説明

新規なベンジル(ベンジリデン)−ラクタム誘導体

本発明は、新規なベンジル(ベンジリデン)−ラクタム誘導体、式(I)(式中、R1は以下に示される式G1又はG2の基であり、R1、R3、R6、R13、X、a、n及びmは、本明細書中で規定されるとおりである)の化合物、それらの薬学的に許容しうる塩、並びにセロトニン1(5−HT1)受容体の、特に5−HT1A受容体及び5−HT1B受容体の一方又は両方の選択的拮抗薬、逆作用薬及び部分的作用薬を含む医薬組成物に関する。本発明の化合物は、うつ病、不安、強迫性障害(OCD)及び5−HT1作用薬又は拮抗薬を必要とする他の障害の処置又は予防において有用であり、そして心臓の副作用(特にQTc延長)について低下した可能性を有する
【化1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なベンジル(ベンジリデン)−ラクタム誘導体、それらの製造のための中間体、それらを含む医薬組成物、及びそれらの医薬用途に関する。本発明の化合物は、セロトニン1(5−HT1)受容体、特に5−HT1A受容体および5−HT1B(以前は5−HT1Dに分類された)受容体の一方または両方の選択的拮抗薬、逆作用薬及び部分的作用薬を含む。これらは、うつ病、不安、強迫性障害(OCD)及び5−HT1作用薬又は拮抗薬を必要とする他の障害の処置又は予防において有用であり、そして心臓の副作用(特にQTc延長)について低下した可能性を有する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許公報434,561(1991年6月26日公開)は、7−アルキル、アルコキシ、およびヒドロキシ置換−1−(4−置換−1−ピペラジニル)−ナフタレンに言及する。これらの化合物は、片頭痛、うつ病、不安、統合失調症、ストレスおよび疼痛の処置に有用な5−HT1作用薬および拮抗薬といわれる。
【0003】
欧州特許公報343,050(1989年11月23日公開)は、有用な5−HT1Aリガンド療法として7−非置換、ハロゲン化、およびメトキシ置換−1−(4−置換−1−ピペラジニル)−ナフタレンに言及する。
【0004】
PCT公報WO94/21619(1994年9月29日公開)は、5−HT1作用薬および拮抗薬としてナフタレン誘導体に言及する。
【0005】
PCT公報WO96/00720(1996年1月11日公開)は、有用な5−HT1作用薬および拮抗薬としてナフチルエーテルに言及する。
【0006】
PCT公報WO97/36867(1997年10月9日公開)及びWO98/14433(1998年4月9日公開)は、精神治療薬としての有用性を有する関連するベンジル(ベンジリデン)−ラクタム誘導体に言及する。
【0007】
欧州特許公報701,819(1996年3月20日公開)は、5−HT再取り込み阻害剤と組み合わせた5−HT1作用薬および拮抗薬の使用に言及する。
【0008】
Glennonらは、彼らの文献「5−HT1D Serotonin Receptors」、Clinical Drug Dev.Res.,22,25−36(1991)において有用な5−HT1リガンドとして7−メトキシ−1−(1−ピペラジニル)−ナフタレンに言及する。
【0009】
Glennonの文献「Serotonin Receptors:Clinical Implications」,Neuroscience and Behavioral Reviews,14,35−47(1990)は、欲求抑制、体温調節、心臓血管/低血圧作用、睡眠、精神病、不安、うつ病、悪心、嘔吐、アルツハイマー病、パーキンソン病およびハンティングトン病を含むセロトニン受容体に関連する薬理作用に言及する。
【0010】
PCT公報WO95/31988(1995年11月30日公開)は、うつ病、全般性不安、パニック障害、広場恐怖症、対人恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、記憶障害、拒食症および神経性大食症、パーキンソン病、遅発性ジスキネジー、高プロラクチン血症のような内分泌障害、血管けいれん(特に脳血管において)及び高血圧、運動性及び分泌の変化が含まれる場合の胃腸管障害、さらに性的機能不全のようなCNS障害を処置するための、5−HT1A拮抗薬と組み合わせた5−HT1D拮抗薬の使用に言及する。
【0011】
G.Mauraら、J.Neurochem,66(1),203−209(1996)は、5−HT1A受容体または5−HT1A受容体および5−HT1D受容体の両方に対して選択的な作用薬の投与が、確立された治療法が利用可能ではない多重症候群であるヒト小脳性運動失調の処置において大きな改善を示し得ると述べた。
【0012】
欧州特許公報666,261(1995年8月9日公開)は、白内障の処置に有用であると主張されるチアジンおよびチオモルフォリン誘導体に言及する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、式I
【化1】

〔式中、R1は、以下に示される式G1又はG2の基であり、
【化2】

aは0〜8であり;
mは1〜3であり;
【0014】
6は、水素、(C1−C6)アルコキシ若しくは1〜3個のフッ素原子で場合により置換された(C1−C6)アルキル、又は((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選択され、ここでアリール部分は、フェニル、ナフチル、又はヘテロアリール−(CH2q−であり、ここでヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル及びベンゾイソチアゾリルからなる群より選択され、そしてqは0、1、2、3又は4であり、そしてここで該アリール部分及びヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ及び−SOt(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選択される1つ又はそれ以上の置換基で場合により置換され得、ここでtは0、1又は2であり;
13はそれぞれ独立して、(C1−C4)アルキル、又はそれぞれG1若しくはG2のピペラジン環若しくはピペリジン環の環炭素の1つから、それぞれG1若しくはG2のピペラジン環若しくはピペリジン環の利用可能な結合部位を有する同じか若しくは別の環炭素もしくは環窒素への、若しくはR6が利用可能な結合部位を有する環構造を有する場合にR6の環炭素への、(C1−C4)アルキレン架橋であり;
Xは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、−SOt(C1−C6)アルキル(ここでtは0、1又は2である)、−CO210又は−CONR1112であり;
【0015】
10、R11及びR12の各々は、水素、(C1−C4)アルキル、フェニル及びナフチルより独立して選択され、ここで該フェニル若しくはナフチルは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ及び−SOt(C1−C6)アルキルより独立して選択される1つ若しくはそれ以上の置換基で場合により置換され得、ここでtは0、1若しくは2であるか;又はR11及びR12は、それらが結合した窒素と共に、窒素、硫黄及び酸素より選択される0〜4個のヘテロ原子を含み得る5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
3は、ビニル、C(=O)R(ここでRは、直鎖又は分枝のC1−C8アルキルである)、C3−C8シクロアルキル、若しくはアリールであり、ここでRは好ましくはtert−ブチルであり、又は
3は−(CH2gBであり、ここでgは0〜3であり、そしてBは水素、フェニル、ナフチル若しくは酸素、窒素及び硫黄より選択される1〜4個のヘテロ原子を環中に含む5〜6員ヘテロアリール環であり、ただし該環は、2つの隣接した酸素原子も2つの隣接した硫黄原子も含み得ず、そしてここで前述のフェニル、ナフチル及びヘテロアリール環の各々は、(C1−C8)ヒドロキシアルキル−、(C1−C8)アルコキシ−(C1−C8)アルキル−、(C3−C8)ヒドロキシシクロアルキル−、(C3−C8)シクロアルコキシ−、(C1−C8)アルコキシ−(C3−C8)シクロアルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシヘテロシクロアルキル、及び(C1−C8)アルコキシ−ヘテロシクロアルキルより独立して選択される1〜3の置換基で場合により置換され得、ここで各(C3−C8)シクロアルキル部分若しくはヘテロシクロアルキル部分は、1〜3の(C1−C6)アルキル基若しくはベンジル基で独立して置換され得;
【0016】
Bがフェニル環、ナフチル環若しくはヘテロアリール環である場合、該環はそれぞれ、フェニル、ナフチル並びに酸素、窒素及び硫黄より選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール環より独立して選択される1〜3個の置換基で場合により置換され得、ただし該ヘテロアリール環は、2つの隣接する酸素原子も2つの隣接する硫黄原子も含有し得ず、そしてここでそれぞれ独立して選択されるフェニル置換基、ナフチル置換基若しくはヘテロアリール置換基は、それ自体が1〜3の(C1−C8)アルキル置換基若しくはC3−C8シクロアルキル置換基で置換され得;ここでヘテロアリール基の例としては、ピリジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、キノリル、イソキノリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プリニル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、ジヒドロイソキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ベンゾフリル、フロピリジニル、ピロロピリミジニル、及びアザインドリルが挙げられるがこれらに限定されず;又は
【0017】
Bがフェニル環、ナフチル環若しくはヘテロアリール環である場合、該環はそれぞれ、(a)−(CH2tOH(ここでtは1、2又は3である)とオルト位の−COOHとから形成されるラクトン;(b)−CONR1415[ここでR14及びR15は(C1−C8)ア
ルキル及びベンジルより独立して選択されるか、又はR14及びR15は、それらが結合した窒素と共に、−CONR1415基の窒素に加えて窒素、硫黄及び酸素より選択される0〜3個のヘテロ原子を含有し得る5〜7員ヘテロアルキル環を形成し、ここで該ヘテロ原子のいずれかが窒素である場合、それは(C1−C8)アルキル又はベンジルで場合により置換され得、ただし該環は2つの隣接する酸素原子も2つの隣接する硫黄原子も含有し得ない];(c)−(CH2vNCOR1617(ここでvは0、1、2又は3であり、そして−COR16とR17とはそれらが結合した窒素と一緒になって4〜6員ラクタム環を形成する);及び(d)−−(C1−C8)NR1819[ここでR18及びR19の各々は、水素及び(C1−C4)アルキルより独立して選択されるか、又はR18及びR19は、それらが結合した窒素と共に、窒素、硫黄及び酸素より選択される0〜4個のヘテロ原子を含有し得る4〜7員ヘテロアルキル環を形成する]、より独立して選択される1〜3個の置換基で場合により置換され得;
式中、破線は任意の二重結合を示し;そして
nは1、2、又は3である〕
のベンジル(ベンジリデン)−ラクタム又は
その薬学的に許容しうる塩若しくは光学異性体に関する。
【0018】
本発明の他の実施態様は、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル又はピリジルより選択される]である、式Iの化合物に関する。
【0019】
本発明はまた、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル及びピリジルより選択される]であり、前記(C3−C8)ヒドロキシシクロアルキル−置換基、(C1−C8)アルコキシ−(C3−C8)シクロアルキル置換基の(C3−C8)シクロアルキル部分が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルより選択される、式Iの化合物に関する。
【0020】
本発明はまた、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル又はピリジルより選択される]であり、前記1〜3個の場合による置換基の4〜8個の原子を有するヘテロシクロアルキル部分が、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、チオモルホリニル、アゼピニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、オキセタニル及びテトラヒドロフラニルより選択される、式Iの化合物に関する。
【0021】
本発明はまた、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル又はピリジルより選択される]であり、前記アルコキシヘテロシクロアルキル部分が、テトラヒドロピラノキシ、テトラヒドロフラノキシ、オキセタノキシ、アゼチジノキシ、ピロリジノキシ及びピペリジノキシより選択される、式Iの化合物に関する。
【0022】
本発明はまた、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル又はピリジルより選択される]であり、前記1〜3個の場合による置換基の5〜6員ヘテロアリール環が、ピリジル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、及びピリダジニルより選択される、式Iの化合物に関する。
【0023】
本発明はまた、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル又はピリジルより選択される]であり、前記−CONR1415置換基のR14基及びR15基が、それらが結合した窒素と共に、ピペリジン、N−(C0−C6)アルキルピペラジン及びモルホリンより選択される5〜6員ヘテロアルキル環を形成する、式Iの化合物に関する。
【0024】
本発明はまた、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル又はピリジルより選択される]であり、前記−(CH2vNCOR1617置換基の−COR16基及びR17基が、それらが結合した窒素と共に、5員又は6員のラクタム環を形成し、そしてvが1である、式Iの化合物に関する。
【0025】
本発明はまた、R3が(CH2gB[ここでgは0であり、そしてBはフェニル又はピリジルより選択される]であり、前記−CH2OH置換基とオルト位の−COOH置換基とからラクトンが形成される、式Iの化合物に関する。
【0026】
本発明の化合物の具体例は、以下のとおりである:
[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
【0027】
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−メトキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピリジン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン、
【0028】
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、並びにその薬学的に許容しうる塩及び光学異性体。
【0029】
本発明の化合物の具体的な光学異性体としては:
(R)−3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
【0030】
(S)−3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−(S)−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、及びその薬学的に許容しうる塩が挙げられる。
【0031】
他に指示がなければ、用語「ハロ」は、本明細書中で使用される場合、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを含む。
【0032】
他に指示がなければ、用語「アルキル」は、本明細書中で使用される場合、1〜8個の炭素原子を有する直鎖又は分枝のアルキル基を含む。
【0033】
他に指示がなければ、用語「シクロアルキル」は、本明細書中で使用される場合、4〜7個の環炭素原子を含有する環状炭化水素から誘導される部分を含み、直鎖又は分枝のアルキル部分で置換された環状炭化水素部分を含む。
【0034】
他に指示がなければ、用語「ヘテロシクロアルキル」は、本明細書中で使用される場合、1つ又はそれ以上の環炭素原子が、窒素、酸素若しくは硫黄又はそれらのあらゆる組合せで置き換えられた環状炭化水素を含む。このような基の例は、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル(thiomorphlinyl)、ピペラジニル、及びアゼピニル(azapinyl)である。
【0035】
用語「アルコキシ」は、本明細書中で使用される場合、「アルキル−O−」を意味し、ここで「アルキル」は上記のとおり規定される。
【0036】
用語「アルキレン」は、本明細書中で使用される場合、2つの利用可能な結合部位を有するアルキルラジカル(すなわち、−アルキル−)を意味し、ここで「アルキル」は上記のとおり規定される。
【0037】
用語「アルケニル」は、エテニル及びプロペニルのような、鎖に沿った任意の安定な点に存在し得る1つ又はそれ以上の不飽和炭素−炭素結合を含む直鎖配置又は分枝配置の炭化水素鎖を含むことを意図される。アルケニル基は、典型的には2〜約12個の炭素原子、より典型的には2〜約8個の炭素原子を有する。
【0038】
用語「アルキニル」は、エチニル及びプロピニルのような、鎖に沿った任意の安定な点に存在し得る1つ又はそれ以上の炭素−炭素三重結合を含む直鎖配置又は分枝配置のいずれかの炭化水素鎖を含むことを意図される。アルキニル基は、典型的には2〜約12個の炭素原子、より典型的には2〜約8個の炭素原子を有する。用語「アリール」は、ヒュッケルの理論に従って、5〜約12個の環原子を含有する環状非局在化(4n+2)π電子系を有する基を含むことを意図される。アリール基の例としては、アレーン及びそれらの置換生成物、例えば、特に、フェニル、ナフチル及びトルイルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
用語「ヘテロアリール」は、芳香族複素環式基を含むことを意図され、そして特に、非限定的例チオフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル及びイソチアゾリルを含む。
【0040】
他に指示がなければ、用語「1つ又はそれ以上の置換基」とは、本明細書中で使用される場合、1から、利用可能な結合部位の数に基づいて可能な最大数までの置換基を指す。
【0041】
式Iの化合物は、キラル中心を有し得、それ故異なる鏡像異性配置で存在し得る。本発明は、全ての鏡像体、ジアステレオマー、及び他の立体異性体、さらに上記式Iの化合物のあらゆる可能な互変異性体、さらにラセミ混合物及びそれらの他の混合物を包含する。
【0042】
本発明はまた、式Iの化合物の薬学的に許容しうる酸付加塩に関する。式Iの化合物の薬学的に許容しうる酸付加塩の例は、塩酸、p−トルエンスルホン酸、フマル酸、クエン酸、コハク酸、サリチル酸、シュウ酸、臭化水素酸、リン酸、メタンスルホン酸、酒石酸、マレイン酸、ジ−p−トルオイル酒石酸、及びマンデル酸の塩である。
【0043】
本発明はまた、式Iの化合物の全ての放射性標識形態に関する。式Iの好ましい放射性標識化合物は、放射性標識が3H、11C、14C、18F、123I及び125Iより選択されるような化合物である。このような放射性標識化合物は、動物及びヒトの両方における代謝薬物動態学的研究及び結合アッセイにおける研究ツール及び診断ツールとして有用である。
【0044】
本発明はまた、うつ病、不安、付随する不安を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖症、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界性人格障害、睡眠障害、精神病、けいれん、運動異常、ハンチントン病又はパーキンソン病の症状、痙縮、てんかんの結果として生じるけいれんの抑制、脳虚血、拒食症、失神発作、運動低下症、頭蓋外傷、薬物依存、早漏、月経前症候群(PMS)関連気分及び欲求障害、炎症性腸疾患、摂食行動の変容、炭水化物渇望途絶、後期黄体相不快障害、タバコの使用中止に関連する症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ぼけ、認知機能障害、高血圧、過食症、拒食症、肥満、心不整脈、ニコチン若しくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン系薬、バルビツレート、オピオイド又はコカインに対する依存又は嗜癖より選択される薬物依存及び嗜癖;病的賭博;抜毛癖(trichotilomania);頭痛、発作、外傷性脳損傷(TBI)、精神病、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジー、運動過剰症、失読症、統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、てんかん、アルツハイマー型の老人性痴呆症(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠陥過活動性障害(ADHD)及びツレット症候群より選択される、ヒトを含む哺乳動物における障害又は状態の処置のための医薬組成物であって、ある量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容しうる塩、及び薬学的に許容しうる担体を含む医薬組成物に関する。
【0045】
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物における本明細書中で上述された障害又は状態を処置する方法であって、このような処置を必要とする哺乳動物に、このような障害又は状態の処置において有効な量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を投与することからなる方法に関する。
【0046】
本発明はまた、哺乳動物における本明細書中で上述された障害又は状態の処置における使用のための医薬組成物であって、5−HT1B受容体の有効な拮抗薬、逆作用薬又は部分的作用薬である、ある量の式Iの化合物及び薬学的に許容しうる担体を含む医薬組成物に関する。
【0047】
本発明はまた、哺乳動物における本明細書中で上述された障害又は状態を処置する方法であって、このような処置を必要とする哺乳動物に、5−HT1B受容体の有効な拮抗薬、逆作用薬又は部分的作用薬である、ある量の式Iの化合物を投与することからなる方法に関する。
【0048】
本明細書中で使用される場合、用語「うつ病」は、うつ病性障害、例えば、単一エピソード又は反復性の大うつ病性障害、並びに気分変調性障害、抑うつ神経症、及び神経症性うつ病;拒食症、体重減少、不眠及び早朝の覚醒、並びに精神運動遅延を含むメランコリー性うつ病;食欲増加、睡眠過剰、精神運動性激越又は興奮性、不安及び恐怖症、季節性情動障害、又は双極性障害若しくは躁うつ病、例えば、双極I型障害、双極II型障害及び気分循環性障害を含む非定型うつ病(又は反応性うつ病)を含む。
【0049】
用語「うつ病」に包含される他の気分障害としては、早期発症及び後期発症の、非定型特徴を伴うか又は伴わない気分変調性障害;早期発症及び後期発症の、抑うつ気分を伴うアルツハイマー型痴呆;抑うつ気分を伴う血管性痴呆、アルコール、アンフェタミン、コカイン、幻覚剤、吸入剤、オピオイド、フェンシクリジン、鎮静剤、睡眠薬、不安緩解剤及びその他の物質により誘発される障害;抑うつ型の統合失調性感情障害;並びに抑うつ気分を伴う適応障害が挙げられる。
【0050】
本明細書中で使用される場合、用語「不安」は、広場恐怖を伴うか又は伴わないパニック障害、パニック障害の病歴がない広場恐怖症、特定恐怖症、例えば、特定動物恐怖、対人恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害及び急性ストレス障害を含むストレス障害、並びに全般性不安障害のような不安障害を含む。
【0051】
「全般性不安」は、典型的には、その期間の大部分の日に症状を伴う長期間(例えば、少なくとも6ヶ月)の過度の不安又は心配として定義される。不安及び心配は、制御が困難であり、そして情動不安、疲れやすいこと、集中力の欠如、興奮性、筋肉緊張、及び睡眠障害を伴い得る。
【0052】
「パニック障害」は、反復性パニック発作と、その後の別のパニック発作についての少なくとも1ヶ月の持続的な懸念の存在として定義される。「パニック発作」は、強い不安、恐怖又は恐れの突然の発症がある個別の期間である。パニック発作の間、個人は、動悸、発汗、震え、息切れ、胸痛、吐き気及びめまいを含む種々の症状を経験し得る。パニック障害は、広場恐怖を伴うか又は伴わずに起こり得る。
【0053】
「恐怖症」は、広場恐怖、特定恐怖及び対人恐怖を含む。「広場恐怖」は、逃げることが困難であるか若しくは都合が悪そうな場所若しくは状況、又はパニック発作の事象において助けが利用できそうにない場所若しくは状況についての不安を特徴とする。広場恐怖は、パニック発作の病歴が無くても起こり得る。「特定恐怖」は、恐れる対象又は状況により引き起こされる臨床的に重大な不安を特徴とする。特定恐怖は、以下の亜型を含む:動物または昆虫をきっかけとする動物型;自然環境における対象、例えば嵐、高所又は水をきっかけとする自然環境型;血液若しくは外傷を見ること又は注射若しくは他の侵襲性の医療処置を見ること若しくは受けることをきっかけとする血液−注射−外傷型;公共輸送機関、トンネル、橋、エレベーター、飛行、運転又は閉鎖された空間のような特定の状況をきっかけとする状況型;並びに恐れが他の刺激をきっかけとするその他の型。特定恐怖はまた、単純恐怖とも言われる。「対人恐怖」は、特定の型の社会的状況又は行動状況にさらされることにより引き起こされる臨床的に重大な不安を特徴とする。対人恐怖はまた、社会不安障害とも呼ばれ得る。
【0054】
用語「不安」の範囲内に包含される他の不安障害としては、アルコール、アンフェタミン、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、フェンシクリジン、鎮静剤、睡眠薬、不安緩解剤及び他の物質により誘発される不安障害、並びに不安を伴うか又は混合不安およびうつ病を伴う適応障害が挙げられる。
【0055】
発明の詳細な説明
他に記載される場合を除き、以下の反応スキーム及び考察におけるR1、R3、X、G1、G2、R6、R13、n及びmは上記の通り定義される。他に記載がなければ、全ての反応スキームについての反応条件は、窒素又はアルゴンのような当該分野で一般的に使用される不活性雰囲気を含む。
【0056】
スキーム1及び1a〜1dは、R1=G1である式Iの化合物を製造するのに適した一般的な方法に言及する。スキーム1の工程1において、2−置換ベンズアルデヒドV[ここでスキーム1においてZで表される2位の置換基は、限定されないがF、Cl、Br、I、及びスルホネートのような酸化的付加を受けることができる官能基である、例えば2−フルオロベンズアルデヒド]と、式IVのN−置換化合物の混合物を、水、1,4−ジオキサン、n−ブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル又はそれらの混合物より選択される溶媒(好ましくは水)中で、トリアルキルアミン又はアルカリ金属炭酸塩、好ましくは炭酸カリウムのような塩基を用いて、約40℃〜約150℃、好ましくは約90℃〜約120℃の温度で処理して、式IIIのアルデヒドを得る。2−Z−ベンズアルデヒドと式IVのN−置換化合物との混合物を、トルエン、ベンゼン、DMEより選択される溶媒(ここでトルエンが好ましい)中、ナトリウムtert−ブトキシド若しくはカリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウム、リン酸カリウム、好ましくはナトリウムtert−ブトキシドのような塩基を用いて、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデン(dibenzyidene)−アセトン)ジパラジウム、トランスジクロロ−ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのようなパラジウム源、又は場合により添加される(添加される場合、BINAP又はトリフェニルホスフィンのような)ホスフィンリガンドと共に(酢酸パラジウム及びBINAPが好ましい)、約40℃〜150℃、好ましくは約90℃〜120℃の温度で処理して、式IIIのアルデヒドを得る。
【0057】
スキーム1の工程2は、N−置換ラクタムII[式中、N−置換基R3は、ビニル又はC(=O)Rであり、ここでRは直鎖又は分枝のC1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、アリール、又はCF3であり、ここでRは好ましくはtert−ブチルである]の式IIIのアルデヒドへの付加反応であり、アミン又は水素化ナトリウム若しくはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)のようなアミン又は水素化金属塩基を、反応不活性な反応溶媒、好ましくはジエチルエーテル、ジオキサン及びテトラヒドロフランより選択されるエーテル性溶媒(最も好ましくはテトラヒドロフラン)中で、約−30℃〜約100℃、好ましくは約−10℃〜30℃の温度にて使用して、式Iの化合物[式中、点線は炭素−炭素二重結合を表す](スキーム1においてIBと示す)を生成する(Sasaki、H.ら J.Med.Chem.、1991、34、628−633を参照のこと)。一実施態様において、R3は反応条件下で除去される。他の実施態様において、例えば、R3がビニルである場合、別の脱保護工程が必要となる。この場合、R3を、トリフルオロ酢酸又は塩酸のような水性酸処理(トリフルオロ酢酸が好ましい)を使用して除去することができる。
【0058】
スキーム1の工程3は、IBの炭素−炭素二重結合の接触還元であり、式Iの化合物(スキーム1においてIAと示す)を生成する。この二重結合の還元は、水素ガス(H2)を用いて、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又は塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下で、約1〜約5気圧、好ましくは約3〜約4気圧の圧力にて、約10℃〜約100℃、好ましくは40℃〜60℃の温度にて反応混合物を振盪しながらなされ得る。あるいは、シクロヘキサジエン又はギ酸アンモニウム(ここではギ酸アンモニウムが好ましい)のようなヒドリド供与体を水素の代わりに、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中で、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又は塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下で、約20℃〜150℃、好ましくは40℃〜80℃の温度で使用する移動水素化条件下で二重結合を還元し得る。あるいは、スキーム1において1Aと示される式1の化合物を生成するための1Bの炭素−炭素二重結合の還元を、当業者に公知の代替の手順を使用して達成することができる。Larock、R.C.Comprehensive Organic Transformations.VCN Publishers、1989。R6がベンジル又は水素化条件下で不安定な別の基である場合には、対応するNH誘導体(すなわち、R6=H)が形成される。
【0059】
スキーム1の工程4は、R3が水素である式IAの化合物(任意の二重結合が存在しない式Iの化合物)の、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式IA’の化合物への、N−アリール化又はN−ヘテロアリール化による変換を示す。式IAの化合物を、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミド、リン酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸タリウム、炭酸セシウム、カリウムtert−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド、又はナトリウムtert−ブトキシド、好ましくは炭酸カリウムのような塩基、1,2−エチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、又はcis−1,2−ジアミノシクロヘキサン、好ましくはN,N’−ジメチルエチレンジアミンのようなジアミン、及び塩化銅、臭化銅若しくはヨウ化銅又は他の銅(I)塩、好ましくはヨウ化銅を用いて、少量の水、好ましくは約1%〜約4%の水(式IIの化合物に対してw/w)の存在下で、1,2−ジメトキシエタン、ジグライム、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン又はトルエン、好ましくはトルエンのような反応不活性溶媒中、場合により第一の溶媒に対して5〜15%体積/体積のオーダーでDMF又はジメチルアセトアミドのような極性共溶媒の存在下で、約40℃〜約150℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理して、R3が場合により置換されたアリール又はヘテロアリールである式IA’の化合物を生じる。
【0060】
スキーム1の工程4におけるN−アリール化又はN−ヘテロアリール化はまた、R3が水素である式IAの化合物(任意の二重結合が存在しない式Iの化合物)を、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミドを用いて、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属アミン塩基、アルカリ金属ホスホネート、又はアルカリ金属アルコキシド、好ましくは炭酸セシウムのような塩基、ホスフィンリガンド、好ましくは9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)キサンテン(XANTPHOS)、及び酢酸パラジウム(II)又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)又は対応するクロロホルム付加体、好ましくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)のようなパラジウム種と共に、1,4−ジオキサン又はトルエン、好ましくは1,4−ジオキサンのような不活性溶媒中、約40℃〜約160℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理することにより達成し得る。R6がHである式Iの化合物について、第2級アミンのさらなる官能基化を、当業者に公知の標準的なアルキル化又は還元的アミノ化条件下で行うことができる。
【0061】
あるいは、スキーム1の工程3aにおいて、式IBの化合物を、式1B’を有するN−アリール誘導体又はN−ヘテロアリール誘導体に、上記の工程4の手順を使用して変換し得る。R1がG1でありそしてR3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である、スキーム1においてIA’と示される式Iの化合物を、次いで上記工程3の手順を使用してスキーム1の工程4において製造する。
【0062】
6がベンジル又は水素化条件下で不安定な別の基である場合、対応する第2級アミン誘導体(すなわち、R6がHである)を形成する。R6がHである場合、第2級アミンのさらなる官能基化を、当業者に公知の標準的なアルキル化又は還元的アミノ化条件下で行うことができる。
【0063】
【化3】

【0064】
スキーム1aは、任意の二重結合が存在するかまたは存在しない式Iの化合物の製造を示し、ラクタムIIaのN−アリール化又はN−ヘテロアリール化で開始して、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基であるラクタムIIを形成する。
【0065】
スキーム1aの工程1において、ラクタムIIAを、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミド、リン酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸タリウム、炭酸セシウム、カリウムtert−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド、又はナトリウムtert−ブトキシド、好ましくは炭酸カリウムのような塩基、1,2−エチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン又はcis−1,2−ジアミノシクロヘキサン、好ましくはN,N’−ジメチル−エチレンジアミンのようなジアミン、及び塩化銅、臭化銅またはヨウ化銅、好ましくはヨウ化銅を用いて、少量の水、好ましくは約1%〜約4%の水の存在下で、1,2−ジメトキシエタン、ジグライム、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン又はトルエン、好ましくはトルエンのような反応不活性溶媒中で、約40℃〜約150℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理して、R3が場合により置換されたアリール又はヘテロアリールである式IIのラクタムを得る。
【0066】
工程1(スキーム1a)のN−アリール化又はN−ヘテロアリール化もまた、R3が水素である式IIAのラクタムを、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミドを用いて、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属アミン塩基、アルカリ金属ホスホネート、又はアルカリ金属アルコキシド、好ましくは炭酸セシウムのような塩基、ホスフィンリガンド、好ましくは9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(XANTPHOS)、及び酢酸パラジウム(II)又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)若しくは対応するクロロホルム付加体、好ましくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)のようなパラジウム種と共に、1,4−ジオキサン又はトルエン、好ましくは1,4−ジオキサンのような不活性溶媒中、約40℃〜約160℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理することにより達成され得る。
【0067】
スキームIaの工程2において、スキームIのように製造されたアルデヒドIIIを、R3が場合により置換されたアリール又はヘテロアリールであるラクタムIIを用いて、スキーム1の工程2の手順を使用して処理することにより化合物IB’を製造する。
【0068】
スキーム1aの工程2において、もう一つの方法として、スキームIのように製造されるアルデヒドIIIを、R3が場合により置換されたアリール又はヘテロアリールであるラクタムIIを用いて、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル、又は1,4−ジオキサン、好ましくはテトラヒドロフランのような溶媒中、ナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)、カリウムビス(トリメチルシリルアミド)、リチウムビス(トリメチルシリルアミド)、又はリチウムジイソプロピルアミドのようなアルカリ金属アミン塩基、又は水素化ナトリウム若しくは水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)の存在下で処理し、次いでジエチルクロロホスホネートを約−30℃〜約100℃、好ましくは約−10℃〜約30℃の温度で加えることにより、化合物1B’を製造することができる。
【0069】
スキームIaの工程3において、化合物IA’を、化合物IB’の接触水素化によりスキーム1における工程3の手順を使用して製造する。
【化4】

【0070】
スキーム1bは、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式IIのラクタムの代替の製造を示す。
【0071】
スキーム1bの工程1において、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である化合物R3−NH2を、式VIの化合物[式中、VIの基Aは、F、Cl、Br、I又はアルキル若しくはアリールスルホネートより選択され、好ましくはClであり、そして基Bは、F、Cl、Br、I、OC1−C4アルキル、OH、又は対応するカルボン酸と限定されないがカルボジイミド(ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩)若しくはトリプロピル無水ホスホン酸のような標準的カルボン酸活性化試薬との反応から誘導される活性化カルボン酸基より選択される(好ましくはCl)]を用いて、水、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、若しくはテトラヒドロフラン、又はそれらの組合せ、好ましくはテトラヒドロフランのような溶媒中、約10℃〜約120℃、好ましくは約50℃〜約80℃の温度にて、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属炭酸塩、好ましくは炭酸セシウムのような塩基の存在下又は不在下で処理する。
【0072】
次いで化合物IB’及びIA’を、スキームIaの手順により製造することができる。
【化5】

【0073】
6がベンジル又は水素化条件下で不安定な別の基である場合、対応する第2級アミン誘導体(すなわち、R6がHである)を形成する。R6がHである場合、第2級アミンのさらなる官能基化を、当業者に公知の標準的アルキル化条件又は還元的アミノ化条件下で行うことができる。
【0074】
スキーム1cは、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式IB’及びIA’の化合物のさらに別の代替の製造を示す。
【0075】
スキーム1cの工程1において、Dがクロロ、ブロモ、又はヨードより選択され、好ましくはブロモであるオルトハロ−ベンズアルデヒドVIIを、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式IIのラクタムを用いて、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル、又は1,4−ジオキサン、好ましくはテトラヒドロフランのような溶媒中、ナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)、カリウムビス(トリメチルシリルアミド)、リチウムビス(トリメチルシリルアミド)、又はリチウムジイソプロピルアミドのようなアルカリ金属アミン塩基、又は水素化ナトリウム若しくは水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)の存在下で処理することにより式VIIIの化合物を製造する。
【0076】
スキーム1cの工程2において、式VIIIの化合物を、式IVのN−置換化合物を用いて、水、1,4−ジオキサン、n−ブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル又はそれらの混合物より選択される溶媒、好ましくは水中、トリアルキルアミン又はアルカリ金属炭酸塩、好ましくは炭酸カリウムのような塩基と共に、約40℃〜約150℃、好ましくは約90℃〜約120℃の温度にて処理して式IB’の化合物を得ることにより式IB’の化合物を製造する。あるいは、このカップリングを、パラジウムのような遷移金属を使用することにより促進することができ、そして好ましい方法は、Buchwaldら J.Org.Chem.2000、65、p1144−1157及びp1158−1174に記載されるようなBuchwaldの方法である。VIIIと式IVのN−置換化合物との混合物を、トルエン、ベンゼン、及びDMEより選択される溶媒(ここではトルエンが好ましい)中で、ナトリウムtert−ブトキシド若しくはカリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウム、カリウムホスホネート、好ましくはナトリウムtert−ブトキシドのような塩基を用いて、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン(dibenzyideneacetone))ジパラジウム、トランスジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのようなパラジウム源と共に、又はBINAP若しくはトリフェニルホスフィンのような場合により添加されるホスフィンリガンドを加え(ここでは酢酸パラジウム及びBINAPが好ましい)、約40℃〜150℃、好ましくは約900℃〜120℃の温度にて処理して式IB’の化合物を得る。次いで上記のように、式IB’の化合物を、式IA’の化合物に変換することができる。
【0077】
スキーム1cの工程3は、IB’の炭素−炭素二重結合の接触還元であり、スキーム1においてIA’と示される式Iの化合物を生成する。この二重結合の還元は、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又はトリス(トリフェニルホスフィン)塩化ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下、約1〜約5気圧、好ましくは約3〜約4気圧の圧力で、約10℃〜約100℃、好ましくは40℃〜60℃の温度にて、反応混合物を振盪しながら水素ガス(H2)を用いてなされ得る。あるいは、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又はトリス(トリフェニルホスフィン)塩化ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下、約20℃〜150℃、好ましくは40℃〜80℃の温度にて、シクロヘキサジエン又はギ酸アンモニウムのようなヒドリド供与体(ここではギ酸アンモニウムが好ましい)を水素の代わりに使用する移動水素化条件下で、二重結合を還元し得る。
【0078】
あるいは、スキーム1において1Aと示される式1の化合物を生じる1Bの炭素−炭素二重結合の還元は、当業者に公知の代替の手順を使用して達成することができる。Larock、R.C.Comprehensive Organic Transformations.VCN Publishers、1989。
【0079】
【化6】

【0080】
スキーム2、2a及び2bは、R1=G2である式Iの化合物を製造するのに適切な一般的方法に言及する。
【0081】
スキーム2の工程1は、ボロン酸又はボロン酸エステルIX[ここでLはOH及びO(C1−C4)アルキルより選択されるか、又は両方のL置換基が共に1,3,2−ベンゾジオキサボロール誘導体を形成し、好ましくはLはOHである]と、ハロピリジンX[ここでハロ基Hlは、クロロ、ブロモ若しくはヨード又はスルホネートより選択され、好ましくはブロモである]とを、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン、ジクロロパラジウムビストリフェニルホスフィン、又はトリス(ジベンジリデン(dibenzidene)−アセトン)ジパラジウム、好ましくはパラジウムテトラキストリフェニルホスフィンのようなパラジウム触媒、及び炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウム、好ましくは炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属塩基の存在下、ジメトキシエタンと水、メタノール、又はエタノール、好ましくは水のような極性プロトン性溶媒とを含有する溶媒系で、約10℃〜約150℃、好ましくは約70℃〜約110℃の温度でカップリングすることによる化合物XIの製造を説明する。
【0082】
スキーム2の工程2において、化合物XIを、N−置換ラクタムII[ここでN−置換基R3はビニル又はC(=O)Rであり、Rは直鎖又は分枝のC1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、又はアリール、CF3、好ましくはtert−ブチルである]を用いて、アミン又は水素化ナトリウムのような水素化金属塩基又はナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)の存在下で、反応不活性溶媒、好ましくはジエチルエーテル、ジオキサン及びテトラヒドロフランより選択されるエーテル性溶媒、最も好ましくはテトラヒドロフラン中で、約−30℃〜約100℃、好ましくは約−10℃〜30℃の温度にて処理することにより化合物XIIを製造する。R3がビニルである実施態様において、水性酸、好ましくはトリフルオロ酢酸を後処理に使用してR3を除去する。
【0083】
スキーム2の工程3において、化合物XIIのピリジニル窒素のアルキル化及びピリジニル環の部分還元により化合物XIIIを製造する。化合物XIIを、過剰のヨウ化アルキル、アルキルメタンスルホネート、アルキルアリールスルホネート、又はアルキルトリフレートを用いて、アセトニトリル又は1,4−ジオキサン、好ましくはアセトニトリルのような溶媒中、約20℃〜約150℃、好ましくは70℃〜90℃の温度にて、約10分〜約60時間、ピリジン窒素をアルキル化するのに十分な期間処理し、続いて溶媒を真空で除去し、続いて低級アルコール溶媒、好ましくはメタノールを添加し、続いてホウ水素化ナトリウムを添加する。
【0084】
スキーム2の工程4において、R1がG2でありそしてR3がHである式Iの化合物(スキーム2においてICと示される)を、XIIIの炭素−炭素二重結合の接触還元により製造する。この二重結合の還元は、水素ガス(H2)を用いて、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又はトリス(トリフェニルホスフィン)塩化ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下、約1〜約5気圧、好ましくは約3〜約4気圧の圧力で、約10℃〜約100℃、好ましくは40℃〜60℃の温度にて、反応混合物を振盪しながらなされ得る。あるいは、シクロヘキサジエン又はギ酸アンモニウムのようなヒドリド供与体(ギ酸アンモニウムが好ましい)を水素の代わりに、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又はトリス(トリフェニルホスフィン)塩化ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下、約20℃〜150℃、好ましくは40℃〜80℃の温度にて使用する移動水素化条件下で二重結合を還元し得る。
【0085】
あるいは、スキーム2において1Cと示される式1の化合物を生成するXIIIの炭素−炭素二重結合の還元を、当業者に公知の代替の手順を使用して達成することができる。Larock、R.C.Comprehensive Organic Transformations.VCN Publishers,1989。
【0086】
スキーム2の工程5において、R1がG2でありそしてR3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式IC’の化合物を、R1がG2でありそしてR3がHである式ICの化合物から、N−アリール化又はN−ヘテロアリール化により製造する。式ICの化合物を、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミド、リン酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸タリウム、炭酸セシウム、カリウムtert−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド、又はナトリウムtert−ブトキシド、好ましくは炭酸カリウムのような塩基、1,2−エチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン又はcis−1,2−ジアミノシクロヘキサン、好ましくはN,N’−ジメチルエチレンジアミンのようなジアミン、及び塩化銅、臭化銅若しくはヨウ化銅又は他の銅(1)源、好ましくはヨウ化銅を用いて、少量の水、好ましくは約1%〜約4%の水の存在下、1,2−ジメトキシエタン、ジグライム、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン又はトルエン、好ましくはトルエンのような反応不活性溶媒中、約40℃〜約150℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理して、R3が場合により置換されたアリール又はヘテロアリールである式IC’の化合物を得る。
【0087】
スキーム2の工程5におけるN−アリール化又はN−ヘテロアリール化はまた、R1がG2でありそしてR3がHである式ICの化合物を、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミドを用いて、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属アミン塩基、アルカリ金属ホスホネート、又はアルカリ金属アルコキシド、好ましくは炭酸セシウムのような塩基、ホスフィンリガンド、好ましくは9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(XANTPHOS)、及び酢酸パラジウム(II)又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)又は対応するクロロホルム付加体、好ましくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)のようなパラジウム種と共に、1,4−ジオキサン又はトルエン、好ましくは1,4−ジオキサンのような不活性溶媒中、約40℃〜約160℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理することにより達成され得る。R6がHである式IC又はIC’の化合物については、第2級アミンのさらなる官能基化を、当業者に公知の標準的なアルキル化又は還元的アミノ化条件下で行うことができる。
【0088】
【化7】

【0089】
スキーム2aは、R1がG2である式IC’の化合物への代替のルートを示す。スキーム2aの工程1において、式XIIの化合物を、N−アリール化又はN−ヘテロアリール化により、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式XIVの化合物に変換する。式XIIの化合物を、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミド、リン酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸タリウム、炭酸セシウム、カリウムtert−ブトキシド、リチウムtert−ブトキシド、又はナトリウムtert−ブトキシド、好ましくは炭酸カリウムのような塩基、1,2−エチレンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチル−エチレンジアミン又はcis−1,2−ジアミノシクロヘキサン、好ましくはN,N’−ジメチルエチレンジアミンのようなジアミン、及び塩化銅、臭化銅またはヨウ化銅、好ましくはヨウ化銅を用いて、少量の水、好ましくは約1%〜約4%の水の存在下、1,2−ジメトキシエタン、ジグライム、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン又はトルエン、好ましくはトルエンのような反応不活性溶媒中、約40℃〜約150℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理して、R3が場合により置換されたアリール又はヘテロアリールである式XIVの化合物を生じる。
【0090】
スキーム2aの工程1におけるN−アリール化又はN−ヘテロアリール化はまた、R1がG2でありそしてR3がHである式XIIの化合物を、アリール又はヘテロアリールクロリド、ブロミド、ヨージド、又はスルホネート、好ましくはブロミドを用いて、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属アミン塩基、アルカリ金属ホスホネート、又はアルカリ金属アルコキシド、好ましくは炭酸セシウムのような塩基、ホスフィンリガンド、好ましくは9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(XANTPHOS)、及び酢酸パラジウム(II)又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)若しくは対応するクロロホルム付加体、好ましくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)のようなパラジウム種と共に、1,4−ジオキサン又はトルエン、好ましくは1,4−ジオキサンのような不活性溶媒中、約40℃〜約160℃、好ましくは約80℃〜約120℃の温度にて処理することにより達成し得る。
【0091】
スキーム2aの工程1aは、式XIの化合物を、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式IIの化合物(スキーム1から)を用いて、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル、又は1,4−ジオキサン、好ましくはテトラヒドロフランのような溶媒中、ナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)、カリウムビス(トリメチルシリルアミド)、リチウムビス(トリメチルシリルアミド)、若しくはリチウムジイソプロピルアミドのようなアルカリ金属アミン塩基、又は水素化ナトリウム若しくは水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物、好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)と共に処理することによる式XIVの化合物の製造への代替ルートを示す。
【0092】
スキーム2aの工程2において、式XIVの化合物を、過剰のヨウ化アルキル、アルキルメタンスルホネート、アルキルアリールスルホネート、又はアルキルトリフレートを用いて、アセトニトリル又は1,4−ジオキサン、好ましくはアセトニトリルのような溶媒中、約20℃〜約150℃、好ましくは70℃〜90℃の温度にて、約10分〜約60時間、ピリジン窒素をアルキル化するために十分な期間処理し、続いて溶媒を真空で除去し、そして続いて低級アルコール溶媒、好ましくはメタノールを添加し、続いてホウ水素化ナトリウムを添加することにより式XVの化合物を製造する。
【0093】
スキーム2aの工程3において、低級アルコール、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、固体支持体上に懸濁された白金又はパラジウムのような貴金属触媒、好ましくは10%炭素担持パラジウムを用いて、約1気圧〜約5気圧、好ましくは約3気圧〜約4気圧の水素圧下、約10℃〜約100℃、好ましくは約40℃〜約60℃の温度にて、反応混合物を振盪しながらの化合物XVの接触還元により、R1がG2でありそしてR3がHである式Iの化合物(スキーム2においてIC’と示される)を製造する。あるいは、水素の代わりにシクロヘキサジエン又はギ酸アンモニウムのようなヒドリド供与体(ギ酸アンモニウムが好ましい)を、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又はトリス(トリフェニルホスフィン)塩化ロジウム (Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下、約20℃〜150℃、好ましくは40℃〜80℃の温度にて使用する移動水素化条件下で、二重結合を還元し得る。
【0094】
あるいは、スキーム2aにおいて1C’と示される式1の化合物を生成するXVの炭素−炭素二重結合の還元は、当業者に公知の代替の手順を使用して達成することができる。Larock、R.C.Comprehensive Organic Transformations.VCN Publishers、1989。
【化8】

【0095】
スキーム2bは、R1がG2でありそしてR3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式Iの化合物の合成のためのさらに別のルートを示す。スキーム2bの工程1において、低級アルコール、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、固体支持体上に懸濁された白金又はパラジウムのような貴金属触媒、好ましくは10%炭素担持パラジウムを用いて、約1気圧〜約5気圧、好ましくは約3気圧〜約4気圧の水素圧下で、約10℃〜約100℃、好ましくは約40℃〜約60℃の温度にて、反応混合物を振盪しながらの、R3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である化合物XIVの接触還元によりR1がG2である式XVIの化合物を製造する。あるいは、シクロヘキサジエン又はギ酸アンモニウムのようなヒドリド供与体(ギ酸アンモニウムが好ましい)を水素の代わりに、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又はトリス(トリフェニルホスフィン)塩化ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下、約20℃〜150℃、好ましくは40℃〜80℃の温度にて使用する移動水素化条件下で二重結合を還元し得る。
【0096】
あるいは、式XVIの化合物を生成するXIVの炭素−炭素二重結合の還元は、当業者に公知の代替の手順を使用して達成することができる。Larock、R.C.1989。
【0097】
スキーム2bの工程2において、式XVIの化合物を、過剰のヨウ化アルキル、アルキルメタンスルホネート、アルキルアリールスルホネート、又はアルキルトリフレートを用いて、アセトニトリル又は1,4−ジオキサン、好ましくはアセトニトリルのような溶媒中、約20℃〜約150℃、好ましくは70℃〜90℃の温度にて、約10分〜約60時間、ピリジン窒素をアルキル化するために十分な期間処理し、続いて溶媒を真空で除去し、そして続いて低級アルコール溶媒、好ましくはメタノールを加え、続いてホウ水素化ナトリウムを加えることにより、式XVIIの化合物を製造する。
【0098】
スキーム2bの工程3において、低級アルコール、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、固体支持体上に懸濁した白金又はパラジウム、好ましくは10%炭素担持パラジウム、のような貴金属触媒を用いて、約1気圧〜約5気圧、好ましくは約3気圧〜約4気圧の水素圧下、約10℃〜約100℃、好ましくは約20℃〜約50℃の温度にて、反応混合物を振盪しながらの化合物XVIIの接触還元により、R1がG2でありそしてR3が場合により置換されたアリール基又はヘテロアリール基である式Iの化合物(スキーム2bにおいてIC’と示される)を製造する。あるいは、シクロヘキサジエン又はギ酸アンモニウムのようなヒドリド供与体(ギ酸アンモニウムが好ましい)を水素の代わりに、低級アルコール、THF、ジオキサン又は酢酸エチル、好ましくはメタノール又はエタノールのような反応不活性溶媒中、炭素担持パラジウム(Pd/C)、硫酸バリウム担持パラジウム(Pd/BaSO4)、炭素担持白金(Pt/C)、又はトリス(トリフェニルホスフィン)塩化ロジウム(Wilkinson触媒)、好ましくは約10%炭素担持パラジウムのような固体支持体上の貴金属触媒の存在下、約20℃〜150℃、好ましくは40℃〜80℃の温度にて使用する移動水素化条件下で、二重結合を還元し得る。
【0099】
あるいは、スキーム2bにおいて1C’と示される式1の化合物を生成するXVIIの炭素−炭素二重結合の還元は、当業者に公知の代替の手順を使用して達成することができる。Larock、R.C.、1989。
【化9】

【0100】
本明細書中に記載されるN−アリール化カップリング反応及びN−ヘテロアリール化カップリング反応において使用されるハロゲン化アリールの製造のための一般的方法は、Murugusan、N.米国特許第5,612,359号;Guay、D.ら Biorg.Med.Chem.Lett.2002、12、1457−1461;Sall、D.J.ら J.Med.Chem.2000、43、649−663;Olah、G.A.;Porter、R.D.J.Amer.Chem.Soc.1971、93、6877−6887;Brown、H.C.ら J.Amer.Chem.Soc.1957、79、1906−1909;Nenitzescu、C.;Necsoiu、I.J.Amer.Chem.Soc.1950、72、3483−3486;Muci、A.R.;Buchwald、S.L.Top.Curr.Chem.;Springer−Verlag:Berlin Heidelberg、2002;Vol.219、pp.131−209;Schefczik、E.DE 19650708;Howard、H.R.;Sarges、R.EP 104860;Wang、Xら Tetrahedron Lett.、2000、41、4335−4338(これらの全てが、全て参照により本明細書に加入される)に示される。適切な場合、ハロゲン化アリール又はハロゲン化ヘテロアリール上のヒドロキシル基を、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又は水酸化セシウム、好ましくは水素化ナトリウムのようなアルカリ金属水素化物又はアルカリ金属水酸化物を用いて、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、又はジメチルスルホキシド、好ましくはテトラヒドロフランのような溶媒中、約−20〜50℃の温度にて処理し、続いてハロゲン化アルキル又はアルキルトシレート、好ましくはヨウ化アルキルを加えるような当該分野で公知の標準的な方法によりエーテル化することができることを、当業者は理解するであろう。
【0101】
式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩(以後本明細書中では「活性化合物」)を、経口、経皮(例えば、パッチの使用による)、鼻腔内、舌下、直腸、非経口、又は局所のいずれかの経路を介して投与することができる。経皮投与及び経口投与が好ましい。これらの化合物は、最も望ましくは、単回用量又は分割用量で、1日あたり約0.25mgから約1500mgまでの範囲の投薬量、好ましくは1日あたり約0.25〜約300mgの範囲の投薬量で投与されるが、処置される被験体の体重及び状態並びに選択され特定の投与経路に依存して必然的に変更が生じる。しかし、1日あたり体重1kgあたり約0.01mg〜約10mgの範囲にある投薬レベルが、最も望ましく使用される。それでもなお、処置される人物の体重及び状態並びに前記医薬に対する個々の応答、さらに選択された製剤の種類並びにこのような投与が実行される期間及び間隔に依存して、変更が生じ得る。上述の範囲の下限より低い投薬レベルが非常に適切であり得る場合もあれば、一方さらにより高い用量が、有害な副作用を少しも引き起こさずに使用され得る場合もあり、ただしこのようなより高い用量は、一日中の投与のためにいくつかの少ない用量へと最初に分割される。
【0102】
活性化合物は、単独で、又は薬学的に許容しうる担体若しくは希釈剤と組み合わせて、以前に示したいくつかの経路のいずれかにより投与することができる。より詳細には、活性化合物は、多種多様な投薬形態で投与することができ、例えば、これらは、錠剤、カプセル剤、経皮パッチ、舐剤、トローチ剤、硬キャンディー、散剤、スプレー、クリーム、膏薬、座剤、ゼリー、ゲル、ペースト、ローション剤、軟膏、水性懸濁剤、注射液剤、エリキシル剤、シロップ剤などの形態で種々の薬学的に許容しうる不活性担体と組み合わせられ得る。このような担体としては、固体希釈剤又は増量剤、滅菌水性媒体及び種々の非毒性有機溶媒が挙げられる。さらに、経口医薬組成物は、適切に甘味を付けられ、かつ/又は矯味矯臭され得る。一般的に、活性化合物は、このような投薬形態中に約5.0質量%〜約70質量%の範囲の濃度レベルで存在する。
【0103】
経口投与のために、微晶質セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム及びグリシンのような種々の賦形剤を含有する錠剤が、デンプン(好ましくはトウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン又はタピオカデンプン)、アルギニン酸および特定の複合珪酸塩のような種々の崩壊剤に加えて、ポリビニルピロリドン、ショ糖、ゼラチン及びアカシアのような顆粒化結合剤と共に使用され得る。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びタルクのような滑沢剤を、錠剤化の目的のために使用することができる。類似の種類の固形組成物もまた、ゼラチンカプセルにおける増量剤として使用され得;これに関して好ましい材料としては、ラクトース又は乳糖、さらに高分子量ポリエチレングリコールも挙げられる。水性懸濁剤及び/又はエリキシル剤が経口投与のために望ましい場合、活性成分と、種々の甘味剤又は矯味矯臭剤、着色物質、及び所望の場合、乳化剤及び/又は懸濁化剤とを、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン及び種々のこれらの組合せのような希釈剤と共に、混合し得る。
【0104】
非経口投与のために、活性化合物のゴマ油又は落花生油中の溶液または水性プロピレングリコール中の溶液を使用することができる。水溶液は、必要な場合、適切に緩衝化(好ましくは8より高いpH)され、そして液体希釈剤を最初に等張性にするべきである。これらの水性液剤は、静脈内注射の目的に適している。油性溶液は、関節内、筋内及び皮下の注射目的に適している。滅菌条件下での全てのこれらの液剤の製造は、当業者に周知の標準的な製薬技術により容易に達成される。
【0105】
活性化合物を局所的に投与することも可能であり、これは、標準的な製薬の慣行に従って、クリーム、パッチ、ゼリー、ゲル、ペースト、軟膏などにより行うことができる。
【0106】
生物学的アッセイ
試験した化合物は全て、1000nM又はそれ以下のIC50値を有していた。5HT1B(以前は5HT1D)結合能力に関する本発明の化合物の活性を、文献に記載されるような標準的な放射性リガンド結合アッセイを使用して決定することができる。5−HT1A親和性はHoyerら,(Brain Res.,376,85(1986))の手順を使用して測定できる。5−HT1D親和性はHeuringおよびPeroutka(J.Neurosci.,7,894(1987))の手順を使用して測定できる。
【0107】
5−HT1D結合部位における本発明の化合物のインビトロ活性は、以下の手順に従って測定し得る。ウシ尾状核組織をホモジナイズし、50mM TRIS・塩酸塩(塩酸トリス[ヒドロキシメチル]アミノメタン)を含有するpH7.7の緩衝液20容量に懸濁する。次いでホモジネートを45,000Gで10分間遠心分離する。次いで上清を廃棄し、得られたペレットを約20容量の50mM TRIS・塩酸塩緩衝液(pH7.7)に再懸濁する。次いでこの懸濁液を37℃で15分間プレインキュベートした後、この懸濁液を再び45,000Gで10分間遠心し、上清を廃棄する。得られたペレット(約1グラム)を、0.01パーセントのアスコルビン酸を含有し(最終pH7.7)、かつ10μMのパルジリンおよび4mMの塩化カルシウム(CaCl2)を含有する15mM TRIS・塩酸塩緩衝液150mlに再懸濁する。この懸濁液を使用前の少なくとも30分間、氷上に保持する。
【0108】
阻害剤、コントロール又は賦形剤を、次いで以下の手順に従ってインキュベートする。20パーセントのジメチルスルホキシド(DMSO)/80パーセントの蒸留水の溶液50μlに、0.01パーセントのアスコルビン酸を含有し(pH7.7)、かつ10μMのパルジリンおよび4μMの塩化カルシウム、ならびに100nMの8−ヒドロキシ−DPAT(ジプロピルアミノテトラリン)および100nMのメスレルギン(mesulergine)を含有する50mM TRIS・酸塩緩衝液中のトリチウム化5−ヒドロキシトリプタミン(2nM)200μlを添加する。この混合物に750μlのウシ尾状核組織を添加し、得られた懸濁液を、均一な懸濁液を確実にするためにボルテックスする。次いでこの懸濁液を振とう式水浴中において25℃で30分間インキュベートする。インキュベーション完了後、懸濁液をガラス繊維フィルター(例えばWhatman GF/BTM−フィルター)を使用してろ過する。次いでペレットを50mM TRIS・塩酸塩緩衝液(pH7.7)4mlで3回洗浄する。次いで5mlのシンチレーション液(Aquasol 2TM)を入れたシンチレーションバイアルにペレットを入れ、終夜静置する。各用量の化合物について阻害パーセントを計算できる。次いで阻害パーセント値からIC50値を計算できる。
【0109】
5−HT1A結合能に関する本発明の化合物の活性は、以下の手順に従って測定できる。ラット脳皮質組織をホモジナイズし、1グラムのロットのサンプルに分割し、そして10容量の0.32Mショ糖溶液で希釈する。次いでこの懸濁液を900Gで10分間遠心分離し、上清を分離し、70,000Gで15分間再遠心分離する。上清を廃棄し、ペレットを15mM TRIS・塩酸塩(pH7.5)10容量に再懸濁する。この懸濁液を37℃で15分間インキュベートさせる。プレインキュベーションが完了した後、懸濁液を70,000Gで15分間遠心分離し、上清を廃棄する。得られた組織ペレットを、4mMの塩化カルシウムおよび0.01パーセントのアスコルビン酸を含有する50mM TRIS・塩酸塩緩衝液(pH7.7)に再懸濁する。実験の用意ができるまで組織を−70℃で保存する。この組織を使用直前に解凍し、10μmパルジリンで希釈し、氷上に保持することができる。
【0110】
次いで組織を以下の手順に従ってインキュベートする。50マイクロリットルのコントロール、阻害剤又は賦形剤(最終濃度1パーセントDMSO)を種々の投薬量で調製する。この溶液に、4mMの塩化カルシウム、0.01パーセントのアスコルビン酸およびパルジリンを含有する50mM TRIS・塩酸塩緩衝液(pH7.7)中1.5nM濃度のトリチウム化DPAT 200μlを添加する。次いでこの溶液に750μlの組織を添加し、得られた懸濁液を、均一性を確実にするためにボルテックスする。次いで懸濁液を振とう式水浴中、37℃で30分間インキュベートする。次いでこの溶液をろ過し、154mMの塩化ナトリウムを含有する10mM TRIS・塩酸塩(pH7.5)4mlで2回洗浄する。各用量の化合物、コントロール又は賦形剤について阻害パーセントを計算する。阻害パーセント値からIC50値を計算する。
【0111】
5−HT1A受容体および5−HT1D受容体における本発明の化合物の作用薬活性および拮抗薬活性は、以下の手順に従って単一飽和濃度を使用して測定できる。雄性Hartleyモルモットを断頭し、海馬から5−HT1A受容体を切り取り、一方5−HT1D受容体はMcllwain組織細断機で350mMにスライスし、適切な切片から黒質を切り取ることにより得られる。1mM EGTAを含有する5mM HEPES緩衝液(pH7.5)中で手持ち式ガラス−Teflon(登録商標)ホモジナイザーを使用して個々の組織をホモジナイズし、4℃において35,000×gで10分間遠心分離する。1mMのEGTAを含有する100mM HEPES緩衝液(pH7.5)に、チューブ1つ当たりタンパク質20mg(海馬)または5mg(黒質)のタンパク質の最終タンパク質濃度になるようにペレットを再懸濁する。以下の薬剤を、各チューブ内の反応混合物が、2.0mMのMgCl2、0.5mMのATP、1.0mMのcAMP、0.5mMのIBMX、10mMのホスホクレアチン、0.31mg/mlのクレアチンホスホキナーゼ、100μMのGTPおよび0.5〜1マイクロキュリーの[32P]−ATP(30Ci/mmol:NEG−003−New England Nuclear)を含有するように添加する。シリコン処理したミクロチューブに組織を添加することにより(三重試験)、30℃で15分間のインキュベーションを開始する。各チューブに20μLの組織、10μLの薬物または緩衝液(最終濃度の10倍)、10μLの32nM作用薬または緩衝液(最終濃度の10倍)、20μLのフォルスコリン(最終濃度3μM)、および40μLの上記反応混合物を入れる。カラムからのcAMP回収をモニタリングするために40,000dpmの[3H]−cAMP(30Ci/mmol:NET−275−New England Nuclear)を含有する、2%SDS、1.3mM cAMP、45mM ATPの溶液100μLを添加することにより、インキュベーションを停止する。[32P]−ATPおよび[32P]−cAMPの分離は、Salomonら,Analytical Biochemistry,1974,58,541−548の方法を使用して達成される。放射能を液体シンチレーション計数により定量する。最大阻害を、5−HT1A受容体に対する10μMの(R)−8−OH−DPAT、及び5−HT1D受容体に対する320nMの5−HTにより規定する。次いで試験化合物による阻害パーセントを、5−HT1A受容体に対する(R)−8−OH−DPAT、又は5−HT1D受容体に対する5−HTの阻害作用との関係により計算する。フォルスコリン剌激アデニラートシクラーゼ活性の作用薬誘発性阻害の逆転を、32nM作用薬の効果に関して計算する。
【0112】
ヒトether−a−go−go関連遺伝子カリウムチャネル(hERG)における本発明の化合物のインビトロ活性を、以下の手順に従って決定することができる。ヒトERGチャネルを発現しているHEK−293細胞を、標準的な細胞培養技術に従って増殖させる。細胞を収集し、スピンダウンし、そして生じたペレットを後の使用のために凍結する。実験の日に、凍結した細胞ペレットを秤量し(96ウェルアッセイプレートあたり100mg)、そして10mM KCl及び1mM MgCl2を含有する冷50mM Trisベース(4℃でpH約7.4)の20容量中でホモジナイズする。次いでホモジネートを45,000Gで10分間遠心分離した。上清をデカンテーションし、膜ペレットをPolytronで10mM KCl及び1mM MgCl2を含有する冷50mM Trisベース(4℃でpH約7.4)に再懸濁して20mg/mLの濃度にする。PVT WGA SPAビーズ(PEI処理A型)を検量し、そして希釈した組織に添加し、これも20mg/mLの濃度にする。次いで膜/ビーズ溶液を低温室(4℃)で2時間、Roto−Torque(Cole−Palmer Model 7637)で穏やかに回転(スピード2、高)させる。このプレインキュベーション後、ビーズスラリーを次いで1000rpmにて5分間4℃にて遠心分離する。上清をデカンテーションし、そしてペレットを10mM KCl及び1mM MgCl2を含有する50mM Trisベース(22℃でpH約7.4)中5mg/mlの膜及びビーズの濃度に再懸濁する。再懸濁したSPAビーズ/膜混合物を、直ぐにアッセイに使用する。ビーズ及び膜をそれぞれ1mg/ウェル及び25マイクログラムのタンパク質/ウェルの最終濃度で使用する。化合物の希釈を10%DMSO/50mM Tris緩衝液(pH7.4)中で行う(最終DMSO濃度が1%になるように、10×最終濃度)。薬物希釈物を含有する96ウェルSPAプレートに、放射性リガンドを加える(5nMの最終濃度の3H−ドフェチリド)。インキュベーションを組織/ビーズスラリーの添加により開始する。アッセイプレートを1時間インキュベートし、次いで放射能を、MicroBeta シンチレーションカウンターを使用して定量した。次いで特異的結合の阻害パーセントを計算することができる。
【0113】
本発明の化合物を、以下の手順に従ってモルモットにおける5−HT1D作用薬誘発低体温に拮抗するインビボ活性について試験することができる。
【0114】
Charles Riverから入手した雄性Hartleyモルモット(到着時体重250〜275グラム、試験時体重300〜600グラム)を実験に被験体として用いる。モルモットを実験前少なくとも7日間、午前7時から午後7時までの日照計画の標準的な実験室条件下に収容する。試験時まで食物と水を自由に摂取させる。
【0115】
本発明の化合物は、1ml/kgの容量で溶液として投与できる。使用する賦形剤を化合物の溶解度に応じて変更する。試験化合物を典型的には、[3−(1−メチルピロリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−5−イル]−(3−ニトロピリジン−3−イル)−アミン(PCT公報WO93/11106(1993年6月10日公開)に記載されるように製造でき、5.6mg/kgの用量で皮下投与される)のような5−HT1D作用薬の、60分前に経口投与(p.o.)するか、または0分前に皮下投与(s.c.)する。1回目の体温読取りを行う前に、木屑を入れた金網床付きの透明なプラスチック製靴箱に各モルモットを入れて、周囲に30分間慣れさせる。次いでそれぞれの体温読取り後、動物を同じ靴箱に戻す。それぞれの体温測定前に、各動物を30秒間片手でしっかり持つ。体温測定には小動物用探針を備えたデジタル体温計を用いる。探針はエポキシ製先端を有する半たわみ性のナイロン製である。体温探針を直腸に6cm挿入し、そこに30秒間、または安定な記録が得られるまで保持する。次いで体温を記録する。
【0116】
経口スクリーニング実験において、−90分に「薬物投与前」ベースライン体温の読取りを行い、−60分に試験化合物を投与し、さらに−30分に読取りを行う。次いで0分に5−HT1D作用薬を投与し、30分、60分、120分および240分後に体温を測定する。皮下スクリーニング実験において、薬物投与前ベースライン体温の読み取りを−30分に行った。試験化合物及び5−HT1D作用薬を同時に投与し、そして体温を30分、60分、120分および240分後に測定する。
【0117】
Newman−Keuls事後分析で反復測定して、二元配置分散分析によりデータを分析する。
【0118】
本発明の活性化合物は、それらがイヌの摘出された伏在静脈片の収縮においてスマトリプタンを模倣する程度を調べることにより、抗片頭痛薬として評価することができる(P.Humphreyら,Br.J.Pharmacol.,94,1128(1988))。この作用は、既知のセロトニン拮抗薬であるメチオテピンにより遮断できる。スマトリプタンは片頭痛の治療に有用であることが知られており、麻酔したイヌにおいて頸動脈血管抵抗を選択的に高める。スマトリプタン効力の薬理学的基準は、W.Fenwickら,Br.J.Pharmacol.,96,83(1989)で考察されている。
【0119】
セロトニン5−HT1作用薬活性は、受容体源としてラット皮質、及び放射性リガンドとして[3H]−8−OH−DPATを使用して5−HT1A受容体について記載されたように(D.Hoyerら,Eur.J.Pharm.,118,13(1985))、そして受容体源としてウシ尾状核、及び放射性リガンドとして[3H]セロトニンを使用して5−HT1D受容体について記載されたように(R.E.HeuringおよびS.J.Peroutka,J.Neuroscience,7,894(1987))、インビトロ受容体結合アッセイにより測定することができる。
【0120】
以下の実験に基づく製造及び実施例は、本発明を説明するが、本発明の範囲を限定しない。
【0121】
製造1
2−(4−メチルピペラジニル)−ベンズアルデヒド
1−メチルピペラジン(139.5mL、1.26モル)、炭酸カリウム(145g、1.05モル)、及び2−フルオロベンズアルデヒド(73.7mL、0.7モル)の水(700mL)中の溶液を、18時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却し、塩化メチレン(2×700mL)で抽出し、そして合わせた有機層を水(2×700mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして溶媒を真空で除去して140gの黒色油状物を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)7.79(dd、J=1.2、7.9Hz、1H)、7.52(td、J=1.5、7.5Hz、1H)、7.11(m、2H)、3.12(t、J=4.8Hz、4H)、2.63(brs、4H)、2.39(s、3H);13C NMR(100MHz、CDCl3)191.6、155.8、135.2、130.0、128.9、122.8、119.2、55.3、54.1、46.3。
【0122】
製造2
2−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用された方法と類似の方法を使用して製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)191.7、156.0138.1、135.2、129.9、129.5、128.9、128.6、127.5、122.8、119.2;MS(AP/CI)281.2(M+H)+。
【0123】
製造3
5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)2.36(s、3H)、2.61(brs、1h)、3.03(m、4Hz)、3.78(s、3H)、7.06−7.12(m、2H)、7.28(m、2H)、10.37(s、1H)。
【0124】
製造4
2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)1H NMR(400MHz、CDCl3)0.83(d、1H、J=5.8Hz)、1.04(d、1H、J=6.6Hz)、2.20−2.30(brs、1H)、2.52(dd、1H、J=11.6及び10.0Hz)、2.72(dd、1H、J=13.2及び10.8Hz)、2.89(dd、1H、J=11.6及び2.8Hz)、3.05−3.64(m、3H)、7.21−7.27(m、1H)、7.33(d、1H、J=5.5Hz)、7.56−7.60(m、1H)、7.84(dd、1H、J=8.0及び1.6Hz)、10.6(s、1H);MS(AP/CI)219.2(M+H)+。
【0125】
製造5
5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)2.35(s、3H)、2.55−2.65(m、4H)、3.00−3.10(m、4H)、7.11(d、1H、J=9.2及び4.8Hz)、7.19−7.25(m、1H)、7.46(d、1H、J=8.8及び3.6Hz);10.38(s、1H)。
【0126】
製造6
2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)2.37(s、3H)、2.62−2.64(m、4H)、3.11−3.14(m、4H)、6.74(dd、1H、J=10.4及び8.4Hz)、6.84(d、1H、J=8.4Hz)、7.41−7.46(m、1H)、10.25(s、1H);MS(AP/CI)223.3(M+H)+。
【0127】
製造7
5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)2.32(s、3H)、2.38(s、3H)、2.55−2.65(m、4H)、3.05−3.09(m、4H)、7.04(d、1H、J=8.0Hz)、7.32−7.34(m、1H)、7.61(d、1H、J=2.0Hz)10.30(s、1H);MS(AP/CI)219.2(M+H)+。
【0128】
製造8
2−(3,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)1.09(d、6H、J=6.4Hz)、2.51(t、2H、J=11.2Hz)、3.10−3.18(m、4H)、7.08(dd、1H、J=3.2及び0.8Hz)、7.48−7.51(m、1H)、7.78(d、1H、J=8.0及び2.0Hz)、10.30(s、1H);MS(AP/CI)219.2(M+H)+。
【0129】
製造9
2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)1.12(d、6H、J=6.4Hz)、2.33(s、3H)、2.46−2.51(m、2H)、2.79(dd、2H、J=10.8及び11.6Hz)、3.06−3.09(m、2H)、7.07−7.11(m、1H)、7.48−7.53(m、1H)、7.78(dd、1H、J=7.6及び1.6Hz)、10.32(s、1H)。
【0130】
製造10
2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)1.95(p、5.6Hz、2H)、2.38(s、3H)、2.67(t、J=5.4Hz、2H)、2.73(d、J=4.8Hz、2H)、3.45(t、J=5.8Hz、2H)、3.50−3.52(m、2H)、6.92(t、J=7.3Hz、1H)、7.02(d、J=8.3Hz、1H)、7.39(dt、J=7.1、1.7Hz、1H)、7.70(dd、J=7.9、1.7Hz、1H)、10.15(s、1H)。
【0131】
製造11
2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド
表題化合物を、製造1に使用した方法と類似の方法を使用して製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)1.11(t、J=7.3Hz、3H)、2.59(q、J=7.2Hz、2H)、2.65(br s、4H)、3.12(t、J=4.8Hz、4H)、7.06−7.10(m、2H)、7.50(dt、J=7.7、1.7Hz、1H)、7.77(dd、J=8.3、1.9Hz、1H)、10.29(s、1H)。
【0132】
製造12:一般的アルドール手順1
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
9.0g(40.5mmol)の5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアルデヒド及び5.1g(40.5mmol)のN−アセチルピロリジノンの80mLのテトラヒドロフラン中の溶液を、5.4g(133.6mmol)の水素化ナトリウムの80mLのテトラヒドロフラン中の0℃溶液に2時間かけて加えた。0℃にて2.5時間後、反応を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、そして塩化メチレンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して黄色固体を得た。酢酸エチル及びジイソプロピル(diispropyl)エーテルから再結晶して3.92g(33%)の3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オンを白色固体として得た。分析用C13 NMR(100MHz、CDCl3)26.4、39.9、46.1、52.9、55.3、115.2、115.5、115.8、116.0、120.2、120.3、126.7、131.1、148.9、157.3、159.7、172.8;MS m/z 290.3(M+1)。
【0133】
製造13:一般的アルドール手順2
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
NaHMDSの1.0M無水THF溶液(30mL、30mmol)に0℃にてN2下で、滴下漏斗より製造1からのアルデヒド(2.02g、9.90mmol)及びピロリジノンII(R3=tert−ブチル)(5.02g、29.6mmol)の無水THF(20mL+5mLすすぎ用)中の混合物を加えた。滴下完了後、反応混合物を室温まで昇温させ、そして周囲温度で18時間撹拌した。水(30mL)を反応混合物に加えた。この混合物をCH2Cl2(30mL)で抽出した。水相をさらにCH2Cl2(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して褐色固体を得た。この固体を酢酸エチル及びヘキサンを用いて3時間トリチュレーションし、次いで濾過して所望の生成物をベージュ色固体として得た(2.54g、95%)。13C NMR(100MHz、CDCl3)173.3、152.1、129.7、129.0、128.0、122.5、118.9、55.4、52.5、46.2、39.9、26.6;MS(AP/CI)272.2(M+H)+。
【0134】
製造14
3−[2−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 173.3、152.8、138.4、129.7、129.63、129.57、129.0、128.5、128.0、127.3、122.3、118.8、63.3、53.6、52.7、40.0、26.6;MS(AP/CI)348.1(M+H)+。
【0135】
製造15
3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 26.5、40.0、46.2、53.0、55.5、55.7、114.1、114.9、120.0、127.5、130.3、131.2、146.5、155.1、173.1;MS(AP/CI)302.3(M+H)+。
【0136】
製造16
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 23.3、26.6、42.4、46.2、52.2、55.5、118.2、121.8、128.4、129.3、129.4、130.3、134.3、152.4、167.2;MS(AP/CI)286.3(M+H)+。
【0137】
製造17
3−[2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 17.5、19.6、26.6、40.0、51.1、53.8、53.9、63.8、123.4、124.3、127.3、128.9、129.2、130.4、133.6、151.6、173.4;MS(AP/CI)286.3(M+H)
+。
【0138】
製造18
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 23.3、26.5、42.4、46.2、52.5、55.5、115.4、115.6、116.6、116.8、119.5、119.6、129.4、131.2、131.2、133.1、148.7、159.1、166.7;MS(AP/CI)304.2(M+H)+。
【0139】
製造19
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 25.2、27.3、40.7、41.4、46.2、53.0、55.7、111.5、111.7、116.6、116.6、123.0、123.2、127.8、127.9、153.8、153.9、160.9、163.4、180.7;MS(AP/CI)292.3(M+H)+。
【0140】
製造20
3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 18.3、26.6、29.9、38.0、39.9、58.1、60.2、118.8、122.4、127.8、129.0、129.6、152.2、173.1。
【0141】
製造21
3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 23.0、26.6、39.9、46.1、52.7、55.4、118.8、128.0、129.3、129.5、129.6、130.2、131.8、150.4、173.0;MS(AP/CI)286.3(M+H)+。
【0142】
製造22
3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)1.93(p、J=5.9Hz、2H)、2.41(s、3H)、2.72−2.76(m、4H)、3.03(dt、J=6.6、2.8Hz、2H)、3.22−3.30(m、4H)、3.49(t、J=6.4Hz、2H)、6.44(s、1H)、6.95(t、J=7.5Hz、1H)、7.05(dd、J=7.9、1.0Hz、1H)、7.20−7.24(m、1H)、7.35(dd、J=7.9、1.2Hz、1H)、7.60(t、J=2.9Hz、1H);MS(AP/CI)286.2(M+H)+。
【0143】
製造23
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造13に記載される手順と類似の手順で製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)1.09(t、J=7.1Hz、3H)、2.48(q、J=7.2Hz、2H)、2.64(br s、4H)、2.98(t、J=4.6Hz、4H)、3.07−3.11(m、2H)、3.49(t、J=6.6Hz、2H)、6.50(br s、1H)、7.00−7.04(m、2H)、7.27(t、J=8.5Hz、1H)、7.38(d、J=7.9Hz、1H)、7.62(t、J=2.7Hz、1H);MS(AP/CI)286.2(M+H)+。
【0144】
製造24
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
3.9g(13.5mmol)の3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オンの150mLのメタノール中の溶液に、1.0gのPd/Cを加えた。50psiにて50℃に加熱しながらの水素添加は24時間後に完了した。反応系をCeliteTMでメタノールを使用して濾過し、そして濃縮した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して3.8g(収率98%)の3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オンを得た。分析用C13 NMR(100MHz、CDCl3)27.3、31.7、40.5、42.1、46.2、53.0、55.8、113.7、113.9、116.6、116.8、122.3、122.4、137.9、148.0、161.0;MS m/z 292.2(M+1)。
【0145】
製造25
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
2下の丸底フラスコに10%Pd/C(0.99g)及びエチルアルコール(50mL)を入れ、続いて3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン(3.00g、11.1mmol)及びギ酸アンモニウム(6.97g、110.6mmol)を入れた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで50℃に3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そしてCeliteTMを通してN2下で濾過した。CeliteTMパッドをエチルアルコール(25mL)及び水(10mL)で洗浄した。濾液をエバポレートして白色固体を得、これを酢酸エチル(25mL)とH2O(10mL)との間で分配した。水層をさらに酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して白色固体(2.90g、96%)とした。この物質は粗製で使用することができるか、又は酢酸エチル(5容量)でトリチュレーションして改善された純度の表題化合物を80%回収することができた。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 180.6、152.1、135.5、130.4、127.5、124.5、120.8、55.9、52.9、46.4、42.4、40.6、31.8、27.3;MS(AP/CI)274.3(M+H)+。
【0146】
製造26〜34
3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン
3−[2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
表題化合物を、製造25に記載される手順と類似の手順で製造した。
【0147】
製造35
3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン
3−[2−(4−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン(製造15、6.3g、18mmol)及び10%炭素担持パラジウム(1.5g)のメタノール(100mL)懸濁液を、水素雰囲気(50psi)下に置き、そして50℃に24時間加熱した。この混合物をCeliteTMに通して濾過し、新鮮な10%炭素担持パラジウム(2.0g)を加え、そしてこの混合物を水素下(50psi)に置き、そして60℃に7時間加熱した。この混合物をCeliteTMに通して濾過し、溶媒を真空で除去し、そして残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(20:1 クロロホルム−メタノール w/1%水酸化アンモニウム)で精製して、3.8g(収率82%)の表題化合物を得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)180.7、152.6、135.5、130.4、127.5、124.5、120.8、54.3、46.8、42.4、40.7、31.9、27.3;MS(AP/CI)260.1(M+H)+。
【0148】
製造36
2−(4−ブロモ−フェニル)−プロパン−2−オール
−30℃に冷却したp−ブロモ安息香酸メチル(3g、13.2mmol)のテトラヒドロフラン(14mL)溶液を、メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中1M、105.5mmol、105.5mL)を滴下して処理した。添加完了後、得られた懸濁液を室温まで昇温させ、そして5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)をゆっくりと添加し、そして混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機層と水層を分離し、そして水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を真空で除去した。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製(10:1 ヘキサン−酢酸エチル)で2.2g(収率79%)の2−(4−ブロモ−フェニル)−プロパン−2−オールを得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 148.4、131.4、126.6、120.8、72.5、31.9;MS(AP/CI)197.1、199.1(M+H)+。
【0149】
製造37〜40
2−(3−ブロモ−フェニル)−プロパン−2−オール
1−(4−ブロモ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オール
2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−プロパン−2−オール
3−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−ペンタン−3−オール
表題化合物を、それぞれ3−ブロモ安息香酸メチル、4−ブロモフェニル酢酸メチル、エチル−5−ブロモ−2−カルボキシピリジン又はエチル−5−ブロモ−2−カルボキシピリジン及びエチルマグネシウムブロミドを、溶媒としての塩化メチレンと共に使用したこと以外は製造36について詳述された手順に従って製造した。
【0150】
製造41
1−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−シクロペンタノール
表題化合物を、エチル−5−ブロモ−2−カルボキシピリジン、1,4−ビス(ブロモマグネシウム)ブタン及び溶媒としてジエチルエーテルを使用したこと以外は製造36についての一般的手順に従って製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 164.1、148.9、139.5、120.9、118.8、83.2、42.7、24.9;MS(AP/CI)242.1、244.1(M+H)+。
【0151】
製造42
2−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−プロパン−2−オール
表題化合物を、エチル5−ブロモ−2−カルボキシピリジンを使用したこと以外は製造36についての一般的手順に従って製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 147.2、144.1、140.4、135.8、127.8、21.3、31.9;MS(AP/CI)216.2、218.2(M+H)+。
【0152】
製造43
1−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−シクロペンタノール
表題化合物を、エチル5−ブロモ−2−カルボキシピリジン、1,4−ビス(ブロモマグネシウム)ブタン及び溶媒としてジエチルエーテルを使用したこと以外は製造36についての一般的手順に従って製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 147.5、142.2、140.3、136.4、127.8、81.8、42.3、24.0;MS(AP/CI)242.2、244.2(M+H)+。
【0153】
製造44
1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロヘキサノール
テトラヒドロフラン(20mL)中の4−ブロモ−1−ヨードベンゼン(5g、17.7mmol)を−40℃にてイソプロピルマグネシウムクロリド(2Mテトラヒドロフラン溶液、23mmol、11.5mL)を滴下して処理し、滴下後1時間撹拌した。テトラヒドロフラン(5mL)中のシクロヘキサノン(1.5mL、14.75mmol)を加え、そしてこの溶液をゆっくりと室温まで3時間かけて昇温させた。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、次いでこの混合物を酢酸エチルで希釈した。水層と有機層を分離し、そして有機層を水(1×)及びブライン(1×)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(20:1 ヘキサン−酢酸エチル)、3g(収率67%)の1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロヘキサノールを得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)□ 148.8、131.4、126.8、120.8、73.2、38.9、25.6、22.3。
【0154】
製造45
3−(4−ブロモ−フェニル)−ペンタン−3−オール
表題化合物を、製造44について詳述された手順を使用して3−ペンタノンをシクロヘキサノンの代わりに用いて製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)d 7.45(d、J=8.7Hz、2H)、7.24(d、J=8.7Hz、2H)、1.8(m、4H)、1.59(s、1H)、0.74(t、J=7.5Hz、6H);13C NMR(100MHz、CDCl3)d 145.0、131.3、127.7、120.4、77.5、35.2、8.0。
【0155】
製造46
1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロペンタノール
表題化合物を、製造44について詳述された手順を使用して、シクロヘキサノンの代わりにシクロペンタノンを用いて製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)d 7.44(d、J=8.3Hz、2H)、7.35(d、J=8.7Hz、2H)、1.9
(m、6H)、1.8(m、2H)、1.75(s、1H);13C NMR(100MHz、CDCl3)d 146.4,131.4、127.2、120.8、83.4、42.2、24.1。
【0156】
製造49
1−(4−ブロモ−フェニル)−シクロブタノール
2下で火力乾燥したフラスコに、1,4−ジブロモベンゼン(7.52g、31.9mmol)及び無水THF(50mL)を入れた。反応混合物を−78℃に冷却し、そして温度を−60℃より低く維持して2.5M n−BuLiヘキサン溶液(12.8mL、32mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いでシクロブタノン(2mL、26.8mmol)を、温度を−60℃より低く維持してゆっくり加えた。1時間後、反応系を飽和NH4Cl溶液(40mL)に注いだ。塩をCeliteTMに通して濾過し、そしてEtOAc(2×20mL)で洗浄した。層を分離し、そして水層をさらにEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して淡黄色油状物とした(5.51g)。この物質はさらに精製すること無く使用することができた。13C NMR(400MHz、CDCl3)d 145.5、131.7、127.1、121.3、76.8、37.2、13.2;MS(AP/CI)209.0、211.0(M+H−H2O)+。
【0157】
製造50
4−(4−ブロモ−フェニル)−テトラヒドロ−ピラン−4−オール
表題化合物を、製造44について詳述された手順を使用して、シクロヘキサノンの代わりに4−オキソピランを用いて製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 38.8、63.9、70.6、121.3、126.6、131.7、147.4。
【0158】
製造51
1−ブロモ−4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−ベンゼン
テトラヒドロフラン(100mL)中の2−(4−ブロモ−フェニル)−プロパン−2−オール(製造39、1.77g、8.2mmol)及びヨウ化メチル(0.5mL、8.2mmol)を、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、328mg、8.2mmol)で処理した。この混合物を24時間室温で撹拌し、0.5Mの塩酸に注ぎ、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(200:1 ヘキサン−酢酸エチル)、500mg(収率27%)の表題化合物を得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 145.4、131.5、127.9、121.0、76.7、50.9、28.1;MS(AP/CI)197.0、199.0(M+H−OMe)+。
【0159】
製造52
1−ブロモ−4−(1−メトキシ−シクロブチル)−ベンゼン
表題化合物を、上で製造された対応するヒドロキシル化合物に対して、製造51について詳述される手順を使用して製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 142.5、131.6、128.4、121.4、81.3、50.8、33.0、13.1;MS(AP/CI)209.1、211.1(M+H−OMe)+。
【0160】
製造53
1−ブロモ−4−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−ベンゼン
表題化合物を、上で製造された対応するヒドロキシル化合物に対して、製造51について詳述される手順を使用して製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 137.6、132.4、131.1、120.3、75.2、49.7、45.9、24.9;MS(AP/CI)211.1、213.1(M+H−OMe)+。
【0161】
製造54
5−ブロモ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン
2,5−ジブロモピリジン(9.5g、40mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)溶液を、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、2.4g、60mmol)で処理した。混合物を0℃に冷却し、そして4−ヒドロキシピラン(3.8mL、40mmol)をゆっくりと加えた。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、次いで希ブライン溶液に加え、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(40:1 ヘキサン−酢酸エチル)、9.0g(収率87%)の表題化合物を得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 162.0、147.6、141.5、113.5、111.7、70.3、65.7、32.1;MS(AP/CI)258.2、260.2(M+H)+。
【0162】
製造55
4−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−モルホリン
トルエン(20mL)中の2,5−ジブロモピリジン(7.1g、30mmol)、モルホリン(1.74mL、20mmol)、炭酸セシウム(9.1g、28mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(183mg、0.2mmol)、及びラセミ2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(374mg、0.6mmol)を120℃で24時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をCeliteTMに通して濾過し、そしてCeliteTMパッドをクロロホルムで洗浄した。溶液を真空濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(200:1 クロロホルム−メタノール)、2.9g(収率60%)の表題化合物を得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 158.3、148.7、140.0、108.4、66.8、45.7;MS(AP/CI)243.0、245.0(M+H)+。
【0163】
製造56
4−(4−ブロモ−フェニル)−モルホリン
1,4−ジブロモベンゼンを使用したこと以外は製造55についての手順に従って表題化合物を製造した。1H NMR(400MHz、CDCl3)d 7.35(d、J=9.1Hz、2H)、6.77(d、J=9.1Hz、2H)、3.85(t、J=5.0Hz、4H)、3.12(t、J=4.8Hz、4H);MS(AP/CI)242.1、244.0(M+H)+。
【0164】
一般的なパラジウム媒介カップリング手順
以下の一般的手順は、対応するアリールブロミドを用いたピロリジン−2−オン部分のPd媒介N−アリール化に使用される方法を説明する:封管に3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン(製造13)、アリールブロミド(1.2当量)、ジパラジウムトリス(ジベンジリデンアセトン)(0.05当量)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(XANTPHOS)(0.15当量)、炭酸セシウム(1.5当量)、及びジオキサン(7容量)を加えた。この混合物を100℃で12〜24時間加熱した。室温まで冷却した後、この混合物を真空で濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
【0165】
以下の化合物を上記の一般的手順により製造した:
実施例1
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 24.8、31.9、32.5、44.7、46.0、46.9、52.9、55.7、72.4、113.9、114.1、116.8、117.1、119.7、1222.4、122.5、125.2、137.8、137.9、138.2、145.6、147.9、158.6、161.1、175.5;MS(AP/CI)426.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(90/10 ヘプタン/エタノール;Chiralcel OD、10cm×50cm;275mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=12.7分;t2=14.8分。
【0166】
実施例2
4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル:
4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.46、166.86、152.14、143.83、134.97、130.70、130.55、127.73、125.58、124.55、120.86、118.68;元素分析C25H31N3O3についての計算値:C、71.2;H、7.4;N、10.0;実測値:C、70.9;H、7.4;N、10.1。
【0167】
実施例3
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.90、156.93、152.14、139.17、135.15、130.75、130.52、128.27、127.64、124.53、120.79、107.02、66.93、55.91、52.96、46.82、46.36、46.18、44.34、32.40、24.75;MS(AP/CI)436.2(M+H)+。鏡像体はHPLC(70/30 ヘプタン/エタノール、0.025%ジエチルアミン含有;Chiralcel OD、4.6mm×25cm;1mL/分)により分離可能であった。保持時間:t1=9.8分;t2=12.3分。
【0168】
実施例4
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.99、152.05、145.55、138.33、135.23、130.54、127.62、125.16、124.56、120.83、119.64、72.38、55.84、52.80、47.01、46.27、44.89、32.51、32.01、24.71;MS(AP/CI)408.4(M+H)+、390.3(M+H−H2O)+。鏡像体はHPLC(95/5 アセトニトリル/メタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;250mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=25分;t2=40分。
【0169】
実施例5
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.57、152.04、148.43、135.35、132.70、130.55、127.58、124.54、121.18、120.79、116.29、67.10、55.84、52.82、49.89、47.19、46.26、44.76、32.54、24.73;MS(AP/CI)435.2(M+H)+。
【0170】
実施例6
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.94、152.15、143.44、138.45、135.25、130.36、127.47、125.83、124.51、120.79、119.63、83.11、55.91、52.94、47.00、46.37、44.90、42.04、32.46、24.69、24.03;MS(AP/CI)416.1((M+H)−H2O)+;434.1(M+H)+。鏡像体はHPLC(85/15 アセトニトリル/メタノール;Chiralpak AD、2.1cm×25cm;20mL/分)により分離可能であった。保持時間:t1=7分;t2=11分。
【0171】
実施例7
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:1H NMR(400MHz、CDCl3)d 7.63(d、J=8.7Hz、2H)、7.51(d、J=9.1Hz、2H)、7.2(m、2H)、7.14(dd、J=1.2、7.9Hz、1H)、7.05(m、1H)、3.7(m、2H)、3.38(m、1H)、3.06(m、1H)、2.94(m、4H)、2.78(dd、J=10.6、13.5Hz、1H)、2.60(brs、4H)、2.35(s、3H)、2.06(m、1H)、1.9−1.6(m、10H)、1.3(m、1H);MS(AP/CI)448.2(M+H)+、430.2(M+H−H2O)+。
【0172】
実施例8
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.91、152.15、141.99、138.08、135.29、130.55、127.59、126.22、124.50、120.77、119.28、76.98、55.91、52.95、46.96、46.38、44.97、35.21、32.53、24.75、8.06;MS(AP/CI)436.1(M+H)+、418.1(M+H−H2O)+。鏡像体はHPLC(メタノール;Chiralpak AD、10cM×50cm;250mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=35分;t2=68分(46分後に流量を290mL/分に増加した)。
【0173】
実施例9
1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.0、152.0、150.3、139.7、135.2、130.6、128.9、127.6、124.6、120.8、118.3、116.4、72.7、55.8、52.8、47.1、46.2、44.9、32.6、32.0、24.8;MS(AP/CI)408.1(M+H)+。
【0174】
実施例10
1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.9、152.0、138.3、135.2、134.1、131.0、130.6、127.6、124.6、120.8、119.7、71.0、55.8、52.8、49.4、47.0、46.2、44.9、32.6、29.4、24.7;MS(AP/CI)422.5(M+H)+。鏡像体はHPLC(メタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;250mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=20分;t2=38分。
【0175】
実施例11
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.5、161.9、152.1、138.2、124.9、134.9、130.5、128.2、127.8、124.6、120.9、118.7、71.9、55.9、52.9、46.3、44.4、32.4、30.9、24.7;MS(AP/CI)409.4(M+H)+。鏡像体はHPLC(95/5 アセトニトリル/メタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;250mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=26分;t2=37分。
【0176】
実施例12
2,2−ジメチル−3−(4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−フェニル)−プロピオニトリル:
2,2−ジメチル−3−(4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−フェニル)−プロピオニトリル:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.0、152.1、139.1、135.2、130.6、127.6、125.0、124.5、120.8、119.6、55.9、53.0、46.9、46.37、46.30、45.0、33.8、32.5、26.7、24.7;MS(AP/CI)431.3(M+H)+。
【0177】
実施例13
1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.9、152.1、142.1、138.6、135.3、130.5、127.6、126.6、124.5、120.8、119.6、76.7、55.9、53.0、50.9、47.0、46.4、44.9、32.5、28.2、24.7;MS(AP/CI)422.2(M+H)+。
【0178】
実施例14
1−[4−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン
1−[4−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.8、152.1、138.0、135.3、131.0、130.5、129.0、127.6、124.5、120.8、119.3、75.5、55.9、53.0、49.6、47.0、46.4、45.9、45.0、32.5、24.9、24.7;MS(AP/CI)436.4(M+H)+。
【0179】
実施例15
1−[4−(1−メトキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−メトキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.0、152.1、139.2、138.8、135.2、130.5、127.6、127.1、124.5、120.8、119.6、81.3、55.9、53.0、50.7、47.0、46.4、44.9、33.1、32.5、24.7、13.1;MS(AP/CI)434.4(M+H)+。
【0180】
実施例16
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピリジン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピリジン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.2、152.1、150.5、147.7、140.7、135.1、133.7、130.6、127.7、127.6、124.6、121.4、120.9、120.0、55.9、52.9、46.8、46.3、45.0、32.5、24.6;MS(AP/CI)427.3(M+H)+。
【0181】
実施例17
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.0、152.4、143.5、138.3、135.2、130.6、127.6、125.8、124.6、120.9、119.7、83.3、54.1、47.1、46.6、44.9、42.0、32.44、24.7、24.0;MS(AP/CI)420.1(M+H)+。
【0182】
実施例18
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.0、152.4、142.7、138.8、135.2、130.6、127.6、124.6、120.9、119.8、76.7、54.0、47.0、46.6、45.0、37.2、32.5、24.7、13.2;MS(AP/CI)406.2(M+H)+。
【0183】
実施例19
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.9、152.6、145.8、138.3、135.3、130.5、127.6、125.3、124.5、120.9、119.7、73.1、54.2、47.0、46.8、45.0、39.1、32.4、25.7、24.7、22.4;MS(AP/CI)434.3(M+H)+、416.3(M+H−H2O)+。
【0184】
実施例20
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.9、152.6、141.9、138.1、135.3、130.6、127.6、126.2、124.5、120.8、119.3、77.4、54.2、47.0、46.8、45.0、35.2、32.5、24.7、8.1;MS(AP/CI)422.3(M+H)+、404.3(M+H−H2O)+。
【0185】
実施例21
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.0、152.6、145.5、138.4、135.3、130.6、127.6、125.1、124.5、120.9、119.7、72.5、54.1、47.0、46.7、45.0、32.5、32.0、24.7;MS(AP/CI)394.2(M+H)+、376.2(M+H−H2O)+。
【0186】
実施例22
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 168.8、152.9、145.6、138.5、129.8、129.5、129.1、128.9、125.2、122.4、119.5、119.0、72.4、55.5、52.7、46.2、45.8、32.0、24.3;MS(AP/CI)406.1(M+H)+。
【0187】
実施例23
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 24.0、24.7、32.4、42.1、44.7、46.2、46.9、53.0、55.8、113.8、114.0、116.8、117.0、119.6、122.3、122.4、125.8、137.7、138.3、143.5、148.0、158.6、175.0;MS(AP/CI)452.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(90/10 ヘプタン/エタノール;Chiralcel OD、10cm×50cm;275mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=13.7分;t2=16.2分。
【0188】
実施例24
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 21.1、24.0、24.6、32.4、41.7、42.0、45.0、46.2、47.0、52.8、55.9、83.3、119.6、120.7、125.8、128.2、131.2、134.0、135.1、138.4、143.3、149.5、176.0;MS(AP/CI)448.4(M+H)+。
【0189】
実施例25
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 21.1、24.6、31.9、32.4、45.0、46.2、47.0、52.9、55.9、72.4、119.6、120.7、125.1、128.1、131.2、134.0、135.1、138.3、145.5、149.5、176.0;MS(AP/CI)422.3(M+H)+。
【0190】
実施例26
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)22.1、24.0、25.8、33.1、42.0、43.2、46.2、51.9、52.7、55.8、83.3、120.7、124.4、126.0、126.1、127.3、130.9、135.8、142.3、145.7、152.2、173.0;MS(AP/CI)448.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(60/40 ヘプタン/エタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;275mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=8.3分;t2=10.7分。
【0191】
実施例27
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)22.1、25.8、31.9、33.1、43.2、46.2、51.9、52.7、55.8、72.4、120.8、124.4、125.5、126.0、127.3、130.9、135.9、142.2、147.7、152.2、173.0;MS(AP/CI)422.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(60/40 ヘプタン/エタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;275mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=6.9分;t2=10.3分。
【0192】
実施例28
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)24.5、31.9、32.4、45.0、46.2、47.0、53.1、55.5、55.8、72.3、112.3、115.9、119.6、122.1、125.1、136.9、138.2、145.2、145.7、156.5、175.9;MS(AP/CI)438.3(M+H)+。
【0193】
実施例29
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)24.0、24.5、32.4、42.0、45.0、46.0、47.0、52.9、55.5、55.8、83.2、112.2、115.9、119.6、122.1、125.8、136.9、138.2、143.6、145.1、156.6、175.9;MS(AP/CI)464.4(M+H)+。
【0194】
実施例30
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)24.0、24.9、25.7、42.0、43.9、46.2、46.8、53.0、55.7、83.2、111.5、111.7、116.6、119.5、122.7、122.9、125.8、128.0、128.1、138.4、143.4、153.9、153.9、161.0、163.4、175.6;MS(AP/CI)464.3(M+H)+。
【0195】
実施例31
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:1H NMR(400MHz、CDCl3)1.13(s、6H)、1.51−1.69(m、2H)、1.80−1.89(m、4H)、1.98(s、3H)、2.31−2.51(m、4H)、2.60−2.71(m、2H)、2.79(dd、1H、J=10.4及び13.6Hz)、2.84−2.95(m、2H)、3.03−3.04(m、1H)、3.36(dd、1H、J=13.6及び4.0Hz)、3.676−3.71(m、2H)、7.05(dd、1H、J=7.6及び7.2Hz);7.11(d、1H、J=7.6Hz0、7.19−7.23(m、2h)、7.49(d、2H、J=9.2Hz)、7.61(d、2H、J=8.8Hz);MS(AP/CI)462.4(M+H)+。
【0196】
実施例32
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)18.1、24.7、31.9、32.4、38.0、44.9、47.0、58.7、60.4、60.7、72.5、119.6、120.5、124.5、125.1、127.6、130.5、135.1,138.3、145.3、151.6、175.9;MS(AP/CI)436.2(M+H)+。
【0197】
実施例33
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)分析用ピーク:24.6、39.0、44.9、46.9、64.1、119.8、125.2、127.7、130.5;MS(AP/CI)478.4(M+H)+。
【0198】
実施例34
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)22.1、25.8、33.1、38.9、43.2、46.2、51.8、52.7、55.8、64.1、70.6、120.8、124.4、125.6、126.3、127.4、130.9、135.8、142.7、146.7、152.2、173.0;MS(AP/CI)464.4(M+H)+。鏡像体はHPLC(75/25 ヘプタン/エタノール .2%ジエチルアミン含有;Chiralpak OJ、10cm×50cm;275mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=6.8分;t2=10.6分。
【0199】
実施例35
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)18.2、18.3、22.2、25.8、31.9、33.0、38.0、43.3、51.9、58.7、60.3、60.9、72.5、120.4、124.4、125.5、126.1、127.3、130.9、135.8、1423.3、147.6、151.9、173.0;MS(AP/CI)450.5(M+H)+。
【0200】
実施例36
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)18.1、18.2、22.2、24.0、25.8、33.0、38.0、42.1、43.3、51.9、58.7、58.8、60.3、60.9、83.4、120.4、124.4、126.1、126.2、127.3、130.9、135.8、142.4、145.6、151.9、173.0;MS(AP/CI)476.5(M+H)+。
【0201】
実施例37
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)18.1、22.3、25.9、31.9、32.9、37.9、43.2、51.8、58.8、60.6、61.0、72.5、113.5、113.7、117.1、117.3、121.9、125.5、126.0、138.5、142.2、147.7、147.8、172.6;MS(AP/CI)46
8.5(M+H)+。
【0202】
実施例38
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)18.1、18.2、22.3、24.0、25.9、32.8、38.0、42.1、43.2、51.8、58.7、58.8、60.6、61.1、83.3、113.5、113.7、117.0、117.2、121.9、122.0、126.0、126.1、126.4、129.3、138.4、138.5、142.2、145.7、147.9、158.5、160.9、172.6;MS(AP/CI)494.5(M+H)+。
【0203】
実施例39
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)17.9、22.2、25.8、31.1、33.1、43.2、46.2、46.3、46.8、51.8、52.8、55.8、120.8、124.4、126.6、127.4、129.0、130.9、135.0、135.8、143.2、152.2、173.0、175.2;MS(AP/CI)461.5(M+H)+。
【0204】
実施例40
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イル)−ピペリジン−2−オン:
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イル)−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)22.1、25.8、33.0、43.3、46.3、51.8、52.2、52.8、55.5、55.9、69.8、120.8、122.7、122.8、124.6、127.0、127.5、130.9、133.3、135.5、144.5、144.9、12.2、170.7、173.3;MS(AP/CI)420.5(M+H)+。
【0205】
実施例41
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)13.1、22.2、26.0、33.0、37.1、43.2、46.0、51.8、52.9、55.7、113.6、113.9、117.1、117.4、122.3、122.4、126.1、126.3、142.7、161.0、172.6;MS(AP/CI)452.5(M+H)+。
【0206】
実施例42
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)24.6、32.6、44.9、46.1、46.8、52.7,53.0、55.7、112.4、117.6、120.9、122.9、123.2、124.6、127.8、129.9、130.5、134.9、140.6、151.9、152.9、164.8、176.3;MS(AP/CI)418.3(M+H)+。
【0207】
実施例43
6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン:
6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)22.1、25.8、30.8、30.9、33.1、43.2、46.2、51.7、52.8、55.9、118.9、120.8、124.5、127.5、130.9、135.0、135.5、138.6、114.9、152.2、163.9、173.4;MS(AP/CI)423.4(M+H)+。鏡像体はHPLC(70/30 ヘプタン/エタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;85mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=11.8分;t2=14.6分。
【0208】
実施例44
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)24.8、30.8、32.2、44.3、46.2、53.1、55.8、71.9、114.0、114.2、116.8、117.0、118.7、122.4、122.5、128.3、134.9、137.3、137.4、138.1、148.0、148.1、158.5、160.9、161.8、176.0;MS(AP/CI)464.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(85/15 ヘプタン/イソプロパノール;Chiralcel AD、10cm×50cm;85mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=16.1分;t2=18.0分。
【0209】
実施例45
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン:
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)24.9、25.5、30.8、
43.4、46.2、53.0、55.6、71.9、111.5、111.7、116.7、118.7、122.3、122.5、128.1、128.2、134.9、138.1、153.8、153.9、160.9、161.8、163.3、176.1;MS(AP/CI)427.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(70/30 ヘプタン/エタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;250mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=8.4分;t2=12.9分。
【0210】
実施例46
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:1H NMR(400MHz、CDCl3)1.10(d、3H、J=6.4Hz)、1.12(d、3H、J=6.4Hz)、1.54(s、6H)、1.86−1.95(m、1H)、2.07−2.15(m、1H)、2.32(s、3H)、2.35−2.42(m、1H)、2.62−2.68(m、1H)、2.79−2.85(m、2H)、2.90(dt、1H、J=11.2及び2.4Hz)、3.08(ddd、1H、J=14.4、10.4、及び4.0Hz)、3.86(dd、1H、J=14.0及び4.0Hz)、3.68−3.73(m、2H)、7.04(dt、IH、J=7.6及び1.2Hz)、7.10−7.13(m、1h)、7.20−7.24(m、2H)、8.29(dd、1H、J=8.8及び2.8Hz)、8.59(d、1H、J=2.4Hz);MS(AP/CI)437.4 3(M+H)+。
【0211】
実施例47
6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビ−ピリジニル−2−オン:
6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビ−ピリジニル−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)18.1、22.2、25.8、30.8、33.1、38.0、43.3、51.7、58.8、58.9、60.3、60.7、72.0、118.9、120.6、124.4、127.5、130.9、135.0、135.4、138.6、144.9、151.8、163.8、173.4;MS(AP/CI)451.3(M+H)+。
【0212】
実施例48
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)18.0、21.5、22.2、25.9、30.8、32.9、37.8、43.2、51.7、58.9、59.0、60.6、60.9、72.0、113.7、113.9、117.1、118.9、122.1、122.2、135.0、1338.0、138.1、138.5、144.9、147.7、158.5、160.9、164.0、173.0;MS(AP/CI)469.5(M+H)+。
【0213】
実施例49
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン:
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン:
13C NMR(100MHz、CDCl3)22.2、25.8、30.8、32.8、43.1、46.2、46.3、51.6、53.1、55.8、72.0、113.7、113.9、117.0、117.2、118.9、122.3、122.4、134.9、138.1、138.2、138.4、144.9、148.2、148.3、160.9、164.0、173.0;MS(AP/CI)441.5(M+H)+。鏡像体はHPLC(50/50 ヘプタン/エタノール1%TFA含有;Chiralpak AD、5cm×50cm;100mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=12.1分;t2=16.1分。
【0214】
実施例50
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:1H NMR(400MHz、CDCl3)1.80−1.89(m、1H)、1.96(br s、8H)、2.03−2.20(m、2H)、2.55−2.64(m、4H)、2.80−3.40(m、10H)、3.50(dd、J=13.3、2.9Hz、1H)、3.71(dd、J=8.3、5.6Hz、2H)、7.03(dt、J=7.3、1.2Hz、1H)、7.13−7.22(m、3H)、7.48(d、J=9.1Hz、2H)、7.58(d、J=8.7Hz、2H);MS(AP/CI)448.3(M+H)+。
【0215】
実施例51
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:1H NMR(400MHz、CDCl3)1.55(s、6H)、1.80−1.88(m、1H)、1.97−2.11(m、3H)、2.44(s、3H)、2.68(dd、J=13.3、10.6Hz、1H)、2.75−2.90(m、4H)、2.95−3.25(m、5H)、3.45(dd、J=13.7、3.7Hz、1H)、3.68−3.72(m、2H)、6.99(dt、J =7.3、1.2Hz、1H)、7.11−7.20(m、3H)、7.47(d、J=8.7Hz、2H)、7.58(d、J=8.7Hz、2H);MS(AP/CI)422.3(M+H)+。
【0216】
実施例52
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:1H NMR(400MHz、CDCl3)1.15−1.20(m、3H)、1.55(s、6H)、1.77−1.87(m、1H)、2.03−2.11(m、1H)、2.30−2.90(br m、7H)、2.93−3.15(m、5H)、3.37(dd、J=13.3、5.5Hz、1H)、3.62−3.72(m、2H)、7.04(dt、J=7.5、1.6Hz、1H)、7.14(dd、J=7.9、1.5Hz、1H)、7.18−7.22(m、2H)、7.47(d、J=9.1Hz、2H)、7.58(d、J=8.7Hz、2H);mp=135〜137℃。
【0217】
実施例53
3−[2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)17.4、19.5;19.6、24.0、24.9、31.1、33.0、42.0、44.2、45.2、46.9、47.0、51.5、51.6、54.1、54.3、54.5、83.1、119.5、123.4、123.5、125.2、125.8、127.2、127.5、129.8、130.8、137.3、137.5、138.3、143.5、143.6、150.3、150.4、175.9、176.0;MS(AP/CI)448.4(M+H)+。
【0218】
実施例61
銅媒介カップリンのための一般的手順
3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、N−アリール化生成物のアリール基に対応する1当量のアリールブロミド、ヨウ化銅(I)(0.1当量)、炭酸カリウム(1.5当量)、及びN−N’−ジメチルエチレンジアミン(0.1当量)の含水(0.05〜0.5容量)トルエン(5容量)中の混合物を、還流してHPLC分析が出発アリールブロミドの消失を示すまで撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、そしてCeliteTMのパッドを通して濾過し、そしてトルエンで洗浄した。濾液を水で洗浄し、そして有機抽出物をブラインで洗浄し、そして濃縮して粗製アリール化生成物を得た。
【0219】
以下の化合物(実施例62〜71)を、実施例62と同じ一般的手順を使用して作製した。
【0220】
実施例62
1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)176.5、159.0、152.0、137.5、134.9、130.6、128.2、127.8、124.6、120.9、119.6、76.6、55.9、52.9、46.3、44.6、34.95、34.89、32.5、24.8、8.0;MS(AP/CI)437.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(92/8 アセトニトリル/メタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;275mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=25分;t2=50分。
【0221】
実施例63
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.0、159.9、152.0、137.8、135.0、132.0、130.7、130.5、127.7、124.6、120.9、111.6、69.9、65.8、55.8、52.8、46.8、46.2、44.3、32.5、32.2、24.8;MS(AP/CI)451.5(M+H)+。
【0222】
実施例64
1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.5、160.7、152.0、138.1、134.9、130.5、128.2、127.8、124.6、120.9、119.2、82.9、55.8、46.4、46.3、44.5、42.8、32.5、25.0、24.8;MS(AP/CI)435.5(M+H)+。
【0223】
実施例65
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.00、152.08、142.59、138.82、135.22、130.54、127.63、125.79、124.55、120.83、119.81、76.76、55.85、52.84、47.00、46.27、44.91、37.20、32.51、24.70、13.13;MS(AP/CI)420.3(M+H)+。鏡像体はHPLC(92/8 アセトニトリル/メタノール;Chiralpak AD、10cm×50cm;275mL/分)により分離可能であった。およその保持時間:t1=30分;t2=49分。
【0224】
実施例66
1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.7、152.0、150.8、144.2、140.3、135.2、134.6、130.5、127.7、124.6、120.9、114.2、71.2、55.8、52.7、46.2、45.8、45.6、32.5、31.9、24.5;MS(AP/CI)409.5(M+H)+。
【0225】
実施例67
1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.7、152.0、150.9、144.7、138.3、135.22、135.18、130.5、127.7、124.6、120.9、114.2、81.9、55.8、52.7、46.2、45.7、45.6、41.9、32.5、24.5、23.9;MS(AP/CI)435.4(M+H)+。
【0226】
実施例68
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−オキサゾール−4−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−オキサゾール−4−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)22.2、25.8、33.0、43.3、46.3、51.7、52.9、55.9、120.7、124.4、126.4、126.7、127.3、129.0、130.9、134.0、135.8、140.1、143.7、151.5、152.3、173.0;MS(AP/CI)431.3(M+H)+。
【0227】
実施例69
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピラゾール−1−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン:3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピラゾール−1−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)22.2、25.6、25.8、33.0、43.3、46.3、51.8、52.9、55.9、107.9、119.9、120.7、124.4、127.0、127.3、127.4、130.9、135.8、138.4、141.3、142.0、152.3、173.1;MS(AP/CI)430.3(M+H)。
【0228】
実施例70
1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:
1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)14.2、22.2、25.8、33.0、43.3、46.3、51.7、52.8、55.9、120.7、124.4、126.2、126.6、127.3、129.5、130.9、133.4、135.8、143.3、152.2、173.0;MS(AP/CI)445.3(M+H)+。
【0229】
実施例71
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−オキサゾール−5−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン:
13C NMR(100MHz、CDCl3)22.2、25.8、29.9、33.0、43.3、46.4、51.6、52.9、55.9、120.7、121.7、124.4、125.2、126.0、126.8、127.4、130.9、135.8、144.0、150.7、152.4、173.1;MS(AP/CI)431.5(M+H)+。
【0230】
実施例72
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:
トリメチルアルミニウム(トルエン中2M、700uL、1.4mmol)を、モルホリン(124uL、1.4mmol)の1,2−ジクロロエタン(4mL)溶液に0℃で滴下した。滴下が完了すると、冷浴を外し、そして溶液を30分23℃で撹拌した。4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル(実施例2、150mg、0.36mmol)の1,2−ジクロロエタン(2mL)溶液を次いで加え、そしてこの溶液を70℃で約18時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、メタノールを注意深く加えて過剰のメチルアルミニウム種をクエンチし、そしてこの混合物を次いで硫酸ナトリウム十水和物(1.5g)で処理した。この混合物を3時間速く撹拌し、塩を濾別し、溶媒を真空で除去し、そして残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(20:1 クロロホルム−メタノールw/1%水酸化アンモニウム)、160mg(収率96%)の表題化合物を得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.28、170.23、152.12、141.26、135.00、130.88、130.52、128.25、127.71、124.54、120.84、119.35、67.14、67.09、55.90、54.36、52.97、46.81、46.36、44.91、32.48、24.58;MS(AP/CI)463.2(M+H)+。鏡像体を、HPLC(60/40 ヘプタン/エタノール;Chiralcel OJ、10cm×50cm;27.5mL/分)により分離した。およその保持時間:t1=45分;t2=60分。
【0231】
以下の化合物(実施例73〜74)を類似の方法で製造した。
【0232】
実施例73
1−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.24、170.11、152.03、141.05、135.03、131.48、130.54、128.28、127.71、124.59、120.86、119.33、77.52、55.85、55.21、52.86、46.83、46.27、44.91、32.52、24.62;MS(AP/CI)476.2(M+H)+。
【0233】
実施例74
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 176.2、170.1、152.0、140.8、135.1、132.3、130.6、128.0、127.7、124.6、120.9、119.3、55.8、52.8、49.1、46.9、46.2、44.9、43.5、32.5、26.8、25.9、24.8、24.6;MS(AP/CI)461.2(M+H)+。鏡像体はHPLC(5/95 アセトニトリル/メタノール;Chiralpak AD、4.6 mm×25cm;1mL/分)により分離可能であった。保持時間:t1=8.9分;t2=19.1分。
【0234】
実施例75
3−(2−ピリジン−4−イル−ベンジリデン)−ピロリジン−2−オン:
表題化合物を2−ピリジン−4−イル−ベンズアルデヒドとN−アセチルピロリジノンとの間の反応により、一般的アルドール手順1を使用して製造した。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 172.6、149.9、148.5、140.0、133.7、132.8、130.3、128.9、128.7、128.4、124.8、40.0、26.4;MS(AP/CI)252.1(M+H)+。
【0235】
実施例76
3−[2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン:
3−(2−ピリジン−4−イル−ベンジリデン)−ピロリジン−2−オン(実施例77、500mg、2mmol)及びヨウ化メチル(150uL、2.4mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を、室温で1時間撹拌した。溶解性を改善するためにメタノール(5mL)を加え、次いで10当量のヨウ化メチルを加えた。この混合物を40℃に18時間加熱し、次いで75℃で18時間加熱した。溶媒を真空で除去し、メタノールを加え、そしてこの工程を3回繰り返した(ヨウ化メチルを除去するため)。残留物をメタノール(20mL)に溶解し、0℃に冷却し、そしてホウ水素化ナトリウム(151mg、4.0mmol)を少しずつ加えた。添加完了後、この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、水を加え、そして混合物をジエチルエーテル(5×)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して(50:1 クロロホルム−メタノールw/1%水酸化アンモニウム)、313mg(収率58%)の表題化合物を得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 172.9、144.4、135.8、133.4、130.9、129.5、128.8、128.5、128.3、127.0、126.1、54.8、52.2、45.9、40.0、31.5、26.5;MS(AP/CI)269.2(M+H)+。
【0236】
実施例77
3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
3−[2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン(実施例78)、308mg、1.15mmol)及び10%炭素担持パラジウム(300mg)のメタノール(20mL)中の混合物を50psiの水素下に置き、そして50℃で8時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、CeliteTMに通して濾過し、そして溶媒を真空で除去して310mg(収率99%)の表題化合物を得た。13C NMR(100MHz、CDCl3)d 180.1、144.5、136.8、129.9、127.1、126.6、126.2、56.7、46.7、42.7、40.6、37.2、33.9、33.6、33.5、27.7;MS(AP/CI)273.2(M+H)+。
【0237】
実施例80〜83における化合物を、対応するN−アリール化3−(2−ピリジン−4−イル−ベンジリデン)−ピロリジン−2−オンから実施例1〜62に使用された手順と類似の手順、一般的パラジウム媒介カップリング条件を使用して製造した。
【0238】
実施例78
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.3、144.4、142.9、138.6、136.7、130.0、127.2、126.8、126.2、125.8、119.8、76.6、56.6、46.9、46.5、45.4、37.2、34.0、33.8、33.3、25.1、13.2;MS(AP/CI)419.3(M+H)+。
【0239】
実施例79
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.3、146.0、144.4、138.1、136.7、130.0、127.2、126.8、126.2、125.4、119.6、73.1、56.6、46.9、46.6、45.4、37.2、34.0、33.8、33.3、25.72、25.1、22.4;MS(AP/CI)447.3(M+H)+、429.3(M+H−H2O)+。
【0240】
実施例80
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.3、145.7、144.4、138.2、126.7、130.0、127.2、126.8、126.2、125.2、119.7、72.4、56.6、46.9、46.6、45.4、37.2、34.0、33.8、33.3、25.1;MS(AP/CI)407.3(M+H)+、389.3(M+H−H2O)+。
【0241】
実施例81
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン:13C NMR(100MHz、CDCl3)d 175.3、144.4、143.6、138.3、136.7、130.0、127.2、126.8、126.2、125.8、119.7、56.6、46.9、46.6、45.4、42.1、37.2、34.0、33.8、33.3、25.1、24.0;MS(AP/CI)433.3(M+H)+、415.3(M+H−H2O)+。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

〔式中、R1は、以下に示される式G1又はG2の基であり、
【化2】

aは0〜8であり;
mは1〜3であり;
6は、水素、(C1−C6)アルコキシ若しくは1〜3個のフッ素原子で場合により置換された(C1−C6)アルキル、又は((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選択され、ここでアリール部分は、フェニル、ナフチル、又はヘテロアリール−(CH2q−であり、ここでヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル及びベンゾイソチアゾリルからなる群より選択され、そしてqは0、1、2、3又は4であり、そしてここで該アリール部分及びヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ及び−SOt(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選択される1つ又はそれ以上の置換基で場合により置換されてもよく、ここでtは0、1又は2であり;
13はそれぞれ独立して、(C1−C4)アルキル、又はそれぞれG1若しくはG2のピペラジン環若しくはピペリジン環の環炭素の1つから、それぞれG1若しくはG2のピペラジン環若しくはピペリジン環の利用可能な結合部位を有する同じか若しくは別の環炭素もしくは環窒素への、若しくはR6が利用可能な結合部位を有する環構造を有する場合にR6の環炭素への、(C1−C4)アルキレン架橋であり;
Xは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、−SOt(C1−C6)アルキル(ここでtは0、1又は2である)、−CO210又は−CONR1112であり;
10、R11及びR12の各々は、水素、(C1−C4)アルキル、フェニル及びナフチルより独立して選択され、ここで該フェニル若しくはナフチルは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ及び−SOt(C1−C6)アルキル(ここでtは0、1若しくは2である)より独立して選択される1つ若しくはそれ以上の置換基で場合により置換されてもよく;又はR11及びR12は、それらが結合した窒素と共に、窒素、硫黄及び酸素より選択される0〜4個のヘテロ原子を含んでもよい5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
3は、ビニル、C(=O)R(ここでRは、直鎖又は分枝のC1−C8アルキルである)、C3−C8シクロアルキル、若しくはアリールであり、ここでRは好ましくはtert−ブチルであり、又は
3は−(CH2gBであり、ここでgは0〜3であり、そしてBは水素、フェニル、ナフチル若しくは酸素、窒素及び硫黄より選択される1〜4個のヘテロ原子を環中に含む5〜6員ヘテロアリール環であり、ただし該環は、2つの隣接した酸素原子又は2つの隣接した硫黄原子を含み得ず、そしてここで前述のフェニル、ナフチル及びヘテロアリール環の各々は、(C1−C8)ヒドロキシアルキル−、(C1−C8)アルコキシ−(C1−C8)アルキル−、(C3−C8)ヒドロキシシクロアルキル−、(C3−C8)シクロアルコキシ−、(C1−C8)アルコキシ−(C3−C8)シクロアルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシヘテロシクロアルキル、及び(C1−C8)アルコキシ−ヘテロシクロアルキルより独立して選択される1〜3の置換基で場合により置換されてもよく、ここで各(C3−C8)シクロアルキル部分若しくはヘテロシクロアルキル部分は、1〜3個の(C1−C6)アルキル基若しくはベンジル基で独立して置換されてもよく;
Bがフェニル環、ナフチル環若しくはヘテロアリール環である場合、該環はそれぞれ、フェニル、ナフチル並びに酸素、窒素及び硫黄より選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員ヘテロアリール環より独立して選択される1〜3個の置換基で場合により置換されてもよく、ただし該ヘテロアリール環は、2つの隣接する酸素原子又は2つの隣接する硫黄原子を含有し得ず、そしてここでそれぞれ独立して選択されるフェニル置換基、ナフチル置換基若しくはヘテロアリール置換基は、それ自体が1〜3個の(C1−C8)アルキル置換基若しくはC3−C8シクロアルキル置換基で置換されてもよく;又は
Bがフェニル環、ナフチル環若しくはヘテロアリール環である場合、該環はそれぞれ、(a)−(CH2tOH(ここでtは1、2又は3である)とオルト位の−COOHとから形成されるラクトン;(b)−CONR1415[ここでR14及びR15は(C1−C8)アルキル及びベンジルより独立して選択されるか、又はR14及びR15は、それらが結合した窒素と共に、−CONR1415基の窒素に加えて窒素、硫黄及び酸素より選択される0〜3個のヘテロ原子を含有し得る5〜7員ヘテロアルキル環を形成し、ここで該ヘテロ原子のいずれかが窒素である場合、それは(C1−C8)アルキル又はベンジルで場合により置換されてもよく、ただし該環は2つの隣接する酸素原子又は2つの隣接する硫黄原子を含有し得ない];(c)−(CH2vNCOR1617(ここでvは0、1、2又は3であり、そして−COR16とR17とはそれらが結合した窒素と一緒になって4〜6員ラクタム環を形成する);及び(d)−(C1−C8)NR1819[ここでR18及びR19の各々は、水素及び(C1−C4)アルキルより独立して選択されるか、又はR18及びR19は、それらが結合した窒素と共に、窒素、硫黄及び酸素より選択される0〜4個のヘテロ原子を含有してもよい4〜7員ヘテロアルキル環を形成する]、より独立して選択される1〜3個の置換基で場合により置換されてもよい;
式中、破線は任意の二重結合を示し;そして
nは1、2、又は3である〕
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩若しくは光学異性体。
【請求項2】
3が(CH2gB(ここでgは0であり、そしてBはフェニル及びピリジルより選択される)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
(C3−C8)ヒドロキシシクロアルキル−置換基、(C3−C8)シクロアルコキシ−置換基、又は(C1−C8)アルコキシ−(C3−C8)シクロアルキル置換基の(C3−C8)シクロアルキル部分が、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルより選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
1〜3個の場合による置換基の4〜8個の原子を有するヘテロシクロアルキル部分が、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ジアゼピニル、
オキサゼピニル、チアゼピニル、オキセタニル及びテトラヒドロフラニルより選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
1〜3個の場合による置換基の5〜6員ヘテロアリール環が、ピリジル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル及びオキサジアゾリルより選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
−CONR1415置換基のR14基及びR15基が、それらが結合した窒素と共に、ピペリジン、N−(C0−C6)アルキルピペラジン及びモルホリンより選択される6員ヘテロアルキル環を形成する、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
−(CH2vNCOR1617置換基の−COR16基及びR17基が、それらが結合した窒素と共に、5員又は6員のラクタム環を形成し、そしてvが1である、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
−CH2OH置換基とオルト位の−COOH置換基とからラクトンが形成される、請求項2に記載の化合物。
【請求項9】
6が、水素、メチル、エチル及びベンジルより選択され、R13がメチルであり、Xがフルオロ、メチル、又はメトキシであり、aが1又は2であり、mが1又は2であり、そしてnが1又は2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
2,2−ジメチル−3−(4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−フェニル)−プロピオニトリル、
1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−メトキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピリジン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イル)−ピペリジン−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビ−ピリジニル−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6’−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3’]ビピリジニル−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−オキサゾール−4−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン
からなる群より選択される請求項1に記載の化合物並びにその薬学的に許容しうる塩及び光学異性体。
【請求項11】
(R)−3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−4−{3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−1−イル}−安息香酸エチルエステル、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−(S)−1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物及びその薬学的に許容しうる塩。
【請求項12】
うつ病、不安、付随する不安を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖症、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界性人格障害、睡眠障害、精神病、けいれん、運動異常、ハンチントン病又はパーキンソン病の症状、痙縮、てんかんの結果として生じる発作の抑制、脳虚血、拒食症、失神発作、運動低下症、頭蓋外傷、薬物依存、早漏、月経前症候群(PMS)関連気分及び欲求障害、炎症性腸疾患、摂食行動の変容、炭水化物渇望途絶、後期黄体相不快障害、タバコの使用中止に関連する症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ぼけ、認知機能障害、高血圧、過食症、拒食症、肥満、心不整脈、ニコチン若しくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン系薬、バルビツレート、オピオイド又はコカインに対する依存又は嗜癖より選択される薬物依存及び嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、発作、外傷性脳損傷(TBI)、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジー、運動過剰症、失読症、統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、てんかん、アルツハイマー型の老人性痴呆症(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠陥過活動性障害(ADHD)及びツレット症候群より選択される哺乳動物における障害又は状態の処置における使用のための医薬組成物であって、このような障害又は状態の処置において有効な量の請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩及び薬学的に許容しうる担体を含む、医薬組成物。
【請求項13】
うつ病、不安、付随する不安を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖症、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界性人格障害、睡眠障害、精神病、けいれん、運動異常、ハンチントン病又はパーキンソン病の症状、痙縮、てんかんの結果として生じる発作の抑制、脳虚血、拒食症、失神発作、運動低下症、頭蓋外傷、薬物依存、早漏、月経前症候群(PMS)関連気分及び欲求障害、炎症性腸疾患、摂食行動の変容、炭水化物渇望途絶、後期黄体相不快障害、タバコの使用中止に関連する症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ぼけ、認知機能障害、高血圧、過食症、拒食症、肥満、心不整脈、ニコチン若しくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン系薬、バルビツレート、オピオイド又はコカインに対する依存又は嗜癖より選択される薬物依存及び嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、発作、外傷性脳損傷(TBI)、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジー、運動過剰症、失読症、統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、てんかん、アルツハイマー型の老人性痴呆症(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠陥過活動性障害(ADHD)及びツレット症候群より選択される哺乳動物における障害又は状態を処置する方法であって、このような処置を必要とする哺乳動物に、このような障害又は状態の処置において有効な量の請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩を投与することからなる、方法。
【請求項14】
うつ病、不安、付随する不安を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖症、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界性人格障害、睡眠障害、精神病、けいれん、運動異常、ハンチントン病又はパーキンソン病の症状、痙縮、てんかんの結果として生じる発作の抑制、脳虚血、拒食症、失神発作、運動低下症、頭蓋外傷、薬物依存、早漏、月経前症候群(PMS)関連気分及び欲求障害、炎症性腸疾患、摂食行動の変容、炭水化物渇望途絶、後期黄体相不快障害、タバコの使用中止に関連する症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ぼけ、認知機能障害、高血圧、過食症、拒食症、肥満、心不整脈、ニコチン若しくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン系薬、バルビツレート、オピオイド又はコカインに対する依存又は嗜癖より選択される薬物依存及び嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、発作、外傷性脳損傷(TBI)、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジー、運動過剰症、失読症、統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、てんかん、アルツハイマー型の老人性痴呆症(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠陥過活動性障害(ADHD)及びツレット症候群より選択される哺乳動物における障害又は状態の処置における使用のための医薬組成物であって、5−HT1B受容体の有効な拮抗薬、逆作用薬又は部分的作用薬である、請求項1に記載の化合物のある量及び薬学的に許容しうる担体を含む、医薬組成物。
【請求項15】
うつ病、不安、付随する不安を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖症、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界性人格障害、睡眠障害、精神病、けいれん、運動異常、ハンチントン病又はパーキンソン病の症状、痙縮、てんかんの結果として生じる発作の抑制、脳虚血、拒食症、失神発作、運動低下症、頭蓋外傷、薬物依存、早漏、月経前症候群(PMS)関連気分及び欲求障害、炎症性腸疾患、摂食行動の変容、炭水化物渇望途絶、後期黄体相不快障害、タバコの使用中止に関連する症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ぼけ、認知機能障害、高血圧、過食症、拒食症、肥満、心不整脈、ニコチン若しくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン系薬、バルビツレート、オピオイド又はコカインに対する依存又は嗜癖より選択される薬物依存及び嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、発作、外傷性脳損傷(TBI)、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジー、運動過剰症、失読症、統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、てんかん、アルツハイマー型の老人性痴呆症(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠陥過活動性障害(ADHD)及びツレット症候群より選択される哺乳動物における障害又は状態を処置する方法であって、このような処置を必要とする哺乳動物に、5−HT1B受容体の有効な拮抗薬、逆作用薬又は部分的作用薬である、請求項1に記載の化合物のある量を投与することからなる、方法。

【公表番号】特表2007−529495(P2007−529495A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503427(P2007−503427)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【国際出願番号】PCT/IB2005/000583
【国際公開番号】WO2005/090300
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】