画像形成装置
【課題】
濃度が異なる調整パターンを同じ用紙に配置させて色材、用紙の消費を削減する画像形成装置を提供する。
【解決手段】
調整チャート生成部8で濃度補正チャートデータを生成してプリントエンジンより濃度補正チャートを印刷し、利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく濃度調整値の入力を表示/操作部2より受け付け、階調補正部9で入力された濃度調整値に基づく階調補正を行い、濃度調整値が入力されたパターンのみについて濃度補正チャートを印刷する。
濃度が異なる調整パターンを同じ用紙に配置させて色材、用紙の消費を削減する画像形成装置を提供する。
【解決手段】
調整チャート生成部8で濃度補正チャートデータを生成してプリントエンジンより濃度補正チャートを印刷し、利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく濃度調整値の入力を表示/操作部2より受け付け、階調補正部9で入力された濃度調整値に基づく階調補正を行い、濃度調整値が入力されたパターンのみについて濃度補正チャートを印刷する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機等の画像形成装置においては、画像形成装置を構成する各部の経時的な変化により、出力者の意図とは異なった画質で印刷出力されてしまう場合がある。
【0003】
このような場合には、グレー濃度や色再現性等を調整するためのキャリブレーションが行われる。
【0004】
キャリブレーションが行われる為に、調整が行われる画像形成装置から調整チャートが印刷出力される。
【0005】
特許文献1には、1枚目に濃度キャリブレーション調整チャートを出力し、2枚目に濃度調整確認とグレー補正調整チャートとを共に出力し、3枚目にグレー補正確認チャートを出力して調整作業の工数と材料消費の削減ができる色変換調整方法が提案されている。
【0006】
特許文献2には、予め調整者のチャートへの選択についての正解値とのずれを登録手段に登録しておき、その調整者が試し刷りチャート上での選択とその調整者の登録された正解値とのずれの傾向とに応じて濃度調整値が決定されて、調整者等が変化した場合でもその変化に応じて調整ムラのないカラー画像出力装置のキャリブレーション方式が提供されている。
【特許文献1】特開平10−322562号公報
【特許文献2】特開2002−232730号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、濃度が異なる調整パターンを同じ用紙に配置させて色材、用紙の消費を削減する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する為に、請求項1の発明の画像形成装置は、基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成するチャートデータ生成手段と、前記濃度補正チャートデータに基づき各パターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷する印刷手段と、印刷された濃度補正チャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付け手段と、前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段と、前記受付手段が前記濃度調整値を受付けたパターンのパターンデータのみについて基準濃度パターンと濃度補正後の調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを再構築する再構築手段とを具備し、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、全ての種類のパターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷して調整ステップに移行し、該調整ステップでは、前記印刷された濃度補正チャート上で利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付けて該入力された濃度調整値に対応するパターンのみに関して基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷し、以後、該印刷された濃度補正チャート上で利用者による濃度調整値の入力を受付ける処理を繰り返すことにより全てのパターンについて濃度補正を行うように構成される。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された色以外の色のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築するように構成される。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築するように構成される。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された濃度以外の濃度のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築するように構成される。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築するように構成される。
【0013】
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明において、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータの濃度補正チャート中における印刷位置を再構築するように構成される。
【0014】
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの発明において、基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する1種類のパターンデータを保持する保持手段を更に備え、前記チャートデータ生成手段は、前記保持手段が保持しているパターンデータに対する色指定を受付け、該指定された色に対応して基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成するように構成される。
【0015】
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかの発明において、前記濃度補正チャートは、色の濃度調整の為であるように構成される。
【0016】
また、請求項9の発明は、請求項1乃至7のいずれかの発明において、前記濃度補正チャートは、グレーバランス調整の為であるように構成される。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0018】
請求項2の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0019】
請求項3の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0020】
請求項4の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0021】
請求項5の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0022】
請求項6の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0023】
請求項7の発明によれば、1種類のパターンデータに基づき濃度補正チャートが生成される。
【0024】
請求項8の発明によれば、色の濃度調整の為の濃度補正チャートが生成される。
請求項9の発明によれば、グレーバランス調整の為の濃度補正チャートが生成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
まず、画像形成装置1について図1を参照して説明を行う。
【0027】
図1は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示すように、画像形成装置1は、表示/操作部2、制御部3、ROM(Reed Only Memory)4、RAM(Random Access Memory)5、画像処理部7を有する。
【0029】
表示/操作部2は、液晶のタッチパネルで構成されるユーザインタフェースである。
【0030】
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、画像形成装置1を統括的に制御する。
【0031】
ROM4は、画像形成装置1を動作させるファームウェアや、印刷される調整チャートの元データとなる元チャートを記憶する。
【0032】
プリントエンジン6は、感光体、現像装置、露光装置等を備え、用紙に画像データを印刷する処理を行う。
【0033】
画像処理部7は、調整チャートの画像データを生成する調整チャート生成部8と、印刷される画像データのガンマ補正を行う階調補正部9と、ガンマ補正された画像データのハーフトーン処理を行うスクリーン処理部10とを備える。
【0034】
調整チャート生成部8は、ROM5に記憶される元チャートに基づいて、調整チャートを生成する。
【0035】
調整チャートは異なる色で表現される調整パターンと、基準となる色が表現される基準パターンとからなる。
【0036】
また、調整チャート生成部8は、色指定処理部11と低線数パターン処理部12とを有している。
【0037】
色指定処理部11は、ROM5に記憶される元チャートに対して色を指定する処理を行う。
【0038】
低線数パターン処理部12は、色が指定された元チャートの基準パターン部分を低線数のライン表示になるように画像処理をする。
【0039】
この低線数パターン処理部12による処理によって、基準パターンの濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)と3種類生成される。
【0040】
階調補正部9は、記憶するLUT(LookUp Table)に基づき、印刷出力する画像データのガンマ補正を行う。
【0041】
スクリーン処理部10は、ハーフトーン処理を行う。
【0042】
ユーザは、画像形成装置1のグレーバランスや階調の調整を行う場合に、画像形成装置1より調整チャートを印刷させる。
【0043】
印刷された調整チャートには、複数の同心円で構成される円が印刷されている。
【0044】
複数の同心円で構成される円には色の基準となる基準パターンと異なる色で印刷された調整パターンとが印刷されており、調整を行うユーザは、基準パターンと同じように見える色(基準パターンに最も近いと見える色)を調整パターンから選択して、その調整パターンの値を調整値として画像形成装置1に入力する。
【0045】
すると、画像形成装置1では、入力された調整値に基づきグレーバランスや階調の調整を行う。
【0046】
次に、印刷された調整チャートについて図2を参照して説明を行う。
【0047】
図2は、印刷された調整チャートの一例を示した模式図である。
【0048】
調整チャートには、図2に示すように、複数の同心円で構成される円が左上と右上と左下と右下とにそれぞれ配置されている。
【0049】
次に調整チャートを構成する、複数の同心円で構成される円について図3を参照して説明を行う。
【0050】
図3は、図2に示す印刷された調整チャートの一部を示す模式図である。
【0051】
調整チャートの一部である、複数の同心円で構成される円は、図3に示すように、基準パターンと調整パターンとが交互に隣り合わせで配置されている。
【0052】
調整パターンは5つあり、それぞれ調整パターン1、調整パターン2、調整パターン3、調整パターン4、調整パターン5と名前が付けられている。
【0053】
基準パターンは、比較的画像形成装置1の濃度変動に強い低線数スクリーンで印刷されている。
【0054】
それと比較して、調整パターンは、実際に印刷される実使用スクリーンで印刷されていて、それぞれの調整パターンは異なる色で印刷されている。
【0055】
次に、調整チャートを印刷するための元チャートについて図4を参照して説明を行う。
【0056】
図4は、ROM5に記憶される元チャートの画像データを示す模式図である。
【0057】
元チャートは、図4に示すように、複数の同心円で構成される円が、左上と右上と左下と右下の4つ配置されて構成される。
【0058】
元チャートの一部である複数の同心円で構成される円を図5を参照して説明する。
【0059】
図5は、元チャートの画像データの一部である複数の同心円で構成される円を示す模式図である。
【0060】
図5に示すように、元チャートの一部である複数の同心円で構成される円は、同心円の重なりで生成される複数の輪の集まりとなる。
【0061】
そして、元チャートの一部は、図4に示すように、基準パターンの輪と基準パターンの輪の間に調整パターンの輪が存在する。
【0062】
複数の同心円で構成される円を外側の輪から示すと、図5に示すように、基準パターンの輪、調整パターン5の輪、基準パターンの輪、調整パターン4の輪、基準パターンの輪、調整パターン3の輪、基準パターンの輪、調整パターン2の輪、基準パターンの輪、調整パターン1の輪、基準パターンの円と配置されている。
【0063】
色の指定はこれらの輪や円に行われる。
【0064】
調整チャートの生成は、このような元チャートの一部である複数の同心円で構成される円の輪のそれぞれに、予め設定された組み合わせの色がそれぞれ指定されることによって配色される。
【0065】
図5では説明を分かり易くする為、輪と輪との境には境が明確になるように線をつけているが、実際は、輪と輪との境には線はついていない。それで、このような元チャートの一部であり複数の同心円で構成される円に色の指定がなされないと、その部分にはなにも印刷されない。つまり、図3で示した左上と右上の円だけに色の配色が行われた場合には、1枚の用紙中に、左上にひとつ、右上にひとつの調整チャートの円だけが印刷され、用紙中の左下、右下にはなにも印刷されず、1枚の用紙中に2つの調整チャートの円が印刷されることになる。
【0066】
次に、調整チャート生成部8内の色指定処理部11に記憶される配色の組み合わせについて図6を参照して説明を行う。
【0067】
図6は、色指定処理部11に記憶される配色の組み合わせについて示した表である。
【0068】
色指定処理部11では、元チャートに色を配色する処理が行われる。
【0069】
調整パターンに色を配色する処理は、元チャートの調整パターンの位置に応じた配色の組み合わせがテーブルとして存在し、その組み合わせに従って配色が行われる。
【0070】
例えば、シアンの濃度がHighの調整チャートが生成される場合には、元チャートに、図6に示すように、シアンH(High)と決められた色が、基準パターン、調整パターン1、調整パターン2、調整パターン3、調整パターン4、調整パターン5の輪に配色される。
【0071】
次に、低線数パターン処理部12の処理について図7を参照して説明する。
【0072】
図7は、低線数パターン処理部12で行われる処理を示す模式図である。
【0073】
色指定処理部11で配色された元チャートは、低線数パターン処理部12によって処理される。
【0074】
低線数パターン処理部12は、ディザ処理を利用して基準パターンを低線数パターンに変換する。
【0075】
低線数パターン処理部12は、図7(b)に示すようなマトリクスと閾値を有しており、閾値を超える画素値は255で出力し、それ以外の画素値をそのまま出力する。但し、252から254は、図7(a)に示すように後段の比較器によって判定されて0にクリップされる。
【0076】
このような処理を行うことによって、配色された元チャートの調整パターンの色は変化させずに、配色された元チャートの基準パターンの部分だけ縦のラインの低線数パターンに変換される。
【0077】
基準パターンに配色する色の画素値が252の場合には、図7(b)に示すマトリクスにおいて中央2列が255になった縦線パターンに変換され、基準パターンは薄い(Low)濃度の低線数パターンとなる。
【0078】
基準パターンに配色する色の画素値が253の場合には、図7(b)に示すマトリクスにおいて中央4列が255になった縦線パターンに変換され、基準パターンは普通(Middle)の濃度の低線数パターンとなる。
【0079】
また、基準パターンに配色する色の画素値が254の場合には、図7(b)に示すマトリクスにおいて中央6列が255になった縦線パターンに変換され、基準パターンは濃い(High)濃度の低線数パターンとなる。
【0080】
それで、基準パターンの濃度が薄くされる場合には色指定処理部11で基準パターンに252の画素値の色が配色されるように、基準パターンの濃度が普通にされる場合には色指定処理部11で基準パターンに253の画素値の色が配色されるように、基準パターンの濃度が濃くされる場合には色指定処理部11で基準パターンに254の画素値の色が配色されるように決定されている。
【0081】
そして、低線数パターン処理部12で処理された画像データは、階調補正部9でガンマ補正され、スクリーン処理部10でハーフトーン処理され、プリントエンジン6より用紙に印刷される。
【0082】
次に、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の色の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理について図8を参照して説明を行う。
【0083】
図8は、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC、M、Y、Kの調整チャートが印刷出力されて画像形成装置1の出力濃度調整が行われる様子について示す模式図である。
【0084】
まず、図8(a)に示すように、1枚の用紙に濃度がLow(薄い)のC、M、Y、Kの調整チャートが印刷される(参照番号801)。
【0085】
Low(薄い)の調整チャート(参照番号801)には、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0086】
同様に、Middle(普通)の調整チャート(参照番号802)にも、High(濃い)の調整チャート(参照番号803)にも、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0087】
このようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の3枚の調整チャートが印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、Low(薄い)のC(シアン)とK(ブラック)と、Middle(普通)のM(マゼンタ)と、High(濃い)のY(黄色)であるものとする。
【0088】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0089】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0090】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)にCMYKをそれぞれ印刷するのではなく、調整値が画像形成装置1に入力されたもの調整チャートだけが印刷される。
【0091】
すなわち、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、図8(b)に示すように、Low(薄い)が印刷される用紙にはLow(薄い)のC(シアン)とK(ブラック)とが印刷され(参照番号804)、Middle(普通)が印刷される用紙にはMiddle(普通)のM(マゼンタ)が印刷され(参照番号805)、High(濃い)が印刷される用紙にはHigh(濃い)のY(黄色)が印刷される(参照番号806)。
【0092】
このように、Low(薄い)が印刷される用紙、Middle(普通)が印刷される用紙、High(濃い)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された色についてだけ印刷されるので、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0093】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度調整値が画像形成装置1に入力される。
【0094】
例えば、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)に濃度調整の必要があると判断され、再度画像形成装置1に調整値が入力されるものとする。
【0095】
その場合には、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)の調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0096】
その際にも、前回印刷された調整チャートと同じ調整チャートが印刷されるのではなく、調整値が入力された色についての調整チャートが印刷される。
【0097】
すなわち、図8(c)に示すように、Low(薄い)が印刷される用紙にはLow(薄い)のC(シアン)が印刷され(参照番号807)、High(濃い)が印刷される用紙にはHigh(濃い)のY(黄色)が印刷される(参照番号808)。
【0098】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、Low(薄い)が印刷される用紙、Middle(普通)が印刷される用紙、High(濃い)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された色についてだけ印刷されるので、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0099】
次に、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の色の調整チャートが出力されてC,M、Y、Kの濃度調整が行われる別の処理について図9を参照して説明を行う。
【0100】
図9は、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC、M、Y、Kの調整チャートが出力されて画像形成装置1の出力濃度調整が行われる様子であり、図8を参照して説明した調整チャートの出力とは異なる出力について説明する模式図である。
【0101】
まず、図9(a)に示すように、1枚の用紙に濃度がLow(薄い)のC、M、Y、Kの調整チャートが印刷される(参照番号901)。
【0102】
Low(薄い)の調整チャート(参照番号901)には、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0103】
同様に、Middle(普通)の調整チャート(参照番号902)にも、High(濃い)の調整チャート(参照番号903)にも、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0104】
このようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の3枚の調整チャートが印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、Low(薄い)のC(シアン)とK(ブラック)と、Middle(普通)のM(マゼンタ)と、High(濃い)のY(黄色)であるものとする。
【0105】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0106】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0107】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)にCMYKをそれぞれ印刷するのではなく、調整値が画像形成装置1に入力されたもの調整チャートだけが印刷される。
【0108】
そして、調整チャートの印刷は、図8を参照して説明したようにLow(薄い)の色を1枚の調整チャートに印刷してMiddle(普通)の色を1枚の調整チャートに印刷してHigh(濃い)の色を1枚の調整チャートに印刷するのではなく、Low(薄い)の色とMiddle(普通)の色とHigh(濃い)の色とが同じ用紙に含まれてもいいようにまとめて印刷される。
【0109】
すなわち、Low(薄い)C(シアン)とK(ブラック)と、Middle(普通)のM(マゼンタ)と、High(濃い)のY(黄色)との調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号904)。
【0110】
調整値が入力された色の調整チャートが、図9(b)に示すように、1枚の用紙にまとめられて印刷されると、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されること無く色材消費量が削減され、また、Low(薄い)、Middle(普通)、High(高い)の別に調整チャートを印刷しないので用紙も削減される。
【0111】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度調整値が画像形成装置1に入力される。
【0112】
例えば、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)に濃度調整の必要があると判断され、再度画像形成装置1に、再度、調整値が入力されるものとする。
【0113】
その場合には、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)の調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成措置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0114】
調整値が入力された色の調整チャートが同じ用紙にまとめられて印刷される。
【0115】
図9(c)に示すように、すなわち、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)の調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号905)。
【0116】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、Low(薄い)が印刷される用紙、Middle(普通)が印刷される用紙、High(濃い)が印刷される用紙と濃度別に印刷される用紙が区別されることなく、同じ用紙内にLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが混じられて印刷される。
【0117】
次に、C(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の濃度の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理について図10を参照して説明を行う。
【0118】
図10は、色がC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について各色毎に1枚の用紙に濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理の様子を示す模式図である。
【0119】
まず、図10(a)に示すように、1枚の用紙にK(blacK)の濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが印刷される(参照番号1001)。
【0120】
K(blacK)の調整チャートが印刷された用紙には、上段右にK(blacK)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にK(blacK)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にK(blacK)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0121】
同様に、Y(黄色)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1002)にも、上段右にY(黄色)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にY(黄色)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にY(黄色)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0122】
同様に、M(マゼンタ)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1003)にも、上段右にM(マゼンタ)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にM(マゼンタ)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にM(マゼンタ)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0123】
同様に、C(シアン)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1004)にも、上段右にC(シアン)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にC(シアン)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にC(シアン)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0124】
このようにC、M、Y、Kの4枚の用紙が印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、K(blacK)のLow(薄い)とY(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)とC(シアン)のLow(薄い)であるものとする。
【0125】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0126】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0127】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにCMYKのそれぞれの用紙にLow(薄い)とMiddle(普通)とHigh(濃い)とが印刷されるのではなく、画像形成装置1に調整値1が入力されたも濃度の関する調整チャートだけが印刷される。
【0128】
すなわち、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、図10(b)に示すように、K(blacK)が印刷される用紙にはK(blacK)のLow(薄い)が印刷され(参照番号1005)、Y(黄色)が印刷される用紙にはY(黄色)のHigh(濃い)が印刷され(参照番号1006)、M(マゼンタ)が印刷される用紙にはM(マゼンタ)のMiddle(普通)が印刷され(参照番号1007)、C(シアン)が印刷される用紙にはC(シアン)のLow(薄い)が印刷される(参照番号1008)。
【0129】
このように、K(blacK)が印刷される用紙、Y(黄色)が印刷される用紙、M(マゼンタ)が印刷される用紙、C(シアン)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された濃度の調整チャートだけが印刷されるので、調整値が入力されなかった濃度の調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0130】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度、調整値が画像形成装置1に入力される。
【0131】
例えば、Y(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)に濃度調整の必要があると判断され、再度、画像形成装置1にそれらの調整値が入力されるものとする。
【0132】
その場合には、Y(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)の調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0133】
その際にも、前回印刷された調整チャートと同じ調整チャートが印刷されるのではなく、調整値が入力されたものの調整チャートが印刷される。
【0134】
すなわち、図10(c)に示すように、Y(黄色)が印刷される用紙にはY(黄色)のHigh(濃い)の調整チャートが印刷され(参照番号1009)、C(シアン)が印刷される用紙にはC(シアン)のLow(薄い)の調整チャートが印刷される(参照番号1010)。
【0135】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、K(blacK)が印刷される用紙、Y(黄色)が印刷される用紙、M(マゼンタ)が印刷される用紙、C(シアン)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された色についてだけ印刷されるので、調整値が入力されなかったものの調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0136】
次に、C(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の濃度の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理について図11を参照して説明を行う。
【0137】
図11は、色がC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について各色毎に1枚の用紙に濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理の様子を示す模式図である。
【0138】
まず、図11(a)に示すように、1枚の用紙にK(blacK)の濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが印刷される(参照番号1101)。
【0139】
K(blacK)の調整チャートが印刷された用紙には、上段右にK(blacK)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にK(blacK)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にK(blacK)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0140】
同様に、Y(黄色)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1102)にも、上段右にY(黄色)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にY(黄色)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にY(黄色)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0141】
同様に、M(マゼンタ)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1103)にも、上段右にM(マゼンタ)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にM(マゼンタ)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にM(マゼンタ)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0142】
同様に、C(シアン)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1104)にも、上段右にC(シアン)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にC(シアン)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にC(シアン)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0143】
このようにC、M、Y、Kの4枚の用紙が印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、K(blacK)のLow(薄い)とY(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)とC(シアン)のLow(薄い)であるものとする。
【0144】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0145】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0146】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにCMYKのそれぞれの用紙にLow(薄い)とMiddle(普通)とHigh(濃い)とが印刷されるのではなく、画像形成装置1に調整値1が入力されたも濃度の関する調整チャートだけが1枚の用紙にまとめられて印刷される。
【0147】
すなわち、K(blacK)のLow(薄い)とY(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)とC(シアン)のLow(薄い)との調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号1105)。
【0148】
調整値が入力された色の調整チャートが、図11(b)に示すように、1枚の用紙にまとめられて印刷されると、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されること無く色材消費量が削減され、また、色毎に調整チャートを印刷しないので用紙も削減される。
【0149】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度、調整値が画像形成装置1に入力される。
【0150】
例えば、C(シアン)のLow(薄い)とK(blacK)のHigh(濃い)との調整チャートに濃度調整の必要があると判断され、画像形成装置1に、再度、調整値が入力されるものとする。
【0151】
その場合には、C(シアン)のLow(薄い)とK(blacK)のHigh(濃い)との調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成措置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0152】
調整値が入力された色の調整チャートが同じ用紙にまとめられて印刷される。
【0153】
すなわち、図11(c)に示すように、C(シアン)のLow(薄い)とK(blacK)のHigh(濃い)の調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号1106)。
【0154】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、K(blacK)が印刷される用紙、Y(黄色)が印刷される用紙、M(マゼンタ)が印刷される用紙、C(シアン)が印刷される用紙と色別に印刷される用紙が区別されることなく、同じ用紙内にK(blacK)、Y(黄色)、M(マゼンタ)の調整チャートが混ぜられて印刷される。
【0155】
尚、画像形成装置1から印刷される調整チャートは、濃度調整の為の調整チャートだけでなくグレーバランス調整の為の調整チャートが調整チャート生成部7によって生成されて印刷されても良い。
【産業上の利用可能性】
【0156】
この発明は、画像形成装置において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0157】
【図1】画像形成装置1の構成を示すブロック図。
【図2】印刷された調整チャートの1例を示す模式図。
【図3】調整チャートの複数の同心円で構成される円を示す模式図。
【図4】ROM5に記憶される元チャートの画像データを示す模式図。
【図5】元チャートの一部である、複数の同心円で構成される円を示す模式図。
【図6】基準パターンと調整パターンとへの配色の組み合わせを示す模式図。
【図7】低線数パターン処理部12で行われる処理を示す模式図。
【図8】調整チャートが印刷出力される様子を示す図。
【図9】調整チャートが印刷出力される様子を示す図。
【図10】調整チャートが色の用紙別に印刷出力される様子を示す図。
【図11】調整チャートが色の用紙別に印刷出力される様子を示す図。
【符号の説明】
【0158】
1 画像形成装置
2 表示/操作部
3 制御部
4 ROM
5 RAM
6 プリントエンジン
7 画像処理部
8 調整チャート生成部
9 階調補正部
10 スクリーン処理部
11 色指定処理部
12 低線数パターン処理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機等の画像形成装置においては、画像形成装置を構成する各部の経時的な変化により、出力者の意図とは異なった画質で印刷出力されてしまう場合がある。
【0003】
このような場合には、グレー濃度や色再現性等を調整するためのキャリブレーションが行われる。
【0004】
キャリブレーションが行われる為に、調整が行われる画像形成装置から調整チャートが印刷出力される。
【0005】
特許文献1には、1枚目に濃度キャリブレーション調整チャートを出力し、2枚目に濃度調整確認とグレー補正調整チャートとを共に出力し、3枚目にグレー補正確認チャートを出力して調整作業の工数と材料消費の削減ができる色変換調整方法が提案されている。
【0006】
特許文献2には、予め調整者のチャートへの選択についての正解値とのずれを登録手段に登録しておき、その調整者が試し刷りチャート上での選択とその調整者の登録された正解値とのずれの傾向とに応じて濃度調整値が決定されて、調整者等が変化した場合でもその変化に応じて調整ムラのないカラー画像出力装置のキャリブレーション方式が提供されている。
【特許文献1】特開平10−322562号公報
【特許文献2】特開2002−232730号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、濃度が異なる調整パターンを同じ用紙に配置させて色材、用紙の消費を削減する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する為に、請求項1の発明の画像形成装置は、基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成するチャートデータ生成手段と、前記濃度補正チャートデータに基づき各パターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷する印刷手段と、印刷された濃度補正チャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付け手段と、前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段と、前記受付手段が前記濃度調整値を受付けたパターンのパターンデータのみについて基準濃度パターンと濃度補正後の調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを再構築する再構築手段とを具備し、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、全ての種類のパターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷して調整ステップに移行し、該調整ステップでは、前記印刷された濃度補正チャート上で利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付けて該入力された濃度調整値に対応するパターンのみに関して基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷し、以後、該印刷された濃度補正チャート上で利用者による濃度調整値の入力を受付ける処理を繰り返すことにより全てのパターンについて濃度補正を行うように構成される。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された色以外の色のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築するように構成される。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築するように構成される。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された濃度以外の濃度のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築するように構成される。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築するように構成される。
【0013】
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明において、前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータの濃度補正チャート中における印刷位置を再構築するように構成される。
【0014】
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの発明において、基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する1種類のパターンデータを保持する保持手段を更に備え、前記チャートデータ生成手段は、前記保持手段が保持しているパターンデータに対する色指定を受付け、該指定された色に対応して基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成するように構成される。
【0015】
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかの発明において、前記濃度補正チャートは、色の濃度調整の為であるように構成される。
【0016】
また、請求項9の発明は、請求項1乃至7のいずれかの発明において、前記濃度補正チャートは、グレーバランス調整の為であるように構成される。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0018】
請求項2の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0019】
請求項3の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0020】
請求項4の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0021】
請求項5の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0022】
請求項6の発明によれば、調整ステップ以降、入力を受け付けた濃度調整値に対応するパターンのみに関して濃度補正チャートが印刷される。
【0023】
請求項7の発明によれば、1種類のパターンデータに基づき濃度補正チャートが生成される。
【0024】
請求項8の発明によれば、色の濃度調整の為の濃度補正チャートが生成される。
請求項9の発明によれば、グレーバランス調整の為の濃度補正チャートが生成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
まず、画像形成装置1について図1を参照して説明を行う。
【0027】
図1は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示すように、画像形成装置1は、表示/操作部2、制御部3、ROM(Reed Only Memory)4、RAM(Random Access Memory)5、画像処理部7を有する。
【0029】
表示/操作部2は、液晶のタッチパネルで構成されるユーザインタフェースである。
【0030】
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、画像形成装置1を統括的に制御する。
【0031】
ROM4は、画像形成装置1を動作させるファームウェアや、印刷される調整チャートの元データとなる元チャートを記憶する。
【0032】
プリントエンジン6は、感光体、現像装置、露光装置等を備え、用紙に画像データを印刷する処理を行う。
【0033】
画像処理部7は、調整チャートの画像データを生成する調整チャート生成部8と、印刷される画像データのガンマ補正を行う階調補正部9と、ガンマ補正された画像データのハーフトーン処理を行うスクリーン処理部10とを備える。
【0034】
調整チャート生成部8は、ROM5に記憶される元チャートに基づいて、調整チャートを生成する。
【0035】
調整チャートは異なる色で表現される調整パターンと、基準となる色が表現される基準パターンとからなる。
【0036】
また、調整チャート生成部8は、色指定処理部11と低線数パターン処理部12とを有している。
【0037】
色指定処理部11は、ROM5に記憶される元チャートに対して色を指定する処理を行う。
【0038】
低線数パターン処理部12は、色が指定された元チャートの基準パターン部分を低線数のライン表示になるように画像処理をする。
【0039】
この低線数パターン処理部12による処理によって、基準パターンの濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)と3種類生成される。
【0040】
階調補正部9は、記憶するLUT(LookUp Table)に基づき、印刷出力する画像データのガンマ補正を行う。
【0041】
スクリーン処理部10は、ハーフトーン処理を行う。
【0042】
ユーザは、画像形成装置1のグレーバランスや階調の調整を行う場合に、画像形成装置1より調整チャートを印刷させる。
【0043】
印刷された調整チャートには、複数の同心円で構成される円が印刷されている。
【0044】
複数の同心円で構成される円には色の基準となる基準パターンと異なる色で印刷された調整パターンとが印刷されており、調整を行うユーザは、基準パターンと同じように見える色(基準パターンに最も近いと見える色)を調整パターンから選択して、その調整パターンの値を調整値として画像形成装置1に入力する。
【0045】
すると、画像形成装置1では、入力された調整値に基づきグレーバランスや階調の調整を行う。
【0046】
次に、印刷された調整チャートについて図2を参照して説明を行う。
【0047】
図2は、印刷された調整チャートの一例を示した模式図である。
【0048】
調整チャートには、図2に示すように、複数の同心円で構成される円が左上と右上と左下と右下とにそれぞれ配置されている。
【0049】
次に調整チャートを構成する、複数の同心円で構成される円について図3を参照して説明を行う。
【0050】
図3は、図2に示す印刷された調整チャートの一部を示す模式図である。
【0051】
調整チャートの一部である、複数の同心円で構成される円は、図3に示すように、基準パターンと調整パターンとが交互に隣り合わせで配置されている。
【0052】
調整パターンは5つあり、それぞれ調整パターン1、調整パターン2、調整パターン3、調整パターン4、調整パターン5と名前が付けられている。
【0053】
基準パターンは、比較的画像形成装置1の濃度変動に強い低線数スクリーンで印刷されている。
【0054】
それと比較して、調整パターンは、実際に印刷される実使用スクリーンで印刷されていて、それぞれの調整パターンは異なる色で印刷されている。
【0055】
次に、調整チャートを印刷するための元チャートについて図4を参照して説明を行う。
【0056】
図4は、ROM5に記憶される元チャートの画像データを示す模式図である。
【0057】
元チャートは、図4に示すように、複数の同心円で構成される円が、左上と右上と左下と右下の4つ配置されて構成される。
【0058】
元チャートの一部である複数の同心円で構成される円を図5を参照して説明する。
【0059】
図5は、元チャートの画像データの一部である複数の同心円で構成される円を示す模式図である。
【0060】
図5に示すように、元チャートの一部である複数の同心円で構成される円は、同心円の重なりで生成される複数の輪の集まりとなる。
【0061】
そして、元チャートの一部は、図4に示すように、基準パターンの輪と基準パターンの輪の間に調整パターンの輪が存在する。
【0062】
複数の同心円で構成される円を外側の輪から示すと、図5に示すように、基準パターンの輪、調整パターン5の輪、基準パターンの輪、調整パターン4の輪、基準パターンの輪、調整パターン3の輪、基準パターンの輪、調整パターン2の輪、基準パターンの輪、調整パターン1の輪、基準パターンの円と配置されている。
【0063】
色の指定はこれらの輪や円に行われる。
【0064】
調整チャートの生成は、このような元チャートの一部である複数の同心円で構成される円の輪のそれぞれに、予め設定された組み合わせの色がそれぞれ指定されることによって配色される。
【0065】
図5では説明を分かり易くする為、輪と輪との境には境が明確になるように線をつけているが、実際は、輪と輪との境には線はついていない。それで、このような元チャートの一部であり複数の同心円で構成される円に色の指定がなされないと、その部分にはなにも印刷されない。つまり、図3で示した左上と右上の円だけに色の配色が行われた場合には、1枚の用紙中に、左上にひとつ、右上にひとつの調整チャートの円だけが印刷され、用紙中の左下、右下にはなにも印刷されず、1枚の用紙中に2つの調整チャートの円が印刷されることになる。
【0066】
次に、調整チャート生成部8内の色指定処理部11に記憶される配色の組み合わせについて図6を参照して説明を行う。
【0067】
図6は、色指定処理部11に記憶される配色の組み合わせについて示した表である。
【0068】
色指定処理部11では、元チャートに色を配色する処理が行われる。
【0069】
調整パターンに色を配色する処理は、元チャートの調整パターンの位置に応じた配色の組み合わせがテーブルとして存在し、その組み合わせに従って配色が行われる。
【0070】
例えば、シアンの濃度がHighの調整チャートが生成される場合には、元チャートに、図6に示すように、シアンH(High)と決められた色が、基準パターン、調整パターン1、調整パターン2、調整パターン3、調整パターン4、調整パターン5の輪に配色される。
【0071】
次に、低線数パターン処理部12の処理について図7を参照して説明する。
【0072】
図7は、低線数パターン処理部12で行われる処理を示す模式図である。
【0073】
色指定処理部11で配色された元チャートは、低線数パターン処理部12によって処理される。
【0074】
低線数パターン処理部12は、ディザ処理を利用して基準パターンを低線数パターンに変換する。
【0075】
低線数パターン処理部12は、図7(b)に示すようなマトリクスと閾値を有しており、閾値を超える画素値は255で出力し、それ以外の画素値をそのまま出力する。但し、252から254は、図7(a)に示すように後段の比較器によって判定されて0にクリップされる。
【0076】
このような処理を行うことによって、配色された元チャートの調整パターンの色は変化させずに、配色された元チャートの基準パターンの部分だけ縦のラインの低線数パターンに変換される。
【0077】
基準パターンに配色する色の画素値が252の場合には、図7(b)に示すマトリクスにおいて中央2列が255になった縦線パターンに変換され、基準パターンは薄い(Low)濃度の低線数パターンとなる。
【0078】
基準パターンに配色する色の画素値が253の場合には、図7(b)に示すマトリクスにおいて中央4列が255になった縦線パターンに変換され、基準パターンは普通(Middle)の濃度の低線数パターンとなる。
【0079】
また、基準パターンに配色する色の画素値が254の場合には、図7(b)に示すマトリクスにおいて中央6列が255になった縦線パターンに変換され、基準パターンは濃い(High)濃度の低線数パターンとなる。
【0080】
それで、基準パターンの濃度が薄くされる場合には色指定処理部11で基準パターンに252の画素値の色が配色されるように、基準パターンの濃度が普通にされる場合には色指定処理部11で基準パターンに253の画素値の色が配色されるように、基準パターンの濃度が濃くされる場合には色指定処理部11で基準パターンに254の画素値の色が配色されるように決定されている。
【0081】
そして、低線数パターン処理部12で処理された画像データは、階調補正部9でガンマ補正され、スクリーン処理部10でハーフトーン処理され、プリントエンジン6より用紙に印刷される。
【0082】
次に、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の色の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理について図8を参照して説明を行う。
【0083】
図8は、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC、M、Y、Kの調整チャートが印刷出力されて画像形成装置1の出力濃度調整が行われる様子について示す模式図である。
【0084】
まず、図8(a)に示すように、1枚の用紙に濃度がLow(薄い)のC、M、Y、Kの調整チャートが印刷される(参照番号801)。
【0085】
Low(薄い)の調整チャート(参照番号801)には、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0086】
同様に、Middle(普通)の調整チャート(参照番号802)にも、High(濃い)の調整チャート(参照番号803)にも、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0087】
このようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の3枚の調整チャートが印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、Low(薄い)のC(シアン)とK(ブラック)と、Middle(普通)のM(マゼンタ)と、High(濃い)のY(黄色)であるものとする。
【0088】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0089】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0090】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)にCMYKをそれぞれ印刷するのではなく、調整値が画像形成装置1に入力されたもの調整チャートだけが印刷される。
【0091】
すなわち、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、図8(b)に示すように、Low(薄い)が印刷される用紙にはLow(薄い)のC(シアン)とK(ブラック)とが印刷され(参照番号804)、Middle(普通)が印刷される用紙にはMiddle(普通)のM(マゼンタ)が印刷され(参照番号805)、High(濃い)が印刷される用紙にはHigh(濃い)のY(黄色)が印刷される(参照番号806)。
【0092】
このように、Low(薄い)が印刷される用紙、Middle(普通)が印刷される用紙、High(濃い)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された色についてだけ印刷されるので、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0093】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度調整値が画像形成装置1に入力される。
【0094】
例えば、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)に濃度調整の必要があると判断され、再度画像形成装置1に調整値が入力されるものとする。
【0095】
その場合には、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)の調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0096】
その際にも、前回印刷された調整チャートと同じ調整チャートが印刷されるのではなく、調整値が入力された色についての調整チャートが印刷される。
【0097】
すなわち、図8(c)に示すように、Low(薄い)が印刷される用紙にはLow(薄い)のC(シアン)が印刷され(参照番号807)、High(濃い)が印刷される用紙にはHigh(濃い)のY(黄色)が印刷される(参照番号808)。
【0098】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、Low(薄い)が印刷される用紙、Middle(普通)が印刷される用紙、High(濃い)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された色についてだけ印刷されるので、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0099】
次に、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の色の調整チャートが出力されてC,M、Y、Kの濃度調整が行われる別の処理について図9を参照して説明を行う。
【0100】
図9は、濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)3種類についてC、M、Y、Kの調整チャートが出力されて画像形成装置1の出力濃度調整が行われる様子であり、図8を参照して説明した調整チャートの出力とは異なる出力について説明する模式図である。
【0101】
まず、図9(a)に示すように、1枚の用紙に濃度がLow(薄い)のC、M、Y、Kの調整チャートが印刷される(参照番号901)。
【0102】
Low(薄い)の調整チャート(参照番号901)には、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0103】
同様に、Middle(普通)の調整チャート(参照番号902)にも、High(濃い)の調整チャート(参照番号903)にも、左上にC(シアン)の調整チャートが配置され、右上にM(マゼンタ)の調整チャートが配置され、左下にY(黄色)の調整チャートが配置され、右下にK(ブラック)の調整チャートが配置される。
【0104】
このようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の3枚の調整チャートが印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、Low(薄い)のC(シアン)とK(ブラック)と、Middle(普通)のM(マゼンタ)と、High(濃い)のY(黄色)であるものとする。
【0105】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0106】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0107】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)にCMYKをそれぞれ印刷するのではなく、調整値が画像形成装置1に入力されたもの調整チャートだけが印刷される。
【0108】
そして、調整チャートの印刷は、図8を参照して説明したようにLow(薄い)の色を1枚の調整チャートに印刷してMiddle(普通)の色を1枚の調整チャートに印刷してHigh(濃い)の色を1枚の調整チャートに印刷するのではなく、Low(薄い)の色とMiddle(普通)の色とHigh(濃い)の色とが同じ用紙に含まれてもいいようにまとめて印刷される。
【0109】
すなわち、Low(薄い)C(シアン)とK(ブラック)と、Middle(普通)のM(マゼンタ)と、High(濃い)のY(黄色)との調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号904)。
【0110】
調整値が入力された色の調整チャートが、図9(b)に示すように、1枚の用紙にまとめられて印刷されると、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されること無く色材消費量が削減され、また、Low(薄い)、Middle(普通)、High(高い)の別に調整チャートを印刷しないので用紙も削減される。
【0111】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度調整値が画像形成装置1に入力される。
【0112】
例えば、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)に濃度調整の必要があると判断され、再度画像形成装置1に、再度、調整値が入力されるものとする。
【0113】
その場合には、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)の調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成措置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0114】
調整値が入力された色の調整チャートが同じ用紙にまとめられて印刷される。
【0115】
図9(c)に示すように、すなわち、Low(薄い)のC(シアン)とHigh(濃い)のY(黄色)の調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号905)。
【0116】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、Low(薄い)が印刷される用紙、Middle(普通)が印刷される用紙、High(濃い)が印刷される用紙と濃度別に印刷される用紙が区別されることなく、同じ用紙内にLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが混じられて印刷される。
【0117】
次に、C(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の濃度の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理について図10を参照して説明を行う。
【0118】
図10は、色がC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について各色毎に1枚の用紙に濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理の様子を示す模式図である。
【0119】
まず、図10(a)に示すように、1枚の用紙にK(blacK)の濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが印刷される(参照番号1001)。
【0120】
K(blacK)の調整チャートが印刷された用紙には、上段右にK(blacK)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にK(blacK)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にK(blacK)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0121】
同様に、Y(黄色)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1002)にも、上段右にY(黄色)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にY(黄色)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にY(黄色)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0122】
同様に、M(マゼンタ)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1003)にも、上段右にM(マゼンタ)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にM(マゼンタ)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にM(マゼンタ)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0123】
同様に、C(シアン)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1004)にも、上段右にC(シアン)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にC(シアン)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にC(シアン)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0124】
このようにC、M、Y、Kの4枚の用紙が印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、K(blacK)のLow(薄い)とY(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)とC(シアン)のLow(薄い)であるものとする。
【0125】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0126】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0127】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにCMYKのそれぞれの用紙にLow(薄い)とMiddle(普通)とHigh(濃い)とが印刷されるのではなく、画像形成装置1に調整値1が入力されたも濃度の関する調整チャートだけが印刷される。
【0128】
すなわち、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、図10(b)に示すように、K(blacK)が印刷される用紙にはK(blacK)のLow(薄い)が印刷され(参照番号1005)、Y(黄色)が印刷される用紙にはY(黄色)のHigh(濃い)が印刷され(参照番号1006)、M(マゼンタ)が印刷される用紙にはM(マゼンタ)のMiddle(普通)が印刷され(参照番号1007)、C(シアン)が印刷される用紙にはC(シアン)のLow(薄い)が印刷される(参照番号1008)。
【0129】
このように、K(blacK)が印刷される用紙、Y(黄色)が印刷される用紙、M(マゼンタ)が印刷される用紙、C(シアン)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された濃度の調整チャートだけが印刷されるので、調整値が入力されなかった濃度の調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0130】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度、調整値が画像形成装置1に入力される。
【0131】
例えば、Y(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)に濃度調整の必要があると判断され、再度、画像形成装置1にそれらの調整値が入力されるものとする。
【0132】
その場合には、Y(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)の調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0133】
その際にも、前回印刷された調整チャートと同じ調整チャートが印刷されるのではなく、調整値が入力されたものの調整チャートが印刷される。
【0134】
すなわち、図10(c)に示すように、Y(黄色)が印刷される用紙にはY(黄色)のHigh(濃い)の調整チャートが印刷され(参照番号1009)、C(シアン)が印刷される用紙にはC(シアン)のLow(薄い)の調整チャートが印刷される(参照番号1010)。
【0135】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、K(blacK)が印刷される用紙、Y(黄色)が印刷される用紙、M(マゼンタ)が印刷される用紙、C(シアン)が印刷される用紙には、濃度調整の為に調整値が入力された色についてだけ印刷されるので、調整値が入力されなかったものの調整チャートは印刷されることなく色材消費量が削減される。
【0136】
次に、C(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の濃度の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理について図11を参照して説明を行う。
【0137】
図11は、色がC(シアン)M(マゼンタ)Y(黄色)K(ブラック)の4色について各色毎に1枚の用紙に濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが出力されてC、M、Y、Kの濃度調整が行われる処理の様子を示す模式図である。
【0138】
まず、図11(a)に示すように、1枚の用紙にK(blacK)の濃度がLow(薄い)、Middle(普通)、High(濃い)の調整チャートが印刷される(参照番号1101)。
【0139】
K(blacK)の調整チャートが印刷された用紙には、上段右にK(blacK)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にK(blacK)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にK(blacK)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0140】
同様に、Y(黄色)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1102)にも、上段右にY(黄色)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にY(黄色)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にY(黄色)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0141】
同様に、M(マゼンタ)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1103)にも、上段右にM(マゼンタ)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にM(マゼンタ)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にM(マゼンタ)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0142】
同様に、C(シアン)の調整チャートが印刷された用紙(参照番号1104)にも、上段右にC(シアン)のLow(薄い)の濃度の調整チャート(基準パターンと調整パターン)が配置され、中段左にC(シアン)のMiddle(普通)の濃度の調整チャートが配置され、下段右にC(シアン)のHigh(濃い)の濃度の調整チャートが配置される。
【0143】
このようにC、M、Y、Kの4枚の用紙が印刷出力された後、ユーザが実際に調整チャートを視認して、調整の必要があると判断して調整値が入力されるものは、K(blacK)のLow(薄い)とY(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)とC(シアン)のLow(薄い)であるものとする。
【0144】
調整値の入力は、調整チャートに印刷された基準パターンに最も近い色だと見える調整パターンが選択されて入力される。
【0145】
調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成装置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0146】
しかし、濃度調整の確認の為に印刷される調整チャートは、最初に印刷したようにCMYKのそれぞれの用紙にLow(薄い)とMiddle(普通)とHigh(濃い)とが印刷されるのではなく、画像形成装置1に調整値1が入力されたも濃度の関する調整チャートだけが1枚の用紙にまとめられて印刷される。
【0147】
すなわち、K(blacK)のLow(薄い)とY(黄色)のHigh(濃い)とM(マゼンタ)のMiddle(普通)とC(シアン)のLow(薄い)との調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号1105)。
【0148】
調整値が入力された色の調整チャートが、図11(b)に示すように、1枚の用紙にまとめられて印刷されると、調整値が入力されなかった色の調整チャートは印刷されること無く色材消費量が削減され、また、色毎に調整チャートを印刷しないので用紙も削減される。
【0149】
濃度調整確認の為に印刷された調整チャートをユーザが見て、再度濃度調整の必要のあると判断した色については、再度、調整値が画像形成装置1に入力される。
【0150】
例えば、C(シアン)のLow(薄い)とK(blacK)のHigh(濃い)との調整チャートに濃度調整の必要があると判断され、画像形成装置1に、再度、調整値が入力されるものとする。
【0151】
その場合には、C(シアン)のLow(薄い)とK(blacK)のHigh(濃い)との調整値が画像形成装置1に入力されて、画像形成措置1内で色の出力の濃度調整が行われると、濃度調整の確認の為に、調整チャートが再度印刷される。
【0152】
調整値が入力された色の調整チャートが同じ用紙にまとめられて印刷される。
【0153】
すなわち、図11(c)に示すように、C(シアン)のLow(薄い)とK(blacK)のHigh(濃い)の調整チャートが1枚の用紙にまとめられて印刷される(参照番号1106)。
【0154】
このように2回目の濃度調整確認の為の調整チャートの印刷も、K(blacK)が印刷される用紙、Y(黄色)が印刷される用紙、M(マゼンタ)が印刷される用紙、C(シアン)が印刷される用紙と色別に印刷される用紙が区別されることなく、同じ用紙内にK(blacK)、Y(黄色)、M(マゼンタ)の調整チャートが混ぜられて印刷される。
【0155】
尚、画像形成装置1から印刷される調整チャートは、濃度調整の為の調整チャートだけでなくグレーバランス調整の為の調整チャートが調整チャート生成部7によって生成されて印刷されても良い。
【産業上の利用可能性】
【0156】
この発明は、画像形成装置において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0157】
【図1】画像形成装置1の構成を示すブロック図。
【図2】印刷された調整チャートの1例を示す模式図。
【図3】調整チャートの複数の同心円で構成される円を示す模式図。
【図4】ROM5に記憶される元チャートの画像データを示す模式図。
【図5】元チャートの一部である、複数の同心円で構成される円を示す模式図。
【図6】基準パターンと調整パターンとへの配色の組み合わせを示す模式図。
【図7】低線数パターン処理部12で行われる処理を示す模式図。
【図8】調整チャートが印刷出力される様子を示す図。
【図9】調整チャートが印刷出力される様子を示す図。
【図10】調整チャートが色の用紙別に印刷出力される様子を示す図。
【図11】調整チャートが色の用紙別に印刷出力される様子を示す図。
【符号の説明】
【0158】
1 画像形成装置
2 表示/操作部
3 制御部
4 ROM
5 RAM
6 プリントエンジン
7 画像処理部
8 調整チャート生成部
9 階調補正部
10 スクリーン処理部
11 色指定処理部
12 低線数パターン処理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成するチャートデータ生成手段と、
前記濃度補正チャートデータに基づき各パターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷する印刷手段と、
印刷された濃度補正チャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付け手段と、
前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段と、
前記受付手段が前記濃度調整値を受付けたパターンのパターンデータのみについて基準濃度パターンと濃度補正後の調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを再構築する再構築手段と
を具備し、
濃度補正チャートの印刷指示に基づき、全ての種類のパターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷して調整ステップに移行し、該調整ステップでは、前記印刷された濃度補正チャート上で利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付けて該入力された濃度調整値に対応するパターンのみに関して基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷し、以後、該印刷された濃度補正チャート上で利用者による濃度調整値の入力を受付ける処理を繰り返すことにより全てのパターンについて濃度補正を行う画像形成装置。
【請求項2】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された色以外の色のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された濃度以外の濃度のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータの濃度補正チャート中における印刷位置を再構築する
請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する1種類のパターンデータを保持する保持手段
を更に備え、
前記チャートデータ生成手段は、前記保持手段が保持しているパターンデータに対する色指定を受付け、該指定された色に対応して基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成する
請求項1乃至6のいずれか記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記濃度補正チャートは、色の濃度調整の為である
請求項1乃至7のいずれか記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記濃度補正チャートは、グレーバランス調整の為である
請求項1乃至7のいずれか記載の画像形成装置。
【請求項1】
基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成するチャートデータ生成手段と、
前記濃度補正チャートデータに基づき各パターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷する印刷手段と、
印刷された濃度補正チャート上の利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付ける受付け手段と、
前記受付手段が受付けた任意のパターンの濃度調整値に基づき該任意のパターンの階調補正を行う階調補正手段と、
前記受付手段が前記濃度調整値を受付けたパターンのパターンデータのみについて基準濃度パターンと濃度補正後の調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを再構築する再構築手段と
を具備し、
濃度補正チャートの印刷指示に基づき、全ての種類のパターン毎に基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷して調整ステップに移行し、該調整ステップでは、前記印刷された濃度補正チャート上で利用者の視認による基準濃度パターンと調整濃度パターンの濃淡比較に基づく任意のパターンの濃度調整値の入力を受付けて該入力された濃度調整値に対応するパターンのみに関して基準濃度パターンと調整濃度パターンが並置された濃度補正チャートを印刷し、以後、該印刷された濃度補正チャート上で利用者による濃度調整値の入力を受付ける処理を繰り返すことにより全てのパターンについて濃度補正を行う画像形成装置。
【請求項2】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された色以外の色のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、各色の1濃度分のパターンデータが1頁に配置された該濃度数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力された濃度以外の濃度のパターンデータを該当する頁から削除したチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記チャートデータ生成手段は、濃度補正チャートの印刷指示に基づき、同じ色の濃度数分のパターンデータが1頁に配置された該色数に対応する頁分のチャートデータを生成し、
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータを1頁にまとめたチャートデータを再構築する
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記再構築手段は、前記調整ステップ以降、前記濃度調整値が入力されたパターンのパターンデータの濃度補正チャート中における印刷位置を再構築する
請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する1種類のパターンデータを保持する保持手段
を更に備え、
前記チャートデータ生成手段は、前記保持手段が保持しているパターンデータに対する色指定を受付け、該指定された色に対応して基準濃度パターンと調整濃度パターンを並置して印刷する濃度補正チャートデータを生成する
請求項1乃至6のいずれか記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記濃度補正チャートは、色の濃度調整の為である
請求項1乃至7のいずれか記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記濃度補正チャートは、グレーバランス調整の為である
請求項1乃至7のいずれか記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−164620(P2010−164620A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−4629(P2009−4629)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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