説明

新規な感光性樹脂組成物

(a)1つまたはそれ以上のポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマー(I):[式中、xは約10〜約1000の整数であり、yは0〜約900の整数であり、また(x+y)は約1000より小さく;Ar1は4価の芳香族基、4価の複素環式基、またはこれらの混在するものからなる群から選択され;Ar2は珪素を含んでよい2価の芳香族基、2価の複素環式基、2価の脂環式基、2価の脂肪族基、またはこれらの混在するものからなる群から選択され;Ar3は2価の芳香族基、2価の脂肪族基、2価の複素環式基、またはこれらの混在するものからなる群から選択され;Ar4はAr1(OH)2またはAr2からなる群から選択され;Gはポリマーの末端NH基に直接結合したカルボニル基、カルボニルオキシ基またはスルホニル基を有する基からなる群から選択される有機基である];
(b)照射に際して酸を放出する1つまたはそれ以上の光活性化合物(PAG);
(c)少なくとも2つの〜N−(CH2OR)n単位を含む潜在的な架橋剤(式中、nは1または2であり、またRは線状または分枝状のC1〜C8のアルキル基であり、ただしグリコールウリルが潜在的な架橋剤として使用されるとき、ポリベンズオキサゾール前駆体ポリマーのG基は環状の酸無水物の反応から生成される);および
(d)NMPではない少なくとも1つの溶媒
を含む耐熱性のネガ型感光性組成物。
【化1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネガ型感光性樹脂組成物に関する。より詳しくは本発明は、マイクロエレクトロニクス分野での応用に好適な、ネガ型の、化学的に増幅された、水性塩基で現像可能な感光性ポリベンゾオキサゾール(PBO)前駆体組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロエレクトロニクスの応用において、高温抵抗を示すポリマーは一般に周知である。このようなポリマーの前駆体、例えばポリイミド前駆体ポリマーおよびポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーは、好適な添加剤によって光反応性にされうる。そのような前駆体は高温への暴露のような既知の技術によって所望のポリマーに転化される。ポリマー前駆体は高度に耐熱性のポリマーの保護層、絶縁層、およびレリーフ構造をつくるために使用される。
【0003】
高温抵抗性ポリマーを含有するネガ型感光性レジスト組成物は、例えばドイツ特許文書、DE−A−2,308,830およびDE−A−2−2,437,348;ヨーロッパ特許文書EP−A−0 119,162およびEP−A−0 624,826、ならびに米国特許第5,486,447号、第5,856,065号および第6,010,825号中に記載されている。これらの開示でのポリアミドレジスト樹脂は、オレフィン性ペンダント基を含み、これは好適な波長の光照射により架橋されることができ、従って、ネガパターンが形成される。これらの系は、高感度、高いコントラスト、未露光フィルムの損耗の少なさのような良好な画像形成特性を有したが、これら系のいくつかは、DE−A−2,437,348;EP−A−0 119,162、またはEP−A−0 624,826におけるように、現像液として有機溶媒を使用するもので、それがデバイスの製造に際して環境上の懸念を生む。
【0004】
さらにまた、高温抵抗性ポリマーを含有する先行技術の感光性組成物ではNMP(N−メチル−2−ピロリドン)が溶媒として使用された。NMPは化学的に増幅された248nmおよび193nmのフォトレジスト(米国特許第6,227,546B1号;“Influence of Polymer Properties On Airborne Chemical Contamination of Chemically Amplified Resists”,W.D,Hinsberg,S.A.MacDonald,N.J.Clecak,C.D.SnyderおよびH.Ito,SPIE vol.1925,pp.43-52,1993)の性能に有害な作用があることが確認されているので、NMPを含有する組成物の使用は、化学的に増幅されたレジストが使用される多くの半導体製造設備で禁止されている。
【0005】
高度耐熱性のポリマー前駆体のポジ型感光性処方物の文献には、米国特許第4,339,521号、第5,449,584号、第6,127,086号、第6,117,225B1号、および第6,214,516B1号におけるようにNMPを含まずまたアルカリ性現像液中で現像可能である例がある。これらの発明は環境上の懸念に対応するが、時には、低いコントラストおよびいくらか大きなダークエロージョン(dark erosion)のような劣悪な画像形成特性を示す。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、優れた画像形成特性を有し、NMPを含有せず、また環境的に受容可能な塩基性水溶液を現像液として使用する、高温抵抗性のパターンを作成するのに好適なネガ型感光性組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
(a)1つまたはそれ以上のポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマー(I):
【化1】

[式中、xは約10〜約1000の整数であり、yは0〜約900の整数であり、また(x+y)は約1000より小さく;Ar1は4価の芳香族基、4価の複素環式基、またはこれらの混在するものであり;Ar2は珪素を含んでよい2価の芳香族基、2価の複素環式基、2価の脂環式基もしくは2価の脂肪族基、またはこれらの混在するものであり;Ar3は2価の芳香族基、2価の脂肪族基、2価の複素環式基、またはこれらの混在するものであり;Ar4はAr1(OH)2またはAr2であることができ;Gはポリマーの末端NHに直接結合したカルボニル基、カルボニルオキシ基またはスルホニル基を有する有機基である];
(b)照射に際して酸を放出する1つまたはそれ以上の光活性化合物(PAG);
(c)少なくとも2つの〜N−(CH2OR)n単位を含む潜在的な架橋剤(式中、nは1または2であり、RはC1〜C8の線状または分枝状のアルキル基であり、ただしグリコールウリルが潜在的な架橋剤として使用されるとき、ポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーのG基は環状の酸無水物の反応から生成される);および
(d)NMPではない少なくとも1つの溶媒
を含む耐熱性のネガ型感光性組成物に関する。
【0008】
さらにまた本発明は、このような組成物の使用方法、および本発明の組成物と本発明の使用方法との組み合わせによって得られる製造物品、特に電子部品を包含する。本発明は基板上にネガトーンのレリーフ画像を形成する方法を包含する。この方法は
(a)基板を用意し、
(b)構造(I):
【化2】

(式中、Ar1、Ar2、Ar3、およびGは上記に規定したとおりである)
を有する1つまたはそれ以上のポリベンゾオキサゾール前駆体;照射に際して酸を放出する1つまたはそれ以上の光活性化合物、nが1または2であり、RがC1〜C8の線状もしくは分枝状のアルキル基である少なくとも2つの〜N−(CH2OR)n単位を含む潜在的な架橋剤;そしてNMPではない少なくとも1つの溶媒を含むネガ型感光性組成物を上記基板にコーティングすることによりコートされた基板をつくり、ただしここで、潜在的な架橋剤としてグリコールウリルが使用されるときポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーのG基は環状の酸無水物の反応から生成されるとし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液によって現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する。
【0009】
本発明は、
(a)1つまたはそれ以上のポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマー(I):
【化3】

[式中、xは約10〜約1000の整数であり、yは0〜約900の整数であり、また(x+y)は約1000より小さく;Ar1は4価の芳香族基、4価の複素環式基、またはこれらの混在するものであり;Ar2は珪素を含んでよい2価の芳香族基、2価の複素環式基、2価の脂環式基もしくは2価の脂肪族基、またはこれらの混在するものであり;Ar3は2価の芳香族基、2価の脂肪族基、2価の複素環式基、またはこれらの混在するものであり;Ar4はAr1(OH)2またはAr2であることができ;Gはポリマーの末端NHに直接結合したカルボニル基、カルボニルオキシ基またはスルホニル基を有する有機基である];
(b)照射に際して酸を放出する1つまたはそれ以上の光活性化合物(PAG);
(c)少なくとも2つの〜N−(CH2OR)n単位を含む潜在的な架橋剤(式中、nは1または2であり、Rは線状または分枝状のC1〜C8のアルキル基であり、ただしグリコールウリルが潜在的な架橋剤として使用されるときポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーのG基は環状の酸無水物の反応から生成される);
(d)NMPではない少なくとも1つの溶媒
を含む耐熱性のネガ型感光性組成物に関する。
【0010】
ネガ感光性樹脂組成物は、(I)に示す構造を含む1つまたはそれ以上のポリベンゾオキサゾール前駆体を有する。構造IにおいてAr1は4価の芳香族基もしくは4価の複素環式基、またはこれらの混在するものである。Ar1の例には、以下の構造:
【化4】

[式中、X1は−O−、−S−、−C(CF32−、−CH2−、−SO2−、−NHCO−または−SiR12−であり、各々のR1は独立にC1〜C7の線状もしくは分枝状のアルキル基またはC5〜C8のシクロアルキル基である]を含むが、これらに限定されない。R1の例には、−CH3、−C25、n−C37、i−C37、n−C49、t−C49、およびシクロヘキシルがあるが、これらに限定されない。2つまたはそれ以上のAr1基が混在するものが用いられてよい。
【0011】
構造IにおいてAr2は、珪素を含んでよい2価の芳香族基、2価の複素環式基、2価の脂環式基、または2価の脂肪族基である。Ar2の例には、
【化5】

[式中、X1は上記に規定したとおりであり、X2は−O−、−S−、−C(CF32−、−CH2−、−SO2−、または−NHCO−であり、ZはHまたはC1〜C8の線状、分枝状もしくは環状のアルキル基であり、pは1〜6の整数である]
があるが、これらに限定されない。好適なZ基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級−ブチル、t−ブチル、n−オクチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロオクチルがあるが、これらに限定されない。
【0012】
Ar3は2価の芳香族基、2価の脂肪族基または2価の複素環式基である。Ar3の例には
【化6】

があるが、これらに限定されない。
【0013】
構造IにおいてAr4はAr1(OH)2またはAr2である。
【0014】
Gはポリマーの末端NH基に直接結合したカルボニル基、カルボニルオキシ基またはスルホニル基を有する有機基であり、これはビニル、カルボニル、エーテルエステル、またはカルボン酸のような他の官能基によってさらに置換されてよい。G基の例には以下の構造:
【化7】

があるが、これらに限定されない。
【0015】
構造Iのポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーは2段階合成によって合成される。第1段階で、構造(II)、(III)および(IV)を有するモノマーは、塩基の存在で反応し、構造Vを有するポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマーが合成される。
【化8】

ここで、Ar1、Ar2、Ar3、xおよびyは上記に規定したとおりであり、WはC(O)Cl、COOHまたはCOOR2であり、R2はC1〜C7の線状もしくは分枝状のアルキル基またはC5〜C8のシクロアルキル基である。R2の例にはCH3、C25、n−C37、i−C37、n−C49、t−C49、およびシクロヘキシルがあるが、これらに限定されない。第2の合成段階で、ポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマーの末端アミノ基は、Gが上記したとおりであり、Mが反応性基であるとして、化合物G−Mと反応し、構造Iを有するポリマーを生成する。
【0016】
Ar1を含む構造(II)を有するモノマーの例には、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジヒドロキシベンジジン、4,6−ジアミノレゾルシノール、および2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンがあるが、これらに限定されない。構造IIのモノマー中の2つのヒドロキシ基と2つのアミノ基の置換パターンは、ベンズオキサゾール環を形成するために各々のアミノ基がヒドロキシル基に対してオルトの関係にある限り、可能な任意の置換パターンであってよい。さらにまたポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマーは構造IIによって表わされる2つまたはそれ以上のモノマーの混合物を使用して合成されることができる。
【0017】
Ar2を含む構造(III)を有するモノマーの例には、5(6)−アミノ−1−(4−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダン(DAPI)、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノ−1,1’−ビフェニル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、2,4−トリレンジアミン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルケトン、3,3’−ジアミノジフェニルケトン、3,4’−ジアミノジフェニルケトン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(γ−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、2,3,5,6−テトラメチル−p−フェニレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、メチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘキサメチレンジアミン、3−メトキシヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘプタメチレンジアミン、3−メチルヘプタメチレンジアミン、4,4−ジメチルヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、2,5−ジメチルノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、2,2−ジメチルプロピレンジアミン、1,10−ジアミノ−1,10−ジメチルデカン、2,11−ジアミノドデカン、1,12−ジアミノオクタデカン、2,17−ジアミノエイコサン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−アミノノルボルニル)メタン、3,3’−ジアミノジフェニルエタン、4,4’−ジアミノジフェニルエタン、および4,4’−ジアミノジフェニルサルファイド、2,6−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、2,6−ジアミノ−4−トリフルオロメチルピリジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ピペラジン、4,4’−メチレンジアニリン、4,4’−メチレン−ビス(o−クロロアニリン)、4,4’−メチレン−ビス(3−メチルアニリン)、4,4’−メチレン−ビス(2−エチルアニリン)、4,4’−メチレン−ビス(2−メトキシアニリン)、4,4’−オキシ−ジアニリン、4,4’−オキシ−ビス−(2−メトキシアニリン)、4,4’−オキシ−ビス−(2−クロロアニリン)、4,4’−チオ−ジアニリン、4,4’−チオ−ビス−(2−メチルアニリン)、4,4’−チオ−ビス−(2−メトキシアニリン)、4,4’−チオ−ビス−(2−クロロアニリン)、ならびに3,3’−スルホニル−ジアニリンがあるが、これらに限定されない。更に、ポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマーは、構造IIIで示される2またはそれ以上のモノマーの混合物を使用して合成してもよい。
【0018】
構造IVを有するモノマーは、二酸、二酸ジクロライドおよびジエステルである。好適なジカルボン酸(W=COOH)の例には、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸およびこれらの混合物があるが、これらに限定されない。好適な二酸クロライド(W=COCl)の例には、イソフタロイルジクロライド、フタロイルジクロライド、ターフタロイルジクロライド、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸ジクロライド、およびこれらの混合物があるが、これらに限定されない。好適なジカルボン酸エステル(W=CO22)の例には、ジメチルイソフタレート、ジメチルフタレート、ジメチルターフタレート、ジエチルイソフタレート、ジエチルフタレート、ジエチルターフタレートおよびこれらの混合物があるが、これらに限定されない。
【0019】
第1の合成段階において構造(II)および(III)および(IV)を有するモノマーは反応して、ポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマー(V)を生成できる。ジカルボン酸またはそのジクロライドもしくはジエステルを、少なくとも1つの芳香族および/または複素環式ジヒドロキシジアミンと、また場合によっては少なくとも1つのジアミンと反応させるために慣用の方法が用いられてよい。一般に二酸(W=C(O)Cl)のための反応は、ほぼ化学量論的な量のアミン塩基の存在で約−10℃〜約30℃で約6〜約48時間実施される。好適なアミン塩基の例には、ピリジン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、ジメチルピリジン、およびジメチルアニリンがあるが、これらに限定されない。ポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマーVは水中への沈殿によって単離され、濾過によって回収されそして乾燥されてよい。ジエステルまたは二酸を使用する好適な合成に関する記載は、参照によって本記載に加入されている米国特許第4,395,482号、第4,622,285号、および第5,096,999号に見いだすことができる。
【0020】
好ましい反応溶媒は、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ガンマ−ブチロラクトン(GBL)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチル−2−ピペリドン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン、およびジグリムである。最も好ましい溶媒はN−メチル−2−ピロリドン(NMP)およびガンマ−ブチロラクトン(GBL)である。
【0021】
構造II、III、およびIVを有するモノマーは、[(II)+(III)]/(IV)の比が一般に約1〜約1.2であるように用いられる。[(II)+(III)]/(IV)の比は一般に約1〜約1.1であるのが好ましい。構造(II)を有するモノマーは[(II)+(III)]の約10〜約100モル%が使用され、また構造(III)を有するモノマーは[(II)+(III)]の約0〜約90モル%が使用される。ポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマー中に構造IIおよびIIIを有するモノマーから得られるポリマー単位(構造IおよびVで角形括弧内に封じられている)の分布は、ランダムであるかまたはその中でブロックになっている。
【0022】
構造IおよびVで、xは約10〜約1000の整数であり、yは約0〜約900の整数であり、(x+y)は大体1000より小さい。xに関する好ましい範囲は約10〜約300であり、yに関する好ましい範囲は約0〜約250である。xに関する一層好ましい範囲は約10〜約100であり、yに関する一層好ましい範囲は約0〜約100である。xに関する最も好ましい範囲は約10〜約50であり、yに関する最も好ましい範囲は約0〜約5である。
【0023】
(x+y)の値は構造Iのポリマーの数平均分子量(Mn)を反復単位の平均分子量によって除することにより算出されることができる。Mnの値は、例えばJan Rabek, Experimental Methods in Polymer Chemistry,John Wiley & Sons,New York,1983に記載されているように膜浸透圧法またはゲルパーミエシヨンクロマトグラフィーのごとき標準的な方法によって測定されることができる。
【0024】
ポリマーの分子量および固有粘度、従って、一定の化学量論でのxおよびyは、溶媒の純度、湿度、窒素またはアルゴンガスの遮蔽の有無、反応温度、反応時間、および他の変数に広範囲に依存することを知るべきである。
【0025】
第2の合成段階でポリベンゾオキサゾールベースポリマー(V)は、Gは上述のとおりであり、Mは反応性の脱離基であるとして、G−Mと反応されてポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマー(I)を生成する。M基の例には、Cl、Br、メシレート、トリフレート、置換カルボニルオキシ基、および置換カーボネート基があるが、これらに限定されない。G−M化合物の好適な部類の例には、カルボン酸のおよびスルホン酸のクロライド、カルボン酸のおよびスルホン酸のブロマイド、線状もしくは環状のカルボン酸無水物およびスルホン酸無水物、ならびにアルコキシまたはアリールオキシ置換酸塩化物があるが、これらに限定されない。G−M化合物の好適な例には、無水マレイン酸、無水琥珀酸、無水酢酸、プロピオン酸無水物、ノルボルネン酸無水物、無水フタル酸、樟脳スルホン酸無水物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、メタンスルホン酸無水物、p−トルエンスルホン酸無水物、エタンスルホン酸無水物、ブタンスルホン酸無水物、パーフルオロブタンスルホン酸無水物、アセチルクロライド、メタンスルホニルクロライド、トリフルオロメタンスルホニルクロライド、ベンゾイルクロライド、ノルボルネンカルボン酸クロライド、ジ−t−ブチルジカーボネート、ジメチルジカーボネート、ジエチルジカーボネート、ジブチルジカーボネート、t−ブチルクロロホーメート、エチルクロロホーメート、n−ブチルクロロホーメート、およびメチルクロロホーメートがあるが、これらに限定されない。さらなる例には、以下に示す構造を有する化合物がある。好ましいGはポリマーの末端NH2基をアルキルカルボン酸クロライド、線状のカルボン酸無水物(G=アルキルカルボニルを生成するいずれか1つ)または環状の酸無水物と反応させることにより得られるものである。
【化9】

【0026】
反応は、ポリベンゾオキサゾール前駆体ベースポリマーの乾燥の溶液に約−25〜約40℃の温度でG−Mを添加することにより、好適な溶媒中で実施することができる。一層好ましい温度は約0〜約25℃である。最も好ましい温度は約5〜約10℃である。反応時間は約1〜約24時間である。使用するGMのモル量は、構造IIおよびIIIのモノマーのモル量の合計から構造IVのモノマーのモル量を差し引いたものより僅かに過剰(3〜6%)である。有機または無機の塩基の添加もまた採用されてよい。好適な有機アミン塩基の例には、ピリジン、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、ジメチルピリジン、およびジメチルアニリンがあるが、これらに限定されない。他の好適な塩基の例には水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、および珪酸ナトリウムがある。
【0027】
好ましい反応溶媒はプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ガンマ−ブチロラクトン(GBL)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチル−2−ピペリドン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、スルホラン、およびジグリムである。最も好ましい溶媒はジグリムおよびPGMEAである。
【0028】
本発明のネガ型処方物では、照射に際して酸を放出する光活性化合物が使用される。このような物質はフォトアシッド発生剤(PAG)と普通称される。本発明のPAGは約300〜約460nmの間の放射線に対して活性がある。これは光活性組成物中で均一な溶液を形成し、また照射に際して強酸を形成すべきである。このような酸の例には、ハロゲン化水素またはスルホン酸がある。このようなPAGの部類にはオキシムスルホネート、ハロメチルトリアジド、ジアゾキノンスルホネート、またはスルホン酸のスルホニウム塩もしくはヨードニウム塩があるが、これらに限定されない。好適なPAGの例には、
【化10】

(式中、R3およびR4はそれぞれ独立に線状、分枝状もしくは環状の、炭素原子1〜20個を含むアルキル基もしくはアリール基であり、X-はR10SO3-(R10は置換されたまたは非置換の線状、分枝状もしくは環状のC1〜C25のアルキル基または炭素原子を全体で6〜25個を含む単環もしくは多環のアリール基である)であり;R5、R6、R7およびR8は独立に線状、分枝状もしくは環状のアルキル基でありR9は線状もしくは分枝状のC1〜C8のアルキル、C5〜C8のシクロアルキル、カンホロイルまたはトルイルである)があるが、これらに限定されない。
【0029】
あるいは別に酸は、PAGと増感剤との組み合わせによって発生されることができよう。このような系では、放射エネルギーは増感剤によって吸収されいくつかの仕方でPAGに伝達される。伝達されたエネルギーはPAGの分解およびフォトアッシドの発生を惹起する。好適な任意のフォトアシッド発生化合物が使用されてよい。スルホン酸を発生するフォトアシッド発生剤の好適な部類には、スルホニウム塩またはヨードニウム塩、オキシイミドスルホネート、ビスルホニルジアゾメタン化合物、およびニトロベンジルスルホネートエステルがあるが、これらに限定されない。好適なフォトアシッド発生剤化合物は、例えば、参照によって本記載に加入されている米国特許第5,558,978号および第5,468,589号中に開示されている。他の好適なフォトアシッド発生剤は米国特許第5,554,664号に開示されているようにパーフルオロアルキルスルホニルメチドおよびパーフルオロアルキルスルホニルイミドである。
【0030】
フォトアシッド発生剤のさらに別な好適な例には、トリフェニルスルホニウムブロマイド、トリフェニルスルホニウムクロライド、トリフェニルスルホニウムヨーダイド、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアーセネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルエチルスルホニウムクロライド、フェナシルジメチルスルホニウムクロライド、フェナシルテトラヒドロチオフェニウムクロライド、4−ニトロフェナシルテトラヒドロチオフェニウムクロライド、および4−ヒドロキシ−2−メチルフェニルヘキサヒドロチオピリリウムクロライドがあるが、これらに限定されない。
【0031】
本発明で使用するための好適なフォトアッシド発生剤の追加的な例には、トリフェニルスルホニウムパーフルオロオクタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムパーフルオロブタンスルホネート、メチルフェニルジフェニルスルホニウムパーフルオロオクタンスルホネート、メチルフェニルジフェニルスルホニウムパーフルオロオクタンスルホネート、4−n−ブトキシフェニルジフェニルスルホニウムパーフルオロブタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウムパーフルオロブタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウムベンゼンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート、フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム4−ドデシルベンゼンスルホン酸、トリス(−t−ブチルフェニル)スルホニウムパーフルオロオクタンスルホネート、トリ(−t−ブチルフェニル)スルホニウムパーフルオロブタンスルホネート、トリス(−t−ブチルフェニル)スルホニウム2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート、トリス(−t−ブチルフェニル)スルホニウムベンゼンスルホネート、およびフェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムパーフルオロオクタンスルホネートがある。
【0032】
本発明で使用するために好適なヨードニウム塩の例には、ジフェニルヨードニウムパーフルオロブタンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロブタンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウムパーフルオロオクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロオクタンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウムベンゼンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウム2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート、およびジフェニルヨードニウム4−メトキシベンゼンスルホネートがあるが、これらに限定されない。
【0033】
本発明で使用するのに好適なフォトアッシド発生剤のさらなる例は、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、メチルスルホニルp−トルエンスルホニルジアゾメタン、1−シクロ−ヘキシルスルホニル−1−(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1−メチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、1−p−トルエンスルホニル−1−シクロヘキシルカルボニルジアゾメタン、2−メチル−2−(p−トルエンスルホニル1)プロピオフェノン、2−メタンスルホニル−2−メチル−(4−メチルチオプロピオフェノン、2,4−メチル−2−(p−トルエンスルホニル)ペンタ−3−オン、1−ジアゾ−1−メチルスルホニル−4−フェニル−2−ブタノン、2−(シクロヘキシルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−シクロヘキシルカルボニルジアゾメタン、1−ジアゾ−1−シクロヘキシルスルホニル−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−(1,1−ジメチルエチルスルホニル)−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−アセチル−1−(1−メチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、1−ジアゾ−1−(p−トルエンスルホニル)−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−ベンゼンスルホニル−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−(p−トルエンスルホニル)−3−メチル−2−ブタノン、シクロヘキシル2−ジアゾ−2−(p−トルエンスルホニル)アセテート、t−ブチル2−ジアゾ−2−ベンゼンスルホニルアセテート、イソプロピル−2−ジアゾ−2−メタンスルホニルアセテート、シクロヘキシル2−ジアゾ−2−ベンゼンスルホニルアセテート、t−ブチル−2−ジアゾ−2−(p−トルエンスルホニル)アセテート、2−ニトロベンジルp−トルエンスルホネート、2,6−ジニトロベンジルp−トルエンスルホネート、および2,4−ジニトロベンジルp−トリフルオロメチルベンゼンスルホネートである。
【0034】
増感剤の例には9−メチルアントラセン、アントラセンメタノール、アセナフタレン、チオキサントン、メチル−2−ナフチルケトン、4−アセチルビフェニル、1,2−ベンゾフルオレンがあるが、これらに限定されない。
【0035】
本発明の潜在的な架橋剤は、nが1または2である、少なくとも2つの−N−(CH2−OR)nを含むべきである。このような構造が、PAG照射の後に生成される酸と相互作用する場合、カルボカチオンが生成すると考えられる(米国特許第5,512,422号):
【化11】

架橋剤から形成されるカルボカチオンは次に、ポリマー鎖中のOH基と反応することができ、または芳香族環とのフリーデルクラフツ反応を行うことができる。架橋剤の2つまたはそれ以上のこのような部位の2つまたはそれ以上のポリマー鎖との反応は、R=Meについての下記の図式に示すように架橋を生じる。架橋はポリマーの現像液中への溶解度をより低くし、また画像形成に必要な露光されていない領域との間に溶解度の差異を生む。十分な架橋剤は不溶にする。
【化12】

【0036】
本発明の潜在的な架橋剤は単一な化合物、オリゴマー、ポリマー、または少なくとも2つの−N(CH2−OR)n基をそれぞれ含むこれらの混合物であってよい。このような架橋剤は、メタノールまたはブタノールのようなアルコールの存在でのまたは他の溶媒中での様々なポリアミノ化合物のホルムアルデヒドとの反応によって、続いてエーテル化段階によって製造されることができる。好適なポリアミノ化合物の例には、尿素、メラミン、ベンゾグァナミン、グリコールウリル(glycoluril)、米国特許第5,545,702号に記載のようにジグァナミン、およびグァニジンがある。
【0037】
このような潜在的な架橋剤の好適な部類の例には、アルコキシメチルメラミン、アルコキシメチルグリコールウリル、アルコキシメチルベンゾグァナミン、米国特許第5,545,702号に記載のようにジグァナミンから誘導されるアルコキシメチルジグァナミン、およびメラミンまたは米国特許第6,524,708号に記載のようなベンゾグァナミンポリマーがあるが、これらに限定されない。複数の−N−(CH2−OR)n単位を有する特定の例には、
【化13】

があるが、これらに限定されない。−N−(CH2−OR)n単位を有する物質はCytec Industries,and SolutiaからCymel,PowderlinkおよびResimene系列の製品として市販で入手できる。
【0038】
ポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマー、光活性剤、および架橋剤は、本発明のネガ型感光性組成物を製造するために溶媒中に溶解される。溶媒はPAGからのフォトアッシド発生または酸で触媒される架橋反応を妨害すべきでなく全ての成分を溶解し、良好なフィルムを成形すべきである。好適な溶媒には、極性有機溶媒、例えば、ガンマ−ブチロラクトン(GBL)、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)、メトキシエチルエーテルおよびこれらの混合物があるが、これらに限定されない。好ましい溶媒はガンマ−ブチロラクトンである。
【0039】
本発明の感光性組成物中のポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマー(I)の量は、全処方物の約10〜約50重量%の範囲にあってよい。好ましい態様で(I)の含有率は約25〜約40重量%である。一層好ましい態様で、(I)の含有率は全処方物の約25〜約35重量%である。
【0040】
本発明の感光性組成物中のPAGの量は、ポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーの量に基づき約0.5〜20重量%の範囲にある。PAGの好ましい濃度はポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーの量に基づき約2〜約15重量%である。場合による増感剤の量はポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーの量に基づき約0.1〜約5重量%であってよい。
【0041】
本発明の感光性組成物中の潜在的な架橋剤の量はポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーの量に基づき約2〜約35重量%であってよい。好ましい架橋剤の量はポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーの量に基づき約5〜約25重量%である。
【0042】
本発明の感光性組成物の処方物中の溶媒の量は全重量の約45〜約87重量%であることができる。好ましい量は全処方物の約50〜約65重量%である。
【0043】
場合によっては、接着促進剤は感光性組成物中に含められてよい。安定な感光性組成物のためには、好適な接着促進剤を選択するように注意すべきである。いくつかの接着促進剤は組成物を暗色化し、またはゲル化させるであろう。これは、処方物中に使用される架橋剤またはPAGの反応性に依存するであろう。一般に、N−誘導されたアミノアルキルアルコキシシランのような低塩基性アルコキシシランが好適である。使用するとき、接着促進剤の量は全処方物の約0.1〜約2重量%の範囲にある。接着促進剤の好ましい量は全処方物の約0.2〜約1.5重量%の範囲にある。接着促進剤の一層好ましい量は全処方物の約0.3〜約1重量%の範囲にある。
【0044】
本発明の感光性組成物は他の添加剤をさらに含んでよい。好適な添加剤には例えば平坦化剤、溶解防止剤などがある。このような添加剤は、光活性化合物とポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーIとの重量の合計の約0.1〜10重量%が感光性組成物中に含められてよい。
【0045】
加えて、本発明はネガトーンのレリーフ画像を作成するための方法を包含する。この方法は、
(a)基板を用意し、
(b)構造(I):
【化14】

(式中、Ar1、Ar2、Ar3、およびGは上記に規定したとおりである)
を有する1つまたはそれ以上のポリベンゾオキサゾール前駆体;照射に際して酸を放出する1つまたはそれ以上の光活性化合物、nが1または2であり、Rが線状もしくは分枝状のC1〜C8のアルキル基である少なくとも2つの〜N−(CH2OR)n単位を含む潜在的な架橋剤;そしてNMPではない少なくとも1つの溶媒を含むネガ型感光性組成物を上記基板にコーティングすることによりコートされた基板をつくり、ただしここで、潜在的な架橋剤としてグリコールウリルが使用されるときポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーのG基は環状の酸無水物の反応から製造されるものであり;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で露光後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液によって現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)高められた温度で基板をベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する。
【0046】
感光性組成物の基板への適切な接着を確保するために、基板は第1のコーティング段階の前に(外部的な)接着促進剤で場合によっては処理されるか、あるいは感光性組成物には内部的な接着促進剤が使用されることができる。当業者に知られた接着促進剤で基板を処理する任意の好適な方法が用いられてよい。例には、接着促進剤の蒸気、溶液、または100%濃度で基板を処理することが含まれる。処理の時間および温度は特定の基板、接着促進剤、および高められた温度が用いられる方法に依存するであろう。任意の好適な外部的な接着促進剤が用いられてよい。好適な外部的な接着促進剤の部類には、ビニルアルコキシシラン、メタクリルオキシアルコキシシラン、メルカプトアルコキシシラン、アミノアルコキシシラン、エポキシアルコキシシランおよびグリシドキシアルコキシシランがあるが、これらに限定されない。アミノシランおよびグリシドキシシランが一層好ましい。第1級アミノアルコキシシランが最も好ましい。好適な外部的な接着促進剤の例には、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、および3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランがあるが、これらに限定されない。ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシランが一層好ましい。追加的な好適な接着促進剤は、“Silane Coupling Agent”Edwin P.Plueddemann,1982 Plenum Press,New Yorkに記載されている。本方法には、コートされ露光された基板を現像に先立って高められた温度で露光後ベーキングの段階が場合によっては含められてよい。場合によるさらに別な段階は、現像された基板を硬化に先立ってリンスすることである。
【0047】
好適な基板の例には、シリコンウェーファ、化合物セミコンダクター(III−V)もしくは(II−VI)ウェーファ、ガラス、石英またはセラミック基板などがあるが、これらに限定されない。コーティング方法には、噴霧コーティング、スピンコーティング、オフセット印刷、ローラーコーティング、スクリーン印刷、押し出しコーティング、メニスカスコーティング、カーテンコーティング、および浸漬コーティングがあるが、これらに限定されない。得られるフィルムは場合によっては高められた温度でプリベークされる。残留する溶媒を蒸発するために、ベークは、その方法に応じて数分から1/2時間までにわたって約70〜約150℃のベーク温度1つまたはそれ以上の温度で完了するであろう。任意の好適なベーキング装置が用いられてよい。好適なベーキング装置の例には、ホットプレートおよび対流オーブンがあるが、これらに限定されない。
【0048】
続いて、得られるフィルムはマスクを通して化学放射線に好ましいパターンに露光される。化学放射線としてX線、電子ビーム、紫外線、可視光線などを使用することができる。最も好ましい放射線は436nm(g線)および365nm(i線)の波長を有する放射線である。
【0049】
化学線への露光に続いて、露光およびコートされた基板は、約70℃と150℃との間の温度まで加熱される。露光およびコートされた基板はこの温度範囲で短時間、典型的には数秒から数分の短い期間にわたって加熱されそして任意の好適な加熱装置を用いて実施されることができる。好ましい手段にはホットプレート上でのまたは対流オーブン内でのベーキングがある。このプロセス段階は技術上普通、露光後ベーキングと称される。
【0050】
次に、フィルムは水性の現像液を使用して現像されそしてレリーフパターンが形成される。水性現像液は水性の塩基を含有する。好適な塩基には、無機アルカリ(例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニア水)、第1級アミン(例えばエチルアミン、n−プロピルアミン)、第2級アミン(例えばジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン)、第3級アミン(例えばトリエチルアミン)、アルコールアミン(例えばトリエタノールアミン)、第4級アンモニウム塩(例えばテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド)、およびこれらの混合物があるが、これらに限定されない。使用される塩基の濃度は使用するポリマーの塩基溶解度および使用する特定の塩基に応じて変化するであろう。最も好ましい現像液はテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)を含有するものである。TMAHの好適な濃度は約1〜約5%の範囲にある。加えて、現像液には適切な量の界面活性剤が添加されてよい。現像は浸漬、噴霧、パッドリング、または他の類似の現像方法によって約10〜40℃で約30秒〜約5分にわたって実施されることができる。現像の後、レリーフパターンは、脱イオン水を使用して場合によってはリンスされ、そして回転、ホットプレート上でのベーキング、オーブン内でのベーキングまたは他の好適な手段によって乾燥されてよい。
【0051】
次に未硬化のレリーフパターンを硬化することにより、ベンズオキサゾール環が生成され最終的な高度に耐熱性のパターンが得られる。硬化は現像された未硬化のレリーフパターンを感光性組成物のガラス転移温度Tgでまたはそれ以上の温度でベーキングすることにより実施され、高度の耐熱性を与えるベンズオキサゾール環が得られる。典型的に、約200℃を上まわる温度が用いられる。約250〜約400℃の温度が用いられるのが好ましい。硬化時間は採用する特定の加熱方法に応じて約15分〜約24時間である。硬化時間に関する一層好ましい範囲は約20分〜約5時間であり硬化時間に関する最も好ましい範囲は約30分〜約3時間である。硬化は空気中でまたは好ましくは窒素遮蔽下で実施されることができ、また任意の好適な加熱手段によって実施することができる。好ましい手段にはホットプレート上のまたは対流オーブン内でのベーキングがある。
【化15】

【0052】
上記したポリベンゾオキサゾールレリーフパターンの半導体産業における応用には、包装された半導体のための応力除去コーティング、アルファ粒子障壁フィルム、層間絶縁膜、絶縁フィルムおよびパターン化されたエンジニアリングプラスチック層があるが、これらに限定されない。ここに開示する処方物および方法を用いて製造される商業物品の例には、DRAMのような記憶デバイス、マイクロプロセッサーまたはマイクロコントローラのような論理デバイス、メッキステンシルなどがあるが、これらに限定されない。
【0053】
本発明を説明するために以下の実施例を示す。本発明は記載される実施例に限定されない。
【実施例】
【0054】
合成例1
アミノ末端基(V)を有するPBO前駆体の製造
【化16】

【0055】
機械式撹拌機、窒素流入口および添加漏斗を備えた2Lの3つ口丸底フラスコにヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン155.9g(426.0ミリモル)、ピリジン64.3g(794.9ミリモル)およびN−メチルピロリドン(NMP)637.5gを添加した。すべての固形物が溶解するまで溶液を室温で撹拌し、次いで0〜5℃の氷水浴中で冷却した。この溶液にイソフタリルクロライド39.3g(194ミリモル)、およびNMP427.5g中に溶解した1,4−オキシジベンゾイルクロライド56.9g(194ミリモル)を滴加した。添加が終了した後、得られる混合物を室温で18時間撹拌した。粘稠な溶液を、激しく撹拌した脱イオン水10リットル中に沈殿させた。ポリマーを濾過によって収集しそして脱イオン水および水/メタノール(50/50)混合物によって洗浄した。ポリマーを真空条件下105℃で24時間乾燥した。収量はほとんど定量的であり、またポリマーの固有粘度(IV)は、濃度0.5g/dLのNMP中で25℃で測定して0.20dL/gであった。
【0056】
細孔寸法が104Å、500Å、100Åおよび50Åの4つのPhenogel 10カラムおよび溶出剤としてのTHFを使用してゲルパーミエシヨンクロマトグラフィーによって数平均分子量(Mn)を測定した。較正のためにポリスチレン標準を使用した。上記の手順によって製造されたポリマーの典型的なMnは5,800であった。反復単位の数平均分子量は約540であり、従って、重合度(x+y、y=0)は約11と決まった。
【0057】
合成例2
別なモノマー比を有する構造Vのポリマーの合成
機械式撹拌機、窒素流入口および添加漏斗を備えた100mLの3つ口丸底フラスコにヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン3.66g(10ミリモル)、ピリジン1.70g(21ミリモル)およびN−メチル−2−ピロリドン(NMP)15gを添加した。すべての固形物が溶解するまで溶液を室温で撹拌し、次いで0〜5℃の氷水浴中で冷却した。この溶液にイソフタロイルクロライド1.01g(5ミリモル)、およびNMP10g中に溶解した1,4−オキシジベンゾイルクロライド1.477g(5ミリモル)を滴加した。添加が終了した後、得られる混合物を室温で18時間撹拌した。粘稠な溶液を、激しく撹拌した脱イオン水800mL中に沈殿させた。ポリマーを濾過によって収集しそして脱イオン水および水/メタノール(50/50)混合物によって洗浄した。ポリマーを真空条件下105℃で24時間乾燥した。収量はほとんど定量的であり、ポリマーの固有粘度は、濃度0.5g/dLのNMP中で25℃で測定して0.36dL/gであった。
【0058】
合成例3
アセチル末端基(Ia)を有するPBO前駆体の製造
【化17】

実施例1で得たPBO前駆体(100g)をジグリム1000g中に溶解した。残留水をロータリーエバポレーターを使用してジグリムとの共沸混合物として65℃(10〜12トル)で除去した。共沸蒸留に際して溶媒約500gを除去した。反応溶液を磁気撹拌機を備えた窒素遮蔽下におき、そして氷浴を使用して約5℃まで冷却した。注射器によってアセチルクロライド(3.3ml、3.6g)を添加した。反応物を氷浴上に約10分保持した。次に氷浴を除去しそして反応物を1時間にわたって放置して温めた。次に、氷浴
上で混合物を約5℃まで再び冷却した。注射器によってピリジン(3.7ml、3.6g)を1時間にわたって添加した。反応物を氷浴上に約10分保持し、次いで1時間にわたって放置して温めた。反応混合物を撹拌しつつ水6L中に沈殿させた。
【0059】
沈殿させたポリマーを濾過によって収集しそして一晩空気乾燥した。次に、ポリマーをアセトン500〜600g中に溶解しそして水/メタノール(70/30)6L中に沈殿させた。ポリマーを濾過によって再び収集しそして数時間空気乾燥した。いまだ湿潤したポリマーケーキを瓶内のTHF700gと水70mlとの混合物中に溶解した。Rohn
and Haasから入手できるイオン交換樹脂UP604(40g)を添加しそして瓶を1時間回転した。溶液をろ紙およびブフナー漏斗を使用して吸引濾過しUP604を除去した。溶液を水7Lに滴状に添加することによりポリマーを沈殿した。スラリーを濾過してポリマーを回収し、これを一晩空気乾燥し、次に真空オーブン内で90℃で24時間乾燥した。
収量:100g
【0060】
合成例4
ナディック酸酸無水物(lb)で末端がキャップされたPBO前駆体の製造
【化18】

実施例2で得たPBO前駆体(200g)をジグリム600gとプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)300gとの混合物中に溶解した。ロータリーエバポレーターを使用して、残留する水をPGMEAおよびジグリムとの共沸混合物として65℃(10〜12トル)で除去した。共沸蒸留に際して約550gの溶媒を除去した。反応溶液を窒素遮蔽下におきそして磁気撹拌機を備え付けた。ナディック酸無水物(7g)を添加し続いてピリジン10gを添加した。反応物を50℃で一晩撹拌した。次に反応混合物をテトラヒドロフラン(THF)500gで希釈しそしてメタノール4Lと水4Lとの混合物中に沈殿させた。濾過によってポリマーを収集しそして80℃で真空乾燥した。
【0061】
実施例1
合成例3のPBO前駆体100重量部、GBL174重量部、(5−トルイルスルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−2−メチルフェニル−アセトニトリル(Ciba Speciality Chemicalsから入手できる)5重量部、および活性成分としてヘキサメチルメトキシメラミンを含有する、Cytec Industriesから入手可できる架橋剤Cymel303(ヘキサメトキシメチルメラミン及びそのオリゴマー) 20重量部を一緒に混合することにより処方物1を調製した。処方物を1μmのフィルターを通じて濾過した。
【0062】
処方物1をシリコンウェーファ上にスピンコートしそしてホットプレート上で110℃で3分間ベーキングして厚さ約12μmの感光性フィルムを得た。このフィルムを可変透過マスクを使用してKarl Suss広帯域露光機器上で露光した。コートされ、露光されたウェーファを120℃で3分間露光後ベーキングし、0.262NのTMAH水溶液を使用して70秒現像し、次いで脱イオン水でリンスしてレリーフパターンを得た。露光線量200mJ/cm2で、10μのフィーチュアが解像され、露光領域でのフィルム厚さの約90%が保持された。
【0063】
比較例1
合成例1のPBO前駆体100重量部、GBL174重量部、(5−プロピルスルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−2−メチルフェニル−アセトニトリル5重量部、および架橋剤Cymel303 20重量部を一緒に混合することにより比較用処方物1を調製した。処方物を1μmのフィルターを通して濾過した。
【0064】
比較用処方物1をシリコンウェーファ上にスピンコートしそしてホットプレート上で110℃で3分間ベーキングして厚さ約12μmのフィルムを得た。このフィルムを可変透過マスクを使用してKarl Suss広帯域露光機器上で露光した。コートされ、露光されたウェーファを120℃で3分間露光後ベーキングし、0.262NのTMAH水溶液を使用して80秒現像し、次いで脱イオン水でリンスしてレリーフパターンを得た。露光線量400mJ/cm2で、50μのフィーチュアが解像され、露光領域でのフィルム厚さの約97%が保持された。
【0065】
実施例1及び比較例1の結果はエンドキャップしたPBO前駆体樹脂は、エンドキャップしてないPBO前駆体樹脂に比較して、より早いフォトスピードとより良い解像度を示した。
【0066】
実施例2
処方物1と比較用処方物1に関する安定性検討
Cannon−Fenske粘度計を使用して処方物1と比較用処方物1の粘度を測定した。次に処方物を33℃の水浴中にいれた。2週間後、処方物を25℃に冷却しそして処方物の粘度をCannon−Fenske粘度計を使用して再度測定した。処方物1の粘度変化はただの33%であった。比較用処方物1の粘度変化は極めて大きいので、ゲルを生成した。本実施例は、キャップされたPBO前駆体樹脂がより良い処方物安定性を有することを示す。
【0067】
比較例2
合成例1におけるのと同様に調製したPBO前駆体100重量部、GBL1,160重量部、(5−トルイルスルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−2−メチルフェニル−アセトニトリル5重量部、および架橋剤Powderlink(テトラキス(メトキシメチル)グリコールウリル)10重量部を一緒に混合することにより比較用処方物2を調製した。処方物を1μmのフィルターを通じて濾過した。
【0068】
比較用処方物2をシリコンウェーファ上にスピンコートしそしてホットプレート上で110℃で3分間ベーキングして厚さ約10μmのフィルムを得た。次に各々のウェーファの半分を可変透過マスクを使用してKarl Suss広帯域露光機器上でフラッド露光した。コートされ、露光されたウェーファを120℃で3分間ベーキングした。次にウェーファを0.262NのTMAH水溶液中に浸漬した。ウェーファの露光されたおよび露光されていない部分が透明化するのに必要な時間によってフィルムの厚さを除することにより溶解速度を決定した。ウェーファの露光された領域および露光されていない領域での溶解速度に差異はなかった。両方の場合とも溶解速度は約8μ/分であった。このことは、画像形成に必要な溶解度差を生むために、キャップされていないPBO前駆体樹脂を使用するとき、架橋が起きなかったことを示す。140℃で3時間の露光後ベーキングを行わない類似の実験では、画像形成は認められなかった。
【0069】
実施例3
合成例4で調製したPBO前駆体樹脂100重量部、GBL 160重量部、(5−トルイルスルホニルオキシイミノ−5H−チオフェン−2−イリデン)−2−メチルフェニル−アセトニトリル5重量部、ならびに架橋剤Powderlink10重量部およびトリ(エトキシシリル)プロピルエチルカルバメート3重量部を一緒に混合することにより処方物2を調製した。処方物を0.2μmのフィルターを通して濾過した。
【0070】
処方物2をシリコンウェーファ上にスピンコートしそしてホットプレート上で110℃で4分間ベーキングして厚さ約8.6μmのフィルムを得た。このフィルムを可変透過マスクを使用してKarl Suss広帯域露光機器上でインクレメンタル露光を用いて部分的に露光した。コートされ、露光されたウェーファを130℃で3分露光後ベーキングし、0.262NのTMAH水溶液を使用して210秒間浸漬現像し、そして脱イオン水でリンスしてレリーフパターンを得た。露光線量125mJ/cm2で、最初のフィルムの100%が保持されまた40μのフィーチュアが解像された。
【0071】
本発明をその特定の態様に言及しつつ説明してきたが、ここに開示する発明概念の趣意および範囲から逸脱することなく、変化、変更および改変がなされうることが認められよう。従って、付属する特許請求の範囲の趣意および範囲に属するこのような変化、変更および改変はすべて包含されると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)1つまたはそれ以上のポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマー(I):
【化1】

[式中、xは約10〜約1000の整数であり、yは0〜約900の整数であり、また(x+y)は約1000より小さく;Ar1は4価の芳香族基、4価の複素環式基、またはこれらの混在するものからなる群から選択され;Ar2は珪素を含んでよい2価の芳香族基、2価の複素環式基、2価の脂環式基、2価の脂肪族基、またはこれらの混在するものからなる群から選択され;Ar3は2価の芳香族基、2価の脂肪族基、2価の複素環式基、またはこれらの混在するものからなる群から選択され;Ar4はAr1(OH)2またはAr2からなる群から選択され;Gはポリマーの末端NH基に直接結合したカルボニル基、カルボニルオキシ基またはスルホニル基を有する基からなる群から選択される有機基である];
(b)照射に際して酸を放出する1つまたはそれ以上の光活性化合物(PAG);
(c)少なくとも2つの〜N−(CH2OR)n単位を含む潜在的な架橋剤(式中、nは1または2であり、RはC1〜C8の線状または分枝状のアルキル基であり、ただしグリコールウリルが潜在的な架橋剤として使用されるとき、ポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーのG基は環状の酸無水物の反応から生成される);および
(d)NMPではない少なくとも1つの溶媒
を含む耐熱性のネガ型感光性組成物。
【請求項2】
Ar1
【化2】

[式中、X1は−O−、−S−、−C(CF32−、−CH2−、−SO2−、−NHCO−および−SiR12−からなる群から選択され、各々のR1はC1〜C7の線状もしくは分枝状のアルキル基およびC5〜C8のシクロアルキル基からなる群から独立に選択される]およびこれらの混在するものからなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項3】
Ar1が、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジヒドロキシベンジジン、4,6−ジアミノレゾルシノール、および2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンからなる群から選択される反応剤から誘導される部分構造である、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項4】
Ar1が、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン反応剤から誘導される部分構造である、請求項3に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項5】
Ar3
【化3】

[式中、X2は−O−、−S−、−C(CF32−、−CH2−、−SO2−、−NHCO−および−SiR12−からなる群から選択され、各々のR1はC1〜C7の線状または分枝状のアルキル基およびC5〜C8のシクロアルキル基、−O−、−S−、−C(CF32−、−CH2−、−SO2−、および−NHCO−からなる群から独立に選択される]からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項6】
Ar3が、イソフタロイルジクロライド、フタロイルジクロライド、ターフタロイルジクロライド、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸ジクロライド、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチルフタレート、ジメチルターフタレート、ジエチルイソフタレート、ジエチルフタレート、ジエチルターフタレートおよびこれらの混合物からなる群から選択される反応剤から誘導される部分構造である、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項7】
Gが
【化4】

からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項8】
Gがポリマーの末端NH基に直接結合したカルボニル基を有する有機基である、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項9】
Gがアルキルカルボニル基または環状の酸無水物から誘導されるカルボニル基である、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項10】
PAGがオキシムスルホネート、ハロメチルトリアジド、ジアゾキノンスルホネート、およびスルホン酸のスルホニウム塩もしくはヨードニウム塩からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項11】
PAGがオキシムスルホネートおよびスルホン酸のスルホニウム塩もしくはヨードニウム塩からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項12】
潜在的な架橋剤が、アルコキシメチルメラミン、アルコキシメチルグリコールウリル、アルコキシメチルベンゾグァナミン、アルコキシメチルジグァナミン、およびメラミンまたはベンゾグァナミンポリマーからなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項13】
潜在的な架橋剤が、アルコキシメチルメラミンおよびアルコキシメチルグリコールウリルからなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項14】
潜在的な架橋剤が、
【化5】

からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項15】
溶媒がガンマ−ブチロラクトン(GBL)、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、メトキシエチルエーテルおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項16】
溶媒がガンマ−ブチロラクトンである、請求項15に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項17】
ポリベンゾオキサゾール前駆体ポリマーが全組成物の約25〜約35重量%を占め、PAGが全組成物の約2〜約15重量%を占め、潜在的な架橋剤が全組成物の約2〜約35重量%を占め、また溶媒が全組成物の約45〜約87重量%を占める、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項18】
Gがアルキルカルボニル基および環状の酸無水物から誘導されるカルボニル基からなる群から選択され、潜在的な架橋剤がアルコキシメチルメラミンおよびアルコキシメチルグリコールウリルからなる群から選択され、またPAGがオキシムスルホネートおよびスルホン酸のスルホニウム塩またはヨードニウム塩からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項19】
Ar1が反応剤2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンから誘導される部分構造であり、溶媒がガンマ−ブチロラクトンであり、また潜在的な架橋剤がアルコキシメチルメラミンおよびアルコキシメチルグリコールウリルからなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項20】
潜在的な架橋剤がアルコキシメチルグリコールウリルであり、Gが環状の酸無水物から誘導されるカルボニル部分構造であり、またPAGがオキシムスルホネートおよびスルホン酸のスルホニウム塩からなる群から選択される、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項21】
接着促進剤を追加的に含有する、請求項1に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項22】
接着促進剤が全組成物の約0.1〜約2重量%の量で組成物中に存在する、請求項21に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項23】
接着促進剤がN−誘導されたアミノアルキルアルコキシシランである、請求項21に記載の耐熱性のネガ型フォトレジスト組成物。
【請求項24】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項1に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項25】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項2に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項26】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項3に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項27】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項4に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項28】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項5に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項29】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項6に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項30】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項7に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項31】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項8に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項32】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項9に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項33】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項10に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項34】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項11に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項35】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項12に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項36】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項13に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項37】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項14に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項38】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項15に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項39】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項16に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項40】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項17に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項41】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項18に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項42】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項19に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項43】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項20に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項44】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項21に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項45】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項22に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項46】
(a)基板を用意し;
(b)この基板上に請求項23に記載のネガ型感光性組成物をコーティングし;
(c)コートされた基板を化学線に暴露し;
(d)コートされた基板を高められた温度で暴露後ベークし;
(e)コートされた基板を水性現像液で現像することによりレリーフ画像を形成し;そして
(f)基板を高められた温度でベークすることによりレリーフ画像を硬化する
段階を包含する、パターン化された画像を基板上に形成する方法。
【請求項47】
ネガ型のフォトレジスト組成物でコートされるべき段階(a)の基板が、外部的な接着促進剤で処理されている基板である、請求項24に記載の方法。
【請求項48】
外部的な接着促進剤が、ビニルアルコキシシラン、メタクリルオキシアルコキシシラン、メルカプトアルコキシシラン、アミノアルコキシシラン、エポキシアルコキシシランおよびグリシドキシアルコキシシランからなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
外部的な接着促進剤が、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリル−オキシプロピルジメトキシメチルシラン、および3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランからなる群から選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
外部的な接着促進剤がガンマ−アミノプロピルトリメトキシシランである、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
請求項24に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項52】
請求項41に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項53】
請求項42に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項54】
請求項43に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項55】
請求項44に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項56】
請求項45に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項57】
請求項46に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項58】
請求項47に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項59】
請求項48に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項60】
請求項49に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。
【請求項61】
請求項50に記載の方法によって作成されるパターン化された画像を有する基板。

【公表番号】特表2007−524862(P2007−524862A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509180(P2006−509180)
【出願日】平成16年3月8日(2004.3.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/006810
【国際公開番号】WO2004/081664
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【出願人】(305037086)フジフィルム・エレクトロニック・マテリアルズ・ユーエスエイ・インコーポレイテッド (29)
【Fターム(参考)】