説明

移動警告システム、移動体通信端末および移動警告方法

【課題】他の移動体通信端末との距離が離れたことを警告する移動体通信端末、移動警告システムおよび移動警告方法を提供する。
【解決手段】親機1の移動体通信制御部103は、子機2の移動体通信制御部203と移動体通信ネットワーク3を介して情報を送受信する。親機1のアドホック通信制御部104は、子機2のアドホック通信制御部204とアドホック通信を行う。親機1のユーザインターフェイス部107または子機2のユーザインタフェース部208のスピーカまたは表示部は、アドホック通信に失敗した場合に、音声を出力したり、警告画面を表示したりする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迷子の発生を防止する移動警告システム、移動体通信端末および移動警告方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遊園地等の遊戯施設や、コンサート会場、イベント会場等の多くの来場者が特定の範囲内に集まる場所では、子供が迷子になることがある。
【0003】
特許文献1には、子供が迷子になったことを検出するために、子供に無線タグを装着させ、施設内の各所に設置されたリーダが無線タグから発信された情報を受信するシステムが記載されている。
【0004】
特許文献2には、子供が携帯する移動体通信端末が位置情報を携帯通信ネットワーク等を介してサーバに送信し、当該位置情報によって示される位置が所定の範囲外である場合に、保護者が携帯する移動体通信端末にサーバが情報を送信するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−350458号公報(段落0009〜0062、図1)
【特許文献2】特開2006−302099号公報(段落0007〜0023、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているシステムでは、運用範囲がリーダが設置された特定施設内に限定される。また、迷子対象者が特定の無線装置(無線タグ)を所持する必要がある。従って、特許文献1に記載されているシステムは、実際の運用では利用可能な条件が限定されるという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載されているシステムでは、子供が携帯する移動体通信端末が、常時または一定時間毎に携帯通信ネットワーク等を介してサーバに位置情報を送信するので、当該移動体通信端末の電力消費量が多くなるが、移動体通信端末の電力消費量は少ないことが望ましい。
【0008】
本発明は、汎用性がある端末装置を用いて、大きな電力を消費することなく迷子の発生を防止することができる移動警告システム、移動体通信端末および移動警告方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による移動警告システムは、他の移動体通信端末と移動体通信ネットワークを介して情報を送受信する移動体通信手段を備えた複数の移動体通信端末と、複数の移動体通信端末と移動体通信ネットワークを介して情報を送受信するサーバとを備えた移動警告システムであって、移動体通信端末は、他の移動体通信端末と近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する警告手段と、近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、現在位置を示す位置情報を生成する位置情報生成手段と、情報を表示する表示手段とを備え、サーバは、移動体通信ネットワークを介して一の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報と他の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報とが送信された場合に、一の移動体通信端末と他の移動体通信端末との間の経路を示す経路情報を一の移動体通信端末に送信する経路情報提供手段を備え、移動体通信手段は、近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、経路情報提供サーバに移動体通信ネットワークを介して位置情報生成手段が生成した位置情報を送信し、経路情報提供サーバから移動体通信ネットワークを介して経路情報を受信し、表示手段は、移動体通信手段が移動体通信ネットワークを介して経路情報提供サーバから受信した経路情報にもとづいて、他の移動体通信端末との間の経路を表示することを特徴とする。
【0010】
本発明による移動体通信端末は、他の移動体通信端末と移動体通信ネットワークを介して情報を送受信する移動体通信手段を備えた移動体通信端末であって、他の移動体通信端末と近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する警告手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明による移動警告方法は、他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する移動警告方法であって、他の移動体通信端末と近距離無線通信を行う近距離無線通信ステップと、近距離無線通信ステップで他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する警告ステップとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、汎用性がある端末装置を用いて、大きな電力を消費することなく迷子の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の移動警告システムの構成例を示す説明図である。
【図2】親機の構成例を示すブロック図である。
【図3】子機の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の移動警告システムの動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の移動警告システムの概要を示すブロック図である。
【図6】本発明の移動体通信端末の概要を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の移動警告システムの実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の移動警告システムの構成例を示す説明図である。
【0015】
図1に示すように、本発明の移動警告システムは、移動体通信ネットワーク3に接続可能な移動体通信端末である親機1および子機2と、移動体通信ネットワーク3を介して親機1および子機2に経路情報を送信する経路情報提供部41を備えた経路情報提供サーバ4とを含む。なお、経路情報については後述する。
【0016】
親機1と子機2とは、移動体通信ネットワーク3の基地局を介さずに互いに情報を送受信することができる。具体的には、親機1と子機2とは、例えば、Bluetooth(登録商標)やIEEE802.11等の近距離無線通信規格にもとづいて情報を送受信する。なお、親機1と子機2とが、移動体通信ネットワーク3の基地局を介さずに互いに情報を送受信することをアドホック通信を行うという。そして、親機1と子機2とが、BluetoothやIEEE802.11等の近距離通信規格にもとづいて情報の送受信が可能な範囲をアドホック通信可能範囲という。
【0017】
図1には、子機2が、親機1とのアドホック通信が可能な範囲にいる状態から当該範囲外に移動し、親機1および子機2が移動体通信ネットワーク3を介して経路情報サーバ4と情報を送受信していることが示されている。
【0018】
図2は、親機1の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、親機1は、移動体通信ネットワーク3の基地局と情報を送受信するためのメインアンテナ101、アドホック通信で子機2等と情報を送受信するためのサブアンテナ102、移動体通信ネットワーク3を介した通信を行うための移動体通信制御部103、アドホック通信を行うためのアドホック通信制御部104、情報を記憶するメモリ部106、表示部(図示せず)に情報を表示させたり、スピーカ(図示せず)に音声を出力させたりするユーザインターフェイス部107、GPS(Global Positioning System)信号にもとづいて現在位置を示す位置情報を生成する位置検出部108、および各部を制御するプロセッサ105を含む。なお、ユーザインターフェイス部107は、ユーザによって操作される入力部(図示せず)を含む。
【0019】
図3は、子機2の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、子機2は、移動体通信ネットワーク3の基地局と情報を送受信するためのメインアンテナ201、アドホック通信で親機1等と情報を送受信するためのサブアンテナ202、移動体通信ネットワーク3を介した通信を行うための移動体通信制御部203、アドホック通信を行うためのアドホック通信制御部204、情報を記憶するメモリ部206、ユーザによって入力部(図示せず)になされた操作に応じた情報を入力したり、表示部(図示せず)に情報を表示させたり、スピーカ(図示せず)に音声を出力させるユーザインターフェイス部207、GPS信号にもとづいて現在位置を示す位置情報を生成する位置検出部208、および各部を制御するプロセッサ205を含む。なお、ユーザインターフェイス部207は、ユーザによって操作される入力部(図示せず)を含む。
【0020】
図2および図3に示すように、本実施形態では、親機1と子機2とは同様な構成であるが、親機1と子機2とが異なる構成であってもよい。具体的には、例えば、子機2は親機1よりも簡易な構成であってもよい。そのような構成によれば、子機2を安価で提供することができる。
【0021】
なお、経路情報を送信する経路情報提供サーバ4には、予め記憶手段(図示せず)に地図情報が格納され、経路情報提供部41が、親機1が送信した当該親機1の位置を示す位置情報と子機2が送信した当該子機2の位置を示す位置情報とにもとづいて経路情報を生成し、親機1および子機2に送信する。
【0022】
次に、本発明の実施形態の移動警告システムの動作について説明する。図4は、本発明の実施形態の移動警告システムの動作を説明するフローチャートである。
【0023】
親機1のプロセッサ部105は、ユーザによってユーザインターフェイス部107の入力部になされた操作に応じて、子機2とアドホック通信を行うための設定を行う。また、子機2のプロセッサ部205は、ユーザによってユーザインターフェイス部207の入力部になされた操作に応じて、親機1とアドホック通信を行うための設定を行う(ステップS101)。
【0024】
アドホック通信を行うための設定とは、例えば、ペアリング処理を行ったり、SSID(Service Set ID)や、チャンネル、一方の移動体通信端末を親機1とし、他方の移動体通信端末を子機2とすることを示す情報等をメモリ部106に記憶させることをいう。
【0025】
なお、親機1のプロセッサ部105は、ユーザによってユーザインターフェイス部107の入力部になされた操作に応じて、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合の動作設定を行う。また、子機2のプロセッサ部205は、ユーザによってユーザインターフェイス部207の入力部になされた操作に応じて、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合の動作設定を行う。
【0026】
具体的には、親機1のプロセッサ部105は、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合に、子機2の電話番号に音声通話発信を行ったり、子機2の電話番号にテレビ電話発信を行ったり、子機2の電子メールアドレスに電子メール送信を行ったりすることをメモリ部106に記憶させる。なお、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合に、これら例示した動作を親機1のユーザに促す画面を表示部に表示させることをメモリ部106に記憶させてもよい。
【0027】
また、子機2のプロセッサ部205は、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合に、親機1の電話番号に音声通話発信を行ったり、親機1の電話番号にテレビ電話発信を行ったり、親機1の電子メールアドレスに電子メール送信を行ったりすることをメモリ部206に記憶させる。なお、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合に、これら例示した動作を子機2のユーザに促す画面を表示部に表示させることをメモリ部206に記憶させてもよい。
【0028】
そのような構成によれば、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合の動作を予め設定することができる。また、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合に、設定された動作を自動的にプロセッサ部105およびプロセッサ部205に実行させることができる。
【0029】
なお、親機1および子機2の両方が互いに音声通話発信やテレビ電話発信を行うと、発信先の移動体通信端末は発信中であるので着信することができない。よって、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合に行われる動作としての音声通話発信およびテレビ電話発信は、一方の移動体通信端末のみに設定される。
【0030】
また、親機1のプロセッサ部105は、ユーザによってユーザインターフェイス部107の入力部になされた操作に応じて、親機1のメモリ部106に待ち合わせ方法や連絡先等を示す文字情報を記憶させる。子機2のプロセッサ部205は、ユーザによってユーザインターフェイス部207の入力部になされた操作に応じて、子機2のメモリ部206に待ち合わせ方法や連絡先等を示す文字情報を記憶させる。
【0031】
そして、親機1と子機2とがアドホック通信可能であることを確認するために、親機1のユーザによって親機1の入力部に子機2に情報を送信するための操作が行われた場合に、親機1はアドホック通信で子機2に情報を送信する。子機2は、親機1が送信した情報を受信した場合に、情報を受信したことを親機1に通知する(ステップS102)。
【0032】
具体的には、親機1のプロセッサ105は、アドホック通信制御部104にサブアンテナ102を介して子機2に情報を送信させる。子機2のアドホック通信制御部204がサブアンテナ202を介して親機1から送信された情報を受信した場合に、子機2のプロセッサ205は、アドホック通信制御部204にサブアンテナ202を介して情報を受信したことを親機1に通知させる。なお、情報を受信したことを通知することを受信通知を送信するという。
【0033】
また、親機1と子機2とがアドホック通信可能であることを確認するために、子機2のユーザによって子機2の入力部に親機1に情報を送信するための操作が行われた場合に、子機2はアドホック通信で親機1に情報を送信する。親機1は、子機2が送信した情報を受信した場合に、情報を受信したことを親機1に通知する(ステップS102)。
【0034】
具体的には、子機2のプロセッサ205は、アドホック通信制御部204にサブアンテナ202を介して親機1に情報を送信させる。親機1のアドホック通信制御部104がサブアンテナ102を介して子機2から送信された情報を受信した場合に、親機1のプロセッサ105は、アドホック通信制御部104にサブアンテナ102を介して情報を受信したことを子機2に通知させる。
【0035】
以下、親機1と子機2とがアドホック通信可能であることを確認するために、親機1が子機2に情報を送信すること、または子機2が親機1に情報を送信することを接続確認を行うという。接続確認は、親機1が子機2に情報を送信することを契機に行われてもよいし、子機2が親機1に情報を送信することを契機に行われてもよい。
【0036】
そして、親機1が子機2に情報を送信してから所定時間内に子機2から受信通知を受信したこと、または子機2が親機1に情報を送信してから所定時間内に親機1から受信通知を受信したことを接続確認に成功したという。また、親機1が子機2に情報を送信してから所定時間内に親機1が子機2から受信通知を受信しなかった場合、または子機2が親機1に情報を送信してから所定時間内に子機2が親機1から受信通知を受信しなかった場合を接続確認に失敗したという。
【0037】
そして、親機1または子機2は接続確認を行う(ステップS103)。
【0038】
接続確認に成功した場合(ステップS104のY)、親機1のメモリ部106および子機2のメモリ部206にそれぞれ記憶されている待ち合わせ方法や連絡先等を示す文字情報をアドホック通信で互いに送受信する(ステップS105)。なお、接続確認に成功する場合とは、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲にいる場合である。つまり、子機2のユーザ(例えば子供)が親機1のユーザ(例えば親)の近傍にいる場合である。
【0039】
ステップS105の処理が終了すると、親機1および子機2は、子機2および親機1との情報の送受信を停止(接続を開放)する(ステップS106)。
【0040】
親機1のプロセッサ部105は、ユーザによってユーザインターフェイス部107に接続確認の操作がなされた場合に(ステップS107のY)、ステップS103の処理に移行する。子機2のプロセッサ部205は、ユーザによってユーザインターフェイス部207に接続確認の操作がなされた場合に(ステップS107のY)、ステップS103の処理に移行する。
【0041】
なお、ユーザによってなされた操作にもとづいて接続確認が行われ、接続確認に成功した場合には(つまり、ステップS107の処理でYと判定したことにもとづいてステップS103の処理に移行し、ステップS104の処理でYと判定した場合には)、親機1のプロセッサ部105および子機2のプロセッサ部205は、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合の動作としてメモリ部106またはメモリ部206に記憶された動作を行ってもよい。具体的には、接続確認相手の移動体通信端末に位置情報の送信を要求し、位置情報が送信された場合に表示部が当該位置情報が示す位置を表示したり、接続確認相手の移動体通信端末の電話番号に発信したり、接続確認相手の移動体通信端末の電子メールアドレスに電子メールを送信したりしてもよい。また、ユーザの操作に応じた動作を行ってもよい。
【0042】
そして、前回の接続確認から一定時間(例えば、1分や10分、30分、1時間等。ユーザによって予め設定可能であってよい)が経過した場合に(ステップS108のY)、ステップS103の処理に移行する。
【0043】
また、接続確認に失敗した場合(ステップS104のN)、親機1のプロセッサ部105は、ユーザインターフェイス部107の表示部に警告画面を表示させたり、スピーカから警報音を出力させたりして、子機2がアドホック通信可能範囲外に移動したことを親機1のユーザに警告する(ステップS109)。また、接続確認に失敗した場合(ステップS104のN)、子機2のプロセッサ部205は、ユーザインターフェイス部207の表示部に警告画面を表示させたり、スピーカから警報音を出力させたりして、子機2がアドホック通信可能範囲外に移動したことを子機2のユーザに警告してもよい。つまり、警告は、親機1および子機2のいずれか一方または両方で、警告画面の表示および警報音の出力のいずれか一方または両方の方法で行われる。
【0044】
そして、親機1のプロセッサ部105は、位置検出部108に位置情報を生成させ、生成された位置情報を移動体通信制御部103に、メインアンテナ101および移動体通信ネットワーク3を介して経路情報サーバ4に送信させる。また、子機2のプロセッサ部205は、位置検出部208に位置情報を生成させ、生成された位置情報を移動体通信制御部203に、メインアンテナ201および移動体通信ネットワーク3を介して経路情報サーバ4に送信させる(ステップS110)。
【0045】
また、親機1のプロセッサ部105および子機2のプロセッサ部205は、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合の動作としてメモリ部106またはメモリ部206に記憶された動作を行う(ステップS111)。
【0046】
経路情報サーバ4の経路情報提供部41は、地図情報と、親機1から送信された位置情報によって示される位置(親機位置)と、子機2から送信された位置情報によって示される位置(子機位置)とにもとづいて経路情報を生成する。ここで、経路情報とは、例えば、親機位置から子機位置に移動するための経路を示す情報や、子機位置から親機位置に移動するための経路を示す情報、親機位置および子機位置から親機位置と子機位置との間の位置である合流位置に移動するための経路を示す情報である。経路情報サーバ4の経路情報提供部41は、上記に例示した複数の経路を示す経路情報を生成してもよいし、上記に例示した複数の経路のうち予め設定された一の経路を示す情報を生成してもよい。なお、合流位置は、例えば、親機位置から子機位置に移動するための経路における中間位置である。
【0047】
経路情報サーバ4は、経路情報提供部41が複数の経路情報を生成した場合に、生成した経路情報を移動体通信ネットワーク3を介して親機1に送信する。親機1のプロセッサ105は、送信された経路情報をユーザインターフェイス部107の表示部に表示させ、ユーザに子機2へ送信する経路情報を選択させる。親機1のプロセッサ105は、ユーザによって入力部になされた選択操作に従って、複数の経路情報のうちユーザによって選択された経路情報を示す情報を移動体通信制御部103に、メインアンテナ101および移動体通信ネットワーク3を介して経路情報サーバ4に送信させる。
【0048】
経路情報サーバ4は、親機1から送信された情報に応じた経路情報を移動体通信ネットワーク3を介して子機2に送信する。子機2のプロセッサ部205は、経路情報サーバ4が送信した経路情報にもとづく経路をユーザインターフェイス部207の表示部に表示させる(ステップS112)。
【0049】
なお、親機1のプロセッサ部105は、ユーザインターフェイス部107の入力部に電源オン操作がなされた場合、電源オフ操作がなされた場合、または電池残量が所定の量よりも少なくなった場合に、位置検出部108に位置情報を生成させ、アドホック通信部104に子機2への当該位置情報のアドホック通信での送信を試みさせる。そして、子機2への当該位置情報のアドホック通信での送信に失敗した場合には、移動体通信制御部103に子機2への当該位置情報の移動体通信ネットワーク3を介した送信を試みさせる。当該位置情報を受信した子機2のプロセッサ205は、当該位置情報をメモリ部206に記憶させる。
【0050】
また、子機2のプロセッサ部205は、ユーザインターフェイス部207の入力部に電源オン操作がなされた場合、電源オフ操作がなされた場合、または電池残量が所定の量よりも少なくなった場合に、位置検出部208に位置情報を生成させ、アドホック通信部204に親機1への当該位置情報のアドホック通信での送信を試みさせる。そして、親機1への当該位置情報のアドホック通信での送信に失敗した場合には、移動体通信制御部203に親機1への当該位置情報の移動体通信ネットワーク3を介した送信を試みさせる。当該位置情報を受信した親機1のプロセッサ105は、当該位置情報をメモリ部106に記憶させる。
【0051】
以上に述べたように、本実施形態によれば、移動体通信ネットワーク3を介した通信と、アドホック通信とを併用することで、移動体通信端末(例えば、子機2)のユーザが迷子になったり、誘拐されたりして各移動体通信端末間の距離が離れた(アドホック通信が不可能な距離になった)場合には他の移動体通信端末(例えば、親機1)のユーザはそのことを認識し、捜索等を早急に行うことができる。
【0052】
また、移動体通信端末が近接する位置に存在するかどうかを確認する方法に移動体通信端末によるアドホック通信を採用したので、新たなネットワーク機器を導入する必要がなく、導入コストを低減することが可能になる。
【0053】
さらに、経路情報サーバ4の経路情報提供部41が複数の移動体通信端末の位置情報の取得および経路検索を行うので、ユーザは移動体通信ネットワーク3に接続可能な範囲内にいれば、本発明の効果を得ることが可能である。すなわち、移動体通信ネットワーク3に本発明を適用することで、全国的に本発明による効果の恩恵を受けることができるようになる。
【0054】
また、移動体通信端末(例えば、子機2)に電源オフ操作がなされたときや、電池残量が所定の量よりも少なくなったときの位置情報が他の移動体通信端末(例えば、親機1)に送信されるので、何者かに電源オフ操作がなされた場合や移動体通信端末の電池残量がなくなった場合にも、最後にいつ、どこにいたかの情報を当該他の移動体通信端末(例えば、親機1)のユーザに通知することができる。また、電源オン操作がなされたときの位置情報が他の移動体通信端末(例えば、親機1)に送信されるので、他の移動体通信端末(例えば、親機1)のユーザは、移動体通信端末(例えば、子機2)に電源オン操作がなされたことを容易に認識し、移動体通信端末(例えば、子機2)が電源オフ状態の間にアドホック通信による接続や移動体通信ネットワーク3を介した通信を試みることによる電池残量の減少を防ぐことができる。
【0055】
なお、以上に述べた実施形態では、移動体通信端末としての親機と子機とが1台ずつである場合を例に説明したが、複数の親機と複数の子機とが用意され、個々の親機と個々の子機とが個別に通信を行うことで、複数台の親機と複数台の子機とで移動警告システムが運用されてもよい。
【0056】
また、1台の移動体通信端末に親機の有する機能と子機の有する機能とを併存させ、それら機能を切り替えて運用するように構成されていてもよい。
【0057】
また、遠方の通信機器から、子機2が親機1のアドホック通信可能範囲外に移動した場合の動作を電子メールやインターネット等を介して設定可能なように構成されていてもよい。また、アドホック通信が可能になった場合の動作を設定可能なように構成されていてもよい。そのように構成された場合には、友人同士の待ち合わせ等に利用することができる。
【0058】
次に、本発明の概要について説明する。
【0059】
図5は、本発明の移動警告システムの概要を示すブロック図である。本発明の移動警告システムは、移動体通信部303と近距離無線通信部304と警告部307と位置情報生成部308と表示部309とを備えた複数の移動体通信端末300、および経路情報提供サーバ400を備える。
【0060】
移動体通信部303(例えば、親機1の移動体通信制御部103や、子機2の移動体通信制御部203)は、他の移動体通信端末(例えば、子機2や親機1)と移動体通信ネットワークを介して情報を送受信する。また、移動体通信部303は、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、経路情報提供サーバ400に移動体通信ネットワークを介して位置情報生成部308が生成した位置情報を送信し、経路情報提供サーバ400から移動体通信ネットワークを介して経路情報を受信する。
【0061】
近距離無線通信部304(例えば、親機1のアドホック通信制御部104や、子機2のアドホック通信制御部204)は、他の移動体通信端末(例えば、子機2や親機1)と近距離無線通信(例えば、BluetoothやIEEE802.11等の近距離無線通信規格にもとづく通信)を行う。
【0062】
警告部307(例えば、親機1のユーザインタフェース部107や子機2のユーザインタフェース部207におけるスピーカや表示部)は、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、音声を出力したり、警告画面を表示したりしてユーザに警告する。
【0063】
位置情報生成部308は、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、現在位置を示す位置情報を生成する。
【0064】
表示部309は、移動体通信部303が移動体通信ネットワークを介して経路情報提供サーバ400から受信した経路情報にもとづいて、他の移動体通信端末との間の経路を表示する。
【0065】
経路情報提供サーバ400(例えば、経路情報サーバ4)の経路情報提供部401(例えば、経路情報提供部41)は、移動体通信ネットワークを介して一の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報と他の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報とが送信された場合に、一の移動体通信端末と他の移動体通信端末との間の経路を示す経路情報を一の移動体通信端末に送信する。
【0066】
そのような構成によれば、経路情報提供サーバ400が複数の移動体通信端末の位置情報の取得および経路検索を行うので、ユーザは移動体通信ネットワークに接続可能な範囲内にいれば、他の移動体通信端末のユーザの位置への経路が通知され、離ればなれになることを防止できる。そして、移動体通信ネットワークに本発明を適用することで、全国的に本発明による効果の恩恵を受けることができるようになる。
【0067】
図6は、本発明の移動体通信端末の概要を示すブロック図である。本発明の移動体通信端末は、移動体通信部303と近距離無線通信部304と警告部307とを備える。
【0068】
移動体通信部303(例えば、親機1の移動体通信制御部103や、子機2の移動体通信制御部203)は、他の移動体通信端末(例えば、子機2や親機1)と移動体通信ネットワークを介して情報を送受信する。
【0069】
近距離無線通信部304と警告部307との動作は図5に示す各部の動作と同様であるので説明を省略する。
【0070】
そのような構成によれば、他の移動体通信端末との距離が離れたことをユーザに警告し、他の移動体通信端末のユーザと離ればなれになることを防止できる。そして、誘拐等の犯罪に巻き込まれる危険性を低減することができる。また、移動体通信端末間が近接する位置に存在するかどうかを確認する方法に移動体通信端末による近距離無線通信を採用したので、新たなネットワーク機器を導入する必要がなく、導入コストを大幅に抑えることが可能になる。また、移動体通信ネットワークを介して情報を送受信する場合に比べて消費電力を低減することができる。
【0071】
また、上記の実施形態には、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、現在位置を示す位置情報を生成する位置情報生成部(例えば、親機1の位置検出部108や、子機2の位置検出部208)と、情報を表示する表示部(例えば、親機1のユーザインタフェース部107や子機2のユーザインタフェース部207における表示部)とを備え、移動体通信ネットワークには、当該移動体通信ネットワークを介して一の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報と他の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報とが送信された場合に、一の移動体通信端末と他の移動体通信端末との間の経路を示す経路情報を一の移動体通信端末に送信する経路情報提供サーバ(例えば、経路情報サーバ4)が接続され、移動体通信部303は、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、経路情報提供サーバに移動体通信ネットワークを介して位置情報生成部が生成した位置情報を送信し、経路情報提供サーバから移動体通信ネットワークを介して経路情報を受信し、表示部は、移動体通信部303が移動体通信ネットワークを介して経路情報提供サーバから受信した経路情報にもとづいて、他の移動体通信端末との間の経路を表示する構成も開示されている。
【0072】
そのような構成によれば、経路情報提供サーバが複数の移動体通信端末の位置情報の取得および経路検索を行うので、ユーザは移動体通信ネットワークに接続可能な範囲内にいれば、他の移動体通信端末のユーザの位置への経路が通知され、離ればなれになることを防止できる。そして、移動体通信ネットワークに本発明を適用することで、全国的に本発明による効果の恩恵を受けることができるようになる。
【0073】
また、上記の実施形態には、近距離無線通信部304は、他の移動体通信端末と所定のタイミングで近距離無線通信を行うことが開示されている。そのような構成によれば、常時情報を送受信する場合に比べて消費電力を低減することができる。
【0074】
また、上記の実施形態には、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に実行する処理を記憶する記憶部(例えば、親機1のメモリ部106や、子機2のメモリ部206)と、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、記憶部の記憶内容にもとづいて処理を実行する制御部(例えば、親機1のプロセッサ105や、子機2のプロセッサ205)とを含む構成が開示されている。
【0075】
そのような構成によれば、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合の動作を予め設定することができる。また、近距離無線通信部304が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、設定された動作を自動的に制御部に実行させることができる。
【0076】
また、上記の実施形態には、近距離無線通信部304または移動体通信部303は、ユーザによって電源オン操作または電源オフ操作がなされた場合、または電池残量が所定の量よりも少なくなった場合に、現在位置を示す位置情報を他の移動体通信端末に送信することが開示されている。
【0077】
そのような構成によれば、何者かに電源オフ操作がなされた場合や移動体通信端末の電池残量がなくなった場合にも、最後にいつ、どこにいたかの情報を他の移動体通信端末のユーザに通知することができる。そして、誘拐等の犯罪に巻き込まれた場合には、捜索の手がかりを通知することができる。
【0078】
また、電源オン操作がなされたときの位置情報が他の移動体通信端末に送信されるので、他の移動体通信端末のユーザは、電源オン操作がなされたことを容易に認識し、移動体通信端末が電源オフ状態の間にアドホック通信による接続や移動体通信ネットワークを介した通信を試みることによる電池残量の減少を防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、迷子の発生を防止する移動警告システム、移動体通信端末および移動警告方法に適用することができる。
【符号の説明】
【0080】
1 親機
2 子機
3 移動体通信ネットワーク
4 経路情報サーバ
41 経路情報提供部
101,201 メインアンテナ
102,202 サブアンテナ
103,203 移動体通信制御部
104,204 アドホック通信制御部
105,205 プロセッサ
106,206 メモリ部
107,207 ユーザインタフェース部
108,208 位置検出部
300 移動体通信端末
303 移動体通信部
304 近距離無線通信部
307 警告部
308 位置情報生成部
309 表示部
400 経路情報提供サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の移動体通信端末と移動体通信ネットワークを介して情報を送受信する移動体通信手段を備えた複数の移動体通信端末と、前記複数の移動体通信端末と前記移動体通信ネットワークを介して情報を送受信するサーバとを備えた移動警告システムであって、
前記移動体通信端末は、
前記他の移動体通信端末と近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、
前記近距離無線通信手段が前記他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する警告手段と、
前記近距離無線通信手段が前記他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、現在位置を示す位置情報を生成する位置情報生成手段と、
情報を表示する表示手段とを備え、
前記サーバは、
前記移動体通信ネットワークを介して一の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報と前記他の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報とが送信された場合に、前記一の移動体通信端末と前記他の移動体通信端末との間の経路を示す経路情報を前記一の移動体通信端末に送信する経路情報提供手段を備え、
前記移動体通信手段は、
前記近距離無線通信手段が前記他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、前記経路情報提供サーバに前記移動体通信ネットワークを介して前記位置情報生成手段が生成した位置情報を送信し、
前記経路情報提供サーバから前記移動体通信ネットワークを介して経路情報を受信し、
前記表示手段は、
前記移動体通信手段が前記移動体通信ネットワークを介して前記経路情報提供サーバから受信した経路情報にもとづいて、前記他の移動体通信端末との間の経路を表示する
ことを特徴とする移動警告システム。
【請求項2】
近距離無線通信手段は、他の移動体通信端末と所定のタイミングで近距離無線通信を行う
請求項1記載の移動警告システム。
【請求項3】
他の移動体通信端末と移動体通信ネットワークを介して情報を送受信する移動体通信手段を備えた移動体通信端末において、
前記他の移動体通信端末と近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、
前記近距離無線通信手段が前記他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する警告手段とを備えた
ことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項4】
近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、現在位置を示す位置情報を生成する位置情報生成手段と、
情報を表示する表示手段とを備え、
移動体通信ネットワークには、当該移動体通信ネットワークを介して一の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報と他の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報とが送信された場合に、前記一の移動体通信端末と前記他の移動体通信端末との間の経路を示す経路情報を前記一の移動体通信端末に送信する経路情報提供サーバが接続され、
移動体通信手段は、
前記近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、前記経路情報提供サーバに前記移動体通信ネットワークを介して前記位置情報生成手段が生成した位置情報を送信し、
前記経路情報提供サーバから前記移動体通信ネットワークを介して経路情報を受信し、
前記表示手段は、
前記移動体通信手段が前記移動体通信ネットワークを介して前記経路情報提供サーバから受信した経路情報にもとづいて、前記他の移動体通信端末との間の経路を表示する
請求項3記載の移動体通信端末。
【請求項5】
近距離無線通信手段は、他の移動体通信端末と所定のタイミングで近距離無線通信を行う
請求項3または請求項4記載の移動体通信端末。
【請求項6】
近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に実行する処理を記憶する記憶手段と、
前記近距離無線通信手段が他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、前記記憶手段の記憶内容にもとづいて処理を実行する制御手段とを含む
請求項3から請求項5のうちいずれか1項記載の移動体通信端末。
【請求項7】
近距離無線通信手段または移動体通信手段は、ユーザによって電源オン操作または電源オフ操作がなされた場合、または電池残量が所定の量よりも少なくなった場合に、現在位置を示す位置情報を他の移動体通信端末に送信する
請求項3から請求項6のうちいずれか1項記載の移動体通信端末。
【請求項8】
他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する移動警告方法であって、
前記他の移動体通信端末と近距離無線通信を行う近距離無線通信ステップと、
前記近距離無線通信ステップで前記他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、ユーザに警告する警告ステップとを備えた
ことを特徴とする移動警告方法。
【請求項9】
移動体通信ネットワークには、当該移動体通信ネットワークを介して一の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報と他の移動体通信端末の現在位置を示す位置情報とが送信された場合に、前記一の移動体通信端末と前記他の移動体通信端末との間の経路を示す経路情報を前記一の移動体通信端末に送信する経路情報提供サーバが接続され、
近距離無線通信ステップで前記他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、現在位置を示す位置情報を生成する位置情報生成ステップと、
近距離無線通信ステップで前記他の移動体通信端末との近距離無線通信に失敗した場合に、前記経路情報提供サーバに前記移動体通信ネットワークを介して前記位置情報生成ステップで生成された位置情報を送信し、前記経路情報提供サーバから前記移動体通信ネットワークを介して経路情報を受信する移動体通信ステップと、
前記移動体通信ステップで前記移動体通信ネットワークを介して前記経路情報提供サーバから受信した経路情報にもとづいて、前記他の移動体通信端末との間の経路を表示する表示ステップとを含む
請求項8記載の移動警告方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−219956(P2010−219956A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−65216(P2009−65216)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】