説明

防犯映像管理システム

【課題】通信性能を向上させると共に通信時のセキュリティを確保した信頼性の高い防犯映像管理システムを提供する。
【解決手段】乗りかご11などの防犯を必要とする場所に設置された防犯カメラ12と、防犯カメラ12の映像情報を記録する映像記録装置13と、防犯カメラ12などに設置された送受信装置16と、送受信装置16との間で無線通信を行う携帯端末14とを備えた防犯映像管理システムにおいて、携帯端末14から送受信装置16に向けて情報を送信する場合と送受信装置16から携帯端末14に向けて情報を送信する場合とで異なる通信処理を用いる。これにより、自身の発信した情報が受信機に回り込んで影響を与えることを防止して通信性能を向上させると共に通信時のセキュリティを確保する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯を必要とする場所、例えばエレベータの乗りかご内等に利用される防犯映像管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの乗りかご内の犯罪を防止するために、かご内の適宜な箇所に防犯カメラを設置すると共に、乗りかごの上部にハードディスクレコーダなどの映像記録装置を設置しておき、防犯カメラで撮影した乗りかご内の映像情報を映像記録装置に記録、保存することが行われている。
【0003】
ところが、この種の防犯映像管理システムでは、映像記録装置がかご上に設置されていることから、映像記録装置に記録された映像情報を確認したり、撮影条件を設定する場合などに、保守員がかご上に登って映像記録装置を直接操作しなければならないといった不具合がある。
【0004】
そこで、例えば特許文献1では、保守員が携帯端末を用いて、映像情報の取り出しや撮影条件の設定等の操作を無線にて行うことが提案されている。具体的には、乗りかご内に設置された防犯カメラに無線機能を持たせ、携帯端末との間で例えば赤外線などを用いて情報を送受信する構成としている。
【0005】
このような構成において、保守員は携帯端末を持って乗りかご内に入り、防犯カメラに向かって映像情報の要求信号を送信する。防犯カメラは、その要求信号を受信することにより、映像記録装置から映像情報を読み出して携帯端末に送信する。これにより、保守員が乗りかごの上に登って映像記録装置に直接操作する手間が省け、作業負担が大幅に軽減される。
【特許文献1】特開2002−326772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のシステムでは、防犯カメラと携帯端末との間で1つの通信手段を用いて情報を送受信している。このため、例えば赤外線であれば、一方の光送信機から送信された赤外光が同じ筐体内の光受信機に回り込んで影響を与えるといった現象が生じる。これを「迷光」と呼び、誤動作の原因となる。一方、無線電波にて情報をやり取りする場合には、他人に情報が漏洩する可能性があり、セキュリティ上の問題が生じる。
【0007】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、通信性能を向上させると共に通信時のセキュリティを確保した信頼性の高い防犯映像管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の防犯映像管理システムは、防犯を必要とする場所に設置された防犯カメラと、この防犯カメラによって撮影された防犯場所の映像情報を記録する映像記録装置と、上記防犯カメラあるいは上記防犯場所の適宜な箇所に設置され、上記映像記録装置にケーブルを介して接続された第1の送受信装置と、この第1の送受信装置との間で無線通信を行う第2の送受信装置を有する携帯端末とを備えた防犯映像管理システムにおいて、上記第1および第2の送受信装置に媒体の異なる2つの通信手段を設け、上記携帯端末から上記第1の送受信装置に向けて情報を送信する場合に上記2つの通信手段の一方の通信手段を用い、上記第1の送受信装置から上記携帯端末に向けて情報を送信する場合に他方の通信手段を用いて両者間の通信処理を行うことを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、第1の送受信装置と第2の送受信装置との間で上下方向に異なる通信手段を用いて情報を送受信することで、送信する情報と受信する情報の媒体が変わるため、自身の発信した情報が受信機に回り込んで影響を与えることを防止して通信性能を向上させることができる。また、2つの通信手段を用いて情報を送受信することで、通信時のセキュリティを確保することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、媒体の異なる2つの通信手段を備えて携帯端末と防犯カメラ側の送受信装置との間で情報を送受信する構成としたことで、通信性能を向上させると共に通信時のセキュリティを確保して信頼性の高い防犯映像管理システムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る防犯映像管理システムをエレベータに適用した場合の構成を示す図である。
【0013】
この防犯映像管理システムは、防犯を必要とする場所として乗りかご11内に設置された防犯カメラ12と、この防犯カメラ12で撮影された乗りかご11内の映像を記録する映像記録装置13と、無線機能を備えた携帯端末14とで構成される。
【0014】
防犯カメラ12は、例えば撮像管やCCD、CMOSなどの固体撮像デバイスつまり撮像素子などが使用されている撮像カメラである。この防犯カメラ12は、エレベータの場合には、乗りかご11内において乗降者の手の届き難い天井部分に取付けられるが、的確な映像を撮像する観点から考えれば、ドアから離れたかご内天井の奥側からドア側を臨むような場所に取り付けるのが望ましく、さらには正面のドアと対峙するかご内の壁面の比較的高い位置に取り付けても良い。
【0015】
また、この防犯カメラ12は、そのまま乗りかご11内の天井に直付けする方法もあるが、外部から直接防犯カメラと判断されると防犯上好ましくないので、外側から例えば撮影上支障をきたさない材料の外装体15で防犯カメラ12を覆うことにより、自然な雰囲気の状態を保つように取り付けるのが望ましい。
【0016】
防犯カメラ12または外装体15には、携帯端末14との間で映像記録装置13に関する情報を無線にて送受信するための送受信装置16が設けられている。送受信装置16と映像記録装置13は通信用ケーブル17aで接続され、また、防犯カメラ12と映像記録装置13は撮影用ケーブル17bで接続されている。
【0017】
図2は本システムにおいて防犯カメラ12に送受信装置16を設けた場合の構成を示すブロック図である。
【0018】
図中の21はカメラ本体であり、レンズや撮像素子などを含む撮影部分である。このカメラ本体21にて得られた映像情報は撮影用ケーブル17bを介して映像記録装置13に送られる。また、カメラ筐体内に送受信装置16が設けられている場合には、この送受信装置16の送受信動作を制御するためのCPU22が備えられる。このCPU22は、通信用ケーブル17aを介して映像記録装置13に接続される。
【0019】
ここで、送受信装置16は、媒体の異なる2つの通信手段として、電波通信機16aと光通信機16bを備える。電波通信機16aは、例えば無線LANあるいはBluetooth(登録商標)などの近距離無線システムで用いられる通信手段であり、所定周波数帯の電波18を媒体として情報の送受信を行う。なお、上記Bluetooth(登録商標)とは、短距離の無線通信規格に準じた無線インタフェースであり、2.4GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯の無線電波を用いて、およそ10mの無線通信を実現するものである。光通信機16bは、例えば赤外線などの光19を媒体として情報の送受信を行う。
【0020】
また、映像記録装置13は、磁気ディスク装置や光ディスク装置などが用いられ、乗りかご11の外側上部に設置されている。防犯カメラ12で撮影された乗りかご11内の映像情報は、この映像記録装置13に設けられた図示せぬ記録メディアに記録される。なお、この映像情報の記録時には、撮影映像とともに、撮影年月日、時刻などの必要な情報も所要のフォーマットに従って記録される。さらに、必要に応じて、映像記録装置13にかご固有の識別データが割り当てられ、映像情報の漏洩を未然に回避するための漏洩保護手段が講じられている。
【0021】
図3は携帯端末14の構成を示すブロック図である。
【0022】
携帯端末14は、基本的には保守員が持ち、映像記録装置13に記録された映像情報を取り出す場合や、映像記録装置13の動作条件を変更する場合などに用いられる。図3に示すように、この携帯端末14には、CPU31、ROM32、RAM33、操作部34、表示部35、映像記憶部36、メモリカード37、そして、送受信装置38が備えられている。
【0023】
CPU31は、この携帯端末14の全体の制御を行うものであり、ROM32などに記憶されたプログラムを読み込み、そのプログラムに記述された処理を実行する。ROM32には、CPU31を制御するためのプログラムなどが予め記憶されている。RAM33は、各種情報を一時的に記憶しておくためのワークメモリとして用いられる。
【0024】
操作部34は、この携帯端末14を操作するための各種操作キーを有し、例えば映像情報の送信要求や、動作条件の設定、表示する映像情報の選択などを行う場合に用いられる。表示部35は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置からなり、各種メニュー画面の表示や映像情報の表示などを行う場合に用いられる。
【0025】
映像記憶部36は、映像記録装置13から取り出した映像情報を記憶する。メモリカード37は、携帯端末14に着脱自在に装着される。このメモリカード37に必要に応じて映像情報を記憶して外部に持ち出すことができる。
【0026】
送受信装置38は、防犯カメラ12側に設けられた送受信装置16との間で無線による情報の送受信を行う場合に用いられる。この送受信装置38は、上記送受信装置16と同じ通信規格を有する2つの通信手段として、電波通信機38aと光通信機38bを備える。電波通信機38aは、防犯カメラ12側の電波通信機16aとの間で電波18を媒体として情報の送受信を行う。光通信機38bは、防犯カメラ12側の光通信機16bとの間で光19を媒体として情報の送受信を行う。
【0027】
このような構成において、防犯カメラ12で撮影された乗りかご11内の映像情報は、撮影用ケーブル17bを介して映像記録装置13に送られる。映像記録装置13では、この映像情報を所定の方式で圧縮しながら複数の連続した静止画像に変換した後、図示せぬ記録メディアに書き込む。
【0028】
ここで、映像記録装置13に記録された映像情報を取り出す場合や、映像記録装置13の動作状態を確認したり、あるいは、動作条件を変更する場合などにおいて、保守員は携帯端末14を用いて映像記録装置13を遠隔的に操作することができる。
【0029】
なお、携帯端末14を用いて映像記録装置13を遠隔操作する場合には、携帯端末14にIDの入力を必要とする。すなわち、この入力されたIDと映像記録装置13に予め登録されたIDとが一致した場合に正当な操作者であると判断されて遠隔操作が許可される。
【0030】
このIDの照合処理は、携帯端末14に持たせても良いし、映像記録装置13に持たせて良い。携帯端末14に持たせた場合には、携帯端末14から映像記録装置13に対してIDを要求する。そして、この要求に応答して映像記録装置13から送受信装置16を介して送られたIDと操作者が入力したIDとを携帯端末14内で照合することになる。一方、映像記録装置13に持たせた場合には、操作者が入力したIDを携帯端末14から送信する。映像記録装置13では、この操作者のIDを送受信装置16を介して受け取り、自身に登録されたIDと照合する。
【0031】
ここで、本システムにあっては、携帯端末14(詳しくは携帯端末14に設けられた送送受信装置38)と防犯カメラ12(詳しくは防犯カメラ12に設けられた送受信装置16)との間で情報を送受信する場合において、携帯端末14から防犯カメラ12に情報を送信する方向(上り方向とする)と防犯カメラ12から携帯端末14に情報を送信する方向(下り方向とする)とで異なる通信手段を用いることを特徴としている。
【0032】
すなわち、図1の例のように、例えば携帯端末14から映像要求情報や動作状態要求情報などを送信する場合には送受信装置38内の光通信機38bを用い、光19を媒体として情報の送信を行う。この携帯端末14から送信された情報は、防犯カメラ12側の光通信機16bで受信された後、CPU22および通信用ケーブル17aを介して映像記録装置13に転送される。これにより、携帯端末14から送信された情報が映像要求情報であれば、その映像要求情報に従って映像記録装置13から該当する映像情報が読み出され、送受信装置16を介して要求元である携帯端末14に送られる。
【0033】
この場合、防犯カメラ12から情報を送る場合には、受信時とは異なる通信手段つまり送受信装置16内の電波通信機16aを用いる。これにより、上記映像記録装置13から読み出された映像情報は、電波通信機16aにより電波18にて送信される。携帯端末14では、この映像情報を送受信装置38内の電波通信機38aを用いて受信する。
【0034】
このように、上下方向で異なる通信手段を用いて情報を送受信することにより、送信する情報と受信する情報の媒体が変わるため、自身の発信した情報が受信機に回り込んで影響を与えることを防止することができる。
【0035】
図1の例で説明すると、携帯端末14に着目すれば、携帯端末14から送信される情報の媒体は光19であり、一方、防犯カメラ12から送信される情報の媒体は電波18である。したがって、携帯端末14側では、送受信装置38内の光通信機38bを用いて情報を送信する際に、当該光通信機38bの受信機能を停止しておけば、自身が発信した光19の回り込みによる影響を回避できる。この場合、防犯カメラ12から電波18にて送られてくる情報は、電波通信機38aを用いて確実に受信することができる。
【0036】
また、防犯カメラ12側での情報の送信に電波18を用いた場合には、乗りかご11の天井に設置された蛍光灯などの光源による影響を受けないため、携帯端末14に対して鮮明な映像情報を送ることができる、といった利点もある。
【0037】
さらに、電波18は光19に比べて通信範囲が広いため、保守員が防犯カメラ12から離れた場所にいても、携帯端末14を用いて情報を取得することができる。また、映像記録装置13や防犯カメラ12に異常が発生すると、自動的にその旨の警告情報が防犯カメラ12に設けられた送受信装置16から電波18にて発信される。その際に、携帯端末14を電波受信待ち状態にしておけば、保守員が特に意識しなくとも防犯カメラ12に近づいたときに、その警告情報を自動的に受信できるので、速やかに対処するができる。
【0038】
一方、携帯端末14からの情報送信には指向性を有する光19が用いられるので、例えば動作条件の変更情報など、セキュリティ性の高い情報を他者へ漏らすことなく確実に送ることができる。
【0039】
なお、図1に示すような電波18と光19を用いた通信システムを実現する場合に、防犯カメラ12と携帯端末14で互いに2つの通信手段を共通に持たなくとも、例えば防犯カメラ12側では、電波18の送信機と光19の受信機だけを持ち、携帯端末14側では、光19の送信機と電波18の受信機だけを持つようにしても良い。
【0040】
また、図1とは逆の構成つまり図4に示すように携帯端末14からは電波18、防犯カメラ12からは光19を用いて情報を送信するような構成でも良い。このような構成でも、図1と同様に、送信する情報と受信する情報の媒体が変わるため、自身の発信した情報が受信機に回り込んで影響を与えることを防止して、通信性能を向上させることができる。
【0041】
さらに、図4の構成では、防犯カメラ12からは指向性を有する光19を用いて情報を送信するので、乗りかご11内での情報受信可能な範囲を防犯カメラ12の真下あたりに限定することができる。これにより、他の場所に情報が漏洩してしまうことを防いでセキュリティを確保することができる。
【0042】
また、上記実施形態では、携帯端末14と防犯カメラ12との間で上下方向に異なる通信手段を用いるようにしたが、図5に示すように、時間的に通信手段を変更することで良い。
【0043】
図5は本システムにおいて処理内容に応じて通信手段を変更する場合の処理を示すフローチャートである。
【0044】
すなわち、例えば防犯カメラ12から情報を送信する場合において、防犯カメラ12では、まず、送受信装置16内の電波通信機16aを使用して通信相手を探す(ステップS11)。ここで言う通信相手とは、携帯端末14のことである。この携帯端末14が電波通信機16aの通信範囲内に入り、送受信装置38内の電波通信機38aを用いて応答信号を防犯カメラ12に返すと(ステップS12のYes)、防犯カメラ12では、電波通信機16aから光通信機16bに切り替え(ステップS13)、光19を媒体として情報の送信を行う(ステップS14)。
【0045】
また、携帯端末14から情報を送信する場合でも同様であり、まずは、送受信装置38内の電波通信機38aを使用して防犯カメラ12に接続した後、光通信機38bに切り替えて情報を送信する。
【0046】
このように、通信相手を探すときには通信範囲が広い通信手段(電波18)を用い、通信相手が確定し、実際に情報を送る段階になったときに指向性を有する通信手段(光19)に切り替えることで、信頼性の高いシステムを実現することができる。
【0047】
また、通信手段を切り替える別の方法として、例えば図6に示すようなテーブル61を防犯カメラ12と携帯端末14に持たせることで、情報の種類に応じて通信手段を切り替えるようにしても良い。この場合、セキュリティ性の高い情報について指向性を有する通信手段つまり光19を用い、セキュリティ性の低い情報については通信範囲が広い通信手段つまり電波18を用いる。
【0048】
また、映像記録装置13の動作プログラムを書き換える場合には、有線接続つまりケーブルを用いるのが一般的であるが、例えば保守員以外の者がケーブルを用いて映像記録装置13の動作プログラムを勝手に書き換える可能性がある。
【0049】
そこで、携帯端末14からプログラム変更を指示するためのトリガ信号を上記ケーブルとは別の通信手段つまり電波18または光19を用いて送るようにする。一方、防犯カメラ12側に設けられた送受信装置16には、上記トリガ信号を電波18または光19にて受信したときのみ、映像記録装置13に対するプログラム変更操作を許可する機能を備えておく。
【0050】
このようにすれば、例えば保守員以外の者が自分の携帯端末を用いて、ケーブル接続により不正なプログラムを送り込もうとしても、正規の携帯端末14から電波18や光19を用いてトリガ信号を送らない限り、それを拒否することができる。
【0051】
なお、上記実施形態では、2つの通信手段として、電波18を用いる電波通信機と光19を用いる光通信機を想定して説明したが、これら以外の通信機器であっても良い。
【0052】
要するに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の一実施形態に係る防犯映像管理システムの構成を示す図。
【図2】同実施形態における防犯映像管理システムの防犯カメラに送受信装置を設けた場合の構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態における防犯映像管理システムの携帯端末の構成を示すブロック図。
【図4】同実施形態における防犯映像管理システムの携帯端末から電波、防犯カメラから光を用いて情報を送信する場合の構成を示す図。
【図5】同実施形態における防犯映像管理システムにおいて、処理内容に応じて通信手段を変更する場合の処理を示すフローチャート。
【図6】同実施形態における防犯映像管理システムにおいて、情報の種類に応じて通信手段を切り替える場合に用いられるテーブルの一例を示す図。
【符号の説明】
【0054】
11…乗りかご、12…防犯カメラ、13…映像記録装置、14…携帯端末、15…外装体、16…送受信装置、16a…電波通信機、16b…光通信機、17a…通信用ケーブル、17b…撮影用ケーブル、18…電波、19…光、21…カメラ本体、22…CPU、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…操作部、35…表示部、36…映像記憶部、37…メモリカード、38…送受信装置、38a…電波通信機、38b…光通信機、41…テーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防犯を必要とする場所に設置された防犯カメラと、
この防犯カメラによって撮影された防犯場所の映像情報を記録する映像記録装置と、
上記防犯カメラあるいは上記防犯場所の適宜な箇所に設置され、上記映像記録装置にケーブルを介して接続された第1の送受信装置と、
この第1の送受信装置との間で無線通信を行う第2の送受信装置を有する携帯端末とを備えた防犯映像管理システムにおいて、
上記第1および第2の送受信装置に媒体の異なる2つの通信手段を設け、
上記携帯端末から上記第1の送受信装置に向けて情報を送信する場合に上記2つの通信手段の一方の通信手段を用い、上記第1の送受信装置から上記携帯端末に向けて情報を送信する場合に他方の通信手段を用いて両者間の通信処理を行うことを特徴とする防犯映像管理システム。
【請求項2】
上記2つ通信手段は、光通信機と電波通信機であることを特徴とする請求項1記載の防犯映像管理システム。
【請求項3】
上記携帯端末から上記第1の送受信装置に向けて情報を送信する場合に上記光通信機を用い、上記第1の送受信装置から上記携帯端末に向けて情報を送信する場合に上記電波通信機を用いることを特徴とする請求項2記載の防犯映像管理システム。
【請求項4】
上記携帯端末から上記第1の送受信装置に向けて情報を送信する場合に上記電波通信機を用い、上記第1の送受信装置から上記携帯端末に向けて情報を送信する場合に上記光通信機を用いることを特徴とする請求項2記載の防犯映像管理システム。
【請求項5】
上記第1および第2の送受信装置との間で通信相手を探す場合に上記電波通信機を用い、通信相手が確立した場合に上記光通信機を用いることを特徴とする請求項2記載の防犯映像管理システム。
【請求項6】
上記第1および第2の送受信装置との間でセキュリティ性の高い情報を送受信する場合には上記光通信機を用いることを特徴とする請求項2記載の防犯映像管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−148798(P2006−148798A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−339255(P2004−339255)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】