説明

表示装置

【課題】色再現率が高くて輝度が高い2次元及び3次元映像を具現し、特に3次元映像具現の時にクロストーク欠陥が減少した表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、第1絶縁基板、複数の画素、第2絶縁基板、カラーフィルター層、及びパターンリターダを備える。第1絶縁基板は、行列形態に配列され、列方向より行方向に長い複数の画素領域を有し、列方向より行方向に長い。画素は、各画素領域に提供され、印加された映像信号に従って2次元又は3次元映像を表示する。ここで、1つの色情報を示す単位画素は列方向に連続する第1〜第4画素に定義され、第4画素にホワイト色画素が対応する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳細には、2次元映像と3次元映像とを表示できる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3次元映像を示す表示装置は、大きく眼鏡式立体映像表示装置と無眼鏡式立体映像表示装置とがある。この中で、眼鏡式立体映像表示装置は、無眼鏡式立体映像表示装置に比べて視野角が広く、映像を鑑賞する時、使用者にめまい感を発生させる頻度が低い。また、眼鏡式立体映像表示装置は、無眼鏡式立体映像表示装置に比べて製造工程が簡単であり、製造費用が低廉である長所がある。
【0003】
現在、眼鏡式立体映像装置は、画素が時分割された映像信号に従って右眼用映像と左眼用映像を交互に示す方式と、画素が空間的に分割されて右眼用映像と左眼用映像とを示す方式とに分けられる。前者は左眼用と右眼用との映像が1つの画面で交互に表示され、眼鏡の左眼と右眼との順次的開閉タイミング(timing)が、表示される映像の時分割周期と一致する。従って、使用者が左眼用映像と右眼用映像とを別々に認識することによって立体的な映像を感知する。後者は1つの画面で画素を列、行、又は画素単位に2分割して2つの互いに異なる映像を互いに異なる偏光方向に表示する。使用者は、互いに異なる映像を左右の偏光子を具備する偏光眼鏡を通じて視認するので、左眼と右眼とが2つの互いに異なる映像を認識することによって立体的な映像を感知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−204389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、2次元と3次元映像とを具現できる表示装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、色再現率が高くて輝度が高い2次元及び3次元映像を具現する表示装置を提供することにあり、特に3次元映像の具現の時にクロストーク欠陥が減少した表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による表示装置は、第1絶縁基板、複数の画素、第2絶縁基板、カラーフィルター層、及びパターンリターダを備える。前記第1絶縁基板は、行列形態に配列され、列方向より行方向に長い複数の画素領域を有し、前記列方向より前記行方向に長い。前記画素は、前記各画素領域に提供され、印加された映像信号に従って映像を表示する。前記第2絶縁基板は前記第1絶縁基板に対向して具備される。前記カラーフィルター層は、前記第2絶縁基板上に提供され、前記画素領域に一対一に対応する色画素を含み、前記色画素はレッド、グリーン、ブルー、及びホワイト色画素でなされる。前記パターンリターダは、前記第2絶縁基板を介して前記第1絶縁基板に対向して提供され、前記第1及び第2絶縁基板を透過する光を互いに異なる方向の偏光軸を有する2種の光に偏光する。ここで、1つの色情報を示す単位画素は前記列方向に連続する第1〜第4画素に定義され、前記第4画素に前記ホワイト色画素が対応する。
前記表示装置は、2次元映像が表示される第1モード又は3次元映像が具現される第2モードに駆動され、前記画素に前記第1モードで2次元映像信号を印加し、前記第2モードで3次元映像信号を印加する駆動回路を更に含む。ここで、前記第2モードでは前記第4画素がブラックを表示するように前記第4画素にブラック映像信号が印加される。
【0007】
本発明の他の実施形態による表示装置において、前記カラーフィルター層は、前記第2絶縁基板上に提供され、前記画素領域に一対一に対応する色画素を含み、前記色画素はレッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンタ、及びイエロー色画素でなされ得る。この時、1つの色情報を示す単位画素は各々連続する第1〜第3行と互いに連続する第1及び第2列とを有する3×2行列に配列された第1〜第6画素として定義され、前記第1〜第6画素の各々は前記色画素の中の各々異なるいずれか1つが対応し得る。
前記表示装置は、2次元映像が表示される第1モード又は3次元映像が具現される第2モードに駆動され、前記画素に前記第1モードで2次元映像信号を印加し、前記第2モードで3次元映像信号を印加する駆動回路を更に含む。ここで、前記第2モードでは前記第3列の画素がブラックを表示するように前記第3列の画素にブラック映像信号が印加される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の表示装置によれば、色再現率が高くて輝度が高い2次元及び3次元映像を具現することができ、特に3次元映像具現の時にクロストーク欠陥が減少した高品質の映像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態による表示装置の平面図である。
【図2】図1の単位画素部分を示した平面図である。
【図3】図2のI−I’線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による表示装置における第2モードに駆動される時の3次元映像が表示される原理を示した概念図である。
【図5】本発明の第1実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【図7】一般的な表示装置における第2モードに具現された時の使用者に視認される画像を概念的に示した図である。
【図8】本発明による表示装置における第2モードに具現された時の使用者に視認される画像を概念的に示した図である。
【図9】本発明の第2実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【図10】本発明の第2実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【図11】本発明の第3実施形態による表示装置の平面図である。
【図12】図8の単位画素部分を示した平面図である。
【図13】本発明の第3実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【図14】本発明の第3実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【図15】本発明の第4実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【図16】本発明の第4実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示して本文で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定な開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物又は代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0011】
図1は、本発明の第1実施形態による表示装置の平面図であり、図2は、図1の単位画素部分を示した平面図であり、図3は、図2のI−I’線に沿う断面図である。
【0012】
本発明の第1実施形態による表示装置は、2次元映像が表示される2次元映像モード(以下、第1モードと称する)に駆動されるか、又は3次元映像が表示される3次元映像モード(以下、第2モードと称する)に駆動されるので、先ず表示装置の構造について説明した後、表示装置が3次元映像を表示する原理について説明する。
【0013】
図1を参照すると、表示装置は、映像を表示する表示パネルDP、表示パネルDPに隣接して提供された印刷回路基板PCB、及び表示パネルDPと印刷回路基板PCBとを電気的に連結させるテープキャリヤーパッケージTCPを含む。
【0014】
表示パネルDPは映像を表示する。表示パネルDPは、複数の画素PXLを有する表示パネルとして、例えば、液晶表示パネル(liquid crystal display panel)、有機電界発光表示パネル(organic light emitting display panel)、電気泳動表示パネル(electrophoretic display panel)、エレクトロ・ウェッティング表示パネル(electrowetting display panel)、MEMS表示パネル(microelectromechanical system display panel)等の多様な表示パネルであり得る。本実施形態では液晶表示パネルを例として説明する。
【0015】
表示パネルDPは、第1基板SUB1、第1基板SUB1と対向する第2基板SUB2、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に介在する液晶層LC、及び第2基板SUB2上に提供されるパターンリターダ(pattern retarder)PTRを含む。
【0016】
第1基板SUB1は、第1絶縁基板INS1、複数のゲートラインGL、複数のデータラインDL、複数の画素PXL、及びゲート駆動回路GDVを含む。
【0017】
第1絶縁基板INS1は一対の長辺と一対の短辺とを有する直四角形状で提供される。第1絶縁基板INS1は、複数の画素PXLが提供されて映像を表示する表示領域DAと、表示領域DAに隣接して映像が表示されない第1及び第2非表示領域NDA1、NDA2とに区分される。第1非表示領域NDA1は、ゲートラインGLの一端部に隣接する領域として、第1絶縁基板INS1の短辺の中の1つに隣接する。第2非表示領域NDA2は、データラインDLの一端部に隣接する領域として、第2絶縁基板INS2の長辺の中の1つに隣接する。
【0018】
表示領域DAは、画素PXLに一対一に対応して提供されて行列形態に配列された複数の画素領域PAに分けられる。ここで、行列の行方向D1は第1絶縁基板INS1の長辺の長さ方向と平行であり、従って第1絶縁基板INS1は行方向D1の長さが列方向D2の長さより長い。
【0019】
ゲートラインGLは第1絶縁基板INS1上に行方向D1に延長されて形成される。データラインDLは行方向D1と交差する列方向D2に延長される。データラインDLはゲートラインGL等が形成された第1絶縁基板INS1上にゲート絶縁膜GIを介して提供される。
【0020】
複数の画素PXLは画素領域PAに対応して具備される。各画素PXLは、ゲートラインGLの中の対応する1つとデータラインDLの中の対応する1つとに連結される。複数の画素領域PAは多様な形態に定義され、例えば複数の画素領域PAは第1絶縁基板INS1上に具備された複数のゲートラインGLと複数のデータラインDLとによって定義される。
【0021】
画素PXLは列方向D2より行方向D1に長い横画素構造でなされる。このような横画素構造において、列方向D2に順次的に具備される第1〜第4画素PXL1〜PXL4が1つの色を表現する単位画素P_UNTに定義される。言い換えると、単位画素P_UNTは4×1行列形態の第1〜第4画素PXL1〜PXL4に定義され、従って表示領域DAは行列形態に配列された単位画素P_UNTを含む。
【0022】
各画素PXLは薄膜トランジスターTFT及び薄膜トランジスターTFTに連結された画素電極PEを含む。薄膜トランジスターTFTは、ゲート電極GE、半導体層SM、ソース電極SE、及びドレーン電極DEを含む。
【0023】
ゲート電極GEはゲートラインGLから突出して提供される。半導体層SMはゲート絶縁膜GIを介してゲート電極GE上に提供される。ゲート絶縁膜GIはゲートラインGLとゲート電極GEとが形成された第1絶縁基板INS1の全面に提供されてゲートラインGLとゲート電極GEとをカバーする。半導体層SMはゲート絶縁膜GI上に提供された活性層ACTと活性層ACT上に提供されたオーミックコンタクト層OHMとを含む。ソース電極SEはデータラインDLから分岐されて提供され、ドレーン電極DEはゲート電極GEを介してソース電極SEと離隔されて提供される。ソース電極SEとドレーン電極DEとは、平面上で見る時、ゲート電極GEと少なくとも一部が重畳する。
【0024】
画素電極PEは保護層PRTを介してドレーン電極DEに連結される。保護層PRTはドレーン電極DEの一部を露出するコンタクトホールCHを有し、画素電極PEはコンタクトホールCHを通じてドレーン電極DEの一部と接触する。
【0025】
ゲート駆動回路GDVは第1非表示領域NDA1に具備される。ゲート駆動回路GDVはゲートラインGLに連結されてゲートラインGLにゲート信号を順次的に出力する。ゲート駆動回路GDVは第1絶縁基板INS1上に直接的に形成される多数の非晶質シリコンタイプのトランジスターでなされ得る。ゲート駆動回路GDVは第1絶縁基板INS1に画素PXLを形成する薄膜工程を通じて画素PXLと同時に形成され得る。このように、ゲート駆動回路GDVが第1基板SUB1に集積されることによって、表示装置からゲート駆動回路GDVが内装された駆動チップが除去され、その結果として表示装置の生産性が向上し、全体的なサイズが減少する。
【0026】
一方、第2基板SUB2は、第1絶縁基板INS1と対向して結合される第2絶縁基板INS2、複数の色画素を含むカラーフィルター層CF、色画素の間に具備されたブラックマトリックスBM、及びカラーフィルター層CFとブラックマトリックスBM上に具備された共通電極CEを含む。
【0027】
カラーフィルター層CFは複数の画素領域PAに一対一に対応する複数の色画素でなされる。色画素は、レッド色画素R、グリーン色画素G、ブルー色画素B、及びホワイト色画素Wを含む。色画素の中で、レッド、グリーン、及びブルー色画素R、G、Bは第1画素PXL1〜第3画素PXL3の中の各々異なるいずれか1つに対応する。例えば、本発明の第1実施形態では、第1画素PXL1はレッド色画素R、第2画素PXL2はグリーン色画素G、及び第3画素PXL3はブルー色画素Bに対応し、本発明の他の実施形態では、第1画素PXL1はブルー色画素B、第2画素PXL2はレッド色画素R、及び第3画素PXL3はグリーン色画素Gに対応する。ホワイト色画素Wは第4色画素に対応する。
【0028】
ここで、本発明の一実施形態では、カラーフィルター層が第2絶縁基板上に形成された構造を一例として図示したが、これに限定されるものではない。例えば、図示していないが、カラーフィルター層が、所謂“カラーフィルターオンアレイ(COA:color filter on array)”構造のように第1絶縁基板上に形成されることは当業者に明確である。
【0029】
パターンリターダPTRは、第2基板SUB2上に提供され、詳細には第2絶縁基板INS2を介して第1絶縁基板INS1に対向して提供される。パターンリターダPTRは接着剤等により第2絶縁基板INS2上に付着される。パターンリターダPTRは、第1モードでは表示パネルDPからの光をそのまま透過させ、第2モードでは表示パネルDPからの光を互いに異なる方向の偏光軸や互いに異なる円偏光方向を有する2種の光に偏光する。パターンリターダPTRは、3次元映像用で提供されるものとして、3次元映像の原理と共に後述する。
【0030】
印刷回路基板PCBは、第2非表示領域NDA2に隣接するように提供され、第1モードと第2モードとに従って表示パネルDPのゲート駆動回路GDVとデータ駆動回路DDVとに各々ゲート制御信号及びデータ制御信号を提供する。テープキャリヤーパッケージTCPは、第2非表示領域NDA2と印刷回路基板PCBとの間に提供されるものであり、第1端部が第2非表示領域NDA2に付着され、第2端部が印刷回路基板PCBに付着される。テープキャリヤーパッケージTCP上には、多数のデータラインDLへデータ信号を提供するデータ駆動回路DDVが実装される。印刷回路基板PCBから出力されたゲート制御信号はテープキャリヤーパッケージTCPを通じてゲート駆動回路GDVへ提供される。データ駆動回路DDVは印刷回路基板PCBからの第1モード又は第2モードのデータ制御信号に応答して多数のデータラインDLへ第1モード又は第2モードのデータ信号を提供する。
【0031】
上述した構造を有する表示装置において、ゲートラインGLを通じて駆動信号が提供されて薄膜トランジスターがタンオンすると、データラインDLを通じてデータ信号が画素電極PEに提供される。これによって、画素電極PEと共通電圧が印加された共通電極CEとの間には電界が形成され、電界に従って液晶が駆動される。その結果、液晶層LCを透過する光量が調節されて光量に従って映像が表示される。この時、ゲートラインGLとデータラインDLを通じて提供される駆動信号とデータ信号は第1モードと第2モードとに従って適切に変更される。
【0032】
図4は、本発明の第1実施形態による表示装置における第2モードに駆動される時の3次元映像が表示される原理を示した概念図である。説明を簡単にするために表示装置が表示パネルDPとパターンリターダPTRとを有するように簡略化して表示する。
【0033】
図4を参照すると、第2モードでは、表示パネルDPの各単位画素P_UNTに3次元フォーマットの左眼用データ信号Lと右眼用データ信号Rとが交互に印加される。例えば、奇数番目行の単位画素P_UNTには左眼用データ信号Lが印加され、偶数番目行の単位画素P_UNTには右眼用データ信号Rが印加される。従って、奇数番目行の単位画素P_UNTは左眼用イメージを表示し、偶数番目行の単位画素P_UNTは右眼用イメージを表示する。
【0034】
左眼用イメージと右眼用イメージとはパターンリターダPTRによって2つの偏光成分に分割される。パターンリターダPTRは奇数番目の単位画素P_UNTに対応する第1リターダPTR1と偶数番目の単位画素P_UNTに対応する第2リターダPTR2とを含む。第1リターダPTR1と第2リターダPTR2とは光吸収軸が互いに垂直であり、第1リターダPTR1は左眼用イメージの光で第1偏光(円偏光又は線偏光)成分を透過させ、第2リターダPTR2は右眼用イメージの光で第2偏光(円偏光又は線偏光)成分を透過させる。一例として、第1リターダPTR1は左円偏光を透過させる偏光フィルターで具現され、第2リターダPTR2は右円偏光を透過させる偏光フィルターで具現される。
【0035】
第1リターダPTR1を透過した左眼用イメージL_IMGは偏光眼鏡POL_GLの左眼を透過し、第2リターダPTR2を透過した右眼用イメージR_IMGは偏光眼鏡POL_GLの右眼を透過して最終的に使用者の目に3次元映像3D_IMGを提供する。
【0036】
図5は、本発明の第1実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図であり、図6は、本発明の第1実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図である。図5及び図6は、説明を簡単にするために各画素PXLを単純化して表示し、各画素PXLに対応する各色画素の色を共に表示する。
【0037】
図5及び図6を参照すると、本発明の第1実施形態による表示装置は複数の単位画素P_UNTが行列形態に配列される。各単位画素P_UNTは列方向D2に順次的に配列された第1〜第4画素PXL1〜PXL4を含む。第1〜第4画素PXL1〜PXL4にはレッド色画素R、グリーン色画素G、ブルー色画素B、及びホワイト色画素Wが対応する。各色画素の周囲には光漏れを遮断するためのブラックマトリックスBMが具備される。
【0038】
図5を参照すると、表示装置が第1モードに駆動されると、第1〜第4画素PXL1〜PXL4に第1モードのデータ信号が提供される。第1モードのデータ信号は第1〜第4画素PXL1〜PXL4に印加され、従って第1〜第4画素PXL4によって映像が表示される。この時、第1〜第4画素PXL1〜PXL4は、各々対応する色画素によって、レッド、グリーン、ブルー、及びホワイトの色を示し、ホワイト色画素Wに対応する第4画素PXL4は単位画素P_UNTが示す色の輝度を高くする。
【0039】
パターンリターダPTRは、表示装置が第1モードに駆動された時、第1〜第4画素PXL1〜PXL4によって具現されたイメージをそのまま透過させ、従って第1〜第4画素PXL1〜PXL4によって具現されたイメージが使用者によってそのまま視認される。
【0040】
図6を参照すると、表示装置は、第2モードに駆動される時、第1〜第4画素PXL1〜PXL4に第2モードのデータ信号を提供する。第2モードのデータ信号は左眼用データ信号と右眼用データ信号とを含む。左眼用データ信号と右眼用データ信号とは行単位に配列された単位画素P_UNTに交互に印加される。例えば、左眼用データ信号は奇数番目の単位画素P_UNTの行に印加され、右眼用データ信号は偶数番目の単位画素P_UNTの行に印加される。
【0041】
各左眼用データ信号は第1〜第4画素PXL1〜PXL4に印加される第1〜第4データ信号を含む。第1〜第3データ信号は左眼用イメージを形成するためのものである。第1〜第3画素PXL1〜PXL3は各々レッド色画素R、グリーン色画素G、及びブルー色画素Bに対応するので、第1〜第3データ信号が印加された第1〜第3画素PXL1〜PXL3は左眼用カラーイメージを形成する。
【0042】
この時、第4データ信号はブラック映像信号に該当する。従って第4画素PXL4はブラックKを示す。
【0043】
各右眼用データ信号は各左眼用データ信号と同様に、第1〜第4画素PXL1〜PXL4に印加される第1〜第4データ信号を含む。第1〜第3データ信号は右眼用イメージを形成するためのものである。第1〜第3画素PXL1〜PXL3は各々レッド色画素R、グリーン色画素G、及びブルー色画素Bに対応するので、第1〜第3データ信号が印加された第1〜第3画素PXL1〜PXL3は右眼用カラーイメージを形成する。
【0044】
この時、第4データ信号はブラック映像信号に該当する。従って第4画素PXL4はブラックKを示す。
【0045】
左眼用データ信号と右眼用データ信号とが画素PXLに印加されて左眼用イメージと右眼用イメージとが形成される時、パターンリターダPTRは左眼用イメージと右眼用イメージとを2つの偏光成分に分割する。従って、第1〜第3画素PXL1〜PXL3によって具現されたイメージが偏光眼鏡を装着した使用者に3次元的に視認される。ここで、本発明の第1実施形態によると、表示装置が第2モードに駆動される時、第4画素PXLは左眼用イメージと右眼用イメージとの間を離隔させるので、時間差(parallax)によるクロストーク(crosstalk)現像が防止される。
【0046】
図7及び図8は、各々一般的な表示装置と本発明による表示装置とにおける第2モードに具現された時の使用者に視認される画像を概念的に示した図である。図7及び図8において、説明を簡単にするために表示パネルDPとパターンリターダPTRとを単純化して図示する。また、表示パネルDPにおいて、左眼用イメージを形成する単位画素P_UNTユニットは‘L’で図示し、右眼用イメージを形成する単位画素P_UNTユニットは‘R’で図示し、左眼用イメージを形成する単位画素P_UNTユニットに対応して左眼用イメージを偏光させる第1リターダPTR1は‘L’で図示し、右眼用イメージを形成する単位画素P_UNTユニットに対応して右眼用イメージを偏光させる第2リターダPTR2は‘R’で図示する。
【0047】
図7を参照すると、表示パネルDPとパターンリターダPTRとの表面に垂直に透過する光L1は表示パネルDPの左眼用イメージを表示する単位画素P_UNTとパターンリターダPTRの第1リターダを透過して左眼用イメージを形成する。しかし、表示パネルDPとパターンリターダPTRとの表面に斜めに進行する光の中の一部L2は、表示パネルDPの左眼用イメージを表示する単位画素P_UNTを透過した後、パターンリターダPTRの第2リターダを透過することによって3次元映像のクロストーク現像が発生する。これによって、3次元映像の視認性が下がり、その結果、通常の偏光眼鏡方式に良好な画質の3次元映像を見ることができる上下の視野角が非常に狭くなる。
【0048】
図8を参照すると、表示パネルDPとパターンリターダPTRとの表面に垂直に透過する光L1は表示パネルDPの左眼用イメージを表示する単位画素P_UNTとパターンリターダPTRの第1リターダを透過して左眼用イメージを形成する。表示パネルDPとパターンリターダPTRとの表面に斜めに進行する光の中の一部L2はブラック映像を示す第4画素PXL4によって遮断される。従って、3次元映像のクロストーク現像が現れない。
【0049】
上述したように、本実施形態による表示装置は、第1モードと第2モードとで単位画素P_UNTの第4画素PXLを別々に駆動するものであり、第1モードでは表示装置によって表示される映像の輝度が高くなり、第2モードでは表示装置で発生し得るクロストークが防止される。
【0050】
また、表示装置において、横画素構造は、行方向D1より列方向D2に長い画素PXLを有する縦画素構造よりデータラインDLの個数が減少する代わりにゲートラインGLの個数が増加する。横画素構造を採用する表示装置は、データラインDLの減少によって、データ信号を出力するデータ駆動チップの個数が減少し、その結果、表示装置の生産性が向上する。反面でゲートラインGLの個数が増加するが、ゲート駆動回路GDVが第1絶縁基板INS1上に薄膜工程を通じて集積されるので、ゲートラインGLの個数が増加しても表示装置の全体チップの個数は減少する。
【0051】
これに加えて、表示装置がパターンリターダPTRを利用して3次元映像を表示する第2モードに駆動される時、表示装置は約60Hzで駆動され、このような駆動速度は第1絶縁基板INS1上に集積されたゲート駆動回路GDVによってカバーされ得る。これによって、通常のゲート信号より速いゲート信号のためのゲート駆動回路GDVのICのような別個の駆動チップが要求されないので、表示装置の製造原価が節減される。
【0052】
図9及び図10は、本発明の第2実施形態による表示装置を示した平面図であり、図9は、本発明の第2実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図であり、図10は、本発明の第2実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図である。図9と図10は、説明を簡単にするために各画素PXLを単純化して表示し、各画素PXLに対応する各色画素の色を共に表示する。
【0053】
本発明の第2実施形態による表示装置において、一部の構成要素を除外した構造は第1実施形態の構造と実質的に同一であるので、実質的に同一な部分の説明を省略し、第1実施形態と異なる構成要素を中心に説明する。そして、説明を簡単にするために上述した第1実施形態と同一な構成要素に対しては同一な図面符号を付して説明する。
【0054】
図9及び図10を参照すると、本発明の第2実施形態による表示装置は行列形態に配列された複数の単位画素P_UNTを有する。各単位画素P_UNTは列方向D2に順次的に配列された第1〜第4画素PXL1〜PXL4を含む。第1〜第4画素PXL1〜PXL4にはレッド色画素R、グリーン色画素G、ブルー色画素B、及びホワイト色画素Wが対応する。各色画素の周囲には光漏れを遮断するためのブラックマトリックスBMが具備される。
【0055】
各単位画素P_UNTにおいて、第1〜第3画素PXL1〜PXL3は各々同一な面積で具備されるが、第4画素PXL4は第1〜第3画素PXL1〜PXL3と異なる面積で提供される。図9と図10では第4画素PXL4が第1〜第3画素PXL1〜PXL3の各々より小さい面積で提供されたものを図示したが、これに限定されるものではなく、第4画素PXL4が第1〜第3画素PXL1〜PXL3の各々より大きい面積を有するように提供され得る。
【0056】
表示装置が第2モードに駆動されると、各単位画素P_UNTの第4画素PXL4がブラック映像を表示する。従って、表示パネルDPの他の画素PXLとモアレパターン(moire pattern)を発生させ得、ブラック映像を表示する第4画素PXL4の面積によって表示パネルDPを透過する光量が減少する。従って、第4画素PXL4の面積は、表示装置が第2モードに駆動された時、発生するモアレパターンや輝度低下を減少させるために適切に調節され得る。
【0057】
本発明の第2実施形態では、第4画素PXL4の面積が第1〜第3画素PXL1〜PXL3の面積と異なるように形成されたが、これに限定されるものではない。例えば、第1〜第4画素PXL1〜PXL4において、第4画素PXLではなくとも、第1〜第3画素PXL1〜PXL3の面積が各々同一な面積で具備されないこともあり得る。即ち、少なくとも第1〜第4画素PXL1〜PXL4の中の少なくとも1つの画素PXLは残りの画素PXLと異なる面積で形成され得る。例えば、第1〜第4画素PXL1〜PXL4の面積が各々異なるように提供され得、或いはブルー色画素Bに対応する第3画素PXL3の面積が最も広くて残りの第1、第2、及び第4画素PXLの面積が同一に提供され得る。第1〜第3画素PXL1〜PXL3の面積を異なるように形成する場合、特定波長に対して光透過率が低い色画素の面積を広くすることによって、色再現性を向上させ得る。
【0058】
図11は、本発明の第3実施形態による表示装置の平面図であり、図12は。図11の単位画素P_UNT部分を示した平面図である。
【0059】
本発明の第3実施形態による表示装置において、一部の構成要素を除外した構造は、第1実施形態の構造と実質的に同一であるので、実質的に同一な部分の説明を省略し、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態と異なる構成要素を中心に説明する。そして、説明を簡単にするために上述した第1実施形態と同一な構成要素に対しては同一な図面符号を付して説明する。
【0060】
図11及び図12を参照すると、本発明の第3実施形態による表示装置において、表示パネルDPは、第1基板SUB1、第1基板SUB1と対向する第2基板SUB2、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に介在する液晶層LC、及び第2基板SUB2上に提供されるパターンリターダPTRを含む。
【0061】
第1基板SUB1は、第1絶縁基板INS1、複数のゲートラインGL、複数のデータラインDL、複数の画素PXL、及びゲート駆動回路GDVを含む。
【0062】
第1絶縁基板INS1は一対の長辺と一対の短辺を有する直四角形状で提供される。第1絶縁基板INS1は、複数の画素PXLが提供されて映像を表示する表示領域DAと、表示領域DAに隣接して映像が表示されない第1及び第2非表示領域NDA1、NDA2に区分される。第1非表示領域NDA1は、ゲートラインGLの一端部に隣接する領域として、第1絶縁基板INS1の短辺の中の1つに隣接する。第2非表示領域NDA2は、データラインDLの一端部に隣接する領域として、第2絶縁基板INS2の長辺の中の1つに隣接する。
【0063】
表示領域DAは、画素PXLに一対一に対応して提供されて行列形態に配列された複数の画素領域PAに分けられる。ここで、行列の行方向D1は第1絶縁基板INS1の長辺の長さ方向と平行であり、従って第1絶縁基板INS1は行方向D1の長さが列方向D2の長さより長い。
【0064】
画素PXLは列方向D2より行方向D1に長い横画素構造でなされる。このような横画素構造においては、6つの画素PXLが1つの色を示す1つの単位画素P_UNTを定義し、単位画素P_UNTは、第1〜第3行と連続する第1及び第2列を有し、3×2行列に配列される。従って、単位画素P_UNTは、表示領域DAに行列の形態に配列された第1〜第6画素PXL1〜PXL6を含む。単位画素P_UNTにおいて、第1行の第1列と第2列の画素は各々第1画素PXL1と第2画素PXL2であり、第2行の第1列と第2列の画素は各々第3画素PXL3と第4画素PXL4であり、第3行の第1列と第2列の画素は各々第5画素PXL5と第6画素PXL6である。
【0065】
一方、第2基板SUB2は、第1絶縁基板INS1と対向して結合される第2絶縁基板INS2、複数の色画素を含むカラーフィルター層CF、色画素間に具備されたブラックマトリックスBM、及びカラーフィルター層CFとブラックマトリックスBM上に具備された共通電極CEを含む。カラーフィルター層CFは複数の画素領域PAに一対一に対応する複数の色画素でなされる。色画素は、レッド色画素R、グリーン色画素G、ブルー色画素B、シアン色画素C、マゼンタ色画素M、及びイエロー色画素Yを含む。
【0066】
色画素は第1画素PXL1〜第6画素PXLの中の各々異なるいずれか1つに対応する。本発明の第3実施形態の単位画素P_UNTにおいて、第1行の第1列と第2列の画素は各々グリーン色画素Gとレッド色画素Rとに対応し、第2行の第1列と第2列の画素は各々ブルー色画素Bとイエロー色画素Yとに対応し、第3行の第1列と第2列の画素は各々マゼンタ色画素Mとシアン色画素Cとに対応する。
【0067】
パターンリターダPTR、印刷回路基板PCB、及びテープキャリヤーパッケージTCPは、本発明の第1実施形態と実質的に同一な目的と構成を有するように提供されるので、その説明を省略する。
【0068】
上述した構造を有する表示装置において、ゲートラインGLを通じて駆動信号が提供されて薄膜トランジスターがタンオンすると、データラインDLを通じて映像信号が画素電極PEに提供され、画素電極PEと共通電圧が印加された共通電極CEとの間には電界が形成される。電界に従って液晶が駆動され、その結果、液晶層を透過する光量によって画像が表示される。この時、ゲートラインGLとデータラインDLを通じて提供される駆動信号と映像信号は第1モードと第2モードとに従って適切に変更される。
【0069】
図13は、本発明の第3実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図であり、図14は、本発明の第3実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図である。図13及び図14は、説明を簡単にするために各画素PXLを単純化して表示し、各画素PXLに対応する各色画素の色を共に表示する。
【0070】
図13及び図14を参照すると、本発明の第3実施形態による表示装置の1つの単位画素P_UNTにおいて、第1〜第6画素PXL1〜PXL6は各々グリーン、レッド、ブルー、イエロー、マゼンタ、シアンの色を示し、第1〜第6画素PXL1〜PXL6の色が混合されて1つの色を表現する。各色画素の周囲には光漏れを遮断するためのブラックマトリックスBMが具備される。
【0071】
図13を参照すると、表示装置は、第1モードに駆動される時、第1〜第6画素PXL1〜PXL6に第1モードのデータ信号を提供する。第1モードのデータ信号は、第1〜第6画素PXL1〜PXL6に印加されて、第1〜第6画素PXL6によって映像が表示される。パターンリターダPTRは、表示装置が第1モードに駆動された時、第1〜第6画素PXL1〜PXL6によって具現されたイメージをそのまま透過させ、従って第1〜第6画素PXL1〜PXL6によって具現されたイメージが使用者によってそのまま視認される。
【0072】
第1モードにおいて、単位画素P_UNTは、一般的な表示装置の色画素であるレッド色画素R、グリーン色画素G、及びブルー色画素Bに、イエロー色画素Y、マゼンタ色画素M、及びシアン色画素Cが加わるので、一般的な表示装置に比べて表現できる色の範囲が広くなり、色座標における色再現率の範囲もまた広くなる。
【0073】
図14を参照すると、表示装置は、第2モードに駆動される時、第1〜第6画素PXL1〜PXL6に第2モードゲート信号とデータ信号とを提供する。第2モードのデータ信号は左眼用データ信号と右眼用データ信号とを含む。左眼用データ信号と右眼用データ信号とは行単位に配列された単位画素P_UNTに交互に印加される。例えば、左眼用データ信号は奇数番目の単位画素P_UNTの行に印加され、右眼用データ信号は偶数番目の単位画素P_UNTの行に印加される。
【0074】
各左眼用データ信号は第1〜第6画素PXL1〜PXL6に印加される第1〜第6データ信号を含む。第1〜第4データ信号は左眼用イメージを形成するためのものである。第1〜第4画素PXL1〜PXL4はグリーン色画素G、レッド色画素R、ブルー色画素B、及びイエロー色画素Yの中の各々異なるいずれか1つに対応し、第1〜第4データ信号が印加された第1〜第4画素PXL1〜PXL4は左眼用カラーイメージを形成する。
【0075】
ここで、第5データ信号と第6データ信号とはブラック映像信号に該当する。従って第5画素PXL5と第6画素PXL6とはブラックKを示す。
【0076】
各右眼用データ信号は各左眼用データ信号と同様に、第1〜第6画素PXL1〜PXL6に印加される第1〜第6データ信号を含む。第1〜第4データ信号は右眼用イメージを形成するためのものである。第1〜第4画素PXL1〜PXL4はグリーン色画素G、レッド色画素R、ブルー色画素B、及びイエロー色画素Yの中の各々異なるいずれか1つに対応し、第1〜第4データ信号が印加された第1〜第4画素PXL1〜PXL4は右眼用カラーイメージを形成する。第5画素PXL5と第6画素PXL6はブラックKを示す。
【0077】
左眼用データ信号と右眼用データ信号とが画素PXLに印加されて左眼用イメージと右眼用イメージとが形成される時、パターンリターダPTRは左眼用イメージと右眼用イメージとを2つの偏光成分に分割する。この時、パターンリターダPTRが、左眼用イメージを偏光する第1リターダPTR1と右眼用イメージを偏光する第2リターダPTR2を含む場合、第1リターダPTR1は左眼用イメージを形成する単位画素P_UNTに対応し、第2リターダPTR2は右眼用イメージを形成する単位画素P_UNTに対応して位置する。パターンリターダPTRは、表示装置が第2モードに駆動された時、第1〜第4画素PXL1〜PXL4によって具現されたイメージを左眼用と右眼用とに偏光し、従って第1〜第4画素PXL1〜PXL4によって具現されたイメージが偏光眼鏡を装着した使用者に3次元的に視認される。
【0078】
第2モードにおいて、単位画素P_UNTは、一般的な表示装置の色画素であるレッド色画素R、グリーン色画素G、及びブルー色画素Bに、イエロー色画素Yが加わるので、一般的な表示装置に比べて表現できる色の範囲が広くなり、色座標における色再現率の範囲もまた広くなる。
【0079】
単位画素P_UNTにおいて、第1〜第4画素PXL1〜PXL4に対応する3つの色画素は、色再現率の範囲を最大化するために、レッド色画素R、ブルー色画素B、及びグリーン色画素Gであり得る。この時、第1〜第4画素PXL1〜PXL4の中の残りの1つの画素PXLは、イエロー色画素Y、マゼンタ色画素M、及びシアン色画素Cの中のいずれか1つに対応し得る。望ましくは、残りの1つの色画素は、本発明の第3実施形態のようにイエロー色画素Yに対応し得る。この場合、第3列の第5画素PXL5はマゼンタ色画素Mとシアン色画素との中のいずれか1つに対応し、第6画素PXL6はマゼンタ色画素Mとシアン色画素Cとの中の残りの1つに対応する。この場合、マゼンタ色画素Mとシアン色画素Cとがブラックに表示され、マゼンタ色画素Mとシアン色画素Cより色再現率が大きいイエロー色画素Yが映像を示す画素PXLに対応するので、残りの1つの画素PXLがマゼンタ色画素Mやシアン色画素Cに対応する時より色再現率及び輝度が高い。
【0080】
図15は、本発明の第4実施形態による表示装置における第1モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図であり、図16は、本発明の第4実施形態による表示装置における第2モードに駆動された時の表示領域DAを示した平面図である。図15及び図16は、説明を簡単にするために各画素PXLを単純化して表示し、各画素PXLに対応する各色画素の色を共に表示する。
【0081】
図15及び図16を参照すると、本発明の第4実施形態による表示装置は複数の単位画素P_UNTが行列形態に配列される。各単位画素P_UNTは第1〜第6画素PXL1〜PXL6を含み、第1〜第3行と連続する第1及び第2列を有し、3×2行列配列される。単位画素P_UNTにおいて、第1行の第1列と第2列の画素は各々第1画素PXL1と第2画素PXL2であり、第2行の第1列と第2列の画素は各々第3画素PXL3と第4画素PXL4であり、第3行の第1列と第2列の画素は各々第5画素PXL5と第6画素PXL6である。この時、1つの単位画素P_UNTにおいて、第1〜第6画素PXL1〜PXL6は、各々グリーン、イエロー、ブルー、レッド、マゼンタ、シアンの色の中の各々異なるいずれか1つの色を示し、第1〜第6画素PXL1〜PXL6の色が混合されて1つの色を表現する。各色画素の周囲には光漏れを遮断するためのブラックマトリックスBMが具備される。
【0082】
単位画素P_UNTにおいて、第1〜第3列画素PXLは第1〜3列の画素PXLに対応する色画素の種類によって各々異なる面積を有することができる。詳細には、色画素の中、外部光の透過率が低いために輝度と色再現率が下がる等の理由で、色再現率が他の色画素より相対的に低い色画素に対応する画素PXLは、残りの画素PXLより広い面積を有することができる。例えば、レッド色画素Rとブルー色画素Bはグリーン色画素Gに比べて外部光の透過率が低いので、レッド色画素Rとブルー色画素Bに対応する画素PXLの面積はグリーン色画素Gに対応する画素PXLの面積より大きくなり得る。
【0083】
図15を参照すると、表示装置は、第1モードに駆動される時、第1〜第6画素PXL1〜PXL6に第1モードのデータ信号を提供する。第1モードのデータ信号は、第1〜第6画素PXL1〜PXL6に印加されて、第1〜第6画素PXL6によって映像が表示される。パターンリターダPTRは、表示装置が第1モードに駆動された時、第1〜第6画素PXL1〜PXL6によって具現されたイメージをそのまま透過させ、従って第1〜第6画素PXL1〜PXL6によって具現されたイメージが使用者によってそのまま視認される。
【0084】
第1モードにおいて、単位画素P_UNTは、一般的な表示装置の色画素であるレッド色画素R、グリーン色画素G、及びブルー色画素Bに、イエロー色画素Y、マゼンタ色画素M、及びシアン色画素Cが加わるので、一般的な表示装置に比べて表現できる色の範囲が広くなり、色座標における色再現率の範囲また広くなる。また、外部光の透過率が異なる色画素に比べて相対的に低いブルー色画素Bの面積が広くなるので、ブルーの色再現率が高くなる。
【0085】
図16を参照すると、表示装置は、第2モードに駆動される時、第1〜第6画素PXL1〜PXL6に第2モードゲート信号とデータ信号とを提供する。第2モードのデータ信号は左眼用データ信号と右眼用データ信号とを含む。左眼用データ信号と右眼用データ信号とは行単位に配列された単位画素P_UNTに交互に印加される。例えば、左眼用データ信号は奇数番目の単位画素P_UNTの行に印加され、右眼用データ信号は偶数番目の単位画素P_UNTの行に印加される。
【0086】
第2モードに駆動された時の映像の表示方法は、第3実施形態での映像の表示方法と実質的に同一であるので説明を省略する。但し、本発明の第4実施形態の第2モードにおいて、単位画素P_UNTは、一般的な表示装置の色画素であるレッド色画素R、グリーン色画素G、及びブルー色画素Bに、イエロー色画素Yが加わるので、一般的な表示装置に比べて表現できる色の範囲が広くなり、色座標における色再現率の範囲もまた広くなる。また、レッドとブルー色画素Bの面積が広くなるので、レッドとブルーの色再現率が高くなる。
【0087】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0088】
ACT 活性層
BM ブラックマトリックス
CE 共通電極
CF カラーフィルター層
CH コンタクトホール
D1 行方向
D2 列方向
DA 表示領域
DDV データ駆動回路
DE ドレーン電極
DL データライン
DP 表示パネル
GDV ゲート駆動回路
GE ゲート電極
GI ゲート絶縁膜
GL ゲートライン
INS1 第1絶縁基板
INS2 第2絶縁基板
LC 液晶層
NDA1 第1非表示領域
NDA2 第2非表示領域
OHM オーミックコンタクト層
P_UNT 単位画素
PA 画素領域
PCB 印刷回路基板
PE 画素電極
POL_GL 偏光眼鏡
PRT 保護層
PTR パターンリターダ(pattern retarder)
PXL 画素
PXL1〜PXL6 第1〜第6画素
SE ソース電極
SM 半導体層
SUB1 第1基板
SUB2 第2基板
TCP テープキャリヤーパッケージ
TFT 薄膜トランジスター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
行列形態に配列され、列方向より行方向に長い複数の画素領域を有し、前記列方向より前記行方向に長い第1絶縁基板と、
前記各画素領域に提供され、印加された映像信号に従って映像を表示する複数の画素と、
前記第1絶縁基板に対向する第2絶縁基板と、
前記第2絶縁基板上に提供され、前記画素領域に一対一に対応する色画素を含み、前記色画素はレッド、グリーン、ブルー、及びホワイト色画素でなされるカラーフィルター層と、
前記第2絶縁基板を介して前記第1絶縁基板に対向して提供され、前記第1及び第2絶縁基板を透過する光を互いに異なる方向の偏光軸を有する2種の光に偏光するパターンリターダと、を備え、
1つの色情報を示す単位画素は前記列方向に連続する第1〜第4画素に定義され、前記第4画素に前記ホワイト色画素が対応することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
2次元映像が表示される第1モード又は3次元映像が具現される第2モードに駆動され、
前記第1モードで前記画素に2次元映像信号を印加し、前記第2モードで前記画素に3次元映像信号を印加する駆動回路を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第2モードで前記第4画素がブラックを表示するように前記第4画素にブラック映像信号が印加されることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記画素に連結されて前記行方向に延長された複数のゲートラインと、前記画素に連結されて前記列方向に延長された複数のデータラインと、を更に含み、
前記駆動回路は前記ゲートラインにゲート信号を順次的に提供するゲート駆動回路と、1つのチップでなされ、前記映像信号を前記データラインに提供するデータ駆動回路と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記ゲート駆動回路は前記第1絶縁基板の短辺に隣接して前記第1絶縁基板上に直接的に形成される多数の非晶質シリコンタイプトランジスターでなされ、前記データ駆動回路は前記表示パネルの長辺に隣接して具備され、前記ゲート信号に応答して対応する画素に前記映像信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1〜第4画素の各々は、
前記ゲートラインの中の対応するゲートラインと前記データラインの中の対応するデータラインとに電気的に連結された薄膜トランジスターと、
前記薄膜トランジスターに連結された画素電極と、
前記カラーフィルター層の上に提供された共通電極と、
前記画素電極と前記共通電極との間に提供された液晶層と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記単位画素において、前記第1〜第3画素の各々は前記レッド、グリーン、及びブルー色画素の中の各々異なるいずれか1つに対応することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1〜第3画素の各々は前記第4画素の面積より大きい面積を有することを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記パターンリターダは前記列方向に交互に配列される第1リターダと第2リターダとを含み、前記第1リターダは前記単位画素の中の奇数番目行の単位画素に対応し、前記第2リターダは前記単位画素の中の偶数番目行の単位画素に対応することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記光は前記第1リターダによって第1偏光軸を有する第1光に偏光され、前記第2リターダによって前記第1光と垂直になる第2偏光軸を有する第2光に偏光されることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−3571(P2013−3571A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−57130(P2012−57130)
【出願日】平成24年3月14日(2012.3.14)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】