説明

搬送制御装置及び搬送制御方法

【課題】被搬送物の搬送先の負荷が高くなった場合にも、処理装置の総体としてのタクトタイムの短縮を図り、また、枚葉搬送ラインにおいても、演算処理を要するデータ量を増大させず、大掛かりな演算処理装置が不要で、演算処理時間が長くならない搬送制御装置を提供する。
【解決手段】処理設備の各搬送装置を制御する制御手段2は、上位システムから仕分け条件を受信し、この仕分け条件に基づいて仕分け情報を生成し、生産ロットが開始済みであるかを判別し、開始済みであれば、処理設備の被搬送物の搬出ポートのうち、空の搬出ポートがあるか否かを判別し、生産ロットが完了済みであるかを判別し、優先度の高い仕分け条件があるかを判別し、生産ロットが完了済みであり、空の搬出ポートがあれば、優先度の高い仕分け条件にしたがって、搬出ポートに仕分け情報を割付け、この仕分け情報にしたがって、搬送装置3−1,3−2,・・・3−nを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の処理装置間に被搬送物の搬送ルートが複数存在する場合において、この搬送ルート上において被搬送物の搬送を行う搬送装置を制御するための搬送制御装置及び搬送制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の処理装置間に被搬送物の搬送ルートが複数存在し、この搬送ルート上において被搬送物の搬送を行う搬送装置を有し、一の搬送装置に対して複数の被搬送物が対応されている処理設備が存在する。
【0003】
このような処理設備においては、効率のよい処理を実現するため、いずれの被搬送物をいずれの処理装置に搬送するかについて、搬送装置を適切に制御する必要がある。
【0004】
従来の搬送制御方法としては、当該搬送装置に到着した順序や、到着時刻、搬送時間及び待ち時間などにより予約された順序や、または、負荷状況などにより予めスケジューリングされた順序に従って、搬送装置が搬送を行うようにする制御方法であった。
【0005】
また、従来の搬送制御方法においては、被搬送物は、カセットに積載されて複数がまとめて搬送されている。
【0006】
例えば、特許文献1には、荷の移載を同期させて搬送指示データを制御装置から次の制御装置へと出力し、搬送機器に迅速に搬送作業を行わせるようにした搬送システムが記載されている。この搬送システムは、搬送機器として、自動倉庫内で荷を搬送するスタッカクレーン、有軌道台車、荷受け用コンベヤ及び入出庫用コンベヤを備えている。クレーンはクレーン制御装置に、有軌道台車は台車制御装置に、各コンベヤはコンベヤ制御装置にて制御される。搬送作業を指示するためのデータ(搬送指示データ)を作成する在庫管理コンピュータ及び各制御装置は、同一の通信回線にて接続されている。
【0007】
そして、在庫管理コンピュータから出力された搬送指示データは、通信回線を介して順次制御装置から制御装置へと出力され、各制御機器ではその搬送指示データに従って搬送作業が行われるようになっている。
【0008】
【特許文献1】特開平9−30617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述したような従来の搬送制御方法においては、複数の被搬送物をカセットに積載してまとめて搬送しているため、被搬送物の入れ替えが少ない工程では生産効率が向上するが、被搬送物の入れ替えが多い工程では、生産効率が低下する。被搬送物の入れ替えの多い工程では、複数の被搬送物をカセットに搭載して搬送するのではなく、個々の被搬送物をいわゆる枚葉式に搬送したほうが生産効率が向上する。
【0010】
しかし、被搬送物を個々に搬送する枚葉式の搬送ラインにおいては、演算処理を要するデータ量が膨大なものとなってしまうため、演算処理に要する時間により、処理装置としてのタクトタイムの短縮が困難となり、また、演算処理装置として大掛かりな装置が必要となってしまう。
【0011】
例えば、液晶パネル製造工場では、プロセス順序はすべて生産管理システムが管理しているが、基板を1枚1枚搬送して処理するとなると、生産管理システムと枚葉搬送制御システムとの通信量が多くなり、生産管理システムがすべてのプロセス処理の順序を管理するのは難しい。
【0012】
そこで、本発明は、いわゆる枚葉搬送ラインにおいても、演算処理を要するデータ量を増大させず、演算処理装置として大掛かりな装置が不要であり、演算処理に要する時間も長くならない搬送制御装置及び搬送制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述の課題を解決し、前記目的を達成するため、本発明は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
【0014】
〔構成1〕
本発明に係る搬送制御装置は、複数の処理装置間に被搬送物の搬送ルートが複数存在しこの搬送ルートに沿って被搬送物の搬送を行う複数の搬送装置を有し一の搬送装置について複数の被搬送物が対応されている処理設備において搬送装置を制御する搬送制御装置であって、各搬送装置を制御する制御手段を備え、制御手段は、上位システムから仕分け条件を受信し、この仕分け条件に基づいて仕分け情報を生成し、生産ロットが開始済みであるかを判別し、開始済みであれば、処理設備の被搬送物の搬出ポートのうち、空の搬出ポートがあるか否かを判別し、生産ロットが完了済みであるかを判別し、優先度の高い仕分け条件があるかを判別し、生産ロットが完了済みであり、空の搬出ポートがあれば、優先度の高い仕分け条件にしたがって、搬出ポートに仕分け情報を割付け、この仕分け情報にしたがって、搬送装置を制御することを特徴とするものである。
【0015】
〔構成2〕
本発明に係る搬送制御方法は、複数の処理装置間に被搬送物の搬送ルートが複数存在しこの搬送ルートに沿って被搬送物の搬送を行う複数の搬送装置を有し一の搬送装置について複数の被搬送物が対応されている処理設備において搬送装置を制御する搬送制御方法であって、上位システムから仕分け条件を取得し、この仕分け条件に基づいて仕分け情報を生成し、生産ロットが開始済みであるかを判別し、開始済みであれば、処理設備の被搬送物の搬出ポートのうち、空の搬出ポートがあるか否かを判別し、生産ロットが完了済みであるかを判別し、優先度の高い仕分け条件があるかを判別し、生産ロットが完了済みであり、空の搬出ポートがあれば、優先度の高い仕分け条件にしたがって、搬出ポートに仕分け情報を割付け、この仕分け情報にしたがって、搬送装置を制御することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
構成1を有する本発明に係る搬送制御装置においては、制御手段は、上位システムから仕分け条件を受信し、各被搬送物のうちのいずれの被搬送物をいずれの搬送ポートに搬送すべきかを決定するので、上位システムからの指示を被搬送物の個々について取得しなくても、制御手段が単独で、処理結果に応じて被搬送物を搬送ポートに搬送することが可能となり、生産効率の向上が図られる。
【0017】
構成2を有する本発明に係る搬送制御方法においては、上位システムから仕分け条件を取得し、各被搬送物のうちのいずれの被搬送物をいずれの搬送ポートに搬送すべきかを決定するので、上位システムからの指示を被搬送物の個々について取得しなくても、処理結果に応じて被搬送物を搬送ポートに搬送することが可能となり、生産効率の向上が図られる。
【0018】
すなわち、本発明は、いわゆる枚葉搬送ラインにおいても、演算処理を要するデータ量を増大させず、演算処理装置として大掛かりな装置が不要であり、演算処理に要する時間も長くならない搬送制御装置及び搬送制御方法を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の最良の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
〔搬送制御装置の構成〕
図1は、本発明に係る搬送制御装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
本発明に係る搬送制御装置は、図1に示すように、上位システムである生産管理システム1から指示を受ける制御手段となる搬送制御システム2を有して構成される。この搬送制御システム2は、複数の機器制御盤3−1,3−2,・・・3−nを制御し、これら機器制御盤3−1,3−2,・・・3−nを介して、処理設備を構成する複数の処理装置及び搬送装置の動作を制御する。
【0022】
図2は、本発明に係る搬送制御装置が適用される処理設備の構成を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
【0023】
本発明に係る搬送制御装置が適用される処理設備においては、例えば、図2中の(a)に示すように、出入口105となる搬入搬出ポートA、搬入搬出ポートB、搬入搬出ポートC、搬入搬出ポートD、搬入搬出ポートEから、被搬送物が投入される。被搬送物は、搬送装置となるコンベア106,107により、複数の処理装置101,102,103,104間を搬送されるようになっている。
【0024】
コンベア107は、図2中の(b)に示すように、被搬送物を水平に搬送するとともに処理装置101,102,103,104との間で被搬送物の授受を行うフォーク機能付きコンベア(FCV)と、縦搬送(昇降)機能付きコンベア(縦CV)とからなる。
【0025】
この処理設備においては、プロセスAの処理装置101とプロセスDの処理装置104とが上下に積載されて配置され、また、プロセスBの処理装置102とプロセスCの処理装置103とが上下に積載されて配置されている。これら各処理装置101,102,103,104は、フォーク機能付きコンベア(FCV)に対向して設置されている。そして、ラインの始端及び終端と、プロセスAの処理装置101及びプロセスDの処理装置104とプロセスBの処理装置102及びプロセスCの処理装置103との間には、それぞれバッファ108,109,110が設置されている。これらバッファ108,109,110は、縦搬送機能付きコンベア(縦CV)に対向して設置されている。これらバッファ108,109,110は、いずれかの処理装置から次の処理装置に搬送されるまでの間の被搬送物が一時的に滞留される場所である。
【0026】
この処理設備においては、本発明に係る搬送制御装置により、コンベア106,107が制御されることにより、各被搬送物は、各処理装置101,102,103,104及び各バッファ108,109,110の任意の場所に搬送され、各処理装置101,102,103,104において、所定の処理(検査)を施される。
【0027】
図3は、本発明に係る搬送制御方法が実施される処理設備の構成を示すブロック図である。
【0028】
すなわち、本発明に係る搬送制御装置は、図3に示すように、複数の処理装置101,102,103,104間に被搬送物の搬送ルートが複数存在し、この搬送ルートに沿って被搬送物の搬送を行う複数の搬送装置を有し、一の搬送装置について複数の被搬送物が対応されている処理設備である。
【0029】
このような処理設備は、上位システムから取得される処理装置101,102,103,104(工程A,工程B,工程C,工程D)間の搬送情報に従って、ライン内の被搬送物(例えば、FPDや半導体に使用するガラス基板など)を処理装置間101,102,103,104で順次搬送するようになっている。本発明に係る搬送制御方法は、このような処理設備における搬送効率を改善するものである。
【0030】
このような処理設備においては、出入口105に投入された被搬送物は、各処理装置101,102,103,104に順次搬送されて、所定の処理を施され、再び出入口105に戻される。しかし、この処理設備において、被搬送物は、各処理装置における処理結果(例えば、検査結果)によって、次に搬送される処理装置(工程)が変更される可能性がある。また、この処理設備において、被搬送物は、同一の処理装置(例えば、検査装置)に複数回に亘って搬送されることもあるため、各処理装置間の搬送ルートには、分岐や合流が多く存在する。
【0031】
本発明に係る搬送制御方法は、特に、被搬送物を1枚ずつ搬送する枚葉搬送ラインに適用するに好適である。枚葉搬送ラインでは、同時に搬送制御される被搬送物の数が膨大なものとなり、従来の搬送制御方法によっては、制御が極めて困難となるためである。
【0032】
〔搬送制御装置の動作(搬送制御方法)〕
図4は、本発明に係る搬送制御装置の搬送制御システムの動作を示すフローチャートである。
【0033】
この搬送制御装置において、搬送制御システム2は、図4に示す処理を実行する。
【0034】
ステップst1では、工程(処理設備)に複数の被搬送物を収納したカセットが到着する。ステップst2では、上位システムである生産管理システム1からプロセスフローを受信し、ステップst3及びステップst4に進む。
【0035】
ステップst3では、プロセスフローを展開してプロセス情報とし、各処理装置(プロセス装置)に割付ける。なお、プロセス情報は、プロセス情報データベースに蓄積しておく。
【0036】
一方、ステップst4では、上位システムである生産管理システム1から仕分け情報を受信し、ステップst5及びステップst6に進む。
【0037】
ステップst5では、仕分け情報を展開し、各カセットに割付ける。なお、仕分け情報は、仕分け情報データベースに蓄積しておく。
【0038】
ステップst6では、ステップst3で蓄積されたプロセス情報に基づいて、カセット内の被搬送物(例えば、基板)の個々のプロセスフローを作成し、ステップst7に進む。ステップst7では、プロセスフローに従って、被搬送物(基板)を搬送し、ステップst8に進む。
【0039】
ステップst8では、プロセス処理結果により、プロセスフローに基づいて、次の搬送先を決定し、ステップst9に進む。ステップst9では、ステップst8までで行った処理が最終処理か否かを判別し、最終処理であればステップst10に進み、最終処理でなければステップst7に戻る。
【0040】
ステップst10では、ステップst5で蓄積された仕分け情報に基づいて、仕分け条件にしたがって、被搬送物(基板)を仕分け用カセットに搬送する。
【0041】
図5は、本発明に係る搬送制御装置の搬送制御システムのプロセス情報の生成動作を示すフローチャートである。
【0042】
搬送制御システム2は、プロセス情報の生成にあたっては、図5に示すように、ステップst11でプロセスフローを受信すると、ステップst12及びステップst13に進む。
【0043】
図7は、本発明に係る搬送制御装置において生産管理システムから受信するプロセスフローの例を示すブロック図である。
【0044】
搬送制御システムが生産管理システムから受信するプロセスフローは、例えば、図7に示すように、「生産ロット情報」、「品種コード」、「ロットID」、「現プロセスコード」、「仕分けコード」、「次プロセスコード」、「次プロセスレシピID」からなる。
【0045】
ステップst12では、生産ロット情報を生成し、ステップst14に進む。ステップst14では、生産ロット完了情報を受信したか否かを判別し、生産ロット完了情報を受信したならばステップst15に進み、生産ロット完了情報を受信していないならばステップst14に留まる。生産ロット完了情報は、例えば、「管理ID」、「品種コード」、「ロットID」、「プロセスコード」、「仕分けコード」からなる。
【0046】
ステップst15では、ロットエンドマークを付加し、ステップst19に進む。
【0047】
一方、ステップst13では、ライン別生産ロット情報を生成し、ステップst16に進む。生産ロット情報は、例えば、「管理ID」、「品種コード」、「ロットID」、「プロセスコード」、「仕分けコード」、「処理枚数」、「完了枚数」、「破損枚数」、「処理状態」からなる。
【0048】
ステップst16では、空の処理装置があるか否かを判別し、空の処理装置があるならばステップst17に進み、空の処理装置がないならばステップst16に留まる。ステップst17では、ラインの処理装置に生産ロット情報を割付けて、ステップst18に進む。ステップst18では、処理装置にレシピID(処理内容)を割付けて、ステップst19に進む。
【0049】
ステップst19では、搬送指示情報を生成して、ステップst20に進む。搬送指示情報は、例えば、「搬送ID」、「基板ID」、「ロットエンドマーク」、「開始(From)位置」、「終了(To)位置」、「最終搬送先」、「処理状態」からなる。
【0050】
ステップst20では、次工程への搬送が可能か否かを判別し、搬送が可能であれば、ステップst21に進み、搬送が可能でなければ、ステップst20に留まる。ステップst21では、被搬送物(基板)の搬送を指示し、ステップst22に進む。ステップst22では、ロットエンドか否かを判別し、ロットエンドであればロットを終了し、ロットエンドでなければステップst19に戻る。
【0051】
図6は、本発明に係る搬送制御装置の搬送制御システムの仕分け情報の生成動作を示すフローチャートである。
【0052】
搬送制御システム2は、仕分け情報の生成にあたっては、図6に示すように、ステップst31で仕分け条件を受信すると、ステップst32に進む。ステップst32では、仕分け情報を生成し、ステップst33に進む。
【0053】
図8は、本発明に係る搬送制御装置において生産管理システムから受信する仕分け条件の例を示すブロック図である。
【0054】
搬送制御システムが生産管理システムから受信する仕分け条件は、例えば、図8に示すように、「管理ID」、「品種コード」、「ロットID」、「代表プロセスコード」、「代表仕分けコード」、「優先度」、「基板情報」、「搬送基板枚数」、「処理状態」からなる。
【0055】
ステップst33では、空の搬入搬出ポートがあるか否かを判別し、空の搬入搬出ポートがあればステップst34に進み、空の搬入搬出ポートがなければ、ステップst33に留まる。
【0056】
ステップst34では、生産ロットが開始済みであるかを判別し、開始済みであればステップst35に進み、開始済みでなければ、ステップst34に留まる。
【0057】
ステップst35では、生産ロットが完了済みであるかを判別し、完了済みであればステップst36に進み、完了済みでなければ、ステップst35に留まる。
【0058】
ステップst36では、優先度の高い仕分け条件があるかを判別し、優先度の高い仕分け条件があればステップst37に進み、優先度の高い仕分け条件がなければ、ステップst36に留まる。
【0059】
ステップst37では、搬入搬出ポートに仕分け情報を割付けて、処理を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明に係る搬送制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る搬送制御装置が適用される処理設備の構成を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
【図3】本発明に係る搬送制御方法が実施される処理設備の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る搬送制御装置の搬送制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る搬送制御装置の搬送制御システムのプロセス情報の生成動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る搬送制御装置の搬送制御システムの仕分け情報の生成動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る搬送制御装置において生産管理システムから受信するプロセスフローの例を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る搬送制御装置において生産管理システムから受信する仕分け条件の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0061】
1 生産管理システム
2 搬送制御システム
3−1 機器制御盤
3−2 機器制御盤
3−n 機器制御盤
102 処理装置(プロセスB)
103 処理装置(プロセスC)
104 処理装置(プロセスD)
106 搬送装置
107 搬送装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の処理装置間に被搬送物の搬送ルートが複数存在し、この搬送ルートに沿って被搬送物の搬送を行う複数の搬送装置を有し、一の搬送装置について複数の被搬送物が対応されている処理設備において、前記搬送装置を制御する搬送制御装置であって、
前記各搬送装置を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、上位システムから仕分け条件を受信し、この仕分け条件に基づいて仕分け情報を生成し、生産ロットが開始済みであるかを判別し、開始済みであれば、前記処理設備の被搬送物の搬出ポートのうち、空の搬出ポートがあるか否かを判別し、生産ロットが完了済みであるかを判別し、優先度の高い仕分け条件があるかを判別し、生産ロットが完了済みであり、空の搬出ポートがあれば、優先度の高い仕分け条件にしたがって、前記搬出ポートに仕分け情報を割付け、この仕分け情報にしたがって、前記搬送装置を制御する
ことを特徴とする搬送制御装置。
【請求項2】
複数の処理装置間に被搬送物の搬送ルートが複数存在し、この搬送ルートに沿って被搬送物の搬送を行う複数の搬送装置を有し、一の搬送装置について複数の被搬送物が対応されている処理設備において、前記搬送装置を制御する搬送制御方法であって、
上位システムから仕分け条件を取得し、この仕分け条件に基づいて仕分け情報を生成し、生産ロットが開始済みであるかを判別し、開始済みであれば、前記処理設備の被搬送物の搬出ポートのうち、空の搬出ポートがあるか否かを判別し、生産ロットが完了済みであるかを判別し、優先度の高い仕分け条件があるかを判別し、生産ロットが完了済みであり、空の搬出ポートがあれば、優先度の高い仕分け条件にしたがって、前記搬出ポートに仕分け情報を割付け、この仕分け情報にしたがって、前記搬送装置を制御する
ことを特徴とする搬送制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−55567(P2010−55567A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222777(P2008−222777)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【出願人】(503223223)株式会社IHIエスキューブ (27)
【Fターム(参考)】