説明

車両用8速自動変速機の油圧制御システム

【課題】 本発明は、5つの摩擦部材を制御して前進8速及び後進1速の変速段を実現し、各摩擦部材を独立的に制御して、精密な制御、変速衝撃の最少化、燃費向上を達成し、変速機の変速性能を向上させることを目的とする。
【解決手段】 車両用8速自動変速機の油圧制御システムは、第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第1圧力スイッチバルブの制御圧によって第1圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受ける第1クラッチ制御部、同様な構成の第2クラッチ制御部、第3クラッチ制御部、及び第1ブレーキ制御部、第2ブレーキ制御部を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用8速自動変速機の油圧制御システムに関し、より詳細には、各摩擦部材を独立的に制御することによって、精密な制御が行われ、変速衝撃の最少化はもちろん、燃費を向上させることによって、変速機の変速性能を全体的に向上させることができるようにした、車両用8速自動変速機の油圧制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両用自動変速機は、トルクコンバーター、及びこのトルクコンバーターに連結されている多段変速ギヤメカニズムのパワートレインを含み、車両の走行状態によって前記パワートレインの作動要素のうちのいずれか1つの作動要素を選択的に作動させる油圧制御システムを含む。
【0003】
このような自動変速機は、少なくとも2つ以上の単純遊星ギヤセットを組み合わせて要求される変速段を実現する複合遊星ギヤセット、複数の摩擦部材からなるパワートレイン、運転条件によって前記パワートレインの摩擦部材を選択的に作動させる油圧制御システムを含んで構成される。
【0004】
そして、前記パワートレイン及び油圧制御システムは、各自動車生産メーカーによって異なる形式が開発されて適用されていて、現在では通常は4速自動変速機が主流をなしているが、燃費の向上及びエンジン駆動力の効率的な利用によって動力性能を向上させるために、6速及び7速自動変速機まで実現されている。
【特許文献1】特開2007−46746号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、最近では7速自動変速機に満足することができず、排気ガス規制に対応して、燃費及び性能が向上した車両の需要の増加によって、自動変速機の多段化が要求されているという外的状況に対応するために、8速自動変速機が開発されている。
そのために、本発明は、前記のように5つの摩擦部材を5つの比例制御ソレノイドバルブで制御して8速を実現することによって、精密な制御が行われ、変速衝撃の最少化及び運転性の向上はもちろん、燃費を向上させ、自動変速機の性能を全体的に向上させることができる、車両用8速自動変速機の油圧制御システムを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態による自動変速機の油圧制御システムは、前進1、3、5、6、7速で作動する第1クラッチ、前進4、5、6、7、8速及び後進変速段で作動する第2クラッチ、前進2、3、4、6、8速及び後進変速段で作動する第3クラッチ、前進1、2、7、8速及び後進変速段で作動する第1ブレーキ、前進1、2、3、4、5速及び後進変速段で作動する第2ブレーキを作動制御する、車両用8速自動変速機の油圧制御システムである。
【0007】
このような油圧制御システムは、前記第1クラッチが、第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第1圧力スイッチバルブの制御圧によって第1圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第1クラッチ制御部、前記第2クラッチが、第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2圧力スイッチバルブの制御圧によって第2圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第2クラッチ制御部、前記第3クラッチが、第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第3圧力スイッチバルブの制御圧によって第3圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第3クラッチ制御部、前記第1ブレーキが、第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第4圧力スイッチバルブの制御圧によって第4圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受け、後進変速段ではマニュアルバルブの後進圧の供給を受けることができるようにした第1ブレーキ制御部、前記第2ブレーキが、第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第5圧力スイッチバルブの制御圧によって第5圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第2ブレーキ制御部、を含んで構成される。
【0008】
第1、3、4圧力制御バルブは、マニュアルバルブから供給される前進圧を制御し、第2、5圧力制御バルブは、ライン圧を制御して出力する。
【0009】
第1、2、3、4、5比例制御ソレノイドバルブには、制御ソース圧として第1リデューシングバルブから減圧が供給される。
【0010】
第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブは、第2リデューシングバルブの減圧と各々独立的に連結される第1、2、3、4、5比例制御ソレノイドバルブの制御圧によって制御される。
【0011】
第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブから第1、2、3、4、5圧力制御バルブに供給される制御圧は、前記第1、2、3、4、5圧力制御バルブから各摩擦部材に供給される油圧の一部を第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブで制御して供給する。
【0012】
第1クラッチ制御部は、第1比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第1圧力制御バルブ、前記第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第1圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第1圧力制御バルブの制御圧として供給する第1圧力スイッチバルブ、を含む。
【0013】
第1圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第1圧力制御バルブのバルブボディーは、第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第2ポート、前記第2ポートに供給された油圧を第1クラッチに選択的に供給する第3ポート、前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、前記第3ポートの油圧の一部が第1圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、前記第1圧力制御バルブのバルブスプールは、前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0014】
第1圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第1圧力スイッチバルブのバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、前記第1ポートの反対側で前記第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、前記第1クラッチに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、前記第1圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートを含み、前記第1圧力スイッチバルブのバルブスプールは、第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0015】
第2クラッチ制御部は、第2比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第2圧力制御バルブ、前記第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第2圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第2圧力制御バルブの制御圧として供給する第2圧力スイッチバルブ、を含む。
【0016】
第2圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第2圧力制御バルブのバルブボディーは、前記第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、ライン圧の供給を受ける第2ポート、前記第2ポートに供給された油圧を第2クラッチに選択的に供給する第3ポート、前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、前記第3ポートの油圧の一部が第2圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、前記第2圧力制御バルブのバルブスプールは、前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0017】
第2圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第2圧力スイッチバルブのバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、前記第1ポートの反対側で前記第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、前記第2クラッチに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、前記第2圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートを含み、前記第2圧力スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0018】
第3クラッチ制御部は、第3比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第3圧力制御バルブ、前記第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第3圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第3圧力制御バルブの制御圧として供給する第3圧力スイッチバルブ、を含む。
【0019】
第3圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第3圧力制御バルブのバルブボディーは、前記第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第2ポート、前記第2ポートに供給された油圧を第3クラッチに選択的に供給する第3ポート、前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、前記第3ポートの油圧の一部が第3圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、前記第3圧力制御バルブのバルブスプールは、前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0020】
第3圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第3圧力スイッチバルブのバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、前記第1ポートの反対側で前記第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、前記第3クラッチに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、前記第3圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、前記第5比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第5ポート、前記第5ポートに供給された制御圧を第5圧力制御バルブに供給する第6ポート、前記第6ポートに供給された油圧を排出する第7ポートを含み、前記第3圧力スイッチバルブのバルブスプールは、前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0021】
第1ブレーキ制御部は、第4比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第4圧力制御バルブ、前記第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第4圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第4圧力制御バルブの制御圧として供給する第4圧力スイッチバルブ、前記第4比例制御ソレノイドバルブから供給される制御圧を第1ブレーキに供給したり、後進圧を第1ブレーキに供給する第1スイッチバルブ、マニュアルバルブから後進圧が供給される時、その後進圧を前記第1スイッチバルブに案内する第2スイッチバルブ、を含む。
【0022】
第4圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第4圧力制御バルブのバルブボディーは、前記第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第2ポート、前記第2ポートに供給された油圧を第1スイッチバルブに選択的に供給する第3ポート、前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、前記第3ポートの油圧の一部が第4圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、前記第4圧力制御バルブのバルブスプールは、前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0023】
第4圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第4圧力スイッチバルブのバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、前記第1ポートの反対側で前記第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、前記第1スイッチバルブに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、前記第4圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポートを含み、前記第4圧力スイッチバルブのバルブスプールは、前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0024】
第1スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、第1スイッチバルブのバルブボディーは、制御圧として後進圧の供給を受ける第1ポート、前記第1ポートに供給される後進圧の供給を同時に受ける第2ポート、前記第4圧力制御バルブの制御圧の供給を受ける第3ポート、前記第2ポート及び第3ポートに供給される油圧を第1ブレーキに供給する第4ポートを含み、第1スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポートに供給される制御圧及び前記第1ポートの反対側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0025】
第2スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第2スイッチバルブのバルブボディーは、マニュアルバルブから制御圧として後進圧の供給を受ける第1ポート、前記第1ポートに供給される後進圧の供給を同時に受ける第2ポート、前記第2ポートに供給される後進圧を前記第1スイッチバルブに供給する第3ポート、前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポートを含み、前記第2スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポートに供給される制御圧及び前記第1ポートの反対側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0026】
第2ブレーキ制御部は、第5比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第5圧力制御バルブ、前記第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第5圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第5圧力制御バルブの制御圧として供給する第5圧力スイッチバルブ、を含む。
【0027】
第5圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第5圧力制御バルブのバルブボディーは、前記第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、ライン圧の供給を受ける第2ポート、前記第2ポートに供給された油圧を第2ブレーキに選択的に供給する第3ポート、前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、前記第3ポートの油圧の一部が第5圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポート、第3圧力スイッチバルブと連通される第6ポートを含み、前記第5圧力制御バルブのバルブスプールは、前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【0028】
第5圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第5圧力スイッチバルブのバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、前記第1ポートの反対側で前記第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、前記第2ブレーキに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、前記第5圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートを含み、前記第5圧力スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換える。
【発明の効果】
【0029】
本発明の油圧制御システムによれば、5つの摩擦部材を5つの比例制御ソレノイドバルブで制御して、8速を実現することができるようになる。
そして、各摩擦部材に供給される作動圧を比例制御ソレノイドバルブによって各々独立的に制御することによって、油圧制御を容易にすることができ、精密な制御が行われ、変速衝撃の最少化及び運転性の向上はもちろん、燃費を向上させ、自動変速機の性能を全体的に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の好ましい実施例を添付した図面を参照してより詳細に説明する。
図1は本発明の油圧制御システムが適用される8速パワートレインの一例を示した図面であって、シングルピニオン遊星ギヤセットからなる4つの遊星ギヤセット(PG1、PG2、PG3、PG4)が3つのクラッチ(C1、C2、C3)及び2つのブレーキ(B1、B2)によって組み合わされて構成される。
【0031】
前記第1遊星ギヤセット(PG1)は、サンギヤ、遊星キャリア、リングギヤを含み、説明の便宜のために、これらを第1サンギヤ(S1)、第1遊星キャリア(PC1)、第1リングギヤ(R1)と称する。
前記第2遊星ギヤセット(PG2)は、サンギヤ、遊星キャリア、リングギヤを含み、説明の便宜のために、これらを第2サンギヤ(S2)、第2遊星キャリア(PC2)、第2リングギヤ(R2)と称する。
前記第3遊星ギヤセット(PG3)は、サンギヤ、遊星キャリア、リングギヤを含み、説明の便宜のために、これらを第3サンギヤ(S3)、第3遊星キャリア(PC3)、第3リングギヤ(R3)と称する。
前記第4遊星ギヤセット(PG4)は、サンギヤ、遊星キャリア、リングギヤを含み、説明の便宜のために、これらを第4サンギヤ(S4)、第4遊星キャリア(PC4)、第4リングギヤ(R4)と称する。
【0032】
前記4つの遊星ギヤセット(PG1、PG2、PG3、PG4)を組み合わせる際には、第2遊星キャリア(PC2)を入力軸(IS)と直接連結して入力要素として作動するようにし、第4遊星キャリア(PC4)を出力軸(OS)と直接連結して出力要素として作動するようにした状態で、第1サンギヤ(S1)及び第2サンギヤ(S2)を直接連結し、第1遊星キャリア(PC1)及び第4リングギヤ(R4)を直接連結し、第2リングギヤ(R2)及び第3サンギヤ(S3)を直接連結し、第3リングギヤ(S3)及び第4サンギヤ(S4)を直接連結する。
【0033】
前記第4サンギヤ(S4)は、第1クラッチ(C1)を介在して入力軸(IS)と可変的に連結され、第3遊星キャリア(PC3)は、第2クラッチ(C2)を介在して第4遊星キャリア(PS4)と可変的に連結され、第3サンギヤ(S3)は、第3クラッチ(C3)を介在して第4サンギヤ(S4)と可変的に連結される。
前記第1サンギヤ(S1)は、第1ブレーキ(B1)を介在して変速機ハウジング(H)と可変的に連結され、第1リングギヤ(R1)は、第2ブレーキ(B2)を介在して変速機ハウジング(H)と可変的に連結される。
【0034】
前記のように組み合わされて構成されるパワートレインは、図2に示したように、第1速では第1クラッチ(C1)及び第1、2ブレーキ(B1、B2)が作動し、第2速では第3クラッチ(C3)及び第1、2ブレーキ(B1、B2)が作動し、第3速では第1、3クラッチ(C1、C3)及び第2ブレーキ(B2)が作動し、第4速では第2、3クラッチ(C2、C3)及び第2ブレーキ(B2)が作動し、第5速では第1、2クラッチ(C1、C2)及び第2ブレーキ(B2)が作動し、第6速では第1、2、3クラッチ(C1、C2、C3)が作動し、第7速では第1、2クラッチ(C1、C2)及び第1ブレーキ(B1)が作動し、第8速では第2、3クラッチ(C2、C3)及び第1ブレーキ(B1)が作動し、後進変速段では第2クラッチ(C2)及び第1、2ブレーキ(B1、B2)が作動して、変速が行われるようになる。
【0035】
前記図2に示したように摩擦部材が作動して変速が行われる過程の解釈は、当業者であれば容易に解釈することができる内容であるので、詳細な説明は省略する。
【0036】
前記のように構成されるパワートレインを運用するための油圧制御システムの基本作動原理を総合してみると、図3に示した通りである。
【0037】
前記第1クラッチ(C1)は、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)によって制御される第1圧力スイッチバルブ(PSW1)及び第1圧力制御バルブ(PCV1)の出力圧によって作動し、前記第2クラッチ(C2)は、第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)によって制御される第2圧力スイッチバルブ(PSW2)及び第2圧力制御バルブ(PCV2)の出力圧によって作動し、前記第3クラッチ(C3)は、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)によって制御される第3圧力スイッチバルブ(PSW3)及び第3圧力制御バルブ(PCV3)の出力圧によって作動する。
【0038】
前記第1ブレーキ(B1)は、第1スイッチバルブ(SW1)を通じて第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)によって制御される第4圧力スイッチバルブ(PSW4)及び第4圧力制御バルブ(PCV4)の出力圧の供給を受けて作動したり、前記第2スイッチバルブ(SW2)及び第1スイッチバルブ(SW1)を通じて後進圧の供給を受けて作動する。
【0039】
前記第2ブレーキ(B2)は、第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)によって制御される第5圧力スイッチバルブ(PSW5)及び第5圧力制御バルブ(PCV5)の出力圧によって作動する。
【0040】
前記第1、3、4比例制御ソレノイドバルブ(VFS1、VFS3、VFS4)は、マニュアルバルブ(MV)を通じて前進圧の供給を受けて制御し、第2、5比例制御ソレノイドバルブ(VFS2、VFS5)は、ライン圧の供給を受けて制御する。
【0041】
前記第1、2、3、4、5比例制御ソレノイドバルブ(VFS1〜VFS5)は、制御ソース圧として第1リデューシングバルブ(RED1)の減圧の供給を受けて制御して、第1、2、3、4、5圧力制御バルブ(PCV1〜PCV5)の制御圧として供給すると同時に、第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブ(PSW1〜PSW5)の制御圧として供給し、前記第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブ(PSW1〜PSW5)は、制御ソース圧として第2リデューシングバルブ(RED2)の減圧の供給を受ける。
【0042】
つまり、本発明は、前記のように摩擦部材を形成する第1、2、3クラッチ(C1、C2、C3)及び第1、2ブレーキ(B1、B2)が車両の走行状態によって比例制御ソレノイドバルブ(VFS1〜VFS5)によって各々独立的に制御されるので、精密な制御が可能になるのである。
【0043】
前記のように構成される本発明の油圧制御システムをより詳細に見てみると、図4の通りである。
本発明の油圧制御システムは、ライン圧制御部(A)、発進制御部(B)、第1、2減圧制御部(C、D)、マニュアル変速制御部(E)、第1クラッチ制御部(F)、第2クラッチ制御部(G)、第3クラッチ制御部(H)、第1ブレーキ制御部(I)、第2ブレーキ制御部(J)を含んで構成される、
【0044】
前記で、ライン圧制御部(A)及び発進制御部(B)は公知の構成と同一に構成されるが、前記ライン圧制御部(A)は、ラインレギュレーターバルブ4及びこれを制御する比例制御ソレノイドバルブ(SOL1)を含んで構成され、オイルポンプ2から供給される油圧を一定に維持するだけでなく、運転条件によってライン圧を変化させるように構成して、燃費の向上を試みた。
【0045】
そして、発進制御部(B)は、加速時にはトルクコンバーター(TC)のトルク増倍効果を使用し、高速時には燃費の向上のためのダンパークラッチを制御するためにライン圧を減圧するトルクコンバーターコントロールバルブ6、ダンパークラッチを結合制御及び解除制御するダンパークラッチ圧コントロールバルブ8、トランスミッション制御ユニット(TCU)からの電気的信号によってダンパークラッチ圧コントロールバルブ8を制御する比例制御ソレノイドバルブ(SOL2)、ロックアップスイッチバルブ10を含んで構成される。
【0046】
また、第1減圧制御部(C)を形成する前記第1リデューシングバルブ(RED1)は、ラインレギュレーターバルブ4から供給される油圧を減圧して、比例制御ソレノイドバルブ(VFS1、VFS2、VFS3、VFS4、VFS5、SOL1、SOL2)全体に供給し、第2減圧制御部を形成する第2リデューシングバルブ(RED2)は、ラインレギュレーターバルブ4から供給される油圧を減圧して、前記第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブ(PSW1、PSW2、PSW3、PSW4、PSW5)に供給する。
【0047】
そして、マニュアル変速制御部(E)は、運転者のマニュアル変速によって流路を切換えるマニュアルバルブ(MV)を含んで構成される。
前記第1クラッチ制御部(F)は、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)と一体に形成されて、第1クラッチ(C1)に供給される油圧を制御する第1圧力制御バルブ(PCV1)、及び前記第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の出力圧及び第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧によって作動して、第1圧力制御バルブ(PCV1)の出力圧の一部を制御して第1圧力制御バルブ(PCV1)の制御圧として供給する第1圧力スイッチバルブ(PSW1)を含んで構成される。
【0048】
前記第2クラッチ制御部(G)は、第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)と一体に形成されて、第2クラッチ(C2)に供給される油圧を制御する第2圧力制御バルブ(PCV2)、及び前記第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)の出力圧及び第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧によって作動して、第2圧力制御バルブ(PCV2)の出力圧の一部を制御して第2圧力制御バルブ(PCV2)の制御圧として供給する第2圧力スイッチバルブ(PSW2)を含んで構成される。
【0049】
前記第3クラッチ制御部(H)は、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)と一体に形成されて、第3クラッチ(C3)に供給される油圧を制御する第3圧力制御バルブ(PCV3)、及び前記第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の出力圧及び第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧によって作動して、第3圧力制御バルブ(PCV3)の出力圧の一部を制御して第3圧力制御バルブ(PCV3)の制御圧として供給する第3圧力スイッチバルブ(PSW3)を含んで構成される。
【0050】
前記第1ブレーキ制御部(I)は、第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)と一体に形成される第4圧力制御バルブ(PCV4)、前記第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の制御圧及び第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧によって作動して、第4圧力制御バルブ(PCV4)の出力圧の一部を制御して第4圧力制御バルブ(PCV4)の制御圧として供給する第4圧力スイッチバルブ(PSW4)、前記第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)から供給される制御圧を第1ブレーキ(B1)に供給したり、後進圧を第1ブレーキ(B1)に供給する第1スイッチバルブ(SW1)、及びマニュアルバルブ(MV)から後進圧が供給される時、その後進圧を前記第1スイッチバルブ(SW1)に案内する第2スイッチバルブ(SW2)を含んで構成される。
【0051】
前記第2ブレーキ制御部(J)は、第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)と一体に形成されて、第2ブレーキ(B2)に供給される油圧を制御する第5圧力制御バルブ(PCV5)、及び前記第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)の制御圧及び第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧によって作動して、第5圧力制御バルブ(PCV5)の出力圧の一部を制御して第5圧力制御バルブ(PCV5)の制御圧として供給する第5圧力スイッチバルブ(PSW5)を含んで構成される。
【0052】
前記のような油圧制御システムの構成をより具体的に見てみると、マニュアルバルブ(MV)は、図4に示したように、レギュレーターバルブ4と連結されているライン圧管路12から供給される油圧をレンジ変換によって前進圧管路14及び後進圧管路16に供給することができるように構成されている。
前記で、前進圧管路14は、第1、3、4圧力制御バルブ(PCV1、PCV3、PCV4)と連結されており、後進圧管路16は、第2スイッチバルブ(SW2)と連結されている。
【0053】
図5は第1クラッチ制御部(F)の詳細図であって、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)は、第1リデューシングバルブ(RED1)の出力圧の供給を受ける入力ポート100、前記入力ポート100に供給される油圧を第1油圧制御バルブ(PCV1)及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)に供給する出力ポート102を含んで構成される。
【0054】
そして、前記第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の前側部に一体に形成される第1圧力制御バルブ(PCV1)のバルブボディーは、前記第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の出力圧の供給を受ける第1ポート181、マニュアルバルブ(MV)から前進圧の供給を受ける第2ポート182、前記第2ポート182に供給された油圧を第1クラッチ(C1)に選択的に供給する第3ポート183、前記第3ポート183に供給された油圧を排出する第4ポート184、前記第3ポート183の油圧の一部が第1圧力スイッチバルブ(PSW1)を通じて流入する第5ポート185を含んで構成される。
【0055】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート181に供給される制御圧に作用する第1ランド191、前記第4ポート184を選択的に開閉する第2ランド192、前記第2ランド192と共に前記第2ポート182及び第3ポート183を選択的に連通させる第3ランド193を含んで構成されて、前記第3ランド183及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に図面の右側に押す弾性部材194を含んで構成される。
【0056】
前記構成によって、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の出力圧及び弾性部材194の弾性力によって前記バルブスプールが左右に可変移動して、第2ポート182から供給される油圧を制御して、第3ポート183を通じて第1クラッチ(C1)に油圧を供給する。
【0057】
そして、前記第1圧力スイッチバルブ(PSW1)のバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧の供給を受ける第1ポート201、前記第1ポート201の反対側で前記第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の出力圧の供給を受ける第2ポート202、前記第1クラッチ(C1)に供給される油圧の一部が流入する第3ポート203、前記第1圧力制御バルブ(PCV1)の第5ポート185と連結される第4ポート204、前記第4ポート204に供給された油圧を排出する第5ポート205を含んで構成される。
【0058】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート201に供給される制御圧に作用して、前記第5ポート205を開閉する第1ランド211、前記第2ポート202に供給される制御圧によって制御されて、第3ポート203を選択的に開閉すると同時に、前記第1ランド211と共に第4、5ポート204、205を選択的に連通させる第2ランド212を含んで構成されて、前記第2ランド212及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に第1ポート201側に押す弾性部材213を含んで構成される。
【0059】
前記構成によって、始動状態では、バルブスプールが図面の右側に移動した状態を維持し、前記第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)が作動制御されると、バルブスプールが図面の左側に移動して、第3ポート203を閉鎖して、第4、5ポート204、205を連通させ、前記第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)が作動解除されると、第1ポート201の制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して、第3ポート203及び第4ポート204を連通させる。
図面の説明されていない符号ACCは油圧の脈動を低減させるアキュムレーターである。
【0060】
図6は第2クラッチ制御部(G)の詳細図であって、第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)は、第1リデューシングバルブ(RED1)の出力圧の供給を受ける入力ポート103、前記入力ポート103に供給される油圧を第2油圧制御バルブ(PCV2)及び第2圧力スイッチバルブ(PSW2)に供給する出力ポート104を含んで構成される。
【0061】
そして、前記第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)の前側部に一体に形成される第2圧力制御バルブ(PCV2)のバルブボディーは、前記第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)の出力圧の供給を受ける第1ポート221、ライン圧の供給を受ける第2ポート222、前記第2ポート222に供給された油圧を第2クラッチ(C2)に選択的に供給する第3ポート223、前記第3ポート223に供給された油圧を排出する第4ポート224、前記第3ポート223の油圧の一部が第2圧力スイッチバルブ(PSW2)を通じて流入する第5ポート225を含んで構成される。
【0062】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート221に供給される制御圧に作用する第1ランド231、前記第4ポート224を選択的に開閉する第2ランド232、前記第2ランド232と共に前記第2ポート222及び第3ポート223を選択的に連通させる第3ランド233を含んで構成されて、前記第3ランド233及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に図面の右側に押す弾性部材234を含んで構成される。
【0063】
前記構成によって、第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)の出力圧及び弾性部材234の弾性力によって前記バルブスプールが左右に可変移動して、第2ポート222から供給される油圧を制御して、第3ポート223を通じて第2クラッチ(C2)に油圧を供給する。
【0064】
そして、前記第2圧力スイッチバルブ(PSW2)のバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧の供給を受ける第1ポート241、前記第1ポート241の反対側で前記第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)の出力圧の供給を受ける第2ポート242、前記第2クラッチ(C2)に供給される油圧の一部が流入する第3ポート243、前記第2圧力制御バルブ(PCV2)の第5ポート225と連結される第4ポート244、前記第4ポート244に供給された油圧を排出する第5ポート245を含んで構成される。
【0065】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート241に供給される制御圧に作用する第1ランド251、前記第5ポート245を選択的に開閉する第2ランド252、前記第2ポート242に供給される制御圧によって制御されて、第3ポート243及び第4ポート244を選択的に連通させると同時に、前記第2ランド252と共に第4、5ポート244、245を選択的に連通させる第3ランド253を含んで構成されて、前記第3ランド253及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に第1ポート241側に押す弾性部材254を含んで構成される。
【0066】
前記構成によって、始動状態では、バルブスプールが図面の右側に移動した状態を維持し、前記第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)が作動制御されると、バルブスプールが図面の左側に移動して、第3ポート243を閉鎖して、第4、5ポート244、245を連通させ、前記第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)が作動解除されると、第1ポート241の制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して、第3ポート243及び第4ポート244を連通させる。
【0067】
図7は第3クラッチ制御部(H)の詳細図であって、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)は、第1リデューシングバルブ(RED1)の出力圧の供給を受ける入力ポート105、前記入力ポート105に供給される油圧を第3油圧制御バルブ(PCV3)及び第3圧力スイッチバルブ(PSW3)に供給する出力ポート106を含んで構成される。
【0068】
そして、前記第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の前側部に一体に形成される第3圧力制御バルブ(PCV3)のバルブボディーは、前記第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の出力圧の供給を受ける第1ポート261、マニュアルバルブ(MV)から前進圧の供給を受ける第2ポート262、前記第2ポート262に供給された油圧を第3クラッチ(C3)に選択的に供給する第3ポート263、前記第3ポート263に供給された油圧を排出する第4ポート264、前記第3ポート263の油圧の一部が第3圧力スイッチバルブ(PSW3)を通じて流入する第5ポート265を含んで構成される。
【0069】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート261に供給される制御圧に作用する第1ランド271、前記第4ポート264を選択的に開閉する第2ランド272、前記第2ランド272と共に前記第2ポート262及び第3ポート263を選択的に連通させる第3ランド273を含んで構成されて、前記第3ランド273及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に図面の右側に押す弾性部材274を含んで構成される。
【0070】
前記構成によって、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の出力圧及び弾性部材274の弾性力によって前記バルブスプールが左右に可変移動して、第2ポート262から供給される油圧を制御して、第3ポート263を通じて第3クラッチ(C3)に油圧を供給する。
【0071】
そして、前記第3圧力スイッチバルブ(PSW3)のバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧の供給を受ける第1ポート281、前記第1ポート281の反対側で前記第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の出力圧の供給を受ける第2ポート282、前記第3クラッチ(C3)に供給される油圧の一部が流入する第3ポート283、前記第3圧力制御バルブ(PCV3)の第5ポート265と連結される第4ポート284、前記第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)から制御圧の供給を受ける第5ポート285、前記第5ポート285に供給された制御圧を第5圧力制御バルブ(PCV5)に供給する第6ポート286、前記第6ポート286に供給された油圧を排出する第7ポート287を含んで構成される。
【0072】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート281に供給される制御圧に作用する第1ランド291、前記第1ランド291と共に前記第6ポート286及び前記第5ポート285、第7ポート287を選択的に連通させる第2ランド292、前記第2ポート282に供給される制御圧によって制御されて、前記第2ランド292と共に第3ポート283及び第4ポート284を選択的に連通させたり、第4ポート284及び第7ポート287を連通させる第3ランド293を含んで構成されて、前記第3ランド293及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に第1ポート281側に押す弾性部材294を含んで構成される。
【0073】
前記構成によって、始動状態では、バルブスプールが図面の右側に移動した状態を維持し、前記第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)が作動制御されると、バルブスプールが図面の左側に移動して、第3ポート283を閉鎖して、第4、7ポート284、287を連通させ、前記第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)が作動解除されると、第1ポート281の制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して、第3ポート283及び第4ポート284を連通させる。
【0074】
図8は第1ブレーキ制御部(I)の詳細図であって、第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)は、第1リデューシングバルブ(RED1)の出力圧の供給を受ける入力ポート107、前記入力ポート107に供給される油圧を第4油圧制御バルブ(PCV4)及び第4圧力スイッチバルブ(PSW4)に供給する出力ポート108を含んで構成される。
【0075】
そして、前記第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の前側部に一体に形成される第4圧力制御バルブ(PCV4)のバルブボディーは、前記第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の制御圧の供給を受ける第1ポート301、マニュアルバルブ(MV)から前進圧の供給を受ける第2ポート302、前記第2ポート302に供給された油圧を第1スイッチバルブ(SW1)に選択的に供給する第3ポート303、前記第3ポート303に供給された油圧を排出する第4ポート304、前記第3ポート303の油圧の一部が第4圧力スイッチバルブ(PSW4)を通じて流入する第5ポート305を含んで構成される。
【0076】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート301に供給される制御圧に作用する第1ランド311、前記第4ポート304を選択的に開閉する第2ランド312、前記第2ランド312と共に前記第2ポート302及び第3ポート303を選択的に連通させる第3ランド313を含んで構成されて、前記第3ランド313及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に図面の右側に押す弾性部材314を含んで構成される。
【0077】
前記構成によって、第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の制御圧及び弾性部材314の弾性力によって前記バルブスプールが左右に可変移動して、第2ポート302から供給される油圧を制御して、第3ポート303を通じて第1スイッチバルブ(SW1)に油圧を供給する。
【0078】
そして、前記第4圧力スイッチバルブ(PSW4)のバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧の供給を受ける第1ポート321、前記第1ポート321の反対側で前記第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の制御圧の供給を受ける第2ポート322、前記第1スイッチバルブ(SW1)に供給される油圧の一部が流入する第3ポート323、前記第4圧力制御バルブ(PCV4)の第5ポート305と連結される第4ポート324を含んで構成される。
【0079】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート321に供給される制御圧に作用する第1ランド331、前記第2ポート322に供給される制御圧によって制御されて、第3ポート323及び第4ポート324を選択的に連通させる第2ランド332を含んで構成されて、前記第2ランド332及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に第1ポート321側に押す弾性部材333を含んで構成される。
【0080】
前記構成によって、始動状態では、バルブスプールが図面の右側に移動した状態を維持し、前記第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)が作動制御されると、バルブスプールが図面の左側に移動して、第3ポート323を閉鎖し、前記第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)が作動解除されると、第1ポート321の制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して、第3ポート323及び第4ポート324を連通させる。
【0081】
そして、第1スイッチバルブ(SW1)のバルブボディーは、第2スイッチバルブ(SW1)から制御圧として後進圧の供給を受ける第1ポート341、前記第1ポート341に供給される後進圧の供給を同時に受ける第2ポート342、前記第4圧力制御バルブ(PCV4)の制御圧の供給を受ける第3ポート343、前記第2ポート342及び第3ポート343に供給される油圧を第1ブレーキ(B1)に供給する第4ポート344を含んで構成される。
【0082】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート341に供給される制御圧に作用する第1ランド351、前記第3ポート343を選択的に開閉する第2ランド352、前記第2ランド352と共に前記第4ポート344及び第2、3ポート342、343を選択的に連通させる第3ランド353、前記第3ランド353及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に第1ポート341側に押す弾性部材354を含んで構成される。
【0083】
それによって、前進変速段では、前記弾性部材354の弾性力によってバルブスプールが図面の右側に移動して、第3ポート343及び第4ポート344を連通させ、後進変速段では、第1ポート341に制御圧として後進圧が供給されるので、バルブスプールが図面の左側に移動して、第2ポート342及び第4ポート344を連通させる。
【0084】
そして、前記第2スイッチバルブ(SW2)のバルブボディーは、マニュアルバルブ(MV)から制御圧として後進圧の供給を受ける第1ポート361、前記第1ポート361に供給される後進圧の供給を同時に受ける第2ポート362、前記第2ポート362に供給される後進圧を前記第1スイッチバルブ(SW1)に供給する第3ポート363、前記第3ポート363に供給された油圧を排出する第4ポート364を含んで構成される。
【0085】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート361に供給される制御圧に作用する第1ランド371、前記第1ランド371と共に前記第3ポート363及び第2、4ポート362、364を選択的に連通させる第2ランド372、バルブボディーとの間に配置される弾性部材374を支持して、バルブスプールを常に第1ポート361側に押す第3ランド373を含んで構成される。
【0086】
それによって、前進変速段では、前記弾性部材374の弾性力によってバルブスプールが図面の右側に移動して、第3ポート363及び第4ポート364を連通させ、後進変速段では、第1ポート361に制御圧として後進圧が供給されるので、バルブスプールが図面の左側に移動して、第2ポート362及び第3ポート363を連通させる。
【0087】
図9は第2ブレーキ制御部(J)の詳細図であって、第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)は、第1リデューシングバルブ(RED1)の出力圧の供給を受ける入力ポート109、前記入力ポート109に供給される油圧を第5油圧制御バルブ(PCV5)及び第5圧力スイッチバルブ(PSW5)に供給すると同時に、第3圧力スイッチバルブ(PSW3)に供給する出力ポート110を含んで構成される。
【0088】
そして、前記第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)の前側部に一体に形成される第5圧力制御バルブ(PCV5)のバルブボディーは、前記第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)の制御圧の供給を受ける第1ポート381、ライン圧の供給を受ける第2ポート382、前記第2ポート382に供給された油圧を第2ブレーキ(B2)に選択的に供給する第3ポート383、前記第3ポート383に供給された油圧を排出する第4ポート384、前記第3ポート383の油圧の一部が第5圧力スイッチバルブ(PSW5)を通じて流入する第5ポート385、第3圧力スイッチバルブ(PSW3)と連通される第6ポート386を含んで構成される。
【0089】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート381に供給される制御圧に作用する第1ランド391、前記第4ポート384を選択的に開閉する第2ランド392、前記第2ランド392と共に前記第2ポート382及び第3ポート383を選択的に連通させる第3ランド393を含んで構成されて、前記第3ランド393及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に図面の右側に押す弾性部材394を含んで構成される。
【0090】
前記構成によって、第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)の制御圧及び弾性部材394の弾性力によって前記バルブスプールが左右に可変移動して、第2ポート382から供給される油圧を制御して、第3ポート383を通じて第2ブレーキ(B2)に油圧を供給する。
【0091】
そして、前記第5圧力スイッチバルブ(PSW5)のバルブボディーは、前記第2リデューシングバルブ(RED2)の制御圧の供給を受ける第1ポート401、前記第1ポート401の反対側で前記第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)の制御圧の供給を受ける第2ポート402、前記第2ブレーキ(B2)に供給される油圧の一部が流入する第3ポート403、前記第5圧力制御バルブ(PCV5)の第5ポート385と連結される第4ポート404、前記第4ポート404に供給された油圧を排出する第5ポート405を含んで構成される。
【0092】
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、前記第1ポート401に供給される制御圧に作用する第1ランド411、前記第5ポート405を選択的に開閉する第2ランド412、前記第2ポート402に供給される制御圧によって作用して、第3ポート403及び第4ポート404を選択的に連通させる第3ランド413を含んで構成されて、前記第3ランド413及びバルブボディーの間に配置され、バルブスプールを常に第1ポート401側に押す弾性部材414を含んで構成される。
【0093】
前記構成によって、始動状態では、バルブスプールが図面の右側に移動した状態を維持し、前記第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)が作動制御されると、バルブスプールが図面の左側に移動して、第3ポート403を閉鎖し、前記第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)が作動解除されると、第1ポート401の制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して、第3ポート403及び第4ポート404を連通させる。
【0094】
前記のように構成される本発明の油圧制御システムによる変速過程について説明する。
前進1速では、図示していないトランスミッション制御ユニットで第1、4、5比例制御ソレノイドバルブ(VFS1、VFS4、VFS5)を作動制御する。したがって、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の出力圧及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)の制御圧によって制御される第1圧力制御バルブ(PCV1)で制御された前進圧が第1クラッチ(C1)に供給される。第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の制御圧及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)の制御圧によって制御される第4圧力制御バルブ(PCV4)で制御された前進圧が第1スイッチバルブ(SW1)を通じて第1ブレーキ(B1)に供給される。第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)の制御圧及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)の制御圧によって制御される第5圧力制御バルブ(PCV5)で制御されたライン圧が第2ブレーキ(B2)に供給される。
【0095】
前進2速では、前記前進1速で作動した第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)を作動解除して、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)を作動制御する。
そうすると、第1、2ブレーキ(B1、B2)が作動している状態で、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の出力圧及び第3圧力スイッチバルブ(PSW3)から供給される制御圧によって制御される第3圧力制御バルブ(PCV3)で制御された前進圧が第3クラッチ(C3)に供給されて、前進2速の変速が行われる。
【0096】
前進3速では、前記前進2速で作動した第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)を作動解除して、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)を作動制御する。
そうすると、第3クラッチ(C3)及び第2ブレーキ(B2)が作動している状態で、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の出力圧及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)から供給される制御圧によって制御される第1圧力制御バルブ(PCV1)で制御された前進圧が第1クラッチ(C1)に供給されて、前進3速の変速が行われる。
【0097】
前進4速では、前記前進3速で作動した第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)を作動解除して、第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)を作動制御する。
そうすると、第3クラッチ(C3)及び第2ブレーキ(B2)が作動している状態で、第2比例制御ソレノイドバルブ(VFS2)の出力圧及び第2圧力スイッチバルブ(PSW2)から供給される制御圧によって制御される第2圧力制御バルブ(PCV2)で制御された前進圧が第2クラッチ(C2)に供給されて、前進3速の変速が行われる。
【0098】
前進5速では、前記前進4速で作動した第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)を作動解除して、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)を作動制御する。
そうすると、第2クラッチ(C2)及び第2ブレーキ(B2)が作動している状態で、第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)の出力圧及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)から供給される制御圧によって制御される第1圧力制御バルブ(PCV1)で制御された前進圧が第1クラッチ(C1)に供給されて、前進5速の変速が行われる。
【0099】
前進6速では、前記前進5速で作動した第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)を作動解除して、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)を作動制御する。
そうすると、第1、2クラッチ(C1、C2)が作動している状態で、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の出力圧及び第3圧力スイッチバルブ(PSW3)から供給される制御圧によって制御される第3圧力制御バルブ(PCV3)で制御された前進圧が第3クラッチ(C3)に供給されて、前進6速の変速が行われる。
【0100】
前進7速では、前記前進6速で作動した第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)を作動解除して、第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)を作動制御する。
そうすると、第1、2クラッチ(C1、C2)が作動している状態で、第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の制御圧及び第4圧力スイッチバルブ(PSW4)から供給される制御圧によって制御される第4圧力制御バルブ(PCV4)で制御された前進圧が第1スイッチバルブ(SW1)を通じて第1ブレーキ(B1)に供給されて、前進7速の変速が行われる。
【0101】
前進8速では、前記前進7速で作動した第1比例制御ソレノイドバルブ(VFS1)を作動解除して、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)を作動制御する。
そうすると、第2クラッチ(C2)及び第2ブレーキ(B2)が作動している状態で、第3比例制御ソレノイドバルブ(VFS3)の出力圧及び第3圧力スイッチバルブ(PSW3)から供給される制御圧によって制御される第3圧力制御バルブ(PCV3)で制御された前進圧が第3クラッチ(C3)に供給されて、前進8速の変速が行われる。
【0102】
後進変速段では、第4、5比例制御ソレノイドバルブ(VFS4、VFS5)を作動制御することによって、第4比例制御ソレノイドバルブ(VFS4)の制御圧及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)の制御圧によって制御される第4圧力制御バルブ(PCV4)で制御された前進圧が第1スイッチバルブ(SW1)を通じて第1ブレーキ(B1)に供給され、第5比例制御ソレノイドバルブ(VFS5)の制御圧及び第1圧力スイッチバルブ(PSW1)の制御圧によって制御される第5圧力制御バルブ(PCV5)で制御されたライン圧が第2ブレーキ(B2)に供給され、マニュアルバルブ(MV)からの後進圧が第2スイッチバルブ(SW2)及び第1スイッチバルブ(SW1)を通じて第1ブレーキ(B1)に供給されて、変速が行われる。
【0103】
前記で、本発明の油圧制御システムに対する好ましい実施例を開示したが、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の実施例から当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に発明して均等だと認められる範囲の全ての変更を含む。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、摩擦部材を独立的に制御して、精密な制御、変速衝撃の最少化、燃費の向上を達成し、変速機の変速性能を向上させた車両用8速自動変速機の油圧制御システムに関する。車両用のみならず自動変速機の油圧制御システムに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明によって運用されるパワートレインの一例の構成図である。
【図2】図1のパワートレインの変速段別摩擦部材の作動表である。
【図3】本発明による油圧制御システムの主要部分に対する概略図である。
【図4】本発明による油圧制御システムの構成図である。
【図5】本発明による第1クラッチ制御部の詳細図である。
【図6】本発明による第2クラッチ制御部の詳細図である。
【図7】本発明による第3クラッチ制御部の詳細図である。
【図8】本発明による第1ブレーキ制御部の詳細図である。
【図9】本発明による第2ブレーキ制御部の詳細図である。
【符号の説明】
【0106】
PG1、PG2、PG3、PG4 第1、第2、第3、第4遊星ギヤセット
C1、C2、C3 第1、第2、第3クラッチ
B1、B2、 第1、第2ブレーキ
S1、S2、S3、S4 第1、第2、第3、第4サンギヤ
PC1、PC2、PC3、PC4 第1、第2、第3、第4遊星キャリア
R1、R2、R3、R4 第1、第2、第3、第4リングギヤ
VFS1、VFS2、VFS3、VFS4、VFS5 第1、第2、第3、第4、第5比例制御ソレノイドバルブ
PSW1、PSW2、PSW3、PSW4、PSW5 第1、第2、第3、第4、第5圧力スイッチバルブ
PCV1、PCV2、PCV3、PCV4、PCV5 第1、第2、第3、第4、第5圧力制御バルブ
100、103、105、107、109 入力ポート
102、104、106、108、110 出力ポート
181、182、183、184、185 第1、第2、第3、第4、第5ポート
191、192、193 第1、第2、第3ランド
194、213、234、254、274、294、314、333、354、374、 394、414 弾性部材
201、202、203、204、205 第1、第2、第3、第4、第5ポート
211、212 第1、第2ランド
221、222、223、224、225 第1、第2、第3、第4、第5ポート
231、232、233 第1、第2、第3ランド
241、242、243、244、245 第1、第2、第3、第4、第5ポート
251、252、253 第1、第2、第3ランド
261、262、263、264、265 第1、第2、第3、第4、第5ポート
271、272、273 第1、第2、第3ランド
281、282、283、284、285、286、287 第1、第2、第3、第4、 第5、第6、第7ポート
291、292、293 第1、第2、第3ランド
301、302、303、304、305 第1、第2、第3、第4、第5ポート
311、312、313 第1、第2、第3ランド
321、322、323、324 第1、第2、第3、第4ポート
331、332 第1、第2ランド
341、342、343、344 第1、第2、第3、第4ポート
351、352、353 第1、第2、第3ランド
361、362、363、364 第1、第2、第3、第4ポート
371、372、373 第1、第2、第3ランド
381、382、383、384、385、386 第1、第2、第3、第4、第5、第6ポート
391、392、393 第1、第2、第3ランド
401、402、403、404、405 第1、第2、第3、第4、第5ポート
411、412、413 第1、第2、第3ランド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前進1、3、5、6、7速で作動する第1クラッチ、前進4、5、6、7、8速及び後進変速段で作動する第2クラッチ、前進2、3、4、6、8速及び後進変速段で作動する第3クラッチ、前進1、2、7、8速及び後進変速段で作動する第1ブレーキ、及び前進1、2、3、4、5速及び後進変速段で作動する第2ブレーキを作動制御する車両用8速自動変速機の油圧制御システムにおいて、
前記第1クラッチが、第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第1圧力スイッチバルブの制御圧によって第1圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第1クラッチ制御部、
前記第2クラッチが、第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2圧力スイッチバルブの制御圧によって第2圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第2クラッチ制御部、
前記第3クラッチが、第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第3圧力スイッチバルブの制御圧によって第3圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第3クラッチ制御部、
前記第1ブレーキが、第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第4圧力スイッチバルブの制御圧によって第4圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受け、後進変速段ではマニュアルバルブの後進圧の供給を受けることができるようにした第1ブレーキ制御部、
前記第2ブレーキが、第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第5圧力スイッチバルブの制御圧によって第5圧力制御バルブで制御された制御圧の供給を受けることができるようにした第2ブレーキ制御部、を含んで構成されることを特徴とする、車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項2】
第1、3、4圧力制御バルブは、マニュアルバルブから供給される前進圧を制御し、
第2、5圧力制御バルブは、ライン圧を制御して出力することを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項3】
第1、2、3、4、5比例制御ソレノイドバルブには、制御ソース圧として第1リデューシングバルブから減圧が供給されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項4】
第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブは、第2リデューシングバルブの減圧と各々独立的に連結される第1、2、3、4、5比例制御ソレノイドバルブの制御圧によって制御されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項5】
第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブから第1、2、3、4、5圧力制御バルブに供給される制御圧は、前記第1、2、3、4、5圧力制御バルブから各摩擦部材に供給される油圧の一部を第1、2、3、4、5圧力スイッチバルブで制御して供給することを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項6】
第1クラッチ制御部は、
第1比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第1圧力制御バルブ、
前記第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第1圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第1圧力制御バルブの制御圧として供給する第1圧力スイッチバルブ、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項7】
第1圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第1圧力制御バルブのバルブボディーは、
第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第2ポート、
前記第2ポートに供給された油圧を第1クラッチに選択的に供給する第3ポート、
前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、
前記第3ポートの油圧の一部が第1圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、
前記第1圧力制御バルブのバルブスプールは、
前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項6に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項8】
第1圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第1圧力スイッチバルブのバルブボディーは、
前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
前記第1ポートの反対側で前記第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、
前記第1クラッチに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、
前記第1圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、
前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートを含み
前記第1圧力スイッチバルブのバルブスプールは、
第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項6に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項9】
第2クラッチ制御部は、
第2比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第2圧力制御バルブ、
前記第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第2圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第2圧力制御バルブの制御圧として供給する第2圧力スイッチバルブ、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項10】
第2圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第2圧力制御バルブのバルブボディーは、
前記第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
ライン圧の供給を受ける第2ポート、
前記第2ポートに供給された油圧を第2クラッチに選択的に供給する第3ポート、
前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、
前記第3ポートの油圧の一部が第2圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、
前記第2圧力制御バルブのバルブスプールは、
前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項9に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項11】
第2圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第2圧力スイッチバルブのバルブボディーは、
前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
前記第1ポートの反対側で前記第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、
前記第2クラッチに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、
前記第2圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、
前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートを含み、
前記第2圧力スイッチバルブのバルブスプールは、
前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項9に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項12】
第3クラッチ制御部は、
第3比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第3圧力制御バルブ、
前記第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第3圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第3圧力制御バルブの制御圧として供給する第3圧力スイッチバルブ、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項13】
第3圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第3圧力制御バルブのバルブボディーは、
前記第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第2ポート、
前記第2ポートに供給された油圧を第3クラッチに選択的に供給する第3ポート、
前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、
前記第3ポートの油圧の一部が第3圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、
前記第3圧力制御バルブのバルブスプールは、
前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項12に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項14】
第3圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第3圧力スイッチバルブのバルブボディーは、
前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
前記第1ポートの反対側で前記第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、
前記第3クラッチに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、
前記第3圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、
前記第5比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第5ポート、
前記第5ポートに供給された制御圧を第5圧力制御バルブに供給する第6ポート、
前記第6ポートに供給された油圧を排出する第7ポートを含み、
前記第3圧力スイッチバルブのバルブスプールは、
前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項12に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項15】
第1ブレーキ制御部は、
第4比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第4圧力制御バルブ、
前記第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第4圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第4圧力制御バルブの制御圧として供給する第4圧力スイッチバルブ、
前記第4比例制御ソレノイドバルブから供給される制御圧を第1ブレーキに供給したり、後進圧を第1ブレーキに供給する第1スイッチバルブ、
マニュアルバルブから後進圧が供給される時、その後進圧を前記第1スイッチバルブに案内する第2スイッチバルブ、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項16】
第4圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第4圧力制御バルブのバルブボディーは、
前記第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第2ポート、
前記第2ポートに供給された油圧を第1スイッチバルブに選択的に供給する第3ポート、
前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、
前記第3ポートの油圧の一部が第4圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポートを含み、
前記第4圧力制御バルブのバルブスプールは、
前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項15に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項17】
第4圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第4圧力スイッチバルブのバルブボディーは、
前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
前記第1ポートの反対側で前記第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、
前記第1スイッチバルブに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、
前記第4圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポートを含み、
前記第4圧力スイッチバルブのバルブスプールは、
前記バルブボディーに内蔵され、前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項15に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項18】
第1スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
第1スイッチバルブのバルブボディーは、
制御圧として後進圧の供給を受ける第1ポート、
前記第1ポートに供給される後進圧の供給を同時に受ける第2ポート、
前記第4圧力制御バルブの制御圧の供給を受ける第3ポート、
前記第2ポート及び第3ポートに供給される油圧を第1ブレーキに供給する第4ポートを含み、
第1スイッチバルブのバルブスプールは、
前記第1ポートに供給される制御圧及び前記第1ポートの反対側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項15に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項19】
第2スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第2スイッチバルブのバルブボディーは、
マニュアルバルブから制御圧として後進圧の供給を受ける第1ポート、
前記第1ポートに供給される後進圧の供給を同時に受ける第2ポート、
前記第2ポートに供給される後進圧を前記第1スイッチバルブに供給する第3ポート、
前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポートを含み、
前記第2スイッチバルブのバルブスプールは、
前記第1ポートに供給される制御圧及び前記第1ポートの反対側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項15に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項20】
第2ブレーキ制御部は、
第5比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第5圧力制御バルブ、
前記第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第5圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第5圧力制御バルブの制御圧として供給する第5圧力スイッチバルブ、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項21】
第5圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第5圧力制御バルブのバルブボディーは、
前記第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
ライン圧の供給を受ける第2ポート、
前記第2ポートに供給された油圧を第2ブレーキに選択的に供給する第3ポート、
前記第3ポートに供給された油圧を排出する第4ポート、
前記第3ポートの油圧の一部が第5圧力スイッチバルブを通じて流入する第5ポート、
第3圧力スイッチバルブと連通される第6ポートを含み、
前記第5圧力制御バルブのバルブスプールは、
前記第1ポート及び第5ポートに供給される制御圧及び前記第5ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項20に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項22】
第5圧力スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第5圧力スイッチバルブのバルブボディーは、
前記第2リデューシングバルブの制御圧の供給を受ける第1ポート、
前記第1ポートの反対側で前記第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第2ポート、
前記第2ブレーキに供給される油圧の一部が流入する第3ポート、
前記第5圧力制御バルブの第5ポートと連結される第4ポート、
前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートを含み、
前記第5圧力スイッチバルブのバルブスプールは、
前記第1ポート及び第2ポートに供給される制御圧及び前記第2ポート側に内蔵される弾性部材によって左右移動して、流路を切換えることを特徴とする、請求項20に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。
【請求項23】
第1クラッチ制御部は、
第1比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第1圧力制御バルブ、及び前記第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第1圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第1圧力制御バルブの制御圧として供給する第1圧力スイッチバルブ、を含み、
第2クラッチ制御部は、
第2比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第2圧力制御バルブ、及び前記第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第2圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第2圧力制御バルブの制御圧として供給する第2圧力スイッチバルブ、を含み、
第3クラッチ制御部は、
第3比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第3圧力制御バルブ、及び前記第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第3圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第3圧力制御バルブの制御圧として供給する第3圧力スイッチバルブ、を含み、
第1ブレーキ制御部は、
第4比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第4圧力制御バルブ、前記第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第4圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第4圧力制御バルブの制御圧として供給する第4圧力スイッチバルブ、前記第4比例制御ソレノイドバルブから供給される制御圧を第1ブレーキに供給したり、後進圧を第1ブレーキに供給する第1スイッチバルブ、及びマニュアルバルブから後進圧が供給される時、その後進圧を前記第1スイッチバルブに案内する第2スイッチバルブ、を含み、
第2ブレーキ制御部は、
第5比例制御ソレノイドバルブと一体に形成される第5圧力制御バルブ、及び前記第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧及び第2リデューシングバルブの制御圧によって作動して、第5圧力制御バルブの出力圧の一部を制御して第5圧力制御バルブの制御圧として供給する第5圧力スイッチバルブ、を含んで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用8速自動変速機の油圧制御システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−115307(P2009−115307A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327662(P2007−327662)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【Fターム(参考)】