説明

操作部の変位検出機構

【課題】操作レバーなどの操作部の数を減らし、感覚的に操作を行えるようにすることで、高齢者や弱者、もしくは、初心者などにも操作のしやすい操作部の機構を提供する。
【解決手段】操作者の手によって操作される操作部4の変位量を検出するため変位検出機構3において、前記操作部4を前後左右方向に変位させる第一の変位機構41と、当該第一の変位機構41によって前後左右方向に変位する操作部4の変位量を検出する第一の変位検出センサ42と、前記操作部4と第一の変位機構41とを一体的に上下方向に変位させる第二の変位機構43と、当該第二の変位機構43によって上下方向へのみ変位する操作部4の変位量を検出する第二の変位検出センサ44とを備えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アームを有する移動式のロボットなどのように、操作が複雑な機械に用いられる操作部の変位検出機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、アームを有する操縦式の移動式ロボットには、そのアームを駆動させるための機構や、ロボット本体を移動させるための機構が設けられ、また、これらの機構に対応して、アームを操作するための操作レバーや、ロボット本体を移動させるための操作レバーが設けられている(非特許文献1)。そして、これらの操作レバーを人間に操作させることによってロボットの各部を操作させるようにしている。
【0003】
また、このようなアームを有する移動式ロボットに限らず、農業機械や産業機械などにおいても同様に、そのような機械には複数の操作レバーが設けられており、これらの操作レバーを操作することによって所定の機能を動作させるようにしている。例えば、フォークリフトを例に挙げて説明すると(特許文献1)、フォークリフトには、二本のフォークを昇降させるための昇降レバーや、そのフォークを傾斜させるためのチルトレバーや、車体を回転させるためのハンドルなどが設けられている。
【非特許文献1】独立行政法人産業技術総合研究所>研究紹介・成果>主な研究成果>プレス・リリース(2002年)>働く人間型ロボット>(4)人間型ロボットによる建設機械の代行運転の実現(http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2002/pr20020410/hrp/pr20020410_4.html)
【特許文献1】特開2002−308595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このように操作レバーの数を多くすると、それだけ細かな作業を行うことができるようになるが、その反面、操作が複雑なものとなってしまい、初心者にとっては操作のしにくいものとなってしまう。特に、今後の高齢化社会に向けて介護用のロボットを高齢者に使用させるということを想定した場合、操作の複雑な機械は敬遠される可能性が高い。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、操作レバーなどの操作部の数を減らし、感覚的に操作を行えるようにすることで、高齢者や弱者、もしくは、初心者などにも操作のしやすい操作部の機構を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、操作者の手によって操作される操作部と、当該操作部の変位量を検出するための変位検出センサを備えてなる操作部の変位検出機構において、前記操作部を前後左右方向に変位させる第一の変位機構と、当該第一の変位機構によって前後左右方向に変位する操作部の変位量を検出する第一の変位検出センサと、前記操作部と第一の変位機構とを一体的に上下方向に変位させる第二の変位機構と、当該第二の変位機構によって上下方向へのみ変位する操作部の変位量を検出する第二の変位検出センサとを備えるようにしたものである。
【0007】
このようにすれば、単一の操作部を前後左右に動かすだけで動作対象物(例えば、アームやロボット本体など)を前後左右に動かすことができ、しかも、その操作部を上下方向に動かすだけで動作対象物を上下方向に動かすことができるので、感覚的に動作対象物を移動、もしくは、駆動させることができるようになる。これにより、高齢者や弱者、初心者などにとっても操作のしやすい機構にすることができる。
【0008】
また、このような発明において、好ましくは、操作部を同一平面内に保持した状態で水平方向へのみ変位させる。
【0009】
通常、人間が手を前後左右に動かして何らかの動作を行う場合、手をほぼ同一の高さ位置に保持して動作を行うことが多いが、上述のように、操作部を同一平面内に保持して変位させるようにすれば、手の自然な動きに合わせて操作させることができるようになる。
【0010】
また、第二の変位機構として、操作部と第一の変位機構と第一の変位検出センサとを一体的に上下動させる機構を用いる。
【0011】
このようにすれば、操作部と第一の変位検出センサが一体的に上下動するので、操作部と第一の変位検出センサの相対位置が変わらず、簡単な機構で正確に水平方向の変位を検出することができるようになる。
【0012】
更に、操作部に操作者の手が接触したことを検出するための接触検出スイッチを設けるようにする。
【0013】
このようにすれば、例えば、この接触検出スイッチがオンになった場合にのみ駆動を開始させることとすれば、操作部に軽く接触するのみでその機械の動作を開始させることができので、更に操作性を向上させることができるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、操作者の手によって操作される操作部と、当該操作部の変位量を検出するための変位検出センサを備えてなる操作部の変位検出機構において、前記操作部を前後左右方向に変位させる第一の変位機構と、当該第一の変位機構によって前後左右方向に変位する操作部の変位量を検出する第一の変位検出センサと、前記操作部と第一の変位機構とを一体的に上下方向に変位させる第二の変位機構と、当該第二の変位機構によって上下方向へのみ変位する操作部の変位量を検出する第二の変位検出センサとを備えるようにしたので、単一の操作部を前後左右に動かすだけで動作対象物を前後左右に動かすことができ、また、その操作部を上下方向に動かすだけで動作対象物を上下方向に動かすことができるため、感覚的に動作対象物を移動、もしくは、駆動させることができるようになる。これにより、高齢者や弱者、初心者などにとっても操作のしやすい機構にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。本発明の操作部の変位検出機構は、ロボット1や農業機械、運搬機械などのような操作の複雑な機械に取り付けられるものであるが、本実施の形態では、その代表的な例としてアーム20を有する移動式のロボット1を用いて説明する。図1は、ロボット1の全体図を示したものであり、図2は、ロボット1の上端部に取り付けられる操作部4の変位検出機構3の全体図を示したものである。また、図3は、図2における切欠断面図を示したものであり、図4および図5は、操作部4の水平方向の変位状態図、および、上下方向の変位状態図を示したものであり、図6は、操作部4を下方へ移動させることによってアーム20を下方へ駆動させたロボット1の状態を示したものである。
【0016】
このロボット1は、ロボット本体2とコンピュータ制御装置とによって構成されるもので、上端部に操作部4を有し、この操作部4に手の平を置いて操作部4を変位させてアーム20や駆動輪22を駆動させるようにしている。このアーム20の駆動は、ロボット本体2内に設けられた図示しないモータなどのアーム駆動機構によって行われ、また、駆動輪22の駆動はロボット本体2内に設けられた図示しないモータなどの駆動輪回転機構によって行われる。
【0017】
このアーム20は、ロボット本体2の縦フレーム23に対して上下方向にスライド可能に取り付けられるもので、アーム駆動機構を介してアーム20全体を上下方向に移動させる。このアーム20の先端には、運搬対象物を保持するための保持部21が設けられ、その保持部21を図示しないモータで動かして運搬対象物を挟み込めるようにしている。
【0018】
ロボット本体2の上端部に設けられる変位検出機構3は、人間の手の平が収まるような湾曲したカップ状の操作部4と、この操作部4を水平方向へのみ変位させるための第一の変位機構41と、前記操作部4を上下方向へのみ変位させるための第二の変位機構43とを備えている。そして、図3に示すように、操作部4の水平方向の変位を検出するための第一の変位検出センサ42を設けて水平方向の変位を検出し、また、上下方向の変位を検出するための第二の変位検出センサ44を設けて操作部4の上下方向の変位を検出できるようにしている。この変位検出機構3は、操作の利便性を考慮して、一般的な操作者の腰の高さ位置に操作部4がくるように設けられるが、必ずしもこのような位置に設けなければならないわけではなく、適宜、操作者にとって操作しやすい場所に設けるようにすれば良い。
【0019】
この操作部4の下方には、接触検出スイッチ45を挟んで水平な下面を有するスライド部材40が設けられる。この操作部4とスライド部材40とは、わずかの隙間を除いてほぼ一体的に構成されており、一体的に前後左右および上下に変位するようになっている。接触検出スイッチ45は、操作者の手が軽く置かれる程度の小さなストロークによってONとなるものが用いられる。そして、この接触検出スイッチ45が押下されることによって、ロボット1への電源が供給され、駆動輪22の回転やアーム20の駆動などが可能となる。
【0020】
また、その接触検出スイッチ45が設けられるスライド部材40の外周部分には外周スイッチ46が設けられている。この外周スイッチ46は、リミットスイッチなどで構成されるもので、操作部4に手の平が置かれた状態で、その指の先で押下できるようになっている。この外周スイッチ46が押下(ON状態)されると、ロボット本体2の床上の移動が停止され、アーム20のみを駆動できるようになっている。このようにロボット本体2の移動を停止した状態でアーム20のみを駆動させるのは、通常、アーム20によって運搬対象物を保持しようとする場合、ロボット本体2を停止させて作業を行う場合が多いためであり、また、操作部4を押し下げる途中に操作部4を水平変位させてしまうとロボット1が不意に動いて、運搬対象物を落下させてしまう可能性があるからである。このため、外周スイッチ46を押下させることによって、ロボット本体2の移動を停止させ、アーム20の駆動のみを許可できるようにしている。
【0021】
そして、このように構成された操作部4は、第一の変位機構41によって水平方向のみに変位が許容される。この第一の変位機構41は、円筒状の内側ケーシング5と、前記操作部4を取り付けたスライド部材40とによって構成される。そして、内側ケーシング5の水平な上面50上でスライド部材40を水平方向にスライドさせることによって、操作部4を水平方向へのみ変位させられるようにしている。
【0022】
この第一の変位機構41を構成する内側ケーシング5の内部には、スティック42aの傾動に伴うx軸回転量とy軸回転量を検出する第二の変位検出センサ44であるポテンショメータが設けられる。このスティック42aは、内側ケーシング5の中央に設けられる第二の窓部51と、スライド部材40の中央に設けられた第一の窓部40aとを貫通するように設けられる。そして、その先端には、十文字状の切欠溝42bが設けられ、これに、スライド部材40の第一の窓部40a内に設けられた十文字状の線材52を通し込むことによって、操作部4の水平方向の変位に伴うスティック42aの傾動を許容している。なお、このようにスライド部材40が水平方向に変位する際、スティック42aの十文字状の切欠溝42bと第一の窓部40aにおける十文字状の線材52とが摺動可能な状態となっているので、スティック42aの軸方向に荷重が加わることはない。
【0023】
一方、第二の変位機構43は、円筒状の外側ケーシング6の内部に内側ケーシング5を収納し、上下方向(z軸方向)へのみ変位させられるようにしている。この内側ケーシング5が上下方向に変位する際、操作部4や第一の変位機構41、第一の変位検出センサ42がその内側ケーシング5に取り付けられているため、これらは一体的に上下方向に移動する。この外側ケーシング6の内側壁面には、可変抵抗器などで構成される第二の変位検出センサ44が設けられる。この可変抵抗器には、スライド可能な突出片44aを設けており、その突出片44aに内側ケーシング5の下端部近傍を固定した状態でスライドさせることによって内側ケーシング5の上下方向の変位を検出できるようにしている。この突出片44aは、常にバネ44bによって上方への力が付与されており、内側ケーシング5を常に上方に位置させるようにしている。
【0024】
次に、このように構成された変位検出機構3を用いてロボット1を動作させる場合の操作例について説明する。
【0025】
まず、ロボット1を用いて運搬対象物を移動させる場合、操作者がその運搬対象物の置かれている場所までロボット本体2を移動させるべく、まず、手の平を操作部4の上に載せる。このとき、その手の平を置いたときの荷重によって操作部4とスライド部材40との間に設けられた接触検出スイッチ45が押下され、ロボット1に電源が供給される。これによって、駆動輪22の回転やアーム20の駆動が可能となる。なお、このように接触検出スイッチ45を押下させる際、外側ケーシング6内に設けられているバネ44bのバネ定数が大きく設定されているので、軽く手の平を置いただけではバネ44bは伸びず、第二の変位検出センサ44によって上下方向の変位が検出されることはない。
【0026】
そして、このように接触検出スイッチ45をONにした状態でロボット1の移動やアーム20の駆動を可能にして、操作者が目的の方向に向かって操作部4を水平方向に変位させると、スティック42aが傾動して、第一の変位検出センサ42がx軸方向の変位とy軸方向の変位を検出する。これにより、駆動輪22の進行方向が決定される。また、x軸方向の変位量とy軸方向の変位量によってロボット本体2の移動速度が決定される。すなわち、操作部4を大きく変位させた場合はロボット本体2の移動速度が早くなり、また、操作部4を小さく変位させた場合はロボット本体2の移動速度が遅くなる。もちろん、操作部4をまったく変位させない場合は、ロボット本体2は停止した状態となる。
【0027】
そして、このように操作部4を水平方向に変位させて、ロボット本体2を運搬対象物の場所まで移動させた後は、今度は、アーム20を駆動して運搬対象物を保持するための作業を行う。この運搬対象物を保持する作業においては、まず、操作部4の外周部分に設けられた外周スイッチ46を指で押下し、ロボット本体2を完全に停止させる。すなわち、操作部4を水平方向に変位させても、ロボット本体2を床上で移動させないようにする。このようにロボット本体2を完全に停止させた状態で操作部4をz方向に大きく押し下げると、第二の変位検出センサ44がその上下方向の変位を検出し、これに伴って、アーム20が上下方向に移動する。そして、アーム20を運搬対象物の水平位置まで移動させた後、操作者がその運搬対象物を水平移動させるなどして保持部21にその運搬対象物を把持させ、もしくは、外周スイッチ46の押下を解除してロボット本体2を前進させて保持部21に運搬対象物を把持させる。
【0028】
そして、このように運搬対象物を把持させた後、操作部4へ押し下げ力を取り除くと、第二の変位機構43に設けられたバネ44bのによって操作部4が上方へ戻り、この復帰による変位を第二の変位検出センサ44が検出する。この変位に伴って、運搬対象物を保持した状態でアーム20が上方へ移動する。このようにアーム20を初期位置まで戻した後に、操作部4の外周部分に設けられた外周スイッチ46の押下を解除し、前述と同様に、操作部4を水平方向に変位させることによってロボット本体2を目的の位置まで移動させる。
【0029】
このように上記実施の形態によれば、操作者の手によって操作される操作部4の変位量を検出するため変位検出機構3において、前記操作部4を前後左右方向に変位させる第一の変位機構41と、当該第一の変位機構41によって前後左右方向に変位する操作部4の変位量を検出する第一の変位検出センサ42と、前記操作部4と第一の変位機構41とを一体的に上下方向に変位させる第二の変位機構43と、当該第二の変位機構43によって上下方向へのみ変位する操作部4の変位量を検出する第二の変位検出センサ44とを備えるようにしたので、単一の操作部4を前後左右に動かすだけでアーム20やロボット本体2を前後左右に動かすことができ、しかも、その操作部4を上下方向に動かすだけでアーム20を上下方向に動かすことができる。このため、感覚的にロボット本体2を移動させたり、アーム20を駆動させたりすることができ、高齢者や弱者、初心者などにも簡単に操作させることができる。
【0030】
そして、このように操作部4を左右方向に変位させる場合に、内側ケーシング5の水平な上面50上で前後左右方向に変位させるようにしたので、操作者の手の自然な動きに合わせて操作部4を操作させることができ、しかも、水平方向の変位量を感覚的に知ることができるようになる。
【0031】
また、内側ケーシング5に操作部4と第一の変位機構41と第一の変位検出センサ42とを取り付け、これらを一体的に上下動させるようにしたので、操作部4と第一の変位検出センサ42との相対位置が変化することなく、簡単な構成で正確に水平方向の変位を検出することができるようになる。
【0032】
更に、操作部4の下方に接触検出スイッチ45を設けるようにしたので、異なる場所に設けられた主電源スイッチを操作する必要がなく、操作部4に接触するだけでロボット本体2を移動させ、もしくは、アーム20を駆動させることができるようになる。
【0033】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0034】
例えば、上記実施の形態においては、移動式のロボット1を例に挙げて説明したが、これに限らず、農業用機械、運搬用機械、建設用機械などのように操作の複雑な機械に適用することもできる。
【0035】
また、上記実施の形態では、操作部4の水平方向と上下方向の変位を検出するようにしているが、これに回転方向を検出するような構成を付加するようにしても良い。この場合、例えば、上記実施の形態におけるスティック42aの先端部分を上下に分離し、その分離された先端側のスティックの回転を回転検出センサで検出できるようにすることもできる。もちろん、これ以外の方法で操作部4の回転を検出するようにしても良い。
【0036】
更に、上記実施の形態では、操作部4として、湾曲したカップ状の操作部4を用いているが、このような形状に限られるものではなく、使用環境に応じた使い易い形状にすることができる。例えば、操作部を棒状の操作レバーで構成したり、もしくは、ボール状としたりすることもできる。
【0037】
また、上記実施の形態では、内側ケーシング5の上面50上でスライド部材40をスライドさせるように構成しているが、例えば、内側ケーシング5上にスペーサなどを設けて、この上面上で水平方向にスライドさせるようにしても良い。この場合、スペーサの上面などにテフロン(登録商標)やボールベアリングなどのように摩擦を低減させるための摩擦低減手段を設けるようにすると、より滑らかに操作部4をスライドさせることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態における移動式のロボットの外観図
【図2】同形態におけるロボットの上端部分に取り付けられる操作部の変位検出機構の外観図
【図3】図2における切欠断面図
【図4】同形態における操作部を水平方向にスライドさせた状態の切欠断面図
【図5】同形態における操作部を押し下げた状態の切欠断面図
【図6】同形態における操作部を押し下げた状態のロボットの動作状態図
【符号の説明】
【0039】
1・・・ロボット
2・・・ロボット本体
20・・・アーム
21・・・保持部
22・・・駆動輪
23・・・縦フレーム
3・・・変位検出機構
4・・・操作部
40・・・スライド部材
40a・・・第一の窓部
41・・・第一の変位機構
42・・・第一の変位検出センサ
42a・・・スティック
42b・・・切欠溝
43・・・第二の変位機構
44・・・第二の変位検出センサ
44a・・・突出片
44b・・・バネ
45・・・接触検出スイッチ
46・・・外周スイッチ
5・・・内側ケーシング
50・・・上面
51・・・第二の窓部
52・・・線材
6・・・外側ケーシング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者の手によって操作される操作部と、当該操作部の変位量を検出するための変位検出センサを備えてなる操作部の変位検出機構において、
前記操作部を前後左右方向に変位させる第一の変位機構と、当該第一の変位機構によって前後左右方向に変位する操作部の変位量を検出する第一の変位検出センサと、前記操作部と第一の変位機構とを一体的に上下方向に変位させる第二の変位機構と、当該第二の変位機構によって上下方向へのみ変位する操作部の変位量を検出する第二の変位検出センサとを備えたことを特徴とする操作部の変位検出機構。
【請求項2】
操作者の手によって操作される操作部と、当該操作部の変位量を検出するための変位検出センサを備えてなる操作部の変位検出機構において、
前記操作部を同一平面内に保持した状態で操作部を水平方向へのみ変位させる第一の変位機構と、当該第一の変位機構によって水平方向に変位する操作部の変位量を検出する第一の変位検出センサと、前記操作部と第一の変位機構とを一体的に上下方向に変位させる第二の変位機構と、当該第二の変位機構によって上下方向へのみ変位する操作部の変位量を検出する第二の変位検出センサとを備えたことを特徴とする操作部の変位検出機構。
【請求項3】
前記第二の変位機構が、操作部と第一の変位機構と第一の変位検出センサとを一体的に上下方向に変位させる機構である請求項1又は2に記載の操作部の変位検出機構。
【請求項4】
前記操作部に手が接触したことを検出する接触検出スイッチを設けた請求項1又は2に記載の操作部の変位検出機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−252210(P2006−252210A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68299(P2005−68299)
【出願日】平成17年3月11日(2005.3.11)
【出願人】(503027931)学校法人同志社 (346)
【Fターム(参考)】