説明

移動行程管理システム、及び移動行程管理方法

【課題】 お遍路などの移動行程(お遍路ルートの移動状況)の情報を収集し、留守宅の端末などに配信する移動行程管理システムを提供する。
【解決手段】 お遍路者2に対して、該お遍路者2を識別するための情報を記録したICタグ40を封入した御守4を発行する。また、寺院5に、御守リーダ/ライタ20を配置する。そして、お遍路者2が寺院5を訪れた際に、お遍路者2の保持する御守4内のICタグ40の情報をリーダ/ライタ20により読み取り、お遍路者2の通過情報として移動行程管理システムのサーバ101に送信し、データベース130に登録する。そして、お遍路御守登録センタ100のサーバ101では、データベース130に記録されたお遍路者2の通過情報を基に、該お遍路者2の移動行程の情報を生成し、旅行者の留守宅の端末201に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、お遍路、登山者、ハイキングなどを行なう旅行者の移動状況(移動行程)を把握し、留守宅の親族などが、旅行者の移動行程を容易に確認できると共に、該旅行者の移動行程に沿って、旅行アルバムを自動的に編集することができる、移動行程管理システム、及び移動行程管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、四国八十八ヶ所を巡るお遍路が中高年を中心にブームになっている。このお遍路は、歩くことが中心の旅となり、山中での難所や、途中での天候の急変などもあり、かなり大変な旅である。
【0003】
また、お遍路者には高齢の参加者が多く、高齢のお遍路者は、持病を持つ人もあり、また、若い人に比べて体力が衰えており、疲れなどにより体調を崩す場合も多い。このため、留守を預かる家族にとっては、本人(お遍路者)が無事に旅をしているかどうか、またどのような旅程で旅をしているかどうかなど気がかりなことが多い。このため、本人(お遍路者)にこまめに連絡を入れるように要請し、本人からの連絡を受けて初めて安心するという状況である。一方、お遍路者は寺院など訪問日時などメモ帳などに記録し、定期的にまたは必要に応じて、留守宅に電話やメールで連絡することが多い。
【0004】
このように、従来のお遍路では、お遍路者の居場所を知らせる策が本人以外にはなく、家族などの側からは、お遍路者の居場所が容易につかめないなどの問題がある。
【0005】
また、お遍路者は、宿到着や時間に余裕が出来た時、お遍路中のルートの記録として、地図上に通過日時等を記載してメモとして残し、後に遍路の思い出アルバムをつくる際の材料になるようにしているが、このメモ(札所の通過時刻や、札所の由来などのメモ)を取る作業と、帰宅してからのアルバム作りの作業とは結構手間が掛かり煩わしい作業となっている。
【0006】
なお、お遍路以外にも、近年、中高年のハイキングや山歩きがブームになっているが、これらの場合についても、事情は同じである。
【0007】
なお、本発明に関連する先行技術として、いくつかの発明が開示されている。例えば、携帯用のデジタル機器と組み合わせた現代風のデザインをもったお守りを提供する発明が開示されている。この発明では、各種デジタル占い機能や占星術機能はもちろんのこと、デジタル警告音発生機能やSOS電波発信の為の電話機機能などをもつデジタル機器とお守り部分とを連結し、透明な収納用扉で覆うようにした発明である(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、お遍路に関連して、四国八十八ヶ所巡礼等の巡礼や全国各地の社寺参詣が、的確にして効率良くできる代行巡礼方法・代行参詣方法を提供する発明が開示されている。この発明は、社寺の巡礼・参詣をするにおいて、巡礼・参詣希望者が巡礼・参詣の社寺名と巡礼・参詣の趣旨・目的を表して成る巡礼・参詣リストを用いて、巡礼・参詣の代行実行者に依託し、しかるのち、該代行実行者が前記巡礼・参詣リストに基づいて社寺を個別に巡礼・参詣し、続いて、該実行代行者が前記依託による巡礼・参詣をしたことを示す社寺別の朱印類を朱印類台紙または朱印帳に受け、しかるのち、該代行実行者が該朱印類台紙または朱印帳を前記巡礼・参詣希望者に郵送・運送便によって送り届けする社寺の巡礼・参詣方法である(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
しかしながら、上述した2つの先行発明においては、旅行者(例えば、お遍路者)の移動行程(移動状況)の確認を容易に行なえるようするものではなく、また、思い出アルバムなどの編集を容易にするための発明ではなく、本発明とは、その目的と利用の仕方が異なるものである。
【特許文献1】特開平11−9431号公報
【特許文献2】特開2002−136419号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、旅行者の特定地点(例えば、社寺や宿泊所)における通過日時などの移動行程を留守宅などで容易に知ることができ、また、旅行中の思い出アルバムなどの編集作業を自動で行なうことができる、移動行程管理システム、および、移動行程管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1の発明は、予め訪れることが推奨される複数の特定訪問場所とその順番が設定されており、旅行者が前記特定訪問場所を選択して移動を行なう際に、該旅行者の移動行程の情報をデータベースに記録して管理すると共に、該旅行者の移動行程の情報を通信ネットワークを介して提供する移動行程管理システムであって、前記旅行者に対して、該旅行者を識別するための情報を記録したICタグを発行するICタグ発行手段と、前記複数の特定訪問場所のいずれかまたは全部に、前記ICタグのリーダ/ライタを配置する手段と、前記旅行者が前記特定訪問場所を訪れた際に、該旅行者の保持するICタグの情報を前記リーダ/ライタにより読み取り、該リーダ/ライタの識別情報と共に、旅行者の通過情報として前記移動行程管理システムのサーバに送信する旅行者通過情報送信手段と、前記移動行程管理システムのサーバにおいて、前記旅行者通過情報送信手段により送信された旅行者の通過情報をデータベースに記録する手段と、前記データベースに記録した旅行者の通過情報を基に、該旅行者の移動行程の情報を生成する移動行程情報生成手段とを備えることを特徴とする移動行程管理システムとしたものである。
【0012】
本発明の請求項2の発明は、前記ICタグのリーダ/ライタを、前記特定訪問場所に関連する所定の場所、および特定訪問場所間の経路に関連する所定の場所に配置する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0013】
本発明の請求項3の発明は、前記移動行程情報が、旅行者が訪問した場所と、該訪問場所の通過時刻とを地図上に表示した情報であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0014】
本発明の請求項4の発明は、前記ICタグのリーダ/ライタに旅行者の撮影手段を設け、前記旅行者が前記特定訪問場所を訪れた際に、前記撮影手段により撮影した旅行者の画像情報を、前記旅行者の通過情報と共に、前記移動行程管理システムのサーバに送信する旅行者通過情報送信手段と、前記移動行程管理システムのサーバにおいて、前記旅行者通過情報送信手段により送信された旅行者の通過情報と画像情報とをデータベースに記録する手段と、前記データベースに記録された旅行者の通過情報と画像情報とを基に、旅行者の訪問した場所の履歴に対応したアルバム情報を生成するアルバム編集手段とを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0015】
本発明の請求項5の発明は、前記アルバムを編集する際には、前記特定訪問場所およびそれに関連する場所についての文字による紹介情報、または文字と画像による紹介情報が予め用意されており、該紹介情報と前記旅行者の通過情報と旅行者自身の画像情報と組みわせて、アルバム情報を生成するアルバム編集手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0016】
本発明の請求項6の発明は、前記移動行程情報および前記アルバム情報を、Webページを介して提供するWebサーバ手段を備えることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0017】
本発明の請求項7の発明は、前記アルバム情報をDVDを含む可搬型の記録媒体に記録する記録媒体作成手段を備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0018】
本発明の請求項8の発明は、前記旅行者の移動行程の予定情報を予め登録する移動予定情報登録手段と、前記予定情報で指定された時間を所定時間以上経過しても、当該旅行者の通過が確認できない場合に、前記旅行者が予め指定した連絡先に自動的に連絡する移動行程異常監視手段とを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0019】
本発明の請求項9の発明は、前記特定訪問場所が、お遍路に関連する寺院であり、前記特定訪問場所に関連する場所または経路に関連する場所が、宿泊所、土産物店、その他の所定の場所であり、該関連場所に前記ICタグのリーダ/ライタが配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0020】
本発明の請求項10の発明は、前記アルバム情報が、お遍路アルバムとして編集されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の移動行程管理システムとしたものである。
【0021】
本発明の請求項11の発明は、予め訪れることが推奨される複数の特定訪問場所とその順番が設定されており、旅行者が前記特定訪問場所を選択して移動を行なう際に、該旅行者の移動行程の情報をデータベースに記録して管理すると共に、該旅行者の移動行程の情報を通信ネットワークを介して提供する移動行程管理システムにおける移動行程管理方法であって、前記旅行者に対して、該旅行者を識別するための情報を記録したICタグを発行するICタグ発行手順と、前記複数の特定訪問場所のいずれかまたは全部に、前記ICタグのリーダ/ライタを配置する手順と、前記旅行者が前記特定訪問場所を訪れた際に、該旅行者の保持するICタグの情報を前記リーダ/ライタにより読み取り、該リーダ/ライタの識別情報と共に、旅行者の通過情報として前記移動行程管理システムのサーバに送信する旅行者通過情報送信手順と、前記移動行程管理システムのサーバにおいて、前記旅行者通過情報送信手順により送信された旅行者の通過情報をデータベースに記録する手順と、前記データベースに記録した旅行者の通過情報を基に、該旅行者の移動行程の情報を生成する移動行程情報生成手順とを含むことを特徴とする移動行程管理方法としたものである。
【0022】
本発明の請求項12の発明は、前記ICタグのリーダ/ライタを、前記特定訪問場所に関連する所定の場所、および特定訪問場所間の経路に関連する所定の場所に配置する手順を含むことを特徴とする請求項11に記載の移動行程管理方法としたものである。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に記載の移動行程管理システムにおいては、旅行者に対して、該旅行者を識別するための情報を記録したICタグを発行し、また、特定訪問場所に、ICタグのリーダ/ライタを配置する。そして、旅行者が特定訪問場所を訪れた際に、該旅行者の保持するICタグの情報をリーダ/ライタにより読み取り、旅行者の通過情報として移動行程管理システムのサーバに送信し、データベースに登録する。そして、データベースに記録された旅行者の通過情報を基に、該旅行者の移動行程の情報を生成し、旅行者の留守宅の端末に配信する。
これにより、旅行者の特定場所(例えば、お遍路の寺院)における通過日時が遠隔地(例えば、留守宅)で分かるので家族の心配が少なくなる。
【0024】
請求項2に記載の移動行程管理システムにおいては、ICタグのリーダ/ライタを、特定訪問場所に関連する所定の場所(例えば、お遍路の寺院や、宿泊所)、および特定訪問場所間の経路に関連する所定の場所(例えば、土産物店や、コンビニエンスストア)にも配置する。
これにより、旅行者の通過情報をより多く取得することができ、旅行者の移動行程(移動状況)をより細かく把握することができる。
【0025】
請求項3に記載の移動行程管理システムにおいては、移動行程情報として、旅行者が訪問した場所と、該訪問場所の通過時刻とを地図上に表示した情報を提供する。
これにより、旅行者の移動行程(移動状況)の情報を、地図により見やすい形で提供できる。また、旅行(例えば、お遍路)の途中であっても完走であっても地図上に通過時刻を記載した情報を入手することができる
【0026】
請求項4に記載の移動行程管理システムにおいては、ICタグのリーダ/ライタに旅行者の撮影手段を設け、旅行者が特定訪問場所を訪れた際に、旅行者の画像情報を、旅行者の通過情報と共に、前記移動行程管理システムのサーバに送信する。移動行程管理システムのサーバでは、旅行者の通過情報と画像情報とをデータベースに登録する。また、データベースに記録された旅行者に通過情報と画像情報とを基に、旅行者の訪問した場所の履歴に対応したアルバム情報を生成する。
これより、旅行のアルバムを自動的に生成することができる。また、旅行(例えば、お遍路)のを途中であっても完走であっても旅行アルバムを入手することができる。
【0027】
請求項5に記載の移動行程管理システムにおいては、アルバムを編集する際には、特定訪問場所の文字による紹介情報、または文字と画像による紹介情報をデータベース中に予め用意しておき、該紹介情報と旅行者の通過情報と旅行者自身の画像情報と組みわせて、アルバム情報を生成する。
これにより、予め用意された特定訪問場所(例えば、寺院など)の情報を利用して、内容豊かな旅行アルバムを自動的に生成することができる。
【0028】
請求項6に記載の移動行程管理システムにおいては、移動行程情報およびアルバム情報を、Webページを介して提供するようにする。
これにより、ユーザ(留守宅の家族や、旅行者自身)は何時でも何処でも、簡単に移動行程情報およびアルバム情報を見ることができる。
【0029】
請求項7に記載の移動行程管理システムにおいては、アルバム情報をDVDなどの可搬型の記録媒体に記録して発行する。
これにより、ユーザ(留守宅の家族や、旅行者自身)は、DVDなどの形でアルバム情報を入手し、再生し、保存することができる。
【0030】
請求項8に記載の移動行程管理システムにおいては、旅行者の移動行程の予定情報を予め移動行程管理システムのサーバに登録しておくことにより、サーバでは、旅行者の通過情報を監視し、到着予定時間を所定の時間以上経過した場合に、旅行者が予め指定した連絡先に自動的に連絡する。
これにより、到着予定時間をオーバーした場合、自動的に連絡先に報告されるので家族にとって安心である。
【0031】
請求項9に記載の移動行程管理システムにおいては、特定訪問場所が、お遍路に関連する寺院であり、それに関連する場所が、宿泊所、土産物店、その他の所定の場所であり、該関連場所にICタグのリーダ/ライタを配置する。
これにより、お遍路の場合に、本発明の移動行程管理システムを提供することができ、本発明の移動行程管理システムの有する効果を、お遍路者に提供することができる。
【0032】
請求項10に記載の移動行程管理システムにおいては、アルバムが、遍路アルバムとして編集される。
これにより、お遍路者に対して、お遍路アルバムを自動的に生成して提供することができる。
【0033】
請求項11に記載の移動行程管理方法においては、旅行者に対して、該旅行者を識別するための情報を記録したICタグを発行し、また、特定訪問場所に、ICタグのリーダ/ライタを配置する。そして、旅行者が特定訪問場所を訪れた際に、該旅行者の保持するICタグの情報をリーダ/ライタにより読み取り、旅行者の通過情報として移動行程管理システムのサーバに送信し、データベースに登録する。そして、データベースに記録された旅行者の通過情報を基に、該旅行者の移動行程の情報を生成し、旅行者の留守宅の端末に配信する。
これにより、旅行者の特定場所(例えば、お遍路の寺院)における通過日時が遠隔地(例えば、留守宅)で分かるので家族の心配が少なくなる。
【0034】
請求項12に記載の移動行程管理方法においては、ICタグのリーダ/ライタを、特定訪問場所に関連する所定の場所(例えば、お遍路の寺院や、宿泊所)、および特定訪問場所間の経路に関連する所定の場所(例えば、土産物店や、コンビニエンスストア)にも配置する。
これにより、旅行者の通過情報をより多く取得することができ、旅行者の移動行程(移動状況)をより細かく把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
図1は、本発明による移動行程管理システムの概要と処理の流れを示す図その1である。図1に示す例は、移動行程を管理される旅行者が、お遍路を行なう者(お遍路者)の例であり、お遍路者2が、当該お遍路者2の移動行程(お遍路ルートの巡礼の進行状況)を管理するために必要となる御守(ICタグが封入された御守)を購入する手順を示すものである。
【0037】
図1において、お遍路者2は、御守販売所3において、IC(RFID)タグ(RFID:Radio Frequency Identification)40が封入された御守4の購入申し込みを行なう(ステップS1)。また、御守4の購入申し込みの際には、購入申込用紙に、お遍路者の個人情報として、住所、氏名、緊急連絡先、通常連絡方法(メールアドレス)、年齢、持病等の情報を記入する。また、お遍路者2が希望する場合には、遍路ルート予定情報(お遍路で巡回する予定の寺院名、宿泊所名、予定日時等)の情報を記入する。なお、購入申込書への個人情報の記入は、お遍路者自身のプライバシーの保護と、提供を希望するサービスの内容を考慮して記入する。
【0038】
御守販売所3では、お遍路者2による御守4の購入申込を受け付け、お遍路者2の個人情報等を販売所端末31に入力する(ステップS2)。また、ICタグ発行機(御守発行機:ICタグ発行手段)32を使用して、御守4内のICタグ40に、御守ID(お遍路者の登録ID番号)、住所、氏名、緊急連絡先などの情報を記録し、お遍路者2に御守4を提供する(ステップS3)。
【0039】
また、御守販売所3では、御守4を購入したお遍路者2の御守IDおよび個人情報等を、販売所端末31から、通信ネットワーク1を介して、お遍路御守登録センタ100のサーバ101に登録する(ステップS4)。
【0040】
なお、御守販売所3は、お遍路の経路となる寺院や、最寄駅の案内所や、宿泊所や、土産物屋など、何処であってもよく、御守4の発行と、お遍路御守登録センタ100への情報登録を行なう設備を備えていればよい。
【0041】
以上の手順により、ICタグ40が封入された御守4を購入したお遍路者2は、御守4を身に着けて、お遍路を開始することになる。
【0042】
また、図2は、本発明による移動行程管理システムの概要と処理の流れを示す図その2であり、お遍路者2が購入して身につけた御守4の使用方法について説明するための図である。
【0043】
図2において、寺院5には、御守リーダ/ライタ(旅行者通過情報送信手段)20、アンテナ12、デジタルカメラ11が予め設置されている。お遍路者2は、お遍路先の寺院5に到着すると(ステップS11)、御守リーダ/ライタ20の設置場所に行き、御守4を御守リーダ/ライタ20(御守R/W)にかざす。
【0044】
そして、御守4内に封入されたICタグ40の内容を、アンテナ12を介して、無線電波により御守リーダ/ライタ20に読み取らせる。また、デジタルカメラ11に自分の画像を撮影させる(ステップS12)。
【0045】
なお、デジタルカメラ11でお遍路者2を撮影するかどうかは、ICタグ40内に撮影許可/禁止を設定するようにもできるし、お遍路者2が、その場で撮影を指示するようにしてもよい。
【0046】
御守リーダ/ライタ20は、御守4内のICタグ40から読み取った情報を、御守リーダ/ライタ20自身のID(識別番号)と共に、お遍路御守登録センタ100のサーバ101に送信する。また、デジタルカメラ11で撮影した写真画像(またはビデオ画像)などの映像情報を、お遍路御守登録センタ100のサーバ101に送信する(ステップS13)。
【0047】
お遍路御守登録センタ100のサーバ101では、寺院5の御守リーダ/ライタ20から受信した通過情報等を、データベース130に登録する(ステップS14)。
【0048】
この場合、サーバ101では、御守4内のICタグ40に記録された御守ID(お遍路者の登録ID番号)と、当該IDを受信した受信時刻と、御守リーダ/ライタ20の識別IDと、送信されていれば映像情報とを対応付けて、記憶していく(御守IDごとにデータベース130に記憶していく)。
【0049】
また、サーバ101は、データベース130において、御守IDに対応するお遍路者2のユーザ属性情報(住所、氏名、年齢、メールアドレスなどの個人情報)を記憶している。また御守リーダ/ライタIDに対応して緯度経度(座標)を記憶している。なお、お遍路者2の個人情報は、お遍路者2が御守4を購入する際に購入申込書に記入され、御守販売所3の販売所端末31に入力されることにより、購入した御守の御守IDと共に、お遍路御守登録センタ100のサーバ101に通知され、データベース130に登録される。
【0050】
また、サーバ101はWebサーバ機能処理部(図5参照)を備えており、Webページにより、ユーザ(お遍路者)の留守宅の家庭端末201からの家族などによるアクセスを受け付ける(ステップS15)。図7に、Webページの例を示す。図7に示す例は、Webページ上に御守ID(またはユーザID)を入力し、また、移動行程地図情報表示、アルバム情報表示を選択できるようにした例である。
【0051】
そして、図7に示すWebページ上で、御守ID(またはユーザID)が入力され、移動行程地図情報の表示要求が選択されると、移動行程情報生成処理部(図5参照)により、データベース130から当該御守IDを無線信号で読み取った御守リーダ/ライタ20の情報を参照し、これらの御守リーダ/ライタ20の緯度経度を地図上にマークし、またそのマークに通過時刻(御守IDの受信時刻)を表示した移動行程地図を生成する。
【0052】
そして、Webサーバ機能処理部(図5参照)により、移動行程地図を表示するWebページを、家族が利用する家庭端末201へ送信する(ステップS16)。図8に、移動行程地図の例を示す。なお、このとき写真画像等の映像情報も一緒に送信しても良い。また、図8に示す移動行程地図では、過去の移動経過のみを示した例であるが、次に訪問する予定の場所や予定日時を色分けして表示するようにしてもよい。
【0053】
なお、お遍路の移動行程の確認は、Webページを介してアクセスする方法だけでなく、お遍路御守登録センタのサーバ101から家庭端末201に電子メールにより送信することができる。この場合、定期的か、御守IDが御守リーダ/ライタ20で読み取られた時か、または家庭端末201からの要求に応じて電子メールを送信する。
【0054】
また、サーバ101は、お遍路者2の指示に基づいてアルバムを編集し生成するアルバム編集処理部(図5参照)を備える。例えば、図7に示すWebページにより、御守IDの入力と、アルバム情報表示の要求をWebサーバ機能処理部(図5参照)が受け付けると、アルバム編集処理部(図5参照)が、御守IDの受信時刻順に(つまり通過したリーダ/ライタ順に)、そこで撮った写真画像を表示する映像を作成する。そして、Webサーバ機能処理部(図5参照)により、その映像データをユーザに配信する(ステップS17)。図9にアルバムの例を示す。なお、DVDソフト生成処理を行い、DVDメディアに映像データを焼き付けて、当該DVDメディアを郵送するようにしてもよい。
【0055】
図9に示すアルバムの例は、お遍路者2が巡礼した寺院(札所)や宿泊所などの訪問の順番に従って、お遍路者2の画像と、通過日時、お寺や宿の紹介情報とでアルバムを編集し、映像データとして生成したものである。この場合、お寺や宿の紹介情報は予めデータベース130に登録し用意しておいて情報を挿入するようにできる。
【0056】
また、お遍路者2が予め申請した「お遍路予定情報(移動予定情報)」を基に、予めアルバムの原型(お寺や宿の紹介情報を予め挿入した原型)を作成しておき、これに、お遍路者2の自画像と、訪問日時等を挿入して、アルバムを編集するようにしてもよい。
【0057】
また、お遍路者2の画像は動画であってよく、さらに、お寺や宿泊所ごとに用意された動画に、お遍路者2の画像を挿入して動画を作成するようにしてもよい。
【0058】
以上説明した手順により、お遍路者2の移動行程(遍路の経過)を追跡して、データベース130に登録し、家族などが「お遍路者2」の巡礼の様子を確認でき、また、アルバムを自動生成することができる。
【0059】
なお、お遍路者2が途中で遍路を中断することもあり得るので、この場合は、御守リーダ/ライタ20の設置場所などで、その旨を申請し、御守リーダ/ライタ20からお遍路御守登録センタ100のサーバ101に、「お遍路中断情報」を送信するか、またはお遍路御守登録センタ100に直接連絡するなどして、お遍路を中断することができる。お遍路を再開する場合も同様である。
【0060】
また、図3は、御守リーダ/ライタの設置場所の例を示す図であり、御守リーダ/ライタ(御守R/W)20は、寺院5の他に、宿泊所6、土産物店7、遍路終点8、診療所9などや、その他の任意の場所にも設置することができる。
【0061】
また、図4は、御守リーダ/ライタおよびICタグの構成例を示す図である。図4を参照して、最初にICタグ40について説明する。
【0062】
ICタグ40には、アンテナ41とICチップ42とが埋め込まれ、本実施形態においては電磁波を媒体として、電力の供給と、データの交換を行う。なお、電磁波に限らず、高周波を媒体にして、電力の供給と、データの交換を行うようにしても良い。
【0063】
また、ICチップ42内には、電源整流部43、送受信部44、CPU45、記憶部50が設けられている。電源整流部43は、アンテナ41で受信した電磁波を整流してICチップ42を駆動する電力を供給する。送受信部44は、御守リーダ/ライタ20との間で、電磁波によるデータの送受信処理を行う処理部である。また、CPU45は、ICチップ42の全体を制御する。記憶部50には、ICタグ属性情報(ICタグの製造メーカ、製造番号、型式などの情報)、お遍路ID情報(お遍路登録番号)、お遍路個人情報(住所、氏名、緊急連絡先などの情報)が記録されている。
【0064】
また、御守リーダ/ライタ20には、アンテナ12と、デジタルカメラ11が接続されると共に、御守リーダ/ライタ20の内部には、制御部21、デジタルカメラ制御部22、無線信号送受信処理部23、通信処理部24が含まれる。制御部21は、御守リーダ/ライタ20の全体を制御する処理部であり、デジタルカメラ制御部22は、お遍路者2をデジタルカメラ11により撮像する処理を制御する処理部である。無線信号送受信処理部23は、アンテナ12を介してICタグ40とのデータの送受信を行なう処理を行う。また、通信処理部24は、お遍路者2のICタグ40から読み取った情報と、デジタルカメラ11で撮像した「お遍路者2」の映像情報と、御守リーダ/ライタ20自身のID情報とを、お遍路御守登録センタのサーバ101に送信する処理を行う。
【0065】
また、図5は、お遍路御守登録センタ100のサーバ101の構成例を示すブロック図である。サーバ101は、サーバ全体を制御する制御部102、通信ネットワーク1とサーバ101と接続する通信用インタフェース103、及び処理プログラム部110を有している。
【0066】
また、処理プログラム部110には、以下の処理部が含まれている。
御守ID(お遍路者登録ID)情報登録処理部111は、お遍路者2に発行した御守内のICタグ40に記録した御守ID(お遍路者登録ID)と、お遍路者2の個人情報とを、御守販売所の販売所端末31から受信し、データベース130に登録するための処理部である。
【0067】
移動予定情報登録処理部(移動予定情報登録手段)112は、お遍路者2が遍路する予定情報(移動予定情報)を、御守販売所の販売所端末31から受信し、データベース130に登録するための処理部である。
【0068】
リーダ/ライタ読取情報登録処理部113は、御守リーダ/ライタ20で読み取られた御守4内のICタグ40の情報(御守ID)と、その日時を、御守リーダ/ライタ20のID情報と共に受信し、データベース130に登録するための処理部である。
【0069】
画像情報登録処理部114は、御守リーダ/ライタ20のデジタルカメラ11で撮影さ画像情報と、その日時を、御守ID及び御守リーダ/ライタ20のID情報と共に受信し、データベース130に登録するための処理部である。
【0070】
移動行程異常監視処理部(移動行程異常監視手段)115は、お遍路者2が御守販売所3において「お遍路予定情報(移動予定情報)」を申請し、販売所端末31を通して、お遍路御守登録センタのサーバ101のデータベース130に「お遍路予定情報(移動予定情報)」を登録している場合に、予定日時に訪問予定場所を通過したかどうかを監視し、予定した日時から所定の時間を経過しても、該当するお遍路者の通過が確認できない場合には、緊急連絡先または関係機関に連絡する処理を行う。
【0071】
移動行程情報生成処理部(移動行程情報生成手段)116は、お遍路者2の移動行程地図の情報を作成する処理を行う。図8に移動行程地図の一例を示す。
【0072】
アルバム編集処理部(アルバム編集手段)117は、お遍路者2のアルバム情報を映像ソフトとして生成する処理を行う。図9に、編集されたアルバムの一例を示す。
【0073】
Webサーバ機能処理部(Webサーバ手段)118は、通信ネットワーク1上にWebページを公開し、お遍路者2の留守宅の家庭端末201からのアクセスを受け付け、家庭端末201から「お遍路者2」の移動行程情報の提供要求があった場合に、お遍路者2の移動行程地図を、Webページを介して配信するための処理を行う。また、お遍路者2の家庭端末201から、アルバム情報の提供要求があった場合に、該アルバム情報を家庭端末201にWebページを介して配信する処理を行う。
【0074】
ユーザアクセス受付処理部119は、Webページを介して、家庭端末201からのアクセスを受け付ける処理を行う。
【0075】
DVDソフト生成処理部(記録媒体生成手段)120は、アルバム情報をDVDなどの可搬型の記録媒体に記録して発行するための処理部である。
【0076】
また、図6は、データベースのデータ構成例を示す図であり、データベース130には、御守ID(お遍路者登録ID番号)を指標として、「お遍路者の個人情報(住所、氏名、緊急連絡先、メールアドレス、年齢、持病他)」、「お遍路者の移動予定情報(巡礼予定の寺院名、宿名、予定日等)」、「遍路通過情報(お遍路者が通過した寺院名、宿名、チェックポイント名、通過時間等)」、「お遍路者を撮影した映像情報(写真画像、映像画像など)」、「お遍路者の移動行程を記録した移動行程地図情報(図8参照)」、「お遍路者の移動行程に沿って編集したアルバム編集情報(図9参照)」などが記録される。
【0077】
また、「リーダ/ライタ設置場所情報」として、御守リーダ/ライタ20を設置した寺院名、宿泊所名、チェックポイント名と、その位置情報(緯度、経度)が記録される。また、「お遍路地図情報」として、移動行程地図作成用の地図情報が記録される。
【0078】
なお、図5に示す処理プログラム部110は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、またこの処理プログラム部はメモリおよびCPU(中央処理装置)等の汎用の情報処理装置により構成され、この処理部の機能を実現するためのプログラム(図示せず)をメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。また、このサーバには、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも表示せず)が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
【0079】
また、処理プログラム部110の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明に必要な処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0080】
また、サーバ101内の処理プログラム部110の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明に必要な処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0081】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0082】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体ないしは伝送波)、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0083】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0084】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の移動行程管理システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、お遍路、登山者、ハイキングなどを行なう旅行者の移動行程を把握し、留守宅の親族などが、旅行者の移動状況(移動行程)を容易に確認できると共に、該旅行者の移動行程に沿って、旅行アルバムを自動的に編集することができる効果を奏するので、本発明は、移動行程管理システム、及び移動行程管理方法等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明による移動行程管理システムの概要と処理の流れ示す図その1である。
【図2】本発明による移動行程管理システムの概要と処理の流れ示す図その2である。
【図3】御守リーダ/ライタの設置場所の例を示す図である。
【図4】御守リーダ/ライタおよびICタグの構成例を示す図である。
【図5】お遍路御守登録センタのサーバの構成例を示すブロック図である。
【図6】データベースのデータ構成例を示す図である。
【図7】Webページ画面の例を示す図である。
【図8】移動行程地図の例を示す図である。
【図9】アルバムの例を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
1 通信ネットワーク
2 お遍路者
3 御守販売所
4 御守
5 寺院
6 宿泊所
7 土産物店
8 遍路終点
9 診療所
11 デジタルカメラ
12 アンテナ
20 御守リーダ/ライタ
21 制御部
22 デジタルカメラ制御部
23 無線信号送受信処理部
24 通信処理部
31 販売所端末
32 ICタグ発行機
40 ICタグ
41 アンテナ
42 ICチップ
43 電源整流部
44 送受信部
50 記憶部
100 お遍路御守登録センタ
101 サーバ
102 制御部
103 通信用インタフェース
110 処理プログラム部
111 御守ID情報登録処理部
112 移動予定情報登録処理部
113 リーダ/ライタ読取情報登録処理部
114 画像情報登録処理部
115 移動行程異常監視処理部
116 移動行程情報生成処理部
117 アルバム編集処理部
118 Webサーバ機能処理部
119 ユーザアクセス受付処理部
120 DVDソフト生成処理部
130 データベース
201 家庭端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め訪れることが推奨される複数の特定訪問場所とその順番が設定されており、旅行者が前記特定訪問場所を選択して移動を行なう際に、該旅行者の移動行程の情報をデータベースに記録して管理すると共に、該旅行者の移動行程の情報を通信ネットワークを介して提供する移動行程管理システムであって、
前記旅行者に対して、該旅行者を識別するための情報を記録したICタグを発行するICタグ発行手段と、
前記複数の特定訪問場所のいずれかまたは全部に、前記ICタグのリーダ/ライタを配置する手段と、
前記旅行者が前記特定訪問場所を訪れた際に、該旅行者の保持するICタグの情報を前記リーダ/ライタにより読み取り、該リーダ/ライタの識別情報と共に、旅行者の通過情報として前記移動行程管理システムのサーバに送信する旅行者通過情報送信手段と、
前記移動行程管理システムのサーバにおいて、前記旅行者通過情報送信手段により送信された旅行者の通過情報をデータベースに記録する手段と、
前記データベースに記録した旅行者の通過情報を基に、該旅行者の移動行程の情報を生成する移動行程情報生成手段と
を備えることを特徴とする移動行程管理システム。
【請求項2】
前記ICタグのリーダ/ライタを、前記特定訪問場所に関連する所定の場所、および特定訪問場所間の経路に関連する所定の場所に配置する手段を
備えることを特徴とする請求項1に記載の移動行程管理システム。
【請求項3】
前記移動行程情報が、旅行者が訪問した場所と、該訪問場所の通過時刻とを地図上に表示した情報であること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動行程管理システム。
【請求項4】
前記ICタグのリーダ/ライタに旅行者の撮影手段を設け、
前記旅行者が前記特定訪問場所を訪れた際に、前記撮影手段により撮影した旅行者の画像情報を、前記旅行者の通過情報と共に、前記移動行程管理システムのサーバに送信する旅行者通過情報送信手段と、
前記移動行程管理システムのサーバにおいて、前記旅行者通過情報送信手段により送信された旅行者の通過情報と画像情報とをデータベースに記録する手段と、
前記データベースに記録された旅行者の通過情報と画像情報とを基に、旅行者の訪問した場所の履歴に対応したアルバム情報を生成するアルバム編集手段と
を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の移動行程管理システム。
【請求項5】
前記アルバムを編集する際には、
前記特定訪問場所およびそれに関連する場所についての文字による紹介情報、または文字と画像による紹介情報が予め用意されており、該紹介情報と前記旅行者の通過情報と旅行者自身の画像情報と組みわせて、アルバム情報を生成するアルバム編集手段を
備えることを特徴とする請求項4に記載の移動行程管理システム。
【請求項6】
前記移動行程情報および前記アルバム情報を、Webページを介して提供するWebサーバ手段を
備えることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の移動行程管理システム。
【請求項7】
前記アルバム情報をDVDを含む可搬型の記録媒体に記録する記録媒体作成手段を
備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の移動行程管理システム。
【請求項8】
前記旅行者の移動行程の予定情報を予め登録する移動予定情報登録手段と、
前記予定情報で指定された時間を所定時間以上経過しても、当該旅行者の通過が確認できない場合に、前記旅行者が予め指定した連絡先に自動的に連絡する移動行程異常監視手段と
を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の移動行程管理システム。
【請求項9】
前記特定訪問場所が、お遍路に関連する寺院であり、前記特定訪問場所に関連する場所または経路に関連する場所が、宿泊所、土産物店、その他の所定の場所であり、該関連場所に前記ICタグのリーダ/ライタが配置されること
を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の移動行程管理システム。
【請求項10】
前記アルバム情報が、お遍路アルバムとして編集されること
を特徴とする請求項4または請求項5に記載の移動行程管理システム。
【請求項11】
予め訪れることが推奨される複数の特定訪問場所とその順番が設定されており、旅行者が前記特定訪問場所を選択して移動を行なう際に、該旅行者の移動行程の情報をデータベースに記録して管理すると共に、該旅行者の移動行程の情報を通信ネットワークを介して提供する移動行程管理システムにおける移動行程管理方法であって、
前記旅行者に対して、該旅行者を識別するための情報を記録したICタグを発行するICタグ発行手順と、
前記複数の特定訪問場所のいずれかまたは全部に、前記ICタグのリーダ/ライタを配置する手順と、
前記旅行者が前記特定訪問場所を訪れた際に、該旅行者の保持するICタグの情報を前記リーダ/ライタにより読み取り、該リーダ/ライタの識別情報と共に、旅行者の通過情報として前記移動行程管理システムのサーバに送信する旅行者通過情報送信手順と、
前記移動行程管理システムのサーバにおいて、前記旅行者通過情報送信手順により送信された旅行者の通過情報をデータベースに記録する手順と、
前記データベースに記録した旅行者の通過情報を基に、該旅行者の移動行程の情報を生成する移動行程情報生成手順と
を含むことを特徴とする移動行程管理方法。
【請求項12】
前記ICタグのリーダ/ライタを、前記特定訪問場所に関連する所定の場所、および特定訪問場所間の経路に関連する所定の場所に配置する手順を
含むことを特徴とする請求項11に記載の移動行程管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−72459(P2006−72459A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−252050(P2004−252050)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】