説明

施錠装置ユニットおよびそれを用いた遊技台

【課題】施錠が専用鍵に設定されているものを流通鍵に変更されるのを防止する施錠装置ユニットやそれを用いた遊技台を提供することである。
【解決手段】鍵穴に入る鍵山の形状が異なる第1の鍵と第2の鍵で開錠可能に切換えることができる施錠装置であって、前記鍵穴は、前記第1の鍵と前記第2の鍵を切換え可能な第1の位置と、切換えのできない第2の位置と、を作動する作動範囲を有し、前記第1の鍵又は前記第2の鍵を前記第1の位置から前記第2の位置に作動させたときに、前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第1の位置に作動することを規制する規制部材と、を備え、前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第1の位置から前記第2の位置に作動した後に前記規制部材を前記施錠装置に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施錠装置ユニットやそれを用いたスロットマシン(パチスロ機)やパチンコ機等の遊技台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、キーコードの変更ができる可変式錠ではリセットボタンを押すことにより、現状の鍵と新規の鍵を切換えることができるものが提案されている。(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−32583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した特許文献1に記載の発明においては、新規の鍵(専用鍵)にキーコードを変更した後にリセットボタンを押すことにより不正に現状の鍵(流通鍵、共通鍵)に変更されてしまい不正行為がされてしまうという虞があった。
【0005】
以上のような問題に鑑み、本発明は、施錠が専用鍵に設定されているものを流通鍵に変更されるのを防止する施錠装置ユニットやそれを用いた遊技台の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の目的を達成するために、鍵穴に入る鍵山の形状が異なる第1の鍵と第2の鍵で開錠可能に切換えることができる施錠装置であって、前記鍵穴は、前記第1の鍵と前記第2の鍵を切換え可能な第1の位置と、切換えのできない第2の位置と、を作動する作動範囲を有し、前記第1の鍵又は前記第2の鍵を前記第1の位置から前記第2の位置に作動させたときに、前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第1の位置に作動することを規制する規制部材と、を備え、前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第1の位置から前記第2の位置に作動した後に前記規制部材を前記施錠装置に固定することを特徴とする。
【0007】
また本発明は、請求項1記載の施錠装置ユニットであって、前記鍵穴の作動範囲は360度回転可能であって、前記規制部材は前記鍵穴の前面に配置され回転範囲の一部を規制することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、請求項2記載の施錠装置ユニットであって、前記第1の位置と前記第2の位置は略180度回転分離れ、前記規制部材は前記第2の位置にある鍵を前記第1の位置へ回転させないことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、請求項3記載の施錠装置ユニットであって、前記規制部材は前記第2の位置にある鍵を一方向に180度未満回転可能であるが他方向に前記第1の位置に回転できない形状であることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、請求項3記載の施錠装置ユニットであって、前記規制部材は前記第2の位置にある鍵を一方向に45度未満回転可能で他方向にも45度回未満回転できる形状であることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、請求項1乃至5記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットであって、前記規制部材は前記鍵穴を塞ぐことはなく前記第1の鍵又は前記第2の鍵が挿入可能であることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、請求項1乃至6記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットであって、前記規制部材は、前記第1の鍵又は前記第2の鍵の作動を規制する作動規制部と、前記規制部材を前記施錠装置に取り付ける取り付け部と、を有し、前記施錠装置は前記規制部材を取り付ける被取り付け部を備え、前記取り付け部は楔形状であって前記施錠装置の前記被取り付け部に楔着されていることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、請求項7記載の施錠装置ユニットであって、前記作動規制部の一部の肉厚を他の部分に比べて薄肉にして、薄肉部分を壊れやすくすることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、請求項1乃至8記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットであって、前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第2の位置にある場合に前記第1の位置に作動可能にする切換え手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
また本発明は、請求項9記載の施錠装置ユニットであって、前記規制部材は前記切換え手段を覆うことを特徴とする。
【0016】
また本発明は、請求項1乃至10記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットを備えた遊技台であって、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された絵柄の組合せが、前記抽選手段により内部当選した入賞役の絵柄組合せであるか否かにより当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
また本発明は、請求項1乃至10記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットを備えた遊技台であって、更に、所定の入賞口を有する遊技盤を備え、前記所定の入賞口に遊技球が入球することにより、所定の特典を与えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、不正にキーコードが変更されることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を用いて、本発明の実施例に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
【0020】
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例1に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図を示したものである。
【0021】
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施例1では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0022】
また、図柄表示窓113の外枠には、点滅や点灯などの点灯制御によって、後述する有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED(図示省略)が配置されている。
【0023】
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0024】
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
【0025】
スタートランプ121は、リール110乃至112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
【0026】
メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例1においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル及びベットされたメダルを精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
【0027】
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110乃至112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112に対する停止操作を行うためのボタンであり、各リール110乃至112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137乃至139を操作すると対応するいずれかのリール110乃至112が停止することになる。
【0028】
ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施例1では発光可能な受皿を採用している。
【0029】
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置190は、例えば開閉自在な扉(シャッター)163が前面に取り付けられた液晶表示装置を含み、この演出装置190には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれる。
<制御部>
次に、図2および図3を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
【0030】
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、図2を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。なお、同図は主制御部300の回路ブロック図を示したものである。
【0031】
主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
【0032】
また、CPU310には、センサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを6MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなる。
【0033】
さらに、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、電源判定回路327の状態を検出し、各センサを監視している。
【0034】
メダル投入センサ320は、メダル投入口134に投入されたメダルを検出するためのセンサである。スタートレバーセンサ321はスタートレバー135の操作を検出するためのセンサである。ストップボタンセンサ322はストップボタン137乃至139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検出するためのセンサである。メダル投入ボタンセンサ323はメダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検出するためのセンサである。精算スイッチセンサ324は、精算ボタン132に設けられており、精算ボタン132が一回押されると、貯留されているメダル及びベットされているメダルが精算されて払い出されることになる。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。電源判定回路327は、スロットマシン100に供給される電源の遮断を検出するための回路である。
【0035】
CPU310には、更に、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リール110乃至112に設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにハイレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、ホッパー(バケットにたまっているメダルをメダル払出口155から払出すための装置。)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技情報表示器126、貯留枚数表示器127等)が接続されている。
【0036】
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。主制御部300と副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は副制御部400へコマンドを送信するが、副制御部400から主制御部300へ何らかのコマンド等を送信することはできない。
【0037】
<副制御部>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。なお、同図は副制御部400の回路ブロック図を示したものである。
【0038】
副制御部400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
【0039】
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0040】
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、ライン表示LEDの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
【0041】
さらに、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、図柄表示窓113の外枠に配設され、点滅や点灯などの点灯制御によって有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
【0042】
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472等が接続されている。
【0043】
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定の情報を遊技店の係員等が確認できるようになっている。更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、払出口ストロボ171を制御する。タイトルパネルランプ170は、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、メダル払い出し口155の内側に設置されたストロボタイプのランプである。なお、CPU410は、扉・液晶画面制御部490への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。扉・液晶画面制御部490は、液晶表示装置157及び扉装置163を制御する制御部である。
<内部構成>
スロットマシン100の内部構成について簡単に説明する。
【0044】
図4は、スロットマシン100の内部構成の概略を示す前面扉102を開いた斜視図である。
【0045】
本体部としてのキャビネット101の内部には、主制御基板収納ケース210、副制御基板収納ケース220及びリールユニット185や、図示を省略した電源ボックス、メダル払出装置180、メダル補助収納部240、中央スピーカユニット、外部中継端子板等の諸装置が配設されている。
【0046】
リールユニット185は、樹脂製のケース221内にステッピングモータで駆動されるリール110乃至112を個別に着脱可能に取り付けて構成している。そして、このリールユニット185は、ケース221により3本のリールをユニット化し、キャビネット101に設けたリールユニット載置台278に対する着脱を容易に行えるように構成している。また、リールユニット載置台278の下部には、音通路277が取り付けられ、前面扉102がキャビネット101に閉じられた状態で前面扉102に取り付けられた音通路268と組み合わさるように構成している。中央スピーカユニットから出力された音は、この音通路277および音通路268を通過して外部に出力される。
【0047】
キャビネット101の内部には、透明な樹脂ケースからなる基板収納ケースが、キャビネット101を構成している後板の上部に取り付けられている。この主制御基板収納ケース210の内部空間には、スロットマシン100の全体的な制御を行う主制御部300を構成する電気部品を実装した主制御基板が収納されている。
【0048】
また、図示を省略した電源ボックスは、キャビネット101の後板の壁面に装着され、金属製ケースの内部に、スロットマシン100の諸装置へ必要な電力を供給するための電源基板が収納されている。
【0049】
さらに、キャビネット101の内部には、メダルを払い出すためのメダル払出装置180(以下、ホッパー180ということがある)が配設してある。メダル払出装置180は、DCモータで駆動されメダルを1枚ずつ払い出すと共に、メダルを払い出す毎に検出信号を出力する払出装置本体615と、払出装置本体615にメダルを供給するとともにメダルを蓄積するメダルタンク610とで構成されている。そして、メダル払出装置180の横には、メダル補助収納部240が置かれており、前記メダル払出装置180がメダルでいっぱいになると、余分なメダルは流れ落ち、このメダル補助収納部240内に蓄積される。
【0050】
そして、前記主制御基板及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側板には、副制御基板を収納した副基板収納ケース220が配設してある。
【0051】
一方、キャビネット101の側板にヒンジ装置276を介して蝶着された前面扉102には、演出装置290、この演出装置を制御する演出制御基板を収納した演出制御基板収納ケース274、上部スピーカ272、図柄表示窓113を有するリールパネル270、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿156に落下させる際にメダルが通過する通路266等が設けてある。メダルセレクタ170は、さらに、投入されたメダルをメダルタンク610に案内する通路641を備えている。
【0052】
また、本実施例では、図4に示すようにスロットマシン100の前面扉102を開いた状態において、リール112の右下には設定操作部500が設けられており、前面扉102側の左側中段付近には設定変更ボタン504が設けられている。
【0053】
スロットマシン100の各種設定は、この設定操作部500を操作した状態で設定変更ボタン504を押すことによって変更することができる。この点について図5を参照しながらさらに説明する。
【0054】
図5は、図4に示した設定操作部500を示す正面図であって、(A)は設定キースイッチが露出した状態を示す図であり、(B)は設定キースイッチに規制部材を取り付けた状態を示す図である。
【0055】
設定操作部500には設定キースイッチ501および電源スイッチ502が設けられている。
【0056】
スロットマシン100の設定変更手順としては、設定変更用の鍵を設定キースイッチ501の鍵挿入穴501aに挿入し、その鍵を反時計回りに90度回転させてオンの位置に向け、さらに電源スイッチ502をオフからオンにする。この状態で、設定変更ボタン504の順押し操作を続けると設定値は、123456123・・・の順で数字が1増加する態様で順番に表示される。この表示には、たとえば出枚数表示器125、遊技回数表示器126あるいは貯留枚数表示器127などの表示器を、この設定値表示用に用いてもよいし、前面扉102を開いた内側の所望位置、たとえば設定操作部500または設定変更ボタン504の近傍に別途専用の表示器を設けて設定値表示用に用いてもよい。
【0057】
設定変更ボタン504の順押し操作により表示が所望の設定値になったならば、その状態でスタートレバー135を操作し、この操作によって設定が確定する。
【0058】
設定キースイッチ501のオフ/オンの切り替えは鍵の形状が合わなければできないが、規制部材503は、詳しくは後述するが、設定キースイッチ501のオフ/オンの切り替えを行うことができる鍵の形状を変更する操作を規制する部材である。
【0059】
本実施例では、設定キースイッチ501として可変式錠のピンタンブラー錠を用いて、設定キースイッチ501の鍵挿入穴501aに挿入し設定キースイッチ501のオフ/オンの切り替えすなわち施錠、開錠が可能な鍵の形状を変更可能にしている。以下に、このような可変式錠のピンタンブラー錠の一例について説明する。
【0060】
図6(A)は、可変式錠としてのピンタンブラー錠の側断面図である。
【0061】
また、図6(B)、図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(B)は、このピンタンブラー錠の動作を説明する側断面図である。
【0062】
1は外周シリンダであり、一方側端面が取り付け側2にネジ3により固定状態に取り付けられている。
【0063】
外周シリンダ1の内周面の軸方向において相対する位置のそれぞれには、直線状に4個のポケット4のそれぞれが放射方向に外周シリンダ1を連通するように設けられ、上側に位置するポケット4の取り付け側2に位置するものより外側の位置に、さらに補助ポケット6が設けられている。
【0064】
7のそれぞれはカバー体であり、上記ポケット4の外側の開口を覆うように設けられており、上側カバー体7の補助ポケット6に対応する部分のみ開口5が設けられている。
【0065】
8は中間シリンダであり、一方側端面の回動中心位置に突出するボス9が取り付け側2にネジ10により回動可能に支持され、その外周面が上記外周シリンダ1の内周面に摺接するように設けられている。中間シリンダ8においても、内周面の軸方向において相対する位置のそれぞれに、上記ポケット4をそれぞれに対応するポケット12が放射方向に中間シリンダ8を連通するように設けられ、また、上記補助ポケット6に対応する補助ポケット13が中間シリンダ中間シリンダ8を連通するように設けられている。
【0066】
14は鍵挿入穴15が設けられた内周シリンダであり、その両端面が外周シリンダ1と中間シリンダ8のそれぞれの端部間に位置決めされ、外周面が上記中間シリンダ8の内周面に摺接するように設けられている。内周シリンダ14においても、鍵挿入穴15内面の軸方向における一方側の位置に、上記ポケット12それぞれに対応するポケット16のそれぞれが放射方向に内周シリンダ14を連通するように設けられている。
【0067】
17は補助ポケットであり、補助ポケット17は上記中間シリンダ8の補助ポケット13相対するように、外周面に凹み状に設けられている。
【0068】
上記のように構成される外周シリンダ1、中間シリンダ8、内周シリンダ14が、図6(A)に示すように(通常の使用状態)、上部においてポケット4、12,16が相対し、補助ポケット6、13、17が相対する位置とされるとともに、下部においてポケット4、12が相対する位置とされることにより、全体において、上部にポケット4、12、16が連通する4本の第1ポケット部20と補助ポケット6、13、17が連通する1本の補助ポケット部21が、下部にポケット4、12が連通する4本の第2ポケット部22都が形成される。
【0069】
そして、上部に位置するそれぞれの第1ポケット部20内に作動係止機構24が、下側に位置するそれぞれの第2ポケット部22内に設定用スペーサ供給機構25が、補助ポケット部21内にリセット機構26がそれぞれ設けられている。
【0070】
作動係止機構24は、外周側から、コイルバネ30、コイルバネ30に押圧されるベース体31、ベース体31に接触するブロック32、ブロック32に接触する設定用スペーサ33、設定用スペーサ33に接触する突出ピン34のそれぞれ、もしくは、コイルバネ30、ベース体31、ブロック32、突出ピン34のそれぞれが設けられて構成される。
【0071】
設定用スペーサ供給機構25は、外周側から、コイルバネ36、コイルバネ36に押圧されるベース体37、ベース体37に接触する設定用スペーサ33が設けられて構成される。
【0072】
コードリセット機構26は、外周側から、外周シリンダ1の開口5を通して外部に突出する操作部40を一体とするベース体41、ベース体41に接触する第1補助ブロック42、その第1補助ブロック42に接触する第2補助ブロック43、その第2補助ブロック43を外周側に押圧するコイルバネ44が設けられて構成される。
【0073】
図17(A)は上記の可変式錠を鍵挿入穴15側から見た部分図であり、内周シリンダ14端面の鍵挿入穴15の外周シリンダ1に近接して位置する端部近傍には、鍵挿入穴15位置表示用のマーク80が付され、そのマーク80に対応するように外周シリンダ1の端面にもマーク81が付されている。これらマーク80、81は、部材のダイカスト成形時に一体に成形して付される。
【0074】
このようにマーク80、81が付されることにより、図17(A)に示すようにマーク80、81が相対する場合は、鍵挿入穴15が通常の施錠、開錠動作時における位置と認識でき、図17(B)に示すようにマーク80、81が離反する場合は、鍵挿入穴15がコード設定変更時における位置と認識できるようになり、これにより、鍵の使用間違いや、コード設定変更状態での放置を容易に防止できるようになる。
【0075】
次に、上記可変式錠の動作を、図6(A)、図6(B)、図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(B)の各図を参照して説明する。
【0076】
図6(A)に示す状態においては、可変式錠は図6(B)、図7(A)に示す鍵Kaに対応するようにコード設定されている。
【0077】
すなわち、上部のポケット部20においては、左側から、1個、2個、0個、1個の設定用スペーサ33が納められている[設定コード1201]。これにより、図6(B)に示すようなピン押込み部39形状を備える鍵Kaを挿入した場合のみ、それぞれの作動係止機構24においてベース体31とブロック32との接触面が丁度外周シリンダ1と中間シリンダ8との上側接触面Xに合致するように直線状に位置する。
【0078】
一方、下部のポケット部22においても設定用スペーサ供給機構25において、設定用スペーサ33どうしの接触面と設定用スペーサ33とベース体37との接触面とが丁度外周シリンダ1と中間シリンダ8との下側接触面Xに合致するように直線状に位置する。
【0079】
そして、この状態において、図6(B)に示すように、リセット機構26の操作部40が押し込まれていない場合は、ベース体41と第1補助ブロック42との接触面が上記上側接触面Xに合致し、かつ、第2補助ブロック43が中間シリンダ8と内周シリンダ14との上側接触面Y部分に位置する。したがってこの状態においては接触面X部分のみで摺動回転が可能となり、鍵Kaを回転すると、鍵Kaとともに中間シリンダ8と内周シリンダ14とが一体に回転する。この回転動作に伴って、中間シリンダ8に一体の、図に表れないロック部の作用により施錠、開錠動作が行われる。
【0080】
上記において、仮に図7(B)、図8(A)に示す[設定コード0120]の鍵Kbが用いられた場合、図8(B)に示すような状態となる。この場合は、左側の2個のブロック32と、最も右側のブロック32がともに上側接触面X部分に位置するとともに、左側から3個目のベース体31が接触面X部分に一致し、接触面Xにおける摺動は行えなくなり、その結果、鍵Kbを回しても中間シリンダ8、内周シリンダ14は一体に回転せず、施錠、開錠の動作は行えない。上記回転は、ブロック32もしくはベース体31の1個のものが接触面X部分に位置するのみで行われなくなる。
【0081】
上記の鍵Kbが使用されている場合において、仮に中間シリンダ8が外周シリンダ1に連続一体で、また、ベース体31とブロック32とが連続一体の場合について考察する。この場合は、上記における3個のブロック32が接触面X部分に位置する構成、1個のベース体31が接触面X部分に位置する構成はともに得られず、左側から3個目のブロック32に相当する部分が接触面Y部分に位置する構成のみが得られる。したがって、その1個のブロック32に相当する部分が接触面Y部分に位置する故に、鍵Kbと一体に内周シリンダ14が回転することは阻止される。
【0082】
しかしながら、上記と同様の条件で、仮に[設定コード0000]の形状の鍵Kc(図示せず)が用いられた場合、接触面Yがすべての作動係止機構24において、突出ピン34と回転設定用スペーサ33との接触面、もしくは突出ピン34とブロック32の相当部との接触面に合致するので、鍵Kcの回転に伴って内周シリンダ14も回転してしまうこととなる。すなわち、中間シリンダ8がなく、ブロック32が使用されない可変式錠構成においては、[設定コードabcd]の錠の場合、[設定コードefgh](ただしe≦a、f≦b、g≦c、h≦d)の鍵によっても施錠、開錠が可能となってしまうこととなる。
【0083】
上記不都合を解消するように、本実施例では、中間シリンダ8を設けるとともにブロック32それぞれを装着し、設定コードが異なる鍵が用いられた場合、常に接触面Xにブロック24もしくはベース体31が位置するようにして、設定コードの異なるいかなる鍵の使用も行えない構成としたもので、その結果、用いられる設定用スペーサ33がm個、作動係止機構24の数をnとする場合、mの設定コードが得られるものである。
【0084】
次に、コード設定変更動作について説明する。
【0085】
可変式錠のコード設定を変える場合は、図7(A)に示すように、鍵Kaを挿入した状態において、リセット機構26の操作部40を押し込み、その状態において鍵Kaを180度回転させる。上記のリセット機構26が押し込まれた状態においては、ベース体41の下部が接触面X部分に位置し、第1補助ブロック42と第2補助ブロック43との接触面が丁度上側接触面Yに合致して、その接触面Yにおける摺動回転のみが可能となる。したがって、鍵Kaが回転されると内周シリンダ14のみが180度回転される。
【0086】
そして、その回転状態において、鍵Kaを抜く。この鍵Kaを抜いた状態においては、コイルバネ36それぞれの押圧によりそれぞれの突出ピン34は鍵挿入穴15内に突出する。
【0087】
次に、使用を希望する鍵Kbを図7(B)に示すように挿入すると、その鍵Kbの押込み部39の形状に対応して突出ピン34のそれぞれは押し込まれる。この突出ピン34の押込み度合いに対応して、内周シリンダ14のポケット16側に設定用スペーサ33が左側から0個、1個、2個、0個残されることにより供給され、この状態において図6(B)から図7(A)への回転方向と逆方向に鍵Kbを回転させる。この際もリセット機構26は押し込まれた状態であるので、内周シリンダ14のみが回転する。
【0088】
そして、回転完了後にリセット機構26が復帰されることにより、図8(A)に示すように上側接触面Xにリセット機構26のベース体41と補助ブロック42との接触面とが合致する。
【0089】
これにより、可変式錠の設定変更が完了され、この状態において、可変式錠は上記鍵Kaから変更されて、鍵Kbによる施錠、開錠の動作が可能となる。すなわち、上記のコード設定変更動作においては、鍵Kaに対応する[設定コード1201]から鍵Kbに対応する[設定コード0120]に変更されたものである。
【0090】
上記可変式錠では、リセット機構26の操作部40を押し込んで、施錠、開錠が可能な鍵の形状を変更する、すなわちキーコードを変更するようにしているが、施錠、開錠が可能な鍵の形状を変更する手段の他の例として、リセット機構26を用いないものであってもよく、たとえば、鍵を鍵挿入穴に挿入し、施錠、開錠の際に回転させる範囲とは異なる範囲に回転させることによって行うようにすることもできる。
【0091】
本発明は、施錠、開錠が可能な鍵の形状の変更、すなわちキーコードの変更を不正に行うことを防止するものである。以下に、この構成について図面を参照しながら説明する。
【0092】
図9は、キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例1を示す図であり、(A)は設定キースイッチ501に規制部材を装着した状態を示す斜視図であり、(B)は規制部材を外した設定キースイッチ501を示す斜視図であり、(C)は(B)の設定キースイッチ501を鍵挿入穴の方から見た正面図であり、(D)は規制部材を示す斜視図であり、(E)は(D)の規制部材を上から見た平面図である。
【0093】
この実施例1の規制部材503は、鍵挿入穴501aに挿入した鍵の回転可能範囲を規制する回転規制片503aと、規制部材503を設定キースイッチ501に装着、固定する腕部503bとを有して構成される。設定キースイッチ501には、腕部503bを挿入する孔501bが設けられている。
【0094】
腕部503bの先端には楔形状の楔部503cが設けられており、孔501bに腕部503bを挿入すると、この楔部503cが孔501bに嵌って抜けず、設定キースイッチ501に規制部材503を装着、固定することができる。この規制部材503は一度装着すると、楔部503cのため、破損させなければ取り外すことができない状態になる。
【0095】
本実施例1では、設定キースイッチ501のキーコードを変更するには、鍵挿入穴501aに挿入した鍵を時計回りに回転させる必要があるものとする。これに対して規制部材503の回転規制片503aは、この鍵の時計回りへの回転を規制する。一方、図5(A)に示したオフ/オンの切り替え操作については、規制部材503は何ら規制しない。
【0096】
本実施例1によれば、不正にキーコードを変更されるのを防ぐことができる。無理に規制部材503を取り外すと、規制部材503は破損し、不正の痕跡が残ることになる。
【0097】
なお、上記では鍵を鍵挿入穴501aに挿入して回転させる動きを作動範囲として説明したが、本発明はこれに限られず、この鍵の作動範囲としては、回転以外の作動範囲であってもよく、たとえば鍵を鍵挿入穴501aに挿入する深さなどでもよく、規制部材としてはこれらの作動範囲を規制するものであればよい。
【0098】
次に、規制部材の実施例2について説明する。
【0099】
図10は、キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例2を示す図であり、(A)は規制部材を示す斜視図であり、(B)は(A)の規制部材を上から見た平面図である。
【0100】
この実施例2の規制部材1503は、鍵挿入穴501aに挿入した鍵の回転可能範囲を規制する回転規制片1503aと、規制部材1503を設定キースイッチ501に装着、固定する腕部1503bとを有して構成される。腕部1503bの先端には楔形状の楔部1503cが設けられており、この規制部材1503を設定キースイッチ501に装着、固定する構成は実施例1と同様である。また、この規制部材1503において設定キースイッチ501のキーコードの変更を規制する構成も実施例1と同様である。
【0101】
この規制部材1503は薄肉部1503dを有しており、不正行為により設定キースイッチ501から取り外されそうになると、この薄肉部1503dにて破損しやすく構成されている。このため、規制部材1503の破損により不正行為の痕跡が残ることになる。
【0102】
また、本実施例2によれば、不正にキーコードを変更されるのを防ぐことができる。
【0103】
次に、規制部材の実施例3について説明する。
【0104】
図11は、キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例3を示す図であり、(A)は規制部材を上から見た平面図であり、(B)は(A)の規制部材の回動部を回動させた状態を示す平面図であり、(C)は(A)の規制部材の斜視図である。
【0105】
この実施例3の規制部材2503は、鍵挿入穴501aに挿入した鍵の回転可能範囲を規制する回転規制片2503aと、規制部材2503を設定キースイッチ501に装着、固定する腕部2503bおよび2503eとを有して構成される。腕部2503bの先端には楔形状の楔部2503cが設けられており、また、腕部2503eは回動部2503gを有し、腕部2503eの先端には楔形状の楔部2503fが設けられている。
【0106】
この規制部材2503において設定キースイッチ501のキーコードの変更を規制する構成は実施例1と同様である。
【0107】
実施例3の規制部材2503は回動部2503gにて回動可能に構成されており、これにより、スロットマシン100を導入した店舗の担当者にてキーコードを変更可能とすることができる。
【0108】
たとえば、スロットマシン100の工場出荷時には、楔部2503cは設定キースイッチ501の孔501bに挿入せず、楔部2503fだけを孔501bに挿入しておく。この状態でスロットマシン100を納品された店舗担当者は、回動部2503gを回動させて回転規制片2503aが鍵の回転可能範囲を規制しない状態にして設定キースイッチ501のキーコードを自店舗で用いる鍵へ変更する。キーコード変更が完了したなら、楔部2503cを設定キースイッチ501の孔501bに挿入して、規制部材2503を設定キースイッチ501に装着、固定することができる。この規制部材2503はこのように一度装着すると、楔部2503c、2503fのため、破損させなければ取り外すことができない状態になる。
【0109】
本実施例3によれば、不正にキーコードを変更されるのを防ぐことができる。無理に規制部材2503を取り外すと、規制部材2503は破損し、不正の痕跡が残ることになる。
【0110】
また、一方の楔部2503fのみを設定キースイッチ501の孔501bに嵌め込んだ状態にしておけば、回動部2503gにて回動することにより回転規制片2503aによる規制を解除することができ、キーコードを変更することができる。
【0111】
次に、規制部材の実施例4について説明する。
【0112】
図12は、キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例4を示す図であり、(A)は規制部材を上から見た平面図であり、(B)は(A)の規制部材の回動部を回動させた状態を示す平面図であり、(C)は(A)の規制部材の斜視図である。
【0113】
この実施例4の規制部材3503は、鍵挿入穴501aに挿入した鍵の回転可能範囲を規制する回転規制片3503aと、規制部材3503を設定キースイッチ501に装着、固定する腕部3503bおよび3503eとを有して構成される。腕部3503bの先端には楔形状の楔部3503cが設けられており、また、腕部3503eは回動部3503gを有し、腕部3503eの先端には楔形状の楔部3503fが設けられている。
【0114】
この規制部材3503を設定キースイッチ501に装着、固定する構成は実施例3と同様である。また、この規制部材3503において設定キースイッチ501のキーコードの変更を規制する構成は実施例1と同様である。
【0115】
この規制部材3503は薄肉部3503dを有しており、不正行為により設定キースイッチ501から取り外されそうになると、この薄肉部3503dにて破損しやすく構成されている。このため、規制部材3503の破損により不正行為の痕跡が残ることになる。
【0116】
また、本実施例4によれば、不正にキーコードを変更されるのを防ぐことができる。
【0117】
次に、規制部材の実施例5について説明する。
【0118】
図13は、キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例5を示す図であり、(A)は設定キースイッチを示す斜視図であり、(B)は寝かして空洞部を見えるようにした状態で規制部材を示す斜視図であり、(C)は規制部材の側面図であり、(D)は設定キースイッチに規制部材を装着した状態を示す斜視図である。
【0119】
上述の実施例1、2、3、4では、設定キースイッチ501のキーコードを変更するには、鍵挿入穴501aに挿入した鍵を時計回りに回転させる必要があるものに対する規制部材について説明したが、本実施例5では、設定キースイッチ1501のキーコードを変更するには、リセット機構の操作部1501cを押下する必要があるものとする。
【0120】
設定キースイッチ1501には、鍵挿入穴1501a、操作部1501cのほかに、規制部材505の腕部505bを挿入する孔1501dが設けられている。
【0121】
この実施例5の規制部材505は、空洞部505a’を有する頭部505aと、規制部材505を設定キースイッチ1501に装着、固定する腕部505bとを有して構成される。
【0122】
規制部材505を設定キースイッチ1501に装着する際には、操作部1501cを空洞部505a’に収容するようにして、腕部505bを孔1501dに挿入する。腕部505bの先端には楔形状の楔部505cが設けられており、孔1501dに腕部505bを挿入すると、この楔部505cが孔1501dに嵌って抜けず、設定キースイッチ1501に規制部材505を装着、固定することができる。この規制部材505は一度装着すると、楔部505cのため、破損させなければ取り外すことができない状態になる。
【0123】
図13(D)に示すように、設定キースイッチ1501に規制部材505を装着すると、操作部1501cは頭部505aに覆われてしまい、操作部1501cを押下することは不可能となる。
【0124】
このため、本実施例5によれば、不正にキーコードを変更されるのを防ぐことができる。無理に規制部材505を取り外すと、規制部材505は破損し、不正の痕跡が残ることになる。
【0125】
次に、図9(D)などに示した規制部材の回転規制片についてさらに別の例について説明する。
【0126】
図14は、規制部材の回転規制片の例を示す図であって設定キースイッチに装着した状態を鍵挿入穴の方から見た正面図であり、(A)は図9(D)に示した規制部材503を示す図であり、(B)、(C)、(D)はそれぞれ別の規制部材を示す図である。
【0127】
図14(A)は、設定キースイッチ501が、キーコードを変更するためには、鍵挿入穴501aに挿入した鍵を時計回りに回転させる必要があるものの場合の例である。この場合、規制部材503の回転規制片503aを、鍵挿入穴501aの左下位置に設けることでキーコードの変更を規制することができる。この回転規制片503aによれば鍵挿入穴501aに挿入した鍵を反時計回りに90度回転させることは可能である。
【0128】
図14(B)は、設定キースイッチ2501が、キーコードを変更するためには、鍵挿入穴2501aに挿入した鍵を反時計回りに回転させる必要があるものの場合の例である。この場合、規制部材4503の回転規制片4503aを、鍵挿入穴2501aの左上位置に設けることでキーコードの変更を規制することができる。この回転規制片4503aによれば鍵挿入穴2501aに挿入した鍵を時計回りに90度回転させることは可能である。
【0129】
図14(C)は、設定キースイッチ501が、キーコードを変更するためには、鍵挿入穴501aに挿入した鍵を時計回りに回転させる必要があるものの場合の例である。この場合、規制部材5503の回転規制片5503aを、鍵挿入穴501aの右上位置に設けることでキーコードの変更を規制することができる。この回転規制片5503aによれば鍵挿入穴501aに挿入した鍵を反時計回りに90度回転させることは可能である。
【0130】
図14(D)は、設定キースイッチ2501が、キーコードを変更するためには、鍵挿入穴2501aに挿入した鍵を反時計回りに回転させる必要があるものの場合の例である。この場合、規制部材6503の回転規制片6503aを、鍵挿入穴2501aの右下位置に設けることでキーコードの変更を規制することができる。この回転規制片6503aによれば鍵挿入穴2501aに挿入した鍵を時計回りに90度回転させることは可能である。
【0131】
上述の各実施例では、錠の鍵挿入穴に挿入した鍵を時計回りまたは反時計回りのどちらか一方向にしか回転させることができないように規制する規制部材について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。たとえばスロットマシン100の前面扉102に使用する錠は、前面扉102を閉めたままで鍵挿入穴に挿入した鍵を反時計回りに回すことによって装置の機能をリセットすることができ、鍵挿入穴に挿入した鍵を時計回りに回すことによって前面扉102の開閉に係る開錠、施錠を行うことができる。
【0132】
このような錠においては、鍵挿入穴に挿入した鍵をたとえば半周(180度)回転させることによってキーコードを変更することができる構成が知られている。そこで、以下では、鍵挿入穴に挿入した鍵を、時計回りおよび反時計回りの両方向に回転させることができるが、半周回転させることはできないように規制する規制部材について示す。
【0133】
図15は、規制部材の回転規制片の例を示す図であって錠に装着した状態を鍵挿入穴の方から見た正面図であり、(A)、(B)、(C)はそれぞれ別の規制部材を示す図である。
【0134】
図15(A)は、錠3501が、キーコードを変更するためには鍵挿入穴3501aに挿入した鍵を半周回転させる必要があり、錠3501の機能として時計回りおよび反時計回りの両方向に回転させられる必要があるものの場合の例である。この場合、規制部材7503の回転規制片7503aは鍵挿入穴3501aの両側に設けられ、時計回りおよび反時計回りの略45度の回転は可能にしながら、半周の回転は規制してキーコードの変更はできないようにしている。
【0135】
図15(B)は、錠3501が、キーコードを変更するためには鍵挿入穴3501aに挿入した鍵を半周回転させる必要があり、錠3501の機能として時計回りおよび反時計回りの両方向に回転させられる必要があるものの場合の例である。この場合、規制部材8503の回転規制片8503aは鍵挿入穴3501aの右側に設けられ、時計回りおよび反時計回りの回転は可能にしながら、半周の回転は規制してキーコードの変更はできないようにしている。
【0136】
図15(C)は、錠3501が、キーコードを変更するためには鍵挿入穴3501aに挿入した鍵を半周回転させる必要があり、錠3501の機能として時計回りおよび反時計回りの両方向に回転させられる必要があるものの場合の例である。この場合、規制部材9503の回転規制片9503aは鍵挿入穴3501aの左側に設けられ、時計回りおよび反時計回りの回転は可能にしながら、半周の回転は規制してキーコードの変更はできないようにしている。
【0137】
以下、本発明の施錠装置ユニットを適用可能な錠についてスロットマシン100に用いられる錠を例に説明する。
【0138】
図16は、前面扉102を外した状態のスロットマシン100を示す正面図である。
【0139】
筐体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。
【0140】
筐体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。
【0141】
主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。
【0142】
また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
【0143】
そして、リール110乃至112の下方には、メダル払出装置180が配設され、このメダル払出装置180の後方、即ち背面板242側には、電源基板254を有する電源装置252が配設される。
【0144】
また、電源装置252の上方には、スピーカ250が配設してある。更に、前記メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してある。
【0145】
なお、筐体101の内部のリール112の右下部には、上述の電源スイッチ502および設定キースイッチ501が設けてある。
【0146】
電源装置252には、電源コードを接続する電源コード接続部256が設けてある。この電源コード接続部256は、電源コードの一端に設けたACコネクタに対応するコネクタ受である。このコネクタ受は、使用する電源コードに対応して設ければよく、電源コードのコード本体にアース線を含む三極コードを使用しているので、3つの刃部を有している。また、上記電源コード接続部256の下方には、他の装置のアース線を接続するためのアース部258が設けてある。
【0147】
スロットマシン100では、電源装置252に接続された電源コードが、筐体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
【0148】
主制御基板収納ケース210の左上部には、主制御基板の取り外しまたは主制御基板収納ケース210の開閉用の錠である基板封印鍵510が設けられている。基板封印鍵510は、主制御基板以外の基板の取り外しまたは主制御基板以外の基板を収容するケースの開閉用の錠であってもよい。
【0149】
リール110の右側下方には、リール110乃至112を有するリールユニット185の取り外しの錠であるリールユニット固定鍵511が設けられている。
【0150】
また、メダル払出装置180(ホッパー180)の右側にはこのホッパー180の取り外しの錠であるホッパー固定鍵512が設けられている。
【0151】
本発明の施錠装置ユニットは、基板封印鍵510、リールユニット固定鍵511およびホッパー固定鍵512に適用することもできる。
【0152】
なお、上述の実施例たとえば図10(A)、(B)に示した実施例2では、規制部材1503のうち、鍵挿入穴501aの正面にある部分に薄肉部1503dを設けたが、本発明はこれに限られるものではない。この例について以下に実施例6として説明する。
【0153】
次に、規制部材の実施例6について説明する。
【0154】
図18は、キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例6を示す図であり、(A)は規制部材を示す斜視図であり、(B)は(A)の規制部材を上から見た平面図であり、(C)は(A)の規制部材を右の腕部の側から見た側面図である。
【0155】
この実施例6の規制部材10503は、鍵挿入穴501aに挿入した鍵の回転可能範囲を規制する回転規制片10503aと、規制部材10503を設定キースイッチ501に装着、固定する腕部10503bとを有して構成される。腕部10503bの先端には楔形状の楔部10503cが設けられており、この規制部材10503を設定キースイッチ501に装着、固定する構成は実施例1と同様である。また、この規制部材10503において設定キースイッチ501のキーコードの変更を規制する構成も実施例1と同様である。
【0156】
この規制部材10503は腕部10503bの根元に薄肉部10503hを有しており、不正行為により設定キースイッチ501から取り外されそうになると、この薄肉部10503hにて破損しやすく構成されている。このため、規制部材10503の破損により不正行為の痕跡が残ることになる。
【0157】
また、本実施例6によれば、不正にキーコードを変更されるのを防ぐことができる。
【0158】
なお、この実施例6による腕部の根元に薄肉部を設ける構成を、上述の実施例のいずれかと組み合わせて実施することも本発明の範疇であることは言うまでもない。
【0159】
本発明による施錠装置ユニットは、上述したように、スロットマシン(パチスロ機)やパチンコ機等の遊技台に用いることによって、遊技台の鍵を不正に変更されることがなくなり、その錠を有効に取り扱うことができる。
【0160】
なお、図13(A)、(B)、(C)においては、リセット機構の操作部1501cが設定キースイッチ1501の上部にある場合について示したが、本発明はこれに限られるものではなく、リセット機構の操作部が正面や裏側、側面などのいかなる場所にあるものであってもよく、その場所に応じた形状で規制部材を構成し、リセット機構の操作部の操作(押下に限られずともよい)を規制すればよい。
【0161】
以上、本発明の実施例を説明したが、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0162】
本発明に係る遊技台は、スロットマシンやパチンコ機などに代表される遊技台に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0163】
【図1】スロットマシン100の外観斜視図である。
【図2】主制御部300の回路ブロック図である。
【図3】副制御部400の回路ブロック図である。
【図4】スロットマシン100の内部構成の概略を示す前面扉102を開いた斜視図である。
【図5】図4に示した設定操作部500を示す正面図であって、(A)は設定キースイッチが露出した状態を示す図であり、(B)は設定キースイッチに規制部材を取り付けた状態を示す図である。
【図6】(A)は可変式錠としてのピンタンブラー錠の側断面図であり、(B)は(A)のピンタンブラー錠の動作を説明する側断面図である。
【図7】(A)、(B)は、図6(A)のピンタンブラー錠の動作を説明する側断面図である。
【図8】(A)、(B)は、図6(A)のピンタンブラー錠の動作を説明する側断面図である。
【図9】キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例1を示す図であり、(A)は設定キースイッチ501に規制部材を装着した状態を示す斜視図であり、(B)は規制部材を外した設定キースイッチ501を示す斜視図であり、(C)は(B)の設定キースイッチ501を鍵挿入穴の方から見た正面図であり、(D)は規制部材を示す斜視図であり、(E)は(D)の規制部材を上から見た平面図である。
【図10】キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例2を示す図であり、(A)は規制部材を示す斜視図であり、(B)は(A)の規制部材を上から見た平面図である。
【図11】キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例3を示す図であり、(A)は規制部材を上から見た平面図であり、(B)は(A)の規制部材の回動部を回動させた状態を示す平面図であり、(C)は(A)の規制部材の斜視図である。
【図12】キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例4を示す図であり、(A)は規制部材を上から見た平面図であり、(B)は(A)の規制部材の回動部を回動させた状態を示す平面図であり、(C)は(A)の規制部材の斜視図である。
【図13】キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例5を示す図であり、(A)は設定キースイッチを示す斜視図であり、(B)は寝かして空洞部を見えるようにした状態で規制部材を示す斜視図であり、(C)は規制部材の側面図であり、(D)は設定キースイッチに規制部材を装着した状態を示す斜視図である。
【図14】規制部材の回転規制片の例を示す図であって設定キースイッチに装着した状態を鍵挿入穴の方から見た正面図であり、(A)は図9(D)に示した規制部材503を示す図であり、(B)、(C)、(D)はそれぞれ別の規制部材を示す図である。
【図15】規制部材の回転規制片の例を示す図であって錠に装着した状態を鍵挿入穴の方から見た正面図であり、(A)、(B)、(C)はそれぞれ別の規制部材を示す図である。
【図16】前面扉102を外した状態のスロットマシン100を示す正面図である。
【図17】(A)、(B)は可変式錠を鍵挿入穴15側から見た部分図である。
【図18】キーコードの不正変更を防止する規制部材の実施例6を示す図であり、(A)は規制部材を示す斜視図であり、(B)は(A)の規制部材を上から見た平面図であり、(C)は(A)の規制部材を右の腕部の側から見た側面図である。
【符号の説明】
【0164】
100 スロットマシン
101 本体
102 前面扉
110 左リール
111 中リール
112 右リール
113 図柄表示窓
114 入賞ライン
120 入賞ライン表示ランプ
121 スタートランプ
122 再遊技ランプ
123 告知ランプ
124 メダル投入ランプ
125 払出枚数表示器
126 遊技回数表示器
127 貯留回数表示器
128 リールパネルランプ
130、131 メダル投入ボタン
132 精算ボタン
133 メダル返却ボタン
134 メダル投入口
135 スタートレバー
137、138、139 ストップボタン
155 メダル払出口
180 メダル払出装置(ホッパー)
185 リールユニット
210 主制御基板収納ケース
220 副制御基板収納ケース
300 主制御部
310 CPU
311 水晶発振器
312 ROM
313 RAM
400 副制御部
410 CPU
411 水晶発振器
412 ROM
413 RAM
500 設定操作部
501 設定キースイッチ
501a 鍵挿入穴
502 電源スイッチ
503 規制部材
503a 回転規制片
504 設定変更ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵穴に入る鍵山の形状が異なる第1の鍵と第2の鍵で開錠可能に切換えることができる施錠装置であって、
前記鍵穴は、前記第1の鍵と前記第2の鍵を切換え可能な第1の位置と、切換えのできない第2の位置と、を作動する作動範囲を有し、
前記第1の鍵又は前記第2の鍵を前記第1の位置から前記第2の位置に作動させたときに、前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第1の位置に作動することを規制する規制部材と、を備え、
前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第1の位置から前記第2の位置に作動した後に前記規制部材を前記施錠装置に固定することを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項2】
請求項1記載の施錠装置ユニットであって、
前記鍵穴の作動範囲は360度回転可能であって、前記規制部材は前記鍵穴の前面に配置され回転範囲の一部を規制することを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項3】
請求項2記載の施錠装置ユニットであって、
前記第1の位置と前記第2の位置は略180度回転分離れ、前記規制部材は前記第2の位置にある鍵を前記第1の位置へ回転させないことを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項4】
請求項3記載の施錠装置ユニットであって、
前記規制部材は前記第2の位置にある鍵を一方向に180度未満回転可能であるが他方向に前記第1の位置に回転できない形状であることを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項5】
請求項3記載の施錠装置ユニットであって、
前記規制部材は前記第2の位置にある鍵を一方向に45度未満回転可能で他方向にも45度回未満回転できる形状であることを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項6】
請求項1乃至5記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットであって、
前記規制部材は前記鍵穴を塞ぐことはなく前記第1の鍵又は前記第2の鍵が挿入可能であることを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項7】
請求項1乃至6記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットであって、
前記規制部材は、前記第1の鍵又は前記第2の鍵の作動を規制する作動規制部と、前記規制部材を前記施錠装置に取り付ける取り付け部と、を有し、
前記施錠装置は前記規制部材を取り付ける被取り付け部を備え、
前記取り付け部は楔形状であって前記施錠装置の前記被取り付け部に楔着されていることを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項8】
請求項7記載の施錠装置ユニットであって、
前記作動規制部の一部の肉厚を他の部分に比べて薄肉にして、薄肉部分を壊れやすくすることを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項9】
請求項1乃至8記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットであって、
前記第1の鍵又は前記第2の鍵が前記第2の位置にある場合に前記第1の位置に作動可能にする切換え手段を備えたことを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項10】
請求項9記載の施錠装置ユニットであって、
前記規制部材は前記切換え手段を覆うことを特徴とする施錠装置ユニット。
【請求項11】
請求項1乃至10記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットを備えた遊技台であって、
複数種類の絵柄が施された複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、
予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
停止時の前記複数のリールにより表示された絵柄の組合せが、前記抽選手段により内部当選した入賞役の絵柄組合せであるか否かにより当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技台。
【請求項12】
請求項1乃至10記載の何れか1項に記載の施錠装置ユニットを備えた遊技台であって、
更に、所定の入賞口を有する遊技盤を備え、
前記所定の入賞口に遊技球が入球することにより、所定の特典を与えることを特徴とする遊技台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−281095(P2009−281095A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136148(P2008−136148)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(597044139)株式会社大都技研 (1,470)
【Fターム(参考)】