説明

緊急通報用電話切換システム

【課題】車両専用電話により緊急時に緊急通報センターに対して電話連絡を行う時、一旦緊急通報センターに対して緊急発呼を行った後に車外に退避しても、直ちに携帯電話で緊急通報センターと連絡がとれるようにした「緊急通報用電話切換システム」とする。
【解決手段】緊急時に緊急通報センターと通信を行う車両専用電話と、ヘッドユニットやナビゲーション装置等の車内情報機器とを接続し、車内情報機器には運転者が所持する携帯電話番号を記憶しておく。車両専用電話により緊急通報センターと通信を行っているときに、運転者が車外に退避したことを検出した際には、記憶していた携帯電話番号を車両専用電話に送信し、車両専用電話から緊急通報センターに送信する。緊急通報センターではそれ以降は受信した携帯電話番号の携帯電話に電話をして案内を行う。車内情報機器と携帯電話が無線接続する時は、無線接続が切れた時、車外退避を検出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両の緊急時に緊急通報センターに車両専用電話で連絡を行う緊急通報システムにおいて、通報者が車両から退避する時には、それ以降は携帯電話に切り換えて連絡を行うことができるようにした緊急通報用電話切換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の運転中に例えば衝突事故等の事故が発生した時、その事故の状態に応じて素早く適切な対応を行うことが求められる。しかしながら事故は突発的に起こることがほとんどであり、且つ事故の当事者にとっても極めてまれなことであるので、素早く適切な対応をとることは極めて困難である。特に事故で怪我をしている時には、動くことも困難であり、車から避難する以外ほとんど何もできないことすらある。
【0003】
このようなときに携帯電話で警察署や消防署に緊急連絡を行うことは可能であるが、必ずしも常に携帯電話を所持しているとは限らず、また、必要な場所に電話をかけることも困難な状態も存在する。そのため車両に電話を設置するとともに緊急発呼用の押釦を設け、緊急時にはその押し釦を押すことにより予め設定してある緊急通報センター等の緊急連絡先に電話がかかるようにし、車内のマイクとスピーカーで話を行い、またデータ通信も可能にした緊急通報用の電話連絡システム、即ち緊急通報システムが既に存在する。
【0004】
このような緊急通報システムにおいては、緊急状態において前記のような緊急発呼用の押釦を押して電話により通話を行う以外に、例えばエアバッグが作動した時は車両の緊急状態であるとして、これを検出することにより自動的に車両専用電話により緊急通報センターに電話をかけるようにすることも考えられており、同様に、車両の衝撃を検出する衝撃センサによって、更に所定以上の急ブレーキを検出する加速度センサ等によっても自動的に電話をかけることも考えられている。
【0005】
上記のような車両専用電話には、車両の現在位置を常時検出しているGPSを備え、前記のように種々の態様で緊急通報センターに電話をかけた時には、その電話のデータ通信機能によってGPSの位置データも送信され、緊急通報センターでは直ちに緊急通報者の乗っている車両の位置を知り、警察や消防署に対して車両の運転者に代わり、或いは同じ電話によって運転者が直接連絡を行うようにしている。
【0006】
このような緊急通報システムの概要を図5に示している。即ち、図5に示す緊急通報システムの例においては、緊急通報センター47と予めこのシステムの利用契約を行っている契約車両41において、緊急通報センター47に自動的に電話がかかるようにした車両専用電話42を備えている。この車両専用電話42にはGPS43を備え、車両専用電話42により緊急通報センターに電話を掛ける時、データ通信機能によって自動的に現在の車両の位置データを送信できるようにしている。
【0007】
図5に示す緊急通報システムの各車両が備えている車両専用電話42は、緊急時に運転者等の利用者が押す緊急押釦44をフロントパネルの運転者に近い場所に設置し、緊急時にこの緊急押釦44を押すだけで、緊急通報センター47に緊急発呼ができるようにしている。また、必要に応じて車両が前後左右から所定以上の衝撃を受けたことを検出する衝撃センサ45を備え、この衝撃センサで所定以上の衝撃を検出した時には、自動的に車両専用電話が緊急通報センター47に緊急発呼できるようにしている。更に図示の例ではエアバッグ作動センサ46によっても同様に緊急発呼可能とした例を示している。
【0008】
緊急通報センター47では、前記のような緊急通報があった時には、発呼した利用者から状況を聞き、また、車両の位置データを取り込み、緊急通報通信網48の各施設等に対して電話を行う。図5に示す緊急通報通信網48には、代表的な例として警察署53が存在し、緊急通報センター47のオペレータが通報を行い、或いは緊急発呼を行った利用者がオペレータが繋いだ110番に電話で状況の説明を行う、等の緊急対応を行う。
【0009】
同様に緊急通報センター47では前記のような緊急発呼があった時には、利用者からの状況を聴いて消防署52に対して救急車の要請を行う。その際には必要に応じて車両の位置データも送信し、速やかに現地に走行可能とする。図5の例ではこの緊急通報通信網48には車両緊急出張サービス会社54が接続し、車両の各種トラブルに対応してもらう。同様に車両修理会社51に対して電話連絡を行い、必要に応じてレッカー移動サービス会社55に電話する。
【0010】
また、車両の事故によって運転できなくなった利用者に代わりその車両の運転を行う運転代行サービス会社56に連絡を行い、更に現在高速道路にいる車両からの緊急発呼であるときは、必要に応じて高速道路パトロール50に電話し、また車両のディーラの方が対応が良いと思われる時には車両ディーラ49に対して電話を行う、等の各種緊急連絡を行う。この緊急通報通信網48は、特別な通信網を用いることなく、通常の電話回線を使用することができる。
【0011】
なお、車両に設けた緊急事態検出部で車両の緊急事態を検出した時、これに接続した携帯電話によって自動的に緊急通報先に通報を行うことができるようにした技術は特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2004−72412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前記のような緊急通報システムにおいては、車両の緊急時には簡単な操作により、或いは自動的に緊急通報センターに電話をかけることができ、迅速で的確な対応をとることができるため極めて有効なシステムということができ、今後更に発展することが予測されている。
【0014】
しかしながらこのシステムでは、緊急通報センターに対して電話をかけるものは、図5において車両専用電話42として示している電話であり、この電話にはGPS43、押釦44、更には種々のセンサが接続しており、持ち運ぶことはできないようになっている。そのため、例えば車両の衝突事故によって運転者が速やかに車両から脱出した方が良いと思われる時でも、緊急発呼した緊急通報センターに対して現況をできる限り詳しく伝える必要があり、なかなか車の外に出ることができない事態が発生する。このことは極めて危険であり、好ましくない。この点は現在の緊急通報システムの大きな問題点であり、何らかの解決策を講じることが望まれている。
【0015】
したがって本発明は、車両専用電話によって緊急時に緊急通報センターに対して電話連絡を行う時、一旦緊急通報センターに対して緊急発呼を行った後は、直ちに車外に退避しても、車両専用電話を用いることなく緊急通報センターと連絡を取り合うことができるようにした緊急通報システムを提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る緊急通報用電話切換システムは、前記課題を解決するため、車両に設置し、緊急時に緊急通報センターと通信を行う車両専用電話と、前記車両専用電話と接続する車両専用電話接続手段と、運転者が車内に持ち込む携帯電話の電話番号を記憶する携帯電話番号記憶手段と、運転者が車外に退避したことを検出する運転者車外退避検出手段と、前記携帯電話番号記憶手段に記憶していた電話番号を前記車両専用電話に送信する携帯電話番号送信手段とを備えた車内情報機器とからなり、前記車両専用電話は前記緊急通報センターと通信を行っている時、前記車内情報機器からの携帯電話番号を入力して、緊急通報センターに当該携帯電話番号を送信し、緊急通報センターでは前記携帯電話番号を受信した後に携帯電話と通信を行うことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記運転者車外退避検出手段は、車両専用電話により緊急通報センターと通信を行っていることを前記車両専用電話接続手段から入力した時に、運転者が車外に退避したことを検出し、前記携帯電話番号送信手段は、前記運転者車外退避検出手段で運転者が車外に退避したことを検出した時に、前記携帯電話番号記憶手段に記憶していた電話番号を前記車両専用電話に送信することを特徴とする。
【0018】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記車内情報機器には、運転者が車内に持ち込んだ無線通信機能付携帯電話と無線通信を行う無線通信手段と、前記無線通信手段で携帯電話が接続しているか否かを検出する携帯電話接続検出手段とを備え、前記携帯電話番号記憶手段では、前記無線通信手段で携帯電話と無線通信を行った時、携帯電話の電話番号を取得して記憶し、前記運転者車外退避検出手段では、前記携帯電話接続検出手段で携帯電話と接続していないことを検出した時に運転者が車外に退避したと判別することを特徴とする。
【0019】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記運転者車外退避検出手段は、シートベルトの着脱を検出するシートベルト着脱センサ、又はドアの開閉を検出するドア開閉センサ、又は運転者が座席に着座しているか否かを検出する着座センサを用いることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記車両専用電話は、予め緊急通報センターの電話番号を記憶し、手動で接続指示を行う時に緊急通報センターを呼び出して通信を行うことを特徴とする。
【0021】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記車両専用電話は、予め緊急通報センターの電話番号を記憶し、車両の緊急状態を検出した時に自動的に緊急通報センターを呼び出して通話を行うことを特徴とする。
【0022】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記車両の緊急状態の検出は、エアバッグが作動したことを検出するエアバッグセンサ、又は車両に所定以上の衝撃が加わったことを検出する衝撃センサ、又は運転者が所定以上の急ブレーキをかけたことを検出する急ブレーキセンサを用いることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記車内情報機器又は車両専用電話には車両位置検出手段を備え、前記車両専用電話が緊急通報センターと通信を行う時、前記車両位置検出手段で検出した現在の車両位置のデータを送信することを特徴とする。
【0024】
本発明に係る他の緊急通報用電話切換システムは、前記緊急通報用電話切換システムにおいて、前記車内情報機器は、ヘッドユニット、又はナビゲーション装置であることを特徴とする
【発明の効果】
【0025】
本発明は上記のように構成したので、車両専用電話によって緊急時に緊急通報センターに対して電話連絡を行う時、一旦緊急通報センターに対して緊急発呼を行った後は、直ちに車外に退避しても、自動的に携帯電話に緊急通報センターから電話がかかってきて、後は携帯電話によって緊急通報センターと連絡をとり合うことができるようなる。そのため車両の衝突等により車両火災が生じるような危険な状態の時でも、緊急通報センターに連絡するために車内にできる限り残っていなければならないような危険な状態をなくすことができる。またそれにより、この種の緊急通報システムの更なる発展が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】同実施例の基本的な作動を行う作動フロー図である。
【図3】同実施例において運転者の携帯電話の車外持ち出しを検出して作動を行う時の作動フロー図である。
【図4】同実施例の作動状態を示す説明図である。
【図5】本発明が適用される緊急通報システムの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0027】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明の機能ブロック図であり、本発明を種々の態様で実施することができるようにした機能ブロック図を示している。したがって本発明においては、これらの機能ブロックの内、任意のものを選択して実施することができる。なお、同図において各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
【0028】
図1に示す緊急通報システムの例においては、例えばヘッドユニット2やナビゲーション装置3等の車内情報機器1における車両専用電話接続部10と、同じ車両内に設けている車両専用電話12の車内情報機器接続部13とがデータ通信可能に接続している。また、車内専用電話12の緊急通報センター接続部17と、緊急通報センターのセンター利用者通信部31における車両専用電話接続部32とが音声及びデータ通信可能に接続している。
【0029】
更に、緊急通報センター30のセンター利用者接続部における携帯電話通信部33では、運転者が所持している携帯電話41と通常の電話回線による通信も行うことができるようにしている。この携帯電話41は例えばブルートゥース等の無線通信機能を備えており、車内にこれを持ち込んだ時には、前記のような車内情報機器における無線通信部8と互いの機器の確認を行うことができるようにしている。
【0030】
上記のような全体構成からなる緊急通報システムにおいて、ヘッドユニット2、或いはGPS及び車速センサ及び方位センサ等を備えることにより正確な自車位置を検出することができる自車位置検出部4を備えたナビゲーション装置3等の車内情報機器1において、運転者車外退避検出部5を備えている。この運転者車外退避検出部5は種々の態様で検出することができ、またこれらを任意に組み合わせて使用することもできる。
【0031】
図1に示す運転者車外退避検出部5においては、運転者車外退避検出例35として示すように、その一つの例として、携帯電話車外持出検出部36によって検出することができる。この携帯電話車外持出検出部36においては、運転者が無線通信機能付の携帯電話41を車内に持ち込んだ時、例えばナビゲーション装置3等の同様の無線通信機能付の車内情報機器1と自動的に無線通信を行い、互いの機器を確認して登録した後、定時的にその確認を継続している状態で、運転者が車両専用電話12における緊急通報センター呼出部17で緊急通信を行った後において、携帯電話41との無線通信が切断したことを無線通信接続切断検出部37で検出した際には、運転者がこの携帯電話41を持って車外に退避したものとして、運転者の車外退避を検出するようにしている。
【0032】
図1に示す運転者車外退避検出例35には、シートベルト着脱センサ38の例を示しており、図1中の車内図にも示すように、シートベルトソケット等に設けたシートベルト着脱センサ38によって、特に車両専用電話12における緊急通報センター呼出部17で緊急通報センターと通信を開始した後において、シートベルトが外されたことを検出した際には運転者が車外に退避したものとして、運転者の車外退避を検出する。
【0033】
同様に、車両専用電話で緊急通報センターと通信を行った後に、ドア開閉センサ39でドアが開いたことを検出した時、また、シートに設けて運転者が座った時の体重によるひずみを検出する着座センサ40により、運転者が着座状態から所定時間以上着座していない状態が継続したことを検出した時には、運転者が車外に退避したものとして、運転者の車外退避を検出する。
【0034】
図1における車内情報機器1には携帯電話番号記憶部6を備え、前記のように運転者が車内に無線通信機能付の携帯電話を持ち込んだ時、車内情報機器1の無線通信部8で通信を行い、互いの機器を認識する時、携帯電話41の電話番号を携帯電話番号入出力部7で入力し、これを記憶することができるようにしている。
【0035】
この携帯電話番号記憶部6に記憶する携帯電話の番号は、前記のような無線通信機能付き携帯電話による自動取得の番号以外に、携帯電話番号入出力部7の一つの機能として手入力部を備える時、車両専用電話12の緊急通報センター呼出部17で緊急通報センター30を呼び出した後において、緊急通報センターから携帯電話に電話をかけるときの電話番号を手動で入力し、これを携帯電話番号記憶部6に記憶させて登録しておくこともできる。
【0036】
携帯電話番号入出力部7においては前記のように、無線通信機能付の運転者が所持する携帯電話41が持ち込まれた時、無線通信部8から携帯電話番号を入力し、また携帯電話を手入力するように設定している時には、利用者がヘッドユニットやナビゲーション装置等の番号入力機能を利用して携帯電話番号を入力する。
【0037】
また、この携帯電話番号入出力部7においては、後述するように車両専用電話12の緊急通報センター呼出部17で緊急通報用発呼を行った時に、車内情報機器接続部13の携帯電話番号取込部14が車内情報機器1に対して携帯電話番号の出力依頼があった際には、携帯電話番号記憶部6に記憶している電話番号を読み出して出力する。
【0038】
車内情報機器1における無線通信部8においては、例えばブルートゥース等によって、周囲に存在する同様の無線通信機能を備えた各種機器と無線通信を行うものであり、本発明においては特に前記のような携帯電話41と通信を行った時には、携帯電話接続検出部9でその接続状態を検出する。その際には前記のように、この無線通信部8で携帯電話41の電話番号を取り込むこととなる。特に携帯電話接続検出部9においては、携帯電話が接続したことを検出した後に、例えば携帯電話を持ち出す等によって互いの通信範囲以外の位置に携帯電話が移動したことを検出することも行う。
【0039】
車両専用電話接続部10では車両専用電話12の車内情報機器接続部13とデータ通信可能に接続を行い、特に前記のように車両専用電話12に対して携帯電話番号入出力部7から出力されてくる携帯電話の番号を送信することができるようにしている。なお、車両専用電話接続部10においては、通常は有線によって接続されるが、ここにおいてもブルートゥース等の無線通信によって接続しても同様に作動させることができる。
【0040】
車両専用電話12においては、この緊急通報システムを利用する各車両にほぼ共通の電話が用いられ、利用者の会員IDに対応する電話番号が割り振られる。したがって、原則としてこの車両専用電話1はこの緊急通報システム専用の電話が用いられ、電話をかける相手先は緊急通報センター30に限定されることが多くなる。しかしながら、従来より車両専用電話を備えた車両が存在し、車両メーカー独自の情報提供、及び緊急連絡、携帯電話を所持していない時でも任意に電話をかける、等のために使用している例も存在するが、そのような車両専用電話であっても、図示するような緊急通報センターの利用も可能としており、したがってこの車両専用電話12としては、種々の態様の車両専用電話を用いることもできる。
【0041】
図1に示す車両専用電話12には車内情報機器接続部13を備え、前記のように車内情報機器1の車両専用電話接続部10とデータ通信可能に接続し、特に携帯電話番号取込部14では、前記のように緊急通報センター呼出部17で緊急通報センター30と通信を行った後において、車内情報機器1の運転者車外退避検出部5で種々の手段により運転者が車外に退避したことを検出した時、携帯電話番号入出力部7が携帯電話番号記憶部6に記憶していた携帯電話の番号を送信してくる時これを受信して取り込むことができるようにしている。
【0042】
図示する車両専用電話12にはGPS位置検出部15を備え、GPSによって現在の車両位置を常に検出している。この車両位置は、緊急通報センター呼出部17で緊急通報センター30を呼び出して通信を行った時には、自動的にこのGPS位置検出部15で検出した車両の位置を送信することができるようにしている。但し、前記のように車内情報機器1がナビゲーション装置3である時、そこに備えている自車位置検出部4は多くの場合単なるGPSによる自車位置検出以外に、車速パルス、及び方位センサにより、GPSを用いた位置を補正し、また、ビルや山の陰、トンネル内等において適切なGPS電波が受信できない時でも、正確な位置を検出しているので、そのようなデータが存在する時には、GPS位置検出部15で検出した自車位置データに代えて、ナビゲーション装置3の自車位置検出部4が検出した自車位置を利用することもできる。
【0043】
車両専用電話12の緊急通報センター接続部16においては、緊急通報センター30のセンター利用者通信部31における車両専用電話通信部32と、音声により、更にデータ通信可能に接続している。また、緊急通報センター呼出部17は緊急時に緊急通報センターをこの車両専用電話で容易に呼び出すことができるようにしており、図示する例では車内の運転者が容易に手の届く範囲に設けた呼出押釦等からなる手動呼出部18と、運転者が特に操作することがなくても各種センサにより車両が緊急状態にあることを検出して、自動的に緊急通報センターを呼び出す自動呼出部18とを備えている。
【0044】
手動呼出部18の緊急押釦は通常のエレベータ内のオペレータ緊急呼び出し用の押釦のように、透明なカバーをかぶせておき、内部の赤色等で着色した緊急押釦が一見して見えるようにし、緊急押釦の表面に「PUSH」等の表示をしておく。自動呼出部19における車両の緊急状態を検出する手法としては種々の手法が考えられるが、図示の例ではエアバッグ作動センサ20を備え、車両の衝突等によりエアバッグが作動した時には、運転者が緊急押釦を押さなくても自動的に緊急通報センターを呼び出すことができるようにする。
【0045】
同様に衝撃センサ21は、車両に対する前後左右の所定以上の衝撃を検出し、車両が通常あり得ない衝撃を受けて緊急状態にあることを検出する。また、急ブレーキセンサ22では、車両が通常は行わない程度の急ブレーキがかけられた時、その加速度を検出して、車両は緊急状態である、として緊急通報センターを自動的に呼び出すようにする。自動呼出部19においては更に各種の手法が考えられるが、それらの内の任意のものを選択し、或いはそれらを組み合わせて用いることができる。
【0046】
緊急通報センター通話作動検出部23では、前記のように車両専用電話12が緊急通報センター30と接続し、通話状態になっていることを検出し、ここで通話状態になっていることを検出した時には、その信号を車両情報機器1に送信し、車両情報機器1ではその信号が送信されてきている間に、運転者車外退避検出部5で運転者が車外に退避したことを検出した際には、前記のように携帯電話番号入出力部7が携帯電話番号記憶部6から電話番号を読み込み、車両専用電話12に出力し、車両専用電話12はこれを緊急通報センター30に自動的に送信する。
【0047】
緊急通報センター30は全国に広がる契約車両の車両専用電話と接続可能としており、休日無しに24時間、複数のオペレータが待機しており、車両専用電話からの緊急通報に対応できるようにしている。そのためセンター利用者通信部31には車両専用電話通信部32を備え、前記車両専用電話12の緊急通報センター接続部16と通話及びデータ通信可能に接続する。
【0048】
緊急通報センター30のセンター利用者通信部31には更に携帯電話通信部33を備え、前記のように緊急通報センター通話作動検出部23で通話の作動が継続していることを検出している時、車内情報機器1から運転者が車外に退避したことにより携帯電話番号が出力された時、これが車両専用電話12から送信されてくるので、オペレータはこれをモニタに表示し、その携帯電話の電話番号を呼び出して、以降の通話を行うことができるようにしている。また必要に応じて、その携帯電話に対してメール機能を利用し、各種データの送信も可能となる。
【0049】
この時の携帯電話通信部33の作動は、オペレータが手動で携帯電話と通信する以外に、前記のように携帯電話番号が送信されてきた時には、自動的にその電話番号に電話がかけられ、以降の通話は自動的に携帯電話に対して行うように設定しておくこともできる。その際には念のため、車両専用電話に対しても通話の出力を継続させておくこともできる。
【0050】
緊急通報センター30においては緊急車両救援依頼通信部34を備え、車両専用電話12や運転者が所持している携帯電話41と通信を行って、緊急の状態を把握した後、前記図5の緊急通報通信網48の例にも示したように、交通事故処理のために警察に連絡をするか、怪我や急病のために消防署に救急車の手配を頼むか、車両の故障に対応するため各種のサービス会社に電話を行う。なお、この機能部は特別に設ける必要はなく、オペレータの使用している電話により全て通信可能となる。
【0051】
図1に示すような各種の機能ブロックからなる緊急通報システムにおいては、種々の態様で本発明を実施することができるものであるが、その基本的な作動は図2に示す作動フローにより実施することができる。即ち図2に示す緊急通報時車両専用電話から携帯電話への通話先切換処理の第1の例においては、最初に車内情報機器で携帯電話の電話番号を記憶する(ステップS1)。この作動は図1の車内情報機器1における携帯電話番号入出力部7において、例えば手入力により、或いは車内情報機器1の無線通信部8と無線通信機能付の運転者が所持している携帯電話41と無線通信を行ったとき自動的に入力を行う、等によって入力を行い、携帯電話番号記憶部6にこれを記憶することにより行う。
【0052】
次いで、車両専用電話で緊急通報センターと通信を行っているか否かを判別する(ステップS2)。この作動は図1の車両専用電話12の緊急通報センター通話作動検出部23において、緊急通報センター接続部16と緊急通報センター30のセンター利用者通信部31における車両専用電話通信部32とが通信可能に接続していることを検出することにより行っている。ここで未だ緊急通報センターと接続していないと判別した時には、この状態を繰り返して待機する。
【0053】
ステップS2において車両専用電話で緊急通報センターと通信を開始することにより通信を行っていると判別した時には、次いで緊急通報センターとの通信は終了したか否かを判別する(ステップS3)。ここで緊急通報センターとの通信が終了したと判別した時には、再びステップS2に戻って再度車両専用電話で緊急通報センターと通信を行っているか否かの判別を行い、以降は同様の作動を繰り返す。
【0054】
それに対してステップS3で緊急通報センターとの通信は未だ終了していないと判別した時には、運転者が車両から離れたか否かを判別する(ステップS4)。この作動は図1の車内情報機器1における運転者車外退避検出部5が、図中運転者車外退避検出例35として示しているような、例えば着座センサ40等の種々の検出手法を用いて検出を行うことができる。
【0055】
ステップS4において運転者が車両から離れていないと判別した時には、前記ステップS3に戻って緊急通報センターとの通信が終了したか否かの判別を行い、以降同様の作動を繰り返す。ステップS4において運転者が車両から離れたと判別し時には、車内情報機器に記憶していた携帯電話の電話番号を緊急通報センターに送信する。この作動波図1における運転者車外退避検出部5で、車両専用電話が緊急通報センターと接続している状態で運転者が車外に退避したことを前記のような各種の手法で検出した時、携帯電話番号入出力部7が携帯電話番号記憶部6に記憶していた電話番号を車両専用電話12に出力し、車両専用電話12はこれを緊急通報センター30に送信することにより行っている。
【0056】
その後緊急通報センターから携帯電話に案内情報を送信する(ステップS6)。それにより、例えば車両が交通事故により内部が危険な状態になった時、車内にいて車両専用電話によって緊急通報センターのオペレータに現状説明等を行う必要が無く、運転者個人の携帯電話により的確な案内を受けることができるようになる。
【0057】
図2に示す作動フローの例では、本発明の基本的な作動を示したものであるが、特に車内情報機器として無線通信機能を備えたナビゲーション装置を用い、運転者が同様の無線通信機能付の携帯電話を車内に持ち込んだ時の作動フローを図3に示している。即ち、図3に示す緊急通報時車両専用電話から携帯電話への通話先切換処理の第2例においては、最初無線通信機能付携帯電話を車両に持ち込んだか否かを判別する(ステップS11)。
【0058】
このステップS11において無線通信機能付携帯電話を車両に持ち込んでいないと判別した時には、この作動を繰り返して待機する。このときの、無線通信機能付携帯電話を車内に持ち込んだか否かの判別は、図1の車内情報機器1としてのナビゲーション装置3が備えている無線通信部8において、無線通信機能付の運転者が所持している携帯電話41が互いの通信範囲となり、互いの機器の認識を行った時、携帯電話41が車内に持ち込んだものとして検出する。
【0059】
ステップS11において無線通信機能付携帯電話を車内に持ち込んだと判別した時には、無線通信可能ナビゲーション装置と携帯電話とが、データ通信可能に無線接続する(ステップS12)。その後ナビゲーション装置で携帯電話の電話番号を取得して記憶する(ステップS13)。この作動は図1の携帯電話番号入出力部7が無線通信部8で取り込んだ携帯電話の電話番号を、携帯電話番号記憶部6に書き込むことにより行っている。
【0060】
その後車両専用電話で緊急通報センターと通信を行っているか否かを判別する(ステップS14)。この時の通信においては、通信開始と共に車両用電話に備えているGPSによる現在位置のデータを緊急通報センターに送信する。ステップS14において車両専用電話で緊急通報センターと通信を行ってはいないと判別した時には、ステップS19において携帯電話とナビゲーション装置との接続が切断したか否かを判別し、未だ切断していないと判別した時にはステップS14に戻り、車両専用電話で緊急通報センターと通信を行っているか否かの判別を繰り返す。また、ステップS19において携帯電話とナビゲーション装置との接続が切断したと判別した時には、運転者が車外に出たものとして、ステップS11に戻り、無線通信機能付携帯電話を車両に持ち込んだか否かの判別を行って、以降は前記作動を繰り返す。
【0061】
それに対してステップS14において車両専用電話で緊急通報センターと通信を行っていると判別した時には、その後緊急通報センターとの通信は終了したか否かを判別する(ステップS15)。ここで緊急通報センターとの通信は終了したと判別した時には、緊急通報後の各種処理が終了し、通常状態に戻ったものと判断し、ステップS11に戻って前記作動を繰り返す。
【0062】
ステップS15において緊急通報センターとの通信が終了していないと判別した時には、携帯電話とナビ下ション装置との無線通信が切断したか否かを判別する(ステップS16)。この作動は運転者車外退避検出部5が行う作動であり、図中運転者車外退避検出例35における携帯電話車外持出検出部36において、無線通信接続切断検出部37の機能として行っている。
【0063】
ステップS16で携帯電話とナビゲーション装置との無線通信が未だ切断していないと判別した時には、ステップS15に戻って、緊急通報センターとの通信は終了したか否かを判別し、以降同様の作動を繰り返す。また、携帯電話とナビゲーション装置との無線通信が切断したと判別した時には、前記図2のステップS5及びステップS6とほぼ同様の作動を行う。即ちステップS17において、ナビゲーション装置に記録していた携帯電話の電話番号を緊急通報センターに送信し、ステップS8において緊急通報センターから携帯電話に案内情報を送信する。
【0064】
前記作動フローで行われる緊急通報用電話切換システムの例では、例えば図4に示すような作動がなされる。即ち図4に示す例においては、通常時は同図(a)に示すように緊急通報センター42と車両43に設けた車両専用電話44とが通信待機状態となっている。また、車両43内において、車両専用電話44とナビゲーション装置本体45とが接続しており、ナビゲーション装置本体45と車両内に持ち込まれた運転者携帯電話46とがブルートゥース等の無線通信により接続している。この時、ナビゲーション装置本体45は無線通信機能により自動的に取り込んだ運転者の携帯電話の電話番号を記憶しておくと共に、常に携帯電話との接続状態を監視しておく。
【0065】
それに対して事故発生時等の緊急時には図4(b)に示すように、車両43の車両専用電話44から予め登録してある緊急通報センター42に前記のような各種手法によって緊急発呼する。それにより車両専用電話44は緊急通報センター42と音声及びデータ通信可能に接続する。この時においてもナビゲーション装置本体45は運転者の携帯電話と通信できているかを監視している。
【0066】
その後図4(c)に示すように、運転者が車外に退避することにより運転者の携帯電話46とナビゲーション装置本体45とが無線通信範囲外となり、ナビゲーション装置本体45は運転者の携帯電話46との無線接続が切断されたことを検出する。それによりナビゲーション装置本体45は記憶していた運転者の携帯電話を車両専用電話44から緊急通報センター42に送信する。緊急通報センター42のオペレータはそれにより運転者が車両から退避したことを知り、以降は車両専用電話から、運転者の携帯電話46に電話通信先を切り換え、以降はこの携帯電話46により案内を再開する。
【0067】
なお、前記各実施例においては、車両専用電話で緊急通報センターに緊急発呼を行った後に、運転者が車外に退避したことを検出した時、携帯電話の電話番号を緊急通報センターに送信する例を示したが、それ以外に、車両専用電話で緊急発呼を行うと同時に携帯電話番号を緊急通報センターに送信するようにしても良い。
【0068】
その時には、例えば交通事故等においてエアバッグが作動することにより車両専用電話が自動的に緊急通報センターを呼び出したとき、携帯電話番号を直ちに送信した後は、車両が損傷することによって車両専用電話も大破することによって通話できない状態が生じても、緊急通報センターは車両専用電話に電話しても通じない時、運転者は退避しているものと判断して直ちに運転者の携帯電話に電話を行い、適切な案内を行うことができるようにもなる。その際は念のため、車両専用電話にも同時に通話出力させておくこともできる。
【0069】
また、前記実施例では、車両専用電話と車内情報機器とを別個に用いた例を示したが、それ以外に、車両専用電話が無線通信機能を備え、図1の車内情報機器における運転者車外退避検出部5、携帯電話番号記憶部6、携帯電話番号入出力部7等の機能を備えるならば、図1に示す車内情報機器1を別個に備えることなく実施することもできる。但しその際には、本発明においては、車両専用電話内に車内情報機器を備えたものと解することとなる。
【符号の説明】
【0070】
1 車内情報機器
2 ヘッドユニット
3 ナビゲーション装置
4 自車位置検出部
5 運転者車外退避検出部
6 携帯電話番号記憶部
7 携帯電話番号入出力部
8 無線通信部
9 携帯電話接続検出部
10 車両専用電話接続部
11 携帯電話番号送信部
12 車両専用電話
13 車内情報機器接続部
14 携帯電話番号取込部
15 GPS位置検出部
16 緊急通報センター接続部
17 緊急通報センター呼出部
18 手動呼出部
19 自動呼出部
20 エアバッグ作動センサ
21 衝撃センサ
22 急ブレーキセンサ
23 緊急通報センター通話作動検出部
30 緊急通報センター
31 センター利用者通信部
32 車両専用電話通信部
33 携帯電話通信部
34 緊急車両救援依頼通信部
35 運転者車外退避検出例
36 携帯電話車外持出検出部
37 無線通信接続切断検出部
38 シートベルト着脱センサ
39 ドア開閉センサ
40 着座センサ
41 携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設置し、緊急時に緊急通報センターと通信を行う車両専用電話と、
前記車両専用電話と接続する車両専用電話接続手段と、運転者が車内に持ち込む携帯電話の電話番号を記憶する携帯電話番号記憶手段と、運転者が車外に退避したことを検出する運転者車外退避検出手段と、前記携帯電話番号記憶手段に記憶していた電話番号を前記車両専用電話に送信する携帯電話番号送信手段とを備えた車内情報機器とからなり、
前記車両専用電話は前記車内情報機器からの携帯電話番号を受信した時、緊急通報センターに当該携帯電話番号を送信し、緊急通報センターでは前記携帯電話番号を受信した時、以降は携帯電話と通信を行うことを特徴とする緊急通報用電話切換システム。
【請求項2】
前記運転者車外退避検出手段は、車両専用電話により緊急通報センターと通信を行っていることを前記車両専用電話接続手段から入力した時に、運転者が車外に退避したことを検出し、
前記携帯電話番号送信手段は、前記運転者車外退避検出手段で運転者が車外に退避したことを検出した時に、前記携帯電話番号記憶手段に記憶していた電話番号を前記車両専用電話に送信することを特徴とする請求項1記載の緊急通報用電話切換システム。
【請求項3】
前記車内情報機器には、運転者が車内に持ち込んだ無線通信機能付携帯電話と無線通信を行う無線通信手段と、前記無線通信手段で携帯電話が接続しているか否かを検出する携帯電話接続検出手段とを備え、
前記無線通信手段で携帯電話と無線通信を行った時、携帯電話の電話番号を取得して前記携帯電話番号記憶部に記憶し、
前記運転者車外退避検出手段では、前記携帯電話接続検出手段で携帯電話と接続していないことを検出した時に運転者が車外に退避したことを検出することを特徴とする請求項1記載の緊急通報用電話切換システム。
【請求項4】
前記運転者車外退避検出手段は、シートベルトの着脱を検出するシートベルト着脱センサ、又はドアの開閉を検出するドア開閉センサ、又は運転者が座席に着座しているか否かを検出する着座センサを用いることを特徴とする請求項1記載の緊急通報用電話切換システム。
【請求項5】
前記車両専用電話は、予め緊急通報センターの電話番号を記憶し、
手動で接続指示を行う時に緊急通報センターを呼び出して通信を行うことを特徴とする請求項1記載の緊急通報用電話切換システム。
【請求項6】
前記車両専用電話は、予め緊急通報センターの電話番号を記憶し、
車両の緊急状態を検出した時に自動的に緊急通報センターを呼び出して通話を行うことを特徴とする請求項1記載の緊急通報用電話切換システム。
【請求項7】
前記車両の緊急状態の検出は、エアバッグが作動したことを検出するエアバッグセンサ、又は車両に所定以上の衝撃が加わったことを検出する衝撃センサ、又は運転者が所定以上の急ブレーキをかけたことを検出する急ブレーキセンサを用いることを特徴とする請求項6記載の緊急通報用電話切換システム。
【請求項8】
前記車内情報機器又は車両専用電話には車両位置検出手段を備え、前記車両専用電話が緊急通報センターと通信を行う時、前記車両位置検出手段で検出した現在の車両位置のデータを送信することを特徴とする請求項1記載の緊急通報用電話切換システム。
【請求項9】
前記車内情報機器は、ヘッドユニット、又はナビゲーション装置であることを特徴とする請求項1記載の緊急通報用電話切換システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−160303(P2011−160303A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21691(P2010−21691)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】