説明

画像形成装置、H/W自己診断設定方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】自己診断に主眼をおき、主電源ONからユーザが操作可能となるまでの立ち上げ時間の高速化が可能な画像形成装置、H/W自己診断設定方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【解決手段】コントローラ部1が行うH/W自己診断手段として、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、画像形成装置に搭載されたタイマー設定手段を使用して、タイマーが設定された期間が経過した場合のみ、電源ONから画像形成装置が使用可能となるまでの立ち上がり時間を低速化させる詳細診断を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、H/W(ハードウェア)自己診断を行うデジタル複写機、複合機、プリンタなどの画像形成装置、H/W自己診断設定方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、装置の故障を防ぐためのメンテナンスとして、自己診断に関する技術が注目されている。例えば、工事担当者やフィールドサポート技術者が装置の設置場所に出向くことなく、メンテナンス対象装置に必要な自己診断などのメンテナンス処理を低コストで、迅速に行うことが可能な技術が開示されている(例えば特許文献1)。また、自己診断を行ない、自己診断結果について電話回線などを介して予め記録された宛先に通知することにより、正確な自己診断結果やエラー内容などを外部に通知することが可能な技術も開示されている(例えば特許文献2)。
【0003】
さらに、エラー報告がされていない画像形成装置に、遠隔管理装置からのコマンドにより、自己診断を行わせ、自己診断結果を遠隔管理装置に通知することにより、定期的にフィールドサポート技術者が装置の設置場所に出向くことなく、致命的な故障に繋がる前に、メンテナンスを行うことが可能な技術も開示されている(例えば特許文献3)。
【特許文献1】特開2002−63048号公報
【特許文献2】特開平7−312665号公報
【特許文献3】特開2007−316265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術では、装置の故障を防ぐために自己診断を行う技術が述べられているが、装置の主電源ON毎に自己診断を行うと、装置の主電源ONからユーザが操作可能となるまでの立ち上げに時間が低速化してしまうという問題があった。しかし、従来主電源ON毎に行われていたコントロール部のH/W自己診断は、経年劣化によるデバイスの故障を検出することができればよく、決まった周期毎に実施すれば信頼性は確保されるため、主電源ON毎に実施する必要はない。
【0005】
また、近年、画像形成装置の主電源ONからの立ち上がり時間の高速化が求められる中で、コントローラ部のH/W自己診断にかかる時間を短縮したいという要望が高まっている。一方、詳細な診断を実施して事故、使用環境、又は経年劣化によるH/Wの故障等を検知し、場合によっては、修理又は交換をスムーズに実施できるように検出精度を向上させたいという要望もある。
【0006】
本発明はこのような実情を鑑みてなされたものであり、自己診断に主眼をおき、主電源ONからユーザが操作可能となるまでの立ち上げ時間の高速化が可能な画像形成装置、H/W自己診断設定方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像形成装置は、データ処理を行うデータ処理手段と、ユーザの操作によりタイマー設定をするタイマー設定手段と、タイマー設定手段により設定されたタイマー設定を保存するメモリ手段と、データ処理手段によりH/W自己診断を行うH/W自己診断手段と、を備え、H/W自己診断手段は、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、タイマー設定手段により設定されたタイマー設定に基づいて、予め設定された間隔で前記詳細診断モードを選択し、詳細診断を実施することを特徴とする。
【0008】
本発明の画像形成装置は、タイマー設定手段は、詳細診断の実施時期をユーザにより設定されることを特徴とする。
【0009】
本発明の画像形成装置は、印刷を実施する印刷実施手段と、印刷実施手段により出力された印刷枚数をカウントするカウント手段と、をさらに備え、詳細診断の間隔を予め印刷枚数毎に設定し、所定の印刷枚数に達した時点で詳細診断を実施することを特徴とする。
【0010】
本発明の画像形成装置は、タイマー設定手段により設定されたタイマー設定に基づいて、画像形成装置の経年時間に反比例して詳細診断の実施間隔を変化させることを特徴とする。
【0011】
本発明の画像形成装置は、画像形成装置の情報を表示するディスプレイ手段と、カウント手段によりカウントされた印刷枚数の情報毎に、詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨枚数設定手段と、をさらに備え、実施推奨枚数設定手段により設定された印刷枚数毎に、ディスプレイ手段により表示される情報に詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする。
【0012】
本発明の画像形成装置は、画像形成装置の情報を表示するディスプレイ手段と、タイマー設定手段により設定されたタイマー設定に基づいて、画像形成装置の経年時間に反比例する詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨時期設定手段と、をさらに備え、実施推奨時期設定手段により設定された時間が経過する毎に、ディスプレイ手段により表示される情報に詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする。
【0013】
本発明の画像形成装置は、ユーザが操作する操作手段と、詳細診断の機能をユーザがOFFにする詳細診断OFF手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
本発明のH/W自己診断設定方法は、データ処理を行うデータ処理ステップと、ユーザの操作によりタイマー設定をするタイマー設定ステップと、タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定を保存するメモリステップと、データ処理ステップによりH/W自己診断を行うH/W自己診断ステップと、を備え、H/W自己診断ステップは、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定に基づいて、予め設定された間隔で前記詳細診断モードを選択し、詳細診断を実施することを特徴とする。
【0015】
本発明のH/W自己診断設定方法は、タイマー設定ステップは、詳細診断の実施時期をユーザにより設定されることを特徴とする。
【0016】
本発明のH/W自己診断設定方法は、印刷を実施する印刷実施ステップと、印刷実施ステップにより出力された印刷枚数をカウントするカウントステップと、をさらに備え、詳細診断の間隔を予め印刷枚数毎に設定し、所定の印刷枚数に達した時点で詳細診断を実施することを特徴とする。
【0017】
本発明のH/W自己診断設定方法は、タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定に基づいて、上記画像形成装置の経年時間に反比例して詳細診断の実施間隔を変化させることを特徴とする。
【0018】
本発明のH/W自己診断設定方法は、上記画像形成装置の情報を表示するディスプレイステップと、カウントステップによりカウントされた印刷枚数の情報毎に、詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨枚数設定ステップと、をさらに備え、実施推奨枚数設定ステップにより設定された印刷枚数毎に、ディスプレイステップにより表示される情報に詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする。
【0019】
本発明のH/W自己診断設定方法は、上記画像形成装置の情報を表示するディスプレイステップと、タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定に基づいて、画像形成装置の経年時間に反比例する詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨時期設定ステップと、をさらに備え、実施推奨時期設定ステップにより設定された時間が経過する毎に、ディスプレイステップにより表示される情報に詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする。
【0020】
本発明のH/W自己診断設定方法は、ユーザが操作する操作ステップと、詳細診断の機能をユーザがOFFにする詳細診断OFFステップと、をさらに備えることを特徴とする。
【0021】
本発明のプログラムは、データ処理を行う処理と、ユーザの操作によりタイマー設定をする処理と、タイマーを設定する処理より設定されたタイマー設定を保存する処理と、処理を行う処理によりH/W自己診断を行う処理と、をコンピュータに実行させ、自己診断を行う処理は、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、タイマーを設定する処理により設定されたタイマー設定に基づいて、予め設定された間隔で前記詳細診断モードを選択し、詳細診断を実施させる。
【0022】
本発明のプログラムは、タイマーを設定する処理は、詳細診断の実施時期をユーザにより設定されることをコンピュータに実行させる。
【0023】
本発明のプログラムは、印刷を実施する処理と、実施する処理により出力された印刷枚数をカウントする処理と、をコンピュータに実行させ、詳細診断の間隔を予め印刷枚数毎に設定し、所定の印刷枚数に達した時点で詳細診断を実施させる。
【0024】
本発明のプログラムは、タイマーを設定する処理により設定されたタイマー設定に基づいて、上記画像形成装置の経年時間に反比例して詳細診断の実施間隔を変化させることをコンピュータに実行させる。
【0025】
本発明のプログラムは、上記画像形成装置の情報を表示する処理と、カウントする処理によりカウントされた印刷枚数の情報毎に、詳細診断の実施推奨時期を予め設定する処理と、をコンピュータに実行させ、設定する処理により設定された印刷枚数毎に、表示する処理により表示される情報に詳細診断の実施警告を表示させる。
【0026】
本発明のプログラムは、上記画像形成装置の情報を表示する処理と、タイマーを設定する処理により設定されたタイマー設定に基づいて、画像形成装置の経年時間に反比例する詳細診断の実施推奨時期を予め設定する処理と、をコンピュータに実行させ、予め設定する処理により設定された時間が経過する毎に、表示する処理により表示される情報に詳細診断の実施警告を表示させる。
【0027】
本発明のプログラムは、ユーザが操作する処理と、詳細診断の機能をユーザがOFFにする処理と、をコンピュータに実行させる。
【0028】
本発明の記録媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、画像形成装置に搭載されたタイマー設定手段を使用して、詳細診断をタイマー設定されたときのみ実施することができる。そのため、詳細診断を実施しない簡易診断を実施する場合は、詳細診断にかかる時間を短縮する事ができるため、電源ONから画像形成装置が使用可能となるまでの立ち上がり時間の短縮することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。図示するように、本発明の実施形態に係る画像形成装置は、コントローラ部1、プロッタ部2、操作部3を備える。コントローラ部1は、CPU(Central Processing Unit)4、RAM(Random Access Memory)5、ASIC(Application Specified IC)6、NVRAM(Non Volatile Random Access Memory)7、ROM(Read-Only Memory)8を備え、データの処理を行う。プロッタ部2は、情報の印刷を実施するためのものである。操作部3は、ディスプレイ9、ユーザ設定キー10を備え、ユーザへの情報の表示し、ユーザが操作するためのものである。
【0032】
CPU4は、ROM8に格納された制御プログラムに従って、コントローラ部1の各機能を制御する。RAM5は、入力される各種データを格納することや、CPU4の作業領域として使用されるメモリである。ASIC6は、制御を行うために必要な回路を装備した回路である。NVRAM7は、不揮発性メモリであり、ユーザ設定キー10より入力された所定のタイマー設定期間の設定を保存する。ROM8は、制御プログラムやディスプレイ9の表示に必要な画像情報が格納されたメモリである。
【0033】
ディスプレイ9は、ROM8に格納された情報を基にして、画像形成装置の情報をユーザに表示する。ユーザ設定キー10は、ユーザが設定を行うための入力操作に使用されるキーである。
【0034】
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、コントローラ部1のようなコントローラユニットを備えており、コントローラ部1の自己診断のモードとして簡易診断モードと詳細診断モードと、を備える。例えば、簡易診断はデバイスへの接続のみ確認し、詳細診断はデバイスの動作を確認することが考えられる。また、例えばメモリの診断の場合、簡易診断は、メモリの接続(基板上のパターンへの接続)チェックのみを行う。具体的には、メモリアドレスが10ビット、データ8ビットの場合、155(Hex)番地にAA(Hex)、55(Hex)のデータを書込み、読み出せることを確認し、2AA(Hex)番地に55(Hex)、AA(Hex)のデータを書き、読めること等の確認を行う。一方、詳細診断は、全てのアドレスにAA(Hex)、55(Hex)を書き、読み出してRAM5の動作が正常であること等の確認を行う。尚、簡易診断および詳細診断は上述した診断だけでなく、種々変更可能であり、様々な診断方法を適用することが可能である。
【0035】
(実施形態1)
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のコントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。本実施形態では、本発明の実施形態に係る画像形成装置のコントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の例について、図2に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0036】
コントローラ部1は、画像形成装置の主電源ONされた場合に、予め設定されているタイマー設定期間の確認を行う(ステップS201)。次に、経過時間を確認し(ステップS202)、タイマー設定期間が未経過であるか否かを判断する(ステップS203)。タイマー設定期間が未経過である場合(ステップS203/YES)は、コントローラ部1は、簡易診断モードを選択してH/Wの簡易診断を行う(ステップS204)。一方、タイマー設定期間が経過している場合(ステップS203/NO)は、コントローラ部1は、詳細診断モードを選択して、H/Wの詳細診断を行う(ステップS205)。
【0037】
すなわち、上述した不揮発性メモリであるNVRAM7に記録したタイマー設定値が経過する毎に、コントローラ部1は画像形成装置の主電源ON時にH/Wの詳細診断を実施する。詳細診断が実施された後は、再びタイマーで設定された時間が決定するまでは、主電源ON時にH/Wの簡易診断を実施する。
【0038】
本実施形態により、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、画像形成装置に搭載されたタイマー機能を使用して、詳細診断をタイマー設定された期間が経過した場合のみ実施することができる。そのため、詳細診断を実施しない簡易診断の場合には、詳細診断にかかる時間を短縮する事ができるため、電源ONから画像形成装置が使用可能となるまでの立ち上がり時間を高速化することが可能となる。
【0039】
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、ユーザが設定したタイマー設定期間を基にして、コントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。本実施形態では、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、ユーザが設定したタイマー設定期間を基にして、コントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の例について、図3に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0040】
まず、ユーザはユーザ設定キー10等のユーザが操作可能な手段より、不揮発性メモリであるNVRAM7に任意のタイマー設定期間を設定する。コントローラ部1は、画像形成装置の主電源ONされた場合に、ユーザにより設定されたタイマー設定期間の確認を行う(ステップS301)。
【0041】
次に、経過時間を確認し(ステップS302)、ユーザが設定したタイマー設定期間が未経過であるか否かを判断する(ステップS303)。ユーザが設定したタイマー設定期間が未経過である場合(ステップS303/YES)は、コントローラ部1は、簡易診断モードを選択してH/Wの簡易診断を行う(ステップS304)。ユーザが設定したタイマー設定期間が経過している場合(ステップS303/NO)は、コントローラ部1は、詳細診断モードを選択して、H/Wの詳細診断を行う(ステップS305)。
【0042】
すなわち、上述した不揮発性メモリであるNVRAM7にユーザが記録した任意のタイマー設定値が経過する毎に、コントローラ部1は画像形成装置の主電源ON時にH/Wの詳細診断を実施する。詳細診断が実施された後は、再びタイマーで設定された時間が決定するまでは、主電源ON時にH/Wの簡易診断を実施する。
【0043】
本実施形態により、上述した実施形態1と同様に立ち上り時間の高速化をすることができるが、さらに詳細診断を実施する期間をユーザが任意に指定する事ができる。そのため、ユーザの希望に合わせて、詳細診断を多く実施して信頼性を向上することも、立ち上げ時間の短縮を出来る限り優先して詳細診断の実施回数を減らす事も可能となる。
【0044】
(実施形態3)
図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のプロッタ部2から出力した印刷枚数を基にして、コントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。本実施形態では、本発明の実施形態に係る画像形成装置のプロッタ部2から出力した印刷枚数を基にして、コントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の例について、図4に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0045】
まず、ユーザはユーザ設定キー10等のユーザが操作可能な手段より、不揮発性メモリであるNVRAM7に任意の詳細診断の対象となる印刷枚数を設定する。コントローラ部1は、画像形成装置の主電源ONされた場合に、ユーザにより設定された診断対象枚数の確認を行う(ステップS401)。次に、プロッタ部2から出力される印刷枚数をカウントするカウンターにより、カウントされた印刷枚数を確認し(ステップS402)、ユーザが設定した診断対象印刷枚数に未到達であるか否かを判断する(ステップS403)。ユーザが設定した印刷枚数に未到達である場合(ステップS403/YES)は、コントローラ部1は、簡易診断モードを選択してH/Wの簡易診断を行う(ステップS404)。ユーザが設定した印刷枚数に到達している場合(ステップS403/NO)は、コントローラ部1は、詳細診断モードを選択して、H/Wの詳細診断を行う(ステップS405)。
【0046】
すなわち、印刷枚数を示すカウンターの値が、上述した不揮発性メモリであるNVRAM7にユーザが記録した所定の枚数に達する毎に、H/Wの詳細診断を実施する。詳細診断を実施した後、再び設定された枚数が経過するまでは、主電源ON時にH/Wの簡易診断を実施する。
【0047】
本実施形態により、詳細診断の実施時期をプロッタ部2から出力した枚数を基準としていることで、画像形成装置の使用頻度が高くなるほど、詳細診断を頻繁に実施する。画像形成装置は一般的に使用頻度が高くなるほど故障等も発生する。そのため、故障検出を行える詳細診断頻度を画像形成装置の使用頻度にあわせて実施することが可能となる。つまり、上述した実施形態1又は2に比べて、信頼性を向上することが可能となる。一方、使用頻度が低い場合には、詳細診断の必要性は少なくなる。そのため、簡易診断を行ない、電源ONから画像形成装置が使用可能となるまでの立ち上がり時間を高速化することが可能となる。
【0048】
(実施形態4)
図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の経年時間を基にして、詳細診断の実施間隔を変化させる処理の流れの例を示すフローチャートである。本実施形態では、本発明の実施形態に係る画像形成装置の経年時間を基にして、詳細診断の実施間隔を変化させる処理の例について、図5に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0049】
まず、ユーザはユーザ設定キー10等のユーザが操作可能な手段より、不揮発性メモリであるNVRAM7に任意の値の定数を設定する。尚、上記定数は1よりも小さい値である。コントローラ部1は、画像形成装置の主電源ONされた場合に、前回に実施された詳細診断の時期の確認を行い(ステップS501)、確認した前回実施された詳細診断からの経過時間を確認する(ステップS502)。前々回に実施された詳細診断の時期の確認を行い(ステップS503)、確認した前々回実施された詳細診断から、前回実施された詳細診断までの経過時間を確認する(ステップS504)。
【0050】
次に、上記ステップS504で確認した前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に、予めユーザが設定した上記定数を乗じた値と、上記ステップS502で確認した前回に実施された詳細診断からの経過時間と、を比較する(ステップS505)。前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に、予めユーザが設定した上記定数を乗じた値よりも、前回に実施された詳細診断からの時間が経過していない場合(ステップS505/YES)は、コントローラ部1は、簡易診断モードを選択してH/Wの簡易診断を行う(ステップS506)。前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に、予めユーザが設定した上記定数を乗じた値よりも、前回に実施された詳細診断からの時間が経過している場合(ステップS505/NO)は、コントローラ部1は、詳細診断モードを選択して、H/Wの詳細診断を行う(ステップS507)。
【0051】
すなわち、上述した不揮発性メモリであるNVRAM7にユーザが記録した1よりも小さい定数を、前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に乗じて、その値を基にして詳細診断を実施する時期を設定する。つまり、画像形成装置の経年時間が過ぎるほど、詳細診断の実施頻度が高くなる。
【0052】
本実施形態により、詳細診断の実施時期を画像形成装置の経年時間と反比例するように設定しているため、画像形成装置の使用期間が長いほど頻繁に詳細診断を実施する。古くなった画像形成装置は故障頻度も増すことが容易に考えられるため、故障検出を行える詳細診断の頻度を試用期間の長さにあわせて実施することが可能となる。そのため、上述した実施形態1又は2に比べて、信頼性を向上することが可能となる。
【0053】
(実施形態5)
図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のプロッタ部2から出力した印刷枚数を基にして、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する処理の流れの例を示すフローチャートである。本実施形態では、本発明の実施形態に係る画像形成装置のプロッタ部2から出力した印刷枚数を基にして、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する処理の例について、図6に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0054】
まず、ユーザはユーザ設定キー10等のユーザが操作可能な手段より、不揮発性メモリであるNVRAM7に任意の詳細診断の実施をユーザに促す警告の対象となる印刷枚数を設定する。コントローラ部1は、画像形成装置の主電源ONされた場合に、ユーザにより設定された警告対象となる印刷枚数の確認を行う(ステップS601)。次に、プロッタ部2から出力される印刷枚数をカウントするカウンターにより、カウントされた印刷枚数を確認し(ステップS602)、ユーザが設定した印刷枚数に未到達であるか否かを判断する(ステップS603)。ユーザが設定した印刷枚数に未到達である場合(ステップS603/YES)は、コントローラ部1は、簡易診断モードを選択してH/Wの簡易診断を行う(ステップS604)。ユーザが設定した印刷枚数に到達している場合(ステップS603/NO)は、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する(ステップS605)。
【0055】
すなわち、上述した実施形態3とは異なり、ユーザが設定した印刷枚数に到達していた場合であっても、H/Wの詳細診断は実施せずに、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する。つまり、簡易診断を行ない、電源ONから画像形成装置が使用可能となるまでの立ち上がり時間を高速化することを優先させている。但し、信頼性を確保も行うために、ユーザに詳細診断が必要となる場合に、通知を行う。
【0056】
本実施形態により、プロッタ部2から出力した枚数を基準とすることで、画像形成装置の使用頻度が高くなるほど、詳細診断をユーザに促す警告を表示する頻度を高くすることが可能となる。さらに、ユーザは詳細診断の実施時期を知る事も可能になる一方で、高速で画像形成装置を立ち上げたい場合は詳細診断を省略する事が可能となる。
【0057】
(実施形態6)
図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の経年時間を基にして、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する処理の流れの例を示すフローチャートである。本実施形態では、本発明の実施形態に係る画像形成装置の経年時間を基にして、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する処理の例について、図7に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0058】
まず、ユーザはユーザ設定キー10等のユーザが操作可能な手段より、不揮発性メモリであるNVRAM7に任意の値の定数を設定する。尚、上記定数は1よりも小さい値である。コントローラ部1は、画像形成装置の主電源ONされた場合に、前回に実施された詳細診断の時期の確認を行い(ステップS701)、確認した前回実施された詳細診断からの経過時間を確認する(ステップS702)。前々回に実施された詳細診断の時期の確認を行い(ステップS703)、確認した前々回実施された詳細診断から、前回実施された詳細診断までの経過時間を確認する(ステップS704)。
【0059】
次に、上記ステップS704で確認した前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に、予めユーザが設定した上記定数を乗じた値と、上記ステップS702で確認した前回に実施された詳細診断からの経過時間と、を比較する(ステップS705)。前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に、予めユーザが設定した上記定数を乗じた値よりも、前回に実施された詳細診断からの時間が経過していない場合(ステップS705/YES)は、コントローラ部1は、簡易診断モードを選択してH/Wの簡易診断を行う(ステップS706)。前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に、予めユーザが設定した上記定数を乗じた値よりも、前回に実施された詳細診断からの時間が経過している場合(ステップS705/NO)は、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する(ステップS706)。
【0060】
すなわち、上述した不揮発性メモリであるNVRAM7にユーザが記録した1よりも小さい定数を、前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に乗じて、その値を基にして詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する時期を設定する。上記実施形態4とは異なり、前々回実施された詳細診断から前回実施された詳細診断までの経過時間に、予めユーザが設定した上記定数を乗じた値よりも、前回に実施された詳細診断からの時間が経過している場合であっても、H/Wの詳細診断は実施せずに、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する。つまり、簡易診断を行ない、電源ONから画像形成装置が使用可能となるまでの立ち上がり時間を高速化することを優先させている。但し、信頼性を確保も行うために、ユーザに詳細診断が必要となる場合に、通知を行う。
【0061】
本実施形態により、詳細診断の実施時期を画像形成装置の経年時間と反比例するように設定しているため、画像形成装置の使用期間が長いほど頻繁に詳細診断をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する。さらに、ユーザは詳細診断の実施時期を知る事も可能になる一方で、高速で画像形成装置を立ち上げたい場合は詳細診断を省略する事が可能となる。
【0062】
(実施形態7)
上記実施形態1〜6に上述したような簡易診断モードと詳細診断モードとを備えるが、詳細診断モードをOFFにすることによって、簡易診断のみを実施する。
【0063】
本実施形態より、操作部3からのユーザの入力により、詳細診断をOFFにすることが可能となるので、常に画像形成装置の立ち上げ時間を高速にすることが可能となる。
【0064】
尚、各図のフローチャートに示す処理を、CPU4が実行するためのプログラムは本発明によるプログラムを構成する。このプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、半導体記憶部や光学的及び/又は磁気的な記憶部等を用いることができる。このようなプログラム及び記録媒体を、前述した各実施形態とは異なる構成のシステム等で用い、そこのCPUで上記プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることができる。
【0065】
以上好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した画像形成装置、H/W自己診断設定方法、プログラムおよび記録媒体に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるということは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置のコントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置について、ユーザが設定したタイマー設定期間を基にして、コントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置のプロッタ部2から出力した印刷枚数を基にして、コントローラ部1がH/W自己診断を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置の経年時間を基にして、詳細診断の実施間隔を変化させる処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置のプロッタ部2から出力した印刷枚数を基にして、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る画像形成装置の経年時間を基にして、詳細診断の実施をユーザに促す警告をディスプレイ9に表示する処理の流れの例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1 コントローラ部
2 プロッタ部
3 操作部
4 CPU
5 RAM
6 ASIC
7 NVRAM
8 ROM
9 ディスプレイ
10 ユーザ設定キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理を行うデータ処理手段と、
ユーザの操作によりタイマー設定をするタイマー設定手段と、
前記タイマー設定手段により設定されたタイマー設定を保存するメモリ手段と、
前記データ処理手段によりH/W自己診断を行うH/W自己診断手段と、を備え、
前記H/W自己診断手段は、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、前記タイマー設定手段により設定されたタイマー設定に基づいて、予め設定された間隔で前記詳細診断モードを選択し、詳細診断を実施することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記タイマー設定手段は、前記詳細診断の実施時期をユーザにより設定されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
印刷を実施する印刷実施手段と、
前記印刷実施手段により出力された印刷枚数をカウントするカウント手段と、をさらに備え、
前記詳細診断の間隔を予め印刷枚数毎に設定し、所定の印刷枚数に達した時点で前記詳細診断を実施することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記タイマー設定手段により設定されたタイマー設定に基づいて、前記画像形成装置の経年時間に反比例して前記詳細診断の実施間隔を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置の情報を表示するディスプレイ手段と、
前記カウント手段によりカウントされた印刷枚数の情報毎に、前記詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨枚数設定手段と、をさらに備え、
前記実施推奨枚数設定手段により設定された印刷枚数毎に、前記ディスプレイ手段により表示される情報に詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置の情報を表示する前記ディスプレイ手段と、
前記タイマー設定手段により設定されたタイマー設定に基づいて、前記画像形成装置の経年時間に反比例する前記詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨時期設定手段と、をさらに備え、
前記実施推奨時期設定手段により設定された時間が経過する毎に、前記ディスプレイ手段により表示される情報に前記詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項7】
ユーザが操作する操作手段と、前記詳細診断の機能をユーザがOFFにする詳細診断OFF手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項8】
データ処理を行うデータ処理ステップと、
ユーザの操作によりタイマー設定をするタイマー設定ステップと、
前記タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定を保存するメモリステップと、
前記データ処理ステップによりH/W自己診断を行うH/W自己診断ステップと、を備え、
前記H/W自己診断ステップは、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、前記タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定に基づいて、予め設定された間隔で前記詳細診断モードを選択し、詳細診断を実施することを特徴とするH/W自己診断設定方法。
【請求項9】
前記タイマー設定ステップは、前記詳細診断の実施時期をユーザにより設定されることを特徴とする請求項8記載のH/W自己診断設定方法。
【請求項10】
印刷を実施する印刷実施ステップと、
前記印刷実施ステップにより出力された印刷枚数をカウントするカウントステップと、をさらに備え、
前記詳細診断の間隔を予め印刷枚数毎に設定し、所定の印刷枚数に達した時点で前記詳細診断を実施することを特徴とする請求項8記載のH/W自己診断設定方法。
【請求項11】
前記タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定に基づいて、請求項1又は2記載の画像形成装置の経年時間に反比例して前記詳細診断の実施間隔を変化させることを特徴とする請求項8又は9記載のH/W自己診断設定方法。
【請求項12】
請求項3記載の画像形成装置の情報を表示するディスプレイステップと、
前記カウントステップによりカウントされた印刷枚数の情報毎に、前記詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨枚数設定ステップと、をさらに備え、
前記実施推奨枚数設定ステップにより設定された印刷枚数毎に、前記ディスプレイステップにより表示される情報に詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする請求項10記載のH/W自己診断設定方法。
【請求項13】
請求項1又は2記載の画像形成装置の情報を表示する前記ディスプレイステップと、
前記タイマー設定ステップにより設定されたタイマー設定に基づいて、前記画像形成装置の経年時間に反比例する前記詳細診断の実施推奨時期を予め設定する実施推奨時期設定ステップと、をさらに備え、
前記実施推奨時期設定ステップにより設定された時間が経過する毎に、前記ディスプレイステップにより表示される情報に前記詳細診断の実施警告を表示することを特徴とする請求項8又は9記載のH/W自己診断設定方法。
【請求項14】
ユーザが操作する操作ステップと、前記詳細診断の機能をユーザがOFFにする詳細診断OFFステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項8から13のいずれか1項記載のH/W自己診断設定方法。
【請求項15】
データ処理を行う処理と、
ユーザの操作によりタイマー設定をする処理と、
前記タイマーを設定する処理より設定されたタイマー設定を保存する処理と、
前記処理を行う処理によりH/W自己診断を行う処理と、をコンピュータに実行させ、
前記自己診断を行う処理は、簡易診断モードと詳細診断モードを備え、前記タイマーを設定する処理により設定されたタイマー設定に基づいて、予め設定された間隔で前記詳細診断モードを選択し、詳細診断を実施させる制御プログラム。
【請求項16】
前記タイマーを設定する処理は、前記詳細診断の実施時期をユーザにより設定されることをコンピュータに実行させる請求項15記載のプログラム。
【請求項17】
印刷を実施する処理と、
前記実施する処理により出力された印刷枚数をカウントする処理と、をコンピュータに実行させ、
前記詳細診断の間隔を予め印刷枚数毎に設定し、所定の印刷枚数に達した時点で前記詳細診断を実施させる請求項15記載のプログラム。
【請求項18】
前記タイマーを設定する処理により設定されたタイマー設定に基づいて、請求項1又は2記載の画像形成装置の経年時間に反比例して前記詳細診断の実施間隔を変化させることをコンピュータに実行させる請求項15又は16記載のプログラム。
【請求項19】
請求項3記載の画像形成装置の情報を表示する処理と、
前記カウントする処理によりカウントされた印刷枚数の情報毎に、前記詳細診断の実施推奨時期を予め設定する処理と、をコンピュータに実行させ、
前記設定する処理により設定された印刷枚数毎に、前記表示する処理により表示される情報に詳細診断の実施警告を表示させる請求項17記載のプログラム。
【請求項20】
請求項1又は2記載の画像形成装置の情報を表示する処理と、
前記タイマーを設定する処理により設定されたタイマー設定に基づいて、前記画像形成装置の経年時間に反比例する前記詳細診断の実施推奨時期を予め設定する処理と、をコンピュータに実行させ、
前記予め設定する処理により設定された時間が経過する毎に、前記表示する処理により表示される情報に前記詳細診断の実施警告を表示させる請求項15又は16記載のプログラム。
【請求項21】
ユーザが操作する処理と、前記詳細診断の機能をユーザがOFFにする処理と、をコンピュータに実行させる請求項15から20のいずれか1項記載のプログラム。
【請求項22】
請求項15から21のいずれか1項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−202500(P2009−202500A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−48779(P2008−48779)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】