説明

現像剤攪拌装置、現像装置及び画像形成装置

【課題】収容槽内における現像剤の残量を正確に判定可能な現像剤攪拌装置、現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤を収容する収容槽と、少なくとも一つの軸部を有し、収容槽内に収容された現像剤を攪拌するための攪拌部材と、軸部に係合し、該軸部を回転軸として攪拌部材を該回転軸の周りに回転可能且つ該回転軸の軸方向に移動可能に支持する軸受部材と、攪拌部材を回転駆動する駆動部と、収容槽内の現像剤の残量を判定する判定部とを備える現像剤攪拌装置において、軸受部材の攪拌部材との当接部に、軸方向に対する傾斜を有する軸受傾斜部を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤を攪拌するための現像剤攪拌装置と、該現像剤攪拌装置を備える現像装置及び画像形成装置とに関し、特に、現像剤の残量を検知可能な現像剤攪拌装置、現像装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタやファクシミリ、複写機、複合機等に、電子写真方式の画像形成装置が多く利用されている。ここで、電子写真方式とは、一般に、帯電、露光、現像、転写、定着及びクリーニングの各プロセスからなる画像形成方式を指す。これらの各プロセスのうち、現像プロセスには、静電潜像担持体としての感光ドラムに対し、現像剤担持体としての現像ローラにより、トナーからなる現像剤を担持させて静電潜像の現像を行う現像装置が使用される。
【0003】
このような現像装置には、一般に、上記した現像ローラに加えて、現像ローラにトナーを供給するための供給ローラと、トナーを攪拌するための現像剤攪拌装置としてのトナー攪拌装置とが、設けられる。
【0004】
図16は、従来のトナー攪拌装置を示す説明図である。
トナー攪拌装置100は、図16(a)に示されるように、トナー101を収容するための収容槽としてのトナーホッパ102と、攪拌部材としての攪拌バー103と、駆動部104とを備えている。攪拌バー103は、磁石105を内蔵し、支持軸106によりトナーホッパ102内において回転自在に支持される。支持軸106の端部には突出部106aが形成され、駆動部104が該突出部106aを押圧して、支持軸106及び攪拌バー103を矢印Aで示す方向に回転させる。また、トナーホッパ102の底面下方には、磁石105からの磁界の強さを検出可能な磁気センサ107が配設される。
【0005】
図示しない駆動装置からの回転力が伝達されて、駆動部104が回転すると、攪拌バー103は、支持軸106と共に回転し、先端が最上位置、即ち上死点位置まで回転した後、自重により、駆動部104よりも速く回転して落下する。そして、図16(a)に示されるように、攪拌バー103は、トナーホッパ102に収容されているトナー101の上で停止する。このとき、図示しない制御回路が、磁気センサ107により検出された磁界の強さに基づいて、攪拌バー103の停止位置、即ちトナーホッパ102内のトナー101の残量を判定する。
【特許文献1】特開平9−54488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した従来のトナー攪拌装置100では、トナーホッパ102内のトナー101の残量が少なくなると、図16(b)に示されるように、落下した攪拌バー103に跳ね返りや振動が生じてしまう。その結果、トナーの残量が正確に判定されないという問題があった。
【0007】
したがって、収容槽内における現像剤の残量を正確に判定可能な現像剤攪拌装置、現像装置及び画像形成装置が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
【0009】
〈構成1〉
本発明に係る現像剤攪拌装置は、現像剤を収容する収容槽と、少なくとも一つの軸部を有し、収容槽内に収容された現像剤を攪拌するための攪拌部材と、軸部に係合し、該軸部を回転軸として前記攪拌部材を該回転軸の周りに回転可能且つ該回転軸の軸方向に移動可能に支持する軸受部材と、攪拌部材を回転駆動する駆動部と、収容槽内の現像剤の残量を判定する判定部とを備え、攪拌部材は、回転軸の回転方向に沿って回転させられると共に、回転軸の軸方向に沿って移動させられることを特徴とする。
【0010】
〈構成2〉
本発明に係る現像装置は、上記した現像剤攪拌装置を備えることを特徴とする。
【0011】
〈構成3〉
本発明に係る画像形成装置は、上記した現像装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の現像剤攪拌装置、現像装置及び画像形成装置によれば、攪拌部材は回転軸方向に移動しながら軸受部材に沿って落下するので、収容槽内の現像剤が少量となった場合も、跳ね返りや振動の発生が防止される。したがって、現像剤の残量を正確に判定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、図を用いて詳細に説明する。ここでは、本発明をトナー攪拌装置及び該トナー攪拌装置を有する現像装置を含む電子写真方式のプリンタに適用した場合を例に、説明する。
【実施例1】
【0014】
図2は、本発明に係るプリンタの構成を示す概略側面図である。
プリンタ10は、トナー攪拌装置及び現像装置を有する電子写真方式の画像形成装置として、図2に示されるように、給紙機構部11と、印刷機構部12と、定着機構部13と、排紙機構部14とを備えている。
【0015】
また、プリンタ10は、各部を制御するための図示されないプリンタ制御部を備えている。プリンタ制御部は、制御基板15を含み、図示されない電源部から各部への電圧の供給や、後述する各ローラを回転させるための図示されない各モータの駆動、各センサからの情報に基づく印刷制御等を行う。また、プリンタ制御部は、現像剤としてのトナーの残量を判定する判定部としての機能を有する。
【0016】
印刷処理の開始に伴い、プリンタ制御部は、定着機構部13への通電を開始する。
【0017】
定着機構部13は、図2に示されるように、内部に熱源を有するヒートローラ16と、バックアップローラ17とを備えている。
【0018】
ヒートローラ16の表面が所定の定着温度に到達すると、プリンタ制御部は、印刷機構部12における各ローラの回転を開始させる。そして、所定のタイミングで、給紙機構部11による印刷機構部12への給紙を開始する。
【0019】
給紙機構部11は、図2に示されるように、プリンタ10の下部に設けられ、複数の印刷媒体18が収容されるカセット19と、ホッピングローラ20と、上部レジストローラ21と、下部レジストローラ22とを備えている。
【0020】
プリンタ制御部の制御により、ホッピングローラ20が回転を開始すると、カセット19に収容された印刷媒体18が、媒体搬送路へと搬送される。そして、上部レジストローラ21及び下部レジストローラ22の回転により、該印刷媒体18は印刷機構部12へと搬送される。
【0021】
図3は、印刷機構部の構成を示す概略側面図である。
印刷機構部12は、図2及び図3に示されるように、現像装置を含む画像形成ユニット23と、露光器24と、転写ローラ25とから構成される。
【0022】
画像形成ユニット23は、像担持体としての感光ドラム26を備えている。この感光ドラム26は、画像形成ユニット23の下部に露出して、その表面を転写ローラ25に当接して配置されている。
【0023】
画像形成ユニット23の内部には、感光ドラム26の周囲に、帯電器としての帯電ローラ27と、現像剤担持体としての現像ローラ28と、クリーニング手段としてのクリーニングローラ29とが、それぞれ、感光ドラム26の表面に当接して配設されている。
【0024】
また、画像形成ユニット23の内部には、更に、現像剤供給部材であるスポンジローラ30と、層規制部材としてのブレード31とが、現像ローラ28の周囲に配置されている。
【0025】
更に、画像形成ユニット23の上部には、現像剤としてのトナーを収容するためのトナーカートリッジ32が、着脱可能に搭載される。このトナーカートリッジ32は、内部にトナーを貯蔵するためのトナー貯蔵空間33と、図示されないシャッターとを有する。トナーカートリッジ32が所定位置に装着された後、図示されないレバーが回転されると、トナーカートリッジ32のシャッターが開かれ、トナー貯蔵空間33に貯蔵されたトナーが、画像形成ユニット23内部のトナー保持空間34へ補給されて保持される。トナー保持空間34に保持されたトナーは、スポンジローラ30により現像ローラ28に供給され、ブレード31により所定の厚さのトナー層が現像ローラ28の表面に形成される。
【0026】
また、画像形成ユニット23の内部には、更に、トナー保持空間34におけるトナー残量を検出するためのセンサ部35が配置される。このセンサ部35の詳細については、後述する。
【0027】
給紙機構部11により給紙された印刷媒体18が所定の位置に到達すると、プリンタ制御部は、帯電ローラ27により感光ドラム26の表面を一様に帯電させた後、露光器24を発光させる。これにより、感光ドラム26の表面には、静電潜像が形成される。この静電潜像に、現像ローラ28上のトナーが付着し、感光ドラム26の表面にトナー像が形成される。
【0028】
印刷媒体18が更に搬送され、感光ドラム26及び転写ローラ25間に到達すると、感光ドラム26上のトナー像は、転写ローラ25により印刷媒体18の表面に転写される。その際、感光ドラム26の表面に残留した転写残トナーは、クリーニングローラ29により除去される。トナー像が転写された印刷媒体18は、更に、定着機構部13へと搬送される。
【0029】
定着機構部13において、ヒートローラ16は回転駆動され、バックアップローラ17はヒートローラ16の回転に伴い従動回転している。印刷媒体18は、このヒートローラ16及びバックアップローラ17間に搬送されると、加熱及び加圧され、印刷機構部12において転写されたトナー像が定着される。その後、印刷媒体18は、定着機構部13から排紙機構部14へと搬送される。
【0030】
排紙機構部14は、図2に示されるように、排出ローラ36〜39と、排出された印刷媒体18を収容するためのスタッカ40とを備えている。
【0031】
定着機構部13によりトナー像の定着処理を実施された印刷媒体18が、排紙機構部14へと搬送されると、プリンタ制御部の制御により、各排出ローラ36〜39が回転を開始する。印刷媒体18は、排出ローラ36及び37により搬送された後、排出ローラ38及び39により、プリンタ10の上面に設けられたスタッカ40上に排出される。
【0032】
次に、画像形成ユニット23の詳細な構成について、説明する。
図4は、本発明に係るトナー攪拌装置を含む画像形成ユニットの構成を示す側断面図である。
【0033】
画像形成ユニット23は、現像剤攪拌装置であるトナー攪拌装置と、該トナー攪拌装置を有する現像装置とを含んで構成され、ユニット本体部41の内部に、トナー42が収容される収容槽としてのトナーホッパ43を備えている。
【0034】
画像形成ユニット23のユニット本体部41の上部には、トナーホッパ43により形成されるトナー保持空間34(図3)にトナー42を補給するトナーカートリッジ32が搭載されている。更に、ユニット本体部41の内部には、図3でも説明したように、感光ドラム26、現像ローラ28及びスポンジローラ30が配設され、スポンジローラ30が、トナーホッパ43に収容されたトナー42を現像ローラ28に供給し、該現像ローラ28が、供給されたトナーを感光ドラム26に供給する。
【0035】
トナーホッパ43の内部には、攪拌部材としての攪拌バー44が備えられている。
図5は、攪拌バーの概略斜視図である。
攪拌バー44は、本実施例では鉄製であり、後述する軸受駆動部材及び軸受部材により回転可能に支持される。この攪拌バー44は、図5に示されるように、回転軸線に平行な攪拌部44cと、該攪拌部44cの両端から直交する方向に伸びる直交部44b、44b´とを有し、更に両端部に、回転軸線の一致する回転軸としての軸部44a、44a´を有する。攪拌バー44は、各軸部44a、44a´を中心として、矢印Aで示す方向に回転して、トナーホッパ43内に収容されたトナー42を、攪拌部44cにより攪拌する。
【0036】
画像形成ユニット23において、トナーホッパ43の底面部下方には、位置検出部としてのセンサ部35が配置されている。
図6は、センサ部の構成及び動作を示す説明図である。
図6(a)及び図6(b)は、センサレバーの回動動作を示す説明図であり、図6(c)は、センサレバーを上方(トナーホッパ43側)から見た平面図である。
【0037】
センサ部35は、図6(a)乃至図6(c)に示されるように、センサレバー46を含んで構成される。センサレバー46は、図6(a)及び図6(b)に示されるように、略く字状に形成され、先端に磁石47を備え、略中央部が支軸48に回動可能に支持される。
【0038】
また、センサレバー46の後端近傍には、センサレバー46の後端位置を検出するためのセンサ49が配置されている。センサ49は、本実施例では発光素子及び受光素子を有するフォトセンサからなり、投光状態或いは遮光状態を検出して、プリンタ制御部に対して、該検出に応じたオンオフ信号の出力を行う。
【0039】
例えば、図6(a)では、攪拌バー44の攪拌部44cは、軸部44aが係合される軸受駆動部材45の最下位置、即ち下死点位置から離れた位置にある。このとき、センサレバー46の先端は、自重により下降した位置にあり、センサ49は、センサレバー46の後端の位置に基づき、遮光状態を検出して、オフ信号を出力する。
一方、図6(b)は、攪拌バー44の攪拌部44cが下死点位置にある場合を示す。このとき、センサレバー46の先端は、磁石47が鉄製の攪拌バー44に引き寄せられて、図6(a)の状態から図中反時計方向に回動して上昇しており、センサレバー46の後端は下降している。これに伴い、センサ49は投光状態を検出し、オン信号を出力する。
【0040】
プリンタ制御部は、位置検出部及び判定部として、センサ49からオンオフ信号が入力されると、該信号に基づきトナーホッパ43内のトナー42の残量を判定する。即ち、プリンタ制御部は、オフ信号が入力されると、トナー残量が少量ではないと判定し、オン信号が入力されると、トナー残量が少量であると判定する。
【0041】
なお、位置検出部として、センサ部35に代えて、磁気センサを適用することも可能である。この場合、例えば攪拌バー44の攪拌部44cに磁石を内蔵させることにより、磁気センサは、該磁石から生じる磁界の強さを検出する。そして、プリンタ制御部が、検出情報に基づいて、攪拌部44cの位置情報を取得可能となる。プリンタ制御部は、取得した位置情報に基づいて、トナー残量の判定を行う。
【0042】
次に、本実施例のトナー攪拌装置の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るトナー攪拌装置の要部構成を示す断面図である。
図1(a)は、トナー攪拌装置50において、攪拌バー44の攪拌部44cが上死点位置にある場合を示す図であり、図1(b)は、攪拌部44cが下死点位置にある場合を示す図である。
【0043】
本実施例のトナー攪拌装置50において、トナーホッパ43の側壁部には、攪拌バー44を回転可能に支持する軸受部材51及び軸受駆動部材45が、それぞれ設けられている。
【0044】
軸受部材51は、トナーホッパ43の側壁部に固定され、図1(a)及び図1(b)に示されるように、攪拌バー44の一方の軸部44a´に係合する。
【0045】
図7は、軸受部材の構成を示す斜視図である。
軸受部材51は、図7に示されるように、開放端部を有する。この開放端部には、図1(a)及び図1(b)に示されるように、攪拌バー44の軸部44a´が差し込まれる。この軸受部材51の開放端部の内径は、攪拌バー44を回転軸方向、即ち矢印Bで示す方向(図1(a))或いは矢印Cで示す方向(図1(b))に移動可能とすべく、軸部44a´の外径と比較して大きくなっている。また、この開放端部には、図7に示されるように、軸受傾斜部としての傾斜部51aが設けられ、軸受部材51は、この傾斜部51aの形状に基づき、上記した攪拌バー44の回転軸方向の位置を規制する。
【0046】
軸受駆動部材45は、軸受部材及び駆動部として、トナーホッパ43の側壁部に配置され、図1(a)及び図1(b)に示されるように、攪拌バー44の一方の軸部44aに係合する。
【0047】
図8は、実施例1における軸受駆動部材の構成を示す斜視図である。
軸受駆動部材45は、図8に示されるように、筒状部52と、該筒状部52に連結される攪拌ギヤ53とを有する。
【0048】
軸受駆動部材45の筒状部52は、図1(a)及び図1(b)に示されるように、トナーホッパ43の側壁部に回転可能に支持され、内部に攪拌バー44の軸部44aが差し込まれる。この筒状部52の内径は、軸受部材51の開放端部の内径と同様に、軸部44aの外径と比較して、大きくなっている。
【0049】
筒状部52は、また、図8に示されるように、その開放端部に切り欠き部分が形成され、該切り欠き部分に、駆動部52a、傾斜部52b及び当接部52cを有する。
【0050】
駆動部52aは、攪拌バー44の軸部44aを押圧して、攪拌バー44を回転駆動する部分である。
傾斜部52bは、軸受傾斜部として、その形状に基づき、攪拌バー44の回転軸方向の位置を規制する。
当接部52cは、攪拌バー44の下死点位置への落下時(図1(b))に、攪拌バー44と当接する部分である。
【0051】
また、軸受駆動部材45は、筒状部52の一端部をトナーホッパ43の側壁部外側に突出させている。そして、この突出部分に攪拌ギヤ53が連結される。攪拌ギヤ53は、感光ドラム26(図4)の回転に伴い回転し、筒状部52を回転駆動する。この回転の様子を、図9を用いて説明する。
【0052】
図9は、本発明に係るトナー攪拌装置を含む画像形成ユニットの構成を示す側断面図(その2)である。
画像形成ユニット23の内部には、図9に示されるように、感光ドラム26に噛み合うギヤ部材54と、該ギヤ部材54に噛み合うギヤ部材55と、ギヤ部材55に噛み合うギヤ部材56とが、回転駆動機構部として、それぞれ設けられている。
【0053】
図示しないモータの駆動力により、感光ドラム26が図9に矢印で示す方向に回転すると、ギヤ部材54、55及び56が、それぞれ、図9に示す矢印方向に回転する。そして、ギヤ部材56に噛み合う攪拌ギヤ53が、矢印Aで示す方向に回転する。
【0054】
この回転駆動機構部の回転に伴い、軸受駆動部材45は、攪拌ギヤ53及び筒状部52が共に回転する。このとき、筒状部52の駆動部52aが攪拌バー44の軸部44aに当接すると、攪拌バー44は、軸部44aを駆動部52aにより押圧されて、軸受駆動部材45と共に回転することとなる。
【0055】
次に、本実施例のトナー攪拌装置50における攪拌バー44の回転動作について、詳しく説明する。
まず、トナーホッパ43の内部にトナー42が多量に収容されている場合について、トナー攪拌装置50におけるトナー42の攪拌動作と、該トナー攪拌装置50が搭載されるプリンタ10におけるトナー42の残量判定動作について、図を用いて説明する。
図10は、本発明に係るトナー攪拌装置の実施例1における攪拌動作を示す説明図(その1)である。
【0056】
トナー攪拌装置50において、軸受駆動部材45(図1)は、図9に示される回転駆動機構部により、感光ドラム26の回転に同期して一定速度で回転する。そして、筒状部52の駆動部52aが攪拌バー44の軸部44aに当接すると、軸受駆動部材45の回転に伴い、軸部44aが駆動部52aに押圧される。これにより、攪拌バー44は回転駆動され、図10(a)及び図10(b)に示されるように、矢印Aの方向に回転する。
【0057】
軸受駆動部材45及び攪拌バー44が共に回転し、攪拌バー44の攪拌部44cが、図1(a)及び図10(c)に示されるように、上死点位置に達した後、該上死点位置を僅かに通り過ぎると、攪拌バー44は、自重により駆動部52aよりも速く回転して落下する。そして、攪拌バー44は、図10(d)に示されるように、攪拌部44cがトナーホッパ43に堆積したトナー42の上面に到達して停止する。即ち、攪拌部44cの停止位置に基づいて、トナーホッパ43内のトナー42の残量を判定することができる。
【0058】
トナー攪拌装置50が搭載されたプリンタ10において、プリンタ制御部は、軸受駆動部材45の駆動部52aが最上位置に到達した(図10(c))直後のセンサ部35からの入力信号に基づいて、トナー42の残量を判定する。図10(d)に示されるように、攪拌部44cが下死点位置から離れた位置で停止した場合、センサ部35のセンサレバー46の先端は、図6(a)に示されるように、自重により下降している。このとき、センサ49は、センサレバー46の後端位置に基づき、遮光状態を検出して、オフ信号を出力する。プリンタ制御部は、センサ49からのオフ信号の入力に基づき、攪拌部44cの停止位置は下死点位置ではない、即ち、トナーホッパ43内のトナー42の残量が少量ではないと判定する。
【0059】
軸受駆動部材45は、攪拌バー44の落下後も、一定速度で回転を継続する。そして、駆動部52aが攪拌バー44に追いついて、軸部44aに当接すると、駆動部52aは該軸部44aを押圧しながら回転する。これにより、攪拌バー44の攪拌部44cはトナーホッパ43に堆積したトナー42の内部に押し込まれ、該トナー42を攪拌しながら回転する(図10(e))。そして、トナー攪拌装置50は、図10(a)から図10(e)に示される動作を繰り返す。
【0060】
上記のように、センサ部35からの信号に基づいて、トナーホッパ43内のトナー42の残量が判定される。
【0061】
次に、トナーホッパ43内部のトナー42の残量が少量である場合のトナー攪拌装置50の攪拌動作及びプリンタ10のトナー残量判定動作について、説明する。
図11は、本発明に係るトナー攪拌装置の実施例1における攪拌動作を示す説明図(その2)である。
【0062】
軸受駆動部材45の駆動部52aが、攪拌バー44の軸部44aに当接する(図11(a))と、駆動部52aは該軸部44aを押圧しながら回転し、攪拌バー44は、図11(a)及び図11(b)に示されるように、軸受駆動部材45と共に矢印Aで示す方向に回転する。
【0063】
そして、攪拌バー44の攪拌部44cが、図1(a)及び図11(c)に示されるように、上死点位置に達した後、該上死点位置を僅かに通り過ぎると、攪拌バー44は、自重により駆動部52aよりも速く回転して落下する。このとき、トナーホッパ43の内部には、少量のトナー42のみが収容されているため、攪拌バー44は、図11(d)に示されるように、下死点位置まで落下し、図1(b)に示されるように、軸部44aが軸受駆動部材45の当接部52cに衝突して停止する。その際、トナーホッパ43内において固まって偏在していたトナー42(図11(c))は、攪拌部44cにより攪拌されて広がる(図11(d))。
【0064】
プリンタ10において、プリンタ制御部は、軸受駆動部材45の駆動部52aが最上位置に到達した(図11(c))直後のセンサ部35からの入力信号に基づいて、トナーホッパ43内のトナー42の残量を判定する。攪拌部44cの下死点位置での停止時において、センサ部35のセンサレバー46の先端は、図6(b)に示されるように、磁石47が鉄製の攪拌バー44に引き寄せられて上昇しており、センサレバー46の後端は下降している。したがって、センサ49は、投光状態を検出してオン信号を出力する。プリンタ制御部は、このオン信号の入力に基づき、攪拌部44cの停止位置が下死点位置である、即ち、トナーホッパ43内のトナー42の残量が少量であると判定する。
【0065】
軸受駆動部材45は、一定速度で回転を継続し、駆動部52aが攪拌バー44の軸部44aに当接すると、該軸部44aを押圧しながら、攪拌バー44と共に回転する(図11(e))。そして、トナー攪拌装置50は、図11(a)から図11(e)に示される動作を繰り返す。
【0066】
上記のように、攪拌バー44が下死点位置まで落下し、トナー42の残量が少量であると判定される。
【0067】
ところで、従来のトナー攪拌装置では、トナーホッパ内のトナーの残量が少量である場合、下死点位置への落下時に、攪拌バーに跳ね返りや振動が生じる(図16(b))。そのため、チャタリング現象による誤検知が発生し、トナーの残量の正確な判定が不可能となってしまうという問題があった。
【0068】
一方、本実施例のトナー攪拌装置50では、攪拌バー44は、軸受駆動部材45及び軸受部材51により回転軸方向に移動可能に支持されており、自重による下死点位置への落下中に、直交部44bが軸受駆動部材45の傾斜部52bに当接すると、該当接状態を保持したまま、傾斜部52bに沿って滑らかに落下する。その際、攪拌バー44は、傾斜部52bの形状に基づいて、図1(b)に矢印Cで示す方向、即ち回転軸方向に移動する。このように滑らかに落下することにより、攪拌バー44の軸部44aが軸受駆動部材45の当接部52cに衝突する際も、跳ね返りや振動の発生が抑制されるので、チャタリング現象の発生が防止される。したがって、プリンタ10は、トナーホッパ43におけるトナー42の残量を正確に判定可能となる。
【0069】
尚、停止した攪拌バー44に、駆動部52aが追いついて、軸部44aに当接する(図11(e))と、攪拌バー44は、該駆動部52aにより上死点位置まで回転駆動されて上昇する(図11(a)〜図11(c))。この上昇中に、直交部44b´が軸受部材51の傾斜部51aに当接すると、攪拌バー44は、該当接状態を保持したまま、傾斜部51aの形状に基づいて、図1(a)に矢印Bで示す方向、即ち回転軸方向に移動しながら上昇する。
【0070】
以上のように、本実施例のトナー攪拌装置及びプリンタは、軸受部材及び軸受駆動部材に傾斜部を設けると共に、該軸受部材及び軸受駆動部材により、攪拌バーを回転可能且つ回転軸方向に移動可能に支持することにより、攪拌バーの落下時における跳ね返りや振動の発生を抑止可能となる。したがって、トナーの残量を正確に判定できる。
【実施例2】
【0071】
図12は、本発明の実施例2に係るトナー攪拌装置の要部構成を示す断面図である。
図12(a)は、トナー攪拌装置60において、攪拌バー44の攪拌部44cが上死点位置にある場合を示す図であり、図12(b)は、攪拌部44cが下死点位置にある場合を示す図である。
本実施例のトナー攪拌装置60は、トナーホッパ61の側壁部に傾斜部61aを設ける構成が、実施例1とは異なる。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号で示し、これらについての詳しい説明を省略する。
【0072】
本実施例のトナー攪拌装置60において、トナーホッパ61の側壁部には、攪拌バー44を回転可能に支持する軸受部材62及び軸受駆動部材45が、それぞれ設けられている。
【0073】
軸受部材62は、トナーホッパ61の側壁部に固定され、図12(a)及び図12(b)に示されるように、その開放端部に攪拌バー44の一方の軸部44a´が差し込まれている。この軸受部材62の開放端部の内径は、攪拌バー44を回転軸方向に移動可能とすべく、軸部44a´の外径と比較して大きくなっている。
【0074】
トナーホッパ61の側壁部には、軸受部材62の固定位置の上部に、図12(a)及び図12(b)に示されるように、側壁傾斜部としての傾斜部61aが形成されている。この傾斜部61aの形状に基づき、攪拌バー44は、回転軸方向の位置を規制される。
【0075】
本実施例のトナー攪拌装置60における攪拌動作は、実施例1と概ね同一である。
トナーホッパ61内部のトナーの残量が少量である場合、攪拌バー44は、軸受駆動部材45により上死点位置まで回転駆動された後、自重により下死点位置まで落下する。その際、攪拌バー44は、直交部44bが軸受駆動部材45と当接すると、図12(b)に矢印Cで示す方向に移動しながら、傾斜部61aに沿って滑らかに落下し、軸部44aが軸受駆動部材45の当接部52cに衝突して停止する。このとき、攪拌バー44の跳ね返りや振動が抑止されるので、トナーの残量が正確に判定される。
【0076】
尚、軸受駆動部材45により上死点位置まで回転駆動される際、攪拌バー44は、直交部44b´がトナーホッパ61の傾斜部61aに当接すると、該当接状態を保持したまま、傾斜部61aの形状に基づき、図12(a)に矢印Dで示す方向に移動しながら上昇する。
【0077】
以上のように、本実施例のトナー攪拌装置は、実施例1のトナー攪拌装置において、軸受部材に設けられた傾斜部に代えて、トナーホッパに傾斜部を設けることにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。したがって、チャタリング現象の発生が抑止され、トナーの残量の正確な判定が可能となる。
【実施例3】
【0078】
図13は、実施例3における軸受駆動部材の構成を示す図である。
本実施例のトナー攪拌装置は、軸受駆動部材71の筒状部72に設けられた傾斜部72bの形状が、実施例1とは異なる。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号で示し、これらについての詳しい説明を省略する。
【0079】
本実施例のトナー攪拌装置において、軸受駆動部材71は、軸受部材及び駆動部として、筒状部72と、該筒状部72に連結される攪拌ギヤ53とを有する。
【0080】
軸受駆動部材71の筒状部72は、図13に示されるように、その開放端部に切り欠き部分が形成され、駆動部72a、傾斜部72b及び当接部72cを有する。
【0081】
実施例1の軸受駆動部材45では、傾斜部52bは、図8に示されるように、筒状部52を直線で切り欠くことにより形成されていた。一方、本実施例の軸受駆動部材71では、図13に示されるように、筒状部72を円弧により切り欠いて、傾斜部72bが形成される。
【0082】
本実施例のトナー攪拌装置における攪拌動作は、実施例1と概ね同一である。
トナーホッパ43内部のトナー42の残量が少量である場合、攪拌バー44は、軸受駆動部材71により上死点位置まで回転駆動された後、自重により下死点位置まで落下する。その際、攪拌バー44は、直交部44bを軸受駆動部材71に当接した状態で、回転軸方向に移動しながら滑らかに落下し、軸部44aが軸受駆動部材45の当接部72cに衝突して停止する。この落下時に、攪拌バー44は、傾斜部72bの形状に基づき、より滑らかに落下可能となるので、攪拌バー44の跳ね返りや振動の更なる抑止効果が得られる。
【0083】
以上のように、本実施例のトナー攪拌装置は、軸受駆動部材の傾斜部を円弧状に形成することにより、チャタリング現象の発生を更に抑制できる。したがって、トナーの残量をより正確に判定可能となる。
【実施例4】
【0084】
図14は、本発明の実施例4に係るトナー攪拌装置の要部構成を示す断面図である。
本実施例のトナー攪拌装置80は、軸受部材81に弾性力を付与するスプリング82を設ける構成が、実施例1とは異なる。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号で示し、これらについての詳しい説明を省略する。
【0085】
本実施例のトナー攪拌装置80において、トナーホッパ83の側壁部には、攪拌バー44を回転可能に支持する軸受部材81及び軸受駆動部材45が、それぞれ設けられている。
【0086】
軸受部材81は、トナーホッパ83の側壁部に配置され、攪拌バー44の軸部44a´を、回転可能に支持する。
【0087】
軸受部材81において、攪拌バー44を支持する支持面の背面側には、図14に示されるように、付与部材としてのスプリング82が配置されている。このスプリング82は、自然長より縮んだ状態で、一方の端部を軸受部材81に固定され、他方の端部をトナーホッパ83の内面に固定されている。そして、スプリング82は、軸受部材81及び該軸受部材81に支持される攪拌バー44に対して、図14に矢印Fで示す方向、即ち回転軸方向の弾性力を、常時付与している。
【0088】
本実施例のトナー攪拌装置80における攪拌動作は、実施例1と概ね同一である。
攪拌バー44は、スプリング82により、軸受部材81を介して付与される回転軸方向の弾性力と、軸受駆動部材45の形状とに基づき、回転軸方向の位置を規制されながら、回転を行う。そして、攪拌バー44は、軸受駆動部材45の傾斜部52bに沿って滑らかに自重落下するので、当接部52cとの衝突時における跳ね返りや振動の発生が防止される。
【0089】
以上のように、本実施例のトナー攪拌装置は、軸受部材を回転軸方向に移動可能に配置すると共に、該軸受部材を介して攪拌バーに弾性力を付与するスプリングを設けることにより、チャタリングの発生を防止可能となる。したがって、トナーの残量の正確な判定が可能となる。
【実施例5】
【0090】
図15は、実施例5における軸受駆動部材の構成を示す図である。
本実施例のトナー攪拌装置は、実施例4のトナー攪拌装置80の構成と概ね同一であり、軸受駆動部材91の筒状部92に設けられた傾斜部92bの形状が、実施例4とは異なる。
尚、本実施例において、実施例4と同一の構成については同一の符号で示し、これらについての詳しい説明を省略する。
【0091】
本実施例のトナー攪拌装置において、軸受駆動部材91は、軸受部材及び駆動部として、筒状部92と、該筒状部92に連結される攪拌ギヤ53とを有する。
【0092】
軸受駆動部材91の筒状部92は、図15に示されるように、駆動部92a、傾斜部92b及び当接部92cを有する。
【0093】
実施例1及び実施例4の軸受駆動部材45では、傾斜部52bは、図8に示されるように、筒状部52を略中心部から開放端部に向けて切り欠くことにより形成されていた。一方、本実施例の軸受駆動部材91では、図15に示されるように、筒状部92を略中心部から攪拌ギヤ53との連結部分方向に切り欠くことにより、傾斜部92bが形成される。
【0094】
本実施例のトナー攪拌装置における攪拌動作は、実施例4と概ね同一である。
攪拌バー44は、回転軸方向の位置を規制されながら回転を行い、上死点位置を通過した後、軸受駆動部材91の傾斜部92bに沿って滑らかに自重落下するので、当接部92cとの衝突時における跳ね返りや振動の発生が抑止される。
【0095】
以上のように、本実施例のトナー攪拌装置は、攪拌バーに弾性力を付与すると共に、軸受駆動部材の傾斜部の形状を変更することにより、実施例4と同様の効果を得ることができる。したがって、トナーの残量の正確な判定が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明の各実施例において、軸受部材としての軸受駆動部材が、攪拌部材としての攪拌バーとの当接部に回転軸の方向に対する傾斜を有する軸受傾斜部としての傾斜部を含むことは、あくまでも、攪拌バーが、回転軸の回転方向に沿って回転させられると共に、回転軸の軸方向に沿って移動させられるという思想を実施する一例に過ぎず、本発明はこれに限定する必要がないのはいうまでもない。
【0097】
また、本発明の各実施例では、現像材攪拌装置及び現像装置が搭載される画像形成装置として、プリンタを例に説明したが、本発明はこれに限定されない。スキャナやファクシミリ装置、コピー機、複合機等の画像形成装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の実施例1に係るトナー攪拌装置の要部構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係るプリンタの構成を示す概略側断面図である。
【図3】印刷機構部の構成を示す概略側断面図である。
【図4】本発明に係るトナー攪拌装置を含む画像形成ユニットの構成を示す側断面図(その1)である。
【図5】攪拌バーの概略斜視図である。
【図6】センサ部の構成及び動作を示す説明図である。
【図7】軸受部材の構成を示す斜視図である。
【図8】実施例1における軸受駆動部材の構成を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るトナー攪拌装置を含む画像形成ユニットの構成を示す側断面図(その2)である。
【図10】本発明に係るトナー攪拌装置の実施例1における攪拌動作を示す説明図(その1)である。
【図11】本発明に係るトナー攪拌装置の実施例1における攪拌動作を示す説明図(その2)である。
【図12】本発明の実施例2に係るトナー攪拌装置の要部構成を示す断面図である。
【図13】実施例3における軸受駆動部材の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施例4に係るトナー攪拌装置の要部構成を示す断面図である。
【図15】実施例5における軸受駆動部材の構成を示す図である。
【図16】従来のトナー攪拌装置を示す説明図である。
【符号の説明】
【0099】
10 プリンタ
23 画像形成ユニット
35 センサ部
42 トナー
43 トナーホッパ
44 攪拌バー
44a、44a´ 軸部
44b、44b´ 直交部
44c 攪拌部
45 軸受駆動部材
50 トナー攪拌装置
51 軸受部材
51a 傾斜部
52a 駆動部
52b 傾斜部
52c 当接部
53 攪拌ギヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤を収容する収容槽と、
少なくとも一つの軸部を有し、前記収容槽内に収容された前記現像剤を攪拌するための攪拌部材と、
前記軸部に係合し、該軸部を回転軸として前記攪拌部材を該回転軸の周りに回転可能且つ該回転軸の軸方向に移動可能に支持する軸受部材と、
前記攪拌部材を回転駆動する駆動部と、
前記収容槽内の前記現像剤の残量を判定する判定部と、
を備える現像剤攪拌装置であって、
前記攪拌部材は、前記回転軸の回転方向に沿って回転させられると共に、前記回転軸の軸方向に沿って移動させられる
ことを特徴とする現像剤攪拌装置。
【請求項2】
前記判定部は、所定のタイミングで前記攪拌部材の位置を検出する位置検出部を有し、検出された前記位置に基づいて、前記残量の判定を行うことを特徴とする請求項1記載の現像剤攪拌装置。
【請求項3】
前記駆動部は、前記軸受部材の端部に設けられ、前記軸部を押圧して駆動することを特徴とする請求項1記載の現像剤攪拌装置。
【請求項4】
前記軸方向への弾性力を前記攪拌部材に付与する付与部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の現像剤攪拌装置。
【請求項5】
前記軸受部材は、前記攪拌部材との当接部に、前記軸方向に対する傾斜を有する軸受傾斜部を含む
ことを特徴とする請求項1記載の現像剤攪拌装置。
【請求項6】
前記軸受傾斜部は、円弧形状の傾斜を有することを特徴とする請求項5記載の現像剤攪拌装置。
【請求項7】
前記収容槽は、前記攪拌部材の前記軸方向への移動を規制するための規制部を有する
ことを特徴とする請求項1記載の現像剤攪拌装置。
【請求項8】
前記規制部は、前記収容槽の側壁部に形成された側壁傾斜部からなることを特徴とする請求項7記載の現像剤攪拌装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか1項に記載の現像剤攪拌装置を備えることを特徴とする現像装置。
【請求項10】
請求項9に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−180885(P2009−180885A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18981(P2008−18981)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】