説明

被覆材および表皮位置決め機構ならびにそれを用いる方法

所定の表皮表面に対する用途と共に使用するための被覆材および表皮持ち上げ機構、ならびにそれを使用する方法。表皮持ち上げ機構は、所定の形状の第1の端部分、所定の形状の第2の端部分、および第1の端部分を第2の端部分に連結する中央部分を有するストリップ材料を備える。第1の端部分および第2の端部分は各々、接着剤層を含む側を含む。上に重なる非接着性障壁層は、接着剤層の一部分と端部分の間に配置することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願:)
本出願は、2002年4月26日に出願された先行の米国出願第10/133,230号の利益を主張し、米国出願第10/133,230号は、2000年7月14日に出願された先行の米国出願第09/616,426号の利益を主張し、米国出願第09/616,426号は、2000年1月11日に出願された米国出願第09/180,572号の利益を主張し、米国出願第09/180,572号は、1997年1月17日に出願されたPCT出願番号第PCT/US97/00868号の利益を主張し、PCT出願第PCT/US97/00868号は、1996年5月10日に出願された仮出願第60/017,258号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
本発明は、全体として治癒技術および一般にそれに関連する技術に用いることができる装置に関する。より具体的には、本発明は、限定するものではないが創傷用被覆材、帯具(bandage)、薬物送達システム、表皮持ち上げ機構、ならびにヒトおよび/または動物の皮膚の表皮層を所定の方法で位置決めするための位置決め機構を含む種々の目的のために用いることができる装置に関する。従って、本発明は、医学および獣医学に用途を有するものと思われる。
【0003】
本発明の幾つかの形態は、人体内への気体の流れを向上させるための表皮持ち上げ機構および方法に関し、より具体的には、より多くの酸素が鼻腔を通じて通過することを可能にし、そのようにして肺内への酸素の流れと肺から吐き出される空気の流れとの両方を向上させるための表皮持ち上げ機構ならびに方法に関する。従って、本発明の実施形態はまた、鼻腔拡張装置とも呼ばれる一群の装置にも関する。本発明は、鼻道を通りそして肺内へ入る気体の流量が増加することを可能にするための快適かつ効果的な装置を提供する。
【0004】
さらに、創傷および/または切開の縫合もしくは洗浄の目的のために創傷の端部を合わせた状態または離した状態に保持するために人が本発明を用いることができる点で、本発明は、帯具ならびに縫合補助の分野における改善でもある。さらに、本発明の装置は、創傷または切開に薬剤あるいは抗菌剤を塗布するために用いることができる。また、本発明の幾つかの実施形態は、創傷の洗浄のような目的のための創傷部位へのアクセスを可能にしながら、創傷または火傷を無菌環境に隔離するためにも用いることができる。さらに、本発明の幾つかの実施形態は、創傷または火傷の周りの皮膚が身体の運動に伴って伸張することがないように、創傷部位または火傷部位を固定するために用いることができ、そのようにして、治癒過程における創傷に対する更なる損傷を防止し、かつ創傷もしくは火傷をより効果的に治癒することができる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(発明の概要)
本発明は、多くの用途を有する。本発明は、全体として、以下の活動を補助するための構造として説明することができる:鼻道を通じた気体(吸気および呼気)の流量を増加させるために人体の鼻梁のいずれかの側に位置する領域のような表皮の所定の領域に持ち上げ力を与えるための表皮持ち上げ機構(例えば鼻腔拡張装置);切開を開いた状態に保つのを補助するための構造;洗浄のために創傷を開いた状態に保つのを補助するための構造;創傷、火傷、または切開全体にわたって均等な圧力を印加することによって切開あるいは創傷の端部または縁部を閉じていて、きれいで、平らで、揃えられた状態に保ち、これにより処置を要する部位がきれいに治癒するかまたは縫合されて閉じられることができ、そのようにして瘢痕組織の形成を最小限に抑えるのを補助するための構造;あるいはヒトもしくは動物の表皮上の創傷または他の所望の部位に薬剤を塗布するための装置としての表皮位置決め機構。
【0006】
被覆材としての本発明の用途に関しては、本発明は一般に、第1の部分(section)と、第2の部分と、第3の部分とを備えると説明することができる。これらの3つの部分のうち、第1の部分は第2の部分に連結され、第2の部分は第3の部分に連結されている。第2の部分は、各々が第1の側を有する第1の部分および第3の部分を有する弾性材料を備える。また第1の側の所定の部分は、その上に配置された接着剤を含む。本発明の第2の部分は、所定の大きさおよび所定の形状の複数の開口部を含むことができる。
【0007】
開口部の所定の形状は所定の方法でそれぞれ互いに対して空間的に構成することができる点に注目されたい。これは、本発明の一実施形態において、第2の部分が第1と第3の部分の間に位置し、かつ好ましくは弾性材料から成っているからである。弾性材料の開口部を所定の位置に配置することにより、弾性材料が伸張される際に、弾性材料の強度を変化させることができ、かつ弾性材料全体にわたる力の分布を変化させることができる。また、開口部の形状は弾性材料が伸張される度合いに応じて変化することになるので、開口部は、第2の部分上に加えられている応力の量およびその部分が十分に伸張されたか否か、或いは過度に伸張されていないかどうかの視覚的基準を使用者に提供するために用いることができる。そのような視覚的基準は、例えば創傷に所定の量の圧力を印加することが望ましい場合には、医療関係者にとって有用であろう。
【0008】
さらに、第2の部分は、第1の縁(第2の部分が円形である場合は、構造上第2の部分の周辺の少なくとも一部分の近傍に、1つのみの環状の縁がある)および第2の縁を含む。第1の部分は、第1の縁において第2の部分に一体化または連結することができ、また第3の部分は、第2の縁において第2の部分に一体化または連結することができる。
【0009】
必ずしもそうである必要はないが、第1の部分および第3の部分は第1の層、第2の中間層、および第3の層を備える積層材であり、第3の層は接着剤を塗布された第1の側を含みかつ使用に先立ちシリコーンの剥離ライナによって保護されているのが好ましい。第2の部分は、第1の縁および第2の縁を含む。第1の部分は、第1の縁を受け入れるための、第1の部分の第1の層と第3の層との間に配置された第1の溝を含む。第2の部分は、第2の縁を受け入れるための、第2の部分の第1の層と第3の層との間に配置された第2の溝を含む。第2の中間層は、接着性材料を備える。第2の部分の第1の縁および第2の縁はそれぞれ少なくとも1つの開口部を含み、また第1の縁は第1の溝内で第2の中間層に係合しかつ接着性材料は第1の縁の開口部を通って広がり、第2の縁は第2の溝内で第2の中間層に係合しかつ接着性材料は第2の縁の開口部を通って広がる。
【0010】
第1の部分の第1と第3の層および第3の部分の第1と第3の層は、幾つかの実施形態では非弾性材料であるのが好ましい。この非弾性材料は、TYVECブランド型の材料のような任意の適した材料で作ったものでよい。
【0011】
あるいは、本被覆機構は、第1の部分が第2の部分に連結されそして第2の部分が第3の部分に連結されるように、第1の部分、第2の部分、および第3の部分を備えると説明することもできる。第1の部分および第3の部分は、弾性材料を備え、また第1の部分ならびに第3の部分は各々、第1の側を有し、かつ第1の側の所定の部分は、その上に配置された接着剤を含む。
【0012】
さらに、第2の部分は、少なくとも1つの所定の大きさの開口部を含み、かつ第1の部分および第3の部分は各々、少なくとも1つの所定の形状を備える開口部を含む。先述のとおり、所定の形状の開口部は、所定の方法でそれぞれ互いに対して空間的に構成されている。
【0013】
また、第2の部分は、少なくとも1つの縁を含むことができ、かつ第1の部分および第3の部分は各々、それぞれの縁領域を有する。第1の部分の縁は、第2の部分の縁の第1の所定の部分において第2の部分に連結されている。第3の部分の縁は、第2の部分の縁の第2の所定の部分において第2の部分に連結されている。
【0014】
好ましくは、第2の部分は、少なくとも第1の層、第2の中間層、および第3の層を備える積層材であり、第3の層は第1の側を含む。第1の部分および第3の部分は、第1の部分の縁および第3の部分の縁を含む。第1の部分の縁および第3の部分の縁の両方ともが、弾性材料からなる。第2の部分は、第1と第3の部分の縁を受け入れるために、第2の部分の縁において、第2の部分の第1の層と第3の層との間に配置された少なくとも1つの溝を含む。第2の中間層は、接着性材料を備える。第1の部分の縁および第3の部分の縁はそれぞれ、少なくとも1つの開口部を含み、かつ、第1と第3の部分の縁は、接着性材料が第1と第3の部分の縁を作り上げている材料内に形成された開口部を通って広がるように、それぞれの第1の所定の縁領域ならびに第2の所定の縁領域において、溝内で第2の中間層に係合している。本実施形態では、第2の部分の第1と第3の層は、非弾性材料を備え得る。この非弾性材料は、ポリエステルであってもよい。
【0015】
さらに、第2の部分は、創傷または火傷を空気にさらすか、もしくは視覚的に観察することができるように、少なくとも1つの開口部あるいは少なくとも1つの概ね透明な部分を含む。さらに、第2の部分は、創傷または火傷を被覆材を除去する必要なく洗浄もしくは治療することができるように、帯具の下の創傷または火傷を洗浄するための機構を含むように修正することも可能であろう。また、第2の部分の少なくとも1つの側は、コロイド型の接着剤を使用して創傷の周りに固体の殺菌剤の障壁を作り出すことによってその側が創傷を清浄な環境に隔離することができるように、もしくは医薬物質を創傷または火傷に直接塗布することができるように創傷または火傷に接触することができるように設計することもできる。
【0016】
表皮持ち上げ機構としての本発明の特徴に関しては、本表皮持ち上げ機構は、一般に、第1の側および第2の側を有する少なくとも1つのストリップ材料を備えると説明することができ、該ストリップ材料はさらに、第1の端部分ならびに第2の端部分を含む。第1の側と第2の側の間には、所定の材料で作られた1つまたはそれ以上の層があるのが好ましい。
【0017】
これらの材料層は、限定することなく、シリコーンを塗布した剥離ライナ、表皮持ち上げ機構を鼻に接着させるための接着システム、最上の材料層、およびバネ機構を含む。当然、剥離ライナは、表皮持ち上げ機構を鼻梁上に配置する前に除去される。接着システムは、被覆機構用の接着システムと同様に、感圧低アレルギー誘発性アクリル系材料または親水コロイド材料を含むことができるが、任意の適した接着システムを用いてもよい。最上層の材料は、不織材料または3ミルのポリウレタンフィルムのような多少の伸張特性を有する材料とすることができる。バネ機構は、スパンボンドポリエステル材料に積層したポリエステルフィルム(通常厚さ2ミル〜8ミルであるが、任意の適した厚さ範囲を用いてもよく、例えば、1ミル〜15ミルは代替的厚さ範囲として好適であろうが、所望の用途および耐久性に応じて任意の厚さ範囲を用いることができる)を備えることができる。このスパンボンドポリエステル材料には、感圧接着剤を塗布しても、しなくてもよい。バネ機構は、共に積層された複数の材料であることができる。
【0018】
一体となっているが、本機構は、1対の鼻ポッドおよびブリッジ部分を構成部品として有する。鼻ポッドは、鼻の両側の皮膚に結合される露出した接着性表面を含む。本装置のブリッジ部分は、それが鼻梁に当てがわれたときに鼻梁に位置する少なくとも1つの支点を有し、かつ鼻梁を跨いで位置する。
【0019】
しかしながら、本発明は本装置のブリッジ部分を鼻梁の頂点で終了してそこに接着し、単に鼻の片側に当てがうこともできることにも留意されたい。代替的に、ブリッジ部分は、単に、接着性材料を用いることによって一方の端部において装着者の頬に接続され、かつ鼻ポッドがもう一方の端部において鼻道の側部に接続されるバネ性または弾性の材料で作ったストリップとすることも可能であろう。
【0020】
鼻ポッドに関しては、接着剤層を通って最上の材料層内に作られた馬蹄形のスリットまたは切断部を含むのが好ましく、それによって、鼻に貼付されたときに、バネ作用が吸盤のような方法で均等な持ち上げ力を生成することができ、同時にスリット構造の存在によって、持ち上げ力ではなく剪断力を接着剤自体に印加し、それにより持ち上げ点から接着点まで可撓性が生成されることに留意されたい。接着剤上の持ち上げ(剥離)力を減少させることにより、接着剤と皮膚との間の結合の安定性が著しく増大し、かつ顔面の運動中における本拡張装置の可撓性を増すことができる。従って、本拡張装置は、鼻腔拡張装置以外の用途に用いる場合にさえも、装着者による活発な運動中においてさえも、快適に所定の位置に留まることになる。接着剤上の持ち上げ(剥離)力は、非接着性材料から成る同延の、上に重なる障壁層の使用によりさらに減少させることができる。非接着性の、上に重なる障壁層は、好ましくは、非接着性の領域が接着剤層とポッドの間に作り出されるように、接着性材料の一部分とポッド材料の間に配置される。
【0021】
本表皮持ち上げ機構のブリッジ部分に隣接して取り付けられた一対のフラップは、鼻梁(支点1)と接着性材料の間に別の一対の支点(支点2)を生成し、それにより鼻道の外側表皮の拡張力を増大させる。付加的な支点は、ブリッジ部分に隣接するフラップを表皮持ち上げ機構の下に折りたたむことにより達成され、それにより各フラップの接着領域を表皮持ち上げ機構のブリッジ部分の下の接着領域に接着させ、表皮持ち上げ機構を所定の位置に固定することができる。フラップは、容易に折りたためるように、ミシン目を含む。
【0022】
上に論じたように、一対のフラップは、付加的な支点を生成する。さらに、折りたたまれると、それらは、鼻梁に対してクッション性のある領域となり、表皮持ち上げ機構の下側の接着剤を覆い、従って、数時間貼付されその後除去される際に鼻梁の皮膚組織に対する不快さが解消される。
【0023】
上と下のバネ積層板が共に積層され、そして表皮持ち上げ機構が鼻に貼付されると、多層バネ装置のたわみが、単層バネよりも鼻道に対する拡張力を増大させる。1つのバネ材料層をもう1つのバネ材料層の上に追加することにより、重ね板バネ作用が生成される。支点の上で曲げられる際に上層内に伸張力が導入されるため、同じ厚さの単層バネに比較してより強いバネ作用が生成される。またさらに、1つの支点または複数の支点の上において曲げることにより、バネ作用がさらに向上する。
【0024】
さらに、下のバネに可撓性を与えるためおよび/またはポッドがそれらを貼付する鼻もしくは表皮層の不定形の表面に適合することができるように、様々なポッド構造を用いることができる。さらに、支点は、その間に弾性材料を有する2つの間隔を置いて配置されたパッド構造を使用することによって与えることができる。
【0025】
本機構の主要な利点は、人がその心拍数を増加させる身体活動に従事している際にいつでも、本機構によってより多くの酸素を肺に送達することができる点である。さらに、本機構によってより多くの空気を効果的に吐き出すことができ、その結果、吸気と呼気の両方が高められ、従って、全体的な呼吸効率が向上する。
【0026】
あるいは、本発明は、鼻道を通じた気体の流量を増大させる方法として説明することもでき、本方法は、鼻ポッドの接着性材料が鼻の両側と確実に接触するようにバネ材料を鼻梁の上で曲げることによって表皮持ち上げ機構を貼付するステップと、鼻ポッドを開放し、そうすることによってバネが機械的に鼻の表皮表面を持ち上げ、そして鼻道開口部の大きさを増大させるステップとを含む。
【0027】
あるいは、本発明は、各々が他方から独立して作用することができる2つの別個の部品(piece)を備える鼻腔拡張装置として用いることができる構造であってもよい。各部品は、少なくとも1つの鼻ポッドおよびその鼻ポッドに取り付けられた弾性の部材またはストリップを有する。弾性の部材またはストリップは、第1の端部および第2の端部を有し、鼻ポッドは、第1の端部に取り付けられている。弾性部材は、固定機構に取り付けられた第2の端部を有する。固定機構は、第1の側およびその上に含まれた接着性材料を有する。この鼻ポッドは、鼻ポッドに関して前述した構造を有する。固定機構は、弾性部材に連結された鼻ポッドを人体の鼻の鼻道周辺の外側表面または表皮に貼付することができ、かつ弾性部材が固定機構と鼻ポッドの間で収縮し、その結果鼻の側部の表皮を持ち上げ、それにより鼻腔通路の開口度を高めるように、十分な距離だけ人体の鼻の側部から離して人体の頬上の所定の領域に貼付される。
【0028】
従って、本発明は、第1の末端部品および第2の部品に連結された弾性材料を有する表皮位置決め機構とみなすことができる。第1と第2の末端部品は各々、接着性材料を含む少なくとも1つの側を有する。必ずしもそうである必要はないが、本発明の用途に応じ、末端部品のうちの少なくとも1つは固定構造体または固定機構であり、一方でもう1つの末端部品は持ち上げ用末端部品として作用するのが好ましい。
【0029】
さらに、本発明は、唯一鼻腔拡張装置としてのみ用いられる必要はなく、前述のとおり、外科的処置もしくは創傷または切開の洗浄のような医療処置の目的で創傷または切開を開いた状態に保つことによるか、あるいは、創傷の縫合を補助するためかまたはそれ自体で自然に創傷の端部を合わせて保持するかもしくは切開の端部を合わせて保持するための縫合機構として単に用いるために創傷の端部を共に密接して配置することによる、創傷および切開の処置のための表皮位置決めシステムとしても用いることができる。
【0030】
さらに、本発明の装置が創傷の上に用いられる場合、それは、帯具としての用途をも有することができる。例えば、弾性またはバネ性の材料は、創傷部位または切開部位の上にかつそれに隣接して配置された少なくとも1つの側を有する。この創傷部位または切開部位の上にもしくはそれに隣接して配置された側は、その上に塗布された医薬物質を有することができる。この医薬物質は、例えば、クロム酸亜鉛またはアルギン酸塩様カルシウムもしくはアルギン酸ナトリウムであることができ、それらの物質の各々が、それぞれ、抗菌力および凝固増強能を有する。他の医薬物質も、または非医薬物質でさえも、特定の使用者の所望の目的および結果に応じ、本発明の装置を用いて塗布することができるであろう。
【0031】
本発明の表皮位置決め機構を帯具として用いる場合、帯具構造体は、帯具構造体が少なくとも第1の端部および第2の端部を有しかつ弾性材料が第1の端部と第2の端部に連結され、さらに固定構造体が弾性材料の一部分に連結されるように帯具構造体を本発明と組み合わせることができる点に留意されたい。これが、帯具構造体に連結されていないバネ性の弾性材料の端部に少なくとも2つの固定点を提供することになろう。このようにして、固定具構造の1つを所定の位置において皮膚に接着し、そしてバネ性または弾性の材料を伸張することにより帯具構造体を創傷または切開の上に配置することができ、その後もう一方の固定構造体を別の所定の位置において皮膚に貼付することができる。このようにして、弾性材料が収縮することになり、これが帯具材料を創傷とさらに確実に接触させる効果を有することになり、それにより帯具材料の有効性を高める。所望であれば、薬用化合物を創傷または切開の表面に隣接する帯具材料の表面に塗布することもできるであろう。さらに、帯具材料は、親水性材料から成ることができる。
【0032】
そのような用途における固定構造体は、もちろん、所定の位置において弾性材料に連結された少なくとも2つの末端部品を備え、かつ、該末端部品は、それらを装着することになる表皮または皮膚に隣接する固定用末端部品の1つの側に付着された接着性材料を含むことになろう。弾性材料に関して前述したとおり、帯具構造体は、それに塗布された医薬物質を有することもできるであろう。接着性材料は、固定用末端部品の1つの側と同延の接着剤層として広がってもよく、あるいは、固定用末端部品の1つの側の所定の部分の上に広がってもよい。前の実施形態に関して論じたように、非接着性材料から成る同延の上に重なる障壁層を設けてもよい。この非接着性の上に重なる障壁層は、接着性材料の一部分と末端部品材料との間に配置されるのが好ましい。
【0033】
さらに、本発明の機構は、弾性材料または伸張可能な材料を介して接続された固定具/持ち上げ部分を有しかつ接着性表面を含む表皮持ち上げ機構として説明することも可能である。固定具/持ち上げ部分は、それが適用される場所に応じて、各部分が固定部分または持ち上げ部分として作用することができるようになっている。固定具/持ち上げ部分は、各固定具/持ち上げ部分を複数の接着性領域に分割する複数の所定の形状の切り込みまたは切断部を有する。この固定具/持ち上げ部分の複数の接着性領域への分割によって、第1の固定具/持ち上げ部分が所望の表皮位置に貼付された後に、その第1の固定/持ち上げ機構の第1の所定の部分を剥ぎ取って、複数の切断部または切り込みによって所定の形状を有する第2の所定の部分を、表皮位置上の所定の位置に残すことができるように、固定具/持ち上げ部分の接着性領域を分割することが可能となる。その後、弾性材料を介して第1の固定具/持ち上げ部分に接続された第2の固定具/持ち上げ部分を、弾性材料が所望の量だけ伸張されるように第2の所定のまたは所望の表皮位置に貼付することができる。それが第1の固定具/持ち上げ部分と実質的に同様である場合、第2の固定具/持ち上げ部分は、それを剥ぎ取って、複数の切断部または切り込みによって所定の形状を有する第2の所定の部分を、表皮位置上の所定の位置に残すことができるように表皮に貼付することができる。その結果、第1と第2の固定具/持ち上げ部分は、別個の固定点および持ち上げ点として、または別個の固定点として、もしくは別個の持ち上げ点として作用することができ、また弾性材料は、単に各点間に張力を与えるために用いても、2つの点間に位置する表皮に薬剤のような物質を塗布するために用いても、あるいは2つの点間に張力を与え、かつ物質を塗布するため等に用いてもよい。
【0034】
説明した本装置に対してマジックテープ(登録商標)式固定手段を設けることは本発明の範囲内にあることを理解されたい。一例として、マジックテープ(登録商標)式固定手段は、接着剤と組み合わせて、または手足に装置を当てがう唯一の手段として用いることができる。
【0035】
さらに、本発明は、被覆機構を用いる方法として説明することができ、その場合、本被覆機構は、第1の部分、第2の部分、および第3の部分を備え、第1の部分は第2の部分に連結され、第2の部分は第3の部分に連結され、第1の部分および第3の部分は弾性材料を備え、第1の部分および第3の部分は各々第1の側を有し、第1の側の所定の部分は、その上に配置された接着剤を含む。従って、本方法は、第1番目に、
第1の部分を表皮上の第1の所定の位置に貼付する工程と、第2番目に、第3の部分を表皮上の第2の所定の位置へ向けて引っ張る工程と、第3番目に、第3の部分を表皮上の第2の所定の位置に貼付する工程とを包含する。
【0036】
あるいは、本方法は、複数の固定構造体、処置部分、および弾性材料を備える被覆材を用いる方法として説明することもできるであろう。弾性材料は、固定構造体から処置部分まで延びる。弾性材料は、第1の連結部分において少なくとも1つの固定構造体に連結され、第2の連結部分において処置部分に連結されている。本方法は、処置部分を表皮の第1の所定の領域の上に配置する工程と、少なくとも1つの固定構造体を表皮の第2の所定の領域に貼付する工程と、もう一方の固定構造体を表皮の第3の所定の領域に貼付する工程とを包含する。
【0037】
(詳細な説明)
当業者が本発明を実施することができるようにするために、本明細書の開示内容を詳細かつ正確であるが、本明細書中に開示した物理的実施形態は、他の特定の構造に具体化することができる本発明を単に例証するものに過ぎない。好ましい実施形態を説明してきたが、その詳細は、特許請求の範囲によって定義される本発明を逸脱することなく変更することができる。
【0038】
本発明は、鼻道を通じた気体の流量を増加させるために、鼻梁のような所定の表皮領域に持ち上げ力を与えるための表皮持ち上げ機構を備えており、以下の詳細な説明では、全体を10として参照する。
【0039】
図1および図1Aを参照すると、先行技術の装置が示されている。図1に示されている先行技術の装置は現在、ミネソタ州Chanhassen所在のCNS, Inc.によって市場に出され、BREATHE RIGHTの商標の下に販売されている。同じ装置が図1Aに示されているが、図1Aの装置は本発明のフラップを含んでおり、その構造および利点を以下に詳細に論じる。
【0040】
図2に示すように、全体を参照数字10で示す本発明は、2部分から成る多層重ね板バネ20を含む。この2部分から成る多層重ね板バネ20は、一対のバネ薄板22および24を備える。各バネ薄板22および24は、スパンボンドポリエステル材料に積層した2ミル〜8ミルのポリエステルフィルムで製造されている。スパンボンドポリエステル材料は、感圧接着剤を塗布してもしなくてもよい。バネ薄板22および24は、共に積層される。
【0041】
図3に示すように、上バネ薄板24と下バネ薄板22が共に積層され、本発明10が支点26で表す鼻梁に当てがわれると、多層バネ20のたわみが、鼻道に対する開口力を単層バネよりも増大させる。
【0042】
1層のバネ材24をもう1層のバネ材22の上に追加することにより、重ね板バネ作用が生成される。支点の上で曲げられる際に上層24内に伸張力が導入されるため、同じ厚さの単層バネに比べてより強い(複合)バネ作用が生成される。さらに、支点の上で曲げることにより、さらにより強いバネ作用が生成される。
【0043】
ここで図4および図18を参照すると、本発明10の材料層は、シリコーンを塗布した剥離ライナ30、表皮持ち上げ機構10を鼻に接着させるための接着システム40、最上の材料層50、および2部分から成るバネ積層板20を含んでいる。図18に示すように、最上層50は、2つの材料層50Aおよび50Bで構成されており、それらの間にバネ24ならびに22を含んでいる。剥離ライナ30は、機構10を鼻梁上に配置する前に除去される。接着システム40は、感圧低アレルギー誘発性アクリルシステムまたは親水コロイドシステムのいずれかであり得る。最上の材料層50は、不織材料または3ミルポリウレタンフィルムのような多少の伸縮性を有する材料のいずれかであり得る。
【0044】
本発明10の好ましい実施形態を図7に示す。構造上は一体であるが、これは、構成要素として1対のポッド60およびブリッジ部分70を有する。ポッド60は、鼻の両側の皮膚に結合される露出した接着面62を含んでいる。ポッド60の構造が、下バネ22の可撓性を可能にし、鼻の凹凸のある表面に適合する。本装置のブリッジ部分70は、少なくとも1つの図3に示すような支点を有しており、そして図15に示すように、鼻梁を越えて位置する。
【0045】
図6に示すように、ポッド60は、接着剤層40を通って最上の材料層50内に馬蹄形の切断部分または切り込み64を含んでおり、それによって、鼻に貼付したときに、バネ作用が吸盤のような方法で均一な持ち上げ力を生成することができ、同時に剥離力ではなく剪断力を粘着剤自体に印加し、それにより持ち上げ点から接着点まで可撓性が生成される。この原理を図5に明示する。接着剤40上の剥離力42を減少させることにより、接着剤40と皮膚との間の結合が著しく増大し、顔面の運動中における表皮持ち上げ機構10の可撓性をより大きくすることが可能となる。剪断力は、44に示されている。
【0046】
図7に戻ってこれを参照すると、本発明10は、本発明10のブリッジ部分70に隣接して取り付けられた一対のフラップ80を含むことによりさらに改良することができる。フラップ80は、ブリッジ部分70の接着剤層40の下または上に折りたたまれると、本発明10が装着者の鼻に貼付されたときに鼻梁(支点2)とポッド60との間の線82に沿ってもう一対の支点を生成する。従って、フラップ80は、折りたたまれると、鼻道の外皮に対する拡張力を高めるように機能する。
【0047】
より具体的に説明すると、付加的支点82は、フラップ80をブリッジ部分70の下に折りたたむことにより達成され、それにより各フラップ84の接着領域がブリッジ部分70の下側に接着することが可能となり、その結果それを所定の位置に固定することができる。フラップ80は、簡単に折りたためるように、ミシン目86をさらに含んでいる。
【0048】
上に論じたように、一対のフラップ80が支点を追加する。従って、フラップ80が折りたたまれると、それらは、鼻梁のいずれかの側に位置することになる線82に沿って端部分を形成する。線82に沿った端部分の各々が、鼻梁とは別の支点として機能することになり、それにより支点の数および本発明の機械的持ち上げ力が増大する。さらに、折りたたまれた際に、それらが鼻梁に対してクッション性を有する領域となり、ブリッジ部分70の下側上の接着剤40を覆う。このため、数時間貼っておいた後に除去しても、フラップにより作り出される障壁によって接着剤が全く鼻梁と接触していないので、鼻梁上の皮膚組織に対する不快さが著しく減少するかまたは解消される。
【0049】
本発明10の材料層を図8に示す。先に述べたとおり、層は、シリコーンを塗布した剥離ライナ30、表皮持ち上げ機構10を鼻に接着させるための接着システム40、第1のバネ薄板22、第2のバネ薄板24、および最上の材料層50を含む。
【0050】
本発明10の代替的実施形態を図9〜図14に示す。図9では、ポッド60の形状は、円形ではなく長方形に示されている。図10では、馬蹄形の切断部または切り込み64が除去され、付加的なスリット66および66Aが追加されている。本実施形態では、フラップ80が上に折り重なっていないときには、スリット66Aが剥離作用を剪断作用に対して機械的に調整し、それにより所定の表皮領域の上により大きい接着力を与えることができる。さらに、本実施形態では、本発明10を部分13および15に分割するために、切断部を線100に沿って作り、それにより部分13を切り捨てて部分15を人体の鼻の片側のみに対する拡張装置として用い得る。
【0051】
図11に示す実施形態は、スリット66を含み、かつ2部分から成るポッド60をさらに含んでいる。ポッド60は、上側のポッド半分68および下側のポッド半分69を備えている。ポッドの半分68および69ならびにスリット66により、装着者の鼻上でのポッド60の可撓性をより大きくすることができる。
【0052】
図12に示す実施形態は、ブリッジ部分70の幅が拡大されている点を除き、図10に示すものと同様である。図13の実施形態は、長方形のポッド60と組み合わせてさらに幅の広いブリッジ部分70を含んでいる。付加的なスリット67も、ポッド60の外側近傍に追加されている。スリット67は、ポッド60に印加される力の方向を、剥離力(ポッド60をそれらが貼付されている表皮から剥ぎ取るようにする力)ではなく垂直の力(ポッド60をそれらが貼付されている表皮全体にわたって引っ張るようにする力)になるように変える。
【0053】
図14に描いた実施形態は、異なるポッド60の構造を同じ表皮持ち上げ機構10に用いることができるという原理を実証するものである。左側に示すポッド60は、鼻の側部により良く接着することができるように、傾斜した面を有する。
【0054】
本発明10の装着者の鼻への貼付状態を図15〜図17に示す。鼻梁上への表皮持ち上げ機構10の好ましい取り付け方法を図15に示しているが、図16では、表皮持ち上げ機構10が鼻上の高すぎる位置に貼付され、また図17では、低すぎる位置に貼付されている。しかしながら、図16および図17に示す位置は好ましくはないが、それらは、本発明10の構造が使用者に比較的広い表皮領域の上に本発明10を貼付する力を与え、その結果本発明の有効性が著しく向上するので、実質的に有効である。本発明は、図15〜図17に示す全ての位置において全体的に有効に機能することになる。
【0055】
あるいは、本発明10は、剥離ライナ30を除去するステップと、装着者の快適さに応じて図15に示すようにまたは図16および図17に示すように本発明10を配置するステップとを含む、鼻道を通る気体の流量を増大させる方法として説明することもできる。
【0056】
ここで図19を参照する。本発明10の代替的実施形態の上面図から、端部111および112を有する弾性の中央部分110を備えていることがわかる。端部111および112は、ポッド部分60に連結されている。本実施形態は、弾性部分110以外にはバネ機構を一切含んでおらず、弾性部分110がバネ機構の代わりとなっている。弾性部分110のバネ性により、弾性部材が収縮する際に2つの鼻ポッド60が共に引っ張られることになる。これが鼻梁のような支点の上で行われれば、それにより鼻道が持ち上がる結果となり、従って、図26に示すように、鼻拡張装置として用いることができる。
【0057】
さらに、図19の機構は、図24に示すように治癒の目的で創傷または切開17を閉じた状態に保持するのを補助するために、もしくは図25に示すように縫合を補助する目的で、図24および図25に示すように用いることができる。ポッド60が創傷のいずれかの側の表皮に接着し、そして弾性部材110が創傷を跨いで伸張されると、これにより弾性部材110が収縮して2つのポッド60を互いに向けて引っ張ることになり、それによって創傷が効果的な方法で閉じられる。さらに、この方法で創傷が閉じられると、外科医または治療者は、両手を自由にして創傷もしくは切開17に沿って縫合115を施すことができる。これは、大規模な創傷または切開を処置する場合に特に有用であると思われる。
【0058】
図19に示す本発明の実施形態に関しては、U形の切断部または切り込み64も図示されていることに留意されたい。先に述べたとおり、U形または馬蹄形が好ましいが、これらの切断部または切り込みは、どのような形状であってもよい。しかしながら、図19に開示した実施形態は、これらのU形または馬蹄形の切断部または切り込み64と共に機能することができるであろう。
【0059】
ここで図20を参照すると、鼻拡張装置として用いるための本発明の代替的実施形態が示されている。本実施形態には図18に示すようなバネ部分が含まれているが、それらは、図20には示していない。本実施形態は、図10の実施形態と同様の方法で機能するものであり、本発明の鼻腔拡張装置は人体の鼻19の片側にのみ貼付することもできることをもう一度例示しているにすぎない。
【0060】
ここで図21を参照すると、本発明の別の代替的実施形態が上面図で示されており、端部112においてポッド60に連結されかつ端部111において固定具120に連結された弾性部材110を示している。固定具120は、ポッド60に施された接着剤層と同じ方法でそれに施された接着剤層を有する。図21に示す本発明10の実施形態は、図23に示すように、外科的処置または洗浄の目的で切開を開いた状態にもしくは創傷を開いた状態に維持するための、あるいは図22に示すように、人体の鼻の片側にのみ貼付するための鼻腔拡張装置として用いるための用途を有する。
【0061】
図22を参照すると、ポッド60が人体の鼻19の側部に貼付されているのを見ることができ、また、固定具120を人体の顔面19Aの側部に貼付することができるように、弾性部材110が伸張されている。従って、弾性部材110は、収縮してポッド60および固定具120を互いに向けて引っ張ることになるが、固定具120が人体の顔面の実質的に静止した表皮領域上に配置されているので、運動の大部分はポッド60において生じることになり、ポッド60が貼付された表皮領域が外側へ引っ張られ、その結果鼻道が広げられる。
【0062】
図23を参照すると、図21に開示した実施形態の作用によって切開17が開いた状態に保持されているのを見ることができる。固定具120は実質的に静止した表皮領域に貼付され、弾性部材110は伸張され、ポッド60は、創傷を洗浄することができるかあるいは切開を通して外科的処置を行うことができるように創傷または切開を開いた状態に保持するために、創傷または切開のいずれかの側に配置され、そのようにして治療者の両手をこの目的のために自由にしている。
【0063】
U形の切断部64が図21に示す本発明10の実施形態に開示されていることに留意されたい。これらのU形の切断部は好ましいが、それらは、本発明を実施するのに必要であるとみなされるものではない。
【0064】
ここで図28、図29および図30を参照すると、図28は、鼻19および鼻道119を断面図で示している。図28の鼻道は開いた状態で示されているが、鼻腔拡張装置は全く使用されていない。図29に同じ断面図が示されているが、鼻19、詳細には鼻道119が、鼻道119を通る空気流が相対的に少ない状態で示されている。図30は、本発明10の鼻腔拡張装置を用いた断面図を示しており、ここでは、鼻19の鼻道119は、鼻道119を通る空気流のために十分に広がった状態に保持されている。
【0065】
明らかに、図19および図21に示す代替的実施形態も、先に開示した方法に従って実施することができるであろう。具体的に説明すると、図19の実施形態は、先に説明した構造を用いる方法として実施することができ、その方法では、図19に開示した実施形態は、最初に1つの鼻ポッド部分60を創傷17の一方の側に貼付し、そして弾性部材110を創傷17の上に伸張し、次いで鼻ポッド部分60を創傷または切開17の他方の側もしくは反対側に貼付することにより適用され、それにより創傷または切開17が閉じた状態に保持される。さらに、創傷または切開17に隣接することになる弾性部材110の表面の一部分の上に医薬物質を塗布し、そのようにして創傷の治癒を補助することができることに留意されたい。クロム酸亜鉛またはアルギン酸カルシウムもしくはアルギン酸ナトリウムのような医薬物質が、考えられるそのような化合物である。
【0066】
あるいは、図21の実施形態は、引っ張るかまたは上昇させることが所望される表皮領域にポッド60を貼付する方法に用いることもできるであろう。この表皮領域は、切開または創傷17に直に隣接する領域もしくは人体の鼻19の側部の表皮である可能性がある。弾性部材110が伸張され、固定具部分120がその接着面によって比較的静止した表皮領域に貼付され、弾性材料110が収縮し、それによりポッド60がその接着面を介して装着されている皮膚を上昇させるか引っ張るかもしくは持ち上げる。
【0067】
あるいは、図31、図32、および図33に示すように、本発明の機構は、弾性または伸張可能な材料110を介して接続されかつ接着性の表面121を含む固定具/持ち上げ部分120を有する表皮持ち上げ機構として説明することもできるであろう。固定具/持ち上げ部分120は、それが貼付される場所に応じて、各部分120が固定具部分120または持ち上げ部分120として機能することができるようになっている。固定具/持ち上げ部分120は複数の所定の形状の(例えば、図31〜図33に示すようなU形の)切り込みまたは切断部64を有しており、それらが、各固定具/持ち上げ部分120を複数の接着領域121aおよび121bに分割している。この固定具/持ち上げ部分120の複数の接着領域121への分割により、第1の固定具/持ち上げ部分123を所望の表皮位置に貼付した後にその第1の固定具/持ち上げ部分120の第1の所定の部分121cを剥ぎ取って複数の切断部または切り込み64によってあらかじめ定められた形状を有する第2の所定の部分121dを表皮位置上の所定の位置に残しておくことができるように固定具/持ち上げ部分の接着領域121を分割することが可能となる。その後、弾性材料110を介して第1の固定具/持ち上げ部分123に接続された第2の固定具/持ち上げ部分125を、弾性材料110が所望の量だけ伸張されるように、第2の所定の表皮位置または所望の表皮位置に貼付することができる。第2の固定具/持ち上げ部分125は、それが第1の固定具/持ち上げ部分123と実質的に同様である場合、それを剥ぎ取って複数の切断部または切り込み64によってあらかじめ定められた形状を有する第2の所定の部分121dを表皮位置上の所定の位置に残しておくことができるように表皮に貼付することができる。従って、第1と第2の固定具/持ち上げ部分123および125は、別個の固定点ならびに持ち上げ点として、あるいは別個の固定点として、もしくは別個の持ち上げ点として機能することができ、また弾性材料110は、単に点123と点125の間に張力を与えるために用いてもよく、あるいは2つの点の間に位置する表皮に薬剤のような物質を塗布するためにそれを用いてもよく、もしくは2つの点の間に張力を与えかつ物質を塗布するため等にそれを用いてもよい。本代替的実施形態の目的は、固定具/持ち上げ部分120がそれらの所望の位置において適切な接着を維持するように、本設計を用いて生成される複数の剪断点200の利点を活かし、所望の表皮位置に対する本実施形態の接着力を高めることである。
【0068】
ここで図35および図36参照すると、本発明の別の代替的実施形態を観察することができる。被覆構造300は、その固定具部分301および303が多層または積層材302から成り、その中央部分325がラテックスゴム321から成っている。積層材は、TYVECブランドの材料で作られた上面315を含み、下面319も同じ材料で作られているが、低アレルギー誘発性のアクリル系接着剤327が塗布され、シリコーンの剥離ライナで覆われている。固定具部分301および303は、表皮11に接着するための接着性の下層311を有する。積層材302は、溝またはスリット313を有し、その中にラテックスゴム321の縁317が係合する。縁317は、開口部304を含み、溝313は、下319から上315まで開口部304を通って広がる接着剤327を含んでいる。これが、一連の接着性開口部304を作り出し、開口部304は、開口部304を通って延びて上層315を下層319に連結するプラグとしての機能を果たし、非弾性のTYVEC材料を効果的に共に保持し、これによってラテックス材料321が効果的に溝313内に固定され、伸張された際の張力によっては容易に除去することができない。その結果、縁317は、固定部分317aにおいて固定具部分301および303に固定される。
【0069】
引き続き図35および図36を参照すると、中央部分325が接着剤327を含むラテックス321内で開口部316を介してガーゼのパッド314に結合されたTYVECブランドの材料で作られた固定部分323を含んでいるのを観察することができる。接着剤327は、プラグのような様式でパッド314から固定部分323まで延びている。これが、固定部分301および303間においてラテックス321によって懸架された帯具または被覆構造を作り出している。さらに、図51および図52によって示すように、TYVECの最上層323の形状は、長方形である必要はなく、任意の設計、例えば円形とすることができる。本実施形態が表皮11の創傷領域または他の所定の領域の上に貼付されると、ラテックス材料321が2つの固定部分301および303の間で伸張され、それによりラテックス321が重ね板バネに酷似する作用を示し、そしてパッド314を介して下方に正圧を印加する。その結果、本装置300が貼付された創傷は、それに対抗する正圧を有することになる。応急処置においては創傷に印加される圧力が出血を減少させる役に立つことになることが周知である。従って、本発明は、創傷からの出血を効果的に制限することにもなる効果的な帯具を提供する。さらに、正の下方圧力は、周囲表皮11の運動にかかわらずパッド314の創傷または他の所定の領域との接触を効果的に維持することになる。
【0070】
引き続き図35および図36を参照し、本発明の商業的利用においては使用以前には被覆構造300を比較的剛性に保つための材料を提供することが望ましいと現在考えられていることを示すために安定用ストリップ310が含まれていることに留意されたい。ストリップ310は、使用に先立ってミシン目308に沿って材料302を引き剥がすことにより除去される。ストリップ310は、隙間318によってラテックス321と分離されている。また、図36には、ラテックス321全体にわたって均等な圧力が加えられるように、本被覆構造300が貼付される際に張力緩和となると考えられる湾曲320が示されている。
【0071】
図37および図38にも示す開口部312にも留意されたい。開口部312は、ラテックス321の張力調整部分412に配置されている。ラテックス部分321に印加される張力は、開口部312の数またはそれらが存在するか否かに依存する。さらに、ラテックス321の張力調整部分412が被覆構造300を貼付するために伸張されるにつれて、開口部312が変形することになる。伸張が大きいほど、ラテックス部分321に印加される張力は大きくなる。従って、本明細書に開示した被覆構造を貼付している人間は、ラテックス部分321に印加された張力の量を視覚的に認識することができる。これにより、被覆材300または連続した被覆材300を貼付している人間は、ラテックス321の伸張によって加えられる圧力が比較的一定に保たれるような方法で被覆材300を貼付することができる。あるいは、それによって使用者が所望の治療部位全体にわたって様々な圧力を印加することになる被覆材300を貼付することができるとも言える。
【0072】
図37および図38を参照すると、弾性部分322のみが残るようにパッド314および非弾性材料323が組み込まれていない図35ならびに図36に示すものの代替的実施形態を見ることができる。
【0073】
図41および図42、ならびに図45および図46を参照すると、本発明の別の代替的実施形態が示されている。本実施形態は、2つの付加的固定具部分305および307が追加されている点を除き、図35ならびに図36に開示した実施形態と構造上は実質的に同一である。また、安定化部分323は、形状が長方形ではなく円形である。前述したように、パッド314は、安定化部分に連結されている。図40および図41は、張力調整部分412が全て同じレベルの張力を印加する必要はないこと、もしくは均等に伸張される必要はないことを示している。さらに、固定具部分301、303、305、および307は、互いに相対的に移動させることができ、その一方で、中心部分325は、所望の治療部位を覆った所定の位置に維持される。従って、肘、膝、または手のような運動に供される身体の領域の上に本発明が貼付されている際に、中央部分325は、創傷もしくは治療を施すことが所望される領域を覆ったその位置を維持することになる。
【0074】
図39および図40を参照すると、別の代替的実施形態を観察することができる。本代替的実施形態では、開口部312が除去されており、それらが任意選択的であって本発明を実施するのに必ずしも必要な構造ではないことを示している。
【0075】
さらに、図40に開示した安定化部分は、図82において、TYVECブランドの材料の最上層323、接着剤の層327、開口部304を有するラテックス321の層、および軟膏390が塗布されたパッド314で構成されることが示される。パッド314は、ラテックス321内の開口部304を通って広がる接着剤327を介して材料323に連結されている。
【0076】
図39に開示した安定化部分は、図81において、TYVECブランドの材料の最上層323、接着剤の層327、開口部304を有するラテックス321の層、およびパッド314で構成されることが示される。パッド314は、ラテックス321内の開口部304を通って広がる接着剤327を介して材料323に連結されている。
【0077】
図43および図44を参照すると、本発明の別の代替的実施形態を見ることができる。本実施形態では、4つの固定具部分がそれぞれの固定部分317aを介して連結されているのがここでもまた示されている。本実施形態では、ラテックス材料321のみが、固定具部分301、303、305、および307の間で延びる。材料を均一に伸張することができるように、ラテックス材料321内に湾曲330が設けられる。また、被覆材300の使用に先立って固定具部分303、305、307、および301を互いに接続するために、ミシン目308が設けられる。ミシン目は、被覆材300の本実施形態を用いることが所望される際に破られる。
【0078】
図47および図48を参照すると、被覆材300のラテックス部分321を複数の方向に伸張させ得るかまたは延ばし得ることが、ここでもまた示される。これが、種々の表面上での使用の融通性を可能にする。
【0079】
図49および図50を参照すると、本発明の別の代替的実施形態が開示されており、所望であれば、本明細書に開示した本発明の原理を損なうことなく開口部312を張力印加部分312aから除去し得ることを示している。
【0080】
図53を参照すると、本発明の極めて単純な型が示されている。本実施形態では、被覆材300は、2つの端部を有する一片のラテックス321から成り、該2つの端部に、固定具301および303が接着剤を用いてそれぞれ取り付けられている。ラテックス321の端部は、層315と層319との間に単純に挟み込まれている。図に示すように、一片の硬化材323がラテックス321の中央部分を跨いで接着剤で接着され、パッド314がラテックス321の下側に接着剤で接着されている。それぞれの固定具部分301および303の各々の下側には、接着剤327が塗布されている。
【0081】
図54を参照すると、被覆材300全体に一連の開口部383を追加して施した図53の実施形態が示されている。開口部383を貫通させる材料に応じて、開口部の機能が異なることになる。ラテックス321内の開口部312は、ラテックスの弾性を変えるように機能する。開口部383aは、応力点を生成し、被覆材300をその固定具301と固定具303との間でまっすぐに整合した状態に維持するのに役立つ。開口部383bにより、処置部位に空気が入ることができる。
【0082】
ここで図55、図56、図57、図58、図59、および図60を参照すると、図37および図38に開示した実施形態と類似した被覆材300の別の実施形態が開示されている。本実施形態では、ラテックス部分321全体が本質的に、開口部312を有する張力印加部分412から成る。固定具301および303は、前述したように機能する。図55のラテックス321は、図53に記載の位置に保持され、一方、図56のラテックス321は、開口部304を通って広がる接着剤327によって、図35および図36を参照して説明した位置に保持されている。図57〜図60は、縫合17aを施すためのガイドとして機能するために本実施形態を切開17の上に配置し得ること(図57参照)、または切開を開いた状態に保持するために切開17のいずれかの側に各実施形態を配置し得ること(図58参照)、もしくは静脈管307を所定の位置に保持するために開口部312を使用し得ること(図59参照)、あるいは縫合17aを施す手段を取ることなく切開17を閉じた状態に保持するために被覆材300を簡単に用いること(図60参照)を示している。
【0083】
図61〜図66および図70〜図76を参照すると、被覆材300の様々な代替的設計を見ることができる。開示した被覆材300の全てが先に開示したものと同じ原理で作動するが、これらは、本明細書に記載した本発明を逸脱することなくラテックス321および開口部312の形状を変え得ることを例証するために示される。また、パッド314および材料323の大きさならびに形状を変え得る事実も例証される。さらに、ラテックス321全体にわたって張力を均等に分布させるために、半径またはアーチ形の部分330の形状を変化させ得る。
【0084】
図67〜図69を参照すると、本発明の別の実施形態を見ることができ、この実施形態では、ラテックス321は、材料323で作った輪部分347を含んでいる。輪部分347に連結されるのは、ラテックス321および医療用途に一般に適した種類の透明なウレタン材料345であり、所望の用途に応じて、任意の適した通気性材料のような代替的材料を用いてもよい。図68によって示すように、輪部分347は、TYVECブランドの材料323、接着剤327の層、開口部304と同様の方法で機能する開口部316を有するラテックス321の層、接着剤327の別の層、TYVECブランドの材料323の別の層、透明な材料345、およびコロイド質接着剤349の層で構成されている。この構造が所望の領域の上に安定した空間351を作り出し、かつコロイド349が該領域を隔離して空間351の下の表皮11の伸張を防止し、これにより創傷または他の所望の領域が、材料345を通して観察し得る隔離された環境内に保たれる。コロイド349および材料345が、創傷を外部の感染源から隔離する。
【0085】
図85および図86を参照すると、本発明の別の代替的設計を観察し得る。本実施形態では、中央部分は、被覆材用途に一般に用いられる種類の通気性の膜372である。ミシン目308により、被覆材を切り離して複数の固定具部分301を形成し得る。膜372の引裂を防止するために、開口部373が部材372に設けられる。前述した固定部分317aが設けられる。図78および図79を参照すると、断面構造を見ることができ、該構造は、材料323の最上層、接着剤327の層、開口部304を含むラテックス321、接着剤327、材料323、接着剤327、通気性の膜372およびコロイド質接着剤349を含んでいる。被覆材300は、表皮11の所望の領域を覆い、かつ実質的にその領域を外部汚染から隔離し得る。
【0086】
ここで図83、図84、および図77を参照すると、1つの開口部370のみが存在するように通気性の膜372が除去されている点以外は図85および図86、図78ならびに図79に示すものと同じ構造が示されている。本被覆材300は、表皮の損傷した領域または火傷を負った領域を空気にさらすことが所望される場合に用途を有すると考えられる。ラテックス321のバネ作用により開口部370内の創傷または火傷を取り囲む表皮領域が下に押されることになるので、これが創傷もしくは火傷を十分に押し上げ、その結果最大限に露出されるものと思われる。
【0087】
ここで図80を参照すると、別の代替的実施形態は、通気性の膜372がIV型流体を保持するのに一般に用いられるウレタンのような密封された膜399と置き換えられている点以外は、図78に開示した構造と同様である。この膜399を貫通して延びているのは、注入口および排出口である。本被覆材300は、創傷を外部汚染から封止するために用い得るが、創傷の洗浄または薬剤の投与もしくは組織サンプルの採取にも用い得る。
【0088】
ここで図87および図88を参照すると、再封止可能なクロージャ380を示す別の実施形態が図示される。クロージャまたはジッパ380は、被覆材を二分してもよく、部分的にのみ被覆材300を横断して延びてもよい。クロージャ380は、帯具を除去しそして再び施す必要なく創傷または火傷もしくは他の領域に処置を施すことができるように備えられる。
【0089】
ここで図89〜図93を参照すると、本明細書に記載した被覆材300の種々の用途をヒトへの使用における状態で図示しているのを見ることができる。
【0090】
ここで図94〜図96を参照すると、図35〜図52および図61〜図76に開示した構造に類似した別の実施形態が示されている。図から分かるように、被覆構造300は、固定具部分301および303が多層または積層材302から成り、中央部分325が多層もしくは積層材302aから成っている。図96に詳細に見ることができるように、積層材302は、TYVECブランドの材料またはスパンシルクで作られた上面もしくは最上層315、およびシリコーンの剥離ライナ30で覆われた低アレルギー誘発性の接着剤層327から成る下面または最下層319を含んでいる。積層材302は、弾性部材321の縁317が係合する溝313をさらに含み、それにより縁317が上面層315と接着剤層327の間に配置されるのが好ましい。弾性部材321は、ラテックスゴムまたは他の適切な弾性材料で形成することができる。縁317は開口部304を含み、開口部304を通って接着剤層327が延びて上面層315に通じることができ、それにより上面層315を縁317に連結しているのが好ましい。この作用により弾性材料321が所定の位置内に効果的に固定され、それにより伸張される際の張力によっては弾性材料321を容易に除去することができなくなる。
【0091】
引き続き図94〜図96を参照すると、中央部分325が安定化部分323を含んでいるのを観察することができる。安定化部分323は、TYVCブランドの材料、スパンシルク、または任意の他の適した材料で製造することができる。安定化部分323は、接着剤層327aが開口部316を通って部分323と通じることを可能にする弾性部材321内で、開口部316を介してパッド部材314aおよび弾性部材321に結合されるのが好ましい。この作用により、安定化部分323、弾性部材321およびパッド部材314aが安定化部分323において連結され、それによりパッド部材314aが弾性部材321によって固定具部分301と303の間に吊るされる。
【0092】
安定化部分323には開口部306をさらに設けることができ、該開口部306により、パッド部材314aを通して表皮(これらの図には示さず)まで薬物または他の物質(図示せず)を容易に分散させることができる。パッド部材314aは親水性材料(図に示すような)、ガーゼ、または任意の他の適した材料で形成することができることにさらに留意されたい。またさらに、本装置が貼付される表皮表面上における剪断縮小を補助するためにシリコーンの表面材料600を任意のパッド部材表面に塗布することができることに注目することもできる。あるいは、パッド部材を全体的にシリコーンの表面材料(図示せず)と入れ替えてもよい。さらに、前述した実施形態も、パッドまたは中央部分の構造の一部として親水性材料を含むことができる。
【0093】
図94〜図96に見られる被覆構造300は障壁層500を含んでいることをさらに観察することができる。障壁層500は、接着剤層327と弾性部材321との間において、接着剤層327の少なくとも一部分の上に重なっているのが好ましい。図96に詳細に見られるように、接着剤層327は、遠位端部502および近位端部504を含んでいるのが好ましい。障壁層500は、接着剤層327の近位端部504の一部分の上に重なっているのが好ましい。障壁層500は、接着剤層327上の持ち上げ力または剥離力を減少させ、それにより、被覆構造300が貼付されそして弾性部材321が固定具部分301と303の間で伸張される際の接着剤層327と表皮(図示せず)との間の結合の安定性が増大する。先の実施形態に示すように、本実施形態が創傷または他の所定の領域に貼付されると、弾性部材321が重ね板バネとして大きく作用し、パッド部材314aを通じて下方に正圧を印加する。図94〜図96の実施形態に示す親水性パッド材料を追加して用いると、下方への正圧と組み合わされて機能し、所定の領域とのパッド部材314aの接触を効果的に維持する。
【0094】
図94〜図96に見られるように、開口部312は、弾性部材321の張力調整部分412内に配置することができる。他の実施形態に関して前述したように、被覆構造300を貼付するために弾性部材321の張力調整部分412が伸張されるにつれて、開口部312が変形することになる。伸張が大きいほど、弾性部材321に印加される張力が大きくなる。このようにして弾性部材321に印加される張力の量を認識することができ、被覆材を貼付している人間が圧力を比較的一定に保つことが可能となる。
【0095】
ここで図97〜図100を参照すると、本発明の別の実施形態を見ることができる。図94〜図96に見られる実施形態と同様に、これらの図に見られる被覆構造300aは、固定具部分301aおよび303aが多層または積層材302から成り、中央部分325が多層または積層材302aから成っている。しかしながら、図99に詳細に見られるように、固定具部分301aは、複数のループ部材506を含んでいる。固定具部分303aは、固定具部分301a上のループ部材506に留めるように配列されたフック部材508を有する少なくとも1つの側方に延びる部分510を含んでいるのが好ましい。この配列により、図100に見られるように、被覆構造300aを容易に手足12に装着することができ、かつ、使用者が、皮膚表面から接着剤層を除去することなく、創傷を点検または洗浄することができる。図99に詳細に見ることができるように、固定具部分301aにおける積層材302は、TYVECブランドの材料、スパンシルク、または類似の材料で作られた上面または最上層315を含んでいる。言及したように、上面315は、複数のループ部材506を含んでいる。下面または下層319は、シリコーンの剥離ライナ30で覆われた低アレルギー誘発性の接着剤層327から成っている。固定具部分303aにおける積層材302は、固定具構造301aのそれに類似した上面層を含んでいるが、固定具構造301a上のループ部材506に留めるように配列されたフック部材508を有する側方に延びる部分510を含んでいる。側方に延びる部分は、縫合、接着剤のような通常の手段により、または、図に示すように、固定具構造301a上の対応するループ部材により、上面315に取り付けることができる。さらに、固定具部分303aにおける積層材302は、固定具部分301aにおいて示す剥離ライナで覆われた接着剤層ではなく、接着剤層327を介して取り付けられたTYVCブランドの材料、スパンシルク、または任意の他の適した材料で作られた下面319を含んでいるのが好ましい。固定具構造301aおよび303aにおける積層材は、図94〜図96の実施形態に関して論じたように、弾性部材321の縁部が係合する溝313を含んでいるのが好ましい。
【0096】
図94〜図96の実施形態と同様に、図97〜図100に示す装置は、障壁層500をさらに含むことができる。障壁層500は、固定具部分301aにおいて接着剤層327の近位端部504の一部分の上に重なっているのが好ましい。
【0097】
図101〜図104には、別の代替的実施形態の被覆構造300bを見ることができる。図97〜図100に示す実施形態におけるように、図101〜図104の装置には、複数のループ部材506およびフック部材508が設けられている。しかしながら、図に見られるように、固定具部分301aおよび303aにおける積層材302には、前述した接着剤層ではなく、TYVCブランドの材料、スパンシルク、または任意の他の適した材料で作られた下面319が設けられている。この配列により、長期に及ぶ使用の間に敏感な貼付部位に対して刺激物となる可能性がある接着剤を使用せずに、被覆構造300bを表皮(図示せず)に固定することが可能となる。
【0098】
ここで図103および104を参照すると、被覆構造300aの別の代替的実施形態を見ることができる。図に示すように、図35を参照して先に開示した装置が示されているが、接着剤層327の一部分と同延でかつその上に重なる非接着性の障壁層500を含んでいる。本装置はさらに、親水性材料から成るパッド部材314aを含んでいる。そういうものとして示してはいないが、本装置は障壁層500を組み込んで製造することができる一方でガーゼのような任意の通常の材料で作られたパッド部材314を含んでいることを理解されたい。
【0099】
図105および図106に示すのは、図53に関して先に開示した装置であると分かる別の代替的実施形態である。本実施形態では、被覆材300aは、ラテックスのような、固定具310aおよび303bがそれぞれ取り付けられた2つの端部を有する一片の弾性部材321から成っている。弾性部材321の端部は、上面部材315と下面層319の間に単に挟み込まれている。安定化部分の部材323は、弾性部材321の中央部分325を跨いで接着されており、またパッド部材314aは、弾性部材321の下側に接着されている。図に示すように、本装置には、先の実施形態に関して論じたような障壁層500をさらに設けてもよい。障壁層は、接着剤層327の近位端部部分504において、接着剤層327と弾性部材321の間に配置されるのが好ましい。パッド部材314aは、示されるように親水性の材料で製造してもよく、任意の他の適した材料で製造してもよい。
【0100】
図107および図108に見られるのは、被覆機構300aの別の実施形態であるが、図55〜図60に開示した実施形態に類似している。本実施形態では、弾性部材321全体が本質的に、開口部312を有する張力印加部分412から成っている。様々な構成要素が前述したように機能するが、本装置は、非接着性障壁層500の特徴を含んでいる。図95〜図106に関して説明したように、障壁層500は、接着剤層327の近位端部部分504において接着剤層327と弾性部材321の間に配置されるのが好ましい。
【0101】
図109〜図113は、多層パッド部材314aを含む代替的実施形態および前述したように接着剤層327と弾性部材321の間に障壁層500を使用している例を示している。
【0102】
上述のことは、本発明の原理を例証したものに過ぎないとみなされる。さらに、数多くの修正および変更が容易に当業者の脳裏に浮かぶであろうことから、本発明を図示しかつ説明した厳密な構成および働きに限定することは望まれない。好ましい実施形態を説明してきたが、その詳細は、特許請求の範囲によって定義される本発明を逸脱することなく変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】図1は、先行技術による鼻用ストリップの上面図である。
【図1A】図1Aは、本発明のフラップを含む図1の先行技術による鼻用ストリップの上面図である。
【図2】図2は、弛緩した多層バネの側面図である。
【図3】図3は、支点の上で湾曲した張力をかけた多層バネの側面図である。
【図4】図4は、層状の構成要素を示す表皮持ち上げ機構の側面図である。
【図5】図5は、矢印が垂直の力および剥離力を示す表皮持ち上げ機構の概略側面図である。
【図6】図6は、表皮持ち上げ機構の端部分の上面図である。
【図7】図7は、表皮持ち上げ機構の下面図である。
【図8】図8は、表皮持ち上げ機構の主要な層を示す側面図である。
【図9】図9は、表皮持ち上げ機構の代替的実施形態の上面図である。
【図10】図10は、表皮持ち上げ機構の代替的実施形態の上面図である。
【図11】図11は、表皮持ち上げ機構の代替的実施形態の上面図である。
【図12】図12は、表皮持ち上げ機構の代替的実施形態の上面図である。
【図13】図13は、表皮持ち上げ機構の代替的実施形態の上面図である。
【図14】図14は、表皮持ち上げ機構の代替的実施形態の上面図である。
【図15】図15は、鼻梁上に適切に配置された表皮持ち上げ機構を示す側面図である。
【図16】図16は、鼻梁上の高すぎる位置に不適切に配置された表皮持ち上げ機構を示す側面図である。
【図17】図17は、鼻梁上の低すぎる位置に不適切に配置された表皮持ち上げ機構を示す側面図である。
【図18】図18は、本発明の好ましい実施形態の分解図である。
【図19】図19は、弾性ストリップを含む本発明の代替的実施形態の上面図である。
【図20】図20は、人間の鼻の片側のみに対する用途または表皮層の所定の部分を持ち上げるための用途を有する実施形態を示す本発明の代替的実施形態の上面図である。
【図21】図21は、人間または動物の表皮の選択された領域に貼付するための、ポッドに連結された第1の端部および固定機構に連結された第2の端部を有する弾性部材を示す本発明の代替的実施形態の上面図である。例えば、固定機構は人間の頬に貼付され、そしてポッドは、鼻道の開口度を高めるために人体の鼻の表皮に貼付することができる。
【図22】図22は、人間の頬に貼付された固定機構および人体の鼻の片側に貼付されたポッドを有する図21の実施形態を示す側面図である。
【図23】図23は、切開を開いた状態に保持するために用いられている図21の実施形態を示す上面図である。
【図24】図24は、切開を閉じた状態に保つために用いられている図19の実施形態を示す上面図である。
【図25】図25は、切開に縫合を加えるために切開の両端部が適切に整合された状態に保たれた、切開を閉じた状態に保つために用いられている図19の実施形態を示す上面図である。
【図26】図26は、呼吸を高めるために鼻腔拡張装置として人体の鼻に用いられている図21または図19の実施形態を示す側面図である。いずれも用いることが可能であるが、この目的に対しては、図19の実施形態が図21の実施形態より好ましいと考えられる。
【図27】図27は、人間の鼻を概略的に示す斜視図である。
【図28】図28は、鼻をいずれの鼻腔拡張装置も存在しない状態で示す図27の鼻の断面図である。
【図29】図29は、鼻を相対的に少ない空気が鼻道を通って流れる状態で示す図27の鼻の断面図である。
【図30】図30は、鼻道を通る相当な空気流を示す、本発明の鼻腔拡張装置を貼付した図27の鼻の断面図である。
【図31】図31は、本発明の別の代替的実施形態の上面図である。
【図32】図32は、製造されることになるであろう実施形態として示す本発明の追加の実施形態案の上面図であり、接着剤を露出させるために除去され、次いで後方に曲げられそして図33に示すように貼付された領域を示す。
【図33】図33は、表皮表面に貼付された図32に示す実施形態の上面図であり、剪断点、接着剤、および弾性材料または伸張可能材料を示す。
【図34】図34は、図19に示す実施形態に対する代替的構造の上面図である。
【図35】図35は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図36】図36は、図35に開示した実施形態の上面図である。
【図37】図37は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図38】図38は、図37に開示した実施形態の上面図である。
【図39】図39は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図40】図40は、図39に開示した実施形態の上面図である。
【図41】図41は、本発明の一実施形態を本実施形態の2つの見方を重ね合わせることによって示す本発明の別の実施形態の上面図であり、透視線は、ラテックス部分が伸張されることなく静止している実施形態を示し、実線は、ラテックス部分が伸張されている一方で、不均一な張力が様々な固定具部分に印加されているが、中心部分または第2の部分が治療部位を覆った位置を維持していることを示している。
【図42】図42は、図41に示す実施形態の上面図であり、第2の中央部分を配置することができる方法および中心部分に印加される応力または圧力を調整するために配置された様々な固定部分を示している。
【図43】図43は、本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図44】図44は、図43に開示した実施形態の上面図である。
【図45】図45は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図46】図46は、図45に開示した実施形態の上面図である。
【図47】図47は、本発明の特定の実施形態において力を2つの方向に分配することができる方法を示す上面図である。
【図48】図48は、本発明の特定の実施形態において力を4つの方向に分配することができる方法を示す上面図である。
【図49】図49は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図50】図50は、図49に開示した構造の上面図である。
【図51】図51は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図52】図52は、図51に開示した構造の上面図である。
【図53】図53は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図54】図54は、図53に開示した構造に対する代替的実施形態の上面図である。
【図55】図55は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図56】図56は、図55に示す代替的構造の代替的実施形態の上面図である。
【図57】図57は、創傷の切開の上に貼付され、そして創傷を縫合するためのガイドとしての機能を果たしている図55に開示した構造を示す上面図である。
【図58】図58は、創傷を開いた状態に保持するために用いられている図55に開示した構造の2つを示す上面図である。
【図59】図59は、静脈管を導きかつ該管を所定の位置に保持するために用いられている図55に開示した構造を示す斜視図である。
【図60】図60は、創傷または切開の縁部を合わせて保持している図55に開示した構造を示す上面図である。
【図61】図61は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図62】図62は、図61に開示した構造の上面図である。
【図63】図63は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図64】図64は、図63に開示した構造の上面図である。
【図65】図65は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図66】図66は、図65に開示した構造の上面図である。
【図67】図67は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図68】図68は、図69の線68−68から取った図である。
【図69】図69は、図67に開示した構造の上面図である。
【図70】図70は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図71】図71は、図70に開示した構造の上面図である。
【図72】図72は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図73】図73は、図74に開示した構造の上面図である。
【図74】図74は、本発明の別の代替的実施形態の上面図である。
【図75】図75は、本発明の別の代替的構造の斜視図である。
【図76】図76は、図75に開示した構造の上面図である。
【図77】図77は、図84の線77−−77から取った断面図である。
【図78】図78は、図86の線78−78から取った断面図である。
【図79】図79は、図86の線79−79から取った断面図である。
【図80】図80は、創傷を洗浄するかまたは所定の領域に薬物を送達するために用いることができる注入口および排出口の使用を示す、図86に開示した構造に類似した構造の断面図である。
【図81】図81は、図39の線81−81から取った図である。
【図82】図82は、図40の線82−82から取った図である。
【図83】図83は、本発明の別の代替的実施形態の上面図である。
【図84】図84は、図83に開示した本発明の代替的構造の斜視図である。
【図85】図85は、本発明の別の代替的実施形態の上面図である。
【図86】図86は、図85に開示した本発明の代替的構造の斜視図である。
【図87】図87は、本発明の別の代替的実施形態の上面図である。
【図88】図88は、本発明の別の代替的実施形態の上面図である。
【図89】図89は、高度の運動を免れない人体の領域上に図70に開示した実施形態を用いることができる方法を示す図である。
【図90】図90は、本発明の別の代替的実施形態を高度の運動を免れない人体の領域上に用いることができる方法を示す図である。
【図91】図91は、本発明の別の代替的実施形態を鼻腔拡張装置として用いることができる方法を示している。
【図92】図92は、図91に示す本発明の代替的実施形態を鼻腔拡張装置として用いることができる別の方法を示している。
【図93】図93は、この場合は人体の耳の皮膚弁である皮膚弁を所定の位置に保持するために図91に示す実施形態を用いることができる方法を示している。これは、他の方法では皮膚のひだまたは皮膚弁によって遮られ、従ってその領域上での作業が困難もしくは煩雑となる可能性のある領域へ容易にアクセスすることが所望される場合に有用である。
【図94】図94は、本発明の一実施形態の斜視図であり、親水性のパッド材料を示している。
【図95】図95は、図94に示す装置の上面図である。
【図96】図96は、図94および図95に示す装置の断面図であり、図95の線96−96に沿って取ったものである。
【図97】図97は、図94〜図96の装置と類似した装置の斜視図であるが、接着性固定手段と組み合わせたマジックテープ(登録商標)式留め具を示している。
【図98】図98は、図97に示す装置の上面図である。
【図99】図99は、図97〜図98に示す装置の断面図であり、図98の線99−99に沿って取ったものである。
【図100】図100は、人体の手足の周りに使用されている図97〜図99に示す装置を示している。
【図101】図101は、図97〜図100に示すものに類似した装置の上面図であるが、先の図面に示した付加的接着性取り付け手段が存在しないマジックテープ(登録商標)式留め具の使用を示している。
【図102】図102は、図101に示す装置の断面図であり、その線102−102に沿って取ったものである。
【図103】図103は、障壁層を示す一実施形態の上面図である。
【図104】図104は、図103に示す装置の断面図であり、その線104−104に沿って取ったものである。
【図105】図105は、障壁層を含む別の実施形態の斜視図である。
【図106】図106は、図105に見られる装置の断面図であり、その線106−106に沿って取ったものである。
【図107】図107は、障壁層を含む別の実施形態の上面図である。
【図108】図108は、図107に見られる装置の断面図であり、その線108−108に沿って取ったものである。
【図109】図109は、障壁層を含む別の実施形態の上面図である。
【図110】図110は、図109に見られる装置の断面図であり、その線110−110に沿って取ったものである。
【図111】図111は、本発明の一実施形態の分解図であり、複数の障壁層を示している。
【図112】図112は、表皮上の所定の位置にある図111に見られる実施形態の透視図である。
【図113】図113は、図112のそれと同様の図であるが、障壁ストリップをより明確に示すためにアーチ形の位置に置いた装置を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の鼻梁のいずれかの側に位置する表皮領域を含む所定の領域の上に持ち上げ力を与える、人間の鼻に使用および適用するための表皮持ち上げ機構であって、該表皮持ち上げ機構は、
第1の側および第2の側を有する可撓性材料で作られた少なくとも1つのストリップを備え、該ストリップは、第1の端部分および第2の端部分ならびに中央部分をさらに含み、
該ストリップ材料の該第1の側は、接着性材料を含み、
該第1の端部分および該第2の端部分は各々、該鼻梁の各側に隣接して位置する表皮の所定の部分を覆うように配置することができ、
該ストリップ材料は、それを通って延びる複数の弾力性を有するバネ構造を含み、
該中央部分は、第1の縁部および対向して配置された第2の縁部を含み、
該中央部分の該第1の縁部および該第2の縁部は、それらに一体化したフラップ機構を含み、
それにより、該フラップ機構は、該ストリップ材料の該第1の側の中央部分を覆うために該ストリップ材料の該第1の側の上に折りたたむことができる、
表皮持ち上げ機構。
【請求項2】
前記接着性材料は、親水コロイドの非刺激性接着剤である、請求項1に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項3】
請求項1の表皮持ち上げ機構は、前記鼻梁と組み合わせて用いるように適合され、
該鼻梁は、支点を提供する、請求項1に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項4】
前記第1の端部および前記第2の端部は、少なくとも前記ストリップ材料の前記第1の側を通って延びる複数のスリットを有する、請求項1に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項5】
前記スリットは、U形を有する、請求項4に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項6】
前記複数の弾力性を有するバネ構造は、互いに積み重ねられた少なくとも2つの板バネ構造から成る積層バネ機構を備える、請求項1に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項7】
前記フラップ構造は、前記第1の側の上に折りたたまれ、かつ支点が生成される、請求項1に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項8】
前記ストリップの前記第1と第2の端部分のうちの少なくとも1つは所定の形状を有する、請求項1に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項9】
前記第1と第2の端部分のうちの少なくとも1つの形状は実質的に三角形である、請求項8に記載の表皮持ち上げ機構。
【請求項10】
所定の表皮表面に対する用途と共に用いるための表皮持ち上げ機構であって、該表皮持ち上げ機構は、
所定の形状の第1の端部分、所定の形状の第2の端部分、および該第1の端部分を該第2の端部分に連結する中央部分を有するストリップ材料を備え、
該第1の端部分および該第2の端部分は各々、接着性材料を含む側を有し、
該第1の端部分と該第2の端部分の少なくとも1つの側は、それを通って延びる複数のスリット構造をさらに含み、
該側は、周縁構造を含み、
該スリット構造は、実質的に該周縁構造の所定の部分内に配置されている、
表皮持ち上げ機構。
【請求項11】
鼻梁のいずれかの側に位置する表皮の所定の領域の上に持ち上げ力を与えるための表皮持ち上げ機構を用いて人間の鼻の鼻道を通じた人体の内外への空気の流れを改善する方法であって、該表皮持ち上げ機構は、
第1の側および第2の側を有する可能性材料で作られた少なくとも1つストリップを備え、該ストリップは、第1の端部分と、第2の端部分と、中央部分とをさらに含み、
該ストリップ材料の該第1の側は、接着性材料を含み、
該第1の端部および該第2の端部は、該鼻梁の各側に位置する該表皮の所定の部分を覆うように配置され、
該ストリップ材料は、それらを通って延びる複数の弾力性を有するバネ構造を含み、
該中央部分は、第1の縁部および第2の縁部を含み、
該中央部分の該第1の縁部および該第2の縁部は、それらに一体化したフラップ機構を含み、
それにより、該フラップ機構は、該ストリップ材料の該第1の側の上に折りたたんで該ストリップ材料の該第1の側の中央部分を覆うことができ、
該方法は、該フラップ機構を該ストリップ材料の中央部分の上に折りたたむ工程と、
該鼻の表皮の該第1と第2の端部分を配置する工程と、
を含む方法。
【請求項12】
鼻梁のいずれかの側に位置する表皮の所定の領域に持ち上げ力を与えるための表皮持ち上げ機構を用いて人間の鼻の鼻道を通じた人体の内外への空気の流れを改善する方法であって、該表皮持ち上げ機構は、所定の形状の第1の端部分、所定の形状の第2の端部分、および該第1の端部分を該第2の端部分に連結する中央部分を有する材料のストリップを含み、
該第1の端部分および該第2の端部分は各々、接着性材料を含む側を有し、
該側は、それを通って延びる複数のスリット構造体をさらに含み、
該側は、周縁構造体を含み、
該スリット構造体は、実質的にこの外側周縁の所定の部分内に配置され、
該方法は、該第1の端部分および該第2の端部分を該鼻のいずれかの側に配置する工程と、
接着性材料を含む該側を該鼻の前記表皮表面に貼付する工程と、
を包含する、方法。
【請求項13】
表皮を位置決めするための表皮位置決め機構であって、該表皮位置決め機構は、
第1の末端部品および第2の部品に連結された弾性材料を備え、
前記第1の末端部品および前記第2の部品は各々、接着性材料を含む少なくとも1つの側を有する、
表皮位置決め機構。
【請求項14】
少なくとも1つの末端部品は、第1の側および第2の側を有し、
前記接着性材料は、前記第1の側に配置され、
前記第1の側は、所定の形状を有する複数のスリットをさらに含む、請求項13に記載の表皮位置決め機構。
【請求項15】
前記スリットの前記所定の形状はU形である、請求項14に記載の表皮位置決めシステム。
【請求項16】
少なくとも1つの末端部品は固定機構である、請求項13に記載の表皮位置決めシステム。
【請求項17】
前記第2の末端部品は、持ち上げ用末端部品である、請求項13に記載の表皮位置決めシステム。
【請求項18】
前記弾性材料は、医薬物質を有する少なくとも1つの側を含む、請求項13に記載の表皮位置決めシステム。
【請求項19】
表皮位置決め機構であって、
少なくとも第1の端部および第2の端部を有する帯具構造体と、
該帯具構造体の該第1の端部に連結された第1の弾性材料と該帯具構造体の該第2の端部に連結された第2の弾性材料と、
該第1の弾性材料の少なくとも一部分に連結された第1の固定構造体と、
該第2の弾性材料の少なくとも一部分に連結された第2の固定構造体と、
を備える表皮位置決め機構。
【請求項20】
前記第1の固定構造体および前記第2の固定構造体は各々、それぞれの所定の位置においてそれぞれの第1の弾性材料と第2の弾性材料に連結された末端部品を備え、
該末端部品は、その上に配置された接着性材料を含む、請求項19に記載の表皮位置決め機構。
【請求項21】
前記帯具構造体は、医薬物質を有する少なくとも1つの側を含む、請求項19に記載の表皮位置決め機構。
【請求項22】
クロム酸亜鉛を含む、請求項21に記載の医薬物質。
【請求項23】
親水コロイド物質中に含浸されたクロム酸亜鉛を含む、請求項21に記載の医薬物質。
【請求項24】
アルギン酸塩を含む、請求項21に記載の医薬物質。
【請求項25】
アルギン酸カルシウムおよびアルギン酸ナトリウムからなる群のうちの1つを含む、請求項24に記載のアルギン酸塩。
【請求項26】
被覆機構であって、該被覆機構は、
第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを備え、該第1の部分は、該第2の部分に連結され、該第2の部分は、該第3の部分に連結され、
該第2の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分および該第3の部分は各々、第1の側を有し、
該第1の側の所定の部分は、その上に配置された接着剤を含む、
被覆機構。
【請求項27】
前記第2の部分は、複数の開口部を含む、請求項26に記載の被覆機構。
【請求項28】
前記開口部は、所定の大きさを有する、請求項27に記載の被覆機構。
【請求項29】
前記開口部は、所定の形状を有する、請求項27に記載の被覆機構。
【請求項30】
前記所定の形状を有する前記開口部は、所定の方法でそれぞれ互いに対して空間的に構成されている、請求項29に記載の被覆機構。
【請求項31】
前記第2の部分は、第1の縁および第2の縁を含み、前記第1の部分は、該第1の縁において該第2の部分に一体化され、前記第3の部分は、該第2の縁において該第2の部分に一体化されている、請求項26に記載の被覆機構。
【請求項32】
前記第1の部分および前記第3の部分は、第1の層、第2の中間層、および第3の層を備える積層材であり、前記第3の層は、前記第1の側を含む、請求項26に記載の被覆機構。
【請求項33】
前記第2の部分は、第1の縁および第2の縁を含み、前記第1の部分は、該第1の縁を受け入れるための該第1の部分の前記第1の層と前記第3の層の間に配置された第1の溝を含み、該第2の部分は、該第2の縁を受け入れるための該第2の部分の該第1の層と該第3の層の間に配置された第2の溝を含み、前記第2の中間層は、接着性材料を備え、該第1の縁および該第2の縁はそれぞれ、少なくとも1つの開口部を含み、該第1の縁は、該第1の溝内で該第2の中間層に係合しかつ該接着性材料が該第1の縁の該開口部を通って広がり、該第2の縁は、該第2の溝内で該第2の中間層に係合しかつ該接着性材料が該第2の縁の該開口部を通って広がる、請求項32に記載の被覆機構。
【請求項34】
前記第1の部分の前記第1の層と第3の層および前記第3の部分の前記第1の層と第3の層は、非弾性材料を備える、請求項33に記載の被覆機構。
【請求項35】
前記非弾性材料は、ポリエステルである、請求項34に記載の被覆機構。
【請求項36】
第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを備える被覆機構であって、
該第1の部分は、該第2の部分に連結され、かつ該第2の部分は、該第3の部分に連結され、
該第1の部分および該第3の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分および該第3の部分は各々、第1の側を有し、
該第1の側の所定の部分は、その上に配置された接着剤を含む、
被覆機構。
【請求項37】
前記第2の部分は、少なくとも1つの開口部を含む、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項38】
前記開口部は、所定の大きさである、請求項37に記載の被覆機構。
【請求項39】
前記第1の部分および前記第3の部分は各々、所定の形状の少なくとも1つの開口部を含む、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項40】
前記所定の形状の開口部は、所定の方法でそれぞれ互いに対して空間的に構成されている、請求項39に記載の被覆機構。
【請求項41】
前記第2の部分は、少なくとも1つの縁を含み、前記第1の部分は、該縁において該第2の部分に一体化され、前記第3の部分は、該縁において該第2の部分に一体化されている、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項42】
前記第2の部分は、少なくとも第1の層、第2の中間層、および第3の層を備える積層材であり、該第3の層は、前記第1の側を含む、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項43】
前記第1の部分および前記第3の部分は、第1の部分の縁ならびに第3の部分の縁を含み、前記第2の部分は、該縁を受けるために該第2の部分の前記第1の層と前記第3の層との間に配置された少なくとも1つの溝を含み、前記第2の中間層は、接着性材料を備え、該第1の部分の縁および前記第2の部分の縁はそれぞれ、少なくとも1つの開口部を含み、該縁は、該溝内で前記第2の中間層に係合し、かつ該接着性材料は、該縁の該開口部を通って広がり、該接着性材料は、該縁の該開口部を通って広がる、請求項42に記載の被覆機構。
【請求項44】
前記第2の部分の前記第1の層および第3の層は、非弾性材料を備える、請求項43に記載の被覆機構。
【請求項45】
前記非弾性材料は、ポリエステルである、請求項44に記載の被覆機構。
【請求項46】
前記第2の部分は、少なくとも1つの開口部を含む、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項47】
前記第2の部分は、少なくとも1つの概ね透明な部分を含む、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項48】
前記第2の部分は、少なくとも1つの創傷洗浄機構を含む、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項49】
前記第2の部分は、第1の側と第2の側とを備え、該第2の側は、創傷に接触することができる、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項50】
前記第2の側は、医薬物質を備える、請求項49に記載の被覆機構。
【請求項51】
クロム酸亜鉛を含む、請求項50に記載の医薬物質。
【請求項52】
親水コロイド物質中に含浸されたクロム酸亜鉛を含む、請求項50に記載の医薬物質。
【請求項53】
アルギン酸塩を含む、請求項50に記載の医薬物質。
【請求項54】
アルギン酸カルシウムおよびアルギン酸ナトリウムから成る群のうちの1つを含む、請求項53のアルギン酸塩。
【請求項55】
被覆材であって、
複数の固定構造体と、処置構造と、弾性材料とを備え、
該弾性材料は、該固定構造体から該処置構造まで延び、
該弾性材料は、第1の連結部分および第2の連結部分を含み、該弾性材料は、該第1の連結部分において少なくとも1つの固定構造体に連結され、かつ該第2の連結部分において該処置構造に連結されている、
被覆材。
【請求項56】
前記固定構造体は、接着剤がその上に配置されている第1の側を含む、請求項55に記載の被覆材。
【請求項57】
前記弾性材料は、所定の位置に配置された複数の開口部を含む、請求項55に記載の被覆材。
【請求項58】
前記開口部は、少なくとも1つの所定の形状を有する、請求項57に記載の被覆材。
【請求項59】
前記形状は、所定の方法で配向されかつ所定の方向に配向されている、請求項58に記載の被覆材。
【請求項60】
前記固定具構造は、前記弾性材料の前記第1の連結部分を受けるためのスリット構造を含む、請求項55に記載の被覆材。
【請求項61】
前記第1の連結部分は、それを通って延びる複数の開口部を含む、請求項60に記載の被覆材。
【請求項62】
前記スリット構造は、少なくとも1つの接着性材料を含み、前記第1の連結部分は、第1の表面および第2の表面を含み、前記接着性材料は、前記第1の表面、前記第2の表面に係合し、かつ前記開口部を通って広がり、前記接着性材料は、前記連結部分を前記スリット構造に固定している、請求項61に記載の被覆材。
【請求項63】
前記処置構造は、ガーゼ材料から構成される、請求項55に記載の被覆材。
【請求項64】
前記処置構造は、複数の通気孔を含む、請求項55に記載の被覆材。
【請求項65】
前記処置構造は、少なくとも1つの開口部を含む、請求項55に記載の被覆材。
【請求項66】
前記処置構造は、所定の領域に配置された透明な壁を含む、請求項55に記載の被覆材。
【請求項67】
前記処置構造は、少なくとも、1つの注入口および1つの排出口を含む、請求項55に記載の被覆材。
【請求項68】
前記処置構造は、少なくとも1つの所定の薬剤で含浸されている、請求項55に記載の被覆材。
【請求項69】
被覆機構を用いる方法であって、
第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを備え、
該第1の部分は、該第2の部分に連結され、該第2の部分は、該第3の部分に連結され、
該第1の部分および該第3の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分および該第3の部分は各々、第1の側を有し、そして
該第1の側の所定の部分は、その上に配置された接着剤を含み、
該方法は、
該第1の部分を表皮上の第1の所定の位置に貼付する工程と、
該第3の部分を該表皮上の第2の所定の位置へ向けて引っ張る工程と、
該第3の部分を該表皮上の該第2の所定の位置に貼付する工程と
を含む、方法。
【請求項70】
前記第2の部分は、少なくとも1つの開口部を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記開口部は、所定の大きさである、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記第1の部分および前記第3の部分は各々、所定の形状を備える少なくとも1つの開口部を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項73】
前記所定の形状の開口部は、所定の方法でそれぞれ互いに対して空間的に構成されている、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記第2の部分は、少なくとも1つの縁を含み、前記第1の部分は、該縁において前記第2の部分に一体化され、前記第3の部分は、該縁において前記第2の部分に一体化されている、請求項69に記載の方法。
【請求項75】
前記第2の部分は、少なくとも第1の層、第2の中間層、および第3の層を備える積層材であり、該第3の層は、第1の側を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項76】
前記第1の部分および前記第3の部分は、第1の部分の縁および第2の部分の縁を含み、前記第2の部分は、該縁を受けるために、該第2の部分の前記第1の層と前記第3の層との間に配置された少なくとも1つの溝を含み、前記第2の中間層は、接着性材料を備え、該第1の部分の縁および該第2の部分の縁はそれぞれ、少なくとも1つの開口部を含み、該縁は、該溝内で前記第2の中間層に係合し、かつ該接着性材料は、該縁の該開口部を通って広がり、該接着性材料は、該縁の該開口部を通って広がる、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記第2の部分の前記第1の層および第3の層は、非弾性材料を備える、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記非弾性材料は、ポリエステルである、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記第2の部分は、少なくとも1つの開口部を含む、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
前記第2の部分は、少なくとも1つの概ね透明な部分を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項81】
前記第2の部分は、少なくとも1つの創傷洗浄機構を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項82】
前記第2の部分は、第1の側および第2の側を備え、前記第2の側は、創傷に接触することができる、請求項69に記載の方法。
【請求項83】
前記第2の側は、医薬物質を備える、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
クロム酸亜鉛を含む、請求項83に記載の医薬物質。
【請求項85】
親水コロイド物質中に含浸されたクロム酸亜鉛を含む、請求項83に記載の医薬物質。
【請求項86】
アルギン酸塩を含む、請求項83に記載の医薬物質。
【請求項87】
アルギン酸カルシウムおよびアルギン酸ナトリウムから成る群のうちの1つを含む、請求項86に記載のアルギン酸塩。
【請求項88】
被覆材を用いる方法であって、
該被覆材は、複数の固定具構造体と、処置構造体と、弾性材料とを備え、
該弾性材料は、該固定構造体から該処置構造体へ延び、
該弾性材料は、第1の連結部分および第2の連結部分を含み、該弾性材料は、該第1の連結部分において少なくとも1つの固定機構に連結されかつ該第2の連結部分において該処置構造体に連結され、該方法は、
該処置部分を表皮の第1の所定の領域の上に配置する工程と、
少なくとも1つの固定具構造体を該表皮の第2の所定の領域に貼付する工程と、
少なくとも1つの別の固定具構造体を該表皮の第3の所定の領域に貼付する工程と、
を含む方法。
【請求項89】
前記表皮の前記第1の所定の領域は創傷である、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記表皮の前記第1の所定の領域は火傷である、請求項88に記載の方法。
【請求項91】
前記固定構造体は、それらの上に配置された接着剤を有する第1の側を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項92】
前記弾性材料は、所定の位置に配置された複数の開口部を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項93】
前記開口部は、少なくとも1つの所定の形状を有する、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記形状は、所定の方法で配向されかつ所定の方向に配向されている、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記固定具構造体は、前記弾性材料の前記第1の連結部分を受け入れるためのスリット構造体を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項96】
前記第1の連結部分は、それを通って延びる複数の開口部を含む、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記スリット構造体は、少なくとも1つの接着性材料を含み、前記第1の連結部分は、第1の表面および第2の表面を含み、該接着性材料は、該第1の表面、該第2の表面に係合し、かつ前記開口部を通って広がり、該接着性材料は、該連結部分を該スリット構造体に固定する、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記処置構造体は、ガーゼ材料から成る、請求項88に記載の方法。
【請求項99】
前記処置構造体は、複数の通気孔を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項100】
前記処置構造体は、少なくとも1つの開口部を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項101】
前記処置構造体は、所定の領域に配置された透明な壁を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項102】
前記処置構造体は、少なくとも、1つの注入口および1つの排出口を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項103】
前記処置構造体は、少なくとも1種類の所定の薬剤を含浸されている、請求項88に記載の方法。
【請求項104】
前記接着性材料は、接着剤層を備える、請求項13に記載の表皮位置決め機構。
【請求項105】
前記接着剤層の少なくとも一部分は、同延の上に重なる層を含む、請求項104に記載の表皮位置決め機構。
【請求項106】
前記上に重なる層は、非接着性材料を備える、請求項105に記載の表皮位置決め機構。
【請求項107】
表皮を位置決めするための表皮位置決め機構であって、該表皮位置決め機構は、
第1の末端部品および第2の末端部品に連結された弾性材料を備え、
該第1の末端部品は、接着性材料を含む第1の側、およびマジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留められるように配列された複数のフック部材を有する第2の側を含む、
表皮位置決め機構。
【請求項108】
前記第2の末端部品は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の末端部品上のフック部材に留められるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項107に記載の表皮位置決め機構。
【請求項109】
前記接着性材料は、接着剤層を備え、該接着剤層の少なくとも一部分は、同延の上に重なる層を含む、請求項108に記載の表皮位置決め機構。
【請求項110】
表皮を位置決めするための表皮位置決め機構であって、該表皮位置決め機構は、
第1の末端部品および第2の末端部品に連結された弾性材料を備え、
該第1の末端部品は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留められるように配列された複数のフック部材を備える第1の側を有する、
表皮位置決め機構。
【請求項111】
前記第2の末端部品は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の末端部品上のフック部材に留められるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項110に記載の表皮位置決め機構。
【請求項112】
表皮位置決め機構であって、
少なくとも第1の端部および第2の端部を有する帯具構造体を備え、
該帯具構造体の該第1の端部に連結された第1の弾性材料および該第2の端部に連結された第2の弾性材料を備え、
遠位端部および近位端部を有する第1の固定構造体を備え、該近位端部は、該第1の弾性材料の少なくとも一部分に連結され、
遠位端部および近位端部を有する第2の固定構造体を備え、該近位端部は、該第2の弾性材料の少なくとも一部分に連結され、
該第1の固定構造体および該第2の固定構造体は各々、第1の側および第2の側を有し、
少なくとも1つの接着剤層を備え、該少なくとも1つの接着剤層は、第1の接着面および第2の接着面を有し、
該第1の接着面は、該第1の固定構造体および該第2の固定構造体のうちの少なくとも1つに連結され、
該少なくとも1つの接着剤層は、遠位端部および近位端部を含み、
障壁層を備え、該障壁層は、該第1の接着面の少なくとも一部分の上に重なり、該第1の接着面の該少なくとも一部分は、該少なくとも1つの接着剤層の該近位端部に近接して配置されている、
表皮位置決め機構。
【請求項113】
前記帯具は、親水性材料から成っている、請求項112に記載の表皮位置決め機構。
【請求項114】
前記帯具は、親水性材料から成っている、請求項19に記載の表皮位置決め機構。
【請求項115】
前記第1の固定構造体の前記第1の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留められるように配列された複数のフック部材を備える、請求項112に記載の表皮位置決め機構。
【請求項116】
前記第2の固定構造体は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の固定構造体上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項115に記載の表皮位置決め機構。
【請求項117】
前記帯具は、親水性材料から成っている、請求項116に記載の表皮位置決め機構。
【請求項118】
表皮位置決め機構であって、
少なくとも第1の端部および第2の端部を有する帯具構造体を備え、
該帯具構造体の該第1の端部に連結された第1の弾性材料および該帯具構造体の該第2の端部に連結された第2の弾性材料を備え、
遠位端部および近位端部を有する第1の固定構造体を備え、該近位端部は、該第1の弾性材料の少なくとも一部分に連結され、遠位端部および近位端部を有する第2の固定構造体を備え、該近位端部は、該第2の弾性材料の少なくとも一部分に連結され、
該第1の固定構造体および該第2の固定構造体は各々、第1の側および第2の側を有し、
該第1の固定構造体の該第1の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、
表皮位置決め機構。
【請求項119】
前記第2の固定構造体は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の固定構造体上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項118に記載の表皮位置決め機構。
【請求項120】
前記帯具構造体は、親水性材料から成っている、請求項118に記載の表皮位置決め構造。
【請求項121】
前記第1の固定構造体および前記第2の固定構造体は各々、第1の側および第2の側を含み、該第1の固定構造体の該第1の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、請求項19に記載の表皮位置決め構造。
【請求項122】
前記帯具構造体は、親水性材料から成っている、請求項121に記載の表皮位置決め構造。
【請求項123】
被覆機構であって、
第1の部分、第2の部分、および第3の部分を備え、
該第1の部分と該第3の部分は各々、近位端部および遠位端部を含み、
該第1の部分の該近位端部は、該第2の部分に連結され、該第2の部分は、該第3の部分の該近位端部に連結され、
該第2の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分および該第3の部分は各々、第1の側ならびに第2の側を有し、
少なくとも1つの接着剤層を備え、該少なくとも1つの接着剤層は、第1の接着面および第2の接着面を有し、
該第1の接着面は、該第1の部分および該第2の部分のうちの少なくとも1つの該第2の側に連結され、
該少なくとも1つの接着剤層は、遠位端部および近位端部を含み、
障壁層を備え、該障壁層は、該第1の接着面の少なくとも一部分の上に重なり、該第1の接着面の少なくとも一部分は、該少なくとも1つの接着剤層の該近位端部に近接して配置されている、
被覆機構。
【請求項124】
前記第2の部分は、親水性材料から成る層を含む、請求項123に記載の被覆機構。
【請求項125】
前記第2の部分は、親水性材料から成る層を含む、請求項26に記載の被覆機構。
【請求項126】
前記第1の部分の前記第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、請求項123に記載の被覆機構。
【請求項127】
前記第3の部分は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の部分上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項126に記載の被覆機構。
【請求項128】
前記第2の部分は、親水性材料から成る層を含む、請求項127に記載の被覆機構。
【請求項129】
被覆機構であって、
第1の部分、第2の部分、および第3の部分を備え、
該第1の部分と該第3の部分は各々、近位端部および遠位端部を含み、
該第1の部分の該近位端部は、該第2の部分に連結され、該第2の部分は、該第3の部分の該近位端部に連結され、
該第2の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分および第3の部分は各々、第1の側ならびに第2の側を有し、
該第1の部分の該第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、
被覆機構。
【請求項130】
前記第3の部分は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、該第1の部分上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項129に記載の被覆機構。
【請求項131】
前記第2の部分は、親水性材料から成る層を含む、請求項129に記載の被覆機構。
【請求項132】
前記第1の部分および前記第3の部分は各々、第2の側を有し、該第1の部分の該第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、請求項26に記載の被覆機構。
【請求項133】
前記第2の部分は、親水性材料から成る層を含む、請求項132に記載の被覆機構。
【請求項134】
被覆機構であって、
第1の部分、第2の部分、および第3の部分を備え、
該第1の部分は、該第2の部分に連結され、該第2の部分は、該第3の部分に連結され、
該第1の部分および該第3の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分は、接着剤層を含む第1の側、およびマジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を有する第2の側を有する、
被覆機構。
【請求項135】
前記第3の部分は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の部分上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項134に記載の被覆機構。
【請求項136】
前記第2の部分は、親水性材料から成る、請求項134に記載の被覆機構。
【請求項137】
前記第2の部分は、親水性材料から成る、請求項36に記載の被覆機構。
【請求項138】
被覆機構であって、
第1の部分、第2の部分、および第3の部分を備え、
該第1の部分は、該第2の部分に連結され、該第2の部分は、該第3の部分に連結され、
該第1の部分および該第3の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分および該第3の部分は各々、第1の側ならびに第2の側を有し、
少なくとも1つの接着剤層を備え、該少なくとも1つの接着剤層は、第1の接着面および第2の接着面を有し、
該第1の接着面は、該第1の部分および該第3の部分のうちの少なくとも1つの該第1の側に連結され、
該少なくとも1つの接着剤層は、遠位端部および近位端部を含み、
障壁層を備え、該障壁層は、該第1の接着面の少なくとも一部分の上に重なり、該第1の接着面の前記少なくとも一部分は、該少なくとも1つの接着剤層の該近位端部に近接して配置されている、
被覆機構。
【請求項139】
前記第2の部分は、親水性材料から成る、請求項138に記載の被覆機構。
【請求項140】
前記第1の部分の前記第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、請求項138に記載の被覆機構。
【請求項141】
前記第3の部分は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の部分上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項140に記載の被覆機構。
【請求項142】
前記第2の部分は、親水性材料から成る、請求項141に記載の被覆機構。
【請求項143】
被覆機構であって、
第1の部分、第2の部分、および第3の部分を備え、
該第1の部分は、該第2の部分に連結され、該第2の部分は、該第3の部分に連結され、
該第1の部分および該第3の部分は、弾性材料を備え、
該第1の部分および該第3の部分は各々、第1の側ならびに第2の側を有し、
該第1の部分の該第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、
被覆機構。
【請求項144】
前記第3の部分は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記第1の部分上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項143に記載の被覆機構。
【請求項145】
前記第2の部分は、親水性材料から成る、請求項143に記載の被覆機構。
【請求項146】
被覆材であって、
複数の固定具構造、処置構造、および弾性材料を備え、
該複数の固定具構造うちの少なくとも1つは、第1の側および第2の側を有し、
該弾性材料は、該少なくとも1つの固定具構造から該処置構造へ延び、
該弾性材料は、第1の連結部分および第2の連結部分を含み、該弾性材料は、該第1の連結部分において該少なくとも1つの固定構造体に連結され、かつ該第2の連結部分において該処置構造に連結され、
少なくとも1つの接着剤層を備え、該少なくとも1つの接着剤層は、第1の接着面および第2の接着面を有し、
該第1の接着面は、該複数の固定具構造のうちの少なくとも1つの該第1の側に連結され、
該少なくとも1つの接着剤層は、遠位端部および近位端部を含み、
障壁層を備え、該障壁層は、該第1の接着面の少なくとも一部分の上に重なり、該第1の接着面の少なくとも一部分は、該少なくとも1つの接着剤層の該近位端部に近接して配置されている、
被覆材。
【請求項147】
前記処置構造は、親水性材料から成る、請求項55に記載の被覆材。
【請求項148】
前記処置構造は、親水性材料から成る、請求項146に記載の被覆材。
【請求項149】
前記複数の固定具構造のうちの少なくとも1つの前記第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、請求項126に記載の被覆材。
【請求項150】
前記複数の固定具構造の第2をさらに含み、該第2の複数の固定具構造は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、前記少なくとも1つの固定具構造上のフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項149に記載の被覆材。
【請求項151】
前記処置構造は、親水性材料から成る、請求項149に記載の被覆材。
【請求項152】
前記複数の固定具構造のうちの少なくとも1つは、第1の側および第2の側を含み、該第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具に留めるように配列された複数のフック部材を備える、請求項55に記載の被覆材。
【請求項153】
前記複数の固定具構造の第2の構造は、側方に延びる部分を有する少なくとも1つの側を含み、該側方に延びる部分は、該複数の固定具構造のうちの少なくとも1つのフック部材に留めるように配列された複数のループ部材を有する少なくとも1つの側を含む、請求項152に記載の被覆材。
【請求項154】
前記処置構造は、親水性材料から成る、請求項152に記載の被覆材。
【請求項155】
被覆材であって、
複数の固定具構造、処置構造、および弾性材料を備え、
該複数の固定具構造のうちの少なくとも1つは、第1の側および第2の側を有し、
該弾性材料は、該少なくとも1つの固定具構造から該処置構造へ延び、
該弾性材料は、第1の連結部分および第2の連結部分を含み、該弾性材料は、該第1の連結部分において該少なくとも1つの固定構造体に連結され、かつ該第2の連結部分において該処置構造に連結され、
少なくとも1つの接着剤層を備え、該少なくとも1つの接着剤層は、第1の接着面および第2の接着面を有し、
該第1の接着面は、該複数の固定具構造のうちの少なくとも1つの該第1の側に連結され、
該複数の固定具構造のうちの少なくとも1つの該第2の側は、マジックテープ(登録商標)式留め具のループ部材に留めるように配列された複数のフック部材を備える、
被覆材。
【請求項156】
前記処置構造は、親水性材料から成る、請求項155に記載の被覆材。
【請求項157】
前記第2の部分は、親水性材料から成る、請求項69に記載の方法。
【請求項158】
表皮位置決め機構であって、
第1の端部分、第2の端部分、及該第1の端部分を該第2の端部分に連結している中央部分を有するストリップ材料を備え、
該第1の端部分、該第2の端部分および該中央部分は各々、第1の側および第2の側を有し、
少なくとも1つの接着剤層を備え、
該少なくとも1つの接着剤層は、第1の接着面および第2の接着面、ならびに遠位端部および近位端部を含み、
該第1の接着面は、該第1の端部分および該第2の端部分のうちの少なくとも1つの該第2の側に連結され、
障壁層を備え、該障壁層は、該第1の接着面の少なくとも一部分の上に重なり、該第1の接着面の少なくとも一部分は、該少なくとも1つの接着剤層の該近位端部に近接して配置され、
複数のパッド部材を有し、該複数のパッド部材は、該中央部分の第2の側に連結されている、
表皮位置決め機構。
【請求項159】
前記複数のパッド部材は、親水性材料から成る、請求項158に記載の表皮位置決め機構。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図112】
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【図113】
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【公表番号】特表2006−507025(P2006−507025A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−587418(P2003−587418)
【出願日】平成15年4月7日(2003.4.7)
【国際出願番号】PCT/US2003/010715
【国際公開番号】WO2003/090791
【国際公開日】平成15年11月6日(2003.11.6)
【出願人】(504399118)
【Fターム(参考)】