説明

携帯電話端末システム、携帯電話端末不正使用防止方法、及び携帯電話端末不正使用防止プログラム

【課題】 携帯電話端末を紛失等した場合に不正使用を防止するためネットワークを通じて端末を使用不能とする携帯電話端末システム、携帯電話端末不正使用防止方法、及び携帯電話端末不正使用防止プログラムを提供する。
【解決手段】 非接触ICタグ内蔵携帯電話10の紛失、盗難時に、ユーザは非接触ICタグ内蔵携帯電話10と1対1に対応するID情報を持つ非接触ICタグカード20を読み取らせ、携帯電話管理サーバ50は該ID情報に基づいて紛失等した非接触ICタグ内蔵携帯電話10の発信を制限し、かつ非接触ICタグ内蔵携帯電話10をロック状態へ遷移させることにより、紛失等した非接触ICタグ内蔵携帯電話10の第三者による不正使用や個人情報漏洩の防止をより迅速に行うことができる。特に、非接触ICタグリーダ30が街中の携帯電話販売店や駅構内に設置されることにより、その効果を飛躍的に向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話端末を紛失等した場合に不正使用を防止するためネットワークを通じて端末を使用不能とする携帯電話端末システム、携帯電話端末不正使用防止方法、及び携帯電話端末不正使用防止プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話端末が世の中に普及しつつあるが、携帯電話端末のセキュリティ確保については発展途上段階にある。従来、携帯電話端末の紛失又は盗難にあった場合に、第三者による携帯電話端末の不正使用や、該携帯電話端末からの個人情報の漏洩を防ぐ方法として以下の方法が用いられていた。
【0003】
第1の方法としては、紛失した携帯電話端末に対して遠隔指示(コマンド/キーワードメール、特定の電話機等からの着信など)を行うことにより、紛失した携帯電話端末を制御(操作キーのロック指示、発着信履歴/電話帳情報のバックアップ/消去指示など)する方法がある。
【0004】
第2の方法としては、個人認証機能を携帯電話端末自体に装備することにより、該携帯電話端末の使用をID/パスワード、生体認証などにより制限する方法がある。
【0005】
特許文献1では、荷受人宅に居る人が荷物を受け取った場合の受領証明を受け取った個人の所有になる携帯電話機の番号、受け取った荷物の受け付けコードを配送管理サーバへ電子メールで送信することにより行うことで、印鑑を使用せずに、簡便に受領証明を行うことができる配送システムが提案されている。
【0006】
特許文献2では、紛失または盗難された無線携帯端末をロック状態(使用不可能な状態)とすることにより、ネットワークへの不正なアクセスや内部データの参照を防止し、第三者によって取得された無線携帯端末が不正使用される前に所有者から無線ネットワークを通じて携帯端末にその旨を通知することにより、携帯端末をロック状態する無線携帯端末システムにおける無線携帯端末不正使用防止方法が提案されている。
【0007】
特許文献3では、携帯通信端末固有の識別情報を微弱な電波により送信する携帯通信端末と、セキュリティ管理を行う携帯通信端末と同じ固有記号が登録され、この登録された固有記号と同じ固有記号の携帯通信端末をセキュリティ管理する、微弱な電波の受信機能を備えた警報発生装置とを有し、警報発生装置がセキュリティ管理を行う携帯通信端末から微弱な電波により送信される固有記号を受信できない状態になると警報を発生する携帯通信端末のセキュリティシステムが提案されている。
【特許文献1】特開2002−316722号公報
【特許文献2】特開平8−251660号公報
【特許文献3】特開平11−289381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記の発明は以下の問題を有している。
【0009】
従来の方法によれば、ユーザによるコマンド/キーワードメール、特定の電話機の電話番号、ID/パスワード、生体情報などを事前に登録・設定しておく必要があり、その作業が煩わしいこと、登録・設定内容の忘却、確認作業の手間、生体情報を登録することへの心理的抵抗感や照合精度の低さの問題などがある。
【0010】
また、特許文献1記載の配送システムは、携帯電話機の番号など携帯電話機を識別する情報を記録媒体に記録しておくことにより、配送確認等のメールの送受信を行っているが、配送管理サーバが携帯電話機の通信を制限し、第三者による該携帯電話機の使用を禁止することはできない。
【0011】
特許文献2記載の無線携帯端末における不正使用に対するネットワークを介した防止方法は、紛失または盗難された無線携帯端末をロック状態(使用不可能な状態)とすることにより、ネットワークへの不正なアクセスや内部データの参照を防止し、かつ第三者によって取得された無線携帯端末が不正使用を防止しているが、情報センタは無線携帯端末に含まれるデータを消去するため、ユーザが再び該無線携帯端末に格納されていたデータ等を参照することはできない。
【0012】
特許文献3記載の携帯通信端末のセキュリティシステムは、警報発生装置がセキュリティ管理を行う携帯通信端末から微弱な電波を受け取ることにより、常に該携帯通信端末の状態を監視している必要がある。
【0013】
そこで、本発明は、携帯電話の紛失、盗難時に、ユーザは携帯電話と1対1に対応するID情報を持つ非接触ICタグカードを読み取らせ、管理サーバは該ID情報に基づいて紛失等した携帯電話の発信を制限し、かつ携帯電話をロック状態へ遷移させることにより、紛失等した携帯電話の第三者による不正使用や個人情報漏洩を防止することができる携帯電話端末システムを提案することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1記載の発明は、携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、前記非接触ICタグカードから前記識別情報を読み出す非接触ICタグカードリーダと、ネットワークに接続された情報処理端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局とを有する携帯電話端末システムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段を有し、前記非接触ICカードリーダによって読み出された前記識別情報を前記情報処理端末から受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御することを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の携帯電話端末システムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロックするとき、前記携帯通信端末が保持するデータをバックアップすることを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の携帯電話端末システムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させることを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の携帯電話端末システムにおいて、前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明は、第1の携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、ネットワークに接続された第2の携帯通信端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局とを有する携帯電話端末システムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段を有し、前記第2の携帯通信端末によって読み出された前記識別情報を受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記第1の携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御することを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の携帯電話端末システムにおいて、前記管理サーバは、前記第1の携帯通信端末の操作をロックするとき、前記第1の携帯通信端末が保持するデータをバックアップすることを特徴とする。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の携帯電話端末システムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させることを特徴とする。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項5から7のいずれか1項記載の携帯電話端末システムにおいて、前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする。
【0022】
請求項9記載の発明は、携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、前記非接触ICタグカードから前記識別情報を読み出す非接触ICタグカードリーダと、ネットワークに接続された情報処理端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止方法であって、前記非接触ICカードリーダによって読み出された前記識別情報を前記情報処理端末から受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する工程を有することを特徴とする。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の携帯電話端末不正使用防止方法において、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロックするとき、前記携帯通信端末が保持するデータをバックアップする工程を有することを特徴とする。
【0024】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の携帯電話端末不正使用防止方法において、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる工程を有することを特徴とする。
【0025】
請求項12記載の発明は、請求項9から11のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止方法において、前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする。
【0026】
請求項13記載の発明は、第1の携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、ネットワークに接続された第2の携帯通信端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止方法であって、前記第2の携帯通信端末によって読み出された前記識別情報を受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記第1の携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する工程を有することを特徴とする。
【0027】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の携帯電話端末不正使用防止方法において、前記管理サーバは、前記第1の携帯通信端末の操作をロックするとき、前記第1の携帯通信端末が保持するデータをバックアップする工程を有することを特徴とする。
【0028】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の携帯電話端末不正使用防止方法において、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる工程を有することを特徴とする。
【0029】
請求項16記載の発明は、請求項13から15のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止方法において、前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする。
【0030】
請求項17記載の発明は、携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、前記非接触ICタグカードから前記識別情報を読み出す非接触ICタグカードリーダと、ネットワークに接続された情報処理端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止プログラムであって、前記非接触ICカードリーダによって読み出された前記識別情報を前記情報処理端末から受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する処理を有することを特徴とする。
【0031】
請求項18記載の発明は、請求項17記載の携帯電話端末不正使用防止プログラムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロックするとき、前記携帯通信端末が保持するデータをバックアップする処理を有することを特徴とする。
【0032】
請求項19記載の発明は、請求項18記載の携帯電話端末不正使用防止プログラムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる処理を有することを特徴とする。
【0033】
請求項20記載の発明は、請求項17から19のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止プログラムにおいて、前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする。
【0034】
請求項21記載の発明は、第1の携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、ネットワークに接続された第2の携帯通信端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止プログラムであって、前記第2の携帯通信端末によって読み出された前記識別情報を受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記第1の携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する処理を有することを特徴とする。
【0035】
請求項22記載の発明は、請求項21記載の携帯電話端末不正使用防止プログラムにおいて、前記管理サーバは、前記第1の携帯通信端末の操作をロックするとき、前記第1の携帯通信端末が保持するデータをバックアップする処理を有することを特徴とする。
【0036】
請求項23記載の発明は、請求項22記載の携帯電話端末不正使用防止プログラムにおいて、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる処理を有することを特徴とする。
【0037】
請求項24記載の発明は、請求項21から23のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止プログラムにおいて、前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0038】
本発明は、携帯電話の紛失、盗難時に、ユーザは携帯電話と1対1に対応するID情報を持つ非接触ICタグカードを読み取らせ、管理サーバは該ID情報に基づいて紛失等した携帯電話の発信を制限し、かつ携帯電話をロック状態へ遷移させることにより、紛失等した携帯電話の第三者による不正使用や個人情報漏洩の防止をより迅速に行うことができる。特に、ICタグリーダが街中の携帯電話販売店や駅構内に設置されることにより、その効果を飛躍的に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、本発明の一実施形態に係る携帯電話端末システムの構成及び動作について説明する。
【0040】
まず、本実施形態に係る携帯電話端末システムの構成について図1を用いて説明する。
【0041】
本実施形態に係る携帯電話端末システムは、非接触ICタグ内蔵携帯電話10、非接触ICタグカード20、非接触ICカードリーダ30、パーソナルコンピュータ(情報処理端末)40、携帯電話管理サーバ50、移動交換機60、構内ネットワーク等同士を接続するインターネット等のネットワーク100、移動網200、及び構内ネットワーク300を有して構成される。なお、非接触ICタグ内蔵携帯電話10と携帯電話管理サーバ50とは、移動網200とネットワーク300とを介して接続される。また、携帯電話管理サーバ50と移動交換機60とは、ネットワーク300を介して接続される。
【0042】
非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、携帯電話管理サーバ50からの遠隔指示により非接触ICタグ内蔵携帯電話を使用不可能な状態するロック機能、及びロック機能による使用不能状態から使用可能な状態に復旧させるロック解除機能を備えている。非接触ICタグ内蔵携帯電話10には、固有のID情報が埋め込まれている。
【0043】
具体的に、ロック機能とは、操作キーのロック、発着信履歴/電話帳情報のバックアップ/消去を行う機能である。ロック解除機能とは、操作キーのロック解除、発着信履歴/電話帳情報のアップロード/復旧を行う機能である。
【0044】
非接触ICタグカード20は、非接触ICタグ内蔵携帯電話10と1対1に対応する固有のID情報(例:紛失フラグ付きID情報)が埋め込まれている。
【0045】
非接触ICタグリーダ30は、非接触ICタグ内蔵携帯電話10及び非接触ICタグカード20からID情報を読み取る機能を備えている。
【0046】
パーソナルコンピュータ40は、非接触ICタグリーダ30を接続する端子(USBなど)を備え、読み取られたID情報を取り込むためのアプリケーション(以下、ID情報読取アプリケーションとする)がインストールされている。また、パーソナルコンピュータ40は、インターネット等のネットワーク100と接続するためのネットワーク機能を備えている。
【0047】
携帯電話管理サーバ50は、非接触ICタグカード20のID情報を受信すると、移動交換機60に対して非接触ICタグ内蔵携帯電話10からの発信を規制する指示を行う。また、携帯電話管理サーバ50は、非接触ICタグ内蔵携帯電話10に対してロック機能を起動・解除する指示を行う。さらに、携帯電話管理サーバ50は、各非接触ICタグ内蔵携帯電話10が置かれている状態に関する情報を保持する管理情報DB(表1に示す)50aを有しており、各非接触ICタグ内蔵携帯電話10の状態の変化に応じてその内容が追記される。
【0048】
【表1】

【0049】
移動交換機60は、携帯電話管理サーバ50からの指示により、非接触ICタグ内蔵携帯電話10からの発信を規制する機能を有する。
【0050】
次に、本実施形態に係る携帯電話端末システムにおける動作について詳細に説明する。
【0051】
まず、非接触ICカード内蔵携帯電話10を紛失した場合等に、該非接触ICカード内蔵携帯電話10のロック機能を起動させる処理について図2を用いて説明する。なお、パーソナルコンピュータ40は、予め起動されているものとする。また、パーソナルコンピュータ40は、ADSL、FTTHなどの高速データ伝送技術によりインターネットにアクセスできる。また、非接触ICタグリーダ30は、USBなどのインターフェースによりパーソナルコンピュータ40に接続されているものとする。
【0052】
非接触ICカード内蔵携帯電話10を紛失・盗難を確認したユーザは、まず、パーソナルコンピュータ40のID情報読取アプリケーションを起動し(ステップA1)、非接触ICタグリーダ30により非接触ICタグカード20に格納されている情報を読み取らせる(ステップA2)。具体的には、非接触ICタグリーダ30は、非接触ICタグカード20から紛失・盗難を確認した非接触ICタグ内蔵携帯電話10固有のID情報を読み出し、パーソナルコンピュータ40に読み出したID情報を入力する(ステップA2、A3)。
【0053】
パーソナルコンピュータ40にID情報が入力されると、ID情報の入力がトリガとなりID情報読取アプリケーションはパーソナルコンピュータ40の通信機能を利用してインターネット接続を実行し、かつ該ID情報を携帯電話管理サーバ50に送信する(ステップA4)。
【0054】
携帯電話管理サーバ50は、受信したID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報を読み出し、該非接触ICカード内蔵携帯電話10が置かれている現在の状態を追記する(ステップA5)。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10の紛失・盗難の発生を示す紛失フラグをONした追記内容(1)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表1に示す)。また、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10からの発信を禁止する指示を移動交換機60に対して行う(ステップA6)。さらに、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10に対してロック機能の起動を指示する(ステップA7)。
【0055】
非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、携帯電話管理サーバ50からロック機能の起動する指示を受けると、内蔵する非接触ICタグに格納されるID情報を読み出す(ステップA8)。そして、非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、読み出したID情報を該非接触ICタグ内蔵携帯電話10が保持する発着信履歴、電話帳情報等に付加して携帯電話管理サーバ50に転送してバックアップする。次に、非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、携帯電話管理サーバ50にバックアップした情報を自機から消去すると同時に、ロック機能を起動する(ステップA9)。なお、ID情報が付加された発着信履歴、電話帳情報等を受け取った携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10の管理情報に現在の情報を追記する。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10のロック機能の起動・解除を示す携帯電話ステータスをロック(閉塞)した追記内容(2)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表1に示す)。
【0056】
以上の処理により、非接触ICタグ内蔵携帯電話10の紛失・盗難が発生した場合に該非接触ICタグ内蔵携帯電話10の第三者による不正使用を防止することができる。
【0057】
次に、紛失・盗難していた非接触ICタグ内蔵携帯電話10を回収できた場合に、該非接触ICタグ内蔵携帯電話10のロック状態を解除し、携帯電話管理サーバ50にバックアップした情報を再び非接触ICタグ内蔵携帯電話10に格納する処理について図3を用いて説明する。
【0058】
紛失等していた非接触ICカード内蔵携帯電話10を回収したユーザは、まず、パーソナルコンピュータ40のID情報読取アプリケーションを起動する(ステップB1)。また、回収した非接触ICカード内蔵携帯電話10が内蔵する非接触ICカードに格納されるID情報を非接触ICタグリーダ30に読み取らせる(ステップB2)。
【0059】
非接触ICタグリーダ30は、パーソナルコンピュータ40に読み出したID情報を入力する(ステップB3)。パーソナルコンピュータ40にID情報が入力されると、ID情報の入力がトリガとなりID情報読取アプリケーションはパーソナルコンピュータ40の通信機能を利用してインターネット接続を実行し、かつ該ID情報を携帯電話管理サーバ50に送信する(ステップB4)。
【0060】
携帯電話管理サーバ50は、受信したID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報を読み出し、該非接触ICカード内蔵携帯電話10が置かれている現在の状態を追記する(ステップB5)。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10の紛失・盗難の発生を示す紛失フラグをOFFした追記内容(3)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表1に示す)。また、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10からの発信を許可する指示を移動交換機60に対して行う(ステップB6)。さらに、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10に対してロック機能の解除を指示する(ステップB7)。
【0061】
非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、携帯電話管理サーバ50からロック機能の解除する指示を受けると、内蔵する非接触ICタグに格納されるID情報を読み出し(ステップB8)、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10の発着信履歴、電話帳情報等の取得を携帯電話管理サーバ50に要求する(ステップB9)。
【0062】
携帯電話管理サーバ50は、バックアップしている発着信履歴、電話帳情報等を非接触ICタグ内蔵携帯電話10に対して送信する(ステップB10)。携帯電話管理サーバ50から発着信履歴、電話帳情報等を受信すると、非接触ICタグ内蔵携帯電話10は再びそれらの情報を自機内に格納し、ロック機能を解除する(ステップB11)。なお、非接触ICタグ内蔵携帯電話10のロック機能が解除されると、その旨が携帯電話管理サーバ50に通知される。通知を受けた携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10の管理情報に現在の情報を追記する。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10のロック機能の起動・解除を示す携帯電話ステータスをロック解除(通常運用)した追記内容(4)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表1に示す)。
【0063】
上記の処理によれば、紛失等した非接触ICタグ内蔵携帯電話10を回収した場合に、紛失前に非接触ICタグ内蔵携帯電話10が有していた機能を迅速かつ確実に復旧させることができる。
【0064】
以上のように、本実施形態に係る携帯電話端末システムによれば、携帯電話の紛失、盗難時に、ユーザは携帯電話と1対1に対応するID情報を持つ非接触ICタグカードを読み取らせる作業を行うだけで、不正使用や個人情報漏洩の防止をより迅速に行うことができる。特に、ICタグリーダが街中の携帯電話販売店や駅構内に設置されることにより、その効果を飛躍的に向上させることができる。
【実施例1】
【0065】
次に、他の実施例について図4から6を用いて詳細に説明する。
【0066】
本実施例の携帯電話端末システムは、図4に示すように、ICタグリーダ30及びパーソナルコンピュータ40を有さず、非接触ICタグ内蔵携帯電話11を有する点において上述の携帯電話端末システムと異なる。非接触ICタグ内蔵携帯電話11にはID情報読取アプリケーションがインストールされているものとする。なお、他の構成については、上述の実施形態に係る携帯電話端末システムと同様であるため、説明を省略する。
【0067】
次に、本実施形態に係る携帯電話端末システムにおける動作について詳細に説明する。
【0068】
まず、非接触ICカード内蔵携帯電話10を紛失した場合等に、該非接触ICカード内蔵携帯電話10のロック機能を起動させる処理について図5を用いて説明する。
【0069】
非接触ICカード内蔵携帯電話10を紛失・盗難を確認したユーザは、まず、家族、友人等が有する非接触ICタグ内蔵携帯電話11のID情報読取アプリケーションを起動し(ステップC1)、非接触ICタグカード20を非接触ICタグ内蔵携帯電話11にかざして格納されている情報を読み取らせる(ステップC2)。具体的には、非接触ICタグ内蔵携帯電話11は、非接触ICタグカード20から紛失・盗難を確認した非接触ICタグ内蔵携帯電話10固有のID情報を読み出し、非接触ICタグ内蔵携帯電話11に読み出したID情報を入力する(ステップC2、C3)。
【0070】
非接触ICタグ内蔵携帯電話11にID情報が入力されると、ID情報の入力がトリガとなりID情報読取アプリケーションは非接触ICタグ内蔵携帯電話11の通信機能を利用してインターネット接続を実行し、かつ該ID情報を携帯電話管理サーバ50に送信する(ステップC4)。
【0071】
携帯電話管理サーバ50は、受信したID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報を読み出し、該非接触ICカード内蔵携帯電話10が置かれている現在の状態を追記する(ステップC5)。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10の紛失・盗難の発生を示す紛失フラグをONした追記内容(1)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表2に示す)。また、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10からの発信を禁止する指示を動交換機60に対して行う(ステップC6)。さらに、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10に対してロック機能の起動を指示する(ステップC7)。
【0072】
【表2】

【0073】
非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、携帯電話管理サーバ50からロック機能の起動する指示を受けると、内蔵する非接触ICタグに格納されるID情報を読み出す(ステップC8)。そして、非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、読み出したID情報を該非接触ICタグ内蔵携帯電話10が保持する発着信履歴、電話帳情報等に付加して携帯電話管理サーバ50に転送してバックアップする。次に、非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、携帯電話管理サーバ50にバックアップした情報を自機から消去すると同時に、ロック機能を起動する(ステップC9)。なお、ID情報が付加された発着信履歴、電話帳情報等を受け取った携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10の管理情報に現在の情報を追記する。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10のロック機能の起動・解除を示す携帯電話ステータスをロック(閉塞)した追記内容(2)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表2に示す)。
【0074】
以上の処理により、非接触ICタグ内蔵携帯電話10の紛失・盗難が発生した場合に該非接触ICタグ内蔵携帯電話10の第三者による不正使用を防止することができる。
【0075】
次に、紛失・盗難していた非接触ICタグ内蔵携帯電話10を回収できた場合に、該非接触ICタグ内蔵携帯電話10のロック状態を解除し、携帯電話管理サーバ50にバックアップした情報を再び非接触ICタグ内蔵携帯電話10に格納する処理について図6を用いて説明する。
【0076】
紛失等していた非接触ICカード内蔵携帯電話10を回収したユーザは、まず、非接触ICタグ内蔵携帯電話11のID情報読取アプリケーションを起動する(ステップD1)。また、回収した非接触ICカード内蔵携帯電話10が内蔵する非接触ICカードに格納されるID情報を非接触IC内蔵携帯電話11に読み取らせる(ステップD2、D3)。そして、ID情報の読み取りがトリガとなりID情報読取アプリケーションは、非接触ICタグ内蔵携帯電話11の通信機能を利用してインターネット接続を実行し、かつ該ID情報を携帯電話管理サーバ50に送信する(ステップD4)。
【0077】
携帯電話管理サーバ50は、受信したID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報を読み出し、該非接触ICカード内蔵携帯電話10が置かれている現在の状態を追記する(ステップD5)。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10の紛失・盗難の発生を示す紛失フラグをOFFした追記内容(3)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表2に示す)。また、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICカード内蔵携帯電話10からの発信を許可する指示を移動交換機60に対して行う(ステップD6)。さらに、携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10に対してロック機能の解除を指示する(ステップD7)。
【0078】
非接触ICタグ内蔵携帯電話10は、携帯電話管理サーバ50からロック機能の解除する指示を受けると、内蔵する非接触ICタグに格納されるID情報を読み出し(ステップD8)、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10の発着信履歴、電話帳情報等の取得を携帯電話管理サーバ50に要求する(ステップD9)。
【0079】
携帯電話管理サーバ50は、バックアップしている発着信履歴、電話帳情報等を非接触ICタグ内蔵携帯電話10に対して送信する(ステップD10)。携帯電話管理サーバ50から発着信履歴、電話帳情報等を受信すると、非接触ICタグ内蔵携帯電話10は再びそれらの情報を自機内に格納し、ロック機能を解除する(ステップD11)。なお、非接触ICタグ内蔵携帯電話10のロック機能が解除されると、その旨が携帯電話管理サーバ50に通知される。通知を受けた携帯電話管理サーバ50は、該ID情報に対応する非接触ICタグ内蔵携帯電話10の管理情報に現在の情報を追記する。具体的には、非接触ICカード内蔵携帯電話10のロック機能の起動・解除を示す携帯電話ステータスをロック解除(通常運用)した追記内容(4)を、管理情報DB50aに格納される非接触ICカード内蔵携帯電話10の管理情報に追記する(表2に示す)。
【0080】
上記の処理によれば、紛失等した非接触ICタグ内蔵携帯電話10を回収した場合に、紛失前に非接触ICタグ内蔵携帯電話10が有していた機能を迅速かつ確実に復旧させることができる。
【0081】
以上のように、本実施例に係る携帯電話端末システムによれば、非接触ICタグリーダ及びパーソナルコンピュータを用いずに、携帯電話の紛失、盗難時に、ユーザは携帯電話と1対1に対応するID情報を持つ非接触ICタグカードを携帯電話に読み取らせる作業を行うだけで、不正使用や個人情報漏洩の防止をより迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本実施形態に係る携帯電話端末システムの構成を示すブロック図である。
【図2】携帯電話端末を紛失等した場合における本システムの処理を示すシーケンス図である。
【図3】携帯電話端末が回収された場合における本システムの処理を示すシーケンス図である。
【図4】実施例1に係る携帯電話端末システムの構成を示すブロック図である。
【図5】携帯電話端末を紛失等した場合における本システムの処理を示すシーケンス図である。
【図6】携帯電話端末が回収された場合における本システムの処理を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0083】
10、11 非接触ICタグ内蔵携帯電話
20 非接触ICタグカード
30 非接触ICタグリーダ
40 パーソナルコンピュータ
50 携帯電話管理サーバ
50a 管理情報DB
60 移動交換機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、前記非接触ICタグカードから前記識別情報を読み出す非接触ICタグカードリーダと、ネットワークに接続された情報処理端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局とを有する携帯電話端末システムにおいて、
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段を有し、
前記非接触ICカードリーダによって読み出された前記識別情報を前記情報処理端末から受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御することを特徴とする携帯電話端末システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロックするとき、前記携帯通信端末が保持するデータをバックアップすることを特徴とする請求項1記載の携帯電話端末システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させることを特徴とする請求項2記載の携帯電話端末システム。
【請求項4】
前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の携帯電話端末システム。
【請求項5】
第1の携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、ネットワークに接続された第2の携帯通信端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局とを有する携帯電話端末システムにおいて、
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段を有し、
前記第2の携帯通信端末によって読み出された前記識別情報を受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記第1の携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御することを特徴とする携帯電話端末システム。
【請求項6】
前記管理サーバは、前記第1の携帯通信端末の操作をロックするとき、前記第1の携帯通信端末が保持するデータをバックアップすることを特徴とする請求項5記載の携帯電話端末システム。
【請求項7】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させることを特徴とする請求項6記載の携帯電話端末システム。
【請求項8】
前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の携帯電話端末システム。
【請求項9】
携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、前記非接触ICタグカードから前記識別情報を読み出す非接触ICタグカードリーダと、ネットワークに接続された情報処理端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止方法であって、
前記非接触ICカードリーダによって読み出された前記識別情報を前記情報処理端末から受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する工程を有することを特徴とする携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項10】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロックするとき、前記携帯通信端末が保持するデータをバックアップする工程を有することを特徴とする請求項9記載の携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項11】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる工程を有することを特徴とする請求項10記載の携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項12】
前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項13】
第1の携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、ネットワークに接続された第2の携帯通信端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止方法であって、
前記第2の携帯通信端末によって読み出された前記識別情報を受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記第1の携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する工程を有することを特徴とする携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項14】
前記管理サーバは、前記第1の携帯通信端末の操作をロックするとき、前記第1の携帯通信端末が保持するデータをバックアップする工程を有することを特徴とする請求項13記載の携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項15】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる工程を有することを特徴とする請求項14記載の携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項16】
前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする請求項13から15のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止方法。
【請求項17】
携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、前記非接触ICタグカードから前記識別情報を読み出す非接触ICタグカードリーダと、ネットワークに接続された情報処理端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止プログラムであって、
前記非接触ICカードリーダによって読み出された前記識別情報を前記情報処理端末から受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する処理を有することを特徴とする携帯電話端末不正使用防止プログラム。
【請求項18】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロックするとき、前記携帯通信端末が保持するデータをバックアップする処理を有することを特徴とする請求項17記載の携帯電話端末不正使用防止プログラム。
【請求項19】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる処理を有することを特徴とする請求項18記載の携帯電話端末不正使用防止プログラム。
【請求項20】
前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする請求項17から19のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止プログラム。
【請求項21】
第1の携帯通信端末と、前記携帯通信端末の識別情報を記憶する非接触ICタグカードと、ネットワークに接続された第2の携帯通信端末と、前記携帯通信端末のセキュリティ管理を行う管理サーバと、前記携帯通信端末の接続を制御する基地局と、前記管理サーバは、前記携帯通信端末の管理情報を記憶する記憶手段とを有する携帯電話端末システムの携帯電話端末不正使用防止プログラムであって、
前記第2の携帯通信端末によって読み出された前記識別情報を受信したとき、前記管理サーバは、前記記憶手段によって記憶された前記識別情報ごとの前記管理情報に基づいて前記基地局における前記第1の携帯通信端末への接続、及び前記携帯通信端末の操作のロック/ロック解除を制御する処理を有することを特徴とする携帯電話端末不正使用防止プログラム。
【請求項22】
前記管理サーバは、前記第1の携帯通信端末の操作をロックするとき、前記第1の携帯通信端末が保持するデータをバックアップする処理を有することを特徴とする請求項21記載の携帯電話端末不正使用防止プログラム。
【請求項23】
前記管理サーバは、前記携帯通信端末の操作をロック解除するとき、前記データを前記携帯通信端末に復旧させる処理を有することを特徴とする請求項22記載の携帯電話端末不正使用防止プログラム。
【請求項24】
前記管理情報は、前記携帯通信端末の操作がロックされているか否かを示すステータス、及びバックアップされた前記データのリンクを有することを特徴とする請求項21から23のいずれか1項記載の携帯電話端末不正使用防止プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−279572(P2006−279572A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−96197(P2005−96197)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】