説明

新規なアシルアルキルイセチオン酸エステルおよび消費者製品における応用

本発明は、消費者製品において有用なアシルアルキルイセチオン酸エステルを提供する。このアルキル置換ヒドロキシルアルキルスルホン酸塩は、1つ以上のカルボン酸と1つ以上のアルキル置換ヒドロキシアルキルイセチオン酸エステルとエステル化反応条件下で反応させることにより製造される。このエステルの製造において原材料として使用されるアルキル置換ヒドロキシアルキルイセチオン酸エステルは、重亜硫酸塩と1つ以上のアルキレンオキシドとを反応させることにより製造される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
この出願は、2004年1月20日出願の米国特許暫定出願番号60/537、511の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、アシルアルキルイセチオン酸エステルの塩、これらの製造における中間体、および消費者製品における応用を指向する。
【背景技術】
【0003】
アシルアルキルイセチオン酸エステルは、せっけんなどの種々のパーソナルケアクレンザー、化粧品組成物、および洗浄配合物において使用可能であるアニオン性界面活性剤である。一つのアシルアルキルイセチオン酸エステルのココイルイセチオン酸ナトリウム(「SCI」)は、刺激性の脂肪酸棒せっけんと比較して水中の低溶解性と皮膚に対するマイルド性(すなわち非刺激性)によりせっけんコンビバー(すなわち、固形合成洗剤)において現時点で広く使用されているエステルである。しかしながら、水溶解性が低いために、SCIは液体クレンザーでの使用には好適でない。SCIの限られた水溶解性を改善するための一つの方法は、SCIをタウレート、アンホアセテートおよびベタインなどの他の界面活性剤と組み合わせることである。しかしながら、界面活性剤のこの組み合わせは、貯蔵時に分離する傾向がある白濁した溶液をなお生じる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それゆえ、パーソナルケアクレンザーなどの水性ならびに非水性の消費者製品で使用するための極めて水溶性で、加水分解的に安定で、そして非刺激性であるアシルアルキルイセチオン酸エステルを製造することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、アルキル置換ヒドロキシルアルキルスルホン酸塩とアルキル置換ヒドロキシルアルキルスルホン酸塩の製造方法を含む。このアルキル置換ヒドロキシルアルキルスルホン酸塩は、カルボン酸と反応し、アシルアルキルイセチオン酸エステルを生成する。このアシルアルキルイセチオン酸エステルは、パーソナルケアクレンザーなどの消費者製品において界面活性剤として使用され得る。本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは少なくともSCIと同じように皮膚に対してマイルドである。加えて、SCIと異なり、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは、低発泡性、高水溶性、および加水分解的に安定であり、これによって、このエステルは取り扱い、貯蔵、およびコンパウウンドが容易となる。これらの増強された溶解性のために、アルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルは水中に溶解可能、あるいは急速分散性濃厚液の中にフレーク化可能であり、これによって水性および非水性の消費者製品の配合物におけるこれらの使用は望ましいものとなる。
【0006】
本発明の詳細な理解および更に良好な認識のためには、添付の図面と一緒に行われる次の本発明の詳細な説明への参照が行われなければならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発は、パーソナルケアクレンザーなどの水性および非水性消費者製品における一次または二次の界面活性剤として有用な高溶解性の、加水分解的に安定な、高いしっかりした
発泡、マイルドな(すなわち、非刺激性の)アシルアルキルイセチオン酸エステルを提供する。アシルアルキルイセチオン酸エステルは、この明細書ではこの分子のイセチオン酸部分のアルキル鎖上の少なくとも1つの水素がアルキル基により置換されているアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルを指す。すなわち、このアシルアルキルイセチオン酸エステルのアルカンスルホン酸塩部分の少なくとも1つの炭素原子上でアルキル基が置換されている。例えば、一つの態様においては、このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルは、一般式(I)
【0008】
【化1】

【0009】
を有するアルキル置換アシルエチルイセチオン酸エステルである。式中、Rは4個と25個の間の炭素原子を有する炭化水素基であり;R及びRは、残りのRまたはRは水素である一方でRおよびRの一方のみが分岐あるいは直鎖の脂肪族C〜Cアルキル基であることを前提として、水素またはC〜Cアルキルからなる群から各々独立に選択され;そしてXは水素、ナトリウム、カリウムおよびリチウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、アンモニウムおよび1つ以上の有機基により置換されたアンモニウムイオンなどの電荷中性のために存在する任意のカチオン性種であり得る。
【0010】
別の態様においては、このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルは一般式(II)
【0011】
【化2】

【0012】
を有するアルキル置換アシルプロピルイセチオン酸エステルである。式中、Rは4個と25個の間の炭素原子を有する炭化水素基であり;R及びR及びRは、残りのRまたはRまたはRは水素である一方でRおよびRおよびRの1つが分岐あるいは直鎖の脂肪族C〜Cアルキル基であることを前提として水素またはC〜Cアルキルからなる群から各々独立に選択され;そしてXは水素、ナトリウム、カリウムおよびリチウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、アンモニウムおよび1つ以上の有機基により置換されたアンモニウムイオンなどの電荷中性のために存在する任意のカチオン性種であり得る。
【0013】
本発明のアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルは、1つ以上のアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸と1つ以上のカルボン酸との直接エステル化により製造され得る。エステル化は、アルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸をカルボン酸と場合によってはエステル化触媒とエステル化条件下で混合することにより行われる。このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸は、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸の塩として、あるいはこの酸性形で存在することができる。このように、一つの態様に対するエステル化は、反応
【0014】
【化3】

【0015】
により行われ得る。式中、Rは直鎖、分岐、飽和および不飽和の炭化水素基を含む4個と25個の間の炭素原子を有する炭化水素基であり;RおよびRは同時に水素でなく、そして同時に両方がC〜Cアルキル基でないことを前提として、水素またはC〜Cアルキルからなる群から各々独立に選択され;そしてXは、任意のカチオン性種であるが、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、アルミニウム、および1つ以上の有機基により置換されたアンモニウムイオンからなる群から好ましくは選択される電荷中性のために存在するカチオン性種である。Xが水素である場合には、驚くべきことにはエステル化時に触媒となることが判明したアルキル置換アルキルイセチオン酸が存在する。Xは任意の強酸の添加により水素として存在するようになされ得る;しかしながらエステル化触媒として添加する場合にはこのアルキル置換アルキルイセチオン酸それ自体を純粋な形で添加することが最も好ましい。
【0016】
このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸は、1つ以上のアルキレンオキシドと重亜硫酸塩の水溶液とを反応させることにより製造され得る。このヒドロキシルアルキルイセチオン酸の製造において使用されるアルキレンオキシドは、例えばプロピレンオキシド、ブチレンオキシド、および任意の高級アルキレンオキシドを含み得る。重亜硫酸塩の水溶液の濃度は10〜70重量%の範囲であることができ、そしてナトリウム、カリウムまたはアンモニウムなどの任意のアルカリ金属重亜硫酸塩の水溶液を含み得る。
【0017】
一つの態様においては、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸は、反応
【0018】
【化4】

【0019】
により製造されるアルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩である。式中、RはC〜Cアルキル基であり、RおよびRの一方のみが水素であり、他方がC〜Cアルキル基であるということを除いて、RおよびRは水素およびC〜Cアルキル基からなる群から各々独立に選択され;RおよびRの一方のみが水素であり、他方がC〜Cアルキル基であるということを除いて、RおよびRは水素およびC〜Cアルキル基からなる群から各々独立に選択され;そしてq+rはpに等しい。このように、この反応時に異性体が生成し得る。好ましくは、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウム、およびアンモニウムイオンなどの1つ以上のカチオンが重亜硫酸塩水溶液中に存在して、電荷中性を維持し、そして事実電荷中性を行い得る任意のイオンがこの水溶液中に好適に含まれ、これは一価陽イオン、二価陽イオン、および三価陽イオンを含む。
【0020】
別の態様においては、プロピレンオキシドは重亜硫酸ナトリウムと反応して、2−メチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウムおよび/または1−メチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウムまたはこれらの混合物を生成する。更に別の態様においては、ブチレンオキシドは重亜硫酸ナトリウムと反応して、2−エチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウムおよび/または1−エチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウムまたはこれらの混合物を生成する。なお別の態様においては、プロピレンオキシドとブチレンオキシドの混合物は重亜硫酸ナトリウムと反応し、2−メチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム、2−エチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム、1−メチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム、および/または1−エチル−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム、またはこれらの混合物を生成する。このプロピレンオキシドおよびブチレンオキシドまたはエチレンオキシドを任意の比率で合体させて、所望の量の各アルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩を得ることができる。
【0021】
カルボン酸とアルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩などのアルキルイセチオン酸との反応によるアシルアルキルイセチオン酸エステルの製造においては、このエステル結合の酸素原子に結合した分子のヒドロキシエタンスルホン酸塩部分の炭素原子は、この明細書では「エステル連結炭素原子」と呼ばれる。驚くべきことには、このアルキルイセチオン酸が二級炭素原子である高度のエステル連結炭素を含有する場合には、最終アシルアルキルイセチオン酸エステル製品の加水分解安定性は実質的に増加するということが見出された。このアルキルイセチオン酸中のイオウ原子に直接に結合した他の炭素原子の二級炭素含量の増加に関しては、加水分解安定性の類似の増加は観察されたことはない。それゆえ、これから製造されるアシルアルキルイセチオン酸エステルが二級炭素原子であるエステル連結炭素のできるだけ高度な保有を可能とさせるアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸を製造することは極めて望ましい。
【0022】
このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸の製造時には、このアルキレンオキシドと重亜硫酸塩を含んでなる反応溶液のpHは約4.0〜10.0の範囲であり得る。副反応およびジオールなどの副生成物を最少とするために、この反応溶液のpHは5.5〜8.5の範囲内に維持され得る。更には、高含量の二級エステル連結炭素を有するアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸の生成を最大とするために、反応溶液のpHは、最適には約7.0に維持され得る。反応全体の間この反応溶液のpHを所望のpH範囲で維持するために、弱酸または緩衝性酸および/または更なる重亜硫酸塩が必要に応じて反応溶液に添加され得る。
【0023】
他の態様においては、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸は、水酸化ナトリウムなどの水酸化物溶液と二酸化イオウとを圧力下で反応させることによって、重亜硫酸塩を系内で製造することにより製造される。アルコキシドを平行してあるいは後で添加して、対応するヒドロキシルアルキルイセチオン酸およびアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸を製造することができる。
【0024】
更には、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸の製造時のこの反応溶液の温度と圧力は、それぞれ約50℃〜約200℃および約10psi〜約100psiの範囲であり得る。所望のアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸を製造するために、この反応溶液の温度と圧力は、反応全体の間一定に保持され得るか、あるいは任意の時間、任意の期間上昇あるいは低下され得る。
【0025】
更には、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸は液体として、あるいは固体の形で製造され得る。例えば、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸
を最初に液体形で製造し、次に粉末の形にスプレー乾燥してもよい。このように、一つの態様においては、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸は、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドと重亜硫酸ナトリウムとを反応させることにより液体の形で製造される。次に、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸の液体塩は対応する粉末の形にスプレー乾燥される。このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸粉末は、低吸湿性であり、それゆえ非アルキル置換イセチオン酸粉末よりも易取り扱い性であり、輸送が効率的かつ低費用であることが判明した。加えて、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸粉末の使用によって、直接エステル化時に液体アルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸を使用する場合に通常必要とされる水除去段階を無くすることが可能となる。
【0026】
次に、このアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸は、本発明のアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルの製造においてカルボン酸と一緒に原材料として使用され得る。本発明のエステルの製造において使用されるカルボン酸は一般式(III):R−COOHを有する。式中、Rは4個と25個の間の炭素原子を有する任意の炭化水素基である。このR炭化水素基は飽和あるいは不飽和、そして直鎖あるいは分岐であることができる。一般に、本発明のエステルの製造において過剰のカルボン酸が使用される。このように、使用されるカルボン酸の量は、1.3:1〜1.1:1のカルボン酸:ヒドロキシルアルキルイセチオン酸のモル比の範囲であり得る。しかしながら、所望ならば2:1〜0.9:1のカルボン酸:ヒドロキシルアルキルイセチオン酸のモル比範囲が使用され得る。
【0027】
本発明での使用に好適なカルボン酸の例は、ココ酸;酪酸;ヘキサン酸;カプロン酸;カプリル酸;カプリン酸;ラウリン酸;ミリスチン酸;パルミチン酸;パルミトオレイン酸;ステアリン酸;オレイン酸;リノレン酸;アラキン酸;ガドレン酸;アラキドン酸;EPA;ベヘン酸;エルカ酸;DHA;リグノセリン酸;ココナツ油、獣脂、パーム核油、乳脂肪、パーム油、オリーブ油、コーン油、アマニ油、落花生油、魚油および菜種油などの天然起源の脂肪酸;単一長さの鎖または鎖長の選択された分布として製造される合成脂肪酸;および前出のもの混合物を含む。
【0028】
当業者ならば、天然起源の原料源から得られる脂肪酸が種々の長さ種々の炭素鎖を有する酸の混合物であるということを認識するであろう。それゆえ、1つ以上の天然起源の脂肪酸(これらの混合物を含む)、合成脂肪酸(これらの混合物を含む)および天然および合成の脂肪酸両方の混合物を使用することは本発明の範囲内である。更には、「ココ酸」または「ココ脂肪酸」は、この明細書で使用されるように、約CとCl8の間の鎖長と、水素化により除去され得るある飽和結合を有するある範囲のカルボン酸を含有する市販の脂肪酸混合物である。このように、水素化ココ酸は、大部分がラウリン酸とミリスチン酸で、一部がカプリン酸とカプリル酸のC〜C18鎖長を有するカルボン酸の混合物であり、極めて僅かな不飽和を含有する。
【0029】
このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルの製造を助けるために、エステル化触媒がこのアルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸とカルボン酸と共に使用、合体され得る。使用に好適な適切なエステル化触媒は、アルキルイセチオン酸、ヒドロキシアルカンスルホン酸の塩、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、硫酸、リン酸、亜リン酸、ホウ酸などの無機酸またはこれらの無水物、硫酸亜鉛、硫酸ジルコニウム、イセチオン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸チタンまたはリン酸タングステンなどの重金属塩、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウムまたは酸化ランタンなどの金属酸化物と、そしてまたこれらの触媒の2つ以上の混合物も、そして重金属および金属酸化物から形成されるセッケンを含む。このエステル化触媒は、この反応物の全重量基準で0.05〜2重量%の、好ましくは0.05〜1重量%の量で使用され得る。
【0030】
一つの態様においては、このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルは、酸性形のアルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩をエステル化触媒として用いて製造される。このアルキル置換ヒドロキシエタンイセチオン酸を純粋な形で添加するか、あるいはカルボン酸およびこのアルキル置換ヒドロキシエタンイセチオン酸の塩を含有するこの反応混合物に強酸を添加して、このイセチオン酸塩を酸性形に変換することができる。
【0031】
触媒をクエンチあるいは除去する必要がないこと、触媒残渣がなく、このアシルアルキルイセチオン酸エステルの分子量分布の変化が最小限であること、製造資本支出が低減され、そして処理時間が減少することから、このアルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩を反応物および触媒として二重に使用することが好ましい。
【0032】
アルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸から製造される本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは、SCIなどの非アルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸から製造されるアシルアルキルイセチオン酸エステルよりも加水分解的に安定である。現時点では、SCIの使用者は、30日までの間SCIの水溶液を55℃の高温にかけ、その間にSCIの加水分解度を求めることによりSCIの加水分解安定性を決める試験を使用する。図1に示すように、本発明は加水分解の問題を軽減させる。図1は、SCIおよびココナツ脂肪酸から製造されたアシルメチルイセチオン酸エステル、およびメチル置換イセチオン酸(プロピレンオキシドと重亜硫酸ナトリウムを反応させることから製造される)およびココナツ脂肪酸から製造されたアシルエチルイセチオン酸エステルおよびエチル置換イセチオン酸の10%水溶液の56℃の温度で30日間にわたっての加水分解安定性を図示する。本発明者らは、ココナツ脂肪酸およびメチル置換イセチオン酸から製造されるエステルを「ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム」または省略形として「SCMI」と称する。本発明者らは、ココナツ脂肪酸およびエチル置換イセチオン酸から製造されるエステルを「ココイルエチルイセチオン酸ナトリウム」または省略形として「SCEI」と称する。図1に示すように、SCMIおよびSCEIエステルは両方とも30日間にわたって加水分解的に安定である一方で、SCIエステルは加水分解を受ける。更には、SCMIおよびSCEIエステルは水に添加された場合完全に可溶性であり、透明な10%エステル溶液を形成した。比較として、10%SCI溶液は曇っていて、SCIを水に溶解するには加熱を必要とした。
【0033】
このように、驚くべきことには、アシルアルキルイセチオン酸エステルのエタンスルホン酸塩部分の炭素原子の一方または両方上において水素をC〜Cアルキル基により置換することによって、このアシルアルキルイセチオン酸エステルの加水分解安定性および水溶解性が著しく改善されるということが判明した。すなわち、このアシルエチルイセチオン酸エステルの製造において使用されるイセチオン酸(またはイセチオン酸塩)原材料の炭素原子の一方または両方上にC〜Cを提供することによって、この変成エステルの水溶解性および加水分解安定性が改善される。材料の炭化水素性を増加させることは、一般に、水溶解性の低下を生じるという当分野の共通の知識に鑑みると、この結果は全く予期されないものである。この改善された溶解性と加水分解安定性の結果として、本発明のアシルアルキルイセチオン酸は、液体パーソナルケアクリーナーでの使用に好適であり、棒せっけんに限定されない。
【0034】
一般的な詳細として、このエステル化反応は、このカルボン酸、アルキル置換ヒドロキシルアルキルイセチオン酸と場合によってはエステル化触媒を大気圧または真空下で反応容器に装填することにより実施可能である。この反応容器は窒素などの乾燥した不活性ガスにより充分に掃気される。直接エステル化は、この反応混合物を撹拌しながら反応温度まで加熱することにより行われる。出発成分と共にこの反応混合物の中に導入され得る水
と、このエステル化反応の結果として形成される水は反応容器から排出される。加えて、このエステル化反応の過程の間に過剰なカルボン酸の一部を留去することも必要とされ得る。反応温度と、存在する場合にはエステル化触媒の量に依って、エステル化を完結する反応時間は1から12時間まで変わる。次に、最終のアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステル製品は、パーソナルケアクレンザーの配合物において原材料として使用するための粉末またはペーストなどの液体あるいは固体の形で配送可能である。
【0035】
このエステル化反応は大気圧下反応容器中で行われ得る。しかしながら、水除去を助けるために、反応物質の装填の開始時あるいはこの反応の間の任意の時点で緩やかな真空(500−550mmHg)が印加され得る。緩やかな真空を印可することによっても、カルボン酸を蒸留せずに水除去が可能となる。好ましくは、印加される真空は、所望でない場合にはカルボン酸蒸留を防止するために500mmHgより低く低下しないようにされる。
【0036】
一般に、この反応容器は単一の反応温度範囲まで加熱される。しかしながら、この方法は1つ以上の反応温度範囲を使用することができる。例えば、この反応容器を第1の反応温度範囲まで加熱し、この温度範囲で水を除去する時間保持し、次に引き続いて第1の温度範囲よりも高い第2の温度範囲まで更に加熱し、そしてある時間保持し得る。このエステル化反応時に使用される反応温度範囲は、約200℃〜約240℃の範囲であり得る。しかしながら、驚くべきことにはアルキル置換ヒドロキシエタンイセチオン酸をこの触媒として使用する場合、この反応温度を約90℃〜約180℃の、好ましくは約120℃〜約160℃の温度範囲まで低下させることができるということが判明した。
【0037】
一つの態様においては、このアシルアルキルイセチオン酸エステルは、1つ以上のカルボン酸と1つ以上のアルキル置換ヒドロキシアルカンイセチオン酸のナトリウム塩をアルキル置換ヒドロキシエタンイセチオン酸触媒と共に反応容器で合体することにより製造される。この反応容器は窒素を用いてパージされ、そしてこの反応混合物は約120℃〜約130℃の第1の温度範囲で30分間加熱されて、反応成分から水を除去する。次に、引き続いてこの反応混合物は約140℃〜約150℃の範囲まで加熱されて、エステル化反応を開始する。緩やかな真空(500−550mmHg)がこのエステル化反応時に印加されて、水の除去を助け、そしてこの反応混合物は水の蒸留が止まるまで連続的に加熱される。この真空をこの反応時に調整して、カルボン酸が蒸留しないようにすることができる。エステル化が完結した後、残存触媒として存在するアルキル置換ヒドロキシエタンイセチオン酸は、苛性、アミン、アンモニアまたはモノ−、ジ−、およびトリアミンなどの置換アンモニウム化合物、およびエタノールアミンなどのアルカノールアミンなどのアルカリにより中和され得る。好都合なこととしては、この過剰の脂肪酸を100℃−250℃および1−200mmHgで変わる温度および圧力で真空蒸留することにより除去して、この生成物が実質的に脂肪酸を含まないようにすることができる。
【0038】
形成されたならば、このアシルアルキルイセチオン酸エステルは種々のパーソナルケアクレンザーにおいて界面活性剤として使用され得る。パーソナルケアクレンザーは、限定ではないが、液体せっけん、シャンプー、シャワーゲル、泡風呂、合成せっけんコンビバー、にきび洗浄液、ふけ防止シャンプー、メーキャップ剥離剤(remover)、フェーシャルスクラブ、ベビーワイプ(wipe)およびチルドレンワイプを含む。このように、本発明の化合物は、当業者には既知のようにいかなるパーソナルケアクレンジング組成物においても使用され得る。
【0039】
本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは、パーソナルケアクレンザーにおいて1〜60重量%の範囲のレベルで一次(primary)界面活性剤として使用され得る。加えて、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは、他の界面活性剤およびパーソナルケアクレンザーにおいて使用される材料と約60重量%までの範囲であるアシルアルキルイセチオン酸エステルレベルでブレンドされ得る。二元(binary)活性剤系、三元(ternary)活性剤系などの形成において他の界面活性剤が本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルと組み合わせて使用され得る程度で、このアシルアルキルイセチオン酸エステルは、この界面活性系(1つ以上の活性剤が必要とされる場合には)の大部分を含んでなり得、ここでは一次界面活性剤と呼ばれ、あるいはこの界面活性系の大部分より少ない部分を含んでなり得、ここでは二次界面活性剤と呼ばれる。
【0040】
パーソナルケアクレンザーの形成においてアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルと組み合わせて使用され得る他の界面活性剤および材料は、両性/双性イオン界面活性剤;アニオン性界面活性剤;非イオン性界面活性剤;カチオン性界面活性剤;および随意の成分を含む。
【0041】
本発明において有用な両性界面活性剤は、少なくとも1つのアニオン性および1つのカチオン性の基を含有する界面活性剤として広く記述可能であり、そしてpHに依り酸または塩基のいずれかとして作用することができる。これらの化合物のあるものは、ヘテロ環の二級および三級アミンの脂肪族誘導体であり、ここで、脂肪族基は直鎖あるいは分岐であり得、そしてこの脂肪族置換基の一つは約6〜約20個の、好ましくは8〜18個の炭素原子を含有し、そして少なくとも一つはアニオン性水可溶化基、例えばカルボキシ、ホスホン酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩を含有する。
【0042】
双性イオン界面活性剤は、すべてのpHにおいて双性イオン性である同一分子中に正および負電荷を有する界面活性剤として広く記述可能である。双性イオン界面活性剤はベタインとサルタインにより最もよく例示される。この双性イオン化合物は一般に四級アンモニウム、四級ホスホニウムまたは三級スルホニウム部分を含有する。この四級化合物中のこのカチオン性原子はヘテロ環の一部であることができる。これらの化合物のすべての中に、約6〜約20個の、好ましくは8〜18個の炭素原子を含有する直鎖あるいは分岐の少なくとも1つの脂肪族基と、アニオン性水可溶化基、例えばカルボキシ、ホスホン酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩を含有する少なくとも1つの脂肪族置換基が存在する。
【0043】
好適な両性および双性イオン界面活性剤の例は、アルキルアンホカルボキシグリシネートとアルキルアンホカルボキシプロピオネート、アルキルアンホジプロピオネート、アルキルモノアセテート、アルキルジアセテート、アルキルアンホグリシネート、およびアルキルアンホプロピオネートのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは置換アンモニウム塩を含み、ここでアルキルは6〜約20個の炭素原子を有するアルキル基を表す。他の好適な界面活性剤は、アルキルイミノモノアセテート、アルキルイミノジアセテート、アルキルイミノプロピオネート、アルキルイミノジプロピオネート、および12と18個の間の炭素原子を有するアルキルアンホプロピルスルホン酸塩、アルキルベタインとアルキルアミドアルキレンベタインおよびアルキルサルタインおよびアルキルアミドアルキレンヒドロキシスルホン酸塩を含む。
【0044】
本発明で使用され得るアニオン性界面活性剤は、分子構造中に長鎖炭化水素疎水性基と親水性基を含有する界面活性剤化合物であり、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩またはリン酸塩基などの塩を含む。この塩は、このような界面活性剤のナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、鉄、アンモニウムおよびアミン塩であり得る。
【0045】
アニオン性界面活性剤は、分子構造中に8〜22個の炭素原子を含有するアルキル、あるいはアルカリール基とスルホンあるいは硫酸エステル基を有する有機硫酸反応生成物のアルカリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩を含む。
【0046】
このようなアニオン性界面活性剤の例は、アルキル基中に8と22個の間の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル基中に8と22個の間の炭素原子と、エーテル基中に2〜9モルのエチレンオキシドを有するアルキルエーテル硫酸塩の水溶性塩を含む。列挙可能な他のアニオン性界面活性剤は、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルキルサルコシン酸塩、アルキルモノグリセリド硫酸塩とエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボキン酸塩、パラフィン系スルホン酸塩、モノおよびジアルキルリン酸エステルとエトキシル化誘導体、アシルメチルタウレート(acyl methyl taurates)、脂肪酸せっけん、コラーゲンヒドロシレート(hydrosylate)誘導体、スルホ酢酸塩、アシル乳酸塩、アリールオキシドジスルホン酸塩、スルホスクシンアミド、ナフタレン−ホルムアルデヒド縮合物などを含む。アリール基は一般に1つおよび2つの環を含み、アルキルは一般に8〜22個の炭素原子を含み、そしてエーテル基は一般に1〜9モルのエチレンオキシド(EO)および/またはP0、好ましくはEOの範囲である。
【0047】
選択され得る特定のアニオン性界面活性剤は、デシルベンゼンスルホン酸塩、ウンデシルベンゼンスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、トリデシルベンゼンスルホン酸塩、ノニルベンゼン硫酸塩などの線状アルキルベンゼンスルホン酸塩と、これらのナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアンモニウムおよびイソプロピルアンモニウム塩を含む。
【0048】
非イオン性界面活性剤は、本発明のアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルとの組み合わせでも使用され得る。この非イオン性界面活性剤は決定的でなく、そして相溶性、有効性および経済性に基づいて一般的に選択される既知の非イオン性界面活性剤のいずれかであり得る。
【0049】
有用な非イオン性界面活性剤の例は、約8と約16の間の、好ましくは約10と約12.5の間の平均親水親油バランス(HLB)を有する、疎水性部分の付いたエチレンオキシドの縮合物を含む。この界面活性剤は、約8〜約24個の炭素原子を直鎖あるいは分岐鎖の立体配置で有する、アルコール1モル当たり約2〜約40の、好ましくは約2と約9モルの間のエチレンオキシドによりエトキシル化された一級あるいは二級の脂肪族アルコールを含む。
【0050】
他の好適な非イオン性界面活性剤は、約6〜約12個の炭素原子のアルキルフェノールと約3〜約30モルの、好ましくは約5と約14モルの間のエチレンオキシドとの縮合生成物を含む。
【0051】
多数のカチオン性界面活性剤は当業界で既知であり、そして約10〜24個の炭素原子の少なくとも1つの長鎖アルキル基を有するほとんどいかなるカチオン性界面活性剤も本発明における随意の使用に好適である。
【0052】
パーソナルケアクレンザーの形成においてアルキル−置換アシルアルキルイセチオン酸エステルと組み合わせて使用され得る他の随意の成分または添加物は、pH調整薬品、例えば、モノエタノールアミン(MEA)およびトリエタノールアミン(TEA)などの低級アルカノールアミンを含む。水酸化ナトリウム溶液はアルカリ性pH調整剤としても使用され得る。このpH調整用薬品は存在し得る酸性材料を中和するように機能する。1つ以上のpH調整用薬品の混合物も使用可能である。
【0053】
相調整剤(よく知られた液体洗剤技術)も本発明において場合によって使用され得る。これらは、2〜6個の炭素原子を有する低級脂肪族アルコールと1〜3個のヒドロキシル
基を有する低級脂肪族アルコール、ジエチレングリコールのエーテル、および1〜4個の炭素原子を有する低級脂肪族モノアルコール等により例示可能である。
【0054】
洗剤用ヒドロトロープ(hydrotropes)も含まれ得る。洗剤用ヒドロトロープの例は、アルキル基中に3個までの炭素原子を有するアルキルアリールスルホン酸塩、例えばキシレン、トルエン、エチルベンゼン、クメン、およびイソプロピルベンゼンのスルホン酸のナトリウム、カリウム、アンモニウム、およびエタノールアミン塩を含む。
【0055】
他の随意の補助的な添加物は、高分子量の脂肪族酸、特に飽和脂肪酸などの脱泡剤、およびこれらから誘導されるせっけん、染料および芳香剤;蛍光剤または光学的増白剤;カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの再堆積防止剤;ポリエチレンテレフタレートとポリオキシエチレンテレフタレートのコポリマーなどの懸濁液安定化剤および汚れ放出促進剤;酸化防止剤;軟化剤および静電防止剤;光活性化剤と保存剤;ポリ酸、泡立ち調整剤、隠蔽剤、殺菌剤等を含む。泡立ち調整剤はアルキル化ポリシロキサンにより例示可能であり、そして隠蔽剤はポリスチレンにより例示可能であり;殺菌剤はブチル化ヒドロキシルエンより例示可能である。
【0056】
必要とされるのではないが、無機あるいは有機ビルダーは、場合にとっては少量でこの最終組成物に添加され得る。無機ビルダーの例は、水溶性アルカリ金属炭酸塩、重炭酸塩、ケイ酸塩および結晶性および非晶性アルミノケイ酸塩を含む。有機ビルダーの例は、アルカリ金属、アルカリ性金属、アンモニウムおよび置換アンモニウムのポリ酢酸塩、カルボン酸塩、ポリカルボン酸塩、ポリアセチルカルボン酸塩およびポリヒドロキシスルホン酸塩を含む。普通に使用されるビルダーの一つの例はクエン酸ナトリウムである。
【0057】
このパーソナルケアクレンザーの配合の前、間、後に、随意の成分および随意の界面活性剤がこのアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルに添加可能である。加えて、直接に販売するために、あるいは使用者のニーズに合致するように調合するために、随意の成分および界面活性剤と組み合わせたこのアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルのブレンドが製造可能である。
【0058】
このように、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは、当業者により通常使用され、せっけん製品、洗剤製品、および他のクレンジング様製品、特に、しかし限定ではないが、パーソナルケアクレンザーの配合において有用であると知られている材料を含有する配合物において有用である。本発明の目的には、語「せっけん、洗剤などの配合に有用であると当業者に知られている材料」は、脂肪酸、アルキル硫酸塩、エタノールアミン、アミンオキシド、炭酸アルカリ、水、エタノール、イソプロパノール、松根油、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリマー、アルコールアルコキシレート、ゼオライト、過ホウ酸塩、アルカリ硫酸塩、酵素、ヒドロトロープ、染料、香料、保存剤、増白剤、ビルダー、ポリアクリレート、精油、水酸化アルカリ、エーテル硫酸塩、アルキルフェノールエトキシレート、脂肪酸アミド、アルファオレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、ベタイン、キレート化剤、獣脂アミンエトキシレート、ポリエーテルアミンエトキシレート、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー、アルコールエチレンオキシド/プロピレンオキシド低泡界面活性剤、メチルエステルスルホン酸塩、アルキルポリサッカライド、N−メチルグルカミド、アルキル化スルホン酸化されたジフェニルオキシド、および水溶性アルキルベンゼンスルホン酸塩またはアルキルトルエンスルホン酸塩からなる群から選択される1つ以上の材料を意味し、せっけん、洗剤、およびクレンジング様製品の配合におけるこのようなものの使用は当分野で既知である。
一つの態様においては、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルはフェーシャルおよびボディクレンジング組成物中に存在し得る。これらのクレンジング組成物は、マイルドな合成界面活性剤などの他の非せっけん界面活性剤と一緒に脂肪酸せっけんも含んで
なり得る。フェーシャルおよびボディクレンジング組成物は、一般に、肌保湿剤または皮膚軟化剤およびポリマー系皮膚感触およびマイルド性助剤も含み得る。この組成物は、増粘剤(例えば、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、カルボポル)、コンディショナー、水溶性ポリマー(例えば、カルボキシメチルセルロース)、染料、ヒドロトロープ、増白剤、芳香剤および殺菌剤を更に場合によっては含む。
【0059】
別の態様においては、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルはシャンプー中に存在し得る。このシャンプー組成物は、また、1つ以上の他の界面活性剤、硫化セレンなどのふけ処置に有用と考えられる化合物、懸濁剤、アミド、粒子分散を助ける非イオン性ポリマー材料、非揮発性シリコーン流体、および保存剤、粘度改変剤、pH調整用薬品、芳香剤、および染料などの組成物の配合性の改善に好適な種々の他の非必須成分も含んでなり得る。
【0060】
なお別の態様においては、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは軽質液体洗剤組成物中に存在し得る。この軽質液体洗剤組成物は、1つ以上の他の界面活性剤、隠蔽剤(例えば、エチレングリコールジステアレート)、増粘剤(例えばグアーガム)、殺菌剤、気化性さび止め剤、重金属キレート化剤(例えばEDTA)、芳香剤および染料を更に含み得る。
【0061】
更なる態様においては、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルは重質液体洗剤組成物中に存在し得る。この重質液体洗剤組成物は、また、1つ以上の他の界面活性剤、電解質(すなわち水溶性塩)、カルシウムイオンなどの安定剤添加あるいは無添加の酵素、ホウ酸、プロピレングリコールおよび/または短鎖カルボン酸、および慣用のアルカリ性洗剤ビルダーも含み得る。
【0062】
なお別の態様においては、このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルはアルキルアミン化合物を含んでなるコンディショナー組成物中に存在し得る。
【0063】
異なる態様においては、本発明のアシルアルキルイセチオン酸エステルはコスメチック組成物中に存在し得る。このコスメチック組成物は、少なくとも1つのポリマー増粘剤、1つ以上の薬品保存剤または微生物腐敗の防止のための水活性低下剤(water activity depressants)、p−アミノ安息香酸などの日光遮断剤、およびビヒクルを更に含み得る。このビヒクルは、皮膚に塗布した場合に組成物の均等な分布の確保において有用ないかなる希釈剤、分散剤またはキャリアも含むことができ、そして水、アルコールまたはオイルなどの皮膚軟化剤、噴射剤、例えばトリクロロメタン、二酸化炭素または亜酸化窒素、保湿剤、およびチョーク、タルク、およびでんぷんなどの粉末を含み得る。
【0064】
慣用の界面活性剤を超えて本発明のアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルが有する利点は、(1)このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルの高い水溶解性によって、該エステルの水性パーソナルケアクレンザーまたは他の洗剤溶液中での使用が可能となり、SCIなどの他のアシルアルキルイセチオン酸エステルの可溶化に使用される他の高価な共界面活性剤の添加を必要としないこと;(2)このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルは二級アルコールエステル構造により水溶液中で加水分解的に安定であること;(3)非刺激的な性質のために、このアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルはパーソナルケアクレンザーにおいてラウリル硫酸ナトリウムおよびラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどの慣用のアニオン性界面活性剤の代わりに一次界面活性剤として使用可能であること;(4)アルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルの製造時に1:4ジオキサンが存在させられることがないこと;そして(5)現行のパーソナルケアクレンザーにおいて硫酸塩の除去に必要とされるタウレートおよび
サルコシネートの添加を必要とせずにアルキル置換アシルアルキルイセチオン酸エステルを用いて「硫酸塩を含まない」パーソナルケアクレンザーが製造可能であることを含む。
【0065】
実施例
次の実施例は本発明を例示するものであり、そしてこれをいかなる形でも限定するものと考えられるべきでない。
【実施例1】
【0066】
メチルイセチオン酸ナトリウムの製造
3ガロンのステンレススチール−316オートクレーブ反応器にpH6.5−7.0を有する9.40ポンドの35%重亜硫酸ナトリウム水溶液を装填し、窒素をパージして、空気を除去した。次に、この反応器を約70℃まで加熱し、そして1.0ポンドのプロピレンオキシドを60p.s.i.の圧力でこの反応器に添加した。この反応物を約80℃の温度で約30分間反応させた。この後、反応器中の圧力は約1p.s.i.まで低下した。この反応を80℃で60分間継続させ、50℃まで冷却し、そしてこの生成物溶液を反応器から取り出し、分析した。分析は、この生成物溶液が13.50のpH、<0.50重量%のプロピレングリコール、および2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩と1−メチル2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩の両方の異性体を有することを示した。
【0067】
第2の3ガロンのステンレススチール−316オートクレーブ反応器にpH6.5−7.0を有する9.69ポンドの35%重亜硫酸ナトリウム水溶液を装填し、窒素をパージして、空気を除去した。次に、この反応器を約70℃まで加熱し、そして1.5ポンドのプロピレンオキシドを60p.s.i.の圧力でこの反応器に添加した。この反応物を約80℃の温度で約30分間反応させた。この後、反応器中の圧力は約1p.s.i.まで低下した。この反応を95℃の温度で60分間継続させ、50℃まで冷却し、そしてこの生成物溶液を反応器から取り出し、分析した。分析は、この生成物溶液が14.00のpH、約3.0重量%のプロピレングリコール、および2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩と1−メチル2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩の両方の異性体を有することを示した。
【0068】
撹拌器、窒素ライン、オキシドライン、温度プローブおよびpHプローブを備えた170ガロンのステンレススチール−316反応器中に300ポンドのDI水および120ポンドの50%苛性溶液を装填した。この反応器を窒素により3回圧力パージした(40−0psig)。次に、撹拌しながらSOを7.0−7.50のpHまでこの反応器と溶液に通した。次に、この反応器を約70℃−75℃まで加熱し、そしてプロピレンオキシドを0.50ポンド/分の速度でこの反応器に添加した。SOの少量の注入物を添加することにより、この反応時のpHを制御した。更には、この反応の終わりに向けてPOの添加を遅くして、良好なpH制御を維持した。この反応物を95℃で4時間消化させた。反応全体の間に合計93ポンドのSOと90ポンドのプロピレンオキシドを使用した。次に、反応器をドラフトに開放し、1時間の窒素パージによりいかなる未反応のプロピレンオキシドも追い出した。この反応混合物を室温まで冷却し、ドラムの中に排出した。この透明で、無色の生成物を分析した。この結果は、0.50重量%のプロピレングリコールおよび50.20重量%のメチルイセチオン酸ナトリウム(2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩および1−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩の両方の異性体が存在する)を示した。
【実施例2】
【0069】
エチルイセチオン酸ナトリウムの製造
3ガロンのステンレススチール−316オートクレーブ反応器にpH6.5−7.0を
有する9.69ポンドの35%重亜硫酸ナトリウム水溶液を装填し、窒素をパージして、空気を除去した。次に、この反応器を約70℃まで加熱し、そして2.6ポンドのブチレンンオキシドを60p.s.i.の圧力でこの反応器に添加した。この反応物を約80℃の温度で約30分間反応させた。この後、反応器中の圧力は約1p.s.i.まで低下した。この反応を95℃で60分間継続させ、50℃まで冷却し、そしてこの生成物溶液を反応器から取り出し、分析した。冷却すると、光沢のある結晶性板状物質がこの生成物溶液から分離し、この固体を溶液に再溶解させるのに水の添加が必要であった。次に、この生成物溶液を分析した。分析は、この生成物溶液が14.00のpH、約3.0重量%のブチレングリコール、および2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩と1−メチル2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩の両方の異性体を有することを示した。
【0070】
第2の3ガロンのステンレススチール−316オートクレーブ反応器にpH5.0−5.5を有する9.69ポンドの35%重亜硫酸ナトリウム水溶液を装填し、窒素をパージして、空気を除去した。この反応器を約70℃まで加熱し、そして2.6ポンドのブチレンオキシドを60p.s.i.の圧力でこの反応器に添加した。この反応物を約80℃の温度で約30分間反応させた。この後、反応器中の圧力は約1p.s.i.まで低下した。この反応を95℃の温度で60分間継続させ、50℃まで冷却し、そしてこの生成物溶液を反応器から取り出し、分析した。冷却すると、光沢のある結晶性板状物質がこの生成物溶液から分離し、この固体を溶液に再溶解させるのに水の添加が必要であった。次に、この生成物溶液を分析した。分析は、この生成物溶液が14.00のpH、約13.0重量%のブチレングリコール、および2−エチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩と1−メチル2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸塩の両方の異性体を有することを示した。
【実施例3】
【0071】
ココイル(C〜C18)メチルイセチオン酸エステルナトリウムの製造
最初に、実験室反応器(メカニカルスターラー、添加漏斗、コンデンサー、熱電対およびガス導入器を備えた500ml丸底フラスコ)に212グラム(0.98モル)のカルボン酸(水素化ココ酸C−110、P&G Chemicals(Cincinnati,Ohio))を装填した。この反応器に2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸および1−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸のナトリウム塩の混合物を入れた合計165グラム(1.0モル)のメチルイセチオン酸ナトリウムも添加した。5.00グラムの対応するメチルイセチオン酸亜鉛を上記と同一の異性体比率で触媒として添加した。この反応器を乾燥窒素により充分に掃気し、120℃−130℃で30分間加熱して、このアルキル置換ナトリウムメチルイセチオン酸から水を除去した。次に、この反応器内容物の温度を200℃まで6時間上げ、その後10mmHgでの真空下で蒸留することにより、過剰の脂肪酸を許容され得る脂肪酸レベル(<10%)まで除去した。この生成物混合物はパーソナルケアクレンジング組成物へのブレンドに好適な80重量%の対応するエステルを含有するものであった。
【0072】
第2の実験室反応器(メカニカルスターラー、添加漏斗、コンデンサー、熱電対およびガス導入器を備えた500ml丸底フラスコ)に131.5グラム(0.625モル)のカルボン酸(ココナツ脂肪酸C−110、P&G Chemicals(Cincinnati,Ohio))、2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸および1−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸のナトリウム塩、および触媒としての2.2グラムのクエン酸亜鉛の混合物を入れた合計82.5グラム(0.5モル固体)のメチルイセチオン酸ナトリウムを添加した。この反応器を乾燥窒素により充分に掃気し、この溶液を220℃で6時間加熱した。その後10mmHgでの真空下で蒸留することにより、過剰の脂肪酸を許容され得る脂肪酸レベル(<10%)まで除去し、そしてこの生成物溶液を160℃−170℃まで冷却した。この生成物溶液を反応器から取り出し、分析した
。この結果は、生成物がパーソナルケアクレンジング組成物へのブレンドに好適な81.5重量%の対応するエステル、12.0重量%の未反応カルボン酸、および3.9重量%の未反応メチルイセチオン酸ナトリウムを含有することを示した。
【実施例4】
【0073】
カプリロイル/カプロイル(C〜C10)メチルイセチオン酸エステルナトリウムの製造
実験室反応器(メカニカルスターラー、添加漏斗、コンデンサー、熱電対およびガス導入器を備えた500ml丸底フラスコ)に118グラム(0.75モル)のカルボン酸(脂肪酸C810、P&G Chemicals(Cincinnati,Ohio))を装填し、そしてこの反応器に2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸および1−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸のナトリウム塩、混合物を入れた合計82グラム(0.5モル固体)のメチルイセチオン酸ナトリウムを添加した。2.2グラムのクエン酸亜鉛を触媒としてこの混合物に添加した。この反応器を乾燥窒素により充分に掃気し、この反応物を220℃で6時間加熱した。この後この生成物を160℃−170℃まで冷却した。この生成物溶液を反応器から取り出し、分析した。この結果は、この白色固体が186のケン化値、2.54meq/gの2相滴定による活性部を有し、そしてパーソナルケアクレンジング組成物へのブレンドに好適な86.7重量%の対応するエステル、6.7重量%の未反応カルボン酸、および6.5重量%の未反応メチルイセチオン酸ナトリウムを含有することを示した。
【実施例5】
【0074】
カプロイル(C10)メチルイセチオン酸エステルナトリウムの製造
実験室反応器(メカニカルスターラー、添加漏斗、コンデンサー、熱電対およびガス導入器を備えた500ml丸底フラスコ)に108グラム(0.625モル)のカルボン酸(脂肪酸C−1095、P&G Chemicals(Cincinnati,Ohio))を装填し、そしてこの反応器に2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸および1−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸のナトリウム塩、混合物を入れた合計82.5グラム(0.5モル固体)のメチルイセチオン酸ナトリウムを添加した。1.9グラムのクエン酸亜鉛を触媒としてこの混合物に添加した。この反応器を乾燥窒素により充分に掃気し、この反応物を220℃で6時間加熱した。この後この生成物を160℃−170℃まで冷却した。この生成物溶液を反応器から取り出し、分析した。この結果は、この白色固体がパーソナルケアクレンジング組成物へのブレンドに好適な82.5重量%の対応するエステル、7.7重量%の未反応カルボン酸、および7.4重量%の未反応メチルイセチオン酸ナトリウムを含有することを示す。
【実施例6】
【0075】
ラウロイル(C12)メチルイセチオン酸エステルナトリウムの製造
実験室反応器(メカニカルスターラー、添加漏斗、コンデンサー、熱電対およびガス導入器を備えた500ml丸底フラスコ)に125グラム(0.625モル)のカルボン酸(脂肪酸C1299、P&G Chemicals(Cincinnati,Ohio))を装填し、そしてこの反応器に2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸および1−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸のナトリウム塩、混合物を入れた合計83グラム(0.5モル固体)のメチルイセチオン酸ナトリウムを添加した。2.2グラムのクエン酸亜鉛を触媒としてこの混合物に添加した。この反応器を乾燥窒素により充分に掃気し、この反応物を220℃で6時間加熱した。この後この生成物を160℃−170℃まで冷却した。生成する白色固体を反応器から取り出し、分析した。この結果は、生成物がパーソナルケアクレンジング組成物へのブレンドに好適な82.0重量%の対応するエステル、15.6重量%の未反応カルボン酸、および3.9重量%の未反応メチルイセチオン酸ナトリウムを含有することを示す。
【実施例7】
【0076】
ココイル(C12−C18)メチルイセチオン酸エステルナトリウムの製造
実験室反応器(メカニカルスターラー、添加漏斗、コンデンサー、熱電対およびガス導入器を備えた500ml丸底フラスコ)に137.5グラム(0.625モル)のカルボン酸(脂肪酸Emery627、Henkel Corp.、Emery Grouo(Cincinnati,Ohio))を装填し、そしてこの反応器に2−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸および1−メチル、2−ヒドロキシエタン1−スルホン酸のナトリウム塩、混合物を入れた合計85グラム(0.5モル固体)のメチルイセチオン酸ナトリウム(95重量%)を添加した。1.2グラムのクエン酸亜鉛を触媒としてこの混合物に添加した。この反応器を乾燥窒素により充分に掃気し、この反応物を220℃で6時間加熱した。この後この生成物を160℃−170℃まで冷却した。生成する白色固体を反応器から取り出し、分析した。この結果は、生成物がパーソナルケアクレンジング組成物へのブレンドに好適な82.2重量%の対応するエステル、および7.9重量%の未反応カルボン酸を含有することを示す。
【実施例8】
【0077】
発泡試験
1リットルのキャップ付き回転メスシリンダー発泡機を1分当たり30回転の速度および約20℃〜約22℃の範囲の外周温度で、そして0.5%の全界面活性剤の濃度で用いて、発泡試験を行った。スタートおよび10分の回転時に目盛付きシリンダー中の泡高さを測定した。この結果を下記の表Iに示す。
【0078】
【表1】

【0079】
試料1はパーソナルケア業界において最高のフラッシュ泡レベルの一つを有する市販の製品例であり、この試験を通してこれを内部標準として使用した。
【0080】
この泡試験の結果はC〜C18SCMI単独の発泡がSLES単独ほど良好でないことを示すが、これはなおCAPBベタインとの相乗作用を示す。この相乗作用は、試料5に対する結果により示されるように、20重量%のSCMIをCAPBにより置き換える場合他のアニオン性界面活性剤に類似している。このように、SCMIは他の界面活性剤と共に使用可能であり、そして優れた発泡性をなお維持する。このSCMIは、また、こ
れらのタイプの配合物においてSLESよりも小さい泡サイズを有するように、しっかりとした、クリーム状の泡も示す。
【0081】
上記と同一のパラメーターを用いて第2の発泡試験を行ったが、全ココ脂肪酸鎖SCMIの代わりにストリップされたココ脂肪酸SCMIを試験した。この試験の結果を表IIに示す。
【0082】
【表2】

【0083】
再度であるが、この泡試験の結果は、全ココナツの代わりにストリップされたココ脂肪酸フィードSCMIを使用する場合、発泡が著しく増大可能であるということを示す。C12〜C18SCMIのフラッシュ泡高さ、ならびに10分における安定性はSLES単独よりも良好であり、そしてSLES/ベタイン性能に類似する。更には、C12〜C18SCMIは、25%および18重量%のSCMIをCAPBにより置き換える場合、試料4および5に対する結果により示されるように、CAPBと相乗的である。このように、SCMIは他の界面活性剤と共に使用可能であり、そして優れた発泡性をなお維持し、あるいは改善する。
【0084】
終わりに、図2Aおよび2Bに示すように、SCMIの泡外観はSLESあるいはSLSベースのクレンザーよりもしっかりとした、クリーム状であり、パーソナルケアクレンザーにおけるSCMIの使用が極めて望ましいものとなる。図2Aおよび2Bに示すすべての試料は0.5%の界面活性剤活性分のものである。
【実施例9】
【0085】
ザイン刺激評点
本発明の製品のマイルド性を評価するために、種々の硫酸塩およびイセチオン酸界面活性剤に対してザイン評点を求め、そしてこの評点を表IIIに示す。
【0086】
【表3】

【0087】
このインビトロの結果から、本発明のメチルおよびエチルイセチオン酸は、10重量%のレベルで非皮膚刺激性であり、目刺激性であると文献に記載されたココイルイセチオン酸ナトリウムよりも低刺激性であり、それゆえマイルドであると予期される。
【実施例10】
【0088】
高発泡パーソナルクレンザーにおけるナトリウムココイルメチルイセチオン酸の一次界面活性剤としての使用
実施例3などにおいて製造された融解SCMIを水およびベタイン(例えば、EMPIGEN(登録商標)BS/FA、Huntsman Corporation(Austin,Texas))の溶液の中に直接に添加することにより、SCMI濃厚液を製造することができる。このSCMIが粉末またはフレーク形のものである場合には、SCMI粉末またはフレークを冷水およびベタインを含有する溶液に溶解することにより、SCMC濃厚液を形成し得る。
【0089】
形成されるSCMI濃厚液は、3000−5000cpsの範囲の粘度を有する白色の真珠光沢の溶液である。このSCMI濃厚液は易取り扱い性であり、そしてその物理的性質はラウリル硫酸ナトリウム(例えば、EMPICOL(登録商標)、Huntsman
Corporation(Austin,Texas))に類似であり、装置のグレードアップが不要で現存の製造設備での使用が可能である。
【0090】
表IVに示すように、このSCMI濃厚液は次のように配合可能である。
【0091】
【表4】

【0092】
このSCMI濃厚液は表V〜XIに示すように種々のパーソナルケアクレンザーの配合物中で使用可能である。
【0093】
【表5】

【0094】
【表6】

【0095】
【表7】

【0096】
【表8】

【0097】
【表9】

【0098】
【表10】

【0099】
【表11】

【0100】
SCMIを一次界面活性剤として使用して上記で製造されるすべての配合物は、貯蔵時に加水分解的に安定である透明な溶液を形成する。比較として、SCMIを一次界面活性剤としてのSCIにより置き換えると、この配合物は曇っていて、貯蔵時に分離する。それゆえ、SCMIは極めて高溶解性であり、加水分解的に安定であり、そして皮膚に対してマイルドであるので、パーソナルケアクレンザーにおけるSCMIの一次界面活性剤としての使用が望ましい。
【実施例11】
【0101】
タウレート中の溶解性
タウレート中のSCI、SCMIおよびSCEIの溶解性を求めるために、3つの溶液を外周温度で作製した。SCI、SCMIおよびSCEIの1つを各々含有するように、この溶液を配合した。各々は表XIIに示す次の成分を含有するものであった。
【0102】
【表12】

【0103】
図3に示すように、配合時、SCMI溶液(溶液2)およびSCEI溶液(溶液3)は結晶透明性溶液を生じ、このように完全に可溶性である。更には、このSCMIおよびSCEI溶液は貯蔵時に分離しない。比較として、SCI溶液(溶液1)は、貯蔵時引き続いて分離する乳白色の曇った溶液を形成する。
【0104】
しかるべき好ましい態様に関連して本発明を説明しそして開示してきたが、この明細書と添付のクレームを読み、理解すればこれの明白な同等の改変および変更は当業者には明白になるであろうという事実を考慮すべきである。この開示は、添付された種々のクレームのいずれか一つを残りのクレームのいずれか1つ以上と組み合わせることにより規定される主題事項を含み、単一で、あるいは他の従属クレームのいずれか1つ以上特徴および/または限定と組み合わせること、独立クレームのいずれか1つ以上の特徴および/または限定と組み合わせること、読まれて、このように改変されたいずれかの独立クレームに適用される原文中の残りの従属クレームと組み合わせて、いずれかの従属クレームの特徴および/または限定を組み込むことが含まれる。これは、また、独立クレームの1つ以上の特徴および/または限定を別の独立クレームの特徴および/または限定と組み合わせて、改変された独立クレームに到達すること、このように改変された任意の独立クレームに適用される原文中の残りの従属クレームと組み合わせることも含む。従って、開示された本発明は、すべてのこのような改変および変更を網羅するように意図され、そしてこの明細書の前出の事項および他の内容に鑑みて添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。この明細書のなかで、種々のパーセントが示されたが、これらのパーセントは特記しない限りすべて重量によるパーセントを指す。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】ココイルイセチオン酸ナトリウム(SCI)、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム(SCMI)およびココイルエチルイセチオン酸ナトリウム(SCEI)の30日間にわたる加水分解安定性を図示するグラフである。
【図2A】SCMIの発泡特性を図示する。
【図2B】ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)とラウリル硫酸ナトリウム(SLS)の発泡特性を図示する。
【図3】SCI、SCMIおよびSCEIの一つを含有する溶液の溶解性を図示する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)1分子当たり3個と8個の間の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキレンオキシドを用意し;
b)重亜硫酸アニオンを含んでなる水溶液を用意し;
c)pHを約6.0と約10.0の間の範囲に維持しながら、この水溶液をこのアルキレンオキシドと接触させる
段階を含んでなり、
(i)構造
【化1】

を有し、式中、RおよびRの一つは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基であり、そして残りのRおよびRは水素である第1のアニオン;および
(ii)構造
【化2】

を有し、式中、RおよびRの一つは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基であり、そして残りのRおよびRは水素である
第2のアニオン
を含んでなる、アルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩の混合物を含んでなる水性の物質組成物を形成するのに有用な方法。
【請求項2】
重亜硫酸イオンの水溶液がナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウムおよびアンモニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1つのイオンを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記接触が約20℃と約200℃の間の温度範囲で行われる請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記接触が約0.5気圧と約7気圧の間の圧力範囲で行われる請求項1に記載の方法。
【請求項5】
a)1分子当たり3個と8個の間の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキレンオキシドを用意し;
b)二酸化イオウと水酸化物溶液とを反応させることにより製造される重亜硫酸アニオンを含んでなる水溶液を用意し;
c)pHを約7.0と約8.0の間の範囲に維持しながら、この水溶液をこのアルキレンオキシドと接触させる
段階を含んでなり、
(i)構造
【化3】

を有し、式中、RおよびRの一つは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基であり、そして残りのRおよびRは水素である第1のアニオン;および
(ii)構造
【化4】

を有し、式中、RおよびRの一つは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基であり、そして残りのRおよびRは水素である第2のアニオン
を含んでなる、アルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩の混合物を含んでなる水性の物質組成物を形成するのに有用な方法。
【請求項6】
この水酸化物溶液が50重量%水酸化ナトリウム溶液である請求項5に記載の方法。
【請求項7】
a)プロピレンオキシドとブチレンオキシド、およびこれらの混合物からなる群から選択されるアルキレンオキシドを用意し;
b)重亜硫酸アニオンを含んでなる水溶液を用意し;
c)pHを約6.0と10.0の間の範囲に維持しながら、この水溶液をこのアルキレンオキシドと接触させる
段階を含んでなり、
(i)構造
【化5】

を有し、式中、Rはメチルとエチルからなる群から独立に選択され;Rは水素である第1のアニオン;および
(ii)構造
【化6】

を有し、式中、Rは水素であり;そしてRはメチルとエチルからなる群から独立に選択される第2のアニオン
を含んでなる、アルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸塩の混合物を含んでなる水性の物質組成物を形成するのに有用な方法。
【請求項8】
a)プロピレンオキシドとブチレンオキシド、およびこれらの混合物からなる群から選
択されるアルキレンオキシドを用意し;
b)重亜硫酸ナトリウムの水溶液を用意し;
c)pHを約6.0と10.0の間の範囲に維持しながら、重亜硫酸ナトリウムの水溶液をこのアルキレンオキシドと約1〜約6時間接触させて、製品混合物を形成し;そして
d)この製品混合物をこの粉末に乾燥する
段階を含んでなり、
(i)構造
【化7】

を有し、式中、Rはメチルとエチルからなる群から独立に選択され;Rは水素である第1のアルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム;および
(ii)構造
【化8】

を有し、式中、Rは水素であり;そしてRはメチルとエチルからなる群から独立に選択される第2のアルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム
を含んでなる、アルキル置換ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウムの混合物を含んでなる粉末を形成する方法。
【請求項9】
(i)構造
【化9】

を有し、式中、RおよびRの一つは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基であり、そして残りのRおよびRは水素である第1のアニオン;および
(ii)構造
【化10】

を有し、式中、RおよびRの一つは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基であり、そして残りのRおよびRは水素である異なる第2のアニオン
を含んでなる水性の物質組成物。
【請求項10】
この第1のアニオン上のC〜Cアルキル基がこの第2のアニオン上のC〜Cアルキル基と同一である請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
水がこの組成物の全重量基準で約20重量%と約90重量%の間の量で存在する請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
(i)構造
【化11】

を有し、式中、Rはメチルとエチルからなる群から独立に選択され;Rは水素である第1のアニオン;および
(ii)構造
【化12】

を有し、式中、Rは水素であり;そしてRはメチルとエチルからなる群から独立に選択される第2のアニオン
を含んでなる水性の物質組成物。
【請求項13】
a)(i)構造
【化13】

を有し、式中、Rは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基であり、そしてRは水素である第1のアニオン;および
(ii)構造
【化14】

を有し、式中、Rは水素であり、そしてRは直鎖あるいは分岐のC〜Cアルキル基である第2のアニオン
を含んでなるイセチオン酸アニオンの混合物を用意し;
b)イセチオン酸アニオンの混合物を式
【化15】

(式中、Rは直鎖、分岐、飽和および不飽和の炭化水素基を含む約4個と約25個の間の炭素原子を有する任意の炭化水素基である)
の1つ以上のカルボン酸と接触させて、反応性の混合物を形成し;そして
c)この反応性の混合物を90℃と240℃の間の範囲の任意の温度で加熱して、カルボン酸のイセチオン酸エステルである少なくとも2つの異なるアニオンを含有するアシルアルキルイセチオン酸混合物を製造する
ことを含んでなる、パーソナルケアクレンジング組成物の成分として有用な界面活性剤材料を製造する方法。
【請求項14】
約100℃〜約200℃の温度で約1mmHg〜約200mmHgの真空を印加して、この界面活性剤材料中のカルボン酸量を10重量%未満まで低下させる段階を更に含んでなる請求項13に記載の方法。
【請求項15】
a)構造
【化16】

を有する第1のエステルアニオン;および
(ii)構造
【化17】

を有する第2のエステルアニオン
を含んでなり、
式中、Rは、各々の場合において直鎖、分岐、飽和および不飽和の炭化水素基を含む約4個と約25個の間の炭素原子を有する炭化水素基であり;RおよびRの一つはC〜Cアルキルからなる群から選択されるアルキル基であり、そしてC〜Cアルキルでない残りの基RあるいはRは水素であり;RおよびRの一つはC〜Cアルキルからなる群から選択されるアルキル基であり、そしてC〜Cアルキルでない残りの基RあるいはRは水素である
パーソナルケアクレンジング製品の配合に有用な界面活性を有するエステルアニオン混合物。
【請求項16】
a)構造
【化18】

を有する第1のエステルアニオン;および
(ii)構造
【化19】

を有する異なる第2のエステルアニオン
を含んでなり、
式中、Rは、直鎖、分岐、飽和および不飽和の炭化水素基を含む約4個と約25個の間の炭素原子を有する任意の炭化水素基であり;Rはメチルとエチルからなる群から独立に選択され;Rは水素であり;Rは水素であり;そしてRはメチルとエチルからなる群から独立に選択される
クレンジング製品の配合に有用な界面活性を有するエステルアニオン混合物。
【請求項17】
a)式
【化20】

(式中、Rは、直鎖、分岐、飽和および不飽和の炭化水素基を含む約4個と約25個の間の炭素原子を有する炭化水素基であり;RおよびRは両方が同時に水素でないことを条件として各々独立に水素またはC〜Cアルキルからなる群から選択されるアルキル基であり得る)
のアルキルイセチオン酸の1つ以上のエステルアニオン;および
b)水、界面活性剤およびクレンジング製品の製造で使用される随意の成分からなる群から選択される少なくとも1つの構成員
を含んでなる、クレンジング製品が製造される濃厚液として有用な物質組成物。
【請求項18】
a)式
【化21】

(式中、Rは、直鎖、分岐、飽和および不飽和の炭化水素基を含む約4個と約25個の間の炭素原子を有する任意の炭化水素基であり;RおよびRは両方が同時に水素でないことを条件として各々独立に水素またはC〜Cアルキルからなる群から選択されるアルキル基であり得る)
の1つ以上のアルキルイセチオン酸のエステルアニオンを含んでなる99.50%と0.25%の間の任意の量の第一の成分;および
b)脂肪酸、硫酸アルキル、エタノールアミン、アミンオキシド、炭酸アルカリ、水、エタノール、イソプロパノール、松根油、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリマー、アルコールアルコキシレート、ゼオライト、過ホウ酸塩、アルカリ硫酸塩、酵素、ヒドロトロープ、染料、香料、保存剤、増白剤、ビルダー、ポリアクリレート、精油、水酸化アルカリ、水溶性分岐アルキルベンゼンスルホン酸塩、エーテル硫酸塩、アルキルフェノー
ルアルコキシレート、脂肪酸アミド、アルファオレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、ベタイン、キレート化剤、獣脂アミンエトキシレート、ポリエーテルアミンエトキシレート、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー、アルコールエチレンオキシド/プロピレンオキシド低泡界面活性剤、メチルエステルスルホン酸塩、アルキルポリサッカライド、N−メチルグルカミド、アルキル化スルホン酸化ジフェニルオキシド、およびポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1つの構成員を含んでなる99.75%と0.50%の間の任意の量の第2の成分
を含んでなる、パーソナルケアクレンジング製品が製造される物質組成物。
【請求項19】

【化22】

(式中、Rは4個と25個の間の炭素原子を有する炭化水素基であり;
及びRは、残りのRまたはRは水素である一方でRおよびRの一つは分岐あるいは直鎖の脂肪族C〜Cアルキル基であることを条件として、水素および分岐もしくは直鎖の脂肪族C〜Cアルキル基からなる群から各々独立に選択され;そしてXは水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、アルミニウム、アンモニウムおよび1つ以上の有機基により置換されたアンモニウムイオンからなる群から選択される)
を有するアシルアルキルイセチオン酸エステルを含んでなるパーソナルケアクレンザー。
【請求項20】
両性界面活性剤;双性イオン界面活性剤;アニオン性界面活性剤;非イオン性界面活性剤;カチオン性界面活性剤;水および随意の成分からなる群から選択される少なくとも1つの構成員を更に含んでなる請求項19に記載のパーソナルケアクレンザー。
【請求項21】
(i)式
【化23】

(式中、Rは4個と25個の間の炭素原子を有する炭化水素基であり;R及びRは、残りのRまたはRは水素である一方でRおよびRの一つは分岐あるいは直鎖の脂肪族C〜Cアルキル基であることを条件として、水素及び分岐もしくは直鎖の脂肪族C〜Cアルキル基からなる群から各々独立に選択され;そしてXは水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、アルミニウム、アンモニウムおよび1つ以上の有機基により置換されたアンモニウムイオンからなる群から選択される)
を有するアシルアルキルイセチオン酸エステル;および
(ii)両性界面活性剤;双性イオン界面活性剤;アニオン性界面活性剤;非イオン性界面活性剤;カチオン性界面活性剤;水および随意の成分からなる群から選択される
少なくとも1つの構成員
を含んでなる物質組成物。
【請求項22】
このアシルアルキルイセチオン酸エステルが約1重量%〜約60重量%の間の範囲の量
で存在する請求項21に記載の物質組成物。
【請求項23】
この物質組成物がシャンプー、ベビーシャンプー、ベビーワイプ、チルドレンワイプ、メーキャップ剥離剤ティッシュ、シャワーゲル、泡風呂、液体せっけん、棒せっけん、固形合成洗剤、およびにきび洗浄液である請求項21に記載の物質組成物。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−522112(P2007−522112A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549230(P2006−549230)
【出願日】平成16年8月11日(2004.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2004/025968
【国際公開番号】WO2005/075623
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(501269166)ハンツマン・ペトロケミカル・コーポレーシヨン (5)
【Fターム(参考)】