画像表示装置および携帯情報端末
【課題】 使用者が視認することが容易な画像を表示する画像表示装置を提供する。
【解決手段】 画像表示装置100は、画像情報を受取り、その画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、画像情報と、検出部103が検出した輝度情報とを受信し、輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部109と、階調が調整された画像情報を調整部109から受取り、その画像情報を表示する表示部110とを備える。画像表示装置100は、被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部101をさらに備える。
【解決手段】 画像表示装置100は、画像情報を受取り、その画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、画像情報と、検出部103が検出した輝度情報とを受信し、輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部109と、階調が調整された画像情報を調整部109から受取り、その画像情報を表示する表示部110とを備える。画像表示装置100は、被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部101をさらに備える。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像表示装置および携帯情報端末に関し、特に、携帯電話機の液晶ディスプレイとして用いられる画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機でも、撮像素子を備えたものがある。このような携帯電話機では、撮影した映像を携帯電話機の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid CrystalDisplay)で表示するような機能を有する。この場合、撮影される映像の輝度は、撮像素子に入射する外光の強さによって決まり、たとえば明るい場所で撮影した映像は、LCDに明るく表示され、暗い状況で撮影された映像は、LCD上で暗く表示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】極端に明るい場所または暗い場所で撮影した映像は、その輝度が極端に大きいかまたは小さくなっており、そのままの輝度でLCDで表示すると使用者がその画像を視認することが困難になるという問題があった。
【0004】さらに、近年、携帯電話機の表示部として、カラータイプのLCDが用いられる。撮像素子で、特定の色彩の輝度が極端に大きい映像が撮影されて、この映像がそのままカラータイプのLCDに表示されると、使用者がその画像を視認することが困難になるという問題があった。
【0005】そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、使用者が視認しやすい画像情報を表示することができる画像表示装置および携帯情報端末を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に従った画像表示装置は、画像情報から輝度情報を検出する検出部と、画像情報と、検出部が検出した輝度情報とを受取り、その輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部と、階調が調整された画像情報を調整部から受取り、その画像情報を表示する表示部とを備える。
【0007】このように構成された画像表示装置では、輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する。そのため、輝度情報に応じて、使用者が画像情報を視認しやすいように画像情報の階調を調整することができるため、表示部では、使用者が視認しやすいように階調が調整された画像を表示することができる。
【0008】また好ましくは、画像表示装置は、被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部をさらに備える。撮像部は、生成した画像情報を検出部に送る。この場合、被写体からの光を撮像部で電気信号に変換し、その信号が検出部へ送られるため、撮影した画像の輝度に基づき、使用者が視認しやすい画像情報を表示部で表示することができる。
【0009】また好ましくは、画像表示装置は、画像情報を受信する受信部をさらに備える。受信部は、受信した画像情報を検出部に送る。この場合、発信部から発信された画像情報の輝度に基づき、調整部が階調を調整するため、使用者が視認しやすい画像情報を表示部で表示することができる。
【0010】また好ましくは、検出部は、画像情報全体の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を調整部に送る。この場合、画像情報全体の輝度に基づいて画像情報の階調を調整することができ、全体として、視認しやすい画像情報を表示部が表示することができる。
【0011】また好ましくは、検出部は、自動露光部を含む。また好ましくは、検出部は、画像情報内の特定の色彩の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を調整部に送る。この場合、画像情報内の色彩の輝度に基づいてその色彩の階調を調整することができる。
【0012】また好ましくは、検出部は、オートホワイトバランス部を含む。また好ましくは、画像表示装置は、調整部が受取る画像情報の輝度と、表示部で表示する画像情報の階調との関係を示す複数のデータを記憶した記憶部をさらに備える。調整部は、受取った輝度情報に応じて記憶部内の複数のデータのいずれか1つに従って画像情報の階調を調整する。この場合、複数のデータでの階調をさまざまに設定しておくことにより、それらの複数のデータのいずれかに従って使用者が視認しやすいように画像情報の階調を設定することができる。
【0013】また好ましくは、複数のデータは、画像情報全体の輝度に関するものである。また好ましくは、複数のデータは画像情報の特定の色彩の輝度に関するものである。
【0014】また好ましくは、画像表示装置は、検出部から輝度情報を受取り、その輝度情報に基づいて複数のデータのいずれかを選択するための選択信号を生成して、その選択信号を調整部に送る中央処理部をさらに備える。選択信号を受取った調整部は、その選択信号に応じて複数のデータのいずれか1つを選択する。この場合、中央処理部により、複数のデータのいずれかを選択するための選択信号を生成するため、その後の処理において、調整部が複数のデータのいずれかを選択することが容易となる。
【0015】また好ましくは、表示部は、携帯端末の液晶表示部である。この発明の別の局面に従った画像表示装置は、画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する表示部とを備える。
【0016】このように構成された画像表示装置では、撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出し、この輝度情報に応じて、受信部で受信された画像情報の階調を調整する。その結果、画像表示装置の周囲の輝度に応じて、受信部が受信した画像の階調を調整することができ、使用者が視認しやすい画像情報を表示部で表示することができる。
【0017】この発明の1つの局面に従った携帯情報端末は、画像を表示する液晶表示装置と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、液晶表示装置に表示すべき画像の階調を調整する調整部とを備える。
【0018】通常、携帯情報端末に搭載するような安価で小型の液晶表示装置の画像表示品質は低いが、この発明に従った携帯情報端末では、画像の階調を調整することにより、使用者が視認しやすい表示画面を得ることができる。
【0019】また、携帯情報端末が使用される場所は、たとえば屋内または屋外があり、使用される時間も、昼間、夕方または夜などであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。そのため、一律の階調とすると、使用者が視認することが困難な場合がある。この発明では、周囲の状況(明るさ、または色など)に合わせて、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0020】この発明の別の局面に従った携帯情報端末は、画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備える。
【0021】通常、携帯情報端末に搭載するような安価で小型の液晶表示装置の画像表示品質は低いが、この発明に従った携帯情報端末では、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0022】また、調整部は、受信部で受信された画像情報に対応する画像情報から輝度情報を検出し、この輝度情報に基づき、画像情報の階調が調整される。そのため、使用者が視認しやすい画像を表示することができる。
【0023】また好ましくは、受信部は、ワールドワイドウェブ(World Wide Web:WWW)サーバまたはメールサーバから発信された画像情報を受信する。
【0024】この発明のさらに別の局面に従った携帯情報端末は、画像情報を受信する受信部と、この受信部により受信された画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調が調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備える。
【0025】通常、携帯情報端末に搭載するような安価で小型の液晶表示装置の画像表示品質は低いが、この発明に従った携帯情報端末では、画像の階調を調整することで使用者が視認しやすい表示画像を提供することができる。
【0026】また、携帯情報端末が使用される場所は、たとえば屋内または屋外があり、使用される時間も、昼間、夕方または夜などであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。そのため、一律の階調とすると、使用者が視認することが困難な場合がある。この発明では、周囲の状況(明るさ、または色など)に合わせて、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、この発明の実施の形態1に従った画像表示装置のブロック図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従った画像表示装置100は、画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、画像情報と、検出部103が検出した輝度情報とを受取り、輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部109と、階調が調整された画像情報を調整部109から受取り、その画像情報を表示する表示部110とを備える。
【0029】画像表示装置100は、被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部101をさらに備える。撮像部101は、生成した画像情報を、アンプ102を介して検出部103に送る。
【0030】検出部103は、自動露光部106を有する。検出部103は、画像情報全体の輝度を認識し、認識した輝度情報を調整部109に送る。
【0031】画像表示装置100は、調整部109が受取る画像情報の輝度と、表示部110で表示する画像情報の階調との関係を示す複数のデータを記憶した記憶部108をさらに備える。調整部109は、受取った輝度情報に応じて記憶部108内の複数のデータのいずれか1つに従って画像情報の階調を調整する。
【0032】画像表示装置100は、検出部103から輝度情報を受取り、輝度情報に基づいて複数のテーブルのいずれかを選択するための選択信号を生成して、その選択信号を調整部109に送る中央処理部104をさらに備える。選択信号を受信した調整部109は選択信号に応じて複数のデータのいずれか1つを選択する。表示部110は、携帯端末の液晶表示部である。
【0033】画像表示装置100は、CCD(Charge Coupled Device)111と、CCD111から画像情報を受取る検出部103と、検出部103から輝度情報を受取る中央処理部104と、CCD111から画像情報を受取るインターフェイス105と、インターフェイス105から画像情報を受取り、かつ、中央処理部104から輝度情報を受取るLCD112とを備える。
【0034】CCD(Charge Coupled Device)内に撮像部101とアンプ102が設けられる。CCD111は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で置換えることも可能である。
【0035】アンプ102は、3つの増幅回路102a、102bおよび102cを有する。赤色の輝度に関する電気信号を増幅回路102aが増幅する。緑色の輝度に関する電気信号を増幅回路102bが増幅する。青色の輝度に関する電気信号を増幅回路102cが増幅する。
【0036】検出部103内に自動露光部106が設けられる。自動露光部106は、画像情報全体の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を中央処理部104に伝える。また、検出した輝度情報に基づいて撮像部101の露光時間を制御する。
【0037】中央処理部104はCPU(central processing unit)であり、検出部103からの輝度情報に関する信号を受取り、この信号に基づき選択信号を調整部109に送る。
【0038】インターフェイス105は、CCD111から送られた画像情報の信号を加工して、その信号を調整部109が解読できるようにする。なお、CCD111から送られた信号を直接調整部109が解読できるのであれば、インターフェイス105を設ける必要はない。
【0039】LCD112は、中央処理部104から輝度情報を受けとり、インターフェイス105から画像情報を受取る調整部109と、調整部109で用いるデータを記憶する記憶部108と、調整部109から画像情報を受けて、画像情報を表示する表示部110とを有する。
【0040】記憶部108は、ROM(read only memory)または、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置で構成される。表示部110は、携帯電話機の液晶ディスプレイであり、モノクロまたはカラーのいずれもが用いられる。さらに、反射型または透過型のいずれも使用することができる。
【0041】次に、図1で示す画像表示装置の動作について説明する。なお、図1中の細い矢印121〜125は、画像情報についての信号の流れを示し、白抜きの太い矢印131〜135は、輝度情報などの制御信号の流れを示す。
【0042】CCD111の撮像部101は、被写体からの光を受けて、この光を電気信号に変換する。変換された電気信号が矢印121で示すようにアンプ102に伝えられる。
【0043】撮像部101から送られてきた電気信号は、赤色、緑色および青色に関する電気信号に分けられ、それぞれの色の信号が3つの増幅回路102a、102bおよび102cに送られる。赤色の輝度に関する電気信号、緑色の輝度に関する電気信号および青色の輝度に関する電気信号を増幅回路102a、102bおよび102cが増幅する。
【0044】アンプ102により増幅された信号は矢印122で示すように検出部103へ送られる。また、アンプ102で増幅された映像情報は矢印123で示すようにインターフェイス105へ送られる。
【0045】検出部103は、送られた画像情報から、輝度情報を検出する。ここで、輝度情報の検出方法としては、画像情報上の任意の複数点の輝度を積算し、その輝度を、画像情報の全体の輝度として認識してもよい。また、画像情報のすべての点の輝度を積算し、その輝度を画像情報の全体の輝度として認識してもよい。
【0046】自動露光部106が画像情報全体の輝度を認識すると、自動露光部106は矢印132で示すように、輝度情報を中央処理部104に送る。検出部103は、画像情報全体の輝度を認識し、認識した輝度情報を調整部109に送る。
【0047】図2は、輝度情報を示すグラフである。図2を参照して、検出部103は、画像情報の全体の輝度を、0〜256の段階のいずれかであると認識する。0〜256の数字は、輝度の強度を示し、もっとも輝度が小さい場合に、輝度が0となり、最も輝度が大きい場合に輝度が256となる。
【0048】輝度が0〜128の領域が低輝度領域200Bであり、輝度が129〜256の領域が高輝度領域200Aである。自動露光部106で検出した輝度が点200で表わされ、この点200は高輝度領域200Aに属するとする。検出部103の自動露光部106は、この輝度情報、すなわち、点200の輝度情報を中央処理部104に伝える。
【0049】自動露光部106は、図2で示すように、画像領域全体の輝度が点200で示すように高輝度領域200Aに位置すれば、自動露光部106は、撮像部101に対して、露光時間を40msとするように撮像部101に対して矢印131で示すように制御信号を送る。これに対して、点200で表される画像情報全体の輝度が低輝度領域200Bに位置すれば、たとえば露光時間を60msとするように矢印131で示すように自動露光部106は撮像部101に対して制御信号を送る。
【0050】自動露光部106は、検出した画像情報の輝度に応じて、輝度を最適化させるために撮像部101をフィードバック制御する。
【0051】検出部103から輝度情報を受取った中央処理部104は、この信号が高輝度領域200Aに属するか、または低輝度領域200Bに属するかを判断する。
【0052】図3は、調整部109の動作を示すフローチャートである。図4は、記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の輝度と、表示部で表示する画像の階調との関係を示すデータを示すグラフである。図3および図4を参照して、調整部109は、中央処理部104からの選択信号を受取り画像情報の全体の輝度が0〜128であるか、すなわち、全体の輝度が低輝度領域200Bに属するか否かを判断する(ステップ31S)。
【0053】全体の輝度が0〜128であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108内のテーブル1を矢印135で示すように読出す(ステップ32S)。
【0054】図4中の横軸「入力」は、インターフェイス105から調整部109へ入力されたの画像情報全体の輝度を示し、縦軸「出力」は、調整部109から表示部110へ出力される画像情報全体の輝度を示す。図4で示す画像情報と表示部で表示する画像の階調との関係を示す複数のデータとしてのテーブル1および2は画像情報全体の輝度に関するものである。
【0055】アンプ102から矢印123で示す方向に伝えられた画像情報は、インターフェイス105を介して、矢印124で示すように調整部109に伝えられる。調整部109は、インターフェイス105から伝えられた画像情報の入力をもとに、図4のテーブル1に従って矢印125で示すように表示部110に出力する画像の出力を調整する。すなわち、図4で示すテーブル1に従い、調整部109は階調の調整を行なう。テーブル1では、全体的に出力を増すような傾向となっている。このテーブル1のデータに従い、表示部110では、画像情報が表示される。
【0056】これに対して、ステップ31Sにおいて、全体の輝度が128を超えていれば、調整部109は、図4のテーブル2を使用して輝度を調整する(ステップ33S)。図4のテーブル2では、出力が、入力の1次関数で表わされるような形となる。このテーブル2に従い、表示部110で画像情報が表示される。選択信号を受信した調整部109は、選択信号に応じて複数のテーブル1および2のいずれか1つを選択する。このテーブル2のデータに従い、表示部110では、画像情報が表示される。
【0057】このように構成された画像表示装置100では、検出部103が検出した輝度に従い調整部109は、表示部110で表示する画像の階調を調整する。そのため、検出部103が認識した輝度に応じて表示部110で、使用者が視認しやすい階調として画像情報を表示することができる。
【0058】また、検出部103を構成する自動露光部106は、本来、画像表示装置100に組み込まれているものであり、新たな構成を増やすことなく使用者が視認しやすい画像を表示部110で表示することができる。
【0059】また、この発明に従った画像表示装置100は、携帯電話機に代表される携帯情報端末として用いられる。携帯情報端末として用いられる画像表示装置は、画像を表示する液晶表示装置としてのLCD112と、画像を撮像する撮像部101と、この撮像部101により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、この検出部103により検出された輝度情報に応じて、LCDに表示すべき画像の階調を調整する調整部109とを備える。
【0060】通常、携帯情報端末に搭載するような液晶表示装置としてのLCD112は、安価で小型の表示装置であり、画像表示品質が低い。しかしながら、この発明により、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0061】さらに、携帯情報端末が使用される場所は、室内または室外があり、さらに、使用される時間も、昼間、夕方または夜などであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。そのため、階調が一律では使用者が視認しにくい場合がある。この発明では、周囲の状況(明るさ、色など)に合わせて画像の階調を調整することで、適切で見やすい表示画像を得ることができる。
【0062】(実施の形態2)図5は、この発明の実施の形態2に従った画像表示装置のブロック図である。
【0063】図5を参照して、この発明の実施の形態2に従った画像表示装置100では、検出部103にオートホワイトバランス部107が設けられている点で、実施の形態1に従った画像表示装置100と異なる。オートホワイトバランス部107は、アンプ102から画像情報を受ける。オートホワイトバランス部107は、受取った画像情報より、特定の色彩としての赤色の輝度、緑色の輝度および青色の輝度情報を検出する。このとき、各色の輝度を0〜256段階で検出する。赤、緑および青色の輝度を検出すると、検出した輝度を矢印132で示すように中央処理部104に送る。
【0064】図6は、赤色、緑色および青色の輝度を示すグラフである。図6を参照して、オートホワイトバランス部107は、赤色、緑色および青色のそれぞれの輝度を、256段階で判断する。なお、各色の輝度が0〜256に属するか否かの判断は、画像情報のすべての点での輝度を積算してもよい。また、画像情報の任意の点で輝度を積算してもよい。
【0065】その後、赤色の輝度が、0〜64であれば、画像情報の赤色の輝度が低輝度領域201Cに属すると判断する。また、赤色の輝度が65〜128であれば、赤色の輝度が中輝度領域201Bに属すると判断する。赤色の輝度が129以上であれば、赤色の輝度が高輝度領域201Aに属すると判断する。
【0066】また、オートホワイトバランス部107は、緑色の輝度が0〜64であれば、緑色の輝度が低輝度領域202Cに属すると判断する。緑色の輝度が65〜128であれば、緑色の輝度が中輝度領域202Bに属すると判断する。緑色の輝度が129以上であれば、緑色の輝度が高輝度領域202Aに属すると判断する。
【0067】オートホワイトバランス部107は、青色の輝度が0〜64であれば、青色の輝度が低輝度領域203Cに属すると判断する。オートホワイトバランス部107は、青色の輝度が65〜128であれば、青色の輝度が中輝度領域203Bに属すると判断する。オートホワイトバランス部107は、青色の輝度が129以上であれば、青色の輝度が高輝度領域203Aに属すると判断する。
【0068】オートホワイトバランス部107は、赤色の輝度が高輝度領域201Aに属している場合には、矢印136で示すように、増幅回路102aに対して赤色の信号の増幅率を小さくするように信号を送る。赤色の信号が中輝度領域201Bに属していれば、オートホワイトバランス部107は、矢印136で示すように、増幅回路102aに赤色の信号の増幅率を中程度とするように信号を送る。赤色の輝度が低輝度領域201Cに属していれば、オートホワイトバランス部107は、矢印136で示すように、増幅回路102aに対して赤色の信号の増幅率を大きくするように信号を送る。同様に、緑色の信号強度が高輝度領域202A、中輝度領域202Bおよび低輝度領域202Cのいずれかに属していれば、オートホワイトバランス部107は、増幅回路102bに対して、緑色の信号の増幅率を小さくするように、中程度とするようにまたは大きくするように信号を送る。同様に、青色の信号強度が高輝度領域203A、中輝度領域203Bまたは低輝度領域203Cのいずれかに属していれば、オートホワイトバランス部107は増幅回路102cに対して矢印136で示すように、増幅率を小さくするように、中程度とするようにまたは大きくするように信号を送る。
【0069】図6では、検出された画像情報の輝度が、点201、202および203で示される。この場合、オートホワイトバランス部107は、増幅回路102a、102bおよび102cに対して、赤色の増幅率を中程度、緑色の信号の増幅率を中程度とし、青色の信号の増幅率を大きくするように信号を送る。
【0070】中央処理部104は、自動露光部106から画像情報全体の輝度が0〜256のいずれかに属するかについての輝度情報と、赤色、緑色および青色のそれぞれの輝度が0〜256のいずれに属するかについての輝度情報を受けとる。
【0071】中央処理部104では、全体の輝度が所定値より大きいか小さいか、すなわち全体の輝度が0〜128であるか、または129〜256であるかを調整部109に伝える。これにより調整部109は、実施の形態1と同様のテーブルを用いて全体の階調を調整する。
【0072】中央処理部104は、調整部109に対し、矢印133で示すように赤色の輝度が、高輝度領域201A、中輝度領域201Bまたは低輝度領域201Cのいずれに属するかについての輝度情報としての選択信号を伝える。さらに、中央処理部104は、調整部109に対し、矢印133で示すように緑色の輝度が高輝度領域202Aに属するか、中輝度領域202Bに属するかまたは低輝度領域202Cに属するかについての輝度情報としての選択信号を伝える。さらに、中央処理部104は、調整部109に対して矢印133で示すように、青色の輝度が高輝度領域203Aに属するか、中輝度領域203Bに属するかまたは低輝度領域203Cに属するかについての輝度情報としての選択信号を伝える。
【0073】図7、図9および図11は、調整部の動作を示すフローチャートである。図8、10および12は、記憶部に蓄積された、赤色、緑色および青色のそれぞれの色彩についての画像情報の輝度と、表示部で表示する画像の階調の関係を示すグラフである。
【0074】図7および図8を参照して、調整部109は、中央処理部104から伝えられた赤色の輝度が、0〜64であるか、すなわち、赤色の輝度が高輝度領域201Aに属するかを判断する(ステップ34S)。赤色の輝度の信号強度が0〜64であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108にアクセスし、テーブル3を用いて表示部110で表示する画像情報としての赤色の階調を調整する(ステップ35S)。
【0075】なお、図8中の横軸の「赤色の入力」とは、アンプ102から出力されて、矢印123および124で示す経路を通じて調整部109に入力された画像情報中の赤色の輝度を示す。図8中の縦軸の「赤色の出力」とは、調整部109から矢印125で示すように表示部110に出力されて表示部110で表示される画像情報の赤色の輝度を示す。
【0076】テーブル3では、赤色の入力に対して、赤色の出力が大きくなるような階調特性を示す。すなわち、赤色の入力が弱い場合には、テーブル3が用いられる。赤色の信号強度が0〜64でなければ、調整部109は、赤色の輝度が65〜128であるか、すなわち、赤色の輝度が中輝度領域201Bに属するかを判断する(ステップ36S)。赤色の輝度が65〜128であれば、図8のテーブル4を使用して表示部110で表示する画像情報としての赤色の階調を調整する(ステップ37S)。テーブル4では、テーブル3と比べて、赤色の出力が小さくなるような傾向がある。テーブル4では、赤色の入力と出力が、ほぼ線形となっている。
【0077】赤色の輝度の信号強度が129以上であれば、調整部109は、図8のテーブル5を用いて表示部110で表示する画像情報としての赤色の階調を調整する(ステップ38S)。テーブル5では、赤色の入力に対して赤色の出力が小さくなっている。
【0078】図9および図10を参照して、調整部109は、中央処理部104から伝えられた緑色の輝度が、0〜64であるか、すなわち、緑色の輝度が高輝度領域202Aに属するかを判断する(ステップ39S)。緑色の輝度の信号強度が0〜64であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108にアクセスし、テーブル6を用いて表示部110で表示する画像情報としての緑色の階調を調整する(ステップ40S)。
【0079】なお、図10中の横軸の「緑色の入力」とは、アンプ102から出力されて、矢印123および124で示す経路を通じて調整部109に入力された画像情報中の緑色の輝度を示す。図10中の縦軸の「緑色の出力」とは、調整部109から矢印125で示すように表示部110に出力されて表示部110で表示される画像情報の緑色の輝度を示す。
【0080】テーブル6では、緑色の入力に対して、緑色の出力が大きくなるような階調特性を示す。すなわち、緑色の入力が弱い場合には、テーブル6が用いられる。緑色の信号強度が0〜64でなければ、調整部109は、緑色の輝度が65〜128であるか、すなわち、緑色の輝度が中輝度領域202Bに属するかを判断する(ステップ41S)。緑色の輝度が65〜128であれば、図10のテーブル7を使用して表示部110で表示する画像情報としての緑色の階調を調整する(ステップ42S)。テーブル7では、テーブル6と比べて、緑色の出力が小さくなるような傾向がある。テーブル7では、緑色の入力と出力が、ほぼ線形となっている。
【0081】緑色の輝度の信号強度が129以上であれば、調整部109は、図10のテーブル8を用いて表示部110で表示する画像情報としての緑色の階調を調整する(ステップ43S)。テーブル8では、緑色の入力に対して緑色の出力が小さくなっている。
【0082】図11および図12を参照して、調整部109は、中央処理部104から伝えられた青色の輝度が、0〜64であるか、すなわち、青色の輝度が高輝度領域203Aに属するかを判断する(ステップ44S)。青色の輝度の信号強度が0〜64であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108にアクセスし、テーブル9を用いて表示部110で表示する画像情報としての青色の階調を調整する(ステップ45S)。
【0083】なお、図12中の横軸の「青色の入力」とは、アンプ102から出力されて、矢印123および124で示す経路を通じて調整部109に入力された画像情報中の青色の輝度を示す。図12中の縦軸の「青色の出力」とは、調整部109から矢印125で示すように表示部110に出力されて表示部110で表示される画像情報の青色の輝度を示す。
【0084】テーブル9では、青色の入力に対して、青色の出力が大きくなるような階調特性を示す。すなわち、青色の入力が弱い場合には、テーブル9が用いられる。青色の信号強度が0〜64でなければ、調整部109は、青色の輝度が65〜128であるか、すなわち、青色の輝度が中輝度領域203Bに属するかを判断する(ステップ46S)。青色の輝度が65〜128であれば、図12のテーブル10を使用して表示部110で表示する画像情報としての青色の階調を調整する(ステップ47S)。テーブル10では、テーブル9と比べて、青色の出力が小さくなるような傾向がある。テーブル10では、青色の入力と出力が、ほぼ線形となっている。
【0085】青色の輝度の信号強度が129以上であれば、調整部109は、図12のテーブル11を用いて表示部110で表示する画像情報としての青色の階調を調整する(ステップ48S)。テーブル11では、青色の入力に対して青色の出力が小さくなっている。
【0086】上述のように、画像情報全体の階調、ならびに赤色、緑色および青色についての階調が調整された画像が表示部110で表示される。
【0087】このように構成された実施の形態2に従った画像表示装置では、まず実施の形態1に従った画像表示装置と同様の効果がある。さらに、各色毎の階調が調整されるので、表示部110がカラー表示する場合に、使用者が視認しやすい画像を表示することができる。
【0088】(実施の形態3)図13は、この発明の実施の形態3に従った画像表示装置のブロック図である。図13を参照して、この発明の実施の形態3に従った画像表示装置100は、発信部151からの画像情報を含む信号を受信する受信部152を有する点で、実施の形態1に従った画像表示装置100と異なる。発信部151から発信された画像情報が矢印155で示すように受信部152に伝わり、受信部152が検出部103およびインターフェイス105へ画像情報を伝える。発信部151からは、矢印155で示すように、画像情報が高周波信号として受信部152に伝えられる。この発信部151としては、ある携帯電話機が用いられ、受信部152としては、別の携帯電話機のアンテナが用いられる。その場合、受信部152、検出部103、中央処理部104、LCD112およびインターフェイス105が別の携帯電話機を構成し、他の携帯電話機から送信された画像データを別の携帯電話機が受信し、その受信した画像データをLCD112で表示することとなる。
【0089】実施の形態1と同様に、検出部103の自動露光部106で画像情報から輝度が検出され、この輝度に従って調整部109で階調の調整が行なわれる。そのため表示部110では、人が視認することが容易な画像情報を表示することができる。
【0090】携帯情報端末としての画像表示装置100は、画像情報を受信する受信部152と、この受信部152により受信された画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、この検出部103により検出された輝度情報に応じて、画像情報の階調を調整する調整部109と、この調整部109から階調が調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置としてのLCD112とを備える。
【0091】このような実施の形態3に従った画像表示装置でも、実施の形態1に従った画像表示装置と同様の効果がある。
【0092】(実施の形態4)図14は、この発明の実施の形態4に従った画像表示装置のブロック図である。図14を参照して、この発明の実施の形態4に従った画像表示装置100では、発信部151と受信部152が設けられている点で、実施の形態2に従った画像表示装置と異なる。なお、この発信部151および受信部152は、実施の形態3の発信部151および受信部152と同様の働きをするものである。
【0093】受信部152から検出部103に画像情報が伝えられる。この画像情報の全体の輝度を自動露光部106が検出し、赤色、緑色および青色の輝度をオートホワイトバランス部107が検出する。その後は、実施の形態2と同様に中央処理部104を介して調整部109に輝度信号が伝えられ、調整部109では、輝度に応じて、記憶部108のテーブルを用いて表示部110で表示する輝度を調整する。
【0094】このように構成された画像表示装置100でも、実施の形態2に従った画像表示装置と同様の効果がある。
【0095】(実施の形態5)図15は、この発明の実施の形態5に従った画像表示装置のブロック図である。図15を参照して、この発明の実施の形態5に従った画像表示装置100では、撮像部101が撮影した画像と異なる別の画像がインターフェイス105を介して調整部109へ送られている点で、実施の形態1〜4に従った画像表示装置と異なる。
【0096】具体的には、図15で示す画像表示装置では、画像情報を発信するWWWサーバまたはメールサーバとしてのサーバ161からインターネット162へ画像情報が発信される。この画像情報は携帯電話網163を介して基地局164から電波165として送信されてアンテナ160で受信される。画像表示装置100を備えた携帯電話機は、受信部152を有する。受信部152はアンテナ160を有し、アンテナ160が電波165を受信する。受信部152は、画像情報を取出してインターフェイス105へ伝える。この画像情報が調整部106に伝えられる。
【0097】CCD111の撮像部101は、画像表示装置100の周囲にある被写体からの光を受けて、この光を電気信号に変換する。撮像部101から送られてきた電気信号は、アンプ102で増幅され、画像情報として検出部103へ送られる。検出部103は、受信部152が受信した画像情報ではなく、撮像部101から送られる画像情報から輝度情報を検出する。検出部103は、検出した輝度情報を中央処理部104を介して調整部109へ送る。調整部109は、インターフェイス105から伝えられた画像情報を検出部103からの輝度情報に基づいて調整し、表示部110で表示する。
【0098】すなわち、この発明に従った画像表示装置100は、画像情報を受信する受信部152と、画像を撮像する撮像部101と、撮像部101により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、検出部103により検出された輝度情報に応じて、受信部152で受信された画像情報の階調を調整する調整部109と、調整部109から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する表示部110とを備える。
【0099】このように構成された、この発明の実施の形態5に従った画像表示装置100では、撮像部101が撮影した画像から検出部103が輝度情報を検出し、この輝度情報に従い、受信部152が受信した画像の階調を調整するため、表示部110では、使用者が視認しやすい画像を表示することができる。
【0100】さらに、携帯情報端末が画像表示装置100を備えた場合、通常、携帯情報端末に搭載するLCD112は、安価で小型であり、画像表示品質が低い。しかしながら、この発明では、画像の階調を調整することで、最適で見やすい表示画像を得ることができる。
【0101】さらに、携帯情報端末が使用される場所は、屋内または屋外があり、使用される時間も、昼、夕方または夜などさまざまであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。すなわち、携帯情報端末は、周囲のさまざまな明るさの状況下で使用される。そのため、画像の階調を一律とすると、使用者が視認しにくい場合がある。この発明では、周囲の画像を撮像部101が撮影し、これに合わせて調整部109が画像情報の階調を調整することにより、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0102】以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、本発明のLCDは、携帯端末の液晶表示部としたが、これに限られるものではなく、たとえばノート型パソコンの液晶表示部としてもよい。
【0103】また、LCDは画像を表示する領域であればよく、液晶だけに限られず、CRT(Cathode Ray Tube)を用いてもよい。また、各実施の形態では、中央処理部104を用いて輝度信号を何段階かに分けて調整部109に伝えたが、中央処理部104が存在せずに検出部103から256段階の強度の信号が調整部109に直接送信されてもよい。この場合、調整部109が256段階の信号のある部分についてはあるテーブルを用い、別の部分については別のテーブルを用いるという判断をすることになる。
【0104】さらに、輝度信号の強度を256段階のいずれかとして検出部103は検出したが、この段階数は限られるものではなく、128段階または64段階などの少ない段階数としてもよい。
【0105】また、実施の形態1では、自動露光部106が全体の輝度信号の強度を2段階に分割し、そのいずれかに該当するかに応じて撮像部101に信号を送ったが、この分割数はこれに限られるものではなく、たとえば、全体の輝度信号の強度を3段階に分割し、たとえば信号強度が一番弱い領域では露光時間を60msとし、信号強度が中程度の領域では露光時間を40msとし、信号強度が強い領域では露光時間を10msとするように撮像部101に信号を送ってもよい。また、同様に、自動露光部106から信号を受けた中央処理部104は、その信号を3つの段階に分割し、そのそれぞれに応じて調整部109に対して信号を送ってもよい。この場合、図4で示すテーブルが3つ必要となり、それぞれのテーブルに応じて調整部109は階調を調整する。
【0106】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0107】
【発明の効果】この発明に従えば、使用者が視認しやすいような画像情報を表示する画像表示装置および携帯情報端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従った画像表示装置のブロック図である。
【図2】 輝度データを示すグラフである。
【図3】 調整部109の動作を示すフローチャートである。
【図4】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の輝度と、表示部で表示する画像の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図5】 この発明の実施の形態2に従った画像表示装置のブロック図である。
【図6】 赤色、緑色および青色の輝度を示すグラフである。
【図7】 調整部の動作を示すフローチャートである。
【図8】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の赤色の輝度と、表示部で表示する画像の赤色の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図9】 調整部の動作を示すフローチャートである。
【図10】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の緑色の輝度と、表示部で表示する画像の緑色の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図11】 調整部の動作を示すフローチャートである。
【図12】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の青色の輝度と、表示部で表示する画像の青色の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図13】 この発明の実施の形態3に従った画像表示装置のブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に従った画像表示装置のブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態5に従った画像表示装置のブロック図である。
【符号の説明】
100 画像表示装置、101 撮像部、103 検出部、104 中央処理部、106 自動露光部、107 オートホワイトバランス部、108 記憶部、109 調整部、110 表示部、152 受信部。
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像表示装置および携帯情報端末に関し、特に、携帯電話機の液晶ディスプレイとして用いられる画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機でも、撮像素子を備えたものがある。このような携帯電話機では、撮影した映像を携帯電話機の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid CrystalDisplay)で表示するような機能を有する。この場合、撮影される映像の輝度は、撮像素子に入射する外光の強さによって決まり、たとえば明るい場所で撮影した映像は、LCDに明るく表示され、暗い状況で撮影された映像は、LCD上で暗く表示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】極端に明るい場所または暗い場所で撮影した映像は、その輝度が極端に大きいかまたは小さくなっており、そのままの輝度でLCDで表示すると使用者がその画像を視認することが困難になるという問題があった。
【0004】さらに、近年、携帯電話機の表示部として、カラータイプのLCDが用いられる。撮像素子で、特定の色彩の輝度が極端に大きい映像が撮影されて、この映像がそのままカラータイプのLCDに表示されると、使用者がその画像を視認することが困難になるという問題があった。
【0005】そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、使用者が視認しやすい画像情報を表示することができる画像表示装置および携帯情報端末を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に従った画像表示装置は、画像情報から輝度情報を検出する検出部と、画像情報と、検出部が検出した輝度情報とを受取り、その輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部と、階調が調整された画像情報を調整部から受取り、その画像情報を表示する表示部とを備える。
【0007】このように構成された画像表示装置では、輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する。そのため、輝度情報に応じて、使用者が画像情報を視認しやすいように画像情報の階調を調整することができるため、表示部では、使用者が視認しやすいように階調が調整された画像を表示することができる。
【0008】また好ましくは、画像表示装置は、被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部をさらに備える。撮像部は、生成した画像情報を検出部に送る。この場合、被写体からの光を撮像部で電気信号に変換し、その信号が検出部へ送られるため、撮影した画像の輝度に基づき、使用者が視認しやすい画像情報を表示部で表示することができる。
【0009】また好ましくは、画像表示装置は、画像情報を受信する受信部をさらに備える。受信部は、受信した画像情報を検出部に送る。この場合、発信部から発信された画像情報の輝度に基づき、調整部が階調を調整するため、使用者が視認しやすい画像情報を表示部で表示することができる。
【0010】また好ましくは、検出部は、画像情報全体の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を調整部に送る。この場合、画像情報全体の輝度に基づいて画像情報の階調を調整することができ、全体として、視認しやすい画像情報を表示部が表示することができる。
【0011】また好ましくは、検出部は、自動露光部を含む。また好ましくは、検出部は、画像情報内の特定の色彩の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を調整部に送る。この場合、画像情報内の色彩の輝度に基づいてその色彩の階調を調整することができる。
【0012】また好ましくは、検出部は、オートホワイトバランス部を含む。また好ましくは、画像表示装置は、調整部が受取る画像情報の輝度と、表示部で表示する画像情報の階調との関係を示す複数のデータを記憶した記憶部をさらに備える。調整部は、受取った輝度情報に応じて記憶部内の複数のデータのいずれか1つに従って画像情報の階調を調整する。この場合、複数のデータでの階調をさまざまに設定しておくことにより、それらの複数のデータのいずれかに従って使用者が視認しやすいように画像情報の階調を設定することができる。
【0013】また好ましくは、複数のデータは、画像情報全体の輝度に関するものである。また好ましくは、複数のデータは画像情報の特定の色彩の輝度に関するものである。
【0014】また好ましくは、画像表示装置は、検出部から輝度情報を受取り、その輝度情報に基づいて複数のデータのいずれかを選択するための選択信号を生成して、その選択信号を調整部に送る中央処理部をさらに備える。選択信号を受取った調整部は、その選択信号に応じて複数のデータのいずれか1つを選択する。この場合、中央処理部により、複数のデータのいずれかを選択するための選択信号を生成するため、その後の処理において、調整部が複数のデータのいずれかを選択することが容易となる。
【0015】また好ましくは、表示部は、携帯端末の液晶表示部である。この発明の別の局面に従った画像表示装置は、画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する表示部とを備える。
【0016】このように構成された画像表示装置では、撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出し、この輝度情報に応じて、受信部で受信された画像情報の階調を調整する。その結果、画像表示装置の周囲の輝度に応じて、受信部が受信した画像の階調を調整することができ、使用者が視認しやすい画像情報を表示部で表示することができる。
【0017】この発明の1つの局面に従った携帯情報端末は、画像を表示する液晶表示装置と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、液晶表示装置に表示すべき画像の階調を調整する調整部とを備える。
【0018】通常、携帯情報端末に搭載するような安価で小型の液晶表示装置の画像表示品質は低いが、この発明に従った携帯情報端末では、画像の階調を調整することにより、使用者が視認しやすい表示画面を得ることができる。
【0019】また、携帯情報端末が使用される場所は、たとえば屋内または屋外があり、使用される時間も、昼間、夕方または夜などであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。そのため、一律の階調とすると、使用者が視認することが困難な場合がある。この発明では、周囲の状況(明るさ、または色など)に合わせて、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0020】この発明の別の局面に従った携帯情報端末は、画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備える。
【0021】通常、携帯情報端末に搭載するような安価で小型の液晶表示装置の画像表示品質は低いが、この発明に従った携帯情報端末では、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0022】また、調整部は、受信部で受信された画像情報に対応する画像情報から輝度情報を検出し、この輝度情報に基づき、画像情報の階調が調整される。そのため、使用者が視認しやすい画像を表示することができる。
【0023】また好ましくは、受信部は、ワールドワイドウェブ(World Wide Web:WWW)サーバまたはメールサーバから発信された画像情報を受信する。
【0024】この発明のさらに別の局面に従った携帯情報端末は、画像情報を受信する受信部と、この受信部により受信された画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調が調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備える。
【0025】通常、携帯情報端末に搭載するような安価で小型の液晶表示装置の画像表示品質は低いが、この発明に従った携帯情報端末では、画像の階調を調整することで使用者が視認しやすい表示画像を提供することができる。
【0026】また、携帯情報端末が使用される場所は、たとえば屋内または屋外があり、使用される時間も、昼間、夕方または夜などであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。そのため、一律の階調とすると、使用者が視認することが困難な場合がある。この発明では、周囲の状況(明るさ、または色など)に合わせて、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、この発明の実施の形態1に従った画像表示装置のブロック図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従った画像表示装置100は、画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、画像情報と、検出部103が検出した輝度情報とを受取り、輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部109と、階調が調整された画像情報を調整部109から受取り、その画像情報を表示する表示部110とを備える。
【0029】画像表示装置100は、被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部101をさらに備える。撮像部101は、生成した画像情報を、アンプ102を介して検出部103に送る。
【0030】検出部103は、自動露光部106を有する。検出部103は、画像情報全体の輝度を認識し、認識した輝度情報を調整部109に送る。
【0031】画像表示装置100は、調整部109が受取る画像情報の輝度と、表示部110で表示する画像情報の階調との関係を示す複数のデータを記憶した記憶部108をさらに備える。調整部109は、受取った輝度情報に応じて記憶部108内の複数のデータのいずれか1つに従って画像情報の階調を調整する。
【0032】画像表示装置100は、検出部103から輝度情報を受取り、輝度情報に基づいて複数のテーブルのいずれかを選択するための選択信号を生成して、その選択信号を調整部109に送る中央処理部104をさらに備える。選択信号を受信した調整部109は選択信号に応じて複数のデータのいずれか1つを選択する。表示部110は、携帯端末の液晶表示部である。
【0033】画像表示装置100は、CCD(Charge Coupled Device)111と、CCD111から画像情報を受取る検出部103と、検出部103から輝度情報を受取る中央処理部104と、CCD111から画像情報を受取るインターフェイス105と、インターフェイス105から画像情報を受取り、かつ、中央処理部104から輝度情報を受取るLCD112とを備える。
【0034】CCD(Charge Coupled Device)内に撮像部101とアンプ102が設けられる。CCD111は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で置換えることも可能である。
【0035】アンプ102は、3つの増幅回路102a、102bおよび102cを有する。赤色の輝度に関する電気信号を増幅回路102aが増幅する。緑色の輝度に関する電気信号を増幅回路102bが増幅する。青色の輝度に関する電気信号を増幅回路102cが増幅する。
【0036】検出部103内に自動露光部106が設けられる。自動露光部106は、画像情報全体の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を中央処理部104に伝える。また、検出した輝度情報に基づいて撮像部101の露光時間を制御する。
【0037】中央処理部104はCPU(central processing unit)であり、検出部103からの輝度情報に関する信号を受取り、この信号に基づき選択信号を調整部109に送る。
【0038】インターフェイス105は、CCD111から送られた画像情報の信号を加工して、その信号を調整部109が解読できるようにする。なお、CCD111から送られた信号を直接調整部109が解読できるのであれば、インターフェイス105を設ける必要はない。
【0039】LCD112は、中央処理部104から輝度情報を受けとり、インターフェイス105から画像情報を受取る調整部109と、調整部109で用いるデータを記憶する記憶部108と、調整部109から画像情報を受けて、画像情報を表示する表示部110とを有する。
【0040】記憶部108は、ROM(read only memory)または、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置で構成される。表示部110は、携帯電話機の液晶ディスプレイであり、モノクロまたはカラーのいずれもが用いられる。さらに、反射型または透過型のいずれも使用することができる。
【0041】次に、図1で示す画像表示装置の動作について説明する。なお、図1中の細い矢印121〜125は、画像情報についての信号の流れを示し、白抜きの太い矢印131〜135は、輝度情報などの制御信号の流れを示す。
【0042】CCD111の撮像部101は、被写体からの光を受けて、この光を電気信号に変換する。変換された電気信号が矢印121で示すようにアンプ102に伝えられる。
【0043】撮像部101から送られてきた電気信号は、赤色、緑色および青色に関する電気信号に分けられ、それぞれの色の信号が3つの増幅回路102a、102bおよび102cに送られる。赤色の輝度に関する電気信号、緑色の輝度に関する電気信号および青色の輝度に関する電気信号を増幅回路102a、102bおよび102cが増幅する。
【0044】アンプ102により増幅された信号は矢印122で示すように検出部103へ送られる。また、アンプ102で増幅された映像情報は矢印123で示すようにインターフェイス105へ送られる。
【0045】検出部103は、送られた画像情報から、輝度情報を検出する。ここで、輝度情報の検出方法としては、画像情報上の任意の複数点の輝度を積算し、その輝度を、画像情報の全体の輝度として認識してもよい。また、画像情報のすべての点の輝度を積算し、その輝度を画像情報の全体の輝度として認識してもよい。
【0046】自動露光部106が画像情報全体の輝度を認識すると、自動露光部106は矢印132で示すように、輝度情報を中央処理部104に送る。検出部103は、画像情報全体の輝度を認識し、認識した輝度情報を調整部109に送る。
【0047】図2は、輝度情報を示すグラフである。図2を参照して、検出部103は、画像情報の全体の輝度を、0〜256の段階のいずれかであると認識する。0〜256の数字は、輝度の強度を示し、もっとも輝度が小さい場合に、輝度が0となり、最も輝度が大きい場合に輝度が256となる。
【0048】輝度が0〜128の領域が低輝度領域200Bであり、輝度が129〜256の領域が高輝度領域200Aである。自動露光部106で検出した輝度が点200で表わされ、この点200は高輝度領域200Aに属するとする。検出部103の自動露光部106は、この輝度情報、すなわち、点200の輝度情報を中央処理部104に伝える。
【0049】自動露光部106は、図2で示すように、画像領域全体の輝度が点200で示すように高輝度領域200Aに位置すれば、自動露光部106は、撮像部101に対して、露光時間を40msとするように撮像部101に対して矢印131で示すように制御信号を送る。これに対して、点200で表される画像情報全体の輝度が低輝度領域200Bに位置すれば、たとえば露光時間を60msとするように矢印131で示すように自動露光部106は撮像部101に対して制御信号を送る。
【0050】自動露光部106は、検出した画像情報の輝度に応じて、輝度を最適化させるために撮像部101をフィードバック制御する。
【0051】検出部103から輝度情報を受取った中央処理部104は、この信号が高輝度領域200Aに属するか、または低輝度領域200Bに属するかを判断する。
【0052】図3は、調整部109の動作を示すフローチャートである。図4は、記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の輝度と、表示部で表示する画像の階調との関係を示すデータを示すグラフである。図3および図4を参照して、調整部109は、中央処理部104からの選択信号を受取り画像情報の全体の輝度が0〜128であるか、すなわち、全体の輝度が低輝度領域200Bに属するか否かを判断する(ステップ31S)。
【0053】全体の輝度が0〜128であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108内のテーブル1を矢印135で示すように読出す(ステップ32S)。
【0054】図4中の横軸「入力」は、インターフェイス105から調整部109へ入力されたの画像情報全体の輝度を示し、縦軸「出力」は、調整部109から表示部110へ出力される画像情報全体の輝度を示す。図4で示す画像情報と表示部で表示する画像の階調との関係を示す複数のデータとしてのテーブル1および2は画像情報全体の輝度に関するものである。
【0055】アンプ102から矢印123で示す方向に伝えられた画像情報は、インターフェイス105を介して、矢印124で示すように調整部109に伝えられる。調整部109は、インターフェイス105から伝えられた画像情報の入力をもとに、図4のテーブル1に従って矢印125で示すように表示部110に出力する画像の出力を調整する。すなわち、図4で示すテーブル1に従い、調整部109は階調の調整を行なう。テーブル1では、全体的に出力を増すような傾向となっている。このテーブル1のデータに従い、表示部110では、画像情報が表示される。
【0056】これに対して、ステップ31Sにおいて、全体の輝度が128を超えていれば、調整部109は、図4のテーブル2を使用して輝度を調整する(ステップ33S)。図4のテーブル2では、出力が、入力の1次関数で表わされるような形となる。このテーブル2に従い、表示部110で画像情報が表示される。選択信号を受信した調整部109は、選択信号に応じて複数のテーブル1および2のいずれか1つを選択する。このテーブル2のデータに従い、表示部110では、画像情報が表示される。
【0057】このように構成された画像表示装置100では、検出部103が検出した輝度に従い調整部109は、表示部110で表示する画像の階調を調整する。そのため、検出部103が認識した輝度に応じて表示部110で、使用者が視認しやすい階調として画像情報を表示することができる。
【0058】また、検出部103を構成する自動露光部106は、本来、画像表示装置100に組み込まれているものであり、新たな構成を増やすことなく使用者が視認しやすい画像を表示部110で表示することができる。
【0059】また、この発明に従った画像表示装置100は、携帯電話機に代表される携帯情報端末として用いられる。携帯情報端末として用いられる画像表示装置は、画像を表示する液晶表示装置としてのLCD112と、画像を撮像する撮像部101と、この撮像部101により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、この検出部103により検出された輝度情報に応じて、LCDに表示すべき画像の階調を調整する調整部109とを備える。
【0060】通常、携帯情報端末に搭載するような液晶表示装置としてのLCD112は、安価で小型の表示装置であり、画像表示品質が低い。しかしながら、この発明により、画像の階調を調整することで、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0061】さらに、携帯情報端末が使用される場所は、室内または室外があり、さらに、使用される時間も、昼間、夕方または夜などであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。そのため、階調が一律では使用者が視認しにくい場合がある。この発明では、周囲の状況(明るさ、色など)に合わせて画像の階調を調整することで、適切で見やすい表示画像を得ることができる。
【0062】(実施の形態2)図5は、この発明の実施の形態2に従った画像表示装置のブロック図である。
【0063】図5を参照して、この発明の実施の形態2に従った画像表示装置100では、検出部103にオートホワイトバランス部107が設けられている点で、実施の形態1に従った画像表示装置100と異なる。オートホワイトバランス部107は、アンプ102から画像情報を受ける。オートホワイトバランス部107は、受取った画像情報より、特定の色彩としての赤色の輝度、緑色の輝度および青色の輝度情報を検出する。このとき、各色の輝度を0〜256段階で検出する。赤、緑および青色の輝度を検出すると、検出した輝度を矢印132で示すように中央処理部104に送る。
【0064】図6は、赤色、緑色および青色の輝度を示すグラフである。図6を参照して、オートホワイトバランス部107は、赤色、緑色および青色のそれぞれの輝度を、256段階で判断する。なお、各色の輝度が0〜256に属するか否かの判断は、画像情報のすべての点での輝度を積算してもよい。また、画像情報の任意の点で輝度を積算してもよい。
【0065】その後、赤色の輝度が、0〜64であれば、画像情報の赤色の輝度が低輝度領域201Cに属すると判断する。また、赤色の輝度が65〜128であれば、赤色の輝度が中輝度領域201Bに属すると判断する。赤色の輝度が129以上であれば、赤色の輝度が高輝度領域201Aに属すると判断する。
【0066】また、オートホワイトバランス部107は、緑色の輝度が0〜64であれば、緑色の輝度が低輝度領域202Cに属すると判断する。緑色の輝度が65〜128であれば、緑色の輝度が中輝度領域202Bに属すると判断する。緑色の輝度が129以上であれば、緑色の輝度が高輝度領域202Aに属すると判断する。
【0067】オートホワイトバランス部107は、青色の輝度が0〜64であれば、青色の輝度が低輝度領域203Cに属すると判断する。オートホワイトバランス部107は、青色の輝度が65〜128であれば、青色の輝度が中輝度領域203Bに属すると判断する。オートホワイトバランス部107は、青色の輝度が129以上であれば、青色の輝度が高輝度領域203Aに属すると判断する。
【0068】オートホワイトバランス部107は、赤色の輝度が高輝度領域201Aに属している場合には、矢印136で示すように、増幅回路102aに対して赤色の信号の増幅率を小さくするように信号を送る。赤色の信号が中輝度領域201Bに属していれば、オートホワイトバランス部107は、矢印136で示すように、増幅回路102aに赤色の信号の増幅率を中程度とするように信号を送る。赤色の輝度が低輝度領域201Cに属していれば、オートホワイトバランス部107は、矢印136で示すように、増幅回路102aに対して赤色の信号の増幅率を大きくするように信号を送る。同様に、緑色の信号強度が高輝度領域202A、中輝度領域202Bおよび低輝度領域202Cのいずれかに属していれば、オートホワイトバランス部107は、増幅回路102bに対して、緑色の信号の増幅率を小さくするように、中程度とするようにまたは大きくするように信号を送る。同様に、青色の信号強度が高輝度領域203A、中輝度領域203Bまたは低輝度領域203Cのいずれかに属していれば、オートホワイトバランス部107は増幅回路102cに対して矢印136で示すように、増幅率を小さくするように、中程度とするようにまたは大きくするように信号を送る。
【0069】図6では、検出された画像情報の輝度が、点201、202および203で示される。この場合、オートホワイトバランス部107は、増幅回路102a、102bおよび102cに対して、赤色の増幅率を中程度、緑色の信号の増幅率を中程度とし、青色の信号の増幅率を大きくするように信号を送る。
【0070】中央処理部104は、自動露光部106から画像情報全体の輝度が0〜256のいずれかに属するかについての輝度情報と、赤色、緑色および青色のそれぞれの輝度が0〜256のいずれに属するかについての輝度情報を受けとる。
【0071】中央処理部104では、全体の輝度が所定値より大きいか小さいか、すなわち全体の輝度が0〜128であるか、または129〜256であるかを調整部109に伝える。これにより調整部109は、実施の形態1と同様のテーブルを用いて全体の階調を調整する。
【0072】中央処理部104は、調整部109に対し、矢印133で示すように赤色の輝度が、高輝度領域201A、中輝度領域201Bまたは低輝度領域201Cのいずれに属するかについての輝度情報としての選択信号を伝える。さらに、中央処理部104は、調整部109に対し、矢印133で示すように緑色の輝度が高輝度領域202Aに属するか、中輝度領域202Bに属するかまたは低輝度領域202Cに属するかについての輝度情報としての選択信号を伝える。さらに、中央処理部104は、調整部109に対して矢印133で示すように、青色の輝度が高輝度領域203Aに属するか、中輝度領域203Bに属するかまたは低輝度領域203Cに属するかについての輝度情報としての選択信号を伝える。
【0073】図7、図9および図11は、調整部の動作を示すフローチャートである。図8、10および12は、記憶部に蓄積された、赤色、緑色および青色のそれぞれの色彩についての画像情報の輝度と、表示部で表示する画像の階調の関係を示すグラフである。
【0074】図7および図8を参照して、調整部109は、中央処理部104から伝えられた赤色の輝度が、0〜64であるか、すなわち、赤色の輝度が高輝度領域201Aに属するかを判断する(ステップ34S)。赤色の輝度の信号強度が0〜64であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108にアクセスし、テーブル3を用いて表示部110で表示する画像情報としての赤色の階調を調整する(ステップ35S)。
【0075】なお、図8中の横軸の「赤色の入力」とは、アンプ102から出力されて、矢印123および124で示す経路を通じて調整部109に入力された画像情報中の赤色の輝度を示す。図8中の縦軸の「赤色の出力」とは、調整部109から矢印125で示すように表示部110に出力されて表示部110で表示される画像情報の赤色の輝度を示す。
【0076】テーブル3では、赤色の入力に対して、赤色の出力が大きくなるような階調特性を示す。すなわち、赤色の入力が弱い場合には、テーブル3が用いられる。赤色の信号強度が0〜64でなければ、調整部109は、赤色の輝度が65〜128であるか、すなわち、赤色の輝度が中輝度領域201Bに属するかを判断する(ステップ36S)。赤色の輝度が65〜128であれば、図8のテーブル4を使用して表示部110で表示する画像情報としての赤色の階調を調整する(ステップ37S)。テーブル4では、テーブル3と比べて、赤色の出力が小さくなるような傾向がある。テーブル4では、赤色の入力と出力が、ほぼ線形となっている。
【0077】赤色の輝度の信号強度が129以上であれば、調整部109は、図8のテーブル5を用いて表示部110で表示する画像情報としての赤色の階調を調整する(ステップ38S)。テーブル5では、赤色の入力に対して赤色の出力が小さくなっている。
【0078】図9および図10を参照して、調整部109は、中央処理部104から伝えられた緑色の輝度が、0〜64であるか、すなわち、緑色の輝度が高輝度領域202Aに属するかを判断する(ステップ39S)。緑色の輝度の信号強度が0〜64であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108にアクセスし、テーブル6を用いて表示部110で表示する画像情報としての緑色の階調を調整する(ステップ40S)。
【0079】なお、図10中の横軸の「緑色の入力」とは、アンプ102から出力されて、矢印123および124で示す経路を通じて調整部109に入力された画像情報中の緑色の輝度を示す。図10中の縦軸の「緑色の出力」とは、調整部109から矢印125で示すように表示部110に出力されて表示部110で表示される画像情報の緑色の輝度を示す。
【0080】テーブル6では、緑色の入力に対して、緑色の出力が大きくなるような階調特性を示す。すなわち、緑色の入力が弱い場合には、テーブル6が用いられる。緑色の信号強度が0〜64でなければ、調整部109は、緑色の輝度が65〜128であるか、すなわち、緑色の輝度が中輝度領域202Bに属するかを判断する(ステップ41S)。緑色の輝度が65〜128であれば、図10のテーブル7を使用して表示部110で表示する画像情報としての緑色の階調を調整する(ステップ42S)。テーブル7では、テーブル6と比べて、緑色の出力が小さくなるような傾向がある。テーブル7では、緑色の入力と出力が、ほぼ線形となっている。
【0081】緑色の輝度の信号強度が129以上であれば、調整部109は、図10のテーブル8を用いて表示部110で表示する画像情報としての緑色の階調を調整する(ステップ43S)。テーブル8では、緑色の入力に対して緑色の出力が小さくなっている。
【0082】図11および図12を参照して、調整部109は、中央処理部104から伝えられた青色の輝度が、0〜64であるか、すなわち、青色の輝度が高輝度領域203Aに属するかを判断する(ステップ44S)。青色の輝度の信号強度が0〜64であれば、調整部109は、矢印134で示すように記憶部108にアクセスし、テーブル9を用いて表示部110で表示する画像情報としての青色の階調を調整する(ステップ45S)。
【0083】なお、図12中の横軸の「青色の入力」とは、アンプ102から出力されて、矢印123および124で示す経路を通じて調整部109に入力された画像情報中の青色の輝度を示す。図12中の縦軸の「青色の出力」とは、調整部109から矢印125で示すように表示部110に出力されて表示部110で表示される画像情報の青色の輝度を示す。
【0084】テーブル9では、青色の入力に対して、青色の出力が大きくなるような階調特性を示す。すなわち、青色の入力が弱い場合には、テーブル9が用いられる。青色の信号強度が0〜64でなければ、調整部109は、青色の輝度が65〜128であるか、すなわち、青色の輝度が中輝度領域203Bに属するかを判断する(ステップ46S)。青色の輝度が65〜128であれば、図12のテーブル10を使用して表示部110で表示する画像情報としての青色の階調を調整する(ステップ47S)。テーブル10では、テーブル9と比べて、青色の出力が小さくなるような傾向がある。テーブル10では、青色の入力と出力が、ほぼ線形となっている。
【0085】青色の輝度の信号強度が129以上であれば、調整部109は、図12のテーブル11を用いて表示部110で表示する画像情報としての青色の階調を調整する(ステップ48S)。テーブル11では、青色の入力に対して青色の出力が小さくなっている。
【0086】上述のように、画像情報全体の階調、ならびに赤色、緑色および青色についての階調が調整された画像が表示部110で表示される。
【0087】このように構成された実施の形態2に従った画像表示装置では、まず実施の形態1に従った画像表示装置と同様の効果がある。さらに、各色毎の階調が調整されるので、表示部110がカラー表示する場合に、使用者が視認しやすい画像を表示することができる。
【0088】(実施の形態3)図13は、この発明の実施の形態3に従った画像表示装置のブロック図である。図13を参照して、この発明の実施の形態3に従った画像表示装置100は、発信部151からの画像情報を含む信号を受信する受信部152を有する点で、実施の形態1に従った画像表示装置100と異なる。発信部151から発信された画像情報が矢印155で示すように受信部152に伝わり、受信部152が検出部103およびインターフェイス105へ画像情報を伝える。発信部151からは、矢印155で示すように、画像情報が高周波信号として受信部152に伝えられる。この発信部151としては、ある携帯電話機が用いられ、受信部152としては、別の携帯電話機のアンテナが用いられる。その場合、受信部152、検出部103、中央処理部104、LCD112およびインターフェイス105が別の携帯電話機を構成し、他の携帯電話機から送信された画像データを別の携帯電話機が受信し、その受信した画像データをLCD112で表示することとなる。
【0089】実施の形態1と同様に、検出部103の自動露光部106で画像情報から輝度が検出され、この輝度に従って調整部109で階調の調整が行なわれる。そのため表示部110では、人が視認することが容易な画像情報を表示することができる。
【0090】携帯情報端末としての画像表示装置100は、画像情報を受信する受信部152と、この受信部152により受信された画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、この検出部103により検出された輝度情報に応じて、画像情報の階調を調整する調整部109と、この調整部109から階調が調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置としてのLCD112とを備える。
【0091】このような実施の形態3に従った画像表示装置でも、実施の形態1に従った画像表示装置と同様の効果がある。
【0092】(実施の形態4)図14は、この発明の実施の形態4に従った画像表示装置のブロック図である。図14を参照して、この発明の実施の形態4に従った画像表示装置100では、発信部151と受信部152が設けられている点で、実施の形態2に従った画像表示装置と異なる。なお、この発信部151および受信部152は、実施の形態3の発信部151および受信部152と同様の働きをするものである。
【0093】受信部152から検出部103に画像情報が伝えられる。この画像情報の全体の輝度を自動露光部106が検出し、赤色、緑色および青色の輝度をオートホワイトバランス部107が検出する。その後は、実施の形態2と同様に中央処理部104を介して調整部109に輝度信号が伝えられ、調整部109では、輝度に応じて、記憶部108のテーブルを用いて表示部110で表示する輝度を調整する。
【0094】このように構成された画像表示装置100でも、実施の形態2に従った画像表示装置と同様の効果がある。
【0095】(実施の形態5)図15は、この発明の実施の形態5に従った画像表示装置のブロック図である。図15を参照して、この発明の実施の形態5に従った画像表示装置100では、撮像部101が撮影した画像と異なる別の画像がインターフェイス105を介して調整部109へ送られている点で、実施の形態1〜4に従った画像表示装置と異なる。
【0096】具体的には、図15で示す画像表示装置では、画像情報を発信するWWWサーバまたはメールサーバとしてのサーバ161からインターネット162へ画像情報が発信される。この画像情報は携帯電話網163を介して基地局164から電波165として送信されてアンテナ160で受信される。画像表示装置100を備えた携帯電話機は、受信部152を有する。受信部152はアンテナ160を有し、アンテナ160が電波165を受信する。受信部152は、画像情報を取出してインターフェイス105へ伝える。この画像情報が調整部106に伝えられる。
【0097】CCD111の撮像部101は、画像表示装置100の周囲にある被写体からの光を受けて、この光を電気信号に変換する。撮像部101から送られてきた電気信号は、アンプ102で増幅され、画像情報として検出部103へ送られる。検出部103は、受信部152が受信した画像情報ではなく、撮像部101から送られる画像情報から輝度情報を検出する。検出部103は、検出した輝度情報を中央処理部104を介して調整部109へ送る。調整部109は、インターフェイス105から伝えられた画像情報を検出部103からの輝度情報に基づいて調整し、表示部110で表示する。
【0098】すなわち、この発明に従った画像表示装置100は、画像情報を受信する受信部152と、画像を撮像する撮像部101と、撮像部101により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部103と、検出部103により検出された輝度情報に応じて、受信部152で受信された画像情報の階調を調整する調整部109と、調整部109から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する表示部110とを備える。
【0099】このように構成された、この発明の実施の形態5に従った画像表示装置100では、撮像部101が撮影した画像から検出部103が輝度情報を検出し、この輝度情報に従い、受信部152が受信した画像の階調を調整するため、表示部110では、使用者が視認しやすい画像を表示することができる。
【0100】さらに、携帯情報端末が画像表示装置100を備えた場合、通常、携帯情報端末に搭載するLCD112は、安価で小型であり、画像表示品質が低い。しかしながら、この発明では、画像の階調を調整することで、最適で見やすい表示画像を得ることができる。
【0101】さらに、携帯情報端末が使用される場所は、屋内または屋外があり、使用される時間も、昼、夕方または夜などさまざまであり、携帯情報端末は、さまざまな環境で使用される。すなわち、携帯情報端末は、周囲のさまざまな明るさの状況下で使用される。そのため、画像の階調を一律とすると、使用者が視認しにくい場合がある。この発明では、周囲の画像を撮像部101が撮影し、これに合わせて調整部109が画像情報の階調を調整することにより、使用者が視認しやすい表示画像を得ることができる。
【0102】以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、本発明のLCDは、携帯端末の液晶表示部としたが、これに限られるものではなく、たとえばノート型パソコンの液晶表示部としてもよい。
【0103】また、LCDは画像を表示する領域であればよく、液晶だけに限られず、CRT(Cathode Ray Tube)を用いてもよい。また、各実施の形態では、中央処理部104を用いて輝度信号を何段階かに分けて調整部109に伝えたが、中央処理部104が存在せずに検出部103から256段階の強度の信号が調整部109に直接送信されてもよい。この場合、調整部109が256段階の信号のある部分についてはあるテーブルを用い、別の部分については別のテーブルを用いるという判断をすることになる。
【0104】さらに、輝度信号の強度を256段階のいずれかとして検出部103は検出したが、この段階数は限られるものではなく、128段階または64段階などの少ない段階数としてもよい。
【0105】また、実施の形態1では、自動露光部106が全体の輝度信号の強度を2段階に分割し、そのいずれかに該当するかに応じて撮像部101に信号を送ったが、この分割数はこれに限られるものではなく、たとえば、全体の輝度信号の強度を3段階に分割し、たとえば信号強度が一番弱い領域では露光時間を60msとし、信号強度が中程度の領域では露光時間を40msとし、信号強度が強い領域では露光時間を10msとするように撮像部101に信号を送ってもよい。また、同様に、自動露光部106から信号を受けた中央処理部104は、その信号を3つの段階に分割し、そのそれぞれに応じて調整部109に対して信号を送ってもよい。この場合、図4で示すテーブルが3つ必要となり、それぞれのテーブルに応じて調整部109は階調を調整する。
【0106】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0107】
【発明の効果】この発明に従えば、使用者が視認しやすいような画像情報を表示する画像表示装置および携帯情報端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従った画像表示装置のブロック図である。
【図2】 輝度データを示すグラフである。
【図3】 調整部109の動作を示すフローチャートである。
【図4】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の輝度と、表示部で表示する画像の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図5】 この発明の実施の形態2に従った画像表示装置のブロック図である。
【図6】 赤色、緑色および青色の輝度を示すグラフである。
【図7】 調整部の動作を示すフローチャートである。
【図8】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の赤色の輝度と、表示部で表示する画像の赤色の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図9】 調整部の動作を示すフローチャートである。
【図10】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の緑色の輝度と、表示部で表示する画像の緑色の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図11】 調整部の動作を示すフローチャートである。
【図12】 記憶部108に蓄積されたテーブルであって、調整部が受取る画像情報の青色の輝度と、表示部で表示する画像の青色の階調との関係を示すデータを示すグラフである。
【図13】 この発明の実施の形態3に従った画像表示装置のブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に従った画像表示装置のブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態5に従った画像表示装置のブロック図である。
【符号の説明】
100 画像表示装置、101 撮像部、103 検出部、104 中央処理部、106 自動露光部、107 オートホワイトバランス部、108 記憶部、109 調整部、110 表示部、152 受信部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像情報から輝度情報を検出する検出部と、画像情報と、前記検出部が検出した輝度情報とを受取り、その輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部と、階調が調整された画像情報を前記調整部から受取り、その画像情報を表示する表示部とを備えた、画像表示装置。
【請求項2】 被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部をさらに備え、前記撮像部は、生成した画像情報を前記検出部に送る、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】 画像情報を受信する受信部をさらに備え、前記受信部は、受信した画像情報を前記検出部に送る、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】 前記検出部は、画像情報全体の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を前記調整部に送る、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】 前記検出部は、自動露光部を含む、請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】 前記検出部は、画像情報内の特定の色彩の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を前記調整部に送る、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】 前記検出部は、オートホワイトバランス部を含む、請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】 前記調整部が受取る画像情報の輝度と、前記表示部で表示する画像情報の階調との関係を示す複数のデータを記憶した記憶部をさらに備え、前記調整部は、受取った輝度情報に応じて前記記憶部内の複数のデータのいずれか1つに従って画像情報の階調を調整する、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項9】 前記複数のデータは画像情報全体の輝度に関するものである、請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】 前記複数のデータは画像情報の特定の色彩の輝度に関するものである、請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項11】 前記検出部から輝度情報を受取り、その輝度情報に基づいて複数の前記データのいずれかを選択するための選択信号を生成して、その選択信号を前記調整部に送る中央処理部をさらに備え、選択信号を受取った前記調整部は、その選択信号に応じて複数の前記データのいずれか1つを選択する、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項12】 画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する表示部とを備えた、画像表示装置。
【請求項13】 画像を表示する液晶表示装置と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記液晶表示装置に表示すべき画像の階調を調整する調整部とを備えた、携帯情報端末。
【請求項14】 画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備えた、携帯情報端末。
【請求項15】 前記受信部は、ワールドワイドウェブサーバまたはメールサーバから発信された画像情報を受信する、請求項14に記載の携帯情報端末。
【請求項16】 画像情報を受信する受信部と、この受信部により受信された画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調が調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備えた、携帯情報端末。
【請求項1】 画像情報から輝度情報を検出する検出部と、画像情報と、前記検出部が検出した輝度情報とを受取り、その輝度情報に応じて画像情報の階調を調整する調整部と、階調が調整された画像情報を前記調整部から受取り、その画像情報を表示する表示部とを備えた、画像表示装置。
【請求項2】 被写体からの光を受取って画像情報を構成する電気信号を生成する撮像部をさらに備え、前記撮像部は、生成した画像情報を前記検出部に送る、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】 画像情報を受信する受信部をさらに備え、前記受信部は、受信した画像情報を前記検出部に送る、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】 前記検出部は、画像情報全体の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を前記調整部に送る、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】 前記検出部は、自動露光部を含む、請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】 前記検出部は、画像情報内の特定の色彩の輝度情報を検出し、検出した輝度情報を前記調整部に送る、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】 前記検出部は、オートホワイトバランス部を含む、請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】 前記調整部が受取る画像情報の輝度と、前記表示部で表示する画像情報の階調との関係を示す複数のデータを記憶した記憶部をさらに備え、前記調整部は、受取った輝度情報に応じて前記記憶部内の複数のデータのいずれか1つに従って画像情報の階調を調整する、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項9】 前記複数のデータは画像情報全体の輝度に関するものである、請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】 前記複数のデータは画像情報の特定の色彩の輝度に関するものである、請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項11】 前記検出部から輝度情報を受取り、その輝度情報に基づいて複数の前記データのいずれかを選択するための選択信号を生成して、その選択信号を前記調整部に送る中央処理部をさらに備え、選択信号を受取った前記調整部は、その選択信号に応じて複数の前記データのいずれか1つを選択する、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項12】 画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する表示部とを備えた、画像表示装置。
【請求項13】 画像を表示する液晶表示装置と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記液晶表示装置に表示すべき画像の階調を調整する調整部とを備えた、携帯情報端末。
【請求項14】 画像情報を受信する受信部と、画像を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像に対応する画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記受信部で受信された画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調を調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備えた、携帯情報端末。
【請求項15】 前記受信部は、ワールドワイドウェブサーバまたはメールサーバから発信された画像情報を受信する、請求項14に記載の携帯情報端末。
【請求項16】 画像情報を受信する受信部と、この受信部により受信された画像情報から輝度情報を検出する検出部と、この検出部により検出された輝度情報に応じて、前記画像情報の階調を調整する調整部と、この調整部から階調が調整された画像情報を入力し、画像として表示する液晶表示装置とを備えた、携帯情報端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2003−51967(P2003−51967A)
【公開日】平成15年2月21日(2003.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−240257(P2001−240257)
【出願日】平成13年8月8日(2001.8.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成15年2月21日(2003.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年8月8日(2001.8.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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