説明

施設データ更新システムおよびナビゲーション装置

【課題】更新用のデータの数を抑制しつつ施設データを施設のジャンル毎に更新できる「施設データ更新システムおよびナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】更新センタ3に、都道府県と施設のジャンルと施設データのバージョンとの組み合わせ毎に、当該都道府県とジャンルに対応する施設データ部分を、当該バージョンに当該バージョンの一つ前のバージョンから更新するための更新データファイルを用意する。ナビゲーション装置1は、ユーザから更新する都道府県とジャンルの組の指定を受け付け、指定された組と、現在の施設データの当該組に対応する部分のバージョンとの情報とを含めた更新要求を発行することにより、施設データの当該組に対応する部分を、1段階ずつ最新のバージョンに更新するための、各段階に対応する更新データファイルを更新センタ3から取得し施設データを更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置が備える施設データを更新する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置が備える施設データを更新する技術としては、更新前の施設データと更新後の施設データとの差分を表す差分データをナビゲーション装置に提供し、ナビゲーション装置において、差分データを用いて更新前の施設データを、更新後の施設データに修正することにより施設データを更新する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2006-220524号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
さて、ナビゲーション装置が備える施設データを地域や施設のジャンル毎に更新可能とする場合、前記特許文献1記載の技術によれば、更新前の施設データは、当該更新前の施設データにおける各地域や各ジャンルの更新状況を組み合わせたものとなるため、当該更新状況の組み合わせの数だけの多数の差分データが必要となる。
【0004】
そこで、本発明は、更新用のデータの数を抑制しつつ、ナビゲーション装置が備える施設データを地域や施設のジャンル毎に更新できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題達成のために、本発明は、各施設の情報を表す施設データを保持したナビゲーション装置と、前記ナビゲーション装置が保持する施設データを更新するための更新データを前記ナビゲーション装置に提供する更新データサーバとを有する施設データ更新システムにおいて、前記更新データサーバにおいて、地域と施設のジャンルとの組と、前記施設データの当該組に対応する部分の各バージョンとの組み合わせ毎に対応して、施設データの当該地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該バージョンに当該バージョンの一つ前のバージョンから更新するために用いる更新データを保持するようにすると共に、前記ナビゲーション装置を、ユーザから更新する地域と施設のジャンルの組の指定を受け付け、当該指定を受け付けた組と、保持している施設データの当該指定を受け付けた組に対応する部分の現在のバージョンの次のバージョンから最新のバージョンまでの各バージョンとの各組み合わせに対応して前記更新データサーバに保持されている各更新データを前記更新データサーバから取得する更新データ取得手段と、更新データ取得手段が取得した各更新データを用いて、保持している施設データの前記指定を受け付けた地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該部分の現在のバージョンから最新のバージョンまで、1バージョンずつ段階的に更新する施設データ更新手段とより構成するようにしたものである。
【0006】
このような施設データ更新システムによれば、地域と施設のジャンルの組毎に施設データを更新するための更新データとしては、地域と施設のジャンルとの組と、前記施設データの当該組に対応する部分の各バージョンとの組み合わせの毎の更新データを用意すれば足りる。よって、各地域とジャンルの組毎のバージョンの更新状況の組み合わせ毎の差分データを更新データとして用意する場合に比べ、更新データの数を抑制しつつ、ナビゲーション装置が備える施設データを地域と施設のジャンルの組毎に更新できるようになる。
【0007】
ここで、このような施設データ更新システムは、前記施設データが、各施設毎に設けられた当該施設の情報を表す施設情報データと、各施設情報データの検索に用いられる、各施設情報データを階層的に管理する検索用データとを含むものである場合には、前記更新データは、当該更新データに対応する地域の、当該更新データに対応するジャンルの施設の施設情報データの追加、削除、修正の内容を表すものとし、前記ナビゲーション装置の前記施設データ更新手段において、各更新データを用いた前記施設データの更新を、当該更新データが表す内容に従って保持している施設データに施設情報データを追加、削除、修正する編集を行うと共に、行った編集後の施設情報データに整合するように前記検索用データを修正するようにしてもよい。
【0008】
このようにすることにより、ナビゲーション装置が保持する施設データを、各施設毎に設けられた当該施設の情報を表す施設情報データと、各施設情報データの検索に用いられる、各施設情報データを階層的に管理する検索用データとより構成する場合にも、更新データを、施設情報データの追加、削除、修正の内容のみから構成することができる。よって、更新データに検索用データについての更新内容を含める必要はなく、更新データのデータ量を抑えることができる。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明によれば、更新用のデータの数を抑制しつつ、ナビゲーション装置が備える施設データを地域や施設のジャンル毎に更新できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る施設データ更新システムの構成を示す。
図示するように、施設データ更新システムは、各車両に搭載されるナビゲーション装置1と、各ナビゲーション装置1を無線通信を介して収容するWAN2と、更新センタ3とを含んで構成される。
そして、ナビゲーション装置1は、制御装置10、操作部21、表示装置22、車両状態センサ23、GPS受信機24、携帯電話などと呼称される移動電話機などである無線通信装置25、メモリカードリーダ26等を備えて構成される。ここで、車両状態センサ23は、角加速度センサや地磁気センサなどである方位センサや、車速パルスセンサなどである車速センサなどの車両状態を検出する各種センサの集合である。
【0011】
また、ナビゲーション装置1の制御装置10は、HDDなどの記憶装置11、現在状態算出部12、ルート探索部13、通信制御部14、メモリ15、制御部16、案内画像生成部17、操作部21や表示装置22を用いたGUIを制御するGUI制御部18とを有する。
【0012】
但し、以上の制御装置10は、ハードウエア的には、マイクロプロセッサや、メモリや、その他のグラフィックプロセッサやジオメトリックプロセッサ等の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたコンピュータであって良く、この場合、以上に示した制御装置10の各部は、マイクロプロセッサが予め用意されたプログラムを実行することにより具現化するプロセスとして実現されるものであって良い。また、この場合、このようなプログラムは、記録媒体や適当な通信路を介して、制御装置10に提供されるものであって良い。
【0013】
次に、図2に、ナビゲーション装置1の制御装置10の記憶装置11に記憶されるデータの内容を示す。
図示するように、記憶装置11には、各種管理データを格納した管理データフォルダと、地図データを格納した地図データフォルダと、施設データを格納した施設データフォルダが記憶されている。そして、管理データフォルダには、都道府県と、レストラン/ガソリンスタンド/ストアといった施設のジャンルとの組み合わせ毎に、施設データフォルダに格納されている現在の施設データのバージョンを登録した施設データ管理データファイルが格納されている。
【0014】
また、施設データフォルダには、検索データフォルダと、施設詳細データフォルダとが格納されている。
そして、施設詳細データフォルダには、地図データが表す全領域を複数に区切った大区画である一次メッシュ毎に設けられた一次メッシュ#nnnnフォルダ(#nnnnは一次メッシュ番号)が格納されており、各一次メッシュ#nnnnフォルダには、当該一次メッシュ#nnnnフォルダに対応する一次メッシュをさらに複数に区切った小区画である二次メッシュ毎に設けられた二次メッシュ#mmmmフォルダ(#mmmmは二次メッシュ番号)が格納されている。
【0015】
そして、各二次メッシュ#mmmmフォルダには、対応する二次メッシュ内の施設についての情報を記述した施設詳細データファイルが格納されており、当該施設詳細データファイルには、対応する二次メッシュ内の各施設毎に対応して設けた施設詳細レコードと、当該施設詳細データファイル内の施設詳細レコード数とが記述されている。
【0016】
そして、各施設に対応して設けられた施設詳細レコードには、当該施設詳細レコードのデータサイズを表すレコードサイズの他、対応する施設の識別子となるPOI-ID、対応する施設の属する都道府県、対応する施設の座標を表す施設座標、対応する施設の名称を表す施設名称、対応する施設の名称の仮名読みを表す施設名称読み、対応する施設の住所を表す施設住所、対応する施設の郵便番号、対応する施設の電話番号、対応する施設についての、当該施設の属する施設の種別のレストラン/ガソリンスタンド/ストアといった大分類、和食/洋食といったジャンルの中分類、寿司/そばといったジャンルの小分類を表す情報などのその他の情報が記述されている。なお、ここで、この施設の種別の大分類が、施設データ管理データファイルで都道府県毎にバージョンが管理されるジャンルに相当する。
【0017】
次に、施設データフォルダに格納される検索データフォルダには、図3に示すように、施設の種別による階層検索をサポートするために設けられた種別検索用フォルダや、施設の名称読みによる階層検索をサポートするために設けられた50音検索用フォルダなどの、各種検索をサポートするためのフォルダが格納される。
【0018】
そして、図では50音検索用フォルダについて示すように、各検索用フォルダは、ツリー構造で図2に示した施設詳細レコードを管理するための、検索ツリーファイルとリストフォルダとが格納されている。
そして、検索ツリーファイルには、検索ツリーファイルで施設詳細レコードを管理するツリー構造の各階層のノード毎に設けられたメニューレコードと、メニューレコードの数を表すメニューレコード数が登録される。
ここで、検索ツリーファイルで管理する施設詳細レコードのツリー構造とは、以下のようなものである。
すなわち、50音検索であれば、図4aに示すように、検索ツリーファイルでは、第0階層の単一のノードをルートとする、施設名称の読みの先頭1文字目を第1階層、2文字目を第2階層、3文字目を第3階層とするツリー構造で、施設詳細レコードを管理し、図中における各ノード(矩形)に対応して各々メニューレコードを設ける。但し、そのノードの下位にある施設詳細レコードの数またはデータサイズが所定値であるノードは最下位のノードとされる。
【0019】
また、種別検索であれば、図4bに示すように、検索ツリーファイルでは、第0階層の単一のノードをルートとする、レストラン/ガソリンスタンド/ストアといった施設の種別の大分類を第1階層、大分類レストランの下位における和食/洋食といった施設の種別の中分類を第2階層、大分類レストラン、中分類和食の下位に寿司/そばといった施設の種別の小分類を第3階層とするツリー構造で、施設詳細レコードを管理し、図中における各ノード(矩形)に対応して各々メニューレコードを設ける。但し、そのノードの下位にある施設詳細レコードの数またはデータサイズが所定値であるノードは最下位のノードとされる。
【0020】
ここで、第N階層のノードに対応する、第N階層の検索のキー(50音検索であれば第N文字目の文字、種別検索では第N階層の分類:図3の各矩形中の括弧外の文字列)を、そのノードに対応する「メニュー」と呼ぶ。但し、第0階層のノードに対応するメニューは、50音検索や種別検索となる。
さて、図3に戻り、各検索用フォルダに格納されるリストフォルダには、リスト#PPPフォルダでフォルダ分けされた形態で、リスト表示用ファイルが格納される。リスト表示用ファイルは、同じ検索用フォルダに格納されている検索ツリーファイルで管理している施設詳細レコードツリー構造の最下位のノード毎に対応して設けられており、当該最下位のノードの下位にある施設詳細レコードを管理するためのものである。すなわち、リスト表示用ファイルには、対応する最下位のノードの下位にある各施設詳細レコードに各々対応するリストレコードと、当該リストレコードの数を表すリストレコード数が登録される。そして、各リストレコードには当該リストレコードのデータサイズを表すレコードサイズと、対応する施設詳細レコードの施設名称と施設名称読みと施設座標とPOI-IDが登録されている。なお、リストレコードは、施設名称読みの50音順に従ってリスト表示用ファイルに登録する。
【0021】
そして、各検索用フォルダの各検索ツリーファイルにおいて、第0階層のノードに対応するメニューレコードは先頭に記録される。
また、各検索ツリーファイルに格納される各メニューレコードのうち、最下位のノードに対応するメニューレコードには、図4a、bに示すように対応する最下位のノードに対応して設けられているリスト表示用ファイルへのパスを示すリスト表示用ファイルパスが登録される。
【0022】
一方、最下位のノードに対応しないメニューレコードには、そのメニューレコードに対応するノードの一つ下位の階層の各ノードに対応するメニューレコードの各々に対応して設けた下位メニューデータと、当該下位メニューデータの数を表す下位メニューデータとが登録される。
【0023】
そして、各下位メニューデータには、対応する一つ下位の階層のメニューレコード位置を示す下位メニューレコードポインタと、対応する一つ下位の階層のメニューレコードが対応するノードに対応するメニューを表す下位メニュー、対応する下位のメニューレコードの下位の施設詳細レコードの件数(=リストレコードの件数)を表す下位施設件数とが登録される。
【0024】
さて、図1に戻り、更新センタ3は、ナビゲーション装置1において施設データの更新に用いられる更新データファイルを蓄積した施設データ更新データベース31と、施設データ更新データベース31に蓄積されている更新データファイルを管理する更新データ管理テーブル32と、WAN2を介した各ナビゲーション装置1からの要求に応えて、更新データ管理テーブル32を参照して、要求にマッチする更新データファイルを施設データ更新データベース31から読み出して、要求元のナビゲーション装置1に提供する更新データサーバ33とを備えている。
【0025】
そして、更新データ管理テーブル32は、図5aに示すように、都道府県と施設のジャンルと施設データのバージョンとの組み合わせ毎に、当該都道府県の当該ジャンルの施設データ部分を、当該バージョンに、当該バージョンの一つ前のバージョンから更新するために用いる更新データファイルのパスを登録したテーブルである。
【0026】
そして、各更新データファイルには、図5bに示すように、更新データファイルのデータサイズ、当該更新データファイルで更新する都道府県、当該更新データファイルで更新する施設のジャンル、当該更新データファイルで更新した後の当該都道府県の当該ジャンルの施設データ部分のバージョン、当該更新データファイルで追加する施設詳細レコードの群、当該更新データファイルで追加する施設詳細レコード毎に設けた、削除する施設詳細レコードを施設座標とPOI-IDで表す削除施設レコード、当該更新データファイルで修正する施設詳細レコード毎に設けた修正詳細レコード、当該更新データファイルに含まれる施設詳細レコード数と、当該更新データファイルに含まれる削除施設レコード数と、当該更新データファイルに含まれる修正施設レコード数とが含まれる。
【0027】
ここで、修正詳細レコードでは、修正する施設詳細レコードを施設座標とPOI-IDで表すと共に、当該施設詳細レコードの修正内容を、当該施設詳細レコードの修正する項目を表す修正項目と、当該修正項目の修正内容を表す項目毎修正内容データとで表している。
さて、図1に戻り、このような構成において、ナビゲーション装置1の現在状態算出部12は、車両状態センサ23やGPS受信機24の出力から推定される現在位置に対して、記憶装置11から読み出した地図データが示す前回決定した現在位置の周辺の地図とのマップマッチング処理などを施して、現在位置として最も確からしい座標と、現在の進行方向として最も確からしい方向とを、それぞれ現在位置、現在進行方位として決定し、メモリ15に設定する。
【0028】
また、制御部16は、ユーザから操作部21、GUI制御部18を介して目的地の設定を受け付け、これをメモリ15にセットする。そして、目的地までの誘導経路をルート探索部13に探索させる。ルート探索部13は、必要地理的範囲の地図データを記憶装置11から読み出し、メモリ15に設定されている現在位置から目的地までの最小コストの経路を距離最小、時間最小などコストモデルに基づいて探索し、探索した経路を誘導経路とし、誘導経路の経路データを、メモリ15にセットする。
【0029】
また、制御部16は、メモリ15にセットされた現在位置が目的地近傍となったならば、目的地到着と判定し、メモリ15にセットされている目的地や経路データをクリアする処理を行う。
また、案内画像生成部17は、メモリ15にセットされている現在位置を参照し、地図データが示す現在位置周辺の地図を、ユーザが設定している縮尺で表す地図画像を生成する。また、案内画像生成部17は、描画した地図画像上に、施設詳細データのメモリ15にセットされている現在位置を表す図形を描画し、案内画像をとしてGUI制御部18を介して表示装置22に表示する処理を繰り返し行う。ここで、メモリ15に目的地や経路データがセットされている場合には、案内画像生成部17は、経路データが示す誘導経路の地図画像が表す地図表示範囲内の部分を表す図形も案内画像に含めて表示する。また、地図表示範囲内に目的地が含まれる場合には、さらに、目的地を表す図形も案内画像に含めて表示する。
【0030】
そして、制御部16は、ユーザから施設検索を要求されると、検索処理を行って、要求された検索キーにマッチする施設の施設詳細レコードを検索して、検索した施設詳細レコードが示す施設の情報を表示したり、検索した施設詳細レコードが示す位置を地図データが表す地図上で表示したり、検索した施設詳細レコードが示す施設の座標を目的地に設定する処理を行う。
【0031】
ここで、この検索処理は、たとえば、次のように行う。
すなわち、要求された検索が50音検索であり、ユーザから入力された検索キーが「えむびーえい」である場合には、まず、第0階層のメニューを50音検索として、50音検索の第0階層のノードのメニューレコード(50音検索用フォルダの検索ツリーファイルの先頭のメニューレコード)を第0階層の対象メニューレコードとする。そして、検索キーの第1文字目の「え」を第1階層のメニューとして、第0階層の対象メニューレコードに含まれる、下位メニューとして当該第1階層のメニュー「え」が登録されている下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードを第1階層の対象メニューレコードとする。そして、第1階層の対象メニューレコードにリスト表示用ファイルパスが登録されていなければ、検索キーの第2文字目の「む」を第2階層のメニューとして、第1階層の対象メニューレコードに含まれる、下位メニューとして当該第2階層のメニュー「む」が登録されている下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードを第2階層の対象メニューレコードとする。
【0032】
そして、第2階層の対象メニューレコードにリスト表示用ファイルパスが登録されていなければ、検索キーの第3文字目の「び」を第3階層のメニューとして、第2階層の対象メニューレコードに含まれる、下位メニューとして第3階層のメニュー「び」が登録されている下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードを第3階層の対象メニューレコードとする。
【0033】
以下、同様に、リスト表示用ファイルパスが登録されている対象メニューレコードが出現するまで、検索キーの第n+1文字目の文字を第n+1階層のメニューとして、第n階層の対象メニューレコードに含まれる、下位メニューとして第n+1階層のメニューが登録されている下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードを第n+1階層の対象メニューレコードとして、nを1進める処理を繰り返す。
【0034】
そして、リスト表示用ファイルパスが登録されている対象メニューレコードが出現したならば、登録されているリスト表示用ファイルパスがパスを示すリスト表示用ファイルを読み出し、入力された検索キー「えむびーえい」が施設名称読みとして登録されたリストレコードの施設名称の一覧を表示装置22に表示し、ユーザから選択された施設名称に対応するリストレコードの施設座標とPOI-IDが登録された施設詳細レコードを、検索結果の施設詳細レコードとする。
【0035】
なお、要求された検索が種別検索である場合も同様であり、ユーザから入力された検索キーが「レストラン-和食-そば」である場合には、種別検索を第0階層のメニュー、「レストラン」を第1階層のメニュー、「和食」を第2階層のメニュー、「そば」を第3階層のメニューとして、以上の処理を行う。
【0036】
以下、このような施設データ更新システムにおける、ナビゲーション装置1の施設データの更新動作について説明する。
図6に、ナビゲーション装置1の制御部16が、施設データの更新のために行う施設データ更新処理の手順を示す。
ここで、この処理はユーザから施設データの更新を要求された場合に実行する処理である。ただし、この処理は、定期的に、または、ナビゲーション装置1の起動時に行うようにしてもよい。
図示するように、この処理では、まず、ユーザから、施設データを更新する都道府県とジャンルの組み合わせ指定を受け付ける(ステップ602)。ただし、この指定は、予め、ユーザから施設データを更新する都道府県とジャンルの組み合わせ設定を受け付けて記録しておき、施設データ更新処理の起動時に、設定されている都道府県とジャンルの組み合わせを、ユーザから指定された施設データを更新する都道府県とジャンルの組み合わせとするようにしてもよい。
【0037】
そして、指定された都道府県とジャンルの組み合わせに対して図2の施設データ管理データに登録されているバージョンと、当該都道府県とジャンルの組み合わせの情報とを含めた更新要求を通信制御部14、無線通信装置25を介して更新センタ3に発行することにより、更新データファイルを更新センタ3から取得する(ステップ604)。
【0038】
ここで、更新センタ3の更新データサーバ33は、ナビゲーション装置1から、更新要求を受け付けると、更新データ管理テーブル32を参照して、更新要求に含まれる情報が示す都道府県と更新要求に含まれる情報が示すジャンルの施設データ部分を、更新要求に含まれる情報が示すバージョンから、最新のバージョンに更新するために必要となる全ての更新データファイルを算定し、算定した全ての更新データファイルを施設データ更新データサーバから読み出して、ナビゲーション装置1に提供する。なお、更新要求に含まれる情報が示すバージョンが、最新のバージョンの一つ前のバージョンでない場合には、更新要求に含まれる情報が示すバージョンから最新のバージョンまでバージョンを1段階ずつ進める複数の更新データファイルがナビゲーション装置1に提供される。すなわち、1.00、1.01、1.02の順にバージョンが最新のバージョン1.02まで変更された場合に、更新要求に含まれる情報が示すバージョンが1.00である場合には、バージョンを1.00から1.01に進める更新データファイル(バージョン1.01に対して更新データ管理テーブル32にパスが登録されている更新データファイル)と、バージョンを1.01から1.02に進める更新データファイル(バージョン1.02に対して更新データ管理テーブル32にパスが登録されている更新データファイル)との二つの更新データファイルが更新データサーバ33によって更新センタ3からナビゲーション装置1に提供される。
【0039】
そして、このようにして更新データファイルを取得したならば(ステップ604)、更新データファイルに登録されているバージョンが小さい順に、取得した各更新データファイルについて(ステップ606、614、616)、以下の処理を行う。
すなわち、まず、更新データファイルに従って各検索用フォルダの検索ツリーファイルを更新する検索ツリーファイル更新処理を行う(ステップ608)。この検索ツリーファイル更新処理については後述する。
そして、次に、更新データファイルに従って施設詳細データファイルを更新する(ステップ610)。この更新では、更新データファイルに格納されている各施設詳細レコードついて、当該施設詳細レコードの施設座標が含まれる一次メッシュに対応する一次メッシュ#nnnnフォルダ中の、当該施設座標が含まれる二次メッシュに対応する二次メッシュ#mmmmフォルダに含まれる施設詳細データファイルに、当該施設詳細レコードを追加すると共に、当該施設詳細データファイルの施設詳細レコード数を1増加する処理を行う。また、この更新では、更新データファイルに格納されている各削除施設レコードについて、削除施設レコード施設座標が含まれる一次メッシュに対応する一次メッシュ#nnnnフォルダ中の、当該施設座標が含まれる二次メッシュに対応する二次メッシュ#mmmmフォルダに含まれる施設詳細データファイルの、削除施設レコードの施設座標とPOI-IDが登録されている施設詳細レコードを削除すると共に、当該施設詳細データファイルの施設詳細レコード数を1減少する処理を行う。また、この更新では、更新データファイルに格納されている各修正施設レコードについて、修正施設レコードの施設座標が含まれる一次メッシュに対応する一次メッシュ#nnnnフォルダ中の、当該施設座標が含まれる二次メッシュに対応する二次メッシュ#mmmmフォルダに含まれる施設詳細データファイルの、修正施設レコードの施設座標とPOI-IDが登録されている施設詳細レコードの、修正施設レコードの修正項目が示す項目を、修正施設レコードの項目毎修正内容データに従って修正する処理を行う。
【0040】
そして、更新データファイルに登録されている都道府県とジャンルに対して施設データ管理データファイルに登録されているバージョンを、更新データファイルに登録されているバージョンに更新する(ステップ612)。
そして、取得した全ての更新データファイルについて以上の処理が終了したならば、施設データ更新処理を終了する。
次に、このような施設データ更新処理のステップ608で行う検索ツリーファイル更新処理について説明する。
図7に、この検索ツリーファイル更新処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、更新データファイルに登録されている施設詳細レコードの各々を追加施設詳細レコードとして、各追加施設詳細レコードについて(ステップ702、712、716)、以下の処理を行う。
すなわち、まず、リスト表示用ファイルパスが登録されている対象メニューレコードが出現するまで(ステップ708)、jを0から1ずつ増加させながら、追加施設詳細レコードが対応する第j階層のメニューに対応するメニューレコードを探索し、探索したメニューレコードを対象メニューレコードとする(ステップ706、708、714)。ここで、検索ツリーファイルが、50音検索用フォルダの検索ツリーファイルであれば、第0階層のメニューのノードに対応するメニューレコードは、50音検索用フォルダの検索ツリーファイルの先頭に記録されているメニューレコードであり、第j(j>0)階層のメニューに対応するメニューレコードとは、追加施設詳細レコードの施設名称読みの第j文字目を第j階層のメニューとして、第j階層のメニューのノードに対応するメニューレコードであり、第j-1番目に対象メニューレコードとされた第j-1階層のメニューレコードに含まれる、下位メニューとして第j階層のメニューが登録されている下位メニューデータの、当該下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードとして求まる。
【0041】
一方、検索ツリーファイルが、種別検索用フォルダの検索ツリーファイルであれば、第0階層のメニューのノードに対応するメニューレコードは、種別検索用フォルダの検索ツリーファイルの先頭に記録されているメニューレコードであり、第j(j>0)階層のメニューに対応するメニューレコードとは、追加施設詳細レコードのその他に記述された施設の種別の第j番目の分類(j=1であれば大分類、j=2であれば中分類、j=3であれば小分類)を第j階層のメニューとして、第j階層のメニューのノードに対応するメニューレコードであり、第j-1番目に対象メニューレコードとされた第j-1階層のメニューレコードに含まれる、下位メニューとして第j階層のメニューが登録されている下位メニューデータの、当該下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードとして求まる。
【0042】
そして、対象メニューレコードとして探索した第j階層のメニューレコードが、リスト表示用ファイルパスを含まないものである場合には(ステップ708)、対象メニューレコードの、下位メニューとして第j+1階層のメニューが登録されている下位メニューデータの下位施設件数を1増加する(ステップ714)。
【0043】
一方、対象メニューレコードとして探索した第j階層のメニューレコードが、リスト表示用ファイルパスを含むものである場合には(ステップ708)、当該リスト表示用ファイルパスがパスを示すリスト表示用ファイルに、追加施設詳細レコードに登録されている施設座標やPOI-IDや施設名称や施設名称読みを記述したリストレコードを、当該施設名称読みの50音順に従った位置に追加する(ステップ710)。
【0044】
そして、全ての追加施設詳細レコードについて以上の処理を終了したならば、次に、更新データファイルに登録されている削除施設レコードが示す施設データ中の施設詳細レコードの各々を削除施設詳細レコードとして、各削除施設詳細レコードについて(ステップ722、732、736)、以下の処理を行う。なお、削除施設レコードが示す施設データ中の施設詳細レコードとは、削除施設レコードの施設座標とPOI-IDが登録されている施設詳細レコードとして求まる。
【0045】
すなわち、まず、リスト表示用ファイルパスが登録されている対象メニューレコードが出現するまで(ステップ728)、jを1から1ずつ増加させながら、第j階層のメニューに対応するメニューレコードを探索し、探索したメニューレコードを対象メニューレコードとする(ステップ726、728、734)。ここで、検索ツリーファイルが、50音検索用フォルダの検索ツリーファイルであれば、第0階層のメニューのノードに対応するメニューレコードは、50音検索用フォルダの検索ツリーファイルの先頭に記録されているメニューレコードであり、第j(j>0)階層のメニューに対応するメニューレコードとは、削除施設詳細レコードの施設名称読みの第j文字目を第j階層のメニューとして、第j階層のメニューのノードに対応するメニューレコードであり、第j-1番目に対象メニューレコードとされた第j-1階層のメニューレコードに含まれる、下位メニューとして第j階層のメニューが登録されている下位メニューデータの、当該下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードとして求まる。
【0046】
一方、検索ツリーファイルが、種別検索用フォルダの検索ツリーファイルであれば、第0階層のメニューのノードに対応するメニューレコードは、種別検索用フォルダの検索ツリーファイルの先頭に記録されているメニューレコードであり、第j(j>0)階層のメニューに対応するメニューレコードとは、削除施設詳細レコードのその他に記述された施設の種別の第j番目の分類(j=1であれば大分類、j=2であれば中分類、j=3であれば小分類)を第j階層のメニューとして、第j階層のメニューのノードに対応するメニューレコードであり、第j-1番目に対象メニューレコードとされた第j-1階層のメニューレコードに含まれる、下位メニューとして第j階層のメニューが登録されている下位メニューデータの、当該下位メニューデータの下位メニューレコードポインタが示すメニューレコードとして求まる。
【0047】
そして、対象メニューレコードとして探索した第j階層のメニューレコードが、リスト表示用ファイルパスを含まないものである場合には(ステップ728)、対象メニューレコードの、下位メニューとして第j+1階層のメニューが登録されている下位メニューデータの下位施設件数を1減少する(ステップ734)。
【0048】
一方、対象メニューレコードとして探索した第j階層のメニューレコードが、リスト表示用ファイルパスを含むものである場合には(ステップ708)、当該リスト表示用ファイルパスがパスを示すリスト表示用ファイルの、削除施設詳細レコードに登録されている施設座標やPOI-IDや施設名称や施設名称読みが記述されているリストレコードを削除する(ステップ730)。
【0049】
そして、全ての削除施設詳細レコードについて以上の処理を終了したならば、検索ツリーファイル更新処理を終了する。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、更新センタ3から更新データファイルをナビゲーション装置1において直接取得するようにしたが、更新データファイルは別途パーソナルコンピュータ等により取得した、取得した更新データファイルをメモリカードに記録し、メモリカードに記録された更新データファイルをメモリカードリーダ26を介してナビゲーション装置1に移植するようにしてもよい。
【0050】
また、以上の実施形態において、施設データの年次更新などのメジャーな更新の際には、施設データの、前回のメジャーな更新後に変更のあった各ファイルを、全て今回のメジャーな更新後の施設データの対応するファイルに置き換えることにより、当該更新を行うようにしてもよい。
【0051】
また、以上の実施形態では、都道府県を地域についての施設データの更新単位としたが、都道府県以外の地域の単位を、施設データの更新単位とするようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、都道府県と施設のジャンルの組み合わせ毎に施設データを更新するための更新データファイルとしては、都道府県と施設のジャンルとの組と、前記施設データの当該組み合わせに対応する部分の各バージョンとの組み合わせの毎の更新データファイルを用意すれば足りる。よって、各都道府県とジャンルの組毎のバージョンの更新状況の組み合わせ毎の差分データを更新データとして用意する場合に比べ、更新データの数を抑制しつつ、ナビゲーション装置1が備える施設データを都道府県と施設のジャンルの組合わせ毎に更新できるようになる。
【0052】
また、更新データファイルを、施設詳細レコードの追加、削除、修正の内容のみから構成し、検索ツリーファイルについての更新内容は更新データファイル含めないので、更新データのファイルのデータ量を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係る施設データ更新システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置が備えるデータを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るナビゲーション装置が備えるデータを示す図である。
【図4】本発明の実施形態において施設詳細レコードを管理するツリー構造を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る更新センタが備えるデータを示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る施設データ更新処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る検索ツリーファイル更新処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1…ナビゲーション装置、2…WAN、3…更新センタ、10…制御装置、11…記憶装置、12…現在状態算出部、13…ルート探索部、14…通信制御部、15…メモリ、16…制御部、17…案内画像生成部、18…GUI制御部、21…操作部、22…表示装置、23…車両状態センサ、24…GPS受信機、25…無線通信装置、26…メモリカードリーダ、31…施設データ更新データベース、32…更新データ管理テーブル、33…更新データサーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各施設の情報を表す施設データを保持したナビゲーション装置と、前記ナビゲーション装置が保持する施設データを更新するための更新データを前記ナビゲーション装置に提供する更新データサーバとを有する施設データ更新システムであって、
前記更新データサーバは、地域と施設のジャンルとの組と、前記施設データの当該組に対応する部分の各バージョンとの組み合わせ毎に対応して、施設データの当該地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該バージョンに当該バージョンの一つ前のバージョンから更新するために用いる更新データを保持し、
前記ナビゲーション装置は、
ユーザから更新する地域と施設のジャンルの組の指定を受け付け、当該指定を受け付けた組と、保持している施設データの当該指定を受け付けた組に対応する部分の現在のバージョンの次のバージョンから最新のバージョンまでの各バージョンとの各組み合わせに対応して前記更新データサーバに保持されている各更新データを前記更新データサーバから取得する更新データ取得手段と、
更新データ取得手段が取得した各更新データを用いて、保持している施設データの前記指定を受け付けた地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該部分の現在のバージョンから最新のバージョンまで、1バージョンずつ段階的に更新する施設データ更新手段とを有することを特徴とする施設データ更新システム。
【請求項2】
請求項1記載の施設データ更新システムであって、
前記施設データは、各施設毎に設けられた当該施設の情報を表す施設情報データと、各施設情報データの検索に用いられる、各施設情報データを階層的に管理する検索用データとを含み、
前記更新データは、当該更新データに対応する地域の、当該更新データに対応するジャンルの施設の施設情報データの追加、削除、修正の内容を表すものであり、
前記ナビゲーション装置の前記施設データ更新手段は、各更新データを用いた前記施設データの更新を、当該更新データが表す内容に従って保持している施設データに施設情報データを追加、削除、修正する編集を行うと共に、行った編集後の施設情報データに整合するように前記検索用データを修正することにより行うことを特徴とする施設データ更新システム。
【請求項3】
各施設の情報を表す施設データを保持したナビゲーション装置であって、
ユーザから更新する地域と施設のジャンルの組の指定を受け付け、地域と施設のジャンルとの組と、前記施設データの当該組に対応する部分の各バージョンとの組み合わせ毎に対応して、施設データの当該地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該バージョンに当該バージョンの一つ前のバージョンから更新するために用いる更新データを保持した更新データサーバから、当該指定を受け付けた組と、保持している施設データの当該指定を受け付けた組に対応する部分の現在のバージョンの次のバージョンから最新のバージョンまでの各バージョンとの各組み合わせに対応して前記更新データサーバに保持されている各更新データを取得する更新データ取得手段と、
更新データ取得手段が取得した各更新データを用いて、保持している施設データの前記指定を受け付けた地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該部分の現在のバージョンから最新のバージョンまで、1バージョンずつ段階的に更新する施設データ更新手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項3記載のナビゲーション装置であって、
前記施設データは、各施設毎に設けられた当該施設の情報を表す施設情報データと、各施設情報データの検索に用いられる、各施設情報データを階層的に管理する検索用データとを含み、
前記更新データは、当該更新データに対応する地域の、当該更新データに対応するジャンルの施設の施設情報データの追加、削除、修正の内容を表すものであり、
前記施設データ更新手段は、各更新データを用いた前記施設データの更新を、当該更新データが表す内容に従って保持している施設データに施設情報データを追加、削除、修正する編集を行うと共に、行った編集後の施設情報データに整合するように前記検索用データを修正することにより行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
ナビゲーション装置が保持する、各施設の情報を表す施設データを更新する施設データ更新データ方法であって、
ナビゲーション装置において、ユーザから更新する地域と施設のジャンルの組の指定を受け付け、地域と施設のジャンルとの組と、前記施設データの当該組に対応する部分の各バージョンとの組み合わせ毎に対応して、施設データの当該地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該バージョンに当該バージョンの一つ前のバージョンから更新するために用いる更新データを保持した更新データサーバから、当該指定を受け付けた組と、保持している施設データの当該指定を受け付けた組に対応する部分の現在のバージョンの次のバージョンから最新のバージョンまでの各バージョンとの各組み合わせに対応して前記更新データサーバに保持されている各更新データを取得する取得ステップと、
ナビゲーション装置において、取得した各更新データを用いて、保持している施設データの前記指定を受け付けた地域と施設のジャンルの組に対応する部分を、当該部分の現在のバージョンから最新のバージョンまで、1バージョンずつ段階的に更新する更新ステップとを有することを特徴とする施設データ更新方法。
【請求項6】
請求項5記載の施設データ更新方法であって、
前記施設データは、各施設毎に設けられた当該施設の情報を表す施設情報データと、各施設情報データの検索に用いられる、各施設情報データを階層的に管理する検索用データとを含み、
前記更新データは、当該更新データに対応する地域の、当該更新データに対応するジャンルの施設の施設情報データの追加、削除、修正の内容を表すものであり、
前記更新ステップは、各更新データを用いた前記施設データの更新を、当該更新データが表す内容に従って保持している施設データに施設情報データを追加、削除、修正する編集を行うと共に、行った編集後の施設情報データに整合するように前記検索用データを修正することにより行うことを特徴とする施設データ更新方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−211460(P2009−211460A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−54382(P2008−54382)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【出願人】(500230347)株式会社エムビーエイ (22)
【Fターム(参考)】