炎症またはエネルギー代謝/産生関連疾患の治療または予防のためのPPARδリガンドの使用
【課題】インスリンおよび/もしくはグルコース代謝の疾患、炎症状態、ミトコンドリア病、筋疾患または肺疾患に関連した疾患または病状の一以上の症状の治療、予防、または、改善の方法であって、ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体δ(PPARδ)のアゴニストを含む薬学的組成物またはPPARδアゴニストを投与することを包含する方法を提供する。
【解決手段】一つの態様として、前記疾患または病状は、ミオパシー、炎症性血管疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病、全身性炎症性疾患、腎虚血、炎症性リウマチ疾患、および、肺の炎症性疾患から選択される。別の態様として、酸化的筋線維を増加させる方法、ミトコンドリア病を減少させる方法、インスリン抵抗性を減少させる方法、血漿グルコース減少させる方法、または、体重を減少させる方法であって、PPARδアゴニストを含む薬学的組成物またはPPARδアゴニストを投与することを包含する方法が提供される。
【解決手段】一つの態様として、前記疾患または病状は、ミオパシー、炎症性血管疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病、全身性炎症性疾患、腎虚血、炎症性リウマチ疾患、および、肺の炎症性疾患から選択される。別の態様として、酸化的筋線維を増加させる方法、ミトコンドリア病を減少させる方法、インスリン抵抗性を減少させる方法、血漿グルコース減少させる方法、または、体重を減少させる方法であって、PPARδアゴニストを含む薬学的組成物またはPPARδアゴニストを投与することを包含する方法が提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
慢性閉塞性気道疾患(COAD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人発症喘息、肺気腫および若年発症喘息からなる群から選択される肺疾患の治療方法であって、以下の化合物またはその塩を投与することを含む方法;
式(I)の化合物またはその塩:
【化1】
ここで、式(I)中、
R1は、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、フリル基、キノリル基またはベンゾチエニル基であって、これらの基は、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子、炭素数2〜7のアシル基、ベンゾイル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基およびピリジル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
R2は、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、または、フェニル基もしくはナフチル基もしくはピリジル基で置換された炭素数1〜6個のアルキル基であって、これらの基は、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子、炭素数2〜7のアシル基、ベンゾイル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基およびピリジル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
Aは酸素原子、硫黄原子、またはNR9を表し、ここでR9は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Xは、炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン鎖は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基およびヒドロキシル基からなる群から選択される置換基を有していても良く、そして2重結合を含んでいても良く;
Yは、C(=O)、C(=N−OR10)、CH(OR11)、CH=CH、C−C、もしくはC(=CH2)であって、ここでR10、R11は、銘銘、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
R3、R4およびR5は、銘銘、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子、炭素数2〜7のアシル基、ベンゾイル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基またはピリジル基であり;
BはCHまたは窒素原子であり;
Zは酸素原子または硫黄原子であり;
R6およびR7は、銘銘、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
R8は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
但し、R3、R4およびR5の少なくとも一つは水素原子ではない;
あるいは、式(II)の化合物またはその塩:
【化2】
ここで、式(II)中、
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、任意に置換基を有してもよい炭素数6〜10のアリール基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキル部分を有するアリールアルキル基、任意に置換基を有してもよい複素環基、または、炭素数1〜8のアルキル基を有する複素環式アルキル基であり;
Aは酸素原子、硫黄原子またはNR3であって、ここでR3は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
XおよびZはそれぞれ独立して−C(=O)−、−C(=O)NH−、−C(=N−OR4)−、−CH(OR5)−、−NH(C=O)−、−NHSO2−、−SO2NH−、−CH=CH−、−C≡C−、あるいは結合手であって、ここでR4およびR5は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは炭素数1〜8のアルキレン鎖である;
あるいは、式(III)の化合物またはその塩:
【化3】
ここで、式(III)中、
R11及びR12はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、もしくは3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基であるか、
あるいは、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、ピリジル基、チエニル基、フリル基、キノリル基もしくはベンゾチエニル基であって、ここで、これらの基は、任意に、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基およびピリジル基からなる群から選択される基で置換されていても良く;
X1およびZ1はそれぞれ独立して−C(=O)−、−C(=O)NH−、−C(=N−OR14)−、−CH(OR15)−、−NH(C=O)−、−NHSO2−、−SO2NH−、−CH=CH−、−C≡C−、または結合手であって、ここで、R14およびR15は、銘銘、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Y1は炭素数1〜8のアルキレン鎖である;
あるいは、式(IV)の化合物またはその塩:
【化4】
ここで、式(IV)中、
AはO、SまたはNR7であって、ここで、R7は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
B1はCWまたはNであって、ここで、Wは水素原子または結合手であり;
B2はO、SまたはNR8であって、ここで、R8は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
X1およびX2は、銘銘、O、S、NH、NHC(=O)、C(=O)、C(=N−OR9)、CH(OR10)、C=C、C≡C、または結合手であって、ここで、R9およびR10は、銘銘、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは、炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン鎖は炭素数1〜8のアルキル基で置換されていても、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基で置換されていても良く;
ZはNH、OまたはSであり、
R1は、
アリール基であって、該アリール基は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基、ピリジル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される基または原子で置換されていても良いか、
あるいは、5〜8員環の複素環基であって、該複素環基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子、ならびに、炭素原子からなる残りの原子を含み(さらにこの複素環にベンゼン環が縮合していても良く);
R2は、炭素数2〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基であるか、
炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基、ピリジル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される基もしくは原子で置換されていてもよいアリール基で置換された、(炭素数1〜4のアルキル部分を含む)アルキル基であるか、
または、(窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子、ならびに、炭素原子からなる残りの原子を含む)5〜8員環の複素環基で置換された、(炭素数1〜4のアルキル部分を含む)アルキル基であり;
R3はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、または、炭素数2〜8のアルキニル基であり;
R4およびR5は、銘銘、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
R6は水素原子、アミノ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルキル基、または、アルカリ金属であり;
ただし、ZおよびR3は、銘銘、ベンゼン環と結合し、X2はベンゼン環とは結合していない;
あるいは、式(V)の化合物またはその塩:
【化5】
ここで、式(V)中、
R1およびR4は同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R2は水素原子を表し;
R3は炭素数1〜8のアルキル基を表すか、
あるいは、R3はR2と一体となって、=Oまたは=C(R7)(R8)を表し、ここでR7およびR8は同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R5およびR6は同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
XおよびYは、同一または異なっていても良く、それぞれが、CHまたはNを表し;
Zは酸素原子または硫黄原子を表し;
Aは、ピラゾール、チオフェン、フランおよびピロールからなる群から選択されるヘテロ5員環を表し、ここで、該ヘテロ5員環は、任意に、炭素数1〜8のアルキル置換基を有していても良く、ここで、該炭素数1〜8のアルキル置換基は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、および、5もしくは6員環の複素環基からなる群から選択される置換基を有しており;
Bは、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基からなる群から選択される置換基を任意に有していても良い炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン基の炭素数が2〜6の場合には2重結合を有していても良いアルキレン鎖を表し;
そして、nは0〜5の整数である;
あるいは、式(VI)の化合物またはその塩:
【化6】
ここで、式(VI)中、
R11およびR13は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R12は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R14およびR15は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
X1はCHまたはNを表し;
Z1は酸素原子または硫黄原子を表し;
W1は酸素原子またはCH2を表し;
そして、qは2〜4の整数である;
あるいは、式(VII)の化合物またはその塩:
【化7】
ここで、式(VII)中、
R21およびR23は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R22は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R24およびR25は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
X2はCHまたはNを表し;
Z2は酸素原子または硫黄原子を表し;
W2は酸素原子またはCH2を表し;
そして、rは2〜4の整数である;
あるいは、式(VIII)の化合物またはその塩:
【化8】
ここで、式(VIII)中、
AはCHまたは窒素原子を表し;
Bは酸素原子またはC(R8)(R9)を表し、ここで、R8およびR9はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
W1は結合手、C(=O)または(−C(R10)(R11)−)mを表し、ここでR10およびR11はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し、mは1〜3の整数であり;
XおよびYは互いに異なって、それぞれが、酸素原子、硫黄原子、窒素原子またはCR12を表し、ここでR12は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Z1は結合手、酸素原子、硫黄原子またはC(R13)(R14)を表し、ここでR13およびR14はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R4およびR5はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R6およびR7はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
そして、nは1〜5の整数を表す;
あるいは、式(IX)の化合物またはその塩:
【化9】
ここで、式(IX)中、
W2は結合手、C(=O)またはCH2を表し;
Z2は酸素原子または硫黄原子を表し;
R21、R22およびR23はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R24およびR25はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表す;
あるいは、式(X)の化合物またはその塩:
【化10】
ここで、式(X)中、
W1およびW2はそれぞれ独立して窒素原子またはCHを表し;
Xは窒素原子またはCHを表し;
Yは酸素原子または硫黄原子を表し;
Zは結合手、酸素原子、硫黄原子またはNR5を表し、ここで、R5は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R3およびR4はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Aは、ピラゾール、チオフェン、フラン、イソキサゾール、イソチアゾールおよびピロールからなる群から選択されるヘテロ5員環を表し、ここで、該ヘテロ5員環は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、および、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
Bは結合手または炭素数1〜8のアルキレン鎖を表し、ここで、該アルキレン鎖は炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、および、ハロゲン原子からなる群から選択される置換基を有していても良く、さらに二重結合もしくは三重結合を有していても良く;
nは0〜3の整数である;
あるいは、式(XI)の化合物またはその塩:
【化11】
ここで、式(XI)中、
W3は窒素原子またはCHを表し;
Z1は酸素原子または硫黄原子を表し;
R11およびR12はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基を表し;
R13およびR14はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
A1は、ピラゾールもしくはチオフェンを表し、ここで、該ピラゾールもしくはチオフェンは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、および、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
mは2〜4の整数である;
あるいは、式(XII)の化合物またはその塩:
【化12】
ここで、式(XII)中、
W1およびW2はそれぞれ独立してCHまたは窒素原子であり;
XはNR5またはCR6R7であり、ここで、R5は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基であり、そして、R6およびR7はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは−(CR8R9)n−であって、ここで、R8およびR9はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、そしてnは1〜4であり;
あるいは、XとYが一体となって−CR10=CR11−もしくはエチニレンであり、ここで、R10およびR11はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Zはカルボキシル基またはテトラゾリル基であり;
GはO、SまたはCR12R13であり、ここで、R12およびR13はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Aは、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、ピラゾール、チオフェン、フラン、および、ピロールからなる群から選択されるヘテロ5員環であって、該ヘテロ5員環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、および、5もしくは6員環の複素環基からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
Bは、炭素数1〜8のアルキレン鎖、炭素数2〜8のアルケニレン鎖または炭素数2〜8のアルキニレン鎖であって、該鎖は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、および、ハロゲン原子からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基であり;
R3およびR4はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
そして、mは0〜3の整数である;
あるいは、式(XIII)の化合物またはその塩:
【化13】
ここで、式(XIII)中、
GaはO、SまたはCH2であり;
Aaは、チアゾール、オキサゾールおよびチオフェンからなる群から選択されるヘテロ5員環であって、該ヘテロ5員環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、および、炭素数2〜8のアシル基からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
Baは炭素数1〜8のアルキレン鎖または炭素数2〜8のアルケニレン鎖であり;
そして、R1aおよびR2aはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、または、炭素数2〜8のアシル基である;
あるいは、式(XIV)の化合物またはその塩:
【化14】
ここで、式(XIV)中、
GはO、SまたはCH2であり;
Aはチアゾール、オキサゾールおよびチオフェンからなる群から選択されるヘテロ5員環であって、該ヘテロ5員環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、および、炭素数2〜8のアシル基からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
Bbは炭素数1〜8のアルキレン鎖または炭素数2〜8のアルケニレン鎖であり;
R1bおよびR2bはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、または、炭素数2〜8のアシル基であり;
そして、R3bは水素原子または炭素数1〜8のアルキル基である;
あるいは、式(XV)の化合物またはその塩:
【化15】
ここで、式(XV)中、
W1およびW2はそれぞれ独立してCHまたは窒素原子であり;
XはNR3またはCR4R5であり、ここで、R3は炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基であり;
R4およびR5はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは−(CR6R7)n−であり、ここで、R6およびR7はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、そしてnは1〜4の整数であり;
Zはカルボキシル基またはテトラゾリル基であり;
Aは、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、ピラゾール、チオフェン、フラン、ピロール、ピリジンまたはピリミジンからなる群から選択される5もしくは6員環の複素環基またはフェニル基であって、ここで、該複素環基またはフェニル基は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数1〜8のアルキル基を含むアラルキル基、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
Bは結合手または炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン鎖は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基もしくはハロゲン原子からなる群から選択される置換基を有していても良く、ここで、アルキレン鎖の炭素数が2以上である場合には、二重結合または三重結合を有していても良く;
Dは窒素原子またはCHであり;
Eは酸素原子または硫黄原子であり;
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基であり;
そして、mは0〜3の整数である;
あるいは、式(XVI)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩:
【化16】
ここで、式(XVI)中、
R13は炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
pは1〜4の整数であり;
A1はチアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジンまたはフェニルであって、炭素数1〜8のアルキル基、またはハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
B1は炭素数2〜4のアルキレン鎖であり;
そして、R11およびR12はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
N(R13)((CH2)p−CO2H)はベンズイソキサゾールの6位に付加している;
あるいは、式(XVII)の化合物またはその塩:
【化17】
ここで、式(XVII)中、
R23は炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
qは1〜4の整数であり;
R20は炭素数1〜8のアルキル基であり;
B2は炭素数2〜4のアルキレン鎖であり;
R21およびR22はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である;
あるいは、式(XVIII)の化合物またはその塩:
【化18】
ここで、式(XVIII)中、
R1は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
R3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Xは、酸素原子、硫黄原子またはNR7であり、ここで、R7は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
Yは酸素原子、硫黄原子、NR8または結合手であって、ここで、R8は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基または炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
pは0または1であり;
Aは酸素原子、CH2,N−NH2またはN−OR9を表し、ここで、R9は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数2〜8のアルケニル基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、を表し;
Bは、pが1である場合、ベンゼン環を表し、ここで、該ベンゼン環は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基からなる群から選択される置換基を有していても有していなくても良く、
そして、Bは、pが0である場合、インドール、ベンゾフラン、ベンズイソキサゾール、および1,2―ベンズイソチアゾールから選択される縮合環を表し、ここで、該縮合環は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基からなる群から選択される置換基を、有していても有していなくても良く;
YはBのベンゼン環に結合し;
−(C(R3)(R4))m−はBの縮合環の3位に結合しており;
mは1〜4の整数であり;
nは0〜5の整数であり;
そして、nが0である場合、Yは結合手である;
あるいは、式(XIX)の化合物またはその薬理学的に許容し得る塩:
【化19】
ここで、式(XIX)中、
R11は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R12は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
R13、R14、R15およびR16はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Y1は酸素原子、硫黄原子、NR18または結合手であって、ここで、R18は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
A1は酸素原子、CH2、N−NH2またはN−OR19であって、ここで、R19は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数2〜8のアルケニル基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
Q1は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
rは1〜4の整数であり;
そして、sは1〜5の整数である;
あるいは、式(XX)の化合物またはその薬理学的に許容し得る塩:
【化20】
ここで、式(XX)中、
R21は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R22は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
R23、R24、R25およびR26はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Y2は酸素原子、硫黄原子、NR28または結合手であって、ここで、R28は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
Q2は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
tは1〜4の整数であり;
uは1〜5の整数である。
【請求項2】
対象において、炎症状態を治療する方法であって、炎症反応が存在しており、そして、炎症状態が、例えば粥状動脈硬化症、冠状動脈もしくは末梢の血管疾患、心筋梗塞、脳卒中などの炎症性血管疾患、例えばクローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、例えばエリテマトーデスなどの全身性炎症性疾患、例えば関節リウマチ、乾癬性関節疾患などの炎症性リウマチ性疾患、および、肺の炎症性疾患からなる群から選択される炎症状態であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項3】
対象において、インスリンおよびグルコースの代謝に関する疾患または症状の治療、膵ベータ細胞の保護、ならびに、微小血管および大血管の疾患の予防のための方法であって、インスリンおよびグルコースの代謝に関する疾患または症状が、インスリン抵抗性、糖尿病、メタボリック・シンドローム、低血糖、高血圧、肥満、および、脂質異常症からなる群から選択される疾患または症状であり、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項4】
体重減少が必要であるか望ましい対象において、中心性肥満、腹部肥満または内臓型肥満の治療方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項5】
対象において、骨格筋疾患、ミトコンドリア病およびミオパシーの治療方法であって、ミトコンドリア病が、ミオクローヌス性攣縮、てんかん、赤色ぼろ線維(RRF)、難聴、運動耐容能低下、認知症および乳酸アシドーシスからなる群から選択されるミトコンドリア病であり、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項6】
対象において、腎虚血の治療方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項7】
対象において、ミオパシーの治療方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項8】
対象において、ミトコンドリア病、レーバー遺伝性視神経症(LHON)、若年成人期に発症する視力障害、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群、多発性硬化症型疾患、リー症候群、亜急性硬化性脳症、神経障害、運動失調、網膜色素変性症、眼瞼下垂症、(NARP;神経原性筋力低下、運動失調、網膜色素変性症)、ならびに、筋神経原性胃腸脳症(MNGIE)を治療する方法であって、ミトコンドリア病が、ミトコンドリア性筋障害、糖尿病・難聴合併症(DAD; diabetes mellitus and deafness)からなる群から選択されるミトコンドリア病であり、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項9】
対象において、脱毛を治療する方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項10】
対象において、創傷治癒するための方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法であって、化合物がPPARδアゴニストであり、化合物のPPARδに対する選択性が、PPARαまたはPPARγに対するよりも500倍を超えて大きい、前記方法。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法であって、化合物がPPARδアゴニストであり、化合物のPPARδに対する選択性が、PPARαまたはPPARγに対するよりも1000倍を超えて大きい、前記方法。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法であって、化合物が以下の化合物から選択される、前記方法。
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【請求項1】
慢性閉塞性気道疾患(COAD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人発症喘息、肺気腫および若年発症喘息からなる群から選択される肺疾患の治療方法であって、以下の化合物またはその塩を投与することを含む方法;
式(I)の化合物またはその塩:
【化1】
ここで、式(I)中、
R1は、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、フリル基、キノリル基またはベンゾチエニル基であって、これらの基は、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子、炭素数2〜7のアシル基、ベンゾイル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基およびピリジル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
R2は、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、または、フェニル基もしくはナフチル基もしくはピリジル基で置換された炭素数1〜6個のアルキル基であって、これらの基は、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子、炭素数2〜7のアシル基、ベンゾイル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基およびピリジル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
Aは酸素原子、硫黄原子、またはNR9を表し、ここでR9は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Xは、炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン鎖は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基およびヒドロキシル基からなる群から選択される置換基を有していても良く、そして2重結合を含んでいても良く;
Yは、C(=O)、C(=N−OR10)、CH(OR11)、CH=CH、C−C、もしくはC(=CH2)であって、ここでR10、R11は、銘銘、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
R3、R4およびR5は、銘銘、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子、炭素数2〜7のアシル基、ベンゾイル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基またはピリジル基であり;
BはCHまたは窒素原子であり;
Zは酸素原子または硫黄原子であり;
R6およびR7は、銘銘、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
R8は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
但し、R3、R4およびR5の少なくとも一つは水素原子ではない;
あるいは、式(II)の化合物またはその塩:
【化2】
ここで、式(II)中、
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、任意に置換基を有してもよい炭素数6〜10のアリール基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキル部分を有するアリールアルキル基、任意に置換基を有してもよい複素環基、または、炭素数1〜8のアルキル基を有する複素環式アルキル基であり;
Aは酸素原子、硫黄原子またはNR3であって、ここでR3は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
XおよびZはそれぞれ独立して−C(=O)−、−C(=O)NH−、−C(=N−OR4)−、−CH(OR5)−、−NH(C=O)−、−NHSO2−、−SO2NH−、−CH=CH−、−C≡C−、あるいは結合手であって、ここでR4およびR5は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは炭素数1〜8のアルキレン鎖である;
あるいは、式(III)の化合物またはその塩:
【化3】
ここで、式(III)中、
R11及びR12はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、もしくは3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基であるか、
あるいは、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、ピリジル基、チエニル基、フリル基、キノリル基もしくはベンゾチエニル基であって、ここで、これらの基は、任意に、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基およびピリジル基からなる群から選択される基で置換されていても良く;
X1およびZ1はそれぞれ独立して−C(=O)−、−C(=O)NH−、−C(=N−OR14)−、−CH(OR15)−、−NH(C=O)−、−NHSO2−、−SO2NH−、−CH=CH−、−C≡C−、または結合手であって、ここで、R14およびR15は、銘銘、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Y1は炭素数1〜8のアルキレン鎖である;
あるいは、式(IV)の化合物またはその塩:
【化4】
ここで、式(IV)中、
AはO、SまたはNR7であって、ここで、R7は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
B1はCWまたはNであって、ここで、Wは水素原子または結合手であり;
B2はO、SまたはNR8であって、ここで、R8は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
X1およびX2は、銘銘、O、S、NH、NHC(=O)、C(=O)、C(=N−OR9)、CH(OR10)、C=C、C≡C、または結合手であって、ここで、R9およびR10は、銘銘、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは、炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン鎖は炭素数1〜8のアルキル基で置換されていても、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基で置換されていても良く;
ZはNH、OまたはSであり、
R1は、
アリール基であって、該アリール基は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基、ピリジル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される基または原子で置換されていても良いか、
あるいは、5〜8員環の複素環基であって、該複素環基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子、ならびに、炭素原子からなる残りの原子を含み(さらにこの複素環にベンゼン環が縮合していても良く);
R2は、炭素数2〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基であるか、
炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、フェニル基、ピリジル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される基もしくは原子で置換されていてもよいアリール基で置換された、(炭素数1〜4のアルキル部分を含む)アルキル基であるか、
または、(窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子、ならびに、炭素原子からなる残りの原子を含む)5〜8員環の複素環基で置換された、(炭素数1〜4のアルキル部分を含む)アルキル基であり;
R3はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、または、炭素数2〜8のアルキニル基であり;
R4およびR5は、銘銘、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
R6は水素原子、アミノ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルキル基、または、アルカリ金属であり;
ただし、ZおよびR3は、銘銘、ベンゼン環と結合し、X2はベンゼン環とは結合していない;
あるいは、式(V)の化合物またはその塩:
【化5】
ここで、式(V)中、
R1およびR4は同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R2は水素原子を表し;
R3は炭素数1〜8のアルキル基を表すか、
あるいは、R3はR2と一体となって、=Oまたは=C(R7)(R8)を表し、ここでR7およびR8は同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R5およびR6は同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
XおよびYは、同一または異なっていても良く、それぞれが、CHまたはNを表し;
Zは酸素原子または硫黄原子を表し;
Aは、ピラゾール、チオフェン、フランおよびピロールからなる群から選択されるヘテロ5員環を表し、ここで、該ヘテロ5員環は、任意に、炭素数1〜8のアルキル置換基を有していても良く、ここで、該炭素数1〜8のアルキル置換基は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、および、5もしくは6員環の複素環基からなる群から選択される置換基を有しており;
Bは、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基からなる群から選択される置換基を任意に有していても良い炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン基の炭素数が2〜6の場合には2重結合を有していても良いアルキレン鎖を表し;
そして、nは0〜5の整数である;
あるいは、式(VI)の化合物またはその塩:
【化6】
ここで、式(VI)中、
R11およびR13は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R12は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R14およびR15は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
X1はCHまたはNを表し;
Z1は酸素原子または硫黄原子を表し;
W1は酸素原子またはCH2を表し;
そして、qは2〜4の整数である;
あるいは、式(VII)の化合物またはその塩:
【化7】
ここで、式(VII)中、
R21およびR23は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R22は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R24およびR25は、同一または異なっていても良く、それぞれが、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
X2はCHまたはNを表し;
Z2は酸素原子または硫黄原子を表し;
W2は酸素原子またはCH2を表し;
そして、rは2〜4の整数である;
あるいは、式(VIII)の化合物またはその塩:
【化8】
ここで、式(VIII)中、
AはCHまたは窒素原子を表し;
Bは酸素原子またはC(R8)(R9)を表し、ここで、R8およびR9はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
W1は結合手、C(=O)または(−C(R10)(R11)−)mを表し、ここでR10およびR11はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し、mは1〜3の整数であり;
XおよびYは互いに異なって、それぞれが、酸素原子、硫黄原子、窒素原子またはCR12を表し、ここでR12は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Z1は結合手、酸素原子、硫黄原子またはC(R13)(R14)を表し、ここでR13およびR14はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R4およびR5はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R6およびR7はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
そして、nは1〜5の整数を表す;
あるいは、式(IX)の化合物またはその塩:
【化9】
ここで、式(IX)中、
W2は結合手、C(=O)またはCH2を表し;
Z2は酸素原子または硫黄原子を表し;
R21、R22およびR23はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基を表し;
R24およびR25はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表す;
あるいは、式(X)の化合物またはその塩:
【化10】
ここで、式(X)中、
W1およびW2はそれぞれ独立して窒素原子またはCHを表し;
Xは窒素原子またはCHを表し;
Yは酸素原子または硫黄原子を表し;
Zは結合手、酸素原子、硫黄原子またはNR5を表し、ここで、R5は水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R3およびR4はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Aは、ピラゾール、チオフェン、フラン、イソキサゾール、イソチアゾールおよびピロールからなる群から選択されるヘテロ5員環を表し、ここで、該ヘテロ5員環は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、および、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
Bは結合手または炭素数1〜8のアルキレン鎖を表し、ここで、該アルキレン鎖は炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、および、ハロゲン原子からなる群から選択される置換基を有していても良く、さらに二重結合もしくは三重結合を有していても良く;
nは0〜3の整数である;
あるいは、式(XI)の化合物またはその塩:
【化11】
ここで、式(XI)中、
W3は窒素原子またはCHを表し;
Z1は酸素原子または硫黄原子を表し;
R11およびR12はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基を表し;
R13およびR14はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基を表し;
A1は、ピラゾールもしくはチオフェンを表し、ここで、該ピラゾールもしくはチオフェンは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、および、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
mは2〜4の整数である;
あるいは、式(XII)の化合物またはその塩:
【化12】
ここで、式(XII)中、
W1およびW2はそれぞれ独立してCHまたは窒素原子であり;
XはNR5またはCR6R7であり、ここで、R5は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基であり、そして、R6およびR7はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは−(CR8R9)n−であって、ここで、R8およびR9はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、そしてnは1〜4であり;
あるいは、XとYが一体となって−CR10=CR11−もしくはエチニレンであり、ここで、R10およびR11はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Zはカルボキシル基またはテトラゾリル基であり;
GはO、SまたはCR12R13であり、ここで、R12およびR13はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Aは、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、ピラゾール、チオフェン、フラン、および、ピロールからなる群から選択されるヘテロ5員環であって、該ヘテロ5員環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、および、5もしくは6員環の複素環基からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
Bは、炭素数1〜8のアルキレン鎖、炭素数2〜8のアルケニレン鎖または炭素数2〜8のアルキニレン鎖であって、該鎖は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、および、ハロゲン原子からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基であり;
R3およびR4はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
そして、mは0〜3の整数である;
あるいは、式(XIII)の化合物またはその塩:
【化13】
ここで、式(XIII)中、
GaはO、SまたはCH2であり;
Aaは、チアゾール、オキサゾールおよびチオフェンからなる群から選択されるヘテロ5員環であって、該ヘテロ5員環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、および、炭素数2〜8のアシル基からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
Baは炭素数1〜8のアルキレン鎖または炭素数2〜8のアルケニレン鎖であり;
そして、R1aおよびR2aはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、または、炭素数2〜8のアシル基である;
あるいは、式(XIV)の化合物またはその塩:
【化14】
ここで、式(XIV)中、
GはO、SまたはCH2であり;
Aはチアゾール、オキサゾールおよびチオフェンからなる群から選択されるヘテロ5員環であって、該ヘテロ5員環は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、および、炭素数2〜8のアシル基からなる群から選択される置換基で置換されていても良く;
Bbは炭素数1〜8のアルキレン鎖または炭素数2〜8のアルケニレン鎖であり;
R1bおよびR2bはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、または、炭素数2〜8のアシル基であり;
そして、R3bは水素原子または炭素数1〜8のアルキル基である;
あるいは、式(XV)の化合物またはその塩:
【化15】
ここで、式(XV)中、
W1およびW2はそれぞれ独立してCHまたは窒素原子であり;
XはNR3またはCR4R5であり、ここで、R3は炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基であり;
R4およびR5はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり;
Yは−(CR6R7)n−であり、ここで、R6およびR7はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8のアルキル基であり、そしてnは1〜4の整数であり;
Zはカルボキシル基またはテトラゾリル基であり;
Aは、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、ピラゾール、チオフェン、フラン、ピロール、ピリジンまたはピリミジンからなる群から選択される5もしくは6員環の複素環基またはフェニル基であって、ここで、該複素環基またはフェニル基は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール基および炭素数1〜8のアルキル基を含むアラルキル基、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
Bは結合手または炭素数1〜8のアルキレン鎖であって、該アルキレン鎖は、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基もしくはハロゲン原子からなる群から選択される置換基を有していても良く、ここで、アルキレン鎖の炭素数が2以上である場合には、二重結合または三重結合を有していても良く;
Dは窒素原子またはCHであり;
Eは酸素原子または硫黄原子であり;
R1およびR2はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、5もしくは6員環の複素環基であり;
そして、mは0〜3の整数である;
あるいは、式(XVI)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩:
【化16】
ここで、式(XVI)中、
R13は炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
pは1〜4の整数であり;
A1はチアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジンまたはフェニルであって、炭素数1〜8のアルキル基、またはハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基からなる群から選択される置換基を有していても良く;
B1は炭素数2〜4のアルキレン鎖であり;
そして、R11およびR12はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
N(R13)((CH2)p−CO2H)はベンズイソキサゾールの6位に付加している;
あるいは、式(XVII)の化合物またはその塩:
【化17】
ここで、式(XVII)中、
R23は炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基であり;
qは1〜4の整数であり;
R20は炭素数1〜8のアルキル基であり;
B2は炭素数2〜4のアルキレン鎖であり;
R21およびR22はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である;
あるいは、式(XVIII)の化合物またはその塩:
【化18】
ここで、式(XVIII)中、
R1は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
R3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Xは、酸素原子、硫黄原子またはNR7であり、ここで、R7は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
Yは酸素原子、硫黄原子、NR8または結合手であって、ここで、R8は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基または炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
pは0または1であり;
Aは酸素原子、CH2,N−NH2またはN−OR9を表し、ここで、R9は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数2〜8のアルケニル基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、を表し;
Bは、pが1である場合、ベンゼン環を表し、ここで、該ベンゼン環は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基からなる群から選択される置換基を有していても有していなくても良く、
そして、Bは、pが0である場合、インドール、ベンゾフラン、ベンズイソキサゾール、および1,2―ベンズイソチアゾールから選択される縮合環を表し、ここで、該縮合環は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基からなる群から選択される置換基を、有していても有していなくても良く;
YはBのベンゼン環に結合し;
−(C(R3)(R4))m−はBの縮合環の3位に結合しており;
mは1〜4の整数であり;
nは0〜5の整数であり;
そして、nが0である場合、Yは結合手である;
あるいは、式(XIX)の化合物またはその薬理学的に許容し得る塩:
【化19】
ここで、式(XIX)中、
R11は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R12は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
R13、R14、R15およびR16はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Y1は酸素原子、硫黄原子、NR18または結合手であって、ここで、R18は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
A1は酸素原子、CH2、N−NH2またはN−OR19であって、ここで、R19は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数2〜8のアルケニル基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
Q1は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
rは1〜4の整数であり;
そして、sは1〜5の整数である;
あるいは、式(XX)の化合物またはその薬理学的に許容し得る塩:
【化20】
ここで、式(XX)中、
R21は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、5もしくは6員環の複素環基、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基、または、5もしくは6員環の複素環基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
R22は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
R23、R24、R25およびR26はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、または、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し;
Y2は酸素原子、硫黄原子、NR28または結合手であって、ここで、R28は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアシル基、または、炭素数2〜8のアルケニル基を表し;
Q2は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基、または、炭素数6〜10のアリール部分および炭素数1〜8のアルキレン部分を有するアラルキル基を表し;
tは1〜4の整数であり;
uは1〜5の整数である。
【請求項2】
対象において、炎症状態を治療する方法であって、炎症反応が存在しており、そして、炎症状態が、例えば粥状動脈硬化症、冠状動脈もしくは末梢の血管疾患、心筋梗塞、脳卒中などの炎症性血管疾患、例えばクローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、例えばエリテマトーデスなどの全身性炎症性疾患、例えば関節リウマチ、乾癬性関節疾患などの炎症性リウマチ性疾患、および、肺の炎症性疾患からなる群から選択される炎症状態であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項3】
対象において、インスリンおよびグルコースの代謝に関する疾患または症状の治療、膵ベータ細胞の保護、ならびに、微小血管および大血管の疾患の予防のための方法であって、インスリンおよびグルコースの代謝に関する疾患または症状が、インスリン抵抗性、糖尿病、メタボリック・シンドローム、低血糖、高血圧、肥満、および、脂質異常症からなる群から選択される疾患または症状であり、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項4】
体重減少が必要であるか望ましい対象において、中心性肥満、腹部肥満または内臓型肥満の治療方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項5】
対象において、骨格筋疾患、ミトコンドリア病およびミオパシーの治療方法であって、ミトコンドリア病が、ミオクローヌス性攣縮、てんかん、赤色ぼろ線維(RRF)、難聴、運動耐容能低下、認知症および乳酸アシドーシスからなる群から選択されるミトコンドリア病であり、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項6】
対象において、腎虚血の治療方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項7】
対象において、ミオパシーの治療方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項8】
対象において、ミトコンドリア病、レーバー遺伝性視神経症(LHON)、若年成人期に発症する視力障害、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群、多発性硬化症型疾患、リー症候群、亜急性硬化性脳症、神経障害、運動失調、網膜色素変性症、眼瞼下垂症、(NARP;神経原性筋力低下、運動失調、網膜色素変性症)、ならびに、筋神経原性胃腸脳症(MNGIE)を治療する方法であって、ミトコンドリア病が、ミトコンドリア性筋障害、糖尿病・難聴合併症(DAD; diabetes mellitus and deafness)からなる群から選択されるミトコンドリア病であり、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項9】
対象において、脱毛を治療する方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項10】
対象において、創傷治癒するための方法であって、治療が必要な対象に、請求項1の式(I)〜式(XX)のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む前記方法。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法であって、化合物がPPARδアゴニストであり、化合物のPPARδに対する選択性が、PPARαまたはPPARγに対するよりも500倍を超えて大きい、前記方法。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法であって、化合物がPPARδアゴニストであり、化合物のPPARδに対する選択性が、PPARαまたはPPARγに対するよりも1000倍を超えて大きい、前記方法。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法であって、化合物が以下の化合物から選択される、前記方法。
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【公表番号】特表2013−501812(P2013−501812A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524898(P2012−524898)
【出願日】平成22年8月13日(2010.8.13)
【国際出願番号】PCT/US2010/045450
【国際公開番号】WO2011/020001
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(510306926)セレニス セラピューティクス ホールディング エス.エー. (2)
【出願人】(000228590)日本ケミファ株式会社 (33)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月13日(2010.8.13)
【国際出願番号】PCT/US2010/045450
【国際公開番号】WO2011/020001
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(510306926)セレニス セラピューティクス ホールディング エス.エー. (2)
【出願人】(000228590)日本ケミファ株式会社 (33)
【Fターム(参考)】
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