説明

画像形成システム及びサーバ並びにプログラム

【課題】複数の画像形成装置を備えたシステム全体の省電力化と、ユーザの使い勝手の両方を満足できる効率の良い画像形成システム、このシステムに好適に用いることができるサーバ等を提供する。
【解決手段】合計量取得手段11により取得された複数の画像形成装置2〜4の合計のジョブ実行量と、稼働状況取得手段11により取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置2〜4が省電力モードに移行するまでの移行時間が決定され、決定された移行時間が各画像形成装置2〜4に通知される。各画像形成装置では、通知された省電力モードに移行するまでの移行時間を自装置に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、相互に接続可能な複数の画像形成装置とパーソナルコンピュータ等からなるサーバを備えた画像形成システム、及び該システムに好適に用いられるサーバ、並びに該サーバに所定の動作を実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として、節電効果の高いものが従来より知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、省電力モードに移行するタイミングをプリント信号の来る間隔に基づいて、設定することができるとともに、時間帯によって省電力モードに移行するタイミングを変更することも可能な画像形成装置が提案されている。
【0004】
しかし、複数の画像形成装置がネットワークで接続される環境においては、各画像形成装置毎に省電力モードに移行するタイミングが決められていては、全体としての節電効率が良くない。
【0005】
そこで、特許文献2には、ネットワーク及びパソコンダイレクト接続の数や組み合わせに応じて省電力モードヘの移行時問を計時する技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、ジョブの履歴や統計を元に使用頻度の高いホストを特定し、頻繁に使用するホストからステータス要求があった場合には、ステータス情報を返すとともに、パワーセーブ状態を解除するが、あまり使用していないホストからのステータス要求時には、ステータスを返すだけで、パワーセーブ状態は維持したままとする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平7−251550号公報
【特許文献2】特開2000−184106号公報
【特許文献3】特開2006−334931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2に記載の技術では、単に接続台数だけで省電力モードへの移行時間が決定される。
【0009】
しかし、設置台数が少なくても使用頻度の少ない画像形成装置は、省電力モードへの移行時間を短くした方が全体の省電力効果は大きいものとなる。逆に設置台数が多くても使用頻度の多い場合は、省電力モードへの移行時間を長くした方が、ユーザにとっては使い勝手がよい場合もある。このため、特許文献2に記載の技術では、システム全体の省電力化とユーザにとっての使い勝手の両方を満たすことができないという欠点があった。
【0010】
また、特許文献3に記載の技術では、ホストの使用頻度を基に省電力モードが制御されるため、複数の画像形成装置が用いられるシステム全体の省電力化に適用できる技術ではなかった。
【0011】
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、複数の画像形成装置を備えたシステム全体の省電力化と、ユーザの使い勝手の両方を満足できる効率の良い画像形成システムを提供し、さらにはこのシステムに好適に用いることができるサーバ、並びに該サーバに所定の動作を実行させるためのプログラムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題は以下の手段によって解決される。
(1)サーバと複数の画像形成装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記サーバに備えられ、前記各画像形成装置の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況取得手段と、前記サーバに備えられ、前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、前記サーバまたは画像形成装置に備えられ、前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量と、稼働状況取得手段により取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、前記サーバに備えられ、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、各画像形成装置に備えられ、前記通知された省電力モードに移行するまでの移行時間を画像形成装置に設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
(2)前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置のジョブ実行量が含まれる前項1に記載の画像形成システム。
(3)前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置が設置されている位置的条件が含まれる前項1または2に記載の画像形成システム。
(4)サーバと複数の画像形成装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムであって、前記サーバに備えられ、前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、前記サーバまたは画像形成装置に備えられ、前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードに移行するまでの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、前記サーバに備えられ、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、各画像形成装置に備えられ、前記通知された省電力モードに移行するまでの移行時間を画像形成装置に設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
(5)前記演算手段は、さらに各画像形成装置の性能に基づいて前記移行時間を決定する前項1〜4のいずれかに記載の画像形成システム。
(6)前記演算手段は、さらに時間帯に基づいて前記移行時間を決定する前項1〜5のいずれかに記載の画像形成システム。
(7)各画像形成装置には優先順位が設定されており、前記演算手段はさらに優先順位に基づいて前記移行時間を決定する前項1〜6のいずれかに記載の画像形成システム。
(8)複数の画像形成装置がネットワークを介して接続可能なサーバであって、前記各画像形成装置の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況取得手段と、前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量と、稼働状況取得手段により取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、を備えたことを特徴とするサーバ。
(9)前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置のジョブ実行量が含まれる前項8に記載のサーバ。
(10)前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置が設置されている位置的条件が含まれる前項8または9に記載のサーバ。
(11)複数の画像形成装置がネットワークを介して接続可能なサーバであって、前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードに移行されるまでの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、を備えたことを特徴とするサーバ。
(12)前記演算手段は、さらに各画像形成装置の性能に基づいて前記移行時間を決定する前項8〜11のいずれかに記載のサーバ。
(13)前記演算手段は、さらに時間帯に基づいて前記移行時間を決定する前項8〜12のいずれかに記載のサーバ。
(14)各画像形成装置には優先順位が設定されており、前記演算手段はさらに優先順位に基づいて前記移行時間を決定する前項8〜13のいずれかに記載のサーバ。
(15)複数の画像形成装置の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況取得ステップと、前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得ステップと、前記合計量取得ステップにおいて取得された合計のジョブ実行量と、稼働状況取得ステップにおいて取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算ステップと、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知するステップと、をサーバに実行させるためのプログラム。
(16)複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得ステップと、前記合計量取得ステップにおいて取得された合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードに移行するまでの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算ステップと、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知ステップと、をサーバに実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0013】
前項(1)に記載の発明によれば、合計量取得手段により取得された複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量と、稼働状況取得手段により取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間(以下、省電力モードへの移行時間、または単に移行時間ともいう)が決定され、決定された移行時間が各画像形成装置に通知される。各画像形成装置では、通知された省電力モードへの移行時間を自装置に設定する。
【0014】
このように、各画像形成装置における省電力モードへの移行時間は、システム全体の画像形成装置の合計のジョブ実行量と、各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて決定されるから、例えば、使用頻度の多い画像形成装置は省電力モードへの移行時間を長く設定し、使用頻度の少ない画像形成装置は省電力モードへの移行時間を短く設定する等の処理が可能となる。その結果、システム全体の省電力効果を図りながら、ユーザの利便性をも確保することができる。
【0015】
前項(2)に記載の発明によれば、システム全体の画像形成装置の合計のジョブ実行量と、各画像形成装置の個別のジョブ実行量とに基づいて、省電力モードへの移行時間を決定できる。
【0016】
前項(3)に記載の発明によれば、システム全体の画像形成装置の合計のジョブ実行量と、各画像形成装置の個別の位置的条件に基づいて、省電力モードへの移行時間を決定できる。従って、例えばユーザから遠い場所に設置されている画像形成装置に対しては、省電力モードへの移行時間を短くする等の処理が可能となる。
【0017】
前項(4)に記載の発明によれば、複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置の省電力モードへの移行時間が決定されるから、合計のジョブ実行量が少ない場合は、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数も少なくすることができ、システム全体の省電力効果を図りながら、ユーザの利便性を確保することができる。
【0018】
前項(5)に記載の発明によれば、さらに各画像形成装置の個別の性能に基づいて前記移行時間が決定されるから、画像形成装置の性能が良い場合は、性能が劣るものよりも省電力モードへの移行時間を長くする等の処理が可能となる。
【0019】
前項(6)に記載の発明によれば、さらに時間帯に基づいて前記移行時間が決定されるから、例えば使用頻度の多い時間帯では使用頻度の少ない時間帯に較べて、省電力モードへの移行時間を短くする等の処理が可能となる。
【0020】
前項(7)に記載の発明によれば、各画像形成装置に設定された優先順位に基づいて前記移行時間が決定されるから、例えば同一の使用頻度の画像形成装置であれば優先順位の高い画像形成装置の省電力モードへの移行時間を長くする等の処理が可能となる。
【0021】
前項(8)に記載の発明によれば、各画像形成装置における省電力モードへの移行時間が、システム全体の画像形成装置の合計のジョブ実行量と、各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて決定されるから、例えば、使用頻度の多い画像形成装置は省電力モードへの移行時間を長く設定し、使用頻度の少ない画像形成装置は省電力モードへの移行時間を短く設定する等の処理が可能となる。その結果、システム全体の省電力効果を図りながら、ユーザの利便性をも確保することができる。
【0022】
前項(9)に記載の発明によれば、システム全体の画像形成装置の合計のジョブ実行量と、各画像形成装置の個別のジョブ実行量とに基づいて、省電力モードへの移行時間を決定できる。
【0023】
前項(10)に記載の発明によれば、システム全体の画像形成装置の合計のジョブ実行量と、各画像形成装置の個別の位置的条件に基づいて、省電力モードへの移行時間を決定できる。従って、例えばユーザから遠い場所に設置されている画像形成装置に対しては、省電力モードへの移行時間を短くする等の処理が可能となる。
【0024】
前項(11)に記載の発明によれば、例えば、合計のジョブ実行量が少ない場合は、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数も少なくすることができ、システム全体の省電力効果を図りながら、ユーザの利便性を確保することができる。
【0025】
前項(12)に記載の発明によれば、さらに各画像形成装置の個別の性能に基づいて前記移行時間が決定されるから、画像形成装置の性能が良い場合は、性能が劣るものよりも省電力モードへの移行時間を長くする等の処理が可能となる。
【0026】
前項(13)に記載の発明によれば、さらに時間帯に基づいて前記移行時間が決定されるから、例えば使用頻度の多い時間帯では使用頻度の少ない時間帯に較べて、省電力モードへの移行時間を短くする等の処理が可能となる。
【0027】
前項(14)に記載の発明によれば、各画像形成装置に設定された優先順位に基づいて前記移行時間が決定されるから、例えば同一の使用頻度の画像形成装置であれば優先順位の高い画像形成装置の省電力モードへの移行時間を長くする等の処理が可能となる。
【0028】
前項(15)に記載の発明によれば、複数の画像形成装置の稼働状況に関する情報を取得するステップと、複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得するステップと、合計量取得ステップにおいて取得された合計のジョブ実行量と、稼働状況取得ステップにおいて取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定するステップと、決定された移行時間を各画像形成装置に通知するステップと、をサーバに実行させることができる。
【0029】
前項(16)に記載の発明によれば、複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得するステップと、合計量取得ステップにおいて取得された合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定するステップと、決定された移行時間を各画像形成装置に通知するステップと、をサーバに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成システムの構成図である。
【図2】図1のシステムに用いられる課金管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】図1のシステムに用いられる画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図4】各画像形成装置の省電力モードへの移行時間を決定するためのテーブルの一例を示す図である。
【図5】サーバにより実行される各画像形成装置の省電力モードへの移行時間の決定処理を示すフローチャートである。
【図6】各画像形成装置の省電力モードへの移行時間を決定するためのテーブルの他の例を示す図である。
【図7】各画像形成装置の省電力モードへの移行時間を決定するためのテーブルのさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成システムの構成図である。この画像形成システムは、課金管理サーバ1と、複数台の画像形成装置2〜4とを備え、これらの課金管理サーバ1と画像形成装置2〜4とがネットワーク5を介して相互に接続されている。
【0032】
前記課金管理サーバ1は、パーソナルコンピュータからなり、各画像形成装置2〜4から定期的に、各画像形成装置の稼働状況に関する情報として、各画像形成装置で出力された印刷枚数に関するカウンタ情報を取得する。カウンタ情報の取得は、サーバ1から各画像形成装置2〜4に対して定期的に取得要求を送信し、各画像形成装置がこれに応動してカウンタ情報を送信することにより行われても良いし、サーバ1から取得要求を送信されることなく、各画像形成装置から定期的に送信されてくるカウンタ情報を受信することにより行われても良い。
【0033】
課金管理サーバ1は、図2に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、記憶部14、表示部15、入力装置16、ネットワークインターフェース部(ネットワークI/F部)17等を備え、システムバス18を介して互いに接続されている。
【0034】
CPU11は、ROM12に保存されているプログラムを実行することにより、サーバ1の全体を統括的に制御する。特に、この実施形態では、各画像形成装置2〜4のカウンタ情報から、画像形成装置2〜4の全体、換言すればシステム全体で実行された印刷枚数を演算・取得し、全体の印刷枚数と各画像形成装置2〜4の個別の印刷枚数とに基づいて、各画像形成装置2〜4が省電力モードに移行するまでの時間を決定する等の制御を行うが、この点については後述する。
【0035】
ROM12は、CPU11が実行するためのプログラムやその他のデータを保存する記憶媒体である。
【0036】
RAM13は、CPU11が動作用プログラムに従って動作する際の作業領域を提供する記憶媒体である。
【0037】
記憶部14は、ハードディスク等の記憶媒体からなり、各画像形成装置から取得した個別の印刷枚数(カウンタ情報)や、システム全体の印刷枚数を記憶したり、各画像形成装置2〜4の省電力モードへの移行時間を決定するための決定用テーブルを記憶したり、その他各種のアプリケーションプログラムやデータ等を保存する。
【0038】
表示部15は、CRTや液晶表示装置等からなり、各種のメッセージ及びユーザに対する入力受付画面、選択画面等を表示する。
【0039】
入力装置16は、ユーザによる入力操作に用いられるもので、キーボードやマウス等からなる。
【0040】
ネットワークインターフェース部17は、画像形成装置2〜4や他の外部機器との間で、ネットワーク5を介して、データの送受信を行う通信手段として機能する。
【0041】
図3は、画像形成装置2〜4の概略構成を示すブロック図である。なお、画像形成装置2〜4の構成はいずれも同一であるので、画像形成装置2の構成を代表して説明する。
【0042】
画像形成装置2は、コピー機能、プリンタ機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有する多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)が用いられており、CPU21と、ROM22と、RAM23と、スキャナ部24と、記憶部25と、プリンタ部26と、操作パネル27と、ネットワークコントローラ(N1C)28等を備えている。
【0043】
前記CPU21は、画像形成装置2の全体を統括制御し、コピー機能、プリンタ機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等の基本機能を使用可能に制御する。また、課金管理サーバ1にカウンタ情報等をネットワークコントローラ28を介して送信する。
【0044】
前記ROM22は、CPU21の動作プログラム等を格納するメモリである。
【0045】
前記RAM23は、CPU21が動作プログラムに基づいて動作する際の作業領域を提供するメモリである。
【0046】
前記スキャナ部24は、原稿台(図示せず)に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データを出力する読み取り手段である。
【0047】
前記記憶部25は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性の記憶デバイスにより構成されており、前述したカウンタ情報、ジョブ履歴、スキャナ部24で読み取られた原稿の画像データや、他の画像形成装置あるいはユーザ端末等から送信されてきたデータ等が記憶されている。
【0048】
前記プリンタ部26は、前記スキャナ部24で読み取られた原稿の画像データやユーザ端末からのプリントデータ等を、指示されたモードに従って印刷するものである。
【0049】
前記操作パネル27は、各種入力操作等のために使用されるものであり、メッセージや操作画面等を表示するタッチパネル式液晶等からなる表示部271と、テンキー、スタートキー、ストップキー等を備えたキー入力部272を備えている。
【0050】
前記ネットワークコントローラ28は、ネットワーク上の他の画像形成装置や、その他の外部機器例えばユーザ端末等との間での通信を制御することにより、データの送受信を行うものである。
【0051】
図4は、特定の単位時間における画像形成システム全体の印刷量(Total枚数)と各画像形成装置2〜4の個別の印刷量とから、各画像形成装置の省電力モードへの移行時間を決定するためのテーブルである。
【0052】
図4のテーブルでは、省電力モードへの移行時間として、待機モード移行時間とパワーセーブモード移行時間の2種類が決定されるものとなされている。なお、待機モードとは、操作パネル27は消灯するが、画像形成装置を直ちに使用できるモードであり、パワーセーブモードとは待機モードの状態からさらに操作パネル27以外の例えば定着装置の加熱等も抑制した省電力モードであり、ユーザによる使用要求がなされても直ちには使用できないモードである。また、特定の単位時間は、例えば直近の1時間、5時間、1日、前日の同一時間帯、前週の同一時間帯等の予め設定された時間帯である。
【0053】
図4のテーブルでは、特定の単位時間内の全体の使用枚数が50枚以下、51枚以上100枚以下、101枚以上200枚以下、201枚以上300枚以下、301枚以上に分類され、画像形成装置の個別の使用枚数については、5枚以下、6枚以上10枚以下、11枚以上20枚以下、21枚枚以上30枚以下、31枚以上に分類されている。そして、例えば全体枚数が301枚以上の場合、画像形成装置2〜4の個別の使用枚数が5枚以下では、待機モード移行時間が1分、パワーセーブモード移行時間が2分に設定されている。従って、最後の使用から1分後に待機モードに移行し、2分経過後にパワーセーブモードに移行するものとなされている。
【0054】
また、全体枚数が301枚以上の場合、画像形成装置2〜4の個別の使用枚数が5枚以上10枚以下では、待機モード移行時間が1分、パワーセーブモード移行時間が2分に、個別の使用枚数が11枚以上20枚以下では、待機モード移行時間が2分、パワーセーブモード移行時間が5分に、個別の使用枚数が21枚以上30枚以下では、待機モード移行時間が3分、パワーセーブモード移行時間が7分に、個別の使用枚数が31枚以上では、待機モード移行時間が5分、パワーセーブモード移行時間が10分に、それぞれ設定されている。
【0055】
図4のテーブルから明らかなように、システム全体の合計枚数が同じ場合、使用頻度の高い画像形成装置の方が、使用頻度の低い画像形成装置よりも省電力モードへの移行時間が長く設定されており、システム全体の省電力化を図りながら、ユーザの利便性を妨げない設定となされている。また、特定の単位時間毎に省電力モードへの移行時間が設定されているから、例えば画像形成装置の使用頻度の高い時間帯と低い時間帯とで、省電力モードへの移行時間を変更することができ、画像形成装置の実際の稼働状況に応じた最適な省電力制御が可能となる。
【0056】
図5は、課金管理サーバ1により実行される各画像形成装置の省電力モード移行時間の決定処理を示すフローチャートである。この処理は、課金管理サーバ1のCPU11が、ROM12等の記録媒体に記憶された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0057】
ステップS01では、各画像形成装置から定期的に印刷枚数(カウンタ情報)を取得し、記憶部14に記憶した後、ステップS02で、省電力モードへの移行時間の設定タイミングであるかどうかを判断する。
【0058】
設定タイミングでなければ(ステップS02でNO)、本処理を終了する。設定タイミングであれば(ステップS02でYES)、ステップS03で、ステップS01で取得した各画像形成装置の印刷枚数に基づいて、予め設定された特定の時間帯におけるシステム全体の印刷枚数と各画像形成装置の個別の印刷枚数を演算により取得・確認する。
【0059】
次いで、ステップS04で、図4のテーブルを用い、特定の時間帯におけるシステム全体の印刷枚数と各画像形成装置2〜4の個別の印刷枚数に対応する省電力モードへの移行時間を、各画像形成装置2〜4毎に決定する。そして、ステップS05で、決定された省電力モードへの移行時間を、各画像形成装置2〜4へ通知する。
【0060】
この通知を受けた各画像形成装置2〜4のCPU21は、決定された省電力モードへの移行時間を自装置に設定し、以後、サーバ1から省電力モードへの新たな移行時間が通知されるまで、設定された移行時間で省電力モードに移行する制御が行われる。
【0061】
図6は、省電力モードへの移行時間の他の決定方法を説明するためのテーブルである。図4のテーブルでは、システム全体の印刷量と各画像形成装置2〜4の個別の印刷量とに基づいて、省電力モードへの移行時間を決定するものとしたが、図6のテーブルでは、システム全体の印刷量と画像形成装置の距離とに基づいて、省電力モードへの移行時間を決定するものである。
【0062】
即ち、多くのユーザが在室している居室にある画像形成装置と、該居室から離れた位置にある画像形成装置とでは、使用頻度が相違するものと考えられることから、多数のユーザに近い距離にある画像形成装置と遠い距離にある画像形成装置とで、省電力モードへの移行時間に差を設けたものである。
【0063】
図6のテーブルでは、省電力モードへの移行時間として、図4のテーブルと同様に待機モード移行時間とパワーセーブモード移行時間の2種類が決定されるものとなされている。
【0064】
さらに、特定の単位時間内のシステム全体の使用枚数が50枚以下、51枚以上100枚以下、101枚以上200枚以下、201枚以上300枚以下、301枚以上に分類され、画像形成装置の位置的条件を、例えば多数ユーザの居室からの距離で「近い」「中間」「遠い」の3つに分類されている。そして、例えば全体枚数が101枚以上200枚以下の場合、距離の近い画像形成装置では、待機モード移行時間が5分、パワーセーブモード移行時間が10分に設定されている。従って、最後の使用から5分後に待機モードに移行し、10分経過後にパワーセーブモードに移行するものとなされている。また、距離の近い画像形成装置では、待機モード移行時間が3分、パワーセーブモード移行時間が7分に、距離の遠い画像形成装置では、待機モード移行時間が2分、パワーセーブモード移行時間が5分に、それぞれ設定されている。
【0065】
図6のテーブルから明らかなように、システム全体の合計枚数が同じ場合、ユーザからの距離が近く使用頻度の高いことが予想される画像形成装置の方が、距離の遠い画像形成装置よりも省電力モードへの移行時間が長く設定されており、システム全体の省電力化を図りながら、ユーザの利便性を妨げない設定となされている。
【0066】
なお、各画像形成装置2〜4の位置的条件についての情報は、予め課金管理サーバ1の記憶部14に記憶されていても良いし、各画像形成装置2〜4の記憶部25に記憶しておいて、サーバ1の要求に応じて、各画像形成装置2〜4がその情報をサーバに送信しても良い。
【0067】
図7は、省電力モードへの移行時間の他の決定方法を説明するためのテーブルである。この例では、システム全体の印刷量に応じて、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定するものである。
【0068】
即ち、合計のジョブ実行量が少ない場合は、ユーザの利便性を確保できる範囲で、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数を少なくするのが、省電力の観点からは望ましいことから、これを実現して、システム全体の省電力効果を図りつつユーザの利便性を確保したものである。
【0069】
図7のテーブルでは、特定の単位時間内のシステム全体の使用枚数が20枚以下、21枚以上100枚以下、101枚以上200枚以下、201枚以上300枚以下、301枚以上に分類されている。そして、システム全体の使用枚数が増えるにつれ、稼働させる画像形成装置の台数が増加すると共に、稼働させる画像形成装置の省電力モードへの移行時間も長く設定されている。一方、稼働させない画像形成装置の省電力モードへの移行時間は、3分または5分と比較的短く設定されている。なお、図7において、「稼働させる画像形成装置」とは、省電力モードへの移行時間を相対的に長く設定する画像形成装置のことであり、「稼働させない画像形成装置」とは、省電力モードへの移行時間を相対的に短く設定する画像形成装置のことである。
【0070】
このように、複数の画像形成装置の合計の印刷枚数に基づいて、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間が決定されるから、合計の印刷枚数が少ない場合は、省電力モードへの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数も少なくすることができ、システム全体の省電力効果を図りながら、ユーザの利便性を確保することができる。
【0071】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。
【0072】
例えば、ジョブが印刷でありジョブ実行量が印刷枚数である場合を説明したが、スキャン枚数やファクシミリ送信枚数であってもよく、あるいは印刷、スキャン、ファクシミリ等の全てのジョブの実行量であっても良い。
【0073】
この場合、課金管理サーバ1は各画像形成装置2〜4で実行された全てのジョブについてその実行量を取得するものとなされている。なお、ジョブ実行量として印刷枚数のみを用いる場合、課金管理サーバ1の代わりにプリントサーバを用いても良い。
【0074】
また、システム全体の印刷枚数と各画像形成装置の印刷枚数や位置的条件(距離)とに基づいて、省電力モードへの移行時間を決定したが、これらの要素に加えて、各画像形成装置の性能をも考慮して、省電力モードへの移行時間を決定しても良い。具体的には、高速印刷が可能な画像形成装置である場合は、印刷速度の遅い画像形成装置よりも使用頻度が高いものと考えられることから、図4、図6、図7のテーブルの数値に規定された省電力モードへの移行時間よりも、長く(例えば10%増し)設定しても良い。また、消費電力の少ない画像形成装置についても、図4または図6のテーブルの数値に規定された省電力モードへの移行時間よりも、長く(例えば10%増し)設定する等の処理を実施しても良い。また、カラー印刷可能な画像形成装置とモノクロ印刷のみ可能な画像形成装置が存在している場合、ある特定の時間帯はコピーやプリント業務は少ないが、ファクシミリ受信データの印刷業務が多い時間帯では、モノクロ画像形成装置の使用頻度が高くなることが予想されるから、モノクロ画像形成装置について省電力モードへの移行時間を、カラー画像形成装置よりも長く設定するといった処理も可能である。
【0075】
さらに、各画像形成装置に優先順位を設定しておき、図4や図6のテーブルにおいて、使用頻度が少ない画像形成装置や設置位置が遠い画像形成装置であっても、優先順位の高い画像形成装置の省電力モードへの移行時間を、長く(例えば10%増し)設定する等の処理を実施しても良い。また、図7の画像形成装置において、優先順位の高い画像形成装置から順に、「稼働させる画像形成装置」として決定するといった処理も可能となる。
【0076】
また、システム全体のジョブ実行量が急激に増加したような場合は、図4、図6及び図7のテーブルの制御から外れて、省電力モードへの移行時間を一律に長く設定することも可能である。
【0077】
また、システム全体のジョブ実行量と各画像形成装置2〜4の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を、サーバ1が決定するものとした。しかし、いずれかの画像形成装置2〜4が決定用のテーブルを有し、サーバ1からシステム全体のジョブ実行量と各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報を取得して、各画像形成装置2〜4の省電力モードへの移行時間を決定し、決定された移行時間をサーバ1へ送信するものとしても良い。
【0078】
また、サーバ1を画像形成装置2〜4とは別に設けたが、画像形成装置2〜4のいずれかに、サーバ1の機能を備えさせても良く、この場合はその画像形成装置がサーバとしても画像形成装置としても機能する。
【符号の説明】
【0079】
1 課金管理サーバ
2〜4 画像形成装置
5 ネットワーク
11 CPU
12 ROM
14 記憶部
17 ネットワークインターフェース部
21 CPU
25 記憶部
26 プリンタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと複数の画像形成装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムであって、
前記サーバに備えられ、前記各画像形成装置の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況取得手段と、
前記サーバに備えられ、前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、
前記サーバまたは画像形成装置に備えられ、前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量と、稼働状況取得手段により取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、
前記サーバに備えられ、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、
各画像形成装置に備えられ、前記通知された省電力モードに移行するまでの移行時間を画像形成装置に設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置のジョブ実行量が含まれる請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置が設置されている位置的条件が含まれる請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
サーバと複数の画像形成装置とがネットワークを介して接続された画像形成システムであって、
前記サーバに備えられ、前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、
前記サーバまたは画像形成装置に備えられ、前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードに移行するまでの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、
前記サーバに備えられ、前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、
各画像形成装置に備えられ、前記通知された省電力モードに移行するまでの移行時間を画像形成装置に設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
前記演算手段は、さらに各画像形成装置の性能に基づいて前記移行時間を決定する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記演算手段は、さらに時間帯に基づいて前記移行時間を決定する請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項7】
各画像形成装置には優先順位が設定されており、前記演算手段はさらに優先順位に基づいて前記移行時間を決定する請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項8】
複数の画像形成装置がネットワークを介して接続可能なサーバであって、
前記各画像形成装置の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況取得手段と、
前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、
前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量と、稼働状況取得手段により取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、
前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項9】
前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置のジョブ実行量が含まれる請求項8に記載のサーバ。
【請求項10】
前記各画像形成装置の稼働状況には、各画像形成装置が設置されている位置的条件が含まれる請求項8または9に記載のサーバ。
【請求項11】
複数の画像形成装置がネットワークを介して接続可能なサーバであって、
前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得手段と、
前記合計量取得手段により取得された合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードに移行するまでの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算手段と、
前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項12】
前記演算手段は、さらに各画像形成装置の性能に基づいて前記移行時間を決定する請求項8〜11のいずれかに記載のサーバ。
【請求項13】
前記演算手段は、さらに時間帯に基づいて前記移行時間を決定する請求項8〜12のいずれかに記載のサーバ。
【請求項14】
各画像形成装置には優先順位が設定されており、前記演算手段はさらに優先順位に基づいて前記移行時間を決定する請求項8〜13のいずれかに記載のサーバ。
【請求項15】
複数の画像形成装置の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況取得ステップと、
前記複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得ステップと、
前記合計量取得ステップにおいて取得された合計のジョブ実行量と、稼働状況取得ステップにおいて取得された各画像形成装置の個別の稼働状況に関する情報とに基づいて、各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算ステップと、
前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知するステップと、
をサーバに実行させるためのプログラム。
【請求項16】
複数の画像形成装置の合計のジョブ実行量を取得する合計量取得ステップと、
前記合計量取得ステップにおいて取得された合計のジョブ実行量に基づいて、省電力モードに移行するまでの移行時間が相対的に長く設定される画像形成装置の台数と各画像形成装置が省電力モードに移行するまでの移行時間を決定する演算ステップと、
前記決定された移行時間を各画像形成装置に通知する通知ステップと、
をサーバに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−193320(P2010−193320A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−37230(P2009−37230)
【出願日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】