説明

経路探索誘導装置、経路探索誘導プログラム、および経路探索誘導方法

【課題】時間規制を考慮した適切な経路探索を行い、不適切な経路誘導を防止する。
【解決手段】経路探索誘導装置10が、導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に時間規制道路を含んでいると判定したときに、その時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であるか否かを判定する経路探索部11と、時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定されたときに、推奨移動経路を構成する道路の候補からその時間規制道路を除外する再経路探索情報生成部14と、推奨移動経路を移動するように移動体を誘導する経路誘導部15とを含み、経路探索部11が、時間規制道路が除外されたことに応じて推奨移動経路を再度導出し、経路誘導部15が、時間規制道路を含んでいないと判定された推奨移動経路、あるいは時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定された推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として移動体を誘導する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の現在位置から目的地までの推奨移動経路を導出し、導出した推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路探索誘導装置、経路探索誘導装置のためのコンピュータプログラム、及び経路探索誘導方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両や人間などの移動体の目的地への到達を支援するためのシステムとして、ナビゲーションシステムが知られている。このナビゲーションシステムは、例えば、GPS(Global Positioning System)によって移動体の現在位置を導出し、この移動体の現在位置情報と道路地図情報とを基に経路探索処理によって推奨移動経路を求め、この推奨移動経路に基づいて移動経路の自動案内(以下、「経路誘導」という。)を行う。例えば、カーナビゲーション装置が搭載された車両では、道路地図情報と車両の現在位置情報とを表示装置(モニタ)上に表示すると共に、目的地までの推奨移動経路を探索して表示装置上に併せて表示することで、視覚によって道順を報知する。また、カーナビゲーション装置には、案内音声の出力によって、聴覚によって道順を報知する機能を備えたものもある。
【0003】
このようなカーナビゲーション装置においては、経路探索処理において道路通行の時間規制を考慮して推奨移動経路を求めるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、現在時刻において時間規制がされているリンクを除外して時間規制を考慮した推奨移動経路を求めるとともに、時間規制が解除されたか否かを監視して、解除されたあとに時間規制を考慮した推奨移動経路を再度求めるようにしたナビゲーション装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−121424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来のカーナビゲーション装置では、現在時刻における時間規制を考慮した推奨移動経路を求めるようにしているので、その後に時間規制が解除されると推奨移動経路を再度求めるようにはしているが、時間規制が解除されるまでの間は不適切な経路誘導がなされてしまうおそれがあり、全体として適切な経路誘導を行うことができないという問題があった。また、導出した推奨移動経路に応じて到達予想時刻を算出する場合には、経路探索当初に算出された到達予想時刻が大幅に変更されてしまう可能性があるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した問題を解消し、道路通行の時間規制を考慮した適切な経路探索を行うことができ、不適切な経路誘導がなされることを防止することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の経路探索誘導装置は、移動体の目的地までの推奨移動経路を導出し、導出した推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路探索誘導装置であって、推奨移動経路を導出する推奨移動経路探索手段と、該推奨移動経路探索手段が導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に通行時間が制限されている時間規制道路を含んでいるか否かを判定する時間規制道路判定手段と、該時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいると判定されたときに、該時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内であるか否かを判定する時間規制判定手段と、該時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定されたときに、推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する時間規制道路除外手段と、前記推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路誘導手段とを含み、前記推奨移動経路探索手段は、前記時間規制道路除外手段によって時間規制道路が除外されたことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出し、前記経路誘導手段は、前記時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいないと判定された推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定された推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として前記移動体を誘導することを特徴とする。
【0008】
時間規制道路までの距離と、調整する時間範囲を示す調整時間範囲とが対応付けされた時間範囲設定テーブルを記憶する時間範囲設定テーブル記憶手段を含み、前記時間規制判定手段は、時間規制道路までの到達予想時間を算出したあと、前記時間範囲設定テーブルを参照し、算出した到達予想時間と対応する調整時間範囲とによって調整した到達予想時間範囲を導出し、導出した到達予想時間範囲内に時間規制道路の規制時間が含まれているか否かを判定する構成とされていてもよい。
【0009】
前記経路誘導手段による誘導対象の推奨移動経路に時間規制道路を含んでいる場合に、前記経路誘導手段による誘導が開始されたあと、誘導対象の推奨移動経路に含まれている時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内となったか否かを判定する誘導時時間規制判定手段と、該誘導時時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内となったと判定されたときに、誘導対象の推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する誘導時時間規制道路除外手段とを含み、前記推奨移動経路探索手段は、前記誘導時時間規制道路除外手段によって時間規制道路が除外されたことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出する構成とされていてもよい。
【0010】
前記時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいないと判定された推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定された推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として目的地までの到達予測時間を算出する到達予測時間算出手段と、該到達予測時間算出手段が算出した到達予測時間を報知する到達予測時間報知手段とを含む構成とされていてもよい。
【0011】
また、本発明の経路探索誘導プログラムは、移動体の目的地までの推奨移動経路を導出し、導出した推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導させるための経路探索誘導プログラムであって、コンピュータに、推奨移動経路を導出する推奨移動経路探索処理と、該推奨移動経路探索処理にて導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に通行時間が制限されている時間規制道路を含んでいるか否かを判定する時間規制道路判定処理と、該時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいると判定したときに、該時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内であるか否かを判定する時間規制判定処理と、該時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定したときに、推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する時間規制道路除外処理と、前記推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路誘導処理とを実行させ、前記推奨移動経路探索処理では、前記時間規制道路除外処理にて時間規制道路を除外したことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出する処理を実行させ、前記経路誘導処理では、前記時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいないと判定した推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定した推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として前記移動体を誘導する処理を実行させるためのものである。
【0012】
さらに、本発明の経路探索誘導方法は、移動体の目的地までの推奨移動経路を導出し、導出した推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路探索誘導方法であって、推奨移動経路を導出する推奨移動経路探索処理と、該推奨移動経路探索処理にて導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に通行時間が制限されている時間規制道路を含んでいるか否かを判定する時間規制道路判定処理と、該時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいると判定したときに、該時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内であるか否かを判定する時間規制判定処理と、該時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定したときに、推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する時間規制道路除外処理と、前記推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路誘導処理とを含み、前記推奨移動経路探索処理では、前記時間規制道路除外処理にて時間規制道路を除外したことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出し、前記経路誘導処理では、前記時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいないと判定した推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定した推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として前記移動体を誘導することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、道路通行の時間規制を考慮した適切な経路探索を行うことができ、不適切な経路誘導がなされることを防止することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明における一実施の形態に係る経路探索誘導装置10を含むカーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図である。図2は、本発明における一実施の形態に係る経路探索誘導装置10の構成例を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、本例のカーナビゲーションシステムは、経路探索誘導装置10と、自車位置測位装置20と、出力装置30と、入力装置40とを含む。経路探索誘導装置10は、経路探索機能や経路誘導機能を有し、経路探索処理によって求められた推奨移動経路を車両に走行させるように経路誘導処理を行うための装置である。
【0016】
自車位置測位装置20は、車両の現在位置を測定する装置であり、GPS衛星から送られてくるGPS信号を受信し、このGPS信号に基づいて位置を計測するGPSセンサや、初期位置からの移動量(距離)を計測する速度センサ、進行(移動)方位を計測するジャイロセンサ等からなる。
【0017】
GPSセンサは、いわゆるGPS受信機と称されるものであり、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離(疑似距離)を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置(GPS測位解)を算出する。
【0018】
また、自車位置測位装置20は車両に搭載されており、GPS信号を受信するGPS受信機(アンテナ)の他、受信したGPS信号のデコード等の処理を行い、地図表示装置10へ出力する信号処理部を備える。
【0019】
出力装置30は、経路探索誘導装置10からの経路誘導情報を出力する装置であり、たとえば画像情報を表示する画像表示装置(ディスプレイ装置、モニタ)31と、音声情報を音声出力する音声出力装置(スピーカ装置)32とを含む。画像表示装置31は、道路地図情報と車両の現在位置情報とを表示画面上に表示するとともに、目的地までの推奨移動経路を表示画面上に併せて表示することで、視覚によって道順を報知する。また、音声出力装置32は、案内音声情報を音声出力することで、聴覚によって移動経路の道順を報知する。
【0020】
入力装置40は、経路探索誘導装置10に対して各種指示を行う入力装置である。本例では、入力装置40は、例えば、出力装置30の表示画面上に表示される操作ボタンによって構成されている。
【0021】
図2に示すように、経路探索誘導装置10は、誘導経路情報記憶部F1と、時間規制情報記憶部F2と、地図情報記憶部F3と、経路探索部11と、自車位置情報受付部12と、誘導時時間規制判定部13と、再経路探索情報生成部14と、経路誘導部15と、制御部16とを含む。なお、経路探索誘導装置10を構成する各部は、制御信号やデータ等を伝送するバス17に接続されている。
【0022】
経路探索誘導装置10は、例えば、モバイルタイプのパーソナルコンピュータ、PND(Portable Navigation Device)や専用デバイス、携帯電話機などの情報処理装置によって構成される。経路探索誘導装置10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、OS(オペレーティング・システム)、等を有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従い、経路探索誘導装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する機能を有する。プログラム記憶部は、ROMやRAM等で構成され、経路探索誘導装置10が使用する各種コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体である。
【0023】
誘導経路情報記憶部F1は、経路探索部11によって求められた推奨移動経路を構成する各道路を示すリンクを特定する誘導経路リンク情報と、その位置情報(以下、「誘導経路リンク位置情報」という。)を互いに関連付けて記憶する記憶媒体である。
【0024】
図3は、誘導経路情報記憶部F1に記憶されている情報の例を示す図である。例えば、図3に示す誘導経路情報管理ファイルでは、誘導経路リンク情報としてリンクID(道路を一意に特定可能なID)と、この誘導経路リンクの位置情報(座標やベクトルによって特定される。)とを、それぞれ互いに関連付けてファイルを構成することを示している。従って、この誘導経路情報管理ファイルにより、誘導経路上における位置情報から走行中の道路情報(リンクID)が分かる。
【0025】
時間規制情報記憶部F2は、時間規制の対象となる道路と通行が規制される時間とが対応付けされた時間規制情報を記憶する記憶媒体である。図4は、時間規制情報の例を示す説明図である。時間規制情報は、時間規制の対象となる道路(例えば、各道路を一意に特定可能なリンクIDによって特定される)と、その規制時間(曜日などによって時間が特定される場合もある)とが対応付けされた情報である。
【0026】
地図情報記憶部F3は、一定の緯度幅と経度幅で区切られた矩形状の範囲(以下、「メッシュ」という。)に分割して地図情報を記憶する記憶媒体である。この地図情報は、地図情報記憶部F3に記憶される外、例えばSDメモリカードと呼ばれるリムーバブルメディアとしての補助記憶装置や、CD−ROMやDVD−ROM等に保存することができる。また、インターネット等の通信ネットワークを介して地図情報をダウンロードするようにしてもよい。
【0027】
経路探索部11は、出発位置(例えば現在位置)から目的地までの推奨移動経路を算出する経路探索処理を行う。経路探索部11は、例えば、ユーザからの目的地情報の入力を受け付け、受け付けた目的地情報に基づき目的地の位置情報を特定し、この目的地の位置情報と自車位置測位装置20にて測定した現在の位置情報に基づき、地図情報を参照して現在の位置から目的地へ到達するのに必要な道路地図情報を特定する。また、経路探索部11は、目的地までの推奨移動経路を算出すると共に、この推奨移動経路を含む道路地図からなる移動経路周辺地図を生成する処理を行う。なお、経路探索処理については公知の技術を用いるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0028】
自車位置情報受付部12は、車両の現在位置情報を受信する処理を行う。ここで、現在位置は、たとえば緯度と経度により構成される。この現在位置情報は、自車位置測位装置20より測定され送信されたものである。
【0029】
誘導時時間規制判定部13は、経路誘導処理の実行中に、推奨移動経路を構成する時間規制道路への到達が時間規制中となる危険性があるか否かを判定する処理などを実行する。
【0030】
再経路探索情報生成部14は、誘導時時間規制判定部13にて到達が時間規制中となる危険性があると判定された時間規制道路を推奨移動経路を構成する道路から除外する設定を行う処理などを実行する。
【0031】
経路誘導部15は、経路探索部11によって導出され時間規制中における時間規制道路への到達危険性がないと判定された推奨移動経路に基づいて、移動経路の道順等を案内する処理などを実行する。なお、経路誘導処理については公知の技術を用いるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0032】
制御部16は、CPU、ROM、RAM等を具備し、経路探索誘導装置10の各構成要素を統制制御し、その処理を実行する。
【0033】
ここで、本例のカーナビゲーションシステムにおける画像表示装置31の表示画面の表示態様の例について説明する。図5において、画像表示装置31のディスプレイ上には、道路地図情報と車両の現在位置情報とが示されている。したがって、経路探索処理が行われれば、目的地までの推奨移動経路を探索してこれをディスプレイ上に表示することで、視覚によって道順を報知する経路誘導を行なう。
【0034】
次に、本発明の実施形態に係るカーナビゲーションシステムの動作について説明する。図6は、本例の経路探索誘導装置10が実行する経路探索誘導処理の例を示すフローチャートである。図6では、本発明に係わらない処理を省略している場合があるものとする。
【0035】
経路探索誘導処理において、まず、経路探索部11は、目的地の設定を受け付けると(ステップS101)、自車位置情報受付部12が自車位置測定装置20から受信した現在位置情報が示す現在位置から受け付けた目的地までの推奨移動経路を導出する(ステップS102)。この際、推奨移動経路を導出したことに応じて、経路探索部11は、誘導経路情報記憶部F1に記憶されている誘導経路情報管理ファイルを導出した推奨移動経路に対応するものに更新する。
【0036】
次いで、経路探索部11は、導出した推奨移動経路を構成する各道路に時間規制を有する時間規制道路があるか否か判定する(ステップS103)。ステップS103では、経路探索部11は、時間規制情報(図4参照)を参照して、更新した誘導経路情報管理ファイルに設定されている各道路が時間規制道路であるか否かを判定する。
【0037】
推奨移動経路に時間規制道路が含まれていた場合には(ステップS103のY)、経路探索部11は、時間規制道路までの到達予想時間範囲とその時間規制道路の規制時間とが重複しているか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104では、経路探索部11は、時間規制道路までの到達予想時間を算出したあと、例えば図7に示すような時間範囲設定テーブルを参照し、算出した到達予想時間と対応する調整時間範囲とによって調整した到達予想時間範囲を導出し、導出した到達予想時間範囲内に時間規制道路の規制時間が含まれているか否かを判定する。
【0038】
時間範囲設定テーブルは、時間規制道路までの距離と、調整する時間範囲を示す調整時間範囲とが対応付けされて登録されているテーブルであり、例えばあらかじめ作成されて時間規制情報記憶部F2に記憶されている。本例では、図7に示すように、例えば、時間規制道路までの距離が10km未満であれば、到達予想時間を±5分の範囲で調整する。よって到達予想時間が13時であれば、12時55分から13時5分までの範囲が到達予想時間範囲となる。同様に、時間規制道路までの距離が10km以上で20km未満であれば到達予想時間を±10分の範囲で調整するため、到達予想時間が13時であれば12時50分から13時10分までの範囲が到達予想時間範囲となる。本例では、図7に示すように、時間規制道路までの距離が大きければ大きいほど、調整時間範囲を大きくとるようにしている。なお、図7に示す数値は一例であり、他の数値を設定するようにしてもよい。
【0039】
時間規制道路までの到達予想時間範囲とその時間規制道路の規制時間とが重複していると判定された場合には(ステップS104のY)、再経路探索情報生成部14は、その時間規制道路を推奨移動経路を構成する道路の候補から除外する旨の設定を行う(ステップS105)。そして、ステップS102に移行する。ステップS105のあとのステップS102では、ステップS105にて推奨移動経路を構成する道路の候補から除外された時間規制道路を経由しない推奨移動経路が導出される。
【0040】
推奨移動経路に時間規制道路が含まれていなかった場合(ステップS103のN)、あるいは時間規制道路までの到達予想時間範囲とその時間規制道路の規制時間とが重複していないと判定された場合には(ステップS104のN)、経路誘導部15は、経路探索部11において導出された推奨移動経路情報に基づいて経路誘導を開始する(ステップS106)。
【0041】
経路誘導が開始されたあとは、誘導対象の推奨移動経路に時間規制道路が含まれている場合には、誘導時時間規制判定部31は、ステップS104と同様の処理によって、時間規制道路までの到達予想時間範囲とその時間規制道路の規制時間とが重複することとなったか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107は、例えば所定時間毎に実行される。
【0042】
時間規制道路までの到達予想時間範囲とその時間規制道路の規制時間とが重複することとなったと判定された場合には(ステップS107のY)、再経路探索情報生成部14は、その時間規制道路を推奨移動経路を構成する道路の候補から除外する旨の設定を行う(ステップS108)。そして、ステップS102に移行する。ステップS108のあとのステップS102では、ステップS108にて推奨移動経路を構成する道路の候補から除外された時間規制道路を経由しない現在位置から目的地までの推奨移動経路が新たに導出される。
【0043】
そして、経路誘導部15は、誘導対象の移動体が目的地付近まで到達すると(ステップS109のY)、経路誘導処理を終了する。
【0044】
上述したステップS102〜S105の処理によって、道路通行の時間規制を考慮した適切な経路探索が実行される。具体的には、例えばステップS102にて図8に示す現在位置Sから目的地Gまで道路X,Y,Zを移動していく推奨移動経路が導出された場合には、道路Yが時間規制道路であるため(ステップS103のY)、ステップS104にて判定処理がなされる。
【0045】
現在時刻が12時00分、道路Yの通行禁止規制時間が11時00分〜12時40分、道路Xが速度制限50km/h以下で距離が25kmであったとすると、ステップS104では、時間規制道路である道路Yまでの到達予想時間が12時30分(12時00分+[25km/(50km/h)]時間)と算出され、到達予想時間範囲が12時15分〜12時45分となり(図7参照)、道路Yの通行禁止規制時間と到達予想時間範囲とが重複していると判定される。そして、道路Yが候補から除外され(ステップS105)、ステップS102にて道路X,P,Q,Zを移動していく推奨移動経路が導出される。このように、道路通行の時間規制を考慮した適切な経路探索によって、到達予想時間は規制時間外であっても、到達予想時間範囲が規制時間と重複しているため道路Yを通る経路は導出されないようにすることができる。
【0046】
一方、現在時刻が12時00分、道路Yの通行禁止規制時間が11時00分〜12時10分、道路Xが速度制限50km/h以下で距離が25kmであったとすると、ステップS104では、時間規制道路である道路Yまでの到達予想時間が12時30分(12時00分+[25km/(50km/h)]時間)と算出され、到達予想時間範囲が12時15分〜12時45分となり(図7参照)、道路Yの通行禁止規制時間と到達予想時間範囲とが重複していないと判定される。よって、道路X,Y,Zを移動していく推奨移動経路による経路誘導が開始されることになる。
【0047】
以上説明したように、上述した実施の形態では、経路探索誘導装置10が、推奨移動経路を導出する推奨移動経路探索手段(経路探索部11)と、推奨移動経路探索手段が導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に通行時間が制限されている時間規制道路を含んでいるか否かを判定する時間規制道路判定手段(経路探索部11)と、時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいると判定されたときに、その時間規制道路の規制時間がその時間規制道路までの到達予想時間範囲内であるか否かを判定する時間規制判定手段(経路探索部11)と、時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定されたときに、推奨移動経路を構成する道路の候補からその時間規制道路を除外する時間規制道路除外手段(再経路探索情報生成部14)と、推奨移動経路を移動するように移動体を誘導する経路誘導手段(経路誘導部15)とを含み、推奨移動経路探索手段は、時間規制道路除外手段によって時間規制道路が除外されたことに応じて、その時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出し、経路誘導手段は、時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいないと判定された推奨移動経路、あるいは時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定された推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として移動体を誘導する構成としたので、道路通行の時間規制を考慮した適切な経路探索を行うことができ、不適切な経路誘導がなされることを防止することができるようになる。
【0048】
すなわち、時間規制道路までの到達予想時間でなく、所定の幅を持たせた時間規制道路までの到達予想時間範囲に基づいて時間規制道路を採用するか除外するか判断するようにしているので、経路誘導を開始した後に移動体の移動状況によって判断結果が維持できなくなってしまうことが抑制された適切な経路探索を行うことができ、不適切な経路誘導がなされることを防止することができるようになる。
【0049】
また、上述した実施の形態では、経路探索誘導装置10が、時間規制道路までの距離と調整する時間範囲を示す調整時間範囲とが対応付けされた時間範囲設定テーブル(図7参照)を記憶する時間規制情報記憶部F2を含み、時間規制判定手段(経路探索部11)が、時間規制道路までの到達予想時間を算出したあと、時間範囲設定テーブルを参照し、算出した到達予想時間と対応する調整時間範囲とによって調整した到達予想時間範囲を導出し、導出した到達予想時間範囲内に時間規制道路の規制時間が含まれているか否かを判定する構成としているので、時間規制道路までの到達予想時間範囲を容易かつ的確に決定することができるようになる。
【0050】
また、上述した実施の形態において、経路探索誘導装置10が、経路誘導手段(経路誘導部15)による誘導対象の推奨移動経路に時間規制道路を含んでいる場合に、経路誘導手段による誘導が開始されたあと、誘導対象の推奨移動経路に含まれている時間規制道路の規制時間がその時間規制道路までの到達予想時間範囲内となったか否かを判定する誘導時時間規制判定手段(誘導時時間規制判定部13)と、誘導時時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内となったと判定されたときに、誘導対象の推奨移動経路を構成する道路の候補からその時間規制道路を除外する誘導時時間規制道路除外手段(再経路探索情報生成部14)とを含み、推奨移動経路探索手段は、誘導時時間規制道路除外手段によって時間規制道路が除外されたことに応じて、その時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出する構成としたので、経路誘導を開始したあとに時間規制中の時間規制道路に到達する危険性が発生した場合には、その時間規制道路を除外して再度経路探索を行うことができ、不正に案内がなされてしまうことを防止することが可能となる。
【0051】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、経路探索誘導装置10が、時間規制道路を含んでいないと判定された推奨移動経路、あるいは時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定された推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として目的地までの到達予測時間を算出し、算出した到達予測時間を音声や表示によって報知する構成としてもよい。上記のように構成すれば、道路通行の時間規制を考慮した適切な経路探索の結果に従って適切に到達予測時間を報知することが可能となる。すなわち、報知後に修正される可能性が低い信頼性の高い到達予測時間を報知することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、車両の進路案内を実現するデバイス、電子地図の表示が可能なカーナビゲーション装置等の電化製品等に適用するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係る経路探索誘導装置を用いたカーナビゲーションシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】経路探索誘導装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】誘導経路情報管理ファイルの例を示す説明図である。
【図4】時間規制情報の例を示す説明図である。
【図5】画像表示装置の表示画面の表示態様の例を示す説明図である。
【図6】経路探索誘導装置が実行する経路探索誘導処理の例を示すフローチャートである。
【図7】時間範囲設定テーブルにおけるデータ格納態様の例を示す説明図である。
【図8】推奨移動経路の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0054】
F1 誘導経路情報記憶部、F2 時間規制情報記憶部、F3 地図情報記憶部、10 経路探索誘導装置、11 経路探索部、12 自車位置情報受付部、13 誘導時時間規制判定部、14 再経路探索情報生成部、15 経路誘導部、16 制御部、20 自車位置測位装置、30 出力装置、40 入力装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の目的地までの推奨移動経路を導出し、導出した推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路探索誘導装置であって、
推奨移動経路を導出する推奨移動経路探索手段と、
該推奨移動経路探索手段が導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に通行時間が制限されている時間規制道路を含んでいるか否かを判定する時間規制道路判定手段と、
該時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいると判定されたときに、該時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内であるか否かを判定する時間規制判定手段と、
該時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定されたときに、推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する時間規制道路除外手段と、
前記推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路誘導手段とを含み、
前記推奨移動経路探索手段は、前記時間規制道路除外手段によって時間規制道路が除外されたことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出し、
前記経路誘導手段は、前記時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいないと判定された推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定された推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として前記移動体を誘導する
ことを特徴とする経路探索誘導装置。
【請求項2】
時間規制道路までの距離と、調整する時間範囲を示す調整時間範囲とが対応付けされた時間範囲設定テーブルを記憶する時間範囲設定テーブル記憶手段を含み、
前記時間規制判定手段は、時間規制道路までの到達予想時間を算出したあと、前記時間範囲設定テーブルを参照し、算出した到達予想時間と対応する調整時間範囲とによって調整した到達予想時間範囲を導出し、導出した到達予想時間範囲内に時間規制道路の規制時間が含まれているか否かを判定する
請求項1に記載の経路探索誘導装置。
【請求項3】
前記経路誘導手段による誘導対象の推奨移動経路に時間規制道路を含んでいる場合に、前記経路誘導手段による誘導が開始されたあと、誘導対象の推奨移動経路に含まれている時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内となったか否かを判定する誘導時時間規制判定手段と、
該誘導時時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内となったと判定されたときに、誘導対象の推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する誘導時時間規制道路除外手段とを含み、
前記推奨移動経路探索手段は、前記誘導時時間規制道路除外手段によって時間規制道路が除外されたことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出する
請求項1または請求項2に記載の経路探索誘導装置。
【請求項4】
前記時間規制道路判定手段により時間規制道路を含んでいないと判定された推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定手段により時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定された推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として目的地までの到達予測時間を算出する到達予測時間算出手段と、
該到達予測時間算出手段が算出した到達予測時間を報知する到達予測時間報知手段とを含む
請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の経路探索誘導装置。
【請求項5】
移動体の目的地までの推奨移動経路を導出し、導出した推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導させるための経路探索誘導プログラムであって、
コンピュータに、
推奨移動経路を導出する推奨移動経路探索処理と、
該推奨移動経路探索処理にて導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に通行時間が制限されている時間規制道路を含んでいるか否かを判定する時間規制道路判定処理と、
該時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいると判定したときに、該時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内であるか否かを判定する時間規制判定処理と、
該時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定したときに、推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する時間規制道路除外処理と、
前記推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路誘導処理とを実行させ、
前記推奨移動経路探索処理では、前記時間規制道路除外処理にて時間規制道路を除外したことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出する処理を実行させ、
前記経路誘導処理では、前記時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいないと判定した推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定した推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として前記移動体を誘導する処理を
実行させるための経路探索誘導プログラム。
【請求項6】
前記時間規制判定処理では、時間規制道路までの到達予想時間を算出したあと、時間規制道路までの距離と調整する時間範囲を示す調整時間範囲とが対応付けされた時間範囲設定テーブルを参照し、算出した到達予想時間と対応する調整時間範囲とによって調整した到達予想時間範囲を導出し、導出した到達予想時間範囲内に時間規制道路の規制時間が含まれているか否かを判定する処理を
実行させるための請求項5に記載の経路探索誘導プログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
さらに、前記経路誘導処理における誘導対象の推奨移動経路に時間規制道路を含んでいる場合に、前記経路誘導処理にて誘導を開始したあと、誘導対象の推奨移動経路に含まれている時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内となったか否かを判定する誘導時時間規制判定処理と、
該誘導時時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内となったと判定したときに、誘導対象の推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する誘導時時間規制道路除外処理とを実行させ、
前記推奨移動経路探索処理では、前記誘導時時間規制道路除外処理にて時間規制道路を除外したことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出する処理を
実行させるための請求項5または請求項6に記載の経路探索誘導プログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
さらに、前記時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいないと判定した推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定した推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として目的地までの到達予測時間を算出する到達予測時間算出処理と、
該到達予測時間算出処理にて算出した到達予測時間を報知する到達予測時間報知処理とを
実行させるための請求項5から請求項7のうちいずれかに記載の経路探索誘導プログラム。
【請求項9】
移動体の目的地までの推奨移動経路を導出し、導出した推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路探索誘導方法であって、
推奨移動経路を導出する推奨移動経路探索処理と、
該推奨移動経路探索処理にて導出した推奨移動経路を構成する各道路の中に通行時間が制限されている時間規制道路を含んでいるか否かを判定する時間規制道路判定処理と、
該時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいると判定したときに、該時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内であるか否かを判定する時間規制判定処理と、
該時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内であると判定したときに、推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する時間規制道路除外処理と、
前記推奨移動経路を移動するように前記移動体を誘導する経路誘導処理とを含み、
前記推奨移動経路探索処理では、前記時間規制道路除外処理にて時間規制道路を除外したことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出し、
前記経路誘導処理では、前記時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいないと判定した推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定した推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として前記移動体を誘導する
ことを特徴とする経路探索誘導方法。
【請求項10】
前記時間規制判定処理では、時間規制道路までの到達予想時間を算出したあと、時間規制道路までの距離と調整する時間範囲を示す調整時間範囲とが対応付けされた時間範囲設定テーブルを参照し、算出した到達予想時間と対応する調整時間範囲とによって調整した到達予想時間範囲を導出し、導出した到達予想時間範囲内に時間規制道路の規制時間が含まれているか否かを判定する
請求項9に記載の経路探索誘導方法。
【請求項11】
前記経路誘導処理における誘導対象の推奨移動経路に時間規制道路を含んでいる場合に、前記経路誘導処理にて誘導を開始したあと、誘導対象の推奨移動経路に含まれている時間規制道路の規制時間が当該時間規制道路までの到達予想時間範囲内となったか否かを判定する誘導時時間規制判定処理と、
該誘導時時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲内となったと判定したときに、誘導対象の推奨移動経路を構成する道路の候補から当該時間規制道路を除外する誘導時時間規制道路除外処理とを含み、
前記推奨移動経路探索処理では、前記誘導時時間規制道路除外処理にて時間規制道路を除外したことに応じて、当該時間規制道路を除外して推奨移動経路を再度導出する
請求項9または請求項10に記載の経路探索誘導方法。
【請求項12】
前記時間規制道路判定処理にて時間規制道路を含んでいないと判定した推奨移動経路、あるいは前記時間規制判定処理にて時間規制道路の規制時間が到達予想時間範囲外であると判定した推奨移動経路を誘導対象の推奨移動経路として目的地までの到達予測時間を算出する到達予測時間算出処理と、
該到達予測時間算出処理にて算出した到達予測時間を報知する到達予測時間報知処理とを含む
請求項9から請求項11のうちいずれかに記載の経路探索誘導方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−271017(P2009−271017A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−124078(P2008−124078)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】