説明

新規なピリジニルアミノアルキレン−およびピリジニルオキシアルキレン−シクロプロパンアミン類、それらの製造方法ならびにそれらを含有する医薬組成物

式(I):[式中、nは、1〜6(両数を含む)の整数を表し、Xは、酸素原子またはNR基を表し、Yは、炭素原子または窒素原子を表し、Zは、炭素原子または窒素原子を表し、RおよびRは、水素原子、またはアルキルもしくはアリールアルキル基を表し、RおよびRは、水素原子またはアルキル基を表し、Rは、水素原子、または、場合により置換されていてもよいアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、シアノ、ニトロ、アシル、アルコキシカルボニル、トリハロアルキル、トリハロアルコキシまたはアミノ基を表し、Rは、水素原子、またはアルキルもしくはアリールアルキル基を表し、そして、Ra、Rb、Rc、RdおよびReは、明細書に定義のとおりである]で示される化合物、医薬。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新たな多置換ピリジルアミノアルキレン−およびピリジルオキシアルキレン−シクロプロパンアミン化合物、それらの製造方法ならびにそれらを含有する医薬組成物に関するものである。
【0002】
本発明化合物は、α4β2型の中枢ニコチン性レセプターとの特異的相互作用の故に薬理学的観点から特に価値があり、脳の老化に関連する神経病変、気分障害、疼痛およびタバコ離脱症状の治療に適応がある。
【0003】
出生時平均余命の延長による人口高齢化は、加齢に関連する神経病変、特にアルツハイマー病の罹患率を大幅に増加させている。脳の老化、特に加齢関連神経病変の主たる臨床徴候は記憶および認知機能の低下であり、これが認知症をもたらし得る。種々の神経伝達物質の中で、アセチルコリンが記憶機能において大きな役割を演じていること、そして、或る種の神経変性疾患の際、または脳が老化して活性化が不充分である時、コリン作動性神経経路の大規模な破壊があるということが、広く証明されている。この理由により、数多くの治療的アプローチが、アセチルコリンエステラーゼの阻害により神経伝達物質の破壊を防止する事を目指すか、または、低下した神経伝達物質の代替物の提供を追求してきた。後者の場合、提案されたコリン作動性アゴニストはムスカリン型のものであり、これは後シナプスM1レセプターに特異的である。
【0004】
アルツハイマー病に伴うコリン作動性機能障害は、ムスカリン性レセプターを有するニューロンよりもニコチン性レセプターを有するニューロンに影響を及ぼすということが最近になって示されている(Schroder and al., "Alzheimer disease: therapeutic strategies", Birkhauser Boston, 1994, 181-185)。さらに、ニコチンは記憶促進性を持つという事(Prog. Neuropsychopharmacol., 1992, 16, 181-191)、そしてこのような性質は注意および覚醒の能力に対して(Psychopharmacol., 1995, 118, 195-205)と同じくらい記憶機能に対して(Psychopharmacol., 1996, 123, 88-97)強く発揮されるという事を、多くの研究が証明している。その上、ニコチンは、グルタミン酸塩のような興奮毒性物質に対して神経保護作用を発揮する(Brain Res., 1994, 644, 181-187)。
【0005】
これらの発見は全て、喫煙者におけるアルツハイマー病およびパーキンソン病の罹患率の低さを示してきた疫学研究と関連している可能性が極めて高い。さらに、幾つかの研究は、鬱、不安または統合失調症の状態といったような気分障害の処置におけるニコチンの価値を示している。最後に、ニコチンが鎮痛性を持つことが示されている。ニコチンの全ての治療的性質および他のニコチン様物質について記述された治療的性質は、末梢レセプター(筋肉および神経節)とは構造的にも薬理学的にも異なる中枢レセプターに対する活性に基づいている。α4β2型の中枢レセプターは中枢神経系において最も良く表示されており、ニコチンの治療作用の大部分に関わっている(Life Sci., 1995, 56, 545-570)。
【0006】
Synlett., 1999, 7, 1053-1054;J. Med. Chem, 1985, 28(12), 1953-1957および1980, 23(3), 339-341;1970, 13(5), 820-826;1972, 15(10), 1003-1006;J. Am. Chem. Soc., 1987, 109(13), 4036-4046のような幾つかの文献、または、DE3608727、EP124208またはWO94/10158のような幾つかの特許もしくは特許出願が、1,1−または1,2−二置換シクロプロパン部分を含む化合物を記載および特許請求している。これらの文献の中で、それらの化合物がニコチン性レセプター、特にα4β2型中枢ニコチン性レセプターに特異的な薬理活性を有することを記載または示唆しているものはなく、この性質は本出願人により記述されるこの化合物の新規な性質である。特許出願EP1170281は、ニコチン性リガンドである1,1−および1,2−二置換シクロプロパン化合物を記載している。
【0007】
故に本発明化合物は新規であり、中枢レセプターサブタイプα4β2の強力な選択的ニコチン性リガンドである。したがってこれらは、脳の老化および神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病ならびに前頭葉および皮質下認知症に関連する記憶低下の処置に、そしてさらに、気分障害、トゥレット症候群、注意欠陥多動性症候群、タバコ離脱症状および疼痛の処置に役立つ。
【0008】
より具体的には本発明は、式(I):
【化12】


[式中、
nは、1〜6(両数を含む)の整数を表し、
Xは、酸素原子またはNR基を表し、
Yは、炭素原子または窒素原子[ここで、Yが窒素原子を表す時、Rdは存在しない]を表し、
Zは、炭素原子または窒素原子[ここで、Zが窒素原子を表す時、Rcは存在しない]を表し、
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、各々他方に独立して、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[式中、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、各々他方に独立して、水素原子または直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシ、シアノ、ニトロ、直鎖もしくは分岐(C−C)アシル、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシカルボニル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルキルまたは直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルコキシ基、または、場合により1もしくは2個の直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基で置換されているアミノ基を表すか、または、アリールもしくはヘテロアリール基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、
Ra、Rb、Rc、RdおよびReは、同一であっても異なっていてもよく、各々他方に独立して、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル、ハロゲン、直鎖もしくは分岐(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)ヒドロキシアルキル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、イソチオシアナート、直鎖もしくは分岐(C−C)アシル、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシカルボニル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルキル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルコキシまたは直鎖もしくは分岐(C−C)アルキルチオ基、(C−C)アルキルカルボニルアミノ基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]、ハロ−(C−C)アルキルカルボニルアミノ基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐してしてもよい]、アミノカルボニル基、場合により1または2個の直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基で置換されているアミノ基、またはテトラゾリル基を表し、
【0009】
アリール基とは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルまたはインデニル基であって、これらの基の各々は場合により、ハロゲン原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)アシル、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシカルボニル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルキルおよび直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルコキシ基、ならびに場合により1または2個の直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基で置換されているアミノ基から選ばれる1以上の同一または異なる基で置換されている事を理解されたく、
【0010】
ヘテロアリール基とは、5〜12個の鎖成員を有し、酸素、窒素および硫黄から選ばれる1〜3個の同一または異なるヘテロ原子を含む芳香族単環系または二環系であって、二環系の場合、環の一方は芳香性を持ち、他方の環は芳香性であっても部分的に水素化されていてもよく、そして、これらの基の各々は、場合によりアリール基の場合に上に定義された置換基から選ばれる1以上の同一または異なる基で置換されていてもよい事を理解されたい]
で示される化合物に関するものである。
【0011】
本発明の有利な態様によれば、好ましい化合物は、式(I/A):
【化13】


[式中、R、R、R、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Xおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物である。
【0012】
本発明に係る第二の有利な態様によれば、好ましい本発明化合物は、式(I/B):
【化14】


[式中、R、R、R、R、R、Ra、Rb、Rd、Re、Xおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物である。
【0013】
本発明に係る第三の有利な態様によれば、好ましい本発明化合物は、式(I/C):
【化15】


[式中、R、R、R、R、R、Ra、Rb、Rc、Re、Xおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物である。
【0014】
好ましい本発明化合物は、nが値1をとる整数である化合物である。
【0015】
本発明に係る好ましい置換基RおよびRは、水素原子および直鎖または分岐(C−C)アルキル基である。
【0016】
本発明に係る好ましい置換基RおよびRは、より特別には、水素原子およびメチル基である。
【0017】
本発明に係る好ましい置換基RおよびRは、水素原子およびメチル基である。
【0018】
本発明に係る好ましい置換基Rは、水素原子、ハロゲン原子または直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基である。
【0019】
本発明に係る好ましい置換基Rは、水素原子またはメチル基である。
【0020】
好ましい本発明化合物は、Yが窒素原子を表し、Zが場合によりRcで置換されている炭素原子を表す化合物であるのが有利である。
【0021】
好ましい本発明化合物は、Yが窒素原子を表し、Zが炭素原子を表し、Raが水素原子を表し、Rbが水素原子を表し、Rcが水素原子を表し、そしてReが水素原子を表す化合物であるのが有利である。
【0022】
好ましい本発明化合物は、Yが場合によりRdで置換されている炭素原子を表し、Zが窒素原子を表す化合物であるのが非常に有利である。
【0023】
好ましい本発明化合物は、Yが炭素原子を表し、Zが窒素原子を表し、Raが水素原子を表し、Rbが水素原子を表し、Rdが水素原子を表し、そしてReが水素原子を表す化合物であるのが有利である。
【0024】
化合物の名称の前にある表記(1S,2S),(1R,2R)は、得られた生成物がラセミ混合物であり、よって両方の立体配置が存在することを意味する。例えば、(1S,2S),(1R,2R)−2−メチル−1−[(3−ピリジニルオキシ)メチル]シクロプロパンアミンは、得られた生成物、ラセミ混合物が、(1S,2S)−2−メチル−1−[(3−ピリジニルオキシ)メチル]シクロプロパンアミンおよび(1R,2R)−2−メチル−1−[(3−ピリジニルオキシ)メチル]シクロプロパンアミンを含有することを意味する。
【0025】
化合物の名称の前にある表記(RまたはS)は、得られた生成物が光学的に純粋なエナンチオマーであることを意味する。(−)および/または(+)の存在は、旋光性の記号を示す。
【0026】
化合物の名称の前にある表記(R,S)は、得られた生成物がラセミ混合物であり、よって両方の立体配置が存在することを意味する。
【0027】
化合物の名称の前にある表記(1S,2S)または(1R,2R)は、得られた生成物が光学的に純粋なエナンチオマーであることを意味する。(−)および/または(+)の存在は、旋光性の記号を示す。例えば、(1S,2S)−または(1R,2R)−(−)−N,2−ジメチル−1−[(3−ピリジニルオキシ)メチル]シクロプロパンアミン二塩酸塩は、得られた生成物、光学的に純粋なエナンチオマーが、(1S,2S)−(−)−N,2−ジメチル−1−[(3−ピリジニルオキシ)メチル]シクロプロパンアミン二塩酸塩または(1R,2R)−(−)−N,2−ジメチル−1−[(3−ピリジニルオキシ)メチル]シクロプロパンアミン二塩酸塩であることを意味する。
【0028】
αおよびβエナンチオマーは、問題になっているラセミ混合物の光学的に純粋なエナンチオマーであると理解できる。
【0029】
特に有利な様式では、好ましい本発明化合物は、
[1−({[5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[6−クロロ−5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩、
[1−({[6−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩、
{1−[({6−クロロ−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[6−クロロ−5−(3,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩、
N−[3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩、
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸エチル二塩酸塩、
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩、
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸塩酸塩、
(1−{[(2−クロロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩、
{1−[({6−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}−メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[5,6−ビス(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
5−(4−アミノフェニル)−6−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン三塩酸塩、
である。
【0030】
好ましい化合物のエナンチオマーおよびジアステレオマー、ならびに薬学的に許容される酸または塩基とのそれらの付加塩は、本発明の重要部分を形成する。
【0031】
薬学的に許容される酸の中では、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸を挙げることができるが、これらに限定される訳ではない。
【0032】
薬学的に許容される塩基の中では、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン等を挙げることができるが、これらに限定される訳ではない。
【0033】
本発明はさらに、式(I)の化合物の製造方法に関するものであるが、その方法は、出発材料として式(II):
【化16】


[式中、R’は、水素原子、メチル基またはtert−ブトキシカルボニル基を表し、R、R、R、R、Xおよびnは式(I)に定義のとおりである]
で示される化合物を使用し、この式(II)の化合物を、塩基性媒質中、Pd(PPhの存在下で式(III):
【化17】


[式中、Wは、−Sn(C、−B(OH)または
【化18】


基であり、そしてRa、Rb、Rc、Rd、Re、YおよびZは式(I)に定義のとおりである]
で示される化合物と反応させて、式(IV):
【化19】


[式中、R、R’、R、R、R、X、Y、Z、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、およびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、R’がtert−ブトキシカルボニル基を表す時、この式(IV)の化合物を塩酸の存在下に置いて、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/a):
【化20】


[式中、R、R、R、R、X、Y、Z、Ra、Rb、Rc、Rd、Reおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(I/a)の化合物を、塩基性媒質中で、式(V):
【化21】


[式中、R”は、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、Lは、有機化学で慣用的な脱離基を表す]
で示される化合物と反応させて、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/b):
【化22】


[式中、R、R”、R、R、R、X、Y、Z、Ra、Rb、Rc、Rd、Reおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、本発明化合物の全体を構成する式(I/a)および(I/b)の化合物全体を、常套的精製技術に従って適宜精製し、それらを常套的分離技術に従って異なる異性体に分離してもよく、そしてそれらを薬学的に許容される酸または塩基を用いてそれらの付加塩に適宜変換することを特徴とする。
【0034】
本発明の或る態様によれば、Xが酸素原子を表し、RおよびRが各々水素原子を表し、そしてR’がtert−ブトキシカルボニル基である場合の式(II)の化合物である、式(II/a):
【化23】


[式中、Bocはtert−ブトキシカルボニル基を表し、そしてR、Rおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物は、式(VI):
【化24】


[式中、nは前記と同意義である]
で示される化合物から出発し、これを塩基性媒質中、ジフェニルホスホリルアジドと反応させ、次いでtert−ブタノールの存在下に置いて、式(VII):
【化25】


[式中、nおよびBocは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(VII)の化合物を、塩基性媒質中、式(VIII):
【化26】


[式中、R’は、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、Lは、有機化学で慣用的な脱離基を表す]
の群と反応させて、式(IX):
【化27】


[式中、R’、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、式(VII)および(IX)の化合物は式(X):
【化28】


[式中、Rは式(I)に定義のとおりであり、そしてBocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を構成し、この式(X)の化合物を還元剤の存在下に置いて、式(XI):
【化29】


[式中、R、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(XI)の化合物を、四臭化炭素およびトリフェニルホスフィンの存在下に置いて、式(XII):
【化30】


[式中、R、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(XII)の化合物を、塩基性媒質中、式(XIII):
【化31】


[式中、Rは、式(I)に定義のとおりである]
で示される化合物と反応させて、前記定義による式(II/a)の化合物を生成することにより調製できる。
【0035】
本発明の別の態様によれば、Xが酸素原子を表し、nが値1をとり、R’がメチル基を表し、そして基RまたはRの一方がメチル基を表し、基RまたはRの他方が水素原子を表す場合の式(II)の化合物である、式(II/b):
【化32】


[式中、RおよびRは前記と同意義である]
で示される化合物は、塩基性媒質中、1,2−ジブロモプロパンおよびエチルイソシアナートから出発して、式(XIV):
【化33】


で示される化合物を生成し、この式(XIV)の化合物を還元剤の存在下に置いて、式(XV):
【化34】


で示される化合物を生成し、この式(XV)の化合物を、塩基性媒質中、式(XVI):
【化35】


[式中、R nは前記と同意義である]
で示される化合物と反応させて、式(XVII):
【化36】


[式中、Rは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(XVII)の化合物を、式(VII)の化合物と同じ条件下で、前記定義による式(VIII)の化合物と反応させて、式(XVIII):
【化37】


[式中、R’およびRは前記と同意義である]
で示される化合物を生成することにより調製でき、式(XVII)および(XVIII)の化合物は、前記定義による式(II/b)の化合物を構成する。
【0036】
本発明の別の態様によれば、XがNR基を表し、R’がtert−ブトキシカルボニル基を表す場合の式(II)の化合物である、式(II/c):
【化38】


[式中、R、R、R、R、R、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物は、前記定義による式(XI)の化合物から出発し、これを、塩化オキサリルおよびDMSOの存在下に置いて、式(XIX):
【化39】


[式中、R、R、R、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(XIX)の化合物を、酢酸、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下で式(XX):
【化40】


[式中、Rは前記と同意義である]
で示される化合物と反応させて、式(XXI):
【化41】


[式中、R、R、R、R、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(XXI)の化合物を、
− ギ酸および無水酢酸の存在下に置いて、式(XXII):
【化42】


[式中、R、R、R、R、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(XXII)の化合物をボランジメチルスルフィド錯体の存在下に置いて、式(XXIII):
【化43】


[式中、R、R、R、R、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成するか、または、
− 塩基性媒質中で、式(XXIV):
【化44】


[式中、R’は直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、Lは、有機化学で慣用的な脱離基を表す]
で示される化合物と反応させて、式(XXV):
【化45】


[式中、R、R、R、R、R’、Bocおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成することにより調製でき、
式(XXI)、(XXIII)および(XXV)の化合物は、前記定義による式(II/c)の化合物を構成する。
【0037】
ニコチン性リガンドとしての薬理学的性質、およびレセプターサブタイプα4β2に対する選択性の故に、本発明化合物は、脳の老化および神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病ならびに前頭葉および皮質下認知症に関連する記憶低下の処置に、そしてさらに、気分障害、トゥレット症候群、注意欠陥多動性症候群、タバコ離脱症状および疼痛の処置に役立つ。
【0038】
本発明はさらに、活性成分として少なくとも一つの式(I)の化合物、その異性体、または薬学的に許容される酸もしくは塩基とのその付加塩を、単独で、または1以上の薬学的に許容される不活性で非毒性の賦形剤もしくは担体と組み合わせて含む医薬組成物に関するものである。
【0039】
非経口的注射のための本発明に係る医薬組成物は特に、水性および非水性無菌溶液、分散液、懸濁液および乳濁液、ならびに注射溶液または分散液を再構成するための無菌粉末を包含する。
【0040】
固体形態の、経口投与のための本発明に係る医薬組成物は特に、錠剤または糖衣錠、舌下錠、サシェ剤、ゼラチンカプセル剤および顆粒剤を包含し、液体形態の、経口、鼻腔内、バッカルまたは眼内投与のためには特に、乳剤、液剤、懸濁剤、滴下剤、シロップ剤およびエアロゾル剤を包含する。
【0041】
直腸内または膣内投与のための医薬組成物は、好ましくは坐剤であり、経皮(per-またはtrans-cutaneous)投与のための医薬組成物は特に、散剤、エアロゾル剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤および貼付剤を包含する。
【0042】
上記の医薬組成物は本発明を例示しているが、決してそれを限定するものではない。
【0043】
薬学的に許容される不活性で非毒性の賦形剤または担体の中では、非限定的例として、希釈剤、溶媒、保存剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、結合剤、膨潤剤、崩壊剤、遅延剤、潤滑剤、吸収剤、懸濁化剤、着色剤、香料などを挙げることができる。
【0044】
有用な用量は、患者の年齢および体重、投与経路および使用される医薬組成物、疾患の性質および重篤度ならびに併用される処置があればその投与に従って変化する。用量は、1回以上の投与で1日あたり1mg〜500mgの範囲である。
【0045】
以下の実施例は本発明を例示するものであり、決してそれを限定するものではない。
【0046】
使用される出発材料は、公知の生成物であるか、既知の操作方法に従って製造される。様々な製造例により、本発明化合物の製造に有用な合成中間体を生成する。
【0047】
実施例および製造例に記載の化合物の構造は、通常の分光学的技術(赤外、核磁気共鳴、質量分析、…)に従って決定した。
【0048】
融点はコフラーのホットプレートまたは顕微鏡下のホットプレートのいずれかを用いて測定した。
【0049】
調製例1
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
工程1:メチル1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロプロパンカルボキシラート
ジフェニルホスホリルアジド152gを加えた、1−(メトキシカルボニル)シクロプロパンカルボン酸80gおよびトリエチルアミン78mlのトルエン550ml溶液を、80℃に加熱した。気体の発生が停止したならば、温度を50℃とし、tert−ブタノール61gを加えた。80℃で7時間反応した後、混合物を濃縮した。残渣をエーテルに取り、飽和NaCO溶液、次いで、1N塩酸溶液、次いで、NaHCO溶液で洗浄した。有機層を蒸発により乾燥、除去後、残渣をシクロヘキサン300mlに取り、次いで濃縮乾固した。得られた残渣をペンタン中でトリチュレートし、ろ過し、乾燥して、予定の生成物を単離した。
【0050】
工程2:メチル1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロパンカルボキシラート
60%水素化ナトリウム24.7gを、5℃に冷却した上記工程1で得られた化合物99.7gの無水ジメチルホルムアミド1.7l溶液に、分けて加えた。5℃で15分、次いで、周囲温度で3時間後、ヨウ化メチル38.2mlを滴下した。20時間反応した後、混合物を蒸発させた。残渣をエーテルに取り、次いで、従来の方法で処理した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン)に付して、予定の生成物を単離した。
【0051】
工程3:tert−ブチル1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル(メチル)カルバマート
2M水素化ホウ素リチウムのテトラヒドロフラン溶液100mlを、上記工程2で得られた化合物23gのテトラヒドロフラン100ml溶液に加えた。周囲温度で20時間撹拌し、次いで、8時間還流した後、反応混合物を、0℃に冷却し、加水分解し、エーテルで希釈し、デカントし、乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:95/5)に付して、予定の生成物を単離した。
【0052】
工程4:tert−ブチル1−(ブロモメチル)シクロプロピル(メチル)カルバマート
20℃で、トリフェニルホスフィン7.9gおよび次いでテトラブロモメタン9.9gを、上記工程3で得られた化合物4gのエーテル100ml溶液に加えた。24時間撹拌した後、ろ過し、濃縮乾固し、シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン)に付して、予定の生成物を単離した。
融点:62−64℃
【0053】
工程5:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
粉状の水酸化カリウム12.3gを、5−ブロモピリジン−3−オール13.1gのDMF375ml溶液に加えた。反応混合物を40分間撹拌し、次いで、上記工程4で得られた化合物24.3gのDMF115ml溶液を、20分間かけて加えた。全体を85℃で8時間加熱し、次いで、DMFを蒸発させた。残渣を、10%塩化リチウム水溶液に取り、酢酸エチルで繰り返し抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、蒸発させた。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:98/2)に付して、予定の生成物23.9gを得た。
【0054】
調製例2
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
炭酸セシウム9.5gを、調製例1の工程4で得られた化合物7.3gおよび5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−オール7.5gの2−ブタノン200ml溶液に加えた。反応混合物を、20時間加熱還流し、次いで、ブタノンを蒸発させた。残渣を、炭酸ナトリウム飽和水溶液に取り、エーテルで繰り返し抽出した。次いで、合わせたエーテル相を、炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、予定の生成物10.6gを得た。
【0055】
調製例3
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
炭酸セシウム13gを、調製例1の工程4で得られた化合物10.5gおよび5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−オール7.5gの2−ブタノン300ml溶液に加えた。反応混合物を、20時間加熱還流した。周囲温度に戻した後、無機物をろ去し、ブタノンを蒸発させた。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ブタノン:95/5)に付して、予定の生成物14.8gを得た。
【0056】
調製例4
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−フルオロピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
炭酸セシウム12.9gを、調製例1の工程4で得られた化合物10.5gおよび5−ブロモ−6−フルオロピリジン−3−オール5.8gのブタノン300ml溶液に加えた。反応混合物を、20時間加熱還流し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を、ジクロロメタンに取った。塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機相を濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ブタノン:98/2)に付して、予定の生成物10.7gを得た。
【0057】
調製例5
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
工程1:tert−ブチル1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピルカルバマート
2Mの水素化ホウ素リチウムのテトラヒドロフラン溶液100mlを、調製例1の工程1の化合物23gのテトラヒドロフラン100ml溶液に加えた。周囲温度で20時間、次いで、還流温度で8時間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、加水分解し、エーテルで希釈し、デカントし、乾燥し、濃縮した。残渣を、シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:95/5)に付して、予定の生成物を単離した。
融点:80−82℃
【0058】
工程2:tert−ブチル[1−(ブロモメチル)シクロプロピル]カルバマート
四臭化炭素92.5gのエーテル150ml溶液を、周囲温度で、上記工程1の化合物34.5gおよびトリフェニルホスフィン73.5gのエーテル750ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、反応混合物をろ過し、濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/シクロヘキサン:50/50)に付して、予定の生成物15gを得た。
【0059】
工程3:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)カルバマート
上記工程2の化合物を用い、5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−オールの代わりに5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−オールを用いて、調製例3の手順にしたがって化合物を得た。
【0060】
調製例6
(1S,2R),(1R,2S)−1−{[(5−ブロモ−3−ピリジニル)オキシ]メチル}−N,2−ジメチルシクロプロパンアミン
工程1:エチル(1R,2S),(1S,2R)−1−イソシアノ−2−メチルシクロプロパンカルボキシラート
エチルイソシアナート2.5g、1,2−ジブロモプロパン2.3cm3、ジメチルスルホキシド25cm3およびエーテル60cm3の溶液を、油中の60%水素化ナトリウム1.93gのエーテル20cm3懸濁液に、1時間かけて滴下した。2時間加熱還流した後、反応混合物を冷却し、氷−水50cm3およびエーテル50cm3の混合物に注いだ。水性相をデカントし、エーテル(3x40cm3)で再び抽出した。合わせた有機相を、塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:97/3)に付して、予定の生成物4.88gを得た。
ジアステレオ異性体比:90/10
【0061】
工程2:[(1R,2S),(1S,2R)−2−メチル−1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メタノール
上記工程1で得られた化合物4.88gのエーテル85cm3溶液を、水素化アルミニウムリチウム3.73gのエーテル250cm3懸濁液に滴下した。反応混合物を4時間加熱還流し、ついで、周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を、水を含浸した硫酸ナトリウムを加える前に、氷−浴中で冷却した。2時間撹拌した後、無機物をろ去し、エーテル相を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、蒸発させて、予定の生成物2.75gを得た。
ジアステレオ異性体比:90/10
【0062】
工程3:(1S,2R),(1R,2S)−1−{[(5−ブロモ−3−ピリジニル)オキシ]メチル}−N,2−ジメチルシクロプロパンアミン
油中の60%水素化ナトリウム1.7gを、ジメチルホルムアミド160cm3中の上記工程2で得られた化合物4.6gに加えた。反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌し、次いで、3,5−ジブロモピリジン10.2gを滴下した。反応混合物を60℃で16時間加熱し、次いで、ジメチルホルムアミドを蒸発させた。残渣を、エーテル300cm3に取った。有機相を、塩化リチウム水溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール:96/4)に付して、予定の化合物4.86gを得た。
質量分析(ESI):m/z=271.1Th([M+H]
【0063】
調製例7
tert−ブチル1−(ホルミル)シクロプロピル(メチル)カルバマート
−60℃で、ジメチルスルホキシド33.5gを、ジクロロメタン430ml中に塩化オキザリル25.8gを含む溶液に、20分間かけて加えた。−60℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン100ml中に調製例1の工程3の化合物34.3gを含む混合物を、−60℃で1時間かけて加えた。−60℃で30分間撹拌した後、トリエチルアミン81mlを、−60℃で20分間かけて加え、次いで、温度を20℃に戻した。水60mlを加え、水性相をデカントし、ジクロロメタンで繰り返し抽出した。合わせたジクロロメタン相を、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濃縮乾固した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:97/3)に付して、予定の生成物31.2gを得た。
【0064】
調製例8
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
酢酸6mlを、メタノール60ml中に調製例7の化合物6gおよび3−アミノ−5−ブロモピリジン5.2g(0.03mol)を含む溶液に加えた。周囲温度で30分間撹拌を行った。5℃への冷却を行い、水素化シアノホウ素ナトリウム2.44gをわけて加えた。周囲温度で4日間撹拌を行った。水6.3mlを加え、濃縮乾固を行った。残渣を、炭酸カリウム飽和水溶液30mlに取り、ジクロロメタンによる抽出を行った。ろ液を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ブタノン:90/10)に付して、予定の生成物7.6gを得た。
融点(cap):96℃
【0065】
調製例9
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)(メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
工程1:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)(ホルミル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
無水酢酸5.38ml中のギ酸2.69mlを、調製例8の化合物7.64gに、0℃で20分間かけて加えた。混合物を50℃で2時間加熱した。その混合物を20℃に冷却し、テトラヒドロフラン5.38mlを加えた。−20℃への冷却を行った。テトラヒドロフラン11mlに溶かした調製例8の化合物7.64gを加えた。−20℃で1時間撹拌を行い、ついで、混合物を0℃で20時間維持した。濃縮乾固を行い、残渣をジクロロメタンに取った。全体を、10%炭酸ナトリウム水溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ブタノン:90/10)に付して、予定の生成物8.09gを得た。
【0066】
工程2:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモピリジン−3−イル)(メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
0℃で、ボランジメチルスルフィド錯体(BMS)5mlを、上記工程1で得られた生成物7.7g(0.02mol)のテトラヒドロフラン80ml溶液に注いだ。温度を、20℃に上げ、次いで、加熱還流を3時間行った。0℃への冷却を行い、ついで、メタノール10mlを滴下した。濃縮乾固を行い、残渣を、ジクロロメタンに取り、10%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン)に付して、予定の生成物5.68gを得た。
【0067】
調製例10
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−アミノ−5−ブロモ−6−クロロピリジンを用いて、調製例8の手順にしたがって、化合物を得た。
【0068】
調製例11
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)(メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
工程1:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)(ホルミル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
調製例8の化合物の代わりに、調製例10の化合物を用いて、調製例9の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0069】
工程2:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−クロロピリジン−3−イル)(メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
上記工程1で得られた化合物を用いて、調製例9の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
【0070】
調製例12
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−イル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
3−アミノ−5−ブロモピリジンの代わりに3−アミノ−5−ブロモ−6−メチルピリジンを用いて、調製例8の手順にしたがって、化合物を得た。
【0071】
調製例13
tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
工程1:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−イル)(ホルミル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
調製例8の化合物の代わりに、調製例12の化合物を用いて、調製例9の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0072】
工程2:tert−ブチル(1−{[(5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
上記工程1で得られた化合物を用いて、調製例9の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
【0073】
実施例1
[1−({[5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム1gを、窒素下、調製例1の化合物6.3gのトルエン120ml溶液に加えた。混合物を20分間撹拌し、次いで、(3−メトキシフェニル)ボロン酸4.09gのエタノール110mlの溶液および炭酸水素ナトリウム飽和水溶液60mlを加えた。反応混合物を80℃で4時間加熱し、次いで、ろ過し、デカントした。有機相を、10%炭酸水素ナトリウム溶液、次いで、10%塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:97/3)に付して、予定の生成物5.06gを得た。
【0074】
工程2:[1−({[5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液50mlを、上記工程1で得られた化合物5gのジオキサン25ml溶液に加えた。混合物を20時間撹拌し、エーテルで希釈し、次いで、ろ過して、所望の生成物4.6gを得た。
融点(cap):210−212℃
質量分析(ESI)m/z=285.1582Th([M+H]
【0075】
実施例2
メチル[1−({[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル[1−({[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]カルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−メチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0076】
工程2:メチル[1−({[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液10mlを、上記工程1で得られた化合物0.78gのジオキサン5ml溶液に加えた。混合物を、20時間撹拌し、次いで、溶媒を蒸発させた。残渣をエタノールに溶かし、次いで、エタノールを蒸発させた。結晶化生成物を、エーテルの存在下撹拌し、次いで、ろ過し、乾燥して、予定の生成物0.7g(98%)を得た。
融点(cap):218−223℃
質量分析(ESI)m/z=269.1643Th([M+H]
【0077】
実施例3
[1−({[5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−メトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0078】
工程2:[1−({[5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):215−220℃
質量分析(ESI)m/z=285.1585Th([M+H]
【0079】
実施例4
メチル(1−{[(5−フェニルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル(1−{[(5−フェニルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)カルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、フェニルボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0080】
工程2:メチル(1−{[(5−フェニルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):205−210℃
質量分析(ESI)m/z=255.1481Th([M+H]
【0081】
実施例5
[1−({[5−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−フルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0082】
工程2:[1−({[5−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):218−223℃
質量分析(ESI)m/z=273.1402Th([M+H]
【0083】
実施例6
[1−({[5−(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−ニトロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0084】
工程2:[1−({[5−(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):212−217℃
質量分析(ESI)m/z=300.1340Th([M+H]
【0085】
実施例7
[1−({[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0086】
工程2:[1−({[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):208−213℃
質量分析(ESI)m/z=289.1108Th([M+H]
【0087】
実施例8
[1−({[6−クロロ−5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0088】
工程2:[1−({[6−クロロ−5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=319.1219Th([M+H]
【0089】
実施例9
(1−{[(6−クロロ−5−フェニルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(6−クロロ−5−フェニルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、フェニルボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0090】
工程2:(1−{[(6−クロロ−5−フェニルピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):130−135℃
質量分析(ESI)m/z=289.1094Th([M+H]
【0091】
実施例10
[1−({[6−クロロ−5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−メチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0092】
工程2:[1−({[6−クロロ−5−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):150−155℃
質量分析(ESI)m/z=303.1249Th([M+H]
【0093】
実施例11
[1−({[5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−メトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0094】
工程2:[1−({[5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):180−185℃
質量分析(ESI)m/z=319.1199Th([M+H]
【0095】
実施例12
[1−({[6−クロロ−5−(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例2の化合物1.1gと(4−ニトロフェニル)ボロン酸0.7gを反応させることによって、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。シリカゲルのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:97/3)に付して、予定の生成物0.63gを得た。
【0096】
工程2:[1−({[6−クロロ−5−(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):145−150℃
質量分析(ESI)m/z=334.0945Th([M+H]
【0097】
実施例13
[1−({[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(4−ニトロフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例12の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0098】
工程2:[1−({[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):160−165℃
質量分析(ESI)m/z=323.0699Th([M+H]
【0099】
実施例14
[4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]メタノール二塩酸塩
工程1:tert−ブチル{1−[({6−クロロ−5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−ヒドロキシメチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0100】
工程2:[4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]メタノール二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):142−146℃
質量分析(ESI)m/z=319Th([M+H]
【0101】
実施例15
[1−({[5−(4−クロロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−クロロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0102】
工程2:[1−({[5−(4−クロロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):194−199℃
質量分析(ESI)m/z=303.1Th([M+H]
【0103】
実施例16
[1−({[5−(3−クロロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル1−({[5−(3−クロロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0104】
工程2:[1−({[5−(3−クロロフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):223−227℃
質量分析(ESI)m/z=303.1Th([M+H]
【0105】
実施例17
3−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−シアノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0106】
工程2:3−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):238−242℃
質量分析(ESI)m/z=294.2Th([M+H]
【0107】
実施例18
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
工程1:tert−ブチル1−({[6−クロロ−5−(4−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(4−ニトロフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例12の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0108】
工程2:4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液8mlを、上記工程1で得られた化合物0.6gのアセトニトリル100ml溶液に加えた。16時間撹拌した後、反応混合物をエーテルで希釈し、沈殿物をろ去した。沈殿物をエタノールに溶かし、溶液を濃縮し、次いで、得られた残渣をエタノールに再び溶かした。エーテルで希釈した後、ろ過して、予定の化合物0.53gを得た。
融点(cap):215−220℃
質量分析(ESI)m/z=314Th([M+H]
【0109】
実施例19
4−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−シアノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピルメチル]カルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0110】
工程2:4−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例18の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):220−224℃
質量分析(ESI)m/z=294.1622Th([M+H]
【0111】
実施例20
4−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0112】
工程2:4−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
トリフルオロ酢酸7.5mlを、上記工程1で得られた化合物0.85gのジクロロメタン7.5ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、反応混合物を濃縮乾固し、ジクロロメタンおよび炭酸ナトリウム飽和水溶液の混合物に取った。有機相をデカントし、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濃縮した。残渣を、シリカゲルのクロマトグラフィー(トルエン/エタノール:93/7)に付して、所望の化合物の塩基を単離した。エーテルに塩基を溶かし、エーテルに塩酸溶液を加え、ろ過し、乾燥して、予定の生成物0.52gを得た。
融点(cap):150−160℃
質量分析(ESI)m/z=280.1439Th([M+H]
【0113】
実施例21
3−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0114】
工程2:3−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例20の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):110−120℃
質量分析(ESI)m/z=280.1435Th([M+H]
【0115】
実施例22
[1−({[5−(4−クロロフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−クロロフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0116】
工程2:[1−({[5−(4−クロロフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
トリフルオロ酢酸2.5mlを、上記工程1の化合物0.4gのジクロロメタン5ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、反応混合物を濃縮乾固し、ジクロロメタンおよび炭酸ナトリウム飽和水溶液の混合物に取った。有機相をデカントし、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濃縮した。得られた塩基をエタノールに取り、エーテルへの塩酸溶液の添加およびエーテルによる希釈によって、塩酸塩を析出させた。ろ過および乾燥して、予定の生成物0.24gを得た。
融点(cap):55−60℃
質量分析(ESI)m/z=307.1043Th([M+H]
【0117】
実施例23
[1−({[5−(3−クロロフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−クロロフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0118】
工程2:[1−({[5−(3−クロロフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例22の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):126−130℃
質量分析(ESI)m/z=307.1018Th([M+H]
【0119】
実施例24
4−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−フルオロ−5−(4−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0120】
工程2:4−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例22の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):90−105℃
質量分析(ESI)m/z=298.1370Th([M+H]
【0121】
実施例25
3−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−フルオロ−5−(3−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0122】
工程2:3−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例22の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):211−215℃
質量分析(ESI)m/z=298.1363Th([M+H]
【0123】
実施例26
[1−({[6−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh)0.16gを、アルゴン下、調製例2の化合物1.63gのトルエン30ml溶液に加えた。混合物を、45分間撹拌し、次いで、(4−フルオロフェニル)ボロン酸0.59gのエタノール15mlの溶液および炭酸水素ナトリウム飽和水溶液15mlを加えた。反応混合物を、85℃で4時間30分間加熱し、次いで、ろ過し、デカントした。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗カップリング生成物1.95gを得た。粗生成物を、ジクロロメタン15mlに溶かし、次いで、トリフルオロ酢酸3.5mlを加えた。20時間撹拌した後、脱保護を完了し、反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、RP18カラム、12−25μ(水/トリフルオロ酢酸:1000/2.5−水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸:750/250/2.5)でクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィーィー画分を分析し、合わせ、次いで、アセトニトリルを蒸発させた。残りの水溶液を中和し、次いで、固体炭酸水素ナトリウムで飽和し、次いで、酢酸エチルで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機相を濃縮し、得られた塩基を、エタノールに溶かし、ジオキサンの4N塩酸溶液1.5mlを加えた。濃縮および結晶化後、エーテルで洗浄し、乾燥して、予定の生成物0.86gを得た。
融点(cap):194−196℃
質量分析(ESI)m/z=307.0998Th([M+H]
【0124】
実施例27
[1−({[5−(3−アミノフェニル)−6−クロロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−アミノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=304.1146Th([M+H]
【0125】
実施例28
[1−({[6−クロロ−5−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−ニトロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):229−232℃
質量分析(ESI)m/z=334.0923Th([M+H]
【0126】
実施例29
{1−[({6−クロロ−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン二塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−メチルチオフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):144−148℃
質量分析(ESI)m/z=335.0952Th([M+H]
【0127】
実施例30
[1−({[6−クロロ−5−(4−エチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−エチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):112−114℃
質量分析(ESI)m/z=317.1382Th([M+H]
【0128】
実施例31
[1−({[6−クロロ−5−(2−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(2−メチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):130−132℃
質量分析(ESI)m/z=303.1326Th([M+H]
【0129】
実施例32
[1−({[6−クロロ−5−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−フルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):172−175℃
質量分析(ESI)m/z=307.0976Th([M+H]
【0130】
実施例33
[1−({[6−クロロ−5−(3−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−メチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):152−154℃
質量分析(ESI)m/z=303.1239Th([M+H]
【0131】
実施例34
[1−({[6−クロロ−5−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):182−184℃
質量分析(ESI)m/z=323.0724Th([M+H]
【0132】
実施例35
3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):228−232℃
質量分析(ESI)m/z=314.1034Th([M+H]
【0133】
実施例36
1−({[6−クロロ−5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,3,4−トリメトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):168−170℃
質量分析(ESI)m/z=379.1433Th([M+H]
【0134】
実施例37
[1−({[6−クロロ−5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3,4,5−トリメトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):138−140℃
質量分析(ESI)m/z=379.1436Th([M+H]
【0135】
実施例38
{1−[({5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−6−クロロピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):182−188℃
質量分析(ESI)m/z=425.0875Th([M+H]
【0136】
実施例39
[1−({[6−クロロ−5−(2,5−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,5−ジフルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):140−142℃
質量分析(ESI)m/z=325.0887Th([M+H]
【0137】
実施例40
[1−({[6−クロロ−5−(2,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,5−ジクロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):140−142℃
質量分析(ESI)m/z=357.0330Th([M+H]
【0138】
実施例41
[1−({[6−クロロ−5−(3,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3,5−ジクロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):186−188℃
質量分析(ESI)m/z=357.0308Th([M+H]
【0139】
実施例42
[1−({[6−クロロ−5−(2,6−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,6−ジクロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):182−186℃
質量分析(ESI)m/z=357.0322Th([M+H]
【0140】
実施例43
N−[3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩
(4−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、({3−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル})ボロン酸を用いて、実施例26の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):220−222℃
質量分析(ESI)m/z=346.1324Th([M+H]
【0141】
実施例44
[1−({[5−(3−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−メチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0142】
工程2:[1−({[5−(3−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
エタノールの1.5N塩酸溶液25mlを、上記工程1で得られた化合物0.9gに加えた。混合物を20時間撹拌し、次いで、エタノールの6N塩酸溶液10mlを、脱保護を完了するために加えた。さらに20時間撹拌した後、反応混合物をエーテルで100mlとし、沈殿物をろ過し、乾燥して、予定の生成物0.64gを得た。
融点(cap):215−218℃
質量分析(ESI)m/z=269.1655Th([M+H]
【0143】
実施例45
[1−({[5−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−ニトロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0144】
工程2:[1−({[5−(3−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):220−225℃
質量分析(ESI)m/z=300.1347Th([M+H]
【0145】
実施例46
[1−({[5−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0146】
工程2:[1−({[5−(3−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):230−235℃
質量分析(ESI)m/z=289.1074Th([M+H]
【0147】
実施例47
[1−({[5−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−フルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0148】
工程2:[1−({[5−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):210−214℃
質量分析(ESI)m/z=273.1387Th([M+H]
【0149】
実施例48
メチル{1−[({5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル{1−[({5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}カルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、[4−(メチルチオ)フェニル]ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0150】
工程2:メチル{1−[({5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):232−235℃
質量分析(ESI)m/z=301.1367Th([M+H]
【0151】
実施例49
[1−({[5−(4−エチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−エチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−エチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0152】
工程2:[1−({[5−(4−エチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):197−200℃
質量分析(ESI)m/z=283.1796Th([M+H]
【0153】
実施例50
メチル[1−({[5−(2−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル[1−({[5−(2−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]カルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(2−メチルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0154】
工程2:メチル[1−({[5−(2−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):192−196℃
質量分析(ESI)m/z=269.1660Th([M+H]
【0155】
実施例51
[1−({[5−(2,5−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(2,5−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,5−ジフルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0156】
工程2:[1−({[5−(2,5−ジフルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):188−192℃
質量分析(ESI)m/z=291Th([M+H]
【0157】
実施例52
[1−({[5−(3,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3,5−ジクロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0158】
工程2:[1−({[5−(3,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):215−220℃
質量分析(ESI)m/z=323Th([M+H]
【0159】
実施例53
メチル[1−({[5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル[1−({[5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]カルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3,4,5−トリメトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0160】
工程2:メチル[1−({[5−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):116−120℃
質量分析(ESI)m/z=345.1801Th([M+H]
【0161】
実施例54
[1−({[5−(2,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(2,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,5−ジクロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0162】
工程2:[1−({[5−(2,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):195−200℃
質量分析(ESI)m/z=323Th([M+H]
【0163】
実施例55
[1−({[5−(2,6−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(2,6−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,6−ジクロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0164】
工程2:[1−({[5−(2,6−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=323.0699Th([M+H]
【0165】
実施例56
{1−[({5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン塩酸塩
工程1:tert−ブチル{1−[({5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0166】
工程2:{1−[({5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):132−136℃
質量分析(ESI)m/z=391.1249Th([M+H]
【0167】
実施例57
メチル[1−({[5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル[1−({[5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]カルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,3,4−トリメトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0168】
工程2:メチル[1−({[5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=345.1783Th([M+H]
【0169】
実施例58
N−[3−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]アセトアミド二塩酸塩
工程1:tert−ブチル{1−[({5−[3−(アセチルアミノ)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、[3−(アセチルアミノ)フェニル})ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0170】
工程2:N−[3−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]アセトアミド二塩酸塩
上記工程1で得られた生成物1.05gを、エタノール5mlに溶かし、エタノールの5N塩酸溶液15mlを加えた。20時間撹拌した後、反応混合物を、3/4に濃縮し、エーテルで希釈した。沈殿物を、炭酸ナトリウム飽和溶液に取り、酢酸エチルで抽出した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、蒸発させた。得られた混合物を、シリカゲル40gでクロマトグラフィーに付して、予定の生成物の塩基0.13gを単離した。その塩基をエタノールに取り、エーテルの塩酸溶液を加え、ろ過した後、集めた固体を回収し、凍結乾燥して、予定の生成物0.14gを得た。
質量分析(ESI)m/z=312.1704Th([M+H]
【0171】
実施例59
[1−({[5−(3−アミノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−アミノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−アミノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0172】
工程2:[1−({[5−(3−アミノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン三塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例44の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):185−190℃
質量分析(ESI)m/z=270.1604Th([M+H]
【0173】
実施例60
[1−({[5−(3−アミノフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−アミノフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−アミノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0174】
工程2:[1−({[5−(3−アミノフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
ジオキサン75mlおよびジオキサンの4N塩酸溶液10mlを、上記工程1で得られた生成物1.03gに加えた。エタノール50mlを加えて、反応混合物の完全な均一化を行った。20時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を、炭酸ナトリウム溶液に取り、ジクロロメタンで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、有機相を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲル(ジクロロメタン/メタノール:97/3)で、クロマトグラフィーに付して、予定の生成物の塩基0.53gを得た。エーテルの塩酸溶液を加え、ろ過して、予定の生成物0.5gを得た。
融点(cap):158−161℃
質量分析(ESI)m/z=288.1488Th([M+H]
【0175】
実施例61
[1−({[5−(3−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(3−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−アミノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0176】
工程2:[1−({[5−(3−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン三塩酸塩
ジオキサン40mlおよびジオキサンの4N塩酸溶液10mlを、上記工程1で得られた生成物1.05gに加えた。エタノール40mlを加えて、反応混合物の完全な均一化を行った。20時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を、最小量のエタノールに取った。エーテルで希釈し、ろ過して、予定の生成物0.71gを得た。
融点(cap):222−228℃
質量分析(ESI)m/z=284.1783Th([M+H]
【0177】
実施例62
エチル4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾアート二塩酸塩
工程1:エチル4−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−クロロピリジン−3−イル]ベンゾアート
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−エトキシカルボニルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0178】
工程2:エチル4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾアート二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液5mlを、上記工程1で得られた生成物0.5gのジオキサン5mlおよびエタノール5ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、脱保護を完了し、反応混合物を濃縮した。得られた残渣を、RP18カラム、12−25μ(水/トリフルオロ酢酸:1000/2.5〜水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸:450/550/2.5)でクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィー画分を合わせ、次いで、アセトニトリルを蒸発させた。残りの水溶液を中和し、次いで、固体の炭酸水素ナトリウムで飽和し、次いで、酢酸エチルで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、有機相を濃縮した後、得られた塩基をエタノールに溶かし、ジオキサンの4N塩酸溶液を加えた。濃縮し、結晶化した後、エーテルで洗浄、乾燥して、予定の生成物0.25gを得た。
融点(cap):146−148℃
質量分析(ESI)m/z=361.1357Th([M+H]
【0179】
実施例63
エチル3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾアート二塩酸塩
工程1:エチル3−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−クロロピリジン−3−イル]ベンゾアート
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−エトキシカルボニルフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0180】
工程2:エチル3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾアート二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例62の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。最終生成物を水に取り、次いで、凍結乾燥した。
質量分析(ESI)m/z=361.1328Th([M+H]
【0181】
実施例64
[1−({[6−クロロ−5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]カルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−メトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):131℃
【0182】
工程2:[1−({[6−クロロ−5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]アミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液2mlを、上記工程1で得られた生成物1.64gのメタノール40ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣をエーテル中でトリチュレートし、次いで、ろ過した。固体を、メタノールの1.5N塩酸溶液20mlに取った。溶解が起こるまで加熱を行い、ついで、反応混合物を、周囲温度に戻し、結晶化させた。ろ過し、乾燥して、予定の生成物0.95gを得た。
融点(cap):207−211℃
質量分析(ESI)m/z=305.1046Th([M+H]
【0183】
実施例65
[1−({[6−クロロ−5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]ジメチルアミン塩酸塩
実施例11の工程1の化合物1.28gのギ酸12.5ml溶液を、周囲温度で2時間撹拌した。40%ホルムアルデヒド水溶液12.5mlを加え、次いで、反応混合物を70℃で2時間加熱した。ギ酸2.5mlおよびさらにホルムアルデヒド溶液2.5mlを反応混合物に加え、70℃で2時間加熱を続けた。反応混合物を濃縮し、次いで、炭酸カリウム飽和水溶液15mlを加え、ジクロロメタンで抽出を行った。ジクロロメタン相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。得られた残渣を、シリカゲル(ジクロロメタン/メタノール:97/3)で、クロマトグラフィーに付して、塩基0.63gを単離した。ジオキサンの4N塩酸溶液1.1mlを、上記単離した塩基のエタノール5ml溶液に加えた。反応混合物を、エーテル100mlで希釈し、30分間撹拌した。ろ過、乾燥して、予定の生成物0.57gを得た。
融点(cap):208−210℃
質量分析(ESI)m/z=333.1377Th([M+H]
【0184】
実施例66
[1−({[6−クロロ−5−(クロロメチル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
工程1:tert−ブチル1−({[6−クロロ−5−(クロロメチル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
トリフェニルホスフィン1.65gを、実施例14の工程1で得られた化合物2gの四塩化炭素10ml溶液に加えた。混合物を、出発物質が薄層クロマトグラフィーィーで存在しなくなるまで加熱還流し、次いで、周囲温度に冷却し、ろ過した。ろ液を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲル(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:97/3)で、クロマトグラフィーに付して、予定の生成物1.8gを得た。
【0185】
工程2:[1−({[6−クロロ−5−(クロロメチル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):136−140℃
【0186】
実施例67
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩
炭酸カリウム1.2gを、実施例18の工程1で得られた化合物2.2gのジメチルスルオキシド30ml溶液に加えた。反応混合物を、水と氷の混合物を用いて0−5℃に冷却し、次いで、30%過酸化水素水溶液3.6mlを滴下した。45分間撹拌した後、反応混合物を水で希釈し、次いで、ろ過した。集めた固体を水で洗浄し、酢酸エチルに取った。酢酸エチル溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濃縮した。粗中間体である、tert−ブチル[1−({[5−(アミノカルボニル)−6−クロロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート2.1gを、エタノール10mlに取り、次いで、ジオキサンの4N塩酸溶液15mlを加えた。20時間撹拌した後、反応混合物をエーテルで希釈し、次いで、ろ過した。集めた固体を、RP18カラム、12−25μ(水/トリフルオロ酢酸:1000/2.5〜水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸:675/325/2.5)でクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィー画分を合わせ、次いで、アセトニトリルを蒸発させた。残りの水溶液を中和し、次いで、固体の炭酸水素ナトリウムで飽和し、次いで、ジクロロメタンで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、有機相を濃縮した後、得られた塩基をエタノール25mlに溶かし、ジオキサンの4N塩酸溶液1mlを加えた。エーテル中で、濃縮、結晶化した後、結晶を、ろ別、乾燥して、予定の生成物1.1gを得た。
融点(cap):130℃
質量分析(ESI)m/z=332.1184Th([M+H]
【0187】
実施例68
3−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
工程1:3−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)ピリジン−3−イル]安息香酸
0.4M炭酸ナトリウム水溶液25mlおよび(3−カルボキシフェニル)ボロン酸0.58gを、調製例1の化合物1gのアセトニトリル25ml溶液に加えた。45分間撹拌した後、アルゴン下、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.15gを加え、次いで、混合物を、80℃で、5時間30分間加熱した。反応混合物を、熱ろ過し、冷却したろ液のpHを、pHメータを用い、1N塩酸水溶液を加えることによって、5.5に調整した。反応混合物を、酢酸エチルで抽出した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、濃縮した。シリカゲル(ジクロロメタン/メタノール:97/3)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物0.9gを単離した。
【0188】
工程2:3−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液5mlを、上記工程1で得られた化合物0.9gのジオキサン10ml溶液に加えた。混合物を、20時間撹拌し、エーテルで希釈し、次いで、ろ過した。集めた固体を、水25mlに取り、凍結乾燥して、予定の生成物0.595gを得た。
質量分析(ESI)m/z=299.1374Th([M+H]
【0189】
実施例69
4−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−4−イル)安息香酸二塩酸塩
工程1:4−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)ピリジン−3−イル]安息香酸
(3−カルボキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−カルボキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例68の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0190】
工程2:4−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−4−イル)安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例68の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=299.1372Th([M+H]
【0191】
実施例70
3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸塩酸塩
工程1:3−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−クロロピリジン−3−イル]安息香酸
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用いて、実施例68の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0192】
工程2:3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例68の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=333.1004Th([M+H]
【0193】
実施例71
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸塩酸塩
工程1:4−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−クロロピリジン−3−イル]安息香酸
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−カルボキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−カルボキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例68の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0194】
工程2:4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例68の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=333.1003Th([M+H]
【0195】
実施例72
3−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
工程1:3−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−フルオロピリジン−3−イル]安息香酸
調製例1の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用いて、実施例68の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0196】
工程2:3−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例68の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=317.1315Th([M+H]
【0197】
実施例73
4−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
工程1:4−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−フルオロピリジン−3−イル]安息香酸
調製例1の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用い、(3−カルボキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−カルボキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例68の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0198】
工程2:4−(2−フルオロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):211−215℃
質量分析(ESI)m/z=317.1324Th([M+H]
【0199】
実施例74
3−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
工程1:3−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−メチルピリジン−3−イル]安息香酸
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用いて、実施例68の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0200】
工程2:3−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):210−215℃
質量分析(ESI)m/z=313.1515Th([M+H]
【0201】
実施例75
4−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
工程1:4−[5−({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メトキシ)−2−メチルピリジン−3−イル]安息香酸
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、(3−カルボキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−カルボキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例68の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0202】
工程2:4−(2−メチル−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):228−235℃
質量分析(ESI)m/z=313.1580Th([M+H]
【0203】
実施例76
(1−{[(2−クロロ−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(2−クロロ−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.87gを、窒素下、調製例2の化合物2.91gのトルエン45ml溶液に加えた。混合物を20分間撹拌し、次いで、3−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジン3gのトルエン6mlの溶液を加え、反応混合物を20時間加熱還流した。Pd(PPh0.87gの第2の画分を加え、24時間還流を続けた。冷却後、反応混合物をトルエン120mlで希釈し、次いで、50%炭酸カリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲル(ジクロロメタン/ブタノン:97/3〜ジクロロメタン/ブタノン:80/20)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物1.76gを得た。
【0204】
工程2:(1−{[(2−クロロ−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液24.6mlを、上記工程1で得られた化合物2.46gのメタノール24.6ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を50%炭酸カリウム水溶液に取り、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲル(ジクロロメタン/メタノール:97/3)でクロマトグラフィーに付して、塩基1.05gを単離した。その塩基をエタノール120mlに取り、エタノールの塩酸溶液を、酸pHが得られるまで加えた。反応混合物を濃縮し、次いで、エーテル中でトリチュレートし、結晶化後、ろ過および乾燥して予定の生成物1.15gを得た。
融点(cap):210−215℃
質量分析(ESI)m/z=290.1037Th([M+H]
【0205】
実施例77
(1−{[(2−クロロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(2−クロロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
3−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジンの代わりに、4−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジンを用いて、実施例76の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0206】
工程2:(1−{[(2−クロロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例76の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):125−130℃
質量分析(ESI)m/z=290.1035Th([M+H]
【0207】
実施例78
(1−{[(2−フルオロ−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(2−フルオロ−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.76gを、窒素下、調製例4の化合物2.5gのトルエン40ml溶液に加えた。混合物を20分間撹拌し、次いで、3−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジン2.6gのトルエン5ml溶液を加え、反応混合物を20時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を、トルエンで希釈し、次いで、50%炭酸カリウム水溶液で洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲル(ジクロロメタン/ブタノン:97/3〜ジクロロメタン/ブタノン:90/10)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物1.66gを得た。
【0208】
工程2:(1−{[(2−フルオロ−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液16mlを、上記工程1で得られた化合物1.6gのエタノール100ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を、最小量のエタノールに溶かし、エーテルを加えた。20時間撹拌を行い、溶媒をデカントし、エーテルを固体残渣に再び加え、結晶化後、ろ過、乾燥して、予定の化合物0.7gを得た。
質量分析(ESI)m/z=274.1365Th([M+H]
【0209】
実施例79
(1−{[(2−フルオロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(2−フルオロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
3−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジンの代わりに、4−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジンを用いて、実施例78の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0210】
工程2:(1−{[(2−フルオロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液24mlを、上記工程1で得られた化合物2.4gのエタノール120ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を、50%炭酸カリウム水溶液に取り、ジクロロメタンで抽出した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、シリカゲル(ジクロロメタン/メタノール:97/3)でクロマトグラフィーに付した。塩基を、最小量のエタノールに溶かし、酸pHが得られるまで、エーテルの塩酸溶液を加えた。反応混合物を濃縮し、次いで、エーテル中でトリチュレートし、結晶化後、ろ過、および乾燥して、予定の生成物1gを得た。
質量分析(ESI)m/z=274.1344Th([M+H]
【0211】
実施例80
メチル(1−{[(2−メチル−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)アミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル(1−{[(2−メチル−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)カルバマート
調製例4の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用いて、実施例78の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0212】
工程2:メチル(1−{[(2−メチル−3,3’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピルアミン三塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例78の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=270.1619Th([M+H]
【0213】
実施例81
メチル(1−{[(2−メチル−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)アミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル(1−{[(2−メチル−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)カルバマート
調製例4の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、3−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジンの代わりに、4−(1,1,1−トリブチルスタンニル)ピリジンを用いて、実施例78の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0214】
工程2:メチル(1−{[(2−メチル−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)アミン三塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例78の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):130−138℃
質量分析(ESI)m/z=270.1609Th([M+H]
【0215】
実施例82
[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−クロロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−クロロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.67gを、窒素下、調製例2の化合物1gおよび4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンのテトラヒドロフラン30ml溶液に加えた。混合物を20分間撹拌し、次いで、炭酸ナトリウム1.65gの水10ml溶液を加え、反応混合物を60℃で20時間加熱した。溶媒を蒸発させ、次いで、残渣を炭酸ナトリウム溶液に取り、ジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲル(ジクロロメタン/酢酸エチル:98/2〜90/10)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物0.87gを得た。
【0216】
工程2:
[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−クロロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):240−243℃
質量分析(ESI)m/z=304Th([M+H]
【0217】
実施例83
[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例2の化合物の代わりに、調製例4の化合物を用いて、実施例82の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0218】
工程2:[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−フルオロピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例22の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):225−230℃
質量分析(ESI)m/z=288.1521Th([M+H]
【0219】
実施例84
4−{5−[(1−アミノシクロプロピル)メトキシ]−2−クロロピリジン−3−イル}フェノール二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]カルバマート
調製例2の化合物の代わりに、調製例5の化合物を用い、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの代わりに、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノールを用いて、実施例82の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0220】
工程2:4−{5−[(1−アミノシクロプロピル)メトキシ]−2−クロロピリジン−3−イル}フェノール二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):分解>200℃
質量分析(ESI)m/z=291.0894Th([M+H]
【0221】
実施例85
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェノール二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの代わりに、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノールを用いて、実施例82の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0222】
工程2:4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェノール二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):216−220℃
質量分析(ESI)m/z=305.1062Th([M+H]
【0223】
実施例86
2−クロロ−N−[4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(6−クロロ−5−{4−[(クロロアセチル)アミノ]フェニル}ピリジン−3−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
塩化クロロアセチル0.44gを、10℃で、実施例82の工程1で得られた化合物1.5gおよびトリエチルアミン0.54mlのテトラヒドロフラン20ml溶液に加えた。反応混合物を周囲温度で20時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を、エーテルと水の混合物に取り、次いで、濃縮した。有機相をデカントし、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、予定の生成物1.7gを得た。
【0224】
工程2:2−クロロ−N−[4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):140−144℃
質量分析(ESI)m/z=380.0928Th([M+H]
【0225】
実施例87
[1−({[6−クロロ−5−(4−イソチオシアナトフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−イソチオシアナトフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
炭酸水素ナトリウム1.05gの水20ml溶液を、実施例82の工程1で得られた化合物1.01gのテトラヒドロフラン20ml溶液に加えた。次いで、チオホスゲン1.38gを滴下し、次いで、橙色の反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液30mlを加え、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲル(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:98/2)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物1gを得た。
【0226】
工程2:[1−({[6−クロロ−5−(4−イソチオシアナトフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例1の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):172−176℃
質量分析(ESI)m/z=346.0770Th([M+H]
【0227】
実施例88
メチル{1−[({5−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル{1−[({5−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}カルバマート
アジドトリメチルチン1.2gを、実施例21の工程1で得られた化合物0.7gのトルエン20ml溶液に加えた。反応混合物を20時間加熱還流し、次いで、濃縮した。シリカゲル(ジクロロメタン/メタノール:95/5)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物0.7gを得た。
【0228】
工程2:メチル{1−[({5−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}アミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液10mlを上記工程1で得られた化合物0.65gのエタノール10ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、反応混合物をエーテルで希釈し、次いで、ろ過した。集めた固体を水に取り、その水溶液を凍結乾燥して、予定の生成物0.49gを得た。
質量分析(ESI)m/z=323.1595Th([M+H]
【0229】
実施例89
メチル{1−[({5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル{1−[({5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピルカルバマート
実施例21の工程1の化合物の代わりに、実施例20の工程1の化合物を用いて、実施例88の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0230】
工程2:メチル{1−[({5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例88の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=323.1610Th([M+H]
【0231】
実施例90
{1−[({6−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル{1−[({6−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルカルバマート
実施例21の工程1の化合物の代わりに、実施例18の工程1の化合物を用いて、実施例88の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0232】
工程2:{1−[({6−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸溶液6mlを、上記工程1で得られた化合物0.84gのエタノール15ml溶液に加えた。20時間撹拌した後、反応混合物をエーテルで希釈し、次いで、ろ過し、その固体を乾燥して、予定の生成物0.75gを得た。
融点(cap):分解>160℃
質量分析(ESI)m/z=357.1216Th([M+H]
【0233】
実施例91
{1−[({6−クロロ−5−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン二塩酸塩
工程1:3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル
調製例1の化合物の代わりに、調製例2の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0234】
工程2:tert−ブチル{1−[({6−クロロ−5−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルカルバマート
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例88の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0235】
工程3:{1−[({6−クロロ−5−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン二塩酸塩
上記工程2で得られた化合物を用いて、実施例88の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)m/z=357.1230Th([M+H]
【0236】
実施例92
(1S,2R),(1R,2S)−N,2−ジメチル−1−({[5−(2−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロパンアミン二塩酸塩
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.17gを、窒素下、調製例6の化合物1gのトルエン20ml溶液に加えた。混合物を、20分間撹拌し、次いで、(2−メチルフェニル)ボロン酸0.61gのエタノール10ml溶液および炭酸水素ナトリウム飽和水溶液10mlを加えた。反応混合物を、80℃で12時間加熱し、次いで、ろ過し、デカントした。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、RP18カラム、12−25μ(水/トリフルオロ酢酸:1000/2.5〜水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸:800/200/2.5)でクロマトグラフィーに付した。クロマトグラフィー画分を合わせ、次いで、アセトニトリルを蒸発させた。残りの水溶液を中和し、次いで、固体の炭酸水素ナトリウムで飽和し、次いで、ジクロロメタンで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、有機相を濃縮した後、得られた塩基0.57gを、エタノール10mlに溶かし、ジオキサンの4N塩酸溶液1.35mlを加えた。エーテル中で濃縮、結晶化した後、ろ過し、乾燥して、予定の生成物0.51gを得た。
融点(cap):198−201℃
質量分析(ESI)m/z=282Th([M+H]
【0237】
実施例93
(1S,2R),(1R,2S)−1−[({5−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]−N,2−ジメチルシクロプロパンアミン二塩酸塩
(2−メチルフェニル)ボロン酸の代わりに、[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸を用いて、実施例92の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):117−120℃
質量分析(ESI)m/z=405.1418Th([M+H]
【0238】
実施例94
(1S,2R),(1R,2S)−N,2−ジメチル−1−({[5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロパンアミン二塩酸塩
(2−メチルフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,3,4−トリメトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例92の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):196−199℃
質量分析(ESI)m/z=359.1964Th([M+H]
【0239】
実施例95
[1−({[5,6−ビス(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5,6−ビス(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
実施例13の工程1の手順中に、化合物である二置換生成物を得た。
【0240】
工程2:[1−({[5,6−ビス(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):220−225℃
質量分析(ESI)m/z=399.1033Th([M+H]
【0241】
実施例96
[1−({[5,6−ビス(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5,6−ビス(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
実施例12の工程1の手順中に、化合物である二置換生成物を得た。
【0242】
工程2:[1−({[5,6−ビス(4−ニトロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):215−220℃
質量分析(ESI)m/z=421.1500Th([M+H]
【0243】
実施例97
4,4’−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−2,3−ジイル)ジベンゾニトリル二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({5,6−ビス(4−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
実施例18の工程1の手順中に、化合物である二置換生成物を得た。
【0244】
工程2:4,4’−(5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−2,3−ジイル)ジベンゾニトリル二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例2の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):205−208℃
質量分析(ESI)m/z=381.1718Th([M+H]
【0245】
実施例98
[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例1の化合物の代わりに、調製例3の化合物を用い、(3−メトキシフェニル)ボロン酸の代わりに、(4−アミノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例1の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0246】
工程2:[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン三塩酸塩
ジオキサン40mlおよびジオキサンの4N塩酸溶液10mlを、上記工程1で得られた生成物1.05gに加えた。エタノール40mlを加えて、反応混合物の完全な均一化を行った。20時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣を最小量のエタノールに取った。エーテルで希釈した後、ろ過し、乾燥して、予定の生成物0.9gを得た。
融点(cap):245−250℃
質量分析(ESI)m/z=284.169Th([M+H]
【0247】
実施例99
3−[5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:3−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)アミノ]ピリジン−3−イル}安息香酸
炭酸ナトリウム3.96gを含む水94ml溶液および3−カルボキシフェニルボロン酸2.05gを、アセトニトリル140mlおよび調製例8の化合物4.68gを含む混合物に連続的に加えた。混合物を、窒素下、1時間撹拌し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.55gを加えた。20℃で1時間撹拌を行い、ついで、20時間還流した。混合物を、濃縮乾固し、水40mlに取り、エーテルで繰り返し抽出した。水性相を、pHが5.5に到達するまで、1N塩酸で酸性化した。ジクロロメタンによる抽出、硫酸ナトリウムでの乾燥、および濃縮乾固を行った。シリカゲル(ジクロロメタン/メタノール:95/5)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物2.4gを得た。
融点(cap):109℃
【0248】
工程2:3−[5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物2.26gを、ジオキサン44mlに溶かした。ジオキサンの4M塩酸44mlを加え、次いで、1時間撹拌した後、水7.3mlを加えた。20時間撹拌を行った。吸引ろ過を行い、沈殿物をエーテルで洗浄し、0.5torr.下、60℃で乾燥して、予定の生成物1.96gを得た。
融点(cap):248−250℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=298.1527Th([M+H]
【0249】
実施例100
4−[5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:4−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)アミノ]ピリジン−3−イル}安息香酸
3−カルボキシフェニルボロン酸の代わりに、4−カルボキシフェニルボロン酸を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):120℃
【0250】
工程2:4−[5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):256−260℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=298.1522Th([M+H]
【0251】
実施例101
4−[5−メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:4−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)(メチル)アミノ]ピリジン−3−イル}安息香酸
調製例8の化合物の代わりに、調製例9の化合物を用い、3−カルボキシフェニルボロン酸の代わりに、4−カルボキシフェニルボロン酸を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0252】
工程2:4−[5−メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=312.1676Th([M+H]
【0253】
実施例102
3−[5−メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:3−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)(メチル)アミノ]ピリジン−3−イル}安息香酸
調製例8の化合物の代わりに、調製例9の化合物を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0254】
工程2:3−[5−メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=312.1689Th([M+H]
【0255】
実施例103
2−クロロ−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,3’−ビピリジン−5−アミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチル1−{[(2−クロロ−3,3’−ビピリジン−5−イル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
調製例10の化合物1g、トルエン25mlおよびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.15gからなる混合物を、20℃で1時間撹拌した。3−ピリジンボロン酸0.39g、エタノール12.5mlおよび炭酸水素ナトリウム飽和水溶液12.5mlを、連続的に加えた。混合物を、激しく撹拌しながら、80℃で20時間加熱した。冷却後、トルエンを加え、デカントを行い、有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固した。シリカゲル(ジクロロメタン/テトラヒドロフラン:97/3)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物0.99gを得た。
【0256】
工程2:2−クロロ−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,3’−ビピリジン−5−アミン三塩酸塩
上記工程1で得られた生成物1.0gを、エタノール50mlおよびジオキサンの4N塩酸10mlとともに、周囲温度で20時間撹拌した。エーテルによる希釈を行い、吸引ろ過を行い、1torr.下、60℃で乾燥して、所望の生成物0.78gを得た。
融点(cap):180−185℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=289.1219Th([M+H]
【0257】
実施例104
3−[2−クロロ−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:3−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−クロロピリジン−3−イル}安息香酸
調製例8の化合物の代わりに、調製例10の化合物を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0258】
工程2:3−[2−クロロ−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):140−145℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=332.1Th([M+H]
【0259】
実施例105
4−[2−クロロ−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:4−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−クロロピリジン−3−イル}安息香酸
調製例8の化合物の代わりに、調製例10の化合物を用い、3−カルボキシフェニルボロン酸の代わりに、4−カルボキシフェニルボロン酸を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0260】
工程2:4−[2−クロロ−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):175−182℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=332.1147Th([M+H]
【0261】
実施例106
2−クロロ−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(2−クロロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
3−ピリジンボロン酸の代わりに、4−ピリジンボロン酸を用いて、実施例103の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0262】
工程2:2−クロロ−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例103の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):100−110℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=289.1219Th([M+H]
【0263】
実施例107
6−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]アミノ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
3−ピリジンボロン酸の代わりに、(4−クロロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例103の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0264】
工程2:6−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン二塩酸塩
ジオキサンの4N塩酸18mlを、ジオキサン80mlに溶かした上記工程1で得られた生成物2gに加えた。全体を、20℃で16時間撹拌し、エーテル80mlで希釈した。1時間撹拌を行い、沈殿物を吸引ろ過によりろ別し、1torr.下、50℃で乾燥して、予定の生成物1.57gを得た。
融点(cap):128−139℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=332.0876Th([M+H]
【0265】
実施例108
5−(4−アミノフェニル)−6−クロロ−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−クロロピリジン−3−イル]アミノ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
窒素雰囲気下、THF60ml中の調製例10の化合物2.0g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.25gおよび4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン1.33gからなる混合物を、30分間撹拌した。水20mlに溶かした炭酸カリウム3.2gを加えた。60℃で20時間撹拌を行った。濃縮乾固を行った。残渣を、炭酸ナトリウム水溶液に取り、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮乾固した。シリカゲル(ジクロロメタン/ブタノン:93/7)でクロマトグラフィーに付して、予定の生成物1.67gを得た。
【0266】
工程2:5−(4−アミノフェニル)−6−クロロ−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例103の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):190−196℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=303.1Th([M+H]
【0267】
実施例109
4−[2−クロロ−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル塩酸塩
工程1:tert−ブチル[1−({[6−クロロ−5−(4−シアノフェニル)ピリジン−3−イル]アミノ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
3−ピリジンボロン酸の代わりに、(4−シアノフェニル)ボロン酸を用いて、実施例103の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0268】
工程2:4−[2−クロロ−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]ベンゾニトリル塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例107の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=313.1Th([M+H]
【0269】
実施例110
4−[2−クロロ−5−(メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:4−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)(メチル)アミノ]−2−クロロピリジン−3−イル}安息香酸
調製例8の化合物の代わりに、調製例11の化合物を用い、3−カルボキシフェニルボロン酸の代わりに、4−カルボキシフェニルボロン酸を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0270】
工程2:4−[2−クロロ−5−(メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):138−145℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=346.1Th([M+H]
【0271】
実施例111
2−クロロ−N−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン二塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[(2−クロロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)(メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
調製例10の化合物の代わりに、調製例11の化合物を用い、3−ピリジンボロン酸の代わりに、4−ピリジンボロン酸を用いて、実施例103の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0272】
工程2:2−クロロ−N−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例103の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):110−120℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=303.1Th([M+H]
【0273】
実施例112
4−[2−メチル−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:4−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−メチルピリジン−3−イル}安息香酸
調製例8の化合物の代わりに、調製例12の化合物を用い、3−カルボキシフェニルボロン酸の代わりに、4−カルボキシフェニルボロン酸を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):146℃
【0274】
工程2:4−[2−メチル−5−({[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):241−245℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=312.2Th([M+H]
【0275】
実施例113
2−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル(1−{[2−メチル−3,4’−ビピリジン−5−イル)アミノ]メチル}シクロプロピル)カルバマート
調製例10の化合物の代わりに、調製例12の化合物を用い、3−ピリジンボロン酸の代わりに、4−ピリジンボロン酸を用いて、実施例103の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0276】
工程2:2−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン三塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例103の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):240−248℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=269.2Th([M+H]
【0277】
実施例114
5−(4−アミノフェニル)−6−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル[1−({[5−(4−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル]アミノ}メチル)シクロプロピル]メチルカルバマート
調製例10の化合物の代わりに、調製例12の化合物を用いて、実施例108の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0278】
工程2:5−(4−アミノフェニル)−6−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン三塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例103の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):190−200℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=283.2Th([M+H]
【0279】
実施例115
4−[2−メチル−5−(メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
工程1:4−{5−[({1−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロプロピル}メチル)(メチル)アミノ]−2−メチルピリジン−3−イル}安息香酸
調製例9の化合物の代わりに、調製例13の化合物を用い、3−カルボキシフェニルボロン酸の代わりに、4−カルボキシフェニルボロン酸を用いて、実施例99の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0280】
工程2:4−[2−メチル−5−(メチル{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}アミノ)ピリジン−3−イル]安息香酸二塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例99の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=326.1870Th([M+H]
【0281】
実施例116
N,2−ジメチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチルメチル(1−{[メチル(2−メチル−3,4’−ビピリジン−5−イル)アミノ]メチル}シクロプロピル)カルバマート
調製例10の化合物の代わりに、調製例13の化合物を用い、3−ピリジンボロン酸の代わりに、4−ピリジンボロン酸を用いて、実施例103の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0282】
工程2:N,2−ジメチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}−3,4’−ビピリジン−5−アミン三塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例103の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):182−187℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=283.2Th([M+H]
【0283】
実施例117
5−(4−アミノフェニル)−N,6−ジメチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン三塩酸塩
工程1:tert−ブチル(1−{[[5−(4−アミノフェニル)−6−メチルピリジン−3−イル](メチル)アミノ]メチル}シクロプロピル)メチルカルバマート
調製例10の化合物の代わりに、調製例13の化合物を用いて、実施例108の工程1の手順にしたがって、化合物を得た。
【0284】
工程2:5−(4−アミノフェニル)−N,6−ジメチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン三塩酸塩
上記工程1で得られた化合物を用いて、実施例103の工程2の手順にしたがって、化合物を得た。
融点(cap):235−240℃
質量分析(ESI)(HO/CHCN)m/z=297.2Th([M+H]
【0285】
本発明化合物の薬理学的研究
実施例A:シビレエイ(torpedo fish)電気器官のニコチン性レセプターに対する[125I]−α−ブンガロトキシン(bungarotoxin)の結合の置換
J. Pharmacol. Exp. Ther., 1994, 271; 624-631に記載の方法に従って実施したこの研究は、「筋肉」型のニコチン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を評価することを目的とする。
【0286】
シビレエイの電気器官の膜(1〜5μg/ml)を、0.01%BSAを添加したクレブス緩衝液(トリス−HCl 50mM、KCl 5mM、MgCl 1mM、CaCl 2mM、NaCl 100mM、pH7.4)中、[125I]−α−ブンガロトキシン(S.A.:7.4TBq/mmol:0.2nM)の存在下で、一連の濃度(0.01〜10μM)の本発明化合物の各々(DMSO中の10mM保存溶液から出発して希釈)の存在下でインキュベートする(1時間、22℃);最終容量:500μl。非特異結合は、α−ブンガロトキシン(1μM)の存在下で膜をインキュベートすることにより測定する。
【0287】
結果は、濃度10μMまでは、本発明化合物が「筋肉」型のニコチン性レセプターに対して有意な親和性を持たないことを示す。
【0288】
実施例B:IMR32細胞のニコチン性レセプターに対する[H]−エピバチジンの結合の置換
Molec. Pharmacol., 1995, 48; 280-287に記載の技術に従って実施したこの研究は、「神経節」型のニコチン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を測定することを目的とする(American Soc. Neuroscience, 2000, 26, 138)。
【0289】
IMR−32神経芽腫細胞の膜(250μg/ml)を、リン酸緩衝液(NaHPO 20mM、pH7.4)中、一連の濃度(0.01〜10μM)の本発明化合物の各々(DMSO中の10mM保存溶液から出発して希釈)および(±)−[H]−エピバチジン(S.A.:2464GBq/mmol:1.5nM)の存在下でインキュベートする(2時間、20℃);最終容量:250μl。非特異結合は、(−)ニコチン300μMの存在下で膜をインキュベートすることにより測定する。
【0290】
結果は、濃度10μMまでは、本発明化合物が「神経節」型ニコチン性レセプターに対して有意な親和性を持たないことを示す。
【0291】
実施例C:ラット脳のムスカリン性レセプターに対する[H]−オキソトレモリン−Mの結合の置換
Naumyn-Schmiederberg's Arch. Pharmacol., 2001, 363, 429-438に記載の方法に従って実施したこの研究は、ムスカリン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を測定することを目的とする。
【0292】
ラット脳の膜(250μg/ml)を、リン酸緩衝液(NaHPO 20mM、pH7.4)中、一連の濃度(0.01〜10μM)の本発明化合物の各々(DMSO中の10mM保存溶液から出発して希釈)および[H]−オキソトレモリン−M(S.A.:3174GBq/mmol:2nM)の存在下でインキュベートする(2時間、20℃);最終容量:250μl。特異結合は、アトロピン(1μM)の存在下で膜をインキュベートすることにより測定する。ムスカリン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を、Kの決定により特性決定する。
【0293】
結果は、濃度10μMまでは、大多数の本発明化合物がムスカリン性レセプターに対して親和性を持たないことを示す。
【0294】
実施例D:ラット脳の「α7型」ニコチン性レセプターに対する[125I]−α−ブンガロトキシンの結合の置換
Molec. Pharmacol., 1986, 30; 427-436に記載の方法に従って実施したこの研究は、α7型中枢ニコチン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を測定することを目的とする。
【0295】
ラット脳の膜(1000μg/ml)を、0.05%BSAを添加したクレブス緩衝液(トリス−HCl 50mM、KCl 5mM、MgCl 1mM、CaCl 2mM、NaCl 100mM、pH7.4)中、一連の濃度(0.01〜10μM)の本発明化合物の各々(DMSO中の10mM保存溶液から出発して希釈)および[125I]−α−ブンガロトキシン(S.A.:7.4TBq/mmol:1nM)の存在下でインキュベートする(5時間、37℃);最終容量:500μl。非特異結合は、α−ブンガロトキシン(1μM)の存在下で膜をインキュベートすることにより測定する。α7型ニコチン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を、Kの決定により特性決定する。
【0296】
結果は、濃度10μMまでは、本発明化合物の大多数がα7型中枢ニコチン性レセプターに対して親和性を持たないことを示す。本発明化合物の幾つかは、およそ10μmのオーダーのKを有する。
【0297】
実施例E:ラット脳の「α4β2型」ニコチン性レセプターに対する[H]−シチシン(cytisine)の結合の置換
Molec. Pharmacol., 1990, 39; 9-12に記載の技術に従って実施したこの研究は、α4β2型中枢ニコチン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を測定することを目的とする。
【0298】
ラット脳の膜(250μg/ml)を、リン酸緩衝液(NaHPO 20mM、pH7.4)中、一連の濃度(0.01〜10μM)の本発明化合物の各々(DMSO中の10mM保存溶液から出発して希釈)および[H]−シチシン(S.A.:1184GBq/mmol:2nM)の存在下でインキュベートする(2時間、20℃);最終容量:250μl。非特異結合は、(−)ニコチン10μMの存在下で膜をインキュベートすることにより測定する。α4β2型中枢ニコチン性レセプターに対する本発明化合物の親和性を、Kの決定により特性決定する。
【0299】
得られた結果は、本発明化合物がα4β2型中枢ニコチン性レセプターに対して強い親和性を有し、そのK値はおよそ1nMであることを示す。
【0300】
これらの結果および実施例A〜Dで得られた結果は、本発明化合物がα4β2型レセプターに特異的な強力な中枢ニコチン性リガンドであることを示す。
【0301】
【表1】

【0302】
実施例F:覚醒ウィスターラットにおける皮質内微小透析法によるアセチルコリン放出のインビボ測定
ニコチンおよびニコチンアゴニストの全身投与は、インビボで脳の様々な領域におけるアセチルコリンの増大を引き起こす(Neurochem. Res., 1996, 21, 1181-1186;Eur. J. Pharmacol., 1998, 351, 181-188;Br. J. Pharmacol., 1999, 127, 1486-1494)。微小透析プローブを、雄性ウィスターラットの正中前頭前皮質に埋め込む。移植の6または7日後、動物が自由に動けるようにしながら、プローブを流速1μl/分のリンガー液(NaCl 147mM、KCl 2.7mM、CaCl2 1.2mM、MgCl2 1mM、ネオスチグミン20nM)で灌流する。飼育場所で2時間後、被験化合物を腹腔内経路により投与する。対照ラットの一群には、化合物に使用した溶媒を投与する。次に、電流滴定で検出するHPLCを用いてアセチルコリンの皮質シナプス外濃度を測定するため、透析液(30μl)を30分毎に4時間回収する。結果をアセチルコリン/透析液のpgとして表し、時間をかけて測定を繰り返して、2因子(処置×時間)を用いる分散分析により群間の比較を行う。
【0303】
得られた結果は、本発明化合物がインビボで1〜10mg/kg(IP)の範囲の用量で用量依存的にアセチルコリンの皮質放出を増大させることを示しており、この事は、本発明化合物のα4β2アゴニスト特性を示すものである。即ち、実施例1および18の化合物は、10mg/kg(IP)の用量において、それぞれアセチルコリンの放出を+72%および+104%増大させる。
【0304】
実施例G:NMRIマウスにおけるフェニル−p−ベンゾキノン(PBQ)により誘導される腹部収縮
PBQのアルコール溶液の腹腔内投与は、マウスにおいて腹部痙攣を引き起こす(Proc. Soc. Exp. Biol., 1957, 95, 729-731)。この痙攣は、後肢の伸展を伴う腹部筋肉組織の反復収縮を特徴とする。大抵の鎮痛剤が、これらの腹部痙攣に拮抗する(Brit. J. Pharmacol. Chem., 1968, 32, 295-310)。t=0分に、マウスを秤量して被験化合物をIP経路により投与する。対照マウスの一群には、化合物に使用した溶媒を投与する。t=30分に、PBQのアルコール溶液(0.2%)をIP経路により0.25ml/マウスの容量で投与する。PBQの投与直後に、マウスをプレキシガラスのシリンダー(長さ=19.5cm;内径=5cm)に入れる。t=35分〜t=45分まで、マウスの反応を観察して、実験者はマウス1匹当たりの腹部痙攣の合計回数を記録する。結果は、被験化合物の活性用量での、対照マウスで測定した腹部痙攣の回数の阻害パーセントとして表す。
【0305】
得られた結果は、10mg/kg(IP)〜の活性用量について−80%〜の阻害を示す。これは本発明化合物が鎮痛性を有することを証明している。即ち、10mg/kg(IP)の用量で投与した実施例81および106の化合物は、腹部痙攣の回数をそれぞれ−90%および−87%減少させる。
【0306】
実施例H:ウィスターラットにおける社会認識
1982年に最初に記載された(J. Comp. Physiol., 1982, 96, 1000-1006)社会認識試験は、その後様々な著者らにより、新しい化合物の記憶認知作用を試験するために提案されている(Psychopharmacology, 1987, 91, 363-368;Psychopharmacology, 1989, 97, 262-268)。この試験は、ラットの嗅覚記憶の自然な表出およびその自然な忘却傾向に基づいており、同属幼体ラットの認識によって成体ラットの記銘の評価ができる。ランダムに取り出した幼体ラット(21日齢)を、成体ラットを収容しているケージに5分間入れる。ビデオ装置を利用して、実験者は成体ラットの社会認識行動を観察し、その全持続時間を測定する。次いで幼体ラットを成体ラットのケージから取り除き、2回目の導入まで自身のケージに入れておく。成体ラットに、被験化合物を腹腔内経路で投与し、2時間後、これを再び幼体ラットの存在下(5分間)に置く。次いで社会認識行動を再度観察し、その持続時間を測定する。評価基準は、秒で表した、2回の遭遇の「認識」時間の差(T2−T1)である。
【0307】
得られた結果は、3〜10mg/kg(IP)の範囲の用量で−16秒〜−26秒の範囲の差(T2−T1)を示す。これは、本発明化合物が、低用量であっても記銘を非常に大きく増強することを示している。得られた結果は、実施例1の化合物について、3〜10mg/kg(IP)の範囲の用量で、−16秒〜−26秒の範囲の差(T2−T1)を示す。
【0308】
実施例I:活性成分をそれぞれ100mg含有する1000個の錠剤のための医薬組成物
実施例1の化合物 10g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g
小麦澱粉 15g
乳糖 90g
ステアリン酸マグネシウム 2g

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


[式中、
nは、1〜6の整数を表し、
Xは、酸素原子またはNR基を表し、
Yは、炭素原子または窒素原子[ここで、Yが窒素原子を表す時、Rdは存在しない]を表し、
Zは、炭素原子または窒素原子[ここで、Zが窒素原子を表す時、Rcは存在しない]を表し、
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、各々他方に独立して、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、各々他方に独立して、水素原子または直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシ、シアノ、ニトロ、直鎖もしくは分岐(C−C)アシル、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシカルボニル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルキルまたは直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルコキシ基、または、場合により1もしくは2個の直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基で置換されているアミノ基を表すか、または、アリールもしくはヘテロアリール基を表し、
は、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、
Ra、Rb、Rc、RdおよびReは、同一であっても異なっていてもよく、各々他方に独立して、水素原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル、ハロゲン、直鎖もしくは分岐(C−C)ハロアルキル、ヒドロキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)ヒドロキシアルキル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、イソチオシアナート、直鎖もしくは分岐(C−C)アシル、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシカルボニル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルキル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルコキシまたは直鎖もしくは分岐(C−C)アルキルチオ基、(C−C)アルキルカルボニルアミノ基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]、ハロ−(C−C)アルキルカルボニルアミノ基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐してしてもよい]、アミノカルボニル基、場合により1または2個の直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基で置換されているアミノ基、またはテトラゾリル基を表し、
アリール基とは、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルまたはインデニル基であって、これらの基の各々は場合により、ハロゲン原子、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシ、直鎖もしくは分岐(C−C)アシル、直鎖もしくは分岐(C−C)アルコキシカルボニル、直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルキルおよび直鎖もしくは分岐(C−C)トリハロアルコキシ基、ならびに場合により1または2個の直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基で置換されているアミノ基から選ばれる1以上の同一または異なる基で置換されている事を理解されたく、
ヘテロアリール基とは、5〜12個の鎖成員を有し、酸素、窒素および硫黄から選ばれる1〜3個の同一または異なるヘテロ原子を含む芳香族単環系または二環系であって、二環系の場合、環の一方は芳香性を持ち、他方の環は芳香性であっても部分的に水素化されていてもよく、そして、これらの基の各々は、場合によりアリール基の場合に上に定義された置換基から選ばれる1以上の同一または異なる基で置換されていてもよい事を理解されたい]
で示される化合物。
【請求項2】
式(I/A):
【化2】


[式中、R、R、R、R、R、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Xおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物である事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
式(I/B):
【化3】


[式中、R、R、R、R、R、Ra、Rb、Rd、Re、Xおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物である事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
式(I/C):
【化4】


[式中、R、R、R、R、R、Ra、Rb、Rc、Re、Xおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物である事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
nが値1をとる整数である事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオマー、および薬学的に許容される酸または塩基との付加塩。
【請求項6】
およびRが、同一であっても異なっていてもよく、各々他方に独立して、水素原子または直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基を表す事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオマー、および薬学的に許容される酸または塩基とのそれらの付加塩。
【請求項7】
およびRが、同一であっても異なっていてもよく、各々水素原子またはメチル基を表す事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオマー、および薬学的に許容される酸または塩基とのそれらの付加塩。
【請求項8】
が水素原子、ハロゲン原子またはメチル基を表す事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオマー、および薬学的に許容される酸または塩基とのそれらの付加塩。
【請求項9】
が水素原子またはメチル基を表す事を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオマー、および薬学的に許容される酸または塩基とのそれらの付加塩。
【請求項10】
[1−({[5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[6−クロロ−5−(3−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[5−(4−メトキシフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[5−(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩、
[1−({[6−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩、
{1−[({6−クロロ−5−[4−(メチルチオ)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[6−クロロ−5−(3,5−ジクロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン塩酸塩、
N−[3−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩、
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸エチル二塩酸塩、
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)ベンズアミド塩酸塩、
4−(2−クロロ−5−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メトキシ}ピリジン−3−イル)安息香酸塩酸塩、
(1−{[(2−クロロ−3,4’−ビピリジン−5−イル)オキシ]メチル}シクロプロピル)メチルアミン二塩酸塩、
{1−[({6−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]シクロプロピル}−メチルアミン二塩酸塩、
[1−({[5,6−ビス(4−クロロフェニル)ピリジン−3−イル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルアミン二塩酸塩、
5−(4−アミノフェニル)−6−メチル−N−{[1−(メチルアミノ)シクロプロピル]メチル}ピリジン−3−アミン三塩酸塩、
である、請求項1に記載の式(I)の化合物、それらのエナンチオマー、ジアステレオマー、および薬学的に許容される酸または塩基とのそれらの付加塩。
【請求項11】
出発材料として式(II):
【化5】


[式中、R’は、水素原子、メチル基またはtert−ブトキシカルボニル基を表し、R、R、R、R、Xおよびnは式(I)に定義のとおりである]
で示される化合物を使用し、この式(II)の化合物を、塩基性媒質中、Pd(PPhの存在下で式(III):
【化6】


[式中、Wは、−Sn(C、−B(OH)または
【化7】


基を表し、そしてRa、Rb、Rc、Rd、Re、YおよびZは式(I)に定義のとおりである]
で示される化合物と反応させて、式(IV):
【化8】


[式中、R、R’、R、R、R、X、Y、Z、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、およびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、R’がtert−ブトキシカルボニル基を表す時、この式(IV)の化合物を塩酸の存在下に置いて、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/a):
【化9】


[式中、R、R、R、R、X、Y、Z、Ra、Rb、Rc、Rd、Reおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、この式(I/a)の化合物を、塩基性媒質中で、式(V):
【化10】


[式中、R”は、直鎖もしくは分岐(C−C)アルキル基またはアリール−(C−C)アルキル基[ここで、アルキル部分は直鎖であっても分岐していてもよい]を表し、Lは、有機化学で慣用的な脱離基を表す]
で示される化合物と反応させて、式(I)の化合物の特定の場合である式(I/b):
【化11】


[式中、R、R”、R、R、R、X、Y、Z、Ra、Rb、Rc、Rd、Reおよびnは前記と同意義である]
で示される化合物を生成し、本発明化合物の全体を構成する式(I/a)および(I/b)の化合物全体を、常套的精製技術に従って適宜精製し、それらを常套的分離技術に従って異なる異性体に分離してもよく、そしてそれらを薬学的に許容される酸または塩基を用いてそれらの付加塩に適宜変換することを特徴とする、式(I)の化合物の製造方法。
【請求項12】
活性成分として請求項1〜10のいずれか1項に記載の少なくとも一つの化合物を、単独で、または1以上の薬学的に許容される不活性で非毒性の賦形剤もしくは担体と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の少なくとも一つの活性成分を含む、α4β2レセプターの特異的ニコチン性リガンドとして使用するための、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の少なくとも一つの活性成分を含む、脳の老化および神経変性疾患に関連する記憶低下の処置に使用するための、そしてさらに、気分障害、トゥレット症候群、注意欠陥多動性症候群、タバコ離脱症状および疼痛の処置のための、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項15】
アルツハイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病または前頭葉および皮質下認知症に関連する記憶低下の処置に使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の少なくとも一つの活性成分を含む、請求項12に記載の医薬組成物。

【公表番号】特表2009−525311(P2009−525311A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552845(P2008−552845)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【国際出願番号】PCT/FR2007/000170
【国際公開番号】WO2007/085750
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(500287019)レ ラボラトワール セルヴィエ (166)
【Fターム(参考)】