説明

移動中のエンティティを追跡するための方法

【課題】処理力および/またはネットワークリソースの節約を可能にする改良された追跡方法を提供すること。
【解決手段】少なくとも1つの所定の粒度を有する測定基準を有する、監視される空間の中で変化するエンティティ2を追跡するための方法であって、
前記測定基準にしたがって、前記空間内のエンティティ2の現在の空間的および/または時間的状態を判定する動作と、
前記状態に関連した起動イベントの発生を確認する動作と、
前記起動イベントの発生の際に、少なくとも1つのエンティティ2のために、監視される空間の粒度を変更する動作、の反復を含む方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、乗物(自動車、飛行機)、携帯電話もしくはその他のデバイス、または人などのエンティティ(entities)を追跡することに関する。数多くのアプリケーションは、ジオロケーションサービス、保有車両の管理、交通監視/規制、広告宣伝、セキュリティ等を使用する。
【背景技術】
【0002】
交通監視/規制などの位置ベースサービス(LSB)は通常、地理的エリアの中で車両を検出し、追跡するためにGPS(汎地球測位システム)を使用する。衝突回避のためにGPSを使用する1つの乗物検出の方法およびシステムは、Tannerの米国特許第5 450 329号明細書の中で開示されている。GPSサービスに基づいて、状況によって決まる行為を起こすための1つの方法は、米国特許公開第2006/0129309号明細書(Alewine)の中で開示されている。
【0003】
しかしながら、移動中のエンティティを追跡するための知られている技術は、高度で精密な位置測定システム(典型的にはGPS)に基づいているため、典型的には加入者に届けられる交通情報またはルート設定サービスなどの目的の作業に対して必要以上の大きさにされた重要な処理力や大規模なネットワークアーキテクチャを必要とする。
【0004】
さらに、知られている追跡技術は一般に受動的なものであり、すなわち移動中のエンティティは、エンティティ(例えば局所化サーバに接続されたサーバ上で実装される)中心プログラムが各エンティティの予測される経路を計算するように、地理的座標(および場合によっては速度)などの様々なパラメータを述べることを単に周期的に求められる。
【0005】
知られている追跡技術は、エンティティの個体群を効率的に追跡することができず、そのために状況によって積極的に動作するための追跡システムの能力を減少させているというのが発明者の意見である。
【特許文献1】米国特許第5 450 329号明細書
【特許文献2】米国特許公開第2006/0129309号明細書
【特許文献3】国際公開第2003/094082号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、処理力および/またはネットワークリソースの節約を可能にする改良された追跡方法を提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、エンティティの個体群を追跡し、管理するための強化された能力を有する改良された追跡方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、少なくとも1つの所定の粒度(granularity)を有する測定基準を有する、監視される空間の中で変化するエンティティを追跡するための方法であって、
前記測定基準にしたがって、前記空間内のエンティティの現在の空間的および/または時間的状態を判定する動作と、
前記状態に関連した起動イベントの発生を確認する動作と、
前記起動イベントの発生の際に、少なくとも1つのエンティティのために監視される空間の粒度を変更する動作、の反復を含む方法を提供する。
【0009】
本発明はまた、追跡システム、コンピュータプログラム、および特許請求の範囲の中でさらに定義される追跡方法のアプリケーションも提供する。
【0010】
本発明の上述の目的およびその他の目的ならびに利点は、添付の図面と合わせて考慮される、好ましい実施形態の詳細な説明から明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1および図2には、所定の監視される空間の中で変化するエンティティ2を追跡するためのシステム1が示されている。
【0012】
監視される空間は様々なトポロジであってよく、空間的および/または時間的次元を含んでもよいことに留意されたい。監視される空間は、鉄道またはハイウェイなどの1次元のもの、道路網などの2次元のもの、大気などの3次元のもの、または時間が考慮に入れられるのであれば4次元のものであってもよい。
【0013】
また、本発明は機械(自動車、バン、トラック、列車、飛行機等)、全体として(例えば歩行物とみなされる動物、人間)または部分として(例えば生物学上の細胞)の生体を含む任意の種類のエンティティに適用されてもよいということにも留意されたい。
【0014】
示されている例の中では、監視される空間は、平坦でも、平坦でなくてもよい地理的に2次元のエリアまたは面である。エンティティ2は、この面の上を移動中の陸上の乗物である。
【0015】
システム1は、
監視される空間のコンピュータ処理モデル4が記憶されるアプリケーションサーバ3と、
アプリケーションサーバ3に接続され、移動中のエンティティ2との通信を管理するように構成された通信サーバ5とを含む。
【0016】
空間のコンピュータ処理モデル4は、それに応じて空間内の各エンティティ2の(地理的および/または時間的)状態が判定されることができる測定基準を有する。
【0017】
この測定基準は、所定のサイズのセルの中の空間の下位区分に基づいており、この所定のサイズは空間の粒度を定義し、この粒度は、以下で開示されるように、空間内のエンティティ2の状態に関連した起動イベントに応答して、局所的または全体的に調整(すなわち増加または減少)されてもよい。
【0018】
監視される空間のトポロジに応じて、セルは、
(1次元または1−Dトポロジにおける)所定の長さ、
(2次元または2−Dトポロジにおける)所定の面、
(3次元または3−Dトポロジにおける)所定の体積、
および/または時間によって決まるトポロジにおける所定の時間的値または時間関連の値(速度など)を有してもよい。
【0019】
図1および図2に示されている2次元の例では、監視される2−Dエリアのコンピュータ処理モデル4は、所定の面のセル6に分割される。
【0020】
各セル6は、番号またはアドレスなどの固有の識別子を通じて識別される。図1および図2の示されている例では、各2−Dセル6は、Xを横座標、Yを縦座標として、X.Yタイプの番号の組み合わせを通じて識別されてもよい。
【0021】
通信サーバ5と移動中のエンティティ2との間で設定される通信のために、各エンティティ2には、例えば、通常の移動電話通信システムの中のように、地理的エリアに配置され、通信サーバ5にリンクされた基地局7または基地局のグリッドへ/からエアインタフェースを通じて情報を送信/受信するために適した通信エージェントが与えられる。より具体的には、通信エージェントは、移動電話通信ネットワークへのアクセスを有し、音声の他にもデータの交換のために適した携帯電話の中で実装されてもよい。
【0022】
各エンティティ2にはまた、空間内でのエンティティ2の状態の遷移をステップ100で感知するように構成されたロケーションコントローラも与えられる。
【0023】
図1および図2に示されている2−D実施形態では、この遷移はエンティティが新たなセル6に入るときに感知され、ロケーションコントローラは、エンティティ2が現在存在しているか、またはエンティティ2が移動するときに入っていくセル6の識別子を感知するように構成されている。
【0024】
セル6の識別子を感知することは、例えばエンティティ2に実装されたセンサと、各セル6の内部または境界に設置された固定局との間の正確な無線通信によって、物理的に達成されてもよい。
【0025】
しかしながら好ましい実施形態では、セル6の識別子を感知することは、計算によって達成される。より具体的には、エンティティ2の通信デバイスに接続されているか、またはその中に実装された計算機は、
例えば移動通信ネットワーク内の複数の基地局から受信されたデータに基づく三角測量法によって、またはエンティティ2内に設置されたGPSトランシーバによってエンティティ2の現在位置を感知し、
その結果、感知されたエンティティ2の位置を、(現在の粒度を考慮に入れて)監視される空間のコンピュータ処理モデル4内にマップし、それによって、エンティティ2が現在存在しているか、または入ろうとしているセル6を識別してもよい。
【0026】
エンティティ2は監視される空間の新たなセル6に入っていくたびに、(例えば2−Dトポロジの中で、上で開示されているように)新たなセル6を識別し、ステップ200で、エンティティ2の現在の空間的および/または時間的状態に関する情報を通信サーバ5に送信する。示されている2−D実施形態では、エンティティ2は、エンティティ識別子とセル識別子との両方を通信サーバ5に送信する。この情報は、アプリケーションサーバ3に中継される。
【0027】
そのような状況は、監視されるエリアが、最小のマップの目盛に対応する1.1(左下)から4.4(右上)までで識別される16の正方形セル6に分割された正方形グリッド4として単純に配列された図1および図2で開示されている。3つの乗物2a、2bおよび2cは、それぞれセル1.1、2.3および4.4の中で、監視されるエリアの中に存在している。はじめにセル1.1の中に存在する乗物2aは、矢印Aによって示されているように、セル1.2に向かって移動中である。図2では、乗物2aはセル1.1からセル1.2へ移動済みである。
【0028】
追跡されるエンティティ2の発動と関連した新たなセル識別子が一旦通知されると、アプリケーションサーバ5は、追跡されるエンティティ2と、対応する各エンティティ2に特有の監視される空間4の現在の粒度とのリストを含む1つまたは複数のデータベースにアクセスする。
【0029】
ステップ300で、アプリケーションサーバ5が追跡されるエンティティ2の状態に関連した情報を受信するたびに、アプリケーションサーバ5はステップ400および500で、監視される空間の測定基準にしたがって、エンティティ2の状態に関連した起動イベントの発生を確認する。
【0030】
起動イベントは、グループの中で個々に、または全体的に考慮されるエンティティ2の現在の状態の、所定の目標の状態に近づいたか、またはそこから離れた別の状態への遷移である。1つの実施形態では、起動イベントは、現在の状態から所定の目標状態への遷移であってもよく、または反対に、現在の状態から所定の目標状態とは異なる状態への遷移であってもよい。
【0031】
エンティティの目標状態は、監視される空間内での所定のエンティティの位置であってもよい。エンティティの目標状態はまた、エンティティが所定の線もしくは回転速度、または所定の方向を有する構成であってもよい。エンティティの目標状態はまた、所定の数のエンティティが同時に同じセルの中に存在する構成であってもよい。この目標状態はさらに、特定のセルが空である構成であってもよい。本発明の範囲内で、その他の構成が想像されてもよい。
【0032】
より具体的には、各エンティティ2の状態が、エンティティ2が入っていく新たなセル6の識別子を含む例において、アプリケーションサーバ5は各々の追跡されるエンティティ2に特有の粒度に応じて、少なくとも1つの追跡されるエンティティ2が存在するか入ろうとしているとみなされる各々のセルの中で、新たなセル6とその他のセル6との間の距離を計算してもよい。この特定の例では、起動イベントは、所定の距離よりも少なくなるか、または多くなる、この計算された距離であってもよい。
【0033】
図2に示されている例では、アプリケーションサーバ5は、セル1.2(エンティティがちょうど入ったところのもの)、2.3および4.4の間の距離を計算する。
【0034】
起動イベントの発生の際に、アプリケーションサーバ5はステップ600で、少なくとも1つの追跡されるエンティティ2のために、空間の粒度を変更する。この粒度は、エンティティ2の選択されたグループのために変更されてよく、または必要に応じて、すべてのエンティティ2のために変更されてもよい。
【0035】
1つの実施形態で、計算された距離が所定の距離よりも少ないとすぐに、それは少なくとも局所的に、より高い監視の正確さが必要とされることを意味し、追跡されるエンティティ2のための監視される空間の粒度(図1から図4に示されている例の中ではマップの目盛である)は増加される。換言すれば、アプリケーションサーバ5は、追跡されるエンティティ2が現在存在するか、または入ろうとしているセル6にズームインする。反対に、計算された距離が所定の距離よりも多いとすぐに、それは高い正確性がもはや必要とされないことを意味し、追跡されるエンティティ2のための監視される空間の粒度は減少される。換言すれば、アプリケーションサーバ5は、追跡されるエンティティ2が現在存在するか、または入ろうとしているセル6からズームアウトする。追跡されるエンティティ2か、または少なくとも追跡されるエンティティ2のグループに特有の新たな粒度は、対応するデータベースの中に記憶される。
【0036】
第1の構成で、粒度の変更は、ちょうどセルの変更を報告したところのエンティティ2にだけ適用される。そのような構成は図3に示されており、そこでセル1.2および2.3は、起動距離よりも少ない距離によって分離されると仮定される。乗物2aが移動したと報告したセル1.2は、より少ない面エリアの下位セル8にさらに分割され、一方で別の乗物2bが、乗物2aがセルの変更を報告した時間によって存在するとみなされるセル2.3は、粒度の変更を受けない。
【0037】
第2の構成で、マップの目盛変更は、起動イベントに関係しているエンティティのグループか、またはすべてのエンティティに、すなわち間にある距離が所定の距離よりも小さい(それぞれ大きい)セルの中に存在するエンティティに適用される。そのような構成は、図4に示されている。乗物2aがちょうど移動したと報告したセル1.2は、より少ない面エリアの下位セル8にさらに分割され、別の乗物2bが、乗物2aがセルの変更を報告した時間によって存在するとみなされるセル2.3もそのようにされる。
【0038】
示されている例の中のセルのさらなる分割などの粒度の変更は、図3および図4に示されている再帰的空間分割技術を通じて実行されてもよく、それは、
各下位セル8が、それが由来する(スーパーセルとも呼ばれる)元のセル6と比率が同一であるということと、
各々のセルまたはスーパーセル6が、その後に続く整数個の下位セル8を含むということを意味する。
【0039】
粒度がどれであっても、粒度を定義するパラメータ(例えば対応するセル6または下位セル8のサイズなど)はステップ700で、アプリケーションサーバ5によって通信サーバ3を介してエンティティ2に戻され、それによって接続されたエンティティ2に粒度の変更を知らせる。
【0040】
新たなパラメータは、セルの変更を報告された各々の移動中のエンティティ2に特有のユニキャストメッセージか、または同じセル6の中か、または同じスーパーセル6に属する任意の下位セル8の中に存在するとみなされ、同じ粒度変更が適用されるすべてのエンティティ2に送信されるブロードキャストメッセージのいずれかを介して送信されてもよいということに留意されたい。
【0041】
新たな粒度は各エンティティ2によって、またはその内部に記憶され、それによって、各エンティティ2のために先に開示されたステップ100〜700の反復を含むエンティティ追跡プロセスが、1つまたは複数の粒度にしたがって再開される。
【0042】
追跡方法の複数のステップは、アプリケーションサーバ5の処理ユニット上で実施されるコンピュータプログラムとして実装されてよく、前記プログラムは、
監視される空間内で変化するエンティティ2の現在の空間的および/または時間的状態を判定することと、
前記状態に関連した起動イベントの発生を確認することと、
起動イベントの発生の際に、少なくとも1つのエンティティ2のために、場合によってはエンティティ2のグループか、またはエンティティ2のすべてのために、監視される空間の粒度を変更することと、
関与する1つまたは複数のエンティティ2に送信される、新たな粒度パラメータを含むメッセージを形成することとを含む、対応する命令を実行するためのコード部を含む。
【0043】
追跡プロセスは、すべての追跡されるエンティティ2のために同時に適用されてもよい。
【0044】
先に開示された追跡方法およびシステムは、
道路、鉄道、海もしくは空輸、またはそれらの組み合わせでの交通監視および/または規制、
人の監視、
人体内部を移動するナノ機械の監視などの将来有望な医療技術にうまく適用されてもよい。
【0045】
監視される空間の粒度は、例えば移動中のエンティティ2の互いの近さに応じて、必要な場合には調整されてもよく、エンティティ2が互いに十分に近い場合にだけマップの目盛が増加され、一方でエンティティが互いに十分に離れている場合には減少されるので、開示される追跡方法およびシステムは、実質的な処理力の節約を提供する。道路交通の適用例では、そのようなシステムおよび方法は効率的かつ経済的な交通渋滞の検出を提供し、またエンティティ2に適切に交通量が通知されるか、または監視される空間の空いているセルの間で計算されてもよい代替経路などの、その他の有益な情報が与えられる場合には、交通渋滞および/または事故の予防策も提供する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】1つの乗物の位置を示す、陸上の乗物の交通規制に適用される本発明の実施形態によるシステムを示す概略図である。
【図2】別の乗物の位置を示す、陸上の乗物の交通規制に適用される本発明の実施形態によるシステムを示す概略図である。
【図3】1つの粒度を使用する監視されるエリアを示す概略図である。
【図4】別の粒度を使用する監視されるエリアを示す概略図である。
【図5】本発明の実施形態による追跡方法の流れ図である。
【符号の説明】
【0047】
1 システム
2a、2b、2c 乗物
3 通信サーバ
4 コンピュータ処理モデル
5 アプリケーションサーバ
6 セル
7 基地局
8 下位セル
100、200、300、400、500、600、700 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの所定の粒度を有する測定基準を有する、監視される空間の中で変化するエンティティ(2)を追跡するための方法であって、
前記測定基準にしたがって、前記空間内のエンティティ(2)の現在の空間的および/または時間的状態を判定する動作と、
前記状態に関連した起動イベントの発生を確認する動作と、
前記起動イベントの発生の際に、少なくとも1つのエンティティ(2)のために、監視される空間の粒度を変更する動作、の反復を含む、方法。
【請求項2】
起動イベントが、前記測定基準にしたがった、監視される空間内のエンティティの状態から、所定の目標状態により近いか、またはそこからより離れた別の状態への遷移である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
監視される空間がセルにさらに分割された空間エリアを備え、エンティティの現在の状態を判定することが、エンティティが現在存在しているか、または入ろうとしているとみなされるセルを識別することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
起動イベントの発生を確認することが、前記測定基準にしたがって、識別されたセル(6)と、少なくとも1つのエンティティ(2)が現在存在しているか、または入ろうとしているとみなされる少なくとも別のセルとの間の距離を計算することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
起動イベントが、所定の距離よりも少ないか、または多い計算された距離である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
計算される距離が所定の距離よりも少ないか、または多い場合に、それぞれ粒度が増加されるか、または減少される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
粒度の変更が、セルの再帰的空間分割技術を通じて実行される、請求項3から6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの所定の粒度を有する測定基準を有する、監視される空間の中で変化するエンティティ(2)を追跡するためのシステムであって、
前記測定基準にしたがって、前記空間内のエンティティ(2)の現在の空間的および/または時間的状態を判定する機能と、
前記状態に関連した起動イベントの発生を確認する機能と、
前記起動イベントの発生の際に、少なくとも1つのエンティティ(2)のために、監視される空間の粒度を変更する機能とを実行するように構成されたアプリケーションサーバ(5)と、
アプリケーションサーバ(5)に接続され、
前記測定基準にしたがって、エンティティ(2)によって送信される、監視される空間内のエンティティ(2)の現在の空間的および/または時間的状態に関連した前後関係に依存する情報と、
通信サーバ(3)によって送信される粒度パラメータとを含む、移動中のエンティティ(2)との通信を管理するように構成された通信サーバ(3)とを含む、システム。
【請求項9】
少なくとも1つの所定の粒度を有する測定基準を有する、監視される空間内で変化するエンティティ(2)の現在の空間的および/または時間的状態を判定する命令と、
前記状態に関連した起動イベントの発生を確認する命令と、
前記起動イベントの発生の際に、少なくとも1つのエンティティ(2)のために、監視される空間の粒度を変更する命令と、
前記少なくとも1つのエンティティ(2)に送信される、新たな粒度パラメータを含むメッセージを形成する命令とを実行するためのコード部を含む、コンピュータの処理ユニット上で実装されるコンピュータプログラム。
【請求項10】
交通監視および/または規制のための、請求項1から7のいずれかに記載の方法の適用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−43241(P2009−43241A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−169969(P2008−169969)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】