放送コンテンツ受信蓄積システム、受信蓄積機器およびプログラム
【課題】受信蓄積機器に蓄積された放送コンテンツ中の誤りを、別の機器から受信した放送コンテンツに基づいて訂正する。
【解決手段】放送コンテンツ受信蓄積システムにおいて、受信蓄積機器(50)は、放送コンテンツを受信して蓄積装置(520)に蓄積し、データの第1の誤り検証データを生成して格納する。受信蓄積機器は、蓄積装置に蓄積された一部のデータに対応する放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、別の装置(51,31)から受信し、第1の誤り検証データを第2の誤り検証データと比較して、第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、蓄積装置に蓄積された一部のデータに対応し第2の誤り検証データを有する放送コンテンツの一部のデータを、別の受信蓄積機器(31)から受信し、別の受信蓄積機器から受信した一部のデータに基づいて蓄積装置に格納された一部のデータを訂正する。
【解決手段】放送コンテンツ受信蓄積システムにおいて、受信蓄積機器(50)は、放送コンテンツを受信して蓄積装置(520)に蓄積し、データの第1の誤り検証データを生成して格納する。受信蓄積機器は、蓄積装置に蓄積された一部のデータに対応する放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、別の装置(51,31)から受信し、第1の誤り検証データを第2の誤り検証データと比較して、第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、蓄積装置に蓄積された一部のデータに対応し第2の誤り検証データを有する放送コンテンツの一部のデータを、別の受信蓄積機器(31)から受信し、別の受信蓄積機器から受信した一部のデータに基づいて蓄積装置に格納された一部のデータを訂正する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信した放送プログラム(番組)コンテンツ・データの誤り訂正に関し、特に、放送プログラム受信蓄積機器によって受信されて蓄積された無線放送プログラム・コンテンツ・データの誤りを、ネットワーク上の別の受信蓄積機器に蓄積された対応する放送プログラム・コンテンツ・データを用いて訂正することに関する。
【背景技術】
【0002】
HDDレコーダの高くなる普及状況を考慮して、蓄積装置を有する放送プログラム(番組)受信機に対するサーバ型の放送の可能性が研究されている。そのサーバ型放送は、様々なプログラム・コンテンツを表す放送ストリーム・オーディオ/ビデオ(A/V)データおよび/または関連情報データを受信機の蓄積装置に蓄積し、受信後に蓄積装置中の所望のプログラム・コンテンツを再生できるようにするものである。サーバ型放送は、概して、タイプIおよびタイプIIの放送がある。タイプIのサーバ型放送は、直ぐに再生および表示可能なストリームA/Vデータをメタデータとともに蓄積可能な形態で放送する。タイプIIのサーバ型放送は、蓄積用のストリームA/Vデータをメタデータとともにデータ・カルーセル方式で繰り返し放送して、蓄積装置に蓄積した後でその蓄積されたストリームA/Vデータのプログラム・コンテンツを提示装置上で提示するようにする。
【0003】
大西、他によって2002年3月22日付けで公開された特開2002−84239号公報(A)には、メディア情報配信システムが記載されている。そのシステムでは、インターネットやイントラネットを用いたマルチキャスト番組配信およびディジタル放送衛星・通信衛星を用いたマルチキャスト情報配信において、受信装置が配信情報を蓄積し、伝送エラーが発生した部位を検出して、伝送エラー部分の再送を送信装置に要求して該当の情報を受け取り、それによって、蓄積された配信情報に存在する伝送エラーを修正することが可能である。それによって、マルチキャスト番組配信のリアルタイム性と情報蓄積の信頼性を両立させる。
【特許文献1】特開2002−84239号公報
【0004】
窪田によって2004年9月30日付けで公開された特開2004−274561号公報には、放送受信装置が記載されている。その装置は、録画を行った番組の受信中に受信不良が発生した場合に、受信不良の発生を自動的に検出し、受信不良発生の時間や受信不良の影響を受けた番組内容を示す受信不良箇所情報を作成し、作成した受信不良箇所情報をネットワーク経由でサーバに送信し、受信不良部分を復旧する復旧情報を取得し、それによって、録画中の放送電波受信不良で録画内容に受信不良部分の影響なく全番組内容を視聴できる。
【特許文献2】特開2004−274561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、放送RF信号は、気象条件やその他の要因によって受信蓄積機器において受信エラーを発生させることがある。しかし、受信蓄積機器は放送局にエラー・データの再送要求を出すことはできない。従って、タイプIのサーバ型の放送および通常の放送のRF信号によって搬送された受信エラーを含むプログラム・コンテンツは受信蓄積機器において再生できない。タイプIIのサーバ型放送のRF信号によって搬送された受信エラーを含む放送プログラム・コンテンツを再生するには、そのエラー・データが再配信されるまで受信蓄積機器はその放送RF信号を受信し続けなければならない。データ・カルーセル方式の放送では、再送周期は基本的にファイル・サイズに比例するので、A/Vコンテンツのような大きいサイズのファイルを含む放送プログラム・コンテンツでは再送周期が長い。受信蓄積機器による再送要求に応じて放送局がプログラム・コンテンツの一部を表すストリーム・データを再送すると、放送局の処理負荷が過大になる。
【0006】
発明者たちは、放送局にプログラム・コンテンツの一部のデータの再送要求を行わせることなく、複数の受信蓄積機器の間でネットワークを介して誤りデータを訂正することができるようにすると有利である、と認識した。
【0007】
本発明の目的は、或る受信蓄積機器に蓄積された放送プログラム・コンテンツ・データ中の誤りを、別の機器から受信した蓄積された放送プログラム・コンテンツ・データに基づいて訂正できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の特徴によれば、放送コンテンツ受信蓄積システムは、ネットワークを介して接続され放送コンテンツを受信して蓄積する複数の受信蓄積機器を含むものであり、その複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、その放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、その受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具えている。その複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、その放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信してその蓄積装置に蓄積した後、その一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、その生成された第1の誤り検証データをその一部のデータに関連づけてその蓄積装置に格納する。その複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器は、そのプロセッサによって、その蓄積装置に蓄積されたその一部のデータに対応するその放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、そのネットワークを介して別の装置から受信し、その第1の誤り検証データをその第2の誤り検証データと比較して、その第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、その第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、その蓄積装置に蓄積されたその一部のデータに対応しその第2の誤り検証データを有するその放送コンテンツの一部のデータを、その複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、その別の受信蓄積機器から受信したその対応する一部のデータに基づいてその蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正する。
【0009】
本発明は、また、上述の情報処理装置を実現する受信蓄積機器およびプログラムに関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、或る機器に蓄積された放送プログラム・コンテンツ・データの誤りを、別の機器から受信した蓄積放送プログラム・コンテンツ・データに基づいて訂正することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
【0012】
図1は、本発明の実施形態による、例えばインターネットのようなネットワーク5に接続された、オーディオ/ビデオ(A/V)データストリームの形態で無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報(以下、単にプログラム・コンテンツともいう)を搬送するRF信号を放送する放送局装置10と、そのような無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報を搬送する放送RF信号を個々に受信して蓄積する複数の受信蓄積機器50、51、...53と、それら受信蓄積機器を管理する複数の管理ノード30、...33と、管理ノード30〜33を管理するスーパ・ノード20と、認証局装置40と、を含む放送送受信システムを示している。受信蓄積機器50、51、...53の各々は、放送プログラム・コンテンツ等のデータおよびその誤り検証または訂正データを蓄積装置520に蓄積する。スーパ・ノード20は記憶装置220を有する。複数の管理ノード30、...33の各々は記憶装置320を有する。スーパ・ノード20は、管理ノードを兼ねてもよく、または受信蓄積機器を兼ねてもよい。
【0013】
本発明の原理によれば、受信蓄積機器50は、蓄積装置520に蓄積されたプログラム・コンテンツの各データ部分の誤り検証データを、他の受信蓄積機器51〜54のいずれかにおける対応するデータ部分の誤り検証データと比較して、自己の蓄積プログラム・コンテンツのいずれかのデータ部分に誤りがあると判定されたときには、ネットワーク5を介していずれかの受信蓄積機器51〜54から対応する正しいデータ部分およびその誤り検証データを受信して、その正しい受信したデータ部分および誤り検証データに基づいて、蓄積装置520における蓄積プログラム・コンテンツ中の自己の誤ったデータ部分および誤り検証データを修正する。誤り検証データとして、例えば、CRC(巡回冗長検査)、ハッシュ値、MD5、SHA−1のような誤り検出方式で算出したデータを用いてもよい。他の受信蓄積機器51〜54は、受信蓄積機器50と同様の構成を有する。
【0014】
図2Aは、受信蓄積機器50の構成を示している。受信蓄積機器50は、放送局装置10からのA/Vデータストリームを搬送する放送RF信号を受信する無線放送受信機(RX)502と、ネットワーク5に接続されたネットワーク・インタフェース(NW I/F)または通信部504と、プロセッサ506と、メモリ508と、受信した放送プログラム・コンテンツ・データおよび関連情報データ(メタデータ)および各データ部分の誤り検証データを蓄積する蓄積装置520と、を含んでいる。プロセッサ506の諸機能は、メモリ508に格納されたプログラムを実行することによって実現されても、または専用の集積回路としてハードウェアの形態で実装されてもよい。
【0015】
図2Bは、管理ノード30の構成を示している。管理ノード30は、ネットワーク5に接続されたネットワーク・インタフェース(NW I/F)304と、プロセッサ306と、メモリ308と、受信蓄積機器のリストを格納する記憶装置320と、を含んでいる。プロセッサ306の諸機能は、メモリ308に格納されたプログラムを実行することによって実現されても、または専用の集積回路としてハードウェアの形態で実装されてもよい。
【0016】
図3Aは、放送ストリーム・データのフォーマットを示している。図3Bは、受信蓄積機器50(蓄積装置520)に蓄積されるビデオ・データの誤り検証データの例を示している。放送ストリーム・データは、オーディオ・データA、ビデオ・データVおよびメタデータMの複数のパケットを含み、そのヘッダとしてそれらのデータのタイムスタンプを含んでいる。受信蓄積機器50(プロセッサ506)は、所定の範囲のタイムスタンプ(例えば、10000〜19999、20000〜29999)の蓄積したストリーム・データのオーディオ・データのセットA、ビデオ・データのセットVおよびメタデータのセットMのそれぞれについてCRC方式で誤り検証データとして算出し、その算出された誤り検証データをそれぞれのデータ・セットA、V、Mに対応付けて蓄積する。
【0017】
図4Aは、スーパ・ノード20、管理ノード30〜33、および受信蓄積機器50〜54の階層関係を示している。図4Bは、管理ノード30〜33(記憶装置320)の中の1つの記憶装置320に格納されている受信蓄積機器およびその蓄積範囲のリストの例を示している。
【0018】
図4Aを参照すると、スーパ・ノード20は、複数の管理ノード30〜33の管理条件を管理する。管理ノード30〜33の各々は、スーパ・ノード20による要求に従って、所定の放送局の所定のプログラムのデータ蓄積状態について複数の受信蓄積機器50〜54のリストを記憶装置220に格納して管理する。スーパ・ノード20は、ネットワーク5を介して管理ノード30〜33に、放送局の識別(BS−i)およびそのプログラム(番組)の識別(Prgrm−j)を管理することを求める要求を送信する。管理ノード30〜33の各々は、所定の放送局の所定のプログラムについて受信蓄積機器50〜54のID、IPアドレス、蓄積データのタイムスタップの範囲、その管理ノードへの前回のアクセスの日時、およびそれぞれの受信蓄積機器に対して発行した暗号鍵の合計数を、機器のリストで管理する。受信蓄積機器50〜54の各々は、その蓄積データに変化が生じたとき、例えば1つのプログラム・コンテンツの蓄積完了時またはプログラム・コンテンツの蓄積情報に変化が生じた時またはデータ誤りの検出時または再生開始時のような適当なタイミングで、例えばID、IPアドレス、および蓄積データのタイムスタップの範囲のようなその蓄積情報を、対応する管理ノード30〜33に送信し、それが管理ノード30〜33の蓄積装置320に格納される。
【0019】
図5は、受信蓄積機器50が、放送プログラム・コンテンツを受信した後で自己の蓄積データに関する現在の蓄積情報を管理ノード30に送信し、管理ノード30が機器リスト中の蓄積情報を更新するための手順1〜4を示している。
【0020】
受信蓄積機器50は、放送プログラム・コンテンツの蓄積後、ネットワーク5を介してスーパ・ノード20に蓄積装置520にその蓄積したプログラム・コンテンツを管理する管理ノードのIPアドレスを問い合わせ(1)、それを受信する(2)。次いで、受信蓄積機器50は、ネットワーク5を介してそのIPアドレスにおける管理ノード30に自己の現在の蓄積情報を送信する(3)。管理ノード30は、機器リスト中の受信蓄積機器50の蓄積情報を更新する(4)。他の受信蓄積機器51〜52も同様に動作する。
【0021】
図6は、受信蓄積機器50〜54の各々(プロセッサ506)によって実行される、放送プログラム・コンテンツの蓄積および誤り検証のための処理のフローチャートを示している。
【0022】
ステップ602において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、放送RF信号によって搬送された放送プログラム・コンテンツを表すデータストリームを受信して蓄積装置320に蓄積する。ステップ604においてその蓄積が完了すると、プロセッサ506は、ネットワーク5を介して既知のIPアドレスのスーパ・ノード20にアクセスしてそのプログラム・コンテンツの管理を担当する管理ノード30のIPアドレスを取得する。ステップ608において、プロセッサ506は、受信蓄積機器50の識別(ID)、IPアドレスおよびデータ蓄積範囲のような自己の現在のまたは変化した蓄積情報を、管理ノード30に送信する。ステップ610において、プロセッサ506は、後で詳しく説明するような形態で、受信して蓄積したプログラム・コンテンツ・データの誤り検証処理を行う。
【0023】
図7は、管理ノード30〜33の各々(プロセッサ306)によって実行される、受信蓄積機器50〜54のリストを管理するための処理のフローチャートを示している。
【0024】
ステップ652において、管理ノード30のプロセッサ306は、記憶装置320に格納されている受信蓄積機器50〜54のリストを初期化する。ステップ654において、受信蓄積機器50〜54のいずれかから蓄積情報の受信を待って蓄積情報を受信する。ステップ656において、プロセッサ306は、受信した蓄積情報に関連する受信蓄積機器のIPアドレスに対応するIPアドレスがそのリスト中に存在するかどうかを判定する。それが存在しないと判定された場合は、ステップ658においてプロセッサ306はそのIPアドレスをそのリストに追加する。ステップ656または658の後のステップ656において、プロセッサ306は、リスト中の受信蓄積機器の蓄積情報を更新する。ステップ662において、プロセッサ306は、そのコンテンツの管理がまだ必要かどうかを判定する。それが不要であると判定された場合は、手順はこの処理を終了する。それが必要であると判定された場合は、手順はステップ654に戻る。
【0025】
図8は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される誤り検証処理(図6のステップ610)のフローチャートを示している。
【0026】
ステップ702において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、同じプログラム・コンテンツを蓄積した受信蓄積機器のリストを管理ノード30から取得する。その際、プロセッサ506は既に蓄積情報を取得した受信蓄積機器のIPアドレスを通知してもよい。管理ノード30は、既に蓄積情報を取得した受信蓄積機器のIPアドレスを除外して、リスト中の残りの受信蓄積機器の中から最終利用日時の最も古い少なくとも1つまたは所定数の受信蓄積機器のIPアドレス、蓄積範囲および最終利用日時を送信することが好ましい。管理ノード30は、リスト中の残りの全ての受信蓄積機器のIPアドレス、蓄積範囲および最終利用日時を送信してもよい。それによって、或る受信蓄積機器に負荷が集中するのを防止することができる。IPアドレスの送信後、管理ノード30は、リスト中のその送信した受信蓄積機器の蓄積情報の最終利用日時を更新する。ステップ704において、プロセッサ506は、その取得した受信蓄積機器の中に蓄積範囲を未だチェックしていないものがあるかどうかを判定する。蓄積範囲をチェックしていない受信蓄積機器がない場合は、手順は、ステップ706おいて所定の時間遅延の後で、ステップ702に戻る。
【0027】
ステップ704において蓄積範囲をチェックしていない受信蓄積機器があると判定された場合は、ステップ708において、その受信蓄積機器の蓄積範囲をチェックする。ステップ710において、その蓄積範囲に誤り訂正可能なデータ部分があるかどうかを判定する。誤り訂正可能なデータ部分がないと判定された場合は、手順はステップ702に戻る。ステップ710誤り訂正可能なデータ部分があると判定された場合は、ステップ712において、プロセッサ506はそのデータ部分の誤り訂正処理を行う。ステップ714において、プロセッサ506は、蓄積されたプログラム・コンテンツの全てのデータ部分の誤り訂正処理が終了したかどうかを判定する。データ部分の誤り訂正処理がまだ終了していないと判定された場合は、手順はステップ708に戻る。全てのデータ部分の誤り訂正処理が終了したと判定された場合は、手順はこのサブルーチンを出る。
【0028】
図9は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される各データ部分の誤り訂正処理(図8のステップ712)のフローチャートを示している。
【0029】
ステップ752において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、管理ノード30から取得した受信蓄積機器のリストの中から誤り訂正処理に用いる1つ以上の他の受信蓄積機器を選択する。そのような他の受信蓄積機器は、その蓄積範囲に基づいて誤り訂正に用いることができるより広い蓄積範囲を有することが好ましい。ステップ754において、プロセッサ506は、選択された他の受信蓄積機器に接続して互いに機器の認証を行う。ステップ756において、プロセッサ506は選択された他の受信蓄積機器の認証に成功したかどうかを判定する。いずれかの機器の認証に失敗したと判定された場合は、手順はステップ752に戻る。ステップ752において、別の受信蓄積機器が選択される。
【0030】
ステップ756において認証に成功したと判定された場合は、プロセッサ506は、ステップ758において1つの受信蓄積機器に対して或る蓄積範囲(例えばタイムスタンプ20000)の誤り検証データを要求してそれを受信し、ステップ760においてその受信した誤り検証データをリストに加える。
【0031】
ステップ762において、プロセッサ506は、リスト中の或る蓄積範囲の誤り検証データおよび自己の誤り検証データにおいて過半数または所定の閾値の数以上の誤り検証データが同じかどうかを判定する。過半数または閾値数以上の誤り検証データが同じでないと判定された場合は、手順はステップ752に戻って、さらに別の受信蓄積機器の蓄積範囲の誤り検証データを取得する。ステップ762において過半数または閾値数以上の誤り検証データが同じであると判定された場合は、プロセッサ506は、その同じ誤り検証データを正しい検証データであると決定する。ステップ766において、プロセッサ506は、正しい検証データが自己の検証データと一致するかどうかを判定する。両者が一致すると判定された場合は、自己の蓄積データに誤りがないと判定し、手順は図9のサブルーチンを出る。
【0032】
ステップ766において両者が一致しないと判定された場合は、ステップ768において、プロセッサ506は、その決定された正しい検証データを有する受信蓄積機器51〜54にネットワーク5上で接続してその受信蓄積機器51〜54から対応するプログラム・コンテンツ・データ部分を取得する。ステップ770において、プロセッサ506は、その取得したプログラム・コンテンツ・データ部分と正しい誤り検証データで、蓄積装置520における自己の蓄積プログラム・コンテンツ・データ部分と誤り検証データを上書きする。その後、手順はこのサブルーチンを出る。
【0033】
図10は、一例としてPKI(Public Key Infrastructure、公開鍵基盤)を用いた機器の相互認証の手順を示している。まず、自己の蓄積装置520に蓄積されたプログラム・コンテンツのデータ部分の誤り検証を行おうとする受信蓄積機器50は、対応する誤り検証データを有する別の受信蓄積機器51に、受信蓄積機器50の秘密鍵で署名した機器証明書を送り(1)、それによって受信蓄積機器51による受信蓄積機器50の認証を開始する。それを受け取った受信蓄積機器51は、その機器証明書に示された認証局(CA)40に問い合わせしてその機器証明書が正当であるかどうかを検証する(2)。それが正当であることが確認された場合は、受信蓄積機器51は、受信蓄積機器50の公開鍵で暗号化したセッション暗号鍵(共通鍵)を受信蓄積機器50に送信する(3)。受信蓄積機器50は、そのセッション暗号鍵で暗号化した応答を送信し返す。受信蓄積機器51は、その応答をセッション暗号鍵で解読(復号)して、正当な応答を得た場合に、受信蓄積機器50が正当な機器であると判定する。
【0034】
次いで、受信蓄積機器51は、受信蓄積機器51の秘密鍵で署名した機器証明書を受信蓄積機器50に送る(4)ことによって、受信蓄積機器50による受信蓄積機器51の認証のための同様の手順を開始する(5)。その手順を再び説明することはしない。このようにして相互に機器の認証を行った後、受信蓄積機器50および51はそのセッション暗号鍵を用いて情報交換を行い、受信蓄積機器50は受信蓄積機器51にその誤り検証データを要求する。プログラム・コンテンツ部分および誤り検証データ等のデータは、セッション暗号鍵で暗号化されて送信される。代替構成として、プログラム・コンテンツ部分は、公開鍵で暗号化して秘密鍵で解読(復号)してもよい。
【0035】
図11は、受信蓄積機器50によって実行される誤り検証または訂正処理の例を示している。受信蓄積機器50は、受信蓄積機器51から、タイムスタンプ10000、20000、30000を有する蓄積プログラム・ビデオ・データのデータ部分の誤り検証データを取得する。受信蓄積機器50は、それらの誤り検証データをそれに対応する自己の対応する誤り検証データと比較して、双方の誤り検証データ(例えば、487B、C328)が一致しないタイムスタンプ(例えば、20000)に対する別の対応する誤り検証データを別の受信蓄積機器52から取得する。受信蓄積機器50は、同じタイムスタンプのそれらの他のおよび自己の対応する誤り検証データを比較して、他の対応する2つの誤り検証データ(例えば、C328)が一致した場合には、そのタイムスタンプの自己の誤り検証データ(例えば、487B)が誤っていると判定する。受信蓄積機器50は、そのタイムスタンプを有するデータ部分およびその正しい誤り検証データを受信蓄積機器51から取得して、そのタイムスタンプの自己のデータ部分およびその誤り検証データをその取得したデータ部分およびその正しい誤り検証データで上書きする。受信蓄積機器51から受信蓄積機器51への送信されるデータ部分は、典型的には、管理ノード30によって発行された公開鍵で暗号化され、管理ノード30によって発行された秘密鍵で解読される。
【0036】
図12は、受信蓄積機器50が受信蓄積機器51にプログラム・コンテンツのデータ部分を要求する場合に、管理ノード30に暗号鍵の発行を要求するための手順を示している。
【0037】
受信蓄積機器50は、受信蓄積機器50の秘密鍵で署名した機器証明書を管理ノード30に送り、所要の蓄積範囲であるタイムスタンプ(例えば20000〜29999)のプログラム・コンテンツ部分用の秘密鍵を要求する(1)。管理ノード30は、その機器証明書に記載された認証局(CA)40に問い合わせしてその機器証明書が正当であるかどうかを検証する(2)。それが正当であることが検証された場合は、管理ノード30は、受信蓄積機器50に対して発行した鍵の数またはペア数をチェックして所定の閾値を超えていないかどうかを判定する(3)。それが所定の閾値を超えたと判定された場合は、その受信蓄積機器50に対して鍵の発行を禁止し、受信蓄積機器50にエラーメッセージを送信し返す。鍵数またはペア数が所定の閾値より少ない場合は、管理ノード30は、その発行鍵数またはペア数を1だけインクリメント(増分)して、公開鍵および秘密鍵のペアbを生成し、その秘密鍵を受信蓄積機器50に送信する(4)。
【0038】
次いで、受信蓄積機器50は、それを受信して、受信蓄積機器51に対して、所要の蓄積範囲であるタイムスタンプ(例えば20000〜29999)のプログラム・コンテンツのデータ部分を要求する(5)。受信蓄積機器51は、その要求に応答して、そのタイムスタンプを有するプログラム・コンテンツのデータ部分用の公開鍵を管理ノード30に要求する(6)。管理ノード30は、生成された公開鍵および秘密鍵のペアbの公開鍵を受信蓄積機器51に送信する(7)。受信蓄積機器51は、それを受信して、その要求されたタイムスタンプのプログラム・コンテンツのデータ部分をその公開鍵で暗号化して受信蓄積機器50に送信する(8)。
【0039】
上述のように、発行される鍵ペアの数を所定の閾値によって制限することによって、1つの受信蓄積機器によって誤り訂正処理により全てのプログラム・コンテンツのデータを不正に取得することを防止でき、それによってプログラム・コンテンツの著作権が保護される。1つの受信蓄積機器に対する所定の閾値は、例えば2週間のような所定の期間においてプロセッサ・コンテンツ毎に各プロセッサ・コンテンツの2分の1の蓄積範囲を超えないように設定される。
【0040】
図13は、図12における受信蓄積機器50のプロセッサ506によって実行される、誤り訂正のために暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を別の受信蓄積機器から取得するための処理のフローチャートを示している。
【0041】
図13を参照すると、ステップ802において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、自己の機器証明書を管理ノード30に送信して所要の蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分用の暗号鍵または秘密鍵を要求する。ステップ804において、プロセッサ506は、秘密鍵を取得したかどうかを判定する。秘密鍵を取得しなかったと判定された場合は、ステップ826において誤り訂正処理を中止する。秘密鍵を取得したと判定された場合は、ステップ806において、プロセッサ506は、所要の蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分を別の受信蓄積機器51に要求する。ステップ808において、プロセッサ506は、公開鍵で暗号化された所要の蓄積範囲のデータ部分を受信蓄積機器51から取得する。ステップ810において、プロセッサ506は、秘密鍵でデータ部分および誤り検証データを解読(復号)する。ステップ812において、プロセッサ506は、解読されたデータ部分で自己の蓄積データ部分を上書し、解読された正しい誤り検証データで自己の誤り検証データを上書きする。
【0042】
図14は、図12における別の受信蓄積機器51のプロセッサ506によって実行される、暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を受信蓄積機器50へ送信するための処理のフローチャートを示している。
【0043】
受信蓄積機器50によるプログラム・コンテンツのデータ部分の要求に応答して、ステップ852において、受信蓄積機器51のプロセッサ506は、所要の蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分用の暗号鍵の公開鍵を管理ノード30に要求する。ステップ854において、プロセッサ506は、公開鍵を取得したかどうかを判定する。公開鍵を取得しなかったと判定された場合は、ステップ866において、プロセッサ506は、受信蓄積機器50にエラーを送信する。
【0044】
ステップ854において秘密鍵を取得したと判定された場合は、ステップ856において、プロセッサ506は、公開鍵で所要の蓄積範囲のデータ部分を暗号化してそれを受信蓄積機器50に送信する。
【0045】
図15は、図12における管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、秘密鍵および公開鍵のペアを発行するための処理のフローチャートを示している。
【0046】
ステップ902において、管理ノード30のプロセッサ306は認証局40に問い合わせして受信蓄積機器50からの機器証明書が正当であるかどうかを検証する。ステップ904において、プロセッサ306は、受信蓄積機器50が正当かどうかを判定する。それが正当でないと判定された場合は、ステップ926においてプロセッサ306は受信蓄積機器50にエラーを送信する。
【0047】
ステップ904において受信蓄積機器50が正当であると判定された場合は、ステップ906において、プロセッサ306は、受信蓄積機器50に対して発行された暗号鍵の数またはペア数と、受信蓄積機器50に対して今回新たに発行すべき暗号鍵の数またはペア数の和(合計)を計算する。ステップ908において、プロセッサ306は、その和(合計)が所定の閾値を超えるかどうかを判定する。その和(合計)が所定の閾値を超えると判定された場合は、ステップ926において、受信蓄積機器50にエラーを通知する。その和(合計)が所定の閾値を超えないと判定された場合は、プロセッサ306は、ステップ910において受信蓄積機器50に対するその和(合計)の暗号鍵の数またはペア数を記録し、ステップ912において公開鍵と秘密鍵のペアを生成してその秘密鍵を受信蓄積機器50に送信する。
【0048】
図16は、管理ノード30による誤り検証データの取得、および管理ノード30から受信蓄積機器50への誤り検証データの提供のための手順を示している。
【0049】
管理ノード30は、全ての蓄積範囲のプログラム・コンテンツの全ての部分の誤り検証データのリストを、放送局装置10からまたは複数の受信蓄積機器50〜54から取得する(1、1’)。放送局装置10から取得する誤り検証データのリストは、元のプログラム・コンテンツの全ての部分の誤り検証データを含んでいる。複数の受信蓄積機器50〜54から取得した誤り検証データのリストは、管理ノード30(プロセッサ306)によって比較されて、同じ蓄積範囲(タイムスタンプ)の対応する誤り検証データが互いに異なる場合には、その中の最も多数の同じ誤り検証データを正しいものと決定する。放送局装置10および管理ノード30によって提供される誤り検証データのリストは、秘密鍵で署名されている。
【0050】
受信蓄積機器50は、図5に示されているように管理ノード30に接続して蓄積情報を送信したときに、管理ノード30からの情報を受信することによって誤り検証データのリストの存在を検出する(2)。受信蓄積機器50は、データ部分の誤り検証のために、誤り検証データのリストを管理ノード30から取得する(3)。管理ノード30は、プログラム・コンテンツの放送日時またはタイムスタンプから所定の期間(例えば、2週間)を経過したときには、そのリストの破棄しその提供を終了する。次いで、受信蓄積機器50は、認証局40に問い合わせして受信蓄積機器50から公開鍵を取得してその誤り検証データのリストを解読(復号)して、その誤り検証データのリストが正しいかどうか、即ち改竄されていないかどうかを検証する(4)。そのリストが正しいと判定された場合は、受信蓄積機器50は、自己の蓄積装置520に蓄積された各蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分の誤り検証データと、リスト中の対応する誤り検証データとを比較する(5)。自己の或るデータ部分の誤り検証データが誤っていた場合には、受信蓄積機器50は、別の受信蓄積機器51から正しい誤り検証データを有するプログラム・コンテンツのデータ部分を取得する(6)。
【0051】
図17は、管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、複数の受信蓄積機器30〜34からの誤り検証データの取得、および誤り検証データのリストの決定のための処理のフローチャートを示している。
【0052】
例えば受信蓄積機器50からの蓄積情報の受信に応答して、ステップ952において、管理ノード30のプロセッサ306は、受信蓄積機器のリスト中に送信元の受信蓄積機器50のIPアドレスが存在するかどうかを判定する。それが存在しないと判定された場合は、ステップ954において、プロセッサ306はリストにそのIPアドレスを追加して、手順はステップ956に進む。それが存在すると判定された場合は、手順はステップ956に進む。ステップ956において、プロセッサ306は受信蓄積機器50の蓄積情報を追加または更新する。
【0053】
ステップ958において、プロセッサ306は、記憶装置320中に未だチェックされていない誤り検証データが存在するかどうかを判定する。未だチェックされていない誤り検証データがあると判定された場合は、プロセッサ306はステップ960において、受信した誤り検証データの中から1つのデータを選択し、ステップ962において、リストにおける対応する誤り検証データは適正であることを示すフラグ=1を有するかどうかを判定する。それがフラグ=1を有すると判定された場合は、手順はステップ958に戻る。それがフラグ=1を有していないと判定された場合は、ステップ964において管理ノード30(プロセッサ)は、その誤り検証データを、それと同じ蓄積範囲またはタイムスタンプの誤り検証データのグループに追加する。
【0054】
ステップ966において、管理ノード30(プロセッサ)は、その誤り検証データと同じ蓄積範囲またはタイムスタンプのデータ部分に対する誤り検証データのグループについて、妥当性を表す条件を満たすかどうかを判定する。その条件とは、そのグループの名かに所定数(例えば5)以上でかつ所定の割合(例えば60%)以上の同じ誤り検証データが存在することであってもよい。その条件を満たさないと判定された場合には、手順はステップ958に戻る。その条件を満たすと判定された場合には、ステップ968において、管理ノード30(プロセッサ)は、妥当性の条件を満たすと判定された1つの誤り検証データにフラグ=1を設定する。それによって、リスト中のその蓄積範囲またはタイムスタンプの誤り検証データが決定される。その後、手順はステップ958に戻る。ステップ952〜968が繰り返されることによって、1つのプログラム・コンテンツ中の全てのデータ部分の誤り検証データのリストが決定される。
【0055】
ステップ958において未だチェックしていない誤り検証データが存在しないと判定された場合は、ステップ980において、その蓄積範囲の蓄積情報を送信した受信蓄積機器50〜54に、決定された誤り検証データのリスト、またはその蓄積範囲におけるフラグ=1を有するその誤り検証データを送信する。
【0056】
以上、本発明を無線RF信号によって搬送されるプログラム・コンテンツの受信について説明したが、本発明は、例えば光ファイバ・ネットワークまたはケーブル・テレビジョン・ネットワークのようなネットワーク上で配信されるプログラム・コンテンツの受信にも適用できることは明らかである。
【0057】
図6〜9、13〜15および17のフローチャートの各ステップは、ハードウェアの各構成要素および手段として実現されていてもよい。
【0058】
以上説明した実施形態は典型例として挙げたに過ぎず、その変形およびバリエーションは当業者にとって明らかであり、当業者であれば本発明の原理および請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく上述の実施形態の種々の変形を行えることは明らかである。
【0059】
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) ネットワークを介して接続され放送コンテンツを受信して蓄積する複数の受信蓄積機器を含む放送コンテンツ受信蓄積システムであって、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけてその前記蓄積装置に格納し、
前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいてその前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記2) 前記放送コンテンツがオーディオ、ビデオおよび関連情報であり、前記一部のデータがオーディオ、ビデオまたは関連情報のいずれかのデータの一部であることを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記3) 前記別の装置が前記別の受信蓄積機器であることを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記4) 前記1つの受信蓄積機器が前記別の受信蓄積機器から前記一部のデータを受信する前に、前記1つの受信蓄積機器と前記別の受信蓄積機器の間で機器の相互認証を行うことを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記5) 前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記複数の受信蓄積機器を管理する管理装置を含み、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記管理装置に送信し、
前記管理装置は前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報を管理し、
前記複数の受信蓄積機器の中の前記1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記6) 前記別の装置が前記管理装置であることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記7) 前記蓄積範囲がタイムスタンプによって表されることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記8) 前記1つの受信蓄積機器および前記別の受信蓄積機器は、前記管理装置から暗号鍵を受信し、
前記1つの受信蓄積機器が前記別の受信蓄積機器から受信する前記放送コンテンツの前記一部のデータは、前記管理装置によって生成された暗号鍵で前記別の受信蓄積機器によって暗号化されて、前記管理装置によって生成された暗号鍵で前記1つの受信蓄積機器によって解読され、
前記管理装置は、前記放送コンテンツの異なる蓄積範囲の部分データに対して異なる暗号鍵を生成し、前記1つの受信蓄積機器に対して前記放送コンテンツについて提供される暗号鍵の合計数が制限されていることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記9) 前記管理装置は、前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報の一部として誤り検証データを前記蓄積範囲に関連づけて格納し、前記複数の受信蓄積機器から受信した前記一部のデータに関する所定数以上のおよび/または所定割合以上の一致する誤り検証データに基づいて前記一部のデータの正しい誤り検証データを決定し、複数の蓄積範囲の部分データに関する正しい誤り検証データのリストを作成し、前記1つの受信蓄積機器は、前記管理装置から前記誤り検証データのリストを受信するものであることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記10) ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器であって、
前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記プロセッサは、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
受信蓄積機器。
(付記11) 前記放送コンテンツがオーディオ、ビデオおよび関連情報であり、前記一部のデータがオーディオ、ビデオまたは関連情報のいずれかのデータの一部であることを特徴とする、付記1に記載の受信蓄積機器。
(付記12) 前記別の装置が前記別の受信蓄積機器であることを特徴とする、付記10に記載の受信蓄積機器。
(付記13) 前記プロセッサは、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記ネットワーク介して前記蓄積情報を管理する管理装置に送信し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、付記10に記載の受信蓄積機器。
(付記14) 前記別の装置が、前記管理装置であることを特徴とする、付記13に記載の受信蓄積機器。
(付記15) 前記プロセッサは、前記管理装置から暗号鍵を受信し、
前記プロセッサが前記別の受信蓄積機器から受信する前記放送コンテンツの前記一部のデータは、暗号化されており、前記プロセッサによって前記暗号鍵で解読されることを特徴とする、付記12に記載の受信蓄積機器。
(付記16) 前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記管理装置を制御する制御装置を含み、
前記制御装置は、前記管理装置に特定のコンテンツの蓄積範囲を管理するよう要求し、 前記制御前記複数の受信蓄積機器に前記管理装置のIPアドレスを送信するものであることを特徴とする、付記13に記載の受信蓄積機器。
(付記17) ネットワークを介して複数の受信蓄積機器に接続され前記複数の受信蓄積機器を管理する情報処理装置であって、
プロセッサと、記憶装置と、ネットワーク・インタフェースと、を具え、
前記プロセッサは、前記複数の受信蓄積機器から、コンテンツの蓄積範囲と前記蓄積範囲のデータ部分の誤り検証データとを受信して前記記憶装置に格納し、
前記プロセッサは、前記蓄積範囲の中の同じ範囲のデータ部分の誤り検証データ中に、所定数以上および/または所定割合以上の一致する誤り検証データが存在する場合には、前記一致する誤り検証データを正しい誤り検証データと決定し、前記蓄積範囲と前記正しい誤り検証データのリストを作成し、前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器の要求に応答して、前記リストを送信し、
前記プロセッサは、前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器による要求に応答して、暗号鍵を生成して前記生成した暗号鍵を前記1つの受信蓄積機器に送信することを特徴とする、情報処理装置。
(付記18) ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器に用いられる、記憶媒体に格納されたプログラムであって、
前記受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納するステップと、
前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信するステップと、
前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定するステップと、
前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するステップと、
を実行させるよう動作可能なプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、本発明の実施形態による、例えばインターネットのようなネットワーク5に接続された、オーディオ/ビデオ(A/V)データストリームの形態で無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報(以下、単にプログラム・コンテンツともいう)を搬送するRF信号を放送する放送局装置10と、そのような無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報を搬送する放送RF信号を個々に受信して蓄積する複数の受信蓄積機器50、51、...53と、それら受信蓄積機器を管理する複数の管理ノード30、...33と、管理ノード30〜33を管理するスーパ・ノード20と、認証局装置40と、を含む放送送受信システムを示している。
【図2A】図2Aは、受信蓄積機器50の構成を示している。
【図2B】図2Bは、管理ノード30の構成を示している。
【図3】図3Aは、放送ストリーム・データのフォーマットを示している。図3Bは、受信蓄積機器50(蓄積装置520)に蓄積されるビデオ・データの誤り検証データの例を示している。
【図4】図4Aは、スーパ・ノード20、管理ノード30〜33、および受信蓄積機器50〜54の階層関係を示している。図4Bは、管理ノード30〜33(記憶装置320)の中の1つの記憶装置320に格納されている受信蓄積機器およびその蓄積範囲のリストの例を示している。
【図5】図5は、受信蓄積機器50が、放送プログラム・コンテンツを受信した後で自己の蓄積データに関する現在の蓄積情報を管理ノード30に送信し、管理ノード30が機器リスト中の蓄積情報を更新するための手順1〜4を示している。
【図6】図6は、受信蓄積機器50〜54の各々(プロセッサ506)によって実行される、放送プログラム・コンテンツの蓄積および誤り検証のための処理のフローチャートを示している。
【図7】図7は、管理ノード30〜33の各々(プロセッサ306)によって実行される、受信蓄積機器50〜54のリストを管理するための処理のフローチャートを示している。
【図8】図8は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される誤り検証処理(図6のステップ610)のフローチャートを示している。
【図9】図9は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される各データ部分の誤り訂正処理(図8のステップ712)のフローチャートを示している。
【図10】図10は、一例としてPKI(Public Key Infrastructure、公開鍵基盤)を用いた機器の相互認証の手順を示している。
【図11】図11は、受信蓄積機器50によって実行される誤り検証または訂正処理の例を示している。
【図12】図12は、受信蓄積機器50が受信蓄積機器51にプログラム・コンテンツのデータ部分を要求する場合に、管理ノード30に暗号鍵の発行を要求するための手順を示している。
【図13】図13は、図12における受信蓄積機器50のプロセッサ506によって実行される、誤り訂正のために暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を別の受信蓄積機器から取得するための処理のフローチャートを示している。
【図14】図14は、図12における別の受信蓄積機器51のプロセッサ506によって実行される、暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を受信蓄積機器50へ送信するための処理のフローチャートを示している。
【図15】図15は、図12における管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、秘密鍵および公開鍵のペアを発行するための処理のフローチャートを示している。
【図16】図16は、管理ノード30による誤り検証データの取得、および管理ノード30から受信蓄積機器50への誤り検証データの提供のための手順を示している。
【図17】図17は、管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、複数の受信蓄積機器30〜34からの誤り検証データの取得、および誤り検証データのリストの決定のための処理のフローチャートを示している。
【符号の説明】
【0061】
5 ネットワーク
10 放送局装置
20 スーパ・ノード
30〜33 管理ノード
40 認証局
50〜54 受信蓄積機器
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信した放送プログラム(番組)コンテンツ・データの誤り訂正に関し、特に、放送プログラム受信蓄積機器によって受信されて蓄積された無線放送プログラム・コンテンツ・データの誤りを、ネットワーク上の別の受信蓄積機器に蓄積された対応する放送プログラム・コンテンツ・データを用いて訂正することに関する。
【背景技術】
【0002】
HDDレコーダの高くなる普及状況を考慮して、蓄積装置を有する放送プログラム(番組)受信機に対するサーバ型の放送の可能性が研究されている。そのサーバ型放送は、様々なプログラム・コンテンツを表す放送ストリーム・オーディオ/ビデオ(A/V)データおよび/または関連情報データを受信機の蓄積装置に蓄積し、受信後に蓄積装置中の所望のプログラム・コンテンツを再生できるようにするものである。サーバ型放送は、概して、タイプIおよびタイプIIの放送がある。タイプIのサーバ型放送は、直ぐに再生および表示可能なストリームA/Vデータをメタデータとともに蓄積可能な形態で放送する。タイプIIのサーバ型放送は、蓄積用のストリームA/Vデータをメタデータとともにデータ・カルーセル方式で繰り返し放送して、蓄積装置に蓄積した後でその蓄積されたストリームA/Vデータのプログラム・コンテンツを提示装置上で提示するようにする。
【0003】
大西、他によって2002年3月22日付けで公開された特開2002−84239号公報(A)には、メディア情報配信システムが記載されている。そのシステムでは、インターネットやイントラネットを用いたマルチキャスト番組配信およびディジタル放送衛星・通信衛星を用いたマルチキャスト情報配信において、受信装置が配信情報を蓄積し、伝送エラーが発生した部位を検出して、伝送エラー部分の再送を送信装置に要求して該当の情報を受け取り、それによって、蓄積された配信情報に存在する伝送エラーを修正することが可能である。それによって、マルチキャスト番組配信のリアルタイム性と情報蓄積の信頼性を両立させる。
【特許文献1】特開2002−84239号公報
【0004】
窪田によって2004年9月30日付けで公開された特開2004−274561号公報には、放送受信装置が記載されている。その装置は、録画を行った番組の受信中に受信不良が発生した場合に、受信不良の発生を自動的に検出し、受信不良発生の時間や受信不良の影響を受けた番組内容を示す受信不良箇所情報を作成し、作成した受信不良箇所情報をネットワーク経由でサーバに送信し、受信不良部分を復旧する復旧情報を取得し、それによって、録画中の放送電波受信不良で録画内容に受信不良部分の影響なく全番組内容を視聴できる。
【特許文献2】特開2004−274561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、放送RF信号は、気象条件やその他の要因によって受信蓄積機器において受信エラーを発生させることがある。しかし、受信蓄積機器は放送局にエラー・データの再送要求を出すことはできない。従って、タイプIのサーバ型の放送および通常の放送のRF信号によって搬送された受信エラーを含むプログラム・コンテンツは受信蓄積機器において再生できない。タイプIIのサーバ型放送のRF信号によって搬送された受信エラーを含む放送プログラム・コンテンツを再生するには、そのエラー・データが再配信されるまで受信蓄積機器はその放送RF信号を受信し続けなければならない。データ・カルーセル方式の放送では、再送周期は基本的にファイル・サイズに比例するので、A/Vコンテンツのような大きいサイズのファイルを含む放送プログラム・コンテンツでは再送周期が長い。受信蓄積機器による再送要求に応じて放送局がプログラム・コンテンツの一部を表すストリーム・データを再送すると、放送局の処理負荷が過大になる。
【0006】
発明者たちは、放送局にプログラム・コンテンツの一部のデータの再送要求を行わせることなく、複数の受信蓄積機器の間でネットワークを介して誤りデータを訂正することができるようにすると有利である、と認識した。
【0007】
本発明の目的は、或る受信蓄積機器に蓄積された放送プログラム・コンテンツ・データ中の誤りを、別の機器から受信した蓄積された放送プログラム・コンテンツ・データに基づいて訂正できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の特徴によれば、放送コンテンツ受信蓄積システムは、ネットワークを介して接続され放送コンテンツを受信して蓄積する複数の受信蓄積機器を含むものであり、その複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、その放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、その受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具えている。その複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、その放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信してその蓄積装置に蓄積した後、その一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、その生成された第1の誤り検証データをその一部のデータに関連づけてその蓄積装置に格納する。その複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器は、そのプロセッサによって、その蓄積装置に蓄積されたその一部のデータに対応するその放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、そのネットワークを介して別の装置から受信し、その第1の誤り検証データをその第2の誤り検証データと比較して、その第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、その第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、その蓄積装置に蓄積されたその一部のデータに対応しその第2の誤り検証データを有するその放送コンテンツの一部のデータを、その複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、その別の受信蓄積機器から受信したその対応する一部のデータに基づいてその蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正する。
【0009】
本発明は、また、上述の情報処理装置を実現する受信蓄積機器およびプログラムに関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、或る機器に蓄積された放送プログラム・コンテンツ・データの誤りを、別の機器から受信した蓄積放送プログラム・コンテンツ・データに基づいて訂正することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
【0012】
図1は、本発明の実施形態による、例えばインターネットのようなネットワーク5に接続された、オーディオ/ビデオ(A/V)データストリームの形態で無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報(以下、単にプログラム・コンテンツともいう)を搬送するRF信号を放送する放送局装置10と、そのような無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報を搬送する放送RF信号を個々に受信して蓄積する複数の受信蓄積機器50、51、...53と、それら受信蓄積機器を管理する複数の管理ノード30、...33と、管理ノード30〜33を管理するスーパ・ノード20と、認証局装置40と、を含む放送送受信システムを示している。受信蓄積機器50、51、...53の各々は、放送プログラム・コンテンツ等のデータおよびその誤り検証または訂正データを蓄積装置520に蓄積する。スーパ・ノード20は記憶装置220を有する。複数の管理ノード30、...33の各々は記憶装置320を有する。スーパ・ノード20は、管理ノードを兼ねてもよく、または受信蓄積機器を兼ねてもよい。
【0013】
本発明の原理によれば、受信蓄積機器50は、蓄積装置520に蓄積されたプログラム・コンテンツの各データ部分の誤り検証データを、他の受信蓄積機器51〜54のいずれかにおける対応するデータ部分の誤り検証データと比較して、自己の蓄積プログラム・コンテンツのいずれかのデータ部分に誤りがあると判定されたときには、ネットワーク5を介していずれかの受信蓄積機器51〜54から対応する正しいデータ部分およびその誤り検証データを受信して、その正しい受信したデータ部分および誤り検証データに基づいて、蓄積装置520における蓄積プログラム・コンテンツ中の自己の誤ったデータ部分および誤り検証データを修正する。誤り検証データとして、例えば、CRC(巡回冗長検査)、ハッシュ値、MD5、SHA−1のような誤り検出方式で算出したデータを用いてもよい。他の受信蓄積機器51〜54は、受信蓄積機器50と同様の構成を有する。
【0014】
図2Aは、受信蓄積機器50の構成を示している。受信蓄積機器50は、放送局装置10からのA/Vデータストリームを搬送する放送RF信号を受信する無線放送受信機(RX)502と、ネットワーク5に接続されたネットワーク・インタフェース(NW I/F)または通信部504と、プロセッサ506と、メモリ508と、受信した放送プログラム・コンテンツ・データおよび関連情報データ(メタデータ)および各データ部分の誤り検証データを蓄積する蓄積装置520と、を含んでいる。プロセッサ506の諸機能は、メモリ508に格納されたプログラムを実行することによって実現されても、または専用の集積回路としてハードウェアの形態で実装されてもよい。
【0015】
図2Bは、管理ノード30の構成を示している。管理ノード30は、ネットワーク5に接続されたネットワーク・インタフェース(NW I/F)304と、プロセッサ306と、メモリ308と、受信蓄積機器のリストを格納する記憶装置320と、を含んでいる。プロセッサ306の諸機能は、メモリ308に格納されたプログラムを実行することによって実現されても、または専用の集積回路としてハードウェアの形態で実装されてもよい。
【0016】
図3Aは、放送ストリーム・データのフォーマットを示している。図3Bは、受信蓄積機器50(蓄積装置520)に蓄積されるビデオ・データの誤り検証データの例を示している。放送ストリーム・データは、オーディオ・データA、ビデオ・データVおよびメタデータMの複数のパケットを含み、そのヘッダとしてそれらのデータのタイムスタンプを含んでいる。受信蓄積機器50(プロセッサ506)は、所定の範囲のタイムスタンプ(例えば、10000〜19999、20000〜29999)の蓄積したストリーム・データのオーディオ・データのセットA、ビデオ・データのセットVおよびメタデータのセットMのそれぞれについてCRC方式で誤り検証データとして算出し、その算出された誤り検証データをそれぞれのデータ・セットA、V、Mに対応付けて蓄積する。
【0017】
図4Aは、スーパ・ノード20、管理ノード30〜33、および受信蓄積機器50〜54の階層関係を示している。図4Bは、管理ノード30〜33(記憶装置320)の中の1つの記憶装置320に格納されている受信蓄積機器およびその蓄積範囲のリストの例を示している。
【0018】
図4Aを参照すると、スーパ・ノード20は、複数の管理ノード30〜33の管理条件を管理する。管理ノード30〜33の各々は、スーパ・ノード20による要求に従って、所定の放送局の所定のプログラムのデータ蓄積状態について複数の受信蓄積機器50〜54のリストを記憶装置220に格納して管理する。スーパ・ノード20は、ネットワーク5を介して管理ノード30〜33に、放送局の識別(BS−i)およびそのプログラム(番組)の識別(Prgrm−j)を管理することを求める要求を送信する。管理ノード30〜33の各々は、所定の放送局の所定のプログラムについて受信蓄積機器50〜54のID、IPアドレス、蓄積データのタイムスタップの範囲、その管理ノードへの前回のアクセスの日時、およびそれぞれの受信蓄積機器に対して発行した暗号鍵の合計数を、機器のリストで管理する。受信蓄積機器50〜54の各々は、その蓄積データに変化が生じたとき、例えば1つのプログラム・コンテンツの蓄積完了時またはプログラム・コンテンツの蓄積情報に変化が生じた時またはデータ誤りの検出時または再生開始時のような適当なタイミングで、例えばID、IPアドレス、および蓄積データのタイムスタップの範囲のようなその蓄積情報を、対応する管理ノード30〜33に送信し、それが管理ノード30〜33の蓄積装置320に格納される。
【0019】
図5は、受信蓄積機器50が、放送プログラム・コンテンツを受信した後で自己の蓄積データに関する現在の蓄積情報を管理ノード30に送信し、管理ノード30が機器リスト中の蓄積情報を更新するための手順1〜4を示している。
【0020】
受信蓄積機器50は、放送プログラム・コンテンツの蓄積後、ネットワーク5を介してスーパ・ノード20に蓄積装置520にその蓄積したプログラム・コンテンツを管理する管理ノードのIPアドレスを問い合わせ(1)、それを受信する(2)。次いで、受信蓄積機器50は、ネットワーク5を介してそのIPアドレスにおける管理ノード30に自己の現在の蓄積情報を送信する(3)。管理ノード30は、機器リスト中の受信蓄積機器50の蓄積情報を更新する(4)。他の受信蓄積機器51〜52も同様に動作する。
【0021】
図6は、受信蓄積機器50〜54の各々(プロセッサ506)によって実行される、放送プログラム・コンテンツの蓄積および誤り検証のための処理のフローチャートを示している。
【0022】
ステップ602において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、放送RF信号によって搬送された放送プログラム・コンテンツを表すデータストリームを受信して蓄積装置320に蓄積する。ステップ604においてその蓄積が完了すると、プロセッサ506は、ネットワーク5を介して既知のIPアドレスのスーパ・ノード20にアクセスしてそのプログラム・コンテンツの管理を担当する管理ノード30のIPアドレスを取得する。ステップ608において、プロセッサ506は、受信蓄積機器50の識別(ID)、IPアドレスおよびデータ蓄積範囲のような自己の現在のまたは変化した蓄積情報を、管理ノード30に送信する。ステップ610において、プロセッサ506は、後で詳しく説明するような形態で、受信して蓄積したプログラム・コンテンツ・データの誤り検証処理を行う。
【0023】
図7は、管理ノード30〜33の各々(プロセッサ306)によって実行される、受信蓄積機器50〜54のリストを管理するための処理のフローチャートを示している。
【0024】
ステップ652において、管理ノード30のプロセッサ306は、記憶装置320に格納されている受信蓄積機器50〜54のリストを初期化する。ステップ654において、受信蓄積機器50〜54のいずれかから蓄積情報の受信を待って蓄積情報を受信する。ステップ656において、プロセッサ306は、受信した蓄積情報に関連する受信蓄積機器のIPアドレスに対応するIPアドレスがそのリスト中に存在するかどうかを判定する。それが存在しないと判定された場合は、ステップ658においてプロセッサ306はそのIPアドレスをそのリストに追加する。ステップ656または658の後のステップ656において、プロセッサ306は、リスト中の受信蓄積機器の蓄積情報を更新する。ステップ662において、プロセッサ306は、そのコンテンツの管理がまだ必要かどうかを判定する。それが不要であると判定された場合は、手順はこの処理を終了する。それが必要であると判定された場合は、手順はステップ654に戻る。
【0025】
図8は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される誤り検証処理(図6のステップ610)のフローチャートを示している。
【0026】
ステップ702において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、同じプログラム・コンテンツを蓄積した受信蓄積機器のリストを管理ノード30から取得する。その際、プロセッサ506は既に蓄積情報を取得した受信蓄積機器のIPアドレスを通知してもよい。管理ノード30は、既に蓄積情報を取得した受信蓄積機器のIPアドレスを除外して、リスト中の残りの受信蓄積機器の中から最終利用日時の最も古い少なくとも1つまたは所定数の受信蓄積機器のIPアドレス、蓄積範囲および最終利用日時を送信することが好ましい。管理ノード30は、リスト中の残りの全ての受信蓄積機器のIPアドレス、蓄積範囲および最終利用日時を送信してもよい。それによって、或る受信蓄積機器に負荷が集中するのを防止することができる。IPアドレスの送信後、管理ノード30は、リスト中のその送信した受信蓄積機器の蓄積情報の最終利用日時を更新する。ステップ704において、プロセッサ506は、その取得した受信蓄積機器の中に蓄積範囲を未だチェックしていないものがあるかどうかを判定する。蓄積範囲をチェックしていない受信蓄積機器がない場合は、手順は、ステップ706おいて所定の時間遅延の後で、ステップ702に戻る。
【0027】
ステップ704において蓄積範囲をチェックしていない受信蓄積機器があると判定された場合は、ステップ708において、その受信蓄積機器の蓄積範囲をチェックする。ステップ710において、その蓄積範囲に誤り訂正可能なデータ部分があるかどうかを判定する。誤り訂正可能なデータ部分がないと判定された場合は、手順はステップ702に戻る。ステップ710誤り訂正可能なデータ部分があると判定された場合は、ステップ712において、プロセッサ506はそのデータ部分の誤り訂正処理を行う。ステップ714において、プロセッサ506は、蓄積されたプログラム・コンテンツの全てのデータ部分の誤り訂正処理が終了したかどうかを判定する。データ部分の誤り訂正処理がまだ終了していないと判定された場合は、手順はステップ708に戻る。全てのデータ部分の誤り訂正処理が終了したと判定された場合は、手順はこのサブルーチンを出る。
【0028】
図9は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される各データ部分の誤り訂正処理(図8のステップ712)のフローチャートを示している。
【0029】
ステップ752において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、管理ノード30から取得した受信蓄積機器のリストの中から誤り訂正処理に用いる1つ以上の他の受信蓄積機器を選択する。そのような他の受信蓄積機器は、その蓄積範囲に基づいて誤り訂正に用いることができるより広い蓄積範囲を有することが好ましい。ステップ754において、プロセッサ506は、選択された他の受信蓄積機器に接続して互いに機器の認証を行う。ステップ756において、プロセッサ506は選択された他の受信蓄積機器の認証に成功したかどうかを判定する。いずれかの機器の認証に失敗したと判定された場合は、手順はステップ752に戻る。ステップ752において、別の受信蓄積機器が選択される。
【0030】
ステップ756において認証に成功したと判定された場合は、プロセッサ506は、ステップ758において1つの受信蓄積機器に対して或る蓄積範囲(例えばタイムスタンプ20000)の誤り検証データを要求してそれを受信し、ステップ760においてその受信した誤り検証データをリストに加える。
【0031】
ステップ762において、プロセッサ506は、リスト中の或る蓄積範囲の誤り検証データおよび自己の誤り検証データにおいて過半数または所定の閾値の数以上の誤り検証データが同じかどうかを判定する。過半数または閾値数以上の誤り検証データが同じでないと判定された場合は、手順はステップ752に戻って、さらに別の受信蓄積機器の蓄積範囲の誤り検証データを取得する。ステップ762において過半数または閾値数以上の誤り検証データが同じであると判定された場合は、プロセッサ506は、その同じ誤り検証データを正しい検証データであると決定する。ステップ766において、プロセッサ506は、正しい検証データが自己の検証データと一致するかどうかを判定する。両者が一致すると判定された場合は、自己の蓄積データに誤りがないと判定し、手順は図9のサブルーチンを出る。
【0032】
ステップ766において両者が一致しないと判定された場合は、ステップ768において、プロセッサ506は、その決定された正しい検証データを有する受信蓄積機器51〜54にネットワーク5上で接続してその受信蓄積機器51〜54から対応するプログラム・コンテンツ・データ部分を取得する。ステップ770において、プロセッサ506は、その取得したプログラム・コンテンツ・データ部分と正しい誤り検証データで、蓄積装置520における自己の蓄積プログラム・コンテンツ・データ部分と誤り検証データを上書きする。その後、手順はこのサブルーチンを出る。
【0033】
図10は、一例としてPKI(Public Key Infrastructure、公開鍵基盤)を用いた機器の相互認証の手順を示している。まず、自己の蓄積装置520に蓄積されたプログラム・コンテンツのデータ部分の誤り検証を行おうとする受信蓄積機器50は、対応する誤り検証データを有する別の受信蓄積機器51に、受信蓄積機器50の秘密鍵で署名した機器証明書を送り(1)、それによって受信蓄積機器51による受信蓄積機器50の認証を開始する。それを受け取った受信蓄積機器51は、その機器証明書に示された認証局(CA)40に問い合わせしてその機器証明書が正当であるかどうかを検証する(2)。それが正当であることが確認された場合は、受信蓄積機器51は、受信蓄積機器50の公開鍵で暗号化したセッション暗号鍵(共通鍵)を受信蓄積機器50に送信する(3)。受信蓄積機器50は、そのセッション暗号鍵で暗号化した応答を送信し返す。受信蓄積機器51は、その応答をセッション暗号鍵で解読(復号)して、正当な応答を得た場合に、受信蓄積機器50が正当な機器であると判定する。
【0034】
次いで、受信蓄積機器51は、受信蓄積機器51の秘密鍵で署名した機器証明書を受信蓄積機器50に送る(4)ことによって、受信蓄積機器50による受信蓄積機器51の認証のための同様の手順を開始する(5)。その手順を再び説明することはしない。このようにして相互に機器の認証を行った後、受信蓄積機器50および51はそのセッション暗号鍵を用いて情報交換を行い、受信蓄積機器50は受信蓄積機器51にその誤り検証データを要求する。プログラム・コンテンツ部分および誤り検証データ等のデータは、セッション暗号鍵で暗号化されて送信される。代替構成として、プログラム・コンテンツ部分は、公開鍵で暗号化して秘密鍵で解読(復号)してもよい。
【0035】
図11は、受信蓄積機器50によって実行される誤り検証または訂正処理の例を示している。受信蓄積機器50は、受信蓄積機器51から、タイムスタンプ10000、20000、30000を有する蓄積プログラム・ビデオ・データのデータ部分の誤り検証データを取得する。受信蓄積機器50は、それらの誤り検証データをそれに対応する自己の対応する誤り検証データと比較して、双方の誤り検証データ(例えば、487B、C328)が一致しないタイムスタンプ(例えば、20000)に対する別の対応する誤り検証データを別の受信蓄積機器52から取得する。受信蓄積機器50は、同じタイムスタンプのそれらの他のおよび自己の対応する誤り検証データを比較して、他の対応する2つの誤り検証データ(例えば、C328)が一致した場合には、そのタイムスタンプの自己の誤り検証データ(例えば、487B)が誤っていると判定する。受信蓄積機器50は、そのタイムスタンプを有するデータ部分およびその正しい誤り検証データを受信蓄積機器51から取得して、そのタイムスタンプの自己のデータ部分およびその誤り検証データをその取得したデータ部分およびその正しい誤り検証データで上書きする。受信蓄積機器51から受信蓄積機器51への送信されるデータ部分は、典型的には、管理ノード30によって発行された公開鍵で暗号化され、管理ノード30によって発行された秘密鍵で解読される。
【0036】
図12は、受信蓄積機器50が受信蓄積機器51にプログラム・コンテンツのデータ部分を要求する場合に、管理ノード30に暗号鍵の発行を要求するための手順を示している。
【0037】
受信蓄積機器50は、受信蓄積機器50の秘密鍵で署名した機器証明書を管理ノード30に送り、所要の蓄積範囲であるタイムスタンプ(例えば20000〜29999)のプログラム・コンテンツ部分用の秘密鍵を要求する(1)。管理ノード30は、その機器証明書に記載された認証局(CA)40に問い合わせしてその機器証明書が正当であるかどうかを検証する(2)。それが正当であることが検証された場合は、管理ノード30は、受信蓄積機器50に対して発行した鍵の数またはペア数をチェックして所定の閾値を超えていないかどうかを判定する(3)。それが所定の閾値を超えたと判定された場合は、その受信蓄積機器50に対して鍵の発行を禁止し、受信蓄積機器50にエラーメッセージを送信し返す。鍵数またはペア数が所定の閾値より少ない場合は、管理ノード30は、その発行鍵数またはペア数を1だけインクリメント(増分)して、公開鍵および秘密鍵のペアbを生成し、その秘密鍵を受信蓄積機器50に送信する(4)。
【0038】
次いで、受信蓄積機器50は、それを受信して、受信蓄積機器51に対して、所要の蓄積範囲であるタイムスタンプ(例えば20000〜29999)のプログラム・コンテンツのデータ部分を要求する(5)。受信蓄積機器51は、その要求に応答して、そのタイムスタンプを有するプログラム・コンテンツのデータ部分用の公開鍵を管理ノード30に要求する(6)。管理ノード30は、生成された公開鍵および秘密鍵のペアbの公開鍵を受信蓄積機器51に送信する(7)。受信蓄積機器51は、それを受信して、その要求されたタイムスタンプのプログラム・コンテンツのデータ部分をその公開鍵で暗号化して受信蓄積機器50に送信する(8)。
【0039】
上述のように、発行される鍵ペアの数を所定の閾値によって制限することによって、1つの受信蓄積機器によって誤り訂正処理により全てのプログラム・コンテンツのデータを不正に取得することを防止でき、それによってプログラム・コンテンツの著作権が保護される。1つの受信蓄積機器に対する所定の閾値は、例えば2週間のような所定の期間においてプロセッサ・コンテンツ毎に各プロセッサ・コンテンツの2分の1の蓄積範囲を超えないように設定される。
【0040】
図13は、図12における受信蓄積機器50のプロセッサ506によって実行される、誤り訂正のために暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を別の受信蓄積機器から取得するための処理のフローチャートを示している。
【0041】
図13を参照すると、ステップ802において、受信蓄積機器50のプロセッサ506は、自己の機器証明書を管理ノード30に送信して所要の蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分用の暗号鍵または秘密鍵を要求する。ステップ804において、プロセッサ506は、秘密鍵を取得したかどうかを判定する。秘密鍵を取得しなかったと判定された場合は、ステップ826において誤り訂正処理を中止する。秘密鍵を取得したと判定された場合は、ステップ806において、プロセッサ506は、所要の蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分を別の受信蓄積機器51に要求する。ステップ808において、プロセッサ506は、公開鍵で暗号化された所要の蓄積範囲のデータ部分を受信蓄積機器51から取得する。ステップ810において、プロセッサ506は、秘密鍵でデータ部分および誤り検証データを解読(復号)する。ステップ812において、プロセッサ506は、解読されたデータ部分で自己の蓄積データ部分を上書し、解読された正しい誤り検証データで自己の誤り検証データを上書きする。
【0042】
図14は、図12における別の受信蓄積機器51のプロセッサ506によって実行される、暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を受信蓄積機器50へ送信するための処理のフローチャートを示している。
【0043】
受信蓄積機器50によるプログラム・コンテンツのデータ部分の要求に応答して、ステップ852において、受信蓄積機器51のプロセッサ506は、所要の蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分用の暗号鍵の公開鍵を管理ノード30に要求する。ステップ854において、プロセッサ506は、公開鍵を取得したかどうかを判定する。公開鍵を取得しなかったと判定された場合は、ステップ866において、プロセッサ506は、受信蓄積機器50にエラーを送信する。
【0044】
ステップ854において秘密鍵を取得したと判定された場合は、ステップ856において、プロセッサ506は、公開鍵で所要の蓄積範囲のデータ部分を暗号化してそれを受信蓄積機器50に送信する。
【0045】
図15は、図12における管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、秘密鍵および公開鍵のペアを発行するための処理のフローチャートを示している。
【0046】
ステップ902において、管理ノード30のプロセッサ306は認証局40に問い合わせして受信蓄積機器50からの機器証明書が正当であるかどうかを検証する。ステップ904において、プロセッサ306は、受信蓄積機器50が正当かどうかを判定する。それが正当でないと判定された場合は、ステップ926においてプロセッサ306は受信蓄積機器50にエラーを送信する。
【0047】
ステップ904において受信蓄積機器50が正当であると判定された場合は、ステップ906において、プロセッサ306は、受信蓄積機器50に対して発行された暗号鍵の数またはペア数と、受信蓄積機器50に対して今回新たに発行すべき暗号鍵の数またはペア数の和(合計)を計算する。ステップ908において、プロセッサ306は、その和(合計)が所定の閾値を超えるかどうかを判定する。その和(合計)が所定の閾値を超えると判定された場合は、ステップ926において、受信蓄積機器50にエラーを通知する。その和(合計)が所定の閾値を超えないと判定された場合は、プロセッサ306は、ステップ910において受信蓄積機器50に対するその和(合計)の暗号鍵の数またはペア数を記録し、ステップ912において公開鍵と秘密鍵のペアを生成してその秘密鍵を受信蓄積機器50に送信する。
【0048】
図16は、管理ノード30による誤り検証データの取得、および管理ノード30から受信蓄積機器50への誤り検証データの提供のための手順を示している。
【0049】
管理ノード30は、全ての蓄積範囲のプログラム・コンテンツの全ての部分の誤り検証データのリストを、放送局装置10からまたは複数の受信蓄積機器50〜54から取得する(1、1’)。放送局装置10から取得する誤り検証データのリストは、元のプログラム・コンテンツの全ての部分の誤り検証データを含んでいる。複数の受信蓄積機器50〜54から取得した誤り検証データのリストは、管理ノード30(プロセッサ306)によって比較されて、同じ蓄積範囲(タイムスタンプ)の対応する誤り検証データが互いに異なる場合には、その中の最も多数の同じ誤り検証データを正しいものと決定する。放送局装置10および管理ノード30によって提供される誤り検証データのリストは、秘密鍵で署名されている。
【0050】
受信蓄積機器50は、図5に示されているように管理ノード30に接続して蓄積情報を送信したときに、管理ノード30からの情報を受信することによって誤り検証データのリストの存在を検出する(2)。受信蓄積機器50は、データ部分の誤り検証のために、誤り検証データのリストを管理ノード30から取得する(3)。管理ノード30は、プログラム・コンテンツの放送日時またはタイムスタンプから所定の期間(例えば、2週間)を経過したときには、そのリストの破棄しその提供を終了する。次いで、受信蓄積機器50は、認証局40に問い合わせして受信蓄積機器50から公開鍵を取得してその誤り検証データのリストを解読(復号)して、その誤り検証データのリストが正しいかどうか、即ち改竄されていないかどうかを検証する(4)。そのリストが正しいと判定された場合は、受信蓄積機器50は、自己の蓄積装置520に蓄積された各蓄積範囲のプログラム・コンテンツのデータ部分の誤り検証データと、リスト中の対応する誤り検証データとを比較する(5)。自己の或るデータ部分の誤り検証データが誤っていた場合には、受信蓄積機器50は、別の受信蓄積機器51から正しい誤り検証データを有するプログラム・コンテンツのデータ部分を取得する(6)。
【0051】
図17は、管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、複数の受信蓄積機器30〜34からの誤り検証データの取得、および誤り検証データのリストの決定のための処理のフローチャートを示している。
【0052】
例えば受信蓄積機器50からの蓄積情報の受信に応答して、ステップ952において、管理ノード30のプロセッサ306は、受信蓄積機器のリスト中に送信元の受信蓄積機器50のIPアドレスが存在するかどうかを判定する。それが存在しないと判定された場合は、ステップ954において、プロセッサ306はリストにそのIPアドレスを追加して、手順はステップ956に進む。それが存在すると判定された場合は、手順はステップ956に進む。ステップ956において、プロセッサ306は受信蓄積機器50の蓄積情報を追加または更新する。
【0053】
ステップ958において、プロセッサ306は、記憶装置320中に未だチェックされていない誤り検証データが存在するかどうかを判定する。未だチェックされていない誤り検証データがあると判定された場合は、プロセッサ306はステップ960において、受信した誤り検証データの中から1つのデータを選択し、ステップ962において、リストにおける対応する誤り検証データは適正であることを示すフラグ=1を有するかどうかを判定する。それがフラグ=1を有すると判定された場合は、手順はステップ958に戻る。それがフラグ=1を有していないと判定された場合は、ステップ964において管理ノード30(プロセッサ)は、その誤り検証データを、それと同じ蓄積範囲またはタイムスタンプの誤り検証データのグループに追加する。
【0054】
ステップ966において、管理ノード30(プロセッサ)は、その誤り検証データと同じ蓄積範囲またはタイムスタンプのデータ部分に対する誤り検証データのグループについて、妥当性を表す条件を満たすかどうかを判定する。その条件とは、そのグループの名かに所定数(例えば5)以上でかつ所定の割合(例えば60%)以上の同じ誤り検証データが存在することであってもよい。その条件を満たさないと判定された場合には、手順はステップ958に戻る。その条件を満たすと判定された場合には、ステップ968において、管理ノード30(プロセッサ)は、妥当性の条件を満たすと判定された1つの誤り検証データにフラグ=1を設定する。それによって、リスト中のその蓄積範囲またはタイムスタンプの誤り検証データが決定される。その後、手順はステップ958に戻る。ステップ952〜968が繰り返されることによって、1つのプログラム・コンテンツ中の全てのデータ部分の誤り検証データのリストが決定される。
【0055】
ステップ958において未だチェックしていない誤り検証データが存在しないと判定された場合は、ステップ980において、その蓄積範囲の蓄積情報を送信した受信蓄積機器50〜54に、決定された誤り検証データのリスト、またはその蓄積範囲におけるフラグ=1を有するその誤り検証データを送信する。
【0056】
以上、本発明を無線RF信号によって搬送されるプログラム・コンテンツの受信について説明したが、本発明は、例えば光ファイバ・ネットワークまたはケーブル・テレビジョン・ネットワークのようなネットワーク上で配信されるプログラム・コンテンツの受信にも適用できることは明らかである。
【0057】
図6〜9、13〜15および17のフローチャートの各ステップは、ハードウェアの各構成要素および手段として実現されていてもよい。
【0058】
以上説明した実施形態は典型例として挙げたに過ぎず、その変形およびバリエーションは当業者にとって明らかであり、当業者であれば本発明の原理および請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく上述の実施形態の種々の変形を行えることは明らかである。
【0059】
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) ネットワークを介して接続され放送コンテンツを受信して蓄積する複数の受信蓄積機器を含む放送コンテンツ受信蓄積システムであって、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけてその前記蓄積装置に格納し、
前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいてその前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記2) 前記放送コンテンツがオーディオ、ビデオおよび関連情報であり、前記一部のデータがオーディオ、ビデオまたは関連情報のいずれかのデータの一部であることを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記3) 前記別の装置が前記別の受信蓄積機器であることを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記4) 前記1つの受信蓄積機器が前記別の受信蓄積機器から前記一部のデータを受信する前に、前記1つの受信蓄積機器と前記別の受信蓄積機器の間で機器の相互認証を行うことを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記5) 前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記複数の受信蓄積機器を管理する管理装置を含み、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記管理装置に送信し、
前記管理装置は前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報を管理し、
前記複数の受信蓄積機器の中の前記1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、付記1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記6) 前記別の装置が前記管理装置であることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記7) 前記蓄積範囲がタイムスタンプによって表されることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記8) 前記1つの受信蓄積機器および前記別の受信蓄積機器は、前記管理装置から暗号鍵を受信し、
前記1つの受信蓄積機器が前記別の受信蓄積機器から受信する前記放送コンテンツの前記一部のデータは、前記管理装置によって生成された暗号鍵で前記別の受信蓄積機器によって暗号化されて、前記管理装置によって生成された暗号鍵で前記1つの受信蓄積機器によって解読され、
前記管理装置は、前記放送コンテンツの異なる蓄積範囲の部分データに対して異なる暗号鍵を生成し、前記1つの受信蓄積機器に対して前記放送コンテンツについて提供される暗号鍵の合計数が制限されていることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記9) 前記管理装置は、前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報の一部として誤り検証データを前記蓄積範囲に関連づけて格納し、前記複数の受信蓄積機器から受信した前記一部のデータに関する所定数以上のおよび/または所定割合以上の一致する誤り検証データに基づいて前記一部のデータの正しい誤り検証データを決定し、複数の蓄積範囲の部分データに関する正しい誤り検証データのリストを作成し、前記1つの受信蓄積機器は、前記管理装置から前記誤り検証データのリストを受信するものであることを特徴とする、付記5に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
(付記10) ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器であって、
前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記プロセッサは、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
受信蓄積機器。
(付記11) 前記放送コンテンツがオーディオ、ビデオおよび関連情報であり、前記一部のデータがオーディオ、ビデオまたは関連情報のいずれかのデータの一部であることを特徴とする、付記1に記載の受信蓄積機器。
(付記12) 前記別の装置が前記別の受信蓄積機器であることを特徴とする、付記10に記載の受信蓄積機器。
(付記13) 前記プロセッサは、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記ネットワーク介して前記蓄積情報を管理する管理装置に送信し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、付記10に記載の受信蓄積機器。
(付記14) 前記別の装置が、前記管理装置であることを特徴とする、付記13に記載の受信蓄積機器。
(付記15) 前記プロセッサは、前記管理装置から暗号鍵を受信し、
前記プロセッサが前記別の受信蓄積機器から受信する前記放送コンテンツの前記一部のデータは、暗号化されており、前記プロセッサによって前記暗号鍵で解読されることを特徴とする、付記12に記載の受信蓄積機器。
(付記16) 前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記管理装置を制御する制御装置を含み、
前記制御装置は、前記管理装置に特定のコンテンツの蓄積範囲を管理するよう要求し、 前記制御前記複数の受信蓄積機器に前記管理装置のIPアドレスを送信するものであることを特徴とする、付記13に記載の受信蓄積機器。
(付記17) ネットワークを介して複数の受信蓄積機器に接続され前記複数の受信蓄積機器を管理する情報処理装置であって、
プロセッサと、記憶装置と、ネットワーク・インタフェースと、を具え、
前記プロセッサは、前記複数の受信蓄積機器から、コンテンツの蓄積範囲と前記蓄積範囲のデータ部分の誤り検証データとを受信して前記記憶装置に格納し、
前記プロセッサは、前記蓄積範囲の中の同じ範囲のデータ部分の誤り検証データ中に、所定数以上および/または所定割合以上の一致する誤り検証データが存在する場合には、前記一致する誤り検証データを正しい誤り検証データと決定し、前記蓄積範囲と前記正しい誤り検証データのリストを作成し、前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器の要求に応答して、前記リストを送信し、
前記プロセッサは、前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器による要求に応答して、暗号鍵を生成して前記生成した暗号鍵を前記1つの受信蓄積機器に送信することを特徴とする、情報処理装置。
(付記18) ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器に用いられる、記憶媒体に格納されたプログラムであって、
前記受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納するステップと、
前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信するステップと、
前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定するステップと、
前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するステップと、
を実行させるよう動作可能なプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、本発明の実施形態による、例えばインターネットのようなネットワーク5に接続された、オーディオ/ビデオ(A/V)データストリームの形態で無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報(以下、単にプログラム・コンテンツともいう)を搬送するRF信号を放送する放送局装置10と、そのような無線放送プログラム・コンテンツおよび関連情報を搬送する放送RF信号を個々に受信して蓄積する複数の受信蓄積機器50、51、...53と、それら受信蓄積機器を管理する複数の管理ノード30、...33と、管理ノード30〜33を管理するスーパ・ノード20と、認証局装置40と、を含む放送送受信システムを示している。
【図2A】図2Aは、受信蓄積機器50の構成を示している。
【図2B】図2Bは、管理ノード30の構成を示している。
【図3】図3Aは、放送ストリーム・データのフォーマットを示している。図3Bは、受信蓄積機器50(蓄積装置520)に蓄積されるビデオ・データの誤り検証データの例を示している。
【図4】図4Aは、スーパ・ノード20、管理ノード30〜33、および受信蓄積機器50〜54の階層関係を示している。図4Bは、管理ノード30〜33(記憶装置320)の中の1つの記憶装置320に格納されている受信蓄積機器およびその蓄積範囲のリストの例を示している。
【図5】図5は、受信蓄積機器50が、放送プログラム・コンテンツを受信した後で自己の蓄積データに関する現在の蓄積情報を管理ノード30に送信し、管理ノード30が機器リスト中の蓄積情報を更新するための手順1〜4を示している。
【図6】図6は、受信蓄積機器50〜54の各々(プロセッサ506)によって実行される、放送プログラム・コンテンツの蓄積および誤り検証のための処理のフローチャートを示している。
【図7】図7は、管理ノード30〜33の各々(プロセッサ306)によって実行される、受信蓄積機器50〜54のリストを管理するための処理のフローチャートを示している。
【図8】図8は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される誤り検証処理(図6のステップ610)のフローチャートを示している。
【図9】図9は、受信蓄積機器50〜54の各々のプロセッサ506によって実行される各データ部分の誤り訂正処理(図8のステップ712)のフローチャートを示している。
【図10】図10は、一例としてPKI(Public Key Infrastructure、公開鍵基盤)を用いた機器の相互認証の手順を示している。
【図11】図11は、受信蓄積機器50によって実行される誤り検証または訂正処理の例を示している。
【図12】図12は、受信蓄積機器50が受信蓄積機器51にプログラム・コンテンツのデータ部分を要求する場合に、管理ノード30に暗号鍵の発行を要求するための手順を示している。
【図13】図13は、図12における受信蓄積機器50のプロセッサ506によって実行される、誤り訂正のために暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を別の受信蓄積機器から取得するための処理のフローチャートを示している。
【図14】図14は、図12における別の受信蓄積機器51のプロセッサ506によって実行される、暗号化されたプログラム・コンテンツのデータ部分を受信蓄積機器50へ送信するための処理のフローチャートを示している。
【図15】図15は、図12における管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、秘密鍵および公開鍵のペアを発行するための処理のフローチャートを示している。
【図16】図16は、管理ノード30による誤り検証データの取得、および管理ノード30から受信蓄積機器50への誤り検証データの提供のための手順を示している。
【図17】図17は、管理ノード30のプロセッサ306によって実行される、複数の受信蓄積機器30〜34からの誤り検証データの取得、および誤り検証データのリストの決定のための処理のフローチャートを示している。
【符号の説明】
【0061】
5 ネットワーク
10 放送局装置
20 スーパ・ノード
30〜33 管理ノード
40 認証局
50〜54 受信蓄積機器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続され放送コンテンツを受信して蓄積する複数の受信蓄積機器を含む放送コンテンツ受信蓄積システムであって、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけてその前記蓄積装置に格納し、
前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいてその前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
放送コンテンツ受信蓄積システム。
【請求項2】
前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記複数の受信蓄積機器を管理する管理装置を含み、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記管理装置に送信し、
前記管理装置は前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報を管理し、
前記複数の受信蓄積機器の中の前記1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、請求項1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報の一部として誤り検証データを前記蓄積範囲に関連づけて格納し、前記複数の受信蓄積機器から受信した前記一部のデータに関する所定数以上のおよび/または所定割合以上の一致する誤り検証データに基づいて前記一部のデータの正しい誤り検証データを決定し、複数の蓄積範囲の部分データに関する正しい誤り検証データのリストを作成し、前記1つの受信蓄積機器は、前記管理装置から前記誤り検証データのリストを受信するものであることを特徴とする、請求項2に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
【請求項4】
ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器であって、
前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記プロセッサは、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
受信蓄積機器。
【請求項5】
前記別の装置が前記別の受信蓄積機器であることを特徴とする、請求項4に記載の受信蓄積機器。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記ネットワーク介して前記蓄積情報を管理する管理装置に送信し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、請求項4に記載の受信蓄積機器。
【請求項7】
前記別の装置が、前記管理装置であることを特徴とする、請求項6に記載の受信蓄積機器。
【請求項8】
前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記管理装置を制御する制御装置を含み、
前記制御装置は、前記管理装置に特定のコンテンツの蓄積範囲を管理するよう要求し、 前記制御前記複数の受信蓄積機器に前記管理装置のIPアドレスを送信するものであることを特徴とする、請求項6に記載の受信蓄積機器。
【請求項9】
ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器に用いられる、記憶媒体に格納されたプログラムであって、
前記受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納するステップと、
前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信するステップと、
前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定するステップと、
前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するステップと、
を実行させるよう動作可能なプログラム。
【請求項1】
ネットワークを介して接続され放送コンテンツを受信して蓄積する複数の受信蓄積機器を含む放送コンテンツ受信蓄積システムであって、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけてその前記蓄積装置に格納し、
前記複数の受信蓄積機器の中の1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいてその前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
放送コンテンツ受信蓄積システム。
【請求項2】
前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記複数の受信蓄積機器を管理する管理装置を含み、
前記複数の受信蓄積機器の各受信蓄積機器は、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記管理装置に送信し、
前記管理装置は前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報を管理し、
前記複数の受信蓄積機器の中の前記1つの受信蓄積機器は、前記プロセッサによって、その前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、請求項1に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記複数の受信蓄積機器の蓄積情報の一部として誤り検証データを前記蓄積範囲に関連づけて格納し、前記複数の受信蓄積機器から受信した前記一部のデータに関する所定数以上のおよび/または所定割合以上の一致する誤り検証データに基づいて前記一部のデータの正しい誤り検証データを決定し、複数の蓄積範囲の部分データに関する正しい誤り検証データのリストを作成し、前記1つの受信蓄積機器は、前記管理装置から前記誤り検証データのリストを受信するものであることを特徴とする、請求項2に記載の放送コンテンツ受信蓄積システム。
【請求項4】
ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器であって、
前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記プロセッサは、前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信し、前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定し、前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するものであることを特徴とする、
受信蓄積機器。
【請求項5】
前記別の装置が前記別の受信蓄積機器であることを特徴とする、請求項4に記載の受信蓄積機器。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータを受信してその前記蓄積装置に蓄積した後、前記放送コンテンツの前記少なくとも一部のデータの蓄積範囲を表す蓄積情報を、前記ネットワーク介して前記蓄積情報を管理する管理装置に送信し、
前記プロセッサは、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する一部のデータを蓄積している前記別の受信蓄積機器のIPアドレスを、前記ネットワークを介して前記管理装置から取得し、前記ネットワークを介して前記IPアドレスの前記別の受信蓄積機器に接続するものであることを特徴とする、請求項4に記載の受信蓄積機器。
【請求項7】
前記別の装置が、前記管理装置であることを特徴とする、請求項6に記載の受信蓄積機器。
【請求項8】
前記放送コンテンツ受信蓄積システムは、前記ネットワークに接続され前記管理装置を制御する制御装置を含み、
前記制御装置は、前記管理装置に特定のコンテンツの蓄積範囲を管理するよう要求し、 前記制御前記複数の受信蓄積機器に前記管理装置のIPアドレスを送信するものであることを特徴とする、請求項6に記載の受信蓄積機器。
【請求項9】
ネットワークを介して他の複数の受信蓄積機器に接続され放送コンテンツを受信して蓄積する受信蓄積機器に用いられる、記憶媒体に格納されたプログラムであって、
前記受信蓄積機器は、前記放送コンテンツを受信する受信機と、プロセッサと、前記受信したコンテンツを蓄積する蓄積装置と、ネットワーク・インタフェースとを具え、
前記放送コンテンツの少なくとも一部のデータを受信して前記蓄積装置に蓄積した後、前記一部のデータの第1の誤り検証データを生成して、前記生成された第1の誤り検証データを前記一部のデータに関連づけて前記蓄積装置に格納するステップと、
前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応する前記放送コンテンツの一部のデータの第2の誤り検証データを、前記ネットワークを介して別の装置から受信するステップと、
前記第1の誤り検証データを前記第2の誤り検証データと比較して、前記第1の誤り検証データが正当かどうかを判定するステップと、
前記第1の誤り検証データが正当でないと判定された場合には、前記蓄積装置に蓄積された前記一部のデータに対応し前記第2の誤り検証データを有する前記放送コンテンツの一部のデータを、前記複数の受信蓄積機器の中の別の受信蓄積機器から受信し、前記別の受信蓄積機器から受信した前記対応する一部のデータに基づいて前記蓄積装置に格納された前記一部のデータを訂正するステップと、
を実行させるよう動作可能なプログラム。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−160698(P2008−160698A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−349671(P2006−349671)
【出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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