説明

等時刻線を作成する地図作成装置及び作成した地図を配信する方法

【課題】ある特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な範囲、又はある特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な範囲を視覚的にユーザに知らしめることができる装置及びその方法を提供すること。
【解決手段】地図作成装置(10)の等時刻線(14)は、特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を決定する。また、地図作成装置(10)の作図手段(15)は、この複数の位置を結んだ等時刻線を地図上に表示した地図データを作成する。そして、地図作成装置(10)の送信手段は、この地図データをユーザ端末へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図上に所要時間を表示する装置及びその方法に関する。特に、現在地からの到着時間を地図上に等時刻線で表示する装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、GPS(Global Positioning System:全地球測位)やPHS(Personal Handyphone System)基地局網を利用した位置情報取得手段を備えた携帯電話機等の携帯通信端末が普及し、ユーザの現在位置の位置情報に基づいた様々なサービスが提供されるようになってきた。
【0003】
例えば、特許文献1によれば、携帯電話などのユーザが携帯する端末におけるGPSなどの位置情報に基づいてユーザの移動手段を求め、現在地からユーザの目的地までこの移動手段に連動した情報を提供することのできる装置が開示されている。このような装置によれば、移動手段に応じた到着時刻を提供することができる。
【特許文献1】特開2007−304009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザによっては現在地から特定の時間以内に到着可能な範囲を把握することを欲する場合があり、このようなユーザの要望に上記の装置では十分に応えることができなかった。すなわち、上記のような装置は、定められた目的地についての到着時刻を提供することに着目されており、現在地から特定の時間内に到着可能な範囲について何らの考慮もされていなかった。
【0005】
本願発明はこのようなユーザの要望に鑑みてなされたものであり、ある特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な範囲、又はある特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な範囲を表示することのできる装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0007】
(1) ユーザ端末と通信可能な地図作成装置であって、特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を決定する等時刻線決定手段と、前記複数の位置を結んだ等時刻線を前記特定の位置に対応する地図上に表示した地図に関する地図データを作成する作図手段と、作成した前記地図データを前記ユーザ端末へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする地図作成装置。
【0008】
(1)記載の地図作成装置によれば、特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を結ぶ等時刻線を地図上に表示した地図をユーザ端末に表示させることができる。この場合においてこれら複数の位置は、等時刻線により結ばれて表示されるため、ユーザは、特定の位置から特定の時間内に到着可能な範囲や、特定の位置へ特定の時間内に到着可能な範囲を視覚的に把握することができる。
【0009】
(2) (1)記載の地図作成装置において、前記ユーザ端末の位置データを取得する位置取得手段をさらに備え、前記特定の位置を前記ユーザ端末の位置とすることを特徴とする地図作成装置。
【0010】
(2)記載の地図作成装置によれば、特定の位置をユーザ端末の現在地とするため、ユーザは、現在地から特定の時間内に到着可能な範囲や、現在位置へ特定の時間内に到着可能な範囲を視覚的に把握できる。
【0011】
(3) (1)記載の地図作成装置において、前記ユーザ端末から前記特定の位置を指定する位置指定データを取得する位置取得手段をさらに備え、前記特定の位置を前記位置指定データにより指定された位置とすることを特徴とする地図作成装置。
【0012】
(3)記載の地図作成装置によれば、特定の位置をユーザが指定する位置とすることができるため、指定された位置から特定の時間内に到着可能な範囲や、指定された位置へ特定の時間内に到着可能な範囲を視覚的に把握できる。
【0013】
(4) (1)から(3)のいずれか記載の地図作成装置において、現在の時刻を取得する時刻取得手段をさらに備え、前記等時刻線決定手段は、特定の位置から現在の時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ現在の時刻に到着可能で現在の時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする地図作成装置。
【0014】
(4)記載の地図作成装置によれば、ユーザは、現在の時刻から特定の時間内に到着可能な範囲や、現在の時刻に到着するためには特定の時間前に存在しなければならない範囲を視覚的に把握できる。
【0015】
(5) (1)から(3)のいずれか記載の地図作成装置において、前記ユーザ端末から指定時刻についての目的時刻データを取得する時刻取得手段をさらに備え、前記等時刻線決定手段は、特定の位置から前記指定時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ前記指定時刻に到着可能で前記指定時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする地図作成装置。
【0016】
(5)記載の地図作成装置によれば、ユーザは、目的時刻を指定することができるため、目的時刻から特定の時間内に到着可能な範囲や、目的時刻に到着するためには特定の時間前に存在しなければならない範囲を視覚的に把握できる。例えば、目的時刻として終電の時刻を用いた場合には、終電により到着することができる範囲を視覚的に把握できる。
【0017】
(6) (1)から(5)のいずれか記載の地図作成装置において、前記ユーザ端末から交通手段を指定する交通手段指定データを取得する交通手段取得手段をさらに備え、前記等時刻線決定手段は、指定された交通手段に応じて前記複数の位置を決定することを特徴とする地図作成装置。
【0018】
(6)記載の地図作成装置によれば、様々な交通手段に応じた範囲を表示することができ、より利便性を高めることができる。
【0019】
(7) (1)から(6)のいずれか記載の地図作成装置において、地図の倍率を変更する地図倍率変更手段と、前記地図倍率変更手段により地図の倍率が変更されると、前記特定の時間を変更する等時刻線間隔変更手段と、をさらに備えることを特徴とする地図作成装置。
【0020】
(7)記載の地図作成装置によれば、到着可能な範囲は地図の倍率によって異なることとなり、利便性をさらに高めることができる。
【0021】
(8) (7)記載の地図作成装置において、前記地図倍率変更手段は、交通手段が指定されると、指定された交通手段に応じて地図の倍率を変更することを特徴とする地図作成装置。
【0022】
(8)記載の地図作成装置によれば、ユーザ端末に表示される地図を交通手段に応じた倍率とすることができる。ここで、倍率が変更されると到着可能な範囲も変更されるため、ユーザが選択した交通手段に応じた地図の倍率及び到着可能な範囲をユーザ端末に表示させることができ、利便性をさらに高めることができる。
【0023】
(9) ユーザ端末に地図データを配信する方法であって、特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を決定する第1ステップと、前記複数の位置を結んだ等時刻線を前記特定の位置に対応する地図上に表示した地図に関する地図データを作成する第2ステップと、作成した前記地図データを前記ユーザ端末へ送信する第3ステップと、を含むことを特徴とする配信方法。
【0024】
(9)記載の配信方法によれば、(1)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【0025】
(10) (9)記載の配信方法において、前記ユーザ端末の位置データを取得するステップをさらに含み、前記特定の位置を前記ユーザ端末の位置とすることを特徴とする配信方法。
【0026】
(10)記載の配信方法によれば、(2)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【0027】
(11) (9)記載の配信方法において、前記ユーザ端末から前記特定の位置を指定する位置指定データを取得するステップをさらに含み、前記特定の位置を前記位置指定データにより指定された位置とすることを特徴とする配信方法。
【0028】
(11)記載の配信方法によれば、(3)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【0029】
(12) (9)から(11)のいずれか記載の配信方法において、現在の時刻を取得するステップをさらに含み前記第2ステップは、特定の位置から現在の時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ現在の時刻に到着可能で現在の時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする配信方法。
【0030】
(12)記載の配信方法によれば、(4)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【0031】
(13) (9)から(11)のいずれか記載の配信方法において、前記ユーザ端末から指定時刻についての目的時刻データを取得するステップをさらに含み、前記第2ステップは、特定の位置から前記指定時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ前記指定時刻に到着可能で前記指定時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする配信方法。
【0032】
(13)記載の配信方法によれば、(5)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【0033】
(14) (9)から(13)のいずれか記載の配信方法において、前記ユーザ端末から交通手段を指定する交通手段指定データを取得するステップをさらに含み、前記第2ステップは、指定された交通手段に応じて前記複数の位置を決定することを特徴とする配信方法。
【0034】
(14)記載の配信方法によれば、(6)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【0035】
(15) (9)から(14)のいずれか記載の配信方法において、地図の倍率を変更する第4ステップと、地図の倍率が変更されると、前記特定の時間を変更する第5ステップと、をさらに含むことを特徴とする配信方法。
【0036】
(15)記載の配信方法によれば、(7)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【0037】
(16) (15)記載の配信方法において、前記第4ステップは、交通手段が指定されると、指定された交通手段に応じて地図の倍率を変更することを特徴とする配信方法。
【0038】
(16)記載の配信方法によれば、(8)記載の地図作成装置と同様の効果を提供できる。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、ある特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な範囲、又はある特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な範囲を視覚的にユーザに知らしめることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明を好適な実施形態において図を参照しながら説明する。以下、ユーザ端末として携帯電話機の場合を想定して主に説明するが、サービス提供者に接続可能で、Webページを表示可能な表示装置を備えたものであれば、他の端末(PHS、PDA、パソコン等)であってもよい。また、以下、「等時刻線」とは、特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を結んだ線、又は特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を結んだ線をいう。
【0041】
[第1実施形態]
初めに、図1〜図6を参照して、本発明の好適な一実施形態である地図作成装置を含むシステムについて説明する。本発明は、等時刻線を地図上に表示することに特徴を有するところ、第1実施形態では、交通手段として電車を用い、また、特定の位置としてユーザの現在位置を用いることを特徴としている。
【0042】
[地図作成装置を含むシステムの全体構成]
図1は、本発明の好適な一実施形態であるシステム構成の概略を示した図である。本実施形態に係る地図作成装置10は、インターネット等からなる通信ネットワーク5を介して、携帯通信端末1に接続されている。
【0043】
携帯通信端末1は、複数のGPS衛星2より位置検出のための電波を受信する。この図では、GPS衛星2は1個のみ示しているが、よく知られているように位置を特定するためには最低3個、通常は4個以上のGPS衛星2からの電波を受信する必要がある。GPS衛星2から送られてくる電波には様々な軌道情報や原子時計による非常に精度の高い時刻データが含まれる。これらの情報から現在位置の緯度、経度などの扱いやすい位置データを得るには、携帯通信端末1にGPS衛星2の軌道情報や最寄りの基地局3から得られる付加情報を保持させ、複雑な測位演算を行わせる必要がある。そのため、通常は公衆通信網4を介して接続された位置データ取得サーバ6がこれらの測位演算を行い、得られた結果を位置データ(緯度、経度、可能であれば高度など)として携帯通信端末1に送信する方法が用いられる。なお、携帯通信端末1に測位演算機能を装備させれば、位置データ取得サーバ6と交信せずとも位置データを直接取得することも可能である。
【0044】
携帯通信端末1は、このようにして得られた緯度、経度などの自らの位置データをサービス提供者の地図作成装置10に送信する。地図作成装置10は、ホームページやポータルサイトでサービスや広告を提供する画面を生成する手段を備える。
【0045】
具体的には、地図作成装置10は、位置取得手段11、時刻取得手段12、交通経路DB13、等時刻線決定手段14、及び作図手段15を備える。
【0046】
ここで、位置取得手段11は、携帯通信端末1から送信される位置データに基づいて携帯通信端末1のユーザの現在位置を取得する。時刻取得手段12は、位置データが送信された時点の時刻を取得する。ここで、時刻は携帯通信端末1から送信させることとしてもよく、また、地図作成装置10が独自に取得することとしてもよい。
【0047】
また、交通経路DB13は、電車の時刻表、その経路などの各種の情報を格納している。等時刻線決定手段14は、位置取得手段11及び時刻取得手段12が取得した位置データや時刻に基づき、交通経路DB13に格納される情報を参照して、後述の等時刻線テーブル(後述の図3)を作成する。作図手段15は、等時刻線決定手段14により作成された等時刻線テーブルに基づいて等時刻線を表示した地図(後述の図4参照)に関する地図データを作成する。
【0048】
[地図作成装置を含むシステムの基本動作]
図2は、第1実施形態の上記のシステムにおける処理の流れの詳細を示した図である。
【0049】
まず、携帯通信端末1は、定期的またはユーザ操作により位置データ取得サーバ6に測位情報要求(位置データ要求)を送信する。この測位情報要求の中には、電波を受信したGPS衛星情報(全GPS衛星のおおざっぱな軌道情報である「アルマナック」やGPS衛星自身の正確な軌道情報である「エフェメリス」が含まれる)の他、周辺基準局(周辺の基地局のうち基準となる局)の情報を含んでもよい。
【0050】
位置データ取得サーバ6は、この受信した情報を基に測位演算を行い(ステップS10)、測位結果(経度、緯度、場合によっては高度、信頼度などのデータも取得可能である)を返信する。あるいは、図示していないが、位置データ取得サーバ6が、測位演算を行わず、携帯通信端末1が測位演算を行い易くするために、最寄りの基地局からの情報などを用いて測位をし易くするための「アシストデータ」を携帯通信端末1に送信するようにし、携帯通信端末1で測位演算を行うようにしてもよい。
【0051】
携帯通信端末1は、このようにして得られた測位結果を基に端末の現在地や現在時刻を含む端末位置データを生成し(ステップS11)、この端末位置データを地図作成装置10に送信する。
【0052】
地図作成装置10では、端末位置データを受信すると、位置取得手段11及び時刻取得手段12により現在位置及び現在の時刻を取得する(ステップS12)。また、地図作成装置10では、交通経路DB13に格納される各種情報から位置・時刻に応じた時刻表などの必要な情報を取得し(ステップS13)、等時刻線決定手段14により、取得した時刻表などの情報に基づいて、等時刻線テーブル(後述の図3)が作成される(ステップS14)。なお、現在位置がいずれかの駅でない場合には、最寄の駅までの時間を計算した上で、等時刻線テーブルを作成するようにするとより好適な場合がある。
【0053】
そして、地図作成装置10の作図手段15は、等時刻線テーブルに基づいて等時刻線を表示した地図(後述の図4)を作図し(ステップS15)、作図した地図データを携帯通信端末1に送信する。
【0054】
[等時刻線テーブルの概要]
図3は、等時刻線決定手段14によって作成される等時刻線テーブルの概要を示す図である。等時刻線テーブルは、到着駅、経路種別、及び到着駅の緯度経度からなる位置データを、現在の時刻よりも後の電車到着時刻に対応付けて作成される。ここで、経路種別は、到着駅における次の駅についての情報を規定している。
【0055】
等時刻線テーブルの作成は、例えば、現在の時刻が「15:00」である場合には、現在の時刻「15:00」に到着する駅を検索し、当該駅がある場合にはこの駅、経路種別、及び位置データを取得する。そして、その後、「15:01」、「15:02」・・・に到着する駅を検索し、その駅、経路種別、及び位置データを取得することにより作成される。なお、到着時刻の間隔について1分の間隔としているが、これに限られるものではなく適宜変更可能である。
【0056】
[等時刻線が表示された地図]
図4は、等時刻線が表示された地図の一例を示す。図4においては、例えば、現在位置がA駅であり現在の時刻が「15:00」である場合の等時刻線が表示された地図を示す。
【0057】
図4における地図上では、現在地100から、現在の時刻から15分間隔で等時刻線151,153,155,157が表示される。このように表示される等時刻線151,153,155,157により現在地100から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を視覚的に把握することができる。
【0058】
なお、等時刻線の間隔については適宜変更可能である。また、等時刻線151,153,155,157を時刻により表示することとしているが、経過時間により表示することとしてもよい。例えば、等時刻線151を「15分後」と表示し、等時刻線153を「30分後」と表示し、等時刻線155を「45分後」と表示し、等時刻線157を「1時間後」と表示することとしてもよい。また、地図上に表示する等時刻線の本数についても適宜設定可能である。
【0059】
[等時刻線の表示]
ここで、本発明における等時刻線の表示方法について説明する。等時刻線の表示は等時刻の位置の特定、特定した複数の位置を結ぶ線の作成により行われる。
【0060】
ここで、電車の経路(○○線)によっては等時刻線の間隔と駅同士の間隔とが異なる場合がある。例えば、図3を参照して、B駅は「15:13」に到着するところ、B駅の次の駅であるB2駅は「15:16」に到着する。ここで、等時刻線は「15:15」の位置に表示する必要があるところ、本発明ではこのような場合に到着可能な駅であるB駅を等時刻の位置とすることとしている。すなわち、位置の特定に関し、等時刻線の示す時刻に到着可能な駅をその位置としている。そのため、図4において等時刻線151はB駅101上に表示されている。
【0061】
なお、位置の特定はこれに限られるものではなく、駅以外の位置を等時刻の位置とすることとしてもよい。例えば、電車の平均速度×時間差により等時刻線の示す時刻に電車が到着する位置を測定し、当該位置を等時刻の位置としてもよい。このような場合には、等時刻線151は、B駅101とB2駅102駅との間の所定の位置に表示されることとなる。
【0062】
このように等時刻の位置が複数特定されると、これら複数の位置を結ぶ線を作成することで等時刻線が作成される。なお、複数の位置を結ぶ線は直線であってもよく、また、曲線であってもよい。
【0063】
[終電時刻線]
図5を参照して、終電と等時刻線との関係について説明する。図5の(1)は、現在地100がA駅であり、現在の時刻が「0:00」である場合の等時刻線を表示した地図であり、図5の(2)は、現在地100がA駅であり、現在の時刻が「0:30」である場合の等時刻線を表示した地図である。
【0064】
図5を参照すると、等時刻線には終電時刻線161が含まれる。そのため、現在の位置から終電により到達可能な範囲を視覚的に把握することができる。
【0065】
ここで、図5の(1)と図5の(2)とでは、終電時刻線161が表示される位置が異なる。具体的には、現在の時刻が「0:00」である図5の(1)では、終電時刻線161は広い範囲にわたって表示されるのに対して、現在の時刻が「0:30」である図5の(2)では、終電時刻線161は図5の(1)に比べて狭い範囲にわたって表示される。
【0066】
そのため、図5の(1)及び(2)から、現在の位置から到達できる範囲が、現在の時刻に応じて変化する様子を把握することができる。例えば、このような地図をリアルタイムで携帯通信端末1に送信することとすれば、現在の位置から到達できる範囲が現在の時刻に応じてリアルタイムで変化する様子をユーザに提供することができる。
【0067】
[等時刻線の間隔と地図の倍率との関係]
等時刻線の間隔については適宜変更可能であることについては上述したとおりであるが、等時刻線の間隔を地図の倍率と関連性を持たせるとより好適な場合がある。そこで、図6を参照して、等時刻線の間隔と地図の倍率との関係について説明する。
【0068】
地図の表示に関して倍率を変更可能であることは従来より知られているところ、地図の倍率を中から小(広い範囲が表示)に変更した場合には、等時刻線の間隔を広くすることが望ましく、また、地図の倍率を中から大(狭い範囲が表示)に変更した場合には、等時刻線の間隔を狭くすることが望ましい。そこで、本実施の形態では、地図の倍率の変更に伴い、等時刻線の間隔も変更することとしている。
【0069】
図6の(1)は地図の倍率が中である場合の表示例であり、等時刻線151,153,155,157の間隔は15分間隔である。図6の(2)は地図の倍率が小である場合の表示例であり、等時刻線171,173,175の間隔は45分間隔である。図6の(3)は地図の倍率が大である場合の表示例であり、等時刻線181,182,183,184,185の間隔は1分である。
【0070】
このように、本実施の形態では地図の倍率と等時刻線の間隔とに関連性を持たせ、地図の倍率が変更されると自動的に等時刻線の間隔も変更することとしている。その結果、地図の倍率に応じた適切な等時刻線を表示することができ、ユーザは現在位置及び現在の時刻から、特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を、地図の倍率に応じて視覚的に把握することができる。
【0071】
なお、このように地図の倍率を変更することで等時刻線の間隔を変更するために、地図作成装置10には、地図の倍率を変更する地図倍率変更手段、及び地図の倍率に応じて等時刻線の間隔を変更する等時刻線間隔変更手段を設けることが望ましい。
【0072】
[第2実施形態]
次に、図7〜図10を参照して、第2実施形態における地図作成装置を含むシステムについて説明する。第2実施形態では、特定の位置及び時刻をユーザが自由に指定することができる点で第1実施形態と異なる。また、第1実施形態では、現在の位置「から」特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を等時刻線により結ぶこととしているが、第2実施形態では、目的地「へ」特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を等時刻線により結ぶこととしている点で第1実施形態と異なる。なお、地図作成装置を含むシステム及び地図作成装置の構成については第1実施形態と同じであるため、図示を省略する。
【0073】
[地図作成装置を含むシステムの基本動作2]
図7を参照して、第2実施形態における地図作成装置10を含むシステムの基本動作について説明する。
【0074】
まず、携帯通信端末1は、ユーザ操作により目的地及び目的時刻を指定する(ステップS21)。指定された目的地データ及び目的時刻データは地図作成装置10に送信される。ここで、目的地及び目的時刻を送信する際に、携帯通信端末1は現在位置を取得するとともに目的地及び目的時刻とあわせて現在位置データを地図作成装置10に送信することとしてもよい。
【0075】
地図作成装置10では、目的地データ及び目的時刻データを取得し(ステップS22)、交通経路DB13に格納される各種情報から目的地及び目的時刻に応じた時刻表などの必要な情報を取得する(ステップS23)。ここで、本実施の形態では目的地「へ」特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を等時刻線で結ぶこととしている。そのため、ステップS22の処理では、目的地へ向かう電車についての時刻表を取得することが望ましい。
【0076】
次に、地図作成装置10の等時刻線決定手段14により、取得した時刻表などの情報に基づいて、等時刻線テーブルが作成される(ステップS24)。この処理においても、目的地に目的時刻に到着可能な電車が到着する駅及びその時刻を検索することで等時刻線テーブルを作成することとすることが望ましい。
【0077】
そして、地図作成装置10の作図手段15は、等時刻線テーブルに基づいて等時刻線を表示した地図(後述の図9)を作図し(ステップS25)、作図した地図データを携帯通信端末1に送信する。
【0078】
[目的地・目的時刻の指定画面]
図8は、目的地及び目的時刻の指定画面である。携帯通信端末1には、位置入力欄301、時刻入力欄305、現在地取得部311、終電指定部315、及び決定ボタン321が表示される。ユーザは、位置入力欄301に位置を入力し決定ボタン321を選択することで目的位置を指定することができる。この場合において、現在地取得部311をチェックすることにより、あわせて現在位置も取得することができる。また、ユーザは、時刻入力欄305に時刻を入力し決定ボタン321を選択することで目的時刻を指定することができる。他方、時刻入力欄305に時刻を入力することなく終電指定部315をチェックし、決定ボタン321を選択した場合には、目的時刻として終電の時刻が指定される。
【0079】
[等時刻線が表示された地図2]
図9は、本実施の形態における等時刻線が表示された地図の一例を示す。図9においては、目的地200として現在地100と異なる位置を指定し、目的時刻191として「15:00」を指定した場合の等時刻線が表示された地図を示す。
【0080】
図9における地図上では、目的地200から、目的時刻191から15分間隔の等時刻線193,195,197,199が表示される。このように表示される等時刻線193,195,197,199により目的時刻191までに目的地200に到着可能な複数の位置を視覚的に把握することができる。特に、地図上に現在地100を表示することとした場合には、目的地200に目的時刻までに到着するために何時に出発すればよいかを視覚的に把握でき、より好適な場合がある。
【0081】
[終電時刻線2]
図10を参照して、本実施の形態における終電と等時刻線との関係について説明する。 ユーザにより目的地及び目的時刻が指定されると、現在の時刻によって終電時刻線201が表示される場合がある。図10の(1)は、現在の時刻が「0:00」である場合の終電時刻線201が表示された地図であり、図10の(2)は、現在の時刻が「0:30」である場合の終電時刻線201が表示された地図である。
【0082】
図10の(1)によると、現在地100は終電時刻線201の内側に位置することが分かる。そのため、現在の位置から終電により目的地に到達可能であることを視覚的に把握することができる。他方、図10の(2)によると、現在地100は終電時刻線201の外側に位置することが分かる。そのため、現在の位置からでは終電でも目的地に到達することができないことを視覚的に把握することができる。
【0083】
[第3実施形態]
次に、図11〜図14を参照して、第3実施形態における地図作成装置を含むシステムについて説明する。第3実施形態では、交通手段を電車に限らずユーザが選択可能とした点で第1実施形態及び第2実施形態とは異なる。
【0084】
[地図作成装置を含むシステムの全体構成]
図11は、本実施形態におけるシステム構成の概略を示した図である。本実施形態に係る地図作成装置10Aは、インターネット等からなる通信ネットワーク5を介して、携帯通信端末1に接続されている。
【0085】
地図作成装置10Aは、位置取得手段11A、時刻取得手段12A、交通経路DB13A、等時刻線決定手段14A、及び作図手段15A、に加えて交通手段取得手段16を備える。
【0086】
ここで、位置取得手段11Aは、携帯通信端末1から送信される位置データに基づいて携帯通信端末1のユーザの現在位置を取得する。時刻取得手段12Aは、位置データが送信された時点の時刻を取得する。ここで、時刻は携帯通信端末1から送信させることとしてもよく、また、地図作成装置10Aが独自に取得することとしてもよい。
【0087】
また、交通経路DB13Aは、電車などの各種交通手段の時刻表、その経路などの各種の交通情報を格納している。交通手段取得手段16は、携帯通信端末1から送信される交通手段指定データに基づいて交通手段を決定する。等時刻線決定手段14Aは、位置取得手段11A及び時刻取得手段12Aが取得した位置データや時刻に基づき、交通経路DB13Aに格納される交通情報を参照して、決定された交通手段に応じた等時刻線テーブルを作成する。作図手段15Aは、等時刻線決定手段14Aにより作成された等時刻線テーブルに基づいて等時刻線を表示した地図に関する地図データを作成する。
【0088】
[地図作成装置を含むシステムの基本動作3]
図12は、第3実施形態の上記のシステムにおける処理の流れの詳細を示した図である。
【0089】
まず、携帯通信端末1は、位置データ取得サーバ6を介して現在地を取得し、あわせて現在の時刻を取得し(ステップS31)、また、交通手段を指定する(ステップS32)。これらの現在地の位置データ、時刻データ、及び交通手段指定データは、地図作成装置10Aに送信される。
【0090】
地図作成装置10Aでは、位置取得手段11A及び時刻取得手段12Aにより現在位置及び現在の時刻を取得するとともに(ステップS33)、交通手段取得手段16により交通手段を取得する(ステップS34)。また、地図作成装置10Aでは、交通経路DB13Aに格納される各種交通情報から、位置・時刻に基づいて交通手段に応じた交通情報を取得する(ステップS35)。
【0091】
そして、地図作成装置10Aの等時刻線決定手段14Aは、取得した交通情報に基づいて等時刻線テーブルを作成し(ステップS36)、地図作成装置10Aの作図手段15Aは、等時刻線テーブルに基づいて等時刻線を表示した地図を作図する(ステップS37)。そして、地図作成装置10Aは、作図した地図データを携帯通信端末1に送信する。
【0092】
[交通手段の指定画面]
図13は、交通手段の指定画面である。携帯通信端末1には、電車指定部331、車指定部332、飛行機指定部333、バス指定部334、徒歩指定部335、及び決定ボタン341が表示される。各指定部331,332,333,334,335がチェックされ、決定ボタン341が選択されることにより、交通手段を指定することができる。なお、本実施の形態では、交通手段を複数同時に選択可能としている。
【0093】
[交通手段と等時刻線]
図14は、ユーザにより交通手段として電車及び徒歩が指定された場合の等時刻線を表示した地図を示す。図14の(1)は、交通手段が電車である場合の等時刻線を表示した地図であり、図15の(2)は、交通手段が徒歩である場合の等時刻線を表示した地図である。
【0094】
ここで、複数種類の交通手段がある場合には、ユーザが望む地図の倍率及び等時刻線の間隔は、交通手段の種類によって異なることがある。例えば、交通手段が徒歩である場合に等時刻線の間隔が広い(例えば、1時間間隔)と好ましくない場合があり、また、地図の倍率が小さいと(広い範囲が表示されると)徒歩には適さない場合がある。
【0095】
そこで、本実施の形態では、指定された交通手段と地図の倍率及び等時刻線の間隔とに関連性を持たせることとしている。例えば、交通手段として電車が指定された場合には、地図の倍率を中とするとともに、15分間隔の等時刻線231,233,235,237を表示する(図14の(1))。また、交通手段として徒歩が指定された場合には、地図の倍率を大にするとともに、1分間隔の等時刻線241,243,245,247を表示する(図14の(2))。
【0096】
このように、本実施の形態では、交通手段と地図の倍率及び等時刻線の間隔とに関連性を持たせ、交通手段によって自動的に地図の倍率及び等時刻線の間隔を変更することとしている。その結果、指定された交通手段に好適な倍率の地図に好適な間隔の等時刻線を表示することができる。
【0097】
ここで、図14の(1)及び(2)を参照すると、地図の下方には、交通手段選択アイコン351,353が表示される。交通手段選択アイコン351は電車を指定するアイコンであり、交通手段選択アイコン353は徒歩を指定するアイコンである。指定した交通手段が複数ある場合には、これらのアイコンを選択することで、選択した交通手段に応じた倍率の地図及び間隔の等時刻線が表示される。
【0098】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。例えば、等時刻線を表示した地図をユーザに提供する際に、ユーザの操作を契機としても良く、また、定期的に自動で提供することとしてもよい。定期的に自動で提供する場合には、リアルタイムで刻々と変化する範囲を視覚的に把握させることができる。なお、目的地や目的時刻、交通手段などの情報は指定を受け付けることとしているが、定期的に自動で提供する場合には、一度受け付けた指定を記憶することとすることが望ましい。
【0099】
また、第1実施形態及び第3実施形態では、現在の位置「から」特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を等時刻線で結ぶこととしているが、現在の位置「へ」特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を等時刻線で結ぶこととしてもよい。
【0100】
同様に、第2実施形態では、目的地「へ」特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を等時刻線で結ぶこととしているが、目的地「から」特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を等時刻線で結ぶこととしてもよい。
【0101】
また、本発明では、到着可能な範囲を視覚的に把握させるために等時刻線を用いているが、等時刻線に変えて、又は等時刻線とともに、等時刻の範囲を色分けすることとしてもよい。
【0102】
また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の一実施形態における地図作成装置を含むシステムを示す図である。
【図2】上記実施形態のシステムの基本動作を示す図である。
【図3】等時刻線テーブル示す図である。
【図4】等時刻線が表示された地図を示す図である。
【図5】等時刻線と終電との関係を示す図である。
【図6】地図の倍率と等時刻線の間隔との関係を示す図である。
【図7】本発明の別実施形態におけるシステムの基本動作を示す図である。
【図8】目的地・目的時刻の指定画面を示す図である。
【図9】等時刻線が表示された地図を示す図である。
【図10】等時刻線と終電との関係を示す図である。
【図11】本発明の別実施形態における地図作成装置を含むシステムを示す図である。
【図12】上記実施形態のシステムの基本動作を示す図である。
【図13】交通手段の指定画面を示す図である。
【図14】等時刻線が表示された地図を示す図である。
【符号の説明】
【0104】
10 地図作成装置
11 位置取得手段
12 時刻取得手段
13 交通経路DB
14 等時刻線決定手段
15 作図手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と通信可能な地図作成装置であって、
特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を決定する等時刻線決定手段と、
前記複数の位置を結んだ等時刻線を前記特定の位置に対応する地図上に表示した地図に関する地図データを作成する作図手段と、
作成した前記地図データを前記ユーザ端末へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする地図作成装置。
【請求項2】
請求項1記載の地図作成装置において、
前記ユーザ端末の位置データを取得する位置取得手段をさらに備え、
前記特定の位置を前記ユーザ端末の位置とすることを特徴とする地図作成装置。
【請求項3】
請求項1記載の地図作成装置において、
前記ユーザ端末から前記特定の位置を指定する位置指定データを取得する位置取得手段をさらに備え、
前記特定の位置を前記位置指定データにより指定された位置とすることを特徴とする地図作成装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか記載の地図作成装置において、
現在の時刻を取得する時刻取得手段をさらに備え、
前記等時刻線決定手段は、特定の位置から現在の時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ現在の時刻に到着可能で現在の時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする地図作成装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか記載の地図作成装置において、
前記ユーザ端末から指定時刻についての目的時刻データを取得する時刻取得手段をさらに備え、
前記等時刻線決定手段は、特定の位置から前記指定時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ前記指定時刻に到着可能で前記指定時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする地図作成装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか記載の地図作成装置において、
前記ユーザ端末から交通手段を指定する交通手段指定データを取得する交通手段取得手段をさらに備え、
前記等時刻線決定手段は、指定された交通手段に応じて前記複数の位置を決定することを特徴とする地図作成装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか記載の地図作成装置において、
地図の倍率を変更する地図倍率変更手段と、
前記地図倍率変更手段により地図の倍率が変更されると、前記特定の時間を変更する等時刻線間隔変更手段と、
をさらに備えることを特徴とする地図作成装置。
【請求項8】
請求項7記載の地図作成装置において、
前記地図倍率変更手段は、交通手段が指定されると、指定された交通手段に応じて地図の倍率を変更することを特徴とする地図作成装置。
【請求項9】
ユーザ端末に地図データを配信する方法であって、
特定の位置から特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ特定の時間経過後に到着可能な複数の位置を決定する第1ステップと、
前記複数の位置を結んだ等時刻線を前記特定の位置に対応する地図上に表示した地図に関する地図データを作成する第2ステップと、
作成した前記地図データを前記ユーザ端末へ送信する第3ステップと、
を含むことを特徴とする配信方法。
【請求項10】
請求項9記載の配信方法において、
前記ユーザ端末の位置データを取得するステップをさらに含み、
前記特定の位置を前記ユーザ端末の位置とすることを特徴とする配信方法。
【請求項11】
請求項9記載の配信方法において、
前記ユーザ端末から前記特定の位置を指定する位置指定データを取得するステップをさらに含み、
前記特定の位置を前記位置指定データにより指定された位置とすることを特徴とする配信方法。
【請求項12】
請求項9から11のいずれか記載の配信方法において、
現在の時刻を取得するステップをさらに含み
前記第2ステップは、特定の位置から現在の時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ現在の時刻に到着可能で現在の時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする配信方法。
【請求項13】
請求項9から11のいずれか記載の配信方法において、
前記ユーザ端末から指定時刻についての目的時刻データを取得するステップをさらに含み、
前記第2ステップは、特定の位置から前記指定時刻の特定の時間経過後に到着可能な複数の位置、又は特定の位置へ前記指定時刻に到着可能で前記指定時刻の特定の時間前における複数の位置を決定することを特徴とする配信方法。
【請求項14】
請求項9から13のいずれか記載の配信方法において、
前記ユーザ端末から交通手段を指定する交通手段指定データを取得するステップをさらに含み、
前記第2ステップは、指定された交通手段に応じて前記複数の位置を決定することを特徴とする配信方法。
【請求項15】
請求項9から14のいずれか記載の配信方法において、
地図の倍率を変更する第4ステップと、
地図の倍率が変更されると、前記特定の時間を変更する第5ステップと、
をさらに含むことを特徴とする配信方法。
【請求項16】
請求項15記載の配信方法において、
前記第4ステップは、交通手段が指定されると、指定された交通手段に応じて地図の倍率を変更することを特徴とする配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−44256(P2010−44256A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208863(P2008−208863)
【出願日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】