説明

樹状細胞マーカーおよびその使用法

本発明は、樹状細胞またはその前駆体、特に抗原を提示している樹状細胞の細胞表面に位置するタンパク質の同定に関する。特に、本発明は、これらのタンパク質と結合する抗体などの化合物に関する。これらの化合物は、樹状細胞またはその前駆体のサブセットを検出および/または濃縮するために用いることができる。これらの化合物はまた、抗原に対する体液性および/もしくはT細胞媒介性免疫応答を調節する目的で樹状細胞もしくはその前駆体に対して抗原をターゲティングさせるために用いること、または罹患状態に関与する樹状細胞もしくはその前駆体に対して細胞傷害性物質をターゲティングさせるために用いることができる。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
i)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;
ii)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列;ならびに/または
iii)i)もしくはii)の生物活性断片および/または抗原性断片
を含むポリペプチドと結合する、化合物。
【請求項2】
SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つまたは複数に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
ポリペプチドである、請求項1または請求項2記載の化合物。
【請求項4】
抗体またはその抗原結合性断片である、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
前記抗体がモノクローナル抗体、ヒト化抗体、一本鎖抗体、二重特異性抗体、三重特異性抗体(triabody)または四重特異性抗体(tetrabody)である、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
前記抗体またはその抗原結合性断片が、SEQ ID NO:44〜46または49〜51のいずれか1つに対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、請求項4または請求項5記載の化合物。
【請求項7】
前記抗体またはその抗原結合性断片が、3つのCDRを含む免疫グロブリン重鎖またはその断片を含み、
i)CDR1がSEQ ID NO:44に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含み、
ii)CDR2がSEQ ID NO:45に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含み、かつ
iii)CDR3がSEQ ID NO:46に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む、
請求項4〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
前記抗体またはその抗原結合性断片が、3つのCDRを含む免疫グロブリン軽鎖またはその断片を含み、かつ
i)CDR1がSEQ ID NO:49に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含み、
ii)CDR2がSEQ ID NO:50に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含み、かつ
iii)CDR3がSEQ ID NO:51に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む、
請求項4〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
前記抗体またはその抗原結合性断片が、
i)SEQ ID NO:43に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む可変領域を含む免疫グロブリン重鎖もしくはその断片、および/または
ii)SEQ ID NO:48に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む可変領域を含む免疫グロブリン軽鎖もしくはその断片
を含む、請求項4〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
前記抗体またはその抗原結合性断片が、
i)SEQ ID NO:42に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む免疫グロブリン重鎖もしくはその断片、および/または
ii)SEQ ID NO:47に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む免疫グロブリン軽鎖またはその断片
を含む、請求項4〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
前記抗体が、24/04-10B4、42/04-42D2、20/05-3A4もしくは23/05-4C6であるか、または24/04-10B4、42/04-42D2、20/05-3A4もしくは23/05-4C6の少なくとも1つの相補性決定領域を含む抗体である、請求項4または請求項5記載の化合物。
【請求項12】
ポリペプチドの可溶性断片が、
i)SEQ ID NO:1〜8および58〜61のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;または
ii)SEQ ID NO:1〜8および58〜61のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列
を含み、SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つの少なくとも約40個のN末端残基を含まない、
ポリペプチドの可溶性断片である請求項3記載の化合物。
【請求項13】
ポリペプチドに結合する抗体と競合して、該ポリペプチドと結合する化合物であって、
SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項14】
前記抗体が24/04-10B4、42/04-42D2、20/05-3A4および/または23/05-4C6である、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
治療物質と結合された、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
前記治療物質が抗原である、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
前記抗原が、癌抗原、自己抗原、アレルゲン、ならびに/または病原性および/もしくは感染性生物由来の抗原である、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
病原性および/または感染性生物が、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)または三日熱マラリア原虫(Plasmodium vivax)である、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
前記治療物質が細胞傷害性物質である、請求項15記載の化合物。
【請求項20】
前記治療物質が薬物および/または薬理学的物質である、請求項15記載の化合物。
【請求項21】
検出可能な程度に標識されている、請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物。
【請求項22】
請求項4記載の抗体を産生することができる、安定した抗体産生性の細胞株。
【請求項23】
European Collection of Cell Cultures(ECACC)に2008年4月29日に寄託参照番号08042901の下で寄託された24/04-10B4、European Collection of Cell Cultures(ECACC)に2008年4月29日に寄託参照番号08041902の下で寄託された42/04-42D2、European Collection of Cell Cultures(ECACC)に2008年4月29日に寄託参照番号08042903の下で寄託された20/05-3A4、またはEuropean Collection of Cell Cultures(ECACC)に2008年4月29日に寄託参照番号08042904の下で寄託された23/05-4C6である、請求項22記載の細胞株。
【請求項24】
請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、組成物。
【請求項25】
アジュバントをさらに含む、請求項24記載の組成物。
【請求項26】
前記化合物が、リポソーム中に封入されているか、またはその表面に露出されている、請求項24または請求項25記載の組成物。
【請求項27】
請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物および/または請求項24〜26のいずれか一項記載の組成物を対象に投与する段階
を含む、対象における免疫応答を調節する方法。
【請求項28】
抗原に対する免疫応答が誘導および/または強化される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
対象に請求項16〜18のいずれか一項記載の化合物が投与される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
自己抗原またはアレルゲンに対する免疫応答が低下する、請求項27記載の方法。
【請求項31】
樹状細胞またはその前駆体を、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物および/または請求項24〜26のいずれか一項記載の組成物に、インビトロで曝露させる段階、ならびに
該細胞を対象に投与する段階
を含む、対象における抗原に対する免疫応答を調節する方法。
【請求項32】
前記細胞が対象から単離されている、請求項31記載の方法。
【請求項33】
体液性および/またはT細胞媒介性応答を調節する段階
を含む、請求項27〜32のいずれか一項記載の方法。
【請求項34】
ナイーブCD8+ T細胞の活性化および/またはナイーブCD4+ T細胞の活性化を調節する段階
を含む、請求項33記載の方法。
【請求項35】
請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物および/または請求項24〜26のいずれか一項記載の組成物を対象に投与する段階
を含む、樹状細胞またはその前駆体が関与する疾患を治療および/または予防する方法。
【請求項36】
請求項19または請求項20記載の化合物を投与する段階
を含む、請求項35記載の方法。
【請求項37】
単離されたポリヌクレオチドおよび/または該ポリヌクレオチドをコードする構築物が、対象の細胞内に存在する場合に、
i)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;および/または
ii)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列
を含むポリペプチドの細胞内での活性のレベルを、該ポリヌクレオチドを欠く細胞と比較した際に調節する、
対象に単離された該ポリヌクレオチドおよび/または該ポリヌクレオチドをコードする構築物を投与する段階
を含む、樹状細胞またはその前駆体が関与する疾患を治療および/または予防する方法。
【請求項38】
前記ポリヌクレオチドが前記細胞内でのポリペプチドの活性のレベルを下方制御し、かつ
該ポリヌクレオチドが、アンチセンスポリヌクレオチド、センスポリヌクレオチド、触媒性ポリヌクレオチド、マイクロRNAおよび二本鎖RNAから選択される、
請求項37記載の方法。
【請求項39】
樹状細胞またはその前駆体が関与する疾患が、癌、感染症、自己免疫疾患またはアレルギーである、請求項35〜38のいずれか一項記載の方法。
【請求項40】
自己免疫疾患がエリテマトーデスである、請求項39記載の方法。
【請求項41】
感染症がプラスモジウム属(Plasmodium sp.)感染症である、請求項39記載の方法。
【請求項42】
対象における免疫応答を調節するための医薬の製造のための、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物、および/または請求項24〜26のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項43】
対象における抗原に対する免疫応答を調節するための医薬の製造のための、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物および/または請求項24〜26のいずれか一項記載の組成物にインビトロで曝露された、樹状細胞またはその前駆体の使用。
【請求項44】
対象における樹状細胞またはその前駆体が関与する疾患を治療および/または予防するための医薬の製造のための、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物および/または請求項24〜26のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項45】
i)樹状細胞またはその前駆体を含む試料を、請求項1〜18、20または21のいずれか一項記載の化合物と接触させる段階、
ii)該化合物と結合した細胞を単離する段階
を含む、樹状細胞またはそのサブセットもしくは前駆体を試料から濃縮(enrich)する方法。
【請求項46】
i)検出可能な程度に標識された第1のポリヌクレオチドであって、
a)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;および/または
b)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列
を含むポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチドにハイブリダイズする、第1のポリヌクレオチドと、
樹状細胞またはその前駆体を含む試料を接触させる段階、ならびに
ii)検出可能な程度に標識された該細胞を単離する段階
を含む、樹状細胞またはそのサブセットもしくは前駆体を試料から濃縮する方法。
【請求項47】
段階ii)から得られた前記細胞が対象に投与される、請求項45または請求項46記載の方法。
【請求項48】
前記細胞が、癌、感染症、自己免疫疾患またはアレルギーから選択される疾患を治療および/または予防するために投与される、請求項47記載の方法。
【請求項49】
i)樹状細胞またはその前駆体を含む試料を、請求項1〜18、20または21のいずれか一項記載の化合物と接触させる段階、
ii)該化合物と結合した細胞を検出する段階
を含む、試料中の樹状細胞またはそのサブセットもしくは前駆体を検出する方法。
【請求項50】
i)検出可能な程度に標識された第1のポリヌクレオチドであって、
a)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;および/または
b)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列
を含むポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチドにハイブリダイズする、第1のポリヌクレオチドと、
樹状細胞またはその前駆体を含む試料を接触させる段階、ならびに
ii)検出可能な程度に標識された該細胞を検出する段階
を含む、試料中の樹状細胞またはそのサブセットもしくは前駆体を検出する方法。
【請求項51】
i)対象に対して、請求項1〜18、20または21のいずれか一項記載の化合物を投与する段階、
ii)該化合物と結合した細胞を検出する段階
を含む、対象における樹状細胞またはそのサブセットもしくは前駆体を検出する方法。
【請求項52】
前記化合物が検出可能な程度に標識されている、請求項49または請求項51記載の方法。
【請求項53】
i)検出可能な程度に標識された第1のポリヌクレオチドであって、
a)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;および/または
b)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列
を含むポリペプチドをコードする第2のポリヌクレオチドにハイブリダイズする、第1のポリヌクレオチドを、
対象に対して投与する段階、ならびに
ii)検出可能な程度に標識された細胞を検出する段階
を含む、対象における樹状細胞またはそのサブセットもしくは前駆体を検出する方法。
【請求項54】
前記樹状細胞が、以下のマーカー、CD8、CD24、Necl-2、CD11c、HLADRおよびBDCA3のうち1つまたは複数を発現する、請求項45〜53のいずれか一項記載の方法。
【請求項55】
i)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;
ii)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列;ならびに/または
iii)i)もしくはii)の生物活性断片および/または抗原性断片
を含む、実質的に精製されたポリペプチドならびに/または組換えポリペプチド。
【請求項56】
樹状細胞またはその前駆体のマーカーである、請求項55記載のポリペプチド。
【請求項57】
SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つまたは複数に対して少なくとも90%同一なアミノ酸を含む、請求項55または請求項56記載のポリペプチド。
【請求項58】
少なくとも1つのC型レクチン様ドメインを含む、請求項55〜57のいずれか一項記載のポリペプチド。
【請求項59】
膜貫通ドメインを欠く、請求項55〜58のいずれか一項記載のポリペプチド。
【請求項60】
生物活性断片および/または抗原性断片が、
i)SEQ ID NO:58〜61のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;または
ii)SEQ ID NO:58〜61のいずれか1つまたは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列
を含む可溶性断片であり、
該可溶性断片が、SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つの少なくとも約40個のN末端残基を含まず、かつ
該可溶性断片が、SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合することができる、
請求項55〜59のいずれか一項記載のポリペプチド。
【請求項61】
膜貫通ドメインを含む、請求項55〜58のいずれか一項記載のポリペプチド。
【請求項62】
少なくとも1つの他のポリペプチドと融合されている、請求項55〜61のいずれか一項記載のポリペプチド。
【請求項63】
i)SEQ ID NO:9〜16のいずれか1つに提示されたヌクレオチド配列、
ii)SEQ ID NO:9〜16のいずれか1つまたは複数に対して少なくとも50%同一なヌクレオチド配列、
iii)請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列、
iv)請求項3〜21のいずれか一項記載の化合物をコードするヌクレオチド配列、および/または
v)i)〜iv)もしくはそれらの相補物のうちいずれか1つもしくは複数にハイブリダイズする配列ヌクレオチド
を含む、単離されたポリヌクレオチドおよび/または外因性ポリヌクレオチド。
【請求項64】
SEQ ID NO:9〜16のいずれか1つまたは複数に対して少なくとも90%同一なヌクレオチド配列を含む、請求項63記載のポリヌクレオチド。
【請求項65】
SEQ ID NO:9〜16のいずれか1つまたは複数にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、請求項63記載のポリヌクレオチド。
【請求項66】
細胞内でのポリヌクレオチドの発現を導くことができるプロモーターと機能的に連結されている、請求項63〜65のいずれか一項記載のポリヌクレオチド。
【請求項67】
ポリヌクレオチドが、対象の細胞内に存在する場合に、細胞内での請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドの活性のレベルを、該ポリヌクレオチドを欠く細胞と比較した際に調節する、
単離されたポリヌクレオチド。
【請求項68】
動物の細胞内での前記ポリヌクレオチドの発現を導くことができるプロモーターと機能的に連結されている、請求項67記載のポリヌクレオチド。
【請求項69】
前記ポリペプチドをコードする遺伝子からのmRNAレベルを下方制御する、請求項67または請求項68記載のポリヌクレオチド。
【請求項70】
アンチセンスポリヌクレオチド、センスポリヌクレオチド、触媒性ポリヌクレオチド、マイクロRNAおよび二本鎖RNA(dsRNA)から選択される、請求項67〜69のいずれか一項記載のポリヌクレオチド。
【請求項71】
アンチセンスポリヌクレオチドが、生理的条件下でSEQ ID NO:9〜16に提示されたヌクレオチドの配列のいずれか1つまたは複数を含むポリヌクレオチドにハイブリダイズする、
アンチセンスポリヌクレオチドである請求項70記載のポリヌクレオチド。
【請求項72】
触媒性ポリヌクレオチドが、SEQ ID NO:9〜16に提示されたヌクレオチドの配列のいずれか1つまたは複数を含むポリヌクレオチドを切断することができる、
触媒性ポリヌクレオチドである請求項70記載のポリヌクレオチド。
【請求項73】
dsRNA分子が、SEQ ID NO:9〜16に提示されたヌクレオチドの配列のいずれか1つまたは複数のうち少なくとも19個の連続したヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドを含み、
該オリゴヌクレオチドのTがUで置き換えられ、
二本鎖である該分子の部分が、少なくとも19塩基対の長さであり、かつ該オリゴヌクレオチドを含む、
dsRNA分子である請求項70記載のポリヌクレオチド。
【請求項74】
二本鎖部分の鎖が一本鎖部分によって連結されている、単一のプロモーターから発現される請求項73記載のポリヌクレオチド。
【請求項75】
請求項63〜74のいずれか一項記載の少なくとも1つのポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項76】
発現ベクターである、請求項75記載のベクター。
【請求項77】
請求項63〜74のいずれか一項記載の少なくとも1つのポリヌクレオチドおよび/または請求項75もしくは請求項76記載の少なくとも1つのベクターを含む、宿主細胞。
【請求項78】
細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、動物細胞または植物細胞である、請求項77記載の宿主細胞。
【請求項79】
請求項63〜74のいずれか一項記載の外因性ポリヌクレオチドを含む、トランスジェニック植物。
【請求項80】
ポリヌクレオチドが請求項16〜18のいずれか一項記載の化合物をコードする、請求項79記載のトランスジェニック植物。
【請求項81】
請求項63〜74のいずれか一項記載の外因性ポリヌクレオチドを含む、トランスジェニック非ヒト動物。
【請求項82】
抽出物が、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドおよび/または請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチドを含む、
請求項77または請求項78記載の宿主細胞、請求項79または請求項80記載の植物ならび/または請求項81記載の動物の抽出物。
【請求項83】
請求項77または請求項78記載の宿主細胞、請求項75または請求項76記載のベクター、請求項79または請求項80記載の植物および/または請求項81記載の非ヒト動物を、化合物またはポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの発現を可能にする条件下で育成(cultivate)する段階、ならびに
発現された該化合物または該ポリペプチドを回収する段階
を含む、請求項3〜21のいずれか一項記載の化合物または請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドを調製するための方法。
【請求項84】
請求項83記載の方法を用いて産生された化合物またはポリペプチド。
【請求項85】
請求項45〜48のいずれか一項記載の方法によって得られた、樹状細胞および/またはその前駆体の濃縮された集団。
【請求項86】
i)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つに提示されたアミノ酸配列;
ii)SEQ ID NO:1〜8のいずれか1つもしくは複数に対して少なくとも50%同一なアミノ酸配列;ならびに/または
iii)i)もしくはii)の生物活性断片および/または抗原性断片
を含むポリペプチドを発現する、樹状細胞ならびに/またはその前駆体の濃縮された集団。
【請求項87】
請求項85または請求項86記載の樹状細胞および/またはその前駆体の濃縮された集団を培養することによって得られた、拡大された(expanded)樹状細胞集団および/またはその前駆体。
【請求項88】
請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、および/または請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、ならびに薬学的に許容される担体
を含む、組成物。
【請求項89】
i)請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドを候補化合物と接触させる段階、
ii)該化合物が該ポリペプチドと結合するか否かを決定する段階
を含む、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドと結合する分子を同定する方法。
【請求項90】
a)請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドを、該ポリペプチドと結合する結合パートナーおよび候補物質に曝露させる段階、ならびに
b)該候補物質が該ポリペプチドとの結合について該結合パートナーと競合する能力を評価する段階
を含む、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドと結合する分子を同定する方法。
【請求項91】
前記結合パートナーが抗体である、請求項90記載の方法。
【請求項92】
前記結合パートナーが検出可能な程度に標識されている、請求項90または請求項91記載の方法。
【請求項93】
前記ポリペプチドが細胞内で発現される、請求項89〜92のいずれか一項記載の方法。
【請求項94】
ポリペプチドの結晶の構造座標を用いて、候補化合物を該ポリペプチドと結合するその能力に関してコンピュータ計算で評価する段階
を含む、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチドと結合する化合物をスクリーニングする方法。
【請求項95】
請求項89〜94のいずれか一項記載の方法を用いて同定された化合物。
【請求項96】
請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、および/または請求項88記載の組成物を、対象に投与する段階
を含む、対象における免疫応答を調節する方法。
【請求項97】
請求項16〜18のいずれか一項記載の化合物をコードするポリヌクレオチドを含むDNAワクチンが対象に投与され、
対象への投与後に該化合物が産生されて、前記抗原に対する免疫応答が生じる、
請求項96記載の方法。
【請求項98】
請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物またはその抽出物が対象に経口投与される、請求項96記載の方法。
【請求項99】
トランスジェニック植物またはその抽出物が、請求項16〜18のいずれか一項記載の化合物を含む、請求項98記載の方法。
【請求項100】
樹状細胞またはその前駆体を、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、および/または請求項88記載の組成物に、インビトロで曝露させる段階、ならびに
該細胞を対象に投与する段階
を含む、対象における抗原に対する免疫応答を調節する方法。
【請求項101】
請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、および/または請求項88記載の組成物を対象に投与する段階
を含む、樹状細胞またはその前駆体が関与する疾患を治療および/または予防する方法。
【請求項102】
対象における免疫応答を調節するための医薬の製造のための、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、および/または請求項88記載の組成物の使用。
【請求項103】
対象における抗原に対する免疫応答を調節するための医薬の製造のための、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、および/または請求項88記載の組成物にインビトロで曝露された、樹状細胞またはその前駆体の使用。
【請求項104】
対象における樹状細胞またはその前駆体が関与する疾患を治療および/または予防するための医薬の製造のための、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、および/または請求項88記載の組成物の使用。
【請求項105】
請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、または請求項75もしくは76記載のベクター、および/または請求項77もしくは78記載の宿主細胞を動物に投与する段階
を含む、請求項4〜10のいずれか一項記載の化合物を産生する方法。
【請求項106】
前記ポリペプチドと結合する動物由来の抗体を単離する段階
をさらに含む、請求項105記載の方法。
【請求項107】
前記ポリペプチドと結合する抗体を産生する動物由来の細胞を骨髄腫(myeloma tumor)細胞と融合させてハイブリドーマを作製する段階
をさらに含む、請求項105記載の方法。
【請求項108】
請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物、請求項22もしくは請求項23記載の細胞株、請求項55〜62のいずれか一項記載のポリペプチド、請求項63〜74のいずれか一項記載のポリヌクレオチド、請求項75もしくは請求項76記載のベクター、請求項77もしくは請求項78記載の宿主細胞、請求項79もしくは請求項80記載のトランスジェニック植物、請求項82記載の抽出物、請求項85〜87のいずれか一項記載の細胞集団、および/または請求項24〜26もしくは88のいずれか一項記載の組成物
を含む、キット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公表番号】特表2010−536388(P2010−536388A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522134(P2010−522134)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【国際出願番号】PCT/AU2008/001294
【国際公開番号】WO2009/026660
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(505098650)ザ ウォルター アンド エリザ ホール インスティテュート オブ メディカル リサーチ (11)
【出願人】(510050203)ザ バーネット インスティテュート (1)
【Fターム(参考)】