよび6Kのような小型のウイルスイオンチャンネルの同時発現により生じ、Gagタンパク質は発芽を増強する。前記ウイルスイオンチャンネルが異種ウイルス粒子の発芽を増強できるのは興味深い。したがって、p7による発芽増強を評価するため、それをHeLa細胞中でHIV−1Gagタンパク質と同時発現させ、培地へのVLP放出をGag ELISAにより測定した。これを達成するため、プラスミド類pcDNAp7(pcDNA3.1は、実施例20に述べたpcDp7.mam、p7は、T7プロモータ制御下に発現された)、pcDNAGag(HIV−1 Gagタンパク質は、T7プロモータ制御下に発現した)を、ワクチニアウイルス株vTF7.3(T7 RNAポリメラーゼを発現する)に感染したHeLa細胞中に同時移入し、培養上清を16時間インキュベーション後ELISA分析のために採取した。
【0326】
実施例48 化合物のp7イオンチャンネル機能活性阻害能力の分析
実施例33−35に記載のp7イオンチャンネル機能活性検出のための2つの方法を用いて、化合物のp7チャンネル阻害能力を分析した。実施例33の場合、化合物のp7チャンネル活性阻害能力を脂質二重平面膜で試験した。実施例35の場合、p7およびHIV−1 Gagの両方を発現する細胞から放出されたVLPsの数を減少させる化合物の能力を試験した。
【0327】
実施例49 潜在的HCV p7イオンチャンネルブロック薬物類のスクリーニング用細菌バイオアッセイ
HCV p7イオンチャンネルは細菌細胞増殖を阻害する
細菌細胞中におけるp7機能のバイオアッセイを開発した。p7をコードする合成cDNA断片cDp7.coliを、発現プラスミドpPL451中にクローニングし、ベクターpPLp7を作製し、ここでp7発現が実施例4に記載したように温度誘発可能である。37℃においてp7を発現するE.coliの増殖阻害を、細菌細胞が維持している正常Na勾配を消失させるp7イオンチャンネル機能の指標として観察された。
【0328】
実施例50
HCV p7タンパク質の細菌バイオアッセイを用いた化合物スクリーニング
−実施例14で記載したように−特定薬物適用部位周辺での増殖輪を、実施例15に記載のように点数として示した。
【0329】
表16は、細菌バイオアッセイにおけるHCV p7タンパク質の阻害点数を示した。
【0330】
【表16】


【0331】
実施例51 ウマアルテライティスウイルス(EAV)
ウマアルテライティスウイルス(EAV)複製に対する化合物試験のための抗ウイルス分析法
EAV複製(Bucyrus株;ATCC VR−796)に対する化合物の抗ウイルス活性を調べるため、EAV感染BHK−21細胞(ATCC CCL−10)の単層中に形成されたプラーク数の減少を測定する分析法を開発した:ウイルス原液をRK−13細胞(ATCC CCL−37)中で増幅させ、つぎにこれを用いて6ウェル組織培養プレート中に増殖させコンフルエントになったBHK−21細胞の単層を、37℃で5%CO中で1時間、ウイルスに5×10−3pfu/細胞のMOIで暴露させることによって、感染させた。この感染性接種物を除去し、細胞を10% FCSおよび試験化合物類10、5または1μMを含むかあるいは化合物類のための適当なレベルの溶媒(対照)を含むMEM中1%シープラークオーバーレイ(Cambrex Bio Science)に重層した。その後、プレートを感染後3日間37℃(5%CO中)でインキュベーションし、その後、培養上清を除去し、細胞を20%エタノール中0.1%クリスタルバイオレット溶液で10分間染色した。プラークを全てのウェル中で計数し、溶媒対照に対するプラーク数減少百分率を計算した。測定は、二重から四重ウェルで行った。
【0332】
実施例52 EAV抗ウイルス分析における化合物類の効果
実施例35に記載の方法に従ってEAV複製に対する化合物活性をスクリーニングした。IC50値として示した結果を表17に示した。
【0333】
【表17】

【0334】
実施例53 デングフラビウイルス
デングウイルスMタンパク質のペプチド合成
デングウイルス1型Singapore S275/90株(Fuら1992)のMタンパク質のC末端アミノ酸類40個(ALRHPGFTVIALFLAHAIGTSITQKGIIFILLMLVTPSMA)を、Fmoc法を用いて合成した。合成は、Protein Technologies社(Tucson,AZ,USA)のSymphony Peptide Synthesiserを用いてC末端アミド類を得て、N−メチルピロリドン中でHBTUおよびハイドロキシベンゾトリアゾールとカップリングさせた。各合成サイクルは、ダブルカップリングおよび4倍過剰のアミノ酸類を用いた。暫定的α−N Fmoc−保護基は、DMF中20%ピペリジンを用いて除去した。
【0335】
実施例54 脂質二重膜へのデングウイルスMタンパク質の取り込み
脂質二重膜研究は、他文献に記載されているように実行した(Sunstrom,1996;Miller,1986)。パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルエタノールアミン、パルミトイル−オレオイル−ホスファチジルセリンおよびパルミトイル−オレオイル−ホスファチジルコリン(5:3:2)(Avanti Polar Lipids,Alabaster,Alabama)脂質混合物を用いた。この脂質混合物を1mlデルリンカップの壁中150−200μmの孔上に塗布した。孔は、cisおよびtransの2種のチェンバーを分離し、両者ともに異なる濃度の塩溶液を含んでいた。cisチェンバーは接地し、transチェンバーは、Axopatch200増幅器の入力部に接続した。通常、cisチェンバーは500mM KCl溶液を含み、transチェンバーは、50mM KCl溶液を含んでいた。二重膜形成は、電流ランプで発生した電流パルスの高さにより、電気的にモニターした。電位は、cisに対してtransチェンバー中で測定した。前記タンパク質をcisチェンバーに添加し、チャンネル活性が観察されるまで攪拌した。電流を1000Hzでフィルタリングし、5000Hzでデジタル化し、磁気ディスクに保存した。
【0336】
このデングウイルスMタンパク質を2,2,2−トリフルオロエタノール(TFE)中に0.05mg/ml乃至1mg/mlで溶解した。この10μlを2層装置のcisチェンバーに添加し、攪拌した。チャンネル活性は、15−30分以内に検出された。
【0337】
実施例55 デングウイルスMタンパク質C末端ペプチドのイオンチャンネル活性阻害ヘキサメチレンアミロライド(HMA)
50mM HMA溶液を最初に、DMSO中で500mM溶液を作製することによって調製した。この溶液をさらに0.1M HClを用いて50mM HMAに希釈した。50mM HMAの2μlを、チャンネル活性が観察された後cisチェンバーに添加した。cisチェンバーは、最終HMA濃度100μMにする溶液1mlを含んでいた。
【0338】
実施例56 細胞増殖に対するデングフラビウイルス効果に対する化合物試験用抗ウイルス分析
アカゲザル腎細胞であるLLC−MK2の増殖に及ぼすデングウイルス感染の効果を測定する細胞増殖分析を用いて、デング1Hawaii株に対する化合物類活性を10,5,2.5、1.25および0.625μMで試験した。LLC−MK2細胞に既定量のウイルスを感染させ、感染培養物中における細胞増殖が非感染細胞に比べて有意に低下するように力価を定めた。次に、感染細胞を96ウェルプレート中でウェル1個当たり1.5×10細胞で播種した。負のコントロール(ウイルスなし、実験化合物なし)、正のコントロール(ウイルス、実験化合物なし)および細胞毒性コントロール(実験化合物、ウイルスなし)を各薬物分析とともに実験した。培養物を7日間増殖させ、次に、培養物の代謝を測定する蛍光色素(red/ox)を各培養物に添加し、各培養物の蛍光値を測定した。実験化合物もウイルスもない負のコントロールを100%にした。正のコントロール類と化合物を有する培養物類を、負のコントロールに対する百分率としてそれらの平均蛍光を計算することによって点数化した。少なくとも6個の重複ウェルを、各実験条件について測定した。
【0339】
実施例57
デング抗ウイルス分析の効果:
【0340】
【表18】

【0341】
実施例58
細菌分析と抗ウイルス分析の正の相関
【0342】
実施例58.1 Vpu細菌分析と抗HIV−1データの正の相関
相関研究を行い、Vpu細菌分析で試験した化合物に付けた活性点数とこれらの化合物類の抗ウイルス分析におけるHIV−1阻害能力の相関を測定した。
【0343】
実施例58.2 方法論
さまざまな置換アシル−グアニジン類を示す12種の化合物類のp24抗原データを、Vpu細菌分析でそれらの化合物類について得られた活性点数と比較した。各分析のデータを最初に、有効性について順位を付けた。Vpu細菌分析の順位は、全活性点数から決定し、最高点数は、最大有効性を示唆していた。抗HIV−1分析の順位は、試験した薬物濃度全てにおける培養上清中測定p24抗原の全体的平均値に基づいて決定したが、最低点数が、最大有効性を示唆していた。次に作成した2種の順位を、スピアマン順位相関係数を作成することによって統計的に比較した。
【0344】
実施例58.3 結果と結論
スピアマン順位相関係数は0.785であり、限界値の統計表(n=12用)と比較することにより、前記2種の順位が統計的に正の相関であることを示唆している(P<0.01)(表19a)。
【0345】
さらに、抗ウイルスデータが少なくとも一桁の大きさのp24の減少を示唆したかどうかについて、yes/noの形でのスコアとVpu細菌分析順位について差異の比較を行うと、細菌分析による上から6個の化合物類と“yes”群化合物とが一致した(表19b)。
【0346】
これらの結果は、本発明により行った細菌分析と抗ウイルス分析の間に正の相関があることを示唆している。したがって、細菌分析は、抗ウイルス活性を示す化合物類をスクリーニングする際に有用な手段であり得る。
【0347】
【表19】

【0348】
実施例58.4 MHVプラーク形成阻害百分率とMHV−E細菌バイオアッセイスコアの相関
マウス肝炎ウイルスEタンパク質細菌バイオアッセイで試験した化合物類に付けた活性点数とマウス肝炎ウイルスプラーク分析でこれらの化合物類が示した阻害百分率の間に正の相関が観察された。
【0349】
実施例58.5 方法:
スクリーニングした化合物類96種についてのMHVプラーク低下活性データを、百分率のプラーク低下を最大から最小に並べかえ、順位を、化合物類リストに付した。10μMおよび1μM両方の濃度の化合物類に暴露させることによって生じたデータについて行い、2種の順位リストができた。同様に、同一の96種の化合物類についてMHVE細菌バイオアッセイスコアについても順位リストを作成した。1種以上の化合物類が同一点数を有した場合には、その群の順位値を平均した。
【0350】
スピアマンの統計試験[“Mathematical Statistics with Applications”、(第2版):Mendenhall,W.,Scheaffer,RL.,& Wackerly、DD.,Duxbury Press、Boston Massachusetts−1981に記載のような]を用いて、順位を比較した。簡単に述べると、これには、各化合物の順位値間の差の平方の総計を計算し、次に、式Rs=1−(6.SS/n(n−1))(ここで、nは、順位付けした化合物類の数である(この場合96)によりスピアマンの順位相関係数(Rs)を求めることになる。Rsを次に、限界値の表と比較し、統計的有意性を決定する(P値)。
【0351】
実施例58.6 結果の要約
この表では、順位同士の指示されたペア規模の比較の結果として生じたRsおよびP値を要約している。
【0352】
【表20】

【0353】
実施例58.7 結論:
細菌バイオアッセイおよび抗ウイルス分析で分析した96種の化合物類の順位比較は、試験化合物類のMHVE細菌分析順位が、MHVプラーク減少分析で生じた順位と有意な正の相関を示すことを明らかにしている。分析間の有意な相関は、いずれの分析でも有用であるかも知れない化合物類を同定するために用いることができることを強く示唆している。細菌分析はそれによって、抗ウイルス活性を示す化合物類のスクリーニングに有用な手段となり得る。
【0354】
実施例58.8 229Eプラーク形成阻害百分率と229E−E細菌バイオアッセイ点数の相関
ヒトコロナウイルス229E−Eタンパク質細菌バイオアッセイで試験した化合物類に付けた活性点数とヒトコロナウイルス229Eプラーク分析におけるこれらの化合物類が示した阻害百分率の間に正の相関が見られた。
【0355】
実施例58.9 方法:
2.5μM化合物濃度に対してスクリーニングした97種の化合物類についての229Eプラーク低下活性データを、最大から最小百分率のプラーク低下から区分けし、順位を、化合物類リストに付した。同様に、同一の97種の化合物類について229E E細菌バイオアッセイについても順位リストを作成した。1種以上の化合物類が同一点数を有した場合には、その群の順位値を平均した。
【0356】
スピアマンの統計試験[“Mathematical Statistics with Applications”、(第2版):Mendenhall,W.,Scheaffer,RL.,& Wackerly、DD.,Duxbury Press、Boston Massachusetts−1981に記載のような]を用いて、順位を比較した。簡単に述べると、これには、各化合物の順位値間の差の平方の総計を計算し、次に、式Rs=1−(6.SS/n(n−1))(ここで、nは、順位付けした化合物類の数である(この場合97)によりスピアマンの順位相関係数(Rs)を求めることになる。Rsを次に、限界値の表と比較し、統計的有意性を決定する(P値)。
【0357】
実施例58.9.1 結果の要約と結論
この表では、順位同じ間の指示されたペア規模の比較の結果として生じたRsおよびP値を要約している。
【0358】
【表21】

【0359】
前記結果は、試験化合物類の229E細菌分析順位が、229Eプラーク低下分析により生じた順位と有意な正の相関を示すことを示唆している。実施例49.1と49.4に示したそれとともにこの結果は、いずれの分析も有用であるかも知れない化合物類の同定に利用できる強い証拠を示している。それによって、細菌分析は、抗ウイルス活性を示す化合物類スクリーニングに有用な手段となり得る。
【0360】
当業者は、本文に記載の発明は具体的に述べたことに加えて変更および修飾できることを理解するであろう。本発明はそのような変更および修飾を含む。本発明はまた、本明細書で言及した段階、特徴、組成物類および化合物類を全て含み、さらに、前記段階または特徴のいかなる2種以上の組み合わせも全て含むことがわかるであろう。
【0361】
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【図面の簡単な説明】
【0362】
【図1】E.coli中におけるVpu発現に使用したプラスミド類の略図である。A.アミノ酸配列(<400>1))は、HIV−1HXB2 cDNAクローンからPCRによって調製したvpuオープンリーディングフレーム(ORF)によりコードされている。vpuORFを、インフレームでp2GEX中GST遺伝子の3’末端にクローニングし、p2GEXVpu(B)を得た。その後、pPL451中にクローニングし、プラスミドpPL+Vpu(C)を得た。
【図2】E.coli中におけるVpuの発現と精製を写真で示した。A.SDS−PAGE後のウェスタンブロッティングを用いて、E.coli抽出物中における発現Vpuを検出した。1−4レーンは、p2GEXVpuから発現したさまざまな精製段階のVpu試料を示している;1レーンは、グルタチオン−アガロースアフィニティクロマトグラフィにより単離したGST−Vpu融合タンパク質を示している;2レーンは、トロンビン処理により前記融合タンパク質から放出されたVpuを示している;3レーンは、HPLCアニオン交換クロマトグラフィにより精製したVpuを示している;4レーンは、イムノアフィニティカラムを介した経路後のVpuを示している;5および6レーンは、それぞれpPL+VpuまたはpPL451を含む42C’誘発細胞から調製した膜小胞を示している。B.銀染色SDS−PAGE:1レーンは、HPLCアニオン交換クロマトグラフィで精製したVpuを示している;2レーンは、イムノアフィニティカラムを介した経路後のVpuを示している。
【図3】精製Vpuを含むアリコット類に脂質二重膜を暴露した後に観察したイオンチャンネル活性をグラフで示した。AおよびBにおいて、CISチェンバーは、500mM NaClを含み、TRANSチェンバーは、50mM NaClを含んでいた;両溶液ともに、10mM MESでpH6.0に緩衝化されていた。Bは、Aに示したものと類似のデータから得た電流対電圧曲線を示している。
【図4】細菌クロスフィーディング分析を写真で示した。全プレートについて、Met,Pro栄養素要求株を用いて軟寒天オーバーレイに接種した。AおよびBプレートは、プロリンを除く最小のドロップアウト培地を含んでいた;Cプレートは、メチオニンマイナスであった。バックグランド菌叢中細胞生存性を制御するため、PおよびMと表示したディスクは、添加プロリンまたはメチオニンをそれぞれ含んでいた。CおよびVと表示したディスクには、pPL451またはpPL+Vpuをそれぞれ含むMet,Pro E.coli細胞を接種した。プレートを37℃(AおよびC)または30℃(B)で2日間インキュベーションし,プレート下においた蛍光灯による周辺照明により黒のバックグランドよりも高いところで写真撮影した。イメージをNovalineビデオゲル記録システムで記録した。全てのプレート上のPまたはMと表示したディスク周囲およびプレートA上のV表示ディスク周囲の明るいハロは、バックグランド菌叢株の増殖を示している。
【図5】潜在的Vpuチャンネルブロッカー類用薬物類スクリーニングをグラフで示した。写真は、Vpu発現プラスミドpPLVpuを含むXL−1−ブルーE.coli菌叢を接種した最小培地欠乏アデニン−アガロースプレートセクションを示している。No.6−11は、さまざまな試験薬物を適用した部位に位置しているが、これらの薬物は、3μlの液滴として適用し、アガロース中に浸漬させた。その後、前記プレートを48時間37℃でインキュベーションした後、写真を撮った。バックグランドの灰色の影は、細菌増殖が全くない領域に対応している。“10”周囲の明るい円状領域は、その位置にアデニンを適用した結果(正のコントロール)としての細菌細胞増殖を示している。“9”周囲の細菌増殖ハロはより小さく、この位置に5−(N,N−ヘキサメチレン)−アミロライドを適用したことによる。
【図6】脂質二重膜をEタンパク質3−10μgに暴露した後のNaCl溶液中で観察したSARS Eタンパク質イオンチャンネル活性を示した。A.閉じた状態は実線で示し、開口部は、前記実線から派生している。尺度は、300msおよび5pAである。CISチェンバーは、5mM HEPES緩衝液pH7.2中に50mM NaClを含んでいた。TRANSチェンバーは、5mM HEPES緩衝液pH7.2中に500mM NaClを含んでいた。CISチェンバーにはアースを付け、TRANSチェンバーは、−100と+100mVの間のさまざまな電位に保持した。B.シングルチャンネルが単独で最大開いた時を示している。
【図7】脂質二重膜をEタンパク質3−10μgに暴露した後のNaCl溶液中で観察したSARS Eタンパク質イオンチャンネル活性を示した。A.閉じた状態は実線で示し、開口部は、前記実線から派生している。尺度は、300msおよび5pAである。CISチェンバーは、5mM HEPES緩衝液pH7.2中に50mM NaClを含んでいた。TRANSチェンバーは、5mM HEPES緩衝液pH7.2中に500mM NaClを含んでいた。CISチェンバーにはアースを付け、TRANSチェンバーは、−100と+100mVの間のさまざまな電位に保持した。B.シングルチャンネルが単独で最大開いた時を示している。
【図8】シンナモイルグアニジン(Bit036)は、NaCl溶液中でSARS Eタンパク質イオンチャンネル活性を阻害する。A.−40mVの保持電位における代表的電流。尺度は、300msおよび5pAである。Eタンパク質イオンチャンネル活性および100μM Bit036添加後のEタンパク質チャンネル活性を示している。B.−40mV保持電位における全ポイントヒストグラム。Eタンパク質イオンチャンネル活性および100μM Bit036添加後のEタンパク質チャンネル活性。C.Eタンパク質イオンチャンネル形成前の平均電流(pA)、100μM Bit036添加後のEタンパク質チャンネル活性を示している。
【図9】KCl溶液中脂質2重層における229E Eタンパク質イオンチャンネル活性。
【図10】Aパートは、脂質二重膜中の229E−Eタンパク質イオンチャンネルによって発生した粗電流を示している。上部トレースは、薬物添加前の電流活性を示し、下部トレースは、チャンネル活性に及ぼす100μM シンナモイルグアニジン添加の影響を示している。Bパートは、シンナモイルグアニジン添加前後における前記二重膜を介して流れる平均電流をグラフで示している(任意な単位)。
【図11】NaCl溶液中脂質二重膜におけるMHV Eタンパク質イオンチャンネル活性
【図12】Aパートは、脂質二重平面膜MHV−Eタンパク質イオンチャンネルによって発生した粗電流を示している。上部トレースは、薬物添加前の電流活性を示し、下部トレースは、チャンネル活性に及ぼす100μM シンナモイルグアニジン添加の影響を示している。Bパートは、シンナモイルグアニジン添加前後における前記二重膜を介して流れる平均電流をグラフで示している(任意な単位)。







【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗ウイルス活性を有するアシルグアニジン。
【請求項2】
式I
【化1】

(ここで、R−Rは、それぞれ独立して、芳香族基類、複素環式芳香族基類、アルキル芳香族基類、アルキル複素環式芳香族基類、アルケニル芳香族基類、アルケニル複素環式芳香族基類、シクロアルキル芳香族基類、シクロアルキル複素環式芳香族基類、アリルオキシアルキル基類、ヘテロアリルオキシアルキル基類であり、前記基類は、単環または多環であり、水素、ハイドロキシ、ニトロ、ハロ、アミノ、置換アミノ、アルキル置換アミノ、シクロアルキル置換アミノ、アリル置換アミノ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C3−6シクロアルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキルオキシ、フェニル、C1−6アルケニル、C3−6シクロアルケニル、C1−6アルケンオキシ、ベンゾ、アリル、置換アリル、PrS,
【化2】

から選択した1個以上の置換基類により任意置換されている)の抗ウイルス化合物。
【請求項3】
式I
【化3】

またはその薬学的に許容できる塩類
(ここで、
【化4】


であり、
,RおよびRはそれぞれ独立して、水素、
【化5】

であり、
かつ
Xは、水素、ハイドロキシ、ニトロ、ハロ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、C3−6シクロアルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキルオキシ、フェニル、C1−6アルケニル、C3−6シクロアルケニル、C1−6アルケンオキシ、またはベンゾであり;
,R,R,R,R,R,R,R,R,R,R、Ro、およびRは、それぞれ独立して、水素、アミノ、ハロ、C1−5アルキル、C1−5アルキルオキシ、ハイドロキシ、アリル、置換アリル、置換アミノ、モノまたはジアルキル置換アミノ、シクロアルキル置換アミノ、アリル置換アミノ、
【化6】

またはPrSであり;
,Rは、それぞれ独立して、水素、ハイドロキシ、ハロまたはC1−5アルキルであり、
は、水素、アミノ、ハロ、C1−5アルキル、C1−5アルキルオキシ、ハイドロキシ、アリル、置換アリル、置換アミノ、アルキル置換アミノ、シクロアルキル置換アミノ、アリル置換アミノ、PrS、
【化7】

である)の抗ウイルス化合物。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の抗ウイルス化合物および適宜1種以上の薬学的に許容できる担体類または誘導体類を含む薬剤組成物。
【請求項5】
さらに1種以上の公知の抗ウイルス化合物類または分子類を含む請求項4に記載の薬剤組成物。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物とウイルスに感染した細胞、または前記ウイルスに暴露した細胞とを接触させることを含む前記ウイルスの増殖および/または複製を低下、妨害、阻害する方法。
【請求項7】
前記ウイルスが、レンチウイルスである請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記レンチウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)である請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記化合物が、下記:
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
3−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
ベンザミルハイドロクロライド、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−メトキシ−HMA、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
から構成される群から選択される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記化合物が、4−フェニルベンゾイルグアニジン、(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、および(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジンから構成される群から選択される請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記HIVが、HIV−1である請求項8乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記ウイルスが、コロナウイルスである請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記コロナウイルスが、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記化合物が、下記:
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
ベンザミルハイドロクロライド、
3−メトキシ−HMA、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
N−(シンナモイル)−N’−フェニルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル)]グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記化合物が、シンナモイルグアニジン、トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジンおよび、6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジンから構成される群から選択される請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルス229Eである請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
1−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
N、N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
5−(2’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
3−メトキシ−アミロライド、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
3−メトキシ−HMA、
ベンゾイルグアニジン、
N−アミジノ−3、5−ジアミノ−6−フィニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
N−シンナモイル−N’,N’−ジメチルグアニジン、
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジンおよび
(フェニルアセチル)グアニジン
から構成される群から選択される請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記化合物が、下記:
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
N−シンナモイル−N’,N’−ジメチルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジンおよび
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルスOC43である請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物が、下記:
3−メチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジンおよび
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記コロナウイルスが、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)である請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記化合物が、下記:
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジンおよび
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン
から構成される群から選択した請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記コロナウイルスが、ウシコロナウイルス(BCV)である請求項12に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物が、下記:
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジンおよび
4−フェニルベンゾイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記コロナウイルスが、表1に記載の公知のコロナウイルス単離物類のいずれかひとつである請求項12に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド
から構成される群から選択される請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ウイルスがC型肝炎ウイルスである請求項6に記載の方法。
【請求項28】
前記化合物が、下記:
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
ベンザミルハイドロクロライド、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジンおよび
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
から構成される群から選択される請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ウイルスが、ウマアルテライティスウイルスである請求項6に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物が、下記:
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジンおよび
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記化合物が、請求項4または請求項5に記載の薬剤組成物として提供される請求項6乃至30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物とウイルスに暴露した細胞とを接触させることを含む前記細胞の感染を防止する方法。
【請求項33】
前記ウイルスが、レンチウイルスである請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記レンチウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)である請求項33記載の方法。
【請求項35】
前記化合物が、下記:
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
3−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
ベンザミルハイドロクロライド、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−メトキシ−HMA、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記化合物が、4−フェニルベンゾイルグアニジン、(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、および(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジンから構成される群から選択される請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記HIVが、HIV−1である請求項34乃至36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記ウイルスが、コロナウイルスである請求項32に記載の方法。
【請求項39】
前記コロナウイルスが、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)である請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記化合物が、下記:
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
ベンザミルハイドロクロライド、
3−メトキシ−HMA、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記化合物が、シンナモイルグアニジン、トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、および6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジンから構成される群から選択される請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルス229Eである請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
1−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
N、N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
5−(2’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
3−メトキシ−アミロライド、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
3−メトキシ−HMA、
ベンゾイルグアニジン、
N−アミジノ−3、5−ジアミノ−6−フィニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
N−シンナモイル−N’,N’−ジメチルグアニジン、
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジンおよび
(フェニルアセチル)グアニジン
から構成される群から選択される請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記化合物が、下記:
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
N−シンナモイル−N’,N’−ジメチルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジンおよび
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルスOC43である請求項38に記載の方法。
【請求項46】
前記化合物が、下記:
3−メチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジンおよび
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記コロナウイルスが、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)である請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記化合物が、下記:
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジンおよび
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記コロナウイルスが、ウシコロナウイルス(BCV)である請求項38に記載の方法。
【請求項50】
前記化合物が、下記:
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジンおよび
4−フェニルベンゾイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記コロナウイルスが、表1に記載の公知のコロナウイルス単離物類のいずれかひとつである請求項38に記載の方法。
【請求項52】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジンおよび
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド
から構成される群から選択される請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである請求項32に記載の方法。
【請求項54】
前記化合物が、下記:
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
ベンザミルハイドロクロライド、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジンおよび
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
から構成される群から選択される請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ウイルスが、ウマアルテライティスウイルスである請求項32に記載の方法。
【請求項56】
前記化合物が、下記:
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジンおよび
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記化合物が、請求項4または請求項5に記載の薬剤組成物として提供される請求項32乃至56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物をウイルスに感染した対象、または前記ウイルスに暴露した対象に対して投与することを含む前記対象の治療または予防処置方法。
【請求項59】
前記ウイルスが、レンチウイルスである請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記レンチウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)である請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記化合物が、下記:
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
3−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
ベンザミルハイドロクロライド、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−メトキシ−HMA、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記化合物が、4−フェニルベンゾイルグアニジン、(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライドおよび(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジンから構成される群から選択される請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記HIVが、HIV−1である請求項60乃至62のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記ウイルスが、コロナウイルスである請求項58に記載の方法。
【請求項65】
前記コロナウイルスが、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)である請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記化合物が、下記:
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
ベンザミルハイドロクロライド、
3−メトキシ−HMA、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記化合物が、シンナモイルグアニジン、トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、および6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジンから構成される群から選択される請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルス229Eである請求項64に記載の方法。
【請求項69】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
1−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
N、N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
5−(2’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
3−メトキシ−アミロライド、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
3−メトキシ−HMA、
ベンゾイルグアニジン、
N−アミジノ−3、5−ジアミノ−6−フィニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
N−シンナモイル−N’,N’−ジメチルグアニジン、
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジンおよび
(フェニルアセチル)グアニジン
から構成される群から選択される請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記化合物が、下記:
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
N−シンナモイル−N’,N’−ジメチルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジンおよび
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルスOC43である請求項64に記載の方法。
【請求項72】
前記化合物が、下記:
3−メチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジンおよび
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記コロナウイルスが、ブタ呼吸器コロナウイルス(PRCV)である請求項64に記載の方法。
【請求項74】
前記化合物が、下記:
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジンおよび
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記コロナウイルスが、ウシコロナウイルス(BCV)である請求項64に記載の方法。
【請求項76】
前記化合物が、下記:
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジンおよび
4−フェニルベンゾイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記コロナウイルスが、表1に記載の公知のコロナウイルス単離物類のいずれかひとつである請求項64に記載の方法。
【請求項78】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド
から構成される群から選択される請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである請求項58に記載の方法。
【請求項80】
前記化合物が、下記:
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
ベンザミルハイドロクロライド、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジンおよび
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
から構成される群から選択される請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記ウイルスが、ウマアルテライティスウイルスである請求項58記載の方法。
【請求項82】
前記化合物が、下記:
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジンおよび
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記化合物が、請求項4または請求項5に記載の薬剤組成物として提供される請求項58乃至82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物とウイルス感染細胞とを接触させることを含む前記細胞における膜イオンチャンネル機能活性をダウンレギュレーションする方法。
【請求項85】
前記ウイルスがレンチウイルスである請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記レンチウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)である請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記膜イオンチャンネルがHIV Vpu膜イオンチャンネルである請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記化合物が、下記:
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
3−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
ベンザミルハイドロクロライド、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−メトキシ−HMA、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記HIVが、HIV−1である請求項86乃至88のいずれか1項に記載の方法。
【請求項90】
前記ウイルスが、コロナウイルスである請求項84に記載の方法。
【請求項91】
前記膜イオンチャンネルが、コロナウイルスEたんぱく質である請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記コロナウイルスが、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)である請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記化合物が、下記:
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
ベンザミルハイドロクロライド、
3−メトキシ−HMA、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルス229Eである請求項91に記載の方法。
【請求項95】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
1−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
N、N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジンおよび
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記コロナウイルスが、表1に記載の公知のコロナウイルス単離物類のいずれかひとつである請求項91記載の方法。
【請求項97】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジンおよび
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド
から構成される群から選択される請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである請求項84に記載の方法。
【請求項99】
前記膜イオンチャンネルが、C型肝炎ウイルスp7膜イオンチャンネルである請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記化合物が、下記:
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
ベンザミルハイドロクロライド、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジンおよび
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
から構成される群から選択される請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記化合物が、請求項4または5の薬剤組成物として提供される請求項84乃至100のいずれか1項に記載の方法。
【請求項102】
細胞に感染したウイルスの増殖および/または複製を低下、妨害または阻害する方法であって、前記方法は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物に前記感染細胞を接触させることを含み、前記化合物は、前記ウイルスに由来し前記感染細胞において発現した膜イオンチャンネルの機能活性をダウンレギュレーションすることを特徴とする。
【請求項103】
前記ウイルスが、レンチウイルスである請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記レンチウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)である請求項103に記載の方法。
【請求項105】
前記膜イオンチャンネルが、HIV Vpu膜イオンチャンネルである請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記化合物が、下記:
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
3−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
ベンザミルハイドロクロライド、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−メトキシ−HMA、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記HIVがHIV−1である請求項104乃至106のいずれか1項に記載の方法。
【請求項108】
前記ウイルスが、コロナウイルスである請求項102に記載の方法。
【請求項109】
前記膜イオンチャンネルが、コロナウイルスEたんぱく質である請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記コロナウイルスが、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)である請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記化合物が、下記:
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N“−フェニルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
ベンザミルハイドロクロライド、
3−メトキシ−HMA、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルス229Eである請求項109に記載の方法。
【請求項113】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
1−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
N、N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジンおよび
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記コロナウイルスが、表1に記載の公知のコロナウイルス単離物類のいずれかひとつである請求項109に記載の方法。
【請求項115】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジンおよび
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド
から構成される群から選択される請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである請求項102に記載の方法。
【請求項117】
前記膜イオンチャンネルが、C型肝炎ウイルスp7膜イオンチャンネルである請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記化合物が、下記:
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
ベンザミルハイドロクロライド、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジンおよび
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
から構成される群から選択される請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記化合物が、請求項4または5の薬剤組成物として提供される請求項102乃至118に記載の方法。
【請求項120】
哺乳類中細胞に感染したウイルスの増殖および/または複製を低下、妨害または阻害する方法であって、前記方法は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物を前記哺乳類に投与することを含み、前記化合物は、前記感染細胞において発現した膜イオンチャンネルの機能活性をダウンレギュレーションすることを特徴とする。
【請求項121】
前記ウイルスが、レンチウイルスである請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記レンチウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)である請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記化合物が、下記:
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
3−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
ベンザミルハイドロクロライド、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−メトキシ−HMA、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記膜イオンチャンネルが、HIV Vpu膜イオンチャンネルである請求項120乃至123のいずれか1項に記載の方法。
【請求項125】
前記HIVが、HIV−1である請求項122乃至124のいずれか1項に記載の方法。
【請求項126】
前記ウイルスが、コロナウイルスである請求項120に記載の方法。
【請求項127】
前記コロナウイルスが、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)である請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記化合物が、下記:
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
ベンザミルハイドロクロライド、
3−メトキシ−HMA、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記膜イオンチャンネルが、コロナウイルスEたんぱく質である請求項126または128のいずれか1項に記載の方法。
【請求項130】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルス229Eである請求項126に記載の方法。
【請求項131】
前記化合物が、下記:

から構成される群から選択される請求項130に記載の方法。
【請求項132】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
1−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
N、N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジンおよび
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記膜イオンチャンネルが、コロナウイルスEたんぱく質である請求項130または132のいずれか1項に記載の方法。
【請求項134】
前記コロナウイルスが、表1に示した公知のコロナウイルス単離物のいずかひとつである請求項126に記載の方法。
【請求項135】
前記化合物が、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド
から構成される群から選択される請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記膜イオンチャンネルが、コロナウイルスEたんぱく質である請求項134、または請求項135に記載の方法。
【請求項137】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである請求項120に記載の方法。
【請求項138】
前記化合物が、下記:
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
ベンザミルハイドロクロライド、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジンおよび
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
から構成される群から選択される請求項137に記載の方法。
【請求項139】
前記膜イオンチャンネルが、C型肝炎ウイルスp7膜イオンチャンネルである請求項138に記載の方法。
【請求項140】
前記哺乳類が、霊長類である請求項120乃至133のいずれか1項に記載の方法。
【請求項141】
前記哺乳類が、霊長類である請求項137乃至139のいずれか1項に記載の方法。
【請求項142】
前記霊長類が、ヒトである請求項140または請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記化合物が、請求項4または請求項5に記載の薬剤組成物として提供される請求項120乃至142のいずれか1項に記載の方法。
【請求項144】
ウイルスに感染した対象、または暴露した対象を治療または予防処置する方法であって、前記方法は、前記対象に対して請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含み、前記化合物は、前記ウイルス由来膜イオンチャンネルの機能活性をダウンレギュレーションすることを特徴とする。
【請求項145】
前記ウイルスが、レンチウイルスである請求項144に記載の方法。
【請求項146】
前記レンチウイルスが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)である請求項145に記載の方法。
【請求項147】
前記膜イオンチャンネルが、HIV Vpu膜イオンチャンネルである請求項146に記載の方法。
【請求項148】
前記化合物が、下記:
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
3−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
ベンザミルハイドロクロライド、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−メトキシ−HMA、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン
から構成される群から選択される請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記HIVが、HIV−1である請求項146乃至148のいずれか1項に記載の方法。
【請求項150】
前記ウイルスが、コロナウイルスである請求項144に記載の方法。
【請求項151】
前記前記膜イオンチャンネルが、コロナウイルスEたんぱく質である請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記コロナウイルスが、重症急性呼吸器症候群ウイルス(SARS)である請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記化合物が、下記:
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
ベンザミルハイドロクロライド、
3−メトキシ−HMA、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
6−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジンおよび
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記コロナウイルスが、ヒトコロナウイルス229Eである請求項151に記載の方法。
【請求項155】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
1−ナフトイルグアニジン、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
シンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2、4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
2−ナフトイルグアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
N、N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
2−(2−ナフチル)アセトイルグアニジンおよび
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン
から構成される群から選択される請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記コロナウイルスが、表1に示した公知のコロナウイルス単離物類のいずれかひとつである請求項151に記載の方法。
【請求項157】
前記化合物が、下記:
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
から構成される群から選択される請求項156に記載の方法。
【請求項158】
前記ウイルスが、C型肝炎ウイルスである請求項144に記載の方法。
【請求項159】
前記膜イオンチャンネルが、C型肝炎ウイルスp7膜イオンチャンネルである請求項158に記載の方法。
【請求項160】
前記化合物が、下記:
2,3−ジメチルシンナモイルグアニジン、
2,4,6−トリメチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−フルオロシンナモイルグアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,5−ジメチルシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
4−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
2,6−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
2−(トリフルオロメチル)シンナモイルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
3,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
4−イソプロピルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
4−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
2−エチルシンナモイルグアニジン、
4−メチルシンナモイルグアニジン、
5−ブロモ−2−メトキシシンナモイルグアニジン、
3−(トリフルオロメトキシ)シンナモイルグアニジン、
2−シクロヘキシルシンナモイルグアニジン、
1−ナフトイルグアニジン、
3−t−ブチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
3−イソプロピルシンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
ベンザミルハイドロクロライド、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
3−(2−ナフチル)アクリロイルグアニジン、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
4−フルオロシンナモイルグアニジン、
(3−ニトロシンナモイル)グアニジン、
4−エトキシシンナモイルグアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
3−エトキシシンナモイルグアニジン、
2,3,5,6−テトラメチルシンナモイルグアニジン、
4−フェニルシンナモイルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(2−フランアクリロイル)グアニジン、
3−(シクロヘキセ−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジンハイドロクロライド、
5−(N,N−ヘキサメチレン)アミロライド、
2,3−ジフルオロシンナモイルグアニジン、
2−(1−ナフチル)アセトイルグアニジン、
(a−メチルシンナモイル)グアニジン、
(2−ニトロシンナモイル)グアニジン、
6−ヨードアミロライド、
3,4−(メチレンジオキシ)シンナモイルグアニジン、
2−エトキシシンナモイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
2−フェニルシンナモイルグアニジン、
2−(シクロヘキセ−1−エン−1イル)シンナモイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
3−フェニルシンナモイルグアニジン、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
2−フルオロシンナモイルグアニジン、
5−(3’−ブロモフェニル)ペンタ−2,4−ジエノイルグアニジン、
[(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
2−クロロ−6−フルオロシンナモイルグアニジン、
3−フルオロシンナモイルグアニジン、
2−メチルシンナモイルグアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
1−ブロモ−2−ナフトイルグアニジン、
3,4,5−トリメトキシシンナモイルグアニジン、
3−メチルシンナモイルグアニジン、
3−(トランス−ヘプト−1−エン−1−イル)シンナモイルグアニジン、
フェナミルメタンスルホネート塩、
2,4−ジクロロシンナモイルグアニジン、
(4−ニトロシンナモイル)グアニジン、
3,4−ジフルオロシンナモイルグアニジンおよび
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン
から構成される群から選択される請求項159に記載の方法。
【請求項161】
前記哺乳類が、霊長類である請求項144乃至155に記載の方法。
【請求項162】
前記哺乳類が、霊長類である請求項158乃至160に記載の方法。
【請求項163】
前記霊長類が、ヒトである請求項161または請求項162に記載の方法。
【請求項164】
N−(3,5−ジアミノ−6−クロロ−ピラジン−2−カルボニル)−N’−フェニル−グアニジン、
N−ベンチル−N’−(3,5−ジアミノ−6−クロロ−2−ピラジン−2−カルボニル)−グアニジン、
3’4ジクロロベンザミル、
2’4ジクロロベンザミルHCl、
5−(N−メチル−N−グアニジノカルボニル−メチル)アミロライド、
5−(N−メチル−N−イソブチル)アミロライド、
5−(N−エチル−N−イソプロピル)アミロライド、
5−(N,N−ジメチル)アミロライドハイドロクロライド、
5−(N、N−ヘキサメチレン)アミロライド、
5−(N、N−ジエチル)アミロライドハイドロクロライド、
6−ヨードアミロライド、
ボジピ−FLアミロライド、
3−ハイドロキシ−5−ヘキサメチレンイミノ−アミロライド、
5−(4−フルオロフェニル)アミロライド、
5−t−ブチルアミノ−アミロライド、
N−アミジノ−3−アミノ−5−フェニル−6−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド、
3−メトキシ−5−(N,N−ヘキサメチレン)−アミロライド、
3−メトキシ−アミロライド、
ヘキサメチレンイミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキシイミド、
N−アミジノ−3,5−ジアミノ−6−フェニル−2−ピラジンカルボキサミド、
1−ナフトイルグアニジン、
2−ナフトイルグアニジン、
N−(2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(2−ナフトイル)グアニジン、
N,N’−ビス(1−ナフトイル)グアニジン、
N,N’−ビス(2−ナフトイル)−N”−フェニルグアニジン、
6−メトキシ−2−ナフトイルグアニジン、
3−キノリノイルグアニジン、
シンナモイルグアニジン、
4−フェニルベンゾイルグアニジン、
N−(シンナモイル)−N’フェニルグアニジン、
(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
N,N’−ビス−(シンナモイル)−N”−フェニルグアニジン、
N−(3−フェニルプロパノイル)−N’−フェニルグアニジン、
N,N’−ビス(3フェニルプロパノイル)−N”−フェニルグアニジン、
トランス−3−フランアクリロイルグアニジン、
N−(6−ハイドロキシ−2−ナフトイル)−N’−フェニルグアニジン、
(4−フェノキシベンゾイル)グアニジン、
N,N’−ビス(アミジノ)ナフタレン−2,6−ジカルボキサミド、
N”−シンナモイル−N,N’−ジフェニルグアニジン、
(フェニルアセチル)グアニジン、
N,N’−ビス(3−フェニルプロパノイル)グアニジン、
ベンゾイルグアニジン、
(4−クロロフェノキシ−アセチル]グアニジン、
N−ベンゾイル−N’−シンナモイルグアニジン、
[(E)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−メチルアクリロイル]グアニジン、
(4−クロロシンナモイル)グアニジン、
(4−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(4−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(5−フェニル−ペンタ−2,4−ジエノイル)グアニジン、
(3−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(3−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(3−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−クロロシンナモイル)グアニジン、
(2−ブロモシンナモイル)グアニジン、
(2−メトキシシンナモイル)グアニジン、
(トランス−2−フェニルシクロプロパンカルボニル)グアニジン、
[3−(3−ピリジル)アクリロイル]グアニジン、
(4−ハイドロキシシンナモイル)グアニジン、
(キノリン−2−カルボニル)グアニジン、
またはその薬学的に許容できる塩類
から構成される群から選択された抗ウイルス化合物。
【請求項165】
請求項164に記載の化合物、および適宜1種以上の薬学的に許容できる担体または誘導体類を含む薬剤組成物。
【請求項166】
さらに1種以上の公知の抗ウイルス化合物類を含む請求項165に記載の薬剤組成物。
【請求項167】
前記化合物が請求項164記載の抗ウイルス化合物類から選択される請求項6−8、12、13、16、19、21、23、25、27、29、31、32乃至34、37乃至39、42、45、47、49、51、53、55、57、58乃至60、63乃至65、68、71、73、75、77、79、81、83乃至87、89乃至92、94乃至96、98、99、101、102、103乃至105、107乃至110、112乃至114、116、117、119、120−122、124−127、129−131、133−134、136、137、139−147、149−152、154、156、158または159のいずれか1項に記載の方法。
【請求項168】
前記ウイルスがデングウイルスで、かつ、前記化合物が、シンナモイルグアニジン、(2−クロロシンモナイルグアニジン)またはトランス−3−(1−ナフチル)アクリロイルグアニジンから構成される群から選択される請求項6、31、58、84、102または144のいずれか1項に記載の方法。

【図5】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−508234(P2007−508234A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515560(P2006−515560)
【出願日】平成16年6月26日(2004.6.26)
【国際出願番号】PCT/AU2004/000866
【国際公開番号】WO2004/112687
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(504043369)バイオトロン・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】