説明

表示装置

【課題】レベルシフト回路を備える表示装置において、レベルシフト動作の信頼性を向上させる。
【解決手段】前記レベルシフト回路は、半導体層がポリシリコン層で構成される第1薄膜トランジスタと、前記第1薄膜トランジスタの第2電極に接続される波形整形回路と、前記第1薄膜トランジスタの第2電極と、基準電源との間に接続される定電流源とスイッチ素子とを有し、前記第1薄膜トランジスタの制御電極にはバイアス電圧が入力され、前記第1薄膜トランジスタの第1電極には入力信号が入力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に係り、特に、アクティブ素子が形成された同一の基板上で、表示領域の周辺に駆動回路(周辺回路)が形成されたアクティブマトリクス型の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置として、画素毎にアクティブ素子を有し、このアクティブ素子をスイッチング動作させるアクティブマトリクス型液晶表示装置が知られている。
このアクティブマトリクス型液晶表示装置の一つに、半導体層がポリ・シリコン(多結晶シリコン)層で構成される薄膜トランジスタ(以下、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタという。)を、アクティブ素子としてするものが公知である。そして、この種の液晶表示装置では、ポリ・シリコンの移動度がアモルファス・シリコンよりも高速であるため、アクティブ素子を駆動するための駆動回路も同一基板上に、アクティブ素子と同一工程で作り込むことが可能である。
そのため、最近では、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタを用いて、外部ドライバの回路を画素と同一ガラス基板上に同時につくり込む、所謂、システムイン液晶パネルも製品化されている。
システムイン液晶パネルの場合、マイコンからの低電圧振幅(3.3V以下)のデータ・制御信号などは、直接ポリ・シリコン・薄膜トランジスタで構成される駆動回路に入力されるため、駆動回路には、データ・制御信号などの電圧振幅を、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタが動作可能な電圧振幅まで変換するレベルシフト回路が必要となる。
また、システムイン液晶パネルの中で画素アレイ内に、SRAM(Static Random Access Memory)を設け、映像の更新以外は映像信号の書き換えを不要とすることで低消費電力化を可能とした液晶パネルにおいて、マイコンとのアクセスが無い状態では外部との遮断機能を持たせたレベルシフト回路が、下記、特許文献1で提案されている。
【0003】
前述の特許文献1で提案されているレベルシフト回路は、基本的には、ゲート接地回路構成で、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタが外部との遮断機能も兼ねている点が特徴である。
図5に、前述の特許文献1で提案されているレベルシフト回路を示す。
図5に示すレベルシフト回路において、レベルシフト動作時は、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ111のゲート112がHighレベル(以下、Hレベルという。)となり、ソース113からの入力電圧振幅が、増幅されてドレイン114に出力され、次段以降のインバータ115で電源振幅に波形整形される。
一方、外部とのアクセス遮断時には、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ111のゲート112がLowレベル(以下、Lレベルという。)となり、入力側のソース113とドレイン114は遮断されると共に、電源から抵抗116、増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ111を経由して外部入力端子に流れる電流も遮断される。
【0004】
【特許文献1】特願2008−43795
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタは、一般にしきい値電圧が大きく、また、そのばらつきも大きいことから、例えば、入力信号がHレベルの場合でも、出力電圧が所定の電圧まで上昇しない場合があった。
そのため、前述の特許文献1に記載されているレベルシフト回路において、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ111のゲート112に、パルス波形のイネーブル信号ENAが入力され、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ111がパルス動作している場合に、ドレイン114が所定の電圧まで上昇せず、レベルシフト動作の安定性を損なうという問題があった。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタで構成されるレベルシフト回路を備える表示装置において、レベルシフト動作の信頼性を向上させることにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)レベルシフト回路を備える表示装置であって、前記レベルシフト回路は、半導体層がポリシリコン層で構成される第1薄膜トランジスタと、前記第1薄膜トランジスタの第2電極に接続される波形成形回路と、前記第1薄膜トランジスタの第2電極と、基準電源との間に接続される定電流源とスイッチ素子とを有し、前記第1薄膜トランジスタの制御電極にはバイアス電圧が入力され、前記第1薄膜トランジスタの第1電極には入力信号が入力され、前記第1薄膜トランジスタは、n型の薄膜トランジスタであり、前記入力信号は、電圧レベルが第2電圧と前記第2電圧よりも高電位の第3電圧との間で変化する信号であり、前記基準電源の電圧レベルは、前記第3電圧よりも高電位の第1電圧であり、前記レベルシフト回路は、電圧レベルが前記第3電圧と前記第2電圧との間で変化する入力信号を、電圧レベルが前記第1電圧と前記第2電圧との間で変化する信号に変換する。
(2)レベルシフト回路を備える表示装置であって、前記レベルシフト回路は、半導体層がポリシリコン層で構成される第1薄膜トランジスタと、前記第1薄膜トランジスタの第2電極に接続される波形整形回路と、前記第1薄膜トランジスタの第2電極と、基準電源との間に接続される定電流源とスイッチ素子とを有し、前記第1薄膜トランジスタの制御電極にはバイアス電圧が入力され、前記第1薄膜トランジスタの第1電極には入力信号が入力され、前記第1薄膜トランジスタは、p型の薄膜トランジスタであり、前記入力信号は、電圧レベルが第4電圧と前記第4電圧よりも低電位の第5電圧との間で変化する信号であり、前記基準電源の電圧レベルは、前記第5電圧よりも低電位の第6電圧であり、前記レベルシフト回路は、電圧レベルが前記第4電圧と前記第5電圧との間で変化する入力信号を、電圧レベルが前記第4電圧と前記第6電圧との間で変化する信号に変換する。
(3)(1)または(2)において、前記定電流源は、抵抗である。
(4)(1)ないし(3)の何れかにおいて、前記スイッチ素子は、半導体層がポリシリコン層で構成される第2薄膜トランジスタで構成される。
(5)(1)または(2)において、前記スイッチ素子は、半導体層がポリシリコン層で構成される第2薄膜トランジスタで構成され、前記第2薄膜トランジスタは、オン状態のときに前記定電流源を兼用する。
【発明の効果】
【0007】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明によれば、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタで構成されるレベルシフト回路を備える表示装置において、レベルシフト動作の信頼性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を液晶表示装置に適用した実施例を図面を参照して詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の実施例の液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。図1において、1は液晶パネル、2はマイコンである。
一般に、液晶パネル1は、一対の基板と、一対の基板の間に挟持される液晶を有し、液晶パネル1は、表示部を構成する画素アレイ10と、画素アレイ10の周辺に配置されるXアドレスデコーダ12と、Yアドレスデコーダ13と、インターフェース回路11と、発振回路14とを有する。
なお、以下の説明では、半導体層がポリ・シリコン層で構成される薄膜トランジスタを、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタと称する。
画素アレイ10は、マトリクス状に配置された複数の画素を有し、各画素は、アクティブ素子として、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ(以下、画素トランジスタという。)を有する。また、画素アレイ10の周辺に配置されるXアドレスデコーダ12、Yアドレスデコーダ13、インターフェース回路11、あるいは、発振回路14も、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ(以下周辺回路用トランジスタという。)で構成される。
そして、周辺回路用トランジスタと画素トランジスタとは、一対の基板の一方の基板上に、同一工程で作成される。
なお、本実施例の液晶パネル1は、画素アレイ10内の各画素が、SRAM(Static Random Access Memor)を有しており、映像の更新以外は映像信号の書き換えを不要とすることで低消費電力化を可能としている。
【0009】
本実施例の液晶パネル1では、マイコン1からの信号は、インターフェース回路11を介して、直接、Xアドレスデコーダ12、およびYアドレスデコーダ13に入力される。そのため、インターフェース回路11の入力段には、マイコン2から出力される、3.3Vp−p以下の小振幅信号を、液晶パネル1に内蔵された周辺回路用トランジスタが動作可能な5Vp−p以上の信号へレベルシフトするレベルシフト回路が有する。
なお、図1において、VSS、VDDは電源電圧、バーCS、バーWR、RSはデータ書き込みの制御信号、DB0〜DB7はデータ信号である。
【0010】
図2は、本発明の実施例のレベルシフト回路を示す回路図である。
本実施例のレベルシフト回路は、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ(本願発明の第1薄膜トランジスタ)211のゲート212に、固定のバイアス電圧(VBIAS)が入力され、ソース213に入力信号(VIN)が入力される。なお、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ211は、n型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタである。
電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ211のドレイン214と、VDDの電源電圧との間には、電流経路遮断用のスイッチ素子217と、定電流源216が接続される。また、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ211のドレイン214には、波形整形用のインバータ215が接続される。
電流計路遮断用のスイッチ素子217は、マイコン2とのアクセスが無い状態では、液晶パネル1と外部との接続を遮断する。
本実施例のレベルシフト回路は、図5に示すレベルシフト回路と比して、VDDの電源と外部端子間の電流経路を遮断する電流経路遮断用のスイッチ素子217を、VDDの電源側に設けた点にある。
なお、スイッチ素子217は、一般にp型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ(本願発明の第2薄膜トランジスタ)が使用されるが、特に、p型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタに限定されるものではなく、例えば、p型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタと、n型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタとを並列に接続したアナログスイッチ素子(所謂、トランスファゲート回路)でも構わない。
また、定電流源216は、抵抗素子であっても構わないし、電流経路遮断用のスイッチ素子217は、オン状態の時に定電流源216を兼ねる構成でも構わない。
【0011】
以下、本発明の効果について、図3(a)、図3(b)、図6(a)、図6(b)を用いて説明する。図3、図6に示すレベルシフト回路では、Lowレベル(以下、Lレベルという。)が0V、Highレベル(以下、Hレベルとい。)が3Vの入力信号(VIN)を、Lレベルが0V、Hレベルが6Vの信号に変換する。そのため、図3に示すインバータ415、および、図6に示すインバータ315は、Hレベル(3Vの電圧)が入力されたときに、出力はLレベル(0Vの電圧)となるように設定されている。
図6(a)は、前述の特許文献1に記載のレベルシフト回路であり、その動作時のノードA(電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ311のドレイン314)の電圧増幅波形を図6(b)に示す。
図6(a)において、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ311のソース313に入力電圧としてHレベル(例えば直流3.3V)が入力され、ゲート312に常時直流電圧が入力されている時(即ち、イネーブル信号ENAがLレベル固定時)のノードAの波形が、図6(b)の320であり、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ311のゲート312に、パルス波形のイネーブル信号ENAが入力され、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ311がパルス動作している時のノードA(nodeA)の波形が、図3(b)の321である。
なお、図6(a)のレベルシフト回路において、イネーブル信号ENAがLレベルの時に、レベルシフト回路はレベルシフト動作を行う。また、図6(a)において、313はポリ・シリコン・薄膜トランジスタ311のソース、316は抵抗である。
ポリ・シリコン・薄膜トランジスタがパルス動作しているときのポリ・シリコン・薄膜トランジスタの特性により、図6(b)のAに示すように、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ311がパルス動作(即ち、図6(b)のイネーブル信号ENAがLレベル期間)している時のノードAの電圧は、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ311のゲート312に常時直流電圧(Lレベル)が入力されている時のノードAの電圧よりも低くなっており、両者の電圧が異なっているのが判る。
そのため、前述の特許文献1に記載のレベルシフト回路では、本来は、入力信号(VIN)がHレベル(3Vの電圧)の時に、インバータ315の出力はLレベル(0Vの電圧)とならなければならないのに、前述した現象により、入力信号(VIN)がHレベル(3Vの電圧)の時に、インバータ315の出力はHレベル(6Vの電圧)となることが想定され、レベルシフト回路の信頼性を損なわせるという問題点があった。
【0012】
本実施例のレベルシフト回路の一例を図3(a)に示し、その動作時のノードB(電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ411のドレイン414)の電圧増幅波形を図3(b)に示す。
図3(a)に示すレベルシフト回路は、図2に示す定電流源216を抵抗416で構成し、図2に示す電流経路遮断用のスイッチ素子217をp型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ417で構成したものである。
また、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ411のゲート412には、常時、バイアス電圧(VBIAS)としてVDDの電圧が入力されており、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ411は常時オンとなっている。
ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ417が常時オン状態(即ち、イネーブル信号ENAがLレベル固定)の時のノードB(nodeB)の波形が、図3(b)の420であり、パルス波形のイネーブル信号ENAが入力され、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ417がパルス動作時のノードBの波形が、図3(b)の421である。
なお、図3(a)のレベルシフト回路において、イネーブル信号ENAがLレベルの時に、レベルシフト回路はレベルシフト動作を行う。また、図3(a)において、413はポリ・シリコン・薄膜トランジスタ411のソースである。
図3(b)に示すように、本実施例では、電流経路遮断用のスイッチ素子217を構成するポリ・シリコン・薄膜トランジスタ417がパルス動作(即ち、図3(b)のイネーブル信号ENAが、Lレベル期間)している時のノードBの電圧と、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ417のゲート418に常時直流電圧(Lレベル)が入力されている時のノードBの電圧とは一致していることが判る。
このことから、本実施例のレベルシフト回路を使用すれば、電流経路遮断動作するときのポリ・シリコン・薄膜トランジスタの特性による影響を受けることを回避でき、レベルシフト回路の安定動作を実現することができる。
なお、図3(a)に示すレベルシフト回路では、イネーブル信号ENAがHレベル期間にポリ・シリコン・薄膜トランジスタ417はオフとなり、ノードBがフローティング状態となるが、この状態の時に、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ411がオンしている為、ノードBの電圧が低下している。
【0013】
本発明の要点は、ゲート接地型電圧増幅回路において、電流経路遮断用のスイッチ素子217を設ける場合は、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタのドレインと電源との間に設けることを特徴とする。
したがって、図4に示すように、電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタとして、p型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ511を用いる場合は、電流経路遮断用のスイッチ素子217として、n型のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ517を、ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ511のドレイン514とGNDの電源との間に設けることになる。
なお、図4において、512はポリ・シリコン・薄膜トランジスタ511のゲート、513はポリ・シリコン・薄膜トランジスタ511のソース、515は波形整形回路を構成するインバータ、516は抵抗である。また、図4に示すレベルシフト回路では、Lレベルが3V、Hレベルが6Vの入力信号(VIN)を、Lレベルが0V、Hレベルが6Vの信号に変換する。
なお、前述した実施例では、本発明を液晶表示装置に適用した実施例について説明したが、本発明は、これに限定されることなく、例えば、EL表示装置などの他の表示装置に使用されるレベルシフト回路にも適用できることはいうまでもない。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例の液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例のレベルシフト回路を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例のレベルシフト回路の一例を示す回路図である。
【図4】本発明の実施例のレベルシフト回路の他の例を示す回路図である。
【図5】従来のレベルシフト回路を説明するための図である。
【図6】従来のレベルシフト回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
【0015】
1 液晶パネル
2 マイコン
10 画素アレイ
11 インターフェース回路
12 Xアドレスデコーダ
13 Yアドレスデコーダ
14 発振回路
111,211,311,411,511 電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタ
112,212,312,412,418,512 電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタのゲート
113,213,313,413,513 電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタのソース
114,214,314,414,514 電圧増幅用のポリ・シリコン・薄膜トランジスタのドレイン
115,215,315,415,515 インバータ
116,316,416,516 抵抗
216 定電流源
217 スイッチ素子
317,417,517 ポリ・シリコン・薄膜トランジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レベルシフト回路を備える表示装置であって、
前記レベルシフト回路は、半導体層がポリシリコン層で構成される第1薄膜トランジスタと、
前記第1薄膜トランジスタの第2電極に接続される波形整形回路と、
前記第1薄膜トランジスタの第2電極と、基準電源との間に接続される定電流源とスイッチ素子とを有し、
前記第1薄膜トランジスタの制御電極にはバイアス電圧が入力され、前記第1薄膜トランジスタの第1電極には入力信号が入力され、
前記第1薄膜トランジスタは、n型の薄膜トランジスタであり、
前記入力信号は、電圧レベルが第2電圧と前記第2電圧よりも高電位の第3電圧との間で変化する信号であり、
前記基準電源の電圧レベルは、前記第3電圧よりも高電位の第1電圧であり、
前記レベルシフト回路は、電圧レベルが前記第3電圧と前記第2電圧との間で変化する入力信号を、電圧レベルが前記第1電圧と前記第2電圧との間で変化する信号に変換することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
レベルシフト回路を備える表示装置であって、
前記レベルシフト回路は、半導体層がポリシリコン層で構成される第1薄膜トランジスタと、
前記第1薄膜トランジスタの第2電極に接続される波形整形回路と、
前記第1薄膜トランジスタの第2電極と、基準電源との間に接続される定電流源とスイッチ素子とを有し、
前記第1薄膜トランジスタの制御電極にはバイアス電圧が入力され、前記第1薄膜トランジスタの第1電極には入力信号が入力され、
前記第1薄膜トランジスタは、p型の薄膜トランジスタであり、
前記入力信号は、電圧レベルが第4電圧と前記第4電圧よりも低電位の第5電圧との間で変化する信号であり、
前記基準電源の電圧レベルは、前記第5電圧よりも低電位の第6電圧であり、
前記レベルシフト回路は、電圧レベルが前記第4電圧と前記第5電圧との間で変化する入力信号を、電圧レベルが前記第4電圧と前記第6電圧との間で変化する信号に変換することを特徴とする表示装置。
【請求項3】
前記定電流源は、抵抗であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記スイッチ素子は、半導体層がポリシリコン層で構成される第2薄膜トランジスタで構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記スイッチ素子は、半導体層がポリシリコン層で構成される第2薄膜トランジスタで構成され、
前記第2薄膜トランジスタは、オン状態のときに前記定電流源を兼用することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−251573(P2009−251573A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−103403(P2008−103403)
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】