説明

物品搬送設備

【課題】開閉自在な遮蔽体により分断された両空間に亘って連続的に物品を搬送することができる物品搬送装置を提供すること。
【解決手段】走行経路Lを開閉自在な遮蔽体8が設けられ、走行経路Lの一端部P1の第1基準位置N1から走行体3までの距離を測距する第1光学式測距手段S1,12と、走行経路の他端部P2の第2基準位置N2から走行体までの距離を測距する第2光学式測距手段S2,13とが設けられ、制御手段が、遮蔽体8が開き状態にあるときに遮蔽体8の設置箇所を通過させるように走行体3の走行作動を制御し、且つ、遮蔽体8よりも走行経路Lの一端部側に走行体3が位置するときには第1光学式測距手段S1の測距情報に基づいて、かつ、遮蔽体8よりも走行経路Lの他端部側に走行体3が位置するときには第2光学式測距手段S2の測距情報に基づいて、走行体3の走行作動を制御するように構成されている物品搬送設備。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有端形態の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、前記走行経路の端部に設定された基準位置から前記走行体までの距離を光学的に検出する光学式測距手段と、前記測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体の走行作動を制御する制御手段とが設けられた物品搬送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の物品搬送設備としては、1つの光学式測距手段を備えて、制御手段が、この光学式測距手段が検出する走行経路の一端部の基準位置から走行体までの距離に基づいて、走行体の走行作動を制御するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、特許文献1の物品搬送設備は、走行体がスタッカークレーンにて構成されており、光学式測距手段として、スタッカークレーンが往復走行移動する走行経路の一方の端部とスタッカークレーンとの距離を検出する走行用測距装置が設けられている。そして制御手段としての地上側コントローラが、走行用測距装置の測距情報に基づいてスタッカークレーンの走行作動を制御するように構成されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−002006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の物品搬送装置においては、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けたいという要望がある。例えば、温度管理された恒温室を備えた物流倉庫に物品搬送装置を設置して、恒温室内の温度状態をできるだけ安定させつつ、恒温室の内外に亘って走行体を走行経路に沿って走行移動させるためには、走行経路の途中に走行経路を開閉する遮蔽体が必要となる。
ところが、上記従来の物品搬送装置において走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合、走行体と基準位置との間に遮蔽体が位置する状態で遮蔽体が走行経路を閉じると、光学式測距手段の測距光が遮蔽体により遮断されるので、光学式測距手段は、走行体と基準位置との距離を測距することができないことになる。
このように、従来の物品搬送装置であると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けると、光学式測距手段による測距情報に基づく走行制御が行えなくなるといった不都合があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けても、光学式測距手段による測距情報に基づいて走行体の走行制御を行うことができる物品搬送装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の物品収納設備における物品搬送装置の第1特徴は、
有端形態の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、
前記走行経路の端部に設定された基準位置から前記走行体までの距離を光学的に検出する光学式測距手段と、
前記測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体の走行作動を制御する制御手段とが設けられた物品搬送設備において、
前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な遮蔽体が設けられ、
前記光学式測距手段として、前記走行経路の一端部の第1基準位置から前記走行体までの距離を測距する第1光学式測距手段と、前記走行経路の他端部の第2基準位置から前記走行体までの距離を測距する第2光学式測距手段とが設けられ、
前記制御手段が、
前記遮蔽体の開閉状態を管理して、前記遮蔽体が開き状態にあるときにその遮蔽体の設置箇所を通過させるように前記走行体の走行作動を制御し、且つ、
前記遮蔽体よりも前記走行経路の一端部側に前記走行体が位置するときには前記第1光学式測距手段の測距情報に基づいて、かつ、前記遮蔽体よりも前記走行経路の他端部側に前記走行体が位置するときには前記第2光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体の走行作動を制御するように構成されている点にある。
【0007】
本発明の第1特徴によると、遮蔽体よりも走行経路の一端部側に走行体が位置するときには、第1光学式測距手段と走行体の間の走行経路には遮蔽体が位置しないので、遮蔽体の開閉状態によらず、第1光学式測距手段は、第1基準位置から移動体までの距離を測定することができる。したがって、制御手段が、第1光学式測距装置の測距情報に基づいて走行体の走行作動を制御することで、走行体を走行経路の一端部側において走行制御することができる。
【0008】
また、遮蔽体よりも走行経路の他端部側に走行体が位置するときには、第2光学式測距手段と走行体の間の走行経路には遮蔽体が位置しないので、遮蔽体の開閉状態によらず、第2光学式測距手段は、第2基準位置から移動体までの距離を測定することができる。したがって、制御手段が、第2光学式測距装置の測距情報に基づいて走行体の走行作動を制御することで、走行体を走行経路の一端部側において走行制御することができる。
【0009】
そして、制御手段が、遮蔽体の開閉状態を管理して、遮蔽体が開き状態にあるときにその遮蔽体の設置箇所を通過させるように走行体の走行作動を制御するので、遮蔽体が開き状態であれば、走行体を一端部側から他端部側及び他端部側から位置端部側へ移動させることができる。
【0010】
したがって、本発明の第1特徴によると、走行体が、開閉自在な遮蔽体が途中に設けられた走行経路の一端部側から他端部側までの走行経路全体における何れの位置に位置していても、走行体を走行させることができる。
このようにして、本発明の第1特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けても、光学式測距手段による測距情報に基づいて走行体の走行制御を行うことができる物品搬送装置を得るに至った。
【0011】
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴において、前記制御手段が、前記遮蔽体が開き状態にあるときの前記第1光学式測距手段の測距情報と前記第2光学式測距手段の測距情報とに基づいて、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の距離に対応する基準位置間距離を求めて、その求めた基準位置間距離と、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の実際の距離に対応する距離情報として予め記憶された基準距離とに基づいて、前記第1光学式測距手段の測距情報及び前記第2光学式測距手段の測距情報を、実際の距離情報に近づけるように補正する補正処理を実行するように構成されている点にある。
【0012】
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様の作用を備えており、これに加えて以下のような作用を備えている。
制御手段が上記補正処理を実行することにより、第1測距手段及び第2測距手段の測距情報が実際の測距情報に近付くので、制御手段は、実際の距離に近付いた距離情報に基づいて、走行体の走行制御を行うことができる。したがって、制御手段が走行体を走行経路上の指定された停止位置に停止させる場合の位置決め精度が向上する等、制御手段は走行体の走行制御を精度良く行うことができる。
【0013】
このように、本発明の第2特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けても、光学式測距手段による測距情報に基づいて走行体の走行制御を行うことができる物品搬送装置を、走行体の走行制御の精度がよい点で優れたものにより得ることができる。
【0014】
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴において、前記制御手段が、前記遮蔽体が開き状態にあるときの前記第1光学式測距手段の測距情報と前記第2光学式測距手段の測距情報とに基づいて、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の距離に対応する基準位置間距離を求めて、その求めた基準位置間距離と、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の実際の距離に対応する距離情報として予め記憶された基準距離との差が許容範囲から外れると測距異常とする測距異常判別処理を実行するように構成されている点にある。
【0015】
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様の作用を備えており、これに加えて以下のような作用を備えている。
制御手段は、上記測距異常判別処理を実行することにより、第1光学式測距手段及び第2光学式測距手段による測距情報が、実際の距離に対応する距離情報として予め記憶された基準距離と設定許容範囲を超える程度に大きく異なる状態であるときに、測距異常とするので、測距手段の故障等の内部的な要因や、走行経路上に存在する異物などの外部的な要因等により正常な距離情報を得られない状態である場合には、制御手段は、測距異常判別処理の処理結果に基づいて、物品搬送装置の運転を中断させる等の対応をとることが可能となる。
したがって、第1光学式測距手段及び第2光学式測距手段により正常な距離情報を得られない状態であれば、走行体の走行制御を行わないようにすることができるので、精度が悪い状態で走行体の走行制御が継続することを回避することがきる。
【0016】
このように、本発明の第3特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けても、光学式測距手段による測距情報に基づいて走行体の走行制御を行うことができる物品搬送装置を、走行体の走行制御の精度管理ができる点で優れたものにより得ることができる。
【0017】
本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つにおいて、制御手段が、走行体と第1基準位置との間に閉じ状態で遮蔽体が位置するときには第1光学式測距手段が測距光の非検出状態とならない又は走行体と第2基準位置との間に閉じ状態で遮蔽体が位置するときには第2光学式測距手段が測距光の非検出状態にならないとシステム異常とするシステム異常判別処理を実行するように構成されている点にある。
【0018】
本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のいずれか一つと同様の作用を備えており、これに加えて以下のような作用を備えている。
走行体と第1基準位置との間に遮蔽体が位置しており、遮蔽体が現実に閉じ状態であると、第1光学式測距手段が出射する測距光が遮蔽体により遮蔽されるので、第1光学式測距手段は測距光の非検出状態となるものである。したがって、走行体と第1基準位置との間に閉じ状態で遮蔽体が位置するときに第1光学式測距手段が測距光の非検出状態とならないときは、第1光学式測距手段の動作異常か、遮蔽体の動作異常等の不具合が生じていると考えられる。
また、同様に、走行体と第2基準位置との間に閉じ状態で遮蔽体が位置するときに第2光学式測距手段が測距光の非検出状態とならないときは、第2光学式測距手段の動作異常か、遮蔽体の動作異常等の不具合が生じていると考えられる。
そして、制御手段は、システム異常判別処理を実行することにより、上記のような場合に、システム異常とするので、第1光学式測距手段若しくは第2光学式測距手段の動作異常、又は、遮蔽体の動作異常等の不具合が生じている場合には、システムの異常を検出することができ、物品搬送装置の運転を中断する等の対応をとることが可能となる。
【0019】
このように、本発明の第4特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けても、光学式測距手段による測距情報に基づいて走行体の走行制御を行うことができる物品搬送装置を、システム異常を検出できる点で信頼性の高いものにより得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の物品搬送装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本物品搬送装置は、冷凍室FRを備えた物品保管倉庫WH内に設けられている。物品保管倉庫WH内の床面には、一方の端部P1(以下、内部側端部P1という。)が冷凍室FR内に位置し、他方の端部P2(以下、外部側端部P2という。)が冷凍室FR外に位置する状態で、走行経路Lに沿って案内軌道1が直線状に敷設されており、この案内軌道1に案内されながら走行経路Lに沿って往復移動自在な走行体としての搬送台車3が設けられている。
【0021】
搬送台車3は、内部側走行経路2a及び外部側走行経路2bからなる走行経路Lに沿って複数設けられた後述するステーションST1〜ST8との間で物品Wを移載する物品移載装置4と、駆動車輪5a及び従動車輪5bとからなる複数の走行車輪5と、伝動機構を介して前記駆動車輪5aを回転駆動させる正逆転駆動自在な走行用モータ6等を台車本体3aに供えて構成されている。
【0022】
そして、走行経路Lの外部側端部P2付近に設置された制御装置Hが、搬送台車3の走行作動を制御して移載対象箇所としてのステーションが位置する箇所まで搬送台車3を走行させ、搬送台車3をその箇所に停止させた状態で、当該ステーションに位置する物品Wを掬う掬い動作及びステーションに対して物品Wを卸す卸し動作の何れかの移載作動を制御するようになっている。
【0023】
走行経路Lの外部側端部P2付近には、搬送台車3により冷凍室FR内へ搬送される物品Wが外部から搬入される物品搬入箇所としての搬入用ステーションST1と、搬送台車3により冷凍室FR外へ搬送される物品Wが外部へ搬出される物品搬出箇所としての搬出用ステーションST2とが設けられている。なお、以下の説明では両者を区別せず外部ステーションと呼ぶ場合がある。
【0024】
冷凍室FRの壁面FRaには、物品Wを搬送する搬送台車3が通過できるような十分な広さの開口7が形成された出入り口が設けられており、この出入り口には壁面FRaと平行な面内で上下方向に昇降自在に構成された遮蔽体としての自動ドア8が設けられている。なお、自動ドア8が設置された走行経路Lにおける位置をドア位置PDと呼ぶものとする。ドア位置PDは、内部側走行経路2aと外部側走行経路2bの境界に位置することになる。
【0025】
この自動ドア8は、開口7の面積よりも大きな面積を有する板状体にて構成されており、下降位置に位置して開口7を塞ぐことにより搬送台車3の走行経路Lを閉じる閉じ状態CLと、上昇位置に位置して開口7を開放することにより走行経路Lを開く開き状態OPとに切換え自在に構成されている。
【0026】
自動ドア8の昇降作動は、制御装置Hにより管理されており、詳しくは後述するが、制御装置Hは、搬送台車3の走行経路L上における走行位置や走行速度等の走行状況に合わせて昇降手段としてのドア用モータ9の作動を制御して、搬送台車3の走行作動と連動させて自動ドア8を閉じ状態CLと開き状態OPとに適切に切換えるように構成されている。なお、図2には、閉じ状態CLである自動ドア8を示している。
【0027】
冷凍室FR内には、複数の収納部を縦横に並設して構成された物品収納棚10が内部側走行経路2aに沿って複数並設されており、各物品収納棚10の内部側走行経路2a側の端部と内部側走行経路2aとの間には、搬送台車3が物品を移載する移載対象箇所としての複数の内部ステーションST3〜ST8が設けられている。
【0028】
入庫される目的で冷凍室FR内へ搬送台車3により搬送される物品Wは、収納先の物品収納棚10に対応する内部ステーションに一旦移載された後、当該内部ステーションと物品収納棚1の収納部との間で物品Wを移載するスタッカークレーン11により、目標とする収納部に入庫され、また、出庫される目的で物品収納棚10の収納部から出庫される物品は、出庫する物品Wが収納されていた物品収納棚10に対応する内部ステーションにスタッカークレーン11により一旦移載された後、搬送台車3に移載されて冷凍室FR外へ搬送される。
【0029】
走行経路Lから遠ざかる側に内部側端部P1と距離L1だけ離れた第1基準位置N1に内部側反射板12が、また、走行経路Lから遠ざかる側に外部側端部P2と距離L2だけ離れた第2基準位置N2に外部側反射板13が設置されている。また、搬送台車3の往復移動方向についての車体前後端部の夫々に、第1距離センサS1及び第2距離センサS2が搭載されている。
【0030】
図7に示すように、第1距離センサS1は、内部側反射板12に対してレーザー光線を照射する投光部S1aと、投光部S1aが照射して内部側反射板12において反射したレーザー光線を受光する受光部S1bとを備えた回帰反射式のレーザー測距センサにて構成されており、内部側反射板12までの距離L3を計測する。また、第2測距センサS2は、外部側反射板13に対してレーザー光線を照射する投光部S2aと、投光部S2aが照射して外部側反射板13において反射したレーザー光線を受光する受光部S2bとを備えた回帰反射式のレーザー測距センサにて構成されており、外部側反射板13までの距離L4を計測する。
【0031】
つまり、本物品搬送装置は、走行経路Lの内部側端部P1の第1基準位置N1から搬送台車3までの距離L3を測距する第1光学式測距手段として、第1距離センサS1及び内部側反射板12が設けられ、走行経路Lの外部側端部P2の第2基準位置N2から搬送台車3までの距離L4を測距する第2光学式測距手段として、第2距離センサS2及び外部側反射板13が設けられている。そして、第1距離センサS1及び第1距離センサS2は、測距した距離についての距離情報を、後述する赤外線トランスミッター14を介して制御装置Hに出力する。
【0032】
制御装置Hは、第1距離センサS1及び第2距離センサS2による距離情報に基づいて、搬送台車3の走行経路Lにおける走行位置を検出し、搬送台車3の走行作動及び自動ドア8の昇降作動の制御を行う。つまり、本物品搬送装置は、第1距離センサS1及び第2距離センサS2の測距情報に基づいて、搬送台車3の走行作動を制御する制御手段として制御装置Hが設けられている。
【0033】
上述の赤外線トランスミッター14は、図3に示すように、地上側ユニット15と台車側ユニット16とを備え、地上側ユニット15に接続される制御装置Hと、台車側ユニット16に接続される第1距離センサS1及び第2距離センサS2並びに走行用モータ6とを赤外線変調信号により通信可能に接続する無線式通信手段である。
【0034】
地上側ユニット15及び台車側ユニット16は、赤外線LEDと赤外線受光素子が組み込まれた投受光部17a〜17dがユニット本体にケーブルにて接続されて構成されており、ユニットに接続された機器から入力された情報に基づいて、赤外線出力素子であるLEDの駆動信号を変調し、変調された駆動信号により赤外線LEDを発光させて変調された赤外線信号を出力するとともに、変調された赤外線信号を赤外線受光素子で受信して電気信号に変換し、この電気信号を復調することにより受信した赤外線信号に含まれる情報を取得してユニットに接続された機器に出力する。
【0035】
地上側ユニット15には二つの投受光部17a、17bが接続されており、図2に示すように、一方の投受光部17aが、光軸が搬送台車3に向いた状態で走行経路Lの内部側端部P1付近に、他方の投受光部17bが光軸が搬送台車3に向いた状態で走行経路Lの外部側端部P2付近に設置されている。また、台車側ユニット16にも、同様に二つの投受光部17c、17dが接続されており、図2に示すように、一方の投受光部17cは、光軸が内部側端部P1に向いた状態で、他方の投受光部17dは、光軸が外部側端部P2に向いた状態で搬送台車3に装備されている。
【0036】
つまり、赤外線トランスミッター14は、搬送台車3が位置する箇所から走行経路Lに沿って内部側端部P1に向う通信経路と外部側端部P2に向う通信経路との2本の通信経路を有している。これにより、自動ドア8が閉じ状態CLである場合において、搬送台車3が冷凍室FR内に位置するとき(図2に示す状態)には、投受光部17aと投受光部17cにより赤外線信号が送受信され、搬送台車3が冷凍室FR外に位置するときには、投受光部17bと投受光部17dにより赤外線信号が送受信される。
【0037】
このように地上側ユニット15及び台車側ユニット16の投受光器17を、搬送台車3を中心とした内部側端部P1側と外部側端部P2側の各走行経路区間において、対向する状態で設けることにより、自動ドア8の開閉状態に拘わらず、制御装置Hは、搬送台車3の第1距離センサS1及び第2距離センサS2並びに走行用モータ6と通信可能となっている。
【0038】
図3に示すように、制御装置Hには、上述した赤外線トランスミッター14を介して第1距離センサS1及び第2距離センサS2並びに走行用モータ6が接続されている他、ドア用モータ9がケーブル接続されており、制御装置Hは、自動ドア8の開閉状態を管理して、自動ドア8が開き状態OPにあるときに自動ドア8の設置箇所を通過させるように搬送台車3の走行作動を制御し、且つ、自動ドア8よりも走行経路Lの内部側端部P1側に搬送台車3が位置するときには第1距離センサS1の測距情報に基づいて、かつ、自動ドア8よりも走行経路Lの外部側端部P2側に搬送台車3が位置するときには第2距離センサS2の測距情報に基づいて、搬送台車3の走行作動を制御するように構成されている。
【0039】
以下に、搬送台車3を移載対象箇所としてのステーションST1〜ST8まで走行させて、当該ステーションST1〜ST8にて物品Wの移載をさせる場合の制御装置Hによる搬送台車3の制御について図4及び図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、搬送台車3が走行を開始する時点では、制御装置Hは、搬送台車3の走行開始位置に拘わらず自動ドア8を閉じ状態CLとしている。
【0040】
制御装置Hは、図4に示すステップ#1において、直前の走行作動の終了時点での走行位置情報に基づいて、今回の走行作動を開始する時点で搬送台車3が冷凍室FR内に位置するのか否かの判別を行う。走行位置情報が、内部側端部P1とドア位置PDの間である内部側走行経路2aにおける位置を示すものであれば、搬送台車3が冷凍室FR内に位置していると判別し、走行位置情報が、外部側端部P2とドア位置PDの間である外部側走行経路2bにおける位置を示すものであれば、搬送台車3が冷凍室FR外に位置していると判別する。
【0041】
走行開始位置が冷凍室FR内であると判別した場合の処理(ステップ#2〜ステップ#11、ステップ#25及びステップ#27)と走行開始位置が冷凍室FR外であると判別した場合の処理(ステップ#12〜ステップ#21、ステップ#26及びステップ#28)とで異なっているが、夫々の処理は、搬送台車3の走行開始位置の違いに基づき、相互に対応した処理で構成された制御内容となっているため、以下の説明では、説明の簡素化のため、ステップ#1において搬送台車3の走行開始位置が冷凍室FR内であると判別した場合の処理について詳しく説明することにする。
【0042】
走行開始位置が冷凍室FR内であると判別した場合には、第2距離センサS2が照射する測距用のレーザー光が自動ドア8により遮断されて外部側反射板13による反射光を受光しない状態となって、第2距離センサS2が非検出状態であることを確認する(ステップ#2)。そして、第2距離センサS2が検出状態であれば、制御装置Hはシステム異常処理を実行し、走行用モータ6の駆動を停止させて搬送台車3の走行作動を中止させ、警報アラームや警報表示等を作動させて、作業者に対してシステムの異常が発生した旨を通知する。
【0043】
なお、前出のステップ#1において走行開始位置が冷凍室FR外であると判別した場合には、第1距離センサS1が照射する測距用のレーザー光が自動ドア8により遮断されて内部側反射板12による反射光を受光しない状態となって、第1距離センサS1が非検出状態であることを確認し(ステップ#12)、第1距離センサS1が検出状態であれば、制御装置Hはシステム異常処理を実行する(ステップ#28)。
【0044】
つまり、本物品搬送設備の制御装置Hは、搬送台車3と第1基準位置N1との間に閉じ状態CLで自動ドア8が位置するときには第1距離センサS1が測距光の非検出状態とならない又は搬送台車3と第2基準位置N2との間に閉じ状態CLで自動ドア8が位置するときには第2距離センサS2が測距光の非検出状態にならないとシステム異常とするシステム異常判別処理を実行するように構成されている。
【0045】
ステップ#2で第2距離センサS2が非検出状態となっていることが確認されると、ステップ#3で、走行作動の目標停止位置に対応するステーションが、冷凍室FR内に位置する内部ステーションST3〜ST8であるか、冷凍室FR外に位置する外部ステーションST1,ST2であるか、を判別し、内部ステーションST3〜ST8であれば、第1距離センサの測距情報に基づいて搬送台車3の走行経路Lでの走行位置を検出するようにして目標停止位置まで走行させる制御を開始し(ステップ#25)、搬送台車3が目標停止位置に位置するまで、第1距離センサの測距情報に基づく搬送台車3の走行作動の制御を継続する(図5のステップ#22、ステップ#23)。そして、搬送台車3を目標停止位置で停止させた後、搬送台車3が移載対象箇所としての内部ステーションST3〜ST8に位置する状態で、物品Wの移載処理が行われる(図5のステップ#24)。
【0046】
一方、前出のステップ#3で、目標停止位置に対応するステーションが外部ステーションST1,ST2であると判別すると、第1距離センサS1の測距情報に基づいて搬送台車3の走行経路Lでの走行位置を検出するようにしてドア位置PDまで走行させる制御を開始し(ステップ#4)、ステップ#8で搬送台車3がドア位置PDを通過したことを判別するまで、第1距離センサS1の測距情報に基づく搬送台車3の走行作動の制御を継続する。そして、ステップ#8で搬送台車3がドア位置PDを通過したことを判別すると、第2距離センサS2の測距情報に基づいて搬送台車3の走行経路Lでの走行位置を検出するようにして目標停止位置まで走行させる制御を開始し(ステップ#9)、搬送台車3が目標停止位置に位置するまで、第2距離センサの測距情報に基づく搬送台車3の走行作動の制御を継続する(図5のステップ#22、ステップ#23)。そして、搬送台車3を目標停止位置で停止させた後、搬送台車3が移載対象箇所としての外部ステーションST1〜ST2に位置する状態で、物品Wの移載処理が行われる(図5のステップ#24)。
【0047】
上述のように、搬送台車3が、冷凍室FRの内部から外部に向って、ドア位置PDを経て走行移動する場合、ドア位置PDから所定距離L5だけ冷凍室FRの内側に位置する箇所に設定されたドア開き操作開始位置Pop(図7参照)を搬送台車3が通過すると、制御装置Hがドア用モータ8の駆動を制御して、閉じ状態CLの自動ドア8を開き状態OPに切換える(ステップ#5〜ステップ#6)。これにより、搬送台車3がドア位置PDを通過して、冷凍室FRの外部に移動できるようになっている。また、ドア位置PDから所定距離L6だけ冷凍室FRの外側に位置する箇所に設定されたドア閉じ操作開始位置Pcl(図7参照)を搬送台車3が通過すると、制御装置Hがドア用モータ8の駆動を制御して、開き状態OPの自動ドア8を閉じ状態CLに切換える(ステップ#10〜ステップ#11)。
【0048】
なお、所定距離L5及びL6は搬送台車3の走行速度と自動ドア8開閉速度との関係を考慮して設定される。なお、搬送台車3が冷凍室FRの外部から内部に向ってドア位置PDを経て走行移動する場合のドア開き操作開始位置及びドア閉じ操作開始位置は、上述した場合のものと自動ドア8を中心に対称な位置に設定されている。
【0049】
上述のように、搬送台車3が、冷凍室FRの内部から外部に向って、ドア開き操作開始位置Popからドア位置PDを経てドア閉じ操作開始位置Pclまで走行移動する間、自動ドア8が一時的に開き状態OPとなり、第1距離センサS1と第2距離センサS2の双方が測距光を検出する測距光検出状態となる。
【0050】
本物品搬送設備の制御装置Hは、自動ドア8が開き状態OPとなって、第1距離センサS1と第2距離センサS2の双方が測距光検出状態であるときに、後述する測距データ補正処理において参照される補正係数Rを更新する補正係数更新処理を実行する(ステップ#7)。
【0051】
補正係数更新処理では、第1距離センサS1及び第2距離センサS2による夫々の測距情報に基づいて、第1基準位置N1と第2基準位置N2との間の距離に対応する基準位置間距離Dsを求めて、その求めた基準位置間距離Dsと、第1基準位置N1と第2基準位置N2との間の実際の距離Dr(図7参照)に対応する距離情報として予め記憶された基準距離Dc(図7参照)とに基づいて補正係数Rを更新する。以下に、制御装置Hが実行する補正係数更新処理について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0052】
制御装置Hは、ステップ#1において、第1距離センサS1の測距情報である測距データD1と第2距離センサS2の測距情報である測距データD2とを加算して、第1基準位置N1と第2基準位置N2との間の距離に対応する基準位置間距離Dsを算出する。
【0053】
ステップ#2で第1基準位置N1と第2基準位置N2との間の実際の距離Drに対応する距離情報として制御装置Hが有する記憶手段に予め記憶された基準距離Dcの値を参照する。図7に示すように、基準距離Dcは、第1基準位置N1と第2基準位置N2との間の実際の距離Drから第1距離センサS1と第2距離センサS2の設置間隔L7を引いた値となっている。
【0054】
ステップ#3において、ステップ#1で算出した基準位置間距離Dsとステップ#2で取得した基準距離Dcとの差の大きさが占める基準距離Dcに対する割合R(以下、補正係数Rという。)を算出し、ステップ#4において、ステップ#3で算出した補正係数Rの値が許容範囲の上限を規定する規定値αより大きいか小さいかを判別する。
【0055】
ステップ#4でR>αであると判別されると、第1距離センサS1又は第2距離センサS2の測距情報が異常値を示しているとして、制御装置Hは、ステップ#6の測距異常処理を実行し、走行用モータ6の駆動を停止させて搬送台車3の走行作動を中止させ、警報アラームや警報表示等を作動させて作業者に対して測距異常が発生した旨を通知する。ステップ#4でR<αであると判別されると、ステップ#5で、制御装置Hが備える記憶手段に格納されている補正係数Rの値を更新し、補正係数更新処理を正常終了する。
【0056】
補正係数更新処理は、自動ドア8が開き状態OPになる度に実行されるので、補正係数更新処理で得られる補正係数Rは、冷凍室FRの内側と外側との温度差等の環境差の変動による各距離センサの測距情報の変動に追従するように更新される。
【0057】
そして、制御装置Hは、上述したステップ#4,ステップ#9及びステップ#25で開始される第1距離センサS1及び第2距離センサS2の測距情報に基づく搬送台車3の走行制御において、補正係数Rを用いて第1距離センサS1の測距情報と第2距離センサS2の測距情報である各測距データD1及びD2を実際の距離情報に近づけるように補正し、補正された測距データD1及びD2に基づいて搬送台車3の走行作動が制御される。
【0058】
説明を加えると、上述したステップ#4,#9及びステップ#25で開始される走行制御(説明を省略しているステップ#14,#19及び#26において開始される走行制御についても同様である。)では、測距データ補正処理を実行し、第1距離センサS1及び第2距離センサS2の測距情報である測距データD1及びD2を、自動ドア8が開き状態OPとなる度に更新される補正家数RによりD1=D1×(1/(R+1)),D2=D2×(1/(R+1))として補正し、補正された測距データD1及びD2に基づいて搬送台車3の走行制御が行われる。
【0059】
つまり、本物品搬送設備の制御装置Hは、自動ドア8が開き状態OPにあるときの第1距離センサS1の測距情報と第2距離センサS2の測距情報とに基づいて、第1基準位置N1と第2基準位置N2との間の距離に対応する基準位置間距離Dsを求めて、その求めた基準位置間距離Dsと、第1基準位置N1と第2基準位置N2との間の実際の距離Drに対応する距離情報として予め記憶された基準距離Dcとに基づいて、第1距離センサS1の測距情報としての測距データD1及び第2距離センサS2の測距情報としての測距データD2を、実際の距離情報に近づけるように補正する補正処理を実行するように構成されている。
【0060】
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、光学式測距手段を、地上側に設置された反射板12,13と搬送台車3側に設置された測距センサS1,S2で構成される回帰反射式のレーザー測距センサにて構成したが、地上側に測距センサS1,S2を設置し、搬送台車3側に反射板12,13を設置した回帰反射式のレーザー測距センサにて構成してもよい。また、光学式測距手段は回帰反射式でなくてもよく、地上側又は搬送台車3側の一方に投光器を設置し、他方に受光器を投光器に対向する状態で設置する形態のものでもよい。
(2)上記実施形態では、制御装置Hと搬送台車3とが赤外線トランスミッター14を介して赤外線信号により通信可能に接続されたものを例示したが、これに限らず、走行経路Lに沿って床面に敷設される送受信アンテナとしてのフィーダー線が制御装置Hに接続され、搬送台車3に無線式モデムを設けて、無線信号により制御装置Hと搬送台車3とが通信可能に接続されたものであってもよい。
(3)上記実施形態では、走行経路Lを開閉自在な遮蔽体としての自動ドア8を備えた冷凍室FRの内外に亘って搬送台車3が走行移動するものを例示したが、これに限らず、自動ドア8を備えた恒温室の内外に亘って走行体が走行移動するものや、同一環境内に設けられた遮蔽体により開閉自在に設けられた走行経路を走行体が走行移動するものであってもよい。
(4)上記実施形態では、走行体が複数のステーションST1〜ST8間で物品Wを搬送する搬送台車3にて構成されたものを例示したが、これに限らず、例えば、走行体がスタッカークレーンにて構成されたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】物品保管倉庫の全体平面図
【図2】物品保管倉庫の全体側面図
【図3】物品搬送設備の制御ブロック図
【図4】搬送台車制御のフローチャート
【図5】搬送台車制御のフローチャート
【図6】補正係数更新処理のフローチャート
【図7】第1基準位置、第2基準位置、及びドア位置等の位置関係を示す図
【符号の説明】
【0062】
P1,P2 端部
S1,12 第1光学式測距手段
S2,13 第2光学式測距手段
D1,D2 測距情報
N1 第1基準位置
N2 第2基準位置
Ds 基準位置間距離
Dc 基準距離
L 走行経路
3 走行体
8 遮蔽体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有端形態の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、
前記走行経路の端部に設定された基準位置から前記走行体までの距離を光学的に検出する光学式測距手段と、
前記測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体の走行作動を制御する制御手段とが設けられた物品搬送設備であって、
前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な遮蔽体が設けられ、
前記光学式測距手段として、前記走行経路の一端部の第1基準位置から前記走行体までの距離を測距する第1光学式測距手段と、前記走行経路の他端部の第2基準位置から前記走行体までの距離を測距する第2光学式測距手段とが設けられ、
前記制御手段が、
前記遮蔽体の開閉状態を管理して、前記遮蔽体が開き状態にあるときにその遮蔽体の設置箇所を通過させるように前記走行体の走行作動を制御し、且つ、
前記遮蔽体よりも前記走行経路の一端部側に前記走行体が位置するときには前記第1光学式測距手段の測距情報に基づいて、かつ、前記遮蔽体よりも前記走行経路の他端部側に前記走行体が位置するときには前記第2光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体の走行作動を制御するように構成されている物品搬送設備。
【請求項2】
前記制御手段が、前記遮蔽体が開き状態にあるときの前記第1光学式測距手段の測距情報と前記第2光学式測距手段の測距情報とに基づいて、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の距離に対応する基準位置間距離を求めて、その求めた基準位置間距離と、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の実際の距離に対応する距離情報として予め記憶された基準距離とに基づいて、前記第1光学式測距手段の測距情報及び前記第2光学式測距手段の測距情報を、実際の距離情報に近づけるように補正する補正処理を実行するように構成されている請求項1記載の物品搬送設備。
【請求項3】
前記制御手段が、前記遮蔽体が開き状態にあるときの前記第1光学式測距手段の測距情報と前記第2光学式測距手段の測距情報とに基づいて、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の距離に対応する基準位置間距離を求めて、その求めた基準位置間距離と、前記第1基準位置と前記第2基準位置との間の実際の距離に対応する距離情報として予め記憶された基準距離との差が許容範囲から外れると測距異常とする測距異常判別処理を実行するように構成されている請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
【請求項4】
前記制御手段が、前記走行体と前記第1基準位置との間に閉じ状態で前記遮蔽体が位置するときには前記第1光学式測距手段が測距光の非検出状態とならない又は前記走行体と前記第2基準位置との間に閉じ状態で前記遮蔽体が位置するときには前記第2光学式測距手段が測距光の非検出状態にならないとシステム異常とするシステム異常判別処理を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−99425(P2007−99425A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−290222(P2005−290222)
【出願日】平成17年10月3日(2005.10.3)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】