説明

経路検索装置、経路検索システム、経路検索方法及びコンピュータプログラム

【課題】経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる経路検索装置を提供する。
【解決手段】経路検索サーバ3の経路検索部33は、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を地図情報データベース311から取得し、広告情報検索部34は、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベース312から読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報がユーザ端末21に送信されるので、ユーザ端末21で経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる経路検索装置、経路検索システム、経路検索方法及びコンピュータプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来において、出発地から目的地までの経路を探すときは、地図や時刻表を用いることが多かったが、近年では、地図や時刻表に代わるソフトウェア、インターネット上のサービス、カーナビゲーションシステムにより、経路検索を行える。
【0003】
図7に示す、経路検索を行うシステムでは、地図情報サーバ3Aが経路とその近傍の地図を、広告情報サーバ3Bが出発地や目的地や指定地の近傍の店舗に係る広告の広告情報を、それぞれユーザ端末20に表示させる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−63093号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図7のシステムで表示される広告情報は、出発地や目的地や指定地の近傍の店舗に係るものなので、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示するには、指定地を経路の近傍に定める必要がある。
【0005】
なお、表示された広告情報に係る店舗を経由する経路は表示されないので、その店舗を経由したい場合は、目的地を店舗の地点に変えて経路検索を再度行い、その後、その店舗の地点を出発地にし、目的地を元に戻して、経路検索を再度行うか、あるいは表示された経路から店舗までの経路を地図で探す必要がある。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる経路検索装置、経路検索システム、経路検索方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1の本発明は、広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースと、出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信する手段と、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得する手段と、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出す手段と、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信する手段とを備えることを特徴とする経路検索装置をもって解決手段とする。
【0008】
請求項1の本発明によれば、広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースを設け、出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信し、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信するので、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる。これにより、駅から遠いなど、目標物が近くにないといった理由で表示されにくかった広告情報を表示することができる。
【0009】
請求項2の本発明は、前記広告情報データベースは、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものであり、前記ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの当該広告識別情報を受信し、受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1記載の経路検索装置をもって解決手段とする。
【0010】
請求項2の本発明によれば、広告情報データベースを、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものとし、ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの当該広告識別情報を受信し、受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信することで、迂回経路情報を表示させることができる。これにより、目的地を店舗の地点に変えて経路検索を再度行い、その店舗の地点を出発地にし、目的地を元に戻して、経路検索を再度行う、あるいは表示された経路から店舗までの経路を地図で探す必要がなくなる。
【0011】
請求項3の本発明は、前記広告情報データベースは、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものであり、前記ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された複数の広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの複数の広告識別情報を受信し、受信された広告識別情報で示される広告に係る複数の店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1記載の経路検索装置をもって解決手段とする。
【0012】
請求項3の本発明によれば、広告情報データベースを、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものとし、ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された複数の広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの複数の広告識別情報を受信し、受信された広告識別情報で示される広告に係る複数の店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信することで、複数の店舗を経由する迂回経路を示す迂回経路情報を表示させることができる。これにより、再度の経路検索を行う等の必要がなくなる。
【0013】
請求項4の本発明は、前記広告情報データベースは、広告情報に対し広告の属するジャンルが対応づけられるものであり、前記ユーザ端末でジャンルが選択され、選択されたジャンルを示すジャンル情報が送信されたときの当該ジャンル情報を受信し、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信されたジャンル情報で示されるジャンルに属する広告の広告情報を読み出すことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の経路検索装置をもって解決手段とする。
【0014】
請求項4の本発明によれば、広告情報データベースを、広告情報に対し広告の属するジャンルが対応づけられるものとし、ユーザ端末でジャンルが選択され、選択されたジャンルを示すジャンル情報が送信されたときの当該ジャンル情報を受信し、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信されたジャンル情報で示されるジャンルに属する広告の広告情報を読み出すことで、ユーザの嗜好にあった広告情報を表示させて広告効果を向上させることができ、また、表示される広告情報の数を少なくできるので、ユーザが広告情報の選択を迅速に行えるようになる。
【0015】
請求項5の本発明は、ユーザにより指定されたジャンルを含むユーザ情報が記憶されるユーザ情報データベースを備え、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、当該ジャンルに属する広告の広告情報を読み出すことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の経路検索装置をもって解決手段とする。
【0016】
請求項5の本発明によれば、ユーザにより指定されたジャンルを含むユーザ情報が記憶されるユーザ情報データベースを設け、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、当該ジャンルに属する広告の広告情報を読み出すことで、ユーザの嗜好にあった広告情報を表示させて広告効果を向上させることができ、また、表示される広告情報の数を少なくできるので、ユーザが広告情報の選択を迅速に行えるようになる。
【0017】
請求項6の本発明は、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、取得された直接広告情報で示される直接経路から店舗位置情報の地点までの距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の経路検索装置をもって解決手段とする。
【0018】
請求項6の本発明によれば、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、取得された直接広告情報で示される直接経路から店舗位置情報の地点までの距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、直接経路を移動する途中で立ち寄り易い店舗の広告情報を表示させることができ、広告効果を向上させることができる。
【0019】
請求項7の本発明は、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信された出発地情報で示される出発地から店舗位置情報の地点までの距離と、受信された目的地情報で示される目的地から当該店舗位置情報の地点までの距離の合計の距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の経路検索装置をもって解決手段とする。
【0020】
請求項7の本発明によれば、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信された出発地情報で示される出発地から店舗位置情報の地点までの距離と、受信された目的地情報で示される目的地から当該店舗位置情報の地点までの距離の合計の距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、この合計の距離が迂回経路上の距離を概ね示しているので、迂回経路上の距離が所定の値以下の店舗に係る広告情報を表示させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0021】
請求項8の本発明は、ユーザに所望される経路の検索のときに用いられるユーザ端末と経路の検索を行う経路検索装置とを備え、前記ユーザ端末は、ユーザに操作される端末情報入力部と、ユーザの操作により経路検索装置に情報を送信し、経路検索装置から送信される情報を受信する端末情報送受信部と、受信された情報を出力する端末情報出力部とを備え、前記経路検索装置は、出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信する手段と、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得する手段と、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出す手段と、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信する手段とを備えることを特徴とする経路検索システムをもって解決手段とする。
【0022】
請求項8の本発明によれば、経路検索装置に、広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースを設け、経路検索装置が、出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信し、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信するので、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる。これにより、駅から遠いなど、目標物が近くにないといった理由で表示されにくかった広告情報を表示することができる。
【0023】
また、経路検索システムにおいては、前記広告情報データベースは、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものであり、前記ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの当該広告識別情報を受信し、受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信することとしてもよい。
【0024】
この本発明によれば、広告情報データベースを、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものとし、ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの当該広告識別情報を受信し、受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信することで、迂回経路情報を表示させることができる。これにより、目的地を店舗の地点に変えて経路検索を再度行い、その店舗の地点を出発地にし、目的地を元に戻して、経路検索を再度行う、あるいは表示された経路から店舗までの経路を地図で探す必要がなくなる。これにより、再度の経路検索を行う等の必要がなくなる。
【0025】
また、経路検索システムにおいては、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、取得された直接広告情報で示される直接経路から店舗位置情報の地点までの距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すこととしてもよい。
【0026】
この本発明によれば、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、取得された直接広告情報で示される直接経路から店舗位置情報の地点までの距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、直接経路を移動する途中で立ち寄り易い店舗の広告情報を表示させることができ、広告効果を向上させることができる。
【0027】
また、経路検索システムにおいては、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信された出発地情報で示される出発地から店舗位置情報の地点までの距離と、受信された目的地情報で示される目的地から当該店舗位置情報の地点までの距離の合計の距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すこととしてもよい。
【0028】
この本発明によれば、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信された出発地情報で示される出発地から店舗位置情報の地点までの距離と、受信された目的地情報で示される目的地から当該店舗位置情報の地点までの距離の合計の距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、この合計の距離が迂回経路上の距離を概ね示しているので、迂回経路上の距離が所定の値以下の店舗に係る広告情報を表示させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0029】
請求項9の本発明は、広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースを備える経路検索装置と、ユーザに所望される経路の検索のときに当該ユーザに操作されるユーザ端末とが行う経路検索方法であって、前記ユーザ端末の端末情報入力部に対するユーザの操作により入力された出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報をユーザ端末の端末情報送受信部が経路検索装置に送信し、前記経路検索装置が、送信された出発地情報および目的地情報を受信し、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末の端末情報出力部が、送信された直接経路情報および広告情報を出力することを特徴とする経路検索方法をもって解決手段とする。
【0030】
請求項9の本発明によれば、ユーザ端末の端末情報入力部に対するユーザの操作により入力された出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報をユーザ端末の端末情報送受信部が経路検索装置に送信し、経路検索装置が、送信された出発地情報および目的地情報を受信し、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末の端末情報出力部が、送信された直接経路情報および広告情報を出力することで、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる。これにより、駅から遠いなど、目標物が近くにないといった理由で表示されにくかった広告情報を表示することができる。
【0031】
請求項10の本発明は、広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースを備える経路検索装置に経路検索方法を実行させるコンピュータプログラムであって、出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信し、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信する経路検索方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラムをもって解決手段とする。
【0032】
請求項10の本発明によれば、出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信し、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信する経路検索方法を実行させるコンピュータプログラムを提供するので、このコンピュータプログラムをコンピュータに実行させることにより経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信するので、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる。これにより、駅から遠いなど、目標物が近くにないといった理由で表示されにくかった広告情報を表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態に係る経路検索システム1の構成図である。
【0036】
図1に示すように、経路検索システム1は、ユーザ端末21と該ユーザ端末21からの要求により経路検索を行うとともに経路近傍の店舗の広告を行う経路検索装置としての経路検索サーバ3とを備え、ユーザ端末21はインターネットを介して経路検索サーバ3に接続される。また、経路検索サーバ3は、ユーザ端末21の他に、ユーザ端末22、ユーザ端末23等に接続されるが、本実施の形態では、ユーザ端末21を代表として説明する。
【0037】
ユーザ端末21は、該ユーザ端末21のユーザが経路検索サーバ3の機能を使用するために情報の入出力を行うものであり、図示しないが、出発地情報、目的地情報等の入力等のときにユーザに操作される端末情報入力部、インターネットを介して経路検索サーバ3と情報の送受信を行う端末送受信部、受信した情報を出力する端末情報出力部を備える。
【0038】
経路検索サーバ3は、各種データベースを備えるデータベース部31と、インターネットを介して情報の送受信を行う情報送受信部32と、出発地、目的地等により経路検索を行う経路検索部33と、ユーザ端末21へ送信される広告情報をデータベース部31のデータベースから検索する広告情報検索部34とを備える。
【0039】
データベース部31は、道路や鉄道線路等で構成される経路の検索に用いられる地図情報データベース311と、広告情報とこれについて登録された登録キーワードとを含む情報からなる広告情報データベース312とを備える。
【0040】
情報送受信部32は、インターネットを介してユーザ端末21および他の装置と情報の送受信を行うものであり、ユーザ端末21から送信された出発地情報、目的地情報等を受信し、各種経路情報、各種広告情報等をユーザ端末21に送信する。
【0041】
経路検索部33は、情報送受信部32が受信した出発地情報、目的地情報等を基に経路検索を行うものである。
【0042】
広告情報検索部34は、ユーザ端末21に送信される広告情報を広告情報データベース312から選択するものである。
【0043】
図2は、広告情報データベース312の構成図である。
【0044】
図2に示すように、広告情報データベース312は、広告識別情報、広告情報、詳細広告情報、店舗位置情報、ジャンル、優先度等の各項目を備える情報が蓄積されるものである。広告識別情報の項目には、1つの広告を示す広告識別情報が格納される。広告情報の項目には、その広告の存在を知らせるために表示される広告情報としてのバナーやテキスト等が格納される。詳細広告情報の項目には、例えば、その広告の詳細な情報である詳細広告情報として当該詳細な情報自体が格納される。この詳細広告情報の項目には、その広告の詳細な情報がインターネット上にあるときの当該情報のURLなどを詳細広告情報として格納してもよい。店舗位置情報の項目には、その広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報としての緯度および経度が格納される。ジャンルの項目には、その広告の属するジャンルとして、例えば、飲食店、本屋等の語が格納される。また、ジャンルの項目には、喫茶店、ラーメン屋、ファーストフード店のように、レベル分けされたジャンルを格納してもよい。優先度の項目には、その広告情報を優先的に検索するときの優先度が格納される。
【0045】
次に、経路検索システム1の動作を説明する。
【0046】
図3、図4および図5は、経路検索システム1のフローチャートである。
【0047】
ユーザ端末21は、ユーザの操作により、インターネットを介して経路検索サーバ3に接続し、所定の経路検索画面を表示する(ステップS11)。ここで、ユーザ端末21に対し、ユーザにより住所や駅名や施設名などで出発地、目的地が入力される(ステップS12)。場合によっては、ユーザ端末21で、例えば経路検索画面に表示された複数のジャンルから適宜選択がされ、また、この出発地から目的地までの、広告の店舗を経由しない経路(直接経路という)の近傍の範囲と目的地の近傍の範囲の一方の範囲が選択される(ステップS13)。これにより、選択されたジャンルの広告でかつ選択された範囲にある店舗の広告の広告情報等がユーザ端末21に送信されることとなる。以下、これらの選択が行われたこととする。
【0048】
次に、ユーザ端末21は、入力された出発地を示す出発地情報、入力された目的地を示す目的地情報、選択されたジャンルを示すジャンル情報、選択された範囲を示す範囲情報を経路検索サーバ3に送信する(ステップS14)。
【0049】
なお、ユーザにより入力された住所等の出発地を示す出発地情報を送信するのでなく、GPS(Global Posisioning Sysetm )を用いたユーザ端末21が取得した自身の位置の位置情報を出発地情報として送信してもよい。また、入力された目的地の最寄り駅を出発地として、この出発地出発地を示す出発地情報を送信してもよい。
【0050】
経路検索サーバ3では、情報送受信部32が、送信された各情報を受信する(ステップS21)と、経路検索部33が、例えば、受信された出発地情報と目的地情報とで示される直接経路を示す直接経路情報を地図情報データベース311を用いて検索する(ステップS22)。
【0051】
次に、広告情報検索部34が、広告情報データベース312から、受信された範囲情報で示される範囲にある店舗に係る広告の広告情報を検索する(ステップS23)。
【0052】
ここでは、例えば、受信された範囲情報が直接経路の近傍の範囲を示す場合は、図6(a)に示すように、受信された出発地情報で示される出発地と、受信された目的地情報で示される目的地とを結ぶ直線から、広告情報データベース312の各店舗位置情報(店舗位置情報Aという)の地点までの最短の直線距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、店舗位置情報Aに対応する広告情報を取得することで、同図の範囲内にある店舗に係る広告情報を取得する。
【0053】
なお、その直線距離が短い順に所定数の広告情報を読み出してもよい。また、優先度が高い順に所定数の広告情報を読み出してもよい。広告料が高いほど優先度を高く設定することで、広告料に見合った広告効果が期待できる。
【0054】
以下のように広告情報を検索してもよい。
【0055】
例えば、受信された範囲情報が直接経路の近傍の範囲を示す場合は、図6(b)に示すように、直接経路から店舗位置情報Aの地点までの最短の直線距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、店舗位置情報Aに対応する広告情報を読み出すことで、同図の範囲内にある店舗に係る広告情報を取得する。
【0056】
また、例えば、受信された範囲情報が直接経路の近傍の範囲を示す場合は、図6(c)に示すように、出発地から店舗位置情報Aの地点までの直線距離と目的地から店舗位置情報Aの地点までの直線距離の合計の距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、店舗位置情報Aに対応する広告情報を読み出すことで、同図の範囲、つまり出発地と目的地が焦点となる楕円の範囲内にある店舗に係る広告情報を取得する。
【0057】
また、例えば、受信された範囲情報が目的地の近傍の範囲を示す場合は、図6(d)に示すように、目的地から店舗位置情報Aの地点までの直線距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、店舗位置情報Aに対応する広告情報を読み出すことで、同図の範囲内にある店舗に係る広告情報を取得する。
【0058】
なお、例えば、受信された範囲情報が出発地の近傍の範囲を示す場合は、出発地から店舗位置情報Aの地点までの直線距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、店舗位置情報Aに対応する広告情報を読み出すことで、当該範囲内にある店舗に係る広告情報を取得する。
【0059】
また、これらの場合でも、その直線距離が短い順にまたは優先度が高い順に所定数の広告情報を読み出してもよい。
【0060】
なお、直線距離で判定を行うのでなく、経路上の距離で判定を行ってもよい。また、この経路上を、例えば、1分に80m移動可能としたときの、所定の長さの時間内で店舗に到着できるか否かにより判定してもよい。この場合、経路上の信号機1つにつき30秒停止し、踏切1つにつき1分停止するという条件を設定してもよい。
【0061】
なお、時期的条件を満たす広告情報だけを検索してもよい。すなわち、特定の広告情報を特定の期間にのみ検索することとしてもよい。例えば、ビールの広告情報を夏季の間だけ検索することとしてもよい。また、割引商品の広告情報を割引期間(例えば、土曜日と日曜日)または割引時間(例えば、午後5時から6時の間)にだけ検索することとしてもよい。この場合、広告情報データベース312において、このように検索される広告情報に時期的条件を対応づけておけばよい。
【0062】
ここでは、1以上の広告情報が検索されたこととして、経路検索システム1の動作説明に戻る。
【0063】
経路検索サーバ3では情報送受信部32が、検索された直接経路情報および広告情報をインターネットを介してユーザ端末21に送信する(ステップS24)。
【0064】
ユーザ端末21では端末送受信部が、送信された直接経路情報および広告情報を受信し、端末情報出力部が、画面に表示した地図上に、受信された直接経路情報で示される直接経路を表示し、さらに、受信された広告情報を表示する(ステップS31)。
【0065】
ここで、広告情報を地図とは別枠に表示することで地図を見やすくできる。一方、広告情報を地図上の店舗の位置に表示することでユーザが店舗の位置を把握できるようになる。
【0066】
さて、ユーザ端末21は、処理を終了させる操作が行われたか否かを判定し(ステップS33)、当該操作が行われてたと判定した場合は、全体の処理が終了する。
【0067】
一方、当該操作が行われていないと判定した場合においては、例えば、ユーザ端末21の端末情報入力部に対して、ユーザにより例えば1つ以上の広告情報を選択する操作が行われる(ステップS41)。場合によっては、例えばステップS13と同様に、複数のジャンルから適宜選択がなされる(ステップS42)。ここでは、ジャンルの選択がなされたこととする。
【0068】
次に、ユーザ端末21では端末送受信部が、選択されたジャンルを示すジャンル情報、選択された広告情報に対応する広告を示す広告識別情報を経路検索サーバ3に送信する(ステップS43)。
【0069】
経路検索サーバ3では、情報送受信部32が、送信された各情報を受信する(ステップS51)と、経路検索部33が、例えば、先に受信された出発地情報で示される出発地から、今回受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗を全て経由して、先に受信された目的地情報で示される目的地に移動するときの経路(迂回経路という)を示す迂回経路情報を地図情報データベース311を用いて検索する(ステップS52)。
【0070】
次に、広告情報検索部34が、広告情報データベース312から、当該迂回経路の近傍範囲にある店舗の広告の広告情報を検索する(ステップS53)。ここでは、広告情報検索部34が、ステップS23で直接経路の近傍の店舗の広告情報を検索した処理における直接経路を当該迂回経路に置き換えた処理を行うことにより広告情報を検索する。ここでは、1以上の広告情報が検索されたこととする。
【0071】
次に、経路検索サーバ3では情報送受信部32が、検索された迂回経路情報および広告情報をインターネットを介してユーザ端末21に送信する(ステップS54)。
【0072】
ユーザ端末21では端末送受信部が、送信された迂回経路情報および広告情報を受信し、端末情報出力部が、画面に表示した地図上に、受信された迂回経路情報で示される迂回経路を表示し、さらに、受信された広告情報を表示する(ステップS61)。このときは、ステップS31での表示と同様に、広告情報を地図とは別枠に表示してもよいし、地図上に表示してもよい。
【0073】
そしてユーザ端末21は、処理を終了させる操作が行われたか否かを判定し(ステップS63)、当該操作が行われてたと判定した場合は、全体の処理が終了する。
【0074】
一方、当該操作が行われていないと判定した場合においては、例えば、ユーザ端末21の端末情報入力部に対して、ユーザにより新たな例えば1つ以上の広告情報を選択する操作が行われる(ステップS71)。場合によっては、例えばステップS13、S42と同様に、複数のジャンルから適宜選択がなされる(ステップS72)。ここでは、ジャンルの選択がなされたこととする。
【0075】
次に、ユーザ端末21では端末送受信部が、選択されたジャンルを示すジャンル情報、新たに選択された広告情報に対応する広告を示す広告識別情報を経路検索サーバ3に送信する(ステップS73)。
【0076】
経路検索サーバ3では、情報送受信部32が、送信された各情報を受信する(ステップS81)と、経路検索部33が、例えば、先に受信された出発地情報で示される出発地から、先に受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗全てと、今回新たに受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗全てを経由して、先に受信された目的地情報で示される目的地に移動するときの経路(これも迂回経路という)を示す迂回経路情報を地図情報データベース311を用いて検索する(ステップS82)。
【0077】
なお、先に1つの広告識別情報が受信され、今回新たに1つの広告識別情報が受信されたときは、前者の広告識別情報に対応する店舗から後者の広告識別情報に対応する店舗までの直接経路を示す直接経路情報と、後者の広告識別情報に対応する店舗から目的地までの直接経路を示す直接経路情報と検索し、これらで前回の迂回経路情報の一部を置き換えればよい。
【0078】
次に、広告情報検索部34が、広告情報データベース312から、当該迂回経路の近傍範囲にある店舗の広告の広告情報を検索する(ステップS83)。ここでは、広告情報検索部34が、ステップS53で迂回経路の近傍の店舗の広告情報を検索した処理と同様の処理を行うことにより広告情報を検索する。ここでは、1以上の広告情報が検索されたこととする。
【0079】
次に、経路検索サーバ3では情報送受信部32が、検索された迂回経路情報および広告情報をインターネットを介してユーザ端末21に送信する(ステップS84)。
【0080】
ユーザ端末21では端末送受信部が、送信された迂回経路情報および広告情報を受信し、端末情報出力部が、画面に表示した地図上に、受信された迂回経路情報で示される迂回経路を表示し、さらに、受信された広告情報を表示する(ステップS91)。このときは、ステップS31、S61での表示と同様に、広告情報を地図とは別枠に表示してもよいし、地図上に表示してもよい。
【0081】
そしてユーザ端末21は、処理を終了させる操作が行われたか否かを判定し(ステップS93)、当該操作が行われてたと判定した場合は、全体の処理が終了する。
【0082】
一方、当該操作が行われていないと判定した場合においては、例えば、ユーザ端末21の端末情報入力部に対して、ユーザにより新たな例えば1つ以上の広告情報を選択する操作が行われ(ステップS71)、場合によってはジャンルの選択(ステップS72)が行われると、ステップS73以降の動作がなされる。
【0083】
なお、ステップS61、S91で表示された迂回経路上の店舗を選択する操作が行われた場合は、その店舗を除いた店舗だけを経由する迂回経路または直接経路が表示されるようにしてもよい。
【0084】
また、ステップS41、S71で行われた広告情報の選択操作とは別の種類の選択操作が行われたときは、対応する詳細広告情報が表示されるようにしてもよい。
【0085】
また、データベース部31に、ユーザの嗜好を示す情報を含むユーザ情報からなるユーザ情報データベースを設け、この嗜好を示す情報を基に広告情報を検索することで、ユーザの嗜好にあった広告情報等を表示させ、これにより広告効果を向上させることができる。また、ユーザ情報にユーザが指定したジャンルを格納しておき、このジャンルに属する広告の広告情報を読み出すことで、ユーザの嗜好にあった広告情報を表示させて広告効果を向上させることができ、また、表示される広告情報の数を少なくできるので、ユーザが広告情報の選択を迅速に行えるようになる。
【0086】
以上説明したように、本実施の形態によれば、広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースを設け、出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信し、受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信するので、経路の近傍の店舗に係る広告情報を表示させることができる。これにより、駅から遠いなど、目標物が近くにないといった理由で表示されにくかった広告情報を表示することができる。
【0087】
また、ユーザ端末で、表示されることとなる広告情報に係る店舗の地点を含む範囲、例えば、直接経路の近傍の範囲あるいは目的地の近傍の範囲等が選択され、該選択された範囲を示す範囲情報が送信されたときの当該範囲情報を受信し、受信された範囲情報で示される範囲に含まれる店舗の広告情報を読み出すことで、選択された範囲に含まれる店舗の広告情報を表示させることができる。
【0088】
また、広告情報データベースを、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものとし、ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの当該広告識別情報を受信し、受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信することで、迂回経路情報を表示させることができる。これにより、目的地を店舗の地点に変えて経路検索を再度行い、その店舗の地点を出発地にし、目的地を元に戻して、経路検索を再度行う、あるいは表示された経路から店舗までの経路を地図で探す必要がなくなる。
【0089】
また、広告情報データベースを、広告情報に対し広告の属するジャンルが対応づけられるものとし、ユーザ端末でジャンルが選択され、選択されたジャンルを示すジャンル情報が送信されたときの当該ジャンル情報を受信し、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信されたジャンル情報で示されるジャンルに属する広告の広告情報を読み出すことで、また、ユーザにより指定されたジャンルを含むユーザ情報が記憶されるユーザ情報データベースを設け、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、当該ジャンルに属する広告の広告情報を読み出すことで、ユーザの嗜好にあった広告情報を表示させて広告効果を向上させることができ、また、表示される広告情報の数を少なくできるので、ユーザが広告情報の選択を迅速に行えるようになる。
【0090】
また、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、取得された直接広告情報で示される直接経路から店舗位置情報の地点までの距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、直接経路を移動する途中で立ち寄り易い店舗の広告情報を表示させることができ、広告効果を向上させることができる。
【0091】
また、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信された出発地情報で示される出発地から店舗位置情報の地点までの距離と、受信された目的地情報で示される目的地から当該店舗位置情報の地点までの距離の合計の距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、この合計の距離が迂回経路上の距離を概ね示しているので、迂回経路上の距離が所定の値以下の店舗に係る広告情報を表示させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0092】
また、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、出発地と目的地とを結ぶ直線から店舗位置情報の地点までの最短の直線距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、この直線が直接経路経路を概ね示しているので、直接経路を移動する途中で立ち寄り易い店舗の広告情報を表示させることができ、広告効果を向上させることができる。
【0093】
また、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、目的地から店舗位置情報の地点までの距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、店舗位置情報に対応する広告情報を読み出すことで、目的地に到着した後に立ち寄り易い店舗に係る広告情報を表示させることができる。
【0094】
また、距離が短い順に所定数の広告情報を読み出すことで、一層立ち寄り易い店舗の広告情報を表示させることができる。
【0095】
また、経路上の距離で判定を行うことで、経路を移動して立ち寄り易い店舗の広告情報を表示させることができる。
【0096】
また、広告情報データベースを、広告情報に対して優先度が対応づけられるものとし、広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、優先度に応じて広告情報を読み出すことで、店舗側の意図を反映させた広告情報の表示を行うことができる。
【0097】
また、広告料が高いほど優先度を高く設定することで、広告料に見合った広告効果が期待でき、より広告料を集め易くなる。
【0098】
なお、上記説明した処理を実行させるコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本実施の形態に係る経路検索システム1の構成図である。
【図2】広告情報データベース312の構成図である。
【図3】経路検索システム1のフローチャートである。
【図4】経路検索システム1のフローチャートである。
【図5】経路検索システム1のフローチャートである。
【図6】広告情報の取得方法を示す図である。
【図7】従来の経路検索システムを示す図である。
【符号の説明】
【0100】
1…経路検索システム
3…経路検索サーバ
21…ユーザ端末
31…データベース部
32…情報送受信部
33…経路検索部
34…広告情報検索部
311…地図情報データベース
312…広告情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースと、
出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信する手段と、
受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得する手段と、
当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出す手段と、
取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信する手段と
を備えることを特徴とする経路検索装置。
【請求項2】
前記広告情報データベースは、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものであり、
前記ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの当該広告識別情報を受信し、
受信された広告識別情報で示される広告に係る店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、
取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の経路検索装置。
【請求項3】
前記広告情報データベースは、広告情報に対し広告を示す広告識別情報が対応づけられるものであり、
前記ユーザ端末で、送信された直接経路情報で示される直接経路が表示され、送信された広告情報が表示および選択され、該選択された複数の広告情報を示す広告識別情報が送信されたときの複数の広告識別情報を受信し、
受信された広告識別情報で示される広告に係る複数の店舗を経由して当該出発地情報で示される出発地から当該目的地情報で示される目的地に移動するときの経路である迂回経路を示す迂回経路情報を取得し、
取得された迂回経路情報を当該ユーザ端末に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の経路検索装置。
【請求項4】
前記広告情報データベースは、広告情報に対し広告の属するジャンルが対応づけられるものであり、
前記ユーザ端末でジャンルが選択され、選択されたジャンルを示すジャンル情報が送信されたときの当該ジャンル情報を受信し、
広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信されたジャンル情報で示されるジャンルに属する広告の広告情報を読み出す
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の経路検索装置。
【請求項5】
ユーザにより指定されたジャンルを含むユーザ情報が記憶されるユーザ情報データベースを備え、
広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、当該ジャンルに属する広告の広告情報を読み出す
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の経路検索装置。
【請求項6】
広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、取得された直接広告情報で示される直接経路から店舗位置情報の地点までの距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出す
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の経路検索装置。
【請求項7】
広告情報を広告情報データベースから読み出すときは、受信された出発地情報で示される出発地から店舗位置情報の地点までの距離と、受信された目的地情報で示される目的地から当該店舗位置情報の地点までの距離の合計の距離が所定の値以下か否かを判定し、所定の値以下ならば、当該店舗位置情報に対応する広告情報を読み出す
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の経路検索装置。
【請求項8】
ユーザに所望される経路の検索のときに用いられるユーザ端末と経路の検索を行う経路検索装置とを備え、
前記ユーザ端末は、
ユーザに操作される端末情報入力部と、
ユーザの操作により経路検索装置に情報を送信し、経路検索装置から送信される情報を受信する端末情報送受信部と、
受信された情報を出力する端末情報出力部とを備え、
前記経路検索装置は、
出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信する手段と、
受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得する手段と、
当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出す手段と、
取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信する手段と
を備えることを特徴とする経路検索システム。
【請求項9】
広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースを備える経路検索装置と、ユーザに所望される経路の検索のときに当該ユーザに操作されるユーザ端末とが行う経路検索方法であって、
前記ユーザ端末の端末情報入力部に対するユーザの操作により入力された出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報をユーザ端末の端末情報送受信部が経路検索装置に送信し、
前記経路検索装置が、
送信された出発地情報および目的地情報を受信し、
受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、
当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、
取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末の端末情報出力部が、送信された直接経路情報および広告情報を出力する
ことを特徴とする経路検索方法。
【請求項10】
広告について表示される広告情報に対し該広告に係る店舗の位置を示す店舗位置情報が対応づけられる広告情報データベースを備える経路検索装置に経路検索方法を実行させるコンピュータプログラムであって、
出発地を示す出発地情報ならびに目的地を示す目的地情報がユーザ端末から送信されたときの当該出発地情報および目的地情報を受信し、
受信された出発地情報で示される出発地から、受信された目的地情報で示される目的地までの経路である直接経路を示す直接経路情報を取得し、
当該直接経路または当該出発地または当該目的地から店舗位置情報で示される地点までの距離が所定の条件を満たす広告情報を広告情報データベースから読み出し、
取得された直接経路情報ならびに読み出された広告情報を当該ユーザ端末に送信する
経路検索方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−242583(P2006−242583A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−54473(P2005−54473)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(504126835)エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社 (60)
【Fターム(参考)】