説明

熱処理装置及び半導体装置の製造方法

【課題】処理室に供給するガスを処理室に供給する前に、処理に応じて充分に加熱できる
ようにする。
【解決手段】基板を処理する処理室と、基板を処理するガスを前記処理室内に供給するガ
ス供給系と、前記ガス供給系に設けられた加熱部と、を含み、前記加熱部は、その内部の
側壁に設けられる複数の壁体を有し、第1の壁体と前記側壁との間に第1の間隙が設けら
れ、前記第1の壁体に隣接する第2の壁体と前記側壁との間には第2の間隙が設けられ、
前記第1の間隙と前記第2の間隙は重なり合わないように、相対向する側壁位置に設けら
れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハ、ガラス基板等の基板に対して熱処理を行うための熱処理装置
に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体装置においては、基板の表面に酸化膜が積層したものが用いられている。酸化膜
は、界面状態が良好であることから、MOSトランジスタのゲート酸化膜をはじめとして
半導体装置に広く採用されていたが、トランジスタの集積化に伴う薄膜化が進むにつれて
直接トンネル電流が観察されるようになった。この直接トンネル電流は、シリコン酸化膜
単体では低減することが難しく、窒素含有ガスを用いた窒素アニール処理によって窒素(
N)を酸化膜中に導入することにより、直接トンネル電流を低減することがなされている

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
酸化膜中に窒素を導入する窒素アニール処理は、NO、NO、NH等の窒素含有
ガスが用いられ酸化膜中の酸素(O)を窒素(N)に置換することにより、酸化膜中に窒
素を導入する処理であるが、酸化膜中の窒素濃度を維持するには、処理室に供給する前に
窒素含有ガスを加熱する必要があり、そのため、処理室に供給する前に窒素含有ガスを充
分に加熱する必要がある。
【0004】
そこで、本発明者等は、熱処理装置のガス供給系に設けられている外部燃焼装置に窒素
含有ガスを通して窒素含有ガスを加熱することを検討したが、次のような問題がある。
【0005】
外部燃焼装置は、燃焼反応を発生させるための加熱室と、加熱室にガスを導入するため
のガス導入口と、加熱室からガスを排出させるためのガス排出口と、加熱により加熱室を
昇温するためのヒータを有しており、所定温度に昇温した加熱室に水素ガスと酸素ガスを
導入し、水素と酸素の燃焼反応により水蒸気を生成する装置であり、加熱室の温度もヒー
タの温度調節によって調節することができるので、窒素含有ガスを処理室に導入する前に
加熱する装置として適していると思われる。
しかし、外部燃焼装置のガス導入口、加熱室、ガス排出口は直線上に並んでおり、ガス
の排出が容易なので、加熱室におけるガスの滞在時間(滞留時間)が短くなり、ガスが充
分に加熱されないうちに処理室に供給されてしまう虞がある。
【0006】
そこで、本発明は、処理室に供給するガスを処理室に供給する前に、処理に応じて充分
に加熱できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る態様は、基板を処理する処理室と、基板を処理するガスを前記処理室内に
供給するガス供給系と、前記ガス供給系に設けられた加熱部と、を含み、前記加熱部は、
その内部の側壁に設けられる複数の壁体を有し、第1の壁体と前記側壁との間に第1の間
隙が設けられ、前記第1の壁体に隣接する第2の壁体と前記側壁との間には第2の間隙が
設けられ、前記第1の間隙と前記第2の間隙は重なり合わないように、相対向する側壁位
置に設けられる熱処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、加熱部内にガスを長く滞留させて加熱部内壁から熱を伝えてガスを充
分に加熱し、これにより、熱分解することができ、加熱又は熱分解したガスを処理室に供
給することができる。このため、アニール処理の際は、窒素含有ガスを熱分解したガスを
処理室に供給することが可能となり、窒素アニール処理において、所望の窒素濃度を維持
することができる。また、温度調節、流量の調節等により所望の窒素濃度を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明にかかる酸化処理工程(窒化処理工程)に用いられる酸化処理装置(窒化処理装置)としての熱処理装置を処理炉中心に例示する概略図である。
【図2】本発明にかかる酸化処理工程(窒化処理工程)に用いられる酸化処理装置(窒化処理装置)としての熱処理装置を外部燃焼装置中心に例示する概略図である。
【図3】本発明に係る酸化処理工程(窒化処理工程)に用いられる酸化処理装置(窒化処理装置)の加熱装置内部の形状を中心に例示する概略図である。
【図4】図3及び図6のA矢視図である。
【図5】抵抗板に設ける穴の形状の例を示す図である。
【図6】図3に示した加熱装置の変形例を示す断面図である。
【図7】抵抗板の代わりにガス供給ノズルを設けて処理ガスの滞留時間を増大するようにした加熱装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図8】加熱装置における第2のガス供給管、第3のガス供給管の設置位置を示す断面図である。
【図9】加熱装置からガスを排出する第2のガス供給管の内部雰囲気の成分分析の結果を示す図である。
【図10】天井部に処理ガスを通す場合と天井部に処理ガスを通さない場合の排気口付近にて内部雰囲気の成分分析を行った結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1(a)、図1(b)は本発明の実施の形態で熱処理装置として好適に用いられる基
板処理装置の処理炉202の構成を示す概略構成図であり、縦断面図として示されている
。なお、図1(b)は、図1(a)との構成上の相違点を明確にするため、上部側を省略
し、下部側を示し、同一構成部には同一符号を付している。また、図1(b)で省略した
構成は、図1(a)に示す処理炉と同じである。
【0011】
図1(a)に示されるように、処理炉202は加熱装置としてのヒータ206を有する
。ヒータ206は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース251に支持されること
により、垂直に据え付けられている。
ヒータ206の内側には、例えば、炭化珪素(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端
が閉塞し、下端が開口した円筒形状の均熱管(外管)205が、ヒータ206と同心円状
に配設されている。また、均熱管205の内側には、例えば石英(SiO)等の耐熱性
材料からなり、上端が閉塞し、下端が開口した円筒形状の反応管(内管)204が、均熱
管205と同心円状に配設されている。反応管204の筒中空部は処理室201となって
おり、基板としてのウエハ200をボート217(後述する)によって水平姿勢で垂直方
向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。
【0012】
反応管204の下端部には、ガス導入部230が設けられており、ガス導入管としての
細管234がガス導入部230から反応管204の天井部233に至るまで反応管204
の外壁に沿って配設されている。ガス導入部230から導入されたガスは、細管234内
を通って天井部233に至り、天井部233に設けられた複数のガス導入口233aから
処理室201内に導入される。また、反応管204の下端部のガス導入部230と異なる
位置には、反応管204内の雰囲気を排気口231aから排気するガス排気部231が設
けられている。
【0013】
ガス導入部230には、第1のガス供給管232が接続されている。第1のガス供給管
232のガス導入部230との接続側と反対側である上流側では、第1のガス供給管23
2が分岐されており、一方の分岐管は、ガス流量制御器としてのマスフローコントローラ
(以下、MFCと略す。)241を介して図示しない処理ガス供給源、キャリアガス供給
源、不活性ガス供給源に接続され、他方の分岐管もMFC284を介して処理ガス供給源
、キャリアガス供給源、不活性ガス供給源に接続されている。
なお、処理室201内に水蒸気を供給する必要がある場合は、図1(b)に示すように
、第1のガス供給管232のMFC241よりも下流側に、外部燃焼装置270が設けら
れる。
また、第1のガス供給管232の処理室201と外部燃焼装置270の間に、第2のガ
ス供給管278が接続され、第2のガス供給管278の上流に加熱装置271が設けられ
る。さらに、第2のガス供給管278の加熱装置271の上流にMFC284が設けられ
ている。
MFC241には、ガス流量制御部235が電気的に接続されており、供給するガスの
流量が所望の量となるよう、所望のタイミングにて制御するように構成されている。また
同じくMFC284も図示されていないガス流量制御部が電気的に接続されており、供給
するガスの流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されてい
る。ただし前記外部燃焼装置270を備えていない場合は、図1(a)に示すように、M
FC241から外部燃焼装置270を介さずに、直接第1のガス供給管232に接続され
る。
【0014】
ガス排気部231には、ガス排気管229が接続されている。ガス排気管229のガス
排気部231との接続側と反対側である下流側には圧力検出器としての圧カセンサ245
および圧力調節装置242を介して排気装置246が接続されており、処理室201内の
圧力が所定の圧力となるよう排気するように構成されている。
圧力調節装置242および圧カセンサ245には、圧力制御部236が電気的に接続さ
れており、圧力制御部236は圧カセンサ245により検出された圧力に基づいて圧力調
節装置242により処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて
制御するように構成されている。排気装置246には反応管204内を100Pa以下の
高真空状態に制御できる性能を持つもの、例えば、真空ポンプ、ターボ分子ポンプが含ま
れるものとする。
【0015】
反応管204の下端部には、反応管204の下端開口を気密に閉塞可能な保持体として
のベース257と、炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。
シールキャップ219は例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている
。ベース257は例えば石英からなり、円盤状に形成され、シールキャップ219の上に
取付けられている。ベース257の上面には反応管204の下端と当接するシール部材と
してのOリング220が設けられる。
シールキャップ219の処理室201と反対側には、ボート217を回転させる回転機
構254が設置される。
回転機構254のハウジングは、シールキャップ219の下面部に固定されており、回
転機構254の回転軸255はシールキャップ219とベース257を貫通して後述する
断熱筒218とボート217とに接続される。つまり、回転機構254は、ハウジングを
固定系として回転軸255を回転させることにより、回転軸255と一体の断熱筒218
およびボート217を回転させ、ボート217を回転させることでウエハ200を回転さ
せるように構成されている。
【0016】
シールキャップ219は反応管204の外部に垂直に設備された昇降機構としてのボー
トエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボ
ート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。
回転機構254及びボートエレベータ115には、駆動制御部237が電気的に接続さ
れており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
【0017】
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素(SiC)等の耐熱性材料
からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えて整列させて保持す
るように構成されている。
ボート217の下方には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円筒形状をし
た断熱部材としての断熱筒218がボート217を支持するように設けられており、ヒー
タ206からの熱が反応管204の下端側に伝わりにくくなるように構成されている。
【0018】
均熱管205と反応管204との間には、温度検出器としての温度センサ263が設置
されている。ヒータ206と温度センサ263には、電気的に温度制御部238が接続さ
れており、温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ206への通電具
合を調整することにより処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミ
ングにて制御するように構成されている。
【0019】
ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238は、
操作部、入出力部をも構成し、基板処理装置全体を制御する主制御部239に電気的に接
続されている。これらガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温
度制御部238、主制御部239は、コントローラ240として構成されている。
【0020】
次に、外部燃焼装置270、加熱装置271について説明する。
【0021】
図2は、外部燃焼装置270の構成を示す断面図である。
外部燃焼装置270は、図1(b)に示すように、縦型の処理炉202外に設けられ、
例えば、石英により構成された第1のガス供給管232に接続される。外部燃焼装置27
0は、図2に示されるように、例えば、透明石英製の燃焼管272を備えている。
【0022】
燃焼管272の外周部は、例えば、ヒータ273によって包囲されており、ヒータ27
3は、筒状の断熱体274により覆われている。ヒータ273は、例えば、燃焼管272
内に設けられた熱電対からなる温度センサ280からの温度検出信号に基づいてヒータ2
73への通電量を制御することにより温度制御が行われる。
【0023】
燃焼管272内に、処理ガスとして水素ガス、酸素ガスを供給し、水素と酸素の燃焼反
応によって水蒸気を生成し、この水蒸気によりウエット酸化を行う場合は、ガス供給路2
76Aから酸素ガスを燃焼管272に供給し、ガス供給路277Bから燃焼管272内に
水素ガスを供給する。これにより、燃焼管272内で水素ガス、酸素ガスの燃焼反応によ
り水蒸気が生成される。
【0024】
図3は、加熱装置271の一実施の形態を示す断面図である。
図1(a)、(b)に示すように、加熱装置271は、処理炉202の第1のガス供給
管232と外部燃焼装置270との間から分岐する第2のガス供給管278の上流側に接
続されており、第2のガス供給管278に円筒状の加熱室290を形成する加熱管285
が接続される。第2のガス供給管は、例えば、石英から構成され、加熱管285は、例え
ば、透明石英製又は不透明のSiCから構成される。
図3に示すように、加熱室290は、処理ガス、例えば、窒素含有ガスを導入し、排出
するため、一方の端部に第2のガス供給管278が、他方の端部に第3のガス供給管27
9が連通される。加熱管285の内径は、第3のガス供給管279の外形よりも大きく、
内部には、第1の壁体、第2の壁体として抵抗板(邪魔板又は仕切板ともいう)281A
と抵抗板281Bとが設けられる。
抵抗板281A、抵抗板281Bは、それぞれ円板状に形成されており、加熱管285
の内面、すなわち、加熱室290の一方側の側壁と抵抗板281Aとの間、加熱室290
の他方側の側壁と抵抗板281Bとの間にそれぞれ第1の間隙、第2の間隙となる穴30
0を形成するように設けられる。つまり、穴300は、加熱管285の軸方向において互
い違いに設けられる。ヒータ273は、温度検出装置としての温度センサ280の検出値
と、温度設定値の検出値とに基づいてガスを所定温度に加熱するように制御される。また
、ヒータ273は、窒素アニールの際は、窒素含有ガスを熱分解するように、温度制御部
238により温度が制御される。
【0025】
抵抗板281Aを加熱装置271内に設けた場合、第3のガス供給管279より加熱室
290内に導入されたガスは、一つ目の抵抗板281Aに当たり、その後、第1の間隙か
ら第2の間隙へと方向を変えて第2の抵抗板281Bに到達し、さらに、進行方向を変化
させながら第2のガス供給管278に到達した後に第1のガス供給管232を通って処理
室20lへと導入される。このことによりガスの加熱装置271内の滞留時間を延ばすこ
ととなり、充分にガスヘの加熱処理が施されることとなる。また、ガスを各抵抗板281
A、281Bに衝突させることによってガスの活性化を促すという狙いもある。
【0026】
なお、図示例では、抵抗板281Aの穴位置を、図中の上側に設け、抵抗板281Bの
穴300を、図中下側に設けているが、相隣接する抵抗板281A、抵抗板281Bにお
いて、抵抗板281Aの穴が右側に、抵抗板281Bが左側に設けられていてもよい。
また、抵抗板(壁体)281A、281Bは何枚設けてよいが、3枚よりも5枚設けた
場合の方がより温度の高い部位で渦が多く形成されるため、ガスが分解されやすいことが
わかっている。そのため、加熱室290の容量にも依存するが、抵抗板は枚数が多い方が
分解されやすいと言える。また、本発明では、抵抗板(壁体)に設ける穴(間隙)の形は
、円形、半円形(三日月形を含む)、扇形等、ガスが効率よく滞留し、加熱により熱分解
されやすい形であればどのような形でもよい。しかしながら、最も好ましい形は、図5に
も示すように、特に半円形や扇形等、加熱装置271の側壁と接する接触面の面積がなる
べく大きくなる形であることが好ましい。加熱装置271の側壁外周部にはヒータ273
が設けられているため、側壁と接する面積が大きい程ガスは予備加熱されやすいからであ
る。
【0027】
本発明では、抵抗板281A、281Bに設ける穴300位置のポイントとして、
[1]加熱室290の壁側と接する位置に設置する点と、[2]複数の抵抗板281A
、281B同士の各々の穴300が重ならないように抵抗板上の対向する側壁に設けられ
る点が挙げられる。
【0028】
また、このように穴300を設けると次の効果が得られる。
[1]抵抗板と壁面の2つの面にガスが衝突することによって、1つの面にしかガスが
衝突しない抵抗板の中心部に穴を設ける場合と比較して、渦ができやすくなりガスの滞留
時間が長くなる。
[2]壁側に接する時間が長くなり、加熱室290の外周に設置されたヒータ273の
熱によりガスがより加熱されやすくなることによって、熱伝達効率が向上する。
[3]ガスの流れ方向をジグザグにすることにより、ガスの流れる軌道が長くなる。
[4]ガスがショートパスできない(遠回りする)ことによって、邪魔板の流動抵抗値
が高くなり、加熱室290内が圧力上昇するため、ガス流速が低下しガスの滞留時間が長
くなる。つまり、加熱室290内の圧力上昇により、熱伝達しやすくなるため、予備加熱
しやすくなる。
【0029】
なお、図3には、抵抗板281A、抵抗板281Bをそれぞれ一枚ずつ設けた例を示し
たが、加熱管285の軸方向において、抵抗板281A、抵抗板281Bを、交互に複数
設けるとよい。また、本発明に係る実施の形態では、各抵抗板281A、281Bに1つ
の穴を設けることが最も好ましいが、加熱室290内に温度センサ280を挿入し、加熱
管室290の温度を正確に検知する場合は、各抵抗板281A、281Bに温度センサ2
80を通す穴を設けてもよい。この場合、各抵抗板281A、281Bの一番大きい穴3
00は、互い違いとなるように、加熱管285の相対向する内面に設けられることが好ま
しい。
【0030】
次に、図3に示す加熱装置271の変形例、他の実施の形態を説明する。
なお、図3で説明し加熱装置271と同一の構成については、同一符号を付し、詳細な
説明は省略する。
【0031】
図6は、図3に示した加熱装置271の変形例である。
図6に示すように、この例では、加熱室290内でのガスの滞留時間を増加させるため
、抵抗板281A、抵抗板281Bの穴300の周縁部にガスの流れ方向を変更するため
のガイド板(突起ともいう)301が設けている。ガイド板301は、この実施の形態で
は、第3のガス供給管279から加熱室290に供給するガスの流れ方向を180°反対
側に変更させるよう、穴300に設けられている。これにより、ガスの滞留時間を増大さ
せることができる。
【0032】
図7は、図3及び図6を参照して説明した抵抗板281A、抵抗板281Bの代わりに
ガス供給ノズル282を設けて処理ガスの滞留時間を増大するようにしたものである。
ガス供給ノズルは加熱室290内に配置され、ガス供給ノズル282の基部が第3のガ
ス供給管279の加熱室290側端部に接続されることにより、取り付けられる。
ガス供給ノズル282は、加熱管285の側壁(内面)に隣接させて配置され、複数回
の屈曲により、ガスの滞留時間を増加させる。この実施の形態では、ガス供給ノズル28
2は、加熱管285の一方側の側面(内面)に沿って第2のガス供給管279側から第2
のガス供給管278との接続部付近に延びた後、燃焼管272の一方側の側壁(内面)側
から他方側の側壁(内面)に向かって屈曲しており、さらに、他方側の側壁付近で、さら
に、第2のガス供給管側に向けて屈曲している。
ガス供給ノズル282は、加熱室290の側壁と近接しており、加熱管285からの輻
射熱、加熱室290の内部雰囲気を介した熱伝導により加熱されるように構成されており
、複数回屈曲されることにより、加熱室290内でのガスの滞留時間を増加させるように
構成されている。窒素含有ガス等のガスは、第3のガス供給管279からガス供給ノズル
282に導入され、ガス噴出口279Aから噴出される。噴出方向は第2のガス供給管2
78とは逆方向である。さらに、噴出されたガスは、第2のガス供給管278側と反対側
の加熱室290の壁面に到達し、さらに進行方向を変化させながら第2のガス供給管27
8に到達した後に第1のガス供給管232を通って処理室201に導入される。このこと
により、加熱装置271内でのガスの滞留時間を延ばすことになり、充分にガスに加熱処
理が施されることになる。また、ガスに加熱処理を施すことでガスの活性化を促すという
狙いもある。
【0033】
図8は、図7を参照して説明した加熱装置271に対し第2のガス供給管278、第3
のガス供給管279の設置位置を示す断面図である。
図8に示すように、第3のガス供給管279は、加熱室290の軸心線から外側にずれ
た偏芯位置に取り付けられており、第2のガス供給管278は、加熱室290の軸芯線に
第2のガス供給管278が合致する位置に取り付けられる。
また、ヒータ273の温度制御を行うために、温度センサ280が設けられる。
このように、第3のガス供給管279の位置を偏芯させた場合は、第3のガス供給管2
79より加熱室290に導入されたガスが、加熱室壁面283に当たり、その後、進行方
向を変化させながら第2のガス供給管278に到達した後に第1のガス供給管232を通
って処理室201に導入される。このことにより、ガスの加熱室290内での滞留時間が
延び、ガスに十分な熱処理が施される。また、ガスの加熱処理を充分に行うことにより、
ガスの活性化を促進するという狙いもある。
【0034】
次に、本実施の形態に係る熱処理装置としての処理炉202を用いて半導体デバイスの
製造工程の一工程としてウエハ200にNOアニール処理又は酸化、拡散等の処理を施
す方法について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動
作はコントローラ240により制御されるものとする。
【0035】
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図1(a)
に示されているように、複数枚のウエハ200を保持したボート217は、ボートエレベ
ータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。
この状態で、シールキャップ219はベース257、Oリング220を介して反応管20
4下端をシールした状態となる。
【0036】
処理室20l内が、所望の圧カとなるように排気装置246によって排気される。この
際、処理室201内の圧力は、圧カセンサ245で検出され、この検出された圧力に基づ
き圧力調節装置242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温
度となるようにヒータ206によって加熱される。
この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温
度情報に基づきヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機
構254により、断熱筒218、ボート217が回転されることで、ウエハ200が回転
される。
【0037】
次に、NOアニールの処理方法又は酸化・拡散処理が行われる。
【0038】
Oアニール処理の際は、処理ガス供給源から窒素含有ガスが、キャリアガス供給源
からキャリアガスが供給される。
MFC284にて所望の流量となるように制御された窒素含有ガス(NOガス)とキ
ャリアガスは、第2のガス供給管278から第1のガス供給管232に導入され、第1の
ガス供給管232からガス導入部230および細管234を通って天井部233に至り、
複数のガス導入口233aから処理室201内にシャワー状に導入される。
この際、ウエハ200に対して十分に加熱された窒素含有ガスを用いてアニール処理を
行うため、窒素含有ガスはMFC284によって所望の流量に制御される。この窒素含有
ガスは加熱装置271に供給され、ヒータ274により所定温度に昇温された加熱装置2
71の予備加熱によって分解されたガスが、処理室201に導入される。処理室201に
導入された分解ガスは、処理室201内を流下し、排気口231aを流通してガス排気部
231から排気される。
そして、窒素含有ガスは処理室201内を通過する際にウエハ200の表面と酸化膜(
SiO)と接触する。処理室201の温度、圧力は、NOアニール処理に適した温度
、圧力に保持されているので、NOアニール処理がなされる。NOアニール処理では
ウエハ200表面の酸化膜中の酸素と窒素の置換反応により、酸化膜中に窒素が導入され
る。
このように、予め、熱分解され、また、活性化された窒素がウエハ200に供給される
ので、酸化膜中の窒素濃度が高い値に維持される。
【0039】
続いて、酸化、拡散等の処理の一例としてウエット酸化の処理方法を説明する。
【0040】
酸化、拡散処理の際は、処理ガス供給源から処理ガスがキャリアガス供給源からキャリ
アガスが供給される。これらのガスは、MFC241により所定の流量に制御され、第1
のガス供給管232からガス導入部230及び細管234を通って天井部233に至り、
複数のガス導入口233aから処理室201内にシャワー状に導入される。
なお、ウエハ200に対して水蒸気を用いた酸化処理を行う場合は、処理ガスとして水
素及び酸素を含有する処理ガスを供給する。水素及び酸素を含有する処理ガスは、MFC
241にて所望の流量に制御され、外部燃焼装置270に供給される。
外部燃焼装置270内は、ヒータ274により所定温度に昇温されているので、水素と
酸素との燃焼反応により水蒸気が生成され、生成された水蒸気(HO)を含むガスが処
理室201に導入される。
処理室201に導入された処理ガスは、処理室201内を流下し、排気口231aを通
ってガス排気部231から排気される。
処理ガスが水蒸気を含むガスの場合は、処理室201を流下する際に、ウエハ200の
表面と接触する。これにより、ウエハ200に対して酸化、拡散等の処理が施される。
ただし、図1(a)に示すように、外部燃焼装置270を備えていない場合は、MFC
241から直接、第1のガス供給管232に繋げられ、反応管204にガスが供給される
ものとする。
なお、本実施の形態に係る酸化、拡散処理には、ウエット酸化処理に限らず、CVD、
等方酸化、減圧酸化、高真空酸化等の酸化処理を用いるようにしてもよい。
【0041】
なお、一例まで.本実施の形態の処理炉202にてウエハ200を処理する際の処理条
件としては、例えば、NO−Anneal(NO−アニール)処理においては、処理
温度600〜1000℃、処理圧力50〜110000Pa、ガス種:NO、又は、H
Cl(HCl酸化処理の場合)、ガス流量0.1〜20.00sccmが例示される。そ
れぞれの処理条件を、それぞれの範囲内のある値に一定に維持することによりウエハ20
0の処理がなされる。
【0042】
予め設定された処理時間が経過すると、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、
処理室201が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰さ
れる。
【0043】
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管2
04の下端が開口されると共に、処理済みのウエハ200がボート217に保持された状
態で反応管204の下端から反応管204の外部に搬出(ボートアンローディング)され
る。その後、処理済みのウエハ200はボート217より取り出される(ウエハディスチ
ャージ)。
【0044】
<実施例>
【0045】
以下に、本発明に係る実施例を説明する。
この実施例では、図3に示した加熱装置271を用いてNOガスを加熱装置271に
流して第2のガス供給管278の内部雰囲気の成分分析を行った。
反応管204内のプロセス温度は600℃、プロセス圧力は960hPaとし、加熱装
置271の温度を700℃、800℃、900℃と変え、NOガスの流量を0.5sl
m、Nガス(希釈ガス)の流量を5.0slmとして成分分析を行った。
また、比較のため加熱装置271から抵抗板281A、281Bを取り払った構造の加
熱装置を用いて同じ条件で試験を行い、第2のガス供給管278の内部雰囲気の成分分析
を行った。
本実施の形態に係る加熱装置271と、抵抗板281A、281Bを取り払った構造の
加熱装置の夫々について試験を行ったところ、図9(a),(b)に示す結果が得られた

【0046】
図9(a),(b)では何れも、加熱装置271の温度、検出されたガス種それぞれの
ガス量の濃度を示している。
これらの結果より、加熱装置271に抵抗板281A、281Bを設置しない加熱装置
271よりも抵抗板281A、281Bを設置した加熱装置271がNOの加熱分解が
行われることが確認できた。
【0047】
また、別の実施例では、図3に示した加熱装置271を用いてNOガスを加熱装置271に
流して反応管204の出口付近、すなわち、排気口231a付近にて内部雰囲気の成分分析を行った。
反応管204内のプロセス温度は900℃、プロセス圧力は960hPaとし、加熱装
置271の温度を室温、NOガスの流量を2.0slm、Nガス(希釈ガス)の流量を10.0slmとし、第一の形態として、反応管204内の天井部233、すなわちバッファ室を通して、複数のガス導入口233aから処理室201内に希釈されたNOガスを導入するものと、比較のため、第二の形態として、反応管204内の天井部233、すなわちバッファ室を設けずに直接、細管234から処理室201内に希釈されたNOガスを導入するもの、それぞれの形態において、同じ条件で試験を行い、排気口231a付近にて内部雰囲気の成分分析を行った。
【0048】
その結果を図10に示す。図10では、上記第一の形態及び上記第二の形態それぞれの炉内温度と、検出されたガス種、NO、NO、NOそれぞれの濃度(単位ppm)を示している。
この結果により、バッファ室を通して、複数のガス導入口233aから処理室201内にNOガスを導入したほうが、NOガスの分解が促進されることを確認することができた。
すなわち、NOガス等、処理ガスを処理室201へ導入する前に、所定以上分解させる際に、加熱装置271での加熱だけでは分解が不十分な場合に、天井部233にて再度加熱させることで、分解作用をより促進させること、また、加熱装置271から処理室201に到達するまでに冷却され不活性化した処理ガスを再度活性化させることができる。つまり、加熱装置とバッファ室との二段階での処理ガスの加熱にて、分解を促進または再活性化させることとなり、処理室での基板の処理に分解された成分をより多く必要な場合には、特に有効となる。
【0049】
<付記>
以下に、本発明の好ましい態様を記載する。
(1)基板を処理する処理室と、基板を処理するガスを前記処理室内に供給するガス供給
系と、前記ガス供給系に設けられた加熱部と、を含み、前記加熱部は、その内部の側壁に
設けられる複数の壁体を有し、第1の壁体と前記側壁との間に第1の間隙が設けられ、前
記第1の壁体に隣接する第2の壁体と前記側壁との間には第2の間隙が設けられ、前記第
1の間隙と前記第2の間隙は重なり合わないように、相対向する側壁位置に設けられる熱
処理装置。
対向する側壁に第1の間隔と第2の間隔とを重なりあわないように第1の壁体と第2の
壁体とを設けると、加熱部内に複数回折り返された一連の通路が形成され、この通路に沿
ってガスが移動する。このような通路を形成すると、加熱室内でのガスの移動距離が延び
、ガスの滞留時間が増加する。また、各壁体は側壁に設けられていて熱伝導によって加熱
される。通路にガスを流すと、ガスは、側壁に沿って移動した後、壁体と衝突して方向を
変え、その後、壁体に沿って移動した後、側壁と衝突して方向を変える動作を繰り返す。
これによりガスが充分に加熱した後に、処理室に供給することができる。基板の酸化膜中
に窒素を導入する際は、加熱部に窒素含有ガスを供給する。窒素ガスは加熱により熱分解
され、この状態で処理室に導入される。窒素は、酸化膜中の酸素との置換反応により酸化
膜中に導入される。
【0050】
(2)前記間隙は半円形である(1)に記載の熱処理装置。
前記間隙を半円形とすると、加熱部の側壁と接する接触面の面積が増大する為、予備加
熱されやすい。
【0051】
(3)前記間隙は扇形である(1)に記載の熱処理装置。
前記間隙を扇形とすると、加熱部の側壁と接する接触面の面積が増大する為、予備加熱
されやすい。
【0052】
(4)前記加熱部は、基板の処理に必要なガスが分解される温度まで加熱する(1)に記
載の熱処理装置。
【0053】
(5)前記壁体は何枚でも設置可能である(1)に記載の熱処理装置。
【0054】
(6)前記ガス供給系には外部燃焼部が設けられる(1)に記載の熱処理装置。
外部燃焼装置により、水素ガスと酸素ガスの燃焼反応により水蒸気を形成し、水蒸気を含
むガスを処理室に供給すると、基板に酸化処理を施すことができる。
【0055】
(7)前記間隙の周縁部に突起が設けられた(1)に記載の熱処理装置。
【0056】
(8)基板を処理する処理室と、基板を処理するガスを供給するガス供給系と、ガス供給
系に設けられた加熱部と、を含み、加熱部内にはガス供給ノズルが設けられ、このガス供
給ノズルのガス供給口を、加熱部内の前記ガス供給口と対向する箇所に設けられたガス排
気口とは逆方向に向くように湾曲させてガスを噴出させる熱処理装置。
ノズルは噴出口が加熱部のガス排出口側と反対のガス導入側を臨んでおり、ガスはこの
方向に向けて加熱部に導入される。噴出口から噴出されたガスは、流体の慣性により排気
口側と反対側の内面に衝突し、加熱部内で拡散する。これにより、加熱部内でのガスの滞
留時間を増加させることができ、充分加熱されたガスを処理室内に供給できる。
従って、このような形態としても、窒素含有ガスを所定温度に加熱でき、処理室内に供
給することができる。
【0057】
(9)基板を処理する処理室と、基板を処理するガスを供給するガス供給系と、ガス供給
系に設けられた加熱部と、を含み、加熱部内にガスを供給するガス供給口と、加熱部内か
らガスを排気するガス排気口が同一水平線上にない熱処理装置。
ガス供給口、加熱部、ガス排出口を同一水平線上に配置すると、ガスの排出が容易にな
り、加熱部内でのガスの滞留時間が減少するが、ガス供給口、加熱部、ガス排出口の軸心
をずらすと、ガスの吹き抜けが防止され、加熱室内でのガスの滞留時間が増加する。これ
により、加熱したガスを処理室に供給することができる。
(10)基板を処理室内に搬入する工程と、前記処理室内にガスを供給するガス供給系に
設けられた加熱部によりガスを加熱する工程と、ガスを前記処理室内に導入し、基板を処
理する工程と、基板を前記処理室内より搬出する工程と、を含み、加熱部は、加熱部内部
の側壁に設けられる複数の壁体を有し、第1の壁体と前記側壁との間に第1の間隙が設け
られ、第1の壁体と隣接する第2の壁体と前記側壁との間には第2の間隙が設けられ、第
1の間隙と前記第2の間隙は重なり合わないように、相対向する側壁に設けられる半導体
装置の製造方法。
【0058】
このように本発明は種々の変形が可能であり、このように変形された発明に本発明が及
ぶことは当然である。
【符号の説明】
【0059】
20l 処理室
200 ウエハ(基板)
202 処理炉
233a ガス導入口
270 外部燃焼装置
271 加熟装置
278 第2のガス供給管(ガス供給系)
279 第3のガス供給管(ガス供給系)
279A ガス噴出口
281A 抵抗板(側壁)
281B 抵抗板(側壁)
282 ガス供給ノズル
283 加熱室壁面(側壁)
285 加熱管(加熱部)
290 加熱室(加熱部)
A276 ガス供給路
B277 ガス供給路




【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する処理室と、
基板を処理するガスを前記処理室内に供給するガス供給系と、
前記ガス供給系に設けられた加熱部と、を含み、
前記加熱部は、その内部の側壁に設けられる複数の壁体を有し、第1の壁体と前記側壁
との間に第1の間隙が設けられ、前記第1の壁体に隣接する第2の壁体と前記側壁との間
には第2の間隙が設けられ、
前記第1の間隙と前記第2の間隙は重なり合わないように、相対向する側壁位置に設け
られる熱処理装置。
【請求項2】
基板を処理する処理室と、
基板を処理するガスを前記処理室内に供給するガス供給系と、
前記ガス供給系に設けられた加熱部と、を含み、
前記加熱部内にはガス供給ノズルが設けられ、該ガス供給ノズルのガス供給口を、前記
加熱部内の前記ガス供給口と対向する箇所に設けられたガス排気口とは逆方向に向くよう
に湾曲させてガスが噴出される熱処理装置。
【請求項3】
基板を処理する処理室と、
基板を処理するガスを前記処理室内に供給するガス供給系と、
前記ガス供給系に設けられた加熱部と、を含み、
前記加熱部内にガスを供給するガス供給口と前記加熱部内からガスを排気するガス排気
口が同一水平線からずれた位置に設置される熱処理装置。
【請求項4】
基板を処理室内に搬入する工程と、前記処理室内にガスを供給するガス供給系に
設けられた加熱部によりガスを加熱する工程と、該加熱されたガスを前記処理室内に導入し、基板を処理する工程と、基板を前記処理室内より搬出する工程と、を含み、
前記加熱工程では、前記加熱部内部の側壁に設けられる複数の壁体のうち、第1の壁体に前記ガスが到達し、前記第1の壁体と前記側壁との間に設けられる第1の間隙を前記ガスが流れ、前記第1の壁体と隣接する第2の壁体に前記ガスが到達し、方向を変えて、前記第2の壁体と前記側壁との間に設けられる第2の間隙にガスが流れる工程とを少なくとも含む半導体装置の製造方法。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−98283(P2010−98283A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47903(P2009−47903)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】